JP6215481B2 - クラウド環境におけるitインフラ管理のための方法とその装置 - Google Patents

クラウド環境におけるitインフラ管理のための方法とその装置 Download PDF

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Description

本書に記載の実施例は、一般的には、コンピュータシステムに関し、特に、クラウドコンピューティング環境における情報技術(IT)管理インフラに関する。
従来の技術において、クラウドコンピューティングは広範囲に利用されている。従来、クラウドコンピューティング環境管理のための解決手段が幾つかある。クラウド環境管理のための解決手段の一例として次の従来技術が知られている。
・インフラ管理者が割り当てられ、IT資源を管理し、該資源を資源プールに記憶する。
・アプリケーション管理者が、セルフサービスポータルを利用して資源プールからIT資源を入手し、自らのアプリケーションを実行する。
一般的に、インフラ管理者は、自らが提供するクラウドのサービスレベル合意書(SLA)を充足すべく、IT資源の構成を最適化する。この最適化は、例えば、一つの物理サーバ(又は一つのハイパーバイザ)から他方の異なる物理サーバ(又は他方の異なるハイパーバイザ)へ仮想サーバ又は仮想マシン(VM)を移転することにより行われる。
更に、アプリケーション管理者の中には、不変環境としてコンピューティング環境(即ち、クラウド及びオペレーティングシステム(OS)、ミドルウェア及び幾つかのアプリケーションソフトを含むソフトウェアにより提供されるIT資源)を利用する者もいる。換言すれば、アプリケーション管理者は、一旦使用を開始すると、コンピューティング環境の構成及びセッティングを変更することはない。これに代えて、アプリケーション管理者は、資源プールから追加のIT資源を入手し、ソフトウェアを該追加のIT資源に展開し、既存の環境を新たなコンピューティング環境と差し替えることにより新たな環境を作成する。この差し替えは、ネットワークルーターとロードバランサの双方あるいはそのいずれかを利用して、作業負荷を既存の環境から新たな環境に切り替えることにより実行することができる。コンピューティング環境の再構築よりもコンピューティング環境を差し替えることで、該環境の運用状態を簡素化できる。
従来のクラウドコンピューティング環境において、インフラ管理者はアプリケーション管理者が自らのコンピューティング環境を不変環境(即ち、既存の環境を再構築するよりコンピューティング環境を新たな環境と差し替えて)利用しているか否かを知ることはできない。
更に、従来のクラウドコンピューティング環境において、インフラ管理者は、既存のコンピューティング環境(例えば、仮想マシン)のための差し替えとしてアプリケーション管理者により作成されたコンピューティング環境(例えば、仮想マシン)と、新たなコンピューティング環境(即ち、既存の仮想マシンと差し替えるために作成されたのではない仮想マシン)として作成されたコンピューティング環境とを区別することはできない。
従来のクラウドコンピューティング環境において、インフラ管理者は、アプリケーション管理者により行われたVM差し替えにより非効率となるITインフラの最適化を図ることができる。例えば、インフラ管理者は既存のVMにより多くのIT資源を割り当て、新たに作成されたVMにはより少ない資源を割り当て、低目の性能要求とすることができる。しかしながら、新たに作成されたVMは既存のVMから作業負荷を引き継ぐため、インフラ管理者により先に行われた最適化とは逆に、新たなVMはより多くの資源を必要とする一方、既存のVMはより少ない資源を必要とする。
更に、インフラ管理者は、既存のVMが新たなVMと差し替えられた後は、新たなVMが既存のVMの差し替えであることを認知できないため、既存のVMを管理するためのノウハウ(あるいはポリシー)を適用することはできない。インフラ管理者は、新たなVMが幾つか作成され、既存のVMが幾つか削除されたことを認知できるに過ぎず、特定の差し替えを同定することはできない。その結果、既存のVMが差し替えられると、既存のノウハウ及びポリシーあるいはそのいずれかが失われることになる。
本願の実施態様の側面は、複数の仮想マシンを管理する複数のサーバに接続された管理コンピュータを含む。管理コンピュータは、複数の仮想マシン各々のアプリケーションタイプを示すアプリケーションタイプ情報を記憶する構成のメモリを含む。メモリはまた複数の仮想マシンのトポロジーを示す仮想マシントポロジー情報を記憶する構成とできる。管理コンピュータはまた、複数の仮想マシンの一方の仮想マシンと一方の仮想マシンと差し替わる蓋然性を有する複数の仮想マシンの他方の仮想マシンとの間を関係づける構成のプロセッサを含むことができる。この関係づけは、仮想マシントポロジー情報における一方の仮想マシンと他方の仮想マシンとの間の関連性に基づき行うことができる。この関係づけはまた、アプリケーションタイプ情報における一方の仮想マシンのアプリケーションタイプと他方の仮想マシンアプリケーションタイプに基づき行こともできる。
本願の実施態様の側面はまた方法クレームを含む。該方法は、計算機により、複数の仮想マシン各々のアプリケーションタイプを示すアプリケーションタイプを決定することを含む。該方法は更に、計算機により、複数の仮想マシンのトポロジーを示す仮想マシントポロジー情報を決定することを含む。該方法はまた、計算機により、複数の仮想マシンの一方の仮想マシンと一方の仮想マシンと差し替わる蓋然性を有する複数の仮想マシンの他方の仮想マシンとの間を関係づけることを含む。この関係づけは、仮想マシントポロジーにおける一方の仮想マシンと他方の仮想マシンとの間の関連性に基づき行うことができる。この関連付けはまた、アプリケーションタイプ情報における一方の仮想マシンのアプリケーションタイプと他方の仮想マシンのアプリケーションタイプに基づき行うことができる。
本願の実施態様の側面は、プロセスを実行するための命令から成るコンピュータプログラムを含む。この命令は、複数の仮想マシン各々のアプリケーションタイプを示すアプリケーションタイプ情報を決定する命令を含む。この命令は更に、複数の仮想マシンのトポロジーを示す仮想マシントポロジー情報を決定する命令を含む。当該命令はまた、複数の仮想マシンの一方の仮想マシンと一方の仮想マシンと差し替わる蓋然性を有する複数の仮想マシンの他方の仮想マシンとの間を関係づける命令を含む。この関係づけは、仮想マシントポロジー情報における一方の仮想マシンと他方の仮想マシンとの間の関連性に基づき行うことができる。この関係づけはまた、アプリケーションタイプ情報における一方の仮想マシンのアプリケーションタイプと他方の仮想マシンのアプリケーションタイプに基づき行うことができる。
本願の一つ以上の実施例を適用可能なシステムの論理的構成例を示す。 図1Aに示すシステムのITインフラの論理的構成例を示す。 本願の一つ以上の実施例に基づくクラウドシステムの物理的構成例を示す。 図2Aに示すクラウドシステム用管理サーバの第1の実施例を示す。 本願の実施例に基づくイメージカタログテーブル例を示す。 本願の実施例に基づくVMテンプレートテーブル例を示す。 本願の実施例に基づくストレージアレイテーブル例を示す。 本願の実施例に基づくストレージボリュームテーブル例を示す。 本願の実施例に基づく物理的サーバテーブル例を示す。 本願の実施例に基づく仮想サーバテーブル例を示す。 本願の実施例に基づくマッピングテーブル例を示す。 本願の実施例に基づく仮想サーバトポロジーテーブル例を示す。 本願の実施例に基づく仮想サーバペアテーブル例を示す。 本願の実施例に基づくストレージ性能テーブル例を示す。 本願の実施例に基づくサーバ性能テーブル例を示す。 本願の実施例に基づくセルフサービスポータルのグラフィックユーザインターフェース(GUI)例を示す。 本願の実施例に基づく確認GUI例を示す。 本願の実施例に基づくセルフサービスポータルのVMネットワーク構成例GUIを示す。 本願の実施例に基づくペアVMのフローチャートを示す。 本願の実施例に基づく差し替えのための候補VMを同定するフローチャートを示す。 本願の実施例に基づく差し替えの蓋然性をスコア化するためのフローチャートを示す。 本願の実施例に基づくVMを他の物理サーバに移転し、また、ストレージボリュームを他のストレージアレイに移転するかあるいはそのいずれかを移転するためのフローチャートを示す。 本願の実施例に基づく一つ以上のVMを移転するためのフローチャートを示す。 本願の実施例に基づく一つ以上のストレージボリュームを移転するためのフローチャートを示す。 図2Aに示すクラウドシステム用管理サーバに係る第2の実施例を示す。 本願の第2の実施例に基づくストレージ性能テーブル例を示す。 本願の第2の実施例に基づくサーバ性能テーブル例を示す。 本願の実施例に基づくストレージ閾値テーブル例を示す。 本願の実施例に基づくサーバ閾値テーブル例を示す。 本願の第2の実施例に基づく管理ポリシー引き継ぎのためのフローチャートを示す。 本願の第2の実施例に基づく性能モニタリングGUI例を示す。
幾つかの実施例を添付の図面を参照しつつ説明する。本書に記載の実施例は、本発明の基本思想を限定するものではなく、実施例に記載の一つあるいはそれ以上の構成要素は、本発明の基本思想を実行するために必須のものではない。更に、ある種の構成要素は単数により言及されるが、該要素は単数に限定されることを意図するものではなく、所望の実施態様により、一つあるいはそれ以上の同一要素にて実施することもできる。
本書に記載の幾つかの実施例は、既存のVMを新たなVMと差し替える可能性又は蓋然性を検討することでITインフラを最適化する方法及び装置に向けられている。例えば、幾つかの実施例では、新たなVMを展開する管理プログラムは差し替えの可能性を有する候補VMを同定できる。更に、管理プログラムは、差し替えの可能性が高いと判断する場合、差し替えの可能性をスコア化し、新たなVMを候補Mにペア化できる。更に、幾つかの実施例では、管理プログラムは既存のVM及び新たに作成されたVMにより使用されたVM及びストレージボリュームをペア状態の他の物理サーバ及びストレージアレイに移転することができる。
更に、本書に記載の幾つかの実施例はまた、既存のVMから管理ポリシーの引き継ぎと、この既存のVMと差し替わる新たなVMを管理するため引き継がれた管理ポリシーの活用を可能とする方法及びその装置を提供する。例えば、幾つかの実施例では、管理プログラムは差し替えられる既存のVMから管理ポリシーを引き継ぎ、該ポリシーを活用して、既存のVMと置き換わる新たなVMを管理する。
本実施例は、新たに作成されたVMが既存のVMの差し替えである可能性を検討することで、ITインフラを最適化する管理プログラムを含む。
図1Aは、本願に基づく一つ以上の実施例を適用可能なクラウドシステム1000の論理的構成例を示す。クラウドシステム1000は、一つ以上ンのアプリケーション及び仮想化された資源1300、ITインフラ1500、セルフサービスポータル1600及びIT管理ユーザインターフェース1800に接続された管理プログラム1200を含む。
図1Aに図示されるように、アプリケーション管理者1010はセルフサービスポータル1600を介してクラウドシステム1000と相互に作用しあるいは該システムを利用できる。更に、ITインフラ管理者1030はITインフラ管理ユーザインターフェース1800を介してクラウドシステムと相互に作用しあるいは該システムを利用できる。
図1Bは、図1Aに示すクラウドシステム1000のITインフラ1500に係る論理的構成例を示す。ITインフラ1500は、ストレージシステム01(1510)及びストレージシステム02(1520)等の複数のストレージシステムと複数のサーバ1540、1550を含む。ストレージシステム01(1510)は、二つのストレージボリューム1511、1512を含む。ストレージシステム02は、三つのストレージボリューム1521、1522、1533を含む。
