JP6194329B2 - 無線通信方法及び無線通信システム - Google Patents

無線通信方法及び無線通信システム Download PDF

Info

Publication number
JP6194329B2
JP6194329B2 JP2015049507A JP2015049507A JP6194329B2 JP 6194329 B2 JP6194329 B2 JP 6194329B2 JP 2015049507 A JP2015049507 A JP 2015049507A JP 2015049507 A JP2015049507 A JP 2015049507A JP 6194329 B2 JP6194329 B2 JP 6194329B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
beacon
wireless
base station
timing
receiving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015049507A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016171435A (ja
Inventor
明洋 山岸
明洋 山岸
望月 伸晃
伸晃 望月
原田 充
充 原田
修一 吉野
修一 吉野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2015049507A priority Critical patent/JP6194329B2/ja
Publication of JP2016171435A publication Critical patent/JP2016171435A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6194329B2 publication Critical patent/JP6194329B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、無線通信方法及び無線通信システムに関する。
従来から、センサネットワーク、M2M(Machine to Machine)の分野においていくつかの具体的なアプリケーションが提案されている。その中でガスメータや水道メータのメータリングは商用電源を接続することが困難なため長時間における電池駆動が求められる。このような用途に対して現在ガス業界が中心となり設立されたNPO法人テレメータリング推進協議会において、Uバスエアというテレメータリング通信の標準方式が採用されている(例えば、非特許文献1参照)。
ここで、図13を参照して、非特許文献1に記載のUバスエアのアクセス方式について説明する。図13は、Uバスエアのアクセス方式の処理動作を示すタイミングチャートである。Uバスエアの動作は、待ち受け時には各無線端末が無線端末を特定するIDを格納したビーコンの送信とその直後の短い受信を間欠的に繰り返している。そして、ある無線端末1から無線端末2にデータを送信する場合、無線端末1は連続的な受信を開始し、無線端末2からのビーコンの受信を待ち受ける。無線端末1は無線端末2のIDが書かれたビーコンを受信すると、無線端末2がビーコン送信直後の短い受信の時間に合わせてデータを転送する。
本方式は、待ち受け時の無線端末の動作が短いビーコンの送信と短い受信の間欠動作のため間欠間隔を長くすることで無線端末の低消費電力化を図ることができるという特徴がある。データの転送情報量が比較的少なく遅延要求も厳しくないM2M分野のアプリケーションにおいて本方式は低消費電力化に効果がある。
また、センサネットワークを実現するための、通信状態の変化に強い低消費電力型メッシュネットワークアクセス方式も提案されている(例えば、非特許文献2参照)。また、ノードを間欠的に動作させることによって、消費電力を抑制する受信端末駆動型のマルチホップ無線ネットワークが提案されている(例えば、非特許文献3参照)。
次に、図14を参照して、1つの無線基地局(AP)と複数の無線端末(WT)とで構成するマルチホップ無線ネットワークの処理動作を説明する。図14は、1つの無線基地局(AP)と複数の無線端末(WT)とで構成するマルチホップ無線ネットワークの間欠処理動作を示すフローチャートである。
まず、無線基地局(AP)は、送信を行うべきデータの送信が有るか否かを判定しながら、データの送信が有るまで待機する(ステップS201)。そして、無線基地局(AP)は、データの送信が有る場合、受信を開始する(ステップS202)。続いて、無線基地局(AP)は、データを届ける無線端末(WT)のビーコンを受信するまで待機する(ステップS203)。そして、無線基地局(AP)は、無線端末(WT)のビーコンを受信した時点で、データ送信を行い(ステップS204)、ステップS201に戻って処理を繰り返す。
この処理動作に対応して、無線端末(WT)は、ビーコンを送信するタイミングであるかを判定しながら、ビーコン送信タイミングになるまで待機する(ステップS211)。そして、ビーコン送信タイミングになった時点で、無線端末(WT)は、ビーコンを送信し(ステップS212)、直後に受信を開始する(ステップS213)。続いて、無線端末(WT)は、無線基地局(AP)からのデータを受信したかを判定する(ステップS214)。この判定の結果、データを受信しなかった場合、無線端末(WT)は、ステップS211に戻って処理を繰り返す。一方、データ受信した場合、無線端末(WT)は、データ受信を行い、ステップS211に戻って処理を繰り返す。
この間欠処理動作によって、無線端末(WT)は、間欠的に動作することになるため、無線端末の低消費電力化を図ることが可能になる。
畠内、星野、浅野、「超低消費電力通信方式によるテレメータリング技術」、富士時報 Vol.84 No.4 2011 畠内、福山、石井、四蔵、「メッシュネットワークのためのポーリングによる低消費電力型アクセス方式の提案」、IEEJ Trans. EIS,Vol.128,No.12,pp.1761−1766,2008 D.Chuluunsuren、小南、菅野、村田、畠内、「受信端末駆動型無線マルチホップネットワークにおける長寿命化のための間欠周期制御手法の検討」、信学技報、IN2010−164、pp.121−126、2011
