JP6165948B1 - イーサネットブリッジ装置及びこれを用いるインターネット通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】既設のホームゲートウェイ(HGW)の機能を損なわずに、VNE(Virtual Network Enabler)事業者が選択した4over6機能を実現できるイーサネット(登録商標)ブリッジ装置及びこれを用いるインターネット通信システムを提供する。【解決手段】IPoEネットワークを通して顧客宅内側とVNE事業者のネットワークと顧客宅内側とを接続するインターネット通信システムであって、顧客宅内側に、光終端装置(ONU)5と、HGW6と、ONU5とHGW6との間に置かれるイーサネットブリッジ装置11を有する。イーサネットブリッジ装置11は、ONU5側ネットワークにIPv6アドレスプリフィックス等をDHCPおよびRSリクエストしてあらかじめ取得する手段と、HGW6からのDHCPおよびRSリクエストに対し、ONU5側ネットワークから先に取得した情報をもとに代理応答する手段を有する。【選択図】図6

Description

本発明は、イーサネットブリッジ装置及びこれを用いるインターネット通信システムに関し、特に、ONU( Optical Network Unit, 光終端装置)とHGW(Home Gateway, ホームゲートウェイ)との間に配置されるイーサネットブリッジ装置及びこれを用いるインターネット通信システムに関する。
現在、インターネットサービスは、光ファイバー通信を利用するものと、3Gを進化させた LTE(Long Term Evolution)などの無線通信を利用するものに大別されるが、電話回線や、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線を利用するサービスも提供されている。
ここで、個人・法人顧客にインターネット接続サービスを提供する会社としてインターネットサービスプロバイダー(以下,ISPという)があり、1995年ごろから2000年ごろにかけ、多くのISPは、電話回線を利用したインターネット接続サービスを提供していた。
図1は、電話回線を利用したインターネット接続サービスを説明する図である。図1に示すように、ISPは、対象地域のネットワーク1にRAS(Remote Access Server)装置2を設置していた。インターネットINTにアクセスする際に顧客は顧客ネットワークCLNから顧客が所有するモデムやダイヤルアップルータ3を用いて、PSTN/ISDN網4を通してRAS装置2に電話をかけて接続し、ISPによりインターネット接続サービスを受けていた。
RAS装置2は、ISPの管理下にあるため、ISPは、この装置2からの情報を取得することで、ネットワークを正常に稼働させることを目的に、顧客の通信量を測定し、あるいは不正アクセスが行われていると判断する場合は、サービスを緊急避難的に切断することが可能であった。
一方、図2は、光ファイバーネットワークにおけるインターネット接続を説明する図である。光ファイバー通信が導入されると、図2に示すように光ファイバーネットワークOFNを保有・管理する会社(NTT)が、上位の通信事業者として、顧客ネットワークCLNの宅内X(インターネット接続回線を終端する顧客の建物内)からNTT (以降、上位の通信事業者という)とそれぞれのISPとの相互接続点POI(Point of Interface)までを管理することとなった。
これにより、ISPは、顧客ネットワークCLNと直接接続する装置を管理しなくなったために、個々の個客の通信量を把握し、あるいは必要の場合インターネット接続サービスを切断するということが出来なくなった。
図2において、顧客ネットワークCLNとの通信は、光サービス開始当時に設置されたPPPoEネットワーク網のPPPoE(Point-to-Point Protocol over Ethernet, RFC216)プロトコルを利用するものである。
顧客は、上位の通信事業者が顧客宅内Xに設置したONU(Optical Network Unit:光終端装置)5にホームゲートウェイ(HGW:Home Gateway)6を接続する。HGW6とPPPoEネットワーク網内にあるNTE(Network Terminal Unit:網終端装置)7との間の通信リンク層はEthernet(登録商標、以下表示を省略)である。
