JP6096833B2 - 予測装置、予測方法及び予測プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、予測装置、予測方法及び予測プログラムに関する。
近年、ユーザに関する情報を予測する技術が提供されている。このような予測されたユーザに関する情報に基づいて、ユーザに対して適切なサービスが提供される。例えば、ユーザ情報とレコメンドルールとの比較に基づくカテゴリの優先度に応じて、ユーザにコンテンツを配信する技術が提供されている。
特開2009−87154号公報
McInerney, James, Zheng, Jiangchuan, Rogers, Alex and Jennings, Nicholas R., "Modelling Heterogeneous Location Habits in Human Populations for Location Prediction Under Data Sparsity", International Joint Conference on Pervasive and Ubiquitous Computing (UbiComp 2013), Zurich, CH, 08 - 12 Sep 2013. 10pp, 469-478.
しかしながら、上記の従来技術では、ユーザに関する情報を適切に予測することができるとは限らない。例えば、予測の対象となるユーザに関する情報に関連するデータが十分に取得できないユーザに関して、当該ユーザに関する情報を適切に予測することは難しい。
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザに関する情報を適切に予測する予測装置、予測方法及び予測プログラムを提供することを目的とする。
本願に係る予測装置は、ユーザの位置情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記ユーザの位置情報に含まれる前記ユーザの複数の滞在地点のうち、前記ユーザが一の滞在地点である移動元に位置する所定の時刻から前記ユーザが他の滞在地点である移動先に位置する所定の時刻までの時間を予測時間として予測する予測部と、を備えたことを特徴とする。
実施形態の一態様によれば、ユーザに関する情報を適切に予測することができるという効果を奏する。
図1は、第1の実施形態に係る予測処理の一例を示す図である。 図2は、第1の実施形態に係る予測システムの構成例を示す図である。 図3は、第1の実施形態に係る予測装置の構成例を示す図である。 図4は、第1の実施形態に係るユーザ情報記憶部の一例を示す図である。 図5は、第1の実施形態に係るユーザ分類情報記憶部の一例を示す図である。 図6は、第1の実施形態に係るユーザ分類の興味抽出の一例を示す図である。 図7は、第1の実施形態に係る行動パターンの抽出の一例を示す図である。 図8は、第1の実施形態に係る予測処理の一例を示すフローチャートである。 図9は、変形例に係る行動パターンの抽出の一例を示す図である。 図10は、変形例に係る行動パターンの抽出の他の一例を示す図である。 図11は、第2の実施形態に係る予測処理の一例を示す図である。 図12は、第2の実施形態に係る予測システムの構成例を示す図である。 図13は、第2の実施形態に係る予測装置の構成例を示す図である。 図14は、第2の実施形態に係る位置情報記憶部の一例を示す図である。 図15は、第2の実施形態に係る滞在情報記憶部の一例を示す図である。 図16は、第2の実施形態に係る位置情報抽出の一例を示す図である。 図17は、第2の実施形態に係る滞在地点の統合の一例を示す図である。 図18は、第2の実施形態に係る滞在地点の役割の一例を示す図である。 図19は、第2の実施形態に係る予測処理における遷移モデル生成処理の一例を示すフローチャートである。 図20は、第2の実施形態に係る遷移モデルにおける遷移確率の一例を示す図である。 図21は、第2の実施形態に係る遷移モデルにおける遷移時間の一例を示す図である。 図22は、第2の実施形態に係る遷移モデルにおける遷移時間の算出の一例を示す図である。 図23は、第2の実施形態に係る遷移モデルにおける遷移時間の一例を示す図である。 図24は、第2の実施形態に係る予測処理の一例を示すフローチャートである。 図25は、第2の実施形態に係る遷移モデルの結合の一例を示す図である。 図26は、予測装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
以下に、本願に係る予測装置、予測方法及び予測プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る予測装置、予測方法及び予測プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
(第1の実施形態)
〔1.予測処理〕
まず、図1を用いて、第1の実施形態に係る予測処理の一例について説明する。図1は、第1の実施形態に係る予測処理の一例を示す図である。以下に示す例において、予測装置100は、第1のユーザ(以下、単に「ユーザ」と称する)に関連するセンサ情報としてユーザの位置情報を用いる。具体的には、予測装置100は、位置情報が取得されたユーザの行動パターンとユーザ分類の行動パターンとの類似性に基づいて、位置情報が取得されたユーザの興味を予測する。以下では、位置情報が取得されたユーザを予測対象ユーザとし、予測装置100が、予測対象ユーザの興味を予測する例を示す。
図1には、第1の実施形態に係る予測装置100が予測処理に用いるユーザ分類T1〜T3等の行動パターン及び興味を示す。各ユーザ分類の行動パターンを棒グラフで示した行動パターンAP1〜AP3は、傾向項目H1〜H8から構成される。ここで、傾向項目は、ユーザの位置情報に関する情報を当該情報の内容に応じて区別しユーザの行動パターンの傾向を示すものであるが、詳細は後述する。図1に示す例において、各ユーザ分類の行動パターンAP1〜AP3中の傾向項目H1〜H8は、図1に示す地図M1中の領域を示すH1〜H8(以下、「領域H1」等と称する場合がある)に対応する。また、各ユーザ分類の行動パターンAP1〜AP3中の傾向項目H1〜H8に対応する棒の高さは、地図M1中の領域H1〜H8に位置する発生確率(以下、単に「確率」と称する場合がある)を示す。具体的には、図1に示す例において、ユーザ分類T1の行動パターンAP1は、地図M1中の領域H2に位置する確率が50%であり、領域H4に位置する確率が10%であり、領域H7に位置する確率が35%であり、領域H8に位置する確率が5%であることを示す。また、ユーザ分類T2の行動パターンAP2は、地図M1中の領域H1に位置する確率が40%であり、領域H2に位置する確率が5%であり、領域H3に位置する確率が10%であり、領域H4に位置する確率が35%であり、領域H5に位置する確率が10%であることを示す。なお、図1に示すユーザ分類T1〜T3等は、複数のユーザの位置情報の履歴から生成されるが詳細は後述する。また、各ユーザ分類の行動パターンAP1〜AP3の上部に示す興味は、各ユーザ分類に対応づけられ、そのユーザ分類のユーザに共通すると推定される興味を示す。具体的には、図1に示す例において、ユーザ分類T2のユーザは、旅行に興味があると推定されることを示す。なお、ユーザ分類の興味についての詳細は後述する。
ここで、予測装置100は、予測対象ユーザの位置情報の履歴を取得した場合、予測対象ユーザの位置情報の履歴から予測対象ユーザの行動パターンを生成する。図1に示す予測対象ユーザの行動パターンAP4は、予測装置100により生成された予測対象ユーザの行動パターンを示す。予測対象ユーザの行動パターンAP4は、各ユーザ分類の行動パターンAP1〜AP3と同様に、複数の傾向項目H1〜H8から構成される。図1に示す例において、予測対象ユーザの行動パターンAP4中の傾向項目H1〜H8は、図1に示す地図M1中の領域H1〜H8に対応する。また、予測対象ユーザの行動パターンAP4中の傾向項目H1〜H8に対応する棒の高さは、地図M1中の領域H1〜H8のそれぞれに位置する確率を示す。具体的には、図1に示す例において、予測対象ユーザの行動パターンAP4は、地図M1中の領域H1に位置する確率が35%であり、領域H3に位置する確率が10%であり、領域H4に位置する確率が45%であり、領域H5に位置する確率が10%であることを示す。
予測装置100は、予測対象ユーザの行動パターンAP4を生成した後、ユーザ分類T1,T2,T3等の行動パターンAP1〜AP3と生成した予測対象ユーザの行動パターンAP4とに基づいて、予測対象ユーザが分類されるユーザ分類を判定する。具体的には、予測装置100は、ユーザ分類T1,T2,T3等の行動パターンと予測対象ユーザの行動パターンAP4との類似度に基づき、予測対象ユーザの行動パターンAP4と類似度が最も高いユーザ分類を予測対象ユーザが分類されるユーザ分類と判定する。なお、予測装置100は、行動パターン間の類似度の判定には、例えばコサイン類似度など種々の類似度計算に関する技術を用いる。
図1に示す例において、予測装置100は、ユーザ分類T2の行動パターンAP2を、予測対象ユーザの行動パターンAP4と類似度が最も高い行動パターンと判定する。これにより、予測装置100は、ユーザ分類T2のユーザに共通する興味であると推定された旅行を、予測対象ユーザの興味と予測する。
このように、第1の実施形態に係る予測装置100は、予測対象ユーザの位置情報に基づいて、予測対象ユーザの興味を予測することができる。そのため、予測装置100は、予測対象ユーザの興味に関連する情報が無い場合や不足している場合であっても、予測対象ユーザの位置情報に基づいて予測対象ユーザの興味を予測することができる。
従来、例えばユーザのコンテンツ閲覧履歴に基づく興味に応じて当該ユーザに対して適切なコンテンツを提供する技術が提供されている。しかしながら、予測対象ユーザのコンテンツ閲覧履歴が無い場合や不足している場合、予測対象ユーザのコンテンツ閲覧履歴からでは予測対象ユーザの興味を予測することは難しい。そのため、予測対象ユーザのコンテンツ閲覧履歴が無い場合や不足している場合、予測対象ユーザのコンテンツ閲覧履歴に類似するコンテンツ閲覧履歴を有する他のユーザに関連する情報を用いる場合がある。これにより、不足する予測対象ユーザのコンテンツ閲覧履歴を補って予測対象ユーザの興味を予測する。しかし、不足する予測対象ユーザのコンテンツ閲覧履歴に基づいて他のユーザとの類似性を判定する場合、類似する他のユーザを適切に判定することは難しい。また、予測対象ユーザのコンテンツ閲覧履歴が無い場合、コンテンツ閲覧履歴が類似する他のユーザを判定することができない。
第1の実施形態に係る予測装置100は、予測対象ユーザの位置情報に基づいて、予測対象ユーザの興味を予測する。上述したように、予測装置100は、複数のユーザから取得した位置情報に基づいて生成されたユーザ分類であって、複数のユーザから取得した興味に関する情報に基づく興味が関連付けられたユーザ分類を用いて、予測対象ユーザが分類されるユーザ分類を判定する。具体的には、予測装置100は、ユーザ分類の行動パターンと予測対象ユーザの行動パターンとの類似度に基づき、予測対象ユーザの行動パターンと類似度が最も高いユーザ分類を予測対象ユーザが分類されるユーザ分類とする。そして、予測装置100は、予測対象ユーザが分類されるユーザ分類の興味を予測対象ユーザの興味と予測する。つまり、予測装置100は、予測対象ユーザの位置情報に基づいて、予測対象ユーザの興味を予測することが可能となる。そのため、予測装置100は、予測対象ユーザの興味を予測する情報、例えばコンテンツの閲覧履歴が無い場合であっても、予測対象ユーザの興味を適切に予測することができる。したがって、予測装置100により予測された予測対象ユーザの興味に基づいて、予測対象ユーザに対して適切なコンテンツを提供することが可能となる。
〔2.予測システムの構成〕
次に、図2を用いて、第1の実施形態に係る予測システム1の構成について説明する。図2は、第1の実施形態に係る予測システム1の構成例を示す図である。図2に示すように、予測システム1は、ユーザ端末10と、ウェブサーバ20と、予測装置100とが含まれる。ユーザ端末10、ウェブサーバ20、及び予測装置100はネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続される。なお、図2に示した予測システム1には、複数台のユーザ端末10や、複数台のウェブサーバ20や、複数台の予測装置100が含まれてもよい。
ユーザ端末10は、ユーザによって利用される情報処理装置である。第1の実施形態に係るユーザ端末10は、例えば、スマートフォンやタブレット端末やPDA(Personal Digital Assistant)等の移動端末であり、センサにより位置情報を検出する。例えば、ユーザ端末10は、GPS(Global Positioning System)衛星と通信するGPS送受信機能を有する位置情報センサを備え、ユーザ端末10の位置情報を取得する。なお、ユーザ端末10の位置情報センサは、通信を行っている基地局の位置情報や、WiFi(登録商標)(Wireless Fidelity)の電波を用いて推定されたユーザ端末10の位置情報を取得してもよい。また、ユーザ端末10は、上記の位置情報を組み合わせてユーザ端末10の位置情報を推定してもよい。また、ユーザ端末10は、取得した位置情報をウェブサーバ20や予測装置100へ送信する。
