JP6185266B2 - Disposable diapers - Google Patents
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Description
本発明は、使い捨ておむつに関する。 The present invention relates to a disposable diaper.
従来より、使い捨ておむつ等の吸収性物品では、両側部に着用者に向かって起立する一対の側壁部(いわゆる、立体ギャザー)が設けられており、これにより、尿等の排泄物が吸収性物品の側方から漏れることが防止される。 Conventionally, in absorbent articles such as disposable diapers, a pair of side wall parts (so-called three-dimensional gathers) that stand up toward the wearer are provided on both sides, whereby excrement such as urine is absorbed in the absorbent article. Leakage from the side of the is prevented.
特許文献1のパンツ型おむつは、パンツを画成するシート部材と、シート部材の内面に固着された吸収性部材とから構成される。当該おむつでは、吸収性部材の両側縁部に、縦方向に延びる一対の防漏シートが固着される。防漏シートは、コアの両側縁の外側近傍に固着される固定縁部と、吸収性部材の上方へ起立性向を有する自由縁部とを備える。防漏シートの外側には、横方向に延びるシート片が設けられる。シート片の一方の端部は、防漏シートの自由縁部に固着されており、シート片の他方の端部は、上記シート部材の胴周り側部に固着されている。これにより、防漏シートの自由縁部が、常に吸収性部材の上方へ引き起こされている。
The underpants type diaper of
特許文献2の尿パッドは、トップシートと、吸収体と、バックシートと、一対の立体ギャザーと、一対の引張部材とを備える。引張部材は、横方向に延びる帯状であり、一方の端部が、立体ギャザーの自由端近傍に固着されている。引張部材の他方の端部には止着部が設けられている。尿パッドが着用者に装着される際には、引張部材が横方向の外側に向かって引っ張られ、止着部がトップシートに止着されることにより、立体ギャザーが着用者の臀部等によって吸収体上に押し潰されることが抑制される。
The urine pad of
特許文献3のテープ型使い捨ておむつでは、後身頃の左右の側縁から外側に延びる一対の止着テープが、前身頃に形成された止着領域に止着されることにより、使い捨ておむつが着用者に装着される。当該使い捨ておむつでは、止着テープの幅方向内側の端部である固定端が立体ギャザーに固着されており、止着テープを幅方向外側に向けて引っ張った状態で止着領域に止着することにより、立体ギャザーが幅方向外側に向けて広げられる。
In the tape-type disposable diaper of
特許文献4の尿パッドでは、横方向に延びるとともに横方向内側の端部が立体ギャザーに固着された引張部材が設けられる。尿パッドが着用者に装着される際には、引張部材が横方向の外側に向かって引っ張られることにより、立体ギャザーが着用者の臀部等によって吸収体上に押し潰されることが抑制される。
The urine pad of
ところで、特許文献1のパンツ型おむつでは、シート片の両端が固着されているため、防漏シートの立ち上がりの程度を調整することができない。また、特許文献2の尿パッドでは、引張部材の一方の端部が立体ギャザーに固着されているため、引張部材により立体ギャザーの任意の部位を引っ張ることができない。特許文献3および特許文献4においても同様である。
By the way, in the underpants type diaper of
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、一対の側壁部の所望の部位を引っ張って起立させた状態で使い捨ておむつを装着することを主な目的としている。 This invention is made | formed in view of the said subject, and mainly aims at mounting | wearing a disposable diaper in the state which pulled the desired site | part of a pair of side wall part, and stood up.
請求項1に記載の発明は、使い捨ておむつであって、前方部、股下部および後方部を縦方向に順に有する略シート状の本体部と、前記後方部の両側部に固定され、前記前方部に止着される本体止着部を有し、前記前方部に止着されることにより、前記後方部の前記両側部を前記前方部の両側部に接続する一対の接続部と、前記縦方向に垂直な横方向に延びる帯状部材であり、一方の端部である固定端部が、前記後方部の前記両側部または前記一対の接続部の着用者側に固定され、他方の端部である自由端部に挟持部が設けられる一対の引張部とを備え、前記一対の引張部の前記固定端部よりも前記横方向の内側において前記本体部上に前記縦方向に沿って平行に配置される一対の側壁部の自由端部が、前記一対の引張部の前記挟持部により挟まれた状態で、前記一対の接続部が前記前方部に止着される際に、前記一対の引張部の前記固定端部が前記横方向の外方へと引っ張られることにより、前記一対の側壁部が前記一対の引張部により前記横方向の外方へと引き起こされる。
The invention according to
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の使い捨ておむつであって、各引張部の前記横方向の少なくとも一部が、伸縮性を有する。
Invention of
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の使い捨ておむつであって、前記各引張部の前記横方向の一部が伸縮性を有する高伸縮部であり、前記各引張部の前記固定端部と前記高伸縮部との間の部位の伸縮性が、前記高伸縮部の伸縮性よりも小さい。
Invention of
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の使い捨ておむつであって、使用前の状態において、前記一対の引張部の前記固定端部と、前記一対の接続部の前記本体止着部とが、前記横方向に配列される。
Invention of
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の使い捨ておむつであって、前記一対の引張部の着用者側とは反対側の面が、前記一対の接続部の前記本体止着部に対して止着不能である。
Invention of
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の使い捨ておむつであって、前記後方部の前記両側部が、積層された複数のシート部材を含み、前記一対の接続部、および、前記一対の引張部の前記固定端部が、前記複数のシート部材の間に固定される。
Invention of Claim 6 is a disposable diaper in any one of
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の使い捨ておむつであって、前記一対の引張部の前記固定端部が、前記一対の接続部の着用者側の面にも固定される。
Invention of
請求項8に記載の発明は、請求項1ないし7のいずれかに記載の使い捨ておむつであって、前記一対の引張部のそれぞれにおいて、前記挟持部が、着用者側とは反対側から視認可能である。
Invention of Claim 8 is a disposable diaper in any one of
請求項9に記載の発明は、請求項1ないし8のいずれかに記載の使い捨ておむつであって、前記一対の引張部のそれぞれにおいて、前記挟持部が設けられる部位の前記縦方向の幅が、前記挟持部の前記縦方向の幅以上である。
Invention of Claim 9 is a disposable diaper in any one of
請求項10に記載の発明は、請求項1ないし9のいずれかに記載の使い捨ておむつであって、前記本体部の前記両側部上に前記縦方向に沿って設けられる一対のサイドシートをさらに備え、前記一対のサイドシートが、前記本体部の前記両側部上に固定される一対の固定部と、前記一対の固定部の前記横方向の内縁から起立する一対の本体側壁部とを備え、前記一対の側壁部が、前記一対の本体側壁部である。
Invention of Claim 10 is a disposable diaper in any one of
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の使い捨ておむつであって、前記一対の本体側壁部を前記一対の固定部の前記内縁から前記横方向の内側に向かって前記本体部上に倒し、前記一対の引張部を前記一対の本体側壁部上に重ねた状態で、前記一対の引張部の前記挟持部の少なくとも一部が、前記一対の本体側壁部の自由端よりも前記横方向の外側に位置する。
Invention of
請求項12に記載の発明は、請求項1ないし11のいずれかに記載の使い捨ておむつであって、前記一対の引張部がそれぞれ、帯状の引張部基材と、前記引張部基材に固定される薄板部材とを備え、前記薄板部材が、前記引張部基材に接合される接合部と、前記接合部から前記固定端部側へと広がるとともに前記引張部基材と離間可能な非接合部とを備え、前記非接合部と、前記引張部基材の前記非接合部に対向する部位とにより、前記挟持部が構成される。
Invention of
請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の使い捨ておむつであって、前記非接合部に熱押圧処理が施されている。
Invention of
請求項14に記載の発明は、請求項1ないし13のいずれかに記載の使い捨ておむつであって、前記一対の側壁部の前記自由端部に、前記縦方向に延びる複数の弾性部材が互いに略平行に設けられる。 A fourteenth aspect of the present invention is the disposable diaper according to any one of the first to thirteenth aspects, wherein the plurality of elastic members extending in the longitudinal direction are substantially at the free ends of the pair of side wall portions. Provided in parallel.
本発明では、一対の側壁部の所望の部位を引っ張って起立させた状態で使い捨ておむつを装着することができる。 In this invention, a disposable diaper can be mounted | worn in the state which pulled and raised the desired site | part of a pair of side wall part.