HGW6は、PPPoE等の上位プロトコルを用いて接続先ISPの選択やIDとパスワードの送信による認証を行い、インターネット接続を受ける仕組みである。顧客の通信データはNTE7から各ISPのPOIを通してISPのネットワーク1に送られ、更に全世界のインタネットサイトINTとの通信を行う。
ここで、インターネットサービスではIPプロトコルを利用する。これまで32ビットで送信/受信アドレスを構成するIPv4(Internet Protocol version 4)がIPプロトコルとして長く使われてきた。しかし、情報機器の普及によりIPv4でのアドレスの割り当てが枯渇するということが問題となっている。これに対処するべく、新しい接続プロトコルとして128ビットで送信/受信アドレスを構成するIPv6(Internet Protocol version 6)の利用が始まった。
当初IPv6 over IPv4トンネリングによりIPv4プロトコルと同様にPPPoEネットワークを使ってIPv6パケットを送信するIPv6通信サービスを開始した。その後にIPoE(IP over Ethernet)と呼ばれる新ネットワークによるサービスが開始された。
図3は、かかるPPPoEネットワークとIPoEネットワークを説明する図である。図3において、左側にHGW6内のPPPoEサーバ機能によりPPPoEネットワークに乗せられるIPv4プロトコルのパケットの経路を示し、右側にHGW6を経由してIPoEネットワークに乗せられるIPv6プロトコルのパケットの経路を示す。
IPoEネットワークを使用するIPv6通信は、PPPoEを使用しないためにプロトコル階層が一つ少なくなり、PPPoEを用いるIPv4通信に比べて性能が優れている。
しかし、ビジネス形態として、PPPoEネットワークを使ったサービスでは、上位の通信事業者と各ISPが、インターネット接続を行っていた。
これに対し、IPoEネットワークを使ったサービスでは、ISPより委託を受けた少数(当初4、現在6)のVNE(Virtual Network Enabler)事業者が、上位の通信事業者と接続し、上位の通信事業者とISPとの直接接続はしないことになった。
すなわち、各ISPは、いずれかのVNE事業者(または、ISPと同一業者であってもよい。以下単にVNE事業者という)と契約し、自らの顧客へのIPv6によるインターネット接続サービスをVNE事業者に委託する、いわゆるローミングを行う。VNE事業者は、委託を受けたISPの顧客のIPv6通信を、上位の通信事業者とPOIを通して自らのVNEネットワーク8で受けた後に、インターネットINT上の宛先に接続する。
特開2000−174811号公報 特開2004−289257号公報 特開2006−140997号公報 特表2009−500970号公報 特開2010−200068号公報 特開2010−200069号公報 特開2013−158034号公報 特開2014−155097号公報 特開2014−110454号公報 特開2015−226259号公報
上記したように、IPv4通信はアドレスの枯渇の懸念にも関わらず、今後もかなりの期間使われることが予想される。このため、顧客から見た時、IPoEネットワーク(IPv6通信)とPPPoEネットワーク(IPv4通信)が併存して利用されることになる。現時点でのIPv6通信とIPv4通信の比率は、およそ1:4であるという(http://www.soumu.go.jp/main_content/000374051.pdf:2016.9.1検索)。
一方、上位の通信事業者にとっては、IPoEネットワークとPPPoEネットワークの両方を維持することはコストの面から不利である。PPPoEネットワークの利用を中止することが好ましいが、IPv4プロトコル利用の通信が近い将来なくならない現状を考えると、IPoEネットワークを通じてIPv4通信を行う、いわゆるIPv4overIPv6 (以降、4over6 [four over six]と表記)プロトコルの利用が必要である。