ウェブサーバ20は、ユーザ端末10からの要求に応じてウェブページ等のコンテンツを提供する情報処理装置である。ウェブサーバ20は、ユーザ端末10からユーザの位置情報を取得する場合、ユーザ端末10のユーザの位置情報の履歴を予測装置100へ送信する。また、ウェブサーバ20は、例えば、複数のユーザ端末10のユーザの位置情報の履歴や、複数のユーザ端末10のユーザのコンテンツ閲覧履歴を予測装置100へ送信する。
予測装置100は、予測対象ユーザの位置情報の履歴から予測対象ユーザの興味を予測する。また、予測装置100は、例えば、ウェブサーバ20から取得した複数のユーザ端末10のユーザの位置情報の履歴からユーザ分類を生成する。また、予測装置100は、例えば、ウェブサーバ20から取得した複数のユーザ端末10のユーザのコンテンツ閲覧履歴からユーザ分類の興味情報を抽出する。なお、予測装置100は、ユーザ分類に関する情報、例えば行動パターンに関する情報や興味情報を、ウェブサーバ20等の外部の情報処理装置から取得してもよい。
ここで、予測システム1の処理の一例を示す。まず、ウェブサーバ20は、複数のユーザ端末10のユーザの位置情報と、複数のユーザ端末10のユーザのコンテンツ閲覧に関する情報とを収集する。予測装置100は、ウェブサーバ20が収集した複数のユーザ端末10のユーザの位置情報の履歴と、複数のユーザ端末10のユーザのコンテンツ閲覧履歴をウェブサーバ20から取得する。予測装置100は、ウェブサーバ20から取得した複数のユーザ端末10のユーザの位置情報の履歴からユーザ分類を生成する。また、予測装置100は、ウェブサーバ20から取得した複数のユーザ端末10のユーザのコンテンツ閲覧履歴からユーザ分類の興味情報を抽出し、対応するユーザ分類に関連付ける。その後、ウェブサーバ20は、興味を予測したいユーザである予測対象ユーザの位置情報の履歴を、予測装置100へ送信する。予測装置100は、予測対象ユーザの位置情報の履歴を取得した場合、予測対象ユーザの位置情報の履歴と、生成したユーザ分類に基づいて、予測対象ユーザの興味を予測する。予測装置100は、予測した予測対象ユーザの興味に関する情報をウェブサーバ20へ送信する。そして、ウェブサーバ20は、予測装置100から取得した予測対象ユーザの興味に関する情報に基づいて、予測対象ユーザの興味に応じたコンテンツを提供する。なお、予測装置100とウェブサーバ20とは、一体であってもよい。
〔3.予測装置の構成〕
次に、図3を用いて、第1の実施形態に係る予測装置100の構成について説明する。図3は、第1の実施形態に係る予測装置100の構成例を示す図である。図3に示すように、予測装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、ユーザ端末10やウェブサーバ20との間で情報の送受信を行う。
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。第1の実施形態に係る記憶部120は、図3に示すように、ユーザ情報記憶部121と、ユーザ分類情報記憶部122とを有する。
(ユーザ情報記憶部121)
第1の実施形態に係るユーザ情報記憶部121は、ユーザ情報としてユーザ毎に抽出された行動パターンに関する情報や興味情報を記憶する。また、ユーザ情報記憶部121は、ユーザ毎の行動パターンを抽出するために用いるユーザの位置情報(例えば図14に示すような緯度経度情報)や、ユーザ毎の興味情報を抽出するために用いるユーザのコンテンツ閲覧履歴等を記憶してもよい。図4には、ユーザ情報記憶部121に記憶されるユーザ情報の一例を示す。図4に示すように、ユーザ情報記憶部121は、ユーザ情報として、「ユーザID」、「ユーザ分類」、「行動パターン」、「興味情報」・・・といった項目を有する。
「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。なお、ユーザ情報記憶部121は、同一のユーザが複数台のユーザ端末10を使用する場合であっても、同一のユーザと識別可能であれば同じユーザIDとして記憶してもよい。
「ユーザ分類」は、そのユーザが分類されるユーザ分類を示す。例えば、図4に示す例において、ユーザID「U01」により識別されるユーザは、ユーザ分類「T1」に分類されることを示す。また、ユーザID「U02」により識別されるユーザは、ユーザ分類「T2」に分類されることを示す。
「行動パターン」は、そのユーザの位置情報の履歴から得られる行動パターンを示す。図4に示す例では、ユーザ情報記憶部121は、「行動パターン」として、そのユーザの位置情報の履歴から抽出した複数の傾向項目毎の発生確率を記憶する。具体的には、ユーザ情報記憶部121は、「行動パターン」として、複数の傾向項目である「H1」、「H2」、「H3」・・・それぞれの発生確率を記憶する。なお、図4に示す複数の傾向項目「H1」、「H2」、「H3」・・・は、図1に示すものと同様である。例えば、ユーザ情報記憶部121には、ユーザID「U01」により識別されるユーザの行動パターンにおいて、傾向項目「H1」の発生確率が「0%」であり、傾向項目「H2」の発生確率が「40%」であり、傾向項目「H3」の発生確率が「0%」であること等が記憶される。ここで、傾向項目の発生確率が大きい程、そのユーザが傾向項目に対応する行動を行う可能性が高い、つまり傾向項目に対応する行動を行う習慣や癖(併せて「傾向」と称する場合がある)があることが示される。つまり、ユーザID「U01」により識別されるユーザは、傾向項目「H2」に対応する行動を行う傾向があり、傾向項目「H1」や「H3」に対応する行動を行う傾向がないことが示される。
「興味情報」は、所定の対象に対するユーザの興味の有無を示す。図4に示す例では、ユーザ情報記憶部121は、「興味情報」として、所定の対象を「車」、「旅行」、「コスメ」・・・とし、そのユーザが「車」、「旅行」、「コスメ」・・・に対して興味を有するか否かを記憶する。具体的には、ユーザ情報記憶部121は、ユーザが興味を有すると推定される対象に対しては「1」を、ユーザが興味を有しないと推定される対象に対しては「0」を記憶する。例えば、ユーザ情報記憶部121には、ユーザID「U01」により識別されるユーザは、「車」及び「コスメ」に対して興味を有し、「旅行」に対して興味を有しないこと等が記憶される。
(ユーザ分類情報記憶部122)
第1の実施形態に係るユーザ分類情報記憶部122は、ユーザ分類情報としてユーザ分類毎の行動パターンに関する情報や興味情報を記憶する。図5には、ユーザ分類情報記憶部122に記憶されるユーザ分類情報の一例を示す。図5に示すように、ユーザ分類情報記憶部122は、ユーザ分類情報として、「ユーザ分類」、「行動パターン」、「興味情報」・・・といった項目を有する。
「ユーザ分類」は、ユーザ分類を示す。「行動パターン」は、ユーザ分類に分類されるユーザの行動パターンを示す。「興味情報」は、所定の対象に対するユーザ分類に分類されるユーザの興味の有無を示す。
図5に示す例では、ユーザ分類情報記憶部122は、「行動パターン」として、そのユーザ分類に対応付けられた複数の傾向項目毎の発生確率を記憶する。具体的には、ユーザ分類情報記憶部122は、「行動パターン」として、複数の傾向項目である「H1」、「H2」、「H3」・・・それぞれの発生確率を記憶する。なお、図5に示す複数の傾向項目「H1」、「H2」、「H3」・・・は、図1に示すものと同様である。例えば、ユーザ分類情報記憶部122には、ユーザ分類「T2」に対応付けられた行動パターンにおいて、傾向項目「H1」の発生確率が「40%」であり、傾向項目「H2」の発生確率が「5%」であり、傾向項目「H3」の発生確率が「10%」であること等が記憶される。ここで、傾向項目の発生確率が大きい程、そのユーザ分類に分類されるユーザが傾向項目に対応する行動を行う可能性が高い、つまり傾向項目に対応する行動を行う傾向があることが分かる。つまり、ユーザ分類「T2」に分類されるユーザは、傾向項目「H1」に対応する行動を行う傾向があり、傾向項目「H2」に対応する行動を行う傾向があまりないことがわかる。
図5に示す例では、ユーザ分類情報記憶部122は、「興味情報」として、所定の対象を「車」、「旅行」、「コスメ」・・・とし、そのユーザ分類に分類されるユーザが「車」、「旅行」、「コスメ」・・・に対して興味を有するか否かを記憶する。具体的には、ユーザ分類情報記憶部122は、そのユーザ分類に分類されるユーザが興味を有すると推定される対象に対しては「1」を、そのユーザ分類に分類されるユーザが興味を有しないと推定される対象に対しては「0」を記憶する。例えば、ユーザ分類情報記憶部122には、ユーザ分類「T3」に分類されるユーザは、「コスメ」に対して興味を有し、「車」及び「旅行」に対して興味を有しないこと等が記憶される。
(制御部130)
図3の説明に戻って、制御部130は、例えば、CPUやMPU等によって、予測装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(予測プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図3に示すように、制御部130は、取得部131と、生成部132と、抽出部133と、予測部134と、送信部135とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
(取得部131)
取得部131は、センサにより検出されたユーザに関連するセンサ情報を取得する。第1の実施形態において、取得部131は、ユーザに関連するセンサ情報としてユーザの位置情報を取得する。例えば、取得部131は、予測対象ユーザの位置情報の履歴を取得する。取得部131は、予測対象ユーザの位置情報の履歴を取得した場合、取得した予測対象ユーザの位置情報の履歴を抽出部133へ送信してもよいし、ユーザ情報記憶部121に格納してもよい。また、取得部131は、予測対象ユーザの位置情報を取得した場合、抽出部133へ送信する。なお、取得部131は、複数のユーザの位置情報の履歴を取得してもよい。また、取得部131は、複数のユーザのコンテンツ閲覧履歴を取得してもよい。また、取得部131は、ユーザ分類に関する情報やユーザ分類に関連する行動パターンに関する情報や興味情報を取得してもよい。
(生成部132)
生成部132は、取得部131により複数のユーザの位置情報の履歴が取得された場合、後述する抽出部133により抽出された複数のユーザ毎に複数の傾向項目毎に対応するセンサ情報に基づいてユーザ分類を生成する。具体的には、生成部132は、複数の傾向項目毎に対応するセンサ情報の分布の類似度に基づいてユーザ分類を生成する。例えば、生成部132は、図4に示すユーザID「U01」〜「U05」等の複数のユーザ(以下、「U01のユーザ」等と称する場合がある)の行動パターンに関する情報から、図5に示すユーザ分類T1〜T4等の複数のユーザ分類を生成する。例えば、生成部132は、ユーザ分類の生成において、K平均法やコサイン類似度など種々のクラスタリング手法を適宜用いてもよい。また、生成部132は、ユーザ分類が所定の条件を満たすまで、ユーザ分類の生成を繰り返し行ってもよい。なお、予測装置100は、取得部131がユーザ分類に関する情報を取得する場合、生成部132を有さなくてもよい。
(抽出部133)
抽出部133は、第2のユーザ群のセンサ情報の履歴に基づいて、履歴に含まれる各センサ情報が内容に応じて分類され第2のユーザ群の行動の傾向を示す傾向項目を抽出し、第2のユーザ(以下、「他ユーザ」と称する)毎のセンサ情報の履歴から複数の傾向項目毎に対応するセンサ情報を抽出する。なお、第1のユーザと第2のユーザとは同一人であってもよい。第1の実施形態において、抽出部133は、他ユーザの位置情報の履歴に基づいて、履歴に含まれる各位置情報を内容に応じて分類する複数の傾向項目であって、他ユーザの行動の傾向を示すための複数の傾向項目を抽出し、他ユーザ毎のセンサ情報の履歴から複数の傾向項目毎に対応するセンサ情報を抽出する。例えば、抽出部133は、他ユーザ毎のセンサ情報の履歴から複数の傾向項目毎に対応するセンサ情報の分布として、複数の傾向項目毎の発生確率を抽出する。また、抽出部133は、所定の条件を満たすまで、上記の抽出を繰り返し行ってもよい。このような、抽出部133による抽出には、例えば非特許文献1に示すHabitモデル等の機械学習等の技術を用いてもよい。例えば、抽出部133は、他ユーザ毎のセンサ情報に共通する情報に関する項目を傾向項目として抽出してもよい。例えば、抽出部133は、同じユーザ分類に属する他ユーザのセンサ情報間で共通し、異なるユーザ分類に属する他ユーザのセンサ情報間で差異がある情報に関する項目を傾向項目として抽出してもよい。また、抽出部133は、各ユーザについて複数の傾向項目毎に対応する位置情報の分布として、複数の傾向項目毎の発生確率をユーザ情報記憶部121に格納する。なお、抽出部133は、生成部132により生成されたユーザ分類が所定の条件を満たすまで、上記の抽出を繰り返し行ってもよい。また、抽出部133は、取得部131がユーザ分類に関する情報を取得する場合、上記の抽出を行わなくてもよい。抽出部133は、複数の傾向項目毎に対応するセンサ情報の検出時間や検出回数を、複数の傾向項目毎に対応するセンサ情報の分布としてもよい。
