まず、本技術を説明する前段階の準備として、現行のDVB-GSEについて、簡単に説明する。
<DVB-GSE>
図1は、OSI(Open Systems Interconnection)参照モデルとDVB-GSEでのデータ伝送(DVB-GSEを用いたデータ伝送)との関係を示す図である。
図1のAは、OSI参照モデル(ISO/OSI Reference Model)を示している。
OSI参照モデルは、下位層から上位層に向かって、第1層としての物理層(Physical Layer)、第2層としてのデータリンク層(Data Link Layer)、第3層としてのネットワーク層(Network Layer)、第4層としてのトランスポート層(Transport Layer)、第5層としてのセッション層(Session Layer)、第6層としてのプレゼンテーション層(Presentation Layer)、及び、第7層としてのアプリケーション層(Application Layer)を有する。
図1のBは、TCP/IPモデル(Generic TCP/IP Model)のデータ伝送(TCP/IP等を用いたデータ伝送)のプロトコルスタックの例を示している。
TCP/IPモデルのデータ伝送において、コネクション型のデータ伝送(Connection Oriented Applications)では、トランスポート層には、TCP(Transmission Control Protocol)等が用いられる。
また、TCP/IPモデルのデータ伝送において、例えば、放送等のコネクションレス型のデータ伝送(Connection-less Applications)では、トランスポート層には、UDP(User Datagram Protocol)やRTP(Real-time Transport Protocol)等が用いられる。
そして、TCP/IPモデルのデータ伝送では、コネクション型及びコネクションレス型のいずれについても、ネットワーク層には、IP(Internet Protocol)が用いられ、データリンク層及び物理層には、ネットワークに繋がるホスト(Host to Network)が用いられる。
なお、ホストは、データリンク層を構成する副層であるMAC(Media Access Control)層及びLLC(Logical Link Control)層、並びに、物理層(Phy)のプロトコルやサービスを実行する。
図1のCは、DVB-GSEでのデータ伝送のプロトコルスタック、すなわち、例えば、IP,GSE、及び、DVB-X2を用いた放送モデル(Specific Broadcast Model using IP/GSE/DVB-X2)のデータ伝送のプロトコルスタックの例を示している。
ここで、DVB-X2は、DVBの、いわゆるセカンドジェネレーション(Second Generation)の放送規格を表し、かかる放送規格としては、例えば、DVB-T2,DVB-C2、及び、DVB-S2がある。
DVB-GSEでのデータ伝送では、トランスポート層には、TCPや、UDP,RTP等が用いられ、ネットワーク層には、IP(Internet Protocol)が用いられる。
さらに、DVB-GSEでのデータ伝送では、データリンク層には、DVB-GSEやGSE-LLCが用いられ、物理層には、DVB-T2や、DVB-C2,DVB-S2が用いられる。
図2は、DVB-GSEの規格書(非特許文献1)に記載されている、DVB-GSEでのデータ伝送の処理を説明する図である。
DVB-GSEでは、IPパケット等のネットワーク層のパケットや、イーサネットフレーム等のデータリンク層のフレーム等のPDUが、必要に応じて、1個又は複数個のGSEパケットにカプセル化(encapsulation)される。
すなわち、PDUは、例えば、そのまま、データフィールド(GSE Data Field)に配置され、さらに、GSEヘッダが付加(配置)されることで、1個のGSEパケットにカプセル化される。
又は、PDUは、例えば、複数のPDUの断片(fragment)にスライスされる。そして、各断片が、上述のように、GSEパケットにカプセル化されることで、PDUは、PDUの断片の数に等しい複数個のGSEパケットにカプセル化される。
なお、PDUが、複数個のGSEパケットにカプセル化される場合、最後のPDUの断片が配置されるGSEパケットのデータフィールドには、最後のPDUの断片の他、複数のPDUの断片から(元の)PDUを再構成(reassemble)したときの、そのPDUのベリファイに用いられるCRC(Cyclic Redundancy Check)コードが配置される。
PDUの、GSEパケットへのカプセル化は、データリンク層の処理であり、その後、GSEパケットは、DVB-S2等の物理層で伝送される。
すなわち、物理層では、例えば、1個又は複数個のGSEパケットが、データフィールド(BB Frame Data Field)に配置され、さらに、BB(Base Band)ヘッダが付加されたBBF(Base Band Frame)が構成され、例えば、DVB-X2で(DVB-X2に準拠して)伝送される。
図3は、GSEパケットのGSEヘッダのフォーマットを示す図である。
GSEヘッダは、1ビット(b)のスタートインジケータS、1ビットのエンドインジケータE、2ビットのLT(Label Type)、12ビットのGSE長(GSE Length)、1バイト(B)のフラグID(Frag ID)、2バイトのトータル長(Total length)、2バイトのプロトコルタイプ(Protocol Type)、3バイト又は6バイトのラベル(Label)、及び、2バイト以上のエクステンションヘッダ(Ext. headers)が、その順で並んで構成される。
なお、図3において斜線を付してあるフラグID、トータル長、プロトコルタイプ、ラベル、及び、エクステンションヘッダは、任意のフィールドであり、したがって、GSEヘッダに必須のフィールドは、スタートインジケータS、エンドインジケータE、LT、及び、GSE長である。
また、スタートインジケータS、エンドインジケータE、LT、GSE長、フラグID、トータル長、プロトコルタイプ、ラベル、及び、エクステンションヘッダについては、DVB-GSEの規格書に定義されているので、その説明は、省略する。
図4は、DVB-X2で送信されるGSEパケットを受信する受信装置の構成例を示すブロック図である。
図4のAは、DVB-X2で送信されるGSEパケットを受信する受信装置の第1の構成例を示している。
図4のAでは、受信装置は、復調LSI(Large Scale Integration)11、及び、CPU(Central Processing Unit)12を有する。
復調LSI11は、DVB-X2の変調信号を受信し、その変調信号を、BBFに復調して、CPU12に供給する。CPU12は、ソフトウェア(プログラム)を実行することにより、復調LSI11からのBBFのデータフィールドに配置されているGSEパケットにカプセル化されたIPパケット等のPDUを復元して出力する。
図4のBは、DVB-X2で送信されるGSEパケットを受信する受信装置の第2の構成例を示している。
なお、図4のBにおいて、図4のAの場合と対応する部分には、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。
図4のBにおいて、受信装置は、復調LSI11を有する点で、図4のAの場合と共通し、CPU12に代えて、専用FPGA(Field-Programmable Gate Array)13を有する点で、図4のAの場合と相違する。
専用FPGA13には、BBFから、そのデータフィールドに配置されるGSEパケットにカプセル化されたPDUを復元するプログラミングが施されている。
専用FPGA13には、復調LSI11から、BBFが供給され、専用FPGA13は、復調LSI11からのBBFのデータフィールドに配置されているGSEパケットにカプセル化されたIPパケット等のPDUを復元して出力する。
ところで、DVB-GSEは、前述したように、汎用的な、制限が緩い仕様になっており、DVB-GSEによれば、PDUは、GSEパケットに対して、フレキシブルにマッピング(配置)することができる。
そのため、PDUを、GSEパケットにマッピングする方法の実装は、GSEパケットを用いてサービスを提供するユーザ(サービス提供者)に固有の実装になるおそれがある。
また、DVB-GSEでは、1個のGSEパケットに配置可能なPDUの最大サイズは、4096バイトであるが、PDUを断片にスライスする断片化(fragmentation)によって、最大で、65536バイトのPDUを、(複数個の)GSEパケットにカプセル化することができる。
さらに、DVB-GSEでは、PDUの断片化は、最大で、256個のPDUについて、並列的に行うことが許されている。
すなわち、あるPDUを断片化し、その断片を送信している最中に、他のPDUを断片化して送信することを、256個のPDUについて、並列(時分割)に行うことができる。
したがって、PDUをGSEパケットにマッピングする方法が、サービス提供者ごとに、固有に実装される場合には、GSEパケット(が配置されたBBF)を受信する受信装置は、例えば、PDUが1個のGSEパケットにカプセル化されているケースや、PDUが断片化され、2個又はその他の複数個のGSEパケットにカプセル化されているケース、2個又はその他の複数個のPDUが並列に断片化されているケースといった多数のケースに対応する必要がある。
その結果、GSEパケットを受信する受信装置の製造にあたっては、上述のような多数のケースに対応可能であるかどうかの検証を行う必要があり、その検証には、膨大なコスト(時間的なコスト)を要する。
さらに、DVB-GSEが汎用的な仕様であるために、GSEパケットを受信する受信装置の製造当初に想定していなかった新たなユースケースが、将来登場することが予想される。そのような新たなユースケースに対応するためには、受信装置に、固定的な処理を行うハードウェアを実装するのではなく、図4に示したように、プログラミングによって、処理を適応的に変更することができる高機能な部品(ハードウェア)としてのCPUやFPGAを実装することが望ましい。
しかしながら、受信装置に、新たなユースケースに対応するために、CPUやFPGA等の高機能な部品を実装するのでは、受信装置(の価格)が高コスト化する。
また、DVB-GSEでは、PDUの断片化が行われた場合、受信側において、PDUの最後の断片のGSEパケット(PDUの最後の断片が配置されたGSEパケット)を受信してから、元のPDUを再構成することが規定されている。
したがって、最大で、256個のPDUについて、PDUの断片化が並列に可能である場合には、受信側において、PDUの最初の断片のGSEパケットを受信してから、そのPDUの最後の断片のGSEパケットを受信して、元のPDUを再構成するまでに多大な時間を要することがある。
その結果、レイテンシ(latency)、すなわち、例えば、送信側から、PDUの送信が開始されてから、受信側で、そのPDUの再構成が完了するまでの遅延時間が大になることがあり、かかるレイテンシが大であることは、DVB-C2や、DVB-T2,DVB-S2で行われる放送に、問題が生じることがある。
また、最大で、256個のPDUについて、PDUの断片化が並列に可能である場合には、最悪のケースとして、サイズが65536バイトの、256個のPDUが、並列的に断片化されるケースがある。
かかる最悪のケースであっても、断片化されたPDUを再構成するためには、受信側(GSEパケットを受信する受信装置)に、65536バイト×256個=16777216バイト(16M(Mega)バイト)もの大容量のメモリを実装する必要があり、受信装置が高コスト化する。
ここで、図3に示したGSEヘッダの1バイトのフラグID(Frag ID)は、PDUを断片化して送信する場合に用いられる。
すなわち、PDUを断片化して、複数個のGSEパケットにカプセル化する場合、送信側では、同一のPDUの断片(以下、PDU断片ともいう)が配置されるGSEパケットのフラグIDに、同一の値が設定される。そして、受信側では、フラグIDが同一の値のGSEパケットに配置されているPDU断片から、元のPDUが再構成される。
なお、DVB-GSEでは、PDUを断片化して得られるPDU断片の、PDU上の順番を表す情報は存在しないため、PDUを断片化して得られるPDU断片(が配置されたGSEパケット)は、そのPDU上の順番どおりに送信しなければならない。
また、フラグIDとしては、1バイトで表現可能な、例えば、0ないし255の範囲内の整数値が設定される。
但し、PDUを断片化して得られるPDU断片が配置されたGSEパケットのフラグIDに設定されたことがある整数値は、そのPDUを構成するすべてのPDU断片の送信が完了するまで、フラグIDに利用することはできない。
すなわち、あるPDU#1を断片化して送信する場合には、そのPDU#1の構成要素のPDU断面のすべてに、同一の値VのフラグIDが割り当てられるが、その値Vを、他のPDU#2の構成要素のPDU断面のフラグIDとして割り当てることは、値VがフラグIDとして割り当てられた、PDU#1の構成要素のPDU断面のすべての送信が完了するまで禁止される。
ここで、図3に示したGSEヘッダの1ビットのスタートインジケータSは、GSEパケットにPDUの先頭が含まれる場合に、1に設定され、GSEパケットにPDUの先頭が含まれない場合に、0に設定される。
また、図3に示したGSEヘッダの1ビットのエンドインジケータEは、GSEパケットにPDUの最後が含まれる場合に、1に設定され、GSEパケットにPDUの最後が含まれない場合に、0に設定される。
したがって、PDU断片が配置されたGSEパケットのフラグIDに設定された整数値Vは、その整数値VがフラグIDに設定されており、かつ、エンドインジケータEが1に設定されているGSEパケットの送信後に、フラグIDとして利用可能になる。
以上のように、DVB-GSEは、汎用的な仕様になっているため、そのようなDVB-GSEに準拠するGSEパケットを受信して処理する受信装置は高コスト化し、低コスト化を図ることが困難であった。
そこで、本技術では、DVB-GSEに違反しない範囲で、DVB-GSEの技術仕様の一部を制限することにより、DVB-GSEに準拠した受信装置の低コスト化を実現する。
<本技術の概要>
図5は、本技術の概要を説明する図である。
すなわち、図5は、上述の図2と同様に、DVB-GSEでのデータ伝送の処理を示している。
本技術では、図5に示すように、PDUの、GSEパケットへのマッピングを、DVB-GSEに違反しない範囲で規定(制限)する。
ここで、以下、説明の便宜上、PDUの、GSEパケットへのマッピングを、DVB-GSEに違反しない範囲で制限する仕様(規定)を、GSE-Liteという。
<GSE-Liteの概要>
図6は、GSE-Liteパケットのフォーマットの例を示す図である。
ここで、GSE-Liteパケットは、GSE-Liteに準拠したGSEパケットであり、DVB-GSEに違反せず、GSEパケットでもある。但し、以下では、説明の便宜上、特に断らない限り、GSEパケットには、GSE-Liteパケットは、含まれないこととする。
GSE-Liteでは、DVB-GSEにおいて、GSEパケットにカプセル化されるPDUの最大サイズが、4096バイト以下の所定の制限サイズに制限される。
したがって、GSE-Liteでは、最大サイズが4096バイト以下の所定の制限サイズに制限されたPDUのみを対象として、PDUをデータフィールドに配置したGSEパケットであるGSE-Liteパケットを構成する、PDUのカプセル化が行われる。
ここで、図3に示した12ビットのGSEヘッダのGSE長(GSE Length)は、その直後からのGSEパケットのサイズをバイト単位で表す。
DVB-GSEでは、PDUをGSEパケットに配置したときのGSE長が、12ビットで表現可能な4096バイト以下である場合には、PDUを断片化せずに、1個のGSEパケットにカプセル化することができる。
GSEヘッダのGSE長に続くフラグID、トータル長、プロトコルタイプ、ラベル、及び、エクステンションヘッダは、図3で説明したように、任意であり、したがって、これらの任意のフラグID、トータル長、プロトコルタイプ、ラベル、及び、エクステンションヘッダを使用しない場合には、GSE-Liteの制限サイズとして、最大の4096バイトを採用したときでも、PDUを断片化せずに、1個のGSEパケットにカプセル化することができる。
GSE-Liteでは、GSEパケットに配置するPDUの最大サイズとしての制限サイズとして、PDUを断片化せずに、1個のGSEパケットにカプセル化することができるサイズを採用する。
以上のように、制限サイズとして、PDUを断片化せずに、1個のGSEパケットにカプセル化することができるサイズを採用することにより、GSEヘッダのうちの、PDUの断片化時にのみ必要となる1バイトのフラグID(Frag ID)、及び、2バイトのトータル長(Total length)は、不要となる。
したがって、GSE-Liteパケットのヘッダ(以下、GSE-Liteヘッダともいう)に、1バイトのフラグID、及び、2バイトのトータル長を含める必要はないので、それらのフラグID、及び、トータル長が任意のGSEヘッダに比較して、GSE-Liteヘッダでは、サイズをコンパクトにし、伝送効率を向上させることができる。
DVB-GSEにおいて、PDUを断片化せずに、1個のGSEパケットにカプセル化することができるPDUの最大サイズは、上述のように、4096バイトであるので、GSE-Liteにおいて、制限サイズ、すなわち、GSE-Liteパケットのデータフィールドに配置する(GSE-Liteパケットにカプセル化する)対象となるPDUの最大サイズとしては、(例えば、1バイト以上で)4096バイト以下の値を採用することができる。
ここで、DVB-GSEでのデータ伝送のほとんどのユースケースは、イーサネットフレームやIPパケットの伝送であることが想定される。
そこで、制限サイズは、イーサネットフレームやIPパケットのサイズ(最大サイズ)に基づいて決定することができる。
図7は、イーサネットフレームのフレーム構成を示す図である。
