JP6108437B2 - 指方向特定システム、指方向特定方法、及びそのプログラム - Google Patents

指方向特定システム、指方向特定方法、及びそのプログラム Download PDF

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Description

本発明は、指画像から四指領域の切り出しを行う指紋情報記憶システムに係り、特に、指画像における指方向の特定を行う指方向特定システム、指方向特定方法、及びそのプログラムに関する。
入国審査用や犯罪捜査用として多人数の指画像撮影を行う指撮影システムが利用されている。近年の指撮影システムにおいては、被撮影者の指画像を迅速に撮影し、指画像内の指紋情報を抽出することが求められており、例えばライブスキャナのように、ガラス面に置かれた手を撮影する指撮影装置が利用されている。
このような指撮影装置は、光学的に指画像を直接読み取り、指画像として記憶するため、被撮影者各人はガラス面に手をおくだけで容易に手(指)の撮影を行うことができる。また、このような指撮影装置を利用することで、被撮影者の手間を有効に軽減することや撮影に係る時間の短縮することが可能となる。
その一方で、指撮影装置では撮影可能な領域が広くなったことから、
、被撮影者のガラス面に対する手の置き方によっては、撮影画像内に掌の一部が写り込んでしまうといったことが生じるようになっている。
ところで、上記のような指撮影装置を利用して指画像の撮影を行った場合には、必要な指紋情報を効率的に抽出するために、指画像から指紋を含む四指領域を切り出しを行うことが必要となる。
指画像から四指領域の切り出しを行うには、通常、画像内における指全体の向きを示す指方向を決定し、この指方向に基づき画像内における四指の指頭辺領域を特定する。
ここで、もし指方向が誤認識されている場合には、四指領域を適切に切り出すことができないという不都合が生じ得る。
このため、指方向を正確に特定することは、四指切り出しを行うため、そして指画像から適切に指紋データの抽出を行うためにも非常に重要な処理と言える。
一般に、指方向を決定する手法としては、図12(A)、図13(A)、および図14(A)に示すように指画像を回転させ、回転角それぞれに対応した濃度値累積を計算した上で、濃度値累積値のヒストグラムにおける山と谷のコントラストが最も高い角度方向、すなわち、分離具合が最も大きい角度が設定される回転角の方向を、その指画像における指方向として決定するという手法が採られている。
ここで、図12(B)、図13(B)、および図14(B)はそれぞれ図12(A)、図13(A)、および図14(A)それぞれにおける垂直方向の濃度累積値をヒストグラム化したものである。
指画像における濃度値の累積値に基づいて指方向を決定する上記手法では、これらのヒストグラムにおける濃度累積値の分離具合に基づく計算を行うことにより、その分離具合が最大になる回転角度の指画像それぞれの垂直方向(図示した図面用紙の上端縁側)をその指画像における指方向として決定する。
尚、図12(A)、図13(A)、および図14(A)においては、回転角5度の指画像(図13(A))が分離具合最大と計算され、この垂直方向がこの指画像の指方向として決定される。
ここで、垂直方向とは、具体的には、図12(C)に示すように、図12(A)(B)の平面枠を同一の面上にX−Y直交座標軸を設定した場合のY軸に沿った方向を示す。
一方、上記のように濃度累積値に基づいて指方向を決定する場合、仮に、撮影画像内に掌の一部が写り込んでいるとすると、写り込んだ手のひらの一部を画像処理では指の一部と誤認識されてしまうという不都合が生じ得る。
この場合、指画像内における誤った方向が指方向として決定されてしまう恐れがあるため、かかる場合には的確に4指領域を切り出すことができないという不都合が生じる。
例えば、図15(A)に示す指画像では掌の一部が写り込んでいる。ここで、指画像内の濃度累積値に基づいて濃度値ヒストグラムを生成した場合、図15(B)に示すように、濃度値ヒストグラムにおける累積濃度値の高いところと低いところの差分が小さくなるため、各4指に対応する濃度値同士の分離具合が曖昧となる。
また、図15(A)の指画像を右回転させた指画像について濃度累積値の計算を行った場合に、図16(A)に示すように、誤った指方向が決定されてしまう、ということが生じる。
例えば、この図15(A)の場合、当該図15(A)に基づき画像処理により生成された濃度値ヒストグラムは図15(B)となる。この図15(B)に示すように、指画像内に写り込んだ掌の領域が、4指の一つとして誤認識される。
更に、ここで決定された誤った指方向(図16(A))に基づいて4指切り出しが行われた場合は、画像内における4指が正しく認識されないため、図17に示すように、指認識枠の長辺部分が極端に傾斜したり、指認識枠自体が片寄った位置に集中したりして、誤った指認識が行われてしまう。
このように、指画像における指方向が誤って決定されると、四指を適切に切り出すことができずに誤った指認識がなされるため、指画像から適切に指紋データを抽出することができないという不都合が生じる。
又、上記一連の指画像認識に係る関連技術として、指紋画像が傾斜している場合に、画像の正確な回転補正を行って指紋照合率を高めるためのシステムが知られている(特許文献1)。
また、この同じく関連技術として、指紋センサのばらつきや指紋画質による影響を抑制しつつ指紋画像の傾き角度を指紋照合用に算出する指紋照合装置が知られている(特許文献2)。
特開2001−76145号公報 特開2008−217090号公報
しかしながら、上記特許文献1、2に記載の関連技術では、撮影された指画像に掌が入り込んでいるという想定が全くない。このため、これらの関連技術では、写り込んだ掌領域の影響により指画像に誤った指方向が算出されてしまう不都合が生じ得る。
誤った指方向が算出された場合には、上述のように、指画像から四指領域を適切に切り出すことができないため、指画像に対する誤った指認識が行われてしまうといった不都合がある。
[発明の目的]
本発明は、上記関連技術の有する不都合を改善し、指画像内における四指全体が向いている方向を示す指方向を適切に特定し得る指方向特定システム、指方向特定方法、及びそのプログラムを提供することを、その目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る指方向特定システムは、入力された指画像データに基づいて当該指画像データに含まれる指の向きを示す指方向を画像処理によって特定する指方向演算処理部を備えた指方向特定システムであって、
