JP6200825B2 - 駆動装置の冷却構造 - Google Patents
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Description
なお、上記の括弧内の符号は、後述する実施形態における構成要素の符号を本発明の一例として示したものである。
変速機4には、エンジン2のクランク軸2a及びメインモータ3に接続される内側メインシャフト(第1入力軸)IMSと、この内側メインシャフトIMSの外筒をなす外側メインシャフト(第2入力軸)OMSと、内側メインシャフトIMSにそれぞれ平行なセカンダリシャフト(第2入力軸)SS、アイドルシャフトIDS、リバースシャフトRVSと、これらのシャフトに平行で出力軸をなすカウンタシャフトCSとが設けられる。
また、本実施形態の駆動装置1は、電動機200とエンジン2のクランク軸2aとの間に設置した動力伝達ユニット(動力伝達経路)U1を備えている。本実施形態では、動力伝達ユニットU1の第1ワンウェイクラッチOWC1と減速機構PGのキャリアCとに繋がる回転軸S5上に設けたギヤ61が変速機4のリバースシャフトRVS上に設置したギヤ50に噛合している。これにより、変速機4のリバースシャフトRVSと動力伝達ユニットU1の回転軸S5との間でギヤ50及びギヤ61を介しての回転伝達が行われるようになっている。
図2に示すように、駆動装置1には、変速機4のシンクロメッシュ機構81〜85を操作するためのギヤ操作機構(操作機構)100が設けられている。図3は、ギヤ操作機構100の一部を示す側面図である。ギヤ操作機構100は、回転方向及び軸方向に移動自在に支持されたシフトシャフト120と、シフトシャフト120を回転方向(シフト方向)及び軸方向(セレクト方向)に移動させるためのアクチュエータ部110と、シフトシャフト120上に設けた1個のインギヤ用係合片121及び4個のオフギヤ用係合片122〜125と、これらインギヤ用係合片121及びオフギヤ用係合片122〜125に係合してシフト方向に移動するシフトレール(シフト部材)131〜135と、シフトレール131〜135と一体に設けられてシンクロメッシュ機構81〜85のスリーブを操作するためのシフトフォーク(図示せず)とを備える。各シフトレール131〜135には、シフトシャフト120が挿通される切欠孔131b〜135bが設けられている。また、図示は省略するが、シフトレール131〜135がシフト方向に移動したときに、該シフトレール131〜135をインギヤ位置で保持するためのディテント荷重を発生するディテント機構が設けられている。
図4は、メインモータ3と変速機4を互いに分離した状態で示す斜視図である。本実施形態の駆動装置1は、メインモータ3と変速機4との軸方向における間に、メインモータ3及び変速機4に潤滑油(作動油)を供給するための潤滑プレート20を備えている。潤滑プレート20は、絶縁性が確保された樹脂製であり、メインモータ3に沿うように、すなわち、メインモータ3と径方向にオーバーラップするように、略U字形状に形成されている。また、潤滑プレート20は、径方向の外側に突出するように形成された複数の凸部21をケーシング7(図2参照)にボルト締結することによって位置決め固定されている。
図5は、電動機200及びその周辺の部分断面図である。また、図6は、電動機200を軸方向から見た概略の断面図(図3のA−A矢視断面図)である。先の図2に示すように、電動機200は、ケーシング7内で変速機4の上方に配置されている。この電動機200は、図5に示すように、ケーシング7に固定されるモータハウジング201と、駆動軸210上に固定されたロータ202と、ロータ202の外周側に配設されてモータハウジング201に固定されたステータ203とを備えている。駆動軸210は、軸受204を介してモータハウジング201に回転自在に支持されている。そして、潤滑プレート20の一部が駆動軸210の端部(動力伝達ユニットU1と反対側の端部)210aに対向する位置まで延伸しており、駆動軸210の内部(後述する第1油路211)には、当該潤滑プレート20から潤滑油が供給されるようになっている。
