JP6127302B2 - 運動補助装置、運動補助方法、プログラム - Google Patents

運動補助装置、運動補助方法、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、運動補助装置、運動補助方法、プログラムに関する。
病院においては来院患者、入院患者の筋力状態の判断や、それら患者の筋力増強のための運動(リハビリ等)を患者自ら医師に頼らずに簡易に行うことが出来るようになることが求められている。また家庭においても健康寿命の延伸の観点から個人が筋力増強、体力維持のための運動を行うことが必要である。
ここで、関連技術として身体部位の位置や生体情報をワイヤレスで取得することのできる技術が特許文献1に開示されている。また関連技術として麻痺患者のリハビリや歩行訓練における事故を軽減することのできる技術が特許文献2に開示されている。
特開2005−121427号公報 特許第4581087号公報
ここで被測定者の筋力状態の判断や筋力増強のための運動を患者等が行う場合、その運動における姿勢が、当該運動による効果を効率よく得るために重要な要素となっている。そして、このように被測定者の筋力状態の判断や、筋力増強のための運動を患者等の被測定者自ら行う場合には、運動に応じた良い姿勢で当該運動を行っていることを被測定者自ら簡易に認識できるようにすることが求められている。
そこでこの発明は、上述の課題を解決することのできる運動補助装置、運動補助方法、プログラムを提供することを目的としている。
本発明の第1の態様によれば、運動補助装置は、運動をしているユーザの運動姿勢を前記ユーザのセンシング情報に基づいて検出する運動時姿勢検出部と、前記ユーザの運動姿勢が前記運動時の定められた運動姿勢であるかを判定する運動時姿勢判定部と、を備え、前記運動時姿勢検出部は、少なくとも前記ユーザの床から離れた足の足先端位置に基づいて前記ユーザの運動姿勢を検出し、前記運動時姿勢判定部は、前記床から離れた足の足先端位置の床からの高さが目標高さ以上となることが所定時間以上続く運動であり、かつ、その運動において前記床から離れた足側の脚の膝下の軸線方向と他方の脚の軸線に沿った垂直線の方向とが一致し、前記床から離れた足側の脚の大腿部の軸線の前記垂直線に対する成す角度が所定角度以上である片足立ちの運動姿勢であるかを判定することを特徴とする。
上述の運動補助装置において、前記運動時姿勢検出部は、少なくとも床から離れた足の前記足先端位置に基づいて前記ユーザの片足立ちの運動姿勢を検出し、前記運動時姿勢判定部は、前記床から離れた足の足先端位置の床からの高さが目標高さ以上となることが繰り返される反復運動であり、かつ、その反復運動において前記床から離れた足側の脚の大腿部の軸線の垂直線に対する成す角度が所定角度以上である片足立ちの運動姿勢であるかを判定してよい。
上述の運動補助装置において、前記運動時姿勢検出部は、前記ユーザの頭部位置の目標位置であって前記ユーザの身長より低い目標位置を算出し、少なくとも前記頭部位置と、前記ユーザの足先端位置と、膝位置と、前記目標位置とに基づいて前記ユーザの運動姿勢を検出し、前記運動時姿勢判定部は、前記頭部位置が前記目標位置以下となることが繰り返される反復運動であり、その反復運動の間に前記頭部位置と前記足先端位置と前記膝位置との水平方向の距離に基づいて、前記頭部位置と前記膝位置との示す特徴点が、前記足先端位置を通る軸線上に位置すると判定される所定距離範囲内のスクワットの運動姿勢であるかを判定してよい。
上述の運動補助装置において、さらに、前記ユーザの運動姿勢に応じたサポート情報を出力するサポート情報出力部を備えてよい。
上述の運動補助装置において、前記サポート情報出力部は、前記ユーザの運動姿勢が反復運動に非適正な姿勢であると判定した場合に前記サポート情報を出力してよい。
上述の運動補助装置において、さらに、前記反復運動の反復回数を判定する反復回数判定部と、を備え、前記サポート情報出力部は、前記反復回数が定められた反復回数に達した場合に前記反復運動の終了の指示を出力してよい。
上述の運動補助装置において、さらに、ユーザの体格情報を取得する体格情報取得部を備え、前記運動時姿勢検出部は、前記体格情報を用いて前記目標位置を算出してよい。
上述の運動補助装置において、さらに、前記ユーザの少なくとも大腿位置に取り付けられた大腿角度判定センサとを備え、前記運動時姿勢判定部は、前記大腿角度判定センサから得た前記センシング情報に基づいて前記大腿部の軸線の前記垂直線に対する成す角度を検出してよい。
上述の運動補助装置において、さらに、前記ユーザの撮影画像を前記センシング情報として取得する撮影画像処理部とを備え、前記運動時姿勢検出部は、前記ユーザの撮影画像に基づいて、前記ユーザの足先端位置を検出し、前記運動時姿勢判定部は、前記ユーザの撮影画像に基づいて、前記ユーザの大腿部の軸線の垂直線に対する成す角度を検出してよい。
本発明の第2の態様によれば、運動補助方法は、運動補助装置の運動時姿勢検出部が、運動をしているユーザの運動姿勢を前記ユーザのセンシング情報に基づいて検出し、運動補助装置の運動時姿勢判定部が、前記ユーザの運動姿勢が前記運動時の定められた運動姿勢であるかを判定し、前記運動時姿勢検出部は、少なくとも前記ユーザの床から離れた足の足先端位置に基づいて前記ユーザの運動姿勢を検出し、前記運動時姿勢判定部は、前記床から離れた足の足先端位置の床からの高さが目標高さ以上となることが所定時間以上続く運動であり、かつ、その運動において前記床から離れた足側の脚の膝下の軸線方向と他方の脚の軸線に沿った垂直線の方向とが一致し、前記床から離れた足側の脚の大腿部の軸線の前記垂直線に対する成す角度が所定角度以上である片足立ちの運動姿勢であるかを判定することを特徴とする。
