JP6112692B1 - 成形ろ過材、生物ろ過装置及び循環飼育システム - Google Patents

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Abstract

【課題】かさ体積当たりのろ過効率に優れる成形ろ過材、その成形ろ過材を用いた生物ろ過装置及び循環飼育システムを提供することを目的とする。【解決手段】本発明の成形ろ過材1は、ポリビニルアルコールにより形成される成形ろ過材1であって、気孔率が90%以上95%以下、平均セル径が1200μm以上1900μm以下、比表面積が3000m2/m3以上5000m2/m3以下であり、硝化細菌が定着している表面を有する。【選択図】 図2

Description

本発明は、成形ろ過材、生物ろ過装置及び循環飼育システムに関するものである。
従来から、魚介類の循環飼育において、サンゴ片、カキ殻、親水性セラミック、発泡性ガラス質等、様々な種類のろ過材が用いられている。
しかしながら、ろ過材の閉塞(目詰まり)時には取り出して洗浄する必要があるため、密度が大きいろ過材を用いる場合、ろ過材がろ過装置の底に留まることに起因して、洗浄コストが嵩む等、メンテナンスが困難となるとともに、ろ過材を収容するろ過装置の構造を堅剛なものにする必要があった。
また、従来のろ過材を用いた循環飼育において、ろ過材のかさ体積は、一般に、飼育水槽の容量に対して約30%から40%必要であり、ろ過材のかさ体積を確保するために、比較的大きな容量を有するろ過装置を設計する必要があった。
特許文献1に開示された魚介類の循環濾過養殖装置は、高密度で養殖を行う装置を提供することを目的とするものであるが、使用する具体的なろ過材については示されていない。
特許第3769680号公報
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであって、魚介類の循環飼育に適し、密度が比較的小さく、かつ、飼育水槽の容量に対して比較的小さなかさ体積でろ過の効果が得られる、かさ体積当たりのろ過効率に優れる成形ろ過材、その成形ろ過材を用いた生物ろ過装置及び循環飼育システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、以下の構成によって把握される。
(1)本発明の成形ろ過材は、ポリビニルアルコールにより形成される成形ろ過材において、気孔率が90%以上95%以下、平均セル径が1200μm以上1900μm以下、比表面積が3000m/m以上5000m/m以下であり、硝化細菌が定着している表面を有する。
(2)上記(1)の構成において、前記成形ろ過材は、ポリビニルアルコール原料の重量に対して、ゼオライトを5重量%〜15重量%含む。
(3)上記(1)又は(2)の構成において、前記成形ろ過材は、ポリビニルアルコール原料の重量に対して、炭素繊維、炭素微粉末または竹炭微粉末を10重量%以上含まない。
(4)上記(1)から(3)のいずれかの構成において、前記成形ろ過材の密度は、硝化細菌が表面に定着している状態で、1.0g/cmよりも小さい。
(5)上記(1)から(4)のいずれかの構成における成形ろ過材を備える生物ろ過装置であって、前記成形ろ過材を収容するろ過材収容容器と、前記ろ過材収容容器内に被ろ過水を給水する流入管と、前記ろ過材収容容器内からろ過後に得られるろ過水を排水する流出管と、を有する。
(6)上記(5)の構成における生物ろ過装置を備える循環飼育システムにおいて、飼育水槽と、前記飼育水槽に対して前記流入管及び前記流出管を介して連通する前記生物ろ過装置と、を備える循環飼育システムであって、前記生物ろ過装置は、前記ろ過材収容容器内に、前記飼育水槽の容量の5%以上15%以下のかさ体積の前記成形ろ過材を有する。
本発明によれば、かさ体積当たりのろ過効率に優れる成形ろ過材、その成形ろ過材を用いた生物ろ過装置及び循環飼育システムを提供できる。