図示のように、サーバ1540はストレージシステム01(1510)のストレージボリューム1511と通信接続できる。ハイパーバイザー(本書では仮想マシンモニター(VMM)とも言及)1541はサーバ1540上で稼働している。アプリケーション(APP)1543、オペレーティングシステム(OS)1542は、ハイパーバイザー1541上で稼働している。アプリケーション1543は、ストレージシステム01(1510)のストレージボリューム1511を利用できる。
更に、サーバ1550はストレージシステム02(1520)のストレージボリューム1521及び1522と通信接続できる。ハイパーバイザー1551はサーバ1550上で稼働している。アプリケーション1554、1555及びオペレーティングシステム(OS)1552及び1553はハイパーバイザー1551上で稼働している。アプリケーション1554はストレージシステム02(1520)のストレージボリューム1521を利用でき、更に、アプリケーション1555はストレージシステム02(1520)のストレージボリューム1522を利用できる。
図2Aは、本願に基づく一つ以上の実施例に係るクラウドシステム1000の物理的構成例を示す。クラウドシステム1000は、管理サーバ2000、一つ以上のサーバ3000、一つ以上のストレージアレイ4000、管理ネットワーク5000及びデータネットワーク6000を含む。
サーバ3000及びストレージアレイ4000はデータネットワーク6000を介し互いに接続できる。データネットワーク6000は、特定のネットワークタイプに限定される訳ではなく、LAN(ローカルエリアネットワーク)、WAN(ワイドエリアネットワーク)あるいは当業者にとって自明なその他のネットワークを含む。
管理サーバ2000、サーバ3000及びストレージアレイ4000は、管理ネットワーク5000を介し互いに接続できる。管理ネットワーク5000はまたLAN(ローカルエリアネットワーク)、WAN(ワイドエリアネットワーク)あるいは当業者にとって自明なその他のネットワークを含む。なお、ネットワークは通常の場合、LANである。
管理ネットワーク5000及びデータネットワーク6000は、本実施例において、別個のネットワークとして例示されている。しかしながら、本願に基づく実施例は、このような構成に限定される訳ではなく、単一の合同ネットワークとして形成することもできる。
本実施例において、管理サーバ2000及びサーバ3000は、別個のサーバとして例示されている。しかし本願に基づく実施例は、この構成に限定される訳ではなく、他の構成を採用することもできる。例えば、管理プログラムをホストする単一サーバを利用できる。管理サーバ2000はまた、複数の仮想マシンを管理する構成の管理コンピュータ形態とすることもできる。
本実施例において、サーバ3000及びストレージアレイ4000は、別個の要素として例示されているが、本願に基づく実施例はこの構成に限定される訳ではなく、その他の構成も採用できる。例えば、サーバ3000及びストレージアレイ4000は単一のストレージシステムに合同することもできる。
図2Bは、図2Aに示すクラウドシステム1000用管理サーバ2000の第1の実施例を示す。管理サーバ2000は、管理インターフェース(I/F)2100、プロセッサ(中央処理装置(CPU))2200、入出力装置2300、ローカルディスク2400及びメモリ2500を含む。管理インターフェース2100は、図2Aに示す管理ネットワーク5000とのインターフェースを目的として利用できる。入出力装置2300は、特に限定される訳ではなく、当業者にとって自明なモニター、キーボード、マウス等のいずれのタイプのユーザインターフェースであってよい。
ローカルディスク2400は、管理プログラム2410、イメージカタログテーブル2420及びVMテンプレートテーブル2430から構成できる。イメージカタログテーブル2420及びVMテンプレートテーブル2430は、メモリ2500にアップロードされて管理プログラム2410により利用される。イメージカタログテーブル2420は、図3を参照しつつ以下更に詳細に説明する。VMテンプレートテーブル2430は、図4を参照しつつ以下更に詳細に説明する。
管理プログラム2410は、メモリ2500にアップロードされて、プロセッサ2200により実行されることで、管理手順を実行する。管理プログラム2410の手順は、以下に詳説する。幾つかの実施例では、管理プログラム2410は図1に示す管理プログラム1200と同質である。
メモリ2500は、ストレージアレイテーブル2510、ストレージボリュームテーブル2520、物理サーバテーブル2530、仮想サーバテーブル2540、マッピングテーブル2550、仮想サーバトポロジーテーブル2560、仮想サーバペアテーブル2570、ストレージ性能テーブル2580及びサーバ性能テーブル2590から構成される。
ストレージアレイテーブル2510は、図5を参照しつつ以下更に詳細に説明する。ストレージボリュームテーブル2520は、図6を参照しつつ以下更に詳細に説明する。物理サーバテーブル2530は、図7を参照しつつ以下更に詳細に説明する。仮想サーバテーブル2540は、図8を参照しつつ以下更に詳細に説明する。マッピングテーブル2550は、図9を参照しつつ以下更に詳細に説明する。仮想サーバトポロジーテーブル2560は、図10を参照しつつ以下更に詳細に説明する。仮想サーバペアテーブル2570は、図11を参照しつつ以下更に詳細に説明する。ストレージ性能テーブル2580は、図12を参照しつつ以下更に詳細に説明する。サーバ性能テーブル2590は、図13を参照しつつ以下更に詳細に説明する。
図3は、本願の実施例に基づくイメージカタログテーブル2420例を示す。イメージカタログテーブル2420は、アプリケーション管理者1010が、セルフサービスポータル1600を利用することで、アプリケーションを展開しあるいは展開要求を送信する場合に利用できる。利用時には、イメージカタログテーブル2420は、ローカルディスク2400から管理サーバ2000のメモリ2500にアップロードされる。
例示のように、イメージカタログテーブル2420は、イメージカタログに関する情報を提供する列を含む。列2421は、カタログのID情報あるいはIDを提供する。列2422は、アプリケーションのタイプを提供する。更に、列2423は、アプリケーションを稼働するオペレーティングシステムの名称を提供し、列2424はアプリケーションが稼働するオペレーティングシステムバージョンを提供する。列2425は、アプリケーションの名称を提供し、列2426はアプリケーションのバージョンを表示する。列2427は、該アプリケーションが含まれるストレージボリュームの場所を提供する。これらのストレージボリュームは「黄金のイメージ」として言及される場合がある。
イメージカタログテーブル2420の各行(242A−242E)は、イメージカタログのいずれか一つと符合する。例えば、行242Aはアプリケーションのデータベース種別に係るカタログを表示する。該カタログは、Ubuntuオペレーティングシステムバージョン13.04上で稼働するアプリケーションMySQLバージョン2.4を含む。ここでのイメージカタログは、ストレージシステム01のボリューム01に位置している。
図4は、本願の実施例に基づくVMテンプレートテーブル2430例を示す。VMテンプレートテーブル2430に表示される該テンプレートは、幾つかのタイプのVMに係る資源構成を記述する。使用時には、該テーブルがローカルディスク2400から管理サーバ2000のメモリ2500にアップロードされる。
例示のように、VMテンプレートテーブル2430は、VMテンプレートに関する情報を提供する多数の列を含む。列2431は、テンプレートのIDを提供し、列2432は、VMタイプを提供する。列2433は、プロセッサタイプを提供する。列2433の値は、通常メモリ、高速メモリ、高速CPU及び高速I/Oとする。列2434は、プロセッサ性能を提供する。列2434の値は、通常のCPUをベースとした相対的な値である。列2435は、プロセッサの数を表示する。列2436は、メモリの容量を提供し、列2437は、毎秒最大入出力操作(IOPS)を提供する。更に、列2438は、単価を表示する。
VMテンプレートテーブル2430の各行(243A−243D)は、VM各タイプの資源構成を表示する。例えば、行243Aは、通常タイプVMの構成を表示する。このタイプのVMは二つの通常プロセッサと4GBメモリを含む。このタイプのVMの単価は10である。
図5は、本願の実施例に基づく物理ストレージアレイテーブル2510を例示する。この物理ストレージアレイテーブル2510は、管理プログラム2410によりメモリ2500内に作成できる。
例示のように、物理ストレージアレイテーブル2510は、物理ストレージアレイに関する情報を提供する多数の列を含む。列2511は、物理ストレージアレイのID情報あるいはIDを提供する。列2512は、各物理ストレージアレイのポート資源を提供する。列2513は、各物理ストレージアレイのキャッシュ資源を提供する。列2514は、各物理ストレージアレイのアレイグループ資源を提供する。
物理ストレージアレイテーブル2510の各行(251A−251C)は、各物理ストレージアレイの構成を表示する。例えば、行251Aは、物理ストレージアレイ01の構成を表示する。物理ストレージアレイは、ポートA、B、C及びDにおいて毎秒8ギガビット(Gbps)、C−01キャッシュでは160ギガバイト(GB)、C−02キャッシュでは128ギガバイト、アレイグループAG−002では300テラバイト(TB)及びアレイグループAG−102では300テラバイトのデータ転送速度を有する。
図6は、本願の実施例に基づくストレージボリュームテーブル2520を例示する。ストレージボリュームテーブル2520は、管理プログラム2410によりメモリ2500内に作成できる。
例示のように、ストレージボリュームテーブル2520は、ストレージボリュームに関する情報を提供する多数の列を含む。列2521は、仮想ストレージアレイの所有するストレージボリュームのID情報あるいはIDを提供する。列2522は、ストレージボリュームのIDを提供する。列2523は、各ストレージボリュームに割り当てられたキャッシュ資源を提供する。列2524は、各ストレージボリュームの容量を提供する。
ストレージボリュームテーブル2520の各行(252A−252E)は、各ストレージボリュームの構成を表示する。例えば、行252Aは、ストレージアレイ01のストレージボリューム01の構成を表示する。このストレージボリュームはキャッシュ資源では32ギガバイト、容量では80テラバイトを有する。
図7は、本願の実施例に基づく物理サーバテーブル2530を例示する。この物理サーバ2530は、管理プログラム2410によりメモリ2500内に作成できる。
例示のように、物理サーバテーブル2530は、物理サーバに関する情報を提供する多数の列を含む。列2531は、物理サーバのID情報あるいはIDを提供する。列2532は、各物理サーバのCPUのコア数及びタイプ数を提供する。列2533は、各物理サーバの容量を提供する。列2534は、各物理サーバのポート資源を提供する。
物理サーバテーブル2530の各行(253A−253D)は、各物理サーバの構成を表示する。例えば、行253Aは、物理サーバ01の構成を表示する。この物理サーバは、通常CPUの12コアと、メモリ32ギガビット、ポートA及びBにおいて4ギガビット毎秒のデータ転送速度を有し、重複排除機能がインストールされている。
図8は、本願の実施例に基づく仮想サーバテーブル2540例示する。この仮想サーバテーブル2540は、管理プログラム2410によりメモリ2500内に作成できる。
例示のように、仮想サーバテーブル2540は、仮想サーバ(仮想マシン(VM))に関する情報を提供する多数の列を含む。列2541は、仮想サーバのIDを提供する。列2542は、仮想サーバが稼働する物理サーバのIDを提供する。列2543は、各仮想サーバに割り当てられたCPUの数を提供する。列2544は、各仮想サーバに割り当てられたメモリの容量を提供する。列2545は、各仮想サーバに割り当てられたポートを提供する。
