JP6209474B2 - 中空糸膜モジュール - Google Patents

中空糸膜モジュール Download PDF

Info

Publication number
JP6209474B2
JP6209474B2 JP2014063411A JP2014063411A JP6209474B2 JP 6209474 B2 JP6209474 B2 JP 6209474B2 JP 2014063411 A JP2014063411 A JP 2014063411A JP 2014063411 A JP2014063411 A JP 2014063411A JP 6209474 B2 JP6209474 B2 JP 6209474B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hollow fiber
layer net
fiber membrane
inner layer
net
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014063411A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015182056A (ja
Inventor
英之 山根
英之 山根
宏樹 藤岡
宏樹 藤岡
俊彬 菅
俊彬 菅
敏充 浜田
敏充 浜田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP2014063411A priority Critical patent/JP6209474B2/ja
Publication of JP2015182056A publication Critical patent/JP2015182056A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6209474B2 publication Critical patent/JP6209474B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Description

本発明は、複数本の中空糸膜と、その中空糸膜を収容するハウジングと、少なくとも前記中空糸膜の一端側に設けられて原液側流路と透過側流路との混合を防ぐ封止部とを有する中空糸膜モジュールに関する。
従来、中空糸膜モジュールは、例えば図6に示すように、ハウジング10内において、複数本の中空糸膜1の一端を注型剤で封止した封止部4aと、もう一端が開口状態で注型剤により束ねられた封止部4bとにより、原液側流路と透過側流路との混合を防ぐ構造となっている。このような中空糸モジュールにおいては、製造時の中空糸束のハンドリング際に発生する中空糸の損傷を防ぐ必要がある。
そこで一般的には、中空糸の損傷を防ぐために、硬いネットでできたネット筒に中空糸を入れて中空糸膜の束とし、それらの端部を注型剤で一緒に固着している。硬いネットでできたネット筒を使用することで、中空糸膜や注型樹脂の重量がかかってもネット筒が変形しないため、ハンドリング時に中空糸に損傷を与えない。
また、複数本の中空糸膜を束ねる際に、その中空糸膜を複数に分割して束ねる複数の内層ネット筒と、その内層ネット筒の複数を束ねる外層ネット筒とを用いて、ネット筒による保持構造を二重構造にした中空糸膜モジュールも知られている(例えば、特許文献1〜2参照)。
特開平6−341号公報 特開平8−206468号公報
しかしながら、上記の公報に記載された内層ネット筒と外層ネット筒とは、特に厚み等をそれぞれ相違させたものでないため、保持構造を二重構造にする利点が十分得られなかった。例えば、両者のネット筒の剛性を共に高めた場合には、内部の中空糸膜の動きに追従することができないため、ハウジングの側面に設けた原液排出口付近に高流量が生じると、流体の流れの勢いが中空糸膜を強い力で動かして内層ネット筒に衝突させ、中空糸膜が破損する場合があることが判明した。
また、両者のネット筒の剛性を共に低くした場合には、原液排出口付近に高流量が生じると、中空糸膜の全体の動きが大きくなるため、封止部分との境界付近で中空糸膜が破損する場合がある。このような中空糸膜の破損が生じると、原液が透過液にリークし、透過液側の微粒子等の除去対象物質が増加して、分離阻止率が低下するという問題が生じる。
そこで、本発明の目的は、封止部分との境界付近における中空糸膜の破損を防止できると共に、ネット筒への中空糸膜の衝突による破損を防止できる中空糸膜モジュールを提供することにある。
上記目的は、下記の如き本発明により達成できる。
即ち、本発明の中空糸膜モジュールは、原液入口及び透過液出口を有するハウジングと、そのハウジング内に収容された複数本の中空糸膜と、その中空糸膜を複数に分割して束ねる複数の内層ネット筒と、その内層ネット筒の複数を束ねる単数又は複数の外層ネット筒と、少なくとも前記中空糸膜の一端側に設けられて原液側流路と透過側流路との混合を防ぐ封止部とを有する中空糸膜モジュールおいて、前記外層ネット筒は、厚みが1.0mmを超えており、ネット糸径が0.9mm以上5.0mm以下であり、前記内層ネット筒は、厚みが1.0mm以下であり、ネット糸径が0.1mm以上1.0mm以下であることを特徴とする。