IPv6において、IPv4をPPPoEネットワークを通さずに、インターネットINTと通信を行う技術は、既に存在する。例えば、MAP-E(Mapping of Address and Port Encapsulation)やDS-Liteなどの4over6プロトコルを用いることで、PPPoEネットワークを使用しないで、IPoEネットワークのみを利用してインターネットINTと通信することが可能になる。
また、光ファイバー通信を使った重要なアプリケーションとしてアナログ電話の置き換えがある。電話サービスとインターネット接続サービスの両方を提供する装置が上位の通信事業者によりホームゲートウェイ(HGW)という名称で、顧客にレンタル提供されている。
現在、レンタル提供されているHGWには、4over6プロトコルの一つであるMAP-E(Mapping of Address and port Encapsulation)が実装されている。このMAP-E機能を用いて4over6プロトコルをVNE事業者により実現している例がある。MAP-E機能により、IPv4パケットをIPv6パケットの中にカプセル化することにより、 IPv6のみのIPoEネットワークを通過できるようにしている。
図4は、かかるHGW6に搭載されるMAP-E機能を用いて4over6機能を実現する通信システムの構成例である。 HGW6において、顧客ネットワークCLNからのIPv4パケットをカプセル化したIPv6プロトコルに従うパケットに変換する。
次いで、IPv6プロトコルのパケットは、IPoEネットワークを通してVNE事業者のネットワーク8にあるボーダールータ9に導かれる。そこで、IPv6プロトコルのパケットからIPv4プロトコルのパケットがデコードされて、IPv4インターネットに送信される。
しかし、かかるHGW6に、MAP-E以外のDS-Liteなど他の4over6機能を実現する場合は、レンタル提供者である上位の通信事業者による開発が必要となる可能性がある。さらに、既に顧客宅内Xに納入されたHGWでは新しいプロトコルは利用できない。既に大量に利用されているHGWが新機能を有する装置に置き換わるには、非常に時間がかかることが想定される。かかる事情から技術的な得失のあるMAP-E以外の他の4over6機能実現の妨げとなっている。
同時に、光ファイバーネットワークが上位の通信事業者の管理下にあるため、VNE事業者やISPは、顧客の通信量を通知したり、管理目的で利用することが出来ない。また、必要な場合であっても緊急避難的に顧客の通信を制約又は遮断することが出来ない。
これに対し、HGW6の機能を妨げずにVNE事業者が選択した前記他の4over6機能を利用するために、例えば、図5に示すような構成で、4over6機能装置10を顧客に提供することも考えられる。
すなわち、図5において、顧客ネットワークCLNと既設のHGW6との間に4over6機能装置10を配置する。かかる4over6機能装置10において、IPv4パケットを4over6機能装置10にVNE事業者が選択した前記他の4over6機能を備え、これによりIPv6パケットに変換する。かかる場合、HGW6では、IPv4パケットを搭載するIPv6パケットをそのまま通し、IPoEネットワークに送信する。
かかる構成によって、HGW6の機能を妨げずに前記他の4over6機能を実現できる。しかし、顧客ネットワークCLNのコンピュータ装置とHGW6との間では、IPv4での通信を行えなくなるので、HGW6が顧客ネットワークCLNのコンピュータ装置に対してIPv4に関連して提供するサービスは、そのままでは利用できない。顧客ネットワークのコンピュータ装置にIPv4アドレスを自動付与するためのDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバ機能や、機器を接続しただけで適切な設定でネットワークにつなぐUPnP(Universal Plug & Play)の機能は、上記4over6機能装置10が提供することになる。
そのため、顧客が従来HGWに設定していた内容を、4over6機能装置10に再設定する必要が生じる。さらに、HGW6と4over6機能装置10で提供される該当機能に違いがあれば、顧客にとっては不都合となる。したがって、本発明の目的は、上記の背景に鑑みて既設のHGW6の機能を損なわずに、VNE事業者が選択したMAP−E以外のDS-Liteなど他の4over6機能を実現できるイーサネットブリッジ装置及びこれを用いるインターネット通信システムを提供することにある。