図1は、本発明の一の実施の形態に係る使い捨ておむつ1を広げた状態にて示す平面図である。使い捨ておむつ1は、着用者の腹側に当接する部位と背側に当接する部位とを、左右両側の接続部4により腰周りで止着して着用するテープタイプの使い捨ておむつであり、着用者からの排泄物を受ける。図1では、着用時に着用者に接する側(すなわち、着用者側)の面を手前にして使い捨ておむつ1を描いている。
FIG. 1 is a plan view showing a
図2は、使い捨ておむつ1を図1中に示すA−Aの位置で縦方向(すなわち、使い捨ておむつ1の長手方向であり、図1中における上下方向)に垂直な面で切断した断面図である。図1および図2に示すように、使い捨ておむつ1は、略シート状の本体部2と、本体部2の両側部上(すなわち、横方向の両側)に縦方向に沿って設けられる一対のサイドシート3とを備える。横方向は、上述の縦方向に垂直、かつ、本体部2の主面に略平行な方向であり、図1および図2中における左右方向である。一対のサイドシート3は、本体部2の縦方向のおよそ全長に亘る。
FIG. 2 is a cross-sectional view of the
本体部2の図1中における上側の部位201および下側の部位203はそれぞれ、着用者の腹側および背側の肌に接する部位であり、以下の説明では、「前方部201」および「後方部203」と呼ぶ。また、前方部201と後方部203との間において前方部201および後方部203から連続するとともに着用者の股間部に対向する部位202を「股下部202」と呼ぶ。使い捨ておむつ1では、本体部2が前方部201、股下部202および後方部203を縦方向に順に有する。前方部201および後方部203の横方向の幅は、股下部202の横方向の幅よりも大きい。換言すれば、本体部2は、平面視においていわゆる砂時計型である。
The
図1に示すように、使い捨ておむつ1は、一対の接続部4と、一対の引張部5とをさらに備える。一対の接続部4は、後方部203の両側部に固定される。一対の引張部5は、一対の接続部4の着用者側に配置され、後方部203の両側部に固定される。使い捨ておむつ1が着用者に装着される際には、一対の引張部5により、後述する一対の本体側壁部36、および、一対の補助側壁部736(図12参照)が、横方向外方へと引き起こされる。また、本体部2の前方部201および後方部203をそれぞれ着用者の腹側および背側に当接させた状態で、一対の接続部4が、図3に示すように、前方部201の外面(すなわち、着用者に接する面とは反対側の面)の被止着部26に止着される。これにより、後方部203の両側部が前方部201の両側部に接続される。
As shown in FIG. 1, the
図1および図2に示すように、本体部2は、透液性のトップシート21、撥水性または不透液性のバックシート23、および、トップシート21とバックシート23との間に配置された吸収コア22を備える。図2では、図示の都合上、使い捨ておむつ1の各構成を厚さ方向に離して描いている。また、図1では、図の理解を容易にするために、吸収コア22の輪郭を太破線にて描いている。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
図1に示すように、前方部201および後方部203における吸収コア22の幅は、股下部202における吸収コア22の幅よりも大きい。換言すれば、吸収コア22は、平面視においていわゆる砂時計型である。トップシート21は、吸収コア22の周りにおいてホットメルト接着剤を介してバックシート23に接合される。ホットメルト接着剤としては、ポリオレフィン系、ゴム系、酢酸ビニル系等のものが利用される。他の部位の接合に利用されるホットメルト接着剤についても同様である。トップシート21とバックシート23との接合は、熱融着接合や超音波接合等により行われてもよい。
As shown in FIG. 1, the width of the
本体部2の縦方向の両端部にはそれぞれ、横方向に延びる複数の弾性部材25が設けられる。弾性部材25は、トップシート21とバックシート23とに挟まれて、ホットメルト接着剤によりトップシート21およびバックシート23に接合される。本体部2の股下部202では、図1および図2に示すように、サイドシート3の横方向の外縁近傍においておよそ縦方向に延びる複数の弾性部材28が設けられる。弾性部材28は、サイドシート3とバックシート23とに挟まれて、ホットメルト接着剤によりサイドシート3およびバックシート23に接合されている。
A plurality of
使い捨ておむつ1では、弾性部材25および弾性部材28が収縮することにより、ウエストギャザーおよびレッグギャザーが形成され、使い捨ておむつ1の着用時に、本体部2が着用者の腰周りおよび脚の付け根近傍に密着する。これにより、使い捨ておむつ1の腰周りおよび脚周りからの尿等の漏出が防止される。
In the
一対のサイドシート3は、一対の固定部33と、一対の自由部34とを備える。固定部33は、サイドシート3において縦方向に延びる折り返し線39の一方側の部位であり、自由部34は、固定部33の横方向の内縁でもある折り返し線39の他方側の部位である。一対の固定部33は、本体部2の両側部上において、バックシート23のトップシート21から露出する部位、および、トップシート21の横方向のエッジ近傍の部位に、縦方向の全長に亘ってホットメルト接着剤を介して固定される。自由部34の縦方向の両端部である端部固定部35は、本体部2の両側部上において、ホットメルト接着剤を介してトップシート21に固定される。なお、固定部33および端部固定部35と本体部2との接合は、熱融着接合や超音波接合等により行われてもよい。
The pair of
自由部34の2つの端部固定部35の間の部位は、本体側壁部36である。本体側壁部36は、本体部2と非接合であり、本体部2から離間可能である。本体側壁部36の自由端部361、すなわち、本体側壁部36の折り返し線39とは反対側の側縁部には、縦方向に延びる複数(本実施の形態では、3本)の弾性部材37がホットメルト接着剤により接合される。複数の弾性部材37は、互いに略平行に設けられる。複数の弾性部材37が収縮することにより、一対の本体側壁部36が、一対の折り返し線39から着用者側へと起立し、着用者の脚の付け根近傍に当接する立体ギャザーとなる。
A portion between the two
トップシート21は、透液性のシート材料であり、着用者からの排泄物の水分を速やかに捕捉して吸収コア22へと移動させる。トップシート21は、例えば、表面を界面活性剤により親水処理した疎水性繊維(ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン等)にて形成された透液性の不織布である。当該不織布として、例えば、ポイントボンド不織布やエアスルー不織布、スパンボンド不織布が利用される。なお、トップシート21として、セルロースやレーヨン、コットン等の親水性繊維により形成された不織布(例えば、スパンレース不織布)が利用されてもよい。
The
吸収コア22は、トップシート21を透過した水分を吸収して迅速に固定する。吸収コア22は、粉砕したパルプ繊維やセルロース繊維等の親水性繊維に粒状の高吸収性ポリマー(SAP(Super Absorbent Polymer))や高吸収性ファイバー等の高吸収性材料を混合したものをティッシュペーパーや透液性不織布等により包み込んで形成される。親水性繊維を包むティッシュペーパーや透液性不織布等は、親水性繊維および吸水性材料とホットメルト接着剤により接合されて、親水性繊維の型崩れ、および、吸水性材料の脱落(特に、吸水後における脱落)を防止する。本実施の形態では、吸収コア22はパルプ繊維およびSAPを含む。
The
バックシート23としては、疎水性繊維にて形成された撥水性または不透液性の不織布(例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、SMS(スパンボンド・メルトブロー・スパンボンド)不織布)や、撥水性または不透液性のプラスチックフィルム、あるいは、これらの不織布とプラスチックフィルムとが積層された積層シートが利用される。バックシート23は、排泄物の水分等が、本体部2の外側にしみ出すことを防止する。バックシート23にプラスチックフィルムが利用される場合、使い捨ておむつ1のムレを防止して着用者の快適性を向上するという観点からは、透湿性(通気性)を有するプラスチックフィルムが利用されることが好ましい。
As the
サイドシート3としては、例えば、疎水性繊維にて形成された撥水性または不透液性の不織布(スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、SMS不織布等)に、弾性部材37が接合されたものが利用される。弾性部材37,25,28としては、例えば、ポリウレタン糸、帯状のポリウレタンフィルム、糸状または帯状の天然ゴム等が利用される。本実施の形態では、ポリウレタン糸が弾性部材37,25,28としてとして利用される。
As the
図3に示す被止着部26は、バックシート23の外面(すなわち、吸収コア22と対向する面とは反対側の面)上に、平面視において吸収コア22(図1および図2参照)と重なるように接合される。被止着部26は、バックシート23上にホットメルト接着剤等により接合される面ファスナのループ部材であり、樹脂等により形成されたベースシート、および、ベースシートのバックシート23に接合される面とは反対側の面に設けられる微細ループ構造を有する。微細ループ構造とは、多数の微細なループ要素の集合を意味する。