本発明の中空糸膜モジュールによると、外層ネット筒の厚みが1.0mmを超えており、ネット糸径が0.9mm以上5.0mm以下であるため、比較的剛性の高い外層ネット筒で中空糸膜の全体の動きを少なくできるので、封止部分との境界付近で中空糸膜が破損するのを効果的に防止できる。また、内層ネット筒の厚みが1.0mm以下であり、ネット糸径が0.1mm以上1.0mm以下であるため、比較的剛性の低い内層ネット筒で中空糸膜が束ねられた構造となる。このため、内層ネット筒が内部の中空糸膜の動きに追従することができるので、原液排出口付近に高流量が生じる場合でも、流体の流れの勢いが中空糸膜を強い力で動かして内層ネット筒に衝突する際の衝撃が小さくなり、中空糸膜が破損するのを効果的に防止することができる。
上記において、前記封止部は、前記中空糸膜の一端が注型剤によって開口せずに封止されており、他端が開口状態で注型剤により封止されていることが好ましい。この構造では、中空糸膜の外側から原液を透過させることで、膜分離後の透過液を一端側に流動させて排出することができる。
また、前記外層ネット筒は、軸芯方向に延びるネット糸を有し、前記内層ネット筒は、周方向に対して傾斜した方向に延びるネット糸が交差する形状であることが好ましい。内層ネット筒が、周方向に対して傾斜した方向に延びるネット糸が交差する形状であると、曲げ力に対してより変形し易く、効果的に内層ネット筒が内部の中空糸膜の動きに追従できるので、内層ネット筒に衝突する際の衝撃をより小さくすることができる。また、外層ネット筒が軸芯方向に延びるネット糸を有することで、曲げ力に対してより変形し難くなり、外層ネット筒で中空糸膜の全体の動きを少なくできるので、封止部分との境界付近で中空糸膜が破損するのをより効果的に防止できる。
また、外層ネット筒と内層ネット筒の少なくとも一端は、前記封止部に埋設されていることが好ましい。外層ネット筒の端部が前記封止部に埋設されていると、封止部との境界付近において、外層ネット筒が変位することなく、内層ネット筒と中空糸膜を内部に保持できるため、封止部分との境界付近で中空糸膜が破損するのをより効果的に防止できる。また、内層ネット筒の端部が前記封止部に埋設されていると、封止部との境界付近において、内層ネット筒が変位することなく、中空糸膜を内部に保持できるため、こすれ等による中空糸膜の損傷を防止することができる。
また、前記外層ネット筒の開口率が60%以上90%以下であり,前記内層ネット筒の開口率が65%以上95%以下であることが好ましい。これらの開口率により、原液の流動性とネット剛性のバランスを良好にすることができる。
本発明の中空糸膜モジュールの一例を示す縦断面図。 本発明の中空糸膜モジュールの要部の一例を示す図であり、(a)はネット筒の右側面図、(b)は外層ネット筒の斜視図、(c)は内層ネット筒の斜視図。 本発明の中空糸膜モジュールのネット筒の他の例を示す右側面図。 本発明の中空糸膜モジュールのネット筒のネット形状の他の例を示す平面図。 実施例及び比較例の結果を示すグラフ。 従来の中空糸膜モジュールの一例を示す縦断面図。
本発明の中空糸膜モジュールは、図1に示すように、原液入口12及び透過液出口14を有するハウジング10と、そのハウジング10内に収容された複数本の中空糸膜1と、その中空糸膜1を複数に分割して束ねる複数の内層ネット筒2と、その内層ネット筒2の複数を束ねる単数又は複数の外層ネット筒3と、少なくとも前記中空糸膜の一端側に設けられて原液側流路と透過側流路との混合を防ぐ封止部4とを有する。本実施形態では、封止部4が、中空糸膜1の一端が注型剤によって開口せずに封止された封止部4aと、他端が開口状態で注型剤により封止された封止部4bとを含む例を示す。
ハウジング10は、複数本の中空糸膜1を収容するものであり、例えば図1に示すように、筒状の胴部11と、その両端に設けたキャップ部15,16を備えている。また、キャップ部15には、原液入口12が設けられ、キャップ部16には、透過液出口14が設けられ、胴部11は濃縮された原液の出口13が設けられている。ハウジング10の材質としては、不純物や粒子等の溶出などの問題が生じなければ、何れの材料も使用可能であるが、例えば塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスルホン樹脂などが挙げられる。
中空糸膜1としては、精密ろ過膜、限外ろ過膜、逆浸透膜、透析膜などが挙げられ、その用途や製法に応じた、孔径、外径、長さのものが使用できる。また、中空糸膜1の材質としては、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、フッ化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニル−ポリアクリロニトリル共重合体、芳香族ポリアミド、酢酸セルロースなどが挙げられる。
