JP6070950B2 - ギヤ伝達効率測定装置及びギヤ伝達効率測定方法 - Google Patents

ギヤ伝達効率測定装置及びギヤ伝達効率測定方法 Download PDF

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本発明は、ギヤ伝達効率測定装置及びギヤ伝達効率測定方法に関する。
従来、自動車用の変速機に用いられる一対のギヤの噛合い特性を評価するために、ギヤの噛合い伝達効率の測定が行われている。例えば、特許文献1には、噛合い伝達効率を測定するギヤ伝導効率測定装置が開示されている。このギヤ伝導効率測定装置では、実働モードにおける測定対象となるギヤセットの実働伝達効率と、入力軸受部及び出力軸受部に実働モードと同等の荷重を擬似的に付与した軸直結モードにおける軸直結伝達効率とを求め、求めた伝達効率に基いて、噛合い伝達効率を測定している。
特開2011−203145号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたギヤ伝導効率測定装置では次のような問題がある。入力軸受部及び出力軸受部に発生する分力を検出する分力検出手段は、一般的にひずみゲージが用いられるが、分力検出手段を設けることによりギヤを支持する部分の剛性が低下する。これのため、噛合い反力によってギヤの姿勢が変化し、正確な伝達効率を測定することが困難になる。また、軸直結モードへの切り替え作業が必要となり手間がかかり、更に、装置を大幅に組み替えることにより歯車の噛合い状態の再現性が低下する。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、ギヤの噛合い伝達効率を正確に測定することができるギヤ伝達効率測定装置及びギヤ伝達効率測定方法を提供することが目的である。
上記の課題を解決するために、請求項1に係る発明のギヤ伝達効率測定装置は、噛合わされたギヤ対の一方に連結される入力軸と、他方に連結される出力軸とを有し、前記入力軸及び前記出力軸のトルク及び回転数に基づいて前記ギヤ対の伝達効率を演算するギヤ対伝達効率測定機と、
前記入力軸及び前記出力軸が回転可能に連結され、前記入力軸と前記出力軸との間にラジアル方向及びスラスト方向の力を付与するギヤ反力模擬装置とを備え、
前記ギヤ対伝達効率測定機の前記入力軸及び前記出力軸に前記ギヤ対を連結して測定した測定結果と、前記入力軸及び前記出力軸に前記ギヤ反力模擬装置を連結して前記入力軸と前記出力軸との間に前記ギヤ対のギヤ反力に相当するラジアル方向及びスラスト方向の力を付与して測定した測定結果との関係に基づいて前記ギヤ対のギヤ伝達効率を演算することを特徴とする。
また、請求項2に係る発明のギヤ伝達効率測定方法は、噛合わされたギヤ対の一方に連結される入力軸と、他方に連結される出力軸とを有し、前記入力軸及び前記出力軸のトルク及び回転数に基づいて前記ギヤ対の伝達効率を演算するギヤ対伝達効率測定機と、
前記入力軸及び前記出力軸が回転可能に連結され、前記入力軸と前記出力軸との間にラジアル方向及びスラスト方向の力を付与するギヤ反力模擬装置とを設け、
前記ギヤ対伝達効率測定機の前記入力軸及び前記出力軸に前記ギヤ対を連結して測定した測定結果と、前記入力軸及び前記出力軸に前記ギヤ反力模擬装置を連結して前記入力軸と前記出力軸との間に前記ギヤ対のギヤ反力に相当するラジアル方向及びスラスト方向の力を付与して測定した測定結果との関係に基づいて前記ギヤ対のギヤ伝達効率を演算することを特徴とする。
本発明によれば、ギヤの噛合い伝達効率を正確に測定することができる。
本発明の一実施形態に係る評価対象のギヤ対をギヤ対伝達効率測定機に取付けた状態のギヤ伝達効率測定装置の概略平面図である。 本発明の一実施形態に係るギヤ反力模擬装置をギヤ対伝達効率測定機に取付けた状態のギヤ伝達効率測定装置の概略平面図である。 図2に示すギヤ反力模擬装置の概略拡大図である。 本発明の一実施形態に係るギヤの噛合い伝達効率の測定方法のフローチャートである。 反力及び温度に対する軸受部の軸受損失を示すグラフ図である。 他のギヤ反力模擬装置の概略拡大図である。 他のギヤ反力模擬装置の概略拡大図である。 交差角機構を設けたギヤ伝達効率測定装置の概略斜視図である。 プラネタリギヤに適したギヤ伝達効率測定装置の概略平面図である。
