JP6094222B2 - 無線通信システム及び無線デバイス - Google Patents

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本発明は、無線通信システム及び無線デバイスに関する。
近年、プラントや工場等においては、無線フィールド機器と呼ばれる無線通信が可能な現場機器(測定器、操作器)を設置し、無線フィールド機器を制御するための制御信号や無線フィールド機器で得られた測定信号等を、無線通信ネットワークを介して通信する無線通信システムが実現されている。このような無線通信システムで用いられる通信規格としては、例えば国際計測制御学会(ISA:International Society of Automation)で策定されたインダストリアル・オートメーション用無線通信規格であるISA100.11aが挙げられる。
ここで、上記の無線フィールド機器等の無線デバイスを無線通信ネットワークに参入させるには、無線デバイスに対して「プロビジョニング(Provisioning)」と呼ばれる機器情報(ネットワークパラメータ及びセキュリティパラメータ)の設定作業を行う必要がある。この「プロビジョニング」を行う手法は、無線通信ネットワークを介した無線通信を行って機器情報の設定を行うOTA(Over The Air)プロビジョニングと、無線通信ネットワークを介した無線通信とは異なる通信手段(例えば、赤外線通信等)による通信を行って機器情報の設定を行うOOB(Out-Of-Band)プロビジョニングとに大別される。
プロビジョニングが行われた無線デバイスは、無線通信ネットワークへの参入時に、無線通信システムの管理装置に向けて、ジョイン(Join)要求(無線通信ネットワークへの参入要求)を送信する。ジョイン要求を受信した管理装置は、ジョイン要求に含まれる情報を用いて認証処理を行い、認証に成功した場合にはジョイン要求を送信した無線デバイスの参入を許可し、認証に失敗した場合には参入を拒否する。このようにして、無線通信ネットワークへの参入処理が行われる。
以下の非特許文献1には、上記のOTAプロビジョニングを行う方法が幾つか規定されている。例えば、無線通信システムで管理する無線通信ネットワークを複数の無線サブネットに分割し、運用用の無線サブネット(ターゲットネットワーク)上に、プロビジョニングに用いる専用の無線サブネット(プロビジョニングネットワーク)を論理的に分離した状態に構築し、ターゲットネットワークからプロビジョニングネットワークを介してフィールド機器に機器情報を設定する方法が規定されている。
ところで、無線デバイスは、使用される国の法令に適合している必要があり、その無線出力の最大値(最大無線出力)が使用される国の法令で規定されている規制値を超えることがあってはならない。このため、前述したプロビジョニングによって、無線デバイスの最大無線出力を、無線通信システムが構築されている国(無線デバイスが使用される国)の法令で規定されている規制値以下に設定する必要がある。
前述したOOBプロビジョニングは、赤外線通信等(無線通信ネットワークを介した無線通信とは異なる通信手段)によって行われるものであることから、無線デバイスから無線信号が送信される前に最大無線出力を規制値以下に設定することが可能である。これに対し、前述したOTAプロビジョニングは、無線通信ネットワークを介した無線通信によって行われるものであることから、OOBプロビジョニングのように、無線デバイスから無線信号が送信される前に最大無線出力を規制することはできない。このため、OTAプロビジョニングを行う場合に、無線デバイスの製造時(工場出荷時)に設定された最大無線出力が規制値を超えているときには、法令に抵触してしまうという問題が生ずる。
ここで、使用される国の法令に適合した無線デバイスを個別に製造すれば、上記の問題は解消されると考えられる。しかしながら、近年においては、企業活動のグローバル化により、無線デバイスの製造が複数の国で行われるとともに、製造された無線デバイスが様々な国で使用される状況であり、無線デバイスが製造される国と無線デバイスが使用される国とを予め特定することができない。このため、各国の法令に適合した無線デバイスを個別に製造するのは困難である。
上記の問題を防止すべく、無線デバイスが使用される可能性のある国のうちの最も規制の厳しい国の法令で規定されている規制値に合わせて最大無線出力が設定された無線デバイスを製造すると、その国以外の国では無線出力が弱すぎるという状況が生じ得る。すると、例えば無線デバイスから送信されたジョイン要求が管理装置に届かず、無線デバイスが無線通信ネットワークに参入することができないという問題が生ずる。
ここで、OTAプロビジョニングを行う前に、予め作業者が無線デバイスの最大無線出力を調整する作業を行えば、以上の問題(最大無線出力が法令で規定されている規制値を超える問題、無線出力が弱すぎる問題)は何れも解消されると考えられる。しかしながら、このような作業はOOBプロビジョニングと同様の作業であることから、いわばOTAプロビジョニングに先立ってOOBプロビジョニングが行われる事態になり、作業者の作業量が著しく増大してしまうという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、各国の法令を遵守しつつ適切な無線出力を自動的に設定することが可能な無線通信システム及び無線デバイスを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の無線通信システムは、無線通信ネットワーク(N11、N12、NP)を介した無線通信が可能な無線通信システム(1〜4)において、最大無線出力を制限させるための付加情報を含む広告を前記無線通信ネットワークに送信する第1無線デバイス(14、32、42、52)と、前記広告に含まれる前記付加情報に基づいて最大無線出力を設定し、前記無線通信ネットワークを介した前記第1無線デバイスとの間の無線通信を、当該最大無線出力を超えない無線出力で行う第2無線デバイス(12、31、41、51)とを備えることを特徴としている。