前記指方向演算処理部が、
前記指画像データを段階的に設定された複数のしきい値の内の特定の一のしきい値に基づいて当該指画像の各指部分を濃色状態に二値化処理して成る適正状態の濃色領域を得る動的二値化画像生成部と、
この二値化表示された各指画像の濃色領域の長さ方向をベクトル合成して得られる方向ベクトルを前記指画像の指方向と決定する指方向決定部とを備え、
前記指方向決定部は、
生成された前記各濃色領域の重心画素を起点として当該重心画素からの距離が最長となる濃色画素までの線分の長さ方向を領域方向とする領域方向特定機能と、前記各線分の領域方向をベクトル合成してなる方向ベクトルを前記指画像の指方向として決定する指方向決定処理機能とを備えていることを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明にかかる指方向特定方法は、入力される指画像データに基づいて当該指画像に含まれる指の向きを示す指方向を画像処理によって特定する指方向演算処理部を備えた指方向特定システムにあって、
外部入力される指画像データを平滑処理し、
この平滑処理された指画像データを段階的に設定された複数のしきい値の内の特定の一のしきい値に基づいて当該指画像の各指部分が濃色状態に二値化処理されて成る適正状態の濃色領域を生成し、
この二値化表示された各指画像の濃色領域の長さ方向をベクトル合成すると共に、このベクトル合成して得られる方向ベクトルを前記指画像の指方向と決定し、
さらに、前記指画像の指方向を決定する工程にあっては、
生成された前記各濃色領域の重心画素を起点として当該重心画素からの距離が最長となる濃色画素までの線分の長さ方向を領域方向とし、
その後、前記各線分の領域方向をベクトル合成してなる方向ベクトルを前記指画像の指方向として決定するようにしたことを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明にかかる指方向特定プログラムは、入力される指画像データに基づいて当該指画像データに含まれる指の向きを示す指方向を画像処理によって特定する指方向演算処理部を備えた指方向特定システムにあって、
外部入力される指画像データを平滑処理する平滑処理機能、
この平滑処理された指画像データを段階的に設定された複数のしきい値の内の特定の一のしきい値に基づいて当該指画像の各指部分を濃色状態に二値化処理して適正状態の濃色領域を生成する二値化処理機能、
およびこの二値化処理された各指画像の濃色領域の長さ方向をベクトル合成すると共に、このベクトル合成して得られる方向ベクトルを前記指画像の指方向と決定する指方向決定処理機能を設けると共に
前記指方向決定処理機能を、
生成された前記各濃色領域の重心画素を起点として当該重心画素からの距離が最長となる濃色画素までの線分の長さ方向を領域方向とする領域方向特定処理機能、
特定された前記各線分の領域方向をベクトル合成してなる方向ベクトルを前記指画像の指方向として決定する方向ベクトル決定処理機能、を備えた構成とし、
これらの各機能をコンピュータに実現させるようにしたことを特徴とする。
本発明は、以上のように構成されているので、これによると、指画像内に写り込んだ掌領域の影響を受けることなく、指画像に含まれる指の向きを示す指方向を正確に特定することができるという上記関連技術にない優れた指方向特定システム、指方向特定方法、およびそのプログラムを提供することができる。
本発明にかかる指方向特定システムにおける第1実施形態の要部を示す概略ブロック図である。 図1に開示した要部を含む第1実施形態を示す概略構成図である。 本発明にかかる指方向特定システムにおける第2実施形態の要部を示す概略ブロック図である。 図3に開示した要部を含む第2実施形態を示す概略構成図である。 図3に開示した第2実施形態における要部の動作を示すフローチャートである。 図3に開示した第2実施形態における入力画像(指画像)の一例を示す図で、図6(A)は4指の手の掌の一部が映し込まれた指画像を示す説明図、図6(B)は図6(A)を平滑化処理した場合の指画像を示す説明図である。 図6(B)に示す平滑化処理した指画像を一定のしきい値間隔で順次二値化処理した場合の4つの例を示し、図7(A)は予め設定されたしきい値により暗い画素を濃色領域として出力した二値化画像の一例を示し、図7(B)は図7(A)の二値化画像よりもしきい値を一段階下げた場合の二値化画像の例を示し、図7(C)は図7(B)の二値化画像よりもしきい値を一段階下げた場合の二値化画像の一例を示し、図7(D)は図7(C)の二値化画像よりもしきい値を一段階下げた場合の二値化画像の一例を示す説明図である。 図3に開示した第2実施形態にて処理された指画像における二値化画像内で導出された各領域の領域方向および指方向の線分を示す説明図である。 図3に開示した第2実施形態にて導出した指方向に基づいて図6(A)の指画像を対象として指先領域の認識処理を行った場合の認識結果の一例を示す説明図である。 図3に開示した第2実施形態にて処理の対象とする平面4指を対象とした指画像の一例を示す説明図である。 図10の指画像を対象として行われた指認識処理の結果の一例を示す説明図である。 平面4指のみを対象とした平面4指画像の一例を示す図で、図12(A)は回転角度0度の平面4指画像の一例を示す説明図、図12(B)は図12(A)の画像における垂直方向の濃度累積値をヒストグラム化した例を示す説明図、図12(C)は図12(A)に開示した指画像のX−Y座標系を示す説明図である。 平面4指のみを対象とした平面4指画像の他の一例を示す図で、図13(A)は回転角度5度の平面4指画像の一例を示す説明図、図13(B)は図13(A)の画像における垂直方向の濃度累積値をヒストグラム化した例を示す説明図である。 平面4指のみを対象とした平面4指画像の更に他の一例を示す図で、図14(A)は回転角度45度の平面4指画像の一例を示す説明図、図14(B)は図14(A)の画像における垂直方向の濃度累積値をヒストグラム化した場合の例を示す説明図である。 掌の一部が指画像内に写り込んでいる平面4指画像の一例を示す図で、図15(A)は回転角度0度の平面4指画像の一例を示す説明図、図15(B)は図15(A)の画像における垂直方向の濃度累積値をヒストグラム化した場合の例を示す説明図である。 掌の一部が指画像内に写り込んでいる平面4指画像の更に他の一例を示す図で、図16(A)は回転角度右45度の平面4指画像の一例を示す説明図、図16(B)は図16(A)の画像における垂直方向の濃度累積値をヒストグラム化した場合の例を示す説明図である。 図15(A)で示された掌の一部が指画像内に写り込んでいる平面4指画像に基づき行われた誤った指認識結果の一例を示す説明図である。