以下、本発明の一実施形態を図1〜3に基づいて詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るギヤ伝達効率測定装置は、評価対象である駆動ギヤ及び従動ギヤ測定時(実働モード)の伝達効率と、実働モードの噛合い状態を模擬した模擬時(模擬モード)の損失とを測定するものである。図1は、ギヤ対である評価対象の駆動ギヤ3と従動ギヤ4をギヤ対伝達効率測定機2に取付けたときのギヤ伝達効率測定装置1を示し、図2は、評価対象の駆動ギヤ3と従動ギヤ4との噛合いを模擬したギヤ反力模擬装置5をギヤ対伝達効率測定機2に取付けたときのギヤ伝達効率測定装置1を示している。
まず、本実施形態に係る評価対象の駆動ギヤ3と従動ギヤ4をギヤ対伝達効率測定機2に取付けたとき(実働モード)のギヤ伝達効率測定装置1について、図1を参照して説明する。
ギヤ対伝達効率測定機2は、駆動側の入力部10と、従動側の出力部11とで構成されている。入力部10は、駆動ギヤ3が着脱可能な入力軸12と、入力軸12を回転可能に支持する軸受部材13,13と、トルク及び回転数を検出する検出部14と、駆動源である入力モータ15と、駆動プーリ16と、従動プーリ17と、駆動プーリ16と従動プーリ17とに着脱可能に巻装されたベルト18と、ベース部19とを備えている。
入力軸12は、一側(図1の右側)から、駆動ギヤ3,軸受部材13、検出部14、軸受部材13及び従動プーリ17の順に連結される。駆動ギヤ3は、着脱可能に入力軸12の一側に連結され、従動プーリ17は、着脱可能に入力軸12の他側に連結される。軸受部材13,13は、入力軸12を回転可能に支持するものである。検出部14は、入力軸10のトルク及び回転数を検出するものであり、軸受部材13,13の間に配置され、入力軸12に連結されている。入力モータ15は、駆動軸20を有し、この駆動軸20には、駆動プーリ16が着脱可能に連結されている。ベルト18は、入力モータ15により駆動プーリ16の回転を従動プーリ17に伝達するものである。ベース部19は、軸受部材13,13、検出部14及び入力モータ15を支持する。
出力部11は、従動ギヤ4が着脱可能な出力軸22と、出力軸22を回転可能に支持する軸受部材23,23と、トルク及び回転数を検出する検出部24と、出力モータ25と、駆動プーリ26と、従動プーリ27と、駆動プーリ26と従動プーリ27とに着脱可能に巻装されたベルト28と、ベース部29とを備えている。
出力軸22は、一側(図1の左側)から、従動ギヤ4,軸受部材23、検出器24、軸受部材23及び従動プーリ27の順に連結される。従動ギヤ4は、着脱可能に入力軸22の一側に連結され、従動プーリ27は、着脱可能に入力軸22の他側に連結される。軸受部材23,23は、出力軸22を回転可能に支持するものである。検出部24は、出力軸22のトルク及び回転数を検出するものであり、軸受部材23,23の間に配置され、出力軸22に連結されている。出力モータ25は、出力軸22に加わる負荷を模擬するものであり、駆動軸30を有している。この駆動軸30には、駆動プーリ26が着脱可能に連結されている。ベース部29は、軸受部材23,23、検出部24及び出力モータ25を支持する。
なお、図1の例では、駆動ギア3及び従動ギア4の片側に軸受部材13,23が設けているが、駆動ギア3及び従動ギア4の両側に軸受部材を設けるようにしてもよい。また、検出部14,24によってトルク及び回転数を検出しているが、トルクを検出するトルク検出部及び回転数を検出する回転数検出部を設け、別々で検出してもよい。更に、入力モータ15は、駆動プーリ16を介して動力を駆動ギア3に伝達しているが、入力モータ15の駆動軸20に駆動ギア3を連結し、直接動力を伝達させてもよい。また、従動ギヤ4を出力モータ25の駆動軸30に連結してもよい。
