JP6087641B2 - 風力発電装置およびその設置方法 - Google Patents

風力発電装置およびその設置方法 Download PDF

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Description

本発明は、風力発電装置およびその設置方法に関する。
従来、ビル用の風力発電装置は、屋上よりポールを建て、その上部に水平回転式のプロペラ発電機を搭載したものであった。この従来のビル用風力発電装置は、図8に示すような建物軒先部分での外壁面上昇流を活用できていない。図8の円形状の範囲Zに示す軒先部分の風向は、風速の高度分布、建物の壁面高さ、壁面面積、壁面の形状などによって違ってしまう。このような外壁面上昇流の風力を活用するものとして、建物軒先に設置する建物用風力発電装置が提案されている(特許文献1)。
特開2003-166462号公報
特許文献1の建物用風力発電装置は、プロペラ全体が外壁に沿って吹き上げる風や水平方向の風を捉えるように風向きによって位置を変えるようにしたものであるが、このようにプロペラが風向でめまぐるしく位置を変えるため、見る者に一種の不安を与えることがあった。
本発明は、上述のような従来技術の問題に鑑み、装置の姿勢を固定しながら、見るものに安心感を与え、建物屋上の横向きの風力を活用するとともに建物の外壁面を吹き上げる上昇流を有効活用できる風力発電装置およびその設置方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本実施形態による風力発電装置は、回転軸を中心に回転する揚力型ブレードと、前記揚力型ブレードに直交する方向に配置され前記回転軸を中心に回転する2段構造のプロペラ型ブレードと、を備え、前記回転軸を鉛直方向に配置したとき前記2段構造の内の上段のプロペラ型ブレードを水平面に対し勾配を有するように配置したことを特徴とする。
この風力発電装置によれば、回転軸を鉛直方向に延びるように配置した場合、揚力型ブレードで横向きの風を捉えることができ、揚力型ブレードに直交する方向に配置されたプロペラ型ブレードで建物壁面を吹き上げる上昇流を捉えることができる。回転軸は建物に対し固定するように設置できるので、装置の姿勢を固定しながら、見るものに安心感を与える構造を実現できる。また、回転軸を水平方向に延びるように配置した場合でも同様の効果を得ることができる。
上記風力発電装置において前記揚力型ブレードと前記プロペラ型ブレードとをリング状接合板を介して接合することで、たとえば、縦方向に配置する揚力型ブレードと横方向に配置するプロペラ型ブレードとを明快に接合でき、また、それぞれの位置やブレード段数の設計自由度が向上する。
また、前記プロペラ型ブレードを2段構造とし、前記回転軸を鉛直方向に配置したとき前記2段構造の内の上段のプロペラ型ブレードを水平面に対し勾配を有するように配置することで、上部のプロペラ型ブレードが傾斜するので、建物軒先における斜めに吹き上がる風向にほぼ直交させることができ、より効率がよくなる。
本実施形態の風力発電装置の建物設置方法は、上述の風力発電装置を建物に設置する方法であって、前記風力発電装置を、前記回転軸が鉛直方向に位置し、建物の軒先部分において前記回転軸が前記建物のパラペット上部に位置するように設置することを特徴とする。
この風力発電装置の建物設置方法によれば、建物のパラペットに風力発電装置の荷重を負担させることができる。また、パラペットの内側に設置した場合と比べてプロペラ型ブレードの旋回部分が外壁面の外部にはみ出す領域が増えるので、建物外壁面を吹き上がる風力をより効率よく利用でき、発電効率が向上する。
本実施形態の別の風力発電装置の建物設置方法は、上述の風力発電装置を建物に設置する方法であって、前記風力発電装置を、前記回転軸が鉛直方向に位置し、建物の軒先部分において前記建物の外壁面よりも外に突き出て前記プロペラ型ブレードの旋回部分の大半が前記外壁面よりも外側に位置するように設置することを特徴とする。
この風力発電装置の建物設置方法によれば、プロペラ型ブレードの旋回部分の大半が外壁面よりも外側に位置するので、建物外壁面を吹き上がる風力を最大限に活用でき、発電効率が向上する。