抽出部133は、取得部131により複数のユーザのコンテンツ閲覧履歴が取得された場合、複数のユーザのコンテンツ閲覧履歴からユーザ毎の興味情報を抽出してもよい。また、抽出部133は、ユーザ分類の興味情報を、当該ユーザ分類に分類される他ユーザの興味情報から抽出する。第1の実施形態において、抽出部133は、ユーザ分類の興味情報を、当該ユーザ分類に分類される複数のユーザの興味情報から抽出する。抽出部133は、抽出したユーザ分類の興味情報を当該ユーザ分類に対応付けてユーザ分類情報記憶部122に格納する。
ここで、図6を用いて、抽出部133がユーザ分類の興味情報を当該ユーザ分類に分類される他ユーザの興味情報から抽出する場合を説明する。図6は、ユーザ分類の興味抽出の一例を示す図である。図6中に行動パターン及び興味を示す、U01、U04、U05等のユーザは、図4に示すように、同一のユーザ分類T1に分類されるユーザである。ここで、U01のユーザは、興味として、「車」や「コスメ」等を有し、「旅行」を有さない。また、U04のユーザは、興味として、「車」や「旅行」等を有し、「コスメ」を有さない。また、U05のユーザは、興味として、「車」等を有し、「旅行」や「コスメ」を有さない。図6に示す例において、抽出部133は、U01、U04、U05等のユーザ分類T1に分類される全ユーザが共通して興味を有する対象である「車」を、ユーザ分類T1の興味情報として対応付ける。
なお、抽出部133は、ユーザ分類T1の興味情報に、ユーザ分類T1に分類されるユーザであって最もコンテンツの閲覧履歴が多いユーザの興味情報を用いてもよい。また、抽出部133は、ユーザ分類T1の行動パターンに、ユーザ分類T1に分類されるユーザであってコンテンツの閲覧履歴が多い方から所定の人数(例えば、5人など)のユーザに共通する興味情報を用いてもよい。また、抽出部133は、ユーザ分類T1の興味情報に、ユーザ分類T1に分類される全ユーザのうち所定の人数(例えば、5人など)のユーザに共通する興味情報を用いてもよい。
また、図6に示す例において、抽出部133は、ユーザ分類T1の行動パターンAP1に、ユーザ分類T1に分類されるユーザの行動パターンの平均を用いる。例えば、ユーザ分類T1の行動パターンAP1に、U01のユーザの行動パターンAP5、U04のユーザの行動パターンAP6、U05のユーザの行動パターンAP7等の平均を用いる。なお、抽出部133は、ユーザ分類T1の行動パターンには、ユーザ分類T1に分類されるユーザであって最も位置情報の閲覧が多いユーザの行動パターンを用いてもよい。また、抽出部133は、ユーザ分類T1の行動パターンに、ユーザ分類T1に分類されるユーザであって位置情報の閲覧が多い方から所定の人数(例えば、5人など)のユーザの行動パターンを用いてもよい。また、抽出部133は、ユーザ分類T1の行動パターンに、ユーザ分類T1に分類されるユーザの位置情報の閲覧の多寡に基づいて重み付された行動パターンの平均、いわゆる加重平均を用いてもよい。
また、抽出部133は、ユーザのセンサ情報の履歴から、複数の傾向項目毎に対応するセンサ情報を抽出する。第1の実施形態において、抽出部133は、予測対象ユーザの位置情報の履歴から、複数の傾向項目毎に対応するセンサ情報を抽出する。また、抽出部133は、取得部131がユーザ分類に関する情報を取得する場合、他ユーザの位置情報の履歴から、上記の抽出を行わなくてもよい。
図7を用いて、抽出部133が予測対象ユーザの位置情報の履歴から、複数の傾向項目毎に対応する位置情報の分布、すなわち行動パターンを抽出する場合を説明する。図7は、行動パターンの抽出の一例を示す図である。なお、図7に示す予測対象ユーザの位置情報の地図M2は、図1に示す地図M1と同様の範囲を示す。図7に示す地図M2には、位置情報が取得された複数の地点Pが示される。なお、図7においては一つの地点のみにPを付し、他の地点については省略する。抽出部133は、図7に示す地図M2中の複数の傾向項目H1〜H8に含まれる地点Pに基づいて、予測対象ユーザの位置情報の履歴から、複数の傾向項目毎に対応するセンサ情報を抽出し、複数の傾向項目毎の発生確率を抽出する。図7に示す地図M2において、傾向項目H1,H3,H4,H5には地点Pが含まれており、傾向項目H2,H6,H7,H8には地点Pが含まれていない。図7に示す例において、抽出部133は、地図M2に示される予測対象ユーザの位置情報から予測対象ユーザの行動パターンAP4を抽出する。ここに、図7に示す予測対象ユーザの行動パターンAP4は、図1に示す行動パターンAP4と同様であり、地図M2中の領域H1に位置する確率が35%であり、領域H3に位置する確率が10%であり、領域H4に位置する確率が45%であり、領域H5に位置する確率が10%であることを示す。
(予測部134)
予測部134は、取得部131により取得されたユーザのセンサ情報の履歴から得られる行動パターンと、他ユーザに関連するセンサ情報の履歴から得られる行動パターンに応じて他ユーザが分類されたユーザ分類の興味情報とに基づいて、ユーザの興味を予測する。第1の実施形態において、予測部134は、抽出部133により抽出された予測対象ユーザにおける複数の傾向項目毎に対応するセンサ情報の分布と、ユーザ分類毎に対応付けられた複数の傾向項目毎に対応するセンサ情報の分布との類似度に基づき予測対象ユーザが分類されるユーザ分類の興味情報により、予測対象ユーザの興味を予測する。具体的には、予測部134は、抽出部133により抽出された予測対象ユーザにおける複数の傾向項目毎の発生確率と、ユーザ分類毎に対応付けられた複数の傾向項目毎の発生確率との類似度に基づき予測対象ユーザが分類されるユーザ分類の興味情報により、予測対象ユーザの興味を予測する。
例えば、予測部134は、図1に示す例において、ユーザ分類T1,T2,T3等の行動パターンと予測対象ユーザの行動パターンとの類似度に基づき、予測対象ユーザの行動パターンと類似度が最も高いユーザ分類を予測対象ユーザが分類されるユーザ分類とする。なお、予測部134は、行動パターン間の類似度の判定には、例えばコサイン類似度など種々の類似度計算に関する技術を用いてもよい。図1に示す例において、予測部134は、ユーザ分類T2の行動パターンを、予測対象ユーザの行動パターンと類似度が最も高い行動パターンと判定する。そして、予測部134は、ユーザ分類T2のユーザに共通する興味であると推定された旅行を、予測対象ユーザの興味と予測する。
(送信部135)
送信部135は、例えば、予測部134により生成された予測情報をウェブサーバ20へ送信する。具体的には、送信部135は、予測部134により予測された予測対象ユーザの興味が旅行であることを示す情報をウェブサーバ20へ送信する。
〔4.予測処理のフロー〕
次に、図8を用いて、第1の実施形態に係る予測システム1による予測処理の手順について説明する。図8は、第1の実施形態に係る予測システム1による予測処理手順を示すフローチャートである。
図8に示すように、予測装置100は、複数のユーザの位置情報の履歴を取得する(ステップS101)。そして、予測装置100は、取得した複数のユーザの位置情報の履歴から複数の傾向項目を抽出する(ステップS102)。そして、予測装置100は、抽出した複数の傾向項目により示される各ユーザの行動パターンに基づいて、ユーザ分類を生成する(ステップS103)。
また、予測装置100は、複数のユーザのコンテンツ閲覧履歴を取得する(ステップS104)。そして、予測装置100は、取得した複数のユーザのコンテンツ閲覧履歴から興味情報を抽出し、ユーザ分類に関連付ける(ステップS105)。なお、ステップS101における複数のユーザの位置情報の履歴の取得、及びステップS104における複数のユーザのコンテンツ閲覧履歴の取得は、同時に行ってもよいし、ステップS104をステップS101よりも先に行ってもよい。また、予測装置100は、ユーザ分類に関する情報を取得する場合、ステップS101〜S105の処理を行わなくてもよい。
そして、予測装置100は、予測対象ユーザの位置情報の履歴を取得した場合(ステップS106)、予測対象ユーザが属するユーザ分類を予測する(ステップS107)。そして、予測装置100は、ユーザ分類の興味情報から予測対象ユーザの興味を予測する(ステップS108)。その後、予測装置100は、予測した予測対象ユーザの興味を予測情報としてウェブサーバ20へ送信する(ステップS109)。
〔5.変形例〕
上述した第1の実施形態に係る予測システム1は、上記第1の実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、予測システム1の他の実施形態について説明する。
〔5−1.時間を含む傾向項目〕
上述した第1の実施形態において、予測装置100は、ユーザの位置情報のみに基づく傾向項目により示される行動パターンの類似性に基づいて、ユーザの興味を予測する。しかしながら、予測装置100は、ユーザの位置情報に他の情報を加味した傾向項目により示される行動パターンの類似性に基づいて、ユーザの興味を予測してもよい。この点について、図9を用いて説明する。図9は、変形例に係る行動パターンの抽出の一例を示す図である。なお、図9に示す例では、ユーザの位置情報に当該位置情報を取得した時間に関する情報を加味する場合を示す。また、図9に示す予測対象ユーザの位置情報は、図1に示す予測対象ユーザの位置情報と同様である。
図9に示す地図M3には、複数のユーザの位置情報と当該位置情報が取得された時間とに基づいて抽出された傾向項目H11〜H18に対応する、領域H11〜H18が含まれる。ここで、図9の地図M3中において、領域H11と領域H17とは、地理的に同じ領域を示す。図9に示す例において、傾向項目H11は、「午前に領域H11に位置する」ことを内容とする傾向項目であり、傾向項目H17は、「午後に領域H17に位置する」ことを内容とする傾向項目である。このように、傾向項目H11とH17とは地理的には同じ位置を対象とするが、時間的には異なる時点を対象とする。また、図9の地図M3中において、領域H14と領域H18とは、地理的に同じ領域を示すが、傾向項目H14は「午前に領域H14に位置する」ことを内容とする傾向項目であり、傾向項目H18は、「午後に領域H18に位置する」ことを内容とする傾向項目である。このように、傾向項目H14とH18とは地理的には同じ位置を対象とするが、時間的には異なる時点を対象とする。
予測装置100は、位置情報と当該位置情報が取得された時間とに基づいて抽出された傾向項目H11〜H18を用いて、予測対象ユーザのセンサ情報の履歴から、傾向項目H11〜H18毎に対応するセンサ情報の分布を抽出し、傾向項目H11〜H18毎の発生確率を抽出する。図9に示す予測対象ユーザの行動パターンAP8は、傾向項目H11〜H18毎の発生確率を示す。ここに、図9に示す予測対象ユーザの行動パターンAP8は、地図M3中の領域H11に午前に位置する確率が20%であり、領域H13に位置する確率が10%であり、領域H14に午前に位置する確率が15%であり、領域H15に位置する確率が10%であり、領域H17に午後に位置する確率が15%であり、領域H18に午後に位置する確率が30%であることを示す。一方、図1に示す予測対象ユーザの行動パターンAP4は、地図M1中の領域H1に位置する確率が35%であり、領域H3に位置する確率が10%であり、領域H4に位置する確率が45%であり、領域H5に位置する確率が10%であることを示す。このように、位置情報と当該位置情報が取得された時間とに基づいて傾向項目を抽出した場合、ユーザの行動パターンをより細かく分類することが可能となる。これにより、予測装置100は、より適切に予測対象ユーザが分類されるユーザ分類を判定することが可能となる。したがって、予測装置100は、より適切に予測対象ユーザの興味を予測することが可能となる。
〔5−2.位置情報を概念化した傾向項目〕
上述した第1の実施形態において、予測装置100は、緯度経度等によるユーザの絶対的な位置情報に基づく傾向項目により示される行動パターンの類似性に基づいて、ユーザの興味を予測する。言い換えると、第1の実施形態において、予測装置100は、ユーザが緯度経度で示される地球上のどこに位置するかに基づく傾向項目により示される行動パターンの類似性に基づいて、ユーザの興味を予測する。しかしながら、予測装置100は、目的に応じてユーザの位置情報を概念化した情報に基づく傾向項目により示される行動パターンの類似性に基づいて、ユーザの興味を予測してもよい。この点について、図10を用いて説明する。図10は、変形例に係る行動パターンの抽出の他の一例を示す図である。なお、図10に示す予測対象ユーザの位置情報は、図1に示す予測対象ユーザの位置情報と同様である。
図10に示す例では、ユーザの位置情報が持つ役割に基づく傾向項目により示される行動パターンの類似性に基づいて、ユーザの興味を予測する場合を示す。ここでいう位置情報が持つ役割とは、「家」、「オフィス」、「通勤経由地」、「レジャースポット」、「旅行先」など、そのユーザの生活における各位置が持つ各ユーザ独自の機能を意味する。つまり、あるユーザにとって「家」を示す位置も、他のユーザにとっては「オフィス」や「旅行先」である等、ユーザ毎に各位置が持つ機能は異なる場合がある。言い換えると、位置情報を「家」、「オフィス」などの各位置が持つ役割に概念化する。これにより、予測装置100は、異なる地域に居住するユーザであっても、生活スタイルが類似するユーザを同じユーザ分類に分類することが可能となる。
