JP6185783B2 - 軸流圧縮機、軸流圧縮機を備えたガスタービンおよび軸流圧縮機の改造方法 - Google Patents

軸流圧縮機、軸流圧縮機を備えたガスタービンおよび軸流圧縮機の改造方法 Download PDF

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Description

本発明は、軸流圧縮機、軸流圧縮機を備えたガスタービンおよび軸流圧縮機の改造方法に関する。
軸流圧縮機は、ジェットエンジンや産業用ガスタービン、気流分離装置、集塵機、真空ポンプ、風洞、プロパン酸化脱水素装置、パイプライン圧送装置等の様々な用途において、広く利用されている。軸流圧縮機は作動ガスがロータの回転軸に沿って流れる圧縮機であり、作動ガスがロータ回転軸に対して垂直方向に流れる遠心圧縮機と比較して径に対する流量が大きく、高圧力比となる。
ガスタービンに軸流圧縮機を適用した例として、特開2004−27926号公報(特許文献1)がある。特許文献1には、「各種サイクルに適用することが可能なガスタービン設備の製造方法」として、「概略設定された条件をもとに、予めガスタービン設備の主要部を設定し、主要部を基準に所望のサイクルに適した条件を得る圧縮機及びタービンの段数を設定し、主要部のうち設定した段数の圧縮機およびタービンを組み合わせて構成する。また、設定した圧縮機またはタービンの段数が、複数の所望のサイクルで異なる場合に、複数のサイクルのガスタービンの軸受け間距離を等しくするように、段数の少ないサイクルに、概略円盤状でその外周部が圧縮機またはタービンの概略環状流路の内周壁の一部となる部材を組み合わせて構成する」という技術が記載されている。
また、圧縮機の静翼取り付け構造の例として、特開2006−132532号公報(特許文献2)がある。特許文献2には、「ガスタービンエンジン用のステータベーン組立体であって、複数の円周方向に間隔を置いて配置されたステータベーンダブレットを含み、各前記ダブレットが、各ステータベーンのそれぞれの外側ステータベーンプラットフォームにおいて互いに結合された一対のステータベーンを含み、各前記ステータベーンプラットフォームが、該ステータベーン組立体の周りで少なくとも部分的に円周方向に延びる圧縮機ケーシングから延びたベーンレールに対して各前記ダブレットを摺動可能に結合するように構成されている、ステータベーン組立体」が記載されている。
特開2004−27926号公報 特開2006−132532号公報
例えば、軸流圧縮機の運転時において設計時に想定された運転条件と異なる運転が行なわれる場合や出力向上等を目的に運転条件が変更される場合に、軸流圧縮機の後段側において翼の信頼性が十分に確保できなくなる場合がある。このとき、圧縮機後段翼の翼形状、翼取付け位置または翼段数の再設計により、翼の信頼性を確保できる場合がある。また、翼信頼性の問題以外にも、軸流圧縮機の設計後に新技術が開発され、軸流圧縮機の翼形状、翼取付け位置または翼段数を変更することで既設のガスタービンの出力や効率等の性能向上が見込まれる場合がある。
一方、圧縮機ケーシングに設けられるダブテイル溝は一般に初期設計段階における静翼のハブの大きさに合わせて設計されており、ダブテイル構造を変更することは困難である。そのため、静翼の翼形状、翼取付け位置または翼段数を変更する際に、変更の自由度が制限されてしまうことがある。そこで、本発明は、静翼の翼形状、翼取付け位置または翼段数を変更する際の制限が比較的小さい軸流圧縮機を提供することを目的とする。
本発明は、回転軸であるロータと、前記ロータに取付けられた複数の動翼と、前記ロータ及び前記動翼を覆う圧縮機ケーシングと、前記圧縮機ケーシングに取り付けられた複数の静翼とを備え、前記動翼および前記静翼がそれぞれ前記回転軸の周方向に複数枚配置されて動翼列および静翼列が形成され、前記動翼列および前記静翼列が前記回転軸の軸方向に複数列配置された軸流圧縮機であって、前記静翼が翼部を支持するための土台であるダブテイルを備え、前記ダブテイルを挿入して前記静翼を取り付けるための前記回転軸の周方向に延びるダブテイル溝が前記圧縮機ケーシングに形成され、一つの前記ダブテイル溝に、属する静翼列の異なる2以上の静翼が取り付けられており、一つの前記ダブテイル溝に、前記回転軸の軸方向に複数の前記ダブテイルが挿入され、前記回転軸の軸方向に並んだ前記ダブテイルには、それぞれ互いに対向する側面にダブテイルキー溝が向かい合うように形成され、向かい合う2つの前記ダブテイルキー溝に跨るダブテイルキーが挿入されていることを特徴とする。
本発明によれば、静翼の翼形状、翼取付け位置または翼段数を変更する際の制限が比較的小さい軸流圧縮機を提供できる。
第1の実施例の静翼取付け構造の概要図である。 ガスタービンの概要図である。 軸流圧縮機の概要断面図である。 部分負荷運転時の圧縮機段負荷の概念図である。 蒸気噴射機構を備えた燃焼器の概要図である。 蒸気噴射機構を備えたガスタービンにおける軸流圧縮機の翼負荷概念図である。 吸気噴霧機構を備えた軸流圧縮機の概要図である。 吸気噴霧機構を備えた軸流圧縮機の翼負荷概念図である。 比較例の軸流圧縮機における静翼取付け構造の断面概要図である。 比較例の軸流圧縮機における静翼取付け構造の概要図である。 第1の実施例において静翼を単段翼に変更する際の概要図である。 複数段のダブテイルに渡って単独翼を取り付ける構造の概要図である。 第1の実施例において静翼の取付け位置を変更する際の概要図である。 第1の実施例において静翼をタンデム翼に変更する際の概要図である。 第1の実施例において静翼をスプリッタ翼に変更する際の概要図である。 比較例の軸流圧縮機の圧縮機ケーシングを改造する際の概要図である。 第2の実施例における静翼取付け構造の概要図である。 第2の実施例において静翼の段数を減少させた際の概要図である。 第2の実施例において複数段の静翼を連結したシュラウドを取り付けた概要図である。 第3の実施例の静翼取付け構造の概要図である。 第4の実施例の静翼取付け構造の概要図である。 第4の実施例の静翼取付け構造に一体型ダブテイルを適用した概要図である。 第4の実施例の静翼取付け構造に他の一体型ダブテイルを適用した概要図である。 第4の実施例の静翼取付け構造の変形例を示す概要図である。 第4の実施例の静翼取付け構造の他の変形例を示す概要図である。 第5の実施例の静翼取付け構造の概要図である。
以下、本発明の実施例として、ガスタービン用の軸流圧縮機の例を挙げてを説明するが、各実施例の構成はガスタービン用の軸流圧縮機以外にも当然適用可能である。
図2にガスタービン構成図の概略を示す。以下、図2を用いてガスタービンシステムの構成例について説明する。ガスタービンシステムは、空気16を圧縮して高圧空気161を生成する軸流圧縮機11と、高圧空気161と燃料162を混合して燃焼させる燃焼器12と、高温の燃焼ガス163により回転駆動するタービン13から構成されている。軸流圧縮機11とタービン13は回転軸15を介して発電機14と接続されている。
次に、作動流体の流れについて説明する。作動流体である空気16は軸流圧縮機11へ流入し、軸流圧縮機11で圧縮されて高圧空気161となって燃焼器12に流入する。燃焼器12では高圧空気161と燃料162が混合燃焼され、燃焼ガス163が生成される。燃焼ガス163はタービン13を回転させた後、排気ガス165として系外部へ放出される。発電機14は、軸流圧縮機11とタービン13とを連通する回転軸15を通じて伝えられたタービン13の回転動力により駆動される。