上記の課題を解決する本発明に従うイーサネットブリッジ装置の第1の側面は、インターネット通信システムにおける顧客宅内側に配置されるイーサネットブリッジ装置であって、光終端装置(ONU)とホームゲートウェイ(HGW)との間に置かれ、ONU側ネットワークにIPv6アドレスプリフィックス等をDHCP(IPv6ではDHCPv6 又はPHCPv6-PDともいう。以下 単にDHCPと表記)およびRS (Router Solicitation)リクエストしてあらかじめ取得する手段と、前記HGWからのIPv6アドレスプリフィックス等のDHCPおよびRSリクエストに対し、前記ONU側ネットワークから先に取得した情報をもとに委譲する手段を有する。
上記の課題を解決する本発明に従うイーサネットブリッジ装置の第2の側面は、IPoEネットワークを通して顧客宅内側とインターネット接続サービスを提供するVNE事業者ネットワークと顧客宅内側とを接続するインターネット通信システムであって、前記顧客宅内側に、光終端装置(ONU)とホームゲートウェイ(HGW)と、前記光終端装置(ONU)とホームゲートウェイ(HGW)との間に置かれるイーサネットブリッジ装置を有し、前記イーサネットブリッジ装置は、ONU側ネットワークにIPv6アドレスプリフィックス等をDHCPおよびRSリクエストによりあらかじめ取得する手段と、前記HGWからのIPv6アドレスプリフィックス等のDHCPおよびRSリクエストに対し、前記ONU側ネットワークから先に取得した情報をもとに委譲する手段を有する。
上記の課題を解決する本発明の第1の側面又は第2の側面における第1の態様は、前記HGWからのPPPoE接続要求に対応するPPPoEサーバ手段と、前記PPPoEサーバ手段により復元したIPv4プロトコルパケットをIPv6プロトコルパケットに変換して、IPoEネットワークを通してVNE事業者ネットワークの4over6デコード装置に送出する手段を有する。
上記の課題を解決する本発明の第1の側面又は第2の側面における第2の態様は、前記あらかじめ取得したIPv6アドレスプリフィックスに基づいたIPv6アドレスを前記ONU側ネットワークに設定する手段を有し、前記IPv6アドレスを前記ONU側ネットワークに設定して、VNE事業者ネットワークにある自動設定サーバ装置(ACS)から情報及び、処理命令を受け、また情報を返す手段を有する。
上記の課題を解決する本発明の第1の側面又は第2の側面における第3の態様は、前記ACSからの処理命令により、顧客の通信量を制限し、または処断する手段を有する。
電話回線を利用したインターネット接続サービスを説明する図である。 光ファイバーネットワークにおけるインターネット接続を説明する図である。 PPPoEネットワークとIPoEネットワークを説明する図である。 HGWに搭載されるMAP-E機能を用いて4over6機能を実現する通信システムの構成例である。 HGWの機能を妨げずにVNE事業者が選択した4over6プロトコルを利用するために顧客に提供する4over6機能装置の一想定例を示す図である。 本発明に従うインターネット通信システムの実施例を説明する図である。 パケットの流れを具体的に説明する図である。 本発明に従うイーサネットブリッジ装置の構成例ブロック図である。
以下に本発明の実施例を図面に従い説明する。なお、実施例は、本発明の理解のために説明され、従って、本発明の適用はかかる実施例に限定されず、発明の保護の範囲は、特許請求の範囲の記載及びそれと均等の範囲にも及ぶ。
図6は、本発明に従うインターネット通信システムの実施例を説明する図である。
特徴として、第1に顧客宅内Xに、ONU5とHGW6との間にイーサネットブリッジ装置11が配置される。
ONU分離型のHGW6では、ONU6と本発明のイーサネットブリッジ装置11との間、更にイーサネットブリッジ装置11とHGW6の間は、RJ45ケーブルにより接続される。また、ONU一体型のHGW6にあっては、HGW6の一組のUNIポートを用いて、本発明のイーサネットブリッジ装置11を挿入するようにしてもよい。この場合であっても機能的に本発明のイーサネットブリッジ装置11が、ONUとHGWとの間に挿入されることを意味する。
