JP6133133B2 - 膜製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、他の部材に対して摺動する摺動面が光グラフト重合によって生成される人工関節コンポーネントの製造に用いられる膜製造装置に関する。
従来、人工関節の耐摩耗性を向上させるために、人工関節コンポーネントの摺動面を、コーティング層で形成することが知られている。このようなコーティング層を形成するための装置として、例えば特許文献1には、人工関節コンポーネントの主となる母材の表面に、高分子層を光グラフト重合によって形成する製膜装置(膜製造装置)が開示されている。この膜製造装置は、レンズ(カバー)を備えている。このカバーは、少なくとも一部が光グラフト重合の対象となる曲面を持った部材(ワーク)の該曲面に沿って対向するように形成されている。この膜製造装置では、ワークにおける上記曲面と上記レンズとの間に、モノマーを含む溶液を保持させ、該溶液に対して光が照射される。これにより、上記曲面の表面に、光グラフト重合による高分子層が形成される。
特開2011−197544号明細書
ところで、上記特許文献1に開示される膜製造装置によって、ワークの両面に光グラフト重合を行う場合、以下の問題が生じる。具体的には、ワークの一方側の面が光照射されるようにワーク及びカバーを装置にセットして光照射を行った後、カバー及びワークを取り外し、ワークの他方側の面が光照射されるようにワーク及びカバーを装置にセットして再度光照射を行う必要がある。すなわち、ワーク及びカバーを装置に2回セットする必要があるため、装置に対してワークをセットする時間及び紫外線の照射時間が長くなってしまう。
また、一方側の面に光照射を行った後、他方側の面に光照射を行う場合、一方側の面(重合化されて高分子層が形成された部分)を把持するとその部分が損傷するおそれがある。また、他方側の面を把持すると、その面に塗布された重合開始剤がはがれるおそれがある。さらに、一方側の面に光照射を行った後、他方面の面に重合開始剤を塗布する際、重合開始剤もしくはその溶剤が、既に重合化された部分を損傷するおそれがある。
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、その目的は、表面における一方側の部分と反対側の部分とに光照射が必要なワークに対して、光照射が必要な部分に対する光照射が可能であり、装置に対するワークのセット時間及び紫外線の照射時間を短縮化でき、且つ形成された高分子層の損傷のリスクが少ない膜製造装置を提供することである。
(1)上記目的を達成するための本発明のある局面に係る膜製造装置は、人工関節コンポーネントの母材であるワークの表面に、摺動面を構成する高分子層を光グラフト重合によって形成するための膜製造装置であって、それぞれが紫外線透過性を有し、前記ワークの表面における一方側の部分の少なくとも一部である第1表面と隙間をあけて該第1表面に沿うように配置される第1面部、を有する第1カバー、及び、前記ワークの表面における前記第1表面と反対側の少なくとも一部である第2表面と隙間をあけて該第2表面に沿うように配置される第2面部、を有する第2カバー、を有し、前記ワークを収容した状態で該ワークの表面との間に注入されるモノマーを含む溶液を保持可能なワーク収容部と、前記第1カバーを介して前記第1表面側に紫外線を照射可能、且つ、前記第2カバーを介して前記第2表面側に紫外線を照射可能な紫外線照射部と、前記ワークの表面と前記ワーク収容部との間に注入された前記溶液に、前記紫外線照射部からの紫外線が照射されるように、前記ワーク収容部を支持する支持機構と、を備えている。
この構成では、ワークに対して紫外線を照射して高分子層を形成する際、ワークが収容された状態のワーク収容部が、支持機構によって支持される。そして、ワークの表面における一方側の部分の少なくとも一部である第1表面、及び他方側の少なくとも一部である第2表面、の双方に、モノマーを含む溶液が接触した状態で、該溶液に対して紫外線が照射される。これにより、ワークにおける第1表面及び第2表面において、同時に高分子層が形成される。
すなわち、この構成では、ワークの第1表面及び第2表面の両方に高分子層を形成するために、支持機構に対するワークのセットを1回だけ行えばよい。これにより、従来のようにワークのセットを2回行う必要がないため、支持機構に対するワークのセット時間及び紫外線の照射時間を短くできる。
また、この構成によれば、従来のようにワークを装置に対して2回セットする必要がなくなる。詳しくは、ワークの一方側の部分に1回目の光照射を行って高分子層を形成した後、他方側の部分に2回目の光照射を行うために、一方側の部分に高分子層が形成された状態のワークを、装置に対してセットする必要がなくなる。これにより、1回目の光照射で形成された高分子層が、2回目の光照射を行う際の準備作業中に破損してしまうような事態を回避できる。
従って、この構成によると、表面における一方側の部分と反対側の部分とに光照射が必要なワークに対して、光照射が必要な部分に対する光照射が可能であり、装置に対するワークのセット時間及び紫外線の照射時間を短縮化でき、且つ形成された高分子層の損傷のリスクが少ない膜製造装置を提供できる。
(2)好ましくは、前記紫外線照射部は、前記ワーク収容部に収容されて該ワーク収容部が前記支持機構に支持された状態の前記ワーク、の前記第1表面に対向するように配置され、前記第1カバーを介して前記第1表面側に紫外線を照射する第1照射部と、前記ワークの前記第2表面に対向するように配置され、前記第2カバーを介して前記第2表面側に紫外線を照射する第2照射部と、を有している。
この構成では、ワークの第1表面側に配置された第1照射部からの紫外線が第1表面に照射され、ワークの第2表面側に配置された第2照射部からの紫外線が第2表面に照射される。これにより、ワークの第1表面及び第2表面のそれぞれに、確実に紫外線を照射することができる。
(3)更に好ましくは、前記支持機構は、筒状に形成され、前記ワーク収容部に収容された状態の前記ワークの前記第1表面が筒軸方向の一方側に向かい、且つ前記ワークの前記第2表面が前記筒軸方向の他方側に向かうように、前記ワーク収容部を収容可能な筒状本体部を有し、前記第1照射部は、前記筒状本体部における前記筒軸方向の前記一方側に配置され、前記第2照射部は、前記筒状本体部における前記筒軸方向の前記他方側に配置されている。
この構成では、ワークを収容した状態のワーク収容部が、第1表面が第1照射部側に向かい且つ第2表面が第2照射部側に向かうように、支持機構によって支持される。これにより、ワークを収容した状態のワーク収容部が、ワークの第1表面及び第2表面に紫外線が確実に照射されるように、支持機構によって適切に支持される。
(4)更に好ましくは、前記膜製造装置は、前記筒状本体部の内側に設けられ、前記紫外線照射部からの紫外線を前記筒状本体部の内側へ反射する紫外線反射部を更に備えている。
