JP6161551B2 - ガス発生器用のクッション材およびそれを使用したガス発生器 - Google Patents

ガス発生器用のクッション材およびそれを使用したガス発生器 Download PDF

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Description

本発明は、車輌に搭載され人員拘束装置などに使用されるガス発生器用のクッション材と、それを使用したガス発生器に関するものである。
ガス発生器は、ガス源としてのガス発生剤が燃焼室内に充填され、前記ガス発生剤の点火手段の一要素としての伝火薬が点火手段室内に充填されているものが汎用されている。
これらの燃焼室や点火手段室には、燃焼室の壁面との間でガス発生剤が擦れて粉化すること、伝火薬と点火手段室の壁面との間で伝火薬が擦れて粉化することを抑制するためのクッション材が配置されている。
特許文献1の図1に示すガス発生器では、ハウジング11内に配置された第2燃焼室カップ41内(第2燃焼室35)には、底面41bにクッション部材50が配置され、開口部側41aに第2点火器カラー26と第2点火器27からなる第2点火手段25が収容され、残部空間に第2ガス発生剤18が充填されている。
図1に示すガス発生器を組み立てるときには、第2燃焼室カップ41の開口部41aから、第2ガス発生剤18が充填された第2燃焼室35内に第2点火手段25(第2点火器27)を着火部側から押し込んでいく。
このとき、第2ガス発生剤18と第2点火器27には押し込み作業に伴う荷重(圧力)が掛かることになることから、前記荷重(圧力)により第2ガス発生剤18が部分的に崩壊したり、第2点火器27の着火部が変形したりすることがないようにするため、ガス発生剤や着火部への前記荷重(圧力)を減少させる手段を付与することが望ましい。しかし、特許文献1には、前記の荷重(圧力)軽減手段については何も記載されていない。
特開2011−207341号公報
本発明は、ガス発生剤や伝火薬が充填された充填室内に点火器を押し込んで行くときにも、前記点火器の着火部が変形したり、ガス発生剤や伝火薬が崩壊したりし難くなるガス発生器用のクッション材と、それを使用したガス発生器を提供することを課題とする。
請求項1の発明は、
ガス発生剤または伝火薬が充填されたガス発生器内において壁面に対して当接して配置され、前記ガス発生剤または前記伝火薬に対する緩衝材として機能する、ガス発生器用のクッション材であって、
前記クッション材が、プラスチックフォームからなる板状本体部を有しており、
前記板状本体部が、
前記ガス発生剤または前記伝火薬に接触する第1面と前記壁面に当接される第2面を有しており、
さらに前記第1面の面積中心を含む内側面部と、前記内側面部の周囲にある外側面部を有しており、
前記外側面部が第1面から第2面まで形成され、前記内側面部が前記第1面側から前記板状本体部の厚さの50%〜100%の範囲に形成されているものであり、
前記内側面部の密度(D1)と前記外側面部の密度(D2)がD1<D2である、ガス発生器用クッション材を提供する。
請求項1の発明のガス発生器用のクッション材は、ガス発生器内において、ガス発生剤が充填された燃焼室の壁面(例えば、底面または天面)に配置され、または伝火薬(または伝火薬としても機能するガス発生剤)が充填された点火手段室の壁面(例えば、底面または天面)に配置されることで、前記壁面とガス発生剤や伝火薬との間で緩衝材として機能するものである。
請求項1の発明のガス発生器用のクッション材は、板状本体部自体がクッション材となるものであるほか、前記板状本体部と他の部材と組み合わせてクッション材となるものも含まれる。
クッション材の板状本体部となるプラスチックフォームは、公知のガス発生器で使用しているものと同じ素材を使用することができ、例えば、特開2011−207341号公報の段落番号0025に記載されているポリウレタンフォームなどを使用することができる。
クッション材の板状本体部は、ガス発生器内に配置したとき、ガス発生剤または伝火薬に接触する面が第1面となり、ガス発生器内の壁面(例えば、底面または天面)に当接される面が第2面となる。ここで「ガス発生器内の壁面」は、ガス発生器のハウジングの内壁面、ガス発生器内に配置されたカップ部材、筒状部材と蓋部材の組み合わせからなる部材が有する壁面である。
クッション材の板状本体部は、前記第1面の面積中心を含む内側面部と、前記内側面部の周囲にある外側面部とを有している。
クッション材の板状本体部の形状は、当接されるガス発生器内の壁面(例えば、底面または天面)と同形状であるか、または近似した形状であることが好ましいが、異なる形状であってもよい。
内側面部の形状や大きさは、ガス発生器に取り付ける点火器の着火部の大きさに対応して決めることができる。
内側面部の形状は、円形、楕円形、多角形(好ましくは正多角形)にすることができ、外側面部は残部の形状(様々な形状の環)になる。好ましくは円形である。
クッション材の板状本体部は、公知のガス発生器に適用するときは、厚さは3〜10mm、直径は15〜28mmにすることができる。
内側面部の密度(D1)と外側面部の密度(D2)はD1<D2の関係を満たしている。
D1/D2の比率は0.5〜0.95が好ましい。
外側面部は第1面から第2面まで形成されている。
内側面部は、前記板状本体部の厚さの50%〜100%の範囲に形成されている。50%のときは第1面から板状本体部の半分の厚さまで内側面部が形成されており、100%のときは第1面から第2面まで連続して内側面部が形成されていることを示している。
請求項1の発明のクッション材は、上記のD1<D2の関係を満たしていることから、ガス発生剤が充填された燃焼室の底面(または天面)や、伝火薬が充填された点火手段室の底面(または天面)に配置したときには、次のように作用する。