IPoEネットワークにおいて、HGW6は、ONU5側のネットワークからIPoEネットワークを特定するためのIPv6アドレスプリフィックス(Address prefix)を取得する必要がある。HGW6とONU5との間に本発明のイーサネットブリッジ装置11が接続配置されるので、HGW6からのDHCPプロトコルを用いたアドレスプリフィックス取得要求を、イーサネットブリッジ装置11が受けることになる。
したがって、本発明のイーサネットブリッジ装置11がHGW6から受けたアドレスプリフィックス取得要求に対して、代理応答をし、ONU5側のネットワークにはこの取得要求を伝達しない。代わりに、本発明のイーサネットブリッジ装置11があらかじめONU側のネットワークに要求を行って得たIPアドレスプリフィックスをHGWに対して送信する。
本発明のイーサネットブリッジ装置11自身も、IPアドレスを必要とするが、取得したIPアドレスプリフィックスとグローバルMACアドレスから生成できるため、顧客ネットワークCLNで利用されるIPv6アドレスと衝突することはない。
PPPoEサーバ機能を持つイーサネットブリッジ装置11は、HGW6から送出されるPPPoE接続要求を受け、受信したIPv4通信を、4over6プロトコルを用いてVNE事業者が有するボーダールータであるAFTR(Address Family Translation Router)装置9に送信することが出来る。AFTR装置9は、受信したIPv6プロトコルパケットからIPv4プロトコルパケットをデコードしてインターネットINTに送る。
図7はかかるパケットの流れを具体的に説明する図である。図7において、顧客ネットワークCLNにあるPCからEthernetで接続されるHGW6にIPv4パケットを送る(ステップS1)。HGW6は、PPPoEクライアントとして、 PPPoEサーバ機能11aを持つイーサネットブリッジ装置11にPPPoEプロトコルで接続要求を送る(ステップS2)。
イーサネットブリッジ装置11は、更に4over6 Server 機能11bを有する。PPPoEサーバ機能11aにより4over6 Server 機能11bにIPv4パケットを送る(ステップS3)。そして、4over6 Server 機能11bによりIPv4パケットを重畳してIPv6パケットを生成する(ステップS4)。
生成されたIPv4パケットを重畳したIPv6パケットは、IPoEネットワークを通して、VNE事業者のネットワーク8にあるAFTR装置9に送られる(ステップS5)。
AFTR装置9は、4over6 Server 機能を有し、IPv6パケットからIPv4パケットをデコードして、IPv4インターネットINTに送信する(ステップS6)。これによりPCは、IPv4プロトコルアドレスの装置とインターネット通信を行うことが可能である。
上記説明は、顧客ネットワークCLNにあるPCからインターネットINTへのIPv4パケットの流れであるが、インターネットINTから顧客ネットワークCLNにあるPCへのIPv4パケットの流れは、図の両方向矢印の反対方向に沿って流れる。
図8は、上記機能のイーサネットブリッジ装置11の構成例ブロック図である。
図8において、イーサネットブリッジ装置11の主要部はSOC(System On Chip)で構成され、半導体チップ上に複数のCPUコア110、ギガビットのメディアアクセスコントローラ112,113、パラレルギガビットインタフェース114、シリアルアギガビットインタフェース115が搭載され、更に、CPUコア110で実行されるプログラムとして、ネットワークオフローディングアクセレータ(NW Offloading Accel)110aと暗号化エンジン110bが搭載されている。NW Offloading Accel110aは、ネットワークでのデータ転送中に、ワークロードを CPUからネットワークアダプターに転送できるようにする機能である。
さらに、イーサネットブリッジ装置11の主要部SOCに付属し、各種プログラムを格納し、あるいはCPUでの処理途中のデータをバッファ保持する各種メモリ111を有する。