また、軸流圧縮機11の後段からは、高圧空気の一部がタービンロータ冷却空気およびシール空気として抽気され、ガスタービンの内周側流路を介してタービン13側へ供給される。この抽気空気167は、冷却空気としてタービンロータを冷却しながら、タービン13の高温燃焼ガス流路へ導かれる。この冷却空気は、タービンの高温燃焼ガス流路からタービンロータ内部へ高温ガスの漏れこみを抑制するシール空気の役割も兼ねている。
図3に、多段の軸流圧縮機の模式図を示す。軸流圧縮機11は、回転軸であるロータ19と、ロータ19に取り付けられた動翼と、ロータ19を囲んで作動ガスを密閉するための圧縮機ケーシング20と、圧縮機ケーシング20に取り付けられた静翼を備える。軸流圧縮機11にはロータ19と圧縮機ケーシング20により環状流路が形成されている。動翼および静翼はそれぞれ周方向に複数枚配置されて動翼列17および静翼列18を形成している。また、動翼列17と静翼列18は軸方向に交互に配列されており、1つの動翼列17と静翼列18とで段を構成している。
最も上流側に配置された動翼列17の上流側には、吸込み流量を制御するための入口案内翼21(IGV:Inlet Guide Vane)が設けられている。後側に配置された動翼列17に流入する作動ガスの流入角(即ち迎え角)は入口案内翼21によって制御される。軸流圧縮機11の前段側の静翼列は、起動時の旋回失速を抑制するための可変機構を備えている。図3では可変機構を備えた静翼列18が可変静翼列181の一段だけの場合を図示しているが、可変静翼列は複数段備えていてもよい。
最終段動翼列171の下流側には、最終段静翼列182と出口案内翼22(EGV:Exit Guide Vane)として前側出口案内翼221および後側出口案内翼222が設けられる。EGV221、222は環状流路内の動翼列17が作動流体に与えた旋回速度成分のほとんど全てを軸流速度成分に転向させる目的でケーシング20に取り付けられた静翼である。そして、EGV222を出た流れを減速させながら燃焼器12へ導入するために、EGV222の下流側にはディフューザ23が設置されている。
なお、図3では出口案内翼22が軸方向に2翼列取り付けられた場合を示すが、出口案内翼22は1翼列であっても、それ以上であっても構わない。また、最終段動翼列171の下流側かつ最終段静翼列182の上流側の内周には、タービンロータ冷却空気およびシール空気として利用する抽気空気167を抽気するための内周抽気スリット24が設けられている。
軸流圧縮機11の環状流路内に作動ガスとして流入する空気16は、この環状流路を通過しながら、各翼列により減速、圧縮されて高温高圧の気流になる。具体的には、動翼列17の回転により流体の運動エネルギーが増加され、空気16は圧縮されながら軸方向に運搬される。そして、空気16は静翼列18で旋回方向速度成分を整流されると同時に減速され、運動エネルギーが圧力エネルギーに変換されることでさらに圧縮される。
このように、作動空気には動翼列により旋回速度が与えられるので、軸流圧縮機11の最終段静翼列182への流れは約50〜60degの流入角で流入することになる。一方、空力性能向上のためには、圧縮機出口に位置するディフューザ23へ流入する流れである高圧空気161は、流入角ゼロ(軸流速度成分)にすることが望ましい。そのため、最終段静翼列182と出口案内翼221、222から構成される静翼列で流れを約60degから0degまで転向させることが重要となる。
タービン13と軸流圧縮機11が1つの軸で連結されている1軸式ガスタービンの運転には、ガスタービンの燃焼温度を定格状態に保持して軸流圧縮機11のIGV21を閉じることで、ガスタービンの運用負荷領域を拡大する運転がある。このような運転においてIGV21を閉じた場合、圧縮機の後段翼列の負荷は増加する傾向にあり、特に最終段静翼列182の負荷増大が懸念される。
図4に軸流圧縮機の定格負荷運転時の段圧力比分布を示す。一般的に、軸流圧縮機の定格負荷運転時の段圧力比分布は、図4に実線で示すように、初段から最終段までほぼ線形に減少する分布である。一方で、部分負荷運転のIGV21および可変静翼181を閉じた場合の段圧力比分布を点線で示す。部分負荷運転時には、IGV21や可変静翼181を有する段落では動翼への流入角が小さくなるため、段圧力比(段負荷)が小さくなる。そして、可変静翼181の後ろの段から最終段までの段圧力比は線形に減少する。一方、可変静翼181段で減少した分の圧力上昇を他の段落で補う必要があるため、必然的に後段側になるほど段圧力比(段負荷)が定格負荷運転時に比べて高くなる。
また、図3で示した圧縮機前段側の可変静翼181が複数段ある場合、通常、複数段の可変静翼もIGV21と連動して開閉される。そのため、IGV21を閉じた部分負荷運転時には、可変静翼列も閉じられる。したがって、可変静翼列のある段落では段仕事が低減することになるが、圧縮機全体の圧力比は変わらないので、可変静翼181が複数段ある場合は後段翼列の負荷が更に増大する結果となる。
さらに、環状流路の後段側では側壁境界層が発達しているため、側壁部分では軸流速度が更に低下する。そして、その影響で静翼列の側壁部では流入角が大きくなり主流部に比べて負荷が増大する。これにより後段側翼列の側壁部では前段側の翼列よりも流れが剥離しやすい状態となる。
そして、大気温度が低い場合には、この部分負荷運転時の後段翼列の負荷増加が顕著となり、翼列の信頼性の低下と空力性能の低下をもたらす。翼負荷が限界ラインに達すると、翼列は剥離により流体励振される。そして、翼列振動応力が許容応力値以上になると翼列が損傷する可能性が高くなる。
一方、タービンとして高圧タービンと低圧タービンとを備え、高圧タービンと圧縮機とを繋ぐ回転軸と、低圧タービンと発電機等の負荷機器とを繋ぐ回転軸とが異なる2軸式ガスタービンがある。このような2軸式ガスタービンにおいては、部分負荷運転で高圧タービンの出力と圧縮機動力をバランスさせるために、IGV21等を閉じて吸込流量を低減させて圧縮機動力を小さくする運転がある。このようなIGV21および可変静翼181が閉じられた運転では、上述の通り、後段翼列、特に最終段静翼列182の負荷が増加するため、性能および信頼性を確保することが課題となる。
上記のようにガスタービンの軸流圧縮機11は定格運転のみならず起動時や部分負荷時、更に大気温度変化に対応して、性能および信頼性を確保する必要がある。特に起動時、部分負荷時および低気温時には最終段静翼列182や出口案内翼22の負荷が上昇するため、軸流圧縮機は、設計段階において想定される様々な運転条件において最終段静翼列182や出口案内翼22の信頼性を確保した状態を保てるよう設計され、製作される。
しかしながら、ガスタービン建設後に出力向上、効率向上またはNOx低減を目的としてガスタービンシステムの変更または運転条件が想定された範囲から外れた運転を行う必要性が発生する場合がある。
ガスタービン本体とは別に付加的な機構を設置することでガスタービンの性能を向上する技術の第一の例として燃焼器への蒸気噴射がある。蒸気噴射機構を備えた燃焼器12の構成について図5を用いて説明する。蒸気噴射型ガスタービンの燃焼器12は車室26、燃焼室27、燃料ノズル28および蒸気ノズル29を有する。