ガス発生剤を充填された燃焼室内に点火器を着火部側から押し込んで取り付けるとき、または伝火薬が充填された点火手段室内に点火器を着火部側から押し込んで取り付けるとき、ガス発生剤や伝火薬を介して底面に配置されたクッション材が押されると、内側面部が外側面部よりも厚さ方向に撓むように変形し易くなるため、点火器の着火部とクッション材の間でガス発生剤や伝火薬に加えられる荷重が内側面部において分散され、低減される。
このようなクッション材の内側面部による荷重分散作用によって、点火器の着火部の変形が生じ難くなるほか、伝火薬やガス発生剤が部分的に崩壊することも起こり難くなる。
請求項2の発明は、
ガス発生剤または伝火薬が充填されたガス発生器内において壁面に対して当接して配置され、前記ガス発生剤または前記伝火薬に対する緩衝材として機能する、ガス発生器用のクッション材であって、
前記クッション材が、プラスチックフォームからなる板状本体部を有しており、
前記板状本体部が、
前記ガス発生剤または前記伝火薬に接触する第1面と前記壁面に当接される第2面を有しており、
さらに前記第1面の面積中心を含む内側面部と、前記内側面部の周囲にある外側面部を有しており、
前記内側面部と前記外側面部が第1面から第2面まで形成されているものであり、
前記内側面部が、直線、曲線またはそれらの組み合わせからなる厚さ方向への切り込みを有しており、
前記内側面部の切り込みの深さが前記板状本体部の厚さの10%〜90%の範囲のものである、ガス発生器用のクッション材を提供する。
請求項2の発明のクッション材は、内側面部が、直線、曲線またはそれらの組み合わせからなる厚さ方向への切り込みを有していることが特徴であり、他はD1<D2を除いては請求項1の発明のクッション材と同じにすることができる。
請求項2の発明のガス発生器用のクッション材は、板状本体部自体がクッション材となるものであるほか、前記板状本体部と他の部材と組み合わせてクッション材となるものも含まれる。
なお、内側面部の密度(D1)と外側面部の密度(D2)は、D1≧D2とD1≦D2のいずれでもよいが、D1≦D2が好ましい。
切り込みは、荷重が掛からない状態で切り込まれているものでもよいし、第1面側に荷重が掛かったときに開裂して切り込みが生じるようにできる点線状の切り込みでもよい。
板状本体部の内側面部に入っている厚さ方向への切り込みは、直線、曲線またはそれらの組み合わせからなるものである。
前記内側面部の切り込みは、前記内側面部に対して圧力を加えていないときは目視で確認できない程度のものであり、前記内側面部に対して圧力を加えたときは幅方向に押し広げられるように変形できるものである。
切り込みの深さは、板状クッション材の厚さの10%〜90%の範囲であり、好ましくは30〜80%の範囲であり、より好ましくは35〜65%の範囲である。
板状本体部の第1面の内側面部に入っている厚さ方向への切り込みは、次のような形態にすることができるが、これらに限定されるものではない。
前記内側面部の面積中心から周辺に放射状に延ばされた複数本の切り込み、
前記内側面部内に平行に形成された複数本の切り込み、
前記内側面部内に形成された渦巻状の切り込み、
前記内側面部内に形成された格子状の切り込み、および
前記内側面部内に形成された、前記内側面部と同形状で、かつ大きさの異なる複数形状の組み合わせからなる切り込み(例えば、内側面部が円形であるときは、直径の異なる複数の同心円の組み合わせからなる切り込み)、
から選ばれるもの、さらには上記各形態の切り込みを適宜組み合わせた切り込みにすることができる。
請求項2の発明のクッション材は、板状本体部の内側面部に形成された厚さ方向への切り込みを有していることから、ガス発生剤が充填された燃焼室の底面(または天面)や、伝火薬が充填された点火手段室の底面(または天面)に配置したときには、次のように作用する。
ガス発生剤が充填された燃焼室内に点火器を着火部側から押し込んで取り付けるとき、または伝火薬が充填された点火手段室内に点火器を着火部側から押し込んで取り付けるとき、ガス発生剤や伝火薬を介して底面に配置されたクッション材が押されると、内側面部の切り込みが幅方向に押し広げられ、そこにガス発生剤や伝火薬が入り込むため、点火器の着火部とクッション材の間でガス発生剤や伝火薬に加えられる荷重が内側面部において分散され、低減される。
このようなクッション材の内側面部による荷重分散作用によって、点火器の着火部の変形が生じ難くなるほか、伝火薬やガス発生剤が部分的に崩壊することも起こり難くなる。
請求項4の発明は、
ガス発生剤または伝火薬が充填されたガス発生器内において壁面に対して当接して配置され、前記ガス発生剤または前記伝火薬に対する緩衝材として機能する、ガス発生器用のクッション材であって、
前記クッション材が、プラスチックフォームからなる板状本体部を有しており、
前記板状本体部が、
前記ガス発生剤または前記伝火薬に接触する第1面と前記壁面に当接される第2面を有しており、
さらに前記第1面の面積中心を含む内側面部と、前記内側面部の周囲にある外側面部を有しており、
前記内側面部と前記外側面部が第1面から第2面まで形成されているものであり、
前記第1面が、前記内側面部と前記外側面部からなる平面を有しており、
前記第2面が、前記第1面の外側面部に対応する平面部と、前記平面部から凹んだ前記第1面の内側面部に対応する凹部を有しているものである、ガス発生器用のクッション材を提供する。
請求項4の発明のクッション材は、板状本体部の第2面において、第1面の内側面部に対応する位置に凹部を有していることを除いては請求項1のクッション材と同じにすることができる。
請求項4の発明のガス発生器用のクッション材は、板状本体部自体がクッション材となるものであるほか、前記板状本体部と他の部材と組み合わせてクッション材となるものも含まれる。