図10に示す例において、傾向項目H21は、「家を示す領域H21に位置する」ことを内容とする傾向項目であり、傾向項目H22は、「オフィスを示す領域H22に位置する」ことを内容とする傾向項目である。また、傾向項目H23は、「通勤経由地を示す領域H23に位置する」ことを内容とする傾向項目であり、傾向項目H24は、「レジャースポットを示す領域H24に位置する」ことを内容とする傾向項目である。また、傾向項目H25は、「旅行先を示す領域H25に位置する」ことを内容とする傾向項目であり、傾向項目H26〜H28は、「その他の役割1〜3を示す領域H26〜H28に位置する」ことを内容とする傾向項目である。
予測装置100は、複数のユーザの位置情報が持つ役割に基づいて抽出された傾向項目H21〜H28を用いて、予測対象ユーザの位置情報の履歴及び他の予測対象ユーザの位置情報の履歴から、傾向項目H21〜H28毎に対応するセンサ情報を抽出し、傾向項目H21〜H28毎の発生確率を抽出する。ここで、図10に示す予測対象ユーザの位置情報を示す地図M4及び他の予測対象ユーザの位置情報を示す地図M5には、傾向項目H21〜H28に対応する、領域H21〜H28が含まれる。
図10の地図M4中において、領域H23,H26〜H28は含まれていない。つまり、予測対象ユーザの位置情報の履歴には、傾向項目H23,H26〜H28に対応する役割を持つ位置情報が含まれていないことを示す。例えば、予測対象ユーザの位置情報の履歴には、傾向項目H23に該当する位置情報が含まれないことを示す。また、図10の地図M5中において、領域H24,H26〜H28は含まれていない。つまり、他の予測対象ユーザの位置情報の履歴には、傾向項目H24,H26〜H28に対応する役割を持つ位置情報が含まれていないことを示す。例えば、他の予測対象ユーザの位置情報の履歴には、傾向項目H24に該当する位置情報が含まれないことを示す。図10の地図M4及びM5に示す例のように、位置情報が持つ役割に基づいて抽出された傾向項目を用いることにより、それぞれのユーザの生活スタイルに応じて、同じ傾向項目に対応する領域が異なる位置になる場合がある。例えば、図10中の地図M4において予測対象ユーザの家を示す領域H21は地図の略中央部に位置するが、図10中の地図M5において他の予測対象ユーザの家を示す領域H21は地図M5の左下部に位置する。
図10に示す予測対象ユーザの行動パターンAP9は、傾向項目H21〜H28毎の発生確率を示す。ここに、図10に示す予測対象ユーザの行動パターンAP9は、地図M4中の家を示す領域H21に位置する確率が35%であり、オフィスを示す領域H22に位置する確率が45%であり、レジャースポットを示す領域H24に位置する確率が10%であり、旅行先を示す領域H25に位置する確率が10%であることを示す。一方、図10に示す他の予測対象ユーザの行動パターンAP10は、地図M5中の家を示す領域H21に位置する確率が30%であり、オフィスを示す領域H22に位置する確率が50%であり、通勤経由地を示す領域H23に位置する確率が15%であり、旅行先を示す領域H25に位置する確率が5%であることを示す。
図10の地図M4及びM5に位置情報を示す予測対象ユーザ及び他の予測対象ユーザのように位置情報が大きく異なるユーザであっても、位置情報の役割に応じた傾向項目に基づく行動パターンは類似度が高い場合がある。このように、位置情報の役割に応じた傾向項目に基づく行動パターンは類似度が高い場合、位置情報が異なるユーザであっても、同じユーザ分類のユーザとして分類することが可能となる。すなわち、予測装置100は、生活スタイルに即して予測対象ユーザが分類されるユーザ分類を判定することが可能となる。したがって、予測装置100は、より適切に予測対象ユーザの興味を予測することが可能となる。なお、どのような領域をどの役割と推定するかについては、種々の従来技術を適宜用いてもよい。例えば、夜から朝まで近似する位置情報が取得される領域を家と推定してもよい。また、例えば、平日の日中に近似する位置情報が取得される領域をオフィスと推定してもよい。
〔5−3.興味情報〕
上記第1の実施形態において、予測装置100は、対象を車、旅行、コスメ等とした興味情報を用いて、予測対象ユーザの興味を予測する。しかしながら、予測装置100は、ユーザの興味に関する種々の対象を興味情報としてもよい。例えば、予測装置100は、地域を限定した対象を興味情報としてもよい。具体的には、予測装置100は、「関東地方の天気」、「大阪のイベント」などの地域を限定した対象を興味情報としてもよい。
〔5−4.ユーザに関連するセンサ情報〕
上記第1の実施形態において、予測装置100は、ユーザに関連するセンサ情報としてユーザの位置情報を用いる。上記第1の実施形態においては、ユーザ端末10が主にGPSによりユーザの位置情報を取得する例を示したが、位置情報の取得はWiFi(登録商標)のフィンガープリントや、Bluetooth(登録商標)や赤外線により取得できる情報、いわゆるビーコン等の種々の情報をユーザの位置情報をしてもよい。また、予測装置100は、ユーザの位置情報に限らず、ユーザに関する種々の情報を用いてもよい。例えば、予測装置100は、ユーザに関連するセンサ情報としてユーザの加速度情報を用いてもよい。この場合、予測装置100は、例えば、ユーザが所有するユーザ端末10に搭載された加速度センサにより検出されたユーザの加速度情報を取得する。また、予測装置100は、ユーザに関連するセンサ情報として位置情報センサの反応回数や加速度センサの反応回数を用いてもよい。また、予測装置100は、ユーザに関連するセンサ情報であればどのような情報用いてもよく、例えば、照度、気温、湿度、音量など種々の情報を用いてもよい。
〔5−5.その他〕
上記第1の実施形態において、予測装置100は、生成されたユーザ分類を用いて、予測対象ユーザの興味を予測する。しかしながら、予測装置100は、予測対象ユーザの位置情報の履歴を含めた複数のユーザの位置情報の履歴からユーザ分類を生成してもよい。具体的には、予測装置100は、予測対象ユーザの位置情報の履歴を含めた複数のユーザの位置情報の履歴から、複数の傾向項目を抽出する。そして、予測装置100は、抽出した複数の傾向項目により示される各ユーザの行動パターンに基づいて、ユーザ分類を生成する。これにより、予測装置100は、予測対象ユーザの行動パターンを含めて傾向項目を抽出することができる。また、予測装置100は、ユーザ分類が生成された時点で、予測対象ユーザのユーザ分類を判定できる。したがって、予測装置100は、予測対象ユーザの行動パターンを含めて生成されたユーザ分類に基づいて、予測対象ユーザの興味を予測できる。
〔6.効果〕
上述してきたように、第1の実施形態に係る予測装置100は、取得部131と、予測部134とを有する。取得部131は、センサにより検出された第1のユーザに関連するセンサ情報を取得する。予測部134は、取得部131により取得された第1のユーザに関連するセンサ情報の履歴から得られる行動パターンと、第2のユーザに関連するセンサ情報の履歴から得られる行動パターンに応じて第2のユーザが分類されたユーザ分類の興味情報とに基づいて、第1のユーザの興味を予測する。
これにより、第1の実施形態に係る予測装置100は、第1のユーザのセンサ情報の履歴から得られる行動パターンとユーザ分類の行動パターンに基づいて、第1のユーザに関する情報である第1のユーザの興味を適切に予測することができる。
また、第1の実施形態に係る予測装置100において、予測部134は、第1のユーザに関連するセンサ情報の履歴から得られる行動パターンと、第2のユーザに関連するセンサ情報の履歴から得られる行動パターンとに基づいて、第1のユーザが属するユーザ分類を予測する。
これにより、第1の実施形態に係る予測装置100は、ユーザのセンサ情報の履歴から得られる行動パターンとユーザ分類の行動パターンに基づいて、ユーザの属するユーザ分類を適切に予測することができる。
また、第1の実施形態に係る予測装置100は、抽出部133を有する。抽出部133は、第2のユーザ群に関連するセンサ情報の履歴に基づいて、履歴に含まれる各センサ情報が内容に応じて分類され第2のユーザ群の行動の傾向を示す傾向項目を抽出し、複数の他ユーザ毎のセンサ情報の履歴から複数の傾向項目毎に対応するセンサ情報を抽出する。また、予測部134は、抽出部133により抽出された複数の傾向項目毎に対応するセンサ情報の分布に基づいて第2のユーザが分類されたユーザ分類毎の興味情報を用いて、第1のユーザの興味を予測する。
これにより、第1の実施形態に係る予測装置100は、第1のユーザの行動の傾向を示す複数の傾向項目毎に対応するセンサ情報の分布に基づいたユーザ分類を用いることにより、第1のユーザの興味を適切に予測することができる。
また、第1の実施形態に係る予測装置100において、抽出部133は、第1のユーザのセンサ情報の履歴から、複数の傾向項目毎に対応するセンサ情報を抽出する。また、予測部134は、抽出部133により抽出された第1のユーザにおける複数の傾向項目毎に対応するセンサ情報の分布と、ユーザ分類毎に対応付けられた複数の傾向項目毎に対応するセンサ情報の分布との類似度に基づき第1のユーザが分類されるユーザ分類の興味情報により、第1のユーザの興味を予測する。
これにより、第1の実施形態に係る予測装置100は、第1のユーザの複数の傾向項目毎に対応するセンサ情報の分布と、ユーザ分類毎に対応付けられた複数の傾向項目毎に対応するセンサ情報の分布との類似度に基づいて第1のユーザを分類することにより、第1のユーザの興味を適切に予測することができる。
また、第1の実施形態に係る予測装置100において、抽出部133は、ユーザ分類の興味情報を、当該ユーザ分類に分類される第2のユーザの興味情報から抽出する。
これにより、第1の実施形態に係る予測装置100は、ユーザ分類に分類される第2のユーザの興味情報に基づいたユーザ分類の興味情報を用いることにより、第1のユーザの興味を適切に予測することができる。
また、第1の実施形態に係る予測装置100において、取得部131は、第1のユーザのセンサ情報として、センサにより検出された第1のユーザの位置情報を取得する。予測部134は、取得部131により取得された第1のユーザの位置情報の履歴から得られる行動パターンと、第2のユーザの位置情報の履歴から得られる行動パターンに応じて第2のユーザが分類されたユーザ分類の興味情報とに基づいて、第1のユーザの興味を予測する。
これにより、第1の実施形態に係る予測装置100は、第1のユーザの位置情報の履歴から得られる行動パターンとユーザ分類の行動パターンに基づいて、第1のユーザの興味を適切に予測することができる。
(第2の実施形態)
〔1.予測処理〕
まず、図11を用いて、第2の実施形態に係る予測処理の一例について説明する。図11は、第2の実施形態に係る予測処理の一例を示す図である。予測装置200は、ユーザの位置情報に含まれるユーザの複数の滞在地点のうち、ユーザが一の滞在地点である移動元に位置する所定の時刻からユーザが他の滞在地点である移動先に位置する所定の時刻までの時間を予測時間として予測する。本実施形態において、予測装置200は、移動元における滞在時間と、移動元から移動先への移動時間とを合わせた時間を予測時間として予測する。言い換えると、予測装置200は、予測時間として、移動元にユーザが到達したと想定される時点から、他の滞在地点である移動先にユーザが到達したと想定される時点までの時間(以下、「遷移時間」と称する場合がある)を予測する。つまり、予測装置200は、ユーザに関する情報として、移動元にユーザが到達したと想定される時点から移動先にユーザが到達したと想定される時点までの時間を予測する。図11に示す例では、複数の滞在地点のうちオフィスを移動元とし、家を移動先として、ユーザがオフィスに到達してから家に到達したと想定される時点までの時間を予測する場合を示す。
図11中の時間軸TA1には、ユーザの位置情報が取得された位置情報、つまり処理前の位置情報に対応する時点PT1〜PT9が示される。ここで、図11中に示す時点PT1,PT2に対応する位置情報は、ユーザがオフィスに位置する時点において取得された位置情報であり、時点PT3〜PT6に対応する位置情報は、ユーザが移動している時点において取得された位置情報であり、時点PT7〜PT9に対応する位置情報は、ユーザが家に位置する時点において取得された位置情報であることを示す。つまり、ユーザが時点PT1,PT2において位置するオフィス及びユーザが時点PT7〜PT9において位置する家は、予測装置200により予測されたユーザの滞在地点である。なお、予測装置200による滞在地点の抽出の詳細については後述する。
まず、予測装置200は、処理前の位置情報からユーザの移動に関する位置情報を除外する(ステップS21)。図11に示す例においては、時点PT3〜PT6に対応する移動に関する位置情報が除外される。これにより、図11中の移動除外処理後の時間軸TA2には、滞在地点であるオフィスの位置情報に対応する時点PT1,PT2、及び滞在地点である家の位置情報に対応する時点PT7〜PT9が残る。なお、予測装置200による移動に関する位置情報の除外の詳細については後述する。
まず、予測装置200は、移動除外処理後の位置情報から、各滞在地点において重複する位置情報を除外する(ステップS22)。具体的には、予測装置200は、各滞在地点における最先の時点に対応する位置情報以外を除外する。図11に示す例においては、時点PT2,及び時点PT8,PT9に対応する位置情報が除外される。これにより、図11中の重複除外処理後の時間軸TA3には、滞在地点であるオフィスにおいて最も早く取得された位置情報に対応する時点PT1、及び滞在地点である家において最も早く取得された位置情報に対応する時点PT7が残る。