本実施形態のさらに別の風力発電装置の建物設置方法は、回転軸を中心に回転する揚力型ブレードと、前記揚力型ブレードに直交する方向に配置され前記回転軸を中心に回転するプロペラ型ブレードと、を備える風力発電装置を建物に設置する方法であって、前記風力発電装置を、前記回転軸が水平方向に位置し、前記回転軸とともに水平に突き出た前記プロペラ型ブレードと前記揚力型ブレードとの旋回範囲が建物軒先上部でかつ外壁外部に位置するように設置することを特徴とする。
この風力発電装置の建物設置方法によれば、2種類のブレードの縦横の役割分担を替えて設置することができるとともに、プロペラ型ブレードと揚力型ブレードとの旋回範囲が建物軒先上部でかつ外壁外部に位置するので、建物屋上の横向きの風力および建物外壁面を吹き上がる風力を最大限に活用でき、発電効率が向上する。
本実施形態による別の風力発電装置は、回転軸を中心に回転する揚力型ブレードと、前記揚力型ブレードに直交する方向に配置され前記回転軸を中心に回転する2段構造のプロペラ型ブレードと、前記回転軸の回転により発電するように前記回転軸に連結された発電機と、を備え、前記発電機側のプロペラ型ブレードを前記発電機側に傾斜するように配置したことを特徴とする。
前記発電機側のプロペラ型ブレードを前記発電機側に傾斜するように配置することで、発電機側のプロペラ型ブレードに傾斜をもたせて、斜めに吹き上がる風力に直交させることができ、発電効率が向上する。
本実施形態のさらに別の風力発電装置の建物設置方法は、上記発電機を備える風力発電装置を建物に設置する方法であって、前記風力発電装置を、前記回転軸が水平方向に位置し、建物の軒先部分において前記回転軸とともに水平方向に突き出た前記プロペラ型ブレードの内の前記発電機側のプロペラ型ブレードの旋回端が前記建物のパラペットのほぼ上部に位置するように設置することを特徴とする。
この風力発電装置の建物設置方法によれば、回転軸を水平方向に設置した場合に、発電機側のプロペラ型ブレードが傾斜し、その旋回端が建物のパラペットのほぼ上部に位置することで、傾斜したプロペラ型ブレードが斜めに吹き上がる風力に直交し、発電効率が向上する。
本発明によれば、装置の姿勢を固定しながら、見るものに安心感を与え、建物屋上の横向きの風力を活用するとともに建物の外壁面を吹き上げる上昇流を有効活用できる風力発電装置およびその設置方法を提供することができる。
本実施形態による第1例の風力発電装置を示す側面図(a)および平面図(b)である。 本実施形態による第2例の風力発電装置を示す側面図である。 本実施形態による第3例の風力発電装置を示す側面図である。 本実施形態による第4例の風力発電装置を示す側面図(a)および平面図(b)である。 本実施形態による第5例の風力発電装置を示す側面図(a)および平面図(b)である。 本実施形態による第6例の風力発電装置を示す側面図(a)および正面図(b)である。 本実施形態による第7例の風力発電装置を示す側面図(a)および正面図(b)である。 建物の軒先部分における風向を概略的に示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。図1〜図7を参照して本実施形態の第1例〜第7例について説明する。
図1は本実施形態による第1例の風力発電装置を示す側面図(a)および平面図(b)である。
図1(a)(b)に示すように、風力発電装置10は、回転軸11と、複数枚のブレードを有する揚力型ブレード12と、上下2段のプロペラ部13a、13bを有するプロペラ型ブレード13と、揚力型ブレード12とプロペラ型ブレード13とを接合する上下2枚のリング状接合板14と、回転軸11に連結されて回転軸11とともに回転することで発電する発電機15と、発電機15が固定される基礎部16と、を備える。各プロペラ部13a、13bは複数枚のプロペラブレードからなる。
揚力型ブレード12は、複数枚のブレードが回転軸11と平行に回転軸11の方向に直線状に延びるようにしてリング状接合板14に連結することで一体に構成され、図1(a)のように横向きHの風を受けることで回転軸11を中心にして回転するようになっている。