内層ネット筒2は、中空糸膜1を複数に分割して束ねており、1つの内層ネット筒2によって束ねられる中空糸膜1の本数は400〜6000本が好ましく、400〜4000本がより好ましい。内層ネット筒2は、単数又は複数の外層ネット筒3により、その複数が束ねられているが、1つの外層ネット筒3により束ねられる内層ネット筒2の本数は1〜12本が好ましく、1〜6本がより好ましい。内層ネット筒2全体による分割数としては、2〜12分割が好ましく、2〜6分割がより好ましい。
本実施形態では、図2に示すように、1つの外層ネット筒3により、2つの内層ネット筒2が束ねられている例を示す。この例では、内層ネット筒2が半円形の断面となっているが、予めこのような形状に内層ネット筒2を形成いてもよく、円形断面の内層ネット筒2を外層ネット筒3に挿入する際に変形させてもよい。
また、図示した例では、外層ネット筒3と内層ネット筒2の両端が、封止部4に埋設されている。また、外層ネット筒3は、軸芯方向に延びるネット糸3aを有し、内層ネット筒2は、周方向に対して傾斜した方向に延びるネット糸2aが交差する形状である例を示す。
この例では、外層ネット筒3は、軸芯方向に延びるネット糸3aと、周方向に延びるネット糸3bとが、交差部で融着した構造を有する。
本発明では、外層ネット筒3の厚みが1.0mmを超えており、好ましくは厚みが1.1〜5.0mmであり、より好ましくは厚みが1.5〜3.5mmである。また、外層ネット筒3のネット糸径が0.9mm以上5.0mm以下であり、好ましくは1.0mm以上2.0mm以下である。
本発明において、「ネット糸」とは、ネットを構成する線状部材を指し、その断面は円形に限らず、三角形、四角形などの多角形、楕円形など何れでもよい。また、交差するネット糸同士は、一体に形成されているのが好ましいが、交差部分は固着されていても、固着されていなくてもよい。また、「ネット糸径」とは、ネットを構成する線状部材の断面における最大長さを指し、例えば、楕円形断面の場合、長径がネット糸径に相当する。
外層ネット筒3の開口率は60〜90%であることが好ましく、80〜90%であることがより好ましい。ここで、「開口率」とは、平面視において投影されたネット糸の存在しない部分の面積から求められる比率をいう。
外層ネット筒3の材質としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスルホン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリフェニレンサルファイドポロフェニレンエーテル、ポリカーボネート、ナイロンを主原料とするものが挙げられる。
本発明では、内層ネット筒2の厚みが1.0mm以下であり、好ましくは厚みが0.2〜0.9mmであり、より好ましくは厚みが0.3〜0.8mmである。また、内層ネット筒2のネット糸径が0.1mm以上1.0mm以下であり、好ましくは0.2mm以上0.6mm以下である。内層ネット筒2の開口率が65〜95%であることが好ましく、85〜95%であることがより好ましい。
内層ネット筒2の材質としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスルホン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリフェニレンサルファイドポロフェニレンエーテル、ポリカーボネート、ナイロンを主原料とするものが挙げられる。
封止部4aと封止部4bとは、注型樹脂等の注型剤により封止されている。注型樹脂としては、中空糸膜束1が封止可能な材料であれば何れでもよいが、中空糸膜束1の一端を確実に封止する観点から、特に、ウレタン樹脂及びエポキシ樹脂の少なくとも一方を主成分とすることが好ましい。
(他の実施形態)
(1)前述の実施形態では、1つの外層ネット筒3により、2つの内層ネット筒2が束ねられている例の例を示したが、本発明では、図3に示すように、種々の形態をとることができる。内層ネット筒2の縦断面形状としては、半円、扇形、更に丸みを帯びた形状など何れでもよい。
例えば、図3(a)に示すように、2つの外層ネット筒3により、それぞれ2つの内層ネット筒2が束ねられているもの、図3(b)に示すように、2つの外層ネット筒3により、それぞれ3つの内層ネット筒2が束ねられているもの、図3(c)に示すように、4つの外層ネット筒3により、それぞれ2つの内層ネット筒2が束ねられているもの、などでもよい。
(2)前述の実施形態では、封止部4が、中空糸膜1の一端が注型剤によって開口せずに封止された封止部4aと、他端が開口状態で注型剤により封止された封止部4bとを含む例を示したが、本発明では、U字型の中空糸膜1を用いることで、開口せずに封止された封止部4aを不要とした構造であってもよい。