その後、予測装置200は、残った時点PT1及び時点PT7に基づきオフィスから家到達時への遷移時間を予測する(ステップS23)。具体的には、時点PT1と時点PT7との時間差を求めることにより、ユーザがオフィスに到達してから家に到達したと想定される時点までの時間を予測する。
このように、第2の実施形態に係る予測装置200は、ユーザの位置情報の履歴に基づいて、一の滞在地点である移動元にユーザが到達したと想定される時点から、他の滞在地点である移動先にユーザが到達したと想定される時点までの時間を予測することができる。なお、図11においては、一組の時点PT1と時点PT7との時間差を求めることにより、ユーザがオフィスに到達してから家に到達したと想定される時点までの時間を予測する一例を示したが、複数組の時点間の時間差の平均を求めることにより、ユーザがある移動元に到達してから移動先へ到達するまでの時間をより適切に予測することが可能となる。また、図11においては、オフィスから家への遷移時間を予測する例を示したが、予測装置200は、複数の滞在地点が予測された場合、各滞在地点を移動元とし、他の滞在地点を移動先とすることにより、各滞在地点間の遷移時間を予測することができる。つまり、予測装置200は、ユーザが所定の滞在地点に位置する場合において、他の滞在地点のうちどの滞在地点にどのタイミングで遷移するかを予測することができる。例えば、予測装置200は、ユーザのユーザ端末11から位置情報を取得した場合、その位置情報と位置情報を取得した時間により、そのユーザが次にいつどこへ移動するのかを予測することが可能となる。また、後述する移動元からどの移動先に遷移するかを示す遷移確率も用いることにより、ユーザがある滞在地点に位置することを示す位置情報が取得された場合、予測装置200は、その位置情報が取得された時間を起点として、そのユーザがどこへどれ位の確率で移動し、かつその移動を行う場合は遷移時間が何時間かを予測することが可能となる。つまり、予測装置200は、ユーザが未来のどのタイミングにどこに向かうかを予測できる。また、予測装置200は、次の遷移も予測することができるため、連鎖的にユーザの行動を予測することができる。したがって、予測装置200は、ユーザの所定の期間(例えば1日など)の行動を予測することができる。このように予測装置200は、ユーザの所定の期間の行動、すなわちスケジュールを予測することができるため、例えば、予測装置200による予測をコンテンツ配信に用いる場合、ユーザに適切なタイミングで適切なコンテンツを配信等することも可能となる。
従来、例えば短い間隔で取得されるユーザの位置情報の履歴(以下、「密な位置情報の履歴」と称する場合がある)に基づいて、ユーザの移動を判定し、その移動に要する時間等を予測する技術が提供されている。また、例えば短い間隔で取得されるユーザの位置情報に基づいて、次の滞在地点を予測する技術も提供されている。これにより、ユーザが次の滞在地点への移動に要する時間が予測される。しかしながら、このような従来の技術においては、ユーザが移動を開始することにより移動が判定され、移動に要する時間等を予測するため、ユーザの位置が現在の滞在地点である移動元から次の滞在地点である移動先に移動する時間を、予め予測することは困難である。また、ユーザが移動を開始した場合であっても、移動先によって移動に要する時間が異なるため、ユーザの位置が移動元から移動先に移動する時間を、予め予測することは困難である。
第2の実施形態に係る予測装置200は、ユーザの位置情報の履歴に基づいて、一の滞在地点である移動元にユーザが到達したと想定される時点から、他の滞在地点である移動先にユーザが到達したと想定される時点までの時間を予測する。つまり、予測装置200は、ユーザの位置情報の履歴に基づいて、予め滞在地点間の遷移時間を予測することが可能となる。具体的には、予測装置200は、ユーザから取得した位置情報が一の滞在地点であった場合、その位置情報を取得した時点を当該滞在地点にユーザが到達した時点と想定して、他の滞在地点への遷移時間を予測することが可能となる。また、予測装置200は、移動元から各移動先への遷移時間をそれぞれ予測する。つまり、予測装置200は、移動先ごとに現時点において位置する滞在地点である移動元に滞在する時間を予測することができる。また、予測装置200は、ユーザから取得した位置情報が一の滞在地点であった場合、当該滞在地点から他の滞在地点への遷移時間を予測し、さらに他の滞在地点から別の滞在地点への遷移時間を予測することが可能となる。言い換えると、予測装置200は、ユーザから取得した位置情報が一の滞在地点であった場合、将来当該ユーザがどのような移動を行うかに関して時間を含めて予測することが可能となる。
また、第2の実施形態に係る予測装置200は、例えば短い間隔でユーザの位置情報が取得されず、間欠的に不定期にユーザの位置情報が取得された場合であっても、間欠的に取得されたユーザの位置情報の履歴(以下、「疎な位置情報の履歴」と称する場合がある)に基づいて移動元から移動先への遷移時間を予測することができる。具体的には、予測装置200は、疎な位置情報の履歴から抽出した時点間の遷移時間を統合することにより、各滞在地点を移動元とし、他の滞在地点を移動先とすることにより、各滞在地点間の遷移時間を予測することができる。このように、予測装置200は、ユーザの位置情報の履歴が密な位置情報の履歴及び疎な位置情報の履歴のいずれであっても、移動元から移動先への遷移時間を予測することができる。なお、上記の例においては、移動元における滞在時間と、移動元から移動先への移動時間とを合わせた時間を予測時間として予測したが、移動先における滞在時間と、移動元から移動先への移動時間とを合わせた時間を前記予測時間として予測してもよい。この場合、上記例においては、オフィスに滞在する時点PT2と家に滞在する時点PT9との時間差を求めることにより、ユーザがオフィスを出発達してから家を出発すると想定される時点までの時間を予測する。これにより、予測装置200は、ユーザの所定の期間の行動、すなわちいつどこへ移動を開始するか等のスケジュールを予測することができるため、例えば、予測装置200による予測をコンテンツ配信に用いる場合、ユーザに適切なタイミングで適切なコンテンツを配信等することも可能となる。また、ユーザが一の滞在地点である移動元に位置する所定の時刻やユーザが他の滞在地点である移動先に位置する所定の時刻を、ユーザが滞在地点に位置する時間の中間としてもよいし、同じ滞在地点における連続する位置情報の中間の時刻としてもよいし、同じ滞在地点における連続する位置情報の時刻の平均としてもよい。
〔2.予測システムの構成〕
次に、図12を用いて、第2の実施形態に係る予測システム2の構成について説明する。図12は、第2の実施形態に係る予測システム2の構成例を示す図である。図12に示すように、予測システム2は、ユーザ端末11と、ウェブサーバ21と、予測装置200とが含まれる。ユーザ端末11、ウェブサーバ21、及び予測装置200はネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続される。なお、図12に示した予測システム2には、複数台のユーザ端末11や、複数台のウェブサーバ21や、複数台の予測装置200が含まれてもよい。
ユーザ端末11は、ユーザによって利用される情報処理装置である。第2の実施形態に係るユーザ端末11は、例えば、スマートフォンやタブレット端末やPDA(Personal Digital Assistant)等の移動端末であり、センサにより位置情報を検出する。例えば、ユーザ端末11は、GPS(Global Positioning System)衛星と通信するGPS送受信機能を有する位置情報センサを備え、ユーザ端末11の位置情報を取得する。なお、ユーザ端末11の位置情報センサは、通信を行っている基地局の位置情報や、WiFi(登録商標)(Wireless Fidelity)の電波を用いて推定されたユーザ端末11の位置情報を取得してもよい。また、ユーザ端末11は、上記の位置情報を組み合わせてユーザ端末11の位置情報を推定してもよい。また、ユーザ端末11は、GPSに限らず、移動する速度や距離を取得できれば種々のセンサを用いてもよい。例えば、ユーザ端末11は、移動している速度を加速度センサから取得してもよい。また、ユーザ端末11は、移動距離を歩数計のような歩数を数える機能により算出したりしてもよい。例えば、ユーザ端末11は、歩数計のカウント数とユーザの想定される歩幅とにより、移動距離を算出してもよい。ユーザ端末11は、上記の情報を予測装置100へ送信し、予測装置100により上記の算出を行ってもよい。また、ユーザ端末11は、取得した位置情報をウェブサーバ21や予測装置200へ送信する。
ウェブサーバ21は、ユーザ端末11からの要求に応じてウェブページ等のコンテンツを提供する情報処理装置である。ウェブサーバ21は、ユーザ端末11からユーザの位置情報を取得する場合、ユーザ端末11のユーザの位置情報の履歴を予測装置200へ送信する。
予測装置200は、取得したユーザの位置情報の履歴に基づいて、ユーザの複数の滞在地点を予測し、複数の滞在地点のうち一の滞在地点である移動元にユーザが到達したと想定される時点から、他の滞在地点である移動先にユーザが到達したと想定される時点までの時間を予測する。
ここで、予測システム2の処理の一例を示す。予測装置200は、ユーザの位置情報の履歴を例えばウェブサーバ21から取得した場合、ユーザの複数の滞在地点を予測し、複数の滞在地点のうち一の滞在地点である移動元にユーザが到達したと想定される時点から、他の滞在地点である移動先にユーザが到達したと想定される時点までの時間を予測する。予測装置200は、予測したユーザの位置情報をウェブサーバ21から受信した場合、予測したユーザの位置情報に対応する滞在地点から他の滞在地点への遷移時間に関する情報をウェブサーバ21へ送信する。そして、ウェブサーバ21は、予測装置200から取得したユーザの遷移時間に基づいて、ユーザに対して適切なタイミングでコンテンツを提供する。なお、予測装置200とウェブサーバ21とは、一体であってもよい。
〔3.予測装置の構成〕
次に、図13を用いて、第2の実施形態に係る予測装置200の構成について説明する。図13は、第2の実施形態に係る予測装置200の構成例を示す図である。図13に示すように、予測装置200は、通信部210と、記憶部220と、制御部230とを有する。
通信部210は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部210は、ネットワークNと有線または無線で接続され、ユーザ端末11やウェブサーバ21との間で情報の送受信を行う。
(記憶部220)
記憶部220は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。第2の実施形態に係る記憶部220は、図13に示すように、位置情報記憶部221と、滞在情報記憶部222とを有する。
(位置情報記憶部221)
第2の実施形態に係る位置情報記憶部221は、例えばユーザ端末11から取得したユーザの位置情報を記憶する。図14には、位置情報記憶部221に記憶されるユーザの位置情報の一例を示す。図14に示すように、位置情報記憶部221は、位置情報として、「日時」、「緯度」、「経度」といった項目を有する。
「日時」は、その位置情報が取得された日時を示す。例えば、「日時」には、ユーザ端末11の位置情報センサにより位置情報が取得された日時が用いられる。また「緯度」は、その位置情報の緯度を示す。また「経度」は、その位置情報の経度を示す。例えば、位置情報記憶部221には、日時「2014/04/01 0:35:10」に取得され、緯度が「35.521238」であり、経度が「139.583099」である位置情報や、日時「2014/04/01 7:20:40」に取得され、緯度が「35.500612」であり、経度が「139.560434」である位置情報が記憶される。
(滞在情報記憶部222)
第2の実施形態に係る滞在情報記憶部222は、ユーザの滞在情報である各滞在地点間の遷移確率及び遷移時間を示す遷移モデルを記憶する。なお、遷移確率とは、ユーザが一の滞在地点から他の滞在地点のうち対応する滞在地点へ移動する確率を示す。例えば、移動元が「家」であり、移動先が「オフィス」である場合の遷移確率が「0.4」である場合、家から他の滞在地点のうちオフィスへ移動する確率が40%であることを示す。
図15には、滞在情報記憶部222に記憶されるユーザの滞在情報の一例を示す。図15に示すように、滞在情報記憶部222は、ユーザの滞在情報として、曜日・祝日及び時間毎に分割された遷移モデルを記憶する。
図15に示す例において、「月曜日の0時(遷移確率/遷移時間)」には、月曜日の0時台に取得されたユーザの位置情報に基づく遷移モデルが記憶される。「祝日の23時(遷移確率/遷移時間)」には、祝日の23時台に取得されたユーザの位置情報に基づく遷移モデルが記憶される。このように、曜日・祝日「月、火、水、木、金、土、日、祝日」及び時間「0時〜23時」毎に遷移モデルが記憶される。具体的には、「月曜日の0時」、「月曜日の1時」、「月曜日の2時」、「月曜日の3時」・・・「祝日の22時」、「祝日の23時」毎に遷移モデルが記憶される。したがって、図15に示す例において、滞在情報記憶部222には、各曜日・祝日及び時間に対応する192個の遷移モデルが記憶される。
