JP6075680B2 - トイレ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、トイレ空間以外の場所に設置可能なトイレ装置に関し、より具体的には、例えば、トイレ空間以外の場所で用を足さなければならない高齢者や病人等が使用する水洗トイレ装置、及びその排水システムに関する。
従来、トイレ装置は予め設計施工されたトイレ空間に設置されるものであって、そのトイレ空間の場所によって適切な排水管の勾配や口径等が定められ、汚物や尿(屎尿)を含む汚水を下水系統へと排出するように構成されていた。その一方で、トイレ空間以外の場所で用を足さなければならない高齢者や病人等に対応するため、トイレ空間以外の場所に設置可能なトイレ装置が提案されている。
このようなトイレ装置では、汚水貯留槽に一時的に汚水を溜めて、その汚水を撹拌処理するなどしてから流すようにしている。そのため、汚水貯留槽の内圧を常時ほぼ一定に保つため、内圧調整装置として汚水貯留槽内部に連通した圧力調整袋を設けている(下記特許文献1参照)。
特開2005−155256号公報
しかしながら、本発明者の検討によれば、上記従来の技術のような圧力調整袋を設けたとしても、トイレ装置の使用を継続していくと圧力調整袋が円滑に膨らまない場合があることを見出した。圧力調整袋は、汚水を汚水貯留槽に流しこむ際に円滑に膨らんで汚水貯留槽の内圧を調整すべきものであるが、必要なときに円滑に膨らまなければ便器本体からの汚水の流入が阻害され、トイレ装置本来果たすべき役割が果たせなくなる恐れがある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、汚水貯留槽内部に連通された袋状の空気収納部を備えたトイレ装置であって、使用を継続した場合であっても袋状の空気収納部が円滑に膨らむことが可能なトイレ装置を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に係るトイレ装置は、汚物を洗浄水と共に汚水として攪拌し、流動性を高めた状態で圧送して排出するトイレ装置であって、(1)便器本体から排出された前記汚水を貯留する汚水貯留槽と、(2)前記汚水貯留槽内と連通し、前記汚水貯留槽内に汚水を流入させる際に前記汚水貯留槽内の空気の一部を排出する空気排出部と、(3)可撓性のあるシート状材料によって袋状に形成されており、前記空気排出部から排出された空気を内部の容積を変化させて収納する空気収納部と、前記空気収納部の内壁同士が密着するのを防止する内壁密着防止手段と、を備えている。前記内壁密着防止手段は、前記空気収納部が萎んだときに前記空気収納部を支持するものである。
本発明によれば、空気収納部をシート状材料によって袋状に形成することで、汚水貯留槽内の内圧変化に応じて円滑に膨張・縮小し、汚水貯留槽内に汚水が流れ込む場合も汚水貯留槽内の圧力を必要以上に高めることなく、円滑に汚水を受け入れることができる。更に、袋状に構成された空気収納部の内壁同士が密着しないように、空気収納部内の水分若しくは空気収納部が萎んだ場合における形態を調整する内壁密着防止手段を設けることで、汚水貯留槽内の水分が蒸発して空気収納部内に入り込んで結露したとしても、空気収納部の円滑な膨張・縮小を確保することができる。
また本発明に係るトイレ装置では、前記内壁密着防止手段は、前記空気収納部の内部に発生した結露水を、前記空気収納部が萎んだ状態で前記空気排出部を経由して前記汚水貯留槽に排水するのを誘導する排水誘導手段を有する、ことも好ましい。
この好ましい態様では、空気収納部の内部に発生した結露水を、空気排出部を経由して汚水貯留槽に排水するのを誘導する排水誘導手段を設けるので、空気収納部の内壁が密着してしまう原因である結露水を確実に排出し、空気収納部の内壁が密着する原因を直接的に低減することができる。
