JP6070094B2 - 耕作地判定装置、方法及びプログラム - Google Patents

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本発明は、耕作地判定装置、耕作地判定方法及び耕作地判定プログラムに関する。
対象物に触れずに該対象物の情報を取得する技術をリモートセンシング技術という。その中でも、人工衛星に搭載されたセンサを用いて地表面を撮像する衛星リモートセンシング技術は、同時に広範囲の情報を取得でき、同じ場所を何度も観測することができ、観測者が直接現地へ赴く必要がない等の理由から、主に土地被覆分類等に用いられている。
衛星リモートセンシング技術を用いた土地被覆分類の手法は次の通りである。まず、衛星又は太陽から照射された電磁波が地表面によって反射された反射波をセンサで取得し、土地被覆の違いに起因する該電磁波の反射特性の違いに基づいて土地被覆を分類する。具体的には、衛星画像等の画像データから得られるスペクトルに関する情報と、予め記憶されたスペクトルに関する情報とを比較することで、該土地の植生の有無、種別および生育段階を判別することができる。
特開2003−6612号公報
近年、改正農地法の施行により農地の貸借の規制が緩和され、一定の条件の下で、企業等、農業生産法人以外の法人による農地の貸借が可能になった。これにより、従前は耕作放棄地であった農地を企業が集約して営農活動を行うことで、農業生産量の向上が期待されている。但し、そのためには耕作放棄地を早期に発見する必要があることから、耕作放棄地を発見するための手法として衛星リモートセンシング技術が注目されている。
上述の通り、既存技術は、衛星リモートセンシング技術を利用することで植生の有無を判別することはできるものの、植生のない地域が耕作放棄地であるか否かまでは判別できない。具体的には、収穫直後等の理由で植生が少ない農地と、耕作が行われず植生が少ない耕作放棄地とを区別することができないという課題がある。
一つの側面では、本発明は、作付けが行われていないと推定される地域が、耕作放棄地であるか否かを推定することを可能とすることを目的とする。
開示の技術は、農地特定部により、衛星画像に基づいて、作付けが行われていないと推定される農地を特定する。また開示の技術は、第1判定部により、第1記憶部に記憶された農地毎の賃貸状況を表す賃貸状況情報において、前記農地特定部によって特定された農地が賃貸中か否かに基づいて、前記農地が耕作地か否かを判定する。また開示の技術は、第4判定部により、前記農地が耕作地か否かを判定する。すなわち、第4判定部は、第2記憶部に記憶された不動産登記情報に基づき、前記農地特定部によって特定された農地の所有者を特定する。そして、第3記憶部に記憶された、所定の団体を通じての営農者毎の農作業物資の購入状況を表す農作業物資購入情報において、特定した前記所有者により所定期間内に前記所定の団体を通じて農作業物資が購入されているか否かに基づいて、前記判定を行う。
一つの側面として、作付けが行われていないと推定される地域が、耕作放棄地であるか否かを推定することが可能になる、という効果を有する。
実施形態で説明した耕作地判定装置の機能ブロック図である。 図1の耕作地判定装置として機能するコンピュータを含むコンピュータ・システムの概略ブロック図である。 耕作地判定処理の内容の一例を示すフローチャートである。 所有者情報に基づく判定処理の内容の一例を示すフローチャートである。 農作業物資購入情報に基づく判定処理の内容の一例を示すフローチャートである。 出荷状況情報に基づく判定処理の内容の一例を示すフローチャートである。 周辺農地作付状況に基づく判定処理の内容の一例を示すフローチャートである。 推定結果テーブルの一例を示す図表である。 不動産登記情報DBの一例を示す図表である。 作業テーブルの一例を示す図表である。 賃貸状況情報DBの一例を示す図表である。 農作業物資購入状況DBの一例を示す図表である。 出荷状況情報DBの一例を示す図表である。
以下、図面を参照して開示の技術の実施形態の一例を詳細に説明する。図1には、本第1実施形態に係る耕作地判定装置10が示されている。耕作地判定装置10は、人工衛星によって撮影された衛星画像やその他の情報に基づいて、何らかの農作物の耕作が放棄されたと推定される耕作放棄地を推定し、推定した耕作放棄地の情報を出力する処理を行う装置である。
耕作地判定装置10は、画像取得部12、情報取得部14、農地特定部16、地図情報記憶部18、第1判定部20〜第6判定部30及び出力部32を備えている。画像取得部12は衛星画像を保持する衛星画像保持部34に接続されている。人工衛星による衛星画像の撮影は定期的に行われ、衛星画像保持部34には人工衛星によって撮影された最新の衛星画像が保持される。画像取得部12は衛星画像保持部34から衛星画像を取得する。
情報取得部14は第1記憶部36〜第4記憶部42に接続されている。第1記憶部36には賃貸状況情報が記憶され、第2記憶部38には不動産登記情報が記憶され、第3記憶部40には農作業物資購入情報が記憶され、第4記憶部42には出荷状況情報が記憶されている(各情報の詳細については後述)。情報取得部14は第1記憶部36〜第4記憶部42から各種情報を取得する。
農地特定部16は画像取得部12、情報取得部14及び地図情報記憶部18に接続されている。地図情報記憶部18には、地図が当該地図上の各土地の住所等の情報と対応付けた地図情報が記憶されている。農地特定部16は、画像取得部12によって取得された衛星画像、情報取得部14によって取得された不動産登記情報及び地図情報記憶部18に記憶された地図情報に基づいて、衛星画像に写っている各土地のうち地目が農地の土地を特定する。また農地特定部16は、特定した個々の農地に農作物が作付けされているか否かを衛星画像に基づいて推定する。
第1判定部20〜第6判定部30は情報取得部14及び農地特定部16に各々接続されている。ここで、農地の賃貸には、農地法第3条の許可を受ける方法と、農業経営基盤強化促進法による利用権設定等促進事業によるものがあり、どちらにしても営農する(耕作放棄しない)という条件が重要視されている。上記に基づき、第1判定部20は、農地特定部16によって未作付けと推定された個々の農地について、情報取得部14によって取得された賃貸状況情報に基づいて賃貸中か否かを各々判定することで、個々の農地が耕作地か否かを判定する。