最初に、第1実施形態では、本発明にかかる指方向システムの基本的な構成内容を説明し、次に、第2実施形態では、本発明にかかる指方向決定システムの具体的な構成内容を説明する。
[第1実施形態]
まず、本発明にかかる指方向決定システムの第1実施形態を図1乃至図2に基づいて説明する。
この第1実施形態において、指方向決定システム100は、外部入力される指画像データに基づいて当該指画像データに含まれる指の向きを示す指方向を画像処理によって特定する指方向演算処理部10を備えている。この指方向演算処理部10はCPUを母体として構成されている(図2参照)。
又、指方向決定システム100は、上記CPU上で指方向演算処理部10を実現させるためのプログラムが格納された第1記憶部22と、前記指方向演算処理部10の各構成部分の動作や機能の実現に必要な具体的なデータおよび動作の結果物を記憶する第2記憶部23と、指方向演算処理部10の動作状態を外部に表示出力する出力表示部24と、指方向演算処理部10での処理データを外部出力する処理データ出力部25とを備えている。
ここで、符号24Aは、表示画像を必要に応じて記憶する表示画像記憶部をしめす。又、符号10Aは画像データおよび外部からの動作指令を含むその他必要な情報を入力する入力回路部を示す。
この内、前述した指方向演算処理部10は、図1に示すように、外部入力される前述した指画像データを、段階的に設定された複数のしきい値に基づいて、当該指画像を順次濃色状態(黒白で二値化する場合は黒色状態)に二値化処理して濃色領域(以下「黒色領域」という)を得る動的二値化画像生成部11を備えている。
更に、この指方向演算処理部10は、この動的二値化画像生成部11で二値化表示された各指画像の黒色領域を対象とし、その長さ方向をベクトル合成して得られる方向ベクトルを前記指画像の指方向と決定する指方向決定部14を備えている。
即ち、二値化処理によって各指部分の黒色領域の長さ方向が特定されるので、当該各指部分の最長領域に沿った方向を指方向決定部がそれぞれベクトル合成することにより、当該外部入力された指画像データにかかる指方向が有効に特定することができる。
ここで、上記入力されたグレースケールの指画像に対しては、平滑化処理部により予め平滑化処理してもよい。
前述した動的二値化画像生成部11は、上気した機能を実現させるため、外部入力される指画像に対して、最も暗い色深度からより明るい色深度へと段階的にしきい値を設定する二値化画像処理部12を備えている。
この二値化画像処理部12は、予め設定した各しきい値を基準として、当該しきい値より暗い画素領域を黒色領域、明るい画素領域を白色領域とする二値化画像を出力する。
更に、上記動的二値化画像生成部11は、二値化画像処理部12で処理された二値化画像における異なる黒色領域の内、設定されたしきい値に対応して各黒色領域が拡張された場合に、最初に近接する黒色領域とつながった状態の二値化領域を隣接領域として特定する隣接領域特定部13を備えている。
そして、この隣接領域特定部13は、当該隣接領域である各黒色領域の表示状態を他の黒色領域とつながる直前の段階の表示状態に留めた状態を適正状態とし、これを二値化画像として取得し保持する機能を備えている。
前述した指方向決定部14は、具体的には、動的二値化画像生成部11の隣接領域特定部13で特定された前記隣接領域にかかる二値化画像内の各黒色領域について、当該各黒色領域における重心画素を起点として当該重心画素からの距離が最長となる黒色画素領域の方向を領域方向として設定する機能を備えている。
そして、この指方向決定部14は、前述したように、二値化画像内における全ての領域方向を合成した方向ベクトルを、上記入力された指画像の指方向として決定する。
次に、上記第1実施形態の動作を説明する。
まず、入力された四指画像の画像データに対して動的二値化画像生成部11が稼働し、上記入力四指画像に対して、予め最も暗い色深度からより明るい色深度へと段階的に設定された各しきい値を基準として、当該しきい値より暗い画素領域を黒色領域とする二値化画像を生成する(二値化画像生成工程)。
ここで、この二値化画像生成工程は、具体的には動的二値化画像生成部11の二値化画像処理部12が実行する。この場合、しきい値より明るい画素領域を白色領域とする。
尚、二値化画像生成工程の実行に先立って、平滑化処理部を機能させて、入力された指画像に対する平滑化処理を行うように(平滑化処理工程)し、この平滑化された指画像(平滑画像)を対象として二値化処理を行うようにしてもよい。
次に、動的二値化画像生成部11は、生成された二値化画像内の異なる複数の黒色領域の内、段階的に設定されるしきい値に対応して領域が順次拡張されるが、その過程にあって近接する黒色領域とつながってしまう状態が生じた場合、これを隣接領域と特定すると共に、そのつながる直前の隣接する黒色領域を適正領域として、これを保持する機能を備えている。この隣接領域の特定および適正領域の取得保持は、具体的には動的二値化画像生成部11の隣接領域特定部14が実行する。
即ち、この隣接領域特定部14は、隣接領域を特定した場合に当該隣接領域である各黒色領域の表示状態を、他の黒色領域とつながる直前段階の表示状態(適正状態)に留める処理を行う(隣接領域特定工程)。
続いて、この指方向決定部14は、適正状態の二値化画像を対象として、各黒色領域における重心画素を起点とし、当該各黒色領域における重心画素からの距離が最長となる黒色画素までの方向を領域方向としてを導出する。また、指方向決定部14は、二値化画像内における全ての領域方向を合成することにより生成した方向ベクトルを、指画像の指方向として決定する。
ここで、上記平滑化処理工程、二値化画像出力工程、隣接領域特定工程、および指方向決定工程については、その実行内容をプログラム化し、コンピュータに実行させるように構成してもよい。
また、本プログラムは、非一時的な記憶媒体、例えば、DVD、CD、フラッシュメモリなどに記録されてもよい。その場合、本プログラムは、記録媒体からコンピュータによって読み出され、実行される。
このように、指方向計算システム100は、上述したようにその主要部である指方向演算処理部10が有効に機能して指画像内に掌の一部が写り込んでいる場合でも、指画像における指方向を適切に特定することを可能としている。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を、図3乃至図11に基づいて説明する。
ここで、前述した第1実施形態と同一の構成部材についは同一の符号を用いるものとする。
