JP6084742B1 - 対象者監視システム - Google Patents

対象者監視システム Download PDF

Info

Publication number
JP6084742B1
JP6084742B1 JP2016132113A JP2016132113A JP6084742B1 JP 6084742 B1 JP6084742 B1 JP 6084742B1 JP 2016132113 A JP2016132113 A JP 2016132113A JP 2016132113 A JP2016132113 A JP 2016132113A JP 6084742 B1 JP6084742 B1 JP 6084742B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base stations
base station
wireless tag
monitoring system
equation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016132113A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018004458A (ja
Inventor
佐藤 創一
創一 佐藤
Original Assignee
佐藤 創一
創一 佐藤
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 佐藤 創一, 創一 佐藤 filed Critical 佐藤 創一
Priority to JP2016132113A priority Critical patent/JP6084742B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6084742B1 publication Critical patent/JP6084742B1/ja
Publication of JP2018004458A publication Critical patent/JP2018004458A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】対象者が装着又は携帯する無線タグの3次元の位置情報を、cm程度の精度で測定することが可能な、対象者が居住する建物及び/又はその敷地に設置した多数の基地局と対象者の無線タグと管理システムから構成される対象者監視システムを提供する。【解決手段】最初に、多数の基地局Bから第i基地局Biを4つ選び、選ばれた第i基地局Biが測距信号を発信し、無線タグAは応答信号を発信し、第i基地局Biは応答信号を受信すると往復時間ΔTiを算出し、往復時間ΔTiを管理システムに送信し、管理システムは無線タグAの概略位置を算出し、次に、無線タグAの概略位置に近い第i基地局Biを4つ選び、第i基地局Biが測距信号を発信し、無線タグAは応答信号を発信し、第i基地局Biは応答信号を受信すると往復時間ΔTiを算出し、往復時間ΔTiを管理システムに送信し、管理システムは無線タグAの位置を算出する。【選択図】図3