仮想サーバテーブル2540の各行(254A−254D)は、各仮想サーバ01の構成を表示する。例えば、行254Aは、仮想サーバ01の構成を表示する。この仮想サーバは、物理サーバ01をホストとし、二つのCPUコアと、4ギガビットのメモリ及びポートAにおいて4ギガビット毎秒のデータ転送速度を有する。
図9は、本願の実施例に基づくマッピングテーブル2550例示する。このマッピングテーブル2550は、管理プログラム2410によりメモリ2500内に作成できる。
例示のように、マッピングテーブル2550は、アプリケーション、仮想サーバ(VM)、ストレージボリューム間の関係をマッピングする多数の列を含む。列2551は、アプリケーションのIDを提供する。列2552は、アプリケーションの名称を提供する。アプリケーションの名称は、アプリケーション管理者1010により、セルフサービスポータル1600のGUI1600−A(図14を参照しつつ以下に説明)のアプリケーション名称フィールド1620−Aにおいて特定できる。
列2553は、イメージカタログのIDを提供する。アプリケーションタイプは、アプリケーション管理者1010により、セルフサービスポータル1600のGUI1600−A(図14を参照しつつ以下に説明)のアプリケーションタイプフィールド1610−Aにおいて選択できる。アプリケーションタイプ情報とイメージカタログテーブル2420内のタイプ列2422を符合させることにより、イメージカタログのIDを決定できる。
列2554は、アプリケーションが稼働中の仮想サーバのIDを提供する。
列2555は、仮想サーバの名称を提供する。本実施例において、これらの名称は、アプリケーション名称に基づき、管理プログラム2410により自動的に作成できる。ただし実施例は、この構成に限定される訳ではなく、その他の構成を採択することもできる。例えば、アプリケーション管理者1010が、各仮想サーバの名称を特定できる。
列2556は、仮想サーバのポートIDを提供する。列2557は、ストレージアレイIDを提供する。列2558は、ストレージアレイポートのIDを提供する。列2559は、ストレージボリュームのIDを提供する。
マッピングテーブル2550の各行(255A−255G)は、アプリケーションとストレージボリューム間の端から端までのマッピングを提供する。例えば、行255Bは、アプリケーション2が「Web−C」の名称を有し、イメージカタログ4から作成でき、名称を「WebDB」とする仮想サーバ03上で稼働中であることを表示する。更に、仮想サーバ03は、アプリケーション2用に割り当てられた二つのストレージボリューム052及び055を有する。ストレージアレイ02のストレージボリューム052は、ストレージアレイのポートB及び仮想サーバのポートAを介して仮想サーバ03に割り当てられる。ストレージアレイ01のストレージボリューム055は、ストレージアレイのポートAと仮想サーバのポートAを介して仮想サーバ03に割り当てられる。
図10は、本願の実施例に基づく仮想サーバトポロジーテーブル2560例示する。この仮想サーバトポロジーテーブル2560は、管理プログラム2410により、メモリ2500内に作成できる。
例示のように、マッピングテーブル2560は、仮想サーバのトポロジーあるいは相互接続に関するマッピング情報を提供する多数の列を含む。列2561は、仮想サーバIDを提供する。列2562は、親仮想サーバのIDを提供する。各行(256A−256D)は、仮想サーバ間のトポロジーを表示する。例えば、行256Bは、仮想サーバ02が仮想サーバ01に接続されていることを表示する。
図11は、本願の実施例に基づく仮想サーバペアテーブル2570を例示する。この仮想サーバペアテーブル2570は、管理プログラム2410により、メモリ2500内に作成できる。
例示のように、仮想サーバペアテーブル2570は、二つの仮想サーバ間のペア状態を示すペア情報を提供する多数の列を含む。列2571は、仮想サーバのIDを提供する。列2572は、ペアとなった仮想サーバのIDを提供する。
仮想サーバペアテーブル2570の各行は、各仮想サーバ間のペア関係を表示する。例えば、行257Aは、仮想サーバ05が仮想サーバ03とペア状態にあることを表示する。仮想サーバのペア化手順は以下に更に詳細に説明する。
図12は、本願の実施例に基づくストレージ性能テーブル2580を例示する。このストレージ性能テーブル2580は、管理プログラム2410により、メモリ2500内に作成できる。
例示のように、ストレージ性能テーブル2580は、ストレージボリュームのため、現行の性能情報及び履歴性能情報を提供する多数の列を含む。列2581は、ストレージアレイのIDを提供する。列2582は、ストレージボリュームのIDを提供する。列2583は、ストレージボリュームの履歴性能データIDを提供する。列2584は、ストレージボリュームに割り当てられたキャッシュの利用率を提供する。列2585は、ストレージボリュームが湾曲状にされるアレイグループの利用率を提供する。列2586は、ストレージボリュームに割り当てられたポートの利用率を提供する。
ストレージ性能テーブル2580の各行は、各ストレージボリュームの履歴性能データを表示する。例えば、行258Aは、少なくとも三つの履歴データ(0から2まで)を有するストレージアレイ01のストレージボリューム性能データを表示する。
図13は、本願の実施例に基づくサーバ性能テーブル2590を例示する。このサーバ性能テーブル2590は、管理プログラム2410により、メモリ2500内に作成できる。
例示のように、サーバ性能テーブル2590は、物理及び仮想サーバのための現行の性能情報及び履歴性能情報を提供する多数の列を含む。列2591は、物理サーバ及び仮想サーバあるいはそのいずれかのIDを提供する。列2592は、サーバが物理サーバか否かを示すフラグを提供する。本実施例において、「YES」の値が含まれていれば、サーバは物理サーバで、「NO」の値が含まれていれば、サーバは仮想サーバである。これとは逆に、他の実施例において、この関係は、「YES」の値は仮想サーバを、また、「NO」の値は物理サーバを示すものとすることができる。
列2593は、サーバの履歴性能データIDを提供する。履歴ID2593としてタイムスタンプを利用できる。列2594は、サーバ各CPUの利用率を提供する。列2595は、サーバメモリの利用率を提供する。列2596は、サーバディスクの利用率を提供する。
サーバ性能テーブル2590の各行(259A−259B)は、各サーバの履歴性能データを表示する。例えば、行259Aは、物理サーバであり、少なくとも三つの履歴データ(0から2まで)を有するサーバ01の性能データを表示する。
図14は、本願の実施例に基づくセルフサービスポータル1600のグラフィックユーザインターフェース(GUI)1600−Aを例示する。アプリケーション管理者1010がクラウドシステム1000上でアプリケーションを展開する場合に、このGUI1600−Aを利用できる。幾つかの実施例では、アプリケーション管理者は、アプリケーションタイプ1610−A、例えば、「Webサーバ」を選択できる。候補となるアプリケーションタイプは、イメージカタログテーブル2420内に例示されるタイプ情報2422、OS名称情報2423、OSバージョン情報2424、アプリケーション名称情報2425及びアプリケーションバージョン情報2426に基づき展開できる。
アプリケーション管理者1010は、次に、以下に述べる図15に例示のように、「Web−A」などのアプリケーション名称1620−Aを入力できる。アプリケーション管理者1010は、作成すべき多数のVM1630−Aを選択できる。
管理プログラム2410は、「確認」ボタン1640−Aを選択する場合、図15に例示の確認GUI1600−Bを表示できる。これとは逆に、図14に示す「取消」ボタンを選択する場合、管理プログラム2410は展開プロセスを取り消す。
図15は、本願の実施例に基づくセルフサービスポータル1600の確認GUI1600−Bを例示する。アプリケーション管理者1010が、セルフサービスポータル1600のアプリケーション展開GUI1600−Aの「確認」ボタン1640−Aを選択した後で、このGUI1600−Bを展開できる。
確認GUI1600−Bは、確認のためのアプリケーション管理者1010により入力された情報を提供する多数のフィールドを含む。例えば、フィールド1610−Bは、アプリケーションタイプを、また、フィールド1620−Bは、アプリケーション名称を提供できる。更に、フィールド1630−Bは、アプリケーションを稼働するVMの数を提供できる。
加えて、フィールド1640−Bは、プロビジョンされるVMの複数の行列情報を提供する。列1641−Bは、VM名称を提供する。この名称は、管理プログラム2410により、アプリケーション名称1620−Bから作成できる。列1642−Bは、必要とされるCPUの数とタイプを提供する。列1643−Bは、メモリの容量を提供し、列1644−Bは、ストレージボリュームの容量を提供する。各行(164A−B から164D−B)は、各VMの構成を提供する。例えば、行164A−Bは、「Web−A−1」を名称としたVMの構成を表示する。このVMは、16個の高速度CPUと、8ギガバイトメモリと2テラバイトのストレージボリュームを有する。
フィールド1650−Bは、アプリケーションの計算済ユニットコストを提供する。VMテンプレートテーブル2430の単価情報2438によれば、「高速I/O」VMのユニットコストは90である。更に、このアプリケーションに割り当てられた「高速I/O」VMの数は4である。このため、このアプリケーションのユニットコストは360(90×4)である。幾つかの実施例では、ユニットコストはまたストレージボリュームのコストを含む。
管理プログラム2410は、「確認」ボタン1660−Bが選択されると、従来既知のアプリケーション展開プロセスを実行する。これとは逆に、「取消」ボタン1670−Bが選択されると、管理プログラム2410は、展開プロセスを取り消す。更に、「戻り」ボタン1680−Bを選択すると、管理プログラム2410は図15に例示するセルフサービスポータル1600のプロビジョニングのGUI1600−Aを再表示する。
図16は、本願の実施例に基づくセルフサービスポータル1600のVMネットワーク構成GUI1600−Cを例示する。アプリケーション管理者1010が、自ら使用中のVM間のネットワークを構成する際に、このGUI1600−Cを利用できる。アプリケーション管理者1010は、VMネットワークエディター1610−Cを利用することで一方のVMを他方のVMに接続することができる。例えば、図16には、VM05が、アプリケーション管理者1010により、VM02に接続されている状態が示されている。
「OK」ボタン1620−Cを選択すると、管理プログラム2410はアプリケーション管理者1010により特定されるトポロジー情報に従いVM間のネットワークを構成する。本実施例において、アプリケーション管理者は具体的なネットワークパラメータ(IPアドレス等)を特定しない。しかしながら、その他の実施例において、GUI1600−Cは、ネットワークパラメータ(IPアドレス等)を特定するためのテキストフィールドを含むことができる。
「取消」ボタン1630−Cが選択されると、管理プログラム2410はネットワーク構成プロセスを取り消す。
図17は、本願の実施例に基づくVMペア化のためのプロセス10000のフローチャートを例示する。
ステップ10010において、VMペア化のためのプロセス10000がスタートする。10020において、管理プログラム2410は、セルフサービスポータル1600を利用してアプリケーション管理者1010により提供される入力に基づきアプリケーションの展開要求を受信する。セルフサービスポータル1600の確認GUI1600−Bに例示のパラメータは該展開要求と共に管理プログラム2410に転送される。