この構成では、ワークに対して、紫外線照射部によって照射された紫外線が直接、照射されるだけでなく、紫外線反射部によって反射された紫外線も照射される。これにより、ワークに対してより多くの紫外線を照射できる。
また、この構成では、紫外線照射部によって直接、紫外線を照射しにくいワークの部分に、紫外線反射部によって反射された紫外線を当てることができる。例えば一例として、球状に形成されたワークの、筒状本体部内に収容された状態における筒軸方向水平面に膨出した部分、に対して、紫外線反射部によって効率的に紫外線を当てることができる。
(5)更に好ましくは、前記紫外線反射部は、前記筒状本体部の内周面に沿った筒状に形成されている。
この構成では、紫外線照射部から紫外線反射部に入射した紫外線を、筒状本体部の中央部分に向かって効率的に反射できる。従って、紫外線反射部によって反射された紫外線を効率的にワークに集光することができる。
(6)好ましくは、前記紫外線反射部は、前記筒状本体部内における、前記ワーク収容部に収容された状態の前記ワークよりも前記第1照射部側、に設けられた第1反射部と、前記筒状本体部内における、前記ワーク収容部に収容された状態の前記ワークよりも前記第2照射部側、に設けられた第2反射部と、を有する。
この構成では、第1照射部からの紫外線を、ワークよりも第1照射部側に配置された第1反射部によって反射して、ワークに対して効率的に当てることができる。更に、第2照射部からの紫外線を、ワークよりも第2照射部側に配置された第2反射部によって反射して、ワークに対して効率的に当てることができる。
(7)好ましくは、前記支持機構は、前記筒状本体部から内方に突出し、前記ワーク収容部における外周側の部分を支持する支持部を更に有する。
この構成では、ワークが収容された状態のワーク収容部における外周側の部分を支持部に置くことで、ワーク収容部を筒状本体部内にセットできる。従って、ワーク収容部を、容易に支持機構内にセットできる。
(8)好ましくは、前記膜製造装置は、前記第1面部及び前記第2面部と前記ワークとの間で前記隙間が形成された状態で前記ワークを保持するワーク保持部を更に備えている。
この構成により、モノマーを含む溶液が注入される前記第1面部及び前記第2面部と前記ワークとの間の隙間、を形成できるとともに、該隙間ができた状態でワークをワーク収容部内で保持できる。
(9)更に好ましくは、前記ワーク保持部は、前記第1カバー及び前記第2カバーとは別体の部材として設けられている。
この構成によると、高分子層の形成後、ワーク保持部でワークを保持したままの状態でワークから第1カバー及び第2カバーを取り外すことができる。これにより、例えば、作業者がワーク保持部を把持してワークをハンドリングしたり、高分子層が他の何かと接触しないようにワーク保持部を作業台等に置いたりすることができる。すなわち、この構成によると、ワークを取り扱う際に、高分子層が損傷してしまうリスクを低減できる。
(10)好ましくは、前記ワーク保持部は、紫外線透過性を有する材料で構成されている。
この構成によると、紫外線が、ワーク保持部を介してワークに照射されるため、ワークに照射される紫外線の減衰を抑えることができる。
(11)好ましくは、前記ワーク保持部には、前記溶液を注入するための注入孔が形成されている。
この構成によると、注入孔を介してワーク収容部とワークとの間の隙間に溶液を注入できるため、溶液を前記隙間に容易に供給できる。
本発明によると、表面における一方側の部分と反対側の部分とに光照射が必要なワークに対して、装置に対するワークのセット時間及び紫外線の照射時間を短縮化でき、且つ形成された高分子層の損傷のリスクを低減できる。
本実施形態に係る膜製造装置が用いられるライナー、を有する人工股関節の構成を説明するための図であって、患者に人工股関節が取り付けられた状態における該人工股関節付近の断面図である。 図1に示すライナーの詳細形状を説明するための図であって、(A)は平面図、(B)は図2(A)のIIB-IIB線における断面図である。 本実施形態に係る膜製造装置の概略の外形を示す斜視図である。 図3に示す膜製造装置の内部構造を示す概略の縦断面図であって、膜製造の対象となるワークがセットされた状態の図である。 図3に示す膜製造装置の紫外線照射部のうちの一方の照射部の平面図である。 図4における一部を拡大して示す図であって、支持機構の内部の拡大図である。 図3に示す膜製造装置を用いてワークの表面に高分子層を生成する際の工程を示すフローチャートである。 変形例に係る膜製造装置の内部構造を示す概略の縦断面図であって、膜製造の対象となるワークがセットされた状態の図である。 変形例に係る膜製造装置の内部構造を示す概略の縦断面図であって、膜製造の対象となるワークがセットされた状態の図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。本発明は、人工関節コンポーネントの製造に用いられる膜製造装置に広く適用できる。なお、以下では、まず、本実施形態に係る膜製造装置10での膜製造に好適な部材について説明し、次に、膜製造装置10について説明する。
[人工股関節の全体構成]
図1は、人工股関節1の構成を説明するための図であって、患者に設置された状態の人工股関節1を、骨盤101の一部及び大腿骨102の一部とともに示す模式図である。図1に示すように、人工股関節1は、骨盤101の臼蓋101aに対する大腿骨102の相対変位を許容するための人工関節として設けられている。なお、図1で示す人工股関節1の各構成要素(シェル2、ライナー3、及び骨頭ボール5等)の形状については、模式的に示しており、詳細な部分については省略して示している。
人工股関節1は、骨盤100の臼蓋101aに設置されたシェル2と、シェル2に収容されるライナー3と、大腿骨102に設置されたステム4と、ステム4に固定されてライナー3に収容される骨頭ボール5と、を備えている。
シェル2は、カップ状に形成された窪みを有する部材であり、骨盤101の臼蓋101aに固定されている。シェル2の内周面2aは、略球面状に形成されている。シェル2には、ライナー3が収容されている。
ライナー3は、カップ状に形成された、窪みを有する人工関節コンポーネントであり、本実施形態に係る膜製造装置10での膜製造に好適な部材の一例である。ライナー3は、ライナー3の表面における一方側の部分である第1表面としての内周面3b、及び、ライナー3の表面における前記内周面3bと反対側の部分である第2表面としての外周面3aが、ともに略球面状に形成されている。ライナー3は、その外周面3aがシェル2の内周面2aに対して摺動可能なように、シェル2に収容されている。また、ライナー3には、その内周面3bに対して骨頭ボール5の外周面5aが摺動可能なように、骨頭ボール5が収容されている。すなわち、ライナー3の表面における一方側の部分である外周面3a、及び反対側の部分である内周面3b、の両方とも、他の部材に対して摺動する摺動面を構成している。ライナー3の詳細な構成については、後述する。