循環飼育システムの全体図である。 (a)は成形ろ過材を収容した生物ろ過装置の使用形態を示す断面図であり、(b)は目皿板の平面図である。 飼育水槽内の飼育水の、アンモニア態窒素、亜硝酸態窒素及び硝酸態窒素の濃度(mg/L)の測定データを示す。 横軸を測定日、縦軸をアンモニア態窒素濃度(mg/L)としたときの折れ線グラフを示す(実施例1、実施例2、実施例3、比較例1及び比較例2)。 横軸を測定日、縦軸を亜硝酸態窒素濃度(mg/L)としたときの折れ線グラフを示す(実施例1、実施例2、実施例3、比較例1及び比較例2)。 横軸を測定日、縦軸を硝酸態窒素濃度(mg/L)としたときの折れ線グラフを示す(実施例1、実施例2、実施例3、比較例1及び比較例2)。 横軸を測定日、縦軸をアンモニア態窒素濃度(mg/L)としたときの折れ線グラフを示す(実施例4、実施例5及び実施例6)。 横軸を測定日、縦軸を亜硝酸態窒素濃度(mg/L)としたときの折れ線グラフを示す(実施例4、実施例5及び実施例6)。 横軸を測定日、縦軸を硝酸態窒素濃度(mg/L)としたときの折れ線グラフを示す(実施例4、実施例5及び実施例6)。
(実施形態)
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。
なお、以下では、本発明の生物ろ過装置100を循環飼育システムSの環水路に適用する例を説明する。
(循環飼育システム)
図1は、循環飼育システムSの全体図である。
図1に示すように、循環飼育システムSは、主に、魚介類等の水生生物を飼育するための飼育水槽200と、飼育水槽200から排水された流水(被ろ過水、飼育水)を一度受けて小型粒子を含む懸濁物を除去するための泡沫分離装置300と、泡沫分離装置300から排水された流水からアンモニア硝化を行う生物ろ過装置100と、生物ろ過装置100から排水された流水を殺菌し、飼育水槽200に排水する流水殺菌装置400と、環水路に設けられて流水を循環させる動力を供給するポンプPと、を備え、循環路内で流水を循環させるものである。
このように、循環飼育システムSは、少なくとも、飼育水槽200と、飼育水槽200に対して後述する流入管12及び流出管13を介して連通する生物ろ過装置100と、泡沫分離装置300を備える。
なお、循環飼育システムSに通水される被ろ過水は、海水であっても淡水であってもよい。ただし、泡沫分離装置300は、被ろ過水が海水の場合に適用される。また、流水殺菌装置400は、オプションであり、循環飼育システムSにおいて、流水殺菌装置400がなくてもよい。なお、循環飼育は、飼育水の浄化システムを設置して飼育水を再利用して飼育する手法であって、閉鎖循環飼育(蒸発等以外の飼育水の補充を行わないもの)と半循環飼育(飼育水の一部を再利用する手法で、若干の換水を伴うもの)の2つに分類されるものであり、循環飼育システムSは、閉鎖循環飼育と半循環飼育の両方を含む概念である。
(生物ろ過装置)
次に、循環飼育システムSの環水路に適用される生物ろ過装置100を説明する。
図2(a)は、本実施形態に係る成形ろ過材を収容した生物ろ過装置100の使用形態を示す断面図であり、図2(b)は目皿板14の平面図である。
図2(a)に示すように、生物ろ過装置100は、成形ろ過材1を収容するろ過材収容容器11と、ろ過材収容容器11内に被ろ過水を給水する流入管12と、ろ過材収容容器11内からろ過後に得られるろ過水を排水する流出管13と、を有する。
また、生物ろ過装置100は、開口上部を覆蓋する上蓋16を有する。
流入管12は、生物ろ過装置100の天井面近傍に設けられ、流出管13は、底面近傍に設けられる。これらの配管は、生物ろ過装置100の外部における飼育水槽200と接続され、飼育水槽200内の被ろ過水を生物ろ過装置100の内部へと流入させ、ろ過後に得られたろ過水を生物ろ過装置100の外部へと流出させる機能を有する。
ろ過材収容容器11内における成形ろ過材1の収容量、及び流入管12及び流出管13における流水速度は、例えば、ろ過材収容容器11内を通過する被ろ過水の空間速度を基準にして、適宜調節される。空間速度は、一般に「SV」と略称されることもある。なお、SVは、単位時間当たりにおいて、ろ過材収容容器11内に収容される成形ろ過材1のかさ体積に対し、ろ過される被ろ過水の体積の割合を示す数値である。SV100以下で使用することで最も効果を得られる。
そして、生物ろ過装置100は、ろ過材収容容器11内に、飼育水槽200の容量の5%以上15%以下の総かさ体積の複数の成形ろ過材1を有する。
生物ろ過装置100は、生物ろ過装置100内の天井面近傍であって、流入管12及び生物ろ過装置100における水面3よりも下方に、目皿板14が設けられる。