軸流圧縮機11で圧縮された高圧空気161は環状の車室26に流入し、一部は燃焼室27の周壁の下流側に設けられた希釈孔30から燃焼室27内に流入する。残りの高圧空気161は車室26内で燃料ノズル28の近接位置に取り付られた蒸気ノズル29より噴射された蒸気31と混合され温度が低下される。車室26内で蒸気31と混合された圧縮空気は、スワーラ32により旋回成分が付与され、旋回流として燃焼室27内に流入する。スワーラ32より燃焼室27内に流入した蒸気と混合された圧縮空気は燃料ノズル28から噴射された燃料162と混合されて燃焼し、蒸気とともに燃焼ガス163としてタービン13に送られる。
ガスタービンの運転の高効率化・高出力化には、燃焼器の燃焼温度の高温化が有効であるが、その一方で燃焼温度の上昇に伴いNOxの発生量は指数関数的に上昇する。しかし、NOxは拡散火炎の局所的に温度の高い部位で発生するため、蒸気31を燃焼器12内に噴射することにより、燃焼器高温部の燃焼温度を低下させ、NOxを低減させることができる。また、蒸気31を噴射することで燃焼器12内の燃焼温度が低下するため、より多くの燃料を投入してガスタービン出力を増加させることも可能である。
一方、蒸気噴射された燃焼器12では、蒸気31の噴射量の増加に伴い、軸流圧縮機11から吐出された高圧空気161及び蒸気31からなる圧縮流体の導入量が増加する。その結果、圧縮流体を燃焼器12で燃焼させた後の燃焼ガス163が円滑にタービン側へ流出しにくくなり、軸流圧縮機11の吐出圧でもある車室26内の圧力が上昇する。すなわち、蒸気噴射量の増加に伴い、軸流圧縮機11の圧力比が上昇することとなる。したがって軸流圧縮機11の翼の段あたりの圧力比も上昇し、翼負荷が上昇する。
図6に、蒸気噴射機構を備えたガスタービンにおける軸流圧縮機11の段当たりの翼負荷を示す。蒸気噴射を行なうことによる燃焼器12の圧力上昇の影響は軸流圧縮機11の後段ほど顕著となり、図6に示すように蒸気噴射を行なわない場合と比較して翼負荷は後段程高くなる傾向にある。
上述のように、蒸気噴射はNOx低減およびガスタービンの出力向上に有効な技術であり、ガスタービン本体を変更せずに蒸気噴射機構を取り付けるだけで実施することができる。このため、既設のガスタービンの出力向上やNOx低減を目的として蒸気噴射機構を新たに付加する場合がある。またガスタービン建設時に既に蒸気噴射機構を備えていた場合でも、出力が不足した場合に出力向上を目的として初期の想定よりも蒸気噴射量を増加させる要求が発生する場合がある。
一方、ガスタービンの軸流圧縮機11の翼は建設時に想定される運転条件において圧縮機の断熱効率が最適となるよう、また低気温時等の想定される最も過酷な運転条件においても翼の信頼性が確保できるよう最適設計がなされている。そのため、新たに蒸気噴射を増設した場合や出力向上を目的に蒸気噴射量を想定よりも増加させる場合に、軸流圧縮機11の後段翼で信頼性を十分に確保することが困難となる場合がある。
ガスタービン本体とは別に付加的な機構を設置することでガスタービンの性能を向上する技術の第2の例として、吸気噴霧がある。吸気噴霧は、軸流圧縮機入口に微細な液滴を噴霧する機構である。吸気噴霧された軸流圧縮機11における作動流体の流れについて図7を用いて説明する。軸流圧縮機11は、大気から空気16を吸入する。大気から軸流圧縮機11に供給される空気16には吸気噴霧冷却装置35によって水36が噴霧される。噴霧水36は高圧ポンプ37で加圧された後、流量制御弁38で所定の流量に調整され、吸気噴霧冷却装置35内の噴霧ノズルで微細化されて空気16に噴霧される。
微細液滴の一部は軸流圧縮機11に吸込まれる前に蒸発する。この蒸発潜熱により作動流体の温度を低下させることができる。このため大気より低温で高密度な吸込み空気を得ることができ、ガスタービンの出力を増加させられる。また、大気温度が高いほど圧縮機吸込み空気流量(質量流量)を多くする(大きな吸気冷却効果を得る)ことができる。そのため、吸気噴霧冷却装置35を使用することにより、夏季等における出力低下を抑制し、年間を通した大気温度変動に起因するガスタービン出力の変動を抑制することができる。
また、微細液滴のうち軸流圧縮機11に流入する前に蒸発しきれなかった液滴は、液滴のまま軸流圧縮機11内部へ流入する。軸流圧縮機11の内部で液滴は動翼間および静翼間を通過しながら蒸発し、圧縮途中の作動流体の温度を低下させる。この中間冷却効果によって圧縮特性が等温圧縮に近づくため、軸流圧縮機11の動力は低減される。その結果ガスタービンの効率が向上する。軸流圧縮機11へ導入された液滴は、圧縮機吐出までに完全に蒸発する。作動流体は圧縮機吐出から排出される。
図8を使用して吸気噴霧された軸流圧縮機の翼負荷について説明する。吸気噴霧された軸流圧縮機では、軸流圧縮機11の前側段から中間段にかけて液滴が蒸発し、作動ガスの体積流量が増大する。したがって軸流圧縮機11の前側段から中間段にかけては作動ガスの軸流方向速度が増加し、圧縮機翼に対するインシデンスは相対的に低下するため、翼負荷は低下する傾向にある。一方、蒸発が完了した後の圧縮機後段側では、吸気噴霧によって作動ガスが冷却された効果により作動ガスの密度が増加するため圧力が増加し、翼負荷が上昇する。
上述のように、吸気噴霧はガスタービンの出力向上および圧縮機の効率向上に有効な技術であり、ガスタービン本体を変更せずに吸気噴霧機構を取り付けるだけで実施することができる。このため、既設のガスタービンの出力向上や効率向上を目的として吸気噴霧機構を新たに付加する場合がある。また、ガスタービン建設時に既に吸気噴霧機構を備えていた場合でも、夏季等に出力が不足した場合に出力向上を目的として初期の想定よりも吸気噴霧量を増加させる要求が発生する場合がある。
一方、ガスタービンの軸流圧縮機の翼は建設時に想定される運転条件において圧縮機の断熱効率が最適となるよう、また低気温時等の想定される最も過酷な運転条件においても翼の信頼性が確保できるよう最適設計がなされている。そのため、新たに吸気噴霧機構を増設した場合や出力向上・効率向上を目的に吸気噴霧量を想定よりも増加させる場合に、圧縮機の後段翼で信頼性を十分に確保することが困難となる場合がある。
このように、蒸気噴射機構や吸気噴霧機構を新設する場合や、蒸気噴射量や吸気噴霧量を想定よりも増加させる場合には、軸流圧縮機11の後段において翼の信頼性が十分に確保できなくなる場合がある。また、この他にも、例えば抽気量を変更する場合やIGVスケジュールを変更する場合等、ガスタービンの運用時において設計初期段階で想定された運転条件とは異なる運転が行われた場合には、軸流圧縮機11の後段において翼の信頼性が十分に確保できなくなる場合がある。
翼信頼性の問題以外にも、ガスタービン設計後に新たな技術が開発され、軸流圧縮機の後段翼の翼形状、翼取付け位置または翼段数を変更することで既設のガスタービンの性能向上が見込まれる場合がある。ガスタービンの性能向上が見込まれる翼変更の例としては、翼形状そのものを変更するものや、タンデム翼やスプリッタ翼等のように翼段数を変更することが考えられる。
タンデム翼はほぼ同等の大きさの翼を回転軸方向について前後に近接させて配置する翼であり、前後翼による作動ガスへの影響が相互干渉することで双方の境界層剥離を抑制する等の効果が得られる場合がある。スプリッタ翼は前置翼に対して比較的翼弦長の短い翼を前置翼の近傍に取り付けることで前置翼の境界層剥離を抑制する等の効果が得られる場合がある。
このように、軸流圧縮機では、設計当初に対して運転条件を変更したときに翼信頼性を確保する目的または軸流圧縮機の性能を向上させる目的で、出口案内翼22や最終段静翼182を始めとする静翼の翼形状や翼取付け位置、翼列の段数を変更する必要性が発生する場合がある。しかし、比較例の軸流圧縮機の静翼取付け構造では、一般に、翼をケーシングに取り付けるための溝であるケーシングのダブテイル溝が、初期設計段階における静翼のハブの大きさに合わせて設計されている。そのため、ダブテイル形状の制限から、静翼の翼形状や、翼取付け位置または翼列の段数の変更自由度が制限される問題がある。