ところで、従来の技術では間欠動作によって無線端末の低消費電力化を実現しているため、間欠間隔を長くすればするほど低消費電力となるが、その一方でデータ転送時の遅延時間が伸びてしまうという問題がある。また、今後のM2M分野の進展によって無線端末数が増大した場合に各無線端末が間欠的にビーコンを送信するため、ビーコンの送信タイミングが衝突しやすくなり、キャリアセンスによってビーコンの送信ができなくなる。無線端末それぞれからのビーコンが送信のため空間が支配されているためデータ転送のための送信が行えなくなり、無線端末の収容を増やすことができなくなるという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、多数の無線端末を収容可能であり、低消費電力化を図ることができる無線通信方法及び無線通信システムを提供することを目的とする。
本発明は、無線基地局と、複数の無線端末とを備え、前記無線基地局と前記無線端末との間において無線で通信する無線通信システムが行う無線通信方法であって、前記無線基地局と、複数の前記無線端末とが、それぞれ定期的にビーコンを送信し、データを送信したい相手の前記ビーコンを受信し、受信した前記ビーコンに含まれる情報と受信したタイミングを利用して前記データの送受信を行うデータ送受信ステップと、前記無線端末が、前記ビーコンを所定の割合で間引いて送信するビーコン送信ステップと、前記無線基地局が、前記無線端末の間引かれた前記ビーコンの送信タイミングを管理するための送信タイミング管理情報を取得して内部に保持するタイミング管理ステップとを有することを特徴とする。
本発明は、前記無線基地局が、内部に保持した前記送信タイミング管理情報に基づき、前記間引かれた前記ビーコンの送信タイミングに合わせて一定の時間受信状態とすることにより、所定のタイミングで送信される前記無線端末の前記ビーコンを受信するビーコン受信ステップをさらに有することを特徴とする。
本発明は、前記タイミング管理ステップでは、前記無線基地局が、前記無線端末が所定のタイミングで実際に送信するビーコンを受信した時間に基づき計算した結果を得ることにより前記送信タイミング管理情報を取得することを特徴とする。
本発明は、前記タイミング管理ステップでは、前記無線基地局が、定期的に前記無線端末が実際に送信するビーコンの送信間隔より長い時間連続受信状態とすることで、前記無線端末が所定のタイミングで実際に送信する前記ビーコンを2回以上受信し、受信した時間それぞれにより前記送信タイミング管理情報を更新することを特徴とする。
本発明は、前記無線端末が、前記無線基地局に接続を開始するときに、接続を開始するための手続きが終了した直後に前記ビーコンを送信する接続開始ステップと、前記無線基地局が、前記ビーコンを受信するための受信状態とすることで、前記無線端末からの最初の前記ビーコンを受信する初回ビーコン受信ステップとをさらに有し、前記タイミング管理ステップでは、前記無線端末からの2回目の前記ビーコンを受信するための受信時間幅を3回目以降の前記受信時間幅よりも広くし、2回以上受信した前記ビーコンの時間間隔から次の前記ビーコンの受信タイミングを推定し、3回目以降の前記ビーコンの受信の際の前記受信時間幅は、前記2回目の前記ビーコンを受信するための前記受信時間幅よりも狭くすることを特徴とする。
本発明は、前記タイミング管理ステップでは、前記無線基地局が、前記無線端末からの前記ビーコンを受信するタイミングにおいて、前記受信時間幅内に前記ビーコンを受信することができなかった場合、次の対象無線端末の前記ビーコンを受信するタイミングにおいては、前記の受信することができなかった時の受信時間幅に比べて前記受信時間幅を広くすることを特徴とする。
本発明は、無線基地局と、複数の無線端末との間において無線通信を行う無線通信システムであって、前記無線端末は、定期的にビーコンを送信し、データを送信したい相手の前記ビーコンを受信し、受信した前記ビーコンに含まれる情報と受信したタイミングを利用して前記データの送受信を行う第1のデータ送受信手段と前記ビーコンを所定の割合で間引いて送信するビーコン送信手段とを備え、前記無線基地局は、定期的にビーコンを送信し、データを送信したい相手の前記ビーコンを受信し、受信した前記ビーコンに含まれる情報と受信したタイミングを利用して前記データの送受信を行う第2のデータ送受信手段と、前記無線端末の間引かれた前記ビーコンの送信タイミングを管理するための送信タイミング管理情報を取得して内部に保持するタイミング管理手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、M2M等の無線通信システムにおいて、多数の無線端末を収容可能であり、かつ低消費電力化を図ることができるという効果が得られる。
本発明の第1実施形態の装置構成を示すブロック図である。 図1に示す無線通信システムの動作を示すタイミングチャートである。 図1に示す無線基地局1と、ある無線端末21の詳細動作を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態における無線通信システムの動作を示すタイミングチャートである。 無線基地局1と、ある無線端末21の詳細動作を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態における無線通信システムの動作を示すタイミングチャートである。 無線基地局1と、ある無線端末21の詳細動作を示すフローチャートである。 本発明の第5実施形態における無線通信システムの動作を示すタイミングチャートである。 無線基地局1と、ある無線端末21の詳細動作を示すフローチャートである。 本発明の第6実施形態における無線通信システムの動作を示すシーケンス図である。 無線基地局1と、ある無線端末2Nの詳細動作を示すフローチャートである。 本発明の第7実施形態における無線通信システムの動作の詳細な動作を示すフローチャートである。 Uバスエアのアクセス方式の処理動作を示すタイミングチャートである。 1つの無線基地局(AP)と複数の無線端末(WT)とで構成するマルチホップ無線ネットワークの間欠処理動作を示すフローチャートである。
<第1実施形態>
以下、図面を参照して、本発明の第1実施形態による無線通信システムを説明する。図1は同実施形態の装置構成を示すブロック図である。この図に示すように、無線通信システムは1つの無線基地局(AP)1とN個(N:2以上の自然数)の無線端末(WT#1〜WT#N)21〜2Nから構成され、無線端末21〜2Nと無線基地局1間のみが通信を行うスター型のネットワーク構成を備えている。無線基地局1は、端末に対するビーコンのタイミングを管理する端末ビーコンタイミング管理部11を内部に備えている。
次に、図2を参照して、図1に示す無線通信システムの動作を説明する。図2は、図1に示す無線通信システムの動作を示すタイミングチャートである。図2に示すように、無線基地局1、無線端末21〜2Nのそれぞれが間欠的に自身のID(識別情報)を含むビーコンの送信とビーコン送信直後の短い受信の動作を行う。ビーコンの送信間隔(間欠間隔)は、無線基地局1、無線端末21〜2Nにおいて予め決められている(図2に示すAP間欠間隔及びWT間欠間隔)。