3 is an absorbent core 22 (see FIGS. 1 and 2) in plan view on the outer surface of the back sheet 23 (that is, the surface opposite to the surface facing the absorbent core 22). It is joined so as to overlap. The to-
図4は、一対の接続部4のうち一方の接続部4近傍を拡大して示す平面図である。他方の接続部4の構造も、図4に示すものと同様である。図4では、接続部4の構造の理解を容易にするために、引張部5の図示を省略している(図5においても同様)。一対の接続部4はそれぞれ、共通基部42と、2つの止着テープ41とを備える。共通基部42は、本体部2の後方部203から横方向へと延びる略矩形状のシート部材である。2つの止着テープ41は、縦方向に配列されるとともに、それぞれが共通基部42の横方向外側のエッジ(すなわち、共通基部42の本体部2から最も離れたエッジ)から横方向外方へと延びる。2つの止着テープ41の構造および形状は同様である。図4では、止着テープ41や共通基部42を折り畳まずに展開した展開状態における接続部4を示す。
FIG. 4 is an enlarged plan view showing the vicinity of one
各接続部4では、2つの止着テープ41のそれぞれが、テープ状のテープ基部413、並びに、テープ基部413の着用者側の面414(すなわち、図4中における手前側の面)上に設けられる2つの止着部411,412を備える。以下の説明では、共通基部42から遠い側の止着部411を「第1止着部411」といい、もう1つの止着部412を「第2止着部412」という。図4では、図の理解を容易にするために、第1止着部411および第2止着部412に平行斜線を付す。テープ基部413の面414は、使い捨ておむつ1を着用者に装着する際に本体部2の前方部201(図3参照)に対向する面であり、以下、「内面414」という。
In each connecting
第1止着部411は、テープ基部413の先端部に設けられ、第2止着部412は、テープ基部413の内面414において第1止着部411と共通基部42との間に、第1止着部411と離間して設けられる。各テープ基部413の内面414では、第1止着部411および第2止着部412が、テープ基部413を縦方向に横断するように設けられる。換言すれば、第1止着部411および第2止着部412は、テープ基部413の幅方向(すなわち、縦方向に一致する方向)においてテープ基部413の全幅に亘って設けられる。
The
第1止着部411および第2止着部412はそれぞれ、本体部2の前方部201の外面に設けられた被止着部26(図3参照)に対して止着される本体止着部である。第1止着部411および第2止着部412はそれぞれ、面ファスナのフック部材であり、テープ基部413の内面414上にホットメルト接着剤等により接合される。第1止着部411および第2止着部412はそれぞれ、樹脂等により形成されたベースシート、および、ベースシートのテープ基部413に接合される面とは反対側の面に設けられる微細フック構造を有する。第1止着部411および第2止着部412にそれぞれ設けられた微細フック構造は、多数の微細なフック要素の集合であり、被止着部26の微細ループ構造と互いに係合する。
The
各接続部4では、2つの止着テープ41の2つのテープ基部413、および、共通基部42はそれぞれ、樹脂や不織布等により形成された1つの接続部シート40の一部であり、2つのテープ基部413はそれぞれ、共通基部42から横方向外側(すなわち、本体部2とは反対側)に向かって突出する。また、共通基部42の内端部(接続部シート40の内端部でもある。)は、後方部203の側部に接合される。後方部203の両側部は、積層された複数のシート部材であるサイドシート3およびバックシート23を含み、一対の接続部4の内端部は、サイドシート3とバックシート23との間に挟まれる。一対の接続部4の内端部は、ホットメルト接着剤等を介してサイドシート3およびバックシート23に固定される。なお、トップシート21(図2参照)の外縁がバックシート23の外縁に比較的近い位置に位置している場合には、共通基部42の内端部は、トップシート21とバックシート23との間に固定されてもよい。接続部4の本体部2に対する固定は、熱融着接合や超音波接合等により行われてもよい。
In each
各止着テープ41では、テープ基部413の縦方向(すなわち、図4中の上下方向)の幅が、共通基部42から離れてテープ基部413の先端部に向かうに従って漸次減少する。第2止着部412の第1止着部411側のエッジ4121(以下、「外エッジ4121」という。)と本体部2の側方エッジ27との間の横方向の距離は、外エッジ4121とテープ基部413の先端との間の横方向の距離よりも大きい。
In each
図5は、使用前の状態における使い捨ておむつ1の一方の接続部4近傍を拡大して示す平面図である。使用前の状態における使い捨ておむつ1では、各接続部4において、2つの止着テープ41が横方向内側(すなわち、本体部2側)に折り返されている。各止着テープ41は、縦方向に延びる折り返し線451にて折り返される。折り返し線451は、止着テープ41の第1止着部411と第2止着部412との間のテープ基部413上において、第2止着部412の外エッジ4121近傍に位置する。本実施の形態では、折り返し線451は、第2止着部412の外エッジ4121とおよそ重なる。
FIG. 5 is an enlarged plan view showing the vicinity of one connecting
各止着テープ41では、第1止着部411が、共通基部42の着用者側の面である内面421に仮止着されている。また、第2止着部412は、テープ基部413の内面414のうち、第1止着部411と第2止着部412との間の部位に仮止着されている。仮止着とは、2つの部位を、剥離可能な状態で互いに止着することであり、剥離する際には、当該2つの部位は、破損することなく容易に剥離される。折り返された止着テープ41の先端は、本体部2の側方エッジ27から横方向外側に離間している。換言すれば、折り返された止着テープ41の先端と本体部2の側方エッジ27との間には、間隙が設けられる。
In each
図6は、一対の引張部5のうち一方の引張部5近傍を拡大して示す平面図である。他方の引張部5の構造も、図6に示すものと同様である。図6では、引張部5、および、接続部4の止着テープ41を横方向に伸ばした状態で示す。図6に示す状態では、本体部2の側方エッジ27から引張部5の先端までの横方向の長さは、本体部2の側方エッジ27から止着テープ41の先端までの横方向の長さよりも長い。
FIG. 6 is an enlarged plan view showing the vicinity of one
各引張部5は、横方向に延びる帯状部材である。各引張部5は、一方の端部である固定端部51と、低伸縮部52と、高伸縮部53と、他方の端部である自由端部54とを有する。固定端部51、低伸縮部52、高伸縮部53および自由端部54は、本体部2から横方向外側に向かって横方向に順に連続的に並ぶ。図6では、図の理解を容易にするために、固定端部51に平行斜線を付し、固定端部51と低伸縮部52との境界、低伸縮部52と高伸縮部53との境界、および、高伸縮部53と自由端部54との境界を二点鎖線にて示す(図7および図9においても同様)。高伸縮部53と自由端部54との境界は、止着テープ41の先端よりも横方向外側に位置する。図7に示すように、接続部4の止着テープ41が図5と同様に横方向内側に折り返されている状態では、止着テープ41の先端は、引張部5の固定端部51と低伸縮部52との境界よりも横方向外側に位置する。
Each tension | pulling
図6および図7に示すように、引張部5では、固定端部51、低伸縮部52および高伸縮部53が略矩形状であり、自由端部54は、高伸縮部53の横方向外側のエッジの縦方向中央部から横方向外方に突出する。自由端部54の縦方向の幅は、固定端部51、低伸縮部52および高伸縮部53の縦方向の幅よりも小さい。
As shown in FIGS. 6 and 7, in the
図8は、使い捨ておむつ1の一方の接続部4および引張部5近傍を図6中のB−Bの位置にて切断した断面図である。図6および図8に示すように、一対の引張部5の固定端部51は、本体部2の後方部203の両側部において、サイドシート3と接続部4の内端部との間に挟まれる。引張部5の固定端部51は、ホットメルト接着剤61を介してサイドシート3および接続部4に固定される。引張部5の固定端部51は、接続部4の内端部と共に、サイドシート3とバックシート23との間に固定される、と捉えることもできる。なお、トップシート21(図2参照)の外縁がバックシート23の外縁に比較的近い位置に位置している場合には、引張部5の固定端部51は、トップシート21とバックシート23との間に固定されてもよい。
FIG. 8 is a cross-sectional view of the
一対の引張部5の固定端部51は、本体部2の両側の側方エッジ27から横方向外方に延びており、一対の接続部4の共通基部42の内面421にも、ホットメルト接着剤61を介して固定される。なお、引張部5の接続部4および本体部2に対する固定は、熱融着接合や超音波接合等により行われてもよい。
The
自由端部54は、自由端部基部541と、側壁止着部55とを備える。自由端部基部541、高伸縮部53、低伸縮部52および固定端部51はそれぞれ、樹脂や不織布等により形成された帯状の1つの引張部基材50の一部である。側壁止着部55は、自由端部基部541の着用者側の面である内面501(すなわち、図6中における手前側の面)に設けられる。図6では、図の理解を容易にするために、側壁止着部55にも平行斜線を付す。