ここで、比較例の軸流圧縮機39の出口案内翼22または静翼列18の取付け構造について図9を用いて説明する。図9は比較例の軸流圧縮機39の出口案内翼221、222周辺の断面図である。図9では出口案内翼22の1段あたりの負荷を低減するために出口案内翼が2段配置されている例を示す。出口案内翼221、222は、ガスパス中に位置して作動ガスを圧縮または整流する働きをもつ翼部41a、41bと、翼部41a、41bを支持するためのアキシャルダブテイルと呼ばれる回転軸方向に突き出た凸部421a、421bを持った土台であるダブテイル42a、42bとが、一体として機械加工されている。一方、圧縮機ケーシング43は、ダブテイル42a、42bを嵌め込むためのダブテイル42a、42bと概ね同形状のダブテイル溝44a、44bを有する。
そして、ダブテイル44aの凸部421a、421は、それぞれダブテイル溝44aに設けられた凹部441a、441bに嵌め込まれている。同様に、ダブテイル44bも凸部421c、421dを有し、それぞれダブテイル溝44bに設けられた凹部441c、441dに嵌め込まれている。かくして、出口案内翼221、222は、環状流路内に落下しないよう支持されている。
圧縮機運転時、出口案内翼221、222は作動ガスからガス曲げ力を受ける。このガス曲げ力はダブテイル42a、42bを介して圧縮機ケーシング43へ伝えられる。さらにモーメントの釣り合いにより、出口案内翼221、222は回転力を受ける。ダブテイル凸部421a、421b、421c、421dは、この回転力を相殺するためにケーシングより圧縮力を受ける。このように、ダブテイル凸部421a、421b、421c、421dは、曲げ応力を受けることになるため、曲げ応力が材料強度に対して十分に余裕を持つよう設計される。
次に、図10を用いて比較例の軸流圧縮機39のダブテイル形状を説明する。図10は出口案内翼221、222のハブ部およびダブテイル42a、42bのガスパスに接する面を回転軸15側から見た図である。出口案内翼221、222は取付け方向45のように回転軸15に対して周方向へ挿入することで圧縮機ケーシング43に嵌め込まれる。
ダブテイル42a、42bが出口案内翼221、222の翼形状に対して過剰に大きく設計されると、図9のケーシング首部431の幅が狭くなり、ケーシング強度が低下することが懸念される。このためダブテイル42a、42bの軸方向幅L1およびL2は出口案内翼221、222の軸方向長さB1、B2にフィレット幅を加えた長さが十分収まる範囲で小さく設計されており、L1およびL2は出口案内翼221、222の軸流方向長さと概ね同程度となる。具体的には、出口案内翼221、222の軸流方向長さB1およびB2とL1およびL2の比は例えば1.5以下である。一方、D1およびD2は空力的に設計された翼枚数が周方向に配置できるよう決定される。
このように、比較例のダブテイル形状では、出口案内翼221、222の軸方向長さB1およびB2とダブテイル42a、42bの軸方向長さL1およびL2は概ね同程度で設計されている。そのため、既設の軸流圧縮機39に取り付けられた静翼の翼形状や翼取付け位置、翼列の段数を変更する場合にも、出口案内翼のハブがダブテイル42a、42bをはみ出さないよう設計する必要があり、変更の自由度が制限される。
本発明の第1の実施例の静翼取付け構造を図1を用いて説明する。図1のうち、(a)は本発明の第1の実施例を適用した出口案内翼を回転軸の回転方向に沿って見た図であり、(b)は本発明の第1の実施例を適用した出口案内翼を回転中心から見た図である。
本実施例における軸流圧縮機11は、圧縮機11の概中心を通る回転軸15を構成するロータ19と、ロータ19を覆う圧縮機ケーシング20と、ロータ19に取付けられた複数段の動翼列17と、圧縮機ケーシング20に取り付けられた複数段の静翼列18と、軸流圧縮機11の出口に取り付けられた複数段の出口案内翼48、49とを有する。
そして、本実施例では、属する静翼列の異なる2つの静翼である出口案内翼48、49が一体型ダブテイル50に取り付けられており、一体型ダブテイル50は圧縮機ケーシング20に固定するための凸部501a、501bを有する。また、圧縮機ケーシング20には、一体型ダブテイル50の凸部501a、501bを嵌め込むための凹型の溝511a、511bを持つダブテイル溝51が形成されており、一体型ダブテイル50を介して、属する静翼列の異なる出口案内翼48、49が取り付けられている。
本実施例のように、属する静翼列の異なる2つの出口案内翼48、49を一体型ダブテイル50に配置した場合、ダブテイル幅L3が翼1枚あたりの軸流方向長さB1に対して大きくとられる。B1とL3の比は例えば2以上である。本実施例の構造によれば、ダブテイル50の軸方向幅は比較例のダブテイル42と比較して大きくとられており、またダブテイル50は出口案内翼48、49の複数段に跨っている。そのため、出口案内翼48、49の再設計、段数変更、取付け位置の変更を行う場合に出口案内翼の形状・出口案内翼の軸方向位置、出口案内翼の段数を比較的自由に設計可能である。
本実施例の構成は任意の段の静翼で適用可能だが、特に軸流圧縮機の後段に設けられた出口案内翼等、中間に動翼列の段がなく連続して取り付けられている複数の静翼段に適用する事が有効である。軸流圧縮機後段の連続した前後の静翼列に属する静翼を一体のダブテイルに取り付けることで、より高い信頼性と翼形状や翼の軸方向取付位置または翼枚数の変更自由度の確保が可能である。
また、本実施例の構成によれば、ダブテイル51が静翼1段の軸流方向長さに対して2倍以上の軸流方向幅を持つため、軸流圧縮機運用時運転条件が設計時から変更されて圧縮機後段の静翼の翼信頼性を確保するために軸流圧縮機後段の静翼形状を変更する場合や既設の軸流圧縮機の性能を向上させるために軸流圧縮機後段の静翼形状を変更する場合に、軸方向幅を初期静翼の軸方向長さと同等程度の大きさで設計されたダブテイルと比較してダブテイルの大きさによる変更の制限が比較的小さく、翼形状や翼の軸方向取付け位置、翼枚数を変更することが容易となる。
本実施例のダブテイル構造における翼形状の変更方法の1番目の具体例を図11を用いて説明する。図11のうち、(a)が変更前の構造を示し、(b)が変更後の構造を示す。図11に示すように、本実施例のダブテイル構造における翼形状の変更方法として、前後2段で設計された出口案内翼48、49を単段出口案内翼52に変更する方法がある。2段の出口案内翼48、49を単段出口案内翼52に変更して翼弦長および翼厚みを増加することで翼の剛性を向上させることができるため、既設のガスタービンに新たに吸気噴霧や蒸気噴射等の翼負荷に影響のある機構を追加する等して出口案内翼の翼負荷が設計時より増大した場合にも十分な信頼性を確保することが可能となる。また、翼段数を減らすことで加工工程が簡略化され、コストを低減させる効果も期待できる。
また、この際、ダブテイル50の周方向幅を併せて変更することが可能であるため、段あたりの翼枚数を変更することもできる。図11(b)では図11(a)に対してダブテイル50の周方向幅を変更し、出口案内翼の段数を1段に変更し、かつ段あたりの翼枚数を変更している。このように出口案内翼の段数を変化させることは静翼列毎にダブテイルを1つずつ持つ比較例のダブテイル構造では困難である。また、図11では2段の出口案内翼48、49を1段の単段出口案内翼52へ変更する例を示したが、反対に出口案内翼の段数を2段から3段に増加させることも可能である。