Description

本発明は、対象者監視システムに関する。
無線タグと基地局を使った無線通信技術は、無線タグが基地局の付近にあることを認識する技術であるが、基地局の位置(Xb,Yb,Zb)が予め分っていたとしても、無線タグが、位置(Xb,Yb,Zb)から一定距離内にあることしか分らないということで、cm程度の精度を担保することができないという致命的な欠点があった(基地局をcm程度の間隔で配置することは物理的にもコスト的にも現実的でない。)。
また、無線タグと基地局を使った無線タグの位置を測定する技術として、無線タグが発信する電波強度から距離を測定する方法があるが、この電波強度は無線タグの向きにより変化するため、距離の測定精度が悪いという欠点があった。
また、対象者がベッドから落下しているか、階段から落下して動けないでいるか等を監視するために、ベッドのある部屋の中、及び/又は、階段付近、及び/又は、監視カメラを多数設置する必要があり、それに伴い監視カメラからの監視画像情報は膨大になり、かつ24時間寸分の隙もなく監視する必要があるが、人間の視覚と注意力による監視は限界に達していたという決定的な欠点が存在していた。
発明者は、対象者がベッドから落下しているか、階段から落下して動けないでいるか等を監視するためには、対象者が装着又は携帯する無線タグ(単に、無線タグともいう。)の3次元の位置(X,Y,Z)情報を、GPS法の精度(5m程度)よりは精度がよいことは当然として、cm程度の精度で、測定することができれば、人間の視覚と注意力による監視のみに頼るのではなく、対象者監視システムによって全て自動で管理できるようになることに気が付き、本願発明を想到した。
発明者は、無線通信技術における基地局と異なって、対象者が居住する建物及び/又はその敷地に設置した多数の基地局を設置し、無線タグの位置をcm程度で精度よく測定するためには、当該無線タグに近い基地局を4つ選び、当該無線タグと4つの基地局との距離を測定し、3つの連立一次方程式を解くことにより、無線タグの位置を精度よく測定できることに初めて気が付き、さらに、無線タグの位置の測定精度は、当該無線タグと4つの基地局との距離に依存すること(測定精度をアップするためには、当該無線タグと4つの基地局との距離を短くする必要がある)に初めて気が付き、顕著な効果を有する本願発明を想到した。
ここに、無線タグの位置を3次元的に精度よく測定することができれば、無線タグを装着又は携帯する対象者が立っているのか、歩いているのか、転倒して動けないでいるのか、寝ているのか、座っているのか等の対象者の状況を知ることができる。
なお、3次元の位置測定では、一般には3つの基地局が必要であると考えられているが、人工衛星ではなく地上付近に基地局を設けた場合には、3つの基地局では無線タグの位置は1つに特定できないことに初めて気が付いた(図9(A)、(B)図)
3つの基地局は、必ず同一平面状にあり、無線タグまでの位置が測定されたとしても、同一平面を挟んだ位置に2点あることになり、どちらが正しいのかを決定するためには、4つの基地局が必要となり、連立2次方程式から、連立1次方程式に変形できることに発明者は初めて気が付いた(図9(A)、(B)図、[0006]<数式の説明>●(1−1)式、(1−2)式、(1−3)式について)。
そして、連立1次方程式が解けるためには、4つの基地局が同一平面上にないことをチェックする必要が有る。4つの基地局が同一平面上にあれば、無線タグまでの位置が測定されたとしても、同一平面を挟んだ位置に2点あることになり、無線タグの位置は1つに特定できないからである(図10(A)、(B)図、)。
また、3つの基地局が同一線上にある場合、無限個の解が存在し、無線タグの位置は特定できない(図11(A)、(B)、(C)図)。同一線上にある3つの基地局の他に1つの基地局を追加選定して4つの基地局を選定したとしても、これら4つの基地局は同一平面上にあるので、連立1次方程式は解けないことになる。
すなわち、3つの基地局を選んだ時点で、3つの基地局が同一線上にある場合は、3つの基地局の中の1局を他の基地局と入れ替えて、3つの基地局が同一線上にないことを確認した後、他の1局を選定し、4つの基地局を選定し、4つの基地局が同一平面上にあるかないかを判定し、4つの基地局が同一平面上にある場合は、第4基地局を他の基地局と入れ替えて選定し、4つの基地局が同一平面上にない場合に、正式に4つの基地局を選定し、連立1次方程式を解けば、無線タグの位置は必ず一義的に特定できる。
ここに、発明者は、3次元の位置測定では、一般には3つの基地局が必要であると考えられているが、人工衛星ではなく地上付近に基地局を設けた場合には、3つの基地局では無線タグの位置は1つに特定できないことに初めて気が付き、
さらに、対象者が居住する建物及び/又はその敷地に設置した多数の基地局を設置した場合、その中から4つの基地局を選定し、一定の条件はあるものの、連立1次方程式を解けば、無線タグの位置が驚く程簡単に算出できることに初めて気が付き本発明を想到したものである。
ここに、無線タグの位置を3次元的に精度よく測定することができれば、無線タグを装着又は携帯する対象者が立っているのか、歩いているのか、転倒して動けないでいるのか、寝ているのか、座っているのか等の対象者の状況を知ることができる。
<3次元の位置測定では、一般には3つの基地局が必要であると考えられているが、人工衛星ではなく地上付近に基地局を設けた場合には、3つの基地局では無線タグの位置は1つに特定できず、4つの基地局が必要であるとされる理由>
GPSにおいて、人工衛星の3つの基地局と受信機との関係式は、(1)式〜(3)式の連立2次方程式を解けばよいので、3つの基地局が必要であると考えられている。
厳密には、(1)式〜(3)式の連立2次方程式を解けば、2つの解があるが、受信機が地表にあると予め分っているので、2つの解の中の1つに特定されるのである。もう一つの解は、人工衛星の基地よりも宇宙空間上に有るが、受信機が地表にあるので、受信機の位置の解にはなり得ない(図9(A)、(B)図)。
しかしながら、地上付近に3つの基地局がある場合は、2つの解があり、両方とも解である可能性が有るので、無線タグの位置は1つに特定できないことが与わかる(図9(A)、(B)図)
そこで、地上付近に4つの基地局を設定すれば、(1)式〜(4)式の連立2次方程式から、(1−1)式〜(1−3)式の、連立1次方程式が導出され、当該連立1次方程式を解けば、無線タグの位置は1つに特定できることが分った。
本願発明に係る対象者監視システム100について、FI、キーワード検索を行ったところ、本件発明(請求項1〜10の何れかに記載された発明)に近い発明等記載文献は、発見されませんでしたので、特許文献の記載は省略する。
○本発明が解決しようとする第1課題
本発明が解決しようとする第1課題は、
対象者が装着又は携帯する無線タグ(単に、無線タグともいう。)の3次元の位置(X,Y,Z)情報を、GPS法の精度(5m程度)よりは精度がよいことは当然として、cm程度の精度で測定することが可能な、対象者が居住する建物及び/又はその敷地に設置した多数の基地局と対象者の無線タグと管理システムから構成される対象者監視システム100を提供することである。
○本発明が解決しようとする第2課題
本発明が解決しようとする第2課題は、
対象者が居住する建物及び/又はその敷地に設置した多数の基地局に近い基地局を3つ選べば、当該3つの基地局は同一平面上にあり、当該無線タグと3つの基地局との距離を測定し、3つの連立方程式を解いても、解が2つあることになり、当該無線タグの位置が特定できないという不都合を回避して、対象者が装着又は携帯する無線タグの3次元の位置(X,Y,Z)を1つに特定できることが可能な、対象者が居住する建物及び/又はその敷地に設置した多数の基地局と対象者の無線タグと管理システムから構成される対象者監視システム100を提供することである。
○本発明が解決しようとする第3課題
本発明が解決しようとする第3課題は、
対象者が居住する建物及び/又はその敷地に設置した多数の基地局に近い基地局を3つ選んで、当該3つの基地局が同一線上にある場合、当該無線タグと3つの基地局との距離を測定し、3つの連立方程式を解いても、解が無限にあることになり、当該無線タグの位置が特定できないという不都合を回避して、対象者が装着又は携帯する無線タグの3次元の位置(X,Y,Z)を1つに特定できることが可能な、対象者が居住する建物及び/又はその敷地に設置した多数の基地局と対象者の無線タグと管理システムから構成される対象者監視システム100を提供することである。
○本発明が解決しようとする第4課題
本発明が解決しようとする第4課題は、
無線タグに近い基地局を4つ選び、当該無線タグと3つの基地局との距離を測定し、4つの連立1次方程式を解くことにより、対象者が装着又は携帯する無線タグの3次元の位置(X,Y,Z)情報を、GPS法の精度(5m程度)よりは精度がよいことは当然として、cm程度の精度で測定することが可能な、対象者が居住する建物及び/又はその敷地に設置した多数の基地局と対象者の無線タグと管理システムから構成される対象者監視システム100を提供することである。
○本発明が解決しようとする第5課題
本発明が解決しようとする第5課題は、
第i基地局の位置(Xi,Yi,Zi)との距離と第j基地局の位置(Xj,Yj,Zj)との距離Lijが、100m、50m、25m、12.5m、6.25m、3m、1mの何れかの数値以下になるように基地局Bを配置してなる、対象者が居住する建物及び/又はその敷地に設置した多数の基地局と対象者の無線タグと管理システムから構成される対象者監視システム100を提供することである。
ここに、Lij=[(Xi−Xj)**2+(Yi−Yj)**2+(Zi−Zj)**2]**0.5
ただし、i≠j
○本発明が解決しようとする第6課題
本発明が解決しようとする第6課題は、
建物及び/又は敷地の、あるいは、それらの出入口付近の監視領域OIAを監視する監視カメラと、対象者が居住する建物及び/又はその敷地に設置した多数の基地局と対象者の無線タグと管理システムから構成される対象者監視システムにおいて、監視カメラは管理システムに接続されてなり、管理システムは、対象者の3次元の位置(X,Y,Z)情報から、監視画像の人物が対象者であるか否かを精度よく認識でき、さらに対象者を特定できる対象者監視システム100を提供することである。
課題を解決するための手段は、本願の[特許請求の範囲]の各請求項に記載の発明である。
特許請求の範囲、明細書、図面等の用語の解釈上の疑義を解消すべく、以下用語の説明を行うこととする。
<用語の説明>
○対象者監視システム100とは、多数の基地局Bと無線タグAと管理システムCSから構成されるシステムであって、無線タグAの位置を測定することによって、対象者の位置及び状況を管理するシステムである。
○多数の基地局Bにおける多数とは、4又は4以上の自然数であって、基地局Bの設置数を表す。
無線タグAと多数の基地局Bから選ばれた第i基地局Biとの距離Liを測定し、連立1次方程式から、無線タグAの位置(X,Y,Z)を算出するためには、無線タグAに近い第i基地局Biが4つ必要となる。多数の基地局Bから第i基地局Biを4つ選ぶためには、多数の基地局Bの設置個数は4又は5以上となる。
基地局Bは多数設置し、隣接する基地局間の距離が短い程、無線タグAの位置測定精度が高まるが、基地局Bは、対象者が居住する建物及び/又はその敷地に設置するので、携帯電話等の無線通信技術の基地局とは違って、コストも安く位置も比較的自由に設置できるとしても、余り多数設置すれば、コスト高となる。
したがって、基地局Bの設置数は、無線タグAの位置測定精度と基地局Bの設置コストとの関連から適宜決定される。
○基地局Bとは、アンテナBAn、ID情報発信機BCid、測距信号発信機BCs、応答信号受信機BCr、カウンターTM、算出器Bam、通信機BC、制御機Bconから構成される通信拠点となる機器をいう。
多数の基地局Bから選ばれた第i基地局Biが測距信号sを時刻t1に発信し、かつ発信すると同時にタイマーTMをスタートさせ、予めID情報idを受信していた無線タグAは、当該測距信号sを受信すると同時に応答信号rを発信させ、当該第i基地局Biは、当該応答信号rを時刻t2に受信すると共に、タイマーTMをストップさせて、往復時間ΔTi(=t2−t1)を算出し(往復時間ΔTiから距離Liを算出する場合もある。)、算出した距離情報(往復時間ΔTi又は距離Li)を管理システムCSに送信する。
○アンテナBAnとは、基地局Bに設置されているアンテナをいう。
○ID情報発信機BCidは、選定対象者のID情報を対象者にブロードキャストにより発信する機器をいう。
○測距信号発信機BCsは、選定対象者のID情報idが管理システムCSから送信されて、通信機BCが当該ID情報idを受信した場合、測距信号sを発信する機器をいう。
○応答信号受信機BCrとは、応答信号rを受信する機器をいう。
○算出器Bamとは、測距信号sを発信する時刻t1と応答信号rを受信する時刻t2から、往復時間ΔTi=t2−t1を算出する、又は往復時間ΔTiから距離Liを算出する機器をいう。
○通信機BCとは、ID情報idを管理システムCSから受信すると共に、距離情報(往復時間ΔTi又は距離Li)を管理システムCSへ送信する機器をいう。通信手段は、無線又は有線による。
○制御機Bconとは、基地局Bに設置されている基地局に設置されている構成機器を制御するための機器をいう。
○無線タグAとは、対象者が装着又は携帯する無線通信機器であって、無線タグAの位置を測定するために、予めID情報idを受信していた無線タグAが、当該測距信号sを受信すると同時に応答信号rを発信させるものである。
