JP6206522B2 - 内容物充填システムの検証方法および培地 - Google Patents
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Description
まず図1により本実施の形態による内容物充填システム(無菌充填システム、アセプティック充填システム)について説明する。
次に、上述した内容物充填システム10(図1)を用いた内容物充填方法について説明する。なお、以下において、通常時における充填方法、すなわち実際に飲料等の内容物をボトル30に充填して製品ボトル35を製造する内容物充填方法について説明する。
次に、上述した内容物充填システム10(図1)の無菌性を検証する検証方法について説明する。
次に、本実施の形態の各変形例について説明する。
殺菌した飲料を、無菌雰囲気で殺菌した500mL容量のPETボトルに常温充填して、殺菌したキャップで密封する600bpm(bottle per minute)の飲料充填システムを用いた。この飲料充填システムにおいて、容器(ボトル、キャップ)、充填チャンバー、製品液ラインに対して、細菌芽胞は生残できるものの、カビ、酵母、細菌の栄養細胞は滅菌できるような処理を行った。次に、上記飲料充填システムを用いて、pH4.0の酸性培地を10,000本のPETボトルに常温充填し、これらを30℃で1週間培養した。培養後、PETボトルを全数検査したところ、培地が腐敗したPETボトルが存在しないことを確認した。その後、上記飲料充填システムを用いて、pH4.0未満の酸性飲料を常温充填して製品ボトルを製造した後、これらの製品ボトルを検査したところ、いずれの製品ボトルの酸性飲料にも腐敗は生じなかった。
殺菌した飲料を、無菌雰囲気で殺菌した500mL容量のPETボトルに常温充填して、殺菌したキャップで密封する600bpm(bottle per minute)の飲料充填システムを用いた。この飲料充填システムを用いて、炭酸ガスを溶解した培地を10,000本のPETボトルに常温充填し、これらを30℃で1週間培養した。なお、炭酸ガスの添加量(ボリューム)は、製品下限ガスボリュームであるGV=2.0とした。培養後、PETボトルを全数検査したところ、培地が腐敗したPETボトルが存在しないことを確認した。その後、上記飲料充填システムを用いて、ガスボリューム2.0以上の炭酸飲料を常温充填して製品ボトルを製造した後、これらの製品ボトルを検査したところ、いずれの製品ボトルの炭酸飲料にも腐敗は生じなかった。
殺菌した飲料を、無菌雰囲気で殺菌した500mL容量のPETボトルに常温充填して、殺菌したキャップで密封する600bpm(bottle per minute)の飲料充填システムを用いた。この飲料充填システムを用いて、炭素源および窒素源をそれぞれ0.05重量%まで低減した培地を10,000本のPETボトルに常温充填し、これらを30℃で3週間培養した。培養後、PETボトルを全数検査したところ、培地が腐敗したPETボトルが存在しないことを確認した。その後、ミネラルウォーターを常温充填して製品ボトルを製造した後、これらの製品ボトルを検査したところ、いずれの製品ボトルのミネラルウォーターにも腐敗は生じなかった。
殺菌した飲料を、無菌雰囲気で殺菌した500mL容量のPETボトルに常温充填して、殺菌したキャップで密封する600bpm(bottle per minute)の飲料充填システムを用いた。この飲料充填システムにおいて、容器(ボトル、キャップ)、充填チャンバー、製品液ラインに対して、細菌芽胞は生残できるものの、カビ、酵母、細菌の栄養細胞は滅菌できるような処理を行った。次に、上記飲料充填システムを用いて、カテキン総量30mg%添加した培地を10,000本のPETボトルに常温充填し、これらを30℃で1週間培養した。培養後、PETボトルを全数検査したところ、培地が腐敗したPETボトルが存在しないことを確認した。その後、上記飲料充填システムを用いて、カテキン総量30mg%以上の茶系飲料を常温充填して製品ボトルを製造した後、これらの製品ボトルを検査したところ、いずれのいずれの製品ボトルの茶系飲料にも腐敗は生じなかった。
殺菌した飲料を、500mL容量のPETボトルに高温充填して、キャップで密封する600bpm(bottle per minute)の飲料充填システムを用いた。この飲料充填システムにおいて、pH4.0の酸性培地を85±5℃の温度で10,000本のPETボトルに高温充填し、これらを30℃で1週間培養した。培養後、PETボトルを全数検査したところ、培地が腐敗したPETボトルが存在しないことを確認した。その後、上記飲料充填システムを用いて、pH4.0未満の酸性飲料を高温充填して製品ボトルを製造した後、これらの製品ボトルを検査したところ、いずれの製品ボトルの酸性飲料にも腐敗は生じなかった。