イーサネットフレームは、7バイトのプリアンブル(Preamble)、1バイトのSFD(Start of Frame Delimiter)、6バイトの宛先MACアドレス(MAC destination)、6バイトの送信元MACアドレス(MAC source)、2バイトのタイプ/長さ(Ethertype/length)、4バイトのタグ(802.1Q tag)、42ないし1500バイトのペイロード(payload)、4バイトのFCS(Frame check sequence)、及び、12バイトのギャップ(Interframe gap)が、その順で並んで構成される。
なお、タグは、任意のフィールドであり、IEEE802.1qのVLAN(Virtual Local Area Network)でのデータ伝送に用いられる。
また、図7のイーサネットフレームのうちの、プリアンブル、SFD、及び、ギャップは、物理層で扱われ、残りの宛先MACアドレスないしFCSが、データリンク層で扱われる。したがって、図7は、データリンク層以下の層で扱われるイーサネットフレームのフォーマットを示している。
GSE-Liteの制限サイズとしては、例えば、図7のイーサネットフレームの最大サイズである1542(=7+1+6+6+2+4+1500+4+12)バイトを採用することができる。
また、制限サイズとしては、例えば、図7のイーサネットフレームから、任意のフィールドの4バイトのタグを除いた最大サイズである1538(=1542-4)バイトを採用することができる。
さらに、制限サイズとしては、例えば、図7のイーサネットフレームから、物理層で扱われる12バイトのギャップを除いた最大サイズである1530(=1542-12)バイトを採用することができる。
また、制限サイズとしては、例えば、図7のイーサネットフレームから、任意のフィールドの4バイトのタグ、及び、物理層で扱われる12バイトのギャップを除いた1526(=1542-4-12)バイトを採用することができる。
さらに、制限サイズとしては、例えば、図7のイーサネットフレームから、物理層で扱われる7バイトのプリアンブル、1バイトのSFD、及び、12バイトのギャップを除いた1522(=1542-7-1-12)バイトを採用することができる。
また、制限サイズとしては、例えば、図7のイーサネットフレームから、物理層で扱われる7バイトのプリアンブル、1バイトのSFD、及び、12バイトのギャップ、並びに、任意のフィールドの4バイトのタグを除いた1518(=1542-7-1-12-4)バイトを採用することができる。
以上のように、制限サイズは、イーサネットフレームのサイズに基づいて決定する他、例えば、IPパケットのサイズに基づいて決定することができる。
ここで、IPパケットの最大長は、65535バイトであるが、インターネットその他の多くの通信網において、IPパケットは、イーサネットパケットのペイロードに配置されて伝送され、その場合、IPパケットのMTU(Maximum Transmission Unit)は、イーサネットパケットのペイロードに配置可能な1500バイト(オクテット)となる。
制限サイズとしては、例えば、以上のようなIPパケットのMTUである1500バイトを採用することができる。
なお、IPパケットの上位のトランスポート層に、TCPが採用されている場合、IP(IPv4)ヘッダとTCPヘッダのサイズは、いずれも、少なくとも20バイトであるため、MTUが1500バイトのIPパケットのペイロードの最大サイズは、1460(=1500-20-20)バイトになる。
DVB-GSEでのデータ伝送において、イーサネットフレームやIPパケットの伝送が行われることがほとんどであることを想定する場合には、制限サイズとしては、以上のように、1500バイト程度の値を採用し、イーサネットフレームやIPパケット等を、GSE-Liteで伝送を行うことができる。
また、制限サイズとしては、上述の1500バイト程度の値に、多少のマージンを考慮した、例えば、1800バイト等の値を採用することができる。
図8は、DVB-X2で送信されるGSE-Liteパケットを受信する、GSE-Liteに準拠した受信装置の構成例の概要を示すブロック図である。
図8において、受信装置は、復調LSI21を有する。
復調LSI21は、DVB-X2の変調信号を受信し、その変調信号を、BBFに復調する。
BBFに、GSE-Liteパケットが含まれる場合(BBFのデータフィールドに、GSE-Liteパケットが配置されている場合)、復調LSI21は、BBFから、GSE-Liteパケットを抽出する。さらに、復調LSI21は、GSE-Liteパケットから、PDU(例えば、IPパケット等)を再構成して、すなわち、GSE-Liteパケットのデータフィールドに配置されたPDUを抽出して、外部に出力する。
GSE-Liteパケットに含まれるPDUは、断片化されていないので、そのPDUを再構成する処理は、GSE-LiteパケットからPDUを抽出することにより、容易に行うことができ、CPUやFPGA等の高機能な部品を用いずに、復調LSI21内で行うことができる。
制限サイズとして、例えば、図7で説明した1542バイト等を採用することにより、一般に使用されるイーサネットフレームやIPパケット等のPDUは、GSE-Liteで伝送することができる。
但し、制限サイズを超えるPDUは、GSE-Liteで伝送することはできないため、DVB-GSEで伝送される。
この場合、図8の受信装置の復調LSI21は、DVB-GSEで伝送されるPDU、すなわち、GSEパケット(を含むBBFの変調信号)を受信するが、GSEパケットを、GSE-Liteパケットと同様に処理することによって、PDUを再構成することができるとは限らない。そのため、復調LSI21は、GSEパケットについては、そのGSEパケットを含むBBFを、そのまま外部に出力する。
以上のように、復調LSI21において、GSEパケットについては、そのGSEパケットを含むBBFを、そのまま外部に出力し、外部の処理に委ねることができる。これにより、GSEパケットについては、互換性(後方互換性)を確保し、柔軟に処理を行うことが可能となる。
GSE-Liteに準拠した受信装置では、断片化されたPDUは再構成の対象にならず(しなくてもよく)、GSE-Liteパケットに含まれるPDUの再構成は、CPUやFPGA等の高機能な部品を用いずに、復調LSI21内で容易に行うことができるので、CPUやFPGA等の高機能な部品を設ける必要がなく、受信装置をシンプルに構成することができる。その結果、受信装置の低コスト化を図ることができる。
さらに、GSE-Liteに準拠した受信装置では、断片化されたPDUは再構成の対象にならないことから、断片化されたPDUを再構成するためには必要な、最悪のケースを想定した16Mバイトものメモリを実装する必要はない。したがって、受信装置に実装すべきメモリの容量を低減することができ、その結果、受信装置の低コスト化を図ることができる。
また、GSE-Liteに準拠した受信装置では、断片化されたPDUは再構成の対象にならないことから、検証を行うユースケース(パラメータ)が少なくなり、検証に要する時間を短縮することができる。
さらに、GSE-Liteでは、PDUの断片化が行われないので、レイテンシ(例えば、送信側から、PDUの送信が開始されてから、受信側で、そのPDUの再構成が完了するまでの遅延時間)は、PDUの断片化が行われる場合に比較して小になる。したがって、レイテンシが大であることに起因して、DVB-C2や、DVB-T2,DVB-S2で行われる放送に問題が生じることを防止することができる。
<本技術を適用した送信装置の第1実施の形態>
図9は、本技術を適用したデータ処理装置としての送信装置の第1実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図9において、送信装置は、コントローラ31、シグナリング生成部32、データ構成部331,332、及び、333、フレーム化部34、並びに、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調部35を有し、例えば、DVB-T2、又は、DVB-C2に準拠した放送を行う。
コントローラ31は、送信装置から送信するデータ等に応じて、シグナリング生成部32、その他の必要なブロックを制御する。
シグナリング生成部32は、コントローラ31の制御に従って、送信装置から送信するデータに適切なBBシグナリング、及び、L1シグナリング(P1シグナリング、L1-preシグナリング、L1-postシグナリング)を生成する。
そして、シグナリング生成部32は、BBシグナリングを、BBF構成部43や46、48に供給し、L1シグナリングを、フレーム化部34に供給する。
データ構成部331は、検査部41、GSE-Liteパケット構成部42、BBF構成部43、及び、FEC(Forward Error Correction)符号化部44を有し、GSE-Liteパケットを含むPLP(Physical Layer Pipe)(以下、PLP#1ともいう)を構成して、フレーム化部34に供給する。
検査部41には、GSE-Liteパケットに含める(GSE-Liteパケットのデータフィールドに配置する)、例えば、IPパケットやイーサネットフレーム等のPDUが供給される。
検査部41は、そこに供給されるPDUのサイズが、あらかじめ決められた制限サイズ以下であるかどうかをチェック(検査)する。
検査部41に供給されるPDUのサイズが制限サイズ以下でない場合、検査部41は、所定のエラー処理を行う。エラー処理としては、例えば、制限サイズ以下でないPDUを破棄することや、PDUが制限サイズ以下でない旨を、上位層に報知すること等を行うことができる。
検査部41に供給されるPDUのサイズが制限サイズ以下である場合、検査部41は、そのPDUを、GSE-Liteパケット構成部42に供給する。
GSE-Liteパケット構成部42は、検査部41からのPDUをデータフィールドに配置したGSEパケット、すなわち、GSE-Liteパケットを構成して、BBF構成部43に供給する。
ここで、検査部41からGSE-Liteパケット構成部42には、制限サイズ以下のPDUのみが供給される。したがって、GSE-Liteパケット構成部42では、最大サイズが制限サイズに制限されたPDUのみを対象として、DVB-GSEに準拠したGSEパケットであるGSE-Liteパケットが構成される。
BBF構成部43は、GSE-Liteパケット構成部42からのGSE-Liteパケットをデータフィールドに配置し、かつ、シグナリング生成部32からのBBシグナリングをBBヘッダに配置したBBFを構成し、FEC符号化部44に供給する。
FEC符号化部44は、BBF構成部43からのBBFを、BCH符号やLDPC(Low-Density Parity-Check)符号等のFEC符号(誤り訂正符号)に符号化するFEC符号化を行い、そのFEC符号化の結果得られるBBFのFEC符号であるFECフレーム(FECFRAME)を、PLP#1として、フレーム化部34に供給する。
なお、データ構成部331に与えられるPDUの最大サイズが、何らかの方法で、制限サイズに制限されることが保証される場合には、データ構成部331は、検査部41なしで構成することができる。
データ構成部332は、GSEパケット構成部45、BBF構成部46、及び、FEC符号化部47を有し、GSEパケットを含むPLP(以下、PLP#2ともいう)を構成して、フレーム化部34に供給する。
GSEパケット構成部45には、GSEパケットに含める(GSEパケットのデータフィールドに配置する)、例えば、IPパケットやイーサネットフレーム等のPDUが供給される。
GSEパケット構成部45は、そこに供給されるPDUをデータフィールドに配置したGSEパケットを構成して、BBF構成部46に供給する。
ここで、GSEパケット構成部45に供給されるPDUの最大サイズは、特に、制限サイズに制限されない。したがって、GSEパケット構成部45には、制限サイズを超えるサイズのPDUが供給される場合があり、その結果、PDUの断片化が行われ、1個のPDUが、複数のGSEパケットに配置(カプセル化)されることがある。
BBF構成部46は、GSEパケット構成部45からのGSEパケットをデータフィールドに配置し、かつ、シグナリング生成部32からのBBシグナリングをBBヘッダに配置したBBFを構成し、FEC符号化部47に供給する。
FEC符号化部47は、BBF構成部46からのBBFをFEC符号化し、その結果得られるFECフレームを、PLP#2として、フレーム化部34に供給する。
データ構成部333は、BBF構成部48、及び、FEC符号化部49を有し、TS(Transport Stream)パケットを含むPLP(以下、PLP#3ともいう)を構成して、フレーム化部34に供給する。
BBF構成部48には、TSパケットが供給される。
BBF構成部48は、そこに供給されるTSパケットをデータフィールドに配置し、かつ、シグナリング生成部32からのBBシグナリングをBBヘッダに配置したBBFを構成し、FEC符号化部49に供給する。
FEC符号化部49は、BBF構成部48からのBBFをFEC符号化し、その結果得られるFECフレームを、PLP#3として、フレーム化部34に供給する。
フレーム化部34は、シグナリング生成部32からのL1シグナリングと、例えば、データ構成部331ないし333それぞれからのPLP#1ないしPLP#3等の1個以上のPLPとを含んだ、DVB-T2のT2フレーム、又は、DVB-C2のC2フレームを構成し、OFDM変調部35に供給する。
OFDM変調部35は、フレーム化部34からのT2フレーム又はC2フレームをOFDM変調し、その結果得られる変調信号を送信する。
なお、DVB-T2では、PLP単位で、パラメータ(例えば、FEC符号としてのLDPC符号の符号化率等)が異なるFEC符号を採用することができる。したがって、T2フレームを構成する各PLPに含まれるFEC符号のパラメータは、同一であるとは限らない。DVB-C2についても同様である。
また、図9の送信装置では、GSE-Liteパケットを含むPLPを構成するデータ構成部として、1つのデータ構成部331だけが設けられているが、GSE-Liteパケットを含むPLPを構成するデータ構成部は、複数設けることが可能である。GSEパケットを含むPLPを構成するデータ構成部や、TSパケットを含むPLPを構成するデータ構成部についても、同様である。
さらに、図9の送信装置において、GSEパケットを含むPLPを構成するデータ構成部332や、TSパケットを含むPLPを構成するデータ構成部333を設けることは、必須ではない。
図10は、GSE-Liteパケット(を含む変調信号)を送信する場合の、図9の送信装置の処理(GSE-Liteの送信処理)を説明するフローチャートである。
ステップS11ないしS16において、データ構成部331は、GSE-Liteパケットを含むPLP#1を構成し、フレーム化部34に供給する。
すなわち、ステップS11において、検査部41が、GSE-Liteパケットに含めるPDUを取得し、処理は、ステップS12に進む。
ステップS12では、検査部41が、PDUのサイズをチェック(検査)する。
そして、検査部41は、PDUのサイズのチェックの結果、PDUのサイズが制限サイズ以下でないことが確認された場合には、所定のエラー処理を行い、GSE-Liteの送信処理を終了する。
また、検査部41は、PDUのサイズが制限サイズ以下であることが確認された場合には、そのPDUを、GSE-Liteパケット構成部42に供給して、処理は、ステップS12からステップS13に進む。
ステップS13では、GSE-Liteパケット構成部42が、検査部41からのPDU、すなわち、最大サイズが制限サイズに制限されたPDUをデータフィールドに配置したGSEパケットであるGSE-Liteパケットを構成して、BBF構成部43に供給し、処理は、ステップS14に進む。
ステップS14では、シグナリング生成部32が、コントローラ31の制御に従って、BBシグナリング、及び、L1シグナリングを生成する。さらに、シグナリング生成部32は、BBシグナリングを、BBF構成部43に供給し、L1シグナリングを、フレーム化部34に供給して、処理は、ステップS14からステップS15に進む。
なお、シグナリング生成部32が生成するBBシグナリングやL1シグナリングは、必要に応じて、後述するGSE-Liteシグナリングを含む。
ステップS15では、BBF構成部43が、GSE-Liteパケット構成部42からのGSE-Liteパケットをデータフィールドに配置し、かつ、シグナリング生成部32からのBBシグナリングをBBヘッダに配置したBBFを構成し、FEC符号化部44に供給して、処理は、ステップS16に進む。
ステップS16では、FEC符号化部44が、BBF構成部43からのBBFをFEC符号化し、その結果得られるFECフレームを、PLP#1として、フレーム化部34に供給して、処理は、ステップS17に進む。
以上のように、データ構成部331において、GSE-Liteパケットを含むFECフレームが構成され、PLP#1として、フレーム化部34に供給されるのと並行して、必要に応じて、例えば、データ構成部332において、GSEパケットを含むFECフレームが構成され、PLP#2として、フレーム化部34に供給されるとともに、データ構成部333において、TSパケットを含むFECフレームが構成され、PLP#3として、フレーム化部34に供給される。
ステップS17では、フレーム化部34が、シグナリング生成部32からのL1シグナリングと、データ構成部331ないし333それぞれからのPLP#1ないしPLP#3等の1個以上のPLPとを含んだT2フレーム又はC2フレームを構成し、OFDM変調部35に供給して、処理は、ステップS18に進む。
ステップS18では、OFDM変調部35が、フレーム化部34からのT2フレーム又はC2フレームをOFDM変調し、その結果得られる変調信号を送信して、GSE-Liteの送信処理は終了する。
なお、図10のGSE-Liteの送信処理は、パイプラインで、繰り返し行われる。
<DVB-T2又はDVB-C2でのGSE-Liteシグナリング>
DVB-GSEを制限したGSE-Liteによって、GSE-Liteパケットを送信する場合には、そのGSE-Liteパケットを受信する受信装置において、GSE-Liteパケットを適切に処理するために、GSE-Liteパケットとともに、OSI参照モデルのデータリンク層以下の層(データリンク層、又は、物理層)において、データがGSE-Liteパケットであることを識別するためのシグナリングであるGSE-Liteシグナリングを送信することが望ましい。