該展開要求が受信されると、管理プログラム2410はストレージボリュームをプロビジョンし、仮想サーバを作成し、ストレージボリュームを仮想サーバに割り当て、10030で該展開要求と共に受信したパラメータに基づき仮想サーバ上でアプリケーションを展開する。
ステップ10030で、管理プログラム2410がセルフサービスポータル1600を利用してアプリケーション管理者1010により提供される入力に基づき仮想サーバのネットワーク構成要求を受信する。セルフサービスポータル1600のVMネットワーク構成GUI1600−Cを利用してアプリケーション管理者1010により入力されるネットワークトポロジーは該展開要求と共に管理プログラム2410に転送される。
ステップ10050で、管理プログラム2410は、該展開要求と共に受信したネットワークトポロジー情報に基づき仮想サーバのネットワークを構成する。ステップ10060で、管理プログラム2410は、以下に述べる図18に例示のサブシーケンスプロセスを利用して、差し替えのための候補VMを同定する。このサブシーケンスプロセスは、ステップ10030で作成されたVMと差し替えられる一つ以上のVMを同定するため利用される。
ステップ10070で、管理プログラム2410は、新たに作成されたVMと差し替えられるいずれかの候補VMが10060において同定されたか否かを決定する。ステップ10060において少なくとも一つの候補VMが同定(即ち、結果は「YES」)された場合、プロセス10000は、ステップ10080に進む。ステップ10060において候補VMが何ら同定されなかった場合(即ち、結果は「NO」)、プロセス10000はステップ10110に進む。
ステップ10080で、管理プログラム2410は以下に述べる図19に例示の差し替え可能性のスコア化サブシーケンスを発動する。図19に示すサブシーケンスを利用して、ステップ10030において作成されたVMは、ステップ10060において同定された候補VMの中で一つ以上のVMとの差し替えのため作成された可能性を示すスコアが計算される。
ステップ10090で、管理プログラム2410は、ステップ10080で計算されたスコアが所定の閾値よりも大きいか否かを判断する。計算済スコアが閾値よりも大きい(即ち、結果は「YES」)場合、プロセス10000はステップ10100に進む。計算済スコアが閾値未満(即ち、結果が「NO」)の場合、プロセス10000はステップ10110へ進む。
ステップ10100で、管理プログラム2410は、ステップ10080において計算されたスコアに基づき、ステップ10030において作成されたVMと候補VMをペア化する。幾つかの実施例では、複数の候補VMが、ステップ10030において作成されたVMと差し替えられる可能性があるとして同定された場合、ステップ10030において作成されたVMは最高スコアを有する候補VMとペア化される。ペア化情報は、仮想サーバペアテーブル2570に記憶される。プロセスは次にステップ10110へ進む。
ステップ10110において、管理プログラム2410はプロセス10000を終了し、アプリケーションの展開プロセスを完了する。
図18は、本願の実施例に基づく差し替えのための候補VMを同定するためのプロセス20000に係るフローチャートを例示する。図18に示すプロセス20000は、図17に示すステップ10060において候補VMを同定するサブシーケンスとして、管理プログラム2410により利用される。
ステップ20010において、差し替えのための候補VMを同定するプロセス20000がスタートする。ステップ20020において、管理プログラム2410は、仮想サーバトポロジーテーブル2560を参照することで、図17に示すプロセス10000のステップ10030において作成されたVMと関連付けられたVMを同定する。VMは、これがステップ10030において作成されたVMと親子の関係を共有する場合、ステップ10030において作成されたVMと関連付けられているものと判断される。例えば、ステップ10030において作成されたVMの子VMであるVMがステップ10030において作成されたVMと関連付けられているものと判断される。これに加えて、ステップ10030において作成されたVMの親VMであるVMは、ステップ10030において作成されたVMと関連付けられているものと判断される。
ステップ20030において、管理プログラム2410は、マッピングテーブル2550及びイメージカタログテーブル2420に基づき、ステップ10030において作成されたVMと関連付けられているものとして同定された各VM上で稼働中のアプリケーションタイプを入手する。
ステップ20040において、管理プログラム2410は、ステップ10030において作成されたVMと関連付けられているものとして同定された各VMのアプリケーションタイプが「ロードバランサ」、「ルーター」のいずれであるかを決定する。ステップ10030において作成されたVMと関連付けられるものとして同定されたいずれかのVMが、「ロードバランサ」、「ルーター」のいずれか一方である(即ち、結果は「Yes」)場合、プロセス20000はステップ20050に進む。ステップ10030において作成されたVMと関連付けられるものとして同定されたVMがいずれも「ロードバランサ」、「ルーター」のいずれでもない(即ち、結果は「No」)場合、プロセス20000はステップ20080に進む。差し替えVMはロードバランサ、ルーターのいずれか一方として利用される可能性が高いため、「ロードバランサ」、「ルーター」のいずれか一方として同定されたVMは、幾つかの実施例では、差し替えとして作成される蓋然性を有するものとして判断される。他の実施例においては、VM間での入出力(I/O)の切り替えのため利用されるその他の技術が、差し替えVMである蓋然性を示すものとして利用される。
ステップ20050において、管理プログラム2410は、仮想サーバトポロジーテーブル2560を参照することで、ステップ20040において同定された各VMの関連付けられたすべてのVMを「ロードバランサ」、「ルーター」のいずれかとして同定する(但し、ステップ10030において作成されたVMは除く)。VMがステップ20040において同定されたVMと関連付けられているものと判断されるためには、該VMがステップ20040において同定されたVMと親子関係を共有することが条件となる。例えば、ステップ20400において同定されたVMの子VMであるVMは、ステップ20040において同定されたVMと関連付けられているものと判断される。これに加えて、ステップ20040において同定されたVMの親VMであるVMはステップ20040において同定されたVMと関連付けられているものと判断される。
ステップ20060において、管理プログラム2410は、そのアプリケーションタイプがステップ10030において作成されたVMのタイプと同じでないVMをフィルターにかけ抽出する。ステップ20070において、管理プログラム2410は、ステップ20060においてフィルター抽出されていないいずれかのVMをステップ10030において作成されたVMによる「差し替えのための候補VM」として同定する。ステップ20080において、管理プログラム2410は、サブシーケンスプロセス20000を終了し、プロセス10000、ステップ10070に戻り、このステップから手順を進めていく。
図19は、本願の実施例に基づく差し替えの可能性をスコア化するためのプロセス30000に係るフローチャートを例示する。図19に示すプロセス30000は、管理プログラム2410により、図17に示すステップ10080におけるスコア化サブシーケンスとして利用される。
ステップ30010において、差し替えの可能性をスコア化するためのプロセス30000がスタートする。
ステップ30020において、管理プログラム2410は、アプリケーション管理者10101がステップ10020においてVMの作成を要求した時点で、図17に示すステップ10060において同定された各候補VMのための性能データを入手する。ステップ30030において、管理プログラム2410は、各候補VMの性能が事前に決められた閾値よりも低いか否かを決定する。いずれかの候補VMの性能が閾値よりも低い(即ち、結果は「Yes」)場合、プロセス30000はステップ30040に進む。いずれかの候補VMの性能が閾値よりも高い(即ち、結果は「No」)場合、プロセス30000はステップ30050に進む。閾値よりも低い性能は、新たに作成されたVMが候補VMの差し替えというよりも負荷分散のため作成されたことを示すものと判断される。
ステップ30040において、管理プログラム2410はスコアに1ポイント加算する(例えば、スコア加算)。
ステップ30050において、管理プログラム2410は、ステップ10030において作成されたVMの数が図17に示すステップ10060において同定された候補VMの数と等しいか否かを決定する。その結果が「Yes」の場合、プロセス30000はステップ30060に進む。その結果が「No」の場合、プロセス30000はステップ30070に進む。同定されたVMに等しい作成されたVMの数は、差し替えを示すものと判断される。
ステップ30060において、管理プログラム2410は、スコアに1ポイント加算する(例えばスコア加算)。
ステップ30070において、管理プログラム2410は、ステップ10030において展開されたアプリケーションのバージョンとOSバージョンが候補VMのアプリケーションバージョンとOSバージョンと同じであるか否かを決定する。結果が「Yes」の場合、プロセス30000はステップ30080に進む。結果が「No」の場合、プロセス30000はステップ30090に進む。同じアプリケーションバージョンと同じOSバージョンは、差し替えよりもむしろ負荷分散を示すものとして判断される。
ステップ30080において、管理プログラム2410は、スコアから1ポイント減算する(例えば、スコア減算)。ステップ30090において、管理プログラム2410は、サブシーケンスプロセス30000を終了し、プロセス10000、ステップの10090に戻り、このステップから手順を進めていく。
図20は、本願の実施例に基づくVMを他の物理サーバに移転し、また、ストレージボリュームを他のストレージアレイに移転するかあるいはそのいずれかを移転するためのプロセス40000に係るフローチャートを例示する。
ステップ40010において、VMを他の物理サーバに移転し、また、ストレージボリュームを他のストレージアレイに移転するかあるいはそのいずれかを移転するためのプロセス40000がスタートする。ステップ40020において、管理プログラム2410は、ストレージアレイ、物理サーバ及び仮想サーバの性能をモニターする。
ステップ40030において、管理プログラム2410は、一つ以上のVM移転が必要か否かを該一つ以上のVMの性能に基づき決定する。一つ以上のVM移転が必要と決定される場合(即ち、結果が「Yes」)、プロセス40000はステップ40040に進む。一つ以上のVMが不要と決定される場合(即ち、結果は「No」)、プロセス40000はステップ40050に進む。
ステップ40040において、管理プログラム2410は、以下詳細に述べる図21に例示するVM移転のサブシーケンスプロセス50000を発動する。
ステップ40050において、管理プログラム2410は、一つ以上のストレージボリュームの移転が必要か否かを該一つ以上のストレージボリュームの性能に基づき決定する。一つ以上のストレージボリュームの移転が必要と決定される場合(即ち、結果は「Yes」)、プロセス40000はステップ40060に進む。一つ以上のストレージボリュームの移転が不要と決定される場合(即ち、結果は「No」)、プロセス40000はステップ4007に進む。
ステップ40060において、管理プログラム2410は、以下詳細に述べる図22に例示するストレージボリュームを移転するサブシーケンスプロセス60000を発動する。