○選定無線タグAとは、管理システムCSによって無線タグAの位置(X,Y,Z)の測定対象として選定れた無線タグAをいう。
管理システムCSは、測定対象として選定れた無線タグA(選定無線タグA)は、ID情報id((選定ID情報id))によって特定される。
管理システムCSは、測定しようとする無線タグA(選定無線タグA)のID情報idを、第i基地局Bi(i=1〜4)に送信する。
管理システムCSと第i基地局Bi(i=1〜4)との往復時間から、距離L1、L2、L3、L4を算出した後、連立1次方程式から、無線タグAの位置(X,Y,Z)を算出する。
管理システムCSは、無線タグAの位置(X,Y,Z)とID情報idは、時間tと共に、管理システムCS内の記憶装置(図示せず)に記憶される。
そして、管理システムCSは、次に位置を測定しようとする無線タグAを、ID情報idにより選定する。選定されたID情報idは選定ID情報idともいう。
管理システムCSは、時々刻々の”無線タグの位置とID情報id”の膨大な情報(ID情報idは対象者毎の情報が含まれている。)が、管理システムCS内の記憶装置(図示せず)に記憶される。
○対象者とは、無線タグAを装着又は携帯する者をいう。ここに、無線タグAを装着又は携帯する者を対象者ともいう。対象者のID情報と無線タグAのID情報とは、同義である。ID情報によって、対象者も、無線タグAも特定されるからである。
○アンテナAAnとは、無線タグAに設置されているアンテナをいう。
○ID情報受信機ACidは、選定ID情報を無線で受信する機器をいう。
○測距信号受信機ACsは、測距信号sを受信する機器をいう。
○応答信号発信機ACrとは、応答信号rを発信する機器をいう。選定無線タグAは、受信したID情報idが自分のID情報に一致する場合、自分が測定対象になっていることを知り、測距信号sを受信すると同時に応答信号rを発信する。
選定無線タグAは、受信したID情報idが自分のID情報に一致しない場合、自分が測定対象になっていないことを知り、測距信号sを受信しても、応答信号rを送信しないで、受信したID情報idが自分のID情報に一致するまで、待機する。
○管理システムCSとは、ID情報、対象者の属性情報、無線タグAの位置情報、基地局Bの位置情報を記憶、又は、読み込み、又は、書き込みを行い、無線タグAの位置(X,Y,Z)位置を算出し、記憶する機器である。ここに、基地局Bの位置情報は、全て予め分っているものとする。
管理システムCSは、測定しようとする無線タグA、すなわち、選定無線タグAを選定し、選定無線タグAのID情報idを、第i基地局Biに送信し、第i基地局Biは、選定無線タグAのID情報idを無線タグAへブロードキャストにより無線送信する。
選定無線タグAは、受信したID情報idが自分のID情報に一致する場合、自分が測定対象になっていることを知り、測距信号sを受信すると同時に応答信号rを送信する。
選定無線タグAは、受信したID情報idが自分のID情報に一致しない場合、自分が測定対象になっていないことを知り、測距信号sを受信しても、応答信号rを送信しないで、受信したID情報idが自分のID情報に一致するまで、待機する。
なお、管理システムCSは、第i基地局Biが、往復時間ΔTiを算出し、往復時間ΔTiを管理システムCSに送信する場合には、往復時間ΔTiを管理システムCSに受信し、往復時間ΔTiから距離Liを算出するものとする。
○制御機Aconとは、無線タグAに設置されている構成機器を制御するための機器をいう。
○第i基地局Biとは、多数の基地局Bから選ばれた4つの基地局をいう。
○測距信号sとは、第i基地局Biから無線タグAに向けて発信する信号であり、無線タグAは測距信号sを受信すると同時に、応答信号rを発信し、当該第i基地局Biは応答信号rを受信する。
○タイマーTMとは、微小時間(電波の往復時間)を測定する装置であり、第i基地局Biに設置してなり、第i基地局Biが測距信号sを発信する時刻t1にタイマーTMをスタートさせ、第i基地局Biが応答信号rを受信する時刻t2にタイマーTMをストップさせて、時間Δt=t2−t1を測定し、第i基地局Biと無線タグAとの距離Liを算出する。
○ID情報idとは、無線タグAを特定する識別情報をいう。通常は6桁の数字で表されるが、これに限定されるものではない。測定しようとする無線タグA(選定無線タグA、すなわち、選定対象者)のID情報は、選定ID情報ともいう。
無線タグAを選定することと、ID情報idを選定することとは、同義である。
○応答信号rとは、無線タグAが測距信号sを受信すると同時に、無線タグAに向けて発信する信号である。
○往復時間ΔTiとは、第i基地局Biから時刻t1に測距信号sを発信し、無線タグAが測距信号sを受信すると同時に、第i基地局Biへ向けて応答信号rを発信し、第i基地局Biが応答信号rを時刻t2に受信するまでの時間(t2−t1)をいう。
○無線タグAの位置は(X,Y,Z)と表示する。
○i基地局Biの位置は(Xi,Yi,Zi)と表示する(i=1、2、3)。i基地局Biの位置は(Xi,Yi,Zi)は、予め充分な精度(無線タグAの位置を測定する上で十分な精度)で分かっているものとする。
管理センターCSは、無線タグAの概略値としての位置(X,Y,Z)に近い第i基地局を4つ選ぶことができる。
○Liとは、往復時間ΔTiから求めた無線タグAとi基地局Biとの距離を表わす(i=1、2、3、4)。
○建物及び/又は敷地の、あるいは、それらの出入口付近の監視領域OIA(単に、監視領域OIAと略す場合もある。)とは、監視カメラWCによって監視される3次元の空間領域をいう。
○監視カメラWCとは、建物及び/又は敷地の、あるいは、それらの出入口付近の監視領域OIAを監視するために、監視画像P(t)を撮影するための機器をいう。監視カメラWCは、管理システムCSと接続されている。監視カメラWCで撮影された監視画像P(t)は、Δ時間毎に、管理システムCSに送信される。
○背景画像P0とは、監視カメラ(WC)によって建物又は敷地の出入口付近の監視領域OIAに人等動くものがいない状況下で撮影された画像である。
○時刻tにおける監視画像P(t)とは、時刻tの時に監視カメラ(WC)によって撮影された画像をいう。
○差分画像ΔP(t)とは、監視画像P(t)と背景画像P0の差分を取って作成した画像である。
すなわち、差分画像ΔP(t)=P(t)−P0である。
○人物の輪郭線画像L(t)とは、差分画像ΔP(t)から抽出される人物の輪郭線のみからなる画像をいう。
○当該人物の無線タグ想定位置(X’,Y’,Z’)とは、上記人物の輪郭線画像L(t)から、当該人物が無線タグを携帯又は取付けている位置を想定して算出した位置をいう。
計算して算出する方法は、例えば、以下の通りである(例えば、左胸の位置に無線タグAが取り付けられているものとする。)。(1)は、当該人物が立っている場合(輪郭線画像L(t)に囲まれた領域の垂直長さl1が水平長さl2よりも大きい場合)であり、(2)は、当該人物が横たわっている場合(輪郭線画像L(t)に囲まれた領域の垂直長さl1が水平長さl2よりも小さい場合)である。
(1)輪郭線画像L(t)に囲まれた領域の重心Gの位置(Xg’,Yg’,Zg’)を計算により算出し、無線タグの位置と当該人物の体中心の差Δhg(予めデータ(身長を関数とするデータ、あるいは平均値としてのデータ)として管理システムに記憶させておく。)を重心Gの位置(Xg’,Yg’,Zg’)に加算して、当該人物の無線タグ想定位置(X’,Y’,Z’)を(Xg’,Yg’,Zg’+Δhg)として算出する。
(2)輪郭線画像L(t)に囲まれた領域の重心Gを計算により算出し、重心Gの位置(Xg’,Yg’,Zg’)を当該人物の無線タグ想定位置(X’,Y’,Z’)として近似的に算出する。
○CΔは、予め設定された定数である。0に極端に近いと当該人物が対象者であっても対象者でないと誤った判断をする確率が高くなり、逆に、極端に大きな値に設定すると当該人物が対象者でなくても対象者であると誤った判断をする確率が高くなる傾向にある。
○建物とは、対象者が居る建築物をいう。
○敷地とは、建築物が建っている土地をいう。一般的には、建築物の建築部分や門扉が有る土地、アプローチ、庭、駐車スペースなどをまとめて1つの敷地という。
<数式の説明>
●(1−1)式、(1−2)式、(1−3)式について
多数の基地局Bから第i基地局Biを4つ選び、無線タグAの位置は(X,Y,Z)、第i基地局の位置は(Xi,Yi,Zi)であり、Liは、往復時間ΔTiから求めた無線タグAと第i基地局Biとの距離とすれば、以下の式が成立する(i=1〜4)。
(X−X1)**2+(Y−Y1)**2+(Z−Z1)**2=L1**2……(1)式
(X−X2)**2+(Y−Y2)**2+(Z−Z2)**2=L2**2……(2)式
(X−X3)**2+(Y−Y3)**2+(Z−Z3)**2=L3**2……(3)式
(X−X4)**2+(Y−Y4)**2+(Z−Z4)**2=L4**2……(4)式
ここにおいて、
(2)式−(1)式により、X**2、Y**2、Z**2が消去されて、(1−1)式を得る。
(3)式−(2)式により、X**2、Y**2、Z**2が消去されて、(1−2)式を得る。
(4)式−(1)式により、X**2、Y**2、Z**2が消去されて、(1−3)式を得る。すなわち、以下の連立1次式を得る。
M11*X+M12*Y+M13*Z=M1……(1−1)式
M21*X+M22*Y+M23*Z=M2……(1−2)式
M31*X+M32*Y+M33*Z=M3……(1−3)式
ここに、iは、多数の基地局Bから選ばれた基地局を特定する番号を表し、i=1〜4の自然数である。
無線タグAの位置は(X,Y,Z)、第i基地局の位置は(Xi,Yi,Zi)である。
Liは、往復時間ΔTiから求めた無線タグAと第i基地局Biとの距離を表わす。
M11=X2−X1、M12=Y2−Y1、M13=Z2−Z1……(01)式
M21=X3−X1、M22=Y3−Y1、M23=Z3−Z1……(02)式
M31=X4−X1、M32=Y4−Y1、M33=Z4−Z1……(03)式
M1=0.5*(X2**2+Y2**2+Z2**2−L2**2)−0.5*(X1**2+Y1**2+Z1**2−L1**2)……(04)式
M2=0.5*(X3**2+Y3**2+Z3**2−L3**2)−0.5*(X1**2+Y1**2+Z1**2−L1**2)……(05)式
M3=0.5*(X4**2+Y4**2+Z4**2−L4**2)−0.5*(X1**2+Y1**2+Z1**2−L1**2)……(06)式
ここに、選ばれた基地局の位置(X1,Y1,Z1)、(X2,Y2,Z2)、(X3,Y3,Z3)、(X4,X4,X4)、(X1,X2,X3)は、既知であり数値データとして与えられる。
L1、L2、L3、L4は、測定により求まり既知の数値データとして与えられる。
M11、M12、M13、M21、M22、M23、M31、M32、M33、M1、M2、M3は、既知の数値データとして算出されるので、
(1−1)式、(1−2)式、(1−3)式の連立1次方程式を解けば、無線タグAの位置は(X,Y,Z)は、行列演算をすることにより、一義的に決定される。
●(A)式について
多数の基地局Bから 第i基地局B1(i=1〜3)を3つ選び、第i基地局B1(i=1〜3)が同一線上にないことを判断するために、ベクトルa、bを定義する。
ベクトルa=第1地局B1から第2地局B2へ向かうベクトル=(X2−X1,Y2−Y1,Z2−Z1)=(M11、M12,M13)
ベクトルb=第B1から第3地局B3へ向かうベクトル=(X3−X1,Y3−Y1,Z3−Z1)=(M21、M22,M23)
よって、外積の公式を用いて、(A)式の左辺を得る。
外積(a×b)の絶対値/(|a|*|b|)=[(M12*M23−M13*M22)**2+(M11*M23−M13*M21)**2+(M11*M22−M12*M21)**2]**0.5/[(M11**2+M12**2+M13**2)**0.5*(M21**2+M22**2+M23**2)**0.5]……(A)式の左辺
(A)式の左辺は、ベクトルa、bの狭角をθとすれば、|sinθ|であり、第i基地局B1(i=1〜3)が同一線上にある場合は、0である。
そこで、第i基地局B1(i=1〜3)が同一線上にないことを判断するための判定式として、(A)式を定義したものである。
外積(a×b)の絶対値/(|a|*|b|)=[(M12*M23−M13*M22)**2+(M11*M23−M13*M21)**2+(M11*M22−M12*M21)**2]**0.5/[(M11**2+M12**2+M13**2)**0.5*(M21**2+M22**2+M23**2)**0.5]≧CA……(A)式
ここに、
ベクトルa=(M11,M12,M13)、ベクトルb=(M21,M22,M23)とする。
CAは、予め設定された定数である。
外積(a×b)の絶対値=[(M12**M23−M13*M22)**2+(M11**M23−M13*M21)**M2+(M11*M22−M12*M21)]**0.5
ベクトルaの大きさ=|a|=(M11**2+M12**2+M13**2)**0.5
ベクトルbの大きさ=|b|=(M21**2+M22**2+M23**2)**0.5
(A)式の意味合いは、(A)式を具備する場合は、第i基地局B1(i=1〜3)が同一線上にないと判断され、(A)式を具備しない場合は、第i基地局B1(i=1〜3)が同一線上にあると判断される。
●(B)式について
多数の基地局Bから第i基地局Biを4つ選び、第i基地局B1(i=1〜4)が同一平面上にないことを判断するために、行列Мは(Mij)(i=1〜3、j=1〜3)を定義する。