本発明の第3の態様によれば、プログラムは、運動補助装置のコンピュータを、運動をしているユーザの運動姿勢を前記ユーザのセンシング情報に基づいて検出する運動時姿勢検出手段、前記ユーザの運動姿勢が前記運動時の定められた運動姿勢であるかを判定する運動時姿勢判定手段、として機能させ、前記運動時姿勢検出手段は、少なくとも前記ユーザの床から離れた足の足先端位置に基づいて前記ユーザの運動姿勢を検出し、前記運動時姿勢判定手段は、前記床から離れた足の足先端位置の床からの高さが目標高さ以上となることが所定時間以上続く運動であり、かつ、その運動において前記床から離れた足側の脚の膝下の軸線方向と他方の脚の軸線に沿った垂直線の方向とが一致し、前記床から離れた足側の脚の大腿部の軸線の前記垂直線に対する成す角度が所定角度以上である片足立ちの運動姿勢であるかを判定する。
本発明によれば、筋力状態の判断や、筋力増強のための運動を患者等の被測定者が自らその測定を行うにあたり、被測定者が運動に応じた良い姿勢で当該運動を行っていることを簡易に認識することができる。
本発明の第一の実施形態による運動補助装置を含む運動補助システムを示す図である。 本発明の第一の実施形態による運動補助装置の機能ブロック図である。 本発明の第一の実施形態による運動補助装置の処理フローを示す図である。 本発明の第二の実施形態による運動補助装置を含む運動補助システムを示す図である。 本発明の第二の実施形態による運動補助装置の処理フローを示す図である。
以下、本発明の第一の実施形態による運動補助装置、および当該運動補助装置による運動補助方法を図面を参照して説明する。
図1は同実施形態による運動補助装置を含む運動補助システムを示す図である。
この図において、符号1は運動補助装置である。運動補助装置1はカメラ10A,10Bと、モニタ100とが通信接続されている。カメラ10A,10Bは被測定者(ユーザ)2を撮影する。カメラ10A,10Bは撮影した被測定者2の画像を運動補助装置1へ出力する。運動補助装置1はカメラ10A,10Bから入力した撮影画像をモニタ100に出力すると共に、被測定者2のセンシング情報や、撮影画像から算出した情報をモニタ100に出力する。
モニタ100はそれら撮影画像やセンシング情報、運動補助装置1で算出された情報を入力して表示する。本実施形態においては運動補助装置1を、カメラ10やモニタ100とを区別して説明しているが、運動補助装置1、カメラ10A,10B、モニタ100の組み合わせを運動補助装置(運動補助システム)と称してもよい。
運動補助装置1の機能は、ゲーム機、テレビ等にハードウェアによる機能またはソフトウェアよる機能として組み込まれていてもよい。図1で示す例においては図示する便宜上、カメラ10Aの位置が図中の被測定者2の下部に示されているが、それは被測定者2の側面からカメラ10Aが当該被測定者を撮影していることを意味する。また図1で示す例においては、カメラ10Bは正面(被測定者の視線方向に正対した位置)から被測定者を撮影していることを意味する。
本実施形態における運動補助装置1は、被測定者2のスクワット運動の補助の為の処理を行う。運動補助装置1はモニタ100に図1で示すような被測定者2の横撮影画像(カメラ10Aで撮影した画像)を出力するとともに、目標位置G、被測定者2の特徴点21(所望の体位置である頭部位置),特徴点22,特徴点23、第一軸線(垂直軸線)41の情報を出力する。するとモニタ100は、図1で示すような被測定者2の横撮影画像に、目標位置G、特徴点21,22,23の位置、第一軸線41を重ねて表示する。運動補助装置1は被測定者2を前方から撮影した前撮影画像(カメラ10Bで撮影した画像)を出力するようにしてもよい。
目標位置G、特徴点21,22,23,第一軸線41は、運動補助装置1が被測定者2から入力された情報に基づいて、またはカメラ10A,10Bから入力した撮影画像に基づいて算出した情報である。被測定者2は図1に示すように大腿部に大腿角度判定センサ3を取り付けていてもよい。この大腿角度判定センサ3(運動状態判定センサ)は、現在の大腿部の角度を判定し、その判定した角度の情報を無線通信を用いて運動補助装置1へ送信する装置である。運動補助装置1は大腿角度判定センサ3から入力した角度情報に基づいて、被測定者2のスクワット運動における運動時姿勢を判定する。また運動補助装置1は特徴点21と目標位置Gの位置関係や、特徴点21,22,23と第一軸線41の位置とに基づいても運動時姿勢を判定する。特徴点21は被測定者2の画面の鼻付近、特徴点22は大腿部の一部である膝など、特徴点23はつま先付近(足先端位置)において特定される位置である。
図2は本実施形態による運動補助装置の機能ブロック図である。
図2で示すように本実施形態による運動補助装置1は、制御部11、通信部12、入出力部13、横撮影画像処理部14、前撮影画像処理部15、体格情報取得部16、運動時姿勢検出部17、運動時姿勢判定部18、反復回数判定部19、サポート情報出力部20の各機能部を備えている。当該各機能部は、運動補助装置1に備わる記憶部に記憶されたプログラムを、運動補助装置1のコンピュータがCPUを用いて実行することにより、運動補助装置1に構成される各機能に対応する処理部である。運動補助装置1は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)などの記憶部を備えている。
制御部11は運動補助装置1に構成された各機能部を制御する機能部である。
通信部12はカメラ10A,10Bやモニタ100等の装置と通信を行う機能部である。
入出力部13は運動補助装置1に対して入力された情報の他の機能部への受け渡しや、各機能部から取得した情報の外部への出力を行う機能部である。