ステップ40070において、管理プログラム2410は、ステップ40020に戻って、プロセス40000を繰り返す前に、一定期間待機する。該一定期間は、特に限定される訳ではなく、秒、分、時間、日、週あるいは当業者にとって自明なその他の期間であって良い。
図21は、本願の実施例に基づく一つ以上のVMを移転するためのプロセス50000に係るフローチャートを例示する。図21に示すプロセス50000は、管理プログラム2410により、図20に示すステップ40040における一つ以上のVMを移転するためのサブシーケンスとして利用される。
ステップ50010において、一つ以上のVMを移転するためのプロセス50000がスタートする。ステップ50020において、管理プログラム2410は、仮想サーバペアテーブル2570に記憶されたペア化情報に基づき、移転中のVMのペア化VMを見つける。ステップ50030において、管理プログラム2410は、サーバ性能テーブル2590に基づき、移転中のVMと該移転中のVMとペア化されるVM双方を稼働するための性能余力を有する物理サーバの同定を試みる。
ステップ50040において、管理プログラム2410は、移転中のVMと該移転中のVMとペア化されるVM双方を稼働するための性能余力を有する物理サーバが同定されたか否かを決定する。物理サーバが同定された場合(即ち、結果は「Yes」)、プロセス50000はステップ50050に進む。物理サーバが同定されない場合(即ち、結果は「No」)、プロセス50000はステップ50060に進む。
ステップ50050において、管理プログラム2410は、VM及びペア化されたVMをステップ50030において同定された物理サーバに移転する。
ステップ50060において、管理プログラム2410は、サーバ性能テーブル2590に基づく移転中のVMを稼働するための性能余力を有する物理サーバを同定する。
ステップ50070において、管理プログラム2410は、サーバ性能テーブル2590に基づき、移転中のVMとペア化されるVMの負荷が増大し移転中のVMの負荷と同じとなっても、移転中のVMとペア化されるVMを稼働するための性能余力を有する物理サーバを同定する。
ステップ50080において、管理プログラム2410は、移転中のVM及び移転中のVMとペア化されたVMをステップ50060及び50070において同定された各物理サーバに移転する。ステップ50090において、管理プログラム2410は、サブシーケンスプロセス50000を終了し、プロセス40000、ステップ40050に戻り、このステップから手順を進めていく。
図22は、本願の実施例に基づく一つ以上のストレージボリュームを移転するためのプロセス60000に係るフローチャートを例示する。図22に示すプロセス60000は、管理プログラム2410により、図20に示すステップ40060において一つ以上のストレージボリュームを移転するためのサブシーケンスとして利用される。
ステップ60010において、一つ以上のストレージボリュームを移転するためのプロセス60000がスタートする。ステップ60020において、管理プログラム2410は、移転中のボリュームを利用してVMを見つける。ステップ60030において、管理プログラム2410は、仮想サーバペアテーブル2570内に記憶されたペア化情報に基づき、ステップ60020において見つけるVMとペア化したVMを見つける。ステップ60040において、管理プログラム2410は、ペア化されたVMに割り当てられたストレージボリュームを同定する。
ステップ60050において、管理プログラム2410は、ストレージ性能テーブル2580に基づき、移転中のボリューム及びペア化されたボリューム双方に対するI/Oを処理するための性能余力を有するストレージアレイの同定を試みる。
ステップ60060において、管理プログラム2410は、ステップ60050においてストレージアレイが同定されたか否かを決定する。ストレージアレイが同定された場合(即ち、結果は「Yes」)、プロセス60000はステップ60070に進む。ストレージアレイが同定されない場合(即ち、結果は「No」)、プロセス60000はステップ60080に進む。
ステップ60070において、管理プログラム2410は、移転中のボリューム及びペア化されたボリュームをステップ60050において同定されたストレージアレイに移転する。
ステップ60080において、管理プログラム2410は、移転中のボリュームに対しI/O処理のための性能余力を有するストレージアレイを同定する。ステップ60090において、管理プログラム2410は、ペア化されたボリュームの負荷が増大して、移転中のボリュームの負荷と同じになる場合でも、ペア化されたボリュームに対するI/O/処理のための性能余力を有するストレージアレイを見つける。
ステップ60100において、管理プログラム2410は、移転中のボリューム及びペア化されたボリュームをステップ60080及び60090において同定された各ストレージアレイに移転する。ステップ60110において、管理プログラム2410は、サブシーケンスプロセス60000を終了し、プロセス40000、ステップ40070に戻り、このステップから手順を進めていく。
本実施例において、管理プログラムが新たなVMを展開する場合、差し替えのための候補VMを同定し、差し替えの可能性をスコア化し、差し替えのための可能性が高いと判断される場合、該新たなVMを候補VMとペア化する。更に、本実施例において、管理プログラムはまた、複数のVMと該複数のVMにより利用されるストレージボリュームを他の物理サーバ及びストレージアレイにユニットで移転する。そうすることで、既存VMのための差し替えとされる新たなVMを同時に移転できる。これにより、物理サーバ負荷分散のための既存VMの移転が、アプリケーション管理者によるVM差し替えを理由としたインフラ管理者の時間と労力の無駄となる状況を回避できる。
本実施例は、差し替えられる既存のVMから管理ポリシーを引き継ぎ、該ポリシーを活用して既存のVMと差し替わる新たなVMを管理する管理プログラムを例示する。
図23は、図2Aに示すクラウドシステム用管理サーバ2000’に係る第2の実施例を例示する。管理サーバ2000’の構成部分の多くは、図2Bに示す管理サーバ2000と類似している。なお、図23に示す実施例において、管理サーバ2000’は、図2Bに示す管理サーバ2000のストレージ性能テーブル2580及びサーバ性能テーブル2590とは異なるストレージ性能テーブル2580’とサーバ性能テーブル2590’を有している。これに加えて、管理サーバ2000は、二つの追加テーブル、ストレージ閾値テーブル25A0とサーバ閾値テーブル25B0とを含む。
図24は、本願の第2の実施例に基づくストレージ性能テーブル2580’を例示する。ストレージ性能テーブル2580’の構成部分の多くは、図12に示すストレージ性能テーブル2580と類似している。なお、ストレージ性能テーブル2580’は、元ストレージID列2587’と元ボリュームID列2588’を有する。これらの列は、性能データが他のストレージボリュームから引き継がれたことを示す目的で利用される。例えば、行258A’は、ストレージアレイ02のストレージボリューム02に係る性能データを示す。この性能データは、ストレージアレイ01のストレージボリューム01から引き継がれたものである。性能データの引き継ぎ方法については、図27を参照しつつ以下詳細に説明する。
図25は、本願の第2の実施例に基づくサーバ性能テーブル2590’を例示する。このサーバ性能テーブル2590’の構成部分の多くは、図13に示すサーバ性能テーブル2590と類似している。ただし、サーバ性能テーブル2590’はまた、元サーバID列2598’を有し、該列は、図13に示す行とは異なる行259A’及び259B’を作成する。該列は、性能データが他のサーバから引き継がれたことを示す目的で利用される。例えば、行259B’は、仮想サーバ03の性能データを示す。この性能データは、仮想サーバ02から引き継がれたものである。性能データの引き継ぎ方法は、図28を参照しつつ以下詳細に説明する。
図26は、本願の実施例に基づくストレージ閾値テーブル25A0を例示する。
例示のように、ストレージ閾値テーブル25A0は、ストレージ閾値に関する情報を提供する多数の列を含む。列25A1は、ストレージアレイの同定情報即ちIDを提供する。列25A2は、ストレージボリュームのIDを提供する。列25A3は、当初から閾値を有するストレージアレイのIDを提供する。列25A4は、当初から閾値を有するストレージボリュームのIDを提供する。列25A5は、閾値の活性化期間を提供する。列25A5は、ストレージボリュームに割り当てられたキャッシュの利用率に係る閾値を提供する。列25A7は、ストレージボリュームが分配されるアレイグループの利用率に係る閾値を提供する。列25A8は、ストレージボリュームに割り当てられたポートの利用率に係る閾値を提供する。
ストレージ閾値テーブル25A0の各行は、各ストレージボリュームの性能データに係る閾値を示す。例えば、行25AAは、ストレージアレイ02のストレージボリュームの性能データに係る閾値を示す。該閾値は、少なくとも三つの期間(例えば、午前零時から午前7時まで、午前7時から午後12時まで、また、午後12時から午後5時まで)を目的として定義される。管理プログラム2410は、該期間において、一つ以上の性能データが該閾値を超過する場合、インフラ管理者1030に警告を発する。行25AAはまた、ストレージアレイ02のストレージボリューム02に割り当てられた閾値が、ストレージアレイ01のストレージボリューム01から引き継がれたものであることを示す。閾値の引き継ぎ方法については、後ほど説明する。
図27は、本願の実施例に基づくサーバ閾値テーブル25B0を例示する。
例示のように、サーバ閾値テーブル25B0は、サーバ閾値に関する情報を提供する多数の列を含む。列25B1は、物理あるいは仮想サーバのIDを提供する。列25B2は、当初から閾値を有する物理あるいは仮想サーバのIDを提供する。列25B3は、サーバが物理サーバであるか否かを示すフラグを提供する。本実施例において、「Yes」の値が含まれている場合、サーバは物理サーバであり、「No」の値が含まれている場合、サーバは仮想サーバである。上述した関係は、これとは逆に、他の実施例において、「Yes」の値は仮想サーバを示し、「No」の値は物理サーバを示すものとすることもできる。
列25B4は、閾値が活性化される期間を提供する。列25B5は、サーバCPUの利用率に係る閾値を提供する。列25B6は、サーバメモリの利用率に係る閾値を提供する。列25B7は、サーバディスクの利用率に係る閾値を提供する。列25B8は、サーバポートの利用率に係る閾値を提供する。
サーバ閾値テーブル25B0の各行(25BA−25BB)は、各サーバの性能データに係る閾値を示す。例えば、行25BBは、仮想サーバ03の性能データに係る閾値を示す。該閾値は、少なくとも三つの期間(例えば、午前零時から午前9時まで、午前9時から午後3時まで、また、午後3時から午後5時まで)を目的として定義される。管理プログラム2410は、該期間において、一つ以上の性能データが該閾値を超過する場合、警告を発する。行25BBはまた、仮想サーバ03に割り当てられた閾値が、仮想サーバ02から引き継がれたものであることを示す。該閾値の引き継ぎ方法については、後ほど説明する。
図28は、本願の第2の実施例に基づく削除されるべきVMから管理ポリシーを引き継ぐためのプロセス70000に係るフローチャートを例示する。本実施例において、「管理ポリシー」とは、任意のVMに割り当てられた一つ以上の性能データ、性能データの閾値と該VMと関連付けられたストレージボリュームのセットを意味する。ただし、使用される「管理ポリシー」の実施例は、本実施例に限定される訳ではなく、当業者にとって自明な追加あるいは代替の情報を含むことができる。
