JP6060772B2 - 処理プログラム、処理装置、及び処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、処理プログラム、処理装置、及び処理方法に関する。
近年、上空から地表を撮影した衛星写真や航空写真などの撮影画像を利用して、例えば、圃場の区画が示された農地用の地図や、土地や建物などの財産確認用の地図などが作成されるようになってきている。衛星画像や航空写真などが利用されることで、現地での測量コストなどを省くことができ、また、広範囲のデータを一度に得ることができるなどの利点がある。
現在では、コスト削減などから、コンピュータによる画像解析により処理が行われている。例えば、コンピュータは、衛星写真や航空写真などのラスタ形式の画像データを解析して圃場の区画を自動認識し、区画の情報