但し、内側面部の密度(D1)と外側面部の密度(D2)は、D1≦D2とすることができる。
板状本体部は、第1面の内側面部から凹部の底面までの厚さ(T1)と第1面の外側面部から第2面の平面部までの厚さ(T2)は、T1<T2である。
T1とT2の比率(T1/T2)は、0.2〜0.8の範囲が好ましく、0.4〜0.6の範囲がより好ましい。
請求項4の発明のクッション材は、板状本体部の内側面部の厚さ(T1)が外側面部の厚さ(T2)よりも小さくなっており(T1<T2)、内側面部の第2面側には凹部空間が存在していることから、ガス発生剤が充填された燃焼室の底面や、伝火薬が充填された点火手段室の底面に配置したときには、次のように作用する。
ガス発生剤が充填された燃焼室内に点火器を着火部側から押し込んで取り付けるとき、または伝火薬が充填された点火手段室内に点火器を着火部側から押し込んで取り付けるとき、ガス発生剤や伝火薬を介して底面に配置されたクッション材が押されると、クッション材の内側面部が第1面側から第2面側に撓むように変形し易くなることから、点火器の着火部とクッション材の間でガス発生剤や伝火薬に加えられる荷重が内側面部において分散され、低減される。
このようなクッション材の内側面部による荷重分散作用によって、点火器の着火部の変形が生じ難くなるほか、伝火薬やガス発生剤が部分的に崩壊することも起こり難くなる。
請求項5の発明は、
ガス発生剤または伝火薬が充填されたガス発生器内において壁面に対して当接して配置され、前記ガス発生剤または前記伝火薬に対する緩衝材として機能する、ガス発生器用のクッション材であって、
前記クッション材が、プラスチックフォームからなる板状本体部を有しており、
前記板状本体部が、
前記ガス発生剤または前記伝火薬に接触する第1面と前記壁面側に位置する第2面を有しており、
さらに前記第1面の面積中心を含む内側面部と、前記内側面部の周囲にある外側面部を有しており、
前記内側面部と前記外側面部が第1面から第2面まで形成されているものであり、
前記第1面が、前記内側面部と前記外側面部からなる平面を有しており、
前記第2面が、前記第1面の外側面部に対応する平面部と、前記平面部から突き出された前記第1面の内側面部に対応する凸部からなり、
前記内側面部と前記外側面部が第1面から第2面まで形成されているものであり、
前記内側面部の密度(D1)と前記外側面部の密度(D2)がD1≦D2であり、
さらに前記板状本体部に支持部材が組み合わされており、
前記支持部材が、
環状支持部と、前記環状支持部の穴から垂設された筒状支持部を有しており、
前記環状支持部が、前記板状本体部の第2面側の平面部に当接され、前記筒状支持部が前記板状本体部の第2面側の凸部の周壁面に当接されているものである、ガス発生器用のクッション材を提供する。
請求項5のクッション材の板状本体部は、第2面において、第1面の内側面部に対応する位置に凸部を有していること、内側面部の密度(D1)と外側面部の密度(D2)がD1≦D2であること、支持部材を使用していることを除いては請求項1のクッション材の板状本体部と同じにすることができる。
第1面は、互いに同一平面を形成している内側面部と外側面部からなる。
第2面は、前記第1面の外側面部に対応する平面部と、前記平面部から突き出された前記第1面の内側面部に対応する凸部からなる。
このため、内側面部の厚さ(T1)と外側面部の厚さ(T2)はT1>T2の関係を満たしている。
T1/T2は、1.2〜2.0が好ましく、1.3〜1.8がより好ましい。
内側面部の密度(D1)と外側面部の密度(D2)はD1≦D2の関係を満たしている。
D1とD2は、D1<D2が好ましく、D1/D2の比率は0.5〜0.95が好ましい。
支持部材は、プラスチックフォームからなる板状本体部よりも硬い材料からなるものであり、合成樹脂などからなる可燃性のものでもよいし、金属、セラミックスなどからなる不燃性のものでもよい。
支持部材は、板状本体部の第2面側の平面部と凸部の周壁面に当接されている。平面部は第1面の外側面部に対応しており、凸部は第1面の内側面部に対応している。
このため、内側面部の厚さ(T1)と外側面部の厚さ(T2)がT1>T2の関係を満たしており、かつ内側面部の密度(D1)と外側面部の密度(D2)がD1≦D2の関係を満たしていることから、外側面部と比べ、内側面部のクッション性が良いのでより厚さ方向に撓み易くなる。
請求項5のクッション材は、上記した構造を有していることから、ガス発生剤が充填された燃焼室の底面や、伝火薬が充填された点火手段室の底面に配置したときには、次のように作用する。
ガス発生剤が充填された燃焼室内に点火器を着火部側から押し込んで取り付けるとき、または伝火薬が充填された点火手段室内に点火器を着火部側から押し込んで取り付けるとき、ガス発生剤や伝火薬を介して底面に配置されたクッション材が押されると、クッション材の内側面部が第1面側から第2面側に撓むように変形し易くなることから、点火器の着火部とクッション材の間でガス発生剤や伝火薬に加えられる荷重が内側面部において分散され、低減される。
このようなクッション材の内側面部による荷重分散作用によって、点火器の着火部の変形が生じ難くなるほか、伝火薬やガス発生剤が部分的に崩壊することも起こり難くなる。
上記した各発明のクッション材においては、内側面部の密度(D1)は、0.07〜0.2g/cm3が好ましく、外側面部の密度(D2)は、0.2〜0.35g/cm3が好ましい。
上記した各発明のクッション材においては、板状本体部が円形であり、前記内側面部が円形であり、前記外側面部が環状であるものが好ましい。
請求項8の発明は、
請求項1〜7のいずれか1項に記載のガス発生器用のクッション材を使用した、ハウジング内に前記クッション材を含む所要部品が収容配置されているガス発生器であって、