そして、図2(b)で示されるように、目皿板14には、被ろ過水を通すことはできるが、成形ろ過材1を通すことはできない大きさの通水孔14Aが設けられる。
目皿板14によって、成形ろ過材1は上方への移動がせき止められる。一方、被ろ過水は、目皿板14における通水孔14Aを通り、目皿板14よりも通水方向下流側に設けられた流出管13へと到る。
目皿板14の底面と、ろ過材収容容器11の内壁面の一部から中心方向に向かって突出し、しかも内壁面を一巡するように形成された目皿板固定部11Bの上面とが当接することにより、目皿板14がろ過材収容容器11内の下方に落下しないようになっている。
また、目皿板14には、例えば図2(b)に示されるように、四箇所の切り欠き部14Cが設けられる。これら四箇所の切り欠き部14Cの切り欠き位置は、目皿板14の中心と各切り欠き部14Cとを結ぶ半径線が互いに直交するように、設計される。
一方、ろ過材収容容器11の内周面であって、目皿板固定部11Bが設けられている位置から目皿板14の厚みよりも大きな寸法間隔で離れた位置に、内周面から突出するように4個の突起部11Cが、設けられる。この4個の突起部11Cの配設位置は、突起部11Cとろ過材収容容器11の中心軸線とを結ぶ半径線が互いに直交するように、設計される。
この目皿板14をろ過材収容容器11に設置するには、目皿板14をろ過材収容容器11の上方の開口部からろ過材収容容器11の内部に装入し、切り欠き部14Cと突起部11Cとが一致するように目皿板14の位置合わせをし、そのまま目皿板14を更にろ過材収容容器11中に装入することにより、目皿板14を突起部11Cと目皿板固定部11Bとの間に位置するように目皿板固定部11Bの上に載置し、次いで目皿板14をその中心軸線を中心にして回転させて切り欠き部14Cの位置と突起部11Cの位置とが食い違うようにする。その結果、目皿板14は、目皿板固定部11Bと突起部11Cとの間に位置した状態となり、ろ過材収容容器11を天地逆転させても、目皿板14がろ過材収容容器11から脱落することがなくなる。
なお、目皿板14の上面には、把手部14Bが上方向へと突出して設けられる。目皿板14をろ過材収容容器11内に脱着する際には、把手部14Bを手で握ることにより、目皿板14が操作される。
なお、流出管13よりも底面に近いろ過材収容容器11の側面には、排水管30Aが設けられる。また、排水管30Aに設けられた弁30Bの開閉により、排水管30Aの通水状態が制御される。排水管30Aは、流入管12と流出管13とに通水が行われるろ過作業中においては、弁30Bにより閉じられる。一方で、ろ過材収容容器11の内部を洗浄する際には、弁30Bは開状態とされ、排水管30Aから洗浄水が排水される。ろ過材収容容器11の内部の洗浄時には、流出管13の内部が汚水によって汚染されることを防止するため、流出管13に設けられた図示しない弁を閉状態にする等して、流出管13に洗浄水が通水されないようにすることが好ましい。また、流出管13と排水管30Aとの間におけるろ過材収容容器11の内部には、トラップ板15が設けられる。トラップ板15には、目皿板14と同様に、被ろ過水を通すことはできるが、成形ろ過材1を通すことはできない大きさの通水孔が設けられ、排水管30Aから成形ろ過材1が流出することが防止される。
(成形ろ過材)
成形ろ過材1は、塊状の形状を有し、より具体的には1辺が約2.5cm以上3.5cm以下の略立方体形状を有する。そして、複数の成形ろ過材1が、生物ろ過装置100のろ過材収容容器11内に収容される。
成形ろ過材1は、ポリビニルアルコール(以下、「PVA」と呼ぶ場合がある。)により形成されるものであり、水中に生育する雑菌類及びSS(Suspended Solids、水中の粉塵)等の吸着能力が高く、水のろ過機能に優れるものである。なお、成形ろ過材1は、ポリビニルアルコールを主成分とするものであり、物理ろ過及び硝化細菌による生物ろ過を阻害しない範囲で、不純物が含まれてもよい。
成形ろ過材1は、ポリビニルアルコール原料の重量に対して、ゼオライトを5重量%〜15重量%含むことが好ましい。これにより、PVA原料を単体で形成した成形ろ過材1に比べて、成形ろ過材1の表面に定着した硝化細菌によるアンモニア態窒素から亜硝酸態窒素を経て硝酸態窒素までの硝化が速くなる。5重量%未満であると、硝化が速くなる効果が明白でなくなり、15重量%超であると、目詰まりが生じたり洗浄が困難となったりする場合がある。