プロペラ部13a、13bは、各プロペラブレードが揚力型ブレード12に直交する水平方向に配置され、内端部が回転軸11に接合し、外端部がリング状接合板14に接合することで回転軸11から半径方向に延びるようにして一体に構成されている。プロペラ部13a、13bは、図1(a)のように、建物Bの外壁面B1に沿って吹き上がる上向きVの風に直交するように水平方向に配置され、上向きVの風を受けることで回転軸11を中心にして回転するようになっている。プロペラ部13a、13bは、図1(b)のように、それぞれ回転軸11を中心にした円形の旋回領域Cを形成し、この旋回領域Cが上下2段に形成される。
回転軸11と、複数枚のブレードを有する揚力型ブレード12と、複数枚のプロペラブレードからなる上下2段のプロペラ部13a、13bを有するプロペラ型ブレード13と、がリング状接合板14を介して一体になって、風力回転体Aを構成している。
風力発電装置10は、風力回転体Aにおいて揚力型ブレード12が建物の屋上の横向きHの風を受けるとともにプロペラ型ブレード13が建物の外壁面B1に沿って吹き上がる上向きVの風を受けて回転軸11を中心にして回転することで発電機15を回転させて発電する。
図1(a)(b)に示すように、風力発電装置10は、回転軸11が鉛直方向に位置するように建物Bの屋上B2に設置され、具体的には建物Bの外端に位置するパラペットBPの内側に設置されている。このとき、プロペラ型ブレード13の旋回領域Cは、その一部が図1(b)のように外壁面B1からはみ出しており、この建物の軒先のはみ出し領域で外壁面B1に沿って吹き上がる上向きVの風を捉える。
図1(a)(b)の風力発電装置10によれば、回転軸11が建物Bに対し固定して設置されるので、装置の姿勢を固定しながら見るものに安心感を与える構造を実現できる。また、建物屋上の横向きの風を捉えることができるとともに外壁上部で外壁面B1に沿って吹き上がる風力を活用することができる。
次に、本実施形態による第2例について図2を参照して説明する。図2は本実施形態による第2例の風力発電装置を示す側面図である。なお、図2では図1と同様の構成部分には同一の符号を付し、その説明は省略する(以下の図面でも同様である)。
図2の風力発電装置20は、図1のものと比べ、プロペラ型ブレード13の複数枚のプロペラブレードからなる上段のプロペラ部13cが水平面に対し勾配を有するように構成されている点が相違し、この点以外は図1と同様の構成である。上段のプロペラ部13cは、各プロペラブレードが回転軸11の上端から斜め上方へ延びるようにしてリング状接合板14に接合している。
図2の風力発電装置20によれば、プロペラ型ブレード13の水平の下段のプロペラ部13aが外壁面B1に沿って吹き上がる上向きVの風を捉えるとともに、上段のプロペラ部13cが傾斜しているので、建物軒先における斜め方向V1に吹き上がる風向にほぼ直交し、より効率よく風力を利用することができる。
次に、本実施形態による第3例について図3を参照して説明する。図3は本実施形態による第3例の風力発電装置を示す側面図である。図3の風力発電装置30は、図2と同様に、プロペラ型ブレード13の複数枚のプロペラブレードからなる上段のプロペラ部13dが水平面に対し勾配を有するように構成されているが、上段のプロペラ部13dは各プロペラブレードが回転軸11の上端から斜め下方へ延びるようにしてリング状接合板14に接合している点が相違し、この点以外は図2と同様の構成である。
図3の風力発電装置30によれば、プロペラ型ブレード13の水平の下段のプロペラ部13aが外壁面B1に沿って吹き上がる上向きVの風を捉えるとともに、上段のプロペラ部13cが傾斜しているので、建物軒先における斜め方向V2に吹き上がる風向にほぼ直交し、より効率よく風力を利用することができる。
次に、本実施形態による第4例について図4を参照して説明する。図4は本実施形態による第4例の風力発電装置を示す側面図(a)および平面図(b)である。
図4(a)(b)の風力発電装置40は、図1の風力発電装置10と基本的に同一の構成であるが、鉛直方向に延びる回転軸11を建物BのパラペットBPの上部に設置したものである。
風力発電装置40は、図4のように、発電機15がパラペットBPに基礎部16を介して固定され、回転軸11がパラペットBPの上部で鉛直方向に延びるように設置され、パラペットBPに風力発電装置40の荷重を負担させることができる。また、風力発電装置40は、発電機15を水平方向に支持する支持部材17と、防振ゴムからなる防振板19を介して屋上B2で鉛直方向に支持部材17を支持する垂直支持部材18とによりさらに支持されている。