前記ハウジングの底面において、着火部を含む点火器本体がカラー部材で包囲され、前記カラー部材から前記着火部が突き出された構造の点火器が固定されており、
前記ハウジング内には、前記点火器の少なくとも着火部を包み込むようにしてカップ部材が配置されており、
前記カップ部材の開口部側が前記ハウジング底面側に位置しており、前記カップ部材の底面に前記クッション材の第2面が当接されており、前記カップ部材内部の前記クッション材と前記点火器を除いた空間内に伝火薬またはガス発生剤が充填されており、
前記点火器の着火部の円形頂面と前記ハウジングの軸方向に正対する位置に前記クッション材の内側面部が位置している、ガス発生器を提供する。
請求項8のガス発生器は、ハウジング内に配置されたカップ部材内部が点火手段室または燃焼室となるものであり、伝火薬またはガス発生剤が充填され、点火器が収容されている。
点火器は、着火部を含む点火器本体が必要に応じて樹脂を介してカラー部材で包囲され、前記カラー部材から前記着火部が突き出された構造の点火器であるが、公知のガス発生器で使用されているものと同じである。
例えば、特許文献1(特開2011−207341号公報)の図1に示されている、第1点火器カラー22と第1点火器23からなる第1点火手段21、第2点火器カラー26と第2点火器27からなる第2点火手段25(段落番号0017)を使用することができ、同公報の図5に示されている、カラー226に取り付けられた点火器225を使用することができる。
カップ部材の底面には、上記した各発明のクッション材が、第1面が伝火薬またはガス発生剤と接触し、第2面がカップ部材の底面(または天面)に当接された状態で配置されている。
クッション材は、点火器の着火部の円形頂面とハウジングの軸方向に正対する位置に内側面部が位置するように配置されている。
ガス発生器を組み立てるとき、底面(または天面)にクッション材が配置され、伝火薬またはガス発生剤が充填されたカップ部材の開口部から点火器を押し込んでいく。
このとき、点火器の着火部の円形頂面とハウジングの軸方向に正対する位置に内側面部が位置しているため、上記したクッション材の内側面部による荷重分散作用が発揮される。
このようなクッション材の内側面部による荷重分散作用によって、点火器の着火部の変形が生じ難くなるほか、伝火薬やガス発生剤が部分的に崩壊することも起こり難くなる。
請求項9の発明は、
請求項1〜7のいずれか1項に記載のガス発生器用のクッション材を使用した、ハウジング内に前記クッション材を含む所要部品が収容配置されているガス発生器であって、
前記ハウジングの底面において、着火部を含む点火器本体がカラー部材で包囲され、前記カラー部材から前記着火部が突き出された構造の点火器が固定されており、
前記ハウジングの天井面に前記クッション材の第2面が当接されており、
前記ハウジング内の前記クッション材と前記点火器を除いた空間内にガス発生剤が充填されており、
前記点火器の着火部の円形頂面と前記ハウジングの軸方向に正対する位置に前記クッション材の内側面部が位置している、ガス発生器を提供する。
請求項9のガス発生器は、ハウジング内部が燃焼室となるものであり、ガス発生剤が充填され、点火器が収容されている。
ハウジングの底面(または天面)には、上記した各発明のクッション材が、第1面がガス発生剤と接触し、第2面がハウジング底面(または天面)に当接された状態で配置されている。
クッション材は、点火器の着火部の円形頂面とハウジングの軸方向に正対する位置に内側面部が位置するように配置されている。
ガス発生器を組み立てるとき、底面にクッション材が配置され、ガス発生剤が充填されたハウジングの天面側の開口部(点火器を固定するための天面の開口部)から点火器を押し込んでいく。
このとき、点火器の着火部の円形頂面とハウジングの軸方向に正対する位置に内側面部が位置しているため、上記したクッション材の内側面部による荷重分散作用が発揮される。
このようなクッション材の内側面部による荷重の分散作用によって、点火器の着火部の変形が生じ難くなるほか、伝火薬やガス発生剤が部分的に崩壊することも起こり難くなる。
上記したガス発生器においては、点火器の着火部の円形頂面の面積(a1)とクッション材の内側面部の面積(a2)が、a2≧a1の関係を満たしていることが好ましい。
a2>a1であるとき、a2/a1は1.1〜1.5が好ましく、1.1〜1.3がより好ましい。
本発明のクッション材を使用して組み立てたガス発生器は、クッション材の荷重分散作用によって、点火器の着火部の変形が生じ難くなるほか、伝火薬やガス発生剤が部分的に崩壊することも起こり難くなる。
このため、ガス発生器の出力を含む性能が安定することから、製品としての信頼性も高められる。
(a)はクッション材の第1面側の斜視図、(b)は(a)の側面図。 (a)〜(e)は、別実施形態であるクッション材の第1面からの平面図。 (a)はさらに別実施形態であるクッション材の厚さ方向の断面図、(b)はさらに別実施形態であるクッション材の厚さ方向の断面図、 (a)はクッション材で使用する板状本体部の第2面側の斜視図、(b)は(a)の厚さ方向の断面図。 (a)は図4の板状本体部を使用したクッション材の厚さ方向の断面図、(b)は(a)とは異なる実施形態であるクッション材の厚さ方向の断面図。 図1のクッション材の取り付け構造を説明するためのガス発生器の部分断面図。 図5(a)のクッション材の取り付け構造を説明するためのガス発生器の部分断面図。 図1のクッション材を使用したガス発生器の軸X方向の断面図。
<クッション材>
(1)図1のクッション材
ガス発生器用のクッション材(板状本体部)100は、ポリウレタンフォームからなる円板形状のものである。
板状本体部100は、そのままガス発生器用のクッション材として使用することができる。
板状本体部100の厚さは3〜8mm、直径は15〜28mmの範囲にすることができる。
