JP6202837B2 - 撮像装置、その制御方法およびプログラム - Google Patents
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Description
しかし、被写体輝度が低下する低輝度下においては、しばしば、IRCFを光路から取り除くことで、近赤外領域の光線を通過させて、感度を上昇させている。ただし、近赤外領域の光線を通過させると、色バランスが崩れるため、カラー画像(デイモード)から白黒画像(ナイトモード)に動作モードの切換を行う。切換方法として、オートデイナイト(以後、ADN)と呼ばれる、自動でデイモード、ナイトモードの切換を行う機能もある。
更に、例えば、バリフォーカルレンズのように、IRCFの挿抜機構がないレンズでは、感度を上げることはできないが、カラー成分にのるノイズを除去できるため、単にカラー画像から白黒画像に切換わるカメラもある。カラー画像から白黒画像に切換わるときの被写体輝度の閾値は、カメラのAEデータ(シャッタースピード、IRIS、AGC、画面輝度)に基づき決定される。
例えば、特許文献1に記載された撮像装置では、IRCFの挿抜前後の感度差をAGC制御部よりフィードバックすることによって動作モードを切換える手法が開示されている。
また、近年のデジタルカメラでは、逆光条件などで撮影された画像に対して、明部はそのままにして暗部を持ち上げて被写体の視認性を向上させるデジタル覆い焼き処理という技術がある。
本発明は、上述したような問題点に鑑みてなされたものであり、覆い焼き処理が有効時に、単純な構成で、かつ所望の画像で動作モードを切換える撮像装置などを提供することを目的にする。
図1は、第1の実施形態に係るデジタルカメラ1aの構成を示す図である。
デジタルカメラ1aは、撮像部101と、画像データ生成部102と、画像データ切換部103と、覆い焼き処理部104と、切換評価値算出部105と、切換判定部106と、切換閾値補正部107と、出力部108とを含む。
撮像部101は、外部から光をとり込むための撮像レンズ201(後述)と、被写体像を結像するための撮像素子202(後述)とを含む。画像データ生成部102は、撮像部101が出力したアナログ信号に対してデジタル変換処理を行い、画像データを生成する。画像データ切換部103は、切換判定部106の判定結果にしたがって、出力する画像データを白黒またはカラーに切換える。切換評価値算出部105は、撮像部101の出力から切換評価値を算出する。切換閾値補正部107は、白黒またはカラーの切換えのための切換閾値を補正する。なお、切換閾値はあらかじめ定められている。切換判定部106は、切換評価値と切換閾値とを比較し、その比較結果に基づいて、画像データ切換部103が画像データの出力の切換えを行うか否かを判定する。覆い焼き処理部104は、有効である場合には、画像データ切換部103から出力された画像データに対して、覆い焼き処理を施す。出力部108は、最終的な画像データを出力する。
撮像部101は、撮像レンズ201と、撮像素子202と、CDS回路203と、AGC回路204と、A/D変換部205とを有する。
撮像レンズ201は、図2では模式的に1枚のレンズを示すが、実際には複数枚のレンズ群により構成される。撮像素子202には、たとえばCCDやCMOSなどが適用される。CDS回路203は、相関二重サンプリング(Correlated Double Sampling:CDS)回路であり、撮像素子202が出力した電気信号(アナログ信号)のノイズ軽減を行う。AGC回路204は、ゲインコントロールアンプ回路(Automatic Gain Control:AGC)であり、デジタルカメラ1aの利得制御を自動で行う。A/D変換部205は、アナログ信号をデジタル信号へ変換する。
撮像部101において、撮像光学系としての撮像レンズ201は、被写体の光学像(被写体像)を撮像素子202に結像する。撮像素子202は、結像した被写体像を電気信号(アナログ信号)に変換して出力する。CDS回路203は、撮像素子202から出力された電気信号に対して、相関二重サンプリング処理などを実施する。AGC回路204は、CDS回路203から出力された電気信号に対して増幅処理などを行う。A/D変換部205は、AGC回路204により増幅処理された電気信号をアナログ信号からデジタル信号へと変換する。