この発明によると、最大無線出力を制限させるための付加情報を含む広告が第1無線デバイスから無線通信ネットワークに送信され、広告に含まれる付加情報に基づいて最大無線出力が第2無線デバイスで設定され、無線通信ネットワークを介した第1無線デバイスとの間の無線通信が最大無線出力を超えない無線出力で行われる。
また、本発明の無線通信システムは、前記第2無線デバイスが、予め規定された最小無線出力から当該最大無線出力までの範囲で、前記無線通信ネットワークを介した前記第1無線デバイスとの間の無線通信が可能になるまで徐々に無線出力を上げることを特徴としている。
ここで、本発明の無線通信システムは、前記第1無線デバイスが、国を特定する国名コードを前記付加情報として前記広告に含め、前記第2無線デバイスが、国名コードと最大無線出力とが対応付けられたテーブル(TB)を備えており、前記広告に含まれる国名コードを用いて前記テーブルを検索して設定すべき最大無線出力を得ることを特徴としている。
或いは、本発明の無線通信システムは、前記第1無線デバイスが、前記最大無線出力示す情報を前記付加情報として前記広告に含め、前記第2無線デバイスが、前記広告に含まれる最大無線出力示す情報に基づいて最大無線出力を設定することを特徴としている。
或いは、本発明の無線通信システムは、前記第1無線デバイスが、少なくとも前記第1無線デバイスから送信される無線信号の電界強度を示す電界強度情報を前記付加情報として前記広告に含め、前記第2無線デバイスが、前記広告に含まれる前記電界強度情報を用いて設定すべき最大無線出力を求めることを特徴としている。
本発明の無線デバイスは、無線通信ネットワーク(N11、N12、NP)を介した無線通信が可能な無線デバイス(12、31、41、51)において、前記無線通信ネットワークを介した無線通信を行う無線通信部(22)と、前記無線通信部で受信された広告に含まれる最大無線出力を制限させるための付加情報に基づいて最大無線出力を設定し、当該最大無線出力を超えないように前記無線通信部の無線出力を制御する制御部(24)とを備えることを特徴としている。
本発明によれば、第1無線デバイスが、最大無線出力を制限させるための付加情報を含む広告を無線通信ネットワークに送信し、第2無線デバイスが、広告に含まれる付加情報に基づいて最大無線出力を設定し、無線通信ネットワークを介した第1無線デバイスとの間の無線通信を、設定した最大無線出力を超えない無線出力で行うようにしているため、各国の法令を遵守しつつ適切な無線出力を自動的に設定することが可能であるという効果がある。
本発明の第1実施形態による無線通信システムの全体構成を示す図である。 本発明の第1実施形態においてプロビジョニング対応広告ルータから送信される広告のフォーマットを示す図である。 本発明の第1実施形態による無線デバイスの要部構成を示す図である。 本発明の第1実施形態による無線デバイスで用いられる最大無線出力テーブルの一部を示す図である。 本発明の第1実施形態において、プロビジョニングネットワークにへ参入する無線デバイスで行われる処理を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態による無線通信システムの構成の一部を示す図である。 本発明の第3実施形態による無線通信システムの構成の一部を示す図である。 本発明の第4実施形態による無線通信システムの構成の一部を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態による無線通信システム及び無線デバイスについて詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
〈無線通信システムの全体構成〉
図1は、本発明の第1実施形態による無線通信システムの全体構成を示す図である。図1に示す通り、本実施形態の無線通信システム1は、無線デバイス11a〜11c、無線デバイス12(第2無線デバイス)、広告ルータ13a,13b、プロビジョニング対応広告ルータ14(第1無線デバイス)、バックボーンルータ15a,15b、及びシステムマネージャ16を備えており、ターゲットネットワークN11,N12(或いは、プロビジョニングネットワークNP)を介した無線通信が可能である。尚、無線デバイス、広告ルータ(プロビジョニング対応広告ルータを含む)、及びバックボーンルータの数は任意である。
ここで、ターゲットネットワークN11,N12は、無線通信システム1に形成される本来の無線通信ネットワークである。つまり、ターゲットネットワークN11は、参入している無線デバイス11a,11bによる無線通信が行われる現用の無線通信ネットワークということができ、ターゲットネットワークN12は、参入している無線デバイス11cによる無線通信が行われる現用の無線通信ネットワークということもできる。
また、プロビジョニングネットワークNPは、無線デバイス12をターゲットネットワークN12に参入させるOTA(Over The Air)プロビジョニングを行うために設けられる補助的な無線通信ネットワークである。つまり、プロビジョニングネットワークNPは、ターゲットネットワークN12に無線デバイス12を参入させるために必要となるプロビジョニング情報(参入情報)を、ターゲットネットワークN12に参入させるべき無線デバイス12に設定するための補助的な無線通信ネットワークということもできる。尚、システムマネージャ16が接続されるバックボーンネットワークN20は、無線通信システム1の基幹となるネットワークである。
上記のターゲットネットワークN11,N12及びプロビジョニングネットワークNPは何れも、無線通信システム1に設けられる無線通信ネットワークを構成する無線サブネットであり、互いに異なるサブネットID(識別子)が付されている。例えば、プロビジョニングネットワークNPには値が「1」のサブネットIDが付されており、ターゲットネットワークN11,N12には値が「2」〜「65535(0xFFFF)」のうちの何れか1つのサブネットIDが付されている。