横撮影画像処理部14はカメラ10Aから入力した撮影画像を処理する機能部である。
前撮影画像処理部15はカメラ10Bから入力した撮影画像を処理する機能部である。
体格情報取得部16は被測定者2の体格情報を取得する機能部である。
運動時姿勢検出部17は反復運動をしている被測定者2の運動姿勢を、被測定者2の体格情報とセンシング情報とに基づいて検出する機能部である。
運動時姿勢判定部18は被測定者2の運動姿勢が、定められた反復運動時の運動姿勢であるかを判定する機能部である。
反復回数判定部19は反復運動の反復回数を判定する機能部である。
サポート情報出力部20は、反復運動を行う際のサポート情報を出力する機能部である。
図1、図2で示す運動補助装置1は、被測定者2の筋力状態の判断や、筋力増強のための運動(リハビリ等)を被測定者2自ら簡易に行う機能を提供する。
図3は第一の実施形態による運動補助装置の処理フローを示す図である。
次に図3を用いて運動補助装置1の処理の詳細について説明する。
運動補助装置1はモニタ100にメニュー画面を表示している。当該メニュー画面では、運動指定ボタン、体格情報入力ボタン、ユーザ登録ボタン等の仮想的なボタンのアイコンがモニタ100に表示されている。ユーザはそれらボタンのアイコンを、操作装置を用いて選択する。操作装置は、マウスやリモートコントローラなどの操作装置であってもよいし、モニタ100にタッチパネル機能が操作装置としても設けられていてもよい。被測定者2はメニュー画面において体格情報入力ボタンを押下し、その後にモニタ100に表示される各入力欄に、自身の身長、体重、年齢などの体格情報を入力する。これらの入力において被測定者2は操作装置を用いて入力する。体格情報は運動補助装置1の体格情報取得部16が入出力部13より取得して(ステップS101)、メモリ等に一次記録する。また被測定者2は運動指定ボタンと、その運動指定ボタンに対する押下操作後に表示されるスクワット運動の指定ボタンを押下操作し、スクワット運動の処理の開始の指示を、操作装置とモニタ100とを用いて運動補助装置1に入力する。モニタ100において入力された情報は信号に変換されて運動補助装置1へ出力される。
運動補助装置1はスクワット運動の処理の開始指示を、入出力部13を介して入力する(ステップS102)。すると制御部11がカメラ10A,10Bを起動し、入出力部13がそれぞれのカメラから撮影画像を入力する。そして制御部11は、横撮影画像処理部14へ横撮影画像(カメラ10Aで撮影した画像)を出力し、前撮影画像処理部15へ前撮影画像(カメラ10Bで撮影した画像)を出力する。横撮影画像処理部14は、モニタ100に横撮影画像を出力する。これによりモニタ100は横撮影画像を表示する(ステップS103)。前撮影画像処理部15は、モニタ100に前撮影画像を出力する。なお運動補助装置1は少なくとも横撮影画像を出力すればよい。なお通常はモニタ100に正対して(モニタ100が位置する方向を向いて)被測定者2が立つことを想定しているが、被測定者2がモニタ100を見た方向から90度の角度をつけた方向に向かって被測定者2が立ち、その画像を撮影してもよい。その場合はカメラ10Bが被測定者2の横撮影画像を撮影し、そのカメラ10Bから出力された情報を横撮影画像処理部14が画像処理することとなる。
制御部11の制御に基づいて運動時姿勢検出部17は、体格情報取得部16から体格情報を取得して目標位置Gが示す高さを算出する(ステップS104)。例えば目標位置Gが身長の60%の高さh1である場合、運動時姿勢検出部17は身長に0.6を乗じて目標位置Gを算出する。また運動時姿勢検出部17は被測定者2の足のつま先の位置を画像処理により検出し、その位置を特徴点23と特定する(ステップS105)。そして運動時姿勢検出部17は、特徴点23を通る垂直線(画像から特定した空間座標において床に垂直な線の情報)を第一軸線41と特定し(ステップS106)記憶する。また運動時姿勢検出部17は入力した横撮影画像を画像処理して特徴点21と特徴点22を検出する(ステップS107)。運動時姿勢検出部17は入力した前撮影画像を画像処理して特徴点21,22,23を検出するようにしてもよい。
特徴点21の検出においては、例えば運動時姿勢検出部17は、デジタルカメラ等で用いられている顔認識技術を用いて画面位置を特定する。そして運動時姿勢検出部17は、一例として、顔面位置として特定される画面範囲の所定の位置(例えば中心点)と、事前に定めた鼻位置の中心点からの相対距離や相対角度などに基づいて、鼻の位置を特徴点21と特定する。
また特徴点22の検出においては、例えば運動時姿勢検出部17は、大腿軸線52、膝下軸線53を特定し、大腿軸線52と膝下軸線53との交点を特徴点22(大腿部位置)と特定する。
また特徴点23の検出においては、例えば運動時姿勢検出部17は、膝下軸線53と床との交点や、その交点と予め設定されたつま先までの相対距離とに基づいてつま先位置を検出し、そのつま先位置を特徴点23と特定する。
運動時姿勢検出部17は、被測定者2の身体に対応する画素を撮影画像から検出し、その画素の範囲や形状に基づいて大腿軸線52や、膝下軸線53の3次元空間における当該軸線を示す直線方程式や、空間ベクトルを算出してよい。そしてこの直線方程式や空間ベクトルを用いて上記のように特徴点22,23を算出する。運動時姿勢検出部17は同様に体幹軸線51の直線方程式や空間ベクトルを算出して何等かの処理に利用してよい。運動時姿勢検出部17は、特定した特徴点21,22,23の空間座標を、運動姿勢の情報としてメモリ等に記録する。つまりこれにより運動時姿勢検出部17は、被測定者の運動時姿勢を検出したものとする。