図3のフローチャートに示す処理は、主に、図1に示す画像データ生成部102と、画像データ切換部103と、覆い焼き処理部104と、切換評価値算出部105と、切換判定部106と、切換閾値補正部107とが動作することにより実現する。
ここでは、処理の開始時において、デジタルカメラ1aの動作モードがデイモードに設定されているものとする。動作モードがデイモードに設定されている場合には、画像データ切換部103は、カラーの画像データを出力する。
ステップs102では、切換評価値算出部105は、撮像部101が出力した撮像条件(絞り値、シャッタースピード、AGCゲイン値)を基に、切換評価値を算出する。
次式は、切換評価値Sの算出式の一例である。
S = iris + shutter + AGCgain
S :切換評価値
iris :絞り値(Av値)
shutter:シャッタースピード(Tv値)
AGCgain:AGCゲイン(利得)値
切換評価値Sは、露出の明るさを示す値、すなわちEV値である。EV値は、絞り値(F値)、シャッタースピード(秒)、AGCゲイン値(dB)のそれぞれを対数表示したものである。
ステップs104では、切換閾値補正部107は、所定の切換閾値の値を補正する。なお、所定の切換閾値は、初めからデジタルカメラ1aに組み込まれている値(あらかじめ記憶媒体などに格納されている値)でもよいし、ユーザーによって任意に決められた値でもよい。
そこで、本実施形態においては、覆い焼き処理が有効である場合には、デイナイトモード切換が実行される画像の輝度が低くなるように、切換閾値の値を低くする補正をおこなう。このような構成によれば、たとえばデイナイトモード切換が実行される画像の見た目の輝度を、覆い焼きが有効である場合と無効である場合とで差を小さくすることができる。
ステップs106では、画像データ切換部103は、切換判定部106による判定結果にしたがってナイトモードに切換わり、白黒の画像データを出力する。
ステップs107では、画像データ切換部103は、デイモードを維持し、カラーの画像データを出力する。
このように、切換評価値が所定の切換閾値以下である低輝度の被写体を撮影した場合には、画像データ切換部103はナイトモードへと切換わる。それ以外の組み合わせ時は、デイモードを維持する。
切換閾値選択部302は、ユーザーの操作などに応じて、3種類の切換閾値からナイトモードへの切換えの判定に用いる切換閾値を選択する。同様に、覆い焼きレベル設定部301は、ユーザーの操作などに応じて、覆い焼きレベルを選択する。切換閾値補正部107は、切換閾値選択部302が選択した切換閾値と、覆い焼きレベル設定部301が設定した覆い焼きレベルに応じて、切換閾値の補正量(変更量)を選択する。そして、選択した補正量を用いて切換閾値を補正する。
一方、覆い焼きレベルが『高』で覆い焼き処理が施された画像データは、『中(初期値)』に比較して画像が明るく見える。そこで、本実施形態においては、覆い焼きレベルが『低』の場合には、『中(初期値)』の場合に比較して、切換閾値の減算量を小さくして、デイナイトモード切換が実行される画像の輝度が高くなるようにする。
このように、覆い焼きレベルに応じて切換閾値の補正量を変更する。特に、デイモードからナイトモードに切換える際には、覆い焼き処理のレベルが高いほど、切換閾値が低くなるように補正する。
なお、ナイトモードからデイモードへの切換えも、上述の動作と同様の動作で実現できる。この場合には、切換閾値を加算する補正を行う。たとえば、図5に示すテーブルにおいて、切換閾値補正量の各値の正負を入れ替えた値を用いる。そして、覆い焼きレベルが高くなるにしたがって、切換閾値が高くなるように補正する。
このような構成によれば、覆い焼きレベルが異なる場合であっても、デイナイトモード切換が実行される画像の見た目の輝度の差を小さくできる。
なお、切換閾値の補正量の具体的な値は、特に限定されるものではない。