なお、出口案内翼を一段に変更する必要性が生じた際に、ダブテイル溝が比較例のダブテイル溝44a、44bであった場合は、図12に示すように、複数のダブテイル42a、42bを備えた一段の出口案内翼53を形成する変更方法も考えられる。この変更方法であれば変更を必要とする既設の軸流圧縮機39の出口案内翼221、222のダブテイルが比較例のダブテイル42a、42bであった場合でも、圧縮機ケーシング43の加工なしに翼段数を変更することができる。
本実施例のダブテイル構造における出口案内翼48、49の変更方法の2番目の具体例を図13を用いて説明する。図13のうち、(a)が変更前の構造を示し、(b)が変更後の構造を示す。図13に示すように、本実施例のダブテイル構造における翼形状の変更方法として、前側の出口案内翼48の取付け位置を後流側へ変更する方法がある。図13(b)では図13(a)に対して前側出口案内翼の取付け位置L4をL5(L4<L5)に変更している。
出口案内翼48は、図示しないさらに前側の段の動翼によって発生する後流の影響で励振力を受けるが、例えば既設のガスタービンに新たに吸気噴霧や蒸気噴射等の翼負荷に影響のある機構を追加する場合や想定外の条件で運転を行なう場合には、出口案内翼48が受ける励振力が増大することが懸念される。このような場合に、出口案内翼48の静翼をより後流側に配置すれば、前側段の動翼の後流の影響を軽減し、信頼性の確保を図ることができる。なお、このように出口案内翼48の取付け位置を変化させることは静翼1段に対してダブテイル1体を割り当てる比較例のダブテイル構造では困難である。
本実施例のダブテイル構造における出口案内翼48、49の変更方法の3番目の具体例について説明する。静翼1段に対してダブテイル1体を割り当てる比較例のダブテイル構造では、出口案内翼48、49をタンデム翼54、55やスプリッタ翼56、57に変化させることは困難であった。
しかし、本実施例のダブテイル構造によれば、出口案内翼48、49を図14に示すようなタンデム翼54、55に変更することや、図15に示すようなスプリッタ翼56、57に変更することができる。そして、本変更例のように出口案内翼48、49をタンデム翼54、55やスプリッタ翼56、57に変更することにより、出口案内翼48、49の翼負荷が設計時より増大した場合等に、タンデム翼前後翼54、55またはスプリッタ翼前後翼56、57の相互作用によって翼面の境界層剥離を抑制し、翼負荷を軽減させることが期待できる場合がある。
上記以外にも、出口案内翼48、49におけるインシデンスを低減させるために取付角を変更する場合や、翼弦長を増加させる場合等の変更においても、本実施例のダブテイル構造は比較例のダブテイル構造と比較して翼形状の変更自由度が高い。このため、出口案内翼48、49の翼負荷が設計時より増大した場合や出口案内翼48、49の変更によって軸流圧縮機11の性能向上が見込まれる場合等に翼の設計変更が容易であるという利点がある。
次に図16を用いて、既設の軸流圧縮機の出口案内翼が比較例のダブテイル構造42a、42bとなっていたときの改造方法を示す。図16(a)は比較例のダブテイル構造42a、42bで2段の出口案内翼221、222を有する軸流圧縮機39における圧縮機ケーシング43の断面図である。圧縮機ケーシング43ではケーシング首部431によって前後のダブテイル溝44a、44bが分断されている。そこでケーシング首部431を切削して除去することで、図16(b)に示すような、前後複数段の翼が取り付けられる一体型ダブテイル50を取り付けるためのダブテイル溝51に変更できる。
即ち、既設の軸流圧縮機において中間に動翼列の段がなく連続して取り付けられている複数の静翼段において、複数段のケーシングのダブテイル溝を連通するよう加工することで、既設の静翼ダブテイル2段ないし3段分に相当する比較的大きいダブテイルを取り付けられるようケーシングを加工することができる。そのため、既設の軸流圧縮機においても容易に一体型ダブテイルを取り付けることが可能となり、翼形状、翼の軸方向取付位置、翼枚数の変更が容易となる。
ケーシング首部431を切削した際の切削面は図16(b)のようにダブテイル溝51の底面と同じ高さとしてもよいが、ダブテイル溝底面よりもわずかに深く掘り込んでもよい。ケーシング首部431をダブテイル溝底面よりわずかに深く掘り込むことで切削公差により生じたわずかな凹凸がダブテイル50の底面と干渉して挿入を阻害するといった事態を未然に防ぐことができる。
なお、本例では既設の軸流圧縮機39の出口案内翼が比較例のダブテイル42a、42bとなっていたときの改造方法を示したが、初期設計時からあらかじめダブテイル溝を図16(b)のように複数段にわたって一体のダブテイル50を取り付けられる形状としておくことが望ましい。
なお、本実施例では初期設計段階において軸方向に2段分の翼列を一体としたダブテイル構造を例に示したが、2段以上の翼列を一体のダブテイル構造としてもよい。この場合、ダブテイル幅に対してダブテイルをケーシングで支える面積が小さくなるためダブテイルの強度には注意が必要となるが、例えば1段あたりの翼弦長を1.5倍にして翼段数を3段から2段に変更するといった変更も可能となり、2段分を一体としたダブテイル構造より再設計の自由度はさらに向上する。
また、本実施例では、前後2段の出口案内翼48、49を一体型ダブテイル50で保持する例について説明したが、ケーシングに取り付けられる複数段の静翼18であれば、一体型ダブテイル50の適用先は出口案内翼に限定されるものではなく、最終段静翼と出口案内翼や、その他の段の静翼のダブテイルとしても適用可能である。
本発明の第2の実施例について説明する。なお、軸流圧縮機全体の基本的な構成や動作原理は第1の実施例と同様のため、重複する部分については詳細な説明を省略する。まず、本実施例に係る軸流圧縮機の静翼取付け構造について図17を用いて説明する。
第1の実施例の一体型ダブテイル51は複数段の静翼である出口案内翼48、49がそれぞれ一枚ずつ取り付けられたものであった。これに対し、本実施例の一体型ダブテイル61では、出口案内翼48、49がそれぞれ周方向についても複数枚取り付けられている。さらに、本実施例では、各段において複数枚の出口案内翼48、49を連結するシュラウド62a、62bが出口案内翼48、49のチップ側に取り付けられている。また、シュラウド62a、62bの内周がガスパスの内周面40に接触しないよう、ガスパスの内周面40にはシュラウド溝65a、65bが形成されている。
ガスタービンの動翼17、IGV21、静翼18および出口案内翼48、49は作動ガス162の乱れ等によりランダムな加振力を受ける。しかし、本実施例の出口案内翼48、49のようにダブテイル61およびシュラウド62によって複数枚の翼の両端を連結した構造とすることにより、出口案内翼48、49に加わるランダムな加振力が連結された複数枚の翼の相互作用により相殺される。この結果、出口案内翼48、49に加わる振動応力が低下するため、出口案内翼48、49の信頼性が向上する。
さらに、翼信頼性の問題として隣接する翼がある特定の位相差で振動した場合、隣接する翼の振動による生じた圧力変動が翼振動を助長することで翼振動が急激に成長する翼列フラッタが生じる可能性がある。しかし、本実施例の出口案内翼48、49では翼間の振動位相差は固定されるため、翼列フラッタが抑制され、出口案内翼48、49の信頼性が向上する。