この第2実施形態において、指方向決定システム300は、前述した第1実施形態の場合と同様に、外部入力される指画像データに基づいて当該指画像データに含まれる指の向きを示す指方向を画像処理によって特定する指方向演算処理部30を備えている。この指方向演算処理部30はCPUを母体として構成されている(図4参照)。
又、指方向決定システム300は、上記CPU上で指方向演算処理部30を実現させるためのプログラムが格納された第1記憶部42と、前記指方向演算処理部30の各構成部分の動作や機能の実現に必要な具体的なデータおよび動作の結果物を記憶する第2記憶部43とを備えている。
この指方向決定システム300は、図3に示すように、更に、グレースケール(例えば、255階調とする)の指画像を取得する入力回路部30Aと、この指画像に対する平滑化処理を行う平滑化処理部30Bと、平滑化処理された指画像に対して段階的にしきい値を設定すると共に当該各しきい値に基づいて二値化画像を順次生成する動的二値化処理部31と、出力された二値化画像の内の特定の一の二値化画像についてその各領域(指部分である黒色領域)の向きを示す領域方向を求めて当該領域方向にかかる指画像全体の指方向を決定する指方向決定部34とを備えている。
この内、動的二値化処理部31,指方向決定部34は、それぞれ前述した第1実施形態における動的二値化画像生成部11,指方向決定部14と、それぞれ同等に機能する内容にものとなっている。
入力回路部30Aは、入力された平面4指画像(図6(A)参照:以下「指画像」という)に対して、予め設定された一定サイズの画像縁を付加することにより画像の二値化処理範囲を設定する処理範囲設定部30aを備えている。
この処理範囲設定部30aは、換言すると、平滑化処理を行う対象の領域範囲を設定する機能を有し、所詮トリミング手段に対応した機能を備えている。
前述した平滑化処理部30Bは、トリミングされた指画像に対して平滑化処理を行う(図6(B))。ここで、上記平滑化処理部30Bによる平滑化処理は、例えば、指定画素の近傍8点の色の平均を取ることにより、指画像をにじませる(ぼかす)処理を示すものとする。
又、この図6(B)に示す平滑化された画像(平滑化画像)は、255階調のグレースケール画像であり、白画素の色深度を0、黒画素の色深度を255とするものとする。
前述した動的二値化画像生成部31は、平滑化された画像データを段階的に設定された複数のしきい値に基づいて異なった濃色領域(黒色領域)に順次二値化表示する二値化画像処理部32を備えている。
又、この動的二値化画像生成部31は、二値化画像内の黒色領域の内、しきい値に対応して拡張されることによって、近接した位置にある黒色領域とつながってしまう黒色領域を監視し特定する隣接領域特定部33を備えている。この場合、隣接領域特定部33は、近接した黒色領域とつながる黒色領域(以下「領域」という)を隣接領域として特定する。
同時に、この隣接領域特定部33は、隣接領域である各領域の表示状態を他の領域とつながる直前の状態を適正状態として留める処理機能(取得し保持する)である適正状態保持機能33Aを備えている。
これにより、隣接領域は他の領域とつながる直前の表示状態の領域(適正状態)をそのまま、その領域を拡張することなく、領域の形状、サイズが維持され、その他の領域はしきい値に対応して拡張されるものとする。
又、前述した二値化画像処理部32は、具体的には、平滑化された指画像に対して最も暗い色深度からより明るい色深度へと一定間隔で段階的にしきい値(T×n)を設定し、設定したしきい値より暗い画素領域を黒色領域、明るい画素領域を白色領域とする二値化画像を出力する機能を備えている。
この、二値化画像処理部32は、平滑化された指画像に対してしきい値を設定する際に、最も暗い色深度から予め設定された色深度まで、等間隔にしきい値の段階を設定する段階的しきい値設定機能32Aを備えている。
具体的には、二値化画像処理部32が上記しきい値(T×1)として240を設定する。このしきい値に基づき生成した二値化画像を図7(A)に示す。この図7(A)では、平滑化処理された画像における色深度240〜255の画素を黒色領域として出力している。又、四指にかかる黒色領域の数として、この図7(A)においては、11個の黒色領域が出力表示されている。
次いで、二値化画像処理部32は、しきい値(T×2)として230を設定し、このしきい値に基づき生成した二値化画像を図7(B)に示す。
この図7(B)では、平滑化処理された画像における色深度230〜255の画素が、黒色領域として出力されている。
ここでは、二値化画像(図7(B))における11個の黒色領域は、がそれぞれ図7(A)に比べて、黒色領域が拡張されていることが示されている。
しきい値(T×3)として220を設定し、このしきい値に基づき生成した二値化画像を、図7(C)に示す。この図7(C)では、平滑化処理された画像における色深度230〜255の画素が黒色領域として出力されている。
また、この図7(C)では、図7(A)における領域10と領域11とがつながる直前の段階にあることを示している。そして、この場合、隣接領域特定部33の適正状態保持機能33Aは、隣接領域としての領域10および領域11の表示状態をこのときの状態(正規状態)に留めるように機能する。
これにより、指領域を示す領域10,領域11は、つながる直前の状態で、新たにしきい値が設定された場合でも領域が拡張されることなく、その形状、サイズが維持される(図5(D))。
又、上述した指方向決定部34は、前述した第1実施形態の場合と同様に、二値化画像内の各領域における重心画素を決定し、各領域における黒色画素のうち重心画素からの距離が最長となる黒色画素を特定する。この指方向決定部34は、前記重心画素を起点として、当該重心画素からの距離が最長となる黒色画素迄の線分の長さ方向を領域方向として設定する領域方向特定機能34Aを備えている。
更に、この指方向決定部34は、二値化画像内における全ての領域で、それぞれに対応した領域方向が設定される。そして、指方向決定部34は、全ての領域方向を合成した方向ベクトルを、上記指画像に対応した指方向として決定する指方向決定処理機能34Bを備えている。
ここで、指方向決定部34により特定された各領域(領域1〜11)の領域方向と、この二値化画像に対応する指方向を図8に示す。
尚、この図8では、特定された指方向に基づき導出された指番号1〜4が付されている。
また、上記指方向決定部34は、領域方向を合成することにより決定した指方向と、領域方向との差分を比較しその差分が最も大きい領域方向を除外した上で、領域方向の合成を再度行うことにより、指方向を更新する合成方向更新機能34Cを備えている。
かかる手法を採用すると、一度特定された指方向の精度をより一層高めることが可能となる。