ここから更に被写体輝度が低下していくと、AGC回路204は、撮像素子202の出力にAGCゲインを付加していく。そうすると、図6と図7に示す画像は、それぞれ同一の撮影環境下では、図8と図9に示すような画像になる。すなわち、図6と図7に示す画像は、いずれも全体的に輝度が低くなる。ここで、覆い焼きが有効である場合には、覆い焼き処理部104は、画像データに含まれる暗部(この場合は人物P)を持ち上げる(輝度を高くする)。このため、覆い焼きが有効である場合には、AGCゲインの値が同一であっても、図8に示すように、覆い焼きが無効時に比べて相対的に明るく見える。
そこで、本実施形態の構成を適用すると、覆い焼き処理が無効である場合は閾値の補正を行わず、覆い焼き処理が有効である場合は、所定の値を切換閾値に加算または減算する。そうすると、覆い焼き有効時も、覆い焼きが無効である場合の明るさ(図8参照)でデイナイト切換えを行うことができる。
次に、第2の実施形態について説明する。
図10は、第2の実施形態に係るデジタルカメラ1bの構成を示す図である。本実施形態では、第1の実施形態の構成から追加された構成を主に説明し、第1の実施形態と同様の構成は同一符号を付して説明を省略する。
第2の実施形態にかかるデジタルカメラ1bは、第1の実施形態にかかるデジタルカメラ1aに、さらに輝度落ち判定部401と、輝度ヒストグラム算出部402とが追加された構成を有する。
輝度落ち判定部401は、画像データ生成部102により生成される画像データの画面輝度が所定以下であるか否かを判定する。以下、画像データの画面輝度が所定以下である場合を、「輝度落ちが発生している」と記す。輝度ヒストグラム算出部402は、画像データ全体に含まれる各輝度値の画素数の累計を表す輝度ヒストグラムを算出する。
ステップs101〜s107に関しては、第1の実施形態と同様のため、説明を省略する。
ステップs201では、輝度ヒストグラム算出部402は、画像データ全体のヒストグラムを算出する。
画像データが輝度落ちしていると判定された場合は、輝度落ちしていない場合と比較して、相対的に暗部の領域が多い可能性が高い。したがって、輝度落ちしている場合は、設定された覆い焼きレベルが高いほど出力される画像データの見た目の明るさが明るくなる。そこで、ステップs203において、切換閾値補正部107は、更に切換閾値を補正する。デイモードからナイトモードに切換わる場合には、切換閾値が小さくなるように補正する。これにより、輝度落ちしているシーンにおいて、同等の明るさでデイナイトモードを切換えることができる。
なお、ステップs203においては、輝度落ちのレベルに応じて切換閾値の補正量を変更してもよい。図12は、輝度落ちレベルに応じて切換閾値を補正する場合のテーブルの例である。輝度落ちレベルが大きいほど、暗部の領域が多い可能性が高い。したがって、覆い焼き処理により見た目が明るくなる。そこで、図12に示すように、輝度落ちレベルが大きいほど、切換閾値の補正量(この場合には減算量)を大きくする。これにより、輝度落ちレベルが異なっても、同等の明るさでデイナイトモード切換ができる。
そこで、ステップs204では、輝度ヒストグラム算出部402は、画像データ全体の輝度ヒストグラムから画像データ内に占める暗部の割合を計算する。そして、輝度ヒストグラム算出部402は、画像データ内における暗部の占める割合が所定以上であるか、すなわち輝度ヒストグラムの所定の輝度値以下の画素数が所定以上かどうかを判定する。画像データ内における暗部の画素数(所定の輝度値以下の画素数)が所定以上である場合には、ステップs205に進む。そうでない場合には、ステップs205を経ずにステップs105に進む。
暗部の領域が所定以上と判定された場合は、覆い焼きレベルが高いほど見た目の明るさが明るくなる。そこで、暗部の領域が所定以上であると判定された場合には(s204で『Y』の場合には)、切換閾値補正部107は、切換閾値を所定量減算する補正を行う。そこで、画像データ内に占める暗部領域の割合に応じて、切換閾値の補正量を変更する。図15は、画像データ内に占める暗部領域の割合に応じて、切換閾値の補正量を変更する場合に用いるテーブルの例である。たとえば、図15に示すように、暗部領域の割合が『大』であると判定された場合には、切換閾値補正部107は、切換補正値を0.5EV減算して値を小さくする補正を行う。これに対して、画像データ全体に占める暗部領域の割合が所定以下である場合には(図15の『小』)、切換補正値を0.5EV加算して値を大きくする補正を行う。