また本発明に係るトイレ装置では、前記排水誘導手段は、前記空気収納部の底面に前記空気排出部に向けて勾配が形成されるものであることも好ましい。
この好ましい態様では、空気収納部の底面に空気排出部に向かう勾配を設けるという簡単な構成で、確実に空気収納部内の結露水を低減させることができる。
また本発明に係るトイレ装置では、前記勾配は、前記空気収納部の底面の中央側よりも周囲側の方が大きいことも好ましい。
この好ましい態様では、空気収納部の底面の中央側よりも周囲側の方の勾配を大きくすることで、周囲側の結露水を確実に中央側に集めることができ、より密着しやすい空気収納部の外周部分における結露水を確実に排水することができる。
また本発明に係るトイレ装置では、前記排水誘導手段は、前記空気収納部が萎んだ状態において前記空気収納部の底面に前記空気排出部に向けて勾配が形成されるように、前記空気収納部を支持する支持部材を設けてなることも好ましい。
この好ましい態様では、空気収納部の底面に勾配が形成されるように支持部材を設けるので、空気収納部は可撓性のあるシート状材料のみを用いることができ、十分な膨張性・縮小性を確保することができる。更に、支持部材が空気収納部を支持するので、所望の勾配が長期間に渡って形成されるように好適な態様で支持することができる。
また本発明に係るトイレ装置では、前記支持部材は、前記空気収納部の底面を支持する支持トレイであることも好ましい。
この好ましい態様によれば、支持トレイによって空気収納部に勾配を形成するので、空気収納部がより可撓性の高いシート状材料によって形成されたとしても、その空気収納部に確実に所望の勾配を形成することができる。
また本発明に係るトイレ装置では、前記空気排出部は、前記空気収納部の底面の中央に1つ設けられることも好ましい。
この好ましい態様では、空気収納部の底面を画定する外周からの距離を一定に保ちやすくなり、底面の一部に水が溜まることを抑制することができる。
本発明によれば、使用を継続した場合であっても袋状の空気収納部が円滑に膨らむことが可能なトイレ装置を提供することができる。
本発明に係るトイレ装置の好適な一実施形態を示す概略断面図である。 従来例におけるエアバッグを示す図である。 図1のエアバッグを示す図である。 変形例としてのエアバッグを示す図である。 変形例としてのエアバッグを示す図である。 変形例としてのエアバッグを示す図である。 変形例としてのエアバッグを示す図である。 変形例としてのエアバッグを示す図である。 変形例としてのエアバッグを示す図である。 変形例としてのエアバッグを示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。また、寸法比率は、図示の比率に限定されるものではない。さらに、以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をその実施の形態のみに限定する趣旨ではない。またさらに、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、さまざまな変形が可能である。
図1は、本発明の好適な一実施形態である移動式トイレ装置を模式的に示す概略断面図である。尚、本発明の他の実施形態としては、トイレ空間以外の場所に設置可能なトイレ装置であれば、必ずしも移動式である必要はない。図1に示すように、移動式トイレ装置10は、例えばトイレ室以外の居室空間R(病室、寝室、居室等の使用者が生活居住等する空間)に設置可能な可搬型(ポータブルタイプ)の便器本体1を備えている。便器本体1は、排便や拭き取り紙といった汚物や尿(屎尿)を一時的に受け止める凹面が形成されてなるボウル部11と、そのボウル部11に連通するようにボウル部11の底部下方から屈曲管状に延在する排水流路12を有している。
