JP6149974B1 - 研磨ヘッド、研磨装置およびウェーハの研磨方法 - Google Patents

研磨ヘッド、研磨装置およびウェーハの研磨方法 Download PDF

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【課題】ウェーハ外周部のうねりの発生を抑制可能な研磨ヘッドを提供すること。【解決手段】研磨ヘッド3は、円板状の回転フレーム部312と、回転フレーム部312の一面側に配置されたウェーハを囲むリテーナリング33とを備え、ウェーハを研磨パッドに押圧する研磨ヘッド3であって、リテーナリング33は、固定方向がウェーハの面と平行になるように取り付けられるボルト34で回転フレーム部312に固定可能に構成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、研磨ヘッド、研磨装置およびウェーハの研磨方法に関する。
従来、半導体集積回路の基板として、研磨されたシリコンウェーハが用いられている。シリコンウェーハの研磨装置としては、例えば特許文献1や特許文献2に記載されたものが知られている。
特許文献1の研磨装置の研磨ヘッドは、研磨ヘッド駆動手段により回転する回転軸部材を備えている。回転軸部材の回転フレーム部の下端には、バッキングパッドが設けられている。バッキングパッドの下面には、熱溶着シートを介して、リテーナリングが設けられている。このリテーナリングは、ガラスエポキシ等で構成されている。
特許文献2の研磨装置のウェーハ保持ヘッドは、ヘッド本体に設けられたダイヤフラムを備えている。ダイヤフラムの下面には、キャリアが設けられている。ダイヤフラムの下面には、キャリアを囲むようにしてリテーナリングが設けられている。リテーナリングは、上側から螺合されるボルトによりダイヤフラムに固定されている。
特開2012−228745号公報 特開2000−271860号公報
しかしながら、特許文献1の装置のように、熱溶着シートを介してリテーナリングを固定する構成では、熱溶着シートとリテーナリングとの界面に剥がれが生じ、リテーナリングが外れてしまうおそれがある。
そこで、下側からリテーナリングを貫通するボルトにより、リテーナリングを回転フレーム部に固定すること(以下、「下側固定構造」と言う)が考えられる。しかし、このような研磨ヘッドによりウェーハを研磨すると、ウェーハの外周面付近の平坦度がウェーハの周方向に沿って周期的に悪くなる(うねりが発生している)という問題が判明した。
また、他の固定方法として、特許文献2のような方法を用いて、上側から回転フレーム部を貫通するボルトにより、リテーナリングを回転フレーム部に固定する(以下、「上側固定構造」と言う)ことが考えられる。しかし、上側固定構造でも、下側固定構造での研磨時と同様に、ウェーハ外周部に周期的なうねりが発生しているという問題が判明した。
このようなことから、ウェーハ外周部のうねりの発生を抑制できる構成が望まれている。
本発明は、ウェーハ外周部のうねりの発生を抑制可能な研磨ヘッド、研磨装置およびウェーハの研磨方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、ウェーハのうねりを抑制することについて、鋭意検討した結果、以下の知見を得た。
下側固定構造では、図1(A)に示すように、リテーナリング92の下面921には、その周方向に沿って等間隔で複数の取付孔部923が設けられている。取付孔部923は、上面922側に凹む凹部924と、上面922と凹部924の上面部924Aとを貫通する貫通孔925とを備えている。回転フレーム部91の下面には、取付孔部923と等間隔で雌ねじ部911が設けられている。
そして、ボルト93を取付孔部923に挿入し、雄ねじ部931を雌ねじ部911に螺合させて締め付けることで垂直方向の固定力を作用させると、図1(B)に示すように、凹部924の上面部924Aがボルト頭部932により上方に押圧され、この押圧に伴いリテーナリング92の下面921における取付孔部923の開口縁周辺が、上方に丸く凹むように変形することが分かった。これは、リテーナリング92の材質が、ガラスエポキシ等のある程度軟質で、変形しやすいことによると考えられる。
一方、取付孔部923からリテーナリング92の周方向に離れた位置では、ボルト93の締め付け力が作用しないので、平坦面のままである。これらのことが原因で、リテーナリング92の下面921には、周方向で周期的に凹みが存在する(うねりが発生している)ことが分かった。