図4(a)(b)の風力発電装置40によれば、図4(b)のように、プロペラ型ブレード13の回転軸11を中心にした円形の旋回領域Cが外壁面B1からはみ出すが、このはみ出し領域は、回転軸11が図1(b)の場合よりも外壁面B1に近い位置となるので、より広くなる。このため、この建物の軒先のはみ出し領域で外壁面B1に沿って吹き上がる上向きVの風をより効率的に捉えることができ、発電効率が向上する。
次に、本実施形態による第5例について図5を参照して説明する。図5は本実施形態による第5例の風力発電装置を示す側面図(a)および平面図(b)である。
図5(a)(b)の風力発電装置50は、図4の風力発電装置40と基本的に同一の構成であるが、鉛直方向に延びる回転軸11を建物Bの外壁面B1よりも突き出すようにして設置したものである。すなわち、発電機15を水平方向に支持する支持部材17aを図4の場合よりも長く構成し、支持部材17aがパラペットBPから突き出すことで、回転軸11の位置が建物の軒先部分において建物の外壁面B1よりも外に突き出る構成にした。
図5(a)(b)の風力発電装置50によれば、プロペラ型ブレード13の回転軸11を中心にした円形の旋回領域Cの大半が外壁面B1からはみ出すので、この建物の軒先の旋回領域Cのはみ出し領域で外壁面B1に沿って吹き上がる上向きVの風を図4の場合よりも効率的に捉えることができ、発電効率が向上する。
次に、本実施形態による第6例について図6を参照して説明する。図5は本実施形態による第6例の風力発電装置を示す側面図(a)および正面図(b)である。
図6(a)(b)の風力発電装置60は、図1の風力発電装置10と基本的に同一の構成であるが、回転軸11を水平方向に設置し、風力回転体Aにおいてプロペラ型ブレード13が建物の屋上の横向きHの風を受けるとともに揚力型ブレード12が建物の外壁面B1に沿って吹き上がる上向きVの風を受けるように構成したものである。
図6(a)のように、支持部材17の一端で発電機15を支持固定し、他端の軸受61で発電機15とともに回転軸11を回転可能に水平方向に支持している。回転軸11は、発電機15から外壁面B1方向に突き出ており、この水平に突き出た部分でプロペラ型ブレード13と揚力型ブレード12との旋回範囲が建物軒先上部でかつ外壁面B1の外部に位置している。
また、図6(b)のようにプロペラ型ブレード13の円形の旋回領域Cが建物Bの上端であるパラペットBPよりも上側になるように回転軸11の鉛直方向位置を決め、また、揚力型ブレード12全体が外壁面B1から突き出るように回転軸11の水平方向位置を決めることが好ましい。
図6(a)(b)の風力発電装置60によれば、プロペラ型ブレード13と揚力型ブレード12との旋回範囲が建物軒先上部で外壁面B1から突き出しているので、外壁面B1に沿って吹き上がる上向きVの風および横向きHの風を効率的に捉えることができ、発電効率が向上する。
次に、本実施形態による第7例について図7を参照して説明する。図7は本実施形態による第7例の風力発電装置を示す側面図(a)および正面図(b)である。
図7(a)(b)の風力発電装置70は、図6の風力発電装置60と基本的に同一の構成で、回転軸11を水平方向に設置したものであるが、プロペラ型ブレード13の発電機15側のプロペラ部13eを、各プロペラブレードが鉛直方向から発電機15側に傾斜するように構成したものである。すなわち、プロペラ型ブレード13は、発電機15側のプロペラ部13eの各プロペラブレードの旋回端が建物のパラペットBPのほぼ上部に位置するように傾斜して構成される。
図7(a)(b)の風力発電装置70によれば、プロペラ型ブレード13の発電機15側のプロペラ部13eが傾斜しているので、建物軒先における斜め方向V3に吹き上がる風向にほぼ直交し、より効率よく風力を利用することができる。
なお、図7(a)(b)の風力発電装置70を、回転軸11が鉛直方向に延びるように設置してもよく、この場合、図4や図5のように設置することが好ましい。
以上のように本発明を実施するための形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能である。例えば、本実施形態においてプロペラ型ブレード13は2段構成としたが、本発明はこれに限定されず、1段としてもよく、また3段もしくはそれ以上としてもよい。