また、成形ろ過材1は、ポリビニルアルコール原料の重量に対して、炭素繊維、炭素微粉末または竹炭微粉末を10重量%以上含まないことが好ましい。これにより、PVA原料を単体で形成した成形ろ過材1やPVA原料にゼオライトを含有させた成形ろ過材1に比べて、成形ろ過材1の表面に定着した硝化細菌による亜硝酸態窒素濃度の低下(亜硝酸態窒素から硝酸態窒素への硝化)が遅くならない。炭素繊維、炭素微粉末または竹炭微粉末が10重量%〜30重量%であると、硝化細菌が表面に定着することを阻害して、成形ろ過材1の表面に定着した硝化細菌による亜硝酸態窒素から硝酸態窒素への硝化が遅くなる。
成形ろ過材1は、多孔質に形成される。成形ろ過材1が多孔質であることによって、重量当たりの表面積の割合を上昇させることができ、成形ろ過材1におけるかさ体積及び重量当たりのろ過処理能を向上させることができる。成形ろ過材1の内部及び表面には、気孔としてセルが形成される。成形ろ過材1の気孔率は、90%以上95%以下である。この範囲であれば、硝化細菌が定着しやすいとともに、通水速度を確保できる。成形ろ過材1の気孔率が95%よりも大きくなると、被ろ過水のろ過中に、成形ろ過材1の気孔が目詰まりを起こし、通水速度が低下してしまうことがあるので好ましくない。また、成形ろ過材1の気孔率が90%よりも小さいと、かさ体積当たりの表面積の割合が十分ではなく、硝化細菌の定着が促進されず、成形ろ過材1のろ過処理能が効果的に発揮されないことがある。成形ろ過材1の気孔率の測定方法は特に制限されないが、例えば、アルキメデス法を用いて測定することができる。
また、成形ろ過材1におけるセルの平均径(以下、「平均セル径」と称することがある。)は、1200μm以上1900μm以下であることが好ましい。成形ろ過材1におけるセルの平均径が1200μmよりも小さいと、90%以上の気孔率を達成することが難しいことがある。成形ろ過材1におけるセルの平均径が1900μmよりも大きくなると、被ろ過水のろ過中に、成形ろ過材1の気孔が目詰まりを起こし、通水速度が低下してしまうことがあるので好ましくない。成形ろ過材1におけるセルの平均径の測定方法は特に制限されない。例えば、成形ろ過材1を任意の面で切断することにより現れる切断面において、約20mmの領域を電子顕微鏡等で観察し、観察視野内に存在する各セルにおける開口部の最大長さを測定し、測定された最大長さを相加平均して得られた平均値を、セルの平均径とすることができる。
成形ろ過材1は、その単位体積あたりの表面積である比表面積(単位:m/m)が3000m/m以上5000m/m以下であることが好ましい。成形ろ過材1の比表面積が3000m/mよりも小さいと、物理ろ過のための表面積が小さくなり、硝化細菌が定着する面積も小さくなるので、被ろ過水をろ過した際に、物理ろ過と生物ろ過とを合わせた総合的なろ過処理能が効果的に発揮されないことがある。また、成形ろ過材1の比表面積が5000m/mよりも大きいと、成形ろ過材1の気孔が目詰まりを起こしやすくなることがある。成形ろ過材1の被表面積の測定方法は、特に制限されず、市販されている比表面積測定装置を用いて成形ろ過材1の比表面積を測定することができる。
成形ろ過材1は、その密度が1.0g/cmよりも小さいことが好ましい。成形ろ過材1の密度が1.0g/cm以上であると、成形ろ過材1を収容したろ過材収容容器11に被ろ過水を通水させる際に、成形ろ過材1は水中で浮上することなく、ろ過材収容容器11の底部に堆積される。一方で成形ろ過材1の密度が1.0g/cmよりも小さいと、成形ろ過材1が水中を浮上し、水面近傍に集中して存在することにより、水中の雑菌類及びSSと、成形ろ過材1の表面との接触効率が高くなり、ろ過処理能が向上する。よって、成形ろ過材1の密度を1.0g/cmよりも小さくすることにより、通水時における成形ろ過材のろ過処理能を高めることができる。また、密度が1.0g/cmよりも小さい成形ろ過材1は、体積当たりの重量が軽く、取扱いに優れる。成形ろ過材1の密度の下限値は特に制限されないが、成形ろ過材1の密度は0.01g/cm以上であることが好ましい。成形ろ過材1の密度の測定方法は特に制限されず、例えば、成形ろ過材1の質量及び体積を測定し、質量/体積を計算することによって密度が求められる。