そして、このリテーナリング92の下面921のうねりの周期が、ウェーハのうねりの周期とほぼ一致することを見出した。
この理由は以下のように考えられる。
特許文献1に記載のように、リテーナパッド隙間寸法(リテーナリングと研磨パッドとの隙間の寸法)が大きくなると、流体潤滑の観点から、リテーナリングの下面に作用するリテーナ液圧(リテーナリング内外を移動するスラリーによる液圧)は、小さくなると考えられる。リテーナ液圧は、研磨ヘッドに付与されるヘッド加圧力(研磨パッドに近づく方向への圧力)と反対方向に作用する。このため、実際にウェーハに作用する研磨加圧力(研磨パッドに近づく方向への圧力)は、ヘッド加圧からリテーナ液圧を減じた値とほぼ等しくなる。
上述のように、リテーナリング92の下面921にうねりが発生していると、このうねりに対応して研磨加圧力も周方向で周期的に変化する。その結果、リテーナリング92の下面921のうねりの周期が、ウェーハのうねりの周期とほぼ一致したと考えられる。
一方、上側固定構造では、図2(A)に示すように、回転フレーム部94の上面941には、その周方向に沿って等間隔で複数の取付孔部943が設けられている。取付孔部943は、凹部944と、貫通孔945とを備えている。リテーナリング95の上面952には、取付孔部943と等間隔で雌ねじ部953が設けられている。
そして、ボルト93を取付孔部943に挿入し、雄ねじ部931を雌ねじ部953に螺合させて締め付けることで垂直方向の固定力を作用させると、この締め付け力により雌ねじ部953の周辺が上方に引っ張られ、図2(B)に示すように、リテーナリング95の下面951における前記引っ張られた部分に対応する位置が、上方に丸く凹むように変形することが分かった。この変形は、下側固定構造と同様に周期的に発生し、この変形の周期がウェーハのうねりの周期とほぼ一致することが分かった。
以上のように、リテーナリングのうねりの周期と、ウェーハのうねりの周期とに相関があることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明の研磨ヘッドは、円板状の回転フレーム部と、前記回転フレーム部の一面側に配置されたウェーハを囲むリテーナリングとを備え、前記ウェーハを研磨パッドに押圧する研磨ヘッドであって、前記リテーナリングは、固定方向が前記ウェーハの面と平行になるように取り付けられる固定部材によって、当該リテーナリングの下面が前記ウェーハの研磨時に前記研磨パッドに接触しないように前記回転フレーム部に固定されていることを特徴とする。
本発明によれば、固定部材を用いて固定方向が水平方向(ウェーハの面と平行な方向)となるように、リテーナリングを回転フレーム部に固定することにより、垂直方向の固定力がリテーナリングに作用することを抑制できる。このため、垂直方向の固定力に伴うリテーナリング下面の変形を抑制でき、リテーナリングのうねりを抑制できる。したがって、研磨ヘッドによりウェーハを研磨パッドに押圧しながら研磨した際に、ウェーハに作用する研磨加圧力をリテーナリングの周方向で均一化することができ、この研磨加圧力の均一化によりウェーハ外周部のうねりを抑制できる。
本発明の研磨ヘッドは、前記固定部材は、ボルトであることが好ましい。
本発明によれば、ボルトを用いることにより、リテーナリングを回転フレーム部に容易に固定できる上、リテーナリングを容易に交換できる。
本発明のウェーハの研磨装置は、上述の研磨ヘッドと、研磨パッドが設けられた定盤と、前記研磨ヘッドと前記定盤とを相対的に回転させる回転駆動手段と備えていることを特徴とする。
本発明のウェーハの研磨方法は、上述の研磨装置を用いて、前記研磨ヘッドにより前記研磨パッドに押圧されたウェーハを前記リテーナリングの下面が前記研磨パッドに接触しないようにして研磨することを特徴とする。