骨頭ボール5は、半球よりもやや大きな形状に形成されている。具体的には、骨頭ボール5は、球状に形成された部材の一部が平坦な面によって切除されたような形状であって、その切除された部分の外周縁が、前記球状に形成された部材の直径よりも小径となるような形状に形成されている。これにより、骨頭ボール5の表面には、半球面よりも広範囲に亘る球面(外周面5a)と、平坦な面で構成される平坦面5bとが含まれる。骨頭ボール5は、平坦面5b側の部分にステム4が固定される一方、外周面5a側の部分がライナー3に収容される。
また、骨頭ボール5の材料としては、コバルトクロム合金、ステンレス鋼等の金属材料、超高分子量ポリエチレン(以下UHMWPEという)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)等の高分子材料、及びアルミナ、ジルコニア等のセラミックス材料を例示することができる。
ステム4は、骨頭ボール5を支持し、且つ、患者の大腿骨102に固定される部分として設けられている。ステム4の材料としては、チタン、チタン合金、コバルトクロム合金、及びステンレス鋼等の金属材料を例示することができる。ステム4は、細長い棒状(ステム状)に形成されており、当該ステム4の途中部が屈曲した形状を有している。ステム4は、ステム本体6と、ネック部7と、を備えて構成されている。
ステム本体6は、大腿骨102の髄腔部102aに形成された孔部に挿入されており、大腿骨102に固定されている。ステム本体6から、ネック部7が延びている。ネック部7は、ステム4の長手方向に対して傾斜する方向に延びている。ネック部7には、骨頭ボール5が固定されている。
上記の構成により、骨頭ボール5がライナー3の内周面3bに対して摺動し、且つ、ライナー3の外周面3aがシェル2の内周面2aに対して摺動する。これにより、大腿骨102が、臼蓋101aに対して変位する。
[ライナーの詳細構成]
図2は、本実施形態に係る膜製造装置10で高分子層が製膜されたライナー3の詳細を示す図である。ライナー3は、カップ部15と、筒部16とを有し、これらが一体に形成されている。カップ部は15、窪みを有する略半球状に形成されたカップ状の部分として設けられている。カップ部15における窪んだ部分側に形成される開口部には、筒部16が立設されている。筒部16は、カップ部15の開口部における内周縁部から該カップ部15の外方に向かって延びる円筒状に形成されている。
ライナー3は、詳しくは後述するワーク保持部50によって保持可能なように構成されている。上記筒部16は、ワーク保持部50によって保持される被保持部17として設けられている。
また、ライナー3は、母材8と、高分子層9と、を有している。ライナー3は、膜製造装置10によって母材8の表面に膜(高分子層9)を生成することにより形成される。すなわち、母材8は、ライナー3と概ね同じ形状に形成されている。母材8の材料としては、合成樹脂、金属材料、及びセラミック材料の少なくとも1つを例示することができる。合成樹脂として、PEEK及びUHMWPEを例示することができる。UHMWPEは、高分子材料のうちでも耐摩耗性、耐変形性等の機械的特性に優れており、母材8として適している。UHMWPEは、分子量が大きいほど、耐摩耗性が高くなる。よって、少なくとも分子量100万g/モル、好ましくは、分子量300万g/モル以上のUHMWPEを用いることが好ましい。また、母材8として、UHMWPEを架橋処理したクロスリンクポリエチレンを用いてもよい。
高分子層9は、母材8と一体に形成され、ライナー3の表面における所定部分を除く部分を構成する薄膜として設けられている。具体的には、高分子層9は、図2(A)に示すように、母材8の表面のうち筒部16の外周面16aを除く部分に形成されている。高分子層9は、ライナー3の摺動面(外周面3a及び内周面3b)を構成している。高分子層9の厚みは、数nm〜数百nm程度である。なお、図2(B)では、高分子層9の厚みを、実際の厚みと比べて誇張して示している。高分子層9は、ホスホリルコリン基を有するモノマー溶液を、母材8の表面に接触させた状態で、当該溶液に、紫外線を照射することにより形成される。
[膜製造装置の構成]
図3は、本実施形態に係る膜製造装置10の概略の外形を示す斜視図であり、図4は、膜製造装置10の膜製造装置本体20の内部構造を示す概略の縦断面図であって、製膜の対象となるワーク8としての母材8がセットされた状態の図である。本実施形態に係る膜製造装置10は、ワーク8の表面に接触した状態の所定の溶液23に紫外線が照射されるように構成されている。これにより、光グラフト重合反応が生じ、ワーク8の表面に高分子層9が形成される。
図3に示すように、膜製造装置10は、膜製造装置本体20と、電源装置21と、を備えている。膜製造装置本体20は、電源装置21から電力を供給されるように構成されている。電源装置21は、筐体21aと、筐体21aに収容された電源回路(図示せず)と、電源回路に接続された調整用部材21bと、を有している。調整用部材21bが作業者によって操作されることにより、後述する紫外線LED(Light Emitting Diode)素子36の輝度が変更される。この電源装置21の電源回路と、膜製造装置本体20の紫外線LED素子36とは、ケーブル22等を介して、電気的に接続されている。
膜製造装置本体20は、全体として、上下に延びる柱状に形成されており、本実施形態では、円柱状に形成されている。尚、以下では、膜製造装置本体20が母材8に紫外線を照射する際における、各部材の配置を基準に説明する。また、以下では、説明の便宜上、各図面において、上と記載された矢印が指示する方向を上側又は上方、下と記載された矢印が指示する方向を下側又は下方、と称する。
膜製造装置本体20は、支持機構25と、紫外線照射部30と、ワーク収容部40と、ヒータ53と、紫外線反射部55と、を備えている。
支持機構25は、内部にワーク収容部40を収容して該ワーク収容部40を支持するように構成されている。支持機構25は、図4に示すように、筒状本体部26と、内側フランジ部27とを有している。筒状本体部26は、上下方向に延びる略筒状に形成されている。筒状本体部26の内側における上下方向の中央部分には、該筒状本体部26の内周面から内方へ延びるリング状の内側フランジ部27が形成されている。内側フランジ部27は、ワーク収容部40を支持する支持部として設けられている。筒状本体部26における筒軸方向の開口部は、いずれも、アクリル板28で覆われている。このアクリル板28はワーク収容部40の温度を効率良く保つためのものである。なお、このアクリル板28を省略することもできる。