次に、本実施形態に係るギヤ反力模擬装置5をギヤ対伝達効率測定機2に取付けたとき(模擬モード)のギヤ伝達効率測定装置1について、図2及び図3を参照して説明する。図2に示すように、このギヤ伝達効率測定装置1は、駆動ギヤ3及び従動ギヤ4の噛合いを模擬するために、駆動ギヤ3及び従動ギヤ4の代わりに、ギヤ反力模擬装置5を入力軸12及び出力軸22に回転可能に取付ける。
図3を参照して、ギヤ反力模擬装置5は、ギヤ反力付与機構であるラジアル力付与機構32及びスラスト力付与機構33と、ラジアル力又はスラスト力を検出する第1フォースゲージ34及び第2フォースゲージ35と、第1軸受部36と、第2軸受部37と、ラジアル力付与機構32及びスラスト力付与機構33を支持する支持部38と、信号取出し部39とを備えている。
ラジアル力付与機構32は、手動で入力軸12と出力軸22との間にラジアル方向(軸間距離を広げる方向)の負荷を与えるものであり、第1軸受部36と支持部38との間に配置されている。また、第1軸受部36は、ラジアル方向に移動可能に支持部38に取付けられている。ラジアル力付与機構32は、予めギヤ諸元及び負荷トルクに基いて決定されたラジアル力を第1軸受36に付与することができる。
スラスト力付与機構33は、手動で入力軸12と出力軸22との間にスラスト方向(軸方向)の負荷を与えるものであり、第2軸受部37と支持部38との間に配置されている。また、第2軸受部37は、スラスト方向に移動可能に支持部38に取付けられている。スラスト力付与機構33は、予めギヤ諸元及び負荷トルクに基いて決定されたスラスト力を第2軸受部37に付与することができる。
なお、図2及び図3の例では、ラジアル力付与機構32は、入力側に設けられ、スラスト力付与機構33は、出力側に設けられているが、ラジアル力付与機構32を出力側に、スラスト力付与機構33を入力側に設けてもよい。
第1フォースゲージ34は、ラジアル力付与機構32によって付与されたラジアル力を検出するものである。第1フォースゲージ34によって検出されたラジアル力は、信号取出し部39を介して制御部(図示せず)に出力される。第2フォースゲージ35は、スラスト力付与機構33によって付与されたスラスト力を検出するものである。第2フォースゲージ35によって検出されたスラスト力は、信号取出し部39を介して制御部に出力される。
第1軸受部36は、軸受部材41と、軸受温度センサ42と、保持部43とを備えている。軸受部材41は、入力軸12に連結されて、入力軸12を保持部43に対して回転可能に支持する。軸受温度センサ42は、第1軸受部36の温度を検出するものであり、検出された温度は、制御部に出力される。保持部43は、軸受部材41を保持し、軸受温度センサ42が取付けられている。
第2軸受部37は、軸受部材45と、軸受温度センサ46と、保持部47とを備えている。軸受部材45は、出力軸22に連結されて、出力軸22を保持部43に対して回転可能に支持する。軸受温度センサ46は、第2軸受部37の温度を検出するものであり、検出された温度は、制御部に出力される。保持部47は、軸受部材45を保持し、軸受温度センサ46が取付けられている。
支持部38は、第1軸受部36をラジアル方向に移動可能に支持し、第2軸受部37をスラスト方向に移動可能にする。そして、軸受部材41に連結された入力軸12と軸受部材45に連結された出力軸22との間にラジアル力付与機構32によってラジアル方向の力を付与し、スラスト力付与機構33によってスラスト方向の力を付与することができる。支持部38には、信号取出し部39が設けられている。信号取出し部39は、第1フォースゲージ34によって検出されたラジアル力と、第2フォースゲージ35によって検出されたスラスト力とを制御部に出力するものである。
以上のように構成したギヤ伝達効率測定装置1によるギヤの噛合い伝達効率測定について図4のフローチャートを参照して次に説明する。
図4を参照して、ステップS1で、ギヤ諸元と負荷トルクとに基いて、ラジアル力及びスラスト力を算出する。そして、ステップS2で、実働モード、すなわち、評価の対象となる駆動ギヤ3と従動ギヤ4の伝達効率測定時と同様の状態になるように、ギヤ伝達効率測定装置1を暖機運転する。そして、ステップS3で、ギヤ対伝達効率測定機2の入力軸12及び出力軸22にギヤ反力模擬装置5を組付ける。なお、ステップ2でギヤ伝達効率測定装置1を暖機運転しているが、温度調節装置を設けることで、暖機運転する必要がなくなる。