M11=X2−X1、M12=Y2−Y1、M13=Z2−Z1……(01)式
M21=X3−X1、M22=Y3−Y1、M31=Z3−Z1……(02)式
M31=X4−X1、M32=Y4−Y1、M33=Z4−Z1……(03)
行列式(М)の絶対値は、(0,0,0)と(X2−X1、Y2−Y1、Z2−Z1)、(X3−X1、Y3−Y1、Z3−Z1)、(X4−X1、Y4−Y1、Z4−Z1)の4点から構成される四面体の体積の6倍に等しい。
すなわち、行列式(М)の絶対値は、(X1、Y1、Z1)、(X2、Y2、Z2)、(X3、Y3、Z3)、(X4、Y4、Z4)の4点から構成される四面体の体積の6倍に等しい。
何故ならば、(X1、Y1、Z1)、(X2、Y2、Z2)、(X3、Y3、Z3)、(X4、Y4、Z4)のXYZ座標系を(X1、Y1、Z1)を原点にするために(−X1、−Y1、−Z1)だけXYZ座標系を平行移動させれば、新しい座標系では、(0,0,0)と(X2−X1、Y2−Y1、Z2−Z1)、(X3−X1、Y3−Y1、Z3−Z1)、(X4−X1、Y4−Y1、Z4−Z1)が得られ、四面体の体積は変わらないからである。
次に、標準体積とは、行列式(М)の絶対値を標準化(無次元表示化)するために、選ばれた第i基地局Biに関係する3つの距離Ls1、Ls2、Ls3、を掛け合わせたものである。具体的には、Ls1、Ls2、Ls3は、Li(i=1〜4)、及び選定された4つの第i基地Bi(i=1〜4)の相互距離の中から3つ選んで設定される。
選ばれた4つの第i基地局Bi(i=1〜4)を頂点とする四面体の体積の6倍を標準体積で割って、(B)式の左辺を得る。
(B)式の左辺は、選ばれた4つの第i基地局Bi(i=1〜4)を頂点とする四面体の体積に比例するので、第i基地局B1(i=1〜4)が同一平面上にある場合は、0である。
そこで、第i基地局B1(i=1〜4)が同一平面上にないことを判断するための判定式として、(B)式を定義したものである。
行列式(М)の絶対値/(基準体積)=|det(M)|/(Ls1*Ls2*Ls3)≧CB…(B)式
ここに、
行列Мは(Mij)(i=1〜3、j=1〜3)であり、(Mij)(i=1〜3、j=1〜3)は、(01)式、(02)式、(03)式で与えられる。
Ls1、Ls2、Ls3は、Li(i=1〜4)、及び選定された4つの第i基地Bi(i=1〜4)の相互距離の中から3つ選んで設定される。
CBは、予め設定された定数である。
(B)式の意味合いは、(B)式を具備する場合は、第i基地局B1(i=1〜4)が同一平面上にないと判断され、(B)式を具備しない場合は、第i基地局B1(i=1〜4)が同一平面上にあると判断される。
●(C)式について
建物及び/又は敷地の、あるいは、それらの出入口付近の監視領域OIAを監視する監視カメラWCと、多数の基地局Bと無線タグAと管理システムCSから構成される対象者監視システム100において、監視カメラWCは管理システムCSに接続されてなり、管理システムCSは、背景画像P0と時刻tにおける監視画像P(t)の差分画像ΔP(t)を求めて、人物の輪郭線画像L(t)を求め、当該輪郭線画像L(t)から当該人物の無線タグ想定位置(X’,Y’,Z’)を算出して、
無線タグAの位置(X,Y,Z)、及び、ID情報idの中から、無線タグ想定位置(X’,Y’,Z’)iに一番近い無線タグAの位置(X,Y,Z)、及び、ID情報idを選定する場合において、
監視カメラWCに映っている人物が、部外者(対象者以外の者)か対象者かを区別することは、防犯上も重要である。
例えば、夜間に、監視領域OIA内に、部外者が映っていたならば、侵入者であると想定されるので防犯上即刻対応が必要となる。
また、監視領域OIA内に、徘徊する、あるいは、転倒して動かない対象者が映っていたならば、対象者の安全性確保の上で迅速な対応が必要となる。
(C)式の意味合いは、無線タグ想定位置(X’,Y’,Z’)とそれに一番近い無線タグAの位置(X,Y,Z)とがどの程度一致しているかを判断するための判定式であり、(A)式の左辺は、無線タグ想定位置(X’,Y’,Z’)と無線タグAの位置(X,Y,Z)の距離を表し、予め設定された定数CΔ以下であれば、同一人物であると判断する、すなわち、監視カメラWCに映っている人物は対象者であると判断する。
[(X−X’)**2+(Y−Y’)**2+(Z−Z’)]**.0.5≦CΔ……(C)式
ここに、CΔは予め設定された定数(cm)である。
●(D)式、(E)式について
(D)式、(E)式とも、標準体積をLs1*Ls2*Ls3を設定するための代表例を示したものである。
Ls1、Ls2、Ls3は、Li(i=1〜4)、及び選定された4つの第i基地Bi(i=1〜4)の相互距離の中から3つ選んで設定されるものであるが、代表例として、
(1)測定した距離L1、L2、L3から、L1*L2*L3、とし、それを標準体積とするもの。
(2)行列Mの要素を利用して、
Ls1=(M11**2+M12**2+M13**2)**0.5
Ls2=(M21**2+M22**2+M23**2)**0.5
Ls3=*(M31**2+M32**2+M33**2)**0.5
ここに、
上記Ls1は、第2基地局B2と第1基地局B1の距離を表し、
上記Ls2は、第3基地局B3と第1基地局B1の距離を表し、
上記Ls3は、第4基地局B4と第1基地局B1の距離を表す。
(1)に該当するのが、(D)式であり、(2)に該当するのが、(E)式である。
<フローチャート>
本件発明に係る対象者監視システムの実施態様をフローチャートに基づいて、以下説明する(図6)を参照。)。
●S1(ステップ1):無線タグAの選定
管理システムCSは、位置を測定しようとする無線タグA(選定無線タグ)を選定する。無線タグAを選定することとID情報idを選定することとは、同義である。
●S2(ステップ2):基地局Bを3つ選定
管理システムCSは、選定無線タグAの位置(X,Y,Z)を測定するために必要な4つの基地局、すなわち、第i基地局(i=1、2、3、4)を選定する。
第i基地局Biを頂点とする四角形で囲まれた領域が極力広くなるように、第i基地局は選定されるのが望ましい。選定無線タグAと第i基地局Biの距離Liは、上記領域内の四角形の辺よりは小さくなるので、選定無線タグAの概略値としての位置(X,Y,Zを算出するには、上記の第i基地局(i=1、2、3、4)の上記選定方法で十分である。
●S3(ステップ3):基地局Bと無線タグAとの距離L1、L2、L3、L4を測定
測定しようとする無線タグA(選定無線タグA)のID情報id(選定ID情報id)を、第i基地局Biに送信する。
第i基地局Biは、選定無線タグAのID情報idをブロードキャストにより無線タグAに無線発信する。
第i基地局Biは、測距信号sを無線タグAに時刻t1に発信すると同時に、タイマーTMをスタートさせる。
選定無線タグAは、ID情報idが自分のID情報と一致する場合は、自分が測定対象になっていると判断して、測距信号sを受信すると同時に,応答信号rを発信させる。
選定無線タグAは、受信したID情報idが自分のID情報と一致しない場合は、自分が測定対象になっていないと判断して、測距信号sを受信したとしても、応答信号rを発信させず、受信したID情報idが自分のID情報と一致するまで、待機する。
当該第i基地局Biは、当該応答信号rを時刻t2に受信すると共に、タイマーTMをストップさせて、往復時間ΔTi(t2−t1)を算出し(さらに、往復時間ΔTiから距離Liを算出する場合もある。)、距離情報(往復時間ΔTi又は距離Li)を、当該距離情報を管理システムCSに送信する。
i=1、2、3、4の4回繰り返す。
●S4(ステップ4):連立1次方程式から選定無線タグAの位置を算出する
管理システムCSは、第i基地局Biから距離情報(往復時間Δti、又は、距離Li)を受信後、連立1次方程式から選定無線タグAの概略値としての位置(X,Y,Z)(概略値)を算出する。
●S5(ステップ5):無線タグAの位置に近い基地局を4つ選定
無線タグAの概略値としての位置(X,Y,Z)(概略値)に近い基地局を選定し、それらを第i基地局(i=1、2、3、4)とする。
●S6(ステップ6):基地局Bと無線タグAとの距離L1、L2、L3、L4を測定…S3(ステップ3)と同じ
測定しようとする無線タグA(選定無線タグA)のID情報id(選定ID情報id)を、第i基地局Biに送信する。
第i基地局Biは、選定無線タグAのID情報idをブロードキャストにより無線タグAに無線発信する。
第i基地局Biは、測距信号sを無線タグAに時刻t1に発信すると同時に、タイマーTMをスタートさせる。
選定無線タグAは、ID情報idが自分のID情報と一致する場合は、自分が測定対象になっていると判断して、測距信号sを受信すると同時に,応答信号rを発信させる。
選定無線タグAは、受信したID情報idが自分のID情報と一致しない場合は、自分が測定対象になっていないと判断して、測距信号sを受信したとしても、応答信号rを発信させず、受信したID情報idが自分のID情報と一致するまで、待機する。
当該第i基地局Biは、当該応答信号rを時刻t2に受信すると共に、タイマーTMをストップさせて、往復時間ΔTi(t2−t1)を算出し (さらに、往復時間ΔTiから距離Liを算出する場合もある。)、距離情報(往復時間ΔTi又は距離Li)を、当該距離情報を管理システムCSに送信する。
i=1、2、3、4の4回繰り返す。
●S7(ステップ7):連立1次方程式から無線タグAの位置を算出
管理システムCSは、第i基地局Biから距離情報(往復時間Δti、又は、距離Li)を受信後、連立1次方程式から選定無線タグAの位置(X,Y,Z)(測定値)を算出する。
●S8(ステップ8):無線タグAの位置とID情報idの記憶
算出されて無線タグAの位置(X,Y,Z)とID情報idは、時間tと共に、管理システムCSの記憶装置(図示せず)に、記憶される。
管理システムCSは、次に位置を測定する無線タグ(選定無線タグ)を選定し、以下、S1〜S8まで繰り返す。
**********************************************************************
<フローチャートその2>
本件発明に係る、多数の基地局Bから第i基地局Biを4つ選ぶ選定方法をフローチャートに基づいて、以下説明する(図12)を参照。)。
多数の基地局Bから第i基地局Biを4つ選ぶ場合は、最初の無線タグAの位置(X,Y,Z)の概略算出の場合と、次の無線タグAの位置(X,Y,Z)の精密算出との場合とに適用される。
●S101(ステップ101):3つの基地局の仮選定
多数の基地局Bから第i基地局Bi(i=1〜3)を3つ仮に選ぶ。
ここに、仮に選ぶとは、第i基地局Bi(i=1〜3)をそれ以外の他の基地局と入れ替える可能性があるので、正式に制定されたのではないということである。
●S102(ステップ102):(A)式を具備するか?
(A)式は、仮選定した3つの第i基地局Bi(i=1〜3)が同一線状にあるかどうかの判定式であり、
(A)式具備する場合(仮選定した3つの第i基地局Bi(i=1〜3)が同一線状にないと判断された場合)、S103(ステップ103)へ進む。
(A)式具備しない場合(仮選定した3つの第i基地局Bi(i=1〜3)が同一線状にあると判断された場合)、S103(ステップ103)へ進む。
●S103(ステップ103):1つの基地局を追加仮選定
仮選定した3つの第i基地局Bi(i=1〜3)以外の第4基地局B4を、多数の基地局の中から追加選定する。
次の無線タグAの位置(X,Y,Z)の精密算出との場合には、最初の無線タグAの位置(X,Y,Z)の概略値に近い基地局であることも充足する必要がある。
●S104(ステップ104):(B)式を具備するか?
(B)式は、仮選定した4つの第i基地局Bi(i=1〜4)が同一平面状にあるかどうかの判定式であり、
(B)式具備する場合(仮選定した4つの第i基地局Bi(i=1〜4)が同一平面状にないと判断された場合)、S105(ステップ105)へ進む。
(B)式具備しない場合(仮選定した3つの第i基地局Bi(i=1〜4)が同一せん平面状にあると判断された場合)、S103(ステップ103)へ進む。
●S105(ステップ105):4つの基地局の正式選定
ここに、正式に選定とは、第i基地局Bi(i=1〜4)をそれ以外の他の基地局と入れ替える可能性がないことを意味するものである。
●S106(ステップ106):タグAと4つの基地局との距離Liの測定
正式に選定した第i基地局Bi(i=1〜4)と無線タグAとの距離L1、L2、L3、L4を測定し算出する。
●S107(ステップ107):連立1次方程式から無線タグAの位置を算出
管理システムCSは、第i基地局Biから距離情報(往復時間Δti、又は、距離Li)を受信後、連立1次方程式から選定無線タグAの位置(X,Y,Z)(測定値)を算出する。
●S201(ステップ201):1つの基地局を入れ替える
仮に選定された3つの基地局の中の1つの基地局を、3つの基地局以外の他の基地局(多数の基地局から仮選定された基地局)と入れ替える。
S103(ステップ103)へ進む。
●S202(ステップ202):追加仮選定した基地局を入替える
追加仮選定された第4基地局を、4つの第i基地局Bi=1〜4)以外の他の基地局(多数の基地局から仮選定された基地局)と入れ替える。
次の無線タグAの位置(X,Y,Z)の精密算出との場合には、上記他の基地局は、最初の無線タグAの位置(X,Y,Z)の概略値に近い基地局であることも充足する必要がある。
S104(ステップ104)へ進む。
**************************************************