ただし、無線端末21〜2Nは予め設定された割合でビーコンの送信を行わずにビーコンの送信を間引き、直後の短い受信の動作のみを行う。図2においては、破線の矢印が間引いたビーコンであり、この間引かれたビーコンを仮想ビーコンという。また、実際に送受信されるビーコンを実ビーコンという。
無線基地局1は実際に受信された無線端末21〜2Nからのビーコンを基準に間引かれたビーコンのタイミングを管理する端末ビーコンタイミング管理部11を備えている。これを備えることで、無線基地局1から無線端末21〜2Nに対してデータ送信が発生した時に、無線端末21〜2Nからのビーコンを受信することなしに無線端末21〜2Nが待ち受けている短い受信時間に合わせてデータの送信を行う。
次に、図3を参照して、図2に示す無線通信システムの動作の詳細な動作を説明する。図3は、無線基地局1と、ある無線端末21の詳細動作を示すフローチャートである。まず、無線基地局1は、データの送信は有るか否かを判定しながら、データの送信が有るまで待機する(ステップS1)。そして、データの送信が有る場合、無線基地局1は、データを届ける端末の間引かれたビーコンのタイミングであるか否かを判定しながら、そのタイミングまで待機する(ステップS2)。無線基地局1は、データを届ける端末の間引かれたビーコンのタイミングになった時点でデータ送信を行い(ステップS3)、ステップS1に戻って処理を繰り返す。
一方、無線端末21は、自己のビーコン送信のタイミングであるか否かを判定しながらビーコン送信のタイミングまで待機する(ステップS11)。そして、無線端末21は、ビーコン送信のタイミングになった時点で、このビーコンを間引くべきビーコンであるか否かを判定する(ステップS12)。この判定の結果、間引くべきビーコンでなければ通常のビーコン送信を行う(ステップS13)。
次に、無線端末21は、受信を開始し(ステップS14)、データを受信したか否かを判定する(ステップS15)。この判定の結果、データを受信しなかった場合、無線端末21は、ステップS11に戻り処理を繰り返す。一方、データを受信した場合、データ受信を行い(ステップS16)、ステップS11に戻り処理を繰り返す。
この構成により、無線端末21〜2Nは実際のビーコン送信の間隔を広げても遅延は間引かれたビーコンの間欠間隔によって決まるため遅延への影響は無い。また、無線端末21〜2Nからのビーコンの全体の数を減らすことができるため、無線端末21〜2Nの消費電力を低下させることができる。また、ビーコンの送信タイミングの衝突やビーコン送信により、空間を支配される時間を減らすことができるため、無線端末21〜2Nの収容密度を大幅に上げることが可能となる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態による無線通信システムを説明する。第2実施形態における装置構成は、図1に示す構成と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
次に、図4を参照して、第2実施形態における無線通信システムの動作を説明する。図4は、第2実施形態における無線通信システムの動作を示すタイミングチャートである。第2実施形態における無線通信システムを実施する上では間引かれた無線端末のビーコンのタイミングを無線基地局で正確に管理することが重要なポイントとなる。そのためには無線基地局1は可能な限り毎回各無線端末が実際に送信するビーコンを受信することが望ましい。
そこで、図4に示すように、第2実施形態における無線基地局1は自身のビーコン送信や、無線端末21〜2Nへのデータ送信などの送信時間以外は連続的に受信動作(これを連続受信という)を行い無線端末21〜2Nが実際に送信するビーコンを可能な限り毎回受信する。
次に、図5を参照して、図4に示す無線通信システムの動作の詳細な動作を説明する。図5は、無線基地局1と、ある無線端末21の詳細動作を示すフローチャートである。まず、無線基地局1は、受信を行う(ステップS21)。続いて、無線基地局1は、データの送信は有るか否かを判定しながら(ステップS22)、受信を継続する(ステップS21)。この動作によって、連続受信が実現できる。
そして、データの送信が有る場合、無線基地局1は、データを届ける端末の間引かれたビーコンのタイミングであるか否かを判定しながら、そのタイミングまで待機する(ステップS23)。無線基地局1は、データを届ける端末の間引かれたビーコンのタイミングになった時点でデータ送信を行い(ステップS24)、ステップS21に戻って処理を繰り返す。
一方、無線端末21は、自己のビーコン送信のタイミングであるか否かを判定しながらビーコン送信のタイミングまで待機する(ステップS31)。そして、無線端末21は、ビーコン送信のタイミングになった時点で、このビーコンを間引くべきビーコンであるか否かを判定する(ステップS32)。この判定の結果、間引くべきビーコンでなければ通常のビーコン送信を行う(ステップS33)。
次に、無線端末21は、受信を開始し(ステップS34)、データを受信したか否かを判定する(ステップS35)。この判定の結果、データを受信しなかった場合、無線端末21は、ステップS31に戻り処理を繰り返す。一方、データを受信した場合、データ受信を行い(ステップS36)、ステップS31に戻り処理を繰り返す。
この処理動作によって、無線基地局1は可能な限り毎回各無線端末21〜2Nが実際に送信するビーコンを受信することができるようになる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態による無線通信システムを説明する。第3実施形態における装置構成は、図1に示す構成と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
次に、図6を参照して、第3実施形態における無線通信システムの動作を説明する。図6は、第3実施形態における無線通信システムの動作を示すタイミングチャートである。第2実施形態において説明した無線基地局1を可能な限り連続的に受信動作を行う場合、無線基地局1は間欠的に動作するのではなく、連続的に動作するものになるため、消費電力が大きくなってしまう課題がある。
この課題を解決するために、無線基地局1の端末ビーコンタイミング管理部11は間引かれた無線端末21〜2Nのビーコンのタイミングを管理して内部に保持する。そして、次に無線端末21〜2Nのいずれかから実際にビーコンが送信されるタイミングも合わせて管理する。図6に示すように、無線基地局1は、無線端末21〜2Nが実際のビーコンを送信するタイミングに合わせて短い受信にすることで無線基地局1を間欠的に動作させ消費電力の低減を図る。