The
側壁止着部55は、止着部材である面ファスナのフック部材である。薄板部材である側壁止着部55は、樹脂等により形成されたベースシート、および、ベースシートの一方の面上に設けられる微細フック構造を有する。側壁止着部55に設けられた微細フック構造は、多数の微細なフック要素の集合である。上記ベースシートの微細フック構造が設けられる面とは反対側の面が、引張部基材50の自由端部基部541の内面501上にホットメルト接着剤等により接合されて固定されることにより、フック部材が側壁止着部55となる。
The side
側壁止着部55となるフック部材は、接合部551と、非接合部552とを備える。図6では、接合部551と非接合部552との境界を二点鎖線にて示す。接合部551は、引張部基材50の自由端部基部541の内面501上にホットメルト接着剤等により接合される。非接合部552は、接合部551から固定端部51側へと広がる。非接合部552は、引張部基材50に接合されておらず、引張部基材50と離間可能である。一対の引張部5において、非接合部552と、引張部基材50の非接合部552に対向する部位とにより、一対の挟持部56が構成される。換言すれば、一対の引張部5は、一対の挟持部56を備える。非接合部552の横方向の幅は、5mm以上であることが好ましい。側壁止着部55では、非接合部552に熱押圧処理が施されることにより、非接合部552の強度が増大する。
The hook member that becomes the side
一対の引張部5のそれぞれにおいて、側壁止着部55が設けられる部位の縦方向の幅は、側壁止着部55の縦方向の幅以上であることが好ましい。換言すれば、一対の引張部5のそれぞれにおいて、挟持部56が設けられる部位の縦方向の幅は、挟持部56の縦方向の幅以上であることが好ましい。本実施の形態では、自由端部基部541の内面501において、側壁止着部55が自由端部基部541を縦方向に横断するように設けられる。すなわち、側壁止着部55および挟持部56はそれぞれ、自由端部基部541の幅方向(すなわち、縦方向に一致する方向)において自由端部基部541の全幅に亘って設けられる。
In each of the pair of
側壁止着部55の色は、好ましくは、自由端部基部541の色と異なる。例えば、自由端部基部541の色は白色であり、側壁止着部55の色は青色や緑色である。これにより、一対の引張部5のそれぞれにおいて、側壁止着部55が設けられる面である内面501とは反対側(すなわち、着用者側とは反対側)から、側壁止着部55が視認可能となる。したがって、一対の引張部5のそれぞれにおいて、側壁止着部55が設けられる内面501とは反対側から、挟持部56も視認可能である。
The color of the side
低伸縮部52および高伸縮部53はそれぞれ、各引張部5の引張部基材50の横方向の一部である。低伸縮部52および高伸縮部53はそれぞれ、引張部基材50の縦方向の全幅に亘って設けられる。高伸縮部53は、例えば、ウレタンフィルムをスパンボンド不織布により挟むことによって形成された伸縮性不織布である。低伸縮部52は、各引張部5の固定端部51と高伸縮部53との間の部位である。低伸縮部52の伸縮性は、高伸縮部53の伸縮性よりも小さい。すなわち、同じ力で引っ張った際に、低伸縮部52の伸びは高伸縮部53の伸びよりも小さく、低伸縮部52の収縮力も高伸縮部53の収縮力よりも小さい。また、固定端部51および自由端部基部541の伸縮性も、高伸縮部53の伸縮性よりも小さい。本実施の形態では、固定端部51、低伸縮部52および自由端部基部541は、実質的に非伸縮性の部位である。
The low expansion /
各引張部基材50の着用者と反対側の面である外面502(すなわち、一対の引張部5の側壁止着部55が設けられる内面501とは反対側の面)は、一対の接続部4の第1止着部411および第2止着部412に対して止着不能である。引張部基材50の外面502は、第1止着部411および第2止着部412に対して実質的に止着不能であればよい。実質的に止着不能とは、後述する試験方法にて剥離試験を行った際に測定される係合力が0.01N(ニュートン)以下であることを意味する。例えば、引張部基材50が不織布により形成される場合、引張部基材50の外面502にエンボス加工を施さないことにより、外面502を、第1止着部411および第2止着部412に対して実質的に止着不能とする。
The outer surface 502 (that is, the surface opposite to the
上記剥離試験の方法について簡単に説明する。まず、金属等(例えば、ステンレス鋼)により形成された平板の一方の主面上に、引張部基材50と同材料の試験基材が貼付される。試験基材は、引張部基材50の外面502に対応する試験面を外側に向けて(すなわち、試験面が平板とは反対側を向くように)平板に貼付される。続いて、試験テープが準備される。試験テープの一方の面である止着面には、止着テープ41の第1止着部411および第2止着部412と同様の構造のフック部材が設けられる。当該フック部材の幅は15mmであり、長さは120mmである。試験テープは、止着面を試験基材の試験面と対向させつつ試験基材上に載置される。このとき、フック部材全体が試験基材上に載置され、試験テープのフック部材が設けられない部位の一部(以下、「突出部」という。)は、試験基材の外縁から外方へと突出する。
The peeling test method will be briefly described. First, a test base material of the same material as that of the tensile
次に、試験テープ上に重さ2kgのローラを載置し、当該ローラを、試験テープのフック部材が設けられる部位上にて1往復させる。これにより、試験テープのフック部材が、試験基材に向けて押圧され、試験面に止着される。さらに、試験テープの突出部に500gのおもりが5秒間吊り下げられる。これにより、フック部材と試験面とが止着された部位に、剪断方向(すなわち、試験面に平行な方向)の力が加えられる。その後、引張試験装置により、試験テープを試験基材から剥離させて上述の係合力が測定される。引張試験装置としては、株式会社エー・アンド・ディの「TENSILON」が用いられる。引張試験装置では、試験基材と試験テープとの成す角度が135°となる方向に試験テープが引っ張られて試験基材から剥離され、剥離時の積分平均強度が求められる。試験テープを引っ張る速度は、分速300mmである。上述の係合力は、当該引張試験装置により3回以上の測定を行い、測定結果の平均値として求められる。 Next, a roller having a weight of 2 kg is placed on the test tape, and the roller is reciprocated once on a portion where the hook member of the test tape is provided. Thereby, the hook member of a test tape is pressed toward a test base material, and is fixed to a test surface. Further, a 500 g weight is suspended from the protruding portion of the test tape for 5 seconds. Thereby, a force in the shearing direction (that is, a direction parallel to the test surface) is applied to the portion where the hook member and the test surface are fixed. Thereafter, the test tape is peeled from the test substrate by a tensile test device, and the above-described engagement force is measured. “TENSILON” manufactured by A & D Co., Ltd. is used as the tensile test apparatus. In the tensile test apparatus, the test tape is pulled in a direction in which the angle formed between the test base material and the test tape is 135 ° and peeled from the test base material, and the integrated average strength at the time of peeling is obtained. The speed at which the test tape is pulled is 300 mm / min. The above-described engagement force is obtained as an average value of measurement results obtained by measuring three or more times by the tensile test apparatus.