ステップ70010において、削除されるべきVMから管理ポリシーを引き継ぐためのプロセス70000がスタートする。ステップ70020において、管理プログラム2410は、セルフサービスポータル1600を介して、アプリケーション管理者1010から一つ以上のVM削除要求を受信する。ステップ70030において、管理プログラム2410は、仮想サーバペアテーブルに基づき削除が要求される一つ以上のVMとペア化されたいずれかのVM同定を試みる。管理プログラム2410はまた、マッピングテーブル2550に基づき、ペア化されたVMと関連付けられたいずれかのストレージボリュームを同定してもよい。
ステップ70040において、管理プログラム2410は、削除されるべき一つ以上のVMとペア化されたいずれかのVMが同定されたか否か、また、いずれかのストレージボリュームが同定されたか否かを決定する。ペア化されたVMが同定されあるいはストレージボリュームが同定された場合(即ち、結果は「Yes」)、プロセス70000はステップ70060に進む。ペア化されたVMが同定されない場合であって、ストレージボリュームも同定されない場合(即ち、結果は「No」)、プロセス70000はステップ70050に進む。
ステップ70050において、管理プログラム2410は、ステップ70020において要求された一つ以上のVMを削除すると共に削除されたVMと関連付けられたストレージボリュームを削除する。管理プログラム2410はまた、メモリ2500内の構成データ、性能データ及び閾値データを削除する。
ステップ70060において、管理プログラム2410は、削除されるべき一つ以上のVMのIDに等しい(即ち、符合する)サーバIDを有するサーバ性能テーブル2590及びサーバ閾値テーブル258B0の行を同定する。ステップ70070において、管理プログラム2410は、ステップ70060において同定された行のサーバID列2591’、25B1からのサーバIDをステップ70060において同定された行の元サーバID列2598’、25B2にコピーする。ステップ70080において、管理プログラム2410は、ステップ70060において同定された行のサーバID列2591’、25B1のサーバIDをステップ70030において同定された削除されるべき一つ以上のVMとペア化されるVMのサーバIDに変更する。
ステップ70090において、管理プログラム2410は、ストレージ性能テーブル2580’及びストレージ閾値テーブル25A0それぞれにおいて、そのストレージIDとボリュームIDが削除中のVMにより利用されるストレージアレイID及びストレージボリュームIDと等しい行を同定する。ステップ70100において、管理プログラム2410は、ステップ70090において同定された行のストレージID列2581’、25A1からのストレージIDをステップ70090において同定された行の元ストレージID列2587’、25A3にコピーする。ステップ70100において、管理プログラム2410はまた、ステップ70090において同定された行のボリュームID列2582’、25A2からのボリュームIDをステップ70090において同定された元ボリュームID列2588’、25A4にコピーする。
ステップ70110において、管理プログラム2410は、ステップ70090において同定された行のストレージID列2581’、25A1内のストレージIDをステップ70030において同定された削除されるべき一つ以上のVMとペア化されたVMにより利用されるストレージアレイIDに変更する。ステップ70110において、管理プログラム2410はまた、ステップ70090において同定された行のボリュームID列2582’、25A2内のボリュームIDを、ステップ70030において同定された削除されるべき一つ以上のVMとペア化されたVMにより利用されるストレージボリュームIDに変更する。ステップ70100が完了すると、プロセスはステップ70050に進む。
ステップ70120において、管理プログラム2410は管理ポリシー引き継ぎプロセス70000を終了する。
図29は、本願の第2の実施例に基づく管理プログラム2140の性能モニタリングGUI2410−Aを例示する。
GUI2410−Aのフィールド2411−Aは、仮想サーバの性能データと閾値をグラフにより例示する。このグラフは、仮想サーバ03のCPU利用率、メモリ利用率、ディスク利用率及びポート利用率を例示する。実線は性能を、また、点線は閾値を表す。フィールド2411−Aはまた、仮想サーバ03が仮想サーバ02の差し替えとして見なされていることを示す。差し替えのタイミング(即ち、仮想サーバ02の削除)もまたグラフに表示されている。
GUI2410−Aのフィールド2412−Aは、ストレージボリュームの性能データ及び閾値をグラフにより例示する。このグラフは、ストレージアレイ02のストレージボリューム02のキャッシュ利用率、アレイグループ利用率及びポート利用率を例示している。実線は性能を、点線は閾値を表す。フィールド2411−Aはまた、ストレージアレイ02のストレージボリューム02は、ストレージアレイ01のストレージボリューム01の差し替えとして見なされていることを示す。差し替えのタイミング(即ち、ストレージアレイ01のストレージボリューム01の削除)もまたグラフに示されている。
「閉じる」ボタン2413−Aを選択すると、管理プログラム2410は GUI2410−Aを閉じる。
本実施例において、管理プログラムは差し替えられる既存のVMから管理ポリシーを引き継ぎ、該ポリシーを活用し、既存のVMと差し替わる新たなVMを管理する。本実施例において、管理ポリシーの引き継ぎは、既存VMの削除時点で行われるが、これに限定されない。例えば、引き継ぎは、VMを差し替えるためのルーター及びロードバランサあるいはそのいずれか一方の構成変更時点で行うこともできる。このように引き継がれた管理ポリシーを利用することで、インフラ管理者1030はVMと該VMにより利用されるストレージボリュームを容易に管理できることになる。
上述した実施例の幾つかにおいて、管理プログラムは、既存のVMと差し替えるために作成されたVMを同定し、該VMをペア化して同時に管理可能としている。更に、上述した実施例の幾つかにおいて、管理プログラムは、プロセスを利用して既存のVMと差し替わるVMが管理ポリシーを引き継ぎ可能としている。これらの実施例は、クラウド環境の基調となるITインフラを管理するための運用コスト低減を可能とする。なお、実施例は、当業者にとって自明な実施の態様あるいはその他の効果を達成する必要はない。
詳細な説明には、コンピュータ内の操作がアルゴリズム及び記号的表現により提示されている箇所が幾つかある。このアルゴリズム的な記述及び記号的な表現は、データ処理技術の当業者により利用される手段で、自らの創意工夫のエッセンスを他の当業者に効果的に伝達することを目的とする。アルゴリズムは、所望の最終状態あるいは結果に導く一続きの定義されたステップである。実施例において、実行されるステップは、有形の結果を達成するため、有形量の物理的操作を必要とする。
実施例には、命令を含むコンピュータプログラム形式で提示されるものが幾つかある。該プログラムのための命令は、フラッシュメモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ハードディスクドライブ(HDD)及び類似媒体等の非一時的で有形の媒体を含むコンピュータ読み取り可能な記憶媒体内に記憶される。これに代えて、命令は、キャリアウェーヴ等その他の媒体を含むコンピュータ読み取り可能な信号媒体形式において記憶される。
更に、本書に開示の明細内容の検討及び実施例の実地を介して、当業者には、本願の他の実施例も自明となることであろう。上述した実施例の様々な側面及び/または構成要素あるいはそのいずれかについては、単独であるいは組み合わせて使用することもできる。明細内容と実施例は、あくまでも例示として見なされ、本願の真の技術範囲及び精神は、以下の特許請求の範囲により示される。

Claims (18)

  1. 複数の仮想マシンを管理する複数のサーバに接続された管理コンピュータであって、
    前記複数の仮想マシン各々のアプリケーションタイプを示すアプリケーションタイプ情報及び前記複数の仮想マシンのトポロジーを示す仮想マシントポロジー情報を記憶する構成のメモリと
    前記複数の仮想マシンの中の任意の仮想マシンと前記任意の仮想マシンと差し替わる蓋然性を有する前記複数の仮想マシンの中の別の仮想マシンとの間の関係づけを行う構成のプロセッサであって、前記関係づけは、前記仮想マシントポロジー情報内の前記任意の仮想マシン及び前記別の仮想マシンとの間の関連性及び前記アプリケーションタイプ情報内の前記任意の仮想マシンのアプリケーションタイプと前記別の仮想マシンのアプリケーションタイプを参照することにより行われる構成の前記プロセッサと
    を備え、
    前記メモリは、
    前記複数のサーバの利用可能なサーバ性能余力情報を示すサーバ性能余力データ及び
    前記複数の仮想マシンの履歴性能情報を示す仮想マシン性能データを記憶する構成とし、
    前記プロセッサは、
    前記任意の仮想マシン及び前記別の仮想マシンの一方を移転する要求に呼応して、前記任意の仮想マシン及び前記別の仮想マシン双方を記憶する性能余力を有するサーバであって、前記サーバのサーバ性能余力データ、前記任意の仮想マシンの仮想マシン性能データ及び前記別の仮想マシンの仮想マシン性能データに基づき、前記サーバを同定し、
    前記任意の仮想マシンと前記別の仮想マシンを、前記任意の仮想マシンと前記別の仮想マシン双方を記憶する性能余力を有する前記同定されたサーバに移転させる構成としたこと
    を特徴とする管理コンピュータ。
  2. 複数の仮想マシンを管理する複数のサーバに接続された管理コンピュータであって、
    前記複数の仮想マシン各々のアプリケーションタイプを示すアプリケーションタイプ情報及び前記複数の仮想マシンのトポロジーを示す仮想マシントポロジー情報を記憶する構成のメモリと
    前記複数の仮想マシンの中の任意の仮想マシンと前記任意の仮想マシンと差し替わる蓋然性を有する前記複数の仮想マシンの中の別の仮想マシンとの間の関係づけを行う構成のプロセッサであって、前記関係づけは、前記仮想マシントポロジー情報内の前記任意の仮想マシン及び前記別の仮想マシンとの間の関連性及び前記アプリケーションタイプ情報内の前記任意の仮想マシンのアプリケーションタイプと前記別の仮想マシンのアプリケーションタイプを参照することにより行われる構成の前記プロセッサと
    を備え、
    前記メモリは、
    前記複数のサーバの利用可能なサーバ性能余力を示すサーバ性能余力データと
    前記複数の仮想マシンの履歴性能情報を示す仮想マシン性能データを記憶する構成とし、
    前記プロセッサは、
    前記任意の仮想マシン及び前記別の仮想マシンの一方を移転する要求に呼応して、
    前記任意の仮想マシンの仮想マシン性能データ及び前記別の仮想マシンの仮想マシン性能データに基づき、前記任意の仮想マシン及び前記別の仮想マシンのいずれがより大きな履歴性能要求を有するかを決定し、
    一対のサーバであって、前記一対のサーバは各々より大きな履歴性能要求を有すると決定された前記任意の仮想マシン及び前記別の仮想マシンのいずれか一方を記憶する性能余力を有する前記一対のサーバを、前記一対のサーバ各々のサーバ性能余力データに基づき同定し、
    より大きな履歴性能要求を有すると決定された前記任意の仮想マシンと前記別の仮想マシンのいずれか一方を前記一対のサーバの一方のサーバに移転させ、より大きな履歴性能要求を持たないと決定された前記任意の仮想マシンと前記別の仮想マシンの一方を前記一対のサーバの前記別のサーバに移転させること
    を特徴とする管理コンピュータ。
  3. 複数の仮想マシンを管理する複数のサーバに接続された管理コンピュータであって、
    前記複数の仮想マシン各々のアプリケーションタイプを示すアプリケーションタイプ情報及び前記複数の仮想マシンのトポロジーを示す仮想マシントポロジー情報を記憶する構成のメモリと