DVB-T2又はDVB-C2では、GSE-Liteシグナリングは、例えば、BBFごとに存在するBBシグナリングや、L1シグナリングのうちの、PLPごとに存在するL1-postシグナリングに含めることができる。
図11は、DVB-T2又はDVB-C2で用いるGSE-Liteシグナリングの第1の例(以下、T2/C2用の第1のGSE-Liteシグナリングともいう)を説明する図である。
すなわち、図11は、DVB-T2又はDVB-C2で用いられるBBF(BBFRAME)を示している。
DVB-T2又はDVB-C2で用いられるBBFには、BBヘッダ(BBHEADER)、データフィールド(DATA FIELD)、及び、必要なパディング(PADDING)が含まれる。
DVB-T2又はDVB-C2で用いられるBBFのBBヘッダには、PLPモードがNM(Normal Mode)である場合に使用されるNM用のBBヘッダと、PLPモードがHEM(High Efficiency Mode)である場合に使用されるHEM用のBBヘッダとがある。NM用のBBヘッダ、及び、HEM用のBBヘッダは、いずれも80ビットのデータである。
NM用のBBヘッダは、2バイトのMATYPE、2バイトのUPL、2バイトのDFL、1バイトのSYNC、2バイトのSYNCD、及び、1バイトのCRC-8 MODEが、その順で並んで構成される。
HEM用のBBヘッダは、2バイトのMATYPE、2バイトのISSY、2バイトのDFL、1バイトのISSY、2バイトのSYNCD、及び、1バイトのCRC-8 MODEが、その順で並んで構成される。
以上のようなBBヘッダの2バイトのMATYPEのうちの先頭の1バイトは、MATYPE-1と呼ばれ、その1バイトのMATYPE-1には、2ビットのTS/GS、1ビットのSIS/MIS、1ビットのCCM/ACM、1ビットのISSYI、1ビットのNPD、及び、2ビットのEXTが、その順に割り当てられている。
DVB-T2及びDVB-C2では、BBFに、TSパケットが含まれる場合(BBFのデータフィールドに、TSパケットが配置されている場合)、TS/GSが11(2進数)に設定され、BBFに、GSEパケットが含まれる場合、TS/GSが10に設定されることが規定されている。
また、DVB-T2及びDVB-C2では、現在、EXTは、未使用(未定義)(Reserved)になっている。
GSE-Liteシグナリングには、例えば、TS/GS、及び、未使用のEXTを用いることができる。
すなわち、GSE-Liteシグナリングとしては、例えば、TS/GSを、GSEパケットを表す10に設定し、かつ、未使用のEXTを、特定の値としての11(2進数)等に設定することを採用することができる。
かかるGSE-Liteシグナリングによれば、TS/GSが10に設定され、かつ、EXTが、特定の値である11に設定されている場合には、BBFのデータフィールド(のデータ)が、GSE-Liteパケットであること(BBFに、GSE-Liteパケットが含まれること)を識別することができる。
また、TS/GSが10に設定され、かつ、EXTが、特定の値である11以外に設定されている場合には、BBFのデータフィールド(のデータ)が、GSEパケットであること(BBFに、GSEパケットが含まれること)を識別することができる。
図12は、DVB-T2又はDVB-C2で用いるGSE-Liteシグナリングの第2の例(以下、T2/C2用の第2のGSE-Liteシグナリングともいう)を説明する図である。
すなわち、図12は、図11と同様に、DVB-T2又はDVB-C2で用いられるBBFを示している。
図11で説明したように、BBヘッダの2バイトのMATYPEのうちの先頭の1バイトのMATYPE-1には、2ビットのTS/GS、及び、1ビットのNPDが含まれる。TS/GSが、BBFに、GSEパケットが含まれることを表す10に設定される場合、現行のDVB-T2又はDVB-C2では、NPDは、機能しない(NPDは、BBFにTSパケットが含まれるときに機能する)。
そこで、GSE-Liteシグナリングには、TS/GS、及び、TS/GSが10のときに機能しないNPDを用いることができる。
すなわち、BBFのデータフィールドが、GSEパケット又はGSE-Liteパケットである場合には、TS/GSを10に設定し、BBFのデータフィールドが、GSEパケット及びGSE-Liteパケットのうちのいずれであるかによって、NPDを設定することができる。
具体的には、例えば、BBFのデータフィールドが、GSEパケットである場合には、NPDを0(2進数)に設定し、BBFのデータフィールドが、GSE-Liteパケットである場合には、NPDを1に設定することができる。
かかるGSE-Liteシグナリングによれば、TS/GSが10に設定され、かつ、NPDが1に設定されている場合には、BBFのデータフィールドが、GSE-Liteパケットであることを識別することができる。
また、TS/GSが10に設定され、かつ、NPDが0に設定されている場合には、BBFのデータフィールドが、GSEパケットであることを識別することができる。
図13は、DVB-T2又はDVB-C2で用いるGSE-Liteシグナリングの第3の例(以下、T2/C2用の第3のGSE-Liteシグナリングともいう)を説明する図である。
すなわち、図13のAは、図11と同様に、DVB-T2又はDVB-C2で用いられるBBFを示しており、図13のBは、L1-postシグナリングに含まれるPLP_PAYLOAD_TYPEを示している。
PLP_PAYLOAD_TYPEは、そのPLP_PAYLOAD_TYPEを含むL1-postシグナリングが配置されるT2フレーム又はC2フレームに含まれるPLPごとに設定され、対応するPLPに含まれるデータを表す。
PLP_PAYLOAD_TYPEは、5ビットの情報であり、いま現在、DVB-T2及びDVB-C2では、00000ないし00011(2進数)の4個の値が使用されている。
例えば、PLPに、TSパケットが含まれる場合、PLP_PAYLOAD_TYPEが00011に設定され、PLPに、GSEパケットが含まれる場合、PLP_PAYLOAD_TYPEが00010に設定されることが規定されている。
また、いま現在、DVB-T2及びDVB-C2では、PLP_PAYLOAD_TYPEについては、00100ないし11111は、未使用になっている。
そこで、GSE-Liteシグナリングには、PLP_PAYLOAD_TYPEを用いることができる。
すなわち、GSE-Liteシグナリングとしては、例えば、PLP_PAYLOAD_TYPEを、未使用の値のうちの特定の値としての00100等に設定することを採用することができる。
かかるGSE-Liteシグナリングによれば、PLP_PAYLOAD_TYPEが、特定の値である00100に設定されている場合には、PLPに含まれるBBFのデータフィールドが、GSE-Liteパケットであることを識別することができる。
なお、PLP_PAYLOAD_TYPEを用いたGSE-Liteシグナリング(T2/C2用の第3のGSE-Liteシグナリング)を採用する場合において、PLP_PAYLOAD_TYPEが、特定の値である00100に設定されるとき、すなわち、PLPに含まれるBBFのデータフィールドが、GSE-Liteパケットであるときには、そのGSE-Liteパケットが配置されるBBFのBBヘッダに含まれるTS/GSは、例えば、GSEパケットを表す10に設定される。GSE-Liteパケットは、GSE-Liteに準拠する他、DVB-GSEにも準拠するからである。
また、DVB-T2及びDVB-C2では、GSE-Liteシグナリングとして、T2/C2用の第1ないし第3のGSE-Liteシグナリングそれぞれを単独で用いる他、T2/C2用の第1及び第3のGSE-Liteシグナリングを併用すること、又は、T2/C2用の第2及び第3のGSE-Liteシグナリングを併用することができる。
T2/C2用の第1又は第2のGSE-Liteシグナリングを単独で用いる場合には、BBFのBBヘッダを参照することによって、そのBBFのデータフィールドがGSE-Liteパケットであるかどうかを識別することができる。
また、T2/C2用の第3のGSE-Liteシグナリングを単独で用いる場合には、T2フレーム又はC2フレームのL1-postシグナリングを参照することによって、そのT2フレーム又はC2フレームに含まれるPLPのデータがGSE-Liteパケットであるかどうかを識別することができる。
T2/C2用の第1及び第3のGSE-Liteシグナリングを併用する場合、並びに、T2/C2用の第2及び第3のGSE-Liteシグナリングを併用する場合には、T2フレーム又はC2フレームのL1-postシグナリングを参照することによっても、また、BBFのBBヘッダを参照することによっても、GSE-Liteパケットであるかどうかの識別を行うことができる。
図9の送信装置において、シグナリング生成部32は、BBF構成部43で構成されるBBFについて、あるいは、データ構成部331で構成されるPLP#1について、以上のようなGSE-Liteシグナリングを含むBBシグナリングや、L1-postシグナリング(を含むL1シグナリング)を生成する。
以上のように、GSE-Liteシグナリングを生成し、T2フレーム又はC2フレームに含めて、BBF(を含むPLP)とともに送信することにより、T2フレーム又はC2フレームを受信する受信装置では、GSE-Liteシグナリングに基づいて、T2フレーム又はC2フレームに含まれるBBFのデータフィールドが、GSE-Liteパケットであるかどうかを、容易に識別することができる。
すなわち、BBFのデータフィールドが、GSE-Liteパケットであることを識別するために、BBFのデータフィールドを解析する複雑なルールやロジックを、受信装置に実装することなく、BBFのデータフィールドが、GSE-Liteパケットであるかどうかを識別することができる。
<本技術を適用した受信装置の第1実施の形態>
図14は、本技術を適用したデータ処理装置としての受信装置の第1実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図14において、受信装置は、OFDM復調部51、フレーム処理部52、FEC復号部53、ストリーム処理部54、出力部55、及び、コントローラ56を有し、例えば、DVB-T2、又は、DVB-C2に準拠した放送を受信する。
OFDM変調部51は、図9の送信装置から送信されてくる変調信号を受信する受信部として機能する。OFDM変調部51は、図9の送信装置から送信されてくる変調信号を受信してOFDM復調し、その結果得られるT2フレーム又はC2フレームを、フレーム処理部52に供給する。
フレーム処理部52は、例えば、ユーザの操作等に従い、OFDM復調部51からのT2フレーム又はC2フレームから、所望のPLPを抽出し、FEC復号部53に供給する。
また、T2/C2用の第3のGSE-Liteシグナリングが採用されている場合、フレーム処理部52は、T2フレーム又はC2フレームから抽出したPLPのPLP_PAYLOAD_TYPEを、そのT2フレーム又はC2フレームに含まれるL1-postシグナリングから抽出し、コントローラ56に供給する。
FEC復号部53は、フレーム処理部52からのPLPを、誤り訂正であるFEC復号を行う対象のFECフレームとして、そのFECフレームのFEC復号としての、例えば、LDPC復号やBCH復号を行い、その結果得られるBBFを、ストリーム処理部54に供給する。
ストリーム処理部54は、BBヘッダ処理部61、GSE-Liteパケット抽出部62、PDU抽出部63、BBF出力部64、TSパケット抽出部65、及び、スムージング部66を有し、FEC復号部53からのBBFを処理して、そのBBFに含まれるGSE-Liteパケット若しくはTSパケットを、出力部55に出力し、又は、FEC復号部53からのBBFを、そのまま、出力部55に出力する。
すなわち、BBヘッダ処理部61には、FEC復号部53からのBBFが供給される。
BBヘッダ処理部61は、FEC復号部53からのBBFのBBヘッダに従い、ストリーム処理部54を構成する必要なブロックを制御する。
また、BBヘッダ処理部61は、FEC復号部53からのBBFを、GSE-Liteパケット抽出部62、BBF出力部64、及び、TSパケット抽出部65に供給する。
さらに、T2/C2用の第1又は第2のGSE-Liteシグナリングが採用されている場合、BBヘッダ処理部61は、BBヘッダ(BBHEADER)(BBシグナリング)(図11、図12)を抽出し、コントローラ56に供給する。
GSE-Liteパケット抽出部62は、BBヘッダ処理部61からのBBFから、そのデータフィールドに配置されているGSE-Liteパケットを抽出し、PDU抽出部63に供給する。
PDU抽出部63は、GSE-Liteパケット抽出部62からのGSE-Liteパケットから、そのデータフィールドに配置されているIPパケットやイーサネットパケット等のPDU(制限サイズ以下のPDU)を抽出し、出力部55に出力する。
BBF出力部64は、BBヘッダ処理部61からのBBFを、出力部55に出力する。
TSパケット抽出部65は、BBヘッダ処理部61からのBBFから、そのデータフィールドに配置されているTSパケットを抽出し、スムージング部66に供給する。
スムージング部66は、TSパケット抽出部65からのTSパケットのスムージングを行って、出力部55に出力する。
出力部55は、コントローラ56の制御に従い、PDU抽出部63、BBF出力部64、及び、スムージング部66の出力のうちの1つの出力を選択して出力する。
コントローラ56は、受信装置を構成する各ブロックを、必要に応じて制御する。
例えば、コントローラ56は、フレーム処理部52からのPLP_PAYLOAD_TYPEや、BBヘッダ処理部61からのBBヘッダのMATYPE-1に基づき、FEC復号部53からストリーム処理部54に供給されたBBFのデータフィールドが、GSE-Liteパケット、TSパケット、及び、GSEパケット(あるいは、その他のデータ)のうちのいずれであるかを識別し、その識別結果に基づいて、出力部55を制御する。
すなわち、T2/C2用の第1のGSE-Liteシグナリングが採用されている場合、コントローラ56は、BBヘッダ処理部61からのBBヘッダのMATYPE-1のTS/GSが、GSEパケットを表す10で、EXTが、GSE-Liteパケットを表す特定の値11であるときには(図11)、ストリーム処理部54に供給されたBBFのデータフィールドが、GSE-Liteパケットであると識別する。
また、T2/C2用の第2のGSE-Liteシグナリングが採用されている場合、コントローラ56は、BBヘッダ処理部61からのBBヘッダのMATYPE-1のTS/GSが、GSEパケットを表す10で、NPDが、GSE-Liteパケットを表す特定の値1であるときには(図12)、ストリーム処理部54に供給されたBBFのデータフィールドが、GSE-Liteパケットであると識別する。
さらに、T2/C2用の第3のGSE-Liteシグナリングが採用されている場合、コントローラ56は、フレーム処理部52からのPLP_PAYLOAD_TYPEが、GSE-Liteパケットを表す特定の値00100であるときには(図13)、ストリーム処理部54に供給されたBBFのデータフィールドが、GSE-Liteパケットであると識別する。
また、コントローラ56は、BBヘッダ処理部61からのBBヘッダのMATYPE-1のTS/GSが、TSパケットを表す11である場合(図11、図12)や、フレーム処理部52からのPLP_PAYLOAD_TYPEが、TSパケットを表す00011である場合(図13)、ストリーム処理部54に供給されたBBFのデータフィールドが、TSパケットであると識別する。
さらに、BBヘッダ処理部61からのBBヘッダのMATYPE-1のTS/GSが、GSEパケットを表す10であり、かつ、EXTが、GSE-Liteパケットを表す特定の値11以外である場合(図11)や、MATYPE-1のTS/GSが、GSEパケットを表す10であり、かつ、NPDが、GSE-Liteパケットを表す特定の値1以外である場合(図12)、及び、フレーム処理部52からのPLP_PAYLOAD_TYPEが、GSEパケットを表す0001である場合(図13)、いずれの場合も、コントローラ56は、ストリーム処理部54に供給されたBBFのデータフィールドが、GSEパケットであると識別する。
コントローラ56は、ストリーム処理部54に供給されたBBFのデータフィールドが、GSE-Liteパケットであると識別した場合には、そのBBFに対して、PDU抽出部63の出力を選択するように、出力部55を制御する。
その結果、出力部55は、ストリーム処理部54に供給されたBBFに対して、PDU抽出部63が出力する、そのBBFに含まれるGSE-Liteパケットに配置されていた制限サイズ以下のPDUを選択して出力する。
また、コントローラ56は、ストリーム処理部54に供給されたBBFのデータフィールドが、TSパケットであると識別した場合には、そのBBFに対して、スムージング部66の出力を選択するように、出力部55を制御する。
その結果、出力部55は、ストリーム処理部54に供給されたBBFに対して、スムージング部66が出力する、そのBBFに含まれていたTSパケットを選択して出力する。
さらに、コントローラ56は、ストリーム処理部54に供給されたBBFのデータフィールドが、GSEパケットであると識別した場合には、そのBBFに対して、BBF出力部64の出力を選択するように、出力部55を制御する。
その結果、出力部55は、ストリーム処理部54に供給されたBBFに対して、BBF出力部64が出力する、そのBBFそのものを選択して出力する。
なお、以上のOFDM復調部51ないしコントローラ56は、1チップのLSIとしての復調LSIとして構成することができる。
以上のように、受信装置では、GSE-LiteシグナリングとしてのBBヘッダのMATYPE-1のTS/GS及びEXT、TS/GS及びNPD、又は、PLP_PAYLOAD_TYPEに基づいて、BBFのデータフィールドが、GSE-Liteパケットであるかどうかを、容易に識別することができる。