ステップS4で、ステップ2で算出したギヤ反力、すなわち、所定のラジアル力及びスラスト力をラジアル力付与機構32及びスラスト力付与機構33によって発生させる。これにより、第1軸受部36に連結された入力軸12と第2軸受部37に連結された出力軸22との間に、ラジアル力及びスラスト力が付与される。これのため、実働モードと同等のギヤ反力を再現することができ、実働モードの噛合い状態を模擬することができる(模擬モード)。
ステップS5で、入力モータ15及び出力モータ25を始動し、適当なトルクを伝達させ、入力軸12のトルク及び回転数を入力部10の検出部14で検出し、出力軸22のトルク及び回転数を出力部11の検出部24で検出し、この検出したトルク及び回転数に基いて、模擬モードにおけるギヤ反力模擬装置5と検出部14との間の軸受部材13に生じる軸受損失と、第1軸受部36に生じる軸受損失との合計軸受損失、及び、ギヤ反力模擬装置5と検出部24との間の軸受部材23に生じる軸受損失と、第2軸受部37に生じる軸受損失との合計軸受損失を算出する。
ここで、検出されたトルク及び回転数に基いて、ギヤ反力模擬装置5と検出部14との間の軸受部材13に生じる軸受損失と、第1軸受部36に生じる軸受損失との合計軸受損失、及び、ギヤ反力模擬装置5と検出部24との間の軸受部材23に生じる軸受損失と、第2軸受部37に生じる軸受損失との合計軸受損失を算出したが、それぞれの合計軸受損失からギヤ反力模擬装置5と検出部14との間の軸受部材13の軸受損失、及び、ギヤ反力模擬装置5と検出部24との間の軸受部材23の軸受損失のみを求めるために、予め第1軸受部36及び第2軸受部37の軸受損失を測定しておく。この第1軸受部36及び第2軸受部37の軸受損失は、ギヤ反力、すなわち、ラジアル力及びスラスト力、軸受温度条件及び回転数に基いて測定される。軸受温度は、軸受温度センサ42,46によって検出される。これにより、ギヤ反力模擬装置5と検出部14との間の軸受部材13に生じる軸受損失及び第1軸受部36に生じる軸受損失の合計軸受損失と、予め測定した第1軸受部36の軸受損失とに基づいて、ギヤ反力模擬装置5と検出部14との間の軸受部材13の軸受損失を算出することができる。また、ギヤ反力模擬装置5と検出部24との間の軸受部材23に生じる軸受損失及び第2軸受部37に生じる軸受損失の合計軸受損失と、予め測定した第2軸受部37の軸受損失とに基づいて、ギヤ反力模擬装置5と検出部24との間の軸受部材23の軸受損失を算出することができる。
ここで、一例として、ある回転数で測定した軸受損失のグラフが図4に示されている。図4を参照すると、温度が上昇することで損失が小さくなり、反力が大きくなることで損失が大きくなる。なお、第1軸受部36の軸受損失と第2軸受部37の軸受損失とは、略同じ傾向を示す。
ステップS6で、ギヤ反力模擬装置5を入力軸12及び出力軸13から取外し、評価対象となる駆動ギヤ3及び従動ギヤ4をギヤ対伝達効率測定機2の入力軸12及び出力軸13に取付ける。
ステップS7で、入力モータ15及び出力モータ16を始動し、適当なトルクを伝達させ、実働モードの全体の伝達効率を測定する。このとき、入力軸12のトルク及び回転数を入力部10の検出部14で検出し、出力軸22のトルク及び回転数を出力部11の検出部24で検出する。そして、検出されたトルク及び回転数に基いて、全体の伝達効率を算出する。すなわち、実働モードの全体の伝達効率は、出力軸仕事、すなわち、出力軸22のトルクと回転数とを乗じた値を、入力軸仕事、すなわち、入力軸12のトルクと回転数とを乗じた値で除することで算出される。
ステップS8で、実働モードで測定された入力軸仕事及び出力軸仕事と、模擬モードで測定されたギヤ反力模擬装置5と検出部14との間の軸受部材13の軸受損失、及び、ギヤ反力模擬装置5と検出部24との間の軸受部材23の軸受損失とに基いて、ギヤの噛合い伝達損失を算出する。具体的には、正味入力、すなわち、実働モードの入力軸仕事から模擬モードで求めたギヤ反力模擬装置5と検出部14との間の軸受部材13に生じる軸受損失を減じた値と、正味出力、すなわち、実働モードの出力軸仕事に模擬モードで求めたギヤ反力模擬装置5と検出部24との間の軸受部材23に生じる軸受損失を加えた値との差がギヤの噛合い伝達損失となる。また、正味入力と正味出力との比がギヤの噛合い伝達効率となる。これにより、正確にギヤの噛合い伝達損失を求めることができる。