また、成形ろ過材1は、硝化細菌が表面に定着している状態で、その密度が1.0g/cmよりも小さいことがより好ましい。硝化細菌が表面に定着している状態での成形ろ過材1の密度が1.0g/cmよりも小さいと、成形ろ過材1が水中を浮上し、水面近傍に集中して存在する期間が長くなることにより、被ろ過水中の雑菌類及びSS等並びにアンモニア態窒素と、成形ろ過材1の表面との接触効率が高くなり、物理ろ過と生物ろ過とを合わせた総合的なろ過処理能が向上する。よって、硝化細菌が表面に定着している状態で、成形ろ過材1の密度を1.0g/cmよりも小さくすることにより、通水時における成形ろ過材1のろ過処理能を、長期にわたり格段に高めることができる。また、成形ろ過材1が水中を浮上し、水面近傍に集中して存在するので、取り出しやすく、洗浄・清掃等のメンテナンスがしやすい。
なお、成形ろ過材1の形状及び大きさは、特に制限されない。成形ろ過材1は、通常、片手で使用可能な程度の大きさを有する塊状体である。成形ろ過材1の形状の具体例としては、球形状、円柱形状、多角柱形状、円錐台形状、及び多角錐台形状、円錐形状、多角錐形状等が挙げられる。成形ろ過材1の形状としては、球形状又は多角柱形状であることが特に好ましく、立方体形状であることが最も好ましい。成形ろ過材1の形状が立方体形状であると、複数の成形ろ過材1の隙間を少なくし、生物ろ過装置100において成形ろ過材1を高密度に収容できる。立方体形状である成形ろ過材1の大きさは、立方体の一辺が2.5cm以上3.5cm以下であることが特に好ましい。また、球形状である成形ろ過材1の大きさは、球の直径が2.5cm以上3.5cm以下であることが特に好ましい。球の直径又は立方体の一片が2.5cmよりも小さいと、成形ろ過材1を充填した際に、成形ろ過材1同士の隙間が小さくなりすぎることにより、被ろ過水を通水した際に目詰まりを起こしやすくなることがある。また、球の直径又は立方体の一片が3.5cmよりも大きいと、複数の成形ろ過材1を収容した際に、成形ろ過材1同士の隙間が大きくなり、成形ろ過材1同士の隙間を短時間で被ろ過水を通過させる場合において、被ろ過水と成形ろ過材1表面との接触効率が低下することがある。
成形ろ過材1は、網袋2に収容しておくことが好ましい。網袋2には、水を通すが、成形ろ過材1を通さない大きさの網目が形成される。網袋2に複数の成形ろ過材1を収容し、この網袋2を生物ろ過装置100内に設けることにより、成形ろ過材1を生物ろ過装置100から取り出す際に、成形ろ過材1がばらばらに飛散してしまうことを防止でき、取出し作業が容易になる。
(実施例1)
図2で示される生物ろ過装置100を用いて、試験を行った。
具体的には、成形ろ過材1を生物ろ過装置100のろ過材収容容器11内に収容した後、流入管12から被ろ過水として飼育水槽200からの排水をろ過材収容容器11内に流入させ、成形ろ過材1との接触後に得られたろ過水を流出管13から飼育水槽200に環水し、閉鎖循環飼育システムSを構築した。
また、飼育水槽200には、約1m(1000リットル)の容量の海水を貯め、ハタ科の魚を数十匹、20kg分放ち、定量の餌を定期的に与えて、閉鎖循環飼育した。
成形ろ過材1としては、PVAにより形成され、一辺の長さが3.0cmの立方体形状であり、気孔率が90%以上95%以下であり、比表面積が3000m/m以上5000m/m以下であり、平均セル径が1200μm以上1900μm以下である、「Y−CUBE G3」(雪ヶ谷化学工業株式会社製、以下、「G3」と呼ぶ場合がある。)を使用した。
成形ろ過材1は、ろ過材収容容器11内にかさ体積で約90L(リットル)収容し、飼育水槽200の容量に対する成形ろ過材1のかさ体積の割合は、9%とした。
流量は、約60〜90L/min(SV25〜SV60)となるように、ろ過材収容容器11内に被ろ過水として海水を通水した。
そして、閉鎖循環飼育において、毒性が問題となるアンモニア態窒素に着目し、所定の日数を空けて、飼育水槽200内の水を採取し、アンモニア態窒素、亜硝酸態窒素及び硝酸態窒素の各濃度(mg/L)を測定した。
(実施例2)
成形ろ過材1を、ろ過材収容容器11内にかさ体積で約140L収容し、飼育水槽200の容量に対する成形ろ過材1のかさ体積の割合を、14%としたこと以外は、実施例1と同様に実施した。