無線デバイス11a〜11c及び無線デバイス12は、例えば流量計や温度センサ等のセンサ機器、流量制御弁や開閉弁等のバルブ機器、ファンやモータ等のアクチュエータ機器、その他のプラントや工場に設置される無線フィールドデバイスであり、インダストリアル・オートメーション用無線通信規格であるISA100.11aに準拠した無線通信を行う。これら無線デバイス11a〜11c及び無線デバイス12は、電池を電源として動作する。
ここで、無線デバイス11a〜11cは、ターゲットネットワークN11,N12に接続するための機器情報の設定(プロビジョニング)が行われて、ターゲットネットワークN11,N12に参入しているプロビジョニング済デバイスである。これに対し、無線デバイス12は、プロビジョニングを行う必要のある要プロビジョニングデバイスである。この無線デバイス12は、OTAプロビジョニングが行われるときにはプロビジョニングネットワークNPに参入し、OTAプロビジョニングが行われた後はシステムマネージャ16の制御の下でターゲットネットワークN12に参入する。
尚、詳細は後述するが、無線デバイス12は、プロビジョニング対応広告ルータ14から送信される広告に含まれる付加情報(具体的には、国名コード)に基づいて最大無線出力を設定する。そして、プロビジョニングネットワークNPを介したプロビジョニング対応広告ルータ14との間の無線通信を、設定した最大無線出力を超えない無線出力で行う。これは、無線通信システム1が構築されている国(無線デバイス12が使用される国)の法令を遵守しつつ適切な無線出力を自動的に設定するためである。
広告ルータ13a,13bは、上記の無線通信規格ISA100.11aに準拠した無線通信が可能であり、ターゲットネットワークN11,N12を介して通信されるデータをそれぞれ中継する。具体的に、広告ルータ13aは、ターゲットネットワークN11に参入している無線デバイス11a,11bとバックボーンルータ15aとの間で送受信されるデータを中継し、広告ルータ13bは、ターゲットネットワークN12に参入している無線デバイス11cとバックボーンルータ15bとの間で送受信されるデータを中継する。
また、広告ルータ13a,13bは、システムマネージャ16の制御の下で、ターゲットネットワークN11,N12に向けて広告をそれぞれ定期的に送信する。ここで、広告ルータ13aが送信する広告は、新たな無線デバイスをターゲットネットワークN11に参入させるための情報であり、広告ルータ13bが送信する広告は、新たな無線デバイスをターゲットネットワークN12に参入させるための情報である。
プロビジョニング対応広告ルータ14は、広告ルータ13a,13bと同様に、上記の無線通信規格ISA100.11aに準拠した無線通信が可能であり、ターゲットネットワークN12とプロビジョニングネットワークNPとに接続されて、ターゲットネットワークN12を介して通信されるデータと、プロビジョニングネットワークNPを介して通信されるデータを中継する。具体的に、プロビジョニング対応広告ルータ14は、無線デバイス12とバックボーンルータ15bとの間で送受信されるデータを中継する。
また、プロビジョニング対応広告ルータ14は、システムマネージャ16の制御の下で、プロビジョニングネットワークNPに向けて広告をそれぞれ送信する。ここで、プロビジョニング対応広告ルータ14が送信する広告は、無線デバイス12をプロビジョニングネットワークNPに参入させるための情報であり、無線デバイスの最大無線出力を制限させるための付加情報(具体的には、国名コード)が含まれるものである。
図2は、本発明の第1実施形態においてプロビジョニング対応広告ルータから送信される広告のフォーマットを示す図である。図2に示す通り、プロビジョニング対応広告ルータから送信される広告は、広告ルータ13a,13bから送信される広告を拡張して、2オクテット(16ビット)からなる国名コード(Country code)を追加したものである。尚、プロビジョニング対応広告ルータ14は、プロビジョニングネットワークNP用の広告(無線デバイス12をプロビジョニングネットワークNPに参入させるための広告)に加えて、ターゲットネットワークN12用の広告(新たな無線デバイスをターゲットネットワークN12に参入させるための広告)を送信するものであっても良い。
バックボーンルータ15a,15bは、ターゲットネットワークN11,N12と、システムマネージャ16が接続されるバックボーンネットワークN20とをそれぞれ接続し、例えば無線デバイス11a〜11c及び無線デバイス12とシステムマネージャ16との間で送受信される各種データの中継を行う装置である。尚、バックボーンルータ15a,15bも上記の無線通信規格ISA100.11aに準拠した無線通信を行う。
システムマネージャ16は、無線通信システム1の管理制御を統括して行う。例えば、システムマネージャ16は、バックボーンルータ15a,15bが接続されるターゲットネットワークN11,N12(更には、プロビジョニング対応広告ルータ14が接続されるプロビジョニングネットワークNP)を介して行われる無線通信の制御を行う。具体的には、無線デバイス11a〜11c、無線デバイス12、広告ルータ13a,13b、プロビジョニング対応広告ルータ14、及びバックボーンルータ15a,15bに対する無線通信リソース(タイムスロット及び通信チャネル)の割り当て制御を行って、ターゲットネットワークN11,N12(更には、プロビジョニング対応広告ルータ14)を介したTDMA(Time Division Multiple Access:時分割多元接続)による無線通信を実現する。
また、システムマネージャ16は、新たな無線デバイスをターゲットネットワークN11,N12に参入させるか否かの処理、或いは無線デバイス12をプロビジョニングネットワークNPに参入させるか否かの処理(参入処理)を行う。加えて、システムマネージャ16は、無線デバイス12に対してプロビジョニング情報(無線デバイス12をターゲットネットワークN12に参入させるために必要となる情報)を設定する処理(OTAプロビジョニング(プロビジョニングネットワークNPを介したプロビジョニング))を行う。尚、システムマネージャ16は、プロビジョニング対応広告ルータ14をターゲットネットワークN12及びプロビジョニングネットワークNPに参入させる処理も行う。