なお、上記実施形態では、実働モードと同等のギヤ反力を模擬するラジアル力付与機構32及びスラスト力付与機構33を設け、ラジアル力付与機構32及びスラスト力付与機構33に第1及び第2フォースゲージ34,35を設けているが、図6に示すように、評価対象となるギヤ対の諸元に応じてラジアル力付与機構32及びスラスト力付与機構33を組合せた1つの機構49を用いてもよく、この場合、フォースゲージ50を1つだけ設ければよい。これにより、ラジアル力付与機構32及びスラスト力付与機構33を簡略化することができる。
更に、上記実施形態では、手動でラジアル力及びスラスト力を付与するラジアル力付与機構32及びスラスト力付与機構33に代わりに、図7に示すように、油圧又は空圧、電力、モータ等のプッシャー51,52を用いて、ラジアル力及びスラスト力を付与することもできる。これにより、より簡便にラジアル力及びスラスト力を付与することができる。
また、図8に示すように、上記実施形態のギヤ対伝達効率測定機2に交差角付与機構を設けて、入力部10と出力部11との交差角度を調整可能としてもよい。これにより、ギヤ対伝達効率測定機2の入力部10及び出力部11を回動可能として、駆動ギヤ3及び従動ギヤ4の取付け部分の剛性等を考慮して、駆動ギヤ3及び従動ギヤ4の姿勢を適宜調整することができ、ギヤの実際の使用状態に近い状態を模擬することがことができる。
また、図9に示すように、上記実施形態のギヤ対伝達効率測定機2に面盤等の取付部55を設けることで、プラネタリギヤ54に対応することができる。この場合、サンギヤ(図示せず)を入力軸12に取付けたとき、キャリア(図示せず)を取付部55で保持し、あるいは、キャリアを入力軸12に取付けたとき、サンギヤを取付部55で保持する。これにより、プラネタリギヤ54の噛合い伝達効率を測定することができる。
1…ギヤ伝達効率測定装置、2…ギヤ対伝達効率測定機、3…駆動ギヤ(ギヤ対)、4…従動ギヤ(ギヤ対)、5…ギヤ反力模擬装置、12…入力軸、14…検出部、22…出力軸

Claims (2)

  1. 噛合わされたギヤ対の一方に連結される入力軸と、他方に連結される出力軸とを有し、前記入力軸及び前記出力軸のトルク及び回転数に基づいて前記ギヤ対の伝達効率を演算するギヤ対伝達効率測定機と、
    前記入力軸及び前記出力軸が回転可能に連結され、前記入力軸と前記出力軸との間にラジアル方向及びスラスト方向の力を付与するギヤ反力模擬装置とを備え、
    前記ギヤ対伝達効率測定機の前記入力軸及び前記出力軸に前記ギヤ対を連結して測定した測定結果と、前記入力軸及び前記出力軸に前記ギヤ反力模擬装置を連結して前記入力軸と前記出力軸との間に前記ギヤ対のギヤ反力に相当するラジアル方向及びスラスト方向の力を付与して測定した測定結果との関係に基づいて前記ギヤ対のギヤ伝達効率を演算することを特徴とするギヤ伝達効率測定装置。
  2. 噛合わされたギヤ対の一方に連結される入力軸と、他方に連結される出力軸とを有し、前記入力軸及び前記出力軸のトルク及び回転数に基づいて前記ギヤ対の伝達効率を演算するギヤ対伝達効率測定機と、
    前記入力軸及び前記出力軸が回転可能に連結され、前記入力軸と前記出力軸との間にラジアル方向及びスラスト方向の力を付与するギヤ反力模擬装置とを設け、
    前記ギヤ対伝達効率測定機の前記入力軸及び前記出力軸に前記ギヤ対を連結して測定した測定結果と、前記入力軸及び前記出力軸に前記ギヤ反力模擬装置を連結して前記入力軸と前記出力軸との間に前記ギヤ対のギヤ反力に相当するラジアル方向及びスラスト方向の力を付与して測定した測定結果との関係に基づいて前記ギヤ対のギヤ伝達効率を演算することを特徴とするギヤ伝達効率測定方法。
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