JP6132660B2 - 体腔拡張装置および蠕動ポンプの制御方法 - Google Patents
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Description
本発明は、生体内の体腔に挿入されたチューブを介して前記体腔にガスを供給することによって前記体腔を拡張する体腔拡張装置であって、可撓性を有する前記チューブを半径方向に押圧するとともに押圧位置を前記チューブの長手方向に移動させることによって前記チューブに蠕動運動を与える加圧機構と、前記生体の体動の時間周期よりも短い時間周期で前記チューブに蠕動運動を繰り返し与えるように前記加圧機構を制御する制御部とを備え、該制御部が、第1の時間周期で前記チューブに前記蠕動運動を与えるように前記加圧機構を制御する第1の運転モードと、前記第1の時間周期よりも短い第2の時間周期で前記チューブに前記蠕動運動を与えるように前記加圧機構を制御する第2の運転モードとを有する体腔拡張装置を提供する。
この場合に、加圧機構によるチューブの蠕動運動に伴い、チューブから体腔内へ吐出される流体の吐出圧力に周期的な脈動が発生し、この脈動に従って体腔内の圧力も時間変化する。加圧機構は、この脈動の時間周期が体動の時間周期よりも短くなるように、制御部によって制御されている。
このようにすることで、ローラ方式の蠕動ポンプにおいて、ロータの回転数を制御することによって、蠕動運動の時間周期を容易に制御することができる。
このようにすることで、適切なロータの回転数を容易に算出することができる。
このようにすることで、流体として生体吸収性のガスを使用する場合に、第1の運転モードでは、体腔の容積を一定に維持し、第2の運転モードでは、体腔を拡張することができる。
このようにすることで、生体情報の観測にとってノイズとなるチューブの蠕動運動に起因する脈動を、時系列データから除去することができる。
このようにすることで、体腔の拡張中に体動の時間周期が変化したときに、体動の時間周期と蠕動運動の時間周期とが一定の関係を維持するように蠕動運動の時間周期も変化させることにより、時系列データに基づいて生体情報を常に正確に観測することができる。
このようにすることで、心膜腔内の圧力の時間変化に基づく呼吸数および心拍数の観測を阻害することなく、心膜腔を拡張することができる。
以下に、本発明の第1の実施形態に係る体腔拡張装置100について図1から図6を参照して説明する。
まず、本実施形態に係る体腔拡張装置100の概要について、図1を参照して説明する。
本実施形態に係る体腔拡張装置100は、図1に示されるように、先端が心膜腔(体腔)X内に挿入されたチューブ11,12,13を介して、炭酸ガスAおよび液体Bの供給と吸引とを行うものであり、可撓性を有する3つのチューブ11,12,13の各々に対して設けられたローラ方式の3つの蠕動ポンプ1,2,3を備えている。3つのチューブ11,12,13の基端は、気体バッグ21、液体バッグ22および廃液バッグ23にそれぞれ接続されている。
図2は、体腔拡張装置100の構成を示している。ただし、図2において、図を簡略にするために、送液用および吸引用の構成、すなわち、蠕動ポンプ2,3と、チューブ12,13と、液体バッグ22と、排液バッグ23との図示を省略している。
心膜腔内圧は、蠕動ポンプ1,2,3によって炭酸ガスAおよび液体Bの供給および吸引を行っていない通常状態において、呼吸および心拍によって心膜腔Xの容積が変化することに伴い、呼吸および心拍に同期して周期的に変化する。したがって、圧力センサ4によって測定される心膜腔内圧の時系列データは、図4に示されるように、呼吸に起因する振動波形と心拍に起因する振動波形とが重畳した波形を有する。図4において、比較的小さな周波数(=1/Tb)と比較的大きな振幅とを有する振動が、呼吸に起因するものであり、比較的大きな周波数(=1/Th)と比較的小さな振幅とを有する振動が、心拍に起因するものである。
心膜腔内圧が上昇すると流量センサによって測定される流量が減少し、心膜腔内圧が低下すると流量センサによって測定される流量が増加する。このような流量と心膜腔内圧との関係に基づき、流量センサの測定値の時系列データを、上述の心膜腔内圧の時系列データの代わりに用いることができる。