また、受信装置では、BBFのデータフィールドが、GSEパケットであるときには、そのBBFを、そのまま外部に出力するので、そのようなBBFについては、外部に処理を委ねることができる。したがって、GSEパケットについては、後方互換性を確保し、柔軟に処理を行うことが可能となる。
図15は、図14の受信装置の処理(受信処理)を説明するフローチャートである。
ステップS31において、OFDM変調部51が、図9の送信装置から送信されてくる変調信号を受信してOFDM復調し、その結果得られるT2フレーム又はC2フレームを、フレーム処理部52に供給して、処理は、ステップS32に進む。
ステップS32では、フレーム処理部52が、例えば、ユーザの操作等に従い、OFDM復調部51からのT2フレーム又はC2フレームから、所望のPLPを抽出し、FEC復号部53に供給する。
また、フレーム処理部52は、T2フレーム又はC2フレームから抽出したPLPのPLP_PAYLOAD_TYPEを、そのT2フレーム又はC2フレームに含まれるL1-postシグナリングから抽出し、GSE-Liteシグナリングとして、コントローラ56に供給して、処理は、ステップS32からステップS33に進む。
ステップS33では、FEC復号部53が、フレーム処理部52からのPLPをFECフレームとしてFEC復号を行い、その結果得られるBBFを、ストリーム処理部54に供給して、処理は、ステップS34に進む。
ステップS34では、ストリーム処理部54において、BBヘッダ処理部61が、FEC復号部53からのBBFから、BBヘッダ(図11、図12)を抽出し、GSE-Liteシグナリングとして、コントローラ56に供給する。
さらに、BBヘッダ処理部61は、FEC復号部53からのBBFを、GSE-Liteパケット抽出部62、BBF出力部64、及び、TSパケット抽出部65に供給して、処理は、ステップS34からステップS35に進む。
ステップS35では、GSE-Lite用処理、BBF出力処理、及び、TS用処理が行われ、処理は、ステップS36に進む。
ここで、GSE-Lite用処理では、GSE-Liteパケット抽出部62が、BBヘッダ処理部61からのBBFにGSE-Liteパケットが含まれることと仮定して、そのBBFから、GSE-Liteパケットを抽出し、PDU抽出部63に供給する。PDU抽出部63は、GSE-Liteパケット抽出部62からのGSE-Liteパケットから、PDUを抽出して、出力部55に出力する。
BBF出力処理では、BBF出力部64が、BBヘッダ処理部61からのBBFを、出力部55に出力する。
TS用処理では、TSパケット抽出部65が、BBヘッダ処理部61からのBBFにTSパケットが含まれることと仮定して、そのBBFから、TSパケットを抽出し、スムージング部66に供給する。スムージング部66は、TSパケット抽出部65からのTSパケットのスムージングを行って、出力部55に出力する。
ステップS36では、コントローラ56が、GSE-Liteシグナリングとしての、フレーム処理部52からのPLP_PAYLOAD_TYPEや、BBヘッダ処理部61からのBBヘッダのMATYPE-1に基づき、FEC復号部53からストリーム処理部54に直前に供給されたBBFのデータフィールドが、GSE-Liteパケット、TSパケット、及び、GSEパケットのうちのいずれであるかを識別するデータフィールドの識別を行い、処理は、ステップS37に進む。
ステップS37では、コントローラ56は、ステップS36のデータフィールドの識別の識別結果に基づき、出力部55を制御し、これにより、出力部55は、PDU抽出部63、BBF出力部64、及び、スムージング部66の出力のうちの1つの出力を選択して出力し、受信処理は終了する。
すなわち、出力部55は、コントローラ56の制御に従い、PDU抽出部63が出力する、GSE-Lite用処理の結果得られるPDU、BBF出力部64が出力する、BBF出力処理の結果得られるBBF、又は、スムージング部66が出力する、TS用処理の結果得られるTSパケットを選択して出力する。
なお、図15の受信処理は、パイプラインで、繰り返し行われる。
また、図15では、ステップS35において、GSE-Lite用処理、BBF出力処理、及び、TS用処理のすべてを行い、その後、ステップS36において、GSE-LiteシグナリングとしてのPLP_PAYLOAD_TYPEやMATYPE-1に基づき、BBFのデータフィールドが、GSE-Liteパケット、TSパケット、及び、GSEパケットのうちのいずれであるかを識別するデータフィールドの識別を行うこととしたが、先に、データフィールドの識別を行い、その識別結果に基づいて、GSE-Lite用処理、BBF出力処理、及び、TS用処理のいずれか1つだけを行うことができる。
すなわち、データフィールドの識別の結果、BBFのデータフィールドが、GSE-Liteパケットであることが識別された場合には、GSE-Lite用処理、BBF出力処理、及び、TS用処理のうちの、GSE-Lite用処理だけを行うことができる。
同様に、データフィールドの識別の結果、BBFのデータフィールドが、GSEパケットであることが識別された場合には、BBF出力処理だけを行い、BBFのデータフィールドが、TSパケットであることが識別された場合には、TS用処理だけを行うことができる。
<本技術を適用した送信装置の第2実施の形態>
図16は、本技術を適用したデータ処理装置としての送信装置の第2実施の形態の構成例を示すブロック図である。
なお、図中、図9の場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。
図16において、送信装置は、コントローラ31、OFDM変調部35、データ構成部711及び712、マージ/スライス部72、シグナリング生成部73、BBF構成部74、FEC符号化部75、並びに、PL(Physical Layer)フレーム化部76を有し、例えば、DVB-S2に準拠した放送を行う。
データ構成部711は、検査部41、及び、GSE-Liteパケット構成部42を有し、GSE-Liteパケットを構成して、マージ/スライス部72に供給する。
すなわち、検査部41には、PDUが供給され、検査部41は、図9の場合と同様に、そこに供給されるPDUのサイズが、あらかじめ決められた制限サイズ以下であるかどうかをチェック(検査)し、制限サイズ以下のPDUを、GSE-Liteパケット構成部42に供給する。
GSE-Liteパケット構成部42は、図9の場合と同様に、検査部41からのPDUをデータフィールドに配置したGSEパケットであるGSE-Liteパケットを構成して、マージ/スライス部72に供給する。
なお、図9の場合と同様に、データ構成部711に与えられるPDUの最大サイズが、何らかの方法で、制限サイズに制限されることが保証される場合には、データ構成部711は、検査部41なしで構成することができる。
データ構成部712は、GSEパケット構成部45を有し、GSEパケットを構成して、マージ/スライス部72に供給する。
すなわち、GSEパケット構成部45には、PDUが供給され、GSEパケット構成部45は、そこに供給されるPDUをデータフィールドに配置したGSEパケットを構成して、マージ/スライス部72に供給する。
マージ/スライス部72には、上述したように、データ構成部711からGSE-Liteパケットが供給され、データ構成部712からGSEパケットが供給される。さらに、マージ/スライス部72には、外部からTSパケットが供給される。
マージ/スライス部72は、そこに供給されるGSE-Liteパケット、GSEパケット、又は、TSパケットのマージ又はスライスを、必要に応じて行って、BBF構成部74に供給する。
シグナリング生成部73は、コントローラ31の制御に従って、送信装置から送信するデータに適切なBBシグナリングを生成し、BBF構成部74に供給する。
BBF構成部74は、マージ/スライス部72から供給されるGSE-Liteパケット、GSEパケット、又は、TSパケットをデータフィールドに配置し、かつ、シグナリング生成部73からのBBシグナリングをBBヘッダに配置したBBFを構成し、FEC符号化部75に供給する。
FEC符号化部75は、BBF構成部74からのBBFのFEC符号化を、図9のFEC符号化部44や47,49と同様にして行い、そのFEC符号化の結果得られるBBFのFEC符号であるFECフレーム(FECFRAME)を、PLフレーム化部76に供給する。
PLフレーム化部76は、FEC符号化部75からのFECフレームを含む、DVB-S2のPLフレーム(PLFRAME)を構成し、OFDM変調部35に供給する。
なお、DVB-S2では、PLフレーム単位で、パラメータ(例えば、FEC符号としてのLDPC符号の符号化率等)が異なるFEC符号を採用することができる。
また、図16の送信装置では、GSE-Liteパケットを構成するデータ構成部として、1つのデータ構成部711だけが設けられているが、GSE-Liteパケットを構成するデータ構成部は、複数設けることが可能である。GSEパケットを構成するデータ構成部についても、同様である。
さらに、図16では、マージ/スライス部72に、1系統のTSパケット(のストリーム)が供給されているが、マージ/スライス部72には、複数の系統のTSパケットを供給することができる。
また、図16の受信装置において、GSEパケットを構成するデータ構成部712を設けることや、マージ/スライス部72にTSパケットを供給することは、必須ではない。
図17は、GSE-Liteパケット(を含む変調信号)を送信する場合の、図16の送信装置の処理(GSE-Liteの送信処理)を説明するフローチャートである。
ステップS51において、検査部41が、GSE-Liteパケットに含めるPDUを取得し、処理は、ステップS52に進む。
ステップS52では、検査部41が、PDUのサイズをチェック(検査)する。
そして、検査部41は、PDUのサイズのチェックの結果、PDUのサイズが制限サイズ以下でないことが確認された場合には、所定のエラー処理を行い、GSE-Liteの送信処理を終了する。
また、検査部41は、PDUのサイズが制限サイズ以下であることが確認された場合には、そのPDUを、GSE-Liteパケット構成部42に供給して、処理は、ステップS52からステップS53に進む。
ステップS53では、GSE-Liteパケット構成部42が、検査部41からのPDU、すなわち、最大サイズが制限サイズに制限されたPDUをデータフィールドに配置したGSEパケットであるGSE-Liteパケットを構成して、マージ/スライス部72に供給し、処理は、ステップS54に進む。
ステップS54では、マージ/スライス部72が、GSE-Liteパケット構成部42からのGSE-Liteパケットのマージ又はスライスを、必要に応じて行って、BBF構成部74に供給し、処理は、ステップS55に進む。
ステップS55では、シグナリング生成部73が、コントローラ31の制御に従って、必要なGSE-Liteシグナリングを含むBBシグナリングを生成し、BBF構成部74に供給して、処理は、ステップS56に進む。
ステップS56では、BBF構成部74が、マージ/スライス部72からのGSE-Liteパケットをデータフィールドに配置し、かつ、シグナリング生成部73からのBBシグナリングをBBヘッダに配置したBBFを構成し、FEC符号化部75に供給して、処理は、ステップS57に進む。
ステップS57では、FEC符号化部75が、BBF構成部74からのBBFをFEC符号化し、その結果得られるFECフレームを、PLフレーム化部76に供給して、処理は、ステップS58に進む。
ステップS58では、PLフレーム化部76が、FEC符号化部75からのFECフレームに、PLヘッダを付加して、PLフレームを構成し、OFDM変調部35に供給して、処理は、ステップS59に進む。
ステップS59では、OFDM変調部35が、PLフレーム化部76からのPLフレームをOFDM変調し、その結果得られる変調信号を送信して、GSE-Liteの送信処理は終了する。
なお、図17のGSE-Liteの送信処理は、パイプラインで、繰り返し行われる。
また、マージ/スライス部72には、GSE-Liteパケット構成部42からGSE-Liteパケットが供給される他、GSEパケット構成部45からGSEパケットが供給されることや、外部からTSパケットが供給されることがある。
マージ/スライス部72は、GSEパケットやTSパケットが供給された場合、そのマージ又はスライスを、必要に応じて行って、BBF構成部74に供給する。
そして、以降は、GSE-Liteパケット構成部42からマージ/スライス部72に、GSE-Liteパケットが供給される場合と同様の処理が行われ、これにより、GSEパケットやTSパケットを含むPLフレームが構成されて送信される。
<DVB-S2でのGSE-Liteシグナリング>
図18は、DVB-S2で用いるGSE-Liteシグナリング、すなわち、図16の送信装置でGSE-Liteパケットを送信する場合のGSE-Liteシグナリングの第1の例(以下、S2用の第1のGSE-Liteシグナリングともいう)を説明する図である。
図18は、現行のDVB-S2(ETSI EN 302 307 V1.2.1 (2009-08))で用いられるBBF(BBFRAME)を示している。
DVB-S2で用いられるBBFには、BBヘッダ(BBHEADER)、データフィールド(DATA FIELD)、及び、必要なパディング(PADDING)が含まれる。
DVB-S2で用いられたBBFのBBヘッダは、80ビットのデータであり、1バイトのMATYPE-1、1バイトのMATYPE-2、2バイトのUPL、2バイトのDFL、1バイトのSYNC、2バイトのSYNCD、及び、1バイトのCRC-8が、その順で並んで構成される。
BBヘッダの先頭の1バイトのMATYPE-1には、2ビットのTS/GS、1ビットのSIS/MIS、1ビットのCCM/ACM、1ビットのISSYI、1ビットのNPD、及び、2ビットのROが、その順に割り当てられている。
DVB-S2では、BBFに、TSパケットが含まれる場合(BBFのデータフィールドに、TSパケットが配置されている場合)、TS/GSが11(2進数)に設定される。
ここで、DVB-S2では、BBFに、GSEパケットが含まれる場合のTS/GSの設定については、規定がされていない。
但し、DVB-GSEのインプリメンテイションガイドライン(ETSI TS 102 771 V1.2.1 (2011-05))には、現行のDVB-S2では、GSEパケットは、ジェネリックコンティニアスストリーム(Generic Continuous Streams)として送信されることが記載されている。
そこで、DVB-S2では、BBFに、GSEパケット、又は、GSEパケットでもあるGSE-Liteパケットが含まれる場合については、TS/GSを01に設定することができる。
また、現行のDVB-S2では、TS/GSが01に設定される場合のSYNCDは、未使用になっている。
そこで、GSE-Liteシグナリングには、例えば、TS/GS、及び、SYNCDを用いることができる。
すなわち、GSE-Liteシグナリングとしては、例えば、TS/GSを01に設定し、かつ、SYNCDを、特定の値としてのFFFF(16進数)等に設定することを採用することができる。
かかるGSE-Liteシグナリングによれば、TS/GSが01に設定され、かつ、SYNCDが、特定の値であるFFFFに設定されている場合には、BBFのデータフィールド(のデータ)が、GSE-Liteパケットであることを識別することができる。
なお、データがGSEパケットであることを識別するためのシグナリングには、TS/GSを01に設定し、かつ、SYNCDを、GSE-Liteシグナリングに用いられる特定の値FFFF以外の値である、例えば、0000等に設定することを採用することができる。
図19は、DVB-S2で用いるGSE-Liteシグナリングの第2の例(以下、S2用の第2のGSE-Liteシグナリングともいう)を説明する図である。
すなわち、図19は、図18と同様に、DVB-S2で用いられるBBFを示している。
図18で説明したように、BBヘッダの先頭の1バイトのMATYPE-1には、2ビットのTS/GSが含まれる。現行のDVB-S2では、2ビットのTS/GSについては、10が、未使用になっている。
そこで、GSE-Liteシグナリングには、TS/GSを、未使用の10に設定することを採用することができる。
かかるGSE-Liteシグナリングによれば、TS/GSが10に設定されている場合には、BBFのデータフィールドが、GSE-Liteパケットであることを識別することができる。
なお、データがGSEパケットであることを識別するためのシグナリングには、例えば、図18の場合と同様に、TS/GSを01に設定し、かつ、SYNCDを0000に設定することを採用することができる。
図20は、DVB-S2で用いるGSE-Liteシグナリングの第3の例(以下、S2用の第3のGSE-Liteシグナリングともいう)を説明する図である。
すなわち、図20は、図18と同様に、DVB-S2で用いられるBBFを示している。
図18で説明したように、BBヘッダの先頭の1バイトのMATYPE-1には、2ビットのTS/GS、及び、1ビットのNPDが含まれる。
また、図19で説明したように、現行のDVB-S2では、2ビットのTS/GSについては、10が、未使用になっている。さらに、TS/GSが、未使用の10に設定される場合、現行のDVB-S2では、NPDは、機能しない(NPDは、BBFにTSパケットが含まれるときに機能する)。
そこで、GSE-Liteシグナリング、さらには、データがGSEパケットであることを識別するためのシグナリングには、TS/GS、及び、NPDを用いることができる。
すなわち、BBFのデータフィールドが、GSEパケット又はGSE-Liteパケットである場合には、TS/GSを10に設定し、BBFのデータフィールドが、GSEパケット及びGSE-Liteパケットのうちのいずれであるかによって、NPDを設定することができる。
具体的には、例えば、BBFのデータフィールドが、GSEパケットである場合には、NPDを0に設定し、BBFのデータフィールドが、GSE-Liteパケットである場合には、NPDを1に設定することができる。
かかるGSE-Liteシグナリングによれば、TS/GSが10に設定され、かつ、NPDが1に設定されている場合には、BBFのデータフィールドが、GSE-Liteパケットであることを識別することができる。