また、システムマネージャ16は、広告ルータ13a,13b及びプロビジョニング対応広告ルータ14に対して前述した広告に関する無線通信リソースの割り当てを行う。具体的には、広告ルータ13a,13b及びプロビジョニング対応広告ルータ14の各々が広告を送信するための無線通信リソースと、ターゲットネットワークN11,N12に参入しようとしている新たなデバイス及び無線デバイス12からのジョイン要求を広告ルータ13a,13b及びプロビジョニング対応広告ルータ14がそれぞれ受信するための無線通信リソースとの割り当てを行う。
〈無線デバイスの構成〉
図3は、本発明の第1実施形態による無線デバイスの要部構成を示す図である。尚、ここでは、理解を容易にするために、無線デバイス12は、工業プロセスにおける各種の状態量(例えば、圧力、温度、流量等)を測定するセンサ機器であるものとする。図3に示す通り、本実施形態の無線デバイス12は、測定部21、無線通信部22、不揮発性メモリ23、及び制御部24を備える。
測定部21は、圧力計、温度計、流量計等の測定器を備えており、工業プロセスにおける各種の状態量(圧力、温度、或いは流量等)を測定し、その測定結果を示すプロセス値を出力する。無線通信部22は、制御部24の制御の下で、ターゲットネットワークN12或いはプロビジョニングネットワークNPを介した無線通信を行う。尚、無線通信部22で行われる無線通信は、無線通信規格ISA100.11aに準拠したものである。
不揮発性メモリ23は、フラッシュROM(Read Only Memory)やEEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)等のメモリであり、最大無線出力テーブルTB(テーブル)及び最小無線出力情報Mを記憶する。ここで、最大無線出力テーブルTBは、各国の法令で規定されている最大無線出力を規定するテーブルであり、無線デバイス12が使用される国の法令を遵守しつつ適切な無線出力を自動的に設定するために用いられる。
図4は、本発明の第1実施形態による無線デバイスで用いられる最大無線出力テーブルの一部を示す図である。図4に示す通り、最大無線出力テーブルTBは、国を特定する国名コードと、その国における最大無線出力とが対応付けられたテーブルである。ここで、図4に示す通り、国名コードとしては、例えばISO3166−1で定義されている3桁の数字からなる国名コードを用いることができ、最大無線出力としては、その大きさを[dBm]で表したものを用いることができる。図4に例示する最大無線出力テーブルTBにおいて、日本国については、国名コード「392」と最大無線出力5[dBm]とが対応付けられている。
また、最小無線出力情報Mは、上記の無線通信規格ISA100.11aで規定されている最小無線出力を示す情報である。詳細は後述するが、この無線出力情報Mは、電池により駆動される無線デバイス12の電力消費量を極力低減するために用いられる。尚、制御部24における処理を軽減するために、最小無線出力情報Mで示される最小無線出力の大きさの単位は、最大無線出力テーブルTBに格納される最大無線出力の大きさの単位[dBm]と同じであることが好ましい。
制御部24は、無線デバイス12の動作を統括して制御する。例えば、制御部24は、無線通信部22を制御して無線デバイス12をターゲットネットワークN12或いはプロビジョニングネットワークNPへ参入させる。ここで、制御部24は、無線デバイス12をプロビジョニングネットワークNPに参入させる場合(最大無線出力が設定されていない場合)には、プロビジョニング対応広告ルータ14から送信される広告に含まれる国名コードを用いて最大無線出力テーブルTBを検索して最大無線出力を設定する。そして、プロビジョニング対応広告ルータ14との間で行われる無線通信が、設定した最大無線出力を超えない無線出力で行われるよう無線通信部22を制御する。
具体的に、制御部24は、不揮発性メモリ23に記憶された最小無線出力情報Mで示される最小無線出力から設定した最大無線出力までの範囲で、プロビジョニングネットワークNPを介したプロビジョニング対応広告ルータ14との間の無線通信が可能になるまで徐々に無線出力が上がるように無線通信部22を制御する。このような制御を行うのは、無線デバイス12の無線出力を、プロビジョニング対応広告ルータ14との間の無線通信が可能となる必要最小の無線出力に抑えることで、無線デバイス12の電力消費量を極力低減するためである。
また、制御部24は、無線デバイス12がターゲットネットワークN12に参入している場合には、測定部21を制御して工業プロセスにおける各種の状態量を測定させてプロセス値を取得する。そして、無線通信部22を制御して取得したプロセス値をターゲットネットワークN12を介して不図示の監視制御装置(無線デバイス11a〜11c及び無線デバイス12の監視制御を行う装置)に向けて送信させる。
〈無線通信システムへの参入動作〉
次に、以上説明した無線通信システム1に対して無線デバイス12を参入させる場合の動作について説明する。無線通信システム1への参入動作は、(1)初期状態の無線デバイス12をプロビジョニングネットワークNPへ参入させる動作、(2)OTAプロビジョニングが行われた無線デバイス12をターゲットネットワークN12へ参入させる動作に大別される。以下では、これらの参入動作について順に説明する。
図5は、本発明の第1実施形態において、プロビジョニングネットワークにへ参入する無線デバイスで行われる処理を示すフローチャートである。図5に示す処理は、例えば初期状態(工場出荷状態)の無線デバイス12の電源が投入されることにより、或いはプロビジョニングネットワークNPへの参入指示が電源無線デバイス12に対してなされることによって開始される。
尚、図5に示す処理の開始に先だって、プロビジョニング対応広告ルータ14からプロビジョニングネットワークNPに対し、図2に示すフォーマットの広告(つまり、国名コードが含まれている広告)が定期的に送信されているものとする。ここで、プロビジョニング対応広告ルータ14から送信される広告に含まれている国名コードは、予めプロビジョニング対応広告ルータ14に設定されている国名コードである。また、無線デバイス12は、プロビジョニング対応広告ルータ14及び広告ルータ13bから送信されてくる広告を受信可能な位置に設置されているものとする。