なお、本実施形態の場合、無線端末21〜2Nが実ビーコンを送信する際にキャリアセンス等で送信できなかった場合には、次の実ビーコンの送信タイミングでビーコンの送信を行うものとする。この時、無線基地局は無線端末からの実ビーコンの送信のタイミングにおいては実ビーコンの受信を無線端末へのデータ送信など、他の処理に優先して実施することで無線基地局と無線端末間の同期維持を優先的に行う。
次に、図7を参照して、図6に示す無線通信システムの動作の詳細な動作を説明する。図7は、無線基地局1と、ある無線端末21の詳細動作を示すフローチャートである。まず、無線基地局1は、無線端末21が実ビーコンを送信するタイミングであるか否かを判定する(ステップS41)。この判定の結果、実ビーコンを送信するタイミングであれば、無線基地局1は、ビーコン受信を行う(ステップS42)。そして、無線基地局1は、間欠受信のタイミングを補正して(ステップS43)、ステップS41に戻って処理を繰り返す。
一方、実ビーコンを送信するタイミングでなければ、無線基地局1は、データの送信は有るか否かを判定しながら(ステップS44)、ステップS41〜S43の処理を繰り返す。そして、データの送信が有る場合、無線基地局1は、データを届ける端末の間引かれたビーコンのタイミングであるか否かを判定しながら、そのタイミングまで待機する(ステップS45)。無線基地局1は、データを届ける端末の間引かれたビーコンのタイミングになった時点でデータ送信を行い(ステップS46)、ステップS41に戻って処理を繰り返す。
一方、無線端末21は、自己のビーコン送信のタイミングであるか否かを判定しながらビーコン送信のタイミングまで待機する(ステップS51)。そして、無線端末21は、ビーコン送信のタイミングになった時点で、このビーコンを間引くべきビーコンであるか否かを判定する(ステップS52)。この判定の結果、間引くべきビーコンでなければ通常のビーコン送信を行う(ステップS53)。
次に、無線端末21は、受信を開始し(ステップS54)、データを受信したか否かを判定する(ステップS55)。この判定の結果、データを受信しなかった場合、無線端末21は、ステップS51に戻り処理を繰り返す。一方、データを受信した場合、データ受信を行い(ステップS56)、ステップS51に戻り処理を繰り返す。
この処理動作によって、無線基地局1の消費電力が大きくなってしまうという課題を解決しつつ、確実に実ビーコンの受信を行うことができるようになる。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態による無線通信システムを説明する。第4実施形態における装置構成は、図1に示す構成と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
次に、第4実施形態における無線通信システムの動作を説明する。第4実施形態における動作は、図6、図7に示す動作と同様であるため、説明を簡単に行う。無線基地局1と無線端末21〜2Nはそれぞれが持つ水晶発振器などの基準発振器により間欠間隔を測りビーコンの送信や短い受信窓のタイミングを決定する。しかし、それぞれが持つ基準発振器の周波数には差があるため、無線端末21〜2Nのビーコンを間引く割合を大きくするとタイミングにずれを生じてしまう。
間引いたビーコンに合わせて無線基地局1からデータを送信しようとしたときに、タイミングずれによりデータ送信ができなくなることが起こる。また、水晶発振器は温度や経年変化により周波数が変化していくため、製造時や設置時などに合わせたとしても時間が経過するとずれてしまう。この変化に追従するために無線基地局1は同一無線端末から受信した2回のビーコンの時間間隔から無線端末の間引かれたビーコンの間隔を計算しこれを元に無線基地局1が持つ無線端末21〜2Nのビーコンタイミングの管理を行う。この管理を行うことで時間変化に伴う無線基地局1と無線端末21〜2N間の周波数差の変化に追従することで、誤差の少ないタイミングの管理が可能となる。
なお、図6においては第3実施形態の構成に第4実施形態を組合せた図としているが、第4実施形態は、第2実施形態に組合せることも可能である。
<第5実施形態>
次に、本発明の第5実施形態による無線通信システムを説明する。第5実施形態における装置構成は、図1に示す構成と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
次に、図8を参照して、第5実施形態における無線通信システムの動作を説明する。図8は、第5実施形態における無線通信システムの動作を示すタイミングチャートである。第3実施形態(図6)において無線基地局1は間欠的に無線端末21〜2Nが実際に送信するビーコンのタイミングに合わせて受信を行う。しかし、なんらかの原因により無線基地局1が無線端末21〜2Nのビーコンのタイミングを見失う場合がある。この場合に備えて、無線基地局1は定期的に無線端末21〜2Nが実際にビーコンを送信する時間より長い時間連続的に受信状態(連続受信)となり、見失ったビーコンのタイミングを再度捕捉する。そして、ビーコンを受信した間隔から間引かれるビーコンのタイミングの補正も同時に行う。
次に、図9を参照して、図8に示す無線通信システムの動作の詳細な動作を説明する。図9は、無線基地局1と、ある無線端末21の詳細動作を示すフローチャートである。まず、無線基地局1は、連続受信のタイミングであるか否かを判定する(ステップS61)。この判定の結果、連続受信のタイミングであれば、無線基地局1は、ビーコン受信を行う(ステップS62)。そして、無線基地局1は、間欠受信のタイミングを補正して(ステップS63)、ステップS61に戻って処理を繰り返す。続いて、無線基地局1は、無線端末21が実ビーコンを送信するタイミングであるか否かを判定する(ステップS64)。この判定の結果、実ビーコンを送信するタイミングであれば、無線基地局1は、ビーコン受信を行う(ステップS65)。そして、無線基地局1は、間欠受信のタイミングを補正して(ステップS66)、ステップS64に戻って処理を繰り返す。
一方、実ビーコンを送信するタイミングでなければ、無線基地局1は、データの送信は有るか否かを判定しながら(ステップS67)、ステップS61〜S66の処理を繰り返す。そして、データの送信が有る場合、無線基地局1は、データを届ける端末の間引かれたビーコンのタイミングであるか否かを判定しながら、そのタイミングまで待機する(ステップS68)。無線基地局1は、データを届ける端末の間引かれたビーコンのタイミングになった時点でデータ送信を行い(ステップS69)、ステップS61に戻って処理を繰り返す。
一方、無線端末21は、自己のビーコン送信のタイミングであるか否かを判定しながらビーコン送信のタイミングまで待機する(ステップS71)。そして、無線端末21は、ビーコン送信のタイミングになった時点で、このビーコンを間引くべきビーコンであるか否かを判定する(ステップS72)。この判定の結果、間引くべきビーコンでなければ通常のビーコン送信を行う(ステップS73)。