また、便器本体1には、そのボウル部11に洗浄水を供給するための給水部2が接続されている。この給水部2には、洗浄水の供給及び供給停止を行うための例えば電磁弁等の開閉弁が設けられている。ここで、便器本体1への洗浄水供給方式は、特に制限されず、便器本体1の設置状況や設置場所に応じて適宜選択することができ、例えば、給水部2としてタンクを設け、そのタンクに貯水し、貯めた洗浄水を便器本体1のボウル部11に流すように構成してもよいし、建築躯体側の水道に直結し、洗浄水として給水を受け、便器本体1のボウル部11に流すように構成してもよい。このように、給水部2としては、便器本体1に洗浄水を供給するあらゆる手段を採用し得る。
また、排水流路12は、便器本体1の例えば背面から外部へ延設されており、汚水Wを貯留するための例えば槽状の空間を有する汚水貯留部3に接続されている。その排水流路12の接続端部は、汚水貯留部3の内部空間に開口しており、その開口を開閉するための例えばフラップ弁が設けられていてもよい。さらに、汚水貯留部3には、通気弁31とエアバッグ32が設けられている。この通気弁31としては、汚水Wの排出時のみ開放されて汚水貯留部3の内部空間及びそれに連通する排水経路に空気を取り込むことができ、かつ、その後すぐに閉止される弁であれば、特に制限されない。また、エアバッグ32は、汚水貯留部3の内部空間及びそれに連通する排水経路内の圧力を調整するためのものである。
またさらに、本実施形態においては、汚水貯留部3の内部にパルセータ41(攪拌手段)、及びポンプ43(圧送手段)が設けられている。このパルセータ41は、汚水貯留部3に貯められた汚水W中の汚物を回転動作によって攪拌しながら粉砕し、ポンプ43は、その粉砕された汚物を含む汚水Wを排水管42へと圧送する機能を有する。このパルセータ41は、かかる攪拌、粉砕、及び圧送機能のうち少なくとも攪拌機能を有するものであれば特に制限されず、例えば、モータ及びそれに回動可能に接続された回転軸等の駆動手段、並びに、その駆動手段に接合された底板等の粉砕手段、及びインペラ(羽根)等の圧送手段を有するものが挙げられる(より具体的には、例えば、本出願人による特願2011-054595号明細書に記載された粉砕圧送部20を好適に用いることができる。なお、本願出願時において未公開であるため、出願番号を記載した。)。
また、排水管42は、汚水貯留部3に接続される可撓性を有するフレキ管42aに、塩ビ管等の直管(不図示)が適宜の継手構造で接続されてなるものであり、この排水管42を通して、上述の粉砕された汚物を含む汚水Wが移送される。このように、パルセータ41と排水管42とから、汚水排出部4が構成されている。
一方、上述した便器本体1が設置される居室空間Rの建築躯体である壁には、洗面器を有する既存設備としての手洗部(不図示)が設置されている。この手洗部の排水流路(不図示)に、臭気防止継手(不図示)が設けられる。そして、手洗部の排水流路における臭気防止継手の下流側に、上述した排水管42の直管の端部が接続される。
エアバッグ32は、可撓性のあるシート状材料によって構成され、その外形は矩形であっても楕円形や円形を含む広義の円形であっても構わないものである。従来は、図2に示すように、汚水貯留部3に連通する連通管33を屈曲させ、エアバッグ32の略中央部分に連結し、エアバッグ32と汚水貯留部3とを空間的に連通させると共にエアバッグ32を支えていた。図2に示すように、エアバッグ32に空気が入っていない状態では、連通管33に支持されている略中央部分を中心として周囲が垂れ下がるような状態となっていた。汚水貯留部3の内部は水があり湿度が高い状態であるので、汚水貯留部3に空間的に連通されているエアバッグ32内にも湿気が入り込み、温度条件によっては結露し、エアバッグ32の垂れ下がっている周囲の部分に水が溜まる傾向にあった。エアバッグ32の周囲は、シート状材料が接合され若しくは折りたたまれている部分であるので、この部分に水分が入り込むとエアバッグ32内に空気が入ってきても当初の狙い通りにエアバッグ32が展開されない状態となる。