課題を解決するための手段は、本願の特許請求の範囲の各請求項に記載の発明であり、その具体的な解決手段は、以下の通りである。
○第1の発明(請求項1に記載の発明)
上記の課題を解決するための第1の発明(請求項1に記載の発明)は、
対象者が居住する建物及び/又はその敷地に設置した多数の基地局Bと対象者が所持する無線タグAと管理システムCSから構成される対象者監視システム100において、
最初に、多数の基地局Bから第i基地局Biを4つ選び、選ばれた第i基地局Bi(i=1〜4)が測距信号sを発信し、かつ発信すると同時にタイマーTMをスタートさせ、予めID情報idを受信していた無線タグAは、当該測距信号sを受信すると同時に応答信号rを発信させ、当該第i基地局Biは、当該応答信号rを受信すると共に、タイマーTMをストップさせて、往復時間ΔTiを算出し、往復時間ΔTiを管理システムCSに送信すると共に、
管理システムCSは、無線タグAの概略値としての位置(X,Y,Z)を以下の連立1次方程式から算出し、
次に、無線タグAの概略値としての位置(X,Y,Z)に近い第i基地局Biを4つ選び、第i基地局Biが測距信号sを発信し、かつ発信すると同時にタイマーTMをスタートさせ、予めID情報idを受信していた無線タグAは、当該測距信号sを受信すると同時に応答信号rを発信させ、当該第i基地局Biは、当該応答信号rを受信すると共に、タイマーTMをストップさせて、往復時間ΔTiを算出し、往復時間ΔTiを管理システムCSに送信すると共に、
管理システムCSは、上記無線タグAの位置(X,Y,Z)を以下の連立1次方程式から算出ことを特徴とする対象者監視システム100である。
M11*X+M12*Y+M13*Z=M1……(1−1)式
M21*X+M22*Y+M23*Z=M2……(1−2)式
M31*X+M32*Y+M33*Z=M3……(1−3)式
ここに、iは、多数の基地局Bから選ばれた基地局を特定する番号を表し、i=1〜4の自然数である。
無線タグAの位置は(X,Y,Z)、第i基地局の位置は(Xi,Yi,Zi)である。
Liは、往復時間ΔTiから求めた無線タグAと第i基地局Biとの距離を表わす。
M11=X2−X1、M12=Y2−Y1、M13=Z2−Z1……(01)式
M21=X3−X1、M22=Y3−Y1、M31=Z3−Z1……(02)式
M31=X4−X1、M32=Y4−Y1、M33=Z4−Z1……(03)式
M1=0.5*(X2*2+Y2**2+Z2**2−L2**2)−0.5*(X1**2+Y1**2+Z1**2−L1**2)……(04)式
M2=0.5*(X3**2+Y3**2+Z3**2−L3**2)−0.5*(X1**2+Y1**2+Z1**2−L1**2)……(05)式
M3=0.5*(X4**2+Y4**2+Z4**2−L4**2)−0.5*(X1**2+Y1**2+Z1**2−L1**2)……(06)式
○第2の発明(請求項2に記載の発明)
上記の課題を解決するための第2の発明(請求項2に記載の発明)は、
多数の基地局Bから第i基地局Biを4つ選ぶに際しては
多数の基地局Bから第i基地局B1(i=1〜3)を3つ選び、その次に、第4基地局B4を仮に又は正式に選ぶことを特徴とする請求項1に記載された対象者監視システム100である。
○第3の発明(請求項3に記載の発明)
上記の課題を解決するための第3の発明(請求項3に記載の発明)は、
多数の基地局Bから第i基地局Biを4つ選ぶに際して、多数の基地局Bから第i基地局B1(i=1〜3)を3つ選び、ベクトルa、bを定義すると共に、
(A)式を具備する場合、多数の基地局Bから第4基地局B4を仮に選び、
(B)式を具備しない場合、第4基地局B4を他の基地局と入れ替えた後、(B)式を具備する場合に限って、多数の基地局Bから第i基地局Biを4つ正式に選ぶことを特徴とする請求項1〜2の何れかに記載された対象者監視システム100。
外積(a×b)の絶対値/(|a|*|b|)=[(M12*M23−M13*M22)**2+(M11*M23−M13*M21)**2+(M11*M22−M12*M21)**2]**0.5/[(M11**2+M12**2+M13**2)**0.5*(M21**2+M22**2+M23**2)**0.5]≧CA……(A)式
ここに、
ベクトルa=(M11,M12,M13)、ベクトルb=(M21,M22,M23)とする。
M11,M12,M13)、M21,M22,M23は、(01)式、(02)式で与えられる。
行列式(М)の絶対値/(基準体積)=|det(M)|/(Ls1*Ls2*Ls3)≧CB…(B)式
ここに、
行列Мは(Mij)(i=1〜3、j=1〜3)であり、(Mij)(i=1〜3、j=1〜3)は、(01)式、(02)式、(03)式で与えられる。
Ls1、Ls2、Ls3は、Li(i=1〜4)、及び選定された4つの第i基地Bi(i=1〜4)の相互距離の中から3つ選んで設定される。
CA、CBは、予め設定された定数である。
を特徴とする請求項1〜2の何れかに記載された対象者監視システム100である。
○第4の発明(請求項4に記載の発明)
上記の課題を解決するための第4の発明(請求項4に記載の発明)は、
多数の基地局Bから第i基地局Biを4つ選ぶに際して、多数の基地局Bから第i基地局Bi(i=1〜3)を3つ選び、ベクトルa、bを以下のように定義すると共に、
(A)式を具備しない場合、選定した3つの基地局から1つの第i基地局Biを他の基地局と入れ替えた後、(A)式を具備する場合、多数の基地局Bから第4基地局B4を仮に選び、
(B)式を具備しない場合、第4基地局B4を他の基地局と入れ替えた後、(B)式を具備する場合に限って、多数の基地局Bから第i基地局Biを4つ正式に選ぶことを特徴とする請求項1〜2の何れかに記載された対象者監視システム100。
外積(a×b)の絶対値/(|a|*|b|)=[(M12*M23−M13*M22)**2+(M11*M23−M13*M21)**2+(M11*M22−M12*M21)**2]**0.5/[(M11**2+M12**2+M13**2)**0.5*(M21**2+M22**2+M23**2)**0.5]≧CA……(A)式
ここに、
ベクトルa=(M11,M12,M13)、ベクトルb=(M21,M22,M23)とする。
M11,M12,M13)、M21,M22,M23は、(01)式、(02)式で与えられる。
行列式(М)の絶対値/(基準体積)=|det(M)|/(Ls1*Ls2*Ls3)≧CB…(B)式
ここに、
行列Мは(Mij)(i=1〜3、j=1〜3)であり、(Mij)(i=1〜3、j=1〜3)は、(01)式、(02)式、(03)式で与えられる。
Ls1、Ls2、Ls3は、Li(i=1〜4)、及び選定された4つの第i基地Bi(i=1〜4)の相互距離の中から3つ選んで設定される。
を特徴とする請求項1〜3の何れかに記載された対象者監視システム100である。
○第5の発明(請求項5に記載の発明)
第i基地局の位置(Xi,Yi,Zi)との距離と第j基地局の位置(Xj,Yj,Zj)との距離Lijが、100m、50m、25m、12.5m、6.25m、3m、1mの何れかの数値以下になるように基地局Bを配置してなることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載された対象者監視システム100である。
Lij=[(Xi−Xj)**2+(Yi−Yj)**2+(Zi−Zj)**2]**0.5
ただし、i≠j
○第6の発明(請求項6に記載の発明)
上記の課題を解決するための第6の発明(請求項6に記載の発明)は、
対象者は、介護対象者、及び/又は、介護従事者、及び/又は、対象者として登録された者であることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載された対象者監視システム100である。
○第7の発明(請求項7に記載の発明)
上記の課題を解決するための第7の発明(請求項7に記載の発明)は、
建物及び/又は敷地の、あるいは、それらの出入口付近の監視領域OIAを監視する監視カメラWCと、多数の基地局Bと無線タグAと管理システムCSから構成される対象者監視システム100において、監視カメラWCは管理システムCSに接続されてなり、管理システムCSは、背景画像P0と時刻tにおける監視カメラWCから送信された監視画像P(t)の差分画像ΔP(t)を求めて、人物の輪郭線画像L(t)を求め、当該輪郭線画像L(t)から当該人物の無線タグ想定位置(X’,Y’,Z’)を算出して、
無線タグAの位置(X,Y,Z)、及び、ID情報idの中から、無線タグ想定位置(X’,Y’,Z’)iに一番近い無線タグAの位置(X,Y,Z)、及び、そのID情報idを選び、
(C)式を充足しない場合、当該人物は対象者でないと認識し、
(C)式を充足する場合、当該人物は対象者であると認識し、対象者をID情報idより特定することを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載された対象者監視システム100である。
[(X−X’)**2+(Y−Y’)**2+(Z−Z’)**2]**0.5≦CΔ……(C)式
ここに、CΔは予め設定された定数である。
○第8の発明(請求項8に記載の発明)
上記の課題を解決するための第8の発明(請求項8に記載の発明)は、
建物の階数が2以上である場合、基地局を4つ選ぶ場合、同じ階に設置された基地局から3つの基地局を選び、他の階に設置された基地局から1つの基地局を選ぶことを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載された対象者監視システム100である。
○第9の発明(請求項9に記載の発明)
上記の課題を解決するための第9の発明(請求項9に記載の発明)は、
第i基地局Biは、応答信号rを受信すると共に、タイマーTMをストップさせて、タイマー時間ΔTiを算出し、往復時間ΔTiから無線タグAと第i基地局Biとの距離Liを求め、距離Liを管理システムCSに送信することを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載された対象者監視システム100である。
○第10の発明(請求項10に記載の発明)
上記の課題を解決するための第10の発明(請求項10に記載の発明)は、
Ls1*Ls2*Ls3が、以下の式で与えられることを特徴とする請求項〜9の何れかに記載された対象者監視システム100である。
Ls1*Ls2*Ls3=L1*L2*L3……(D)式
Ls1*Ls2*Ls3=[(M11**2+M12**2+M13**2)**0.5]*[(M21**2+M22**2+M23**2)]**0.5*[(M31**2+M32**2+M33**2)]**0.5……(E)式
ここに、CA、CBは、予め設定される定数である。
本発明に係る対象者監視システム100は、上記のような特徴的構成要件から構成され、特徴的構成要件に応じた、以下のような本願発明特有の効果を奏する。
また、上記の各発明に応じた、上記のような特徴的構成要件から構成された対象者監視システム100によれば、本願発明の課題を十分解消することができた。
○第1の発明の効果
第1の発明によれば、
対象者が居住する建物及び/又はその敷地に設置した多数の基地局Bと対象者が所持する無線タグAと管理システムCSから構成される対象者監視システム100において、
最初に、多数の基地局Bから第i基地局Biを4つ選び、選ばれた第i基地局Bi(i=1〜4)が測距信号sを発信し、かつ発信すると同時にタイマーTMをスタートさせ、予めID情報idを受信していた無線タグAは、当該測距信号sを受信すると同時に応答信号rを発信させ、当該第i基地局Biは、当該応答信号rを受信すると共に、タイマーTMをストップさせて、往復時間ΔTiを算出し、往復時間ΔTiを管理システムCSに送信すると共に、
管理システムCSは、無線タグAの概略値としての位置(X,Y,Z)を以下の連立1次方程式から算出し、
次に、無線タグAの概略値としての位置(X,Y,Z)に近い第i基地局Biを4つ選び、第i基地局Biが測距信号sを発信し、かつ発信すると同時にタイマーTMをスタートさせ、予めID情報idを受信していた無線タグAは、当該測距信号sを受信すると同時に応答信号rを発信させ、当該第i基地局Biは、当該応答信号rを受信すると共に、タイマーTMをストップさせて、往復時間ΔTiを算出し、往復時間ΔTiを管理システムCSに送信すると共に、