紫外線照射部30は、支持機構25内に収容されたワーク収容部40内のワーク8に対して紫外線を照射するためのものである。紫外線照射部30は、2つの照射部を有している。具体的には、紫外線照射部30は、支持機構25の上方に配置され、上側のアクリル板28を介して支持機構25内に紫外線を照射する第1照射部31と、支持機構25の下方に配置され、下側のアクリル板28を介して支持機構25内に紫外線を照射する第2照射部32と、を有している。第1照射部31は、詳しくは後述するが、ワーク収容部40に収容されて該ワーク収容部40が支持機構に支持された状態のワーク8、の内周面3b(第1表面)に対向するように配置されている。一方、第2照射部32は、詳しくは後述するが、上述のような状態のワーク8の外周面3a(第2表面)に対向するように配置されている。
図5は、第1照射部31の平面図である。なお、第1照射部31及び第2照射部32は、同じ形状であり、支持機構25に対する配置のみが異なる。従って、以下では、第1照射部31の構造のみについて説明し、第2照射部32の構造の説明は省略する。
第1照射部31は、図4及び図5に示すように、LEDホルダ33と、LEDホルダ33に取り付けられる複数(本実施形態では、6つ)の紫外線LED素子36とを有している。
LEDホルダ33は、上下方向に延びる略円柱状に形成された本体部33aと、本体部33aの下面における外周縁部から下方へ延びる筒状部33bとを有し、これらが一体に形成されている。LEDホルダ33は、合成樹脂、アルミニウム合金等を用いて形成されている。筒状部33bにおける下側の部分には、円環状に形成された段差部33cが形成されている。該段差部33cと、筒状本体部26の上端部との間で、アクリル板28が挟んで保持されている。また、LEDホルダ33の外周面には、複数のフィン37が形成されている。複数のフィン37は、それぞれ上下方向に延びるように形成され、周方向において互いに等間隔となるように配列されている。これらのフィン37によって、紫外線LED素子36の熱を、外部に効率よく放出することができる。
本体部33aの下側の部分は、紫外線LED素子36が実装される基板35が取り付けられる台座部34として設けられている。台座部34の下面には、複数(本実施形態では、6つ)の基板35が取り付けられている。図5に示すように、6つの基板35のうちの1つは、台座部34の中央部分に取り付けられている。また、6つの基板35のうちの残りの5つは、台座部34における径方向外側の部分に、周方向に等間隔となるように取り付けられている。各基板35には、ケーブル22と電気的に接続された、図示しないケーブルが接続されている。これにより、電源装置21からの電力は、ケーブル22、及び基板35等を介して、各紫外線LED素子36に供給される。
また、本実施形態では、各基板35は、台座部34に対して着脱可能に構成されており、これにより、ワーク8に対する各紫外線LED素子36の位置を変更可能である。台座部34への各基板35の取り付け方法は、特に限定されず、たとえば、図示しないねじ部材を用いて取り付けられる。
各紫外線LED素子36は、対応する基板35の中心上に実装されている。各紫外線LED素子36は、電源装置21から供給される電力を受けることで、紫外線を放射する。各紫外線LED素子36が放射する光の波長は、例えば、300nm〜400nm程度であり、好ましくは、315nm〜400nmである。上記の波長が315nm以上であれば、光グラフト重合に必要ないとされるUV−B領域の紫外線が、各紫外線LED素子から放射されることを抑制できる。これにより、UV−B領域の紫外線を受けることに起因する設備の劣化等を回避できる。
図6は、図4における一部を拡大して示す図であって、支持機構25の内部の拡大図である。ワーク収容部40は、2つのカバー41,46と、ワーク保持部50とを有している。これらは、紫外線透過性を有する材料(例えば、アクリル樹脂)によって、互いに別部材として構成されている。ワーク収容部40は、内部にワーク8を収容可能なように構成されている。
2つのカバー部材は、第1カバー41及び第2カバー46を有している。
第1カバー41は、略円板状のプレート状の部材における中央部分が膨出するような形状に形成されている。具体的には、第1カバー41は、リング状に形成された第1カバー側円環部42と、該第1カバー側円環部42における内周縁部から下方へ膨出する第1カバー側膨出部43とを有し、これらが一体に形成されている。第1カバー41は、その厚みが全体に亘って概ね均一となるように形成されている。
第1カバー側膨出部43は、円筒状に形成された筒部44と、略半球面状に形成された半球面部45とを有し、これらが一体に形成されている。筒部44は、第1カバー側円環部42の内周縁部から下方へ延びるように形成されている。半球面部45は、筒部44の先端部から下方へ膨出する略半球面状の部分として設けられている。第1カバー側膨出部43の外周面43a(第1面部)は、ワーク8がワーク収容部40に収容され、該外周面43aがワーク8の内周面3bと僅かな隙間G1をあけた状態において、この隙間G1が概ね均一となるような曲率に設定されている。
第2カバー46は、略円板状のプレート状の部材における中央部分が膨出するような形状に形成されている。具体的には、第2カバー46は、リング状に形成された第2カバー側円環部47と、該第2カバー側円環部47における内周縁部から膨出する第2カバー側膨出部48とを有し、これらが一体に形成されている。第2カバー46は、厚みが第1カバー41と概ね同じとなるように、且つ全体に亘って概ね均一となるように形成されている。
第2カバー側円環部47は、その外径及び内径が、それぞれ、第1カバー側円環部42の外径及び内径のそれぞれよりも大きくなるように形成されている。第2カバー側円環部47の外周縁部は、筒状本体部26の内側フランジ部27の上面に支持されるような大きさに形成されている。具体的には、第2カバー側円環部47の外径は、筒状本体部26の内径よりもやや小さくなるように形成されている。
また、第2カバー側円環部47の上側の面(第2カバー側膨出部48と反対側の面)における径方向内側の部分には、外側の部分よりも凹む凹部47aが形成されている。この凹部47aの外周縁は、平面視で円形状となるように形成されている。この凹部47aは、図6に示すように、詳しくは後述するワーク保持部50が嵌合するように形成されている。
第2カバー側膨出部48は、半球面状に形成されている。第2カバー側膨出部48の内周面48a(第2面部)は、ワーク8がワーク収容部40に収容され、該内周面48aがワーク8の外周面3aと僅かな隙間G2をあけた状態において、この隙間G2が概ね均一となるような曲率に設定されている。
ワーク保持部50は、所定の壁厚を有する扁平な円筒状に形成された部材として設けられている。ワーク保持部50は、内周面50aにワーク8の筒部16の外周面16aが嵌合して保持されるように形成されている。具体的には、ワーク保持部50の内径は、筒部16の外径よりも僅かに小さくなるように形成されている。これにより、ワーク保持部50に筒部16が圧入されるため、ワーク保持部50によってワーク8を保持することが可能になる。