その他の構成およびその動作は、前述した第1実施形態と同一となっている。
以上のような構成により、本第2実施形態では、指画像に掌領域の一部が写り込んでいる場合でも、指画像から適切な指方向を導出することが可能となる。
このため、本第2実施形態により決定される指方向に基づいて4指切り出しを行った場合には、より確実に4指領域の特定および切り出しを行うことができ、更には、指画像から指紋データを採集するシステムで指位置領域の誤認識が発生するのを有効に抑制することが可能となる。
(第2実施形態の動作)
次に、本第2実施形態における指方向決定システムの動作を、図5のフローチャートに基づいて説明する。
最初に、本第2実施形態における方向決定システム300の基本的な動作を説明し、その後に、順次具体的な動作内容を説明する。
まず、外部入力される指画像データを平滑化処理部30Bが平滑処理する。
その後、この平滑処理された指画像データを段階的に設定された複数のしきい値の内の特定の一のしきい値に基づいて、動的二値化画像生成部31が稼働し当該指画像の各指部分を濃色状態に二値化表示して濃色領域(黒白表示の場合は濃色領域)を生成する。
その後、この二値化された各指画像の濃色領域の長さ方向を、指方向決定部34が、ベクトル合成すると共に、このベクトル合成して得られる方向ベクトルを前記指画像の指方向と決定する。
ここで、上記指画像の各指部分を濃色領域に二値化表示して濃色領域を生成する工程にあっては、前述した指画像データの二値化表示に際しては予め段階的に設定された複数のしきい値に基づいて当該各指画像全体を異なった濃色領域に順次二値化表示する。
その後、この二値化表示される各濃色領域の内の何れか一の濃色領域が隣接する他の濃色領域とつながる直前の適正状態が得られるように、当該二値化表示の状態を監視する。そして、当該適正状態が得られた場合に、当該適正状態の二値化された指画像を特定し保持する。
以下これを更に具体的に説明する。
まず、入力回路部30Aを介して指方向決定システム300に、図6(A)に示す指画像データが入力されると、入力回路部30Aの処理範囲設定部(トリミング処理手段に対応)30aが機能し、当該画像データに対して図6(A)の枠縁に示すように、一定サイズの矩形領域(画像縁)を設定する(図5:ステップS101/画像縁付加工程)。
次に、平滑化処理部12が、画像縁が付加された指画像に対して平滑処理部30Bは機能し、平滑化処理が行われる(図5:ステップS102/平滑処理工程)。この平滑化された指画像の一例を図6(B)に示す。
ここで、平滑化処理された画像(平滑化画像)は、255階調のグレースケール画像であるものとする。尚、本第2実施形態における色深度値は、255が黒、0が白であるものとする。
続いて、動的二値化画像生成部31の二値化画像処理部32が、平滑化された指画像に対して最も暗い色深度からより明るい色深度へと一定間隔で段階的にしきい値(T×n)を設定する。そして、設定したしきい値より暗い画素領域を黒色領域、このしきい値より明るい画素領域を白色領域とする二値化画像を出力する(図5:ステップS103/二値化画像処理工程)。
続いて、複数のしきい値が順次適用されて二値化処理が行われ、前述した二値化画像の適正状態の生成有無が、以下の如く判定され取得される(図5:ステップS104/適正状態取得工程)。
まず、二値化画像処理部32がしきい値(T×1)として240を設定し、このしきい値に基づき生成した二値化画像を図7(A)に示す。
この図7(A)では、平滑化処理された画像における色深度240〜255の画素を黒色領域として出力している。ここでは、図示のように11個(領域1〜11)の黒色領域が出力されている。
次に、二値化画像処理部32は、しきい値(T×2)として230を設定し、このしきい値に基づき生成した二値化画像を図7(B)に示す。この図7(B)では、平滑化処理された画像における色深度230〜255の画素を黒色領域として出力表示している。
そして、この図7(B)では、二値化画像における11個の各黒色領域が図7(A)に比べて拡張されていることが示されている。
次に、動的二値化画像生成部31の隣接領域特定部33は、二値化画像内の黒色領域の内、段階的に設定されるしきい値に対応して拡張され、近接した他の領域とつながってしまう領域を隣接領域として特定する。
ここで、隣接領域特定部33は、隣接領域である各領域の表示状態を他の領域とつながる直前の状態(正規状態)に留める処理を行う(図5:ステップS105/隣接領域拡張抑制工程)。
これにより、隣接領域は他の領域と繋がる直前の表示状態である領域(正規状態)のまま、その領域を拡張することなく、領域の形状、サイズが維持される。尚、隣接領域以外の領域は段階的に設定されるしきい値に対応して拡張される。
ここで、しきい値(T×3)として220を設定し、このしきい値に基づき生成した二値化画像を図7(C)に示す。この図7(C)では、平滑化処理された画像における色深度230〜255の画素が黒色領域として出力されている。
また、この図7(C)では、領域10と領域11とがつながる直前の段階にあることを示している。隣接領域特定部33は、隣接領域としての領域10および領域11の表示状態を、このときの状態(正規状態)に留める。
これにより、領域10,領域11は、図7(D)に示すように、新たにしきい値が設定された場合でも相互につながる直前の状態で維持され、拡張されることなく、その形状やサイズが保持される(図5:ステップS105)。
尚、二値化画像処理部32は、その他の領域(隣接領域以外の領域1〜9)について、予め設定された色深度まで段階的にしきい値を設定し、これらのしきい値に対応する二値化出力を行う。
次に、前述したように指方向決定部34が機能して、以下のように指画像における指方向を決定する。
まず、指方向決定部34は、動的二値化画像生成部31により生成された二値化画像の各領域(黒色領域)について、それぞれの重心画素を特定する。
続いて、指方向決定部34は、各重心画素からの距離が各領域内で最長となる画素(遠縁画素)を特定し、重心画素からこの遠縁画素への方向を、その領域における領域方向として定義する(図8)。これにより、指方向決定部34は、各領域について領域方向を決定する(領域方向決定処理機能)。
また、指方向決定部34は、重心画素から遠縁画素への方向を決定するに際しては、重心画素の位置を基準として指画像の上側180度の範囲にある画素を遠縁画素の候補画素とする。
これによって、各領域方向は、全て指画像における上側に向かうベクトルとして定義される。