無線デバイス12の電源投入等によって図5に示す処理が開始されると、まずプロビジョニング対応広告ルータ14から定期的に送信される広告を受信する処理が無線通信部22で行われる(ステップS11)。プロビジョニング対応広告ルータ14からの広告が受信されると、その広告に含まれる国名コードを用いて不揮発性メモリ23に記憶されている最大無線出力テーブルTBを検索し、その国名コードに対応している最大無線出力を取得して無線デバイス12の最大無線出力として設定する処理が制御部24で行われる(ステップS12)。
次に、不揮発性メモリ23に記憶された最小無線出力情報Mが制御部24によって読み出され、無線通信部22の無線出力を最小無線出力情報Mで示される最小無線出力に設定する処理が制御部24によって行われる(ステップS13)。かかる処理が終了すると、無線通信部22が制御部24によって制御され、広告の送信元であるプロビジョニング対応広告ルータ14に向けてジョイン要求(プロビジョニングネットワークNPへの参入要求)を送信する処理が行われる(ステップS14)。尚、このジョイン要求は、ステップS13で設定された最小無線出力で送信される。
続いて、プロビジョニング対応広告ルータ14からのジョイン応答メッセージ(ジョイン要求を受信した旨を示す応答メッセージ)が無線通信部22で受信されたか否かが制御部24で判断される(ステップS15)。ジョイン要求を送信してから予め規定された待ち時間が経過してもジョイン応答メッセージを受信していないと判断した場合(判断結果が「NO」の場合)には、無線通信部22が制御部24によって制御され、予め規定された量だけ無線通信部22の無線出力を増大させる処理が行われる(ステップS16)。そして、その後に再びジョイン要求を送信する処理が行われる(ステップS14)。
ここで、ステップS15の判断結果が「NO」である間は、ステップS16,S14のの処理が繰り返し行われる。このため、プロビジョニング対応広告ルータ14からのジョイン応答メッセージが受信されない間は、無線デバイス12からプロビジョニング対応広告ルータ14に向けて無線出力が徐々に増大するジョイン要求が順次送信されることになる。尚、無線出力部22の無線出力が、ステップS12で設定した最大無線出力を超えることとなる場合には、図5に示す一連の処理が終了する。
これに対し、上記の待ち時間の間にジョイン応答メッセージを受信したと判断した場合(ステップS15の判断結果が「YES」の場合)には、無線出力部22の無線出力をジョイン応答メッセージが受信されたときの無線出力に固定する処理が制御部24によって行われる。そして、プロビジョニングネットワークNPへの参入処理が継続される(ステップS17)。
具体的に、無線デバイス12から送信されたジョイン要求がプロビジョニング対応広告ルータ14で受信されると、そのジョイン要求はプロビジョニング対応広告ルータ14からシステムマネージャ16に向けて送信される。無線デバイス12からのジョイン要求を受信すると、システムマネージャ16は、受信したジョイン要求に含まれる情報を用いて無線デバイス12の認証処理を行う。そして、システムマネージャ16は、認証に成功した場合にはジョイン要求を送信した無線デバイス12の参入を許可し、認証に失敗した場合には無線デバイス12の参入を拒否する。このようにして、プロビジョニングネットワークNPへの参入処理が行われる。
図5中のステップS17の処理で、システムマネージャ16によって無線デバイス12の参入が許可されると、プロビジョニングネットワークNPに参入した無線デバイス12とシステムマネージャ16との間の通信経路が確立された状態になる。このため、システムマネージャ16が、無線デバイス12に対するOTAプロビジョニングを行うことが可能になる。
システムマネージャ16は、プロビジョニングネットワークNPに参入した無線デバイス12に対して、例えば以下に示す情報を送信してOTAプロビジョニングを行う。
・ターゲットネットワークN12のサブネットID
・広告ルータ13bから送信される広告を受信するためのチャネル
・ジョインキー(Join Key)等の認証情報
尚、図5に示すフローチャートで無線デバイス12に設定された最大無線出力は、OTAプロビジョニングによって変更されていても良い。
以上のOTAプロビジョニングが完了すると、無線デバイス12は、広告ルータ13bから送信される広告を受信し、広告の送信元である広告ルータ13bに向けてジョイン要求(ターゲットネットワークN12への参入要求)を送信する。このジョイン要求は、広告ルータ13bを介してシステムマネージャ16に送信される。無線デバイス12からジョイン要求を受信すると、システムマネージャ16は、受信したジョイン要求に含まれる情報を用いて無線デバイス12の認証処理を行う。そして、システムマネージャ16は、認証に成功した場合にはジョイン要求を送信した無線デバイス12の参入を許可し、認証に失敗した場合には無線デバイス12の参入を拒否する。このようにして、ターゲットネットワークN12への参入処理が行われる。
以上の通り、本実施形態では、プロビジョニングネットワークNPに無線デバイス12を参入させる場合に、プロビジョニング対応広告ルータ14から送信される広告に含まれる国名コードに基づいて無線デバイス12の最大無線出力を設定し、この最大無線出力を超えない無線出力でジョイン要求を送信するようにしている。ここで、国名コードに基づく無線デバイス12の最大無線出力は、無線デバイス12の不揮発性メモリ23に記憶された最大無線出力テーブルTBを検索することによって取得するようにしている。このため、各国の法令を遵守しつつ適切な無線出力を自動的に設定することができる。
また、無線デバイス12は、プロビジョニングネットワークNPへのジョイン要求を送信する際に、不揮発性メモリ23に記憶された最小無線出力情報Mで示される最小無線出力から設定した最大無線出力までの範囲で、プロビジョニング対応広告ルータ14からのジョイン応答メッセージが受信されるまで徐々に無線出力を増大するようにしている。これにより、無線デバイス12の無線出力が、プロビジョニング対応広告ルータ14との間の無線通信が可能となる必要最小の無線出力に抑えられ、無線デバイス12の電力消費量を低減することできる。