また、開口せずに封止された封止部4aの代わりに、両側端部を、開口状態で注型剤により封止された封止部4bとすることで、中空糸膜1の両端が開口状態で注型剤により封止された封止部4を設けてもよい。
その場合、ハウジング10内の両側において、両側の封止部4が水密に保持されて、キャップ部15が閉じた空間に形成され、胴部11に原液入口12を設けた構造とすることにより、図1に示す中空糸膜モジュールと同等に機能させることができる。
また、キャップ部15の原液入口12から、中空糸膜1の内部に原液を流入させて膜分離を行なうことにより、内圧型の中空糸膜モジュールを構成することも可能である。その場合、濃縮液の出口が透過液の出口となる。
(3)前述の実施形態では、外層ネット筒3と内層ネット筒2の両端が、封止部4に埋設されている構造の例を示したが、本発明では外層ネット筒3と内層ネット筒2のいずれか一方のみが封止部4に埋設されている構造でもよい。また、外層ネット筒3と内層ネット筒2の一端のみが、封止部4に埋設されている構造であってもよい。
(4)前述の実施形態では、外層ネット筒3は、軸芯方向に延びるネット糸3aを有し、内層ネット筒2は、周方向に対して傾斜した方向に延びるネット糸2aが交差する形状である例を示したが、図4に示すように、本発明ではネット筒が種々の形態をとることができる。ネット筒の開口形状としては、三角形、四角形(菱形、正方形、長方形、平行四辺形等)、六角形などが挙げられる。
例えば、図4(a)に示すものは、外層ネット筒3が軸芯方向に延びるネット糸3aと、周方向に対して傾斜した方向に延びるネット糸3cとが、交差部で融着した構造を有する。内層ネット筒2は、周方向に対して傾斜した方向に交差して延びるネット糸2aと、周方向に対して延びるネット糸2bcとが、交差部で融着した構造を有する。
図4(b)に示すものは、外層ネット筒3が軸芯方向に延びるネット糸3aと、周方向に対して傾斜した方向にジグザグに延びるネット糸3cとが、交差部で融着した構造を有する。内層ネット筒2は、周方向に対して傾斜した方向に延びるネット糸2aが、交差部で融着した構造を有する。
図4(c)に示すように、外層ネット筒3が軸芯方向に延びるネット糸3aと、周方向に対して傾斜した方向に交差して延びるネット糸3cとが、交差部で融着した構造を有する。内層ネット筒2は、周方向に沿って延びる2種のネット糸2cが、交差部で融着して六角形の開口を形成した構造を有する。
以下、本発明を具体的に示す実施例等について説明する。
実施例1
図3(a)に示すように、半円柱の外層ネット筒を2本と、これを各2分割し全体で4分割されるように内層ネット筒を準備した。外層ネット筒は、ポリプロピレン製で、形状は図2(b)、厚み2.5mm、軸芯方向のネット糸径1.5mm、周方向のネット糸径1.1〜1.6mm、開口率84%であり、内層ネット筒は、ポリプロピレン製で、形状は図2(c)、厚み0.7mm、軸芯方向に傾斜したネット糸径0.28〜0.40mm、開口率91%であった。
外径1.2mmのポリスルホン系中空糸膜の総数10800本を4分割して、内層ネット筒で束ねた後に、これを外層ネット筒に挿入して、両者のネット筒と共に注型剤(エポキシ樹脂)を用いて、片端を開口させずに封止し、もう片端を開口した状態で封止した後、長さ1284mm、内径160mmφの筒状ハウジング内に収容した。
得られた中空糸膜モジュールに対して、ハウジング側面に設置されている原液出口ポートのみに6m/hrの流量で通水を行い、通水/停止の繰り返し運転を行い、中空糸膜の破断の発生を評価した。その結果を、図5に示す。
比較例1
実施例1において、内層ネット筒を設けずに、同数の中空糸膜を2分割して外層ネット筒により束ねた構造とした以外は、実施例1と全く同様にして中空糸膜モジュールを作製した後、評価した。その結果を、図5に示す。
図5に示した結果から明らかなように、比較例1のモジュールでは12,000回で中空糸膜の破断が確認できたのに対して、実施例1のモジュールでは28,000回でも中空糸膜の破断は確認できなかった。このことより中空糸膜の破断に対する耐久性は本発明によって2倍以上になることがわかった。
比較例2
実施例1において、外層ネット筒と同じネットを用いて、内層ネット筒と外層ネット筒とを作製した以外は、実施例1と全く同様にして中空糸膜モジュールを作製した後、評価した。その結果、1000回で中空糸膜の破断が確認できた。破断部を確認すると、内層ネット筒と中空糸膜との衝突による中空糸膜の傷、破断が主な原因であることが分かった。
比較例3
実施例1において、内層ネット筒と同じネットを用いて、内層ネット筒と外層ネット筒とを作製した以外は、実施例1と全く同様にして中空糸膜モジュールを作製した後、評価した。その結果、3000回で中空糸膜の破断が確認できた。破断部を確認すると、中空糸膜と封止部との境界付近において中空糸膜の自重による引張りの力と通水時の中空糸膜束の振動によるファイバーの破断が主な原因であることが分かった。
1 中空糸膜
2 内層ネット筒
3 外層ネット筒
4 封止部
10 ハウジング
11 原液入口
12 透過液出口