2 エンジン(内燃機関)
2a クランク軸(機関出力軸)
3 メインモータ
4 変速機
5 ディファレンシャル機構
7 ケーシング
8 オイルポンプ(油圧源)
9 潤滑回路
20 潤滑プレート(潤滑油供給部材)
42〜47 駆動ギヤ
51〜53 従動ギヤ
70 プラネタリギヤ機構
81〜85 シンクロメッシュ機構(同期装置)
100 ギヤ操作機構(操作機構)
121〜125 係合片
131〜135 シフトレール(シフト部材)
200 電動機
201 モータハウジング(ハウジング)
201a 底部
201b 側壁
201c 段部
202 ロータ
203 ステータ
203c 側面
204 軸受
210 駆動軸
210b 外周面
211 第1油路
212 第2油路
213 第3油路
214 第4油路
221 第1排出穴
222 第2排出穴
223 第3排出穴
C1 第1クラッチ(断接装置)
C2 第2クラッチ(断接装置)
CS カウンタシャフト
G1 第1変速機構
G2 第2変速機構
IMS 内側メインシャフト(第1入力軸)
OMS 外側メインシャフト(第2入力軸)
IDS アイドルシャフト
SS セカンダリシャフト
OWC1 第1ワンウェイクラッチ
OWC2 第2ワンウェイクラッチ
PG 減速機構(遊星歯車式の減速機構)
S サンギヤ(第1回転要素)
C キャリア(第2回転要素)
R リングギヤ(第3回転要素)
S3 回転軸
S5 回転軸
U1 動力伝達ユニット
Claims (5)
- 車両の駆動源の駆動力の回転を変速して駆動輪側に伝達する変速機と、
前記変速機を収容してなるケーシングと、
前記ケーシング内で前記変速機の上方に配置された電動機と、を備える駆動装置の冷却構造であって、
前記電動機の構成部品を収容するハウジングと、
前記ハウジング内で軸受を介して該ハウジングに回転自在に支持された駆動軸と、
前記ハウジング内で前記駆動軸に固定されたロータと、
前記ハウジング内で前記ロータの外周側に配設されて前記ハウジングに固定されたステータと、
前記駆動軸内に形成された軸方向に延びる第1油路と、
軸方向における前記ロータの両側に設けられ、径方向において前記第1油路から前記駆動軸の外周面まで延びる第2油路と、
前記ハウジングの底部における前記ステータに対する軸方向の一方側に形成された第1排出穴及び軸方向の他方側に形成された第2排出穴と、
前記第1油路に油圧源からの潤滑油を供給する潤滑油供給部材と、を備え、
前記潤滑油供給部材から前記第1油路に供給された潤滑油が前記第2油路から前記ハウジングの内部に吐出されて、前記第1排出穴及び前記第2排出穴から前記ハウジングの外部に排出されるように構成し、
前記ハウジングは、前記駆動軸の軸方向における前記ステータの一方の側面に当接する段部を備え、
前記段部は、前記ハウジングの周方向において少なくともその一部が前記第1排出穴又は前記第2排出穴と重なる位置に配置されている
ことを特徴とする駆動装置の冷却構造。 - 車両の駆動源の駆動力の回転を変速して駆動輪側に伝達する変速機と、
前記変速機を収容してなるケーシングと、
前記ケーシング内で前記変速機の上方に配置された電動機と、を備える駆動装置の冷却構造であって、
前記電動機の構成部品を収容するハウジングと、
前記ハウジング内で軸受を介して該ハウジングに回転自在に支持された駆動軸と、
前記ハウジング内で前記駆動軸に固定されたロータと、
前記ハウジング内で前記ロータの外周側に配設されて前記ハウジングに固定されたステータと、
前記駆動軸内に形成された軸方向に延びる第1油路と、
軸方向における前記ロータの両側に設けられ、径方向において前記第1油路から前記駆動軸の外周面まで延びる第2油路と、