また、プロペラ型ブレード13のプロペラブレードは、片方が単なるフレームでプロペラ型となっていなくてもよく、また、複数段の各旋回半径が異なっていてもよい。
また、本実施形態では揚力型ブレード12はその延在方向に直線状に構成されているが、曲線状に構成してもよい。
また、プロペラ型ブレード13のプロペラブレードの本数および揚力型ブレード12のブレード本数は、本実施形態での各例では同数としたが、これに限定されず、適宜設定することができる。
また、本発明の風力発電装置は、ビル等の建物に設置して好適なものであるが、これに限定されず、横向きおよび上向きの風が吹くような場所に設置することで横向きおよび上向きの風力を効率よく活用できる。
本発明によれば、プロペラ型ブレードと揚力型ブレードとを組み合わせることで、鉛直方向の風向きの風力および水平方向の風向きの風力をともに活用できるので、建物軒先で変化する風力を効率よく活用できる風力発電装置を提供することができる。これにより、自然エネルギーの風力を有効活用することができ、電力需要に貢献することができる。
10、20,30,40,50,60,70 風力発電装置
11 回転軸
12 揚力型ブレード
13 プロペラ型ブレード
13a〜13e プロペラ部
14 リング状接合板
15 発電機
A 風力回転体
B 建物
B1 外壁面
B2 屋上
BP パラペット
C 旋回領域

Claims (8)

  1. 回転軸を中心に回転する揚力型ブレードと、
    前記揚力型ブレードに直交する方向に配置され前記回転軸を中心に回転する2段構造のプロペラ型ブレードと、を備え、
    前記回転軸を鉛直方向に配置したとき前記2段構造の内の上段のプロペラ型ブレードを水平面に対し勾配を有するように配置したことを特徴とする風力発電装置。
  2. 前記揚力型ブレードと前記プロペラ型ブレードとをリング状接合板を介して接合したことを特徴とする請求項1に記載の風力発電装置。
  3. 請求項1または2に記載の風力発電装置を建物に設置する方法であって、
    前記風力発電装置を、前記回転軸が鉛直方向に位置し、建物の軒先部分において前記回転軸が前記建物のパラペット上部に位置するように設置することを特徴とする風力発電装置の建物設置方法。
  4. 請求項1または2に記載の風力発電装置を建物に設置する方法であって、
    前記風力発電装置を、前記回転軸が鉛直方向に位置し、建物の軒先部分において前記建物の外壁面よりも外に突き出て前記プロペラ型ブレードの旋回部分の大半が前記外壁面よりも外側に位置するように設置することを特徴とする風力発電装置の建物設置方法。
  5. 回転軸を中心に回転する揚力型ブレードと、前記揚力型ブレードに直交する方向に配置され前記回転軸を中心に回転するプロペラ型ブレードと、を備える風力発電装置を建物に設置する方法であって、
    前記風力発電装置を、前記回転軸が水平方向に位置し、前記回転軸とともに水平に突き出た前記プロペラ型ブレードと前記揚力型ブレードとの旋回範囲が建物軒先上部でかつ外壁外部に位置するように設置することを特徴とする風力発電装置の建物設置方法。
  6. 回転軸を中心に回転する揚力型ブレードと、
    前記揚力型ブレードに直交する方向に配置され前記回転軸を中心に回転する2段構造のプロペラ型ブレードと、
    前記回転軸の回転により発電するように前記回転軸に連結された発電機と、を備え、
    前記発電機側のプロペラ型ブレードを前記発電機側に傾斜するように配置したことを特徴とする風力発電装置。
  7. 前記揚力型ブレードと前記プロペラ型ブレードとをリング状接合板を介して接合したことを特徴とする請求項6に記載の風力発電装置
  8. 請求項6または7に記載の風力発電装置を建物に設置する方法であって、
    前記風力発電装置を、前記回転軸が水平方向に位置し、建物の軒先部分において前記回転軸とともに水平方向に突き出た前記プロペラ型ブレードの内の前記発電機側のプロペラ型ブレードの旋回端が前記建物のパラペットのほぼ上部に位置するように設置することを特徴とする風力発電装置の建物設置方法。
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