図15に示す例において、「移動元」に示す列には、移動元となる滞在地点である「家」、「オフィス」、「その他0」・・・「その他n」が対応する。「移動先」に示す行には、移動先となる滞在地点である「家」、「オフィス」、「その他0」・・・「その他n」が対応する。例えば、「月曜日の0時」の遷移モデルにおいて、「移動元」が「家」、「移動先」が「オフィス」に対応する「0.75/10.5」は、月曜日の0時台における家からオフィスへの遷移確率及び遷移時間を示す。具体的には、月曜日の0時台にユーザが家に到達したと想定される場合、その時点からのオフィスへの遷移時間、及び遷移確率を示す。つまり、「月曜日の0時」の遷移モデル中の「移動元」が「家」、「移動先」が「オフィス」に対応する「0.75/10.5」は、月曜日の0時台にユーザが家に到達したと想定される場合、家からオフィスへの遷移時間は10.5時間であり、オフィスへ移動する確率は75%であることを示す。また、「祝日の23時」の遷移モデル中の「移動元」が「家」、「移動先」が「オフィス」に対応する「0.9/10」は、祝日の23時台にユーザが家に到達したと想定される場合、家からオフィスへの遷移時間は10時間であり、オフィスへ移動する確率は90%であることを示す。
(制御部230)
図13の説明に戻って、制御部230は、例えば、CPUやMPU等によって、予測装置200内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(予測プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部230は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図13に示すように、制御部230は、取得部231と、抽出部232と、予測部233と、送信部234とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部230の内部構成は、図13に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部230が有する各処理部の接続関係は、図13に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
(取得部231)
取得部231は、ユーザの位置情報を取得する。取得部231は、予測対象ユーザの位置情報の履歴を取得した場合、位置情報記憶部221に格納する。
(抽出部232)
抽出部232は、位置情報記憶部221に記憶されたユーザの位置情報の履歴から、取得された時点が連続する二つの位置情報に基づく二地点間を移動する速さが所定の閾値未満の場合、二つの位置情報を抽出する。また、抽出部232は、抽出部232により抽出されたユーザの位置情報の履歴から、取得された時点が連続する位置情報であって連続する位置情報に基づく地点間の距離が閾値未満の複数の位置情報のうち、取得された時点が最先の位置情報を抽出する。なお、抽出部232が、ユーザの位置情報の履歴から取得された時点が連続する二つの位置情報に基づく二地点間を移動する速さが所定の閾値未満の場合、二つの位置情報を抽出する処理は、図11に示す時間軸TA2における移動除外処理に対応するため、以下、移動除外処理と称する。また、抽出部232が、移動除外処理により抽出されたユーザの位置情報の履歴から、取得された時点が連続する位置情報であって連続する位置情報に基づく地点間の距離が閾値未満の複数の位置情報のうち、取得された時点が最先の位置情報を抽出する処理は、図11に示す時間軸TA3における重複除外処理に対応するため、以下、重複除外処理と称する。
図16を用いて、抽出部232による移動除外処理及び重複除外処理を説明する。図16に示す地図M21には、ユーザの位置情報が取得された複数の地点Pが示される。なお、図16に示す地図M21においては一つの地点のみにPを付し、他の地点については省略する。まず、抽出部232は、移動除外処理により地図M21中の地点Pから移動中の位置情報と推定される地点Pを除外する。なお、抽出部232は、連続する位置情報に基づく二地点間の距離は、例えばHubenyの簡易式など種々の手法により二地点の緯度・経度から距離を算出してもよい。抽出部232は、算出した距離に基づいて二地点間を移動した速さ(≧0)を算出する。図16に示す例においては、抽出部232は、算出した距離に基づいて二地点間を移動した速度ΔVのノルムを算出する。そして、抽出部232は、当該二地点間を移動した速度ΔVのノルムが所定の閾値Vthresh未満の場合、その二地点間を抽出する。図11に示す例においては、時点PT1に対応する位置情報及び時点PT2に対応する位置情報が抽出される。また、図11に示す例においては、時点PT7に対応する位置情報、時点PT8に対応する位置情報、及びPT9に対応する位置情報、つまり時点PT7,PT8,及びPT9にそれぞれ対応する位置情報が抽出される。これにより、図11に示す例において、移動中の位置情報と推定される時点PT3〜PT6にそれぞれ対応する位置情報が除外される。図16に示す地図M21においては、例えば、地図の中央部を右上から左下へ斜めに連続する複数の地点Pが移動中の位置情報に対応する地点Pとして除外される。
抽出部232は、重複除外処理により、移動除外処理後の地図M21中の地点Pから、取得された時点が連続する位置情報に基づく地点間の距離が閾値未満の複数の位置情報のうち、取得された時点が最先の位置情報以外を除外する。具体的には、抽出部232は、取得された時点が連続し、上述のように算出した二地点間の距離であるΔDが所定の閾値Dthresh未満の複数の位置情報(以下、「連続位置情報群」と称する場合がある)のうち、取得された時点が最先の位置情報を抽出する。図11に示す例においては、同じ連続位置情報群に含まれる時点PT1に対応する位置情報及び時点PT2に対応する位置情報のうち、時点PT1に対応する位置情報が抽出される。また、図11に示す例においては、同じ連続位置情報群に含まれる時点PT7,PT8,及びPT9にそれぞれ対応する位置情報のうち、時点PT7に対応する位置情報が抽出される。これにより、図11に示す例において、取得された時点が最先の位置情報に対応する時点PT1及び時点PT7以外の時点PT2,PT8,PT9にそれぞれ対応する位置情報が除外される。
図16に示す地図M22には、抽出部232が移動除外処理及び重複除外処理を行うことにより抽出された滞在地点毎の上述した最先の位置情報を含む履歴中の位置情報に対応する地点が示される。したがって、これらの地点が、抽出部232により抽出されたユーザの滞在地点となる。例えば、図16に示す地図M22には、滞在地点SP1〜SP5等の複数の滞在地点が示される。
ここで、抽出部232は、位置が近接する滞在地点は同じ滞在地点としてもよい。この点について、図17を用いて説明する。図17は滞在地点統合の一例を示す図である。図17に示す地図M23は滞在地点統合前を示しており、複数の滞在地点SPが示される。なお、図17に示す地図M23においては一つの滞在地点のみにSPを付し、他の滞在地点については省略する。例えば、図17に示す地図M23中の近接する複数の滞在地点SPについては、同じ滞在地点としてもよい。また、例えば、抽出部232は、位置が近接する滞在地点は同じ滞在地点として位置を統合としてもよい。図17に示す地図M23中の近接する複数の滞在地点SPの位置については、当該複数の滞在地点を統合し一つの位置に集約してもよい。この場合、近接する複数の滞在地点SPの位置の平均を当該統合後の滞在地点の位置としてもよい。図17に示す地図M24は、近接する複数の滞在地点SPの統合後を示しており、図17に示す例においては、滞在地点SP10に統合される。この場合、図17に示す例における複数の滞在地点SPに対応する位置情報の位置(緯度、経度)は、滞在地点SP10に示す位置(緯度、経度)となる。例えば、抽出部232は、1ユーザにつき、滞在地点の個数を最大25個としてもよい。なお、移動先における滞在時間と、移動元から移動先への移動時間とを合わせた時間を予測時間として予測する場合、抽出部232は、重複除外処理により、取得された時点が連続する位置情報に基づく地点間の距離が閾値未満の複数の位置情報のうち、取得された時点が最後の位置情報以外を除外してもよい。すなわち、抽出部232は、連続位置情報群の中から取得された時点が最後の位置情報以外を除外してもよい。また、抽出部232は、目的に応じて連続位置情報群の中から中間の位置情報を取得してもよいし、連続位置情報群すべての平均時間及び位置を抽出してもよい。なお、重複除外処理により、連続位置情報群の中からどのような位置情報を抽出するかを決める条件は統一してもよい。
(予測部233)
予測部233は、取得部231により取得されたユーザの位置情報の履歴に基づいて抽出されたユーザの複数の滞在地点のうち、ユーザが一の滞在地点である移動元に位置する所定の時刻からユーザが他の滞在地点である移動先に位置する所定の時刻までの時間を予測時間として予測する。具体的には、予測部233は、移動元における滞在時間、または移動先における滞在時間と、移動元から移動先への移動時間とを合わせた時間を予測時間として予測する。例えば、予測部233は、抽出部232により抽出されたユーザの複数の滞在地点間の遷移時間を予測する。また、予測部233は、ユーザの位置情報の履歴に基づいて、移動元から移動先へ移動する確率を予測する。例えば、予測部233は、抽出部232により抽出されたユーザの複数の滞在地点間の遷移確率を予測する。
まず、図18を用いて、予測部233による滞在地点の役割の予測について説明する。予測部233は、抽出部232により抽出された滞在地点の役割を予測する。予測部233は、3時〜7時を早朝、7時〜10時を朝、10時〜14時を昼、14時〜18時を夕方、18時〜22時を夜、22時〜3時を深夜とする時間帯に基づいて、滞在地点の役割を予測してもよい。なお、上記のX時〜Y時は、X時以降Y時未満を意味し、Y時は含まれない。例えば、予測部233は、深夜(22時〜3時)や早朝(3時〜7時)において位置情報が取得されるユーザの滞在地点をユーザの家と推定してもよい。また、予測部233は、休日において位置情報が取得されるユーザの滞在地点をユーザの家と推定してもよい。また、例えば、平日の日中(10時〜18時)において位置情報が取得されるユーザの滞在地点をユーザのオフィスと推定してもよい。なお、どのような位置をどの役割と推定するかについては、種々の従来技術を適宜用いてもよい。図18に示す地図M25においては、滞在地点SP1がユーザの「家」と予測され、滞在地点SP2がユーザの「オフィス」と予測され、滞在地点SP5が滞在地点「その他0」と予測され、滞在地点SP4が滞在地点「その他1」と予測される。なお、予測部233は、滞在地点「その他」については対応する位置情報が取得された時点が現在時刻に近い順に番号付けを行ってもよい。このように、予測部233は、各滞在地点の役割を予測する。
また、予測部233は、滞在地点間の遷移時間を予測するために、ユーザの複数の滞在地点間の遷移確率及び遷移時間を示す遷移モデルを生成する。例えば、予測部233は、抽出部232により抽出された上述した最先の位置情報を含む履歴に基づいて、曜日・祝日「月、火、水、木、金、土、日、祝日」及び時間「0時〜23時」毎に遷移モデルを生成する。具体的には、予測部233は、「月曜日の0時」、「月曜日の1時」、「月曜日の2時」、「月曜日の3時」・・・「祝日の22時」、「祝日の23時」毎の遷移モデルを生成する。したがって、図15に示す例において、予測部233は、各曜日・祝日及び時間に対応する192個の遷移モデルを生成する。また、予測部233は、生成した遷移モデルを滞在情報記憶部222に記憶する。なお、上述した遷移モデルは一例であって、予測部233は、目的に応じて所定の条件で分割された遷移モデルを適宜生成してもよい。例えば、予測部233は、「平日・休日」及び時間「0時〜23時」毎に遷移モデルを生成してもよい。また、予測部233は、曜日・祝日「月、火、水、木、金、土、日、祝日」及び時間帯「午前、午後」毎に遷移モデルを生成してもよい。
ここで、図19を用いて、予測処理における遷移モデル生成までの処理手順について説明する。図19は、第2の実施形態に係る予測処理における遷移モデル生成までの処理手順を示すフローチャートである。まず、取得部231は、ユーザの位置情報の履歴を取得する(ステップS201)。なお、取得部231は、間欠的に不定期に取得したユーザの位置情報を位置情報記憶部221に格納し、ユーザの位置情報の履歴としてもよい。
次に、抽出部232は、ユーザの位置情報の履歴に基づいて、連続する二地点間を移動したときの速さが所定の閾値未満の地点を抽出する(ステップS202)。つまり、抽出部232は、移動除外処理を行い、移動中の位置情報と推定される地点を除外する。その後、抽出部232は、連続して位置情報が取得された地点間の距離が閾値未満である複数の位置情報のうち、位置情報が取得された時点が最先の位置情報を抽出する(ステップS203)。つまり、抽出部232は、重複除外処理を行い、取得された時点が連続する位置情報に基づく地点間の距離が閾値未満の複数の位置情報のうち、取得された時点が最先の位置情報以外を除外する。そして、抽出部232は、抽出した位置情報の履歴に基づいて、ユーザがよく行く場所(滞在地点)を特定する(ステップS204)。
その後、予測部233は、滞在地点を役割で分類する(ステップS205)。具体的には、予測部233は、抽出部232により抽出され特定された滞在地点の役割を予測する。そして、予測部233は、ユーザの遷移モデルを生成する(ステップS206)。具体的には、予測部233は、ユーザの複数の滞在地点間の遷移確率及び遷移時間を示す遷移モデルを生成する。