また、TS/GSが10に設定され、かつ、NPDが0に設定されている場合には、BBFのデータフィールドが、GSEパケットであることを識別することができる。
図16の送信装置において、シグナリング生成部73は、BBF構成部74で構成される、GSE-Liteパケットを含むBBFについて、以上のようなGSE-Liteシグナリングを含むBBシグナリングを生成する。
以上のように、GSE-Liteシグナリングを生成し、BBヘッダに含めて、BBFのデータフィールドに配置されたGSE-Liteパケットとともに、PLフレームとして送信することにより、PLフレームを受信する受信装置では、GSE-Liteシグナリングに基づいて、PLフレームに含まれるBBFのデータフィールドが、GSE-Liteパケットであるかどうかを、容易に識別することができる。
すなわち、BBFのデータフィールドが、GSE-Liteパケットであることを識別するために、BBFのデータフィールドを解析する複雑なルールやロジックを、受信装置に実装することなく、BBFのデータフィールドが、GSE-Liteパケットであるかどうかを識別することができる。
<本技術を適用した受信装置の第2実施の形態>
図21は、本技術を適用したデータ処理装置としての受信装置の第2実施の形態の構成例を示すブロック図である。
なお、図中、図14の場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。
図21の受信装置は、OFDM復調部51、FEC復号部53、ストリーム処理部54、及び、出力部55を有する点で、図14の場合と共通する。
但し、図21の受信装置は、フレーム処理部52に代えて、フレーム処理部91を有し、コントローラ56に代えて、コントローラ92を有する点で、図14の場合と相違する。
図21の受信装置は、DVB-S2に準拠した放送、すなわち、図16の送信装置から送信されてくる変調信号を受信する。
図21において、フレーム処理部91には、OFDM変調部51から、図16の送信装置から送信されてくる変調信号の復調結果が供給される。
すなわち、OFDM変調部51では、図16の送信装置から送信されてくる変調信号が受信されてOFDM復調され、その結果得られるPLフレーム(の系列)が、フレーム処理部52に供給される。
フレーム処理部52は、例えば、ユーザの操作等に従い、OFDM復調部51から供給されるPLフレームから、所望のPLフレームを抽出し、FEC復号部53に供給する。
FEC復号部53では、フレーム処理部52からのPLフレームに含まれるFECフレームを対象として、FEC復号が行われる。
コントローラ92には、BBヘッダ処理部61から、BBヘッダ(図18ないし図20)が供給される。
すなわち、BBヘッダ処理部61では、BBヘッダ(BBシグナリング)(図18ないし図20)を抽出し、コントローラ92に供給する。
コントローラ92は、受信装置を構成する各ブロックを、必要に応じて制御する。
例えば、コントローラ92は、BBヘッダ処理部61からのBBヘッダ(BBシグナリング)に基づき、FEC復号部53からストリーム処理部54に供給されたBBFのデータフィールドが、GSE-Liteパケット、TSパケット、及び、GSEパケットのうちのいずれであるかを識別し、その識別結果に基づいて、出力部55を制御する。
すなわち、S2用の第1のGSE-Liteシグナリングが採用されている場合(図18)、コントローラ92は、BBヘッダ処理部61からのBBヘッダのMATYPE-1のTS/GSが、ジェネリックコンティニアスストリームを表す01で、BBヘッダのSYNCDが、GSE-Liteパケットを表す特定の値FFFFであるときには、ストリーム処理部54に供給されたBBFのデータフィールドが、GSE-Liteパケットであると識別する。
また、S2用の第2のGSE-Liteシグナリングが採用されている場合(図19)、コントローラ92は、BBヘッダ処理部61からのBBヘッダのMATYPE-1のTS/GSが、GSE-Liteパケットを表す10であるときには、ストリーム処理部54に供給されたBBFのデータフィールドが、GSE-Liteパケットであると識別する。
なお、S2用の第1及び第2のGSE-Liteシグナリングのうちのいずれが採用されている場合であっても(図18、図19)、コントローラ92は、BBヘッダ処理部61からのBBヘッダのMATYPE-1のTS/GSが、ジェネリックコンティニアスストリームを表す01で、BBヘッダのSYNCDが、(GSEパケットを表す値)0000であるときには、ストリーム処理部54に供給されたBBFのデータフィールドが、GSEパケットであると識別する。
S2用の第3のGSE-Liteシグナリングが採用されている場合(図20)、コントローラ92は、BBヘッダ処理部61からのBBヘッダのMATYPE-1のTS/GSが、GSEパケットを表す10で、NPDが、GSE-Liteパケットを表す特定の値1であるときには、ストリーム処理部54に供給されたBBFのデータフィールドが、GSE-Liteパケットであると識別する。
さらに、S2用の第3のGSE-Liteシグナリングが採用されている場合、コントローラ92は、BBヘッダ処理部61からのBBヘッダのMATYPE-1のTS/GSが、GSEパケットを表す10で、NPDが、GSEパケットを表す特定の値0であるときには、ストリーム処理部54に供給されたBBFのデータフィールドが、GSEパケットであると識別する。
なお、S2用の第1ないし第3のGSE-Liteシグナリングのうちのいずれが採用されている場合であっても(図18ないし図20)、コントローラ92は、BBヘッダ処理部61からのBBヘッダのMATYPE-1のTS/GSが、TSパケットを表す11であるときには、ストリーム処理部54に供給されたBBFのデータフィールドが、TSパケットであると識別する。
コントローラ92は、ストリーム処理部54に供給されたBBFのデータフィールドが、GSE-Liteパケットであると識別した場合には、そのBBFに対して、PDU抽出部63の出力を選択するように、出力部55を制御する。
その結果、出力部55は、ストリーム処理部54に供給されたBBFに対して、PDU抽出部63が出力する、そのBBFに含まれるGSE-Liteパケットに配置されていた制限サイズ以下のPDUを選択して出力する。
また、コントローラ92は、ストリーム処理部54に供給されたBBFのデータフィールドが、TSパケットであると識別した場合には、そのBBFに対して、スムージング部66の出力を選択するように、出力部55を制御する。
その結果、出力部55は、ストリーム処理部54に供給されたBBFに対して、スムージング部66が出力する、そのBBFに含まれていたTSパケットを選択して出力する。
さらに、コントローラ92は、ストリーム処理部54に供給されたBBFのデータフィールドが、GSEパケットであると識別した場合には、そのBBFに対して、BBF出力部64の出力を選択するように、出力部55を制御する。
その結果、出力部55は、ストリーム処理部54に供給されたBBFに対して、BBF出力部64が出力する、そのBBFそのものを選択して出力する。
なお、図21のOFDM復調部51、FEC復号部53、ストリーム処理部54、出力部55、フレーム処理部91、及び、コントローラ92は、図14の場合と同様に、1チップのLSIとしての復調LSIとして構成することができる。
以上のように、図21の受信装置では、GSE-LiteシグナリングとしてのMATYPE-1のTS/GS及びSYNCD、TS/GS、又は、TS/GS及びNPDに基づいて、BBFのデータフィールドが、GSE-Liteパケットであるかどうかを、容易に識別することができる。
図22は、図21の受信装置の処理(受信処理)を説明するフローチャートである。
ステップS71において、OFDM変調部51が、図16の送信装置から送信されてくる変調信号を受信してOFDM復調し、その結果得られるPLフレームを、フレーム処理部91に供給して、処理は、ステップS72に進む。
ステップS72では、フレーム処理部91が、例えば、ユーザの操作等に従い、OFDM復調部51からのPLフレームの中から、所望のPLフレームを抽出し、FEC復号部53に供給して、処理は、ステップS73に進む。
ステップS73では、FEC復号部53が、フレーム処理部52からのPLフレームに含まれるFECフレームのFEC復号を行い、その結果得られるBBFを、ストリーム処理部54に供給して、処理は、ステップS74に進む。
ステップS74では、ストリーム処理部54において、BBヘッダ処理部61が、FEC復号部53からのBBFから、BBヘッダ(図18ないし図20)を抽出し、コントローラ92に供給する。
さらに、BBヘッダ処理部61は、FEC復号部53からのBBFを、GSE-Liteパケット抽出部62、BBF出力部64、及び、TSパケット抽出部65に供給して、処理は、ステップS74からステップS75に進む。
ステップS75では、図15のステップS35で説明したように、GSE-Lite用処理、BBF出力処理、及び、TS用処理が行われ、処理は、ステップS76に進む。
すなわち、GSE-Lite用処理では、GSE-Liteパケット抽出部62が、BBヘッダ処理部61からのBBFにGSE-Liteパケットが含まれることと仮定して、そのBBFから、GSE-Liteパケットを抽出し、PDU抽出部63に供給する。PDU抽出部63は、GSE-Liteパケット抽出部62からのGSE-Liteパケットから、PDUを抽出して、出力部55に出力する。
また、BBF出力処理では、BBF出力部64が、BBヘッダ処理部61からのBBFを、出力部55に出力する。
さらに、TS用処理では、TSパケット抽出部65が、BBヘッダ処理部61からのBBFにTSパケットが含まれることと仮定して、そのBBFから、TSパケットを抽出し、スムージング部66に供給する。スムージング部66は、TSパケット抽出部65からのTSパケットのスムージングを行って、出力部55に出力する。
ステップS76では、コントローラ92が、GSE-Liteシグナリングとしての、BBヘッダ処理部61からのBBヘッダ(BBシグナリング)に基づき、FEC復号部53からストリーム処理部54に直前に供給されたBBFのデータフィールドが、GSE-Liteパケット、TSパケット、及び、GSEパケットのうちのいずれであるかを識別するデータフィールドの識別を行い、処理は、ステップS77に進む。
ステップS77では、コントローラ92は、ステップS76のデータフィールドの識別の識別結果に基づき、出力部55を制御し、これにより、出力部55は、PDU抽出部63、BBF出力部64、及び、スムージング部66の出力のうちの1つの出力を選択して出力し、受信処理は終了する。
すなわち、出力部55は、コントローラ92の制御に従い、PDU抽出部63が出力する、GSE-Lite用処理の結果得られるPDU、BBF出力部64が出力する、BBF出力処理の結果得られるBBF、又は、スムージング部66が出力する、TS用処理の結果得られるTSパケットを選択して出力する。
なお、図22の受信処理は、パイプラインで、繰り返し行われる。
また、図22では、ステップS75において、GSE-Lite用処理、BBF出力処理、及び、TS用処理のすべてを行い、その後、ステップS76において、GSE-LiteシグナリングとしてのBBヘッダに基づき、BBFのデータフィールドが、GSE-Liteパケット、TSパケット、及び、GSEパケットのうちのいずれであるかを識別するデータフィールドの識別を行うこととしたが、先に、データフィールドの識別を行い、その識別結果に基づいて、GSE-Lite用処理、BBF出力処理、及び、TS用処理のいずれか1つだけを行うことができる。
すなわち、データフィールドの識別の結果、BBFのデータフィールドが、GSE-Liteパケットであることが識別された場合には、GSE-Lite用処理、BBF出力処理、及び、TS用処理のうちの、GSE-Lite用処理だけを行うことができる。
同様に、データフィールドの識別の結果、BBFのデータフィールドが、GSEパケットであることが識別された場合には、BBF出力処理だけを行い、BBFのデータフィールドが、TSパケットであることが識別された場合には、TS用処理だけを行うことができる。
<データリンク層でのGSE-Liteシグナリング>
図11ないし図13、及び、図18ないし図20では、GSE-Liteシグナリングを、物理層(L(Layer)1)において送信することとしたが、すなわち、例えば、GSE-Liteシグナリングを、BBシグナリング(BBヘッダ)やL1シグナリング(PLP_PAYLOAD_TYPE)に含めて送信することとしたが、GSE-Liteシグナリングは、その他、リンク層(L2)において送信することができる。
ここで、GSE-Liteシグナリングを、物理層において送信する場合には、GSE-Liteパケットを受信する受信装置において、物理層の処理だけで、データリンク層の処理を開始する前に、迅速に、GSE-Liteパケットであるかどうかの識別を行うことができる。
一方、GSE-Liteシグナリングを、データリンク層において送信する場合には、物理層(の規格)に影響を与えることなく、データリンク層(の仕様(規定)であるGSE-Lite)内で、GSE-Liteシグナリングの方法を完結することができる。
GSE-Liteシグナリングを、データリンク層において送信する場合には、そのGSE-Liteシグナリングは、GSE-Liteパケット(GSEパケット)のGSEヘッダやデータフィールド(PDU)に含めることができる。
ここで、GSE-Liteシグナリングを、データリンク層において送信する場合の、そのデータリンク層でのGSE-Liteシグナリングを、物理層においてGSE-Liteシグナリングを送信する場合の、その物理層でのGSE-Liteシグナリングと区別するために、L2配置用GSE-Liteシグナリングともいう。
同様に、GSE-Liteシグナリングを、物理層において送信する場合の、その物理層でのGSE-Liteシグナリングを、データリンク層でのGSE-Liteシグナリング(L2配置用GSE-Liteシグナリング)と区別するために、L1配置用GSE-Liteシグナリングともいう。
L1配置用GSE-Liteシグナリングによれば、例えば、BBフレーム(又はPLP)の単位で、そのBBフレームに含まれるGSEパケットが、GSE-Liteパケットであるかどうかのシグナリングを行うことができる。
一方、L2配置用GSE-Liteシグナリングによれば、GSEパケットの単位で、そのGSEパケットが、GSE-Liteパケットであるかどうかのシグナリングを行うことができる。
図23は、L2配置用GSE-Liteシグナリングの第1の例を説明する図である。
すなわち、図23は、GSE-Liteパケット(GSEパケット)のGSE-Liteヘッダ(GSEヘッダ)を示している。
図3及び図6に示したように、GSEヘッダには、3バイト又は6バイトのラベル(Label)を含めることができるが、L2配置用GSE-Liteシグナリングには、このGSEヘッダのラベルを用いることができる。
すなわち、L2配置用GSE-Liteシグナリングとしては、例えば、GSEヘッダの6バイトのラベルを、GSE-Liteパケットを表す特定の値に設定することを採用することができる。
以上のようなラベルを用いるL2配置用GSE-Liteシグナリングによれば、GSEヘッダに6バイトのラベルが含まれ、そのラベルが、GSE-Liteパケットを表す特定の値に設定されている場合には、そのラベルを(GSEヘッダに)含むパケットが、GSE-Liteパケットであることを識別することができる。
L2配置用GSE-Liteシグナリングに、GSEヘッダの6バイトのラベルを用いる場合に、L2配置用GSE-Liteシグナリングとしての6バイトのラベル、すなわち、GSE-Liteパケットを表す特定の値としては、例えば、MSB(Most Significant Bit)が1になっている6バイトの所定の値(例えば、MSBが1で、他のビットが0の6バイト等)や、最上位バイト(first byte)が0xFF(0xは、その後に続く値が16進数であることを表す)になっている6バイトの所定の値、その他、DVB-GSEにおいて、ラベルとして特定の用途が規定されていない値を採用することができる。
ここで、DVB-GSEでは、すべてのビットが0の6バイト(0x00:00:00:00:00:00)は、GSEヘッダの6バイトのラベルとしては、使用することができない。また、DVB-GSEでは、最上位バイト(first byte)のLSB(Least Significant Bit)が1になっているラベルは、マルチキャストフレーム(multicast frames)に使用することが規定されている。さらに、DVB-GSEでは、すべてのビットが1の6バイト(0xFF:FF:FF:FF:FF:FF)は、リンクブロードキャストアドレス(link broadcast address)に規定されている。
図24は、L2配置用GSE-Liteシグナリングの第2の例を説明する図である。
すなわち、図24は、GSE-LiteパケットのGSE-Liteヘッダを示している。
図3及び図6に示したように、GSEヘッダには、2バイトのプロトコルタイプ(Protocol Type)を含めることができるが、L2配置用GSE-Liteシグナリングには、このGSEヘッダのプロトコルタイプを用いることができる。
すなわち、L2配置用GSE-Liteシグナリングとしては、例えば、GSEヘッダの2バイトのプロトコルタイプを、GSE-Liteパケットを表す特定の値に設定することを採用することができる。
ここで、プロトコルタイプは、2バイトであるので、0ないし65535の範囲の値を取り得る。
DVB-GSEでは、プロトコルタイプが取り得る値のうちの、0ないし1535の範囲の値は、タイプ1(Type 1(Next-Header Type field))と呼ばれ、1536ないし65535の範囲の値は、タイプ2(Type 2(EtherType compatible Type fields))と呼ばれる。
プロトコルタイプのタイプ1の値は、リンク独自のプロトコル(link-specific protocols)の識別や、エクステンションヘッダ(Ext. headers)(図3)の存在を表すのに用いられる。エクステンションヘッダは、プロトコルタイプが、タイプ1の値(0ないし1535)であるときに存在し得る。