このような構成によれば、輝度落ちしていない画像データについても、覆い焼き処理が無効である場合と同等の明るさで、デイナイトモード切換が可能となる。
なお、暗部領域の前記所定値は特に限定されるものではなく、適宜設定される。
そして、切換閾値補正部107は、次式を用いて切換閾値を補正する。
THA=THB − OS × DS
THA:補正された切換閾値
THB:補正前の切換閾値
OS :覆い焼きレベルに応じた輝度持ち上げ量
DS :暗部割合係数
覆い焼きレベルに応じた輝度持ち上げ量は、覆い焼きレベルが高いほど大きくなる。すなわち、デイモードからナイトモードに切換る際には、覆い焼きレベルが高くなるにしたがって、切換閾値が小さくなるように補正する。また、画像データ全体に含まれる暗部の割合が高くなるにしたがって、切換閾値が小さくなるように補正する。
このように、切換閾値補正部107は、覆い焼きレベルと画像データ全体に含まれる暗部の割合とに応じて、切換閾値の補正量を変更する。
このような構成であっても、前記同様の効果を奏することができる。
なお、ここでは、輝度ヒストグラム算出部402が暗部レベル判定を行う構成を示したが、暗部レベル判定を行う暗部レベル判定部が別個に設けられる構成であってもよい。
なお、暗部割合係数の算出方法は、特に限定されない。たとえば、切換閾値補正部107は、画像データ全体に含まれる暗部の割合と暗部割合係数とが対応付けられたテーブルを保持し、このテーブルから暗部の割合に応じた暗部割合係数を読み出す構成であってもよい。また、切換閾値補正部107は、画像データ全体に含まれる暗部の割合を入力すると暗部割合係数を出力する関数を保持していてもよい。
また、前式を
THA=THB + OS × DS
とすればよい。
また、最終的な切換閾値は、現在の覆い焼きレベル、輝度落ちレベル、暗部領域の割合を総合的に評価して係数化し、補正評価値として算出しても良い。
また、前記実施形態にかかる切換閾値や所定値などの各種値は適宜設定されるものであり、具体的な値は限定されない。
すなわち、本発明の各実施形態にかかるデジタルカメラ1a,1bは、CPUとROMとRAMとを含むコンピューターを有する。ROMには、デジタルカメラ1a,1bの各部を制御するためのコンピュータープログラムが、コンピューター読取可能な形式で格納されている。また、ROMには、図5や図15に示すテーブルや、制御に必要な各種設定値が、コンピューター読取可能な形式で格納されている。CPUは、ROMからこのコンピュータープログラムを読み出し、RAMに展開して実行する。この際CPUは、ROMに格納されるテーブルや各種設定値を適宜読み出して参照する。これにより、コンピューターが、デジタルカメラ1a,1bの前記各部として機能し、前記処理動作が実現する。このコンピュータープログラムおよびこのコンピュータープログラムを記録したコンピューター読取可能な記録媒体は、本発明に含まれる。
また、本発明は、例えばシステム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体などとしての実施形態も可能であり、具体的には複数の装置からなるシステムに適用してもよい。
なお、本発明は、上述した実施形態の機能を実現するプログラムを装置またはシステムに直接または遠隔から供給してもよい。すなわち、システムまたは装置のコンピューターが供給されたプログラムを読み出して実行することによっても本発明を達成される場合も含まれる。
Claims (18)
- 撮像手段によって撮像される被写体像の画像データを生成する画像データ生成手段と、
前記画像データ生成手段によって生成された画像データをカラーまたは白黒のいずれかに切換える画像データ切換手段と、
前記画像データ切換手段によって切換えられた前記画像データに対して覆い焼き処理を施す覆い焼き処理手段と、
前記画像データを切換えるための切換評価値を算出する切換評価値算出手段と、
前記切換評価値と、前記画像データをカラーまたは白黒のいずれかに切換えるための予め決められた切換閾値と、の比較の結果に基づいて前記画像データをカラーまたは白黒のいずれに切換えるかを判定する切換判定手段と、
前記画像データの全体の輝度ヒストグラムを算出する輝度ヒストグラム算出手段と、