図6に示す使用前の状態では、一対の引張部5の固定端部51および側壁止着部55と、一対の接続部4の一方の止着テープ41(図6中の上側の止着テープ41)の第1止着部411および第2止着部412とが、横方向に配列される。換言すれば、縦方向において、引張部5の固定端部51および側壁止着部55と、接続部4の第1止着部411および第2止着部412とが、およそ同じ位置に位置する。
In the state before use shown in FIG. 6, the
図9は、一対の引張部5を横方向内側に折り返した状態の使い捨ておむつ1において、一方の接続部4および引張部5近傍を示す平面図である。図10は、一方の接続部4および引張部5近傍を図9中のC−Cの位置にて切断した断面図である。他方の接続部4および引張部5近傍についても、図9および図10に示す状態と同様である。一対の本体側壁部36は、一対の固定部33の内縁である折り返し線39から横方向内側に向かって本体部2上に倒れている。一対の引張部5は、固定端部51の横方向外縁(すなわち、固定端部51と低伸縮部52との境界)にて横方向内側に折り返され、一対の本体側壁部36上に重なっている。引張部5は、いずれの方向にも伸張されていない。
FIG. 9 is a plan view showing the vicinity of one connecting
図9および図10に示す状態では、一対の引張部5の側壁止着部55の一部(具体的には、側壁止着部55のうち、引張部5の先端側の部位)のみが、一対の本体側壁部36の自由端362よりも横方向内側に位置する。また、側壁止着部55の上記一部以外の部位は、本体側壁部36の自由端362よりも横方向外側に位置する。なお、側壁止着部55の全体が、本体側壁部36の自由端362よりも横方向内側に位置してもよい。換言すれば、使い捨ておむつ1では、側壁止着部55の少なくとも一部が、本体側壁部36の自由端362よりも横方向内側に位置することが好ましい。
In the state shown in FIGS. 9 and 10, only a part of the side
図9および図10に示す状態では、一対の引張部5の挟持部56全体が、一対の本体側壁部36の自由端362よりも横方向外側に位置する。図9および図10では、挟持部56の引張部5の先端側のエッジ、すなわち、側壁止着部55における接合部551と非接合部552との境界(図6参照)が、本体側壁部36の自由端362よりも僅かに横方向外側に位置に位置する。なお、挟持部56の一部(具体的には、挟持部56のうち、固定端部51に近い部位)のみが、本体側壁部36の自由端362よりも横方向外側に位置し、挟持部56の上記一部以外の部位は、本体側壁部36の自由端362よりも横方向内側に位置してもよい。換言すれば、使い捨ておむつ1では、挟持部56の少なくとも一部が、本体側壁部36の自由端362よりも横方向外側に位置することが好ましい。
In the state shown in FIGS. 9 and 10, the
したがって、側壁止着部55および挟持部56の双方に着目すると、側壁止着部55のうち、引張部5の先端側の部位のみが、本体側壁部36の自由端362よりも横方向内側に位置し、側壁止着部55の他の部位は、本体側壁部36の自由端362よりも横方向外側に位置することが好ましい。より好ましくは、挟持部56全体が、本体側壁部36の自由端362よりも横方向外側に位置する。
Therefore, when paying attention to both the side
図11は、補助吸収具7を示す平面図である。図12は、補助吸収具7を図11中のD−Dの位置にて切断した断面図である。補助吸収具7は、使い捨ておむつ1上に取り付けられて着用者からの排泄物を受ける。図11および図12に示すように、補助吸収具7は、略シート状の補助本体部72と、補助本体部72の両側部上(すなわち、横方向の両側)に縦方向に沿って設けられる一対の補助サイドシート73とを備える。一対の補助サイドシート73は、補助本体部72の縦方向のおよそ全長に亘る。
FIG. 11 is a plan view showing the
補助本体部72の図11中における上側の部位701および下側の部位703はそれぞれ、着用者の腹側および背側の肌に接する部位であり、以下の説明では、「前方部701」および「後方部703」と呼ぶ。また、前方部701と後方部703との間において前方部701および後方部703から連続するとともに着用者の股間部に対向する部位702を「股下部702」と呼ぶ。補助吸収具7では、補助本体部72が前方部701、股下部702および後方部703を縦方向に順に有する。前方部701および後方部703の横方向の幅は、股下部702の横方向の幅よりも大きい。換言すれば、補助本体部72は、平面視においていわゆる砂時計型である。
The
図11および図12に示すように、補助本体部72は、透液性のトップシート721、撥水性または不透液性のバックシート723、および、トップシート721とバックシート723との間に配置された吸収コア722を備える。図11では、図の理解を容易にするために、吸収コア722の輪郭を太破線にて描いている。また、図12では、図示の都合上、補助吸収具7の各構成を厚さ方向に離して描いている。
As shown in FIGS. 11 and 12, the auxiliary
図11に示すように、前方部701および後方部703における吸収コア722の幅は、股下部702における吸収コア722の幅よりも大きい。すなわち、吸収コア722は、平面視においていわゆる砂時計型である。トップシート721とバックシート723とは吸収コア722の周囲にてホットメルト接着剤等により接合される。トップシート721とバックシート723との接合は、熱融着接合や超音波接合等により行われてもよい。
As shown in FIG. 11, the width of the
図11および図12に示すように、一対の補助サイドシート73は、一対の固定部733と、一対の自由部734とを備える。固定部733は、補助サイドシート73において縦方向に延びる折り返し線739の一方側の部位であり、自由部734は、固定部733の横方向の内縁でもある折り返し線739の他方側の部位である。一対の固定部733は、補助本体部72の両側部上において、バックシート723のトップシート721から露出する部位、および、トップシート721の横方向のエッジ近傍の部位に、縦方向の全長に亘ってホットメルト接着剤を介して固定される。自由部734の縦方向の両端部である端部固定部735は、補助本体部72の両側部上において、ホットメルト接着剤を介してトップシート721に固定される。なお、固定部733および端部固定部735と補助本体部72との接合は、熱融着接合や超音波接合等により行われてもよい。
As shown in FIGS. 11 and 12, the pair of
自由部734の2つの端部固定部735の間の部位は、補助側壁部736である。補助側壁部736は、補助本体部72と非接合であり、補助本体部72から離間可能である。補助側壁部736の自由端部7361、すなわち、補助側壁部736の折り返し線739とは反対側の側縁部には、縦方向に延びる複数(本実施の形態では、2本)の弾性部材737がホットメルト接着剤により接合される。複数の弾性部材737は、互いに略平行に設けられる。複数の弾性部材737が収縮することにより、一対の補助側壁部736が、一対の折り返し線739から着用者側へと起立し、着用者の脚の付け根近傍に当接する立体ギャザーとなる。
A portion between the two
トップシート721は、透液性のシート材料であり、着用者からの排泄物の水分を速やかに捕捉して吸収コア722へと移動させる。トップシート721は、使い捨ておむつ1のトップシート21と同様に、例えば、表面を界面活性剤により親水処理した疎水性繊維にて形成された透液性の不織布である。吸収コア722は、トップシート721を透過した水分を吸収して迅速に固定する。吸収コア722は、使い捨ておむつ1の吸収コア22と同様に、粉砕したパルプ繊維やセルロース繊維等の親水性繊維に粒状の高吸収性ポリマー(SAP)や高吸収性ファイバー等の高吸収性材料を混合したものをティッシュペーパーや透液性不織布等により包み込んで形成される。
The
バックシート723としては、使い捨ておむつ1のバックシート23と同様に、例えば、疎水性繊維にて形成された撥水性または不透液性の不織布や、撥水性または不透液性のプラスチックフィルム、あるいは、これらの不織布とプラスチックフィルムとが積層された積層シートが利用される。バックシート723は、排泄物の水分等が、補助本体部72の外側にしみ出すことを防止する。バックシート723にプラスチックフィルムが利用される場合、透湿性(通気性)を有するプラスチックフィルムが利用されることが好ましい。
As the
補助サイドシート73としては、使い捨ておむつ1のサイドシート3と同様に、例えば、疎水性繊維にて形成された撥水性または不透液性の不織布に、弾性部材737が接合されたものが利用される。弾性部材737としては、例えば、ポリウレタン糸、帯状のポリウレタンフィルム、糸状または帯状の天然ゴム等が利用される。本実施の形態では、ポリウレタン糸が弾性部材737として利用される。