運動時姿勢検出部17は、これら運動時姿勢の情報を所定のタイミングで繰り返し特定する。例えば所定のタイミングは1秒間に複数回である。このタイミングの繰り返し間隔は適宜設定できる。
運動時姿勢検出部17は運動時姿勢を検出すると、運動時姿勢判定部18に処理の開始を指示する。すると運動時姿勢判定部18は、特徴点21の現在の空間座標が示す高さH1と、目標位置が示す高さh1とを用いて、H1≦h1であるかを判定する(ステップS108)。運動時姿勢判定部18はH1≦h1であると判定した場合、被測定者がスクワットを1回行ったとして、その回数をカウントし、メモリの回数の値を1の値だけ増加させる更新処理を行う(ステップS109)。
また運動時姿勢判定部18は横撮影画像から被測定者2を横から見た場合の二次元の画像を認識し、その画像中の原点を基準とした座標のうち、特徴点21の水平方向(被測定者が首を回していない状態における前方視線方向に平行な方向)の位置を示す座標(x座標)と、特徴点23の水平方向の位置を示す座標(x座標)の差を算出する。そして運動時姿勢判定部18はその差が所定の距離範囲内かを判定して、その判定結果の情報を記録する(ステップS110)。例えば運動時姿勢判定部18は、第一軸線41と、床の交点を原点とし、横撮影画像における水平方向をx、垂直方向をyとする仮想平面において、それら2つの特徴点21,23が垂直な直線状またはほぼその垂直な直線状に位置すると判定できる場合の所定の距離範囲の情報をメモリに記録しておく。そして運動時姿勢判定部18はこの距離範囲の情報と、特徴点21,22が示す座標の、水平方向xの距離とを比較して、所定の距離範囲内かを判定する。運動時姿勢判定部18は、特徴点21と特徴点23が示す座標の水平方向xの距離が所定の距離範囲内であれば、それら二つの特徴点が第一軸線41上にある(垂直またはほぼ垂直な直線上に位置する)と判定する。
なお上述の処理において、運動時姿勢判定部18は、二次元である横撮影画像中における特徴点21の水平方向を示す座標(x座標)と、特徴点23の水平方向を示す座標(x座標)とが所定の距離範囲内かどうかによって二つの特徴点が第一軸線41上にあるかを判定している。しかし運動時姿勢判定部18は、特徴点21、22、23の全ての水平方向を示す座標が所定距離範囲内かどうかによって三つの特徴点が第一軸線41上にあるかを判定してもよい。または運動時姿勢判定部18は、特徴点21、22の水平方向を示す座標が所定距離範囲内かどうかによって二つの特徴点が第一軸線41上にあるかを判定してもよい。または運動時姿勢判定部18は、第一軸線41と特徴点21、22、23のいずれか一つまたは複数の所定特徴点と、の距離が所定距離範囲内かどうかによって、所定距離範囲内である場合に、所定特徴点が第一軸線41上にあると判定してもよい。
運動時姿勢判定部18は、特徴点21が示す高さH1と目標位置が示す高さh1との比較、および、特徴点21と特徴点22の距離が所定の距離範囲内かの判定を繰り返し行う。また運動時姿勢判定部18は所定時間経過したかを判定する(ステップS111)。所定時間経過していない場合にはステップS105の処理から繰り返す。所定時間経過した場合、運動時姿勢判定部18はその所定時間の間、特徴点21と特徴点22の距離が所定の距離範囲内でなかった回数を記憶部から読み取る(ステップS112)。そして運動時姿勢判定部18は、その回数が所定回数以上であるかを判定し(ステップS113)、所定回数以上である場合には、非適正姿勢と判定して(ステップS114)、その情報をメモリ等に記録する。当該運動時姿勢判定部18の処理は、頭部位置と、足先端位置とを結ぶ軸線の反復運動に応じた変化と、所望の体部位と目標位置との関係とに基づいてユーザの運動時姿勢が、スクワット運動時の姿勢であるかを判定することに相当する。
運動時姿勢判定部18がサポート情報出力部20に要求することに基づいて、当該サポート情報出力部20は、モニタ100に非適正姿勢であることを表示して被測定者2に警告する(ステップS115)。またはサポート情報出力部20は、アラーム音を鳴らしたり、音声出力により非適正姿勢であることを被測定者2に通知してもよい。サポート情報出力部20は警告ではなく、ユーザが適正姿勢で運動ができるようなサポート情報(例えば音声や画面表示)を行うようにしてもよい。
そして反復回数判定部19は、被測定者2のスクワット回数(反復運動の回数)と予め記憶する既定回数とを比較して一致したかを判定し(ステップS116)、一致した場合には、スクワット運動終了と判定し、モニタ100に終了の表示を出力すると共に、制御部11に処理の終了を通知する。制御部11はメニュー画面をモニタ100に出力する。これにより被測定者2のスクワット運動が終了する。ステップS116において一致しない場合にはステップS105からの処理を繰り返す。
運動時姿勢判定部18は、体格情報取得部16から読み取った年齢に基づいて、スクワット回数を決定し、反復回数判定部19は、被測定者のスクワット回数が年齢に応じたスクワット回数に達した場合にスクワット運動を停止するようにしてよい。
また運動時姿勢検出部17は、体格情報取得部16から読み取った身長と年齢とを所定の目標位置算出式に代入し、目標位置Gを算出するようにしてもよい。
また反復回数判定部19は、制御部11からスクワット運動の開始の通知を受けた後、タイマー機能により時間をカウントし、所定の時間で所定回数(年齢に応じたスクワット回数や予め決められたスクワット回数)のスクワット回数に達しない場合には、筋力が低いことをメモリに通知したり、被測定者の身体情報を記憶する管理サーバへ送信したり、モニタ100に表示したりしてもよい。
上記のように被測定者がスクワットを行うにあたり、後ろ倒れないように被測定者の背後に椅子を用意しておいたり、壁や机に手を当ててスクワットをしてもよい。