第2判定部22は、農地特定部16によって未作付けと推定された個々の農地について、情報取得部14によって取得された不動産登記情報に基づき、個々の農地の所有者による所有期間の長さを各々特定する。ここで、個々の農地の所有者による所有期間が長ければ、所有者が高齢である可能性が高く、高齢であれば体力的にきつく耕作放棄している可能性が高いと推測できる。上記に基づき、第2判定部は、特定した所有期間の長さに基づき、個々の農地が耕作地か否かを判定する。
第3判定部24は、農地特定部16によって未作付けと推定された個々の農地について、情報取得部14によって取得された不動産登記情報に基づき、個々の農地の所有者が別の農地を所有しているか否かを判定する。ここで、或る農地の所有者が複数の農地を所有している場合、営農のスケールメリットという点から、営農意志があれば自ら営農している可能性が高いと判断できる。上記に基づき、第3判定部24は、個々の農地のうち所有者が別の農地も所有している農地について、情報取得部14によって取得された賃貸状況情報に基づいて、前記別の農地が賃貸中か否かを各々判定することで、前記農地が耕作地か否かを判定する。
第4判定部26は、情報取得部14によって取得された不動産登記情報に基づき、農地特定部16によって未作付けと推定された個々の農地の所有者を各々特定する。農地の所有者が農作業物資を最近購入しているならば、営農意志がある可能性が高いと判断できる。上記に基づき、第4判定部26は、情報取得部14によって取得された農作業物資購入情報に基づき、特定した個々の農地の所有者によって農作業物資が購入されているか否かを判定することで、個々の農地が耕作地か否かを判定する。
第5判定部28は、情報取得部14によって取得された不動産登記情報に基づき、農地特定部16によって未作付けと推定された個々の農地の所有者を各々特定する。ここで、農地の所有者が農作物を出荷しているならば、営農しているのはほぼ間違いないと判断できる。上記に基づき、第5判定部28は、情報取得部14によって取得された出荷状況情報に基づき、特定した個々の農地の所有者によって農作物が出荷されているか否かを判定することで、個々の農地が耕作地か否かを判定する。
また、近隣農地の天候・気候は一緒であり、営農しているならば本来は近隣農地と同じような時期に作付けしているはずと推測できる。上記に基づき、第6判定部30は、農地特定部16によって未作付けと推定された個々の農地の周辺に存在する農地が、農地特定部16によって未作付けと推定されているか否かに基づいて、個々の農地が耕作地か否かを判定する。
出力部32は、第1判定部20〜第6判定部30の判定結果に基づき、農地特定部16によって未作付けと推定された個々の農地のうち、耕作地と判定されなかった農地(耕作放棄地である可能性が高い農地)の情報を出力する。
耕作地判定装置10は、例えば図2に示すコンピュータ50で実現することができる。コンピュータ50はCPU52、メモリ54、不揮発性の記憶部56、ネットワークI/F(Interface)部58を備えており、CPU52、メモリ54、記憶部56及びネットワークI/F部58はバス60を介して互いに接続されている。
コンピュータ50は、コンピュータシステム90に含まれており、ネットワークI/F部58を介してネットワーク102に接続されている。コンピュータシステム90は、衛星画像サーバ92、賃貸状況サーバ94、登記情報サーバ96、物資情報サーバ98及び出荷状況サーバ100を備えている。衛星画像サーバ92、賃貸状況サーバ94、登記情報サーバ96、物資情報サーバ98及び出荷状況サーバ100は各々ネットワーク102に接続されている。
衛星画像サーバ92は、衛星画像が登録された衛星画像DB(データベース)92Aを有している。衛星画像サーバ92は、図1に示す衛星画像保持部34として機能する。賃貸状況サーバ94は賃貸状況情報が登録された賃貸状況情報DB94Aを有している。賃貸状況サーバ94は、図1に示す第1記憶部36として機能する。登記情報サーバ96は、不動産登記情報が登録された不動産登記情報DB96Aを有している。登記情報サーバ96は、図1に示す第2記憶部38として機能する。
物資情報サーバ98は、農作業物資購入情報が登録された農作業物資購入情報DB98Aを有している。物資情報サーバ98は、図1に示す第3記憶部40として機能する。出荷状況サーバ100は、出荷状況情報が登録された出荷状況情報DB100Aを有している。出荷状況サーバ100は、図1に示す第4記憶部42として機能する。また、ネットワーク102には、コンピュータシステム90を利用する利用者によって操作されるクライアント端末104も接続されている。
一方、コンピュータ50の記憶部56はHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等によって実現できる。記録媒体としての記憶部56には、コンピュータ50を耕作地判定装置10として機能させるための耕作地判定プログラム62が記憶されており、地図情報記憶領域64及びテーブル記憶領域66が設けられている。CPU52は、耕作地判定プログラム62を記憶部56から読み出してメモリ54に展開し、耕作地判定プログラム62が有するプロセスを順次実行する。
耕作地判定プログラム62は、画像取得プロセス70、情報取得プロセス72、農地特定プロセス74、第1判定プロセス76、第2判定プロセス78、第3判定プロセス80及び第4判定プロセス82を有する。また耕作地判定プログラム62は、第5判定プロセス84、第6判定プロセス86及び出力プロセス88を有する。
CPU52は、画像取得プロセス70を実行することで、図1に示す画像取得部12として動作する。またCPU52は、情報取得プロセス72を実行することで、図1に示す情報取得部14として動作する。またCPU52は、農地特定プロセス74を実行することで、図1に示す農地特定部16として動作する。またCPU52は、第1判定プロセス76を実行することで、図1に示す第1判定部20として動作する。またCPU52は、第2判定プロセス78を実行することで、図1に示す第2判定部22として動作する。またCPU52は、第3判定プロセス80を実行することで、図1に示す第3判定部24として動作する。