プロトコルタイプのタイプ2の値としては、イーサネットフレーム(図7)のイーサタイプ(Ethertype)に定義されている値が使用される。
L2配置用GSE-Liteシグナリングに、GSEヘッダの2バイトのプロトコルタイプを用いる場合に、L2配置用GSE-Liteシグナリングとしての2バイトのプロトコルタイプ、すなわち、GSE-Liteパケットを表す特定の値としては、例えば、タイプ1及びタイプ2のうちの、タイプ2の値(1536ないし65535)の中で、イーサタイプ(Ethertype)に定義されていない値を採用することができる。
以上のようなプロトコルタイプを用いるL2配置用GSE-Liteシグナリングによれば、GSEヘッダに2バイトのプロトコルタイプが含まれ、そのプロトコルタイプが、GSE-Liteパケットを表す特定の値に設定されている場合には、そのプロトコルタイプを(GSEヘッダに)含むパケットが、GSE-Liteパケットであることを識別することができる。
図25は、L2配置用GSE-Liteシグナリングの第3の例を説明する図である。
すなわち、図25は、GSE-LiteパケットのGSE-Liteヘッダを示している。
図3及び図6に示したように、GSEヘッダには、2バイト以上のエクステンションヘッダ(Ext. headers)を含めることができるが、L2配置用GSE-Liteシグナリングには、このGSEヘッダのエクステンションヘッダを用いることができる。
すなわち、L2配置用GSE-Liteシグナリングとしては、例えば、GSEヘッダの2バイト(以上)のエクステンションヘッダを、GSE-Liteパケットを表す特定の値に設定することを採用することができる。
以上のようなエクステンションヘッダを用いるL2配置用GSE-Liteシグナリングによれば、GSEヘッダにエクステンションヘッダが含まれ、そのエクステンションヘッダが、GSE-Liteパケットを表す特定の値に設定されている場合には、そのエクステンションヘッダを(GSEヘッダに)含むパケットが、GSE-Liteパケットであることを識別することができる。
なお、図24で説明したように、エクステンションヘッダは、プロトコルタイプ(Protocol Type)が、タイプ1の値(0ないし1535)であるときに存在するので、L2配置用GSE-Liteシグナリングに、エクステンションヘッダを用いる場合には、プロトコルタイプは、タイプ1の値に設定する必要がある。
また、L2配置用GSE-Liteシグナリングに、GSEヘッダのエクステンションヘッダを用いる場合に、L2配置用GSE-Liteシグナリングとしてのエクステンションヘッダ、すなわち、GSE-Liteパケットを表す特定の値としては、例えば、タイプ1の値が設定されるプロトコルタイプの値とエクステンションヘッダの値との組み合わせが未定義となる(L2配置用GSE-Liteシグナリング以外の事項を表す値として定義されていない)任意の値を採用することができる。
図26は、L2配置用GSE-Liteシグナリングの第4の例を説明する図である。
すなわち、図26は、GSE-LLC(Link Control Data)パケットで伝送されるディスクリプタの例を示している。
ここで、現在、LLC情報を伝送するGSEパケットとして、GSE-LLCパケットの規格が策定中であり、物理層及びMAC層のデバイスやネットワークインターフェースの設定等のためのディスクリプタを、LLC情報として、GSE-LLCパケットによって伝送することが予定されている。
GSE-LLCパケットは、GSEパケットであるので、最大サイズが4096バイト以下の所定の制限サイズに制限されたPDUを対象として、GSE-LLCパケットを構成することにより、そのGSE-LLCパケットは、GSE-Liteパケットと(も)なる。
以上のようなGSE-LLCパケットでもあるGSE-Liteパケットについては、L2配置用GSE-Liteシグナリングに、GSE-LLCパケットのディスクリプタ(GSE-LLCパケットでもあるGSE-Liteパケットによって伝送されるディスクリプタ)を用いることができる。
すなわち、GSE-LLCパケットのディスクリプタとして、GSEのオプションを記述するディスクリプタGSE_Options_descriptor()を定義し、L2配置用GSE-Liteシグナリングは、そのディスクリプタGSE_Options_descriptor()を用いて行うことができる。
図26は、ディスクリプタGSE_Options_descriptor()のシンタクスの例を示している。
図26において、ディスクリプタGSE_Options_descriptor()は、2バイト(32ビット)で構成され、8ビットのdescriptor_tag、8ビットのdescriptor_length、1ビットのGSE_Lite、及び、15ビットの未使用ビット(Reserved)を有する。
descriptor_tagには、ディスクリプタGSE_Options_descriptor()を識別するタグとしての値が設定される。descriptor_lengthには、ディスクリプタGSE_Options_descriptor()の長さが設定される。
GSE_Liteには、ディスクリプタGSE_Options_descriptor()を伝送するGSE-LLCパケットが、GSE-Liteパケットであるか否かによって、1又は0が設定される。
以上のようなディスクリプタGSE_Options_descriptor()を用いるL2配置用GSE-Liteシグナリングによれば、GSEパケットが、GSE-LLCパケットである場合に、そのGSE-LLCパケットによって伝送されるディスクリプタGSE_Options_descriptor()のGSE_Liteを参照することにより、そのGSE-LLCパケットが、GSE-Liteパケットであるかどうかを識別することができる。
なお、GSEパケットが、GSE-LLCパケットであるであるかどうかは、GSEヘッダのペイロードタイプを参照することにより識別することができる。すなわち、GSEパケットが、GSE-LLCパケットである場合には、GSEヘッダのペイロードタイプに、GSE-LLCパケットである旨を表す特定の値(例えば、0x0082等)が設定されるので、GSEパケットが、GSE-LLCパケットであるであるかどうかは、GSEヘッダのペイロードタイプを参照することにより識別することができる。
<本技術を適用した送信装置の第3実施の形態>
図27は、本技術を適用したデータ処理装置としての送信装置の第3実施の形態の構成例を示すブロック図である。
なお、図中、図9の場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。
図9の送信装置では、GSE-Liteシグナリングとして、L1配置用GSE-Liteシグナリングを採用するが、図27の送信装置では、GSE-Liteシグナリングとして、L2配置用GSE-Liteシグナリングを採用する。
そのため、図27の送信装置では、図9のシグナリング生成部32及びGSE-Liteパケット構成部42に代えて、それぞれ、シグナリング生成部201及びGSE-Liteパケット構成部202が設けられており、その他の点は、図9の場合と同様に構成されている。
シグナリング生成部201は、図9のシグナリング生成部32と同様に、コントローラ31の制御に従って、送信装置から送信するデータに適切なBBシグナリング、及び、L1シグナリング(P1シグナリング、L1-preシグナリング、L1-postシグナリング)を生成する。
そして、シグナリング生成部201は、図9のシグナリング生成部32と同様に、BBシグナリングを、BBF構成部43や46、48に供給し、L1シグナリングを、フレーム化部34に供給する。
但し、図9のシグナリング生成部32は、GSE-LiteシグナリングとしてのL1配置用GSE-Liteシグナリングを含むBBシグナリングやL1シグナリングを生成するが、図27のシグナリング生成部201は、L1配置用GSE-Liteシグナリングを含まない、現在のDVB-T2やDVB-C2の規定に準拠した(従った)、いわば、通常のBBシグナリング及びL1シグナリングを生成する。
GSE-Liteパケット構成部202には、検査部41から、制限サイズ以下のサイズのPDUが供給される。
GSE-Liteパケット構成部202は、図9のGSE-Liteパケット構成部42と同様に、検査部41からのPDUをデータフィールドに配置したGSEパケットであるGSE-Liteパケットを構成して、BBF構成部43に供給する。
但し、GSE-Liteパケット構成部202は、図23ないし図26で説明したL2配置用GSE-Liteシグナリングを含むGSE-Liteパケットを構成する。
図28は、GSE-Liteパケット(を含む変調信号)を送信する場合の、図27の送信装置の処理(GSE-Liteの送信処理)を説明するフローチャートである。
ステップS111ないしS116において、データ構成部331は、GSE-Liteパケットを含むPLP#1を構成し、フレーム化部34に供給する。
すなわち、ステップS111において、検査部41が、図10のステップS11と同様に、GSE-Liteパケットに含めるPDUを取得し、処理は、ステップS112に進む。
ステップS112では、検査部41が、図10のステップS12と同様に、PDUのサイズをチェックし、GSE-Liteパケット構成部202に供給して、処理は、ステップS113に進む。
ステップS113では、GSE-Liteパケット構成部202が、検査部41からのPDU、すなわち、最大サイズが制限サイズに制限されたPDUをデータフィールドに配置し、かつ、L2配置用GSE-Liteシグナリングを配置した(含んだ)GSE-Liteパケットを構成して、BBF構成部43に供給し、処理は、ステップS114に進む。
ステップS114では、シグナリング生成部201が、コントローラ31の制御に従って、通常のBBシグナリング、及び、L1シグナリングを生成する。そして、シグナリング生成部201は、BBシグナリングを、BBF構成部43に供給し、L1シグナリングを、フレーム化部34に供給して、処理は、ステップS114からステップS115に進む。
ステップS115では、BBF構成部43が、図10のステップS15と同様に、GSE-Liteパケット構成部202からのGSE-Liteパケットをデータフィールドに配置し、かつ、シグナリング生成部201からのBBシグナリングをBBヘッダに配置したBBFを構成し、FEC符号化部44に供給して、処理は、ステップS116に進む。
ステップS116では、FEC符号化部44が、図10のステップS16と同様に、BBF構成部43からのBBFをFEC符号化し、その結果得られるFECフレームを、PLP#1として、フレーム化部34に供給して、処理は、ステップS117に進む。
以上のように、データ構成部331において、GSE-Liteパケットを含むFECフレームが構成され、PLP#1として、フレーム化部34に供給されるのと並行して、必要に応じて、例えば、データ構成部332において、GSEパケットを含むFECフレームが構成され、PLP#2として、フレーム化部34に供給されるとともに、データ構成部333において、TSパケットを含むFECフレームが構成され、PLP#3として、フレーム化部34に供給される。
ステップS117では、フレーム化部34が、図10のステップS17と同様に、シグナリング生成部201からのL1シグナリングと、データ構成部331ないし333それぞれからのPLP#1ないしPLP#3等の1個以上のPLPとを含んだT2フレーム又はC2フレームを構成し、OFDM変調部35に供給して、処理は、ステップS118に進む。
ステップS118では、OFDM変調部35が、図10のステップS18と同様に、フレーム化部34からのT2フレーム又はC2フレームをOFDM変調し、その結果得られる変調信号を送信して、GSE-Liteの送信処理は終了する。
なお、図28のGSE-Liteの送信処理は、パイプラインで、繰り返し行われる。
<本技術を適用した受信装置の第3実施の形態>
図29は、本技術を適用したデータ処理装置としての受信装置の第3実施の形態の構成例を示すブロック図である。
なお、図中、図14の場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。
図14の受信装置では、GSE-Liteシグナリングとして、L1配置用GSE-Liteシグナリングを採用するが、図29の受信装置では、GSE-Liteシグナリングとして、L2配置用GSE-Liteシグナリングを採用する。
そのため、図29の受信装置では、図14のGSE-Liteパケット抽出部62及びコントローラ56に代えて、それぞれ、GSE-Liteパケット抽出部211及びコントローラ212が設けられており、その他の点は、図14の場合と同様に構成されている。
GSE-Liteパケット抽出部211には、BBヘッダ処理部61から、BBFが供給される。
GSE-Liteパケット抽出部211は、図14のGSE-Liteパケット抽出部62と同様に、BBヘッダ処理部61からのBBFから、そのデータフィールドに配置されているGSE-Liteパケットを抽出し、PDU抽出部63に供給(出力)する。
また、GSE-Liteパケット抽出部211は、BBヘッダ処理部61からのBBFに含まれるGSEパケット(GSE-Liteパケット)から、L2配置用GSE-Liteシグナリングとしての図23で説明したラベル、図24で説明したプロトコルタイプ、図25で説明したエクステンションヘッダ、又は、図26で説明したディスクリプタGSE_Options_descriptor()を抽出し、コントローラ212に供給する。
コントローラ212には、GSE-Liteパケット抽出部211から、L2配置用GSE-Liteシグナリングが供給される他、フレーム処理部52から、通常のPLP_PAYLOAD_TYPEが供給されるとともに、BBヘッダ処理部61から、通常のBBヘッダが供給される。
コントローラ212は、図14のコントローラ56と同様に、受信装置を構成する各ブロックを、必要に応じて制御する。
さらに、コントローラ212は、フレーム処理部52からのPLP_PAYLOAD_TYPEや、BBヘッダ処理部61からのBBヘッダのMATYPE-1、GSE-Liteパケット抽出部211からのL2配置用GSE-Liteシグナリングに基づき、FEC復号部53からストリーム処理部54に供給されたBBFのデータフィールドが、GSE-Liteパケット、TSパケット、及び、GSEパケット(あるいは、その他のデータ)のうちのいずれであるかを識別するデータフィールドの識別を行い、その識別結果に基づいて、出力部55を制御する。
すなわち、コントローラ212は、フレーム処理部52からのPLP_PAYLOAD_TYPEや、BBヘッダ処理部61からのBBヘッダのMATYPE-1に基づき、FEC復号部53からストリーム処理部54に供給されたBBFのデータフィールドが、TSパケット、及び、GSEパケット(あるいは、その他のデータ)のうちのいずれであるかを識別する。
さらに、コントローラ212は、GSE-Liteパケット抽出部211からのL2配置用GSE-Liteシグナリングに基づき、FEC復号部53からストリーム処理部54に供給されたBBFのデータフィールドが、GSE-Liteパケットであるかどうかを識別する。
コントローラ212は、ストリーム処理部54に供給されたBBFのデータフィールドが、GSE-Liteパケットであると識別した場合には、図14のコントローラ56と同様に、そのBBFに対して、PDU抽出部63の出力を選択するように、出力部55を制御する。
その結果、出力部55は、ストリーム処理部54に供給されたBBFに対して、PDU抽出部63が出力する、そのBBFに含まれるGSE-Liteパケットに配置されていた制限サイズ以下のPDUを選択して出力する。
また、コントローラ212は、ストリーム処理部54に供給されたBBFのデータフィールドが、TSパケットであると識別した場合には、図14のコントローラ56と同様に、そのBBFに対して、スムージング部66の出力を選択するように、出力部55を制御する。
その結果、出力部55は、ストリーム処理部54に供給されたBBFに対して、スムージング部66が出力する、そのBBFに含まれていたTSパケットを選択して出力する。
さらに、コントローラ212は、ストリーム処理部54に供給されたBBFのデータフィールドが、GSEパケットであると識別した場合には、図14のコントローラ56と同様に、そのBBFに対して、BBF出力部64の出力を選択するように、出力部55を制御する。
その結果、出力部55は、ストリーム処理部54に供給されたBBFに対して、BBF出力部64が出力する、そのBBFそのものを選択して出力する。
以上のように構成される図29の受信装置では、GSEパケット(GSE-Liteパケット)に含まれるL2配置用GSE-Liteシグナリングに基づいて、そのGSEパケットが、GSE-Liteパケットであるかどうかを、容易に識別することができる。
図30は、図29の受信装置の処理(受信処理)を説明するフローチャートである。
ステップS131において、OFDM変調部51が、図27の送信装置から送信されてくる変調信号を、図15のステップS31と同様に受信してOFDM復調し、その結果得られるT2フレーム又はC2フレームを、フレーム処理部52に供給して、処理は、ステップS132に進む。
ステップS132では、フレーム処理部52が、図15のステップS32と同様に、例えば、ユーザの操作等に従い、OFDM復調部51からのT2フレーム又はC2フレームから、所望のPLPを抽出し、FEC復号部53に供給する。
また、フレーム処理部52は、T2フレーム又はC2フレームから抽出したPLPのPLP_PAYLOAD_TYPEを、そのT2フレーム又はC2フレームに含まれるL1-postシグナリングから抽出し、コントローラ212に供給して、処理は、ステップS132からステップS133に進む。
ステップS133では、FEC復号部53が、図15のステップS33と同様に、フレーム処理部52からのPLPをFECフレームとしてFEC復号を行い、その結果得られるBBFを、ストリーム処理部54に供給して、処理は、ステップS134に進む。
ステップS134では、ストリーム処理部54において、BBヘッダ処理部61が、図15のステップS34と同様に、FEC復号部53からのBBFから、BBヘッダを抽出し、コントローラ212に供給する。