上記運動補助装置1が病院に設置されていれば、来院患者や入院患者の筋力状態の判断や、筋力増強のための運動(リハビリ等)のためのサポートを、医師に頼らず患者自ら簡易に行うことが出来る。また筋力状態の判断や、筋力増強のための運動を患者等の被測定者が自らその測定を行うにあたり、被測定者が運動に応じた良い姿勢で当該運動を行っていることを簡易に認識することができる。
また上記のような運動補助装置1の機能がゲーム機やテレビ等に備わることにより、家庭における筋力増強、体力維持(健康寿命延伸)に役立てることが出来、国民の健康志向推進社会の健康促進、スポーツ選手の筋力増強にも役立てることが出来る。
運動補助装置1は、カメラ10Bから取得した前撮影画像に基づいて、被測定者の姿勢を判定するようにしてもよい。この場合、運動時姿勢検出部17は、前撮影画像から検出した大腿位置の一部である特徴点22(膝)の空間座標と、足先端位置の空間座標とからなる被測定者2の運動姿勢の情報を生成する。なお足先端位置は前撮影画像において特定した膝下軸線53と床面との交点であってよい。この処理においては、運動時姿勢検出部17は左右の両脚についての運動姿勢の情報を生成する。そして運動時姿勢判定部18は、左右両脚のそれぞれについて、特徴点22と足先端位置とが示す軸線の傾きが、垂直またはほぼ垂直と判定される所定の傾きより小さいかを判定する。そして、運動時姿勢判定部18は特徴点22と足先端位置とが示す軸線の傾きが、垂直またはほぼ垂直と判定される所定の傾き(垂直を基準とした傾き)以下である場合には、姿勢は適正であると判定し、特徴点22と足先端位置とが示す軸線の傾きが、垂直またはほぼ垂直と判定される所定の傾きより大きい場合には姿勢は非適正であると判定する。当該運動時姿勢判定部18の処理は、大腿位置と足先端位置とを結ぶ軸線の反復運動に応じた変化に基づいてユーザの運動時姿勢が、片足立ち時の姿勢であるかを判定することに相当する。
上述の処理において運動補助装置1は特徴点21が目標位置Gより低くなったかによってスクワット回数を算出しているが、大腿角度判定センサ3から受信したセンシング情報が、大腿軸線52が床面と平行を示す角度であることを示す情報である場合に、スクワットを1回とカウントするようにしてもよい。つまり、運動時姿勢判定部18は、大腿角度判定センサ3から得た情報の反復運動に応じた変化に基づいて被測定者の運動時姿勢が、定められた運動時の姿勢であるかを判定するようにしてもよい。または運動補助装置1は、大腿角度判定センサ3からセンシング情報を受信しなくとも、撮影画像から大腿軸線52を検出して、その大腿軸線52が平行または床との成す角度が所定の角度以下になった場合に、スクワットを1回とカウントするようにしてもよい。
日常生活の中においては、トイレやイスから立ったり座ったりする動作は必ず行う動作である。このような生活において必要な動作を行う筋力を維持することが転倒などのリスクを軽減することにつながり、上記の運動補助装置1によって、このような筋力維持を図ることができる。
第一の実施形態においては撮影画像についてもセンシング情報の一つであるとする。そして第一の実施形態においては、運動時姿勢検出部17は、体格情報に基づいて算出した所望の体部位の目標位置を算出し、少なくとも撮影画像から検出した頭部位置と、足先端位置と、目標位置とに基づいてユーザの運動時姿勢を検出している。また運動時姿勢判定部18が、少なくとも頭部位置と、足先端位置とを結ぶ第一軸線の反復運動に応じた変化と、所望の体部位と目標位置との関係とに基づいてユーザの運動時姿勢が、定められた運動時の姿勢であるかを判定している。ここで、所望の体部位と目標位置との関係は頭部位置である特徴点21と目標位置Gとの位置関係であるが、他の部位の位置と他の目標位置との関係によってユーザの運動時姿勢(スクワット運動時の姿勢)が、定められた運動時の姿勢(スクワット運動時の姿勢)であるかを判定するようにしてもよい。
(第2の実施形態)
次に第二の実施形態による運動補助装置、および当該運動補助装置による運動補助方法を図面を参照して説明する。
図4は第二の実施形態による運動補助装置を含む運動補助システムを示す図である。
次に第二の実施形態による運動補助装置について説明する。
第二の実施形態による運動補助装置は、片足立ち時の姿勢の補助、評価を行う。第二の実施形態による運動補助装置の機能ブロック図は、第一の実施形態と同様である。図4に示すように被測定者は左足または右足を床から上げて、その姿勢を保つ動作を行う。
医学的には、片足立ちができないことは足を高く上げられず歩幅を大きくできないことと同意となる。例えば,自分では5cm足を上げているつもりでも、実際は2,3cm程度しか足が上がっていないような、脳による認識と身体の実際の動作が乖離している状態が年齢とともに多く見受けられるようになり、これが躓きや転倒のリスクにつながる。例えば高齢になると徐々に歩行時にすり足状態となり、わずかな段差で躓く機会が増加する。高齢者の骨折の2/3は家の中での転倒によるものであるという調査結果も存在する。家の中におけるコードや、絨毯のめくり状態、着物や雑誌などの積み重ねなどの障害物への躓きが転倒の原因となることが多く、このような事例を減少させることが求められている。このような転倒を回避するためには、片足立ちの動作の中でも、膝を前に出した片足立ちを正常にできることが必要となり、そのため片足立ちの動作に必要な腸腰筋の訓練が必須である。腸腰筋は股関節周囲の筋肉で体幹に近い筋肉であり、骨盤を安定化させることの役割も担っている。なお、膝を前に上げずに後ろ曲げるだけの片足立ちの訓練は、大腿部後ろの筋肉(ハムストリングス)のみの収縮で腸腰筋を使う必要がないため、そのような片足立ちによる訓練では腸腰筋を鍛えることが出来ずに不十分である。本実施形態による運動補助装置はこのような転倒防止を図ることを目的に医学的に裏付けされた腸腰筋の筋力を鍛えることに役立つ。