また、SFP(Small Form-Factor Pluggable)WAN13と銅線(RJ45)LAN14の両方のインターフェースカードによりギガビットのWANアクセス、LANアクセスを可能にしている。SFP(Small Form-Factor Pluggable)WAN13のインターフェースカードによりONU5にパラレルギガビットインターフェース114aを接続し、銅線(RJ45)LAN14によりシリアルギガビットインターフェース115aをHGW6に接続する。
ここで、図6に戻り、更に説明する。VNE事業者のネットワーク8に自動設定サーバ(ACS :Auto Configuration Server)装置12を有し、本発明により挿入配置されるイーサネットブリッジ装置11との間で次のような処理が、ACS装置12及びイーサネットブリッジ装置11に設定したプログラムに従い行われる。
ACS装置12は、イーサネットブリッジ装置11と通信を行い、イーサネットブリッジ装置11に対する設定管理、及び各種の命令を送る機能を有する。この際、イーサネットブリッジ装置11は、あらかじめ取得したIPv6アドレスプリフィックスに基づいたIPv6アドレスをONU側ネットワークに設定することにより、ACS装置12から上記のイーサネットブリッジ装置11に対する設定管理、及び各種の命令を受けることが出来る。
一方、イーサネットブリッジ装置11からは、保持する設定状態や通信量の内部情報を、前記IPv6アドレスを設定したONU側ネットワーク(IPoEネットワークを通してACS装置12に送ることが出来る。
前記設定管理、及び各種の命令として、例えば、ACS装置12は、イーサネットブリッジ装置11から送られる情報に基づき、顧客の通信量や、不正アクセスを判断して、イーサネットブリッジ装置11に対し、顧客の通信を遮断させ、あるいは通過させる。
さらに、イーサネットブリッジ装置11は、ACS装置12からの指示により、任意の通信を行って通信速度を測定し、ネットワークの状態をACS装置12に通知する機能を有する。
イーサネットブリッジ装置11は、顧客宅内Xに配置されるので、顧客による不正な通信をプログラムより検知し、あるいは、顧客が所有する、いわゆるスマートフォンとの無線通信により顧客の所望する設定を行うことが出来る。
これらの制御は、イーサネットブリッジ装置11のメモリ111(図8参照)に格納されるプログラムの実行によって可能である。
上記に説明したように、本発明に従うイーサネットブリッジ装置11及びこれを用いるインターネット通信システムにより、次の効果を得ることが可能である。
第1に、イーサネットブリッジ装置11により通信量を実時間でVNE事業者が管理するサーバであるACS装置12に通知する機能を有するので、VNE事業者は、実時間で通信を把握することが出来る。
第2に、顧客のネットワークCLNから不正が行われているとの通知を第三者から得た場合に、ACS装置12からの指示によりイーサネットブリッジ装置11は、緊急避難的に通信を制約又は遮断するので、VNE事業者の意思により通信を制約又は遮断することが可能である。
第3に、VNE事業者が、ある種の付加サービスを提供する場合、顧客宅内XにあるHGW6で特定の通信ポートの開閉操作を行うこと必要である。この通信ポートの開閉操作を顧客側で行うことは技術的、経済的に困難が伴う。これに対して、本願発明では、イーサネットブリッジ装置11とACS装置12との通信により、VNE事業者により、イーサネットブリッジ装置11に容易に通信ポートの開閉操作を行わすことが可能である。
第4に、本発明では、何らHGW6に対する変更なしに、上記第1〜第3の効果を得ることが可能である。
第5に、各種の4over6プロトコルのうち、MAP-E以外を選定した場合、既設のHGWの大多数が利用することが出来ないが、本発明のイーサネットブリッジ装置11の挿入によりHGWに設定のプロトコルにかかわらず利用することが可能である。
5 ONU(光終端装置)
6 HGW(ホームゲートウェイ)
8 VNE事業者ネットワーク
9 AFTR装置(ボーダールータ)
11 イーサネットブリッジ装置
11a PPPoEサーバ
11b 4over6サーバ
12 自動設定サーバ装置
CLN 顧客ネットワーク