前記切換閾値を補正する閾値補正手段と、を有し、
前記閾値補正手段は、前記覆い焼き処理手段による覆い焼き処理が有効である場合には、前記覆い焼き処理における前記画像データの暗部の持ち上げのレベルに応じて前記切換閾値を補正し、前記輝度ヒストグラム算出手段が算出した前記輝度ヒストグラムにおいて、所定の輝度値以下の画素数の割合が全体の画素数に対して所定以上である場合に、前記切換閾値をさらに補正することを特徴とする撮像装置。 - 前記閾値補正手段は、前記画像データの暗部の持ち上げのレベルが高いほど、前記切換閾値を、前記画像データをカラーから白黒へ切換える際には低く補正し、白黒からカラーへ切換える際には高く補正することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記切換閾値と前記画像データの暗部の持ち上げのレベルの少なくとも一方には、前記閾値補正手段が選択可能な複数の値またはレベルが設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
- 前記画像データに含まれる前記所定の輝度値以下の画素数の全体の画素数に対する割合である暗部レベルを判定する暗部レベル判定手段をさらに有し、
前記閾値補正手段は、前記暗部レベル判定手段が判定した前記暗部レベルに応じて、前記切換閾値を補正することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記閾値補正手段は、前記暗部レベルまたは前記画像データの暗部の持ち上げのレベルが高いほど、前記切換閾値を、前記画像データをカラーから白黒へ切換える際には低く補正し、白黒からカラーへ切換える際には高く補正することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
- 前記画像データの画面輝度が所定以下であるかどうかを判定する輝度落ち判定手段をさらに有し、
前記閾値補正手段は、前記輝度落ち判定手段によって前記画面輝度が所定以下と判定された場合に、前記切換閾値をさらに補正する請求項1から5のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記閾値補正手段は、前記画像データの暗部の持ち上げのレベルおよび前記画面輝度が低いほど、前記切換閾値を、カラーから白黒へ切換える際には低く補正し、前記画像データをカラーから白黒へ切換える際には高く補正することを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
- 撮像手段によって撮像される被写体像の画像データを生成する画像データ生成手段と、
前記画像データ生成手段によって生成された画像データをカラーまたは白黒のいずれかに切換える画像データ切換手段と、
前記画像データ切換手段によって切換えられた前記画像データに対して覆い焼き処理を施す覆い焼き処理手段と、
前記画像データを切換えるための切換評価値を算出する切換評価値算出手段と、
前記切換評価値と、前記画像データをカラーまたは白黒のいずれかに切換えるための予め決められた切換閾値と、の比較の結果に基づいて前記画像データをカラーまたは白黒のいずれに切換えるかを判定する切換判定手段と、
前記画像データの画面輝度が所定以下であるかどうかを判定する輝度落ち判定手段と、
前記切換閾値を補正する閾値補正手段と、を有し、
前記閾値補正手段は、前記覆い焼き処理手段による覆い焼き処理が有効である場合には、前記切換閾値を補正し、前記輝度落ち判定手段によって前記画面輝度が所定以下と判定された場合に、前記切換閾値をさらに補正することを特徴とする撮像装置。 - 前記閾値補正手段は、前記覆い焼き処理における前記画像データの暗部の持ち上げのレベルに応じて前記切換閾値を補正することを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
- 前記閾値補正手段は、前記画像データの暗部の持ち上げのレベルが高いほど、前記切換閾値を、前記画像データをカラーから白黒へ切換える際には低く補正し、白黒からカラーへ切換える際には高く補正することを特徴とする請求項9に記載の撮像装置。