本実施形態ではこのような従来のエアバッグの課題を解決すべく、図3に示すようなエアバッグ32及びその支持態様を採用する。図3は、図1に示すエアバッグ及びその近傍を詳細に記載したものである。
図3に示すように、エアバッグ32の下方にはエアバッグ32を支える支持トレイ34が設けられている。支持トレイ34を設けることで、エアバッグ32が萎んでもその周囲が垂れ下がることがない。そのため、エアバッグ32内に結露水が生じてもその結露水は中央に向かって流れ、連通管33を経由して汚水貯留部3の内部に還流する。
図4は、変形例としてのエアバッグ32の支持態様を示す図である。図4に示すように、エアバッグ32を支持するため、エアバッグ32の外周部分に相当する位置に複数本の支柱35が設けられている。複数本の支柱35を設けることで、エアバッグ32が萎んでもその周囲が垂れ下がることがない。そのため、エアバッグ32内に結露水が生じてもその結露水は中央に向かって流れ、連通管33を経由して汚水貯留部3の内部に還流する。
図5は、変形例としてエアバッグ32の内部に繊維束を設けた態様を示す図である。図5の(A)はエアバッグ32が萎んだ状態を示し、(B)はエアバッグ32が膨らんだ状態を示す。図5に示すように、エアバッグ32の内部には繊維束36が設けられており、その一端はエアバッグ32の外周部分まで到達している。繊維束36は連通管33の内部まで引き込まれており、その他端は少なくとも汚水貯留部3の内部に臨む位置まで引き込まれている。エアバッグ32の内部に結露水が発生すると、繊維束36の毛細管現象によってその水分が吸い上げられ、連通管33内を経由して汚水貯留部3の内部に還流する。
図6は、変形例としてのエアバッグ32Aを示す図である。図6の(A)はエアバッグ32Aが萎んだ状態を示し、(B)はエアバッグ32Aが膨らんだ状態を示す。図6に示すように、エアバッグ32Aは、下段側のエアバッグ部分32Aaと上段側のエアバッグ部分32Abとによって構成されている。エアバッグ部分32Aa及びエアバッグ部分32Abは、可撓性のあるシート状材料によって構成されているけれども、エアバッグ部分32Aaの底面32Aa1のみが硬質材料によって形成されている。エアバッグ部分32Aaの底面32Aa1は、連通管33に通じる中央部が最も低くなり、外周が高くなるようにすり鉢状に形成されている。
図7は、変形例としてのエアバッグ32Bを示す図である。図7の(A)はエアバッグ32Bが萎んだ状態を示し、(B)はエアバッグ32Bが膨らんだ状態を示す。エアバッグ32Bは、図3〜図5に示したエアバッグ32に代えて使用可能なものである。エアバッグ32Bは、下段側のエアバッグ部分32Baと上段側のエアバッグ部分32Bbとによって構成されている。エアバッグ部分32Ba及びエアバッグ部分32Bbは、可撓性のあるシート状材料によって構成されている。エアバッグ部分32Baとエアバッグ部分32Bbとは、平面視中央部分に形成された連通穴32Bcによって連通されている。連通穴32Bcは、エアバッグ部分32Baと連通管33との連通部33aと重なるように形成されている。上段側のエアバッグ部分32Bbに生じた結露水が排出されやすいように、エアバッグ32Bが萎んだ場合において、エアバッグ32Bの連通穴32Bcと連通部33aとの位置が最短となる様に配置されていることが好ましい。
図8は、変形例としてのエアバッグ32の支持態様を示す図である。図5の(A)はエアバッグ32が萎んだ状態を示し、(B)はエアバッグ32が膨らんだ状態を示す。図8では、図3において説明した支持トレイ34よりも、周囲の勾配が急になっている支持トレイ34Aを用いている。支持トレイ34Aは、中央側に比較的勾配の緩やかな第1部分34Aaが形成され、第1部分34Aaを囲むように比較的勾配の急な第2部分34Abが形成されている。