下側固定構造の部分断面図であり、(A)はボルト取り付け前、(B)はボルト取り付け後を示す。 上側固定構造の部分断面図であり、(A)はボルト取り付け前、(B)はボルト取り付け後を示す。 本発明の一実施形態に係る研磨装置の断面図 前記研磨装置の研磨ヘッドの断面図。 前記研磨装置の平面図。 前記研磨装置を用いた研磨方法の説明図。 本発明の変形例に係る研磨ヘッドの断面図。 本発明の実施例におけるリテーナリング下面の測定結果を示すグラフ。 図8の測定結果をフーリエ変換して得られたパワースペクトル密度(PSD)を示すグラフである。 前記実施例のウェーハ外周部の厚みの測定結果を示すグラフであり、(A)は比較例のウェーハの測定結果、(B)は実施例のウェーハの測定結果を表す。 (A)、(B)は、それぞれ図9(A),(B)の測定結果をフーリエ変換して得られたPSDを示すグラフである。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
[研磨装置の構成〕
図3に示す研磨装置1は、直径が300mmのウェーハWの表面(片面)を仕上げ研磨(鏡面研磨)する枚葉式の装置である。なお、研磨対象は、直径が300mm以外のウェーハWであってもよい。
この研磨装置1は、研磨部2と、4個の研磨ヘッド3(図5も参照)とを備えている。
研磨部2は、回転駆動手段を構成する定盤回転駆動手段21の駆動により回転する定盤回転軸22と、この定盤回転軸22の回転軸に設けられた円板状の定盤23と、図示しない仕上げ研磨スラリー供給部とを備えている。
定盤23の上面には、研磨パッド24が設けられている。仕上げ研磨スラリー供給部は、研磨パッド24の研磨面に、仕上げ研磨用のスラリーを適宜供給する。
研磨ヘッド3は、回転駆動手段を構成する研磨ヘッド駆動手段4の駆動により回転する回転軸部材31と、バッキングパッド32と、リテーナリング33とを備えている。
回転軸部材31は、上下に延びる円筒状のシャフト部311と、このシャフト部311の下端に設けられた円板状の回転フレーム部312とを備えている。
回転フレーム部312の下面には、図4に示すように、リテーナリング33が嵌め込まれる嵌合溝312Aが設けられている。
嵌合溝312Aの外壁312Bには、この外壁312Bを水平方向に貫通する取付孔部312Cが設けられている。取付孔部312Cは、固定部材してのボルト34が挿通可能に構成され、図5に示すように、回転フレーム部312の周方向に沿って30°間隔で設けられている。
バッキングパッド32は、平面形状がウェーハWと略等しい円板状に形成され、回転フレーム部312の下面における嵌合溝312Aの内側に固定されている。バッキングパッド32は、図示しないウレタン発砲層を有し、このウレタン発泡層による水吸着によりウェーハWを保持する。
リテーナリング33は、例えばガラスエポキシ製であり、ウェーハWの研磨中にウェーハWが遠心力により飛び出すことを防止する。リテーナリング33は、嵌合溝312Aの上面に密接するように嵌め込まれたときに、その下面33Aがバッキングパッド32で水吸着されたウェーハWの下面よりも上方に位置し、ウェーハWの研磨時に研磨パッド24に接触しないように形成されている。リテーナリング33の外周面には、水平方向に延びる雌ねじ部33Bが設けられている。雌ねじ部33Bは、リテーナリング33の周方向に沿って30°間隔で設けられている。また、雌ねじ部33Bは、リテーナリング33が嵌合溝312Aの上面に密接するように嵌め込まれたときに、取付孔部312Cに挿通されたボルト34が螺合可能に構成されている。
このような構成により、リテーナリング33を嵌合溝312Aに嵌め込み、各取付孔部312Cに挿通したボルト34を雌ねじ部33Bに螺合して締め付けることにより、固定方向が水平方向となるように、リテーナリング33が回転フレーム部312に固定される。このため、垂直方向の固定力がリテーナリング33に作用することを抑制でき、リテーナリング33の下面33Aが変形し、うねりが発生することを抑制できる。また、ボルト34を用いることで、リテーナリング33の回転フレーム部312への固定や、リテーナリング33の交換が容易になる。
なお、ボルト34による固定位置は、ボルト34の雄ねじ部の軸からリテーナリング33の下面33Aまでの距離Hが5mm以上10mm以下であることが好ましい。5mm未満の場合、ボルト34の頭部のクリアランスを確保できなくなるという不具合があり、10mmを超える場合、ボルト34の固定剛性が低下し本来の機能である研磨中における研磨ヘッド3からウェーハWの飛び出し防止機能が低下するという不具合があるからである。
[研磨装置の作用]
次に、上述の研磨装置1を使用したウェーハWの研磨方法について説明する。