またCPU52は、第4判定プロセス82を実行することで、図1に示す第4判定部26として動作する。またCPU52は、第5判定プロセス84を実行することで、図1に示す第5判定部28として動作する。またCPU52は、第6判定プロセス86を実行することで、図1に示す第6判定部30として動作する。またCPU52は、出力プロセス88を実行することで、図1に示す出力部32として動作する。また、記憶部56に設けられた地図情報記憶領域64は図1に示す地図情報記憶部18として機能する。
これにより、耕作地判定プログラム62を実行したコンピュータ50が、耕作地判定装置10として機能することになる。なお、耕作地判定プログラム62は開示の技術に係る耕作地判定プログラムの一例である。
なお、耕作地判定装置10は、例えば半導体集積回路、より詳しくはASIC(Application Specific Integrated Circuit)等で実現することも可能である。
次に本実施形態の作用を説明する。本実施形態において、コンピュータシステム90に含まれるコンピュータ50は、衛星画像として撮影された土地のうちの耕作放棄地を推定し、推定した耕作放棄地の情報を提供する耕作放棄地情報提供サーバとして機能する。コンピュータシステム90の利用者は、或る地域内の耕作放棄地を知りたい場合、クライアント端末104を操作し、耕作放棄地の情報の提供を受けたい地域の情報をコンピュータ50(耕作放棄地情報提供サーバ)に事前に登録しておく。これにより、コンピュータ50は、利用者によって登録された地域を対象として、図3に示す耕作地判定処理を行う。
なお、耕作放棄地の情報の提供は、上記のように対象地域を事前に登録しておく方式に限られるものではない。例えば、コンピュータ50が、様々な地域について耕作放棄地の推定を事前に行って結果を記憶しておき、耕作放棄地の情報の提供を受けたい地域が利用者から指定されると、指定された地域内の耕作放棄地の情報を検索して提供するようにしてもよい。
耕作地判定処理のステップ200において、画像取得部12は、衛星画像保持部34に保持されている衛星画像のうち、利用者から登録された地域(耕作放棄地情報の提供対象地域)の衛星画像を取得する。ステップ202において、農地特定部16は、画像取得部12によって取得された衛星画像を解析し、解析結果を地図情報記憶部18に記憶された地図情報と重ね合わせることで、土地の区画毎の作付状況(農作物が作付けされているか否か)を推定する。なお、作付状況は、衛星画像から得られるスペクトルに関する情報と、予め記憶されたスペクトルに関する情報とを比較することで判別される。農地特定部16は、土地の区画毎の作付状況の推定結果を、例として図8に示すように、土地の区画毎のID(地番ID)と、作付状況の推定結果と、を対応付けた推定結果テーブル120に登録することで、推定結果テーブル120を作成する。なお、推定結果テーブル120は記憶部56のテーブル記憶領域66に記憶される。
次のステップ204において、情報取得部14は、推定結果テーブル120に情報が登録されている土地の個々の区画について、以下の処理を行う。まず、地図情報を参照して地番を表す文字列(住所)を取得し、次に、取得した地番を表す文字列(住所)をキーにして登記情報サーバ96の不動産登記情報DB96Aを検索し、地目が農地の場合、当該農地に関する情報を不動産登記情報DB96Aから取得する。図9に示すように、不動産登記情報DB96Aは、土地の個々の区画について、地番を表す文字列(住所)、登記年月日、登記種類、地目、所有者氏名、所有者住所等の各情報が各々登録されている。
なお、不動産登記情報DB96Aに登録されている情報は、日本では法務省によって管理されている。不動産登記情報DB96Aは、法務省によって管理されている不動産の登記に関する情報を、ネットワーク102を介して閲覧可能にデータベース化したものである。
農地特定部16は、推定結果テーブル120に登録されている情報と、情報取得部14によって個々の農地毎に取得された情報に基づき、例として図10に示す作業テーブル122を作成する。作業テーブル122は、個々の農地について、地番ID、所有者氏名、作付状況の推定結果、耕作放棄可能性、放棄可能性ポイントの各情報を登録可能なテーブルである。なお、推定結果テーブル120に登録されている作付状況の推定結果が「なし」の農地については、作業テーブル122の作付状況の推定結果に「なし」が、耕作放棄可能性に「あり」が登録される。また、推定結果テーブル120に登録されている作付状況の推定結果が「あり」の農地については、作業テーブル122の作付状況の推定結果に「あり」が、耕作放棄可能性に「なし」が登録される。また、作業テーブル122の放棄可能性ポイントには一律の初期値(例えば0)が設定される。
次のステップ206において、農地特定部16は、作成した作業テーブル122の全レコード数を変数Lに設定する。またステップ208において、農地特定部16は、変数nに1を設定する。次のステップ210において、農地特定部16は、作業テーブル122のn番目のレコードに設定されている耕作放棄可能性を作業テーブル122から取得する。
ステップ212において、農地特定部16は、ステップ210で作業テーブル122から取得した耕作放棄可能性が「あり」か否か判定する。この段階で耕作放棄可能性が「なし」の場合、作業テーブル122のn番目のレコードに対応する農地は、農作物が作付けされており、耕作放棄地である可能性はほぼ無いと判断できる。このため、ステップ212の判定が否定された場合はステップ232へ移行する。
一方、ステップ212の判定が肯定され場合はステップ214へ移行する。ステップ214において、情報取得部14は、作業テーブル122のn番目のレコードに登録されている地番IDをキーにして賃貸状況サーバ94の賃貸状況情報DB94Aを検索し、賃貸契約の有無を表す情報を賃貸状況情報DB94Aから取得する。図11に示すように、賃貸状況情報DB94Aは、個々の農地について、地番ID、賃貸契約の有無を表す情報、借り主の氏名、貸し主の氏名の各情報が各々登録されている。