次に、無線端末21は、受信を行い(ステップS74)、データを受信したか否かを判定する(ステップS55)。この判定の結果、データを受信しなかった場合、無線端末21は、ステップS71に戻り処理を繰り返す。一方、データを受信した場合、データ受信を行い(ステップS76)、ステップS71に戻り処理を繰り返す。
この処理動作によって、なんらかの原因により無線基地局1が無線端末21〜2Nのビーコンのタイミングを見失った場合でも再びビーコンのタイミングの管理を継続することができるようになる。
<第6実施形態>
次に、本発明の第6実施形態による無線通信システムを説明する。第6実施形態における装置構成は、図1に示す構成と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
次に、図10を参照して、第6実施形態における無線通信システムの動作を説明する。図10は、第6実施形態における無線通信システムの動作を示すシーケンス図である。第3実施形態において、無線端末2Nが起動したときや新たに無線基地局1の電波が届く範囲に入ってきた場合に、初期状態としてこの無線端末2Nと無線基地局1の間でビーコンのタイミングを合わせる必要がある。本実施形態では、この場合の動作について説明する。
無線端末2Nを起動する(ステップS81)と、まず無線基地局1の電波が受信できるかを確認するために連続的な受信状態となり無線基地局のビーコンの受信を試みる(ステップS82)。そして、無線基地局1のビーコンを受信する(ステップS83)。無線端末2Nは、そのビーコンに含まれる情報から無線端末2Nが無線基地局1に接続しても良いと判断した場合、無線端末2Nは無線基地局のビーコンのタイミングに合わせて接続登録の要求に必要な情報を送信する。これを契機として無線端末2Nと無線基地局1間で接続登録処理を実行し(ステップS84)、終了直後に無線端末2Nはビーコンを送信する(ステップS85、S86)。
無線基地局1は、接続登録直後の無線端末のビーコン送信に備えて受信状態となり、無線端末ビーコン(実ビーコン)を受信する(ステップS87)。その後、予め設定された間欠間隔で無線端末2Nはビーコンの間引き動作を開始し、無線基地局1もこれに合わせたビーコンタイミング管理を開始する。しかし、この時は実際のビーコンの受信は1回であり間欠間隔を算定することができないため無線基地局1は独自のタイミングでビーコンのタイミング管理を実施する。
無線端末2Nが2回目の実ビーコン送信タイミングでビーコンを送信するタイミングに合わせて無線基地局1は受信状態とするが、この時無線基地局1は独自のタイミングで実ビーコンの受信タイミングを管理しているため、受信窓幅は、両者の差が大きいことを考慮して比較的大きな値を設定する。受信の窓幅とは、ビーコン受信開始(ステップS90)し、実ビーコンを受信(ステップS91)し、ビーコン受信終了する(ステップS92)までの時間幅のことである。
例えば、実ビーコンの送信間隔が100secで無線基地局1と無線端末2Nの発振器の差が100ppm以下であるとすれば、受信窓幅は10msec以上とする。これにより、2回目の実ビーコンを無線基地局が受信したところで1回目の実ビーコン受信との時間間隔から間引かれたビーコンの間欠間隔と、次回の実ビーコン受信タイミングを計算する。以降の実ビーコン受信タイミング(ステップS93、S94)においてはタイミングの補正がなされているため、無線基地局が受信するために開く受信窓幅(ステップS95〜S97)は2回目のビーコンの受信窓幅に比べて小さく設定する。例えば、補正により1ppm以下に差が低減されるとすれば、受信窓幅は0.1msec以上と小さくすることが可能となる。
次に、図11を参照して、図10に示す無線通信システムの動作の詳細な動作を説明する。図11は、無線基地局1と、ある無線端末2Nの詳細動作を示すフローチャートである。まず、無線基地局1は、ビーコン送信を行う(ステップS101)。一方、無線端末2Nは、受信を開始し(ステップS120)、無線基地局のビーコンを受信したか否かを判定しながら、ビーコン受信まで待機する(ステップS121)。続いて、無線端末2Nは、無線基地局に接続可能か否かを判定する(ステップS122)。この判定の結果、接続可能でなければ、無線端末2Nは、ステップS121に戻り処理を繰り返す。
一方、接続可能であれば、無線端末2Nは、接続登録要求を送信する(ステップS123)。これを受けて、無線基地局1は、この接続登録要求を受信する(ステップS102)。続いて、無線基地局1は、接続登録承認を送信する(ステップS103)。これを受けて、無線端末2Nは、この接続登録承認を受信する(ステップS124)。そして、無線基地局1と無線端末2Nは、お互いに接続登録を終了する(ステップS104)。
次に、無線端末2Nは、1回目のビーコン送信を行う(ステップS125)。これを受けて、無線基地局1は、1回目のビーコンを受信する(ステップS105)。続いて、無線基地局1は、無線端末2Nが実ビーコンを送信するタイミングであるか否かを判定しながら待機する(ステップS106)。
一方、無線端末2Nは、ビーコン送信のタイミングであるか否かを判定しながらビーコン送信のタイミングまで待機する(ステップS126)。そして、ビーコン送信のタイミングになった時点で、無線端末2Nは、送信すべきビーコンを間引くか否かを判定する(ステップS127)。この判定の結果、ビーコンを間引くのであれば、無線端末2Nは、ステップS126に戻って処理を繰り返す。一方、ビーコンを間引かないのであれば、無線端末2Nは、2回目のビーコン送信を行う(ステップS128)。
これを受けて、無線基地局1は、2回目のビーコンを受信する(ステップS107)。そして、無線基地局1は、1回目と2回目のビーコン受信間隔により間欠タイミングを補正する(ステップS108)。続いて、無線基地局1は、端末ビーコン受信窓を短縮する(ステップS109)。
最後に、無線基地局1と無線端末2Nのそれぞれは、図3等に示す処理動作をそれぞれ実行する(ステップS110、S129)。
<第7実施形態>
次に、本発明の第7実施形態による無線通信システムを説明する。第7実施形態における装置構成は、図1に示す構成と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
次に、第7実施形態における無線通信システムの動作を説明する。第3実施形態において無線端末21〜2Nの実ビーコンの送信がキャリアセンスで行えなかった場合や無線伝搬路の変化などにより無線端末21〜2Nからビーコンは送信されているが、無線基地局1でビーコンを受信できなかった場合について説明する。この場合、次の実ビーコンを受信するタイミングでは無線端末21〜2Nのビーコン送信タイミングのずれが大きくなるため、これに合わせて無線基地局1の実ビーコン受信窓の幅を広げることにより実ビーコンの受信確率を上げる。