図9は、変形例としてのエアバッグ32Cを示す図である。図9の(A)はエアバッグ32Cが萎んだ状態を示し、(B)はエアバッグ32Cが膨らんだ状態を示す。エアバッグ32Cは、萎んだ状態においても内壁が密着しないように工夫をした変形例である。エアバッグ32Cは、下段側のエアバッグ部分32Caと上段側のエアバッグ部分32Cbとによって構成されている。エアバッグ部分32Ca及びエアバッグ部分32Cbのそれぞれの外周部分には、断面Y字状のスペーサー32Ccが配置されている。スペーサー32Ccは、断面Y字状の広がった方がエアバッグ部分32Ca及びエアバッグ部分32Cbの内部に当接するように構成されていて、その広がった部分でエアバッグ部分32Ca及びエアバッグ部分32Cbの内壁同士を引き離すことで密着しないように構成している。
図10は、変形例としてのエアバッグ32Dを示す図である。図10の(A)はエアバッグ32Dが萎んだ状態を示し、(B)はエアバッグ32Dが膨らんだ状態を示す。エアバッグ32Dは、汚水貯留部3の上面部をエアバッグの一部として利用した変形例である。汚水貯留部3の上面部37の中央部には、連通路33Aが形成されている。上面部37には、連通路33Aが最も低くなるように勾配面37aが形成されている。エアバッグ32Dは、下段側のエアバッグ部分32Daと上段側のエアバッグ部分32Dbとによって構成されている。エアバッグ部分32Dbは、勾配面37aが底面となるように勾配面37aの周囲に接合されている。
本実施形態に係る移動式トイレ装置10は、汚物を洗浄水と共に汚水として攪拌し、流動性を高めた状態で圧送して排出する移動式トイレ装置であって、(1)便器本体1から排出された汚水を貯留する汚水貯留部3(汚水貯留槽)と、(2)汚水貯留部3内と連通し、汚水貯留部3内に汚水を流入させる際に汚水貯留部3内の空気の一部を排出する連通管33及び連通路33A(空気排出部)と、(3)連通管33及び連通路33Aから排出された空気を内部の容積を変化させて収納するエアバッグ32,32A,32B,32C,32D(空気収納部)と、を備えている。エアバッグ32,32A,32B,32C,32Dは、可撓性のあるシート状材料によって袋状に形成されており、エアバッグ32,32A,32B,32C,32Dの内壁同士が密着しないように、それら内部の水分若しくはそれらが萎んだ場合における形態を調整する内壁密着防止手段(支持トレイ34、支柱35、繊維束36、底面32Aa1、支持トレイ34A、スペーサー32Cc、勾配面37a)を設けるものである。
本実施形態によれば、エアバッグ32,32A,32B,32C,32Dをシート状材料によって袋状に形成することで、汚水貯留部3内の内圧変化に応じて円滑に膨張・縮小し、汚水貯留部3内に汚水が流れ込む場合も汚水貯留部3内の圧力を必要以上に高めることなく、円滑に汚水を受け入れることができる。更に、袋状に構成されたエアバッグ32,32A,32B,32C,32Dの内壁同士が密着しないように、それら内部の水分若しくはそれらが萎んだ場合における形態を調整する内壁密着防止手段(上記参照)を設けることで、汚水貯留部3内の水分が蒸発してエアバッグ32,32A,32B,32C,32D内に入り込んで結露したとしても、エアバッグ32,32A,32B,32C,32Dの円滑な膨張・縮小を確保することができる。
また、内壁密着防止手段としては、エアバッグ32,32A,32B,32Dの内部に発生した結露水を、エアバッグ32,32A,32B,32Dが萎んだ状態で空気排出部である連通管33及び連通路33Aを経由して汚水貯留部3に排水するのを誘導する排水誘導手段(支持トレイ34、支柱35、繊維束36、底面32Aa1、支持トレイ34A、勾配面37a)であることが好ましい。