続いて、指方向決定部34は、二値化画像内で設定された全ての領域(図5/領域1〜11)に対応して設定された領域方向を合成する。これにより、生成された方向(合成ベクトル)をこの二値化画像(即ち、指画像)における指方向として決定する(図5:ステップS106/指方向決定工程)。
ここで、上述した第2実施形態における各ステップの動作内容については、その実行内容をプログラム化し、コンピュータに実行させるように構成してもよい。
また、本プログラムは、非一時的な記憶媒体、例えば、DVD、CD、フラッシュメモリなどに記録されてもよい。その場合、本プログラムは、記録媒体からコンピュータによって読み出され、実行される。
上記第1,第2の各実施形態において、二値化処理に際しては濃度状態(1/0処理)を黒白表示とした場合を例示したが、異なった色であれば黒白表示以外の他の二色を使用してもよい。
このように、本第2実施形態における指方向決定システム300では、前述した第1実施形態の場合と同様に、主要部である指方向演算処理部30が有効に機能して指画像内に掌の一部が写り込んでいる場合でも、指画像における指方向を適切に特定することを可能としている。
更に、本第2実施形態では、平滑化処理部30Bによる画像の平滑化処理により、二値化処理に際しても雑音が排除された安定した二値化処理画像を得ることができ、指方向のベクトル合成に際しても当該ベクトル合成を高精度に実行することができ、かかる点において、指方向の決定に際しての信頼性を大幅に向上させるこができ、従って、指画像における指方向を正確に特定することが可能となる、という優れた利点を備えたものとなっている。
そして、これにより、この指方向に基づき指画像からの四指切り出しをより確実に行うことが可能となるので、指紋データの収集を行うシステムにおいては、図11に示すように、切り出された画像内における四指それぞれの指先領域を、より確実に検出することが可能となる。
上述の実施形態については、その新規な技術的内容の要点をまとめると、以下のようになる。
尚、上記実施形態の一部または全部は、新規な技術として以下のようにまとめられるが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではない。
〔付記1〕
入力された指画像データに基づいて当該指画像データに含まれる指の向きを示す指方向を画像処理によって特定する指方向演算処理部を備えた指方向特定システムであって、
前記指方向演算処理部が、
前記指画像データを段階的に設定された複数のしきい値の内の特定の一のしきい値に基づいて当該指画像の各指部分を濃色状態に二値化処理して成る適正状態の濃色領域を得る動的二値化画像生成部と、
この二値化表示された各指画像の濃色領域の長さ方向をベクトル合成して得られる方向ベクトルを前記指画像の指方向と決定する指方向決定部とを備えたことを特徴とする指方向特定システム。
〔付記2〕
付記1に記載の指方向特定システムにおいて、
前記動的二値化画像生成部は、
前記指画像データを段階的に設定された複数のしきい値に基づいて異なった濃色領域に順次二値化処理する二値化画像処理部と、この二値化表示された各濃色領域の内の何れか一の濃色領域が隣接する他の濃色領域とつながる直前の二値化状態である適正状態の生成有無を監視する隣接領域特定部とを備え、
前記隣接領域特定部が、前記適正状態が得られた場合の二値化された前記指画像を取得し保持する適正状態保持機能を備えていることを特徴とする指方向特定システム。
〔付記3〕
付記2に記載の指方向特定システムにおいて、
前記二値化画像処理部は、前記しきい値の設定に際しては、最も濃い色深度から予め設定された色深度まで段階的にしきい値を設定する段階的しきい値設定機能を備えていることを特徴とした指方向特定システム。
〔付記4〕
付記2に記載の指方向特定システムにおいて、
前記動的二値化画像生成部の前記指画像にかかるデータ入力段に、外部入力される指画像データに対して予め設定された一定サイズの画像枠を付加する処理範囲設定部を設けたことを特徴とする指方向特定システム。
〔付記5〕
付記2に記載の指方向特定システムにおいて、
前記動的二値化画像生成部の前記指画像にかかるデータ入力段に、外部入力される指画像データを平滑処理する平滑化処理部を設けたことを特徴とする指方向特定システム。
〔付記6〕
付記1乃至5の何れか一つに記載の指方向特定システムにおいて、
前記指方向決定部は、
生成された前記各濃色領域の重心画素を起点として当該重心画素からの距離が最長となる濃色画素までの線分の長さ方向を領域方向とする領域方向特定機能と、前記各線分の領域方向をベクトル合成してなる方向ベクトルを前記指画像の指方向として決定する指方向決定処理機能とを備えていることを特徴とする指方向特定システム。
〔付記7〕
付記1乃至5の何れか一つに記載の指方向特定システムにおいて、
前記指方向決定部は、
生成された前記各濃色領域の重心画素を起点として当該重心画素からの距離が最長となる濃色画素までの線分の長さ方向を領域方向とする領域方向特定機能を有すると共に、
前記各濃色領域における前記領域方向を、前記領域方向特定機能は各指画像の延設側の左右180度の範囲で決定することを特徴とした指方向特定システム。
〔付記8〕
付記1乃至5の何れか一つに記載の指方向特定システムにおいて、
前記指方向決定部は、
前記各線分の領域方向をベクトル合成してなる方向ベクトルを前記指画像の指方向として決定する指方向決定処理機能を有すると共に、
この指方向決定処理機能により特定された指方向と元の各線分の領域方向との差分が最も大きな領域方向にかかる線分を除外して残りの各線分の領域方向をベクトル合成し前記決定された指方向を更新する合成方向更新機能を備えたことを特徴とする指方向特定システム。
〔付記9〕(方法の発明/付記1対応)
入力される指画像データに基づいて当該指画像に含まれる指の向きを示す指方向を画像処理によって特定する指方向演算処理部を備えた指方向特定システムにあって、
外部入力される指画像データを平滑処理し、
この平滑処理された指画像データを段階的に設定された複数のしきい値の内の特定の一のしきい値に基づいて当該指画像の各指部分が濃色状態に二値化表示されて成る適正状態の濃色領域を生成し、
この二値化表示された各指画像の濃色領域の長さ方向をベクトル合成すると共に、このベクトル合成して得られる方向ベクトルを前記指画像の指方向と決定すると共に、
これら各工程を前記指方向演算処理部が順次実行する構成としたことを特徴とする指方向特定方法。
〔付記10〕(付記2対応)
付記9に記載の指方向特定方法において、
前記指画像の各指部分を濃色領域に二値化表示する工程にあっては、
前記指画像データの二値化表示に際しては、予め段階的に設定された複数のしきい値に基づいて当該各指画像全体を異なった濃色領域に順次二値化表示し、