As the
図13は、使い捨ておむつ1および補助吸収具7が使用される際の様子を示す断面図である。図13は、縦方向において図2に示すA−A断面と同じ位置における断面を示す。図14は、補助吸収具7が取り付けられた使い捨ておむつ1の一方の引張部5近傍を拡大して示す断面図である。
FIG. 13 is a cross-sectional view showing a state when the
使い捨ておむつ1および補助吸収具7が使用される際には、図13および図14に示すように、使い捨ておむつ1の一対の本体側壁部36の間に補助吸収具7が配置される。補助吸収具7の前方部701(図11参照)、股下部702および後方部703はそれぞれ、使い捨ておむつ1の前方部201(図1参照)、股下部202および後方部203上に位置する。また、補助吸収具7のバックシート723は使い捨ておむつ1のトップシート21上に配置される。
When the
補助吸収具7の一対の補助側壁部736、および、使い捨ておむつ1の一対の本体側壁部36は、一対の引張部5の固定端部51よりも横方向内側において(すなわち、一対の固定端部51の間において)、使い捨ておむつ1の本体部2上に縦方向に沿って略平行に配置される。一対の補助側壁部736は、一対の本体側壁部36よりも横方向内側において(すなわち、一対の本体側壁部36の間において)、着用者側へと起立する。また、一対の本体側壁部36は、一対の補助側壁部736の横方向外側において、着用者側へと起立する。
The pair of auxiliary
続いて、使い捨ておむつ1の一対の引張部5が、固定端部51の横方向外縁近傍にて横方向内側に折り返される。図15は、使い捨ておむつ1の一方の引張部5近傍を拡大して示す断面図である。一対の引張部5では、自由端部54が横方向内方に引っ張られることにより、高伸縮部53が横方向に伸張する。そして、図15に示すように、一対の引張部5の側壁止着部55の微細フック構造が、補助吸収具7の一対の補助側壁部736に止着される。側壁止着部55の微細フック構造は、好ましくは、補助側壁部736の横方向外側の面(すなわち、補助側壁部736を横方向内側に向かって補助本体部72上に倒した際に、補助本体部72と対向する面とは反対側の面)の自由端部7361に着脱可能に止着される。
Subsequently, the pair of
また、一対の引張部5の挟持部56により、一対の本体側壁部36の自由端部361が挟まれて支持される。詳細には、本体側壁部36の自由端部361は、引張部5の側壁止着部55の非接合部552と、引張部基材50の非接合部552に対向する部位との間に挟まれ、非接合部552および引張部基材50により支持される。挟持部56では、本体側壁部36の自由端部361が、側壁止着部55のベースシートの微細フック構造が設けられる面とは反対側の面、および、引張部基材50の内面501に対向する。
Further, the
このように、側壁止着部55が補助側壁部736に止着され、挟持部56により本体側壁部36が挟持された状態で、補助吸収具7および使い捨ておむつ1が着用者にあてがわれる。そして、一対の接続部4が、使い捨ておむつ1の前方部201(図3参照)へと引っ張られ、接続部4の第1止着部411および第2止着部412が、前方部201の被止着部26に止着される。これにより、使い捨ておむつ1および補助吸収具7の着用者への装着が完了する。
As described above, the
使い捨ておむつ1および補助吸収具7では、一対の接続部4が前方部201に止着される際に、一対の接続部4が前方部201へと引っ張られることにより、一対の引張部5の固定端部51が横方向外方へと引っ張られる。その結果、それぞれに側壁止着部55が止着された一対の補助側壁部736が、一対の引張部5により横方向外方へと(すなわち、着用者に向かって)引き起こされる。また、それぞれが挟持部56により挟持される一対の本体側壁部36が、一対の補助側壁部736と共に一対の引張部5により横方向外方へと引き起こされる。
In the
このため、一対の補助側壁部736および一対の本体側壁部36を着用者側に起立させた状態で、補助吸収具7および使い捨ておむつ1を着用者に装着することができる。その結果、尿等の排泄物が脚の付け根から補助吸収具7の外部へと漏出することを防止することができる。また、仮に、排泄物が脚の付け根から補助吸収具7の外部へと漏出した場合であっても、当該排泄物が、脚の付け根から使い捨ておむつ1の外部へと漏出すること(いわゆる、横漏れ)を防止することができる。
For this reason, the auxiliary | assistant
ところで、補助吸収具7および使い捨ておむつ1を着用者に装着する場合、着用者の体型等により、補助側壁部736および本体側壁部36のうち、縦方向において最も起立させたい部位が異なる。上述のように、使い捨ておむつ1では、一対の引張部5の固定端部51が、後方部203の両側部に固定され、自由端部54に側壁止着部55および挟持部56が設けられる。このため、引張部5の自由端部54を、補助側壁部736の所望の部位に止着することができる。これにより、一対の補助側壁部736の縦方向における所望の部位を引っ張って起立させた状態で、補助吸収具7および使い捨ておむつ1を着用者に装着することができる。また、補助側壁部736の所望の部位を引っ張ることにより、補助側壁部736の起立の程度も、容易に所望の程度とすることができる。
By the way, when attaching the auxiliary | assistant
使い捨ておむつ1では、引張部5の自由端部54により、本体側壁部36の自由端部361の縦方向における所望の部位を挟持することもできる。これにより、一対の本体側壁部36の縦方向における所望の部位を引っ張って起立させた状態で、使い捨ておむつ1を着用者に装着することができる。また、本体側壁部36の所望の部位を引っ張ることにより、本体側壁部36の起立の程度も、容易に所望の程度とすることができる。その結果、尿等の排泄物が脚の付け根から補助吸収具7および使い捨ておむつ1の外部へと漏出することをさらに防止することができる。
In the
引張部5では、上述のように、薄板部材である側壁止着部55が、接合部551と、非接合部552とを備える。引張部5では、非接合部552と引張部基材50との間に挟持部56を容易に構成することができる。また、引張部5では、補助側壁部736に止着される側壁止着部55の一部を利用して、本体側壁部36を挟持する挟持部56が構成されることにより、引張部5の構造を簡素化することができる。
In the
側壁止着部55では、非接合部552に熱押圧処理が施されることにより、挟持部56の強度が増大する。その結果、挟持部56により、本体側壁部36を強く支持することができる。また、非接合部552の横方向の幅が5mm以上であることにより、本体側壁部36と非接合部552との接触面積を大きくすることができる。その結果、挟持部56により、本体側壁部36をより強く支持することができる。本体側壁部36では、縦方向に延びる複数の弾性部材37が互いに略平行に自由端部361に設けられる。これにより、本体側壁部36の自由端部361の強度が増大し、挟持部56により本体側壁部36の自由端部361をさらに強く支持することができる。
In the side
図6に示すように、使い捨ておむつ1の使用前の状態において、一対の引張部5の固定端部51と、一対の接続部4の第1止着部411および第2止着部412とは、横方向に配列される。これにより、使い捨ておむつ1および補助吸収具7を着用者に装着する際に、接続部4を前方部201に向けて引っ張る力が、引張部5に容易に伝達される。その結果、側壁止着部55が止着された補助側壁部736、および、挟持部56に挟持された本体側壁部36を、容易に横方向外方へと引き起こすことができる。
As shown in FIG. 6, in the state before the use of the
図9および図10に示すように、本体側壁部36を本体部2上に倒し、引張部5を本体側壁部36上に重ねた状態では、側壁止着部55の少なくとも一部が、本体側壁部36の自由端362よりも横方向内側に位置する。このように、側壁止着部55の少なくとも一部が、本体側壁部36の自由端362よりも横方向内方へと突出することにより、側壁止着部55が補助吸収具7の補助側壁部736と対向するため、側壁止着部55を補助側壁部736に容易に止着することができる。また、図9および図10に示す状態では、挟持部56の少なくとも一部が、本体側壁部36の自由端362よりも横方向外側に位置する。これにより、挟持部56が本体側壁部36の自由端部361に重なるため、挟持部56により本体側壁部36の自由端部361を容易に挟持することができる。
As shown in FIGS. 9 and 10, in a state where the main body