このようにすることで、圧力センサ4を用いた場合と同様の効果を得ることができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る体腔拡張装置100について図7および図8を参照して説明する。なお、本実施形態においては、第1の実施形態と異なる点について主に説明し、第1の実施形態と共通する構成については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る体腔拡張装置100は、解析部6が、取得した心膜腔内圧の時系列データから少なくとも心拍周期Thを検出し、制御部5が、解析部6によって検出された心拍周期Thの時間変化に基づいてロータ8の回転数を変更する点において、第1の実施形態と異なっている。
流体として非生体吸収性のものを使用する場合には、体腔内に供給された流体はそのまま体腔内に留まるため、「維持モード」においては、流体の供給を停止し、「拡張モード」においては、最初回転数Rmin以上の回転数で蠕動ポンプ1を回転させればよい。
1,2,3 蠕動ポンプ
4 圧力センサ
5 制御部
6 解析部
7 ハウジング
8 ロータ(加圧機構)
9 ローラ(加圧機構)
11,12,13 チューブ
21 気体バッグ
22 液体バッグ
23 廃液バッグ
A 炭酸ガス(流体、ガス)
B 液体
X 心膜腔(体腔)
Claims (8)
- 生体内の体腔に挿入されたチューブを介して前記体腔にガスを供給することによって前記体腔を拡張する体腔拡張装置であって、
可撓性を有する前記チューブを半径方向に押圧するとともに押圧位置を前記チューブの長手方向に移動させることによって前記チューブに蠕動運動を与える加圧機構と、
前記生体の体動の時間周期よりも短い時間周期で前記チューブに蠕動運動を繰り返し与えるように前記加圧機構を制御する制御部とを備え、
該制御部が、
第1の時間周期で前記チューブに前記蠕動運動を与えるように前記加圧機構を制御する第1の運転モードと、前記第1の時間周期よりも短い第2の時間周期で前記チューブに前記蠕動運動を与えるように前記加圧機構を制御する第2の運転モードとを有する体腔拡張装置。 - 前記加圧機構が、
所定の軸を中心に回転するロータと、
該ロータの外周部に、前記所定の軸に平行な軸を中心に周方向に回転可能に支持されたローラとを備え、
前記制御部が、前記ロータの単位時間当たりの回転数を制御する請求項1に記載の体腔拡張装置。 - 前記加圧機構が、前記ロータの周方向に略均等に配列された複数の前記ローラを備え、
前記制御部が、前記ロータの1回転当たりの時間周期と前記ローラの数との商によって表される時間周期が前記体動の時間周期よりも短くなるように、前記ロータの前記回転数を制御する請求項2に記載の体腔拡張装置。 - 前記ガスが、生体吸収性を有し、
前記第1の時間周期は、前記体動の時間周期よりも短く、かつ、前記ガスの単位時間当たりの前記体腔への供給量が、前記体腔内において前記生体によって吸収される前記ガスの単位時間当たりの吸収量と略等しくなる時間周期である請求項1から請求項3のいずれかに記載の体腔拡張装置。 - 前記体腔内の圧力を測定する圧力測定部と、
該圧力測定部によって測定された圧力の値を時系列に記憶することによって前記体腔内の圧力の時間変動を示す時系列データを取得し、該時系列データを解析する解析部とを備え、
該解析部が、前記時系列データから、前記加圧機構による前記蠕動運動の時間周期に対応する周波数成分を除去する請求項1から請求項4のいずれかに記載の体腔拡張装置。 - 前記解析部が、前記蠕動運動の前記時間周期に対応する周波数成分を除去した時系列データから、前記生体の体動の時間周期を検出し、
前記制御部が、前記解析部によって検出された前記生体の体動の時間周期の変化に追従して、前記加圧機構による前記蠕動運動の時間周期を変更する請求項5に記載の体腔拡張装置。 - 前記体動が、肺および横隔膜の動きと、心臓の拍動とのうち少なくとも1つである請求項1から請求項6のいずれかに記載の体腔拡張装置。
- 可撓性を有するチューブを半径方向に押圧するとともに押圧位置をチューブの長手方向に移動させることによって前記チューブに蠕動運動を与える加圧機構を備え、生体内の体腔に挿入された前記チューブを介して前記体腔にガスを供給することによって前記体腔を拡張する蠕動ポンプの制御方法であって、
前記生体の体動の時間周期よりも短い第1の時間周期で前記チューブに蠕動運動を繰り返し与えるように前記加圧機構を制御する第1の運転モードと、
前記第1の時間周期よりも短い第2の時間周期で前記チューブに前記蠕動運動を繰り返し与えるように前記加圧機構を制御する第2の運転モードとを有する蠕動ポンプの制御方法。
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