なお、日本では農地の賃貸契約を締結した場合、各地区の農業委員会のうち所属地区の農業委員会に届け出を行う必要がある。賃貸状況情報DB94Aは、届け出に伴って各地区の農業委員会に集まった農地の賃貸の状況を表す情報を、ネットワーク102を介して閲覧可能にデータベース化したものである。
次のステップ216において、第1判定部20は、ステップ214で情報取得部14によって取得された情報に基づき、作業テーブル122のn番目のレコードに対応する農地に賃貸契約が締結されているか否か判定する。作業テーブル122のn番目のレコードに対応する農地に賃貸契約が締結されている場合、当該農地は耕作が放棄された可能性は低いと判断できる。このため、ステップ216の判定が肯定された場合はステップ218へ移行し、ステップ218において、第1判定部20は、作業テーブルのn番目のレコードの放棄可能性を「なし」に設定し、ステップ232へ移行する。
一方、作業テーブル122のn番目のレコードに対応する農地に賃貸契約が締結されていない場合は、ステップ216の判定が否定されてステップ220へ移行する。ステップ220において、情報取得部14、第2判定部22及び第3判定部24は、所有者情報に基づく判定処理を行う。以下、所有者情報に基づく判定処理について、図4を参照して説明する。
所有者情報に基づく判定処理のステップ250において、情報取得部14は、作業テーブル122のn番目のレコードに対応する農地について、地図情報を参照して地番を表す文字列(住所)を取得する。ステップ252において、情報取得部14は、作業テーブル122のn番目のレコードに対応する農地の地番を表す文字列をキーにして登記情報サーバ96の不動産登記情報DB96Aを検索し、対応するレコードの情報を取得する。そして、情報取得部14は、取得した情報に含まれる登記年月日から現日付迄の経過年月を、作業テーブル122のn番目のレコードに対応する農地の所有者が前記農地を所有している年月として演算する。
次のステップ254において、第2判定部22は、情報取得部14によって演算された、作業テーブル122のn番目のレコードに対応する農地の所有者による前記農地の所有年月が、予め設定された所定期間を超えているか否かを判定する。なお、所定期間としては、例えば数十年(具体的には、例えば40年)程度の期間を適用することができる。次のステップ256において、第2判定部22は、作業テーブル122のn番目のレコードに対応する農地の所有者による前記農地の所有年月が所定期間を超えているか否かに応じて分岐する。
作業テーブル122のn番目のレコードに対応する農地の所有者による前記農地の所有年月が所定期間を超えている場合、前記農地は同一の所有者によって長期間所有されているので、耕作が放棄された可能性も有ると判断できる。このため、ステップ256の判定が肯定された場合はステップ258へ移行する。ステップ258において、第2判定部22は、作業テーブル122のn番目のレコードに設定されている放棄可能性ポイントに予め設定された所定値を加算し、ステップ260へ移行する。また、ステップ256の判定が否定された場合は、ステップ258をスキップしてステップ260へ移行する。
次のステップ260において、情報取得部14は、作業テーブル122のn番目のレコードから農地の所有者氏名を抽出する。また情報取得部14は、抽出した所有者氏名をキーにして賃貸状況サーバ94の賃貸状況情報DB94Aを検索し、抽出した所有者氏名が貸し主氏名として設定されている農地の地番IDを全て抽出する。
ステップ262において、第3判定部24は、作業テーブル122のn番目のレコード以外に、情報取得部14によって抽出された地番IDが登録されたレコードが存在しているか否か判定する。ステップ262の判定が肯定された場合、作業テーブル122のn番目のレコードに対応する農地の所有者は、n番目のレコードに対応する農地以外の農地も所有し、かつ当該農地を他者に貸していることになる。このため、作業テーブル122のn番目のレコードに対応する農地は耕作が放棄された可能性も有ると判断できる。
従って、ステップ262の判定が肯定された場合はステップ264へ移行する。ステップ264において、第3判定部24は、作業テーブル122のn番目のレコードに設定されている放棄可能性ポイントに予め設定された所定値を加算し、所有者情報に基づく判定処理を終了する。また、ステップ262の判定が否定された場合は、ステップ264をスキップして所有者情報に基づく判定処理を終了する。
所有者情報に基づく判定処理を終了すると、耕作地判定処理(図3)のステップ222へ移行する。ステップ222において、情報取得部14及び第4判定部26は、農作業物資購入情報に基づく判定処理を行う。以下、農作業物資購入情報に基づく判定処理について、図5を参照して説明する。
農作業物資購入情報に基づく判定処理のステップ270において、情報取得部14は、作業テーブル122のn番目のレコードから農地の所有者氏名を抽出する。次のステップ272において、情報取得部14は、ステップ270で抽出した農地の所有者氏名をキーにして、物資情報サーバ98の農作業物資購入状況DB98Aを検索し、農作業物資購入状況DB98Aから対応する情報を抽出する。図12に示すように、農作業物資購入状況DB98Aは、営農者の氏名、当該営農者が購入した農作業物資の名称及び購入日付の各情報が対応付けて各々登録されている。
なお、日本では営農者は農業協同組合(農協)等の団体を通じて農作業物資を購入することが多い。農作業物資購入状況DB98Aは、営農者が農協等の団体を通じて農作業物資を購入したことに伴って農協等の団体に集まった各営農者による農作業物資の購入状況を表す情報を、ネットワーク102を介して閲覧可能にデータベース化したものである。