板状本体部100は、ガス発生器にて使用するとき、ガス発生剤または伝火薬に接触する第1面101と、ガス発生器内の壁面に当接される第2面102を有している。
板状本体部100は、第1面101の面積中心(円の中心)を含む円形の内側面部105と、円形の内側面部105の周囲にある環状の外側面部106とを有している。
内側面部105と外側面部106は、第1面101から第2面102まで連続して形成されている。
図1のクッション材(板状本体部)100は、第1面101の全面に圧力が加えられたとき、D1<D2であることから、内側面部105が外側面部106よりも大きく厚さ方向に撓むように変形することで、内側面部105に接触するガス発生剤や伝火薬への荷重が分散される。
(2)図2のクッション材
図2のクッション材(板状本体部)200は、ポリウレタンフォームからなる円板形状のものであり、外形は図1(a)、(b)のクッション材(板状本体部)100と同じものである。
板状本体部200は、そのままガス発生器用のクッション材として使用することができる。
板状本体部200の厚さは3〜8mm、直径は15〜28mmの範囲にすることができる。
板状本体部200は、ガス発生器にて使用するとき、ガス発生剤または伝火薬に接触する第1面201と、ガス発生器内の壁面に当接される第2面(第1面201の反対面)を有している。
板状本体部200は、第1面201の面積中心(円の中心)を含む円形の内側面部205と、円形の内側面部205の周囲にある環状の外側面部206とを有している。
内側面部205と外側面部206は、第1面201から第2面まで連続して形成されている。
内側面部205には、直線、曲線またはそれらの組み合わせからなる厚さ方向への切り込みが形成されている。
前記切り込みは、例えば図2(a)〜(e)に示されているような切り込み207a〜207eにすることができる。
図2(a)に示されている切り込み207aは、円形の内側面部205の面積中心から周辺に放射状に延ばされた複数本の切り込みである。
図2(b)に示されている切り込み207bは、円形の内側面部205内に平行に形成された複数本の切り込みである。複数本の切り込みの内、中心を通る切り込み(直径に相当する切り込み)が最長となっている。
図2(c)に示されている切り込み207cは、円形の内側面部205内に形成された渦巻状の切り込みである。
図2(d)に示されている切り込み207dは、円形の内側面部205内に形成された格子状の切り込みである。
図2(e)に示されている切り込み207eは、円形の内側面部205内に形成された複数の同心円からなる切り込みである。
切り込みは、図2(a)〜(e)までの切り込みを適宜組み合わせることもでき、例えば、図2(a)と図2(e)の切り込みを組み合わせたり、図2(a)と図2(b)の切り込みを組み合わせたり、図2(b)と図2(e)の切り込みを組み合わせたりすることもできる。
内側面部205の切り込み207の深さは、板状本体部200の厚さの約50%である。
図2のクッション材(板状本体部)200は、第1面201の全面に圧力が加えられたとき、内側面部205の切り込み207が幅方向に押し広げられるように変形することで、内側面部205に接触するガス発生剤や伝火薬への荷重が分散される。
(3)図3のクッション材
図3(a)のクッション材(板状本体部)300Aは、ポリウレタンフォームからなる円板形状のものである。
板状本体部300Aは、そのままガス発生器用のクッション材として使用することができる。
板状本体部300Aの厚さは3〜8mm、直径は15〜28mmの範囲にすることができる。
板状本体部300Aは、ガス発生器にて使用するとき、ガス発生剤または伝火薬に接触する第1面301と、ガス発生器内の壁面に当接される第2面302を有している。
板状本体部300Aは、第1面301の面積中心(円の中心)を含む円形の内側面部305と、円形の内側面部305の周囲にある環状の外側面部306とを有している。内側面部305と外側面部306は、互いに同一平面を形成している。
第2面302は、第1面301の外側面部306に対応する平面部308と、平面部308から凹んだ第1面301の内側面部305に対応する円板形状の凹部307を有している。
内側面部305と外側面部306は、第1面301から第2面302まで連続して形成されている。
内側面部305の厚さは3mmであり、外側面部306の厚さ(板状本体部300Aの厚さ)は6mmである。
内側面部305の密度(D1)は0.07〜0.2g/cm3であり、外側面部306の密度(D2)は0.2〜0.35g/cm3である。
図3(b)のクッション材(板状本体部)300Bは、図3(a)のクッション材(板状本体部)300Aとは、凹部307が半球状であるほかは同じものである。
図3(a)、(b)のクッション材300A、300Bは、第1面301の全面に圧力が加えられたとき、内側面部305の第2面302側に凹部307が形成されていることから、内側面部305が第2面302側に凹むことで、内側面部305に接触するガス発生剤や伝火薬への荷重が分散される。
(4)図4、図5のクッション材
図4(a)、(b)に示す板状本体部400は、ポリウレタンフォームからなる円板形状のものである。
板状本体部400は、ガス発生剤または伝火薬に接触する第1面401とガス発生器内の壁面側に位置する第2面402を有している。
板状本体部400は、第1面401の面積中心を含む円形の内側面部405と、内側面部405の周囲にある環状の外側面部406を有している。内側面部405と外側面部406は互いに同一平面を形成している。
板状本体部400は、第1面401の外側面部406に対応する平面部408と、平面部408から突き出された第1面301の内側面部305に対応する円板形状の凸部407を有している。