管理システムCSは、上記無線タグAの位置(X,Y,Z)を以下の連立1次方程式から算出ことを特徴とする対象者監視システム100。
M11*X+M12*Y+M13*Z=M1……(1−1)式
M21*X+M22*Y+M23*Z=M2……(1−2)式
M31*X+M32*Y+M33*Z=M3……(1−3)式
ここに、iは、多数の基地局Bから選ばれた基地局を特定する番号を表し、i=1〜4の自然数である。
無線タグAの位置は(X,Y,Z)、第i基地局の位置は(Xi,Yi,Zi)である。
Liは、往復時間ΔTiから求めた無線タグAと第i基地局Biとの距離を表わす。
M11=X2−X1、M12=Y2−Y1、M13=Z2−Z1……(01)式
M21=X3−X1、M22=Y3−Y1、M31=Z3−Z1……(02)式
M31=X4−X1、M32=Y4−Y1、M33=Z4−Z1……(03)式
M1=0.5*(X2*2+Y2**2+Z2**2−L2**2)−0.5*(X1**2+Y1**2+Z1**2−L1**2)……(04)式
M2=0.5*(X3**2+Y3**2+Z3**2−L3**2)−0.5*(X1**2+Y1**2+Z1**2−L1**2)……(05)式
M3=0.5*(X4**2+Y4**2+Z4**2−L4**2)−0.5*(X1**2+Y1**2+Z1**2−L1**2)……(06)式
という特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第5課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第2の発明の効果
第2の発明によれば、
多数の基地局Bから第i基地局Biを4つ選ぶに際しては
多数の基地局Bから第i基地局B1(i=1〜3)を3つ選び、その次に、第4基地局B4を仮に又は正式に選ぶことという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第5課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第3の発明の効果
第3の発明によれば、
多数の基地局Bから第i基地局Biを4つ選ぶに際して、多数の基地局Bから 第i基地局B1(i=1〜3)を3つ選び、ベクトルa、bを定義すると共に、
(A)式を具備する場合、多数の基地局Bから第4基地局B4を仮に選び、
(B)式を具備しない場合、第4基地局B4を他の基地局と入れ替えた後、(B)式を具備する場合に限って、多数の基地局Bから第i基地局Biを4つ正式に選ぶことを特徴とする請求項1〜2の何れかに記載された対象者監視システム100。
外積(a×b)の絶対値/(|a|*|b|)=[(M12*M23−M13*M22)**2+(M11*M23−M13*M21)**2+(M11*M22−M12*M21)**2]**0.5/[(M11**2+M12**2+M13**2)**0.5*(M21**2+M22**2+M23**2)**0.5]≧CA……(A)式
ここに、
ベクトルa=(M11,M12,M13)、ベクトルb=(M21,M22,M23)とする。
M11,M12,M13)、M21,M22,M23は、(01)式、(02)式で与えられる。
行列式(М)の絶対値/(基準体積)=|det(M)|/(Ls1*Ls2*Ls3)≧CB…(B)式
ここに、
行列Мは(Mij)(i=1〜3、j=1〜3)であり、(Mij)(i=1〜3、j=1〜3)は、(01)式、(02)式、(03)式で与えられる。
Ls1、Ls2、Ls3は、Li(i=1〜4)、及び選定された4つの第i基地Bi(i=1〜4)の相互距離の中から3つ選んで設定される。
CA、CBは、予め設定された定数である。
という特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第5課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第4の発明の効果
第4の発明によれば、
多数の基地局Bから第i基地局Biを4つ選ぶに際して、多数の基地局Bから第i基地局Bi(i=1〜3)を3つ選び、ベクトルa、bを以下のように定義すると共に、
(A)式を具備しない場合、選定した3つの基地局から1つの第i基地局Biを他の基地局と入れ替えた後、(A)式を具備する場合、多数の基地局Bから第4基地局B4を仮に選び、
(B)式を具備しない場合、第4基地局B4を他の基地局と入れ替えた後、(B)式を具備する場合に限って、多数の基地局Bから第i基地局Biを4つ正式に選ぶことを特徴とする請求項1〜2の何れかに記載された対象者監視システム100。
外積(a×b)の絶対値/(|a|*|b|)=[(M12*M23−M13*M22)**2+(M11*M23−M13*M21)**2+(M11*M22−M12*M21)**2]**0.5/[(M11**2+M12**2+M13**2)**0.5*(M21**2+M22**2+M23**2)**0.5]≧CA……(A)式
ここに、
ベクトルa=(M11,M12,M13)、ベクトルb=(M21,M22,M23)とする。
M11,M12,M13)、M21,M22,M23は、(01)式、(02)式で与えられる。
行列式(М)の絶対値/(基準体積)=|det(M)|/(Ls1*Ls2*Ls3)≧CB…(B)式
ここに、
行列Мは(Mij)(i=1〜3、j=1〜3)であり、(Mij)(i=1〜3、j=1〜3)は、(01)式、(02)式、(03)式で与えられる。
Ls1、Ls2、Ls3は、Li(i=1〜4)、及び選定された4つの第i基地Bi(i=1〜4)の相互距離の中から3つ選んで設定される。
という特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第5課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第5の発明の効果
第5の発明によれば、
第i基地局の位置(Xi,Yi,Zi)との距離と第j基地局の位置(Xj,Yj,Zj)との距離Lijが、100m、50m、25m、12.5m、6.25m、3m、1mの何れかの数値以下になるように基地局Bを配置してなることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載された対象者監視システム100。
Lij=[(Xi−Xj)**2+(Yi−Yj)**2+(Zi−Zj)**2]**0.5
ただし、i≠j
という特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第5課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第6の発明の効果
第6の発明によれば、
対象者は、介護対象者、及び/又は、介護従事者、及び/又は、対象者として登録された者であることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第5課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第7の発明の効果
第7の発明によれば、
建物及び/又は敷地の、あるいは、それらの出入口付近の監視領域OIAを監視する監視カメラWCと、多数の基地局Bと無線タグAと管理システムCSから構成される対象者監視システム100において、監視カメラWCは管理システムCSに接続されてなり、管理システムCSは、背景画像P0と時刻tにおける監視カメラWCから送信された監視画像P(t)の差分画像ΔP(t)を求めて、人物の輪郭線画像L(t)を求め、当該輪郭線画像L(t)から当該人物の無線タグ想定位置(X’,Y’,Z’)を算出して、
無線タグAの位置(X,Y,Z)、及び、ID情報idの中から、無線タグ想定位置(X’,Y’,Z’)iに一番近い無線タグAの位置(X,Y,Z)、及び、そのID情報idを選び、
(C)式を充足しない場合、当該人物は対象者でないと認識し、
(C)式を充足する場合、当該人物は対象者であると認識し、対象者をID情報idより特定することを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載された対象者監視システム100。
[(X−X’)**2+(Y−Y’)**2+(Z−Z’)**2]**0.5≦CΔ……(C)式
ここに、CΔは予め設定された定数である。
という特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第5課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第8の発明の効果
第8の発明によれば、
建物の階数が2以上である場合、基地局を4つ選ぶ場合、同じ階に設置された基地局から3つの基地局を選び、他の階に設置された基地局から1つの基地局を選ぶことという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第5課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第9の発明の効果
第9の発明によれば、
第i基地局Biは、応答信号rを受信すると共に、タイマーTMをストップさせて、タイマー時間ΔTiを算出し、往復時間ΔTiから無線タグAと第i基地局Biとの距離Liを求め、距離Liを管理システムCSに送信することという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第5課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第10の発明の効果
第10の発明によれば、
Ls1*Ls2*Ls3が、以下の式で与えられることを特徴とする請求項〜9の何れかに記載された対象者監視システム100。
Ls1*Ls2*Ls3=L1*L2*L3……(D)式
Ls1*Ls2*Ls3=[(M11**2+M12**2+M13**2)**0.5]*[(M21**2+M22**2+M23**2)]**0.5*[(M31**2+M32**2+M33**2)]**0.5……(E)式
ここに、CA、CBは、予め設定される定数である。
という特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第5課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
以下、本発明に係る対象者監視システム100に関する最良の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[図1]図1は、本願発明に係る,無線タグの構成図である。
[図2]図2は、本願発明に係る,基地局の構成図である。
[図3]図3は、無線タグと、第1基地局と、第2基地局、第3基地局、第4基地局との関係を図示した図である。
[図4]図4は、本願発明に係る対象者監視システムの構成図である。
[図5]図5は、無線タグAと第i基地局Biの情報の送受信の状況を示すタイムチャートである。
[図6]図6は、本願発明に係る対象者監視システムの実施態様のフローチャートである。
[図7]図7は、監視カメラで建物及び/又は敷地の出入口付近の監視領域を撮影している状態を示す図である。
[図8]図8は、差分画像ΔPtから人物の輪郭線画像L(t)を抽出し、輪郭線画像L(t)から人物の無線タグ想定位置(X’,Y’,Z’)を算出する状況を示す図である。
[図9]図9は、第1基地局B1、第2基地局B2、第3基地局B3は必ず同一平面上にあるので、無線タグの位置は、2つの解を有し、1つに特定できないことを示す。(A)図は、平面図を表し、(B)図は、正面図を表す。
[図10]図10は、第1基地局B1、第2基地局B2、第3基地局B3、第4基地局B4が同一平面上にある場合、無線タグは、2つの解が2つありを有し、1つに特定できないことを示す。(A)図は、平面図を表し、(B)図は、正面図を表す。
[図11]図11は、第1基地局B1、第2基地局B2、第3基地局B3が同一線上にある場合、無線タグは、無限の解を有し、1つに特定できないことを示す。(A)図は、平面図を表し、(B)図は、正面図を表し、(C)図は、左側面図を表す。
[図12]図12は、4つの基地局を正式選定する方法を示すフローチャートである。