また第4判定部26は、情報取得部14が農作業物資購入状況DB98Aから抽出した情報に基づき、作業テーブル122のn番目のレコードに対応する農地の所有者が、現時点から所定期間前迄の期間に農作業物資を購入したか否かを判定する。なお、上記の所定期間としては、例えば数ヶ月(具体的には、例えば半年)程度の期間を適用することができる。次のステップ274において、第4判定部26は、作業テーブル122のn番目のレコードに対応する農地の所有者が、現時点から所定期間前迄の期間に農作業物資を購入したか否かに応じて分岐する。
作業テーブル122のn番目のレコードに対応する農地の所有者が、現時点から所定期間前迄の期間に農作業物資を購入していなかった場合、前記農地は耕作が放棄された可能性も有ると判断できる。このため、ステップ274の判定が否定された場合はステップ276へ移行する。ステップ276において、第4判定部26は、作業テーブル122のn番目のレコードに設定されている放棄可能性ポイントに予め設定された所定値を加算し、農作業物資購入情報に基づく判定処理を終了する。また、ステップ274の判定が肯定された場合は、ステップ276をスキップして農作業物資購入情報に基づく判定処理を終了する。
農作業物資購入情報に基づく判定処理を終了すると、耕作地判定処理(図3)のステップ224へ移行する。ステップ224において、情報取得部14及び第5判定部28は、出荷状況情報に基づく判定処理を行う。以下、出荷状況情報に基づく判定処理について、図6を参照して説明する。
出荷状況情報に基づく判定処理のステップ280において、情報取得部14は、作業テーブル122のn番目のレコードから農地の所有者氏名を抽出する。ステップ282において、情報取得部14は、ステップ280で抽出した農地の所有者氏名をキーにして、出荷状況サーバ100の出荷状況情報DB100Aを検索し、出荷状況情報DB100Aから対応する情報を抽出する。図13に示すように、出荷状況情報DB100Aは、営農者の氏名と、当該営農者が出荷した農作物の名称及び出荷日付の各情報が対応付けて登録されている。
なお、日本では営農者は農業協同組合(農協)等の団体を通じて農作物を出荷することが多い。出荷状況情報DB100Aは、営農者が農協等の団体を通じて農作物を出荷したことに伴って農協等の団体に集まった各営農者による農作物の出荷状況を表す情報を、ネットワーク102を介して閲覧可能にデータベース化したものである。
また第5判定部28は、情報取得部14が出荷状況情報DB100Aから抽出した情報に基づき、作業テーブル122のn番目のレコードに対応する農地の所有者が、現時点から所定期間前迄の期間に農作物を出荷したか否かを判定する。なお、上記の所定期間としては、例えば数ヶ月(具体的には、例えば半年)程度の期間を適用することができる。次のステップ284において、第5判定部28は、作業テーブル122のn番目のレコードに対応する農地の所有者が、現時点から所定期間前迄の期間に農作物を出荷したか否かに応じて分岐する。
作業テーブル122のn番目のレコードに対応する農地の所有者が、現時点から所定期間前迄の期間に農作物を出荷していなかった場合、前記農地は耕作が放棄された可能性も有ると判断できる。このため、ステップ284の判定が否定された場合はステップ286へ移行する。ステップ286において、第5判定部28は作業テーブル122のn番目のレコードに設定されている放棄可能性ポイントに予め設定された所定値を加算し、出荷状況情報に基づく判定処理を終了する。また、ステップ284の判定が肯定された場合は、ステップ286をスキップして出荷状況情報に基づく判定処理を終了する。
出荷状況情報に基づく判定処理を終了すると、耕作地判定処理(図3)のステップ226へ移行する。ステップ226において、情報取得部14及び第6判定部30は、周辺農地作付状況に基づく判定処理を行う。以下、周辺農地作付状況に基づく判定処理について、図7を参照して説明する。
周辺農地作付状況に基づく判定処理のステップ290において、情報取得部14は、作業テーブル122のn番目のレコードから農地の地番IDを取得する。次のステップ292において、情報取得部14は、地図情報記憶部18に記憶されている地図情報を参照し、ステップ290で取得した地番IDの農地の周辺に存在する農地を認識し、認識した農地の地番IDを取得する。また情報取得部14は、取得した地番IDをキーにして作業テーブル122を検索し、ステップ290で取得した地番IDの農地の周辺に存在する農地の作付状況の推定結果を取得する。そして第6判定部30は、情報取得部14によって作付状況の推定結果が取得された周辺農地のうち、推定結果が作付有りの農地の割合が所定値以上か否かを判定する。
次のステップ294において、第6判定部30は、作業テーブル122のn番目のレコードに対応する農地の周辺に存在する農地に占める作付有りの農地の割合が所定値以上か否かに応じて分岐する。作業テーブル122のn番目のレコードに対応する農地の周辺に存在する農地に占める作付有りの農地の割合が所定値以上の場合、作業テーブル122のn番目のレコードに対応する農地は耕作が放棄された可能性も有ると判断できる。
このため、ステップ294の判定が肯定された場合はステップ296へ移行する。ステップ296において、第6判定部30は作業テーブル122のn番目のレコードに設定されている放棄可能性ポイントに予め設定された所定値を加算し、周辺農地作付状況に基づく判定処理を終了する。また、ステップ294の判定が否定された場合は、ステップ296をスキップして周辺農地作付状況に基づく判定処理を終了する。
周辺農地作付状況に基づく判定処理を終了すると、耕作地判定処理(図3)のステップ228へ移行する。ステップ228において、農地特定部16は、作業テーブル122のn番目のレコードに設定されている放棄可能性ポイントが所定値以上か否か判定する。
ステップ228の判定が肯定された場合、作業テーブル122のn番目のレコードに対応する農地は耕作が放棄された可能性が比較的高いと推定できる。このため、ステップ228の判定が肯定された場合はステップ230へ移行し、ステップ230において、農地特定部16は、作業テーブル122のn番目のレコードの放棄可能性を「あり」に設定し、ステップ232へ移行する。