さらに、BBヘッダ処理部61は、FEC復号部53からのBBFを、GSE-Liteパケット抽出部211、BBF出力部64、及び、TSパケット抽出部65に供給して、処理は、ステップS134からステップS135に進む。
ステップS135では、GSE-Lite用処理、BBF出力処理、及び、TS用処理が行われ、処理は、ステップS136に進む。
ここで、GSE-Lite用処理では、GSE-Liteパケット抽出部211が、図15のステップS35の場合と同様に、BBヘッダ処理部61からのBBFにGSE-Liteパケットが含まれることと仮定して、そのBBFから、GSE-Liteパケットを抽出し、PDU抽出部63に供給する。PDU抽出部63は、GSE-Liteパケット抽出部211からのGSE-Liteパケットから、PDUを抽出して、出力部55に出力する。
さらに、GSE-Lite用処理では、GSE-Liteパケット抽出部211が、BBヘッダ処理部61からのBBFに含まれるGSEパケット(GSE-Liteパケット)から、L2配置用GSE-Liteシグナリングを抽出し、コントローラ212に供給する。
BBF出力処理では、BBF出力部64が、図15のステップS35と同様に、BBヘッダ処理部61からのBBFを、出力部55に出力する。
TS用処理では、TSパケット抽出部65が、図15のステップS35と同様に、BBヘッダ処理部61からのBBFにTSパケットが含まれることと仮定して、そのBBFから、TSパケットを抽出し、スムージング部66に供給する。スムージング部66は、TSパケット抽出部65からのTSパケットのスムージングを行って、出力部55に出力する。
ステップS136では、コントローラ212が、フレーム処理部52からのPLP_PAYLOAD_TYPEや、BBヘッダ処理部61からのBBヘッダのMATYPE-1、GSE-Liteパケット抽出部211からのL2配置用GSE-Liteシグナリングに基づき、FEC復号部53からストリーム処理部54に直前に供給されたBBFのデータフィールドが、GSE-Liteパケット、TSパケット、及び、GSEパケットのうちのいずれであるかを識別するデータフィールドの識別を行い、処理は、ステップS137に進む。
ステップS137では、コントローラ212は、ステップS136のデータフィールドの識別の識別結果に基づき、図15のステップS37の場合と同様に、出力部55を制御し、これにより、出力部55は、PDU抽出部63、BBF出力部64、及び、スムージング部66の出力のうちの1つの出力を選択して出力し、受信処理は終了する。
すなわち、出力部55は、コントローラ212の制御に従い、PDU抽出部63が出力する、GSE-Lite用処理の結果得られるPDU、BBF出力部64が出力する、BBF出力処理の結果得られるBBF、又は、スムージング部66が出力する、TS用処理の結果得られるTSパケットを選択して出力する。
なお、図30の受信処理は、パイプラインで、繰り返し行われる。
また、図30では、ステップS135において、GSE-Lite用処理、BBF出力処理、及び、TS用処理のすべてを行い、その後、ステップS136において、PLP_PAYLOAD_TYPEや、MATYPE-1、L2配置用GSE-Liteシグナリングに基づき、BBFのデータフィールドが、GSE-Liteパケット、TSパケット、及び、GSEパケットのうちのいずれであるかを識別するデータフィールドの識別を行うこととしたが、先に、データフィールドの識別を行い、その識別結果に基づいて、GSE-Lite用処理、BBF出力処理、及び、TS用処理のいずれか1つだけを行うことができる。
すなわち、データフィールドの識別の結果、BBFのデータフィールドが、GSE-Liteパケットであることが識別された場合には、GSE-Lite用処理、BBF出力処理、及び、TS用処理のうちの、GSE-Lite用処理だけを行うことができる。
同様に、データフィールドの識別の結果、BBFのデータフィールドが、GSEパケットであることが識別された場合には、BBF出力処理だけを行い、BBFのデータフィールドが、TSパケットであることが識別された場合には、TS用処理だけを行うことができる。
<本技術を適用した送信装置の第4実施の形態>
図31は、本技術を適用したデータ処理装置としての送信装置の第4実施の形態の構成例を示すブロック図である。
なお、図中、図16又は図27の場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。
図16の送信装置では、GSE-Liteシグナリングとして、L1配置用GSE-Liteシグナリングを採用するが、図31の送信装置では、GSE-Liteシグナリングとして、L2配置用GSE-Liteシグナリングを採用する。
そのため、図31の送信装置では、図16のGSE-Liteパケット構成部42及びシグナリング生成部73に代えて、それぞれ、図27のGSE-Liteパケット構成部202及びシグナリング生成部221が設けられており、その他の点は、図16の場合と同様に構成されている。
シグナリング生成部221は、図16のシグナリング生成部73と同様に、コントローラ31の制御に従って、送信装置から送信するデータに適切なBBシグナリングを生成し、BBF構成部74に供給する。
但し、図16のシグナリング生成部73は、GSE-LiteシグナリングとしてのL1配置用GSE-Liteシグナリングを含むBBシグナリングを生成するが、図31のシグナリング生成部221は、L1配置用GSE-Liteシグナリングを含まない、現在のDVB-S2の規定に準拠した、通常のBBシグナリングを生成する。
図32は、GSE-Liteパケット(を含む変調信号)を送信する場合の、図31の送信装置の処理(GSE-Liteの送信処理)を説明するフローチャートである。
ステップS151において、検査部41が、図17のステップS51と同様に、GSE-Liteパケットに含めるPDUを取得し、処理は、ステップS152に進む。
ステップS152では、検査部41が、図17のステップS52と同様に、PDUのサイズをチェックし、GSE-Liteパケット構成部202に供給して、処理は、ステップS153に進む。
ステップS153では、GSE-Liteパケット構成部202が、検査部41からのPDU、すなわち、最大サイズが制限サイズに制限されたPDUをデータフィールドに配置し、かつ、L2配置用GSE-Liteシグナリングを配置したGSE-Liteパケットを構成して、マージ/スライス部72に供給し、処理は、ステップS154に進む。
ステップS154では、マージ/スライス部72が、図17のステップS54と同様に、GSE-Liteパケット構成部202からのGSE-Liteパケットのマージ又はスライスを、必要に応じて行って、BBF構成部74に供給し、処理は、ステップS155に進む。
ステップS155では、シグナリング生成部221が、コントローラ31の制御に従って、通常のBBシグナリングを生成し、BBF構成部74に供給して、処理は、ステップS156に進む。
ステップS156では、BBF構成部74が、図17のステップS56と同様に、マージ/スライス部72からのGSE-Liteパケットをデータフィールドに配置し、かつ、シグナリング生成部221からのBBシグナリングをBBヘッダに配置したBBFを構成し、FEC符号化部75に供給して、処理は、ステップS157に進む。
ステップS157では、FEC符号化部75が、図17のステップS57と同様に、BBF構成部74からのBBFをFEC符号化し、その結果得られるFECフレームを、PLフレーム化部76に供給して、処理は、ステップS158に進む。
ステップS158では、PLフレーム化部76が、図17のステップS58と同様に、FEC符号化部75からのFECフレームに、PLヘッダを付加して、PLフレームを構成し、OFDM変調部35に供給して、処理は、ステップS159に進む。
ステップS159では、OFDM変調部35が、図17のステップS59と同様に、PLフレーム化部76からのPLフレームをOFDM変調し、その結果得られる変調信号を送信して、GSE-Liteの送信処理は終了する。
なお、図32のGSE-Liteの送信処理は、パイプラインで、繰り返し行われる。
<本技術を適用した受信装置の第4実施の形態>
図33は、本技術を適用したデータ処理装置としての受信装置の第4実施の形態の構成例を示すブロック図である。
なお、図中、図21又は図29の場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。
図21の受信装置では、GSE-Liteシグナリングとして、L1配置用GSE-Liteシグナリングを採用するが、図33の受信装置では、GSE-Liteシグナリングとして、L2配置用GSE-Liteシグナリングを採用する。
そのため、図33の受信装置では、図21のGSE-Liteパケット抽出部62及びコントローラ92に代えて、それぞれ、図29のGSE-Liteパケット抽出部211及びコントローラ231が設けられており、その他の点は、図21の場合と同様に構成されている。
コントローラ231には、BBヘッダ処理部61から、通常のBBヘッダが供給されるとともに、GSE-Liteパケット抽出部211から、L2配置用GSE-Liteシグナリングが供給される。
コントローラ231は、図21のコントローラ92と同様に、受信装置を構成する各ブロックを、必要に応じて制御する。
さらに、コントローラ231は、BBヘッダ処理部61からのBBヘッダ(BBシグナリング)や、GSE-Liteパケット抽出部211からのL2配置用GSE-Liteシグナリングに基づき、FEC復号部53からストリーム処理部54に供給されたBBFのデータフィールドが、GSE-Liteパケット、TSパケット、及び、GSEパケットのうちのいずれであるかを識別するデータフィールドの識別を行い、その識別結果に基づいて、出力部55を制御する。
すなわち、コントローラ231は、BBヘッダ処理部61からのBBヘッダのMATYPE-1に基づき、FEC復号部53からストリーム処理部54に供給されたBBFのデータフィールドが、TSパケット、及び、GSEパケット(あるいは、その他のデータ)のうちのいずれであるかを識別する。
さらに、コントローラ231は、GSE-Liteパケット抽出部211からのL2配置用GSE-Liteシグナリングに基づき、FEC復号部53からストリーム処理部54に供給されたBBFのデータフィールドが、GSE-Liteパケットであるかどうかを識別する。
コントローラ231は、ストリーム処理部54に供給されたBBFのデータフィールドが、GSE-Liteパケットであると識別した場合には、図21のコントローラ92と同様に、そのBBFに対して、PDU抽出部63の出力を選択するように、出力部55を制御する。
その結果、出力部55は、ストリーム処理部54に供給されたBBFに対して、PDU抽出部63が出力する、そのBBFに含まれるGSE-Liteパケットに配置されていた制限サイズ以下のPDUを選択して出力する。
また、コントローラ231は、ストリーム処理部54に供給されたBBFのデータフィールドが、TSパケットであると識別した場合には、図21のコントローラ92と同様に、そのBBFに対して、スムージング部66の出力を選択するように、出力部55を制御する。
その結果、出力部55は、ストリーム処理部54に供給されたBBFに対して、スムージング部66が出力する、そのBBFに含まれていたTSパケットを選択して出力する。
さらに、コントローラ231は、ストリーム処理部54に供給されたBBFのデータフィールドが、GSEパケットであると識別した場合には、図21のコントローラ92と同様に、そのBBFに対して、BBF出力部64の出力を選択するように、出力部55を制御する。
その結果、出力部55は、ストリーム処理部54に供給されたBBFに対して、BBF出力部64が出力する、そのBBFそのものを選択して出力する。
図34は、図33の受信装置の処理(受信処理)を説明するフローチャートである。
ステップS171において、OFDM変調部51が、図31の送信装置から送信されてくる変調信号を、図22のステップS71の場合と同様に受信してOFDM復調し、その結果得られるPLフレームを、フレーム処理部91に供給して、処理は、ステップS172に進む。
ステップS172では、フレーム処理部91が、図22のステップS72の場合と同様に、例えば、ユーザの操作等に従い、OFDM復調部51からのPLフレームの中から、所望のPLフレームを抽出し、FEC復号部53に供給して、処理は、ステップS173に進む。
ステップS173では、FEC復号部53が、図22のステップS73の場合と同様に、フレーム処理部52からのPLフレームに含まれるFECフレームのFEC復号を行い、その結果得られるBBFを、ストリーム処理部54に供給して、処理は、ステップS174に進む。
ステップS174では、ストリーム処理部54において、BBヘッダ処理部61が、図22のステップS74の場合と同様に、FEC復号部53からのBBFから、BBヘッダを抽出し、コントローラ231に供給する。
さらに、BBヘッダ処理部61は、図22のステップS74の場合と同様に、FEC復号部53からのBBFを、GSE-Liteパケット抽出部211、BBF出力部64、及び、TSパケット抽出部65に供給して、処理は、ステップS174からステップS175に進む。
ステップS175では、GSE-Lite用処理、BBF出力処理、及び、TS用処理が行われ、処理は、ステップS176に進む。
すなわち、GSE-Lite用処理では、GSE-Liteパケット抽出部211が、図22のステップS75の場合と同様に、BBヘッダ処理部61からのBBFにGSE-Liteパケットが含まれることと仮定して、そのBBFから、GSE-Liteパケットを抽出し、PDU抽出部63に供給する。PDU抽出部63は、GSE-Liteパケット抽出部211からのGSE-Liteパケットから、PDUを抽出して、出力部55に出力する。
さらに、GSE-Lite用処理では、GSE-Liteパケット抽出部211が、BBヘッダ処理部61からのBBFに含まれるGSEパケット(GSE-Liteパケット)から、L2配置用GSE-Liteシグナリングを抽出し、コントローラ231に供給する。
また、BBF出力処理では、BBF出力部64が、図22のステップS75の場合と同様に、BBヘッダ処理部61からのBBFを、出力部55に出力する。
さらに、TS用処理では、TSパケット抽出部65が、図22のステップS75の場合と同様に、BBヘッダ処理部61からのBBFにTSパケットが含まれることと仮定して、そのBBFから、TSパケットを抽出し、スムージング部66に供給する。スムージング部66は、TSパケット抽出部65からのTSパケットのスムージングを行って、出力部55に出力する。
ステップS176では、コントローラ231が、BBヘッダ処理部61からのBBヘッダ(BBシグナリング)や、GSE-Liteパケット抽出部211からのL2配置用GSE-Liteシグナリングに基づき、FEC復号部53からストリーム処理部54に直前に供給されたBBFのデータフィールドが、GSE-Liteパケット、TSパケット、及び、GSEパケットのうちのいずれであるかを識別するデータフィールドの識別を行い、処理は、ステップS177に進む。
ステップS177では、コントローラ231は、ステップS176のデータフィールドの識別の識別結果に基づき、出力部55を制御し、これにより、出力部55は、PDU抽出部63、BBF出力部64、及び、スムージング部66の出力のうちの1つの出力を選択して出力し、受信処理は終了する。
すなわち、出力部55は、コントローラ231の制御に従い、PDU抽出部63が出力する、GSE-Lite用処理の結果得られるPDU、BBF出力部64が出力する、BBF出力処理の結果得られるBBF、又は、スムージング部66が出力する、TS用処理の結果得られるTSパケットを選択して出力する。
なお、図34の受信処理は、パイプラインで、繰り返し行われる。
また、図34では、ステップS175において、GSE-Lite用処理、BBF出力処理、及び、TS用処理のすべてを行い、その後、ステップS176において、GSE-LiteシグナリングとしてのBBヘッダに基づき、BBFのデータフィールドが、GSE-Liteパケット、TSパケット、及び、GSEパケットのうちのいずれであるかを識別するデータフィールドの識別を行うこととしたが、先に、データフィールドの識別を行い、その識別結果に基づいて、GSE-Lite用処理、BBF出力処理、及び、TS用処理のいずれか1つだけを行うことができる。
すなわち、データフィールドの識別の結果、BBFのデータフィールドが、GSE-Liteパケットであることが識別された場合には、GSE-Lite用処理、BBF出力処理、及び、TS用処理のうちの、GSE-Lite用処理だけを行うことができる。
同様に、データフィールドの識別の結果、BBFのデータフィールドが、GSEパケットであることが識別された場合には、BBF出力処理だけを行い、BBFのデータフィールドが、TSパケットであることが識別された場合には、TS用処理だけを行うことができる。
なお、図27の送信装置では、シグナリング生成部201において、通常のBBシグナリング及びL1シグナリングを生成することとしたが、シグナリング生成部201では、図9のシグナリング生成部32と同様に、L1配置用GSE-Liteシグナリングを含むBBシグナリングやL1シグナリングを生成することができる。
この場合、図27の送信装置が送信する変調信号には、物理層においてGSE-Liteパケットを識別するためのL1配置用GSE-Liteシグナリング、及び、データリンク層においてGSE-Liteパケットを識別するためのL2配置用GSE-Liteシグナリングの両方が含まれるので、L1配置用GSE-Liteシグナリングにのみ対応する図14の受信装置、及び、L2配置用GSE-Liteシグナリングにのみ対応する図29の受信装置のいずれにおいても、GSE-Liteパケットを識別することができる。
また、図29の受信装置では、コントローラ212において、L2配置用GSE-Liteシグナリングに基づいて、GSE-Liteパケットを識別することとしたが、コントローラ212は、GSE-Liteパケットの識別を、L1配置用GSE-Liteシグナリング、及び、L2配置用GSE-Liteシグナリングのいずれに基づいても行うことが可能なように構成することができる。