以下、本発明に係る対象者監視システム100について、図面を参照しながら説明する。
11111**************************************************
上記の対象者監視システム100において、
対象者が居住する建物及び/又はその敷地に設置した多数の基地局Bと対象者が所持する無線タグAと管理システムCSから構成される対象者監視システム100において、
最初に、多数の基地局Bから第i基地局Biを4つ選び、選ばれた第i基地局Bi(i=1〜4)が測距信号sを発信し、かつ発信すると同時にタイマーTMをスタートさせ、予めID情報idを受信していた無線タグAは、当該測距信号sを受信すると同時に応答信号rを発信させ、当該第i基地局Biは、当該応答信号rを受信すると共に、タイマーTMをストップさせて、往復時間ΔTiを算出し、往復時間ΔTiを管理システムCSに送信すると共に、
管理システムCSは、無線タグAの概略値としての位置(X,Y,Z)を以下の連立1次方程式から算出し、
次に、無線タグAの概略値としての位置(X,Y,Z)に近い第i基地局Biを4つ選び、第i基地局Biが測距信号sを発信し、かつ発信すると同時にタイマーTMをスタートさせ、予めID情報idを受信していた無線タグAは、当該測距信号sを受信すると同時に応答信号rを発信させ、当該第i基地局Biは、当該応答信号rを受信すると共に、タイマーTMをストップさせて、往復時間ΔTiを算出し、往復時間ΔTiを管理システムCSに送信すると共に、
管理システムCSは、上記無線タグAの位置(X,Y,Z)を以下の連立1次方程式から算出ことを特徴とする対象者監視システム100が開示されている。
M11*X+M12*Y+M13*Z=M1……(1−1)式
M21*X+M22*Y+M23*Z=M2……(1−2)式
M31*X+M32*Y+M33*Z=M3……(1−3)式
ここに、iは、多数の基地局Bから選ばれた基地局を特定する番号を表し、i=1〜4の自然数である。
無線タグAの位置は(X,Y,Z)、第i基地局の位置は(Xi,Yi,Zi)である。
Liは、往復時間ΔTiから求めた無線タグAと第i基地局Biとの距離を表わす。
M11=X2−X1、M12=Y2−Y1、M13=Z2−Z1……(01)式
M21=X3−X1、M22=Y3−Y1、M31=Z3−Z1……(02)式
M31=X4−X1、M32=Y4−Y1、M33=Z4−Z1……(03)式
M1=0.5*(X2*2+Y2**2+Z2**2−L2**2)−0.5*(X1**2+Y1**2+Z1**2−L1**2)……(04)式
M2=0.5*(X3**2+Y3**2+Z3**2−L3**2)−0.5*(X1**2+Y1**2+Z1**2−L1**2)……(05)式
M3=0.5*(X4**2+Y4**2+Z4**2−L4**2)−0.5*(X1**2+Y1**2+Z1**2−L1**2)……(06)式
○第1の発明の効果
第1の発明によれば、
対象者が居住する建物及び/又はその敷地に設置した多数の基地局Bと対象者が所持する無線タグAと管理システムCSから構成される対象者監視システム100において、
最初に、多数の基地局Bから第i基地局Biを4つ選び、選ばれた第i基地局Bi(i=1〜4)が測距信号sを発信し、かつ発信すると同時にタイマーTMをスタートさせ、予めID情報idを受信していた無線タグAは、当該測距信号sを受信すると同時に応答信号rを発信させ、当該第i基地局Biは、当該応答信号rを受信すると共に、タイマーTMをストップさせて、往復時間ΔTiを算出し、往復時間ΔTiを管理システムCSに送信すると共に、
管理システムCSは、無線タグAの概略値としての位置(X,Y,Z)を以下の連立1次方程式から算出し、
次に、無線タグAの概略値としての位置(X,Y,Z)に近い第i基地局Biを4つ選び、第i基地局Biが測距信号sを発信し、かつ発信すると同時にタイマーTMをスタートさせ、予めID情報idを受信していた無線タグAは、当該測距信号sを受信すると同時に応答信号rを発信させ、当該第i基地局Biは、当該応答信号rを受信すると共に、タイマーTMをストップさせて、往復時間ΔTiを算出し、往復時間ΔTiを管理システムCSに送信すると共に、
管理システムCSは、上記無線タグAの位置(X,Y,Z)を以下の連立1次方程式から算出ことを特徴とする対象者監視システム100。
M11*X+M12*Y+M13*Z=M1……(1−1)式
M21*X+M22*Y+M23*Z=M2……(1−2)式
M31*X+M32*Y+M33*Z=M3……(1−3)式
ここに、iは、多数の基地局Bから選ばれた基地局を特定する番号を表し、i=1〜4の自然数である。
無線タグAの位置は(X,Y,Z)、第i基地局の位置は(Xi,Yi,Zi)である。
Liは、往復時間ΔTiから求めた無線タグAと第i基地局Biとの距離を表わす。
M11=X2−X1、M12=Y2−Y1、M13=Z2−Z1……(01)式
M21=X3−X1、M22=Y3−Y1、M31=Z3−Z1……(02)式
M31=X4−X1、M32=Y4−Y1、M33=Z4−Z1……(03)式
M1=0.5*(X2*2+Y2**2+Z2**2−L2**2)−0.5*(X1**2+Y1**2+Z1**2−L1**2)……(04)式
M2=0.5*(X3**2+Y3**2+Z3**2−L3**2)−0.5*(X1**2+Y1**2+Z1**2−L1**2)……(05)式
M3=0.5*(X4**2+Y4**2+Z4**2−L4**2)−0.5*(X1**2+Y1**2+Z1**2−L1**2)……(06)式
という特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第5課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
22222**************************************************
上記の対象者監視システム100において、
多数の基地局Bから第i基地局Biを4つ選ぶに際しては
多数の基地局Bから第i基地局B1(i=1〜3)を3つ選び、その次に、第4基地局B4を仮に又は正式に選ぶことを特徴とする請求項1に記載された対象者監視システム100が開示されている。
○第2の発明の効果
第2の発明によれば、
多数の基地局Bから第i基地局Biを4つ選ぶに際しては
多数の基地局Bから第i基地局B1(i=1〜3)を3つ選び、その次に、第4基地局B4を仮に又は正式に選ぶことという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第5課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
33333**************************************************
上記の対象者監視システム100において、
多数の基地局Bから第i基地局Biを4つ選ぶに際して、多数の基地局Bから 第i基地局B1(i=1〜3)を3つ選び、ベクトルa、bを定義すると共に、
(A)式を具備する場合、多数の基地局Bから第4基地局B4を仮に選び、
(B)式を具備しない場合、第4基地局B4を他の基地局と入れ替えた後、(B)式を具備する場合に限って、多数の基地局Bから第i基地局Biを4つ正式に選ぶことを特徴とする請求項1〜2の何れかに記載された対象者監視システム100が開示されている。
外積(a×b)の絶対値/(|a|*|b|)=[(M12*M23−M13*M22)**2+(M11*M23−M13*M21)**2+(M11*M22−M12*M21)**2]**0.5/[(M11**2+M12**2+M13**2)**0.5*(M21**2+M22**2+M23**2)**0.5]≧CA……(A)式
ここに、
ベクトルa=(M11,M12,M13)、ベクトルb=(M21,M22,M23)とする。
M11,M12,M13)、M21,M22,M23は、(01)式、(02)式で与えられる。
行列式(М)の絶対値/(基準体積)=|det(M)|/(Ls1*Ls2*Ls3)≧CB…(B)式
ここに、
行列Мは(Mij)(i=1〜3、j=1〜3)であり、(Mij)(i=1〜3、j=1〜3)は、(01)式、(02)式、(03)式で与えられる。
Ls1、Ls2、Ls3は、Li(i=1〜4)、及び選定された4つの第i基地Bi(i=1〜4)の相互距離の中から3つ選んで設定される。
CA、CBは、予め設定された定数である。
を特徴とする請求項1〜2の何れかに記載された対象者監視システム100。
○第3の発明の効果
第3の発明によれば、
多数の基地局Bから第i基地局Biを4つ選ぶに際して、多数の基地局Bから 第i基地局B1(i=1〜3)を3つ選び、ベクトルa、bを定義すると共に、
(A)式を具備する場合、多数の基地局Bから第4基地局B4を仮に選び、
(B)式を具備しない場合、第4基地局B4を他の基地局と入れ替えた後、(B)式を具備する場合に限って、多数の基地局Bから第i基地局Biを4つ正式に選ぶことを特徴とする請求項1〜2の何れかに記載された対象者監視システム100。
外積(a×b)の絶対値/(|a|*|b|)=[(M12*M23−M13*M22)**2+(M11*M23−M13*M21)**2+(M11*M22−M12*M21)**2]**0.5/[(M11**2+M12**2+M13**2)**0.5*(M21**2+M22**2+M23**2)**0.5]≧CA……(A)式
ここに、
ベクトルa=(M11,M12,M13)、ベクトルb=(M21,M22,M23)とする。
M11,M12,M13)、M21,M22,M23は、(01)式、(02)式で与えられる。
行列式(М)の絶対値/(基準体積)=|det(M)|/(Ls1*Ls2*Ls3)≧CB…(B)式
ここに、
行列Мは(Mij)(i=1〜3、j=1〜3)であり、(Mij)(i=1〜3、j=1〜3)は、(01)式、(02)式、(03)式で与えられる。
Ls1、Ls2、Ls3は、Li(i=1〜4)、及び選定された4つの第i基地Bi(i=1〜4)の相互距離の中から3つ選んで設定される。
CA、CBは、予め設定された定数である。
という特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第5課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
44444**************************************************
上記の対象者監視システム100において、
多数の基地局Bから第i基地局Biを4つ選ぶに際して、多数の基地局Bから第i基地局Bi(i=1〜3)を3つ選び、ベクトルa、bを以下のように定義すると共に、
(A)式を具備しない場合、選定した3つの基地局から1つの第i基地局Biを他の基地局と入れ替えた後、(A)式を具備する場合、多数の基地局Bから第4基地局B4を仮に選び、
(B)式を具備しない場合、第4基地局B4を他の基地局と入れ替えた後、(B)式を具備する場合に限って、多数の基地局Bから第i基地局Biを4つ正式に選ぶことを特徴とする請求項1〜2の何れかに記載された対象者監視システム100が開示されている。
外積(a×b)の絶対値/(|a|*|b|)=[(M12*M23−M13*M22)**2+(M11*M23−M13*M21)**2+(M11*M22−M12*M21)**2]**0.5/[(M11**2+M12**2+M13**2)**0.5*(M21**2+M22**2+M23**2)**0.5]≧CA……(A)式
ここに、
ベクトルa=(M11,M12,M13)、ベクトルb=(M21,M22,M23)とする。
M11,M12,M13)、M21,M22,M23は、(01)式、(02)式で与えられる。
行列式(М)の絶対値/(基準体積)=|det(M)|/(Ls1*Ls2*Ls3)≧CB…(B)式
ここに、
行列Мは(Mij)(i=1〜3、j=1〜3)であり、(Mij)(i=1〜3、j=1〜3)は、(01)式、(02)式、(03)式で与えられる。
Ls1、Ls2、Ls3は、Li(i=1〜4)、及び選定された4つの第i基地Bi(i=1〜4)の相互距離の中から3つ選んで設定される。
を特徴とする請求項1〜3の何れかに記載された対象者監視システム100。
○第4の発明の効果
第4の発明によれば、
多数の基地局Bから第i基地局Biを4つ選ぶに際して、多数の基地局Bから第i基地局Bi(i=1〜3)を3つ選び、ベクトルa、bを以下のように定義すると共に、
(A)式を具備しない場合、選定した3つの基地局から1つの第i基地局Biを他の基地局と入れ替えた後、(A)式を具備する場合、多数の基地局Bから第4基地局B4を仮に選び、
(B)式を具備しない場合、第4基地局B4を他の基地局と入れ替えた後、(B)式を具備する場合に限って、多数の基地局Bから第i基地局Biを4つ正式に選ぶことを特徴とする請求項1〜2の何れかに記載された対象者監視システム100。
外積(a×b)の絶対値/(|a|*|b|)=[(M12*M23−M13*M22)**2+(M11*M23−M13*M21)**2+(M11*M22−M12*M21)**2]**0.5/[(M11**2+M12**2+M13**2)**0.5*(M21**2+M22**2+M23**2)**0.5]≧CA……(A)式
ここに、
ベクトルa=(M11,M12,M13)、ベクトルb=(M21,M22,M23)とする。
M11,M12,M13)、M21,M22,M23は、(01)式、(02)式で与えられる。
行列式(М)の絶対値/(基準体積)=|det(M)|/(Ls1*Ls2*Ls3)≧CB…(B)式
ここに、
行列Мは(Mij)(i=1〜3、j=1〜3)であり、(Mij)(i=1〜3、j=1〜3)は、(01)式、(02)式、(03)式で与えられる。
Ls1、Ls2、Ls3は、Li(i=1〜4)、及び選定された4つの第i基地Bi(i=1〜4)の相互距離の中から3つ選んで設定される。
という特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第5課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
55555**************************************************
上記の対象者監視システム100において、
第i基地局の位置(Xi,Yi,Zi)との距離と第j基地局の位置(Xj,Yj,Zj)との距離Lijが、100m、50m、25m、12.5m、6.25m、3m、1mの何れかの数値以下になるように基地局Bを配置してなることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載された対象者監視システム100が開示されている。
Lij=[(Xi−Xj)**2+(Yi−Yj)**2+(Zi−Zj)**2]**0.5
ただし、i≠j
○第5の発明の効果 第5の発明によれば、
第i基地局の位置(Xi,Yi,Zi)との距離と第j基地局の位置(Xj,Yj,Zj)との距離Lijが、100m、50m、25m、12.5m、6.25m、3m、1mの何れかの数値以下になるように基地局Bを配置してなることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載された対象者監視システム100。
Lij=[(Xi−Xj)**2+(Yi−Yj)**2+(Zi−Zj)**2]**0.5
ただし、i≠j
という特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第5課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
66666**************************************************
上記の対象者監視システム100において、
対象者は、介護対象者、及び/又は、介護従事者、及び/又は、対象者として登録された者であることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載された対象者監視システム100が開示されている。
○第6の発明の効果
第6の発明によれば、
対象者は、介護対象者、及び/又は、介護従事者、及び/又は、対象者として登録された者であることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第5課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
77777**************************************************
上記の対象者監視システム100において、
建物及び/又は敷地の、あるいは、それらの出入口付近の監視領域OIAを監視する監視カメラWCと、多数の基地局Bと無線タグAと管理システムCSから構成される対象者監視システム100において、監視カメラWCは管理システムCSに接続されてなり、管理システムCSは、背景画像P0と時刻tにおける監視カメラWCから送信された監視画像P(t)の差分画像ΔP(t)を求めて、人物の輪郭線画像L(t)を求め、当該輪郭線画像L(t)から当該人物の無線タグ想定位置(X’,Y’,Z’)を算出して、
無線タグAの位置(X,Y,Z)、及び、ID情報idの中から、無線タグ想定位置(X’,Y’,Z’)iに一番近い無線タグAの位置(X,Y,Z)、及び、そのID情報idを選び、
(C)式を充足しない場合、当該人物は対象者でないと認識し、
(C)式を充足する場合、当該人物は対象者であると認識し、対象者をID情報idより特定することを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載された対象者監視システム100が開示される。
[(X−X’)**2+(Y−Y’)**2+(Z−Z’)**2]**0.5≦CΔ……(C)式
ここに、CΔは予め設定された定数である。
○第7の発明の効果
第7の発明によれば、
建物及び/又は敷地の、あるいは、それらの出入口付近の監視領域OIAを監視する監視カメラWCと、多数の基地局Bと無線タグAと管理システムCSから構成される対象者監視システム100において、監視カメラWCは管理システムCSに接続されてなり、管理システムCSは、背景画像P0と時刻tにおける監視カメラWCから送信された監視画像P(t)の差分画像ΔP(t)を求めて、人物の輪郭線画像L(t)を求め、当該輪郭線画像L(t)から当該人物の無線タグ想定位置(X’,Y’,Z’)を算出して、
無線タグAの位置(X,Y,Z)、及び、ID情報idの中から、無線タグ想定位置(X’,Y’,Z’)iに一番近い無線タグAの位置(X,Y,Z)、及び、そのID情報idを選び、
(C)式を充足しない場合、当該人物は対象者でないと認識し、
(C)式を充足する場合、当該人物は対象者であると認識し、対象者をID情報idより特定することを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載された対象者監視システム100。
[(X−X’)**2+(Y−Y’)**2+(Z−Z’)**2]**0.5≦CΔ……(C)式
ここに、CΔは予め設定された定数である。
という特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第5課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。という特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第5課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
88888**************************************************
上記の対象者監視システム100において、
建物の階数が2以上である場合、基地局を4つ選ぶ場合、同じ階に設置された基地局から3つの基地局を選び、他の階に設置された基地局から1つの基地局を選ぶことを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載された対象者監視システム100が開示されている。
○第8の発明の効果
第8の発明によれば、
建物の階数が2以上である場合、基地局を4つ選ぶ場合、同じ階に設置された基地局から3つの基地局を選び、他の階に設置された基地局から1つの基地局を選ぶことという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第5課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
99999**************************************************
上記の対象者監視システム100において、
第i基地局Biは、応答信号rを受信すると共に、タイマーTMをストップさせて、タイマー時間ΔTiを算出し、往復時間ΔTiから無線タグAと第i基地局Biとの距離Liを求め、距離Liを管理システムCSに送信することを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載された対象者監視システム100。
○第9の発明の効果
第9の発明によれば、
第i基地局Biは、応答信号rを受信すると共に、タイマーTMをストップさせて、タイマー時間ΔTiを算出し、往復時間ΔTiから無線タグAと第i基地局Biとの距離Liを求め、距離Liを管理システムCSに送信することという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第5課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
00000**************************************************
上記の対象者監視システム100において、
Ls1*Ls2*Ls3が、以下の式で与えられることを特徴とする請求項〜9の何れかに記載された対象者監視システム100が開示されている。
Ls1*Ls2*Ls3=L1*L2*L3……(D)式
Ls1*Ls2*Ls3=[(M11**2+M12**2+M13**2)**0.5]*[(M21**2+M22**2+M23**2)]**0.5*[(M31**2+M32**2+M33**2)]**0.5……(E)式
ここに、CA、CBは、予め設定される定数である。
○第10の発明の効果
第10の発明によれば、
Ls1*Ls2*Ls3が、以下の式で与えられることを特徴とする請求項〜9の何れかに記載された対象者監視システム100。
Ls1*Ls2*Ls3=L1*L2*L3……(D)式
Ls1*Ls2*Ls3=[(M11**2+M12**2+M13**2)**0.5]*[(M21**2+M22**2+M23**2)]**0.5*[(M31**2+M32**2+M33**2)]**0.5……(E)式
ここに、CA、CBは、予め設定される定数である。
という特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第5課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
図1は、本願発明に係る,無線タグの構成図である。 図2は、本願発明に係る,基地局の構成図である。 図3は、無線タグと、第1基地局と、第2基地局、第3基地局、第4基地局との関係を図示した図である。 図4は、本願発明に係る対象者監視システムの構成図である。 図5は、無線タグAと第i基地局Biの情報の送受信の状況を示すタイムチャートである。 図6は、本願発明に係る対象者監視システムの実施態様のフローチャートである。 図7は、監視カメラで建物及び/又は敷地の出入口付近の監視領域を撮影している状態を示す図である。 図8は、差分画像ΔPtから人物の輪郭線画像L(t)を抽出し、輪郭線画像L(t)から人物の無線タグ想定位置(X’,Y’,Z’)を算出する状況を示す図である。 図9は、第1基地局B1、第2基地局B2、第3基地局B3は必ず同一平面上にあるので、無線タグの位置は、2つの解を有し、1つに特定できないことを示す。(A)図は、平面図を表し、(B)図は、正面図を表す。 図10は、第1基地局B1、第2基地局B2、第3基地局B3、第4基地局B4が同一平面上にある場合、無線タグは、2つの解が2つありを有し、1つに特定できないことを示す。(A)図は、平面図を表し、(B)図は、正面図を表す。 図11は、第1基地局B1、第2基地局B2、第3基地局B3が同一線上にある場合、無線タグは、無限の解を有し、1つに特定できないことを示す。(A)図は、平面図を表し、(B)図は、正面図を表し、(C)図は、左側面図を表す。 図12は、4つの基地局を正式選定する方法を示すフローチャートである。
B……基地局
BAn……アンテナ(基地局Bに設置されているアンテナ)
BCid……ID情報発信機
BCs……測距信号発信機
BCr……測距信号発信機
BCr……応答信号受信機
Bam……算出器
Bcon……制御機