例えば、実ビーコンの送信間隔が100secで無線基地局1と無線端末21〜2Nの発振器の差が100ppm以下である場合、実ビーコンの受信窓幅は10msec以上必要である。この時、実ビーコンを1回受信できなかった場合、次の受信タイミングまで200sec開くため、受信窓幅を20msec以上に広げ、さらに実ビーコンの受信に失敗した場合はその回数に応じて受信窓幅を広げることにより、実ビーコンの受信確率を維持する。
次に、図12を参照して、第7実施形態における無線通信システムの動作の詳細な動作を説明する。図12は、無線基地局1の詳細動作を示すフローチャートである。まず、無線基地局1は、無線端末21〜2Nが実ビーコンを送信するタイミングであるか否かを判定する(ステップS131)。この判定の結果、実ビーコンを送信するタイミングであれば、無線基地局1は、ビーコン受信を行う(ステップS132)。そして、無線基地局1は、ビーコンを受信したか否かを判定する(ステップS133)。この判定の結果、ビーコンを受信したのであれば、無線基地局1は、間欠受信のタイミングを補正して(ステップS134)、ステップS131に戻って処理を繰り返す。一方、ビーコンを受信できなければ、無線基地局1は、実ビーコン受信時間を延伸して(ステップS135)、ステップS131に戻って処理を繰り返す。
一方、ステップS131において、実ビーコンを送信するタイミングでなければ、無線基地局1は、データの送信は有るか否かを判定しながら(ステップS136)、ステップS131〜S135の処理を繰り返す。そして、データの送信が有る場合、無線基地局1は、データを届ける端末の間引かれたビーコンのタイミングであるか否かを判定しながら、そのタイミングまで待機する(ステップS137)。無線基地局1は、データを届ける端末の間引かれたビーコンのタイミングになった時点でデータ送信を行い(ステップS138)、ステップS131に戻って処理を繰り返す。
この処理動作によって、実ビーコンの受信に失敗した場合はその回数に応じて受信窓幅を広げることにより、実ビーコンの受信確率を維持することができる。
以上説明したように、1つの無線基地局と複数の無線端末が通信を行うスター型のネットワーク構成の無線通信システムにおいて、無線端末が送信するビーコンを一定の割合で間引くことにより、空間に送信される無線電波の時間を削減する。無線端末が送信しない間引かれたビーコン(仮想ビーコン)は無線基地局でそのタイミングを管理することで実際のビーコンを受信することなしにデータ転送が可能となる。
また、無線基地局は各無線端末が実際に送信するビーコン(実ビーコン)を受信することによって、無線端末との間でタイミングを維持するため、無線端末から送信される実ビーコンを高い確率で受信することが必要となる。
これを実現するために、無線基地局は例えば自身のビーコンの送信やデータの送信の時間以外の時間は可能な限り受信状態となることで無線端末の実ビーコンを受信する確率を高くする。または、無線基地局は、管理している各端末のビーコンのタイミングから次に端末がビーコンを送信するタイミングを推定し、これに合わせて受信状態となることで実ビーコンの受信確率を高くする。この方法は無線基地局の間欠動作を可能とするため、無線基地局の低消費電力化に効果がある。
また、無線基地局は管理している各端末のビーコンタイミングの精度を上げるために受信した実ビーコンの間隔から常にタイミングに補正をかけることで間引かれたビーコンに対する応答の時間精度を維持し、実ビーコンの受信確率を高くする。
また、無線端末が無線基地局に最初に接続する場合、無線基地局は無線端末のビーコンのタイミング情報を持っておらず、また、実ビーコンを複数回受信することによって得られる補正値も持たない。そのため無線端末は無線基地局に接続する手続きが終了した直後に実ビーコンを送信し、無線基地局はこれを受信するための受信状態となることで最初のビーコンを受信する。2回目のビーコンを受信するときは補正値を持たないため、ビーコンの受信のための受信時間は比較的長く設定する必要があるが、3回目以降は補正値を持つためビーコン受信のための受信時間は短くすることができる。
また、上記の処理動作を行ったとしても、キャリアセンスにより無線端末からタイミング通りにビーコンを送信できなかったり、無線伝搬路の変化により無線基地局でビーコンを受信することができなかったりする場合がある。その際には無線基地局は該当の無線端末からのビーコンをこれまで保持している補正値を用いて受信タイミングを推定するが、タイミングのずれ幅は大きくなる。これを補償するために、無線基地局は実ビーコンの受信ができなかった場合、該当の無線端末からの次のビーコンを受信するときには受信のための時間を2倍以上広くすることにより、実ビーコンを受信する確率を高くする。
この構成によれば、無線端末が間欠的に送信するビーコンを一定の割合で間引くことにより、無線端末の送信時間を削減することができるため、無線端末の低消費電力化に効果がありながらビーコン送信間隔を延ばすことによる遅延の増加が解消されるという効果がある。また、多数の無線端末から送信されるビーコンによる収容限界の向上を図ることができる。
前述したように、無線基地局によって配下の無線端末のタイミング情報を管理するため、複数の無線基地局により複数のセルによりエリア形成される場合、セル間を無線端末が移動すると管理情報の書き換えが発生するため、無線端末は固定的に設置されている利用方法においてより高い効果を発揮することができる。
このように、本発明はセンサネットワーク、M2M通信に使用される無線通信システムにおいて、特に多数の無線端末を収容可能であり、低消費電力が求められる無線通信システムに適用が可能である。
前述した実施形態における無線基地局の全部または一部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、PLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されるものであってもよい。
以上、図面を参照して本発明の実施の形態を説明してきたが、上記実施の形態は本発明の例示に過ぎず、本発明が上記実施の形態に限定されるものではないことは明らかである。したがって、本発明の技術思想及び範囲を逸脱しない範囲で構成要素の追加、省略、置換、その他の変更を行ってもよい。
M2M等の無線通信システムにおいて、多数の無線端末を収容可能であり、かつ低消費電力化を図ることが不可欠な用途に適用できる。
1・・・無線基地局(AP)、11・・・端末ビーコンタイミング管理部、21、22、2N・・・無線端末(WT#1、WT#2、WT#N)