INT インターネット

Claims (8)

  1. IPoEネットワークを通して行うインターネット通信システムにおける顧客宅内側に配置されるイーサネットブリッジ装置であって、
    光終端装置(ONU)とホームゲートウェイ(HGW)との間に置かれ、
    ONU側IPoEネットワークにIPv6アドレスプリフィックス等をDHCPおよびRSリクエストしてあらかじめ取得する手段と、
    前記HGWからのIPv6アドレスプリフィックス等のDHCPおよびRSリクエストに対し、前記ONU側IPoEネットワークから先に取得した情報を前記HGWに送信する手段を有する
    ことを特徴とするイーサネットブリッジ装置。
  2. 請求項1において、
    前記HGWからのPPPoE接続要求に対応するPPPoEサーバ手段と、
    前記PPPoEサーバ手段により復元したIPv4プロトコルパケットをIPv6プロトコルパケットに変換して、前記IPoEネットワークを通してVNE事業者ネットワークの4over6デコード装置に送出する手段を有する
    ことを特徴とするイーサネットブリッジ装置。
  3. 請求項1において、
    前記あらかじめ取得したIPv6アドレスプリフィックスに基づいたIPv6アドレスを前記ONU側IPoEネットワークに設定する手段を有し、
    前記IPv6アドレスを前記ONU側IPoEネットワークに設定して、VNE事業者ネットワークにある自動設定サーバ装置(ACS)から情報及び、処理命令を受け、また情報を返す手段を有する
    ことを特徴とするイーサネットブリッジ装置。
  4. 請求項3において、
    前記ACSからの処理命令により、顧客の通信量を制限し、または処断する手段を有する
    ことを特徴とするイーサネットブリッジ装置。
  5. IPoEネットワークを通して顧客宅内側とインターネット接続サービスを提供するVNE事業者ネットワークと顧客宅内側とを接続するインターネット通信システムであって、
    前記顧客宅内側に、
    光終端装置(ONU)とホームゲートウェイ(HGW)と、前記光終端装置(ONU)とホームゲートウェイ(HGW)との間に置かれるイーサネットブリッジ装置を有し、
    前記イーサネットブリッジ装置は、
    ONU側IPoEネットワークにIPv6アドレスプリフィックス等をDHCPおよびRSリクエストしてあらかじめ取得する手段と、
    前記HGWからのIPv6アドレスプリフィックス等のDHCPおよびRSリクエストに対し、前記ONU側IPoEネットワークから先に取得した情報を前記HGWに送信する手段を有する
    ことを特徴とするインターネット通信システム。
  6. 請求項5において、
    前記イーサネットブリッジ装置は、
    前記HGWからのPPPoE接続要求に対応するPPPoEサーバ手段と、
    前記PPPoEサーバ手段により復元したIPv4プロトコルパケットをIPv6プロトコルパケットに変換して、前記IPoEネットワークを通して前記VNE事業者ネットワークの4over6デコード装置に送出する手段を有する
    ことを特徴とするインターネット通信システム。
  7. 請求項5において、
    前記イーサネットブリッジ装置は、
    前記あらかじめ取得したIPv6アドレスプリフィックスに基づいたIPv6アドレスを前記ONU側IPoEネットワークに設定する手段を有し、
    前記VNE事業者ネットワークは、自動設定サーバ装置(ACS)を有し、
    前記イーサネットブリッジ装置は、更に、
    前記IPv6アドレスを前記ONU側IPoEネットワークに設定して、前記VNE事業者ネットワークにある前記自動設定サーバ装置(ACS)から情報及び、処理命令を受け、また情報を返す手段を有する
    ことを特徴とするインターネット通信システム。
  8. 請求項7において、
    前記イーサネットブリッジ装置は、
    前記ACSからの処理命令により、顧客の通信量を制限し、または処断する手段を有する
    ことを特徴とするインターネット通信システム。
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