Claims (5)

  1. 原液入口及び透過液出口を有するハウジングと、そのハウジング内に収容された複数本の中空糸膜と、その中空糸膜を複数に分割して束ねる複数の内層ネット筒と、その内層ネット筒の複数を束ねる単数又は複数の外層ネット筒と、少なくとも前記中空糸膜の一端側に設けられて原液側流路と透過側流路との混合を防ぐ封止部とを有する中空糸膜モジュールおいて、
    前記外層ネット筒は、厚みが1.0mmを超えており、ネット糸径が0.9mm以上5.0mm以下であり、
    前記内層ネット筒は、厚みが1.0mm以下であり、ネット糸径が0.1mm以上1.0mm以下であることを特徴とする中空糸膜モジュール。
  2. 前記封止部は、前記中空糸膜の一端が注型剤によって開口せずに封止されており、他端が開口状態で注型剤により封止されている請求項1に記載の中空糸膜モジュール。
  3. 前記外層ネット筒は、軸芯方向に延びるネット糸を有し、前記内層ネット筒は、周方向に対して傾斜した方向に延びるネット糸が交差する形状である請求項1又は2に記載の中空糸膜モジュール。
  4. 前記外層ネット筒と前記内層ネット筒の少なくとも一端は、前記封止部に埋設されている請求項1〜3いずれかに記載の中空糸膜モジュール。
  5. 前記外層ネット筒の開口率が60%以上90%以下であり、前記内層ネット筒の開口率が65%以上95%以下である請求項1〜3いずれかに記載の中空糸膜モジュール。
JP2014063411A 2014-03-26 2014-03-26 中空糸膜モジュール Active JP6209474B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014063411A JP6209474B2 (ja) 2014-03-26 2014-03-26 中空糸膜モジュール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014063411A JP6209474B2 (ja) 2014-03-26 2014-03-26 中空糸膜モジュール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015182056A JP2015182056A (ja) 2015-10-22
JP6209474B2 true JP6209474B2 (ja) 2017-10-04