Claims (8)

  1. 無線基地局と、複数の無線端末とを備え、前記無線基地局と前記無線端末との間において無線で通信する無線通信システムが行う無線通信方法であって、
    前記無線基地局と、複数の前記無線端末とが、それぞれ定期的にビーコンを送信し、データを送信したい相手のビーコンを受信し、受信したビーコンに含まれる情報と受信したタイミングを利用して前記データの送受信を行うデータ送受信ステップと、
    前記無線端末が、前記ビーコンを所定の割合で間引いて送信するビーコン送信ステップと、
    前記無線基地局が、前記無線端末の間引かれた前記ビーコンの送信タイミングを管理するための送信タイミング管理情報を取得して内部に保持するタイミング管理ステップと
    を有し、
    前記タイミング管理ステップでは、
    前記無線基地局が、前記無線端末が所定のタイミングで実際に送信するビーコンを受信した時間に基づき計算した結果を得ることにより前記送信タイミング管理情報を取得することを特徴とする無線通信方法。
  2. 無線基地局と、複数の無線端末とを備え、前記無線基地局と前記無線端末との間において無線で通信する無線通信システムが行う無線通信方法であって、
    前記無線基地局と、複数の前記無線端末とが、それぞれ定期的にビーコンを送信し、データを送信したい相手のビーコンを受信し、受信したビーコンに含まれる情報と受信したタイミングを利用して前記データの送受信を行うデータ送受信ステップと、
    前記無線端末が、前記ビーコンを所定の割合で間引いて送信するビーコン送信ステップと、
    前記無線基地局が、前記無線端末の間引かれた前記ビーコンの送信タイミングを管理するための送信タイミング管理情報を取得して内部に保持するタイミング管理ステップと
    を有し、
    前記タイミング管理ステップでは、
    前記無線基地局が、定期的に前記無線端末が実際に送信するビーコンの送信間隔より長い時間連続受信状態とすることで、前記無線端末が所定のタイミングで実際に送信する前記ビーコンを2回以上受信し、受信した時間それぞれにより前記送信タイミング管理情報を更新することを特徴とする無線通信方法。
  3. 無線基地局と、複数の無線端末とを備え、前記無線基地局と前記無線端末との間において無線で通信する無線通信システムが行う無線通信方法であって、
    前記無線端末が、前記無線基地局に接続を開始するときに、接続を開始するための手続きが終了した直後に最初のビーコンを送信する接続開始ステップと、
    前記無線基地局が、前記最初のビーコンを受信するための受信状態とすることで、前記無線端末からの前記最初のビーコンを受信する初回ビーコン受信ステップと、
    前記無線基地局と、複数の前記無線端末とが、それぞれ定期的にビーコンを送信し、データを送信したい相手のビーコンを受信し、受信したビーコンに含まれる情報と受信したタイミングを利用して前記データの送受信を行うデータ送受信ステップと、
    前記無線端末が、前記ビーコンを所定の割合で間引いて送信するビーコン送信ステップと、
    前記無線基地局が、前記無線端末の間引かれた前記ビーコンの送信タイミングを管理するための送信タイミング管理情報を取得して内部に保持するタイミング管理ステップと
    を有し、
    前記タイミング管理ステップでは、
    前記無線端末からの2回目の前記ビーコンを受信するための受信時間幅を3回目以降の前記受信時間幅よりも広くし、2回以上受信した前記ビーコンの時間間隔から次の前記ビーコンの受信タイミングを推定し、3回目以降の前記ビーコンの受信の際の前記受信時間幅は、前記2回目の前記ビーコンを受信するための前記受信時間幅よりも狭くすることを特徴とする無線通信方法。
  4. 前記タイミング管理ステップでは、
    前記無線基地局が、前記無線端末からの前記ビーコンを受信するタイミングにおいて、前記受信時間幅内に前記ビーコンを受信することができなかった場合、次の対象無線端末の前記ビーコンを受信するタイミングにおいては、前記の受信することができなかった時の受信時間幅に比べて前記受信時間幅を広くする
    ことを特徴とする請求項に記載の無線通信方法。
  5. 前記無線基地局が、内部に保持した前記送信タイミング管理情報に基づき、前記間引かれた前記ビーコンの送信タイミングに合わせて一定の時間受信状態とすることにより、所定のタイミングで送信される前記無線端末の前記ビーコンを受信するビーコン受信ステップをさらに有する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の無線通信方法。
  6. 無線基地局と、複数の無線端末との間において無線通信を行う無線通信システムであって、
    前記無線端末は、
    定期的にビーコンを送信し、データを送信したい相手のビーコンを受信し、受信したビーコンに含まれる情報と受信したタイミングを利用して前記データの送受信を行う第1のデータ送受信手段と
    前記ビーコンを所定の割合で間引いて送信するビーコン送信手段とを備え、
    前記無線基地局は、
    定期的にビーコンを送信し、データを送信したい相手のビーコンを受信し、受信したビーコンに含まれる情報と受信したタイミングを利用して前記データの送受信を行う第2のデータ送受信手段と、
    前記無線端末の間引かれた前記ビーコンの送信タイミングを管理するための送信タイミング管理情報を取得して内部に保持するタイミング管理手段と
    を備え
    前記タイミング管理手段は、
    前記無線端末が所定のタイミングで実際に送信するビーコンを受信した時間に基づき計算した結果を得ることにより前記送信タイミング管理情報を取得することを特徴とする無線通信システム。
  7. 無線基地局と、複数の無線端末との間において無線通信を行う無線通信システムであって、
    前記無線端末は、
    定期的にビーコンを送信し、データを送信したい相手のビーコンを受信し、受信したビーコンに含まれる情報と受信したタイミングを利用して前記データの送受信を行う第1のデータ送受信手段と
    前記ビーコンを所定の割合で間引いて送信するビーコン送信手段とを備え、
    前記無線基地局は、
    定期的にビーコンを送信し、データを送信したい相手のビーコンを受信し、受信したビーコンに含まれる情報と受信したタイミングを利用して前記データの送受信を行う第2のデータ送受信手段と、
    前記無線端末の間引かれた前記ビーコンの送信タイミングを管理するための送信タイミング管理情報を取得して内部に保持するタイミング管理手段と
    を備え
    前記タイミング管理手段は、
    定期的に前記無線端末が実際に送信するビーコンの送信間隔より長い時間連続受信状態とすることで、前記無線端末が所定のタイミングで実際に送信する前記ビーコンを2回以上受信し、受信した時間それぞれにより前記送信タイミング管理情報を更新することを特徴とする無線通信システム。
  8. 無線基地局と、複数の無線端末との間において無線通信を行う無線通信システムであって、
    前記無線端末は、
    前記無線基地局に接続を開始するときに、接続を開始するための手続きが終了した直後に最初のビーコンを送信する接続開始手段と、
    定期的にビーコンを送信し、データを送信したい相手のビーコンを受信し、受信したビーコンに含まれる情報と受信したタイミングを利用して前記データの送受信を行う第1のデータ送受信手段と
    前記ビーコンを所定の割合で間引いて送信するビーコン送信手段とを備え、
    前記無線基地局は、
    前記最初のビーコンを受信するための受信状態とすることで、前記無線端末からの前記最初のビーコンを受信する初回ビーコン受信手段と、
    定期的にビーコンを送信し、データを送信したい相手のビーコンを受信し、受信したビーコンに含まれる情報と受信したタイミングを利用して前記データの送受信を行う第2のデータ送受信手段と、
    前記無線端末の間引かれた前記ビーコンの送信タイミングを管理するための送信タイミング管理情報を取得して内部に保持するタイミング管理手段と
    を備え
    前記タイミング管理手段は、
    前記無線端末からの2回目の前記ビーコンを受信するための受信時間幅を3回目以降の前記受信時間幅よりも広くし、2回以上受信した前記ビーコンの時間間隔から次の前記ビーコンの受信タイミングを推定し、3回目以降の前記ビーコンの受信の際の前記受信時間幅は、前記2回目の前記ビーコンを受信するための前記受信時間幅よりも狭くすることを特徴とする無線通信システム。
JP2015049507A 2015-03-12 2015-03-12 無線通信方法及び無線通信システム Active JP6194329B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015049507A JP6194329B2 (ja) 2015-03-12 2015-03-12 無線通信方法及び無線通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015049507A JP6194329B2 (ja) 2015-03-12 2015-03-12 無線通信方法及び無線通信システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016171435A JP2016171435A (ja) 2016-09-23
JP6194329B2 true JP6194329B2 (ja) 2017-09-06