前記ハウジングの底部における前記ステータに対する軸方向の一方側に形成された第1排出穴及び軸方向の他方側に形成された第2排出穴と、
前記第1油路に油圧源からの潤滑油を供給する潤滑油供給部材と、を備え、
前記潤滑油供給部材から前記第1油路に供給された潤滑油が前記第2油路から前記ハウジングの内部に吐出されて、前記第1排出穴及び前記第2排出穴から前記ハウジングの外部に排出されるように構成し、
前記変速機は、
断接装置を介して前記駆動源からの駆動力を伝達する回転軸と、
前記回転軸上に配置された一又は複数の同期装置を介して前記回転軸に選択的に連結される駆動ギヤを含む変速機構と、
駆動輪側に駆動力を出力する出力軸と、
前記出力軸上に配置され、前記駆動ギヤと噛合する従動ギヤと、
前記同期装置を操作する操作機構と、を備え、
前記操作機構は、
前記同期装置を操作するためのシフト部材と、
前記シフト部材に係合する係合片と、
前記係合片を駆動するためのアクチュエータ機構と、を備え、
前記第1排出穴が前記シフト部材及び前記係合片の上方に配置されており、
前記第2排出穴が前記同期装置の上方に配置されている
ことを特徴とする駆動装置の冷却構造。 - 車両の駆動源の駆動力の回転を変速して駆動輪側に伝達する変速機と、
前記変速機を収容してなるケーシングと、
前記ケーシング内で前記変速機の上方に配置された電動機と、を備える駆動装置の冷却構造であって、
前記電動機の構成部品を収容するハウジングと、
前記ハウジング内で軸受を介して該ハウジングに回転自在に支持された駆動軸と、
前記ハウジング内で前記駆動軸に固定されたロータと、
前記ハウジング内で前記ロータの外周側に配設されて前記ハウジングに固定されたステータと、
前記駆動軸内に形成された軸方向に延びる第1油路と、
軸方向における前記ロータの両側に設けられ、径方向において前記第1油路から前記駆動軸の外周面まで延びる第2油路と、
前記ハウジングの底部における前記ステータに対する軸方向の一方側に形成された第1排出穴及び軸方向の他方側に形成された第2排出穴と、
前記第1油路に油圧源からの潤滑油を供給する潤滑油供給部材と、を備え、
前記潤滑油供給部材から前記第1油路に供給された潤滑油が前記第2油路から前記ハウジングの内部に吐出されて、前記第1排出穴及び前記第2排出穴から前記ハウジングの外部に排出されるように構成し、
前記駆動源は、内燃機関であり、
前記電動機は、前記内燃機関の始動が可能な始動用の電動機であり、
前記駆動源と前記電動機との間で動力を伝達するための動力伝達経路を備え、
前記潤滑油供給部材から前記第1油路に供給された潤滑油の一部が前記動力伝達経路に供給されるように構成した
ことを特徴とする駆動装置の冷却構造。 - 前記動力伝達経路は、
第1ワンウェイクラッチと断接装置を介して前記内燃機関の機関出力軸に接続されていると共に、前記駆動軸と同軸上に設置された第1回転要素と、
前記断接装置を介して前記内燃機関の機関出力軸に対して断接切替可能に接続された第2回転要素と、
第2ワンウェイクラッチを介して前記ケーシングに接続された第3回転要素とを有する遊星歯車式の減速機構を備え、
前記第1油路と連通すると共に、前記駆動軸の軸方向に延びる第3油路と、
径方向において前記第3油路から少なくとも前記第1回転要素に対応する位置まで延びる第4油路と、を備え、
前記第1油路に供給された潤滑油の一部が前記第3油路及び前記第4油路で前記減速機構の前記第1回転要素に供給される
ことを特徴とする請求項3に記載の駆動装置の冷却構造。 - 前記第1排出穴又は前記第2排出穴は、前記軸方向の寸法よりも前記ハウジングの周方向の寸法の方が小さな寸法に形成されている
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の駆動装置の冷却構造。
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