内側面部405と外側面部406は、第1面401から第2面402まで連続して形成されている。
内側面部405の厚さは6mmであり、外側面部406の厚さは3mmである。
内側面部405の密度(D1)は0.07〜0.2g/cm3であり、外側面部406の密度(D2)は0.2〜0.35g/cm3である。
図5(a)は、支持部材410Aと図4に示す板状本体部400を組み合わせたクッション材450Aである。
支持部材410Aは、環状支持部411と、環状支持部411の穴から垂設された筒状支持部412を有している。
支持部材410Aは、冷間圧延鋼板(SPCC)からなるものであり、板状本体部400Aの3.9×107倍程度の密度からなるものである。
クッション材450Aは、支持部材410Aの環状支持部411が板状本体部400Aの第2面側402の平面部408に当接され、支持部材410Aの筒状支持部412が板状本体部400Aの第2面402側の凸部407の周壁面407aに当接されているものである。
図5(b)は、図4に示す板状本体部400の凸部407を半球状に変形させ、それに対して支持部材410Bを組み合わせたクッション材450Bである。
板状本体部400の凸部407が半球状であることから、支持部材410Bの筒状支持部412が球面に対応する形状になっている。
図5(a)、(b)のクッション材450A、450Bは、第1面401の全面に圧力が加えられたとき、内側面部405が外側面部406よりも厚いことと、板状本体部400Aの第2面402が支持部材410A、410Bで支持されていることから、内側面部405と外側面部406を比べると、内側面部405の方がより大きな圧力を吸収することができるため、内側面部405に接触する伝火薬やガス発生剤への荷重が分散される。
<ガス発生器>
(1)図6のガス発生器
図6は、ガス発生器の部分断面図であり、クッション材の取り付け構造を示したものである。
カップ部材60は、底面61、周面62、開口部64を有しており、図1に示すクッション材100が配置されている。
クッション材100は、第2面102がカップ部材底面(またはカップ部材天面)61に当接され、周面103がカップ部材周面62に当接されている。
カップ部材60の開口部64側には、点火器本体23が樹脂24を介して点火器カラー22で包囲された電気式点火器21(点火手段)が取り付けられている。
点火器本体23は、着火部23aと導電ピン23bを有しているものであり、着火部23aはアルミニウムからなるカップ内に着火薬が充填されているものである。
カップ部材60内部は点火手段室(または燃焼室)70となっており、クッション材100と電気式点火器21を除いた空間には、図示していない伝火薬(またはガス発生剤)が充填されている。
点火器本体23の中心軸とクッション材100の中心軸は同じであり、いずれの中心軸もカップ部材60の中心軸Xと一致している。
このため、点火器本体23の着火部23aの円形頂面23cは、中心軸X方向にクッション材100の内側面部105と正対している。
円形頂面23aと内側面部105は同じ形状で同じ大きさであるから、円形頂面23aの面積(a1)と内側面部105の面積(a2)は同じである(a1=a2)。
図6に示す構造のものを組み立てるときは、次のようにする。
カップ部材60内にクッション材100を配置した後で、所要量の伝火薬(またはガス発生剤)を充填する。
その後、カップ部材開口部64側から電気式点火器21を押し込んで行く。このとき着火部の円形頂面23cから押し込んで行くことになるため、円形頂面23cと、円形頂面23cとクッション材100の間にある伝火薬(またはガス発生剤)が大きな荷重を受けることになる。
しかし、クッション材100の第1面101の内、円形頂面23cに正対している内側面部105が厚さ方向に大きく撓むように変形するため、円形頂面23cに対するガス発生剤あるいは伝火薬による荷重が内側面部側に分散される。このため、円形頂面23cを含む着火部23aの変形が生じ難くなるほか、伝火薬やガス発生剤が部分的に崩壊することも起こり難くなる。
(2)図7のガス発生器
図7は、ガス発生器の部分断面図であり、図5(a)に示すクッション材450Aの取り付け構造のみを示したものである。
カップ部材60は、図6に示すものと同じものである。
クッション材450Aは、第2面402の凸部407の頂面がカップ部材底面61に当接され、周面403がカップ部材周面62に当接されている。
カップ部材60には、図6と同様にして電気式点火器が収容される。
カップ部材60の内部は、図6と同様に点火手段室(または燃焼室)となっており、クッション材450Aと電気式点火器を除いた空間には伝火薬(またはガス発生剤)が充填される。
点火器本体の中心軸とクッション材450Aの中心軸は同じであり、いずれの中心軸もカップ部材60の中心軸Xと一致している。
このため、点火器本体の着火部の円形頂面は、中心軸X方向にクッション材450Aの内側面部405と正対している。
円形頂面と内側面部405は同じ形状で、同じ大きさであるから、円形頂面の面積(a1)=内側面部の面積(a2)となる。
図7に示す構造のものを組み立てるときは、次のようにする。
カップ部材60内にクッション材450Aを配置した後で、所要量の伝火薬(またはガス発生剤)を充填する。
その後、カップ部材開口部64側から電気式点火器を押し込んで行く。このとき着火部の円形頂面から押し込んで行くことになるため、円形頂面と、円形頂面とクッション材450Aの間にある伝火薬(またはガス発生剤)が大きな荷重を受けることになる。
しかし、クッション材450Aの第1面401の内、着火部頂面に正対している内側面部405が外側面部406よりも厚く、より大きな荷重分散作用を発揮するため、円形頂面23cに対するガス発生剤あるいは伝火薬による荷重が内側面部側に分散される。このため、円形頂面を含む着火部の変形が生じ難くなるほか、伝火薬やガス発生剤が部分的に崩壊することも起こり難くなる。