Family

ID=56984225

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015049507A Active JP6194329B2 (ja) 2015-03-12 2015-03-12 無線通信方法及び無線通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6194329B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010278763A (ja) * 2009-05-28 2010-12-09 Mitsubishi Electric Corp 基地局装置
US20130286920A1 (en) * 2010-12-13 2013-10-31 Yudai Shinoki Wireless relay device, wireless lan system, wireless relay method and program
JP5398033B2 (ja) * 2011-09-02 2014-01-29 Necインフロンティア株式会社 無線機器、無線接続方法及び無線接続プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016171435A (ja) 2016-09-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11051321B2 (en) Apparatus and method for synchronization using wireless communication network in wireless communication system
EP3764597A1 (en) Network protocol for mesh capability in narrow-band wireless networks
Cerpa et al. ASCENT: Adaptive self-configuring sensor networks topologies
US20200008150A1 (en) Sleeping and Wake-Up Methods and Apparatuses of Master-Slave Network, and Power Saving System of Master-Slave Network
EP3764591A1 (en) Network protocol method for mesh capability in narrow-band wireless networks
US11843412B2 (en) Electronic device for performing ranging by using ultra wide band communication and operating method thereof
EP2878101B1 (en) Relaying information for an unreliably heard utility node
US10834011B2 (en) Packet servicing priority based on communication initialization
KR101664897B1 (ko) 무선센서네트워크의 클러스터링 방법
CN105009647A (zh) 用于邻域知悉网络内的同步的系统和方法
WO2012148409A1 (en) Accelerated rejoining in low power wireless networking for logistics and transportation applications
GB2521500A (en) Exchanging configuration information wirelessly
US11683669B2 (en) Wireless sensor system, wireless terminal device, communication control method and communication control program
CN106972905B (zh) 一种基于波束成形天线的时间同步方法
JP2015198333A (ja) 無線通信方法
JP5360770B2 (ja) 通信システム
Ee et al. Practical Data-Centric Storage.
Ergeerts et al. DASH7 alliance protocol in monitoring applications
JP5366920B2 (ja) 無線通信システム、無線通信方法及び無線通信プログラム
CN113133013A (zh) 定向自组网方法、设备及系统
US9693179B2 (en) Method and apparatus for producing personal area network identifier (PANID) on network in wireless communication system
US9800745B2 (en) Camera system and method of controlling the same
CN111614442B (zh) 网络通信方法、装置、电子设备和存储介质
JP6194329B2 (ja) 無線通信方法及び無線通信システム
Dhongdi et al. Joint clustering and routing protocol for 3-D underwater acoustic sensor network

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160801

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170518

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170530

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170719

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170808

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170814

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6194329

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150