尚、以上説明した実施形態では、無線デバイス12をプロビジョニングネットワークNPに参入させる場合を例に挙げて説明したが。プロビジョニング対応広告ルータ14をプロビジョニングネットワークNPに参入させる場合にも本発明を適用することができる。かかる場合には、バックボーンルータ15bから国名コードが含まれる広告が送信され、バックボーンルータ15bからの広告を受信したプロビジョニング対応広告ルータ14が、自身に設けられた最大無線出力テーブルTBを検索して設定すべき最大無線出力を取得する。
〔第2実施形態〕
図6は、本発明の第2実施形態による無線通信システムの構成の一部を示す図である。尚、図6においては、図1中の無線デバイス11a〜11c、広告ルータ13a,13b、バックボーンルータ15a、及びターゲットネットワークN11の図示を省略している。図6に示す通り、本実施形態の無線通信システム2は、図1中の無線デバイス12に代えて無線デバイス31を設けるとともに、図1中のプロビジョニング対応広告ルータ14に代えてプロビジョニング対応広告ルータ32を設けた構成である。
無線デバイス31は、図2に示す無線デバイス12とおおむね同様の構成であるが、図2に示す無線デバイス12に設けられていた最大無線出力テーブルTBが省略された構成である。かかる構成の無線デバイス31は、プロビジョニング対応広告ルータ32から送信される広告に含まれる最大無線出力情報に基づいて最大無線出力を設定する点が図2に示す無線デバイス12とは異なる。
プロビジョニング対応広告ルータ32は、図1に示すプロビジョニング対応広告ルータ14とおおむね同様の構成であるが、図2に示す無線デバイス12に設けられていた最大無線出力テーブルTBと同様のテーブルが追加された構成である。かかる構成のプロビジョニング対応広告ルータ32は、自身に設定された国名コードを用いて最大無線出力テーブルTBを検索して最大無線出力を取得し、この最大無線出力を示す情報(最大無線出力情報)が付加情報(無線デバイス31の最大無線出力を制限させるための付加情報)として含まれる広告を送信する。
上記構成において、プロビジョニング対応広告ルータ32では、自身に設定された国名コードを用いて最大無線出力テーブルTBを検索して最大無線出力を取得する処理が予め行われている。そして、プロビジョニング対応広告ルータ32からは、上記の処理で得られた最大無線出力を示す情報が付加情報として含まれる広告がプロビジョニングネットワークNPに送信されている。
無線デバイス31の電源投入等がなされると、プロビジョニング対応広告ルータ32から定期的に送信される広告を受信する処理が行われる。プロビジョニング対応広告ルータ32からの広告が受信されると、その広告に含まれる最大無線出力を取得して無線デバイス31の最大無線出力として設定する処理が行われる。以上の処理が終了すると、第1実施形態と同様に、無線出力を増加させつつジョイン要求(プロビジョニングネットワークNPへの参入要求)を送信する処理が行われる。尚、プロビジョニングネットワークNPへ参入した後のOTAプロビジョニング、及びターゲットネットワークN12への参入処理は、第1実施形態と同様に行われるため、ここでの説明は省略する。
以上の通り、本実施形態では、プロビジョニングネットワークNPに無線デバイス31を参入させる場合に、プロビジョニング対応広告ルータ32から送信される広告に含まれる最大無線出力情報に基づいて無線デバイス31の最大無線出力を設定し、この最大無線出力を超えない無線出力でジョイン要求を送信するようにしている。このため、無線デバイス31に最大無線出力テーブルTBが設けられていなくとも、各国の法令を遵守しつつ適切な無線出力を自動的に設定することができる。また、無線デバイス31は、無線出力を増加させつつジョイン要求を送信しているため、第1実施形態と同様に無線デバイス31の電力消費量を低減することができる。
〔第3実施形態〕
図7は、本発明の第3実施形態による無線通信システムの構成の一部を示す図である。尚、図7においても、図6と同様の図示の簡略化をしている。図7に示す通り、本実施形態の無線通信システム3は、図1中の無線デバイス12に代えて無線デバイス41を設けるとともに、図1中のプロビジョニング対応広告ルータ14に代えてプロビジョニング対応広告ルータ42を設けた構成である。
無線デバイス41は、図2に示す無線デバイス12とおおむね同様の構成であるが、図2に示す無線デバイス12に設けられていた最大無線出力テーブルTBが省略されて無線出力算出部41aが設けられた構成である。かかる構成の無線デバイス41は、プロビジョニング対応広告ルータ42から送信される広告に含まれる最低受信電界強度情報Eと到達距離情報とに基づいて、設定すべき最大無線出力を算出する点が図2に示す無線デバイス12とは異なる。
ここで、上記の最低受信電界強度情報Eは、無線デバイス41及びプロビジョニング対応広告ルータ42が無線信号を受信し得る最低の電界強度を示す情報である。また、上記の到達距離情報は、プロビジョニング対応広告ルータ42の無線出力を無線通信システム3が構築されている国の法令で許容される最大無線出力に設定した場合に、電界強度が上記の最低受信電界強度になる距離(プロビジョニング対応広告ルータ42からの距離)を示す情報である。
具体的に、上記の最低受信電界強度情報Eで示される最低受信電界強度をe[V/m]、上記の無線信号の到達距離をd[m]とし、無線デバイス41に設けられているアンテナ(図示省略)の絶対利得をGi、相対利得をGとすると、無線出力算出部41aは、以下の(1)式又は(2)式を用いて設定すべき最大無線出力P[W]を算出する。
P=(d・e)/(30Gi) …(1)
P=(d・e)/(7G) …(2)
尚、無線出力算出部41aは、上記(1)式又は(2)式を用いて算出した最大無線出力Pの単位を[dBm]に変換する処理を行う。