一方、ステップ228の判定が否定された場合、作業テーブル122のn番目のレコードに対応する農地は耕作が放棄された可能性が低いと推定できる。このため、ステップ228の判定が否定された場合はステップ218へ移行し、ステップ218において、農地特定部16は、作業テーブル122のn番目のレコードの放棄可能性を「なし」に設定し、ステップ232へ移行する。
次のステップ232において、農地特定部16は、変数nを1だけインクリメントする。ステップ234において、農地特定部16は、変数nの値が作業テーブル122の全レコード数Lよりも大きくなったか否か判定する。ステップ234の判定が否定された場合はステップ210に戻り、ステップ234の判定が肯定される迄、ステップ210〜ステップ234を繰り返す。
ステップ234の判定が肯定されるとステップ236へ移行し、ステップ236において、出力部32は、作業テーブル122から放棄可能性が「あり」に設定されている全てのレコードを抽出する。そして、次のステップ238において、出力部32は、作業テーブル122から抽出した全てのレコードの情報(地番IDや所有者氏名、地番を表す文字列(住所)等の情報)を耕作放棄地の情報として出力し、耕作地判定処理を終了する。
なお、出力部32による耕作放棄地の情報の出力は、例えば、コンピュータ50(耕作放棄地情報提供サーバ)に対象地域を事前に登録する処理を行ったクライアント端末104に対して耕作放棄地の情報を送信する処理を行うことによって成される。これにより、クライアント端末104を操作して対象地域を事前に登録する作業を行った利用者が、対象地域に含まれる耕作放棄地を把握することが可能となる。
なお、上記では衛星画像の解析結果と地図情報とを重ね合わせた後に、不動産登記情報DB96Aと照合して作業テーブル122を作成する態様を説明したが、開示の技術はこれに限定されるものではない。例えば地図情報と不動産登記情報DB96Aに登録された情報を照合し、衛星画像上で地目が農地の領域を先に判別した後に、判別した個々の農地が作付けされているか否かを衛星画像上で推定し、作業テーブル122を作成するようにしてもよい。
また、図3のステップ220〜ステップ226の各判定処理は、図3に示した順序で実行することに限られるものではなく、各判定処理の実行順序は適宜入れ替えることも可能である。
また、上記では、図3のステップ220〜ステップ226の各判定処理において、作業テーブル122のn番目のレコードに対応する農地の耕作が放棄されている可能性がある場合に加算する放棄可能性ポイントの値については特に説明していない。しかし、各判定処理において、放棄可能性ポイントとして一定値を加算することに限られるものではなく、農地の耕作が放棄されている可能性の確からしさに応じて加算する放棄可能性ポイントの値を変更するようにしてもよい。
更に、上記では図3のステップ220〜ステップ226の各判定処理を行う態様を説明したが、これに限定されるものではなく、各判定処理のうちの1つ以上の判定処理を省略するようにしてもよい。
また、上記ではコンピュータ50(耕作放棄地情報提供サーバ)を開示の技術に係る耕作地判定装置として機能させ、コンピュータ50が耕作放棄地に関する情報をクライアント端末104に提供する態様を説明した。しかし、これに限定されるものではなく、利用者によって操作されるクライアント端末104を開示の技術に係る耕作地判定装置として機能させるようにしてもよい。
また、上記では耕作地判定プログラム62がコンピュータ50の記憶部56に予め記憶(インストール)されている態様を説明した。しかし、開示の技術に係る耕作地判定プログラムは、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体に記録されている形態で提供することも可能である。
本明細書に記載された全ての文献、特許出願及び技術規格は、個々の文献、特許出願及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
衛星画像に基づいて、作付けが行われていないと推定される農地を特定する農地特定部と、
第1記憶部に記憶された農地毎の賃貸状況を表す賃貸状況情報において、前記農地特定部によって特定された農地が賃貸中か否かに基づいて、前記農地が耕作地か否かを判定する第1判定部と、
を含む耕作地判定装置。
(付記2)
第2記憶部に記憶された不動産登記情報に基づき、前記農地特定部によって特定された農地の所有者による前記農地の所有期間の長さを特定し、特定した前記農地の所有期間の長さに基づいて、前記農地が耕作地か否かを判定する第2判定部を更に含む付記1記載の耕作地判定装置。
(付記3)
第2記憶部に記憶された不動産登記情報に基づき、前記農地特定部によって特定された農地の所有者が前記農地と別の農地を所有しているか否か判定し、前記所有者が前記別の農地を所有している場合に、前記賃貸状況情報において、前記別の農地が賃貸中か否かに基づいて、前記農地が耕作地か否かを判定する第3判定部を更に含む付記1又は付記2記載の耕作地判定装置。
(付記4)
第2記憶部に記憶された不動産登記情報に基づき、前記農地特定部によって特定された農地の所有者を特定し、第3記憶部に記憶された農地の所有者毎の農作業物資の購入状況を表す農作業物資購入情報において、特定した前記所有者によって農作業物資が購入されているか否かに基づいて、前記農地が耕作地か否かを判定する第4判定部を更に含む付記1〜付記3の何れか1項記載の耕作地判定装置。
(付記5)
第2記憶部に記憶された不動産登記情報に基づき、前記農地特定部によって特定された農地の所有者を特定し、第4記憶部に記憶された農地の所有者毎の農作物の出荷状況を表す出荷状況情報において、特定した前記所有者によって農作物が出荷されているか否かに基づいて、前記農地が耕作地か否かを判定する第5判定部を更に含む付記1〜付記4の何れか1項記載の耕作地判定装置。
(付記6)
前記農地特定部によって特定された農地の周辺に存在する農地が、前記衛星画像に基づいて作付けが行われていないと推定されているか否かに基づいて、前記農地が耕作地か否かを判定する第6判定部を更に含む付記1〜付記5の何れか1項記載の耕作地判定装置。
(付記7)