また本実施例の構造は、ダブテイル61の軸方向幅は比較例のダブテイルの軸方向幅と比較して大きく、またダブテイル61は複数段に跨っているため、出口案内翼48、49の再設計や段数変更、取付け位置の変更を行う場合の制限が小さく、比較的自由に設計することが可能である。
本実施例の構造を適用した軸流圧縮機における出口案内翼48、49の1番目の変更方法の具体例を図18を用いて説明する。図18のうち、(a)が変更前の構造を示し、(b)が変更後の構造を示す。例えば図18に示すように前後2段で設計された出口案内翼48、49を単段出口案内翼52に変更する方法がある。具体的には、図18(a)の翼段数を1段に変更し、かつ段あたりの翼枚数を変更して図18(b)の構成としている。本変更方法では第一の実施例の1番目の変更例と同様の効果として、翼弦長および翼厚みを増加させて翼の剛性を向上させることができる。また、翼段数を減らすことで加工工程が簡略化され、コストを低減させる効果も期待できる。
このように出口案内翼48、49の段数を変化させることは静翼1段に対してダブテイル1体を割り当てる比較例のダブテイル42a、42bでは困難である。また、本変更例では出口案内翼48、49の段数を2段から1段へ変更する例を示したが、本実施例の構造を用いれば出口案内翼48、49の段数を2段から3段に増加させることも可能である。
また、出口案内翼48、49複数枚に渡ってチップを連結するようにシュラウド62a、62bを取り付けた本実施例の構造では、シュラウド62a、62bとガスパスの内周側との間に間隙68が存在する。間隙68では、出口案内翼48、49後流の高圧側から前側の低圧側へ作動ガスの漏れ流れ69が発生するため、圧力比の低下や、漏れ流れ69が主流に混入する際に主流が乱されることによる圧縮機断熱効率の低下が生じる問題がある。この点について、本変更例では、出口案内翼48、49を翼弦長を増加させた1段の静翼52に置き換えることで間隙68の流路長を増加させることができる。そのため、漏れ流れ69の流量を低減し、圧力比や圧縮機断熱効率の低下を軽減できる。
なお、本実施例の構造においても、第1の実施例で2番目の変更例として説明した翼の取付け位置の変更や3番目の変更例として説明したタンデム翼またはスプリッタ翼への変更が可能である。この場合、第2の実施例の変更においても第1の実施例で説明したのと同様の効果が期待できる。
第2の実施例における軸流圧縮機の派生形として、図19に示すように出口案内翼48、49を周方向に複数枚および軸方向に複数段連結した一体型シュラウド72を採用することもできる。属する静翼列の異なる2以上の静翼のチップ側を連結する一体型シュラウド72を採用することにより、図17に示した出口案内翼48、49が複数段ある場合でも各段に別個にシュラウド62a、62bを取り付ける構造と比較して、シュラウドとガスパスの内周側との間隙68の流路長を増加することができる。これにより、漏れ流れ69の流量を低減し、圧力比および圧縮機断熱効率の低下を軽減できる。
本発明の第3の実施例を図20を用いて説明する。なお、軸流圧縮機全体の基本的な構成や動作原理は第1の実施例や第2の実施例と同様のため、重複する部分については詳細な説明を省略する。
本実施例におけるダブテイル溝51は第1の実施例および第2の実施例におけるダブテイル溝51と同じのものを想定しており、出口案内翼48、49の複数段を一つのダブテイル溝51に嵌め込めるだけの十分な軸方向の溝幅を備えている。一方、本実施例では、出口案内翼48、49の各段を別個に支持するダブテイル77、78を備えており、回転軸方向に並んだダブテイル77、78は共に一つのダブテイル溝51に挿入されている。
そして、回転軸方向に並んだダブテイル77、78には、それぞれ互いに対向する側面にダブテイルキー溝76a、76bが向かい合うように形成されている。具体的には、前側出口案内翼ダブテイル77は軸流方向の後流側にダブテイルキー溝76aを持ち、後側出口案内翼ダブテイル78は軸流方向の前側にダブテイルキー溝76bを持つ。そして、前後翼のダブテイルキー溝76a、76bを向かい合わせて形成される長方形の空間には、ダブテイルキー溝76a、76bに跨るダブテイルキー75が挿入されている。
このように本実施例の軸流圧縮機では、出口案内翼ダブテイル77、78が、ダブテイル溝51の凹型溝511a、511bとダブテイル凸部771、781の嵌め合いと、ダブテイルキー溝76a、76bとダブテイルキー75の嵌め合いにより保持されることで、出口案内翼48、49が落下しないよう支持されている。
本実施例の構成によれば、ダブテイル溝形状51の軸方向幅の範囲内で、出口案内翼ダブテイル77、78の軸方向幅を任意に変更可能である。また、ダブテイル溝形状51は第1の実施例や第2の実施例と同様のため、出口案内翼48、49の再設計、段数変更、取付け位置変更を行う場合に、一体型ダブテイル50を用いて更なる設計自由度を確保することもできる。さらに、本実施例では図20(b)に示すように、ダブテイル77、78の周方向幅を異ならしめることにより、前側出口案内翼48と後側出口案内翼49の翼枚数が異なる軸流圧縮機を実現できる。このように、本実施例の構成では翼枚数の自由度も向上させることができる。
本発明の第4の実施例を図21を用いて説明する。なお、軸流圧縮機全体の基本的な構成や動作原理は第1乃至第3の実施例と同様のため、重複する部分については詳細な説明を省略する。
本実施例では、複数段の出口案内翼221、222はそれぞれ、側面に凸部421aおよび421bを持つダブテイル42a、側面に凸部421c、421dを持つダブテイル42bに取り付けられている。すなわち、出口案内翼およびダブテイルは図9に示した比較例の出口案内翼221、222およびダブテイル42a、42bと同じものである。
一方、本実施例のダブテイル溝81の底面には、スペーサーキー82を嵌め込むために、さらにT字型に掘り込まれたスペーサーキー溝812が形成され、スペーサーキー溝812にはスペーサーキー82が挿入されている。また、ダブテイル溝81は、ダブテイルの凸部421a、421dを側面に嵌め込むための凹部511a、511bを持つ。そして、ダブテイル42a、42bは、凹部511a、511bに凸部421a、421dが挿入され、スペーサーキー82と圧縮機ケーシング20との間に形成される空間に凸部421b、421cが挿入されることにより、これらの嵌め合いを利用して圧縮機ケーシング20に取り付けられている。
なお、本実施例におけるスペーサーキー82は内周側端の径がガスパスの外周側の径と同等となるよう設計されている。具体的には、スペーサーキー82の内周面とガスパスの外周すなわちケーシングの内周との差はガスパスに外径に対して0.5%以下とすることが望ましい。スペーサーキー82の内周側端の径をガスパスの外周側の径と同等とすることにより、スペーサーキー82を利用して滑らかなガスパスを形成することができる。
本実施例のようなダブテイル溝81を備えた軸流圧縮機の設計変更の一例として、出口案内翼221、222を第1の実施例で説明した一体型ダブテイル50に取付けられた静翼48、49に変更したときの出口案内翼周辺の構造を図22に示す。図22に示すように、本実施例の構造においても一体型ダブテイル50を適用することが可能であり、静翼をダブテイルの形状を含めて容易に変更することができる。そのため、本実施例の構成によっても、一体型ダブテイル50を適用する等して、静翼の再設計や、段数または取付け位置の変更を行う際の変更自由度を確保する事ができる。なお、第2の実施例で説明した一体型ダブテイル61や一体型シュラウド72の構造や、第3の実施例で説明したダブテイル77、78とダブテイルキー75を用いた取り付け構造を適用することも可能である。