研磨装置1は、まず、研磨ヘッド3のバッキングパッド32でウェーハWを水吸着した後、研磨ヘッド3を研磨ヘッド駆動手段4の駆動により回転させながら下降させ、仕上げ研磨用のスラリーPが供給され、かつ、定盤回転駆動手段21の駆動により回転している定盤23上の研磨パッド24にウェーハWを接触させる。そして、研磨装置1は、図6に示すように、研磨ヘッド3でウェーハWを研磨パッド24に押圧し、ウェーハWを研磨する。
この際、下面33Aのうねりの発生が抑制されたリテーナリング33を用いているため、ウェーハWに作用する研磨加圧力をリテーナリング33の周方向で均一化することができ、ウェーハW外周部のうねりを抑制できる。
[変形例]
なお、本発明は前記実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の改良および設計の変更などが可能である。
例えば、図7に示す研磨ヘッド5を研磨装置1に適用してもよい。
研磨ヘッド5の回転フレーム部512の下面外周部には、リテーナリング53が嵌め込まれる切欠き512Aが設けられている。回転フレーム部512におけるリテーナリング53の内周面に当接する面には、水平方向に延びる雌ねじ部512Bが、回転フレーム部512の周方向に沿って所定間隔で設けられている。
リテーナリング53の外周面には、水平方向に貫通し、固定部材としてのボルト54が挿通可能な取付孔部53Bが設けられている。取付孔部53Bは、リテーナリング53が切欠き512Aの上面部に密接するように嵌め込まれたときに、取付孔部53Bに挿通されたボルト54が雌ねじ部512Bに螺合可能に構成されている。
このような構成により、各取付孔部53Bに挿通したボルト54を雌ねじ部512Bに螺合して締め付けることにより、固定方向が水平方向となるように、リテーナリング53が回転フレーム部512に固定される。その結果、上記実施形態の研磨ヘッド3と同様に、リテーナリング53の下面53Aにうねりが発生することを抑制でき、研磨したウェーハW外周部のうねりを抑制できる。また、研磨ヘッド5の外径をリテーナリング53の外径と同じ大きさにすることができ、研磨ヘッド5の小型化を図れる。
固定部材として、ボルト34,54を適用したが、固定方向が前記ウェーハの面と平行になるように取り付けられることで、リテーナリングを回転フレーム部に固定可能な部材であれば、いかなる部材を適用してもよい。
リテーナリング33を回転フレーム部312に固定する固定部材は、30°以外の間隔で設けられてもよいし、等間隔で設けられなくてもよい。
リテーナリングを常時研磨パッドに接触させてウェーハを研磨する構成に、本発明の研磨パッドを適用してもよい。
次に、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明はこれらの例によってなん
ら限定されるものではない。
〔比較例の研磨ヘッド〕
比較例の研磨ヘッドとして、図1(A)に示すものを準備した。回転フレーム部91の外径は340mmであり、リテーナリング92を嵌め込む切欠きの深さは6mmであった。リテーナリング92は、内径が301mm、外径が340mm、高さが7mmであった。
図1(A)に示すように、リテーナリング92の取付孔部923および回転フレーム部91の雌ねじ部911に、サイズがM4のボルト93を取り付け、リテーナリング92をその下面側から回転フレーム部91に固定した。また、ボルト93をリテーナリング92の周方向に沿って30°間隔で取り付けた。
〔実施例の研磨ヘッド〕
実施例の研磨ヘッドとして、図4に示すものを準備した。回転フレーム部312の外径は340mmであり、嵌合溝312Aの内径、外径および深さはそれぞれ301mm、331mm、13mmであった。リテーナリング33の内径、外径および高さはそれぞれ301mm、331mm、14mmであった。
図4に示すように、回転フレーム部312の取付孔部312Cおよびリテーナリング33の雌ねじ部33Bに、サイズがM3のボルト34を取り付け、リテーナリング33をその側面側から回転フレーム部312に固定した。また、ボルト34をリテーナリング33の周方向に沿って30°間隔で取り付けた。ボルト34の取り付け位置は、距離Hが9.75mmとなる位置であった。
<リテーナリング下面のうねり評価>
比較例、実施例の研磨ヘッドのそれぞれについて、リテーナリングの下面における外縁から径中心に向かって3mmの範囲をレーザー変位計で測定し、うねりの状態を評価した。測定結果を図8に示す。また、図8の測定結果をフーリエ変換して得られたパワースペクトル密度(PSD)を図9に示す。なお、図8は、測定結果の絶対値を表しているのではなく、測定結果の最小値と各測定位置の測定結果との差を表している。