殺菌した飲料を、無菌雰囲気で殺菌した500mL容量のPETボトルに中温充填して、殺菌したキャップで密封する600bpm(bottle per minute)の飲料充填システムを用いた。この飲料充填システムにおいて、pH4.0の酸性培地を65±5℃の温度で10,000本のPETボトルに中温充填し、これらを30℃で1週間培養した。培養後、PETボトルを全数検査したところ、培地が腐敗したPETボトルが存在しないことを確認した。その後、pH4.0未満の酸性飲料を中温充填して製品ボトルを製造した後、これらの製品ボトルを検査したところ、いずれの製品ボトルの酸性飲料にも腐敗は生じなかった。
11 殺菌装置
12 搬送ホイール
15 温水リンス装置
16 キャップ装着装置
20 充填装置
21 ボトル供給部
22 製品ボトル搬出部
30 ボトル
35 製品ボトル
36 検証用ボトル
37 恒温庫
70 無菌チャンバ
Claims (8)
- 培地を用いた内容物充填システムの検証方法であって、
前記内容物充填システムに容器を供給する工程と、
前記内容物充填システム内で前記容器内に培地を充填し、その後閉栓する工程と、
前記容器内の培地に菌が生残あるいは繁殖しているか否かを検証する工程とを備え、
前記培地の特性を、前記内容物充填システムで充填される内容物の特性であって、菌の繁殖に影響を及ぼす特性に合わせ、
前記内容物の特性は、前記内容物のpHであり、前記培地のpHを前記内容物のpHに合わせて調製したことを特徴とする検証方法。 - 前記培地のpHを3.5以上かつ4.6以下としたことを特徴とする請求項1記載の検証方法。
- 培地を用いた内容物充填システムの検証方法であって、
前記内容物充填システムに容器を供給する工程と、
前記内容物充填システム内で前記容器内に培地を充填し、その後閉栓する工程と、
前記容器内の培地に菌が生残あるいは繁殖しているか否かを検証する工程とを備え、
前記培地の特性を、前記内容物充填システムで充填される内容物の特性であって、菌の繁殖に影響を及ぼす特性に合わせ、
前記内容物は炭酸ガスを含み、前記培地に炭酸ガスを溶解させたことを特徴とする検証方法。 - 培地を用いた内容物充填システムの検証方法であって、
前記内容物充填システムに容器を供給する工程と、
前記内容物充填システム内で前記容器内に培地を充填し、その後閉栓する工程と、
前記容器内の培地に菌が生残あるいは繁殖しているか否かを検証する工程とを備え、
前記培地の特性を、前記内容物充填システムで充填される内容物の特性であって、菌の繁殖に影響を及ぼす特性に合わせ、
前記内容物は炭素源および窒素源のうち少なくとも一方を含まず、前記培地に炭素源および窒素源のうち少なくとも一方を含ませないことを特徴とする検証方法。 - 培地を用いた内容物充填システムの検証方法であって、
前記内容物充填システムに容器を供給する工程と、
前記内容物充填システム内で前記容器内に培地を充填し、その後閉栓する工程と、
前記容器内の培地に菌が生残あるいは繁殖しているか否かを検証する工程とを備え、
前記培地の特性を、前記内容物充填システムで充填される内容物の特性であって、菌の繁殖に影響を及ぼす特性に合わせ、
前記内容物は炭素源および窒素源のうち少なくとも一方を含まず、前記培地にカテキンを溶解させたことを特徴とする検証方法。 - 培地を用いた内容物充填システムの検証方法であって、
前記内容物充填システムに容器を供給する工程と、
前記内容物充填システム内で前記容器内に培地を充填し、その後閉栓する工程と、
前記容器内の培地に菌が生残あるいは繁殖しているか否かを検証する工程とを備え、
前記培地の特性を、前記内容物充填システムで充填される内容物の特性であって、菌の繁殖に影響を及ぼす特性に合わせ、
前記内容物の特性は、全有機炭素量であり、前記培地の全有機炭素量を前記内容物の全有機炭素量に合わせて調製したことを特徴とする検証方法。 - 前記内容物はカテキンを含み、前記培地にカテキンを溶解させたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項記載の検証方法。
- 請求項1乃至7のいずれか一項記載の検証方法に用いられる培地であって、前記培地の特性が、前記内容物充填システムで充填される内容物の特性であって、菌の繁殖に影響を及ぼす特性に合わせられていることを特徴とする培地。
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