コントローラ212を、L1配置用GSE-Liteシグナリング、及び、L2配置用GSE-Liteシグナリングのいずれに基づいても、GSE-Liteパケットを識別することが可能なように構成する場合には、図29の受信装置では、図9及び図27の送信装置のいずれからの変調信号についても、GSE-Liteパケットを識別することができる。
すなわち、コントローラ212を、L1配置用GSE-Liteシグナリング、及び、L2配置用GSE-Liteシグナリングのいずれに基づいても、GSE-Liteパケットを識別することが可能なように構成する場合には、図9の送信装置からの変調信号については、L1配置用GSE-Liteシグナリングに基づいて、出力部55が制御され、図27の送信装置からの変調信号については、L2配置用GSE-Liteシグナリングに基づいて、出力部55が制御される(L1配置用GSE-Liteシグナリング、又は、L2配置用GSE-Liteシグナリングに基づいて、出力部55が制御される)。
以上の点、図27の送信装置、及び、図29の受信装置についてだけでなく、図31の送信装置、及び、図33の受信装置についても、同様である。
<本技術を適用した受信装置の第5実施の形態>
図35は、本技術を適用したデータ処理装置としての受信装置の第5実施の形態の構成例の概要を示すブロック図である。
図35において、受信装置は、復調LSI301を有する。
復調LSI301は、図8の復調LSI21と同様に、DVB-X2の変調信号を受信し、その変調信号を、BBFに復調する。
BBFに、GSE-Liteパケットが含まれる場合、復調LSI301は、図8の復調LSI21と同様に、BBFから、GSE-Liteパケットを抽出し、そのGSE-Liteパケットから、PDU(例えば、IPパケット等)を抽出して、外部に出力する。
また、BBFに、GSE-Liteパケット以外のGSEパケット等が含まれる場合、復調LSI301は、図8の復調LSI21と同様に、そのBBFを、そのまま外部に出力する。
なお、BBFに、GSE-Liteパケットが含まれる場合、復調LSI301は、上述したように、BBFから、GSE-Liteパケットを抽出し、そのGSE-Liteパケットから、PDUを抽出して、外部に出力する他、GSE-Liteパケットそのものを、外部に出力することができる。
復調LSI301において、GSE-Liteパケットを出力するか、又は、GSE-Liteパケットから抽出されたPDUを出力するかは、選択することができる。
図36は、本技術を適用したデータ処理装置としての受信装置の第5実施の形態の構成例の詳細を示すブロック図である。
なお、図中、図14の場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。
図36の受信装置は、セレクタ301、及び、選択制御部302が新たに設けられている他は、図14の場合と同様に構成されている。
セレクタ301には、GSE-Liteパケット抽出部62から、GSE-Liteパケットが供給されるとともに、PDU抽出部63から、GSE-Liteパケットから抽出されたPDUが供給される。
セレクタ301は、選択制御部302による制御に従い、GSE-Liteパケット抽出部62からのGSE-Liteパケット、又は、PDU抽出部63からの、GSE-Liteパケットから抽出されたPDUを選択して、出力部55に供給する。
選択制御部302は、例えば、ユーザによる操作等に従い、セレクタ301を制御することにより、セレクタ301に、GSE-Liteパケット抽出部62から出力されるGSE-Liteパケット、又は、PDU抽出部63から出力されるPDUを選択させ、出力部55に出力させる。
以上のように構成される受信装置では、セレクタ301において、選択制御部302の制御に従い、GSE-Liteパケット抽出部62からのGSE-Liteパケット、又は、PDU抽出部63からの、GSE-Liteパケットから抽出されたPDUが選択され、出力部55に供給(出力)される。
したがって、図14では、L1配置用GSE-Liteシグナリングに基づき、FEC復号部53からストリーム処理部54に直前に供給されたBBFのデータフィールドが、GSE-Liteパケットであることが識別された場合には、出力部55において、PDU抽出部63が出力する、GSE-Liteパケットから抽出されたPDUが出力されるが、図36では、出力部55において、GSE-Liteパケット抽出部62が出力するGSE-Liteパケット、及び、PDU抽出部63が出力する、GSE-Liteパケットから抽出されたPDUのうちのいずれを出力するかを選択することができる。
セレクタ301において、GSE-Liteパケット抽出部62が出力するGSE-Liteパケットが選択され、出力部55から外部に出力される場合、そのGSE-Liteパケットの処理は、外部の装置に委ねられる。
なお、図21、図29、及び、図33の受信装置についても、図36の場合と同様に、セレクタ301、及び、選択制御部302を設け、GSE-Liteパケットを出力するか、又は、そのGSE-Liteパケットから抽出されたPDUを出力するかを選択可能なように構成することができる。
また、図14、図21、図29、及び、図33の受信装置は、PDU抽出部63を設けずに構成することができる。図14、図21、図29、及び、図33の受信装置を、PDU抽出部63を設けずに構成する場合には、GSE-Liteパケット抽出部62及び211が出力するGSE-Liteパケットが、出力部55に供給されて、外部に出力される。この場合、GSE-Liteパケットの処理は、外部の装置に委ねられる。
[本技術を適用したコンピュータの説明]
次に、上述した一連の処理は、ハードウェアにより行うこともできるし、ソフトウェアにより行うこともできる。一連の処理をソフトウェアによって行う場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、マイクロコンピュータ等のコンピュータにインストールされる。
そこで、図37は、上述した一連の処理を実行するプログラムがインストールされるコンピュータの一実施の形態の構成例を示している。
プログラムは、コンピュータに内蔵されている記録媒体としてのハードディスク105やROM103に予め記録しておくことができる。
あるいはまた、プログラムは、リムーバブル記録媒体111に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体111は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することができる。ここで、リムーバブル記録媒体111としては、例えば、フレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto Optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリ等がある。
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体111からコンピュータにインストールする他、通信網や放送網を介して、コンピュータにダウンロードし、内蔵するハードディスク105にインストールすることができる。すなわち、プログラムは、例えば、ダウンロードサイトから、ディジタル衛星放送用の人工衛星を介して、コンピュータに無線で転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送することができる。
コンピュータは、CPU(Central Processing Unit)102を内蔵しており、CPU102には、バス101を介して、入出力インタフェース110が接続されている。
CPU102は、入出力インタフェース110を介して、ユーザによって、入力部107が操作等されることにより指令が入力されると、それに従って、ROM(Read Only Memory)103に格納されているプログラムを実行する。あるいは、CPU102は、ハードディスク105に格納されたプログラムを、RAM(Random Access Memory)104にロードして実行する。
これにより、CPU102は、上述したフローチャートにしたがった処理、あるいは上述したブロック図の構成により行われる処理を行う。そして、CPU102は、その処理結果を、必要に応じて、例えば、入出力インタフェース110を介して、出力部106から出力、あるいは、通信部108から送信、さらには、ハードディスク105に記録等させる。
なお、入力部107は、キーボードや、マウス、マイク等で構成される。また、出力部106は、LCD(Liquid Crystal Display)やスピーカ等で構成される。
ここで、本明細書において、コンピュータがプログラムに従って行う処理は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に行われる必要はない。すなわち、コンピュータがプログラムに従って行う処理は、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含む。
また、プログラムは、1のコンピュータ(プロセッサ)により処理されるものであっても良いし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであっても良い。
なお、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
すなわち、本技術は、GSE-Liteパケットを、DVB-T2、DVB-C2、及び、DVB-S2以外の、例えば、DVB-NGHやATSC(Advanced Television Systems Committee)3.0その他の規格で送信する場合にも適用可能である。
なお、本技術は、以下のような構成をとることができる。
<1>
最大サイズが4096バイト以下の所定の制限サイズに制限されたPDU(Protocol Data Unit)のみを対象として、前記PDUをデータフィールドに配置したGSE(Generic Stream Encapsulation)パケットであるGSE-Liteパケットを構成するパケット構成部を備え、
前記GSE-Liteパケットは、OSI(Open Systems Interconnection)参照モデルのデータリンク層において、データが前記GSE-Liteパケットであることを識別するためのシグナリングであるGSE-Liteシグナリングを含む
データ処理装置。
<2>
前記パケット構成部は、前記GSE-LiteシグナリングをGSEヘッダに含む前記GSE-Liteパケットを構成する
<1>に記載のデータ処理装置。
<3>
前記パケット構成部は、前記GSEヘッダのラベルを、前記GSE-Liteシグナリングに用いる
<2>に記載のデータ処理装置。
<4>
前記パケット構成部は、前記GSEヘッダのプロトコルタイプを、前記GSE-Liteシグナリングに用いる
<2>に記載のデータ処理装置。
<5>
前記パケット構成部は、前記GSEヘッダのエクステンションヘッダを、前記GSE-Liteシグナリングに用いる
<2>に記載のデータ処理装置。
<6>
前記パケット構成部は、
GSEヘッダのプロトコルタイプが、LLC(Logical Link Control)情報を伝送するGSEパケットに割り当てられた値になっているGSEパケットであるGSE-LLCパケットでもある前記GSE-Liteパケットを構成し、
前記GSE-LLCパケットのディスクリプタを、前記GSE-Liteシグナリングに用いる
<1>に記載のデータ処理装置。
<7>
前記GSE-Liteパケットを、前記OSI参照モデルの物理層において、データが前記GSE-Liteパケットであることを識別するための他のGSE-Liteシグナリングとともに送信する
<1>ないし<6>のいずれかに記載のデータ処理装置。
<8>
前記制限サイズは、1542バイト、1538バイト、1530バイト、1526バイト、1522バイト、1518バイト、又は、1500バイトである
<1>ないし<7>のいずれかに記載のデータ処理装置。
<9>
最大サイズが4096バイト以下の所定の制限サイズに制限されたPDU(Protocol Data Unit)のみを対象として、前記PDUをデータフィールドに配置したGSE(Generic Stream Encapsulation)パケットであるGSE-Liteパケットを構成するパケット構成ステップを含み、
前記GSE-Liteパケットは、OSI(Open Systems Interconnection)参照モデルのデータリンク層において、データが前記GSE-Liteパケットであることを識別するためのシグナリングであるGSE-Liteシグナリングを含む
データ処理方法。
<10>
最大サイズが4096バイト以下の所定の制限サイズに制限されたPDU(Protocol Data Unit)のみを対象として、前記PDUをデータフィールドに配置したGSE(Generic Stream Encapsulation)パケットであるGSE-Liteパケットを構成するパケット構成部
として、コンピュータを機能させるためのプログラムであり、
前記GSE-Liteパケットは、OSI(Open Systems Interconnection)参照モデルのデータリンク層において、データが前記GSE-Liteパケットであることを識別するためのシグナリングであるGSE-Liteシグナリングを含む
プログラム。
<11>
最大サイズが4096バイト以下の所定の制限サイズに制限されたPDU(Protocol Data Unit)のみを対象として構成された、前記PDUをデータフィールドに配置したGSE(Generic Stream Encapsulation)パケットであるGSE-Liteパケットであって、OSI(Open Systems Interconnection)参照モデルのデータリンク層において、データが前記GSE-Liteパケットであることを識別するためのシグナリングであるGSE-Liteシグナリングを含む前記GSE-Liteパケットを受信する受信部と、
前記GSE-Liteシグナリングが、データが前記GSE-Liteパケットであることを表している場合に、前記GSE-Liteパケット、又は、前記GSE-Liteパケットから抽出された前記PDUを出力する出力部と
を備えるデータ処理装置。
<12>
前記受信部は、前記GSE-LiteシグナリングをGSEヘッダに含む前記GSE-Liteパケットを受信し、
前記GSEヘッダに含まれる前記GSE-Liteシグナリングに応じて、前記出力部の出力を制御する制御部をさらに備える
<11>に記載のデータ処理装置。
<13>
前記制御部は、前記GSEヘッダのラベルを、前記GSE-Liteシグナリングとして用いて、前記出力部の出力を制御する
<12>に記載のデータ処理装置。
<14>
前記制御部は、前記GSEヘッダのプロトコルタイプを、前記GSE-Liteシグナリングとして用いて、前記出力部の出力を制御する
<12>に記載のデータ処理装置。
<15>
前記制御部は、前記GSEヘッダのエクステンションヘッダを、前記GSE-Liteシグナリングとして用いて、前記出力部の出力を制御する
<12>に記載のデータ処理装置。
<16>
前記受信部は、GSEヘッダのプロトコルタイプが、LLC(Logical Link Control)情報を伝送するGSEパケットに割り当てられた値になっているGSEパケットであるGSE-LLCパケットでもある前記GSE-Liteパケットを受信し、
前記GSE-LLCパケットのディスクリプタを、前記GSE-Liteシグナリングとして用い、前記GSE-Liteシグナリングに応じて、前記出力部の出力を制御する制御部をさらに備える
<11>に記載のデータ処理装置。
<17>
前記受信部は、前記GSE-Liteパケットとともに、前記OSI参照モデルの物理層において、データが前記GSE-Liteパケットであることを識別するための他のGSE-Liteシグナリングを受信し、
前記GSE-Liteシグナリング、又は、前記他のGSE-Liteシグナリングに応じて、前記出力部の出力を制御する制御部をさらに備える
<11>ないし<16>のいずれかに記載のデータ処理装置。
<18>
前記制限サイズは、1542バイト、1538バイト、1530バイト、1526バイト、1522バイト、1518バイト、又は、1500バイトである
<11>ないし<17>のいずれかに記載のデータ処理装置。
<19>
最大サイズが4096バイト以下の所定の制限サイズに制限されたPDU(Protocol Data Unit)のみを対象として構成された、前記PDUをデータフィールドに配置したGSE(Generic Stream Encapsulation)パケットであるGSE-Liteパケットであって、OSI(Open Systems Interconnection)参照モデルのデータリンク層において、データが前記GSE-Liteパケットであることを識別するためのシグナリングであるGSE-Liteシグナリングを含む前記GSE-Liteパケットを受信する受信ステップと、
前記GSE-Liteシグナリングが、データが前記GSE-Liteパケットであることを表している場合に、前記GSE-Liteパケット、又は、前記GSE-Liteパケットから抽出された前記PDUを出力する出力ステップと
を含むデータ処理方法。
<20>
最大サイズが4096バイト以下の所定の制限サイズに制限されたPDU(Protocol Data Unit)のみを対象として構成された、前記PDUをデータフィールドに配置したGSE(Generic Stream Encapsulation)パケットであるGSE-Liteパケットであって、OSI(Open Systems Interconnection)参照モデルのデータリンク層において、データが前記GSE-Liteパケットであることを識別するためのシグナリングであるGSE-Liteシグナリングを含む前記GSE-Liteパケットを受信する受信部と、
前記GSE-Liteシグナリングが、データが前記GSE-Liteパケットであることを表している場合に、前記GSE-Liteパケット、又は、前記GSE-Liteパケットから抽出された前記PDUを出力する出力部と
して、コンピュータを機能させるためのプログラム。