なお、本実施例に適用可能な一体型ダブテイルの形状として、図23に示すようにダブテイル底面にスペーサーキー溝812にも嵌め込まれるような凸部86を取り付けたダブテイル83とすることもできる。この場合はケーシングとダブテイル83の接触面積が図22に示したダブテイル50と比較して大きくなるため、ダブテイル83および圧縮機ケーシング80の信頼性が向上する。
さらに、本実施例の派生形として、図24に示すようにダブテイル溝84の底面にスペーサーキー溝841a、841b、841cを軸方向に複数個設けた構造とすることもできる。本形状とすることで、出口案内翼221、222の再設計や、段数または取付け位置の変更を行う場合に、スペーサーキー82を嵌め込むスペーサーキー溝841を任意に選択することが可能となり、ダブテイルの軸方向幅を適切な幅に調節することが可能となる。
また、本実施例の他の派生形として、図25に示すように、スペーサーキー85の内周側の径方向位置をガスパスよりも大きくし、ガスパスを前側出口案内翼ダブテイル87および後側出口案内翼88で形成する構成とすることもできる。この場合、図21に示される出口案内翼構造と比較して前後に配置される翼同士の翼間距離を短くすることができる等の点で、翼の再設計や、段数または取付け位置の変更を行う際に、より高い変更自由度を確保することができる。
本発明の第5の実施例を図26を用いて説明する。なお、軸流圧縮機全体の基本的な構成や動作原理は第1の実施例と同様のため、重複する部分に関する詳細な説明は省略する。
本実施例では、出口案内翼48、49は、それぞれ第1段ダブテイル91a、91bと一体に形成されており、第1段ダブテイル91a、91bを介して第2段ダブテイル92に取り付けられている。第2段ダブテイル92は、第1段ダブテイル91a、91bを嵌め込むためのダブテイル溝922a、922bを有しており、第1段ダブテイル91a、91bを介して出口案内翼48、49を保持している。そして、第2段ダブテイル92はケーシング20に形成されたダブテイル溝93に取り付けられている。
このように、本実施例では、出口案内翼48、49を取り付けた第1段ダブテイル91が第2段ダブテイル92のダブテイル溝922に周方向から挿入され、さらに第2段ダブテイル92が圧縮機ケーシング20のダブテイル溝93に周方向から挿入されることにより、出口案内翼48、49が落下しないよう圧縮機ケーシング20で支持されている。なお、本実施例では2段分のダブテイル溝922a、922bを備えた第2段ダブテイル92を例に説明しているが、一段または複数段分のダブテイル溝922を備えた第2段ダブテイルとしても良い。
図9に示すような各段に一つのダブテイル42a、42bを直接圧縮機ケーシング43に加工されたダブテイル溝44に嵌め込む比較例の軸流圧縮機39では、翼のコード長の拡大や段数または取付け位置の変更をする際に、圧縮機ケーシング43そのものの改造が必要となるため大規模な加工作業が必要となる。また、軸流圧縮機39を分解してケーシング43を取外してからケーシング43の加工を実施する必要があるため、軸流圧縮機39の運転を長時間停止する必要がある。
これに対し、前記静翼に直接取りつけられた第1段ダブテイルを第2段ダブテイルのダブテイル溝に挿入したダブテイル構造を有する本実施例によれば、例えば運転条件の変更または付加的な機構の設置に対する信頼性確保や既設の軸流圧縮機の性能向上等を目的として、静翼の再設計や、段数または取付け位置の変更を行う場合にも、圧縮機ケーシング自体の加工は不要であり、第2段ダブテイル92の形状を適切に変更するだけでよい。そのため、軸流圧縮機の静翼の変更が容易となる。
また、交換用の第2段ダブテイル92と、静翼及び第1段ダブテイルを圧縮機ケーシング20を取り外す前に予め設計、製作しておけば、軸流圧縮機を分解してケーシング20を取外した後は、製作した第2段ダブテイルと第1段ダブテイルを挿入して静翼を取り付ける作業だけでよいため、比較例の軸流圧縮機39で同様の出口案内翼再設計を行った場合と比較して運転停止期間を短縮できる。
なお、本実施例では静翼先端にシュラウドのない翼を例として説明したが、各段または複数段において周方向の複数枚の静翼を連結するように静翼のチップ側にシュラウドを取り付けた構造とすることもできる。この場合は実施例2と同様にランダム加振や翼列フラッタに対して翼の信頼性を向上させることが可能である。
また、本実施例では例として2段の出口案内翼を第2段ダブテイルに取付けた場合を挙げたが、静翼最終段やその他の静翼でも同様の2層構造を採用したダブテイルとすることができる。
以上のように、属する静翼列の異なる2以上の静翼が取り付けられたダブテイル溝を備えた各実施例の構成によれば、第1、第2の実施例で説明した一体型ダブテイル50、61や、第3の実施例で説明したダブテイルキー75、第4の実施例で説明したスペーサーキー82、第5の実施例で説明した第2段ダブテイル92といった、様々な構造を用いて静翼を圧縮機ケーシングに取り付けることが可能であり、各構造への置き換えも容易である。したがって、以上に説明した各実施例の構成によれば、ダブテイル構造に起因した静翼の変更自由度の制限を抑制でき、静翼の翼形状、翼取付け位置または翼段数を変更する際の制限が比較的小さい軸流圧縮機を提供することができる。
11 軸流圧縮機
12 燃焼器
13 タービン
15 回転軸
16 空気
17 動翼列
171 最終段動翼列
18 静翼列
181 可変静翼列
182 最終段静翼列
19 ロータ
20 圧縮機ケーシング
21 入口案内翼
22 出口案内翼
221 前側出口案内翼
222 後側出口案内翼
39 比較例の軸流圧縮機
40 ガスパス内周面
41 出口案内翼翼部
42 出口案内翼ダブテイル
43 比較例の圧縮機ケーシング
431 ケーシング首部
44 ダブテイル溝
45 ダブテイル取付方向
48 前側出口案内翼
49 後側出口案内翼
50 複数段一体型ダブテイル
51 複数段一体型ダブテイル溝
52 単段出口案内翼
53 単段出口案内翼
61 複数段一体型ダブテイル
62 シュラウド
65 シュラウド溝
72 一体型シュラウド
75 ダブテイルキー
76 ダブテイルキー溝
77 前側出口案内翼ダブテイル
78 後側出口案内翼ダブテイル
80 軸流圧縮機ケーシング
81 ダブテイル溝
812 スペーサーキー溝
82 スペーサーキー
83 ダブテイル
84 ダブテイル溝
841 スペーサーキー溝
85 スペーサーキー
86 凸部
87 前側出口案内翼ダブテイル
88 後側出口案内翼ダブテイル
91 第1段ダブテイル
92 第2段ダブテイル
922 第1段ダブテイル溝
93 ダブテイル溝

Claims (13)

  1. 回転軸であるロータと、前記ロータに取付けられた複数の動翼と、前記ロータ及び前記動翼を覆う圧縮機ケーシングと、前記圧縮機ケーシングに取り付けられた複数の静翼とを備え、前記動翼および前記静翼がそれぞれ前記回転軸の周方向に複数枚配置されて動翼列および静翼列が形成され、前記動翼列および前記静翼列が前記回転軸の軸方向に複数列配置された軸流圧縮機であって、