ワーク保持部50は、図6に示すように、ワーク8がワーク収容部40内にセットされた状態において、第1カバー41と第2カバー46とで挟まれるように保持される。これにより、隙間G1及び隙間G2に注入された溶液23が、ワーク収容部40の外部へ漏出することなく、これらの隙間G1,G2内で保持される。
また、ワーク保持部50には、該ワーク保持部50の軸方向に貫通する2つの貫通孔51,51が形成されている。一方の貫通孔51は、隙間G2に溶液23を注入するための注入孔51aとして機能する。このとき、他方の貫通孔51は、上記隙間G2の空気抜け孔51bとして機能する。
ヒータ53は、ワーク8に接触している溶液23を加熱することにより、光グラフト重合を促進するためのものである。すなわち、ヒータ53は、上記溶液23を加熱するための加熱機構を構成している。ヒータ53は、例えばリボンヒータによって構成され、支持機構25の外周面に巻きつけられている。ヒータ53によって発生した熱は、支持機構25等を介して溶液23に伝わり、該溶液23を加熱する。これにより、溶液23を、光グラフト重合反応に適した温度にすることができる。
紫外線反射部55は、筒状本体部26の内周面に沿った略円筒状に形成され、紫外線照射部30で照射された紫外線を筒状本体部26の内側へ反射する。本実施形態では、紫外線反射部55は、2つの反射鏡56,57を有している。具体的には、紫外線反射部55は、筒状本体部26の筒軸方向における第1照射部31側(図4の上側)に配置される第1反射部としての第1反射鏡56と、筒軸方向における第2照射部32側(図4の下側)に配置される第2反射部としての第2反射鏡57と、を有している。各反射鏡56,57は、例えば、円筒状に形成された金属板の内周面を鏡面加工することにより形成される。
[高分子層の生成工程]
図7は、本実施形態に係る膜製造装置10を用いてワーク8の表面に高分子層9を生成する際の工程を示すフローチャートである。図7等を用いて、ワーク8の表面に高分子層9を生成する際の工程について説明する。
ワーク8に高分子層9を形成する際には、まず、ワーク8と、膜製造装置10とが準備される(ステップS1)。次に、ステップS2で、ワーク8の筒部16がワーク保持部50の内周面50aに圧入されることにより、ワーク8にワーク保持部50が装着される。
次に、ステップS3で、支持機構25の内側フランジ部27にセットされた状態の第2カバー46に対して、ワーク8が装着されたワーク保持部50がセットされる。具体的には、ワーク8のカップ部15が第2カバー側膨出部48内に収容されるように、ワーク保持部50の下側の部分(ワーク8のカップ部15側の部分)が第2カバー46の凹部47aに嵌合される。これにより、ワーク8と第2カバー46との間に隙間G2が形成された状態で、ワーク8が第2カバー46に対してセットされる。
次に、ステップS4で、溶液23が供給される。具体的には、ワーク保持部50の一方の貫通孔51を介して隙間G2内に溶液が供給される一方、ワーク8の窪んだ部分(内周面3b側の部分)に所定量の溶液23が供給される。これにより、隙間G2が溶液23で満たされた状態となる。
次に、ステップS5で、第1カバー41が装着される。具体的には、第1カバー側膨出部43がワーク8のカップ部15内に収容されるように、ワーク保持部50に第1カバー側円環部42が載置される。これにより、ワーク8がワーク収容部40内に収容され、ワーク8を収容した状態のワーク収容部40が支持機構25に支持された状態となる。また、上述のように第1カバー41が装着されると、ワーク8の内周面3b側に供給された溶液23が、表面張力によって隙間G1に行き渡った状態となる。
そして、ステップS6で、支持機構25に対して2つの照射部31,32が装着された後、ステップS7で、これら2つの照射部31,32によって紫外線が照射される。このとき、第1照射部31から照射された紫外線は、直接、ワーク8の表面(主にワーク8の内周面3b)に到達するだけでなく、紫外線反射部55(主に第1反射鏡56)によって反射されて、ワーク8の表面に到達する。一方、第2照射部32から照射された紫外線は、直接、ワーク8の表面(主にワーク8の外周面3a)に到達するだけでなく、紫外線反射部55(主に第2反射鏡57)によって反射されて、ワーク8の表面に到達する。これにより、溶液23に含まれるモノマーに、グラフト重合反応が生じる。その結果、ワーク8の表面に高分子層9が形成される。
なお、上述のように光照射が行われる前に、ヒータ53の電源がオンにされる。これにより、ヒータ53で発生した熱が支持機構25等を介して溶液23に伝わるため、ワーク8の表面部分におけるグラフト重合反応を促進することができる。
上述のように高分子層9が形成されたワーク8は、支持機構25から取り出される(ステップS8)。具体的には、第1カバー41がワーク8から外された後、ワーク8が嵌合した状態のワーク保持部50が作業者によって保持されて、筒状本体部26内から取り出される。
[効果]
以上のように、本実施形態に係る膜製造装置10では、ワーク8に対して紫外線を照射して高分子層9を形成する際、ワーク8が収容された状態のワーク収容部40が、支持機構25によって支持される。そして、ワーク8の表面における一方側の部分である内周面3b、及び他方側の外周面3a、の双方に、モノマーを含む溶液23が接触した状態で、該溶液23に対して紫外線が照射される。これにより、ワーク8における外周面3a及び内周面3bにおいて、同時に高分子層9が形成される。
すなわち、膜製造装置10では、ワーク8の外周面3a及び内周面3bの両方に高分子層9を形成するために、支持機構25に対するワーク8のセットを1回だけ行えばよい。これにより、従来のようにワークのセットを2回行う必要がないため、支持機構25に対するワークのセット時間及び紫外線の照射時間を短くできる。
また、膜製造装置10では、従来のようにワークを装置に対して2回セットする必要がなくなる。詳しくは、ワークの一方側の部分に1回目の光照射を行って高分子層を形成した後、他方側の部分に2回目の光照射を行うために、一方側の部分に高分子層が形成された状態のワークを、装置に対してセットする必要がなくなる。これにより、1回目の光照射で形成された高分子層が、2回目の光照射を行う際の準備作業中に破損してしまうような事態を回避できる。
従って、膜製造装置10では、外周面3a及び内周面3bに光照射が必要なワーク8に対して、光照射が必要な部分(外周面3a及び内周面3b)に対する光照射が可能であり、支持機構25に対するワーク8のセット時間及び紫外線の照射時間を短縮化でき、且つ形成された高分子層9の損傷のリスクが少ない膜製造装置10を提供できる。
また、膜製造装置10では、ワーク8の内周面3b側に配置された第1照射部31からの紫外線が内周面3bに照射され、ワーク8の外周面3a側に配置された第2照射部32からの紫外線が外周面3aに照射される。これにより、ワーク8の外周面3a及び内周面3bのそれぞれに、確実に紫外線を照射することができる。