    前記複数の仮想マシンの中の任意の仮想マシンと前記任意の仮想マシンと差し替わる蓋然性を有する前記複数の仮想マシンの中の別の仮想マシンとの間の関係づけを行う構成のプロセッサであって、前記関係づけは、前記仮想マシントポロジー情報内の前記任意の仮想マシン及び前記別の仮想マシンとの間の関連性及び前記アプリケーションタイプ情報内の前記任意の仮想マシンのアプリケーションタイプと前記別の仮想マシンのアプリケーションタイプを参照することにより行われる構成の前記プロセッサと
    を備え、
    前記複数のサーバの少なくとも一つは、複数のストレージボリュームから成り、前記複数のストレージボリュームは各々、複数のストレージアレイの一つに接続されており、
    前記複数のストレージボリュームの第1ストレージボリュームは前記任意の仮想マシンとペア化され、前記複数のストレージボリュームの第2ストレージボリュームは、前記別の仮想マシンとペア化され、
    前記メモリは、
    前記複数のストレージボリュームの利用可能なストレージアレイ性能余力情報を示すストレージアレイ性能余力データ及び前記複数のストレージボリュームの履歴性能情報を示すストレージ性能データを記憶する構成とし、
    前記プロセッサは、前記任意の仮想マシン及び前記別の仮想マシンの一方を移転する要求に呼応して、
    前記第1ストレージボリューム及び前記第2ストレージボリュームのストレージボリューム性能データに基づき、任意のストレージアレイが、前記任意の仮想マシンとペア化された前記第1ストレージボリューム及び前記別の仮想マシンとペア化された前記第2ストレージボリュームの双方に入出力処理を行う性能余力があるか否かを決定し、
    前記複数のストレージアレイの前記任意のストレージアレイが、前記第1ストレージボリューム及び前記第2ストレージボリュームの双方に入出力処理を行う性能余力を有すると決定された場合、
    前記第1ストレージボリューム及び前記第2ストレージボリュームを前記任意のストレージアレイに移転させ、
    前記複数のストレージアレイの前記任意のストレージアレイが、前記第1ストレージボリューム及び前記第2ストレージボリュームの双方に入出力処理を行う性能余力を持たないと決定された場合、
    前記第1ストレージボリューム及び前記第2ストレージボリュームの前記ストレージボリューム性能データに基づき、前記任意の仮想マシンとペア化された前記第1ストレージボリュームと前記別の仮想マシンとペア化された前記第2ストレージボリュームのいずれか一方がより大きな履歴性能要求を有するかを決定し、
    一対のストレージアレイであって、前記一対のストレージアレイの各ストレージアレイは、より大きな履歴性能要求を有すると決定された第1ストレージボリュームと第2ストレージボリュームのいずれか一方に入出力処理を行う性能余力を有する前記一対のストレージアレイを、前記ストレージアレイ各々のストレージアレイ性能データ及び前記任意の仮想マシンとペア化された前記第1ストレージボリューム及び前記第2ストレージボリュームの一方のストレージボリューム性能データに基づき、同定し、
    前記第1ストレージボリュームを前記一対のストレージアレイの一方のストレージアレイに移転させ、前記第2ストレージボリュームを前記一対のストレージアレイのもう一方のストレージアレイに移転させること
    を特徴とする管理コンピュータ。
  4. 複数の仮想マシンを管理する複数のサーバに接続された管理コンピュータであって、
    前記複数の仮想マシン各々のアプリケーションタイプを示すアプリケーションタイプ情報及び前記複数の仮想マシンのトポロジーを示す仮想マシントポロジー情報を記憶する構成のメモリと
    前記複数の仮想マシンの中の任意の仮想マシンと前記任意の仮想マシンと差し替わる蓋然性を有する前記複数の仮想マシンの中の別の仮想マシンとの間の関係づけを行う構成のプロセッサであって、前記関係づけは、前記仮想マシントポロジー情報内の前記任意の仮想マシン及び前記別の仮想マシンとの間の関連性及び前記アプリケーションタイプ情報内の前記任意の仮想マシンのアプリケーションタイプと前記別の仮想マシンのアプリケーションタイプを参照することにより行われる構成の前記プロセッサと
    を備え、
    前記メモリは、
    前記複数の各仮想マシンを同定する同定情報と、
    前記複数の仮想マシンの前記同定情報と関連付けられた性能閾値情報を示す閾値データを記憶する構成とし、
    前記プロセッサは、
    前記任意の仮想マシンを削除する要求に基づき、前記任意の仮想マシンの同定情報を決定し、
    前記任意の仮想マシンを削除する要求の受信に呼応して、前記別の仮想マシンの同定情報を決定し、
    前記任意の仮想マシンの前記決定された同定情報と関連付けられた閾値データを同定し、
    前記同定された閾値データを前記別の仮想マシンの前記決定された同定情報と関連付け、
    前記任意の仮想マシンを削除する前記受信した要求に基づき、前記任意の仮想マシンを削除する構成としたこと
    を特徴とする管理コンピュータ。
  5. 前記メモリは、前記複数の仮想マシンの履歴性能情報を示す仮想マシン性能データを記憶する構成であって、
    前記プロセッサは、前記任意の仮想マシンの仮想マシン性能データと前記別の仮想マシンの仮想マシン性能データに基づき、前記任意の仮想マシンと差し替わる前記別の仮想マシンの蓋然性を示すスコアを決定する構成としたこと
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の管理コンピュータ。
  6. 前記任意の仮想マシンは、差し替えられる(n)個の仮想マシンから成り、前記別の仮想マシンは、前記プロセッサにより受信された展開要求に呼応して作成された(m)個の他の仮想マシンから成り、
    前記プロセッサは、前記(n)個の前記任意の仮想マシン及び前記(m)個の前記他の仮想マシンに基づき、前記(n)個の前記任意の仮想マシンと差し替わる前記(m)個の別の仮想マシンの蓋然性を示すスコアを決定する構成としたこと
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の管理コンピュータ。
  7. 前記メモリは、前記複数の各仮想マシン上で展開されるアプリケーション及びオペレーティングシステムの少なくともいずれか一方のバージョン情報を示すバージョンデータを記憶する構成とし、
    前記プロセッサは、前記任意の仮想マシンのバージョンデータと前記別の仮想マシンのバージョンデータに基づき、前記任意の仮想マシンと差し替わる前記別の仮想マシンの前記蓋然性を示すスコアを決定する構成としたこと
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の管理コンピュータ。
  8. 計算機により、複数の仮想マシン各々のアプリケーションタイプを示すアプリケーションタイプ情報を決定し、
    前記計算機により、前記複数の仮想マシンのトポロジーを示す仮想マシントポロジー情報を決定し、
    前記計算機により、
    前記仮想マシントポロジー情報内での任意の仮想マシンと別の仮想マシンと間の関連性及び
    前記アプリケーションタイプ情報内での前記任意の仮想マシンのアプリケーションタイプと前記別の仮想マシンのアプリケーションタイプに基づき、
    前記複数の仮想マシンの前記任意の仮想マシンと前記任意の仮想マシンと差し替わる蓋然性を有する前記複数の仮想マシンの前記別の仮想マシンとの間の関連付けを行い、
    前記任意の仮想マシン及び前記別の仮想マシンの一方を移転する要求に呼応して、前記任意の仮想マシン及び前記別の仮想マシン双方を記憶する性能余力を有するサーバであって、前記サーバのサーバ性能余力データ、前記任意の仮想マシンの仮想マシン性能データ及び前記別の仮想マシンの仮想マシン性能データに基づき、前記サーバを同定し、
    前記任意の仮想マシンと前記別の仮想マシンを、前記任意の仮想マシンと前記別の仮想マシン双方を記憶する性能余力を有する前記同定されたサーバに移転させる
    ことを有することを特徴とする方法。
  9. 計算機により、複数の仮想マシン各々のアプリケーションタイプを示すアプリケーションタイプ情報を決定し、
    前記計算機により、前記複数の仮想マシンのトポロジーを示す仮想マシントポロジー情報を決定し、
    前記計算機により、
    前記仮想マシントポロジー情報内での任意の仮想マシンと別の仮想マシンと間の関連性及び
    前記アプリケーションタイプ情報内での前記任意の仮想マシンのアプリケーションタイプと前記別の仮想マシンのアプリケーションタイプに基づき、
    前記複数の仮想マシンの前記任意の仮想マシンと前記任意の仮想マシンと差し替わる蓋然性を有する前記複数の仮想マシンの前記別の仮想マシンとの間の関連付けを行い、
    前記計算機により、前記任意の仮想マシン及び前記別の仮想マシンの一方を移転する要求に呼応して、前記任意の仮想マシンの仮想マシン性能データ及び前記別の仮想マシンの仮想マシン性能データに基づき、前記任意の仮想マシン及び前記別の仮想マシンのいずれがより大きな履歴性能要求を有するかを決定し、
    一対のサーバであって、前記一対のサーバは各々より大きな履歴性能要求を有すると決定された前記任意の仮想マシン及び前記別の仮想マシンのいずれか一方を記憶する性能余力を有する前記一対のサーバを、前記一対のサーバ各々のサーバ性能余力データに基づき同定し、
    より大きな履歴性能要求を有すると決定された前記任意の仮想マシンと前記別の仮想マシンのいずれか一方を前記一対のサーバの一方のサーバに移転させ、より大きな履歴性能要求を持たないと決定された前記任意の仮想マシンと前記別の仮想マシンの一方を前記一対のサーバの前記別のサーバに移転させる
    ことを有することを特徴とする方法。
  10. 計算機により、複数の仮想マシン各々のアプリケーションタイプを示すアプリケーションタイプ情報を決定し、
    前記計算機により、前記複数の仮想マシンのトポロジーを示す仮想マシントポロジー情報を決定し、
    前記計算機により、
    前記仮想マシントポロジー情報内での任意の仮想マシンと別の仮想マシンと間の関連性及び
    前記アプリケーションタイプ情報内での前記任意の仮想マシンのアプリケーションタイプと前記別の仮想マシンのアプリケーションタイプに基づき、
    前記複数の仮想マシンの前記任意の仮想マシンと前記任意の仮想マシンと差し替わる蓋然性を有する前記複数の仮想マシンの前記別の仮想マシンとの間の関連付けを行い、
    複数のサーバの少なくとも一つは、複数のストレージボリュームから成り、前記複数のストレージボリュームは各々、複数のストレージアレイの一つに接続されており、
    前記複数のストレージボリュームの第1ストレージボリュームは前記任意の仮想マシンとペア化され、前記複数のストレージボリュームの第2ストレージボリュームは、前記別の仮想マシンとペア化され、
    前記計算機により、前記任意の仮想マシン及び前記別の仮想マシンの一方を移転する要求に呼応して、
    前記第1ストレージボリューム及び前記第2ストレージボリュームのストレージボリューム性能データに基づき、任意のストレージアレイが、前記任意の仮想マシンとペア化された前記第1ストレージボリューム及び前記別の仮想マシンとペア化された前記第2ストレージボリュームの双方に入出力処理を行う性能余力があるか否かを決定し、
    前記複数のストレージアレイの前記任意のストレージアレイが、前記第1ストレージボリューム及び前記第2ストレージボリュームの双方に入出力処理を行う性能余力を有すると決定された場合、
    前記第1ストレージボリューム及び前記第2ストレージボリュームを前記任意のストレージアレイに移転させ、
    前記複数のストレージアレイの前記任意のストレージアレイが、前記第1ストレージボリューム及び前記第2ストレージボリュームの双方に入出力処理を行う性能余力を持たないと決定された場合、