この二値化表示される各濃色領域の内の何れか一の濃色領域が隣接する他の濃色領域とつながる直前の適正状態が得られるように、当該二値化表示の状態を監視し、
当該適正状態が得られた場合に、当該適正状態の二値化された指画像を特定し保持することを特徴とした指方向特定方法。
〔付記11〕(付記6対応)
付記9又は10に記載の指方向特定方法において、
前記指画像の指方向を決定する工程にあっては、
生成された前記各濃色領域の重心画素を起点として当該重心画素からの距離が最長となる濃色画素までの線分の長さ方向を領域方向とし、
その後、前記各線分の領域方向をベクトル合成してなる方向ベクトルを前記指画像の指方向として決定する構成としたことを特徴とする指方向特定方法。
〔付記12〕(付記8対応)
付記9又は10に記載の指方向特定方法において、
前記指方向決定工程にあっては、
前記各線分の領域方向をベクトル合成してなる方向ベクトルを前記指画像の指方向として決定した後に、
この決定された指方向と元の各線分の領域方向との差分が最も大きな領域方向にかかる線分を除外すると共に、残りの各線分の領域方向をベクトル合成しこれを正規の指方向とすることを特徴とした指方向特定方法。
〔付記13〕(プログラム発明/付記9対応)
入力される指画像データに基づいて当該指画像データに含まれる指の向きを示す指方向を画像処理によって特定する指方向演算処理部を備えた指方向特定システムにあって、
外部入力される指画像データを平滑処理する平滑処理機能、
この平滑処理された指画像データを段階的に設定された複数のしきい値の内の特定の一のしきい値に基づいて当該指画像の各指部分を濃色状態に二値化処理して適正状態の濃色領域を生成する二値化処理機能、
およびこの二値化処理された各指画像の濃色領域の長さ方向をベクトル合成すると共に、このベクトル合成して得られる方向ベクトルを前記指画像の指方向と決定する指方向決定処理機能を設け、
これらの各処理機能を、前記指方向演算処理部が備えているコンピュータに実現させるようにしたことを特徴とした指方向特定プログラム。
〔付記14〕(付記10対応)
付記13に記載の指方向特定プログラムにおいて、
前記二値化処理機能を、
前記指画像データの二値化処理に際し、予め段階的に設定された複数のしきい値毎に当該各指画像全体を異なった濃色領域に順次二値化処理する二値化順次処理機能、
この二値化処理される各濃色領域の内の何れか一の濃色領域が隣接する他の濃色領域とつながる直前の適正状態が得られるように、当該二値化処理される各指画像全体の状態を監視する処理状態監視機能、
および前記各濃色領域の適正状態が得られた場合に、当該適正状態の二値化された指画像を特定し保持する二値化画像特定保持機能、
を備えた構成とし、これらの各機能を前記コンピュータに実現させるようにしたことを特徴とする指方向特定プログラム。
〔付記15〕(付記11対応)
付記13又は14に記載の指方向特定プログラムにおいて、
前記指方向決定処理機能を、
生成された前記各濃色領域の重心画素を起点として当該重心画素からの距離が最長となる濃色画素までの線分の長さ方向を領域方向とする領域方向特定処理機能、
特定された前記各線分の領域方向をベクトル合成してなる方向ベクトルを前記指画像の指方向として決定する方向ベクトル決定処理機能、
を備えた構成とし、これらの各機能を前記コンピュータに実現させるようにしたことを特徴とする指方向特定プログラム。
〔付記16〕(付記12対応)
付記13又は14に記載の指方向特定プログラムにおいて、
前記指方向決定処理機能は、
前記各線分の領域方向をベクトル合成してなる方向ベクトルを前記指画像の指方向として決定した後に、当該決定された指方向と元の各線分の領域方向との差分を算定すると共に、当該差分が最も大きな領域方向にかかる線分を除外する特定線分除外処理機能、
及び、残りの各線分の領域方向をベクトル合成して得られる新たな指方向を前記決定した指方向に代えて真の指方向として特定する指方向特定処理機能、
を備えると共に、これらの各機能を前記コンピュータに実現させるようにしたことを特徴とする指方向特定プログラム。
本発明は、指画像内のおける4指切り出しを行い、4指それぞれの四頭辺領域を画像情報として記憶する指紋情報記憶システムに対して有用に適用することができる。
10,30 指方向演算処理部
10A,30A 入力回路部
11,31 動的二値化画像生成部
12,32 二値化画像処理部
13,33 隣接領域特定部
14,34 指方向決定部
30a 処理範囲設定部
30B 平滑化処理部
32A 段階的しきい値設定機能
33A 隣接領域特定保持機能
34A 領域方向特定機能
34B 指方向決定処理機能
34C 合成方向更新機能
100,300 指方向決定システム

Claims (13)

  1. 入力された指画像データに基づいて当該指画像データに含まれる指の向きを示す指方向を画像処理によって特定する指方向演算処理部を備えた指方向特定システムであって、
    前記指方向演算処理部が、
    前記指画像データを段階的に設定された複数のしきい値の内の特定の一のしきい値に基づいて当該指画像の各指部分を濃色状態に二値化処理して成る適正状態の濃色領域を得る動的二値化画像生成部と、
    この二値化表示された各指画像の濃色領域の長さ方向をベクトル合成して得られる方向ベクトルを前記指画像の指方向と決定する指方向決定部とを備え、
    前記指方向決定部は、
    生成された前記各濃色領域の重心画素を起点として当該重心画素からの距離が最長となる濃色画素までの線分の長さ方向を領域方向とする領域方向特定機能と、前記各線分の領域方向をベクトル合成してなる方向ベクトルを前記指画像の指方向として決定する指方向決定処理機能とを備えていることを特徴とする指方向特定システム。
  2. 請求項1に記載の指方向特定システムにおいて、
    前記動的二値化画像生成部は、
    前記指画像データを段階的に設定された複数のしきい値に基づいて異なった濃色領域に順次二値化処理する二値化画像処理部と、この二値化処理された各濃色領域の内の何れか一の濃色領域が隣接する他の濃色領域とつながる直前の二値化状態である適正状態の生成有無を監視する隣接領域特定部とを備え、
    前記隣接領域特定部が、前記適正状態が得られた場合の二値化された前記指画像を取得し保持する適正状態保持機能を備えていることを特徴とする指方向特定システム。
  3. 請求項2に記載の指方向特定システムにおいて、
    前記二値化画像処理部は、前記しきい値の設定に際しては、最も濃い色深度から予め設定された色深度まで段階的にしきい値を設定する段階的しきい値設定機能を備えていることを特徴とした指方向特定システム。