上述のように、一対の接続部4、および、一対の引張部5の固定端部51は、後方部203の両側部において、サイドシート3とバックシート23との間に固定される。これにより、接続部4および引張部5を本体部2に強固に固定することができる。また、引張部5が、サイドシート3とバックシート23との間から横方向外方に延び、さらに、横方向内側に折り返されて補助側壁部736に止着されるとともに本体側壁部36を挟持する。これにより、引張部5の固定端部51の外縁部、および、固定端部51の横方向外側に隣接する部位(本実施の形態では、低伸縮部52)が、本体部2の側方エッジ27から着用者側に少し立ち上がった状態となる。このため、接続部4が前方部201に向かって引っ張られる際に、補助側壁部736および本体側壁部36が、引張部5により横方向外方かつ着用者側へと引っ張られる。その結果、補助側壁部736および本体側壁部36を、より容易に引き起こすことができる。
As described above, the pair of
引張部5の固定端部51は、接続部4の共通基部42の内面421(すなわち、着用者側の面)にも固定される。これにより、引張部5を接続部4に強固に固定することができる。また、引張部5が横方向内側に折り返される際に、固定端部51の外縁部、および、固定端部51の横方向外側に隣接する部位が、本体部2の側方エッジ27から着用者側に、より一層立ち上がった状態となる。このため、接続部4が前方部201に向かって引っ張られる際に、補助側壁部736および本体側壁部36が、引張部5により、さらに着用者側へと引っ張られる。その結果、補助側壁部736および本体側壁部36を、さらに容易に引き起こすことができる。
The
引張部5では、高伸縮部53が伸張された状態で、側壁止着部55が補助側壁部736に止着され、挟持部56により本体側壁部36が挟持される。このため、高伸縮部53が収縮することにより、補助側壁部736および本体側壁部36を、より一層容易に引き起こすことができる。また、高伸縮部53と固定端部51との間に、高伸縮部53よりも伸縮性が小さい低伸縮部52が設けられることにより、接続部4を前方部201に向けて引っ張る力が、引張部5にさらに容易に伝達される。その結果、補助側壁部736および本体側壁部36を、より容易に横方向外方へと引き起こすことができる。なお、引張部5では、固定端部51以外の部位において、横方向の少なくとも一部が伸縮性を有していればよい。これにより、補助側壁部736および本体側壁部36を、より一層容易に引き起こすことができる。
In the
上述のように、側壁止着部55は、側壁止着部55が設けられる内面501とは反対側から、視認可能である。したがって、側壁止着部55を補助側壁部736の所望の位置に、容易に止着することができる。また、挟持部56も、着用者側とは反対側から視認可能であるため、本体側壁部36の自由端部361の所望の位置を、挟持部56により容易に挟持することができる。
As described above, the side
各引張部5では、側壁止着部55が設けられる部位の縦方向の幅が、側壁止着部55の縦方向の幅以上である。これにより、側壁止着部55が自由端部基部541から縦方向にはみ出すことが防止される。その結果、側壁止着部55が着用者の肌に接して使い捨ておむつ1の着用感が低下することを防止することができる。各引張部5では、引張部基材50の外面502が、接続部4の第1止着部411および第2止着部412に対して止着不能である。これにより、接続部4と引張部5との止着を防止することができる。その結果、着用者に対する使い捨ておむつ1の装着を円滑に行うことができる。
In each
使い捨ておむつ1は、トップシート21上に補助吸収具7を取り付けることなく使用されてもよい。この場合、図16に示すように、一対の引張部5の挟持部56により、一対の本体側壁部36の自由端部361が挟持され、一対の本体側壁部36が横方向外方に引き起こされる。なお、側壁止着部55は他の部位に止着されない。したがって、側壁止着部55に代えて、止着機能を有しないプラスチック等の薄板部材が、引張部基材50に部分的に固定され、当該薄板部材の非接合部と引張部基材50との間に挟持部56が構成されてもよい。
The
使い捨ておむつ1では、様々な変更が可能である。
Various changes can be made in the
例えば、一対の引張部5の側壁止着部55は、必ずしも補助側壁部736または本体側壁部36の横方向外側の面の自由端部に止着される必要はなく、横方向外側の面の自由端部以外の部位に止着されてもよい。また、側壁止着部55は、補助側壁部736または本体側壁部36の自由端を越えて横方向内側の面に止着されてもよい。
For example, the side
側壁止着部55として、面ファスナのフック部材以外の部材(例えば、粘着テープ)が利用されてもよい。側壁止着部55は、引張部5の側壁止着部55が設けられる内面501とは反対側から視認可能であれば、自由端部基部541と同様の色を有していてもよい。例えば、側壁止着部55の位置や形状を示す目印が、自由端部基部541の外面502に設けられてもよい。これにより、側壁止着部55が、側壁止着部55が設けられる内面501とは反対側から実質的に視認可能となる。
A member (for example, an adhesive tape) other than the hook member of the hook-and-loop fastener may be used as the side
引張部5では、側壁止着部55とは異なる薄板部材が、側壁止着部55から離間した位置にて引張部シート50に部分的に接合され、当該薄板部材と引張部シート50との間に挟持部56が構成されてもよい。また、クリップ等、本体側壁部36の自由端部361を挟持可能な挟持部材が、挟持部56として引張部シート50に固定されてもよい。
In the
引張部5の固定端部51は、本体部2の側方エッジ27よりも横方向内側においてのみ本体部2および接続部4に固定され、側方エッジ27よりも横方向外側では、いずれの部位にも固定されなくてもよい。あるいは、固定端部51は、本体部2の側方エッジ27よりも横方向外側においてのみ接続部4の共通基部42の内面421に固定され、側方エッジ27よりも横方向内側では、いずれの部位にも固定されなくてもよい。換言すれば、一対の引張部5の固定端部51は、本体部2の後方部203の両側部、または、一対の接続部4の着用者側の面に固定されていればよい。
The
引張部5では、必ずしも横方向の一部が伸縮性を有する必要はなく、引張部シート50全体が、実質的に伸縮性を有しないシート部材であってもよい。あるいは、引張部シート50全体が、伸縮性を有していてもよい。
In the
使い捨ておむつ1では、一対の挟持部56により、一対の補助側壁部736の自由端部7361が挟持されてもよい。この場合、一対の補助側壁部736が、一対の引張部5により横方向外方へと引き起こされることにより、一対の補助側壁部736の横方向外側に位置する一対の本体側壁部36も、一対の補助側壁部736と共に横方向外方へと引き起こされる。その結果、一対の補助側壁部736および一対の本体側壁部36を着用者側に起立させた状態で、補助吸収具7および使い捨ておむつ1を着用者に装着することができる。なお、この場合、側壁止着部55は他の部位に止着されないため、側壁止着部55に代えて、止着機能を有しないプラスチック等の薄板部材が、引張部基材50に部分的に固定され、当該薄板部材の非接合部と引張部基材50との間に挟持部56が構成されてもよい。また、一対の挟持部56により、一対の補助側壁部736の自由端部7361、および、一対の本体側壁部36の自由端部361が、まとめて挟持されてもよい。
In the
接続部4では、各止着テープ41に止着部が1つのみ設けられてもよい。また、各接続部4に止着テープ41が1つのみ設けられてもよい。この場合、共通基部42は省略されて、1つの止着テープ41が接続部4となる。接続部4の接続部シート40が、伸縮性不織布等の伸縮性を有するシート部材である場合、接続部シート40の伸縮性は、引張部5の高伸縮部53の伸縮性よりも小さいことが好ましい。これにより、接続部4を前方部201に向けて引っ張る力が、引張部5の自由端部54に容易に伝達される。
In the
使い捨ておむつ1および補助吸収具7では、吸収コアの平面視における形状は、必ずしも砂時計型である必要はなく、例えば、略矩形であってもよい。また、前方部および後方部の一方のみの幅が大きく、他方および中間部の幅が小さい、いわゆる羽子板型であってもよい。本体部2および補助本体部72の平面視における形状についても同様に、前方部および後方部の一方のみの幅が大きく、他方および中間部の幅が小さい、いわゆる羽子板型であってもよい。本体部2、補助本体部72および吸収コアが羽子板型とされる場合、後方部の幅が前方部および中間部の幅よりも大きいことが好ましい。
In the
上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。 The configurations in the above-described embodiments and modifications may be combined as appropriate as long as they do not contradict each other.