    前記第1ストレージボリューム及び前記第2ストレージボリュームの前記ストレージボリューム性能データに基づき、前記任意の仮想マシンとペア化された前記第1ストレージボリュームと前記別の仮想マシンとペア化された前記第2ストレージボリュームのいずれか一方がより大きな履歴性能要求を有するかを決定し、
    一対のストレージアレイであって、前記一対のストレージアレイの各ストレージアレイは、より大きな履歴性能要求を有すると決定された第1ストレージボリュームと第2ストレージボリュームのいずれか一方に入出力処理を行う性能余力を有する前記一対のストレージアレイを、前記ストレージアレイ各々のストレージアレイ性能データ及び前記任意の仮想マシンとペア化された前記第1ストレージボリューム及び前記第2ストレージボリュームの一方のストレージボリューム性能データに基づき、同定し、
    前記第1ストレージボリュームを前記一対のストレージアレイの一方のストレージアレイに移転させ、前記第2ストレージボリュームを前記一対のストレージアレイのもう一方のストレージアレイに移転させる
    ことを有することを特徴とする方法。
  11. 計算機により、複数の仮想マシン各々のアプリケーションタイプを示すアプリケーションタイプ情報を決定し、
    前記計算機により、前記複数の仮想マシンのトポロジーを示す仮想マシントポロジー情報を決定し、
    前記計算機により、
    前記仮想マシントポロジー情報内での任意の仮想マシンと別の仮想マシンと間の関連性及び
    前記アプリケーションタイプ情報内での前記任意の仮想マシンのアプリケーションタイプと前記別の仮想マシンのアプリケーションタイプに基づき、
    前記複数の仮想マシンの前記任意の仮想マシンと前記任意の仮想マシンと差し替わる蓋然性を有する前記複数の仮想マシンの前記別の仮想マシンとの間の関連付けを行い、
    前記計算機により、
    前記任意の仮想マシンを削除する要求に基づき、前記任意の仮想マシンの同定情報を決定し、
    前記任意の仮想マシンを削除する要求の受信に呼応して、前記別の仮想マシンの同定情報を決定し、
    前記任意の仮想マシンの前記決定された同定情報と関連付けられた閾値データを同定し、
    前記同定された閾値データを前記別の仮想マシンの前記決定された同定情報と関連付け、
    前記任意の仮想マシンを削除する前記受信した要求に基づき、前記任意の仮想マシンを削除する
    ことを有することを特徴とする方法。
  12. 計算機により、前記任意の仮想マシンの仮想マシン性能データと前記別の仮想マシンの仮想マシン性能データに基づき、前記任意の仮想マシンと差し替わる前記別の仮想マシンの蓋然性を示すスコアを決定する
    ことを更に有することを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 前記任意の仮想マシンは差し替えられる(n)個の仮想マシンから成り、
    前記別の仮想マシンはプロセッサにより受信された展開要求に呼応して作成された(m)個の他の仮想マシンから成り、
    前記計算機により、前記(n)個の仮想マシン及び前記(m)個の他の仮想マシンに基づき、前記(n)個の仮想マシンと差し替わる前記(m)個の他の仮想マシンの蓋然性を示すスコアを決定する
    ことを更に有することを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載の方法。
  14. 前記計算機により、前記任意の仮想マシンのバージョンデータ及び前記別の仮想マシンのバージョンデータに基づき、前記任意の仮想マシンと差し替わる前記別の仮想マシンの蓋然性を示すスコアを決定する
    ことを更に有することを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載の方法。
  15. プロセスを実行するための命令から成るコンピュータプログラムであって、前記命令は、
    複数の各仮想マシンのアプリケーションタイプを示すアプリケーションタイプ情報を決定する命令と、
    前記複数の仮想マシンのトポロジーを示す仮想マシントポロジー情報を決定する命令と、前記仮想マシントポロジー情報内での任意の仮想マシンと別の仮想マシンと間の関連性及び
    前記アプリケーションタイプ情報内での前記任意の仮想マシンのアプリケーションタイプと前記別の仮想マシンのアプリケーションタイプに基づき、
    前記複数の仮想マシンの前記任意の仮想マシンと前記任意の仮想マシンと差し替わる蓋然性を有する前記複数の仮想マシンの前記別の仮想マシンとの間の関連付けを行う命令と、
    前記任意の仮想マシン及び前記別の仮想マシンの一方を移転する要求に呼応して、前記任意の仮想マシン及び前記別の仮想マシン双方を記憶する性能余力を有するサーバであって、前記サーバのサーバ性能余力データ、前記任意の仮想マシンの仮想マシン性能データ及び前記別の仮想マシンの仮想マシン性能データに基づき、前記サーバを同定する命令と、
    前記任意の仮想マシンと前記別の仮想マシンを、前記任意の仮想マシンと前記別の仮想マシン双方を記憶する性能余力を有する前記同定されたサーバに移転させる命令と
    を有することを特徴とするコンピュータプログラム。
  16. プロセスを実行するための命令から成るコンピュータプログラムであって、前記命令は、
    複数の各仮想マシンのアプリケーションタイプを示すアプリケーションタイプ情報を決定する命令と、
    前記複数の仮想マシンのトポロジーを示す仮想マシントポロジー情報を決定する命令と、前記仮想マシントポロジー情報内での任意の仮想マシンと別の仮想マシンと間の関連性及び
    前記アプリケーションタイプ情報内での前記任意の仮想マシンのアプリケーションタイプと前記別の仮想マシンのアプリケーションタイプに基づき、
    前記複数の仮想マシンの前記任意の仮想マシンと前記任意の仮想マシンと差し替わる蓋然性を有する前記複数の仮想マシンの前記別の仮想マシンとの間の関連付けを行う命令と、
    前記任意の仮想マシン及び前記別の仮想マシンの一方を移転する要求に呼応して、
    前記任意の仮想マシンの仮想マシン性能データ及び前記別の仮想マシンの仮想マシン性能データに基づき、前記任意の仮想マシン及び前記別の仮想マシンのいずれがより大きな履歴性能要求を有するかを決定する命令と、
    一対のサーバであって、前記一対のサーバは各々より大きな履歴性能要求を有すると決定された前記任意の仮想マシン及び前記別の仮想マシンのいずれか一方を記憶する性能余力を有する前記一対のサーバを、前記一対のサーバ各々のサーバ性能余力データに基づき同定する命令と、
    より大きな履歴性能要求を有すると決定された前記任意の仮想マシンと前記別の仮想マシンのいずれか一方を前記一対のサーバの一方のサーバに移転させ、より大きな履歴性能要求を持たないと決定された前記任意の仮想マシンと前記別の仮想マシンの一方を前記一対のサーバの前記別のサーバに移転させる命令と
    を有することを特徴とするコンピュータプログラム。
  17. プロセスを実行するための命令から成るコンピュータプログラムであって、前記命令は、
    複数の各仮想マシンのアプリケーションタイプを示すアプリケーションタイプ情報を決定する命令と、
    前記複数の仮想マシンのトポロジーを示す仮想マシントポロジー情報を決定する命令と、前記仮想マシントポロジー情報内での任意の仮想マシンと別の仮想マシンと間の関連性及び
    前記アプリケーションタイプ情報内での前記任意の仮想マシンのアプリケーションタイプと前記別の仮想マシンのアプリケーションタイプに基づき、
    前記複数の仮想マシンの前記任意の仮想マシンと前記任意の仮想マシンと差し替わる蓋然性を有する前記複数の仮想マシンの前記別の仮想マシンとの間の関連付けを行う命令と、
    複数のサーバの少なくとも一つは、複数のストレージボリュームから成り、前記複数のストレージボリュームは各々、複数のストレージアレイの一つに接続されており、
    前記複数のストレージボリュームの第1ストレージボリュームは前記任意の仮想マシンとペア化され、前記複数のストレージボリュームの第2ストレージボリュームは、前記別の仮想マシンとペア化され、
    前記任意の仮想マシン及び前記別の仮想マシンの一方を移転する要求に呼応して、
    前記第1ストレージボリューム及び前記第2ストレージボリュームのストレージボリューム性能データに基づき、任意のストレージアレイが、前記任意の仮想マシンとペア化された前記第1ストレージボリューム及び前記別の仮想マシンとペア化された前記第2ストレージボリュームの双方に入出力処理を行う性能余力があるか否かを決定する命令と、
    前記複数のストレージアレイの前記任意のストレージアレイが、前記第1ストレージボリューム及び前記第2ストレージボリュームの双方に入出力処理を行う性能余力を有すると決定された場合、
    前記第1ストレージボリューム及び前記第2ストレージボリュームを前記任意のストレージアレイに移転させる命令と、
    前記複数のストレージアレイの前記任意のストレージアレイが、前記第1ストレージボリューム及び前記第2ストレージボリュームの双方に入出力処理を行う性能余力を持たないと決定された場合、
    前記第1ストレージボリューム及び前記第2ストレージボリュームの前記ストレージボリューム性能データに基づき、前記任意の仮想マシンとペア化された前記第1ストレージボリュームと前記別の仮想マシンとペア化された前記第2ストレージボリュームのいずれか一方がより大きな履歴性能要求を有するかを決定する命令と、
    一対のストレージアレイであって、前記一対のストレージアレイの各ストレージアレイは、より大きな履歴性能要求を有すると決定された第1ストレージボリュームと第2ストレージボリュームのいずれか一方に入出力処理を行う性能余力を有する前記一対のストレージアレイを、前記ストレージアレイ各々のストレージアレイ性能データ及び前記任意の仮想マシンとペア化された前記第1ストレージボリューム及び前記第2ストレージボリュームの一方のストレージボリューム性能データに基づき、同定する命令と、
    前記第1ストレージボリュームを前記一対のストレージアレイの一方のストレージアレイに移転させ、前記第2ストレージボリュームを前記一対のストレージアレイのもう一方のストレージアレイに移転させる命令と
    を有することを特徴とするコンピュータプログラム。
  18. プロセスを実行するための命令から成るコンピュータプログラムであって、前記命令は、
    複数の各仮想マシンのアプリケーションタイプを示すアプリケーションタイプ情報を決定する命令と、
    前記複数の仮想マシンのトポロジーを示す仮想マシントポロジー情報を決定する命令と、前記仮想マシントポロジー情報内での任意の仮想マシンと別の仮想マシンと間の関連性及び
    前記アプリケーションタイプ情報内での前記任意の仮想マシンのアプリケーションタイプと前記別の仮想マシンのアプリケーションタイプに基づき、
    前記複数の仮想マシンの前記任意の仮想マシンと前記任意の仮想マシンと差し替わる蓋然性を有する前記複数の仮想マシンの前記別の仮想マシンとの間の関連付けを行う命令と、
    前記任意の仮想マシンを削除する要求に基づき、前記任意の仮想マシンの同定情報を決定する命令と、
    前記任意の仮想マシンを削除する要求の受信に呼応して、前記別の仮想マシンの同定情報を決定する命令と、
    前記任意の仮想マシンの前記決定された同定情報と関連付けられた閾値データを同定する命令と、
    前記同定された閾値データを前記別の仮想マシンの前記決定された同定情報と関連付ける命令と、
    前記任意の仮想マシンを削除する前記受信した要求に基づき、前記任意の仮想マシンを削除する命令と
    を有することを特徴とするコンピュータプログラム。
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