プロビジョニング対応広告ルータ42は、図1に示すプロビジョニング対応広告ルータ14とおおむね同様の構成であるが、最低受信電界強度情報Eを記憶するとともに、上記の無線信号の到達距離dを算出する到達距離算出部42aが設けられた構成である。かかる構成のプロビジョニング対応広告ルータ42は、最低受信電界強度情報Eを用いて上記の無線信号の到達距離dを算出し、最低受信電界強度情報Eと到達距離情報(無線信号の到達距離dを示す情報)とが付加情報(無線デバイス41の最大無線出力を制限させるための付加情報)として含まれる広告を送信する。
ここで、到達距離算出部42aは、上記の(1)式又は(2)式と同じ式を用いて無線信号の到達距離dを算出する。具体的には、最低受信電界強度情報Eで示される最低受信電界強度を上記の最低受信電界強度eに代入し、無線通信システム3が構築されている国の法令で許容される最大無線出力(単位を[W]に変換したもの)を上記の最大無線出力Pに代入する。そして、プロビジョニング対応広告ルータ42に設けられているアンテナ(図示省略)の絶対利得を上記の絶対利得Giに代入し、或いはアンテナの相対利得を上記の相対利得Gに代入すれば無線信号の到達距離dが求められる。
上記構成において、プロビジョニング対応広告ルータ42の到達距離算出部42aでは、最低受信電界強度情報Eを用いて無線信号の到達距離dが求められる。そして、プロビジョニング対応広告ルータ42からは、最低受信電界強度情報Eと到達距離情報(到達距離算出部42aで算出された無線信号の到達距離dを示す情報)とが付加情報として含まれる広告がプロビジョニングネットワークNPに送信されている。
無線デバイス41の電源投入等がなされると、プロビジョニング対応広告ルータ42から定期的に送信される広告を受信する処理が行われる。プロビジョニング対応広告ルータ42からの広告が受信されると、その広告に含まれる最低受信電界強度情報Eと到達距離情報とを用いて最大無線出力を算出し、無線デバイス41の最大無線出力として設定する処理が行われる。以上の処理が終了すると、第1実施形態と同様に、無線出力を増加させつつジョイン要求(プロビジョニングネットワークNPへの参入要求)を送信する処理が行われる。尚、プロビジョニングネットワークNPへ参入した後のOTAプロビジョニング、及びターゲットネットワークN12への参入処理は、第1実施形態と同様に行われるため、ここでの説明は省略する。
以上の通り、本実施形態では、プロビジョニングネットワークNPに無線デバイス41を参入させる場合に、プロビジョニング対応広告ルータ42から送信される広告に含まれる最低受信電界強度情報Eと到達距離情報とに基づいて無線デバイス41の最大無線出力を求めて設定し、この最大無線出力を超えない無線出力でジョイン要求を送信するようにしている。このため、無線デバイス41に最大無線出力テーブルTBが設けられていなくとも、各国の法令を遵守しつつ適切な無線出力を自動的に設定することができる。また、無線デバイス41は、無線出力を増加させつつジョイン要求を送信しているため、第1実施形態と同様に無線デバイス41の電力消費量を低減することができる。
〔第4実施形態〕
図8は、本発明の第4実施形態による無線通信システムの構成の一部を示す図である。尚、図8においても、図6,図7と同様の図示の簡略化をしている。図8に示す通り、本実施形態の無線通信システム4は、図7中の無線デバイス41及びプロビジョニング対応広告ルータ42に代えて無線デバイス51及びプロビジョニング対応広告ルータ52をそれぞれ設けた構成である。
無線デバイス51は、図7に示す無線デバイス41に最大距離情報Dを記憶させるとともに、無線出力算出部41aに代えて無線出力算出部51aを設けた構成である。かかる構成の無線デバイス51は、自身が記憶する最大距離情報D及びプロビジョニング対応広告ルータ52から送信される広告に含まれる電界強度情報に基づいて、設定すべき最大無線出力を算出する。尚、無線出力算出部51aは、図7に示す無線デバイス41の無線出力算出部41aと同様の方法で、設定すべき最大無線出力を算出する。
ここで、上記の最大距離情報Dは、プロビジョニング対応広告ルータ52とプロビジョニングネットワークNPに参入し得る無線デバイスとの距離(無線通信システム4の設計上の距離)のうちの最も大きな距離を示す情報である。また、上記の電界強度情報は、プロビジョニング対応広告ルータ52の無線出力を無線通信システム4が構築されている国の法令で許容される最大無線出力に設定した場合に、上記の最大距離情報Dで示される距離(プロビジョニング対応広告ルータ52からの距離)だけ離間した地点における電界強度を示す情報である。
プロビジョニング対応広告ルータ52は、図7に示すプロビジョニング対応広告ルータ42に記憶されていた最低受信電界強度情報Eに代えて最大距離情報Dを記憶させるとともに、到達距離算出部42aに代えて電界強度算出部52aを設けた構成である。かかる構成のプロビジョニング対応広告ルータ52は、自身が記憶する最大距離情報Dを用いて電界強度(最大距離情報Dで示される距離だけ離間した地点における電界強度)を算出し、この電界強度を示す電界強度情報が付加情報(無線デバイス51の最大無線出力を制限させるための付加情報)として含まれる広告を送信する。
ここで、電界強度算出部52aは、前述した(1)式又は(2)式と同じ式を用いて最大距離情報Dで示される距離だけ離間した地点における電界強度を算出する。具体的には、最大距離情報Dで示される距離を前述した無線信号の到達距離dに代入し、無線通信システム4が構築されている国の法令で許容される最大無線出力(単位を[W]に変換したもの)を前述した最大無線出力Pに代入する。そして、プロビジョニング対応広告ルータ52に設けられているアンテナ(図示省略)の絶対利得を上記の絶対利得Giに代入し、或いはアンテナの相対利得を上記の相対利得Gに代入すれば最大距離情報Dで示される距離だけ離間した地点における電界強度が算出される。
上記構成において、プロビジョニング対応広告ルータ52の電界強度算出部52aでは、最大距離情報Dを用いて電界強度(最大距離情報Dで示される距離だけ離間した地点における電界強度)が求められる。そして、プロビジョニング対応広告ルータ52からは、電界強度算出部52aで算出された電界強度を示す電界強度情報が付加情報として含まれる広告がプロビジョニングネットワークNPに送信されている。