また、膜製造装置10では、ワーク8を収容した状態のワーク収容部40が、内周面3bが第1照射部31側に向かい且つ外周面3aが第2照射部32側に向かうように、支持機構25によって支持される。これにより、ワーク8を収容した状態のワーク収容部40が、ワーク8の外周面3a及び内周面3bに紫外線が確実に照射されるように、支持機構25によって適切に支持される。
また、膜製造装置10では、ワーク8に対して、紫外線照射部30によって照射された紫外線が直接、照射されるだけでなく、紫外線反射部55によって反射された紫外線も照射される。これにより、ワーク8に対してより多くの紫外線を照射できる。
また、膜製造装置10では、紫外線照射部30によって直接、紫外線を照射しにくいワークの部分、具体的には、ワーク8のカップ部15の外周面における筒部16寄りの部分、に対して、紫外線反射部55によって効率的に紫外線を当てることができる。
また、膜製造装置10では、紫外線反射部55が筒状本体部26の内周面に沿った筒状に形成されているため、紫外線照射部30から紫外線反射部55に入射した紫外線を、筒状本体部26の中央部分に向かって効率的に反射できる。従って、紫外線反射部55によって反射された紫外線を効率的にワーク8に集光することができる。
また、膜製造装置10では、第1照射部31からの紫外線を、ワーク8よりも第1照射部31側に配置された第1反射鏡56によって反射して、ワーク8に対して効率的に当てることができる。更に、第2照射部32からの紫外線を、ワーク8よりも第2照射部32側に配置された第2反射鏡57によって反射して、ワーク8に対して効率的に当てることができる。
また、膜製造装置10では、第1反射鏡56及び第2反射鏡57を有する紫外線反射部55を、円筒状に形成された金属板の内周面を鏡面加工することにより形成している。これにより、紫外線反射部55を容易に形成することができる。
また、膜製造装置10では、ワーク8が収容された状態のワーク収容部40における外周側の部分を内側フランジ部27に置くことで、ワーク収容部40を筒状本体部26内にセットできる。従って、ワーク収容部40を、容易に支持機構25内にセットできる。
また、膜製造装置10では、モノマーを含む溶液23が注入されるワーク8の外周面3a及び内周面3bとワーク8との間の隙間G1,G2、を形成できるとともに、該隙間G1,G2ができた状態でワーク8をワーク収容部40内で保持できる。
また、膜製造装置10では、高分子層9の形成後、ワーク保持部50でワーク8を保持したままの状態でワーク8から第1カバー41及び第2カバー46を取り外すことができる。これにより、例えば、作業者がワーク保持部50を把持してワーク8をハンドリングしたり、高分子層9が他の何かと接触しないようにワーク保持部50を作業台等に置いたりすることができる。すなわち、この構成によると、ワーク8を取り扱う際に、高分子層9が損傷してしまうリスクを低減できる。
また、膜製造装置10では、紫外線が、紫外線透過性を有するワーク保持部50を介してワーク8に照射されるため、ワーク8に照射される紫外線の減衰を抑えることができる。
また、膜製造装置10では、注入孔51aを介してワーク収容部40とワーク8との間の隙間G2に溶液23を注入できるため、溶液23を前記隙間G1に容易に供給できる。
また、膜製造装置10では、ワーク保持部50に2つの貫通孔51,51を形成している。これにより、溶液23の注入孔51aとして機能する一方の貫通孔51から溶液23が注入される際、隙間G2の空気抜け孔51bとして機能する他方の貫通孔51から隙間G2の空気が排出される。従って、溶液23をスムーズに隙間G2に供給できる。
また、膜製造装置10では、溶液23に光照射が行われる前に、ヒータ53の電源がオンにされる。これにより、溶液23の温度を上昇できるため、ワーク8の表面部分におけるグラフト重合反応を促進することができる。
また、膜製造装置10では、筒状本体部26における筒軸方向両側の開口部が、それぞれ、アクリル板28によって覆われている。これにより、ヒータ53で発生して溶液23に伝えられた熱が、上記開口部を介して放出されるのを抑制できるため、ワーク8の表面部分におけるグラフト重合反応を更に促進することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能である。例えば、次のように変更して実施してもよい。
[変形例]
(1)上記実施形態では、膜製造の対象となるワーク8として、人工股関節1のライナー3を例に挙げて説明したが、これに限らず、例えば、膜製造装置を、図1に示す大腿骨の骨頭ボール5(人工関節コンポーネント)に対して用いることもできる。本変形例に係る膜製造装置11では、骨頭ボール5のワーク8aの外周面5aに、高分子層9が形成される。
図8は、変形例に係る膜製造装置11の内部構造を示す概略の縦断面図であって、膜製造の対象となる骨頭ボール5のワーク8aがセットされた状態の図である。本変形例に係る膜製造装置11では、上記実施形態に係る膜製造装置10と比べて、ワーク収容部の形状が大きく異なる。以下では、上記実施形態と異なる点について主に説明し、上記実施形態と同様の構成の説明については、図面において同一の符号を付すことで又は同一の符号を引用して説明することで、省略する。
本変形例に係る膜製造装置11の製膜対象となる骨頭ボール5のワーク8aは、骨頭ボール5と概ね同じ形状に形成されている。
具体的には、骨頭ボール5のワーク8aは、球状に形成された部材の一部が平坦な面によって切除されたような形状であって、その切除された部分の外周縁が、前記球状に形成された部材の直径よりも小径となるような形状に形成されている。これにより、ワーク8aの表面には、半球面よりも広範囲に亘る球面(外周面5a)と、平坦な面で構成される平坦面5bとが含まれる。また、ワーク8aの平坦面5b側の部分の中央部には、ステム4(図1参照)が挿入される穴部5cが形成されている。
骨頭ボール5は、図8に示すように、外周面5a側の部分が下方(第2照射部32側)に向かい、且つ平坦面5b側の部分が上方(第1照射部31側)に向かうように、支持機構25内に収容される。この状態において、ワーク8aの外周面5a(球面)は、一方側の部分の少なくとも一部である第1表面5dと、他方側の部分である第2表面5eと、を有している。第1表面5dは、外周面5aにおける上方側へ向かっている部分(外周面5aのうち、ワーク8aの中心点を通る水平面Pよりも上側の部分)である。また、第2表面5eは、外周面5aにおける下方側へ向かっている部分(外周面5aのうち水平面Pよりも下側の部分)である。
本変形例のワーク収容部60は、2つのカバー(第1カバー61及び第2カバー66)と、ワーク保持部70とを有している。これらは、上記実施形態の場合と同様、紫外線透過性を有する材料(例えば、アクリル樹脂)によって、互いに別部材として構成され、内部にワーク8aを収容可能なように構成されている。