ここから、図20〜図23を用いて、予測部233が予測処理に用いる遷移モデルを行列の概念として説明する。図20は、遷移モデルにおける遷移確率の一例を示す図である。具体的には、図20は、遷移モデルにおける遷移確率を行列の形式により示す。図20に示す行列MT1は、滞在地点である「家」、「オフィス」、「その他0」・・・「その他n−1」、「その他n」間の遷移確率を示す。例えば、行列MT1の1行2列目の成分PHWは、家からオフィスへの遷移確率を示す。例えば、図15に示す例において、「月曜日の0時」の遷移モデルにおいては、「移動元」が「家」、「移動先」が「オフィス」に対応する遷移確率「0.75」となる。
図21は、遷移モデルにおける遷移時間の一例を示す図である。具体的には、図21は、遷移モデルにおける遷移時間を行列の形式により示す。図21に示す行列MT2は、滞在地点である「家」、「オフィス」、「その他0」・・・「その他n−1」、「その他n」間の遷移時間を示す。例えば、行列MT2の2行1列目の成分dWHは、オフィスから家への遷移時間を示す。例えば、図15に示す例において、「月曜日の0時」の遷移モデルにおいては、「移動元」が「オフィス」、「移動先」が「家」に対応する遷移時間「7」となる。
図22は、遷移モデルにおける遷移時間の算出の一例を示す図である。図22中の行列MT3は、平均計算前の遷移時間の行列を示し、行列MT4は、平均計算後の遷移時間の行列を示す。図22中の行列MT3に示すように、例えば、「移動元」が「家」、「移動先」が「オフィス」に対応する遷移時間が複数取得される。図22の行列MT3に示す例において、「移動元」が「オフィス」、「移動先」が「家」に対応する遷移時間は、「438(分)」、「502(分)」、「473(分)」、「508(分)」、「433(分)」、「505(分)」、「503(分)」、「490(分)」、「454(分)」の9個の遷移時間が含まれる。そのため、予測部233は、「移動元」が「オフィス」、「移動先」が「家」に対応する遷移時間は、当該9個の遷移時間の平均である「478.4(分)」とする。これにより、予測部233は、平均計算前の遷移時間の行列MT3から平均計算後の遷移時間の行列MT4を生成する。
図23は、遷移モデルの一例を示す図である。具体的には、図23は、曜日・祝日「月、火、水、木、金、土、日、祝日」及び時間「0時〜23時」毎に生成された遷移モデルを行列の形式により示す。例えば、行列MT5は、「月曜日の0時」の遷移モデルにおける遷移確率を示し、行列MT6は、「月曜日の0時」の遷移モデルにおける遷移時間を示す。また、行列MT7は、「月曜日の1時」の遷移モデルにおける遷移確率を示し、行列MT8は、「月曜日の1時」の遷移モデルにおける遷移時間を示す。また、行列MT9は、「祝日の23時」の遷移モデルにおける遷移確率を示し、行列MT10は、「祝日の23時」の遷移モデルにおける遷移時間を示す。
そして、予測部233は、ユーザの位置情報の履歴から生成された複数の遷移モデルから、所定の日時に基づき一の遷移モデルを選択し、選択した遷移モデルが所定の条件を満たすまで他の遷移モデルを結合し、選択した遷移モデルに基づいて、移動元に到達したと想定される時点から移動先に到達したと想定される時点までの時間を予測する。すなわち、予測部233は、選択した遷移モデルが所定の条件を満たすまで他の遷移モデルを結合し、選択した遷移モデルに基づいて、移動元から移動先への遷移時間を予測する。予測部233は、例えば、取得部231によりユーザの位置情報が取得された日時を、所定の日時とする。また、予測部233は、予測対象時間と予測対象位置を取得した場合、上述した遷移モデルを用いて、予測対象位置を移動元として予測対象時間に基づいて各移動先への遷移時間を予測する。その後、予測部233は、予測した遷移時間に基づいて予測情報を生成する。例えば、予測部233は、予測対象位置に対応する滞在地点を移動元とし、他の滞在地点を移動先として、各移動先への遷移確率及び遷移時間に関する情報を予測情報として生成する。また、予測部233は、予測対象位置に対応する滞在地点を移動元とし、最も遷移確率の高い滞在地点を移動先とする遷移時間に関する情報を予測情報として生成してもよい。
(送信部234)
送信部234は、予測部233により生成された予測情報を例えばウェブサーバ21へ送信する。例えば、送信部234は、予測部233により生成された予測情報として予測対象位置に対応する滞在地点を移動元とし、他の滞在地点を移動先として、各移動先への遷移確率及び遷移時間に関する情報を送信する。また、送信部234は、予測部233により生成された予測情報として、予測対象位置に対応する滞在地点を移動元とし、最も遷移確率の高い滞在地点を移動先とする遷移時間に関する情報を送信してもよい。
〔4.予測処理のフロー〕
次に、図24及び図25を用いて、第2の実施形態に係る予測システム2による遷移モデル生成後の予測処理の手順について説明する。図24は、第2の実施形態に係る予測システム2による遷移モデル生成後の予測処理手順を示すフローチャートである。図25は、遷移モデルの結合の一例を示す図である。図25中の行列MT11〜MT14は、遷移モデルにおける遷移確率を示す、図20中の遷移モデルにおける遷移確率を示す行列MT1に対応する。
図24に示すように、予測装置200は、予測対象日時及び位置を取得する(ステップS301)。そして、予測装置200は、予測対象日時に対応する遷移モデルを選択する(ステップS302)。図25に示す例において、予測対象日時は、「月曜日の7:13」であるため、「月曜日の7時」の遷移モデルが選択される。なお、図25に示す行列MT11は、「月曜日の7時」の遷移モデルにおける遷移確率を示す。
そして、予測装置200は、選択した遷移モデルが所定の条件を満たさない場合(ステップS303:No)、関連する他の遷移モデルと結合する(ステップS304)。例えば、予測装置200は、選択した遷移モデルと同じ曜日の時間帯である遷移モデルや、選択した遷移モデルと同じ時間帯であって他の曜日である遷移モデルを、関連する他の遷移モデルとしてもよい。図25に示す例において、選択した「月曜日の7時」の遷移モデルにおける遷移確率を示す行列MT11は、全ての成分が「0」である。すなわち、月曜日の7時台に取得されたユーザの位置情報に基づく遷移モデルでは、ユーザの移動元から移動先への遷移時間を予測できない。そのため、図25に示す例においては、「月曜日の7時」の遷移モデルを他の遷移モデルと結合する。例えば、選択した「月曜日の7時」の遷移モデルを同じ月曜日の朝の時間帯の遷移モデルである「月曜日の8時」の遷移モデルや「月曜日の9時」の遷移モデルと結合する。図25に示す例において、行列MT12は、選択した「月曜日の7時」の遷移モデルと「月曜日の8時」の遷移モデルや「月曜日の9時」の遷移モデルとを結合した「月曜日の朝」の遷移モデルにおける遷移確率を示す。また、例えば、選択した「月曜日の7時」の遷移モデルを同じ「7時」であって平日の遷移モデルである「火曜日の7時」の遷移モデル、「水曜日の7時」の遷移モデル、「木曜日の7時」の遷移モデル、「金曜日の7時」の遷移モデルと結合する。図25に示す例において、行列MT13は、選択した「月曜日の7時」の遷移モデルと「火曜日の7時」の遷移モデル、「水曜日の7時」の遷移モデル、「木曜日の7時」の遷移モデル、「金曜日の7時」の遷移モデルとを結合した「平日の7時」の遷移モデルにおける遷移確率を示す。
予測装置200は、ステップS303における所定の条件として、予測対象位置に対応する滞在地点を移動元とした場合に、複数の移動先への遷移確率が0でないことを条件としてもよい。例えば、図25に示す例において、予測対象位置である移動元を「オフィス」とした場合、行列MT12または行列MT13において対応する2行目中に0でない成分が1つ以下である場合(ステップS303:No)、さらに結合を行う。また、予測装置200は、ステップS303における所定の条件として、予測対象位置に対応する滞在地点を移動元とした場合に、当該移動元からの全移動先の数(=全滞在地点の数−1(移動元))に対する0でない遷移確率の数の割合である密度が、所定の閾値以上含まれることを条件としてもよい。以下、閾値を0.5とした場合について説明する。例えば、予測装置200は、ある移動元からの全移動先の数が10であり、0でない遷移確率の数が3である場合、密度は0.3(=3/10)であり、所定の条件を満たさないと判定する。具体的には、全滞在地点の数が11であり、行列MT12の2行目中に0でない成分の数が3である場合、密度は0.3となる。また、予測装置200は、ある移動元からの全移動先の数が10であり、0でない遷移確率の数が6である場合、密度は0.6(=6/10)であり、所定の条件を満たすと判定する。具体的には、全滞在地点の数が11であり、行列MT12の2行目中に0でない成分の数が6である場合、密度は0.6となる。これにより、予測装置200は、選択した遷移モデルを結合し、より適切に予測処理をすることができる。なお、上記ステップS303〜S304の結合処理は、遷移モデルの遷移確率及び遷移時間を併せて行ってもよいし、遷移確率と遷移時間とを個別に行ってもよい。
そして、図25に示す例において、行列MT14は、さらに結合を行った「平日の朝」の遷移モデルにおける遷移確率を示す。例えば、図25に示す例において、予測対象位置である移動元を「オフィス」とした場合、行列MT14において対応する2行目中には0でない複数の成分があるため、選択した遷移モデルは上述した結合により所定の条件を満たすため(ステップS303:Yes)、予測装置200は、予測対象日時・位置及び選択した遷移モデルであって上述した結合後の遷移モデルに基づき予測情報を生成する(ステップS305)。図25に示す例においては、選択した遷移モデルであり結合された「平日の朝」の遷移モデルに基づいて予測情報を生成する。その後、予測装置200は、生成した予測情報をウェブサーバ21へ送信する(ステップS306)。
〔5.効果〕
上述してきたように、第2の実施形態に係る予測装置200は、取得部231と、予測部233とを有する。取得部231は、ユーザの位置情報を取得する。予測部233は、取得部231により取得されたユーザの位置情報に含まれるユーザの複数の滞在地点のうち、ユーザが一の滞在地点である移動元に位置する所定の時刻から前記ユーザが他の滞在地点である移動先に位置する所定の時刻までの時間を予測時間として予測する予測する。
これにより、第2の実施形態に係る予測装置200は、ユーザの位置情報の履歴に基づいて、移動元にユーザが到達したと想定される時点から移動先にユーザが到達したと想定される時点までの時間を適切に予測することができるため、ユーザに関する情報として、ユーザが所定の滞在地点に位置する場合において、他の滞在地点のうちどの滞在地点にどのタイミングで遷移するかを適切に予測することができる。
また、第2の実施形態に係る予測装置200において、予測部233は、移動元における滞在時間、または移動先における滞在時間と、移動元から移動先への移動時間とを合わせた時間を予測時間として予測する。
これにより、第2の実施形態に係る予測装置200は、ユーザの位置情報の履歴に基づいて、移動元にユーザが到達したと想定される時点から移動先にユーザが到達したと想定される時点までの時間を適切に予測することができるため、ユーザに関する情報として、ユーザが所定の滞在地点に位置する場合において、他の滞在地点のうちどの滞在地点にどのタイミングで遷移するかを適切に予測することができる。
また、第2の実施形態に係る予測装置200は、抽出部232を有する。抽出部232は、ユーザの位置情報の履歴から、取得された時点が連続する二の位置情報に基づく二地点間を移動する速さが所定の閾値未満の場合、移動元または移動先として二の位置情報を抽出する。
これにより、第2の実施形態に係る予測装置200は、位置情報に基づく二地点間を移動する速さが所定の閾値未満である二つの位置情報を抽出することにより、ユーザが移動中と推定される位置情報が除外され、より適切に移動元にユーザが到達したと想定される時点から移動先にユーザが到達したと想定される時点までの時間を適切に予測することができる。
また、第2の実施形態に係る予測装置200において、抽出部232は、抽出部232により抽出されたユーザの位置情報の履歴から、取得された時点が連続する位置情報であって連続する位置情報に基づく地点間の距離が所定の閾値未満の複数の位置情報のうち、所定の条件を満たす位置情報を移動元または移動先として抽出する。
これにより、第2の実施形態に係る予測装置200は、取得された時点が連続する位置情報であって連続する位置情報に基づく地点間の距離が所定の閾値未満の複数の位置情報のうち、取得された時点が最先の位置情報を抽出することにより、滞在地点の最先の位置情報以外が除外され、より適切に移動元にユーザが到達したと想定される時点から移動先にユーザが到達したと想定される時点までの時間を適切に予測することができる。
また、第2の実施形態に係る予測装置200において、抽出部232は、所定の条件を満たす位置情報として、取得された時点が最先または最後の位置情報を抽出する。
これにより、第2の実施形態に係る予測装置200は、取得された時点が連続する位置情報であって連続する位置情報に基づく地点間の距離が所定の閾値未満の複数の位置情報のうち、取得された時点が最先の位置情報を抽出することにより、滞在地点の最先の位置情報以外が除外され、より適切に移動元にユーザが到達したと想定される時点から移動先にユーザが到達したと想定される時点までの時間を適切に予測することができる。