1 使い捨ておむつ
2 本体部
3 サイドシート
4 接続部
5 引張部
7 補助吸収具
21 トップシート
23 バックシート
33 固定部
36 本体側壁部
37 弾性部材
39 折り返し線
50 引張部基材
51 固定端部
52 低伸縮部
53 高伸縮部
54 自由端部
55 側壁止着部
56 挟持部
201 前方部
202 股下部
203 後方部
361 (本体側壁部の)自由端部
362 (本体側壁部の)自由端
411 第1止着部
412 第2止着部
421 (接続部の共通基部の)内面
501 (引張部の)内面
502 (引張部の)外面
541 自由端部基部
551 接合部
552 非接合部
736 補助側壁部
737 弾性部材
DESCRIPTION OF
Claims (14)
前方部、股下部および後方部を縦方向に順に有する略シート状の本体部と、
前記後方部の両側部に固定され、前記前方部に止着される本体止着部を有し、前記前方部に止着されることにより、前記後方部の前記両側部を前記前方部の両側部に接続する一対の接続部と、
前記縦方向に垂直な横方向に延びる帯状部材であり、一方の端部である固定端部が、前記後方部の前記両側部または前記一対の接続部の着用者側に固定され、他方の端部である自由端部に挟持部が設けられる一対の引張部と、
を備え、
前記一対の引張部の前記固定端部よりも前記横方向の内側において前記本体部上に前記縦方向に沿って平行に配置される一対の側壁部の自由端部が、前記一対の引張部の前記挟持部により挟まれた状態で、前記一対の接続部が前記前方部に止着される際に、前記一対の引張部の前記固定端部が前記横方向の外方へと引っ張られることにより、前記一対の側壁部が前記一対の引張部により前記横方向の外方へと引き起こされることを特徴とする使い捨ておむつ。 Disposable diapers,
A substantially sheet-like main body portion having a front portion, a crotch portion and a rear portion in order in the longitudinal direction;
It has a main body fixing part fixed to both side parts of the rear part and fixed to the front part, and is fixed to the front part so that the both side parts of the rear part are both sides of the front part. A pair of connecting parts connected to the part;
A band-shaped member extending in a lateral direction perpendicular to the vertical direction, and a fixed end portion that is one end portion is fixed to the wearer side of the both side portions of the rear portion or the pair of connection portions, and the other end A pair of tension portions provided with a clamping portion at a free end portion, which is a portion;
With
The free ends of the pair of side walls disposed parallel to the longitudinal direction on the main body on the inner side in the lateral direction than the fixed ends of the pair of tension portions are the pair of tension portions. When the pair of connecting portions are fastened to the front portion while being sandwiched by the sandwiching portions, the fixed end portions of the pair of tension portions are pulled outward in the lateral direction. The disposable diaper characterized in that the pair of side wall portions are caused to move outward in the lateral direction by the pair of tension portions.
各引張部の前記横方向の少なくとも一部が、伸縮性を有することを特徴とする使い捨ておむつ。 The disposable diaper according to claim 1,
A disposable diaper characterized in that at least a part of the lateral direction of each tension part has elasticity.
前記各引張部の前記横方向の一部が伸縮性を有する高伸縮部であり、
前記各引張部の前記固定端部と前記高伸縮部との間の部位の伸縮性が、前記高伸縮部の伸縮性よりも小さいことを特徴とする使い捨ておむつ。 The disposable diaper according to claim 2,
A part of the lateral direction of each tensile part is a highly stretchable part having stretchability,
The disposable diaper characterized by the elasticity of the site | part between the said fixed end part of each said tension | pulling part and the said highly elastic part being smaller than the elasticity of the said highly elastic part.
使用前の状態において、前記一対の引張部の前記固定端部と、前記一対の接続部の前記本体止着部とが、前記横方向に配列されることを特徴とする使い捨ておむつ。 The disposable diaper according to any one of claims 1 to 3,
The disposable diaper characterized in that, in a state before use, the fixed end portions of the pair of tension portions and the main body fastening portions of the pair of connection portions are arranged in the lateral direction.
前記一対の引張部の着用者側とは反対側の面が、前記一対の接続部の前記本体止着部に対して止着不能であることを特徴とする使い捨ておむつ。 The disposable diaper according to any one of claims 1 to 4,
The disposable diaper characterized in that a surface opposite to the wearer side of the pair of tension portions cannot be fixed to the main body fixing portion of the pair of connection portions.
前記後方部の前記両側部が、積層された複数のシート部材を含み、
前記一対の接続部、および、前記一対の引張部の前記固定端部が、前記複数のシート部材の間に固定されることを特徴とする使い捨ておむつ。 The disposable diaper according to any one of claims 1 to 5,
The both side portions of the rear portion include a plurality of laminated sheet members,
The disposable diaper, wherein the pair of connection portions and the fixed end portions of the pair of tension portions are fixed between the plurality of sheet members.
前記一対の引張部の前記固定端部が、前記一対の接続部の着用者側の面にも固定されることを特徴とする使い捨ておむつ。 The disposable diaper according to claim 6,
The disposable diaper, wherein the fixed end portions of the pair of tension portions are also fixed to the wearer-side surfaces of the pair of connection portions.
前記一対の引張部のそれぞれにおいて、前記挟持部が、着用者側とは反対側から視認可能であることを特徴とする使い捨ておむつ。 The disposable diaper according to any one of claims 1 to 7,
The disposable diaper characterized in that, in each of the pair of tension portions, the clamping portion is visible from the side opposite to the wearer side.
前記一対の引張部のそれぞれにおいて、前記挟持部が設けられる部位の前記縦方向の幅が、前記挟持部の前記縦方向の幅以上であることを特徴とする使い捨ておむつ。 A disposable diaper according to any one of claims 1 to 8,
The disposable diaper characterized in that, in each of the pair of tension portions, the vertical width of the portion where the clamping portion is provided is equal to or greater than the vertical width of the clamping portion.
前記本体部の前記両側部上に前記縦方向に沿って設けられる一対のサイドシートをさらに備え、
前記一対のサイドシートが、
前記本体部の前記両側部上に固定される一対の固定部と、
前記一対の固定部の前記横方向の内縁から起立する一対の本体側壁部と、
を備え、
前記一対の側壁部が、前記一対の本体側壁部であることを特徴とする使い捨ておむつ。 A disposable diaper according to any one of claims 1 to 9,
A pair of side sheets provided along the longitudinal direction on both side portions of the main body,
The pair of side sheets is
A pair of fixing parts fixed on the both side parts of the main body part ;
A pair of body side wall portions rising from the lateral inner edge of the front Symbol pair of fixing portions,
With
The disposable diaper characterized in that the pair of side wall portions are the pair of main body side wall portions.
前記一対の本体側壁部を前記一対の固定部の前記内縁から前記横方向の内側に向かって前記本体部上に倒し、前記一対の引張部を前記一対の本体側壁部上に重ねた状態で、前記一対の引張部の前記挟持部の少なくとも一部が、前記一対の本体側壁部の自由端よりも前記横方向の外側に位置することを特徴とする使い捨ておむつ。 The disposable diaper according to claim 10,
In the state where the pair of main body side wall portions are laid down on the main body portion from the inner edge of the pair of fixing portions toward the inner side in the lateral direction, and the pair of tension portions are stacked on the pair of main body side wall portions, The disposable diaper characterized in that at least a part of the clamping part of the pair of tension parts is located on the outer side in the lateral direction with respect to the free ends of the pair of body side wall parts.
前記一対の引張部がそれぞれ、
帯状の引張部基材と、
前記引張部基材に固定される薄板部材と、
を備え、
前記薄板部材が、
前記引張部基材に接合される接合部と、
前記接合部から前記固定端部側へと広がるとともに前記引張部基材と離間可能な非接合部と、
を備え、
前記非接合部と、前記引張部基材の前記非接合部に対向する部位とにより、前記挟持部が構成されることを特徴とする使い捨ておむつ。 A disposable diaper according to any one of claims 1 to 11,
Each of the pair of tension portions is
A belt-like tensile base material;
A thin plate member fixed to the tension part substrate;
With
The thin plate member is
A joint to be joined to the tensile part substrate;
A non-joining portion that spreads from the joining portion to the fixed end side and is separable from the tensile portion base material,
With
The disposable diaper characterized in that the clamping part is constituted by the non-joining part and a part of the tensile part base material facing the non-joining part.
前記非接合部に熱押圧処理が施されていることを特徴とする使い捨ておむつ。 A disposable diaper according to claim 12,
A disposable diaper, wherein the non-bonded portion is subjected to a heat pressing process.
前記一対の側壁部の前記自由端部に、前記縦方向に延びる複数の弾性部材が互いに略平行に設けられることを特徴とする使い捨ておむつ。 The disposable diaper according to any one of claims 1 to 13,
A disposable diaper wherein a plurality of elastic members extending in the longitudinal direction are provided substantially parallel to each other at the free ends of the pair of side wall portions.
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