第1カバー61は、平坦部62と外壁部63とを有し、これらが一体に形成されている。第1カバー61の内部には、ワーク8aにおける平坦面5b側の部分が収容される。
平坦部62は、略円板状に形成されている。平坦部62の中央部分には、該平坦部62を上下方向に貫通する貫通孔62aが形成されている。平坦部62は、ワーク8aの平坦面5bに対して密着するように配置される。
外壁部63は、平坦部62から下方へ向かってやや広がりながら延びる略円筒状に形成されている。外壁部63の内周面63a(第1面部)は、ワーク8aがワーク収容部60に収容され、該内周面63aが第1表面5dと僅かな隙間G3をあけた状態において、この隙間G3が概ね均一となるような曲率に設定されている。
第2カバー66は、全周に庇を有する帽子状に形成されている。第2カバー66は、庇部67と半球面部68とを有し、これらが一体に形成されている。第2カバー66は、庇部67の外周縁部が内側フランジ部27に支持されることにより、支持機構25内で支持される。第2カバー66の半球面部68には、ワーク8aにおける外周面5a側の部分が収容される。
庇部67は、外周側から内周側へ向かって窄まりながら下方へ延びるように形成されている。半球面部68は、庇部67の内周縁部から下方へ膨出する略半球面状に形成されている。半球面部68の内周面68a(第2面部)は、ワーク8aがワーク収容部60に収容され、該内周面68aがワーク8aの第2表面5eと僅かな隙間G4をあけた状態において、この隙間G4が概ね均一となるような曲率に設定されている。
ワーク保持部70は、略棒状に形成されている。ワーク保持部70の先端側の部分71は、第1カバー61の貫通孔62aを通じてワーク8aの穴部5cに圧入されている。これにより、ワーク保持部70によってワーク8aを保持することが可能になる。また、ワーク保持部70の基端側の部分72は、例えば、上側のアクリル板28に固定される。これにより、ワーク8aは、支持機構25に取り付けられた第1照射部31によって支持される。
本変形例に係るワーク収容部60では、内側フランジ部27に支持された第2カバー66に対して第1カバー61がセットされる。一方、ワーク8aは、各カバー61,66との間に隙間G3,G4が形成された状態で、ワーク保持部70等を介して支持機構25に対して保持される。
そして、本変形例に係る膜製造装置11では、上記隙間G3,G4に溶液23が注入された状態で、紫外線照射部30から紫外線が照射されることにより、ワーク8aの外周面5a(第1表面5d及び第2表面5e)に高分子層が形成される。
[効果]
以上のように、本変形例に係る膜製造装置11でも、上記実施形態の場合と同様、ワーク8aの表面における光照射が必要な部分において、同時に高分子層を形成できる。具体的には、本変形例に係る膜製造装置11では、ワーク8aの外周面5aの一方側の部分の少なくとも一部である第1表面5dと、他方側の部分である第2表面5eと、の双方に対して、一度に高分子層を生成できる。これにより、従来のようにワークのセットを2回行う必要がないため、支持機構25に対するワークのセット時間及び紫外線の照射時間を短くでき、且つ、高分子層が破損してしまうリスクを低減できる。
(2)また、膜製造装置を、膝関節用の部材に対して用いることもできる。図9は、変形例に係る膜製造装置12の内部構造を示す概略の縦断面図であって、膜製造の対象となるサーフェイス部18のワーク8bがセットされた状態の図である。このサーフェイス部18は、脛骨側コンポーネント(図示省略)及び大腿骨側コンポーネント(図示省略)とともに、人工膝関節を構成する人工関節コンポーネントである。サーフェイス部18は、脛骨の近位端に固定された脛骨側コンポーネントと、大腿骨の遠位端に固定された大腿骨側コンポーネントとの間に設けられ、双方に対して摺動するように構成されている。
サーフェイス部18は、表裏面を有する略矩形の板状に形成されている。サーフェイス部18は、一方側の面18a(第1表面)が大腿骨側コンポーネントと摺動し、他方側の面18b(第2表面)が脛骨側コンポーネントと摺動するように構成されている。一方側の面18a及び他方側の面18bには、上記実施形態の場合と同様、光グラフト重合により高分子層が形成される。
本変形例のワーク収容部80は、2つのカバー(第1カバー81及び第2カバー86)と、ワーク保持部90とを有している。これらは、上記実施形態の場合と同様、紫外線透過性を有する材料(例えば、アクリル樹脂)によって、互いに別部材として構成され、内部にワーク8bを収容可能なように構成されている。
第1カバー81は、略矩形の板状に形成されている。第1カバー81は、図9に示すように、第2カバー86に収容されたワーク保持部90の上に載置されている。図9の状態において、第1カバー81の平面視における中央部分は、サーフェイス部18のワーク8bの一方側の面18aと隙間G5をあけて該面18aに沿う第1面部81aとして設けられている。
第2カバー86は、円環部87と有底筒部88とを有し、これらが一体に形成されている。第2カバー86は、円環部87の外周縁部が内側フランジ部27に支持されることにより、支持機構25内で支持される。第2カバー86内には、ワーク保持部90及びワーク8bが収容される。
円環部87は、平面視が環状に形成された板状の部分であって、外縁部が円形に形成される一方、内縁部が略矩形状に形成されている。内縁部は、サーフェイス部18のワーク8bの外縁部よりも大きくなるような大きさに形成される。有底筒部88は、円環部87の内縁部から下方へ延びるように形成されている。有底筒部88の底部88a(第2面部)とワーク8bの他方側の面18bとの間には、隙間G6が形成される。
ワーク保持部90は、図9に示すように、略筒状に形成されている。ワーク保持部90は、筒部91と延出部92とを有し、これらが一体に形成されている。
筒部91は、ワーク8bの外周面が内周面に当接するようにワーク8bが挿入される筒状に形成されている。延出部92は、筒部91における筒軸方向一方側の内周縁部(図9の下側の内周縁部)から内方へ延出するフランジ状に形成されている。
ワーク収容部80では、ワーク保持部90が、内側フランジ部27に支持された第2カバー86の段差部89に保持されることにより、第2カバー86内に収容されている。また、ワーク8bは、ワーク保持部90の延出部92によって、ワーク8bの外周側の部分に形成された段差状の部分18cが保持されることにより、第2カバー86内に収容されている。ワーク保持部90の上側の開口部は、第1カバー81によって覆われている。
ワーク収容部80では、ワーク8bの一方側の面18aと第1カバー81の第1面部81aとの間に隙間G5が形成される。一方、ワーク8bの他方側の面18bと第2カバー86の底部88aとの間に隙間G6が形成される。