また、第2の実施形態に係る予測装置200において、予測部233は、ユーザの位置情報の履歴に基づいて、移動元から移動先へ移動する確率を予測する。
これにより、第2の実施形態に係る予測装置200は、ユーザの位置情報の履歴に基づいて、ユーザに関する情報として、移動元から移動先にユーザが移動する確率を適切に予測することができる。
また、第2の実施形態に係る予測装置200において、予測部233は、ユーザの位置情報の履歴から生成された複数の遷移モデルから、所定の日時に基づき一の遷移モデルを選択し、選択した遷移モデルが所定の条件を満たすまで他の遷移モデルと結合し、選択した遷移モデルに基づいて、移動元に到達したと想定される時点から移動先に到達したと想定される時点までの時間を予測する。
これにより、第2の実施形態に係る予測装置200は、所定の日時に基づいて選択した選択モデルを条件を満たすまで他の選択モデルと結合することにより予測処理に用いる遷移モデルを適切に選択することができ、より適切に移動元にユーザが到達したと想定される時点から移動先にユーザが到達したと想定される時点までの時間を適切に予測することができる。
また、第2の実施形態に係る予測装置200において、予測部233は、取得部231によりユーザの位置情報が取得された日時を、所定の日時とする。
これにより、第2の実施形態に係る予測装置200は、ユーザの位置情報が取得された日時に基づいて、移動元にユーザが到達したと想定される時点から移動先にユーザが到達したと想定される時点までの時間を適切に予測することができる。
第2の実施形態に係る予測装置200において、予測部233は、取得部231により取得されたユーザの位置情報に含まれるユーザの複数の滞在地点と当該位置情報が取得された時間とに基づいて、ユーザが所定の滞在地点に位置する場合において、他の滞在地点のうちいずれの滞在地点にいずれのタイミングで移動するかを予測する。
これにより、第2の実施形態に係る予測装置200は、ユーザの位置情報の履歴に基づいて、移動元にユーザが到達したと想定される時点から移動先にユーザが到達したと想定される時点までの時間を適切に予測することができるため、ユーザに関する情報として、ユーザが所定の滞在地点に位置する場合において、他の滞在地点のうちどの滞在地点にどのタイミングで遷移するかを適切に予測することができる。
(第1〜2の実施形態について)
〔1.ハードウェア構成〕
上述してきた第1の実施形態に係る予測装置100や第2の実施形態に係る予測装置200は、例えば図26に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図26は、予測装置100や予測装置200の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータをネットワークNを介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が第1の実施形態に係る予測装置100や第2の実施形態に係る予測装置200として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130や制御部230の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の行に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
〔2.その他〕
また、上記各実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上述してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
1 予測システム
100 予測装置
121 ユーザ情報記憶部
122 ユーザ分類情報記憶部
130 制御部
131 取得部
132 生成部
133 抽出部
134 予測部
135 送信部
2 予測システム
200 予測装置
221 位置情報記憶部
222 滞在情報記憶部
230 制御部
231 取得部
232 抽出部
233 予測部
234 送信部
N ネットワーク

Claims (15)

  1. ユーザの位置情報を取得する取得部と、
    前記取得部により取得された前記ユーザの位置情報に含まれる前記ユーザの複数の滞在地点のうち、前記ユーザが一の滞在地点である移動元に位置する所定の時刻から前記ユーザが他の滞在地点である移動先に位置する所定の時刻までの時間を予測時間として予測する予測部と、
    前記ユーザの位置情報の履歴から、取得された時点が連続する二の位置情報に基づく二地点間を移動する速さが所定の閾値未満の場合、前記移動元または前記移動先として前記二の位置情報を抽出する抽出部と、
    を備え
    前記抽出部は、
    抽出したユーザの位置情報の履歴から、取得された時点が連続する位置情報であって連続する位置情報に基づく地点間の距離が所定の閾値未満の複数の位置情報のうち、取得された時点が最先または最後の位置情報を前記移動元または前記移動先として抽出することを特徴とする予測装置。
  2. ユーザの位置情報を取得する取得部と、
    前記取得部により取得された前記ユーザの位置情報に含まれる前記ユーザの複数の滞在地点のうち、前記ユーザが一の滞在地点である移動元に位置する所定の時刻から前記ユーザが他の滞在地点である移動先に位置する所定の時刻までの時間を予測時間として、前記ユーザの位置情報の履歴から生成された複数の遷移モデルから、所定の日時に基づき一の遷移モデルを選択し、前記選択した遷移モデルが所定の条件を満たすまで他の遷移モデルと結合し、前記選択した遷移モデルに基づいて、予測する予測部と、
    を備えたことを特徴とする予測装置。
  3. 前記予測部は、
    前記移動元における滞在時間、または前記移動先における滞在時間と、前記移動元から前記移動先への移動時間とを合わせた時間を前記予測時間として予測する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の予測装置。
  4. 前記ユーザの位置情報の履歴から、取得された時点が連続する二の位置情報に基づく二地点間を移動する速さが所定の閾値未満の場合、前記移動元または前記移動先として前記二の位置情報を抽出する抽出部、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の予測装置。
  5. 前記抽出部は、
    前記抽出部により抽出されたユーザの位置情報の履歴から、取得された時点が連続する位置情報であって連続する位置情報に基づく地点間の距離が所定の閾値未満の複数の位置情報のうち、所定の条件を満たす位置情報を前記移動元または前記移動先として抽出する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の予測装置。
  6. 前記抽出部は、
    前記所定の条件を満たす位置情報として、取得された時点が最先または最後の位置情報を抽出する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の予測装置。
  7. 前記予測部は、
    前記ユーザの位置情報の履歴に基づいて、前記移動元から前記移動先へ移動する確率を予測する、
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の予測装置。
  8. 前記予測部は、
    前記ユーザの位置情報の履歴から生成された複数の遷移モデルから、所定の日時に基づき一の遷移モデルを選択し、前記選択した遷移モデルが所定の条件を満たすまで他の遷移モデルと結合し、前記選択した遷移モデルに基づいて、前記予測時間を予測する、
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の予測装置。
  9. 前記予測部は、
    前記取得部によりユーザの位置情報が取得された日時を、前記所定の日時とする、
    ことを特徴とする請求項8に記載の予測装置。
  10. ユーザの位置情報を取得する取得部と、
    前記取得部により取得された前記ユーザの位置情報に含まれる前記ユーザの複数の滞在地点と当該位置情報であって、取得された時点が最先または最後に対応する各滞在地点の位置情報が取得された時間とに基づいて、前記ユーザが所定の滞在地点に位置する場合において、他の滞在地点のうちいずれの滞在地点にいずれのタイミングで移動するかを予測する予測部と、
    前記ユーザの位置情報の履歴から、取得された時点が連続する二の位置情報に基づく二地点間を移動する速さが所定の閾値未満の場合、前記複数の滞在地点のいずれかとして前記二の位置情報を抽出する抽出部と、
    を備え
    前記抽出部は、
    抽出したユーザの位置情報の履歴から、取得された時点が連続する位置情報であって連続する位置情報に基づく地点間の距離が所定の閾値未満の複数の位置情報のうち、取得された時点が最先または最後の位置情報を前記複数の滞在地点のいずれかとして抽出することを特徴とする予測装置。
  11. ユーザの位置情報を取得する取得部と、
    前記取得部により取得された前記ユーザの位置情報に含まれる前記ユーザの複数の滞在地点と当該位置情報が取得された時間と、前記ユーザの位置情報の履歴から生成された複数の遷移モデルから、所定の日時に基づき一の遷移モデルを選択し、前記選択した遷移モデルが所定の条件を満たすまで他の遷移モデルと結合し、前記選択した遷移モデルとに基づいて、前記ユーザが所定の滞在地点に位置する場合において、他の滞在地点のうちいずれの滞在地点にいずれのタイミングで移動するかを予測する予測部と、
    を備えたことを特徴とする予測装置。
  12. コンピュータが実行する予測方法であって、
    ユーザの位置情報を取得する取得工程と、
    前記取得工程により取得された前記ユーザの位置情報に含まれる前記ユーザの複数の滞在地点のうち、前記ユーザが一の滞在地点である移動元に位置する所定の時刻から前記ユーザが他の滞在地点である移動先に位置する所定の時刻までの時間を予測時間として予測する予測工程と、
    前記ユーザの位置情報の履歴から、取得された時点が連続する二の位置情報に基づく二地点間を移動する速さが所定の閾値未満の場合、前記移動元または前記移動先として前記二の位置情報を抽出する抽出工程と、
    を含み、
    前記抽出工程は、
    抽出したユーザの位置情報の履歴から、取得された時点が連続する位置情報であって連続する位置情報に基づく地点間の距離が所定の閾値未満の複数の位置情報のうち、取得された時点が最先または最後の位置情報を前記移動元または前記移動先として抽出することを特徴とする予測方法。
  13. ユーザの位置情報を取得する取得手順と、
    前記取得手順により取得された前記ユーザの位置情報に含まれる前記ユーザの複数の滞在地点のうち、前記ユーザが一の滞在地点である移動元に位置する所定の時刻から前記ユーザが他の滞在地点である移動先に位置する所定の時刻までの時間を予測時間として予測する予測手順と、
    前記ユーザの位置情報の履歴から、取得された時点が連続する二の位置情報に基づく二地点間を移動する速さが所定の閾値未満の場合、前記移動元または前記移動先として前記二の位置情報を抽出する抽出手順と、
    をコンピュータに実行させ
    前記抽出手順は、
    抽出したユーザの位置情報の履歴から、取得された時点が連続する位置情報であって連続する位置情報に基づく地点間の距離が所定の閾値未満の複数の位置情報のうち、取得された時点が最先または最後の位置情報を前記移動元または前記移動先として抽出することを特徴とする予測プログラム。
  14. コンピュータが実行する予測方法であって、
    ユーザの位置情報を取得する取得工程と、
    前記取得工程により取得された前記ユーザの位置情報に含まれる前記ユーザの複数の滞在地点のうち、前記ユーザが一の滞在地点である移動元に位置する所定の時刻から前記ユーザが他の滞在地点である移動先に位置する所定の時刻までの時間を予測時間として、前記ユーザの位置情報の履歴から生成された複数の遷移モデルから、所定の日時に基づき一の遷移モデルを選択し、前記選択した遷移モデルが所定の条件を満たすまで他の遷移モデルと結合し、前記選択した遷移モデルに基づいて、予測する予測工程と、
    を含むことを特徴とする予測方法。
  15. ユーザの位置情報を取得する取得手順と、
    前記取得手順により取得された前記ユーザの位置情報に含まれる前記ユーザの複数の滞在地点のうち、前記ユーザが一の滞在地点である移動元に位置する所定の時刻から前記ユーザが他の滞在地点である移動先に位置する所定の時刻までの時間を予測時間として、前記ユーザの位置情報の履歴から生成された複数の遷移モデルから、所定の日時に基づき一の遷移モデルを選択し、前記選択した遷移モデルが所定の条件を満たすまで他の遷移モデルと結合し、前記選択した遷移モデルに基づいて、予測する予測手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする予測プログラム。
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