(実施例3)
実施例1で用いた成形ろ過材1(「Y−CUBE G3」)に、ゼオライトの微粉末をPVAの原料に対して10重量%含有したもの(以下、「G3Z」と呼ぶ場合がある。)を使用したこと以外は、実施例1と同様に実施した。
(比較例1及び比較例2)
循環飼育ではなく、成形ろ過材1及び生物ろ過装置100を用いずに、飼育水槽200を用いた掛け流し飼育(飼育水を再利用せず、常に換水)としたこと以外は、実施例1と同様に実施した。なお、比較例1と比較例2とは、ハタ科の魚の個体の重さ(大きさ)が異なるだけである。
実施例1、実施例2、実施例3、比較例1及び比較例2の試験結果を、図3から図6に示す。なお、すべての実施例において、飼育水槽200内のハタ科の魚は生存しており、給餌量も同等であった。
図3は、飼育水槽200内の飼育水の、アンモニア態窒素、亜硝酸態窒素及び硝酸態窒素の濃度(mg/L)の測定データを示す。図4は、横軸を測定日、縦軸をアンモニア態窒素濃度(mg/L)としたときの折れ線グラフを示す。図5は、横軸を測定日、縦軸を亜硝酸態窒素濃度(mg/L)としたときの折れ線グラフを示す。図6は、横軸を測定日、縦軸を硝酸態窒素濃度(mg/L)としたときの折れ線グラフを示す。
図4からわかるように、実施例1から実施例3のすべての実施例において、アンモニア態窒素濃度は一時的に(5月26日の時点)上昇するものの、その後(5月30日の時点)、測定開始時(5月13日の時点)のレベルまで低下した。
図5からわかるように、実施例1から実施例3のすべての実施例において、亜硝酸態窒素濃度は一時的に(5月20日から5月26日の時点)上昇するものの、その後(5月30日の時点)、測定開始時(5月13日の時点)のレベルまで低下した。特に、実施例3(「G3Z」)は、亜硝酸態窒素の生成がほとんどない。
図6からわかるように、実施例1から実施例3のすべての実施例において、硝酸態窒素濃度は一定のペースで上昇した。
これらの結果により、成形ろ過材1に硝化細菌であるアンモニア酸化細菌が定着し、アンモニア酸化細菌により飼育水槽200内の飼育水のアンモニア態窒素が亜硝酸窒素に酸化され、さらに、硝化細菌である亜硝酸酸化細菌が定着し、亜硝酸酸化細菌により飼育水槽200内の飼育水の亜硝酸態窒素が硝酸に酸化されることで、アンモニア態窒素の硝化がなされたことが示された。
また、試験後に生物ろ過装置100のろ過材収容容器11内に収容した成形ろ過材1を観察したところ、成形ろ過材1には硝化細菌が定着し、硝化細菌が定着した成形ろ過材1は水底に沈むことなく水面近傍に浮遊して存在しており、成形ろ過材1の密度が、硝化細菌が表面に定着している状態で、1.0g/cmよりも小さいことが示された。
また、飼育水槽200の容量の9%(実施例1及び実施例3)及び14%(実施例2)のかさ体積の成形ろ過材1を用いた場合において、早期にアンモニア態窒素の硝化が確認できたことから、生物ろ過装置100は、ろ過材収容容器11内に、飼育水槽200の容量の5%以上15%以下のかさ体積の成形ろ過材1を有することで、アンモニア態窒素の硝化の効果が得られることが示された。
さらに、成形ろ過材1にゼオライトを含む実施例3は、成形ろ過材1にゼオライトを含まない実施例1及び実施例2に比べて、亜硝酸態窒素の生成がほとんどない(図5参照)が硝酸態窒素の生成は同程度である(図6参照)ので、アンモニア態窒素から亜硝酸態窒素を経て硝酸態窒素までの硝化が速く、効果的であることが示された。
このように、ゼオライトを含む成形ろ過材1(実施例3)も、ゼオライトを含まない成形ろ過材1(実施例1及び実施例2)も、共に、アンモニア態窒素の硝化が有効であることが確認できた。
(実施例4)
次に、図2で示される生物ろ過装置100を用いて、魚を使わない代わりに、魚には猛毒となる塩化アンモニウムを用いて試験を行った。
具体的には、成形ろ過材1を生物ろ過装置100のろ過材収容容器11内に収容した後、流入管12から被ろ過水として飼育水槽200からの排水をろ過材収容容器11内に流入させ、成形ろ過材1との接触後に得られたろ過水を流出管13から飼育水槽200に環水し、閉鎖循環飼育システムSを構築した。
また、飼育水槽200には、約1m(1000リットル)の容量の海水を貯め、魚を入れず、その代わりに、濃度が約20mg/Lとなるように塩化アンモニウムを投入し、閉鎖循環した。