そして、本実施形態に係る膜製造装置12では、上記隙間G5,G6に溶液23が注入された状態で、紫外線照射部30から紫外線が照射されることにより、ワーク8bにおける一方側の面18a及び他方側の面18bの双方に高分子層が形成される。
[効果]
以上のように、本実施形態に係る膜製造装置12でも、上記実施形態の場合と同様、ワーク8bの表面における光照射が必要な部分において、同時に高分子層を形成できる。具体的には、本変形例に係る膜製造装置12では、ワーク8bの一方側の面18a及び他方側の面18bの双方に対して、一度に高分子層を生成できる。これにより、従来のようにワークのセットを2回行う必要がないため、支持機構25に対するワークのセット時間及び紫外線の照射時間を短くでき、且つ、高分子層が破損してしまうリスクを低減できる。
(3)また、上記実施形態及び各変形例では、2つの照射部31,32を用いて、ワークにおいて高分子層を生成したい部分に紫外線を照射しているが、これに限らず、1つの照射部で紫外線を照射してもよい。この場合、ワークにおいて高分子層を生成したい部分に紫外線が照射されるように、例えばワークの周囲に紫外線反射部を適宜配置することができる。
(4)また、上記実施形態及び各変形例では、紫外線反射部として、円筒状に形成された金属板の内周面を鏡面加工することにより形成したが、これに限らず、紫外線を反射できるものであればどのようなものであってもよい。例えば、支持機構25の筒状本体部26の内周面に、紫外線を反射するコーティング膜などを形成してもよい。また、これらに限らず、膜製造装置を、紫外線反射部を省略して構成してもよい。
(5)また、上記実施形態及び各変形例では、ワーク保持部を、第1カバー及び第2カバーとは別体の部材で構成したが、これに限らず、例えば、第1カバー又は第2カバーと一体に構成されていてもよい。
(6)また、上記実施形態及び各変形例では、紫外線照射部30において、紫外線LED素子36を用いて紫外線を照射しているが、これに限らず、例えば、高圧水銀ランプを用いることもできる。
本発明は、他の部材に対して摺動する摺動面が光グラフト重合によって生成される人工関節コンポーネントの製造に用いられる膜製造装置として、広く適用することができる。
3 ライナー(人工関節コンポーネント)
5 骨頭ボール(人工関節コンポーネント)
8 母材、ワーク
9 高分子層
10,11,12 膜製造装置
18 サーフェイス部(人工関節コンポーネント)
23 溶液
25 支持機構
30 紫外線照射部
40,60,80 ワーク収容部
41,61,81 第1カバー
46,66,86 第2カバー

Claims (11)

  1. 人工関節コンポーネントの母材であるワークの表面に、摺動面を構成する高分子層を光グラフト重合によって形成するための膜製造装置であって、
    それぞれが紫外線透過性を有し、前記ワークの表面における一方側の部分の少なくとも一部である第1表面と隙間をあけて該第1表面に沿うように配置される第1面部、を有する第1カバー、及び、前記ワークの表面における前記第1表面と反対側の少なくとも一部である第2表面と隙間をあけて該第2表面に沿うように配置される第2面部、を有する第2カバー、を有し、前記ワークを収容した状態で該ワークの表面との間に注入されるモノマーを含む溶液を保持可能なワーク収容部と、
    前記第1カバーを介して前記第1表面側に紫外線を照射可能、且つ、前記第2カバーを介して前記第2表面側に紫外線を照射可能な紫外線照射部と、
    前記ワークの表面と前記ワーク収容部との間に注入された前記溶液に、前記紫外線照射部からの紫外線が照射されるように、前記ワーク収容部を支持する支持機構と、
    を備えていることを特徴とする、膜製造装置。
  2. 請求項1に記載の膜製造装置において、
    前記紫外線照射部は、
    前記ワーク収容部に収容されて該ワーク収容部が前記支持機構に支持された状態の前記ワーク、の前記第1表面に対向するように配置され、前記第1カバーを介して前記第1表面側に紫外線を照射する第1照射部と、
    前記ワークの前記第2表面に対向するように配置され、前記第2カバーを介して前記第2表面側に紫外線を照射する第2照射部と、
    を有していることを特徴とする、膜製造装置。
  3. 請求項2に記載の膜製造装置において、
    前記支持機構は、筒状に形成され、前記ワーク収容部に収容された状態の前記ワークの前記第1表面が筒軸方向の一方側に向かい、且つ前記ワークの前記第2表面が前記筒軸方向の他方側に向かうように、前記ワーク収容部を収容可能な筒状本体部を有し、
    前記第1照射部は、前記筒状本体部における前記筒軸方向の前記一方側に配置され、前記第2照射部は、前記筒状本体部における前記筒軸方向の前記他方側に配置されていることを特徴とする、膜製造装置。
  4. 請求項3に記載の膜製造装置において、
    前記筒状本体部の内側に設けられ、前記紫外線照射部からの紫外線を前記筒状本体部の内側へ反射する紫外線反射部を更に備えていることを特徴とする、膜製造装置。
  5. 請求項4に記載の膜製造装置において、
    前記紫外線反射部は、前記筒状本体部の内周面に沿った筒状に形成されていることを特徴とする、膜製造装置。
  6. 請求項4又は請求項5に記載の膜製造装置において、
    前記紫外線反射部は、
    前記筒状本体部内における、前記ワーク収容部に収容された状態の前記ワークよりも前記第1照射部側、に設けられた第1反射部と、
    前記筒状本体部内における、前記ワーク収容部に収容された状態の前記ワークよりも前記第2照射部側、に設けられた第2反射部と、
    を有することを特徴とする、膜製造装置。
  7. 請求項3から請求項6のうちいずれか1項に記載の膜製造装置において、
    前記支持機構は、前記筒状本体部から内方に突出し、前記ワーク収容部における外周側の部分を支持する支持部を更に有することを特徴とする、膜製造装置。
  8. 請求項1から請求項7のうちいずれか1項に記載の膜製造装置において、
    前記第1面部及び前記第2面部と前記ワークとの間で前記隙間が形成された状態で前記ワークを保持するワーク保持部を更に備えていることを特徴とする、膜製造装置。
  9. 請求項8に記載の膜製造装置において、
    前記ワーク保持部は、前記第1カバー及び前記第2カバーとは別体の部材として設けられていることを特徴とする、膜製造装置。
  10. 請求項8又は請求項9に記載の膜製造装置において、
    前記ワーク保持部は、紫外線透過性を有する材料で構成されていることを特徴とする、膜製造装置。
  11. 請求項8から請求項10のうちいずれか1項に記載の膜製造装置において、
    前記ワーク保持部には、前記溶液を注入するための注入孔が形成されていることを特徴とする、膜製造装置。
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