    前記静翼が翼部を支持するための土台であるダブテイルを備え、前記ダブテイルを挿入して前記静翼を取り付けるための前記回転軸の周方向に延びるダブテイル溝が前記圧縮機ケーシングに形成され、一つの前記ダブテイル溝に、属する静翼列の異なる2以上の静翼が取り付けられており、
    一つの前記ダブテイル溝に、前記回転軸の軸方向に複数の前記ダブテイルが挿入され、
    前記回転軸の軸方向に並んだ前記ダブテイルには、それぞれ互いに対向する側面にダブテイルキー溝が向かい合うように形成され、向かい合う2つの前記ダブテイルキー溝に跨るダブテイルキーが挿入されていることを特徴とする軸流圧縮機。
  2. 回転軸であるロータと、前記ロータに取付けられた複数の動翼と、前記ロータ及び前記動翼を覆う圧縮機ケーシングと、前記圧縮機ケーシングに取り付けられた複数の静翼とを備え、前記動翼および前記静翼がそれぞれ前記回転軸の周方向に複数枚配置されて動翼列および静翼列が形成され、前記動翼列および前記静翼列が前記回転軸の軸方向に複数列配置された軸流圧縮機であって、
    前記静翼が翼部を支持するための土台であるダブテイルを備え、前記ダブテイルを挿入して前記静翼を取り付けるための前記回転軸の周方向に延びるダブテイル溝が前記圧縮機ケーシングに形成され、一つの前記ダブテイル溝に、属する静翼列の異なる2以上の静翼が取り付けられており、
    前記ダブテイル溝の底面に設けられたスペーサーキー溝に嵌め込まれることで前記圧縮機ケーシングに支持されたスペーサーキーを備え、
    前記回転軸の軸方向について複数の前記ダブテイルが、一つの前記ダブテイル溝に挿入され、前記スペーサーキーと前記圧縮機ケーシングとの間に形成される空間と前記ダブテイルに形成される凸部との嵌め合いを利用して前記圧縮機ケーシングに取り付けられていることを特徴とする軸流圧縮機。
  3. 請求項に記載の軸流圧縮機であって、
    前記回転軸の径方向について、前記スペーサーキーの内周側端の径が、前記軸流圧縮機の作動媒体の流路であるガスパスの外周側の径と同等であることを特徴とする軸流圧縮機。
  4. 請求項に記載の軸流圧縮機であって、
    前記回転軸の径方向について、前記スペーサーキーの内周側端の径が、前記軸流圧縮機の作動媒体の流路であるガスパスの外周側の径よりも大きく、
    一つの前記ダブテイル溝に挿入された前記ダブテイルが前記スペーサーキーの内周側端と前記軸流圧縮機のガスパス外周の間の空間に延びていることを特徴とする軸流圧縮機。
  5. 請求項乃至のいずれか1項に記載の軸流圧縮機であって、
    一つの前記ダブテイル溝の底面に前記スペーサーキーを嵌め込むためのスペーサーキー溝を前記回転軸の軸方向について複数備えたことを特徴とする軸流圧縮機。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の軸流圧縮機であって、
    前記回転軸の周方向に隣接する前記静翼のチップ側を連結するシュラウドを備えたことを特徴とする軸流圧縮機。
  7. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の軸流圧縮機と、前記軸流圧縮機で圧縮された圧縮空気と燃料を混合して燃焼させる燃焼器と、前記燃焼器で生成された燃焼ガスによって駆動されるタービンとを備えたことを特徴とするガスタービン。
  8. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の軸流圧縮機の改造方法であって、
    一つの前記ダブテイル溝に取り付けられた属する静翼列が異なる2以上の前記静翼を、コード長および翼厚みを増加させた1以上の静翼に置き換えることを特徴とする軸流圧縮機の改造方法。
  9. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の軸流圧縮機の改造方法であって、
    一つの前記ダブテイル溝に取り付けられた属する静翼列が異なる2以上の前記静翼を、複数の静翼を一体で支持するダブテイルを用いて、複数の静翼を回転軸方向の前後に近接させて配置したタンデム翼、または前置翼と前記前置翼の近傍に取り付けた前記前置翼に対して比較的翼弦長の短い翼からなるスプリッタ翼に変更することを特徴とする軸流圧縮機の改造方法。
  10. 請求項ないしのいずれか1項に記載の軸流圧縮機の改造方法であって、
    一つの前記ダブテイル溝に挿入された複数の前記ダブテイルを、属する静翼列の異なる2以上の静翼を一体で支持するダブテイルに変更することを特徴とする軸流圧縮機の改造方法。
  11. 回転軸であるロータと、前記ロータに取付けられた複数の動翼と、前記ロータ及び前記動翼を覆う圧縮機ケーシングと、前記圧縮機ケーシングに取り付けられた複数の静翼とを備え、前記動翼および前記静翼がそれぞれ前記回転軸の周方向に複数枚配置されて動翼列および静翼列が形成され、前記動翼列および前記静翼列が前記回転軸の軸方向に複数列配置された軸流圧縮機であって、前記静翼が翼部を支持するための土台であるダブテイルを備え、前記ダブテイルを挿入して前記静翼を取り付けるための前記回転軸の周方向に延びるダブテイル溝が前記圧縮機ケーシングに形成され、一つの前記ダブテイル溝に、属する静翼列の異なる2以上の静翼が取り付けられている軸流圧縮機の改造方法であって、
    一つの前記ダブテイル溝に取り付けられた属する静翼列が異なる2以上の前記静翼を、コード長および翼厚みを増加させた1以上の静翼に置き換えることを特徴とする軸流圧縮機の改造方法。
  12. 回転軸であるロータと、前記ロータに取付けられた複数の動翼と、前記ロータ及び前記動翼を覆う圧縮機ケーシングと、前記圧縮機ケーシングに取り付けられた複数の静翼とを備え、前記動翼および前記静翼がそれぞれ前記回転軸の周方向に複数枚配置されて動翼列および静翼列が形成され、前記動翼列および前記静翼列が前記回転軸の軸方向に複数列配置された軸流圧縮機であって、前記静翼が翼部を支持するための土台であるダブテイルを備え、前記ダブテイルを挿入して前記静翼を取り付けるための前記回転軸の周方向に延びるダブテイル溝が前記圧縮機ケーシングに形成され、一つの前記ダブテイル溝に、属する静翼列の異なる2以上の静翼が取り付けられている軸流圧縮機の改造方法であって、
    一つの前記ダブテイル溝に取り付けられた属する静翼列が異なる2以上の前記静翼を、複数の静翼を一体で支持するダブテイルを用いて、複数の静翼を回転軸方向の前後に近接させて配置したタンデム翼、または前置翼と前記前置翼の近傍に取り付けた前記前置翼に対して比較的翼弦長の短い翼からなるスプリッタ翼に変更することを特徴とする軸流圧縮機の改造方法。
  13. 回転軸であるロータと、前記ロータに取付けられた複数の動翼と、前記ロータ及び前記動翼を覆う圧縮機ケーシングと、前記圧縮機ケーシングに取り付けられた複数の静翼と、前記静翼を支持するための土台であるダブテイルとを備え、前記ダブテイルを挿入して前記静翼を取り付けるための前記回転軸の周方向に延びるダブテイル溝を前記圧縮機ケーシングに有し、前記動翼および前記静翼がそれぞれ前記回転軸の周方向に複数枚配置されて形成される動翼列および静翼列が前記回転軸の軸方向に複数列配置された軸流圧縮機の改造方法であって、
    前記回転軸の回転軸方向について前後に並んだ前記ダブテイル溝を隔てるダブテイル溝間の隔壁を切削して複数の前記ダブテイル溝を連通するようケーシングを改造することを特徴とする軸流圧縮機の改造方法。
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