成形ろ過材1としては、実施例1と同様のもの(「G3」)を使用した。
成形ろ過材1は、ろ過材収容容器11内にかさ体積で約60L(リットル)収容し、飼育水槽200の容量に対する成形ろ過材1のかさ体積の割合は、6%とした。
SV(単位時間当たりにおいて、ろ過材収容容器11内に収容される成形ろ過材1のかさ体積に対し、ろ過される被ろ過水の体積の割合)は90となるように、流量を設定し、ろ過材収容容器11内に被ろ過水として海水を通水した。
そして、閉鎖循環飼育において、毒性が問題となるアンモニア態窒素に着目し、所定の日数を空けて、飼育水槽200内の水を採取し、アンモニア態窒素、亜硝酸態窒素及び硝酸態窒素の各濃度(mg/L)を測定した。
(実施例5)
実施例4で用いた成形ろ過材1(「G3」)に、微粉末竹炭をPVAの原料に対して10重量%から30重量%含有したもの(以下、「G3T」と呼ぶ場合がある。)を使用したこと以外は、実施例4と同様に実施した。
(実施例6)
実施例4で用いた成形ろ過材1(「G3」)に、ゼオライトの微粉末をPVAの原料に対して10重量%含有したもの(以下、「G3Z」と呼ぶ場合がある。)を使用したこと以外は、実施例4と同様に実施した。
実施例4、実施例5及び実施例6の試験結果を、図7から図9に示す。
図7は、横軸を測定日、縦軸をアンモニア態窒素濃度(mg/L)としたときの折れ線グラフを示す。図8は、横軸を測定日、縦軸を亜硝酸態窒素濃度(mg/L)としたときの折れ線グラフを示す。図9は、横軸を測定日、縦軸を硝酸態窒素濃度(mg/L)としたときの折れ線グラフを示す。
図7からわかるように、実施例4から実施例6のすべての実施例において、アンモニア態窒素濃度は1週間程度でほとんどゼロになるまで低下した。
図8からわかるように、実施例4から実施例6のすべての実施例において、亜硝酸態窒素濃度は一時的に上昇するものの、その後低下した。
図9からわかるように、実施例4から実施例6のすべての実施例において、硝酸態窒素濃度は上昇し、少しずつ低下した。
これらの結果により、成形ろ過材1に硝化細菌であるアンモニア酸化細菌が定着し、アンモニア酸化細菌により飼育水槽200内の飼育水のアンモニア態窒素が亜硝酸窒素に酸化され、さらに、硝化細菌である亜硝酸酸化細菌が定着し、亜硝酸酸化細菌により飼育水槽200内の飼育水の亜硝酸態窒素が硝酸に酸化されることで、アンモニア態窒素の硝化がなされたことが示された。
特に、図7及び図8からわかるように、実施例4(「G3」)が最もアンモニア態窒素濃度及び亜硝酸態窒素濃度の低下が早い。
また、図8からわかるように、実施例5(「G3T」)が最も亜硝酸態窒素濃度の低下(亜硝酸態窒素から硝酸態窒素への硝化)が遅い。
よって、PVAで形成された成形ろ過材1に微粉末竹炭を10重量%〜30重量%含有させたもの(実施例5「G3T」)は、PVAで形成された成形ろ過材1をそのまま使用したもの実施例4「G3」)やPVAで形成された成形ろ過材1にゼオライトを含有させたもの(実施例6「G3Z」)に比べて、硝化の効果が低いことがわかった。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明に係る成形ろ過材、その成形ろ過材を用いた生物ろ過装置及び循環飼育システムは上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変化が可能である。
本発明によれば、ポリビニルアルコールにより形成される成形ろ過材が、気孔率が90%以上95%以下、平均セル径が1200μm以上1900μm以下、比表面積が3000m/m以上5000m/m以下であり、硝化細菌が定着している表面を有するので、魚介類の循環飼育において、雑菌類及びSS等の物理ろ過ができるとともに、硝化細菌による生物ろ過によって、発生する有害なアンモニア態窒素を効果的に硝化して低濃度化でき、物理ろ過と生物ろ過の相乗効果により、循環飼育の環境下においても、掛け流し飼育の場合と同様に、魚介類を死滅させることなく飼育できる。
本発明によれば、硝化細菌が定着している表面を有し、ポリビニルアルコールにより形成される成形ろ過材が、ゼオライトを5重量%〜15重量%含むので、アンモニア態窒素を硝酸態窒素まで速く硝化できる。