Family

ID=54349243

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014063411A Active JP6209474B2 (ja) 2014-03-26 2014-03-26 中空糸膜モジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6209474B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7456803B2 (ja) * 2020-03-03 2024-03-27 日東電工株式会社 中空糸膜モジュール
JP2022074103A (ja) * 2020-10-29 2022-05-17 旭化成株式会社 外圧式中空糸膜モジュールおよびその製造方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59147603A (ja) * 1983-02-10 1984-08-24 Kuraray Co Ltd 保護体付き中空糸束
FR2629361B1 (fr) * 1988-03-29 1991-10-25 Lyonnaise Eaux Procede de fabrication d'une plaque tubulaire pour appareil de separation a fibres creuses, et dispositifs obtenus
JPH06314A (ja) * 1992-06-16 1994-01-11 Seibu Electric Ind Co Ltd グリスフイルター
JP3479373B2 (ja) * 1995-02-07 2003-12-15 ダイセン・メンブレン・システムズ株式会社 中空糸型膜モジュール
JP2005270944A (ja) * 2004-03-23 2005-10-06 Daicen Membrane Systems Ltd 中空糸膜モジュール
JP2006055817A (ja) * 2004-08-24 2006-03-02 Daicen Membrane Systems Ltd 中空糸膜モジュールの運転方法
JP2013099703A (ja) * 2010-02-25 2013-05-23 Asahi Kasei Chemicals Corp ヘッダ部材、膜モジュール、及び膜モジュールの製造方法
JP2014046293A (ja) * 2012-09-03 2014-03-17 Dainippon Plastics Co Ltd ポリフェニレンサルファイド樹脂組成物からなるネット
JP2013230470A (ja) * 2013-07-02 2013-11-14 Toray Ind Inc 中空糸膜モジュール

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015182056A (ja) 2015-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3357559B1 (en) Reverse osmosis filter module
JP4678776B2 (ja) 中空糸膜型流体処理器
JP5179230B2 (ja) スパイラル型膜エレメント及びスパイラル型膜モジュール
JP6231733B2 (ja) 中空糸膜型医療用具
JP6209474B2 (ja) 中空糸膜モジュール
JP6615969B1 (ja) 中空糸膜モジュール
US20150144547A1 (en) Spiral flow water treatment apparatus
US11839857B2 (en) Filtration membrane bundle, filtration membrane assembly and method of producing the same
JP6264938B2 (ja) 中空糸膜モジュール
JP2006082036A (ja) 中空糸膜モジュール
WO2016158308A1 (ja) 散気管及び濾過ユニット
JP5540124B2 (ja) スパイラル型膜エレメント及びスパイラル型膜モジュール
JP2007209956A (ja) スパイラル型分離膜エレメント
JP2017039122A (ja) 中空糸膜モジュール
JP6748463B2 (ja) 膜モジュール
JP2013230470A (ja) 中空糸膜モジュール
WO2019109072A1 (en) Filtration membrane bundle
JP5708619B2 (ja) 中空糸膜モジュール
JP7442402B2 (ja) 浄水器膜モジュール
JP7003685B2 (ja) 濾過モジュール
KR102680550B1 (ko) 막 모듈
JP7456803B2 (ja) 中空糸膜モジュール
KR102211420B1 (ko) 역삼투압막 필터 모듈
JP2017080687A (ja) スパイラル型分離膜モジュール
KR20170082250A (ko) 수처리 모듈용 텔레스코핑 방지 부재 및 이를 포함하는 수처리 모듈

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170615

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170623

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170823

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170911

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6209474

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250