無線デバイス51の電源投入等がなされると、プロビジョニング対応広告ルータ52から定期的に送信される広告を受信する処理が行われる。プロビジョニング対応広告ルータ52からの広告が受信されると、その広告に含まれる電界強度情報と自身に記憶されている最大距離情報とを用いて最大無線出力を算出し、無線デバイス51の最大無線出力として設定する処理が行われる。以上の処理が終了すると、第1実施形態と同様に、無線出力を増加させつつジョイン要求(プロビジョニングネットワークNPへの参入要求)を送信する処理が行われる。尚、プロビジョニングネットワークNPへ参入した後のOTAプロビジョニング、及びターゲットネットワークN12への参入処理は、第1実施形態と同様に行われるため、ここでの説明は省略する。
以上の通り、本実施形態では、プロビジョニングネットワークNPに無線デバイス51を参入させる場合に、プロビジョニング対応広告ルータ52から送信される広告に含まれる電界強度情報と自身に記憶されている最大距離情報Dとに基づいて無線デバイス51の最大無線出力を求めて設定し、この最大無線出力を超えない無線出力でジョイン要求を送信するようにしている。このため、無線デバイス51に最大無線出力テーブルTBが設けられていなくとも、各国の法令を遵守しつつ適切な無線出力を自動的に設定することができる。また、無線デバイス51は、無線出力を増加させつつジョイン要求を送信しているため、第1実施形態と同様に無線デバイス51の電力消費量を低減することができる。
以上、本発明の実施形態による無線通信システム及び無線デバイスについて説明したが、本発明は上述した実施形態に制限されることなく、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、上記実施形態では、プロビジョニングネットワークNPへのジョイン要求を送信する際に、最小無線出力から最大無線出力まで徐々に無線出力を増大させる例について説明したが、無線出力の変化のさせ方は任意である。
1〜4 無線通信システム
12 無線デバイス
14 プロビジョニング対応広告ルータ
22 無線通信部
24 制御部
31 無線デバイス
32 プロビジョニング対応広告ルータ
41 無線デバイス
42 プロビジョニング対応広告ルータ
51 無線デバイス
52 プロビジョニング対応広告ルータ
N11,N12 ターゲットネットワーク
NP プロビジョニングネットワーク
TB 最大無線出力テーブル

Claims (6)

  1. 第1無線通信ネットワーク或いは第2無線通信ネットワークを介した無線通信が可能な無線通信システムにおいて、
    前記第1無線通信ネットワーク及び前記第2無線通信ネットワークに接続され、最大無線出力を制限させるための付加情報を含む広告を前記第2無線通信ネットワークに送信する第1無線デバイスと、
    前記広告に含まれる前記付加情報に基づいて最大無線出力を設定し、前記第2無線通信ネットワークへの参入要求であるジョイン要求を、当該最大無線出力を超えない無線出力で前記第1無線デバイスに送信する第2無線デバイスと
    前記ジョイン要求に基づいて前記第2無線デバイスを前記第2無線通信ネットワークに参入させ、前記第2無線デバイスを前記第1無線通信ネットワークに参入させるために必要な設定を行う管理装置と
    を備えることを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記第2無線デバイスは、予め規定された最小無線出力から当該最大無線出力までの範囲で、前記ジョイン要求を受信した旨を示すジョイン応答メッセージを受信するまで徐々に無線出力を上げることを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  3. 前記第1無線デバイスは、国を特定する国名コードを前記付加情報として前記広告に含め、
    前記第2無線デバイスは、国名コードと最大無線出力とが対応付けられたテーブルを備えており、前記広告に含まれる国名コードを用いて前記テーブルを検索して設定すべき最大無線出力を得る
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の無線通信システム。
  4. 前記第1無線デバイスは、前記最大無線出力示す情報を前記付加情報として前記広告に含め、
    前記第2無線デバイスは、前記広告に含まれる最大無線出力示す情報に基づいて最大無線出力を設定する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の無線通信システム。
  5. 前記第1無線デバイスは、許容される最大無線出力で無線信号を送信した場合に、前記第1無線デバイスと前記第2無線通信ネットワークに参入し得る前記第2無線デバイスとの距離のうちの最も大きな距離を示す最大距離情報で示される距離だけ離間した地点における電界強度を示す電界強度情報を少なくとも前記付加情報として前記広告に含め、
    前記第2無線デバイスは、前記最大距離情報及び前記広告に含まれる前記電界強度情報を用いて設定すべき最大無線出力を求める
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の無線通信システム。
  6. 第1無線通信ネットワーク或いは第2無線通信ネットワークを介した無線通信が可能な無線デバイスにおいて、
    前記第1無線通信ネットワーク或いは前記第2無線通信ネットワークを介した無線通信を行う無線通信部と、
    前記無線通信部で受信された広告に含まれる最大無線出力を制限させるための付加情報に基づいて最大無線出力を設定し、当該最大無線出力を超えないように前記無線通信部の無線出力を制御して、前記第2無線通信ネットワークへの参入要求であるジョイン要求を送信させる制御部と
    を備え
    前記第2無線通信ネットワークに参入している状態で、前記第1無線通信ネットワークに参入させるために必要な設定が行われる
    ことを特徴とする無線デバイス。
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