図5は第二の実施形態による運動補助装置の処理フローを示す図である。
次に図5を用いて第二の実施形態による運動補助装置の処理フローについて説明する。
第一の実施形態と同様に、第二の実施形態による運動補助装置1はモニタ100にメニュー画面を表示している。当該メニュー画面では、運動指定ボタン、体格情報入力ボタン、ユーザ登録ボタン等の仮想的なボタンのアイコンがモニタ100に表示されている。ユーザはそれらボタンのアイコンを、操作装置を用いて選択する。操作装置は、マウスやリモートコントローラなどの操作装置であってもよいし、モニタ100にタッチパネル機能が操作装置としても設けられていてもよい。被測定者2はまずメニュー画面において体格情報入力ボタンを押下し、その後にモニタ100に表示される各入力欄に、自身の身長、体重、年齢などの体格情報を入力する。これらの入力において被測定者2は操作装置を用いて入力する。体格情報は運動補助装置1の体格情報取得部16が入出力部13より取得して(ステップS201)、メモリ等に一次記録する。また被測定者2は運動指定ボタンと、その運動指定ボタンに対する押下操作後に表示される片足立ち運動の指定ボタンを押下操作し、片足立ち運動の処理の開始の指示を、操作装置とモニタ100とを用いて運動補助装置1に入力する(ステップS202)。モニタ100において入力された情報は信号に変換されて運動補助装置1へ出力される。
運動補助装置1は片足立ち運動の処理の開始指示を、入出力部13を介して入力する。すると制御部11がカメラ10Aまたは10Bを起動し、入出力部13がそれぞれのカメラから撮影画像を入力する。以下制御部11がカメラ10Bを起動し、前撮影画像を用いて処理する場合の例を用いて説明する。制御部11は、前撮影画像処理部15へ前撮影画像(カメラ10Bで撮影した画像)を出力する。前撮影画像処理部15は、モニタ100に前撮影画像を出力する(ステップS203)。これによりモニタ100は前撮影画像を表示する。通常はモニタ100に正対して(モニタ100が位置する方向を向いて)被測定者2が立つことを想定しているが、被測定者2がモニタ100を見た方向から90度の角度をつけた方向に向かって被測定者2が立ち、その画像(前撮影画像または後撮影画像)をカメラ10Bが撮影してもよい。またはカメラ10Bや10Aが撮影した横撮影画像を用いて以下の処理を行うようにしてもよい。
制御部11の制御に基づいて運動時姿勢検出部17は、体格情報取得部16から体格情報を取得して目標位置Gが示す高さを算出する(ステップS204)。例えば目標位置Gが身長の10%の高さh2である場合、運動時姿勢検出部17は身長に0.1を乗じて目標位置Gを算出する。この目標位置Gの高さh2は床からの高さである。運動時姿勢検出部17は被測定者2の両足の各つま先の位置を画像処理により検出し、その位置をそれぞれ特徴点24、特徴点25と特定する(ステップS205)。本実施形態においては右足のつま先の特徴点を24、左足のつま先の特徴点を25とする。なお横撮影画像を用いて検出するつま先の特徴点はカメラ側に位置する足のつま先1つだけでもよい。
また特徴点24、25の検出においては、例えば運動時姿勢検出部17は、膝下軸線53と床との交点や、その交点と予め設定されたつま先までの相対距離とに基づいてつま先位置を検出し、そのつま先位置を特徴点24、25と特定する。
第一実施形態と同様に運動時姿勢検出部17は、被測定者2の身体に対応する画素を撮影画像から検出し、その画素の範囲や形状に基づいて膝下軸線53の3次元空間における当該軸線を示す直線方程式や、空間ベクトルを算出してよい。そしてこの直線方程式や空間ベクトルを用いて上記のように特徴点24,25を算出する。運動時姿勢検出部17は、特定した特徴点24,25の空間座標を、運動姿勢の情報としてメモリ等に記録する。つまりこれにより運動時姿勢検出部17は、被測定者の運動時姿勢を検出したものとする。
運動時姿勢検出部17は、これら運動時姿勢の情報を所定のタイミングで繰り返し特定する。例えば所定のタイミングは1秒間に複数回である。このタイミングの繰り返し間隔は適宜設定できる。
運動時姿勢検出部17は運動時姿勢を検出すると、運動時姿勢判定部18に処理の開始を指示する。すると運動時姿勢判定部18は、特徴点24または特徴点25のうち床から離れた特徴点を特定する(ステップS206)。具体的には特徴点24の高さH2を示す垂直座標(y座標)を用いてH2>0(0cmに対応する座標)かを判定し、また特徴点25の高さH2を示す垂直座標(y座標)を用いてH2>0cmかを判定する。そしてH2>0cmとなった特徴点24または特徴点25を床から離れた特徴点と特定する。なお、運動時姿勢判定部18は、ある程度のマージンをとって特徴点24または25が座標y=5(5cmに対応する座標)以上かどうかを判定するようにしてもよい。そして運動時姿勢判定部18は、床から離れた特徴点を特定すると、その特徴点についての高さH2を示す垂直座標(y座標)を用いてH2≧h2であるかを判定する(ステップS207)。