図9に示すように、比較例では、角度周期が30°の位置にPSDのピークが存在し、リテーナリング下面に、その周方向に沿って周期的かつ大きなうねりが発生しているが、実施例では、PSDのピークが存在せず、リテーナリング下面に周期的なうねりが発生していないことが確認できた。
<リテーナリング下面のうねりとウェーハ外周部のうねりとの相関評価>
比較例、実施例の研磨ヘッドを用い、それぞれ1枚ずつのウェーハに対して片面鏡面研磨を行った。ウェーハの直径は、300mmであった。研磨条件は、比較例と実施例とで同じであり、例えば研磨の取代は1.0μmであり、通常、リテーナリングと研磨パッドとを接触させなかった。
研磨後のウェーハを、KLA−Tecor社製平坦度測定器(Wafer Sight 1)で測定し、得られた測定データを同社製解析ソフト(Wafer Sight Analysis)を用いて、ウェーハの中心から147mm(外縁から3mm)の位置での厚みデータを抽出し、ウェーハ外周部のうねりを評価した。比較例の研磨ヘッドを用いたウェーハの測定結果を図10(A)に、実施例の研磨ヘッドを用いたウェーハの測定結果を図10(B)に示す。また、図10(A),(B)の測定結果をフーリエ変換して得られたPSDを図11(A),(B)に示す。
図11(A)に示すように、比較例では、角度周期が30°の位置にPSDのピークが存在し、ウェーハ外周部のうねりがリテーナリング下面のうねりと同じ30°間隔で発生していることが確認できた。
一方、図11(B)に示すように、実施例では、PSDのピークが存在せず、リテーナリング下面のうねりと同様に、ウェーハ外周部のうねりが周期的に発生していないことが確認できた。なお、図11(B)に示す結果から、図10(B)には、研磨前から存在していたウェーハのうねりが測定結果として反映されていると考えられる。
以上のことから、実施例の研磨ヘッドのように、固定方向が水平方向となるようにリテーナリングを回転フレーム部に固定することで、リテーナリング下面のうねりが抑制され、この研磨ヘッドを用いた研磨により、ウェーハ外周部のうねりの発生を抑制できることを確認できた。
<リテーナリング下面のうねりとSFQRとの相関評価>
上述のウェーハ外周部のうねり評価に用いたウェーハのSFQRを測定した。この測定には、KLA−Tecor社製平坦度測定器(Wafer Sight 1)を用い、ウェーハ外周縁から3mm内側に入った26mm×8mmの324個のサイトを測定した。SFQRの最大値を表1に示す。
Figure 0006149974
表1に示すように、実施例の研磨ヘッドを用いることにより、SFQRの最大値が約2.7nm小さくなっていることが確認できた。
1…研磨装置、3…研磨ヘッド、4…研磨ヘッド駆動手段(回転駆動手段)、21…定盤回転駆動手段(回転駆動手段)、22…定盤、24…研磨パッド、33…リテーナリング、34,54…ボルト(固定部材)、312…回転フレーム部、W…ウェーハ。

Claims (4)

  1. 円板状の回転フレーム部と、前記回転フレーム部の一面側に配置されたウェーハを囲むリテーナリングとを備え、前記ウェーハを研磨パッドに押圧する研磨ヘッドであって、
    前記リテーナリングは、固定方向が前記ウェーハの面と平行になるように取り付けられる固定部材によって、当該リテーナリングの下面が前記ウェーハの研磨時に前記研磨パッドに接触しないように前記回転フレーム部に固定されていることを特徴とする研磨ヘッド。
  2. 請求項1に記載の研磨ヘッドにおいて、
    前記固定部材は、ボルトであることを特徴とする研磨ヘッド。
  3. 請求項1または請求項2に記載の研磨ヘッドと、
    研磨パッドが設けられた定盤と、
    前記研磨ヘッドと前記定盤とを相対的に回転させる回転駆動手段と備えていることを特徴とするウェーハの研磨装置。
  4. 請求項3に記載の研磨装置を用いて、前記研磨ヘッドにより前記研磨パッドに押圧されたウェーハを前記リテーナリングの下面が前記研磨パッドに接触しないようにして研磨することを特徴とするウェーハの研磨方法。
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