エアバッグ32,32A,32B,32Dの内部に発生した結露水を、空気排出部である連通管33及び連通路33Aを経由して汚水貯留部3に排水するのを誘導する排水誘導手段を設けるので、エアバッグ32,32A,32B,32Dの内壁が密着してしまう原因である結露水を確実に排出し、エアバッグ32,32A,32B,32Dの内壁が密着する原因を直接的に低減することができる。
また、排水誘導手段としては、エアバッグ32,32A,32B,32Dの底面に空気排出部である連通管33及び連通路33Aに向けて勾配が形成されるものであることも好ましい。
エアバッグ32,32A,32B,32Dの底面に空気排出部である連通管33及び連通路33Aに向かう勾配を設けるという簡単な構成で、確実にエアバッグ32,32A,32B,32D内の結露水を低減させることができる。
また、その勾配は、支持トレイ34Aのように、エアバッグ32の底面の中央側よりも周囲側の方が大きいことも好ましい。
この好ましい態様では、エアバッグ32の底面の中央側よりも周囲側の方の勾配を大きくすることで、周囲側の結露水を確実に中央側に集めることができ、より密着しやすいエアバッグ32の外周部分における結露水を確実に排水することができる。
また、排水誘導手段としては、エアバッグ32,32A,32Bが萎んだ状態においてエアバッグ32,32A,32Bの底面に空気排出部である連通管33に向けて勾配が形成されるように、エアバッグ32,32A,32Bを支持する支持部材である支持トレイ34、支柱35、支持トレイ34Aを設けてなることも好ましい。
この好ましい態様では、エアバッグ32,32A,32Bの底面に勾配が形成されるように支持部材を設けるので、エアバッグ32,32A,32Bは可撓性のあるシート状材料のみを用いることができ、十分な膨張性・縮小性を確保することができる。更に、支持部材である支持トレイ34、支柱35、支持トレイ34Aがエアバッグ32,32A,32Bを支持するので、所望の勾配が長期間に渡って形成されるように好適な態様で支持することができる。
また、支持部材は、エアバッグ32,32A,32Bの底面を支持する支持トレイ34、支持トレイ34Aであることも好ましい。
この好ましい態様によれば、支持トレイ34、支持トレイ34Aによってエアバッグ32,32A,32Bに勾配を形成するので、エアバッグ32,32A,32Bがより可撓性の高いシート状材料によって形成されたとしても、そのエアバッグ32,32A,32Bに確実に所望の勾配を形成することができる。
また、空気排出部である連通管33及び連通路33Aは、エアバッグ32,32A,32B,32Dの底面の中央に1つ設けられることも好ましい。
この好ましい態様では、エアバッグ32,32A,32B,32D内の底面を画定する外周からの距離を一定に保ちやすくなり、底面の一部に水が溜まることを抑制することができる。
1:便器本体
2:給水部
3:汚水貯留部
4:汚水排出部
10:移動式トイレ装置
11:ボウル部
12:排水流路
20:粉砕圧送部
31:通気弁
32,32A,32B,32C,32D:エアバッグ
32Aa:エアバッグ部分
32Aa1:底面
32Ab:エアバッグ部分
32Ba:エアバッグ部分
32Bb:エアバッグ部分
32Bc:連通穴
32Ca:エアバッグ部分
32Cb:エアバッグ部分
32Cc:スペーサー
32Da:エアバッグ部分
32Db:エアバッグ部分
33:連通管
33A:連通路
33a:連通部
34:支持トレイ
34A:支持トレイ
34Aa:第1部分
34Ab:第2部分
35:支柱
36:繊維束
37:上面部
37a:勾配面
41:パルセータ
42:排水管
42a:フレキ管
43:ポンプ
R:居室空間
W:汚水

Claims (9)

  1. 汚物を洗浄水と共に汚水として攪拌し、流動性を高めた状態で圧送して排出するトイレ装置において、
    便器本体から排出された前記汚水を貯留する汚水貯留槽と、