また運動時姿勢判定部18は、大腿角度判定センサ3からセンシング情報を受信する。当該センシング情報は、大腿軸線52が成す垂直を基準とした角度α1である。この角度が被測定者2の前方方向の角度であって、垂直を基準として所定角度α2以上(α1≧α2)の角度である場合に、被測定者2が膝を上げたと判定することができる(例えば図4の2Aで示す脚の状態)。運動時姿勢判定部18はα1≧α2かを判定する(ステップS208)。そして運動時姿勢判定部18はH2≧h2であって(ステップS207Yes)、かつα1≧α2(ステップS208Yes)である場合に、被測定者2がつま先を目標位置G以上の高さに上げたとして、その回数をカウントし、メモリの回数の値を1の値だけ増加させる更新処理を行う(ステップS209)。なお運動時姿勢判定部18は、大腿軸線52の角度を横撮影画像から第一の実施形態と同様に検出して、それらの垂直軸と大腿軸線52とが成す角度によってα1を検出するようにしてもよい。その場合、大腿角度判定センサ3を被測定者2に取り付ける必要が無い。被測定者2は繰り返し同様の片足立ちにおける片足の上げ下げを行う。これにより、運動時姿勢判定部18がカウントする回数が増加する。なお図4の2Bで示す脚の状態は、α1≧α2でないため、つま先を上げた回数とカウントされない。
運動時姿勢判定部18は、H2≧h2とα1≧α2の判定を繰り返し、H2≧h2でないと判定した場合(ステップS207No)、またはα1≧α2でないと判定した場合(ステップS208No)には、非適正姿勢と判定して(ステップS212)、その情報をメモリ等に記録する。または運動時姿勢判定部18がサポート情報出力部20に要求することに基づいて、当該サポート情報出力部20は、モニタ100に非適正姿勢であることを表示して被測定者2に警告する(ステップS213)。またはサポート情報出力部20は、アラーム音を鳴らしたり、音声出力により非適正姿勢であることを被測定者2に通知してもよい。サポート情報出力部20は警告ではなく、ユーザが適正姿勢で運動ができるようなサポート情報(例えば音声や画面表示)を行うようにしてもよい。
そして反復回数判定部19は、被測定者2が片足を上げた回数(反復運動の回数)と予め記憶する既定回数とを比較して(ステップS210)、一致した場合には、片足立ち運動終了と判定し、モニタ100に終了の表示を出力すると共に、制御部11に処理の終了を通知する。制御部11はメニュー画面をモニタ100に出力する。これにより被測定者2の片足立ち運動が終了する。反復回数判定部19は、被測定者2が片足を上げた回数と予め記憶する既定回数とが一致しない場合には、所定時間待機(例えば1秒待機)した後(ステップS211)、ステップS207からの処理を繰り返す。
運動時姿勢判定部18は、体格情報取得部16から読み取った年齢に基づいて、片足を上げる回数を決定し、反復回数判定部19は、被測定者2の片足を上げる回数が年齢に応じた片足を上げる回数に達した場合に片足立ち運動を停止するようにしてよい。
また運動時姿勢検出部17は、体格情報取得部16から読み取った身長と年齢とを所定の目標位置算出式に代入し、目標位置Gを算出するようにしてもよい。
また反復回数判定部19は、制御部11から片足立ち運動の開始の通知を受けた後、タイマー機能により時間をカウントし、所定の時間で所定回数(年齢に応じた片足を上げる回数や予め決められた片足を上げる回数)に達しない場合には、筋力が低いことをメモリに通知したり、被測定者の身体情報を記憶する管理サーバへ送信したり、モニタ100に表示したりしてもよい。
上記のように被測定者2が片足立ち運動を行うにあたり、倒れないように被測定者の脇に椅子を用意しておいたり、壁や机に手を当てて片足立ち運動をしてもよい。
また運動時姿勢判定部18は、片足立ちの回数ではなく、H2≧h2とα1≧α2の判定が所定時間以上続くかどうかを判定し、所定時間以上続いた場合に片足立ち運動を終了すると決定してもよい。この場合、運動時姿勢判定部18は、H2≧h2とα1≧α2の判定が所定時間以上続かない場合、アラーム情報(画面情報や音)を出力したり、H2≧h2とα1≧α2の判定が続いた時間を、筋力の状態を示す情報としてメモリに記録したりするようにしてもよい。
上記運動補助装置1が病院に設置されていれば、来院患者や入院患者の筋力状態の判断や、筋力増強のための運動(リハビリ等)のためのサポートを、医師に頼らず患者自ら簡易に行うことが出来る。そして腸腰筋の筋力増強により高齢者の転倒などを防止することができる。
第二の実施形態においては運動時姿勢検出部17は、体格情報に基づいて算出した所望の体部位の目標位置を算出し、撮影画像に含まれる足先端位置と、目標位置とに基づいてユーザの運動時姿勢を検出している。また第二の実施形態において運動時姿勢判定部18は、足先端位置の反復運動に応じた変化に基づいてユーザの運動時姿勢が、片足立ち時の適正な姿勢であるかを判定している。ここで、第二の実施形態において、所望の体部位と目標位置との関係は足先端位置である特徴点23と目標位置G(床からの高さ)との位置関係であるが、他の部位の位置と他の目標位置との関係によってユーザの運動時姿勢(片足状態の姿勢)が、定められた運動時の姿勢(片足状態の姿勢)であるかを判定するようにしてもよい。
なお運動補助装置1としては上記第一の実施形態や第二の実施形態外の処理により被測定者2の運動補助を行う様にしてもよい。例えば、被測定者2が大股で2歩進んだ際の股の開き程度や、歩幅を撮影画像から検出し、股の開き程度や歩幅によって当該歩行姿勢を判定してもよい。その場合、例えば両脚の大腿軸線52の角度によって股の開き程度を特定したり、足のつま先の特徴点23の移動距離に基づいて歩幅を算出したりすればよい。
上述の運動補助装置は内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
1・・・運動補助装置
10A,10B・・・カメラ
100・・・モニタ
11・・・制御部
12・・・通信部
13・・・入出力部
14・・・横撮影画像処理部
15・・・前撮影画像処理部
16・・・体格情報取得部
17・・・運動時姿勢検出部
18・・・運動時姿勢判定部
19・・・反復回数判定部
2・・・被測定者
3・・・大腿角度判定センサ

Claims (11)