  4. 請求項2に記載の指方向特定システムにおいて、
    前記動的二値化画像生成部の前記指画像にかかるデータ入力段に、外部入力される指画像データに対して予め設定された一定サイズの画像枠を付加する処理範囲設定部を設けたことを特徴とする指方向特定システム。
  5. 請求項2に記載の指方向特定システムにおいて、
    前記動的二値化画像生成部の前記指画像にかかるデータ入力段に、外部入力される指画像データを平滑処理する平滑化処理部を設けたことを特徴とする指方向特定システム。
  6. 請求項1乃至5の何れか一つに記載の指方向特定システムにおいて、
    前記指方向決定部は、
    生成された前記各濃色領域の重心画素を起点として当該重心画素からの距離が最長となる濃色画素までの線分の長さ方向を領域方向とする領域方向特定機能を有すると共に、
    前記各濃色領域における前記領域方向を、前記領域方向特定機能は各指画像の延設側の左右180度の範囲で決定することを特徴とした指方向特定システム。
  7. 請求項1乃至5の何れか一つに記載の指方向特定システムにおいて、
    前記指方向決定部は、
    前記各線分の領域方向をベクトル合成してなる方向ベクトルを前記指画像の指方向として決定する指方向決定処理機能を有すると共に、
    この指方向決定処理機能により特定された指方向と元の各線分の領域方向との差分が最も大きな領域方向にかかる線分を除外して残りの各線分の領域方向をベクトル合成し前記決定された指方向を更新する合成方向更新機能を備えたことを特徴とする指方向特定システム。
  8. 入力される指画像データに基づいて当該指画像に含まれる指の向きを示す指方向を画像処理によって特定する指方向演算処理部を備えた指方向特定システムにあって、
    外部入力される指画像データを平滑処理し、
    この平滑処理された指画像データを段階的に設定された複数のしきい値の内の特定の一のしきい値に基づいて当該指画像の各指部分が濃色状態に二値化処理されて成る適正状態の濃色領域を生成し、
    この二値化表示された各指画像の濃色領域の長さ方向をベクトル合成すると共に、このベクトル合成して得られる方向ベクトルを前記指画像の指方向と決定すると共に、
    前記指画像の指方向を決定する工程にあっては、
    生成された前記各濃色領域の重心画素を起点として当該重心画素からの距離が最長となる濃色画素までの線分の長さ方向を領域方向とし、
    その後、前記各線分の領域方向をベクトル合成してなる方向ベクトルを前記指画像の指方向として決定する構成としたことを特徴とする指方向特定方法。
  9. 請求項8に記載の指方向特定方法において、
    前記指画像の各指部分を濃色領域に二値化処理する工程にあっては、
    前記指画像データの二値化処理に際しては、予め段階的に設定された複数のしきい値に基づいて当該各指画像全体を異なった濃色領域に順次二値化表示し、
    この二値化表示される各濃色領域の内の何れか一の濃色領域が隣接する他の濃色領域とつながる直前の適正状態が得られるように、当該二値化表示の状態を監視し、
    当該適正状態が得られた場合に、当該適正状態の二値化された指画像を特定し保持することを特徴とした指方向特定方法。
  10. 請求項8又は9に記載の指方向特定方法において、
    前記指方向決定工程にあっては、
    前記各線分の領域方向をベクトル合成してなる方向ベクトルを前記指画像の指方向として決定した後に、
    この決定された指方向と元の各線分の領域方向との差分が最も大きな領域方向にかかる線分を除外すると共に、残りの各線分の領域方向をベクトル合成しこれを正規の指方向とすることを特徴とした指方向特定方法。
  11. 入力される指画像データに基づいて当該指画像データに含まれる指の向きを示す指方向を画像処理によって特定する指方向演算処理部を備えた指方向特定システムにあって、
    外部入力される指画像データを平滑処理する平滑処理機能、
    この平滑処理された指画像データを段階的に設定された複数のしきい値の内の特定の一のしきい値に基づいて当該指画像の各指部分を濃色状態に二値化処理して適正状態の濃色領域を生成する二値化処理機能、
    およびこの二値化処理された各指画像の濃色領域の長さ方向をベクトル合成すると共に、このベクトル合成して得られる方向ベクトルを前記指画像の指方向と決定する指方向決定処理機能を設けると共に
    前記指方向決定処理機能を、
    生成された前記各濃色領域の重心画素を起点として当該重心画素からの距離が最長となる濃色画素までの線分の長さ方向を領域方向とする領域方向特定処理機能、
    特定された前記各線分の領域方向をベクトル合成してなる方向ベクトルを前記指画像の指方向として決定する方向ベクトル決定処理機能、を備えた構成とし、
    これらの各機能をコンピュータに実現させるようにしたことを特徴とする指方向特定プログラム。
  12. 請求項11に記載の指方向特定プログラムにおいて、
    前記二値化処理機能を、
    前記指画像データの二値化処理に際し、予め段階的に設定された複数のしきい値毎に当該各指画像全体を異なった濃色領域に順次二値化処理する二値化順次処理機能、
    この二値化処理される各濃色領域の内の何れか一の濃色領域が隣接する他の濃色領域とつながる直前の適正状態が得られるように、当該二値化処理される各指画像全体の状態を監視する処理状態監視機能、
    および前記各濃色領域の適正状態が得られた場合に、当該適正状態の二値化された指画像を特定し保持する二値化画像特定保持機能、
    を備えた構成とし、これらの各機能を前記コンピュータに実現させるようにしたことを特徴とする指方向特定プログラム。
  13. 請求項11又は12に記載の指方向特定プログラムにおいて、
    前記指方向決定処理機能は、
    前記各線分の領域方向をベクトル合成してなる方向ベクトルを前記指画像の指方向として決定した後に、当該決定された指方向と元の各線分の領域方向との差分を算定すると共に、当該差分が最も大きな領域方向にかかる線分を除外する特定線分除外処理機能、
    及び、残りの各線分の領域方向をベクトル合成して得られる新たな指方向を前記決定した指方向に代えて真の指方向として特定する指方向特定処理機能、
    を備えると共に、これらの各機能を前記コンピュータに実現させるようにしたことを特徴とする指方向特定プログラム。
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