    前記汚水貯留槽内と連通し、前記汚水貯留槽内に汚水を流入させる際に前記汚水貯留槽内の空気の一部を排出する空気排出部と、
    可撓性のあるシート状材料によって袋状に形成されており、前記空気排出部から排出された空気を内部の容積を変化させて収納する空気収納部と
    前記空気収納部の内壁同士が密着するのを防止する内壁密着防止手段と、を備え、
    前記内壁密着防止手段は、前記空気収納部が萎んだときに前記空気収納部を支持することを特徴とするトイレ装置。
  2. 前記内壁密着防止手段は、前記空気収納部の内部に発生した結露水を、前記空気収納部が萎んだ状態で前記空気排出部を経由して前記汚水貯留槽に排水するのを誘導する排水誘導手段を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のトイレ装置。
  3. 前記排水誘導手段は、前記空気収納部の底面に前記空気排出部に向けて勾配が形成されるものであることを特徴とする請求項2に記載のトイレ装置。
  4. 前記勾配は、前記空気収納部の底面の中央側よりも周囲側の方が大きいことを特徴とする請求項3に記載のトイレ装置。
  5. 前記排水誘導手段は、前記空気収納部が萎んだ状態において前記空気収納部の底面に前記空気排出部に向けて勾配が形成されるように、前記空気収納部を支持する支持部材を設けてなることを特徴とする請求項2又は請求項3のトイレ装置。
  6. 前記支持部材は、前記空気収納部の底面を支持する支持トレイであることを特徴とする請求項のトイレ装置。
  7. 前記空気排出部は、前記空気収納部の底面の中央に1つ設けられることを特徴とする請求項3乃至請求項6の何れか1項に記載のトイレ装置。
  8. 汚物を洗浄水と共に汚水として攪拌し、流動性を高めた状態で圧送して排出するトイレ装置において、
    便器本体から排出された前記汚水を貯留する汚水貯留槽と、
    前記汚水貯留槽内と連通し、前記汚水貯留槽内に汚水を流入させる際に前記汚水貯留槽内の空気の一部を排出する空気排出部と、
    可撓性のあるシート状材料によって袋状に形成されており、前記空気排出部から排出された空気を内部の容積を変化させて収納する空気収納部と
    前記空気収納部の内壁同士が密着するのを防止する内壁密着防止手段と、を備え、
    前記内壁密着防止手段は、前記空気収納部の内部に発生した結露水を、前記空気収納部が萎んだ状態で前記空気排出部を経由して前記汚水貯留槽に排水するのを誘導する排水誘導手段を有し、
    前記排水誘導手段は、前記空気収納部の底面に前記空気排出部に向けて勾配が形成されるものであり、
    前記勾配は、前記空気収納部の底面の中央側よりも周囲側の方が大きいことを特徴とするトイレ装置。
  9. 汚物を洗浄水と共に汚水として攪拌し、流動性を高めた状態で圧送して排出するトイレ装置において、
    便器本体から排出された前記汚水を貯留する汚水貯留槽と、
    前記汚水貯留槽内と連通し、前記汚水貯留槽内に汚水を流入させる際に前記汚水貯留槽内の空気の一部を排出する空気排出部と、
    可撓性のあるシート状材料によって袋状に形成されており、前記空気排出部から排出された空気を内部の容積を変化させて収納する空気収納部と
    前記空気収納部の内壁同士が密着するのを防止する内壁密着防止手段と、を備え、
    前記内壁密着防止手段は、前記空気収納部の内部に発生した結露水を、前記空気収納部が萎んだ状態で前記空気排出部を経由して前記汚水貯留槽に排水するのを誘導する排水誘導手段を有し、
    前記排水誘導手段は、前記空気収納部が萎んだ状態において前記空気収納部の底面に前記空気排出部に向けて勾配が形成されるように、前記空気収納部を支持する支持部材を設けてなることを特徴とするトイレ装置。
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