  1. 運動をしているユーザの運動姿勢を前記ユーザのセンシング情報に基づいて検出する運動時姿勢検出部と、
    前記ユーザの運動姿勢が前記運動時の定められた運動姿勢であるかを判定する運動時姿勢判定部と、
    を備え、
    前記運動時姿勢検出部は、少なくとも前記ユーザの床から離れた足の足先端位置に基づいて前記ユーザの運動姿勢を検出し、
    前記運動時姿勢判定部は、前記床から離れた足の足先端位置の床からの高さが目標高さ以上となることが所定時間以上続く運動であり、かつ、その運動において前記床から離れた足側の脚の膝下の軸線方向と他方の脚の軸線に沿った垂直線の方向とが一致し、前記床から離れた足側の脚の大腿部の軸線の前記垂直線に対する成す角度が所定角度以上である片足立ちの運動姿勢であるかを判定する
    ことを特徴とする運動補助装置。
  2. 前記運動時姿勢検出部は、少なくとも床から離れた足の前記足先端位置に基づいて前記ユーザの片足立ちの運動姿勢を検出し、
    前記運動時姿勢判定部は、前記床から離れた足の足先端位置の床からの高さが目標高さ以上となることが繰り返される反復運動であり、かつ、その反復運動において前記床から離れた足側の脚の大腿部の軸線の垂直線に対する成す角度が所定角度以上である片足立ちの運動姿勢であるかを判定する
    請求項1に記載の運動補助装置。
  3. 前記運動時姿勢検出部は、前記ユーザの頭部位置の目標位置であって前記ユーザの身長より低い目標位置を算出し、少なくとも前記頭部位置と、前記ユーザの足先端位置と、膝位置と、前記目標位置とに基づいて前記ユーザの運動姿勢を検出し、
    前記運動時姿勢判定部は、前記頭部位置が前記目標位置以下となることが繰り返される反復運動であり、その反復運動の間に前記頭部位置と前記足先端位置と前記膝位置との水平方向の距離に基づいて、前記頭部位置と前記膝位置との示す特徴点が、前記足先端位置を通る軸線上に位置すると判定される所定距離範囲内のスクワットの運動姿勢であるかを判定する
    請求項1または請求項2に記載の運動補助装置。
  4. 前記ユーザの運動姿勢に応じたサポート情報を出力するサポート情報出力部と、
    を備えることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の運動補助装置。
  5. 前記サポート情報出力部は、前記ユーザの運動姿勢が反復運動に非適正な姿勢であると判定した場合に前記サポート情報を出力する
    ことを特徴とする請求項4に記載の運動補助装置。
  6. 前記反復運動の反復回数を判定する反復回数判定部と、を備え、
    前記サポート情報出力部は、前記反復回数が定められた反復回数に達した場合に前記反復運動の終了の指示を出力する
    ことを特徴とする請求項5に記載の運動補助装置。
  7. ユーザの体格情報を取得する体格情報取得部を備え、
    前記運動時姿勢検出部は、前記体格情報を用いて前記目標位置を算出する
    ことを特徴とする請求項3に記載の運動補助装置。
  8. 前記ユーザの少なくとも大腿位置に取り付けられた大腿角度判定センサとを備え、
    前記運動時姿勢判定部は、前記大腿角度判定センサから得た前記センシング情報に基づいて前記大腿部の軸線の前記垂直線に対する成す角度を検出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の運動補助装置。
  9. 前記ユーザの撮影画像を前記センシング情報として取得する撮影画像処理部とを備え、
    前記運動時姿勢検出部は、前記ユーザの撮影画像に基づいて、前記ユーザの足先端位置を検出し、
    前記運動時姿勢判定部は、前記ユーザの撮影画像に基づいて、前記ユーザの大腿部の軸線の垂直線に対する成す角度を検出する
    請求項1に記載の運動補助装置。
  10. 運動補助装置の運動時姿勢検出部が、運動をしているユーザの運動姿勢を前記ユーザのセンシング情報に基づいて検出し、
    運動補助装置の運動時姿勢判定部が、前記ユーザの運動姿勢が前記運動時の定められた運動姿勢であるかを判定し、
    前記運動時姿勢検出部は、少なくとも前記ユーザの床から離れた足の足先端位置に基づいて前記ユーザの運動姿勢を検出し、
    前記運動時姿勢判定部は、前記床から離れた足の足先端位置の床からの高さが目標高さ以上となることが所定時間以上続く運動であり、かつ、その運動において前記床から離れた足側の脚の膝下の軸線方向と他方の脚の軸線に沿った垂直線の方向とが一致し、前記床から離れた足側の脚の大腿部の軸線の前記垂直線に対する成す角度が所定角度以上である片足立ちの運動姿勢であるかを判定する
    ことを特徴とする運動補助方法。
  11. 運動補助装置のコンピュータを、
    運動をしているユーザの運動姿勢を前記ユーザのセンシング情報に基づいて検出する運動時姿勢検出手段、
    前記ユーザの運動姿勢が前記運動時の定められた運動姿勢であるかを判定する運動時姿勢判定手段、
    として機能させ、
    前記運動時姿勢検出手段は、少なくとも前記ユーザの床から離れた足の足先端位置に基づいて前記ユーザの運動姿勢を検出し、
    前記運動時姿勢判定手段は、前記床から離れた足の足先端位置の床からの高さが目標高さ以上となることが所定時間以上続く運動であり、かつ、その運動において前記床から離れた足側の脚の膝下の軸線方向と他方の脚の軸線に沿った垂直線の方向とが一致し、前記床から離れた足側の脚の大腿部の軸線の前記垂直線に対する成す角度が所定角度以上である片足立ちの運動姿勢であるかを判定する
    ことを特徴とするプログラム。
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