- 前記切換閾値と前記画像データの暗部の持ち上げのレベルの少なくとも一方には、前記閾値補正手段が選択可能な複数の値またはレベルが設定されていることを特徴とする請求項9または10に記載の撮像装置。
- 前記画像データの全体の輝度ヒストグラムを算出する輝度ヒストグラム算出手段をさらに有し、
前記閾値補正手段は、前記輝度ヒストグラム算出手段が算出した前記輝度ヒストグラムにおいて、所定の輝度値以下の画素数の割合が全体の画素数に対して所定以上である場合に、前記切換閾値をさらに補正することを特徴とする請求項9から11のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記画像データに含まれる前記所定の輝度値以下の画素数の全体の画素数に対する割合である暗部レベルを判定する暗部レベル判定手段をさらに有し、
前記閾値補正手段は、前記暗部レベル判定手段が判定した前記暗部レベルに応じて、前記切換閾値を補正することを特徴とする請求項12に記載の撮像装置。 - 前記閾値補正手段は、前記暗部レベルまたは前記画像データの暗部の持ち上げのレベルが高いほど、前記切換閾値を、前記画像データをカラーから白黒へ切換える際には低く補正し、白黒からカラーへ切換える際には高く補正することを特徴とする請求項13に記載の撮像装置。
- 前記閾値補正手段は、前記画像データの暗部の持ち上げのレベルおよび前記画面輝度が低いほど、前記切換閾値を、カラーから白黒へ切換える際には低く補正し、前記画像データをカラーから白黒へ切換える際には高く補正することを特徴とする請求項8から14のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 画像データを白黒またはカラーのいずれかに切換えることができるとともに、前記画像データに対して覆い焼き処理を行うことができる撮像装置の制御方法であって、
撮像した被写体像の画像データを生成するステップと、
生成された前記画像データを白黒またはカラーに切換えるための切換評価値を算出するステップと、
算出された前記切換評価値と、前記画像データをカラーまたは白黒のいずれかに切換えるための予め決められた切換閾値と、の比較結果に基づいて前記画像データを白黒またはカラーのいずれに切換えるかを判定するステップと、
判定の結果に応じて生成された画像データをカラーまたは白黒のいずれかに切換るステップと、
前記覆い焼き処理が有効である場合には、切換えられた前記画像データに対して覆い焼き処理を施すステップと、
前記画像データの全体の輝度ヒストグラムを算出する輝度ヒストグラム算出ステップと、
を有し、
前記覆い焼き処理が有効である場合には、前記覆い焼き処理における前記画像データの暗部の持ち上げのレベルに応じて前記切換閾値を補正し、前記輝度ヒストグラムにおいて、所定の輝度値以下の画素数の割合が全体の画素数に対して所定以上である場合に、前記切換閾値をさらに補正することを特徴とする撮像装置の制御方法。 - 画像データを白黒またはカラーのいずれかに切換えることができるとともに、前記画像データに対して覆い焼き処理を行うことができる撮像装置の制御方法であって、
撮像した被写体像の画像データを生成するステップと、
生成された前記画像データを白黒またはカラーに切換えるための切換評価値を算出するステップと、
算出された前記切換評価値と、前記画像データをカラーまたは白黒のいずれかに切換えるための予め決められた切換閾値と、の比較結果に基づいて前記画像データを白黒またはカラーのいずれに切換えるかを判定するステップと、
判定の結果に応じて生成された画像データをカラーまたは白黒のいずれかに切換るステップと、
前記画像データの画面輝度が所定以下であるかどうかを判定する輝度落ち判定ステップと、
前記覆い焼き処理が有効である場合には、切換えられた前記画像データに対して覆い焼き処理を施すステップと、
を有し、
前記覆い焼き処理が有効である場合には、前記切換閾値を補正し、前記画面輝度が所定以下と判定された場合に、前記切換閾値をさらに補正することを特徴とする撮像装置の制御方法。 - コンピューターを、請求項1から15のいずれか1項に記載の撮像装置の各手段として機能させることを特徴とするコンピューター読取り可能なプログラム。
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