前記農地特定部によって特定された農地が耕作地と判定されなかった場合に、前記農地の情報を耕作放棄地の情報として出力する出力部を更に含む付記1〜付記6の何れか1項記載の耕作地判定装置。
(付記8)
前記第1判定部〜第6判定部の少なくとも1つは、前記農地が耕作地か否かを判定した結果に応じて、前記農地に評価値を設定し、
前記出力部は、前記農地に設定された評価値を所定値と比較することで、前記農地が耕作地と判定されなかったか否かを認識する付記7記載の耕作地判定装置。
(付記9)
衛星画像に基づいて、作付けが行われていないと推定される農地を特定し、
第1記憶部に記憶された農地毎の賃貸状況を表す賃貸状況情報において、前記特定した農地が賃貸中か否かに基づいて、前記農地が耕作地か否かを判定する
ことを含む耕作地判定方法。
(付記10)
第2記憶部に記憶された不動産登記情報に基づき、前記農地特定部によって特定された農地の所有者による前記農地の所有期間の長さを特定し、特定した前記農地の所有期間の長さに基づいて、前記農地が耕作地か否かを判定する付記9記載の耕作地判定方法。
(付記11)
第2記憶部に記憶された不動産登記情報に基づき、前記農地特定部によって特定された農地の所有者が前記農地と別の農地を所有しているか否か判定し、前記所有者が前記別の農地を所有している場合に、前記賃貸状況情報において、前記別の農地が賃貸中か否かに基づいて、前記農地が耕作地か否かを判定する付記9又は付記10記載の耕作地判定方法。
(付記12)
第2記憶部に記憶された不動産登記情報に基づき、前記農地特定部によって特定された農地の所有者を特定し、第3記憶部に記憶された農地の所有者毎の農作業物資の購入状況を表す農作業物資購入情報において、特定した前記所有者によって農作業物資が購入されているか否かに基づいて、前記農地が耕作地か否かを判定する付記9〜付記11の何れか1項記載の耕作地判定方法。
(付記13)
第2記憶部に記憶された不動産登記情報に基づき、前記農地特定部によって特定された農地の所有者を特定し、第4記憶部に記憶された農地の所有者毎の農作物の出荷状況を表す出荷状況情報において、特定した前記所有者によって農作物が出荷されているか否かに基づいて、前記農地が耕作地か否かを判定する付記9〜付記12の何れか1項記載の耕作地判定方法。
(付記14)
前記農地特定部によって特定された農地の周辺に存在する農地が、前記衛星画像に基づいて作付けが行われていないと推定されているか否かに基づいて、前記農地が耕作地か否かを判定する付記9〜付記13の何れか1項記載の耕作地判定方法。
(付記15)
前記農地特定部によって特定された農地が耕作地と判定されなかった場合に、前記農地の情報を耕作放棄地の情報として出力する付記9〜付記14の何れか1項記載の耕作地判定方法。
(付記16)
前記農地が耕作地か否かを判定した結果に応じて、前記農地に評価値を設定し、
前記農地に設定した評価値を所定値と比較することで、前記農地が耕作地と判定されなかったか否かを認識する付記15記載の耕作地判定方法。
(付記17)
コンピュータに、
衛星画像に基づいて、作付けが行われていないと推定される農地を特定し、
第1記憶部に記憶された農地毎の賃貸状況を表す賃貸状況情報において、前記特定した農地が賃貸中か否かに基づいて、前記農地が耕作地か否かを判定する
ことを含む処理を行わせるための耕作地判定プログラム。
(付記18)
第2記憶部に記憶された不動産登記情報に基づき、前記農地特定部によって特定された農地の所有者による前記農地の所有期間の長さを特定し、特定した前記農地の所有期間の長さに基づいて、前記農地が耕作地か否かを判定する付記17記載の耕作地判定プログラム。
(付記19)
第2記憶部に記憶された不動産登記情報に基づき、前記農地特定部によって特定された農地の所有者が前記農地と別の農地を所有しているか否か判定し、前記所有者が前記別の農地を所有している場合に、前記賃貸状況情報において、前記別の農地が賃貸中か否かに基づいて、前記農地が耕作地か否かを判定する付記17又は付記18記載の耕作地判定プログラム。
(付記20)
第2記憶部に記憶された不動産登記情報に基づき、前記農地特定部によって特定された農地の所有者を特定し、第3記憶部に記憶された農地の所有者毎の農作業物資の購入状況を表す農作業物資購入情報において、特定した前記所有者によって農作業物資が購入されているか否かに基づいて、前記農地が耕作地か否かを判定する付記17〜付記19の何れか1項記載の耕作地判定プログラム。
(付記21)
第2記憶部に記憶された不動産登記情報に基づき、前記農地特定部によって特定された農地の所有者を特定し、第4記憶部に記憶された農地の所有者毎の農作物の出荷状況を表す出荷状況情報において、特定した前記所有者によって農作物が出荷されているか否かに基づいて、前記農地が耕作地か否かを判定する付記17〜付記20の何れか1項記載の耕作地判定プログラム。
(付記22)
前記農地特定部によって特定された農地の周辺に存在する農地が、前記衛星画像に基づいて作付けが行われていないと推定されているか否かに基づいて、前記農地が耕作地か否かを判定する付記17〜付記21の何れか1項記載の耕作地判定プログラム。
(付記23)
前記農地特定部によって特定された農地が耕作地と判定されなかった場合に、前記農地の情報を耕作放棄地の情報として出力する付記17〜付記22の何れか1項記載の耕作地判定プログラム。
(付記24)
前記農地が耕作地か否かを判定した結果に応じて、前記農地に評価値を設定し、
前記農地に設定した評価値を所定値と比較することで、前記農地が耕作地と判定されなかったか否かを認識する付記23記載の耕作地判定プログラム。
10 耕作地判定装置
12 画像取得部
14 情報取得部
16 農地特定部
18 地図情報記憶部
20 第1判定部
22 第2判定部
24 第3判定部
26 第4判定部
28 第5判定部
30 第6判定部
32 出力部
50 コンピュータ
52 CPU
54 メモリ
56 記憶部
62 耕作地判定プログラム
90 コンピュータシステム
92 衛星画像サーバ
94 賃貸状況サーバ
96 登記情報サーバ
98 物資情報サーバ
100 出荷状況サーバ
104 クライアント端末