(3)図8に示すガス発生器
図8に示すガス発生器10は、特開2011−207341号公報の図1に示すガス発生器10とは、クッション材の使用の有無と、使用しているクッション材が異なるほかは同じ構造のものである。
ガス発生器10は、ディフューザシェル12とクロージャシェル13とからなるハウジング11を有しており、ディフューザシェル12の周面には複数のガス排出口14が形成されている。ガス排出口14は、作動前にシールテープ15で内側から閉塞されている。
クロージャシェル13はその底面には2つの穴が設けられ、それぞれに第1点火手段21と第2点火手段25が公知の方法で取り付けられている。
第1点火手段21は、第1点火器(点火器本体)23が樹脂24を介して第1点火器カラー22で包囲されたものであり、第1点火器(点火器本体)23は、着火部23a、導電ピン23bを有しているものである。
第2点火手段25は、第2点火器(点火器本体)27が樹脂28を介して第2点火器カラー26で包囲されたものであり、第2点火器(点火器本体)27は、着火部27a、導電ピン27bを有しているものである。
ハウジング11内部には、筒状のフィルタ45が配置されており、その内部には第1燃焼室31が形成されている。
第1燃焼室31には第1ガス発生剤(公知の組成のガス発生剤)16が充填され、さらに伝火薬室33を形成するカップ部材32が配置されている。カップ部材32は、高さ方向への外径が変化した形状のものであるが、図6、図7で示すような外径が均一のものでもよい。
カップ部材32内には、カップ部材60を使用した図6と同様にして図1に示すクッション材100が配置されているが、クッション材100に代えて、図2、図3、図5に示すクッション材200、300A、300B、450A、450Bを使用することもできる。
伝火薬室33には、公知の組成の伝火薬として機能するガス発生剤17が充填されている。そして第1燃焼室31と伝火薬室33は、第1連通孔34で連通される。
第1燃焼室31には、さらに第2燃焼室カップ41が配置され、内部に第2燃焼室35が形成されている。
第2燃焼室カップ41は、一端が開口(開口部41a)し、反対端部が閉塞されている(底部41b)。開口部41a側には縮径部41cが形成され、底部41b側には拡径部41dが形成されており、境界部に環状斜面41eが形成されている。
第2燃焼室カップ41は、前記のような高さ方向への外径が変化した形状のものであるが、図6、図7で示すような外径が均一のものでもよい。
第2燃焼室カップ41は、開口部41a側から第2点火器27を覆うようにして第2点火器カラー26に嵌め込まれている。第2燃焼室カップ41の肉厚は均一である。
第2燃焼室カップ41内には、カップ部材60を使用した図6と同様にして図1に示すクッション材100が配置されており、単孔形状の第2ガス発生剤(公知の組成のガス発生剤)18が充填されている。クッション材100に代えて、図2、図3、図5に示すクッション材200、300A、300B、450A、450Bを使用することもできる。
図8に示すガス発生器10を組み立てるときには、図6に示すガス発生器の組み立て方法で説明したとおり、クッション材100による荷重分散作用によって、第1点火器(点火器本体)23の着火部23a(頂面23c)が変形したり、第2点火器(点火器本体)27の着火部27a(頂面27c)が変形したりし難くなるほか、伝火薬やガス発生剤が部分的に崩壊することも起こり難くなる。
本発明のクッション材を使用したガス発生器は、図8に示すようなカップ部材32や第2燃焼室カップ41がないものでもよい。
このようなカップ部材がないガス発生器は、図8のガス発生器10で説明すると、ハウジング11の第1燃焼室31を一つの燃焼室として有しており、その燃焼室の壁面11aに当接した状態でクッション材100などが配置され、内部にガス発生剤と点火手段が収容されたものである。
100 クッション材
101 第1面
102 第2面
103 周面
105 内側面部
106 外側面部
200 クッション材
201 第1面
202 第2面
205 内側面部
206 外側面部
207a〜207e 切り込み

Claims (10)

  1. ガス発生剤または伝火薬が充填されたガス発生器内において壁面に対して当接して配置され、前記ガス発生剤または前記伝火薬に対する緩衝材として機能する、ガス発生器用のクッション材であって、
    前記クッション材が、プラスチックフォームからなる板状本体部を有しており、
    前記板状本体部が、
    前記ガス発生剤または前記伝火薬に接触する第1面と前記壁面に当接される第2面を有しており、
    さらに前記第1面の面積中心を含む内側面部と、前記内側面部の周囲にある外側面部を有しており、
    前記外側面部が第1面から第2面まで形成され、前記内側面部が前記第1面側から前記板状本体部の厚さの50%〜100%の範囲に形成されているものであり、
    前記内側面部の密度(D1)と前記外側面部の密度(D2)がD1<D2である、ガス発生器用クッション材。
  2. ガス発生剤または伝火薬が充填されたガス発生器内において壁面に対して当接して配置され、前記ガス発生剤または前記伝火薬に対する緩衝材として機能する、ガス発生器用のクッション材であって、
    前記クッション材が、プラスチックフォームからなる板状本体部を有しており、
    前記板状本体部が、
    前記ガス発生剤または前記伝火薬に接触する第1面と前記壁面に当接される第2面を有しており、
    さらに前記第1面の面積中心を含む内側面部と、前記内側面部の周囲にある外側面部を有しており、
    前記内側面部と前記外側面部が第1面から第2面まで形成されているものであり、