AAn……アンテナ(無線タグAに設置されているアンテナ)
ACid……ID情報受信機
ACs……測距信号受信機
ACr……応答信号発信機

CS……管理システム
100……対象者監視システム
Bi……第i基地局
TM……タイマー
s……測距信号
id……ID情報
r……応答信号
ΔTi……往復時間
(X,Y,Z)……無線タグAの位置
(Xi,Yi,Zi)……i基地局Biの位置
Li……往復時間ΔTiから求めた無線タグAとi基地局Biとの距離
OIA……建物及び/又は敷地の出入口付近の監視領域
WC……監視カメラ
P0……背景画像
P(t)……時刻tにおける監視画像
ΔP(t)……差分画像
L(t)……人物の輪郭線画像
(X’,Y’,Z’)……人物の無線タグ想定位置
CΔ……予め設定された定数

Claims (10)

  1. 対象者が居住する建物及び/又はその敷地に設置した多数の基地局Bと対象者が所持する無線タグAと管理システムCSから構成される対象者監視システム100において、
    最初に、多数の基地局Bから第i基地局Biを4つ選び、選ばれた第i基地局Bi(i=1〜4)が測距信号sを発信し、かつ発信すると同時にタイマーTMをスタートさせ、予めID情報idを受信していた無線タグAは、当該測距信号sを受信すると同時に応答信号rを発信させ、当該第i基地局Biは、当該応答信号rを受信すると共に、タイマーTMをストップさせて、往復時間ΔTiを算出し、往復時間ΔTiを管理システムCSに送信すると共に、
    管理システムCSは、無線タグAの概略値としての位置(X,Y,Z)を以下の連立1次方程式から算出し、
    次に、無線タグAの概略値としての位置(X,Y,Z)に近い第i基地局Biを4つ選び、第i基地局Biが測距信号sを発信し、かつ発信すると同時にタイマーTMをスタートさせ、予めID情報idを受信していた無線タグAは、当該測距信号sを受信すると同時に応答信号rを発信させ、当該第i基地局Biは、当該応答信号rを受信すると共に、タイマーTMをストップさせて、往復時間ΔTiを算出し、往復時間ΔTiを管理システムCSに送信すると共に、
    管理システムCSは、上記無線タグAの位置(X,Y,Z)を以下の連立1次方程式から算出ことを特徴とする対象者監視システム100。
    M11*X+M12*Y+M13*Z=M1……(1−1)式
    M21*X+M22*Y+M23*Z=M2……(1−2)式
    M31*X+M32*Y+M33*Z=M3……(1−3)式
    ここに、iは、多数の基地局Bから選ばれた基地局を特定する番号を表し、i=1〜4の自然数である。
    無線タグAの位置は(X,Y,Z)、第i基地局の位置は(Xi,Yi,Zi)である。
    Liは、往復時間ΔTiから求めた無線タグAと第i基地局Biとの距離を表わす。
    M11=X2−X1、M12=Y2−Y1、M13=Z2−Z1……(01)式
    M21=X3−X1、M22=Y3−Y1、M31=Z3−Z1……(02)式
    M31=X4−X1、M32=Y4−Y1、M33=Z4−Z1……(03)式
    M1=0.5*(X2*2+Y2**2+Z2**2−L2**2)−0.5*(X1**2+Y1**2+Z1**2−L1**2)……(04)式
    M2=0.5*(X3**2+Y3**2+Z3**2−L3**2)−0.5*(X1**2+Y1**2+Z1**2−L1**2)……(05)式
    M3=0.5*(X4**2+Y4**2+Z4**2−L4**2)−0.5*(X1**2+Y1**2+Z1**2−L1**2)……(06)式
    M11*X+M12*Y+M13*Z=M1……(1−1)式
  2. 多数の基地局Bから第i基地局Biを4つ選ぶに際しては
    多数の基地局Bから第i基地局B1(i=1〜3)を3つ選び、その次に、第4基地局B4を仮に又は正式に選ぶことを特徴とする請求項1に記載された対象者監視システム100。
  3. 多数の基地局Bから第i基地局Biを4つ選ぶに際して、多数の基地局Bから 第i基地局B1(i=1〜3)を3つ選び、ベクトルa、bを定義すると共に、
    (A)式を具備する場合、多数の基地局Bから第4基地局B4を仮に選び、
    (B)式を具備しない場合、第4基地局B4を他の基地局と入れ替えた後、(B)式を具備する場合に限って、多数の基地局Bから第i基地局Biを4つ正式に選ぶことを特徴とする請求項1〜2の何れかに記載された対象者監視システム100。
    外積(a×b)の絶対値/(|a|*|b|)=[(M12*M23−M13*M22)**2+(M11*M23−M13*M21)**2+(M11*M22−M12*M21)**2]**0.5/[(M11**2+M12**2+M13**2)**0.5*(M21**2+M22**2+M23**2)**0.5]≧CA……(A)式
    ここに、
    ベクトルa=(M11,M12,M13)、ベクトルb=(M21,M22,M23)とする。
    M11,M12,M13)、M21,M22,M23は、(01)式、(02)式で与えられる。
    行列式(М)の絶対値/(基準体積)=|det(M)|/(Ls1*Ls2*Ls3)≧CB…(B)式
    ここに、
    行列Мは(Mij)(i=1〜3、j=1〜3)であり、(Mij)(i=1〜3、j=1〜3)は、(01)式、(02)式、(03)式で与えられる。
    Ls1、Ls2、Ls3は、Li(i=1〜4)、及び選定された4つの第i基地Bi(i=1〜4)の相互距離の中から3つ選んで設定される。
    CA、CBは、予め設定された定数である。
  4. 多数の基地局Bから第i基地局Biを4つ選ぶに際して、多数の基地局Bから第i基地局Bi(i=1〜3)を3つ選び、ベクトルa、bを以下のように定義すると共に、
    (A)式を具備しない場合、選定した3つの基地局から1つの第i基地局Biを他の基地局と入れ替えた後、(A)式を具備する場合、多数の基地局Bから第4基地局B4を仮に選び、
    (B)式を具備しない場合、第4基地局B4を他の基地局と入れ替えた後、(B)式を具備する場合に限って、多数の基地局Bから第i基地局Biを4つ正式に選ぶことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載された対象者監視システム100。
    外積(a×b)の絶対値/(|a|*|b|)=[(M12*M23−M13*M22)**2+(M11*M23−M13*M21)**2+(M11*M22−M12*M21)**2]**0.5/[(M11**2+M12**2+M13**2)**0.5*(M21**2+M22**2+M23**2)**0.5]≧CA……(A)式
    ここに、
    ベクトルa=(M11,M12,M13)、ベクトルb=(M21,M22,M23)とする。
    M11,M12,M13)、M21,M22,M23は、(01)式、(02)式で与えられる。
    行列式(М)の絶対値/(基準体積)=|det(M)|/(Ls1*Ls2*Ls3)≧CB…(B)式
    ここに、
    行列Мは(Mij)(i=1〜3、j=1〜3)であり、(Mij)(i=1〜3、j=1〜3)は、(01)式、(02)式、(03)式で与えられる。
    Ls1、Ls2、Ls3は、Li(i=1〜4)、及び選定された4つの第i基地Bi(i=1〜4)の相互距離の中から3つ選んで設定される。
  5. 第i基地局の位置(Xi,Yi,Zi)との距離と第j基地局の位置(Xj,Yj,Zj)との距離Lijが、100m、50m、25m、12.5m、6.25m、3m、1mの何れかの数値以下になるように基地局Bを配置してなることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載された対象者監視システム100。
    Lij=[(Xi−Xj)**2+(Yi−Yj)**2+(Zi−Zj)**2]**0.5
    ただし、i≠j
  6. 対象者は、介護対象者、及び/又は、介護従事者、及び/又は、対象者として登録された者であることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載された対象者監視システム100。
  7. 建物及び/又は敷地の、あるいは、それらの出入口付近の監視領域OIAを監視する監視カメラWCと、多数の基地局Bと無線タグAと管理システムCSから構成される対象者監視システム100において、監視カメラWCは管理システムCSに接続されてなり、管理システムCSは、背景画像P0と時刻tにおける監視カメラWCから送信された監視画像P(t)の差分画像ΔP(t)を求めて、人物の輪郭線画像L(t)を求め、当該輪郭線画像L(t)から当該人物の無線タグ想定位置(X’,Y’,Z’)を算出して、
    無線タグAの位置(X,Y,Z)、及び、ID情報idの中から、無線タグ想定位置(X’,Y’,Z’)iに一番近い無線タグAの位置(X,Y,Z)、及び、そのID情報idを選び、
    (C)式を充足しない場合、当該人物は対象者でないと認識し、
    (C)式を充足する場合、当該人物は対象者であると認識し、対象者をID情報idより特定することを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載された対象者監視システム100。
    [(X−X’)**2+(Y−Y’)**2+(Z−Z’)**2]**0.5≦CΔ……(C)式
    ここに、CΔは予め設定された定数である。
  8. 建物の階数が2以上である場合、基地局を4つ選ぶ場合、同じ階に設置された基地局から3つの基地局を選び、他の階に設置された基地局から1つの基地局を選ぶことを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載された対象者監視システム100。
  9. 第i基地局Biは、応答信号rを受信すると共に、タイマーTMをストップさせて、タイマー時間ΔTiを算出し、往復時間ΔTiから無線タグAと第i基地局Biとの距離Liを求め、距離Liを管理システムCSに送信することを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載された対象者監視システム100。
  10. Ls1*Ls2*Ls3が、以下の式で与えられることを特徴とする請求項〜9の何れかに記載された対象者監視システム100。
    Ls1*Ls2*Ls3=L1*L2*L3……(D)式
    Ls1*Ls2*Ls3=[(M11**2+M12**2+M13**2)**0.5]*[(M21**2+M22**2+M23**2)]**0.5*[(M31**2+M32**2+M33**2)]**0.5……(E)式
    ここに、CA、CBは、予め設定される定数である。
JP2016132113A 2016-07-01 2016-07-01 対象者監視システム Active JP6084742B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016132113A JP6084742B1 (ja) 2016-07-01 2016-07-01 対象者監視システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016132113A JP6084742B1 (ja) 2016-07-01 2016-07-01 対象者監視システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6084742B1 true JP6084742B1 (ja) 2017-02-22
JP2018004458A JP2018004458A (ja) 2018-01-11

Family

ID=58095230

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016132113A Active JP6084742B1 (ja) 2016-07-01 2016-07-01 対象者監視システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6084742B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018205100A (ja) * 2017-06-02 2018-12-27 チームラボ株式会社 位置測定用の端末装置,コンピュータプログラム,及びシステム

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7345100B2 (ja) * 2019-08-02 2023-09-15 パナソニックIpマネジメント株式会社 位置推定装置、位置推定システム、及び、位置推定方法
JP7313008B2 (ja) * 2019-08-02 2023-07-24 パナソニックIpマネジメント株式会社 位置推定装置、位置推定システム、及び、位置推定方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006010345A (ja) * 2004-06-22 2006-01-12 Omron Corp タグ通信装置、タグ通信装置の制御方法、タグ通信制御プログラム、および、タグ通信管理システム。
JP2006071516A (ja) * 2004-09-03 2006-03-16 Fujitsu Support & Service Kk Icタグ位置特定装置およびicタグ位置特定方法
JP2006118998A (ja) * 2004-10-21 2006-05-11 Fujitsu Support & Service Kk Icタグリーダ位置特定装置およびicタグリーダ位置特定方法
JP2008040867A (ja) * 2006-08-08 2008-02-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 死角内物品報知システム、死角内物品報知方法、及び死角内物品報知プログラム
JP2010062770A (ja) * 2008-09-02 2010-03-18 Fujitsu Ltd 移動通信システム、および位置検出方法
WO2011027557A1 (ja) * 2009-09-04 2011-03-10 パナソニック株式会社 位置校正情報収集装置、位置校正情報収集方法、及び位置校正情報収集プログラム
JP2012150737A (ja) * 2011-01-21 2012-08-09 Informedia Inc 介護支援機器及び統合介護支援システム
JP2012194023A (ja) * 2011-03-16 2012-10-11 Nec Corp 位置計測システム、位置計測装置、位置計測方法およびプログラム

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006010345A (ja) * 2004-06-22 2006-01-12 Omron Corp タグ通信装置、タグ通信装置の制御方法、タグ通信制御プログラム、および、タグ通信管理システム。
JP2006071516A (ja) * 2004-09-03 2006-03-16 Fujitsu Support & Service Kk Icタグ位置特定装置およびicタグ位置特定方法
JP2006118998A (ja) * 2004-10-21 2006-05-11 Fujitsu Support & Service Kk Icタグリーダ位置特定装置およびicタグリーダ位置特定方法
JP2008040867A (ja) * 2006-08-08 2008-02-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 死角内物品報知システム、死角内物品報知方法、及び死角内物品報知プログラム
JP2010062770A (ja) * 2008-09-02 2010-03-18 Fujitsu Ltd 移動通信システム、および位置検出方法
WO2011027557A1 (ja) * 2009-09-04 2011-03-10 パナソニック株式会社 位置校正情報収集装置、位置校正情報収集方法、及び位置校正情報収集プログラム
JP2012150737A (ja) * 2011-01-21 2012-08-09 Informedia Inc 介護支援機器及び統合介護支援システム
JP2012194023A (ja) * 2011-03-16 2012-10-11 Nec Corp 位置計測システム、位置計測装置、位置計測方法およびプログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018205100A (ja) * 2017-06-02 2018-12-27 チームラボ株式会社 位置測定用の端末装置,コンピュータプログラム,及びシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018004458A (ja) 2018-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6041944B1 (ja) 対象者監視システム
JP6084742B1 (ja) 対象者監視システム
US10147295B2 (en) Personnel tracking and monitoring system and method employing protective gear including a personnel electronic monitor device
KR101785161B1 (ko) 실내 위치 결정 시스템 및 실내 위치 결정 방법
US20060273894A1 (en) Emergency rescuer tracking system and method
US20200302188A1 (en) Intra-facility activity analysis device, intra-facility activity analysis system, and intra-facility activity analysis method
KR101720857B1 (ko) 안전 관제 시스템
KR20200109948A (ko) 드론을 이용한 건설현장 공정관리 시스템 및 그를 이용한 건설현장 공정관리 방법
KR101844533B1 (ko) 건축 현장의 진행 상황을 모니터링하기 위한 실시간 건축 현장 모니터링 시스템 및 이를 이용한 건축 현장의 진행 상황을 모니터링하기 위한 실시간 건축 현장 모니터링 방법
JP2017003866A (ja) 移動体システム及び制御装置
US10353080B2 (en) Method and device for the spatial and temporal tracking of exposure to risks
CN115597659B (zh) 一种变电站智能安全管控方法
CN112911514A (zh) 基于蓝牙定位的疏散导航方法、装置和计算机设备
EP3180586A1 (en) Position determination of network elements and user equipment in indoor environment
US11410519B2 (en) Systems and methods for generating hazard alerts using quantitative scoring
JPWO2020174634A1 (ja) デジタルアキュレート・セキュリティシステム、方法及びプログラム
CN104408887B (zh) 一种智能地板防滑报警系统及报警方法
WO2019085945A1 (zh) 探测装置、探测系统和探测方法
EP4102258A1 (en) Measurement method and measurement system for nuclear power plant radiation dose distribution
TWI738484B (zh) 室內定位系統
CN106291644A (zh) 一种人员安全复合定位系统及定位方法
TWI566211B (zh) Wireless communication rescue system
KR101888542B1 (ko) 동행시스템
JP2008275330A (ja) 測位情報処理装置
CN108234932A (zh) 视频监控图像中的人员形态提取方法及装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170125

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6084742

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250