Claims (11)

  1. 衛星画像に基づいて、作付けが行われていないと推定される農地を特定する農地特定部と、
    第1記憶部に記憶された農地毎の賃貸状況を表す賃貸状況情報において、前記農地特定部によって特定された農地が賃貸中か否かに基づいて、前記農地が耕作地か否かを判定する第1判定部と、
    第2記憶部に記憶された不動産登記情報に基づき、前記農地特定部によって特定された農地の所有者を特定し、第3記憶部に記憶された、所定の団体を通じての営農者毎の農作業物資の購入状況を表す農作業物資購入情報において、特定した前記所有者により所定期間内に前記所定の団体を通じて農作業物資が購入されているか否かに基づいて、前記農地が耕作地か否かを判定する第4判定部と、
    を含む耕作地判定装置。
  2. 衛星画像に基づいて、作付けが行われていないと推定される農地を特定する農地特定部と、
    第1記憶部に記憶された農地毎の賃貸状況を表す賃貸状況情報において、前記農地特定部によって特定された農地が賃貸中か否かに基づいて、前記農地が耕作地か否かを判定する第1判定部と、
    第2記憶部に記憶された不動産登記情報に基づき、前記農地特定部によって特定された農地の所有者を特定し、第4記憶部に記憶された、所定の団体を通じての営農者の農作物の出荷状況を表す出荷状況情報において、特定した前記所有者により所定期間内に前記所定の団体を通じて農作物が出荷されているか否かに基づいて、前記農地が耕作地か否かを判定する第5判定部と、
    を含む耕作地判定装置。
  3. 第2記憶部に記憶された不動産登記情報に基づき、前記農地特定部によって特定された農地の所有者による前記農地の所有期間の長さを特定し、特定した前記農地の所有期間の長さに基づいて、前記農地が耕作地か否かを判定する第2判定部を更に含む請求項1又は請求項2記載の耕作地判定装置。
  4. 第2記憶部に記憶された不動産登記情報に基づき、前記農地特定部によって特定された農地の所有者が前記農地と別の農地を所有しているか否か判定し、前記所有者が前記別の農地を所有している場合に、前記賃貸状況情報において、前記別の農地が賃貸中か否かに基づいて、前記農地が耕作地か否かを判定する第3判定部を更に含む請求項1〜請求項3の何れか1項記載の耕作地判定装置。
  5. 前記農地特定部によって特定された農地の周辺に存在する農地が、前記衛星画像に基づいて作付けが行われていないと推定されているか否かに基づいて、前記農地が耕作地か否かを判定する第6判定部を更に含む請求項1〜請求項4の何れか1項記載の耕作地判定装置。
  6. 前記農地特定部によって特定された農地が耕作地と判定されなかった場合に、前記農地の情報を耕作放棄地の情報として出力する出力部を更に含む請求項1〜請求項5の何れか1項記載の耕作地判定装置。
  7. 前記第1判定部〜第6判定部の少なくとも1つは、前記農地が耕作地か否かを判定した結果に応じて、前記農地に評価値を設定し、
    前記出力部は、前記農地に設定された評価値を所定値と比較することで、前記農地が耕作地と判定されなかったか否かを認識する請求項6記載の耕作地判定装置。
  8. 衛星画像に基づいて、作付けが行われていないと推定される農地を特定し、
    第1記憶部に記憶された農地毎の賃貸状況を表す賃貸状況情報において、前記特定した農地が賃貸中か否かに基づいて、前記農地が耕作地か否かを判定し、
    第2記憶部に記憶された不動産登記情報に基づき、前記特定した農地の所有者を特定し、第3記憶部に記憶された、所定の団体を通じての営農者毎の農作業物資の購入状況を表す農作業物資購入情報において、特定した前記所有者により所定期間内に前記所定の団体を通じて農作業物資が購入されているか否かに基づいて、前記農地が耕作地か否かを判定する
    ことを含む処理をコンピュータが実行する耕作地判定方法。
  9. 衛星画像に基づいて、作付けが行われていないと推定される農地を特定し、
    第1記憶部に記憶された農地毎の賃貸状況を表す賃貸状況情報において、前記特定した農地が賃貸中か否かに基づいて、前記農地が耕作地か否かを判定し、
    第2記憶部に記憶された不動産登記情報に基づき、前記特定した農地の所有者を特定し、第4記憶部に記憶された、所定の団体を通じての営農者の農作物の出荷状況を表す出荷状況情報において、特定した前記所有者により所定期間内に前記所定の団体を通じて農作物が出荷されているか否かに基づいて、前記農地が耕作地か否かを判定する
    ことを含む処理をコンピュータが実行する耕作地判定方法。
  10. コンピュータに、
    衛星画像に基づいて、作付けが行われていないと推定される農地を特定し、
    第1記憶部に記憶された農地毎の賃貸状況を表す賃貸状況情報において、前記特定した農地が賃貸中か否かに基づいて、前記農地が耕作地か否かを判定し、
    第2記憶部に記憶された不動産登記情報に基づき、前記特定した農地の所有者を特定し、第3記憶部に記憶された、所定の団体を通じての営農者毎の農作業物資の購入状況を表す農作業物資購入情報において、特定した前記所有者により所定期間内に前記所定の団体を通じて農作業物資が購入されているか否かに基づいて、前記農地が耕作地か否かを判定する
    ことを含む処理を行わせるための耕作地判定プログラム。
  11. コンピュータに、
    衛星画像に基づいて、作付けが行われていないと推定される農地を特定し、
    第1記憶部に記憶された農地毎の賃貸状況を表す賃貸状況情報において、前記特定した農地が賃貸中か否かに基づいて、前記農地が耕作地か否かを判定し、
    第2記憶部に記憶された不動産登記情報に基づき、前記特定した農地の所有者を特定し、第4記憶部に記憶された、所定の団体を通じての営農者の農作物の出荷状況を表す出荷状況情報において、特定した前記所有者により所定期間内に前記所定の団体を通じて農作物が出荷されているか否かに基づいて、前記農地が耕作地か否かを判定する
    ことを含む処理を行わせるための耕作地判定プログラム。
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