    前記内側面部が、直線、曲線またはそれらの組み合わせからなる厚さ方向への切り込みを有しており、
    前記内側面部の切り込みの深さが前記板状本体部の厚さの10%〜90%の範囲のものである、ガス発生器用のクッション材。
  3. 前記内側面部が有している厚さ方向への切り込みが、
    前記内側面部の面積中心から周辺に放射状に延ばされた複数本の切り込み、
    前記内側面部内に平行に形成された複数本の切り込み、
    前記内側面部内に形成された渦巻状の切り込み、
    前記内側面部内に形成された格子状の切り込み、および
    前記内側面部内に形成された、前記内側面部と同形状で、かつ大きさの異なる複数形状の組み合わせからなる切り込み、
    から選ばれるものである、請求項2記載のガス発生器用のクッション材。
  4. ガス発生剤または伝火薬が充填されたガス発生器内において壁面に対して当接して配置され、前記ガス発生剤または前記伝火薬に対する緩衝材として機能する、ガス発生器用のクッション材であって、
    前記クッション材が、プラスチックフォームからなる板状本体部を有しており、
    前記板状本体部が、
    前記ガス発生剤または前記伝火薬に接触する第1面と前記壁面に当接される第2面を有しており、
    さらに前記第1面の面積中心を含む内側面部と、前記内側面部の周囲にある外側面部を有しており、
    前記内側面部と前記外側面部が第1面から第2面まで形成されているものであり、
    前記第1面が、前記内側面部と前記外側面部からなる平面を有しており、
    前記第2面が、前記第1面の外側面部に対応する平面部と、前記平面部から凹んだ前記第1面の内側面部に対応する凹部を有しているものである、ガス発生器用のクッション材。
  5. ガス発生剤または伝火薬が充填されたガス発生器内において壁面に対して当接して配置され、前記ガス発生剤または前記伝火薬に対する緩衝材として機能する、ガス発生器用のクッション材であって、
    前記クッション材が、プラスチックフォームからなる板状本体部を有しており、
    前記板状本体部が、
    前記ガス発生剤または前記伝火薬に接触する第1面と前記壁面側に位置する第2面を有しており、
    さらに前記第1面の面積中心を含む内側面部と、前記内側面部の周囲にある外側面部を有しており、
    前記内側面部と前記外側面部が第1面から第2面まで形成されているものであり、
    前記第1面が、前記内側面部と前記外側面部からなる平面を有しており、
    前記第2面が、前記第1面の外側面部に対応する平面部と、前記平面部から突き出された前記第1面の内側面部に対応する凸部からなり、
    前記内側面部と前記外側面部が第1面から第2面まで形成されているものであり、
    前記内側面部の密度(D1)と前記外側面部の密度(D2)がD1≦D2であり、
    さらに前記板状本体部に支持部材が組み合わされており、
    前記支持部材が、
    環状支持部と、前記環状支持部の穴から垂設された筒状支持部を有しており、
    前記環状支持部が、前記板状本体部の第2面側の平面部に当接され、前記筒状支持部が前記板状本体部の第2面側の凸部の周壁面に当接されているものである、ガス発生器用のクッション材。
  6. 前記内側面部の密度(D1)が0.07〜0.2g/cm3であり、前記外側面部の密度(D2)が0.2〜0.35g/cm3である、請求項1〜5のいずれか1項に記載のガス発生器用クッション材。
  7. 前記板状本体部が円形であり、前記内側面部が円形であり、前記外側面部が環状である、請求項1〜6のいずれか1項に記載のガス発生器用クッション材。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のガス発生器用のクッション材を使用した、ハウジング内に前記クッション材を含む所要部品が収容配置されているガス発生器であって、
    前記ハウジングの底面において、着火部を含む点火器本体がカラー部材で包囲され、前記カラー部材から前記着火部が突き出された構造の点火器が固定されており、
    前記ハウジング内には、前記点火器の少なくとも着火部を包み込むようにしてカップ部材が配置されており、
    前記カップ部材の開口部側が前記ハウジング底面側に位置しており、前記カップ部材の底面に前記クッション材の第2面が当接されており、前記カップ部材内部の前記クッション材と前記点火器を除いた空間内に伝火薬またはガス発生剤が充填されており、
    前記点火器の着火部の円形頂面と前記ハウジングの軸方向に正対する位置に前記クッション材の内側面部が位置している、ガス発生器。
  9. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のガス発生器用のクッション材を使用した、ハウジング内に前記クッション材を含む所要部品が収容配置されているガス発生器であって、
    前記ハウジングの底面において、着火部を含む点火器本体がカラー部材で包囲され、前記カラー部材から前記着火部が突き出された構造の点火器が固定されており、
    前記ハウジングの天井面に前記クッション材の第2面が当接されており、
    前記ハウジング内の前記クッション材と前記点火器を除いた空間内にガス発生剤が充填されており、
    前記点火器の着火部の円形頂面と前記ハウジングの軸方向に正対する位置に前記クッション材の内側面部が位置している、ガス発生器。
  10. 前記点火器の着火部の円形頂面の面積(a1)と前記クッション材の内側面部の面積(a2)が、a2≧a1の関係を満たしている、請求項8または9記載のガス発生器。
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