本発明によれば、硝化細菌が定着している表面を有し、ポリビニルアルコールにより形成される成形ろ過材は、炭素繊維、炭素微粉末または竹炭微粉末を10重量%以上含まないので、亜硝酸態窒素濃度の低下が速くなり、アンモニア態窒素を硝酸態窒素まで速く硝化できる。
本発明によれば、成形ろ過材の密度が、硝化細菌が表面に定着している状態で、1.0g/cmよりも小さいので、成形ろ過材が水中を浮上し、水面近傍に集中して存在することにより、水中の雑菌類及びSS等並びにアンモニア態窒素と、成形ろ過材の表面との接触効率が高くなり、物理ろ過及び生物ろ過によるろ過処理能が向上する。また、硝化細菌が表面に定着しても、成形ろ過材が水中を浮上し、水面近傍に集中して存在するので、取り出しやすく、洗浄・清掃等のメンテナンスがしやすい。
本発明によれば、生物ろ過装置が、硝化細菌が定着している表面を有する特定の成形ろ過材を収容するろ過材収容容器と、ろ過材収容容器内に被ろ過水を給水する流入管と、生物ろ過装置内からろ過後に得られるろ過水を排水する流出管と、を有するので、循環飼育システムに生物ろ過装置を組み込むことで、物理ろ過及び生物ろ過によるアンモニア態窒素の硝化を効率的にできる。
本発明によれば、循環飼育システムが、飼育水槽と、飼育水槽に対して流入管及び流出管を介して連通する生物ろ過装置と、を備え、生物ろ過装置は、ろ過材収容容器内に、飼育水槽の容量の5%以上15%以下のかさ体積の硝化細菌が定着している表面を有する特定の成形ろ過材を有するので、循環飼育システムにおいて飼育水槽の容量の30%から40%程度必要であった従来のろ過材に比べて少ないかさ体積で被ろ過水をろ過でき、ろ過材のかさ体積当たりのろ過効率に優れ、ろ過材収容容器の構造を堅剛なものとする必要がなく、大きさをコンパクトにできる。
S 循環飼育システム(閉鎖循環飼育システム)
1 成形ろ過材
2 網袋
3 水面
11 ろ過材収容容器
11B 目皿板固定部
11C 突起部
12 流入管
13 流出管
14 目皿板
14A 通水孔
14B 把手部
14C 切り欠き部
15 トラップ板
16 上蓋
30A 排水管
30B 弁
100 生物ろ過装置
200 飼育水槽
300 泡沫分離装置
400 流水殺菌装置

Claims (6)

  1. ポリビニルアルコールにより形成される成形ろ過材において、
    気孔率が90%以上95%以下、
    平均セル径が1200μm以上1900μm以下、
    比表面積が3000m/m以上5000m/m以下であり、
    硝化細菌が定着している表面を有する
    ことを特徴とする成形ろ過材。
  2. 前記成形ろ過材は、ポリビニルアルコール原料の重量に対して、ゼオライトを5重量%〜15重量%含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の成形ろ過材。
  3. 前記成形ろ過材は、ポリビニルアルコール原料の重量に対して、炭素繊維、炭素微粉末または竹炭微粉末を10重量%以上含まない
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の成形ろ過材。
  4. 前記成形ろ過材の密度は、硝化細菌が表面に定着している状態で、1.0g/cmよりも小さい
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の成形ろ過材。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の成形ろ過材を備える生物ろ過装置であって、
    前記成形ろ過材を収容するろ過材収容容器と、
    前記ろ過材収容容器内に被ろ過水を給水する流入管と、
    前記ろ過材収容容器内からろ過後に得られるろ過水を排水する流出管と、を有する
    ことを特徴とする生物ろ過装置。
  6. 請求項5に記載の生物ろ過装置を備える循環飼育システムにおいて、
    飼育水槽と、
    前記飼育水槽に対して前記流入管及び前記流出管を介して連通する前記生物ろ過装置と、を備える循環飼育システムであって、
    前記生物ろ過装置は、前記ろ過材収容容器内に、前記飼育水槽の容量の5%以上15%以下のかさ体積の前記成形ろ過材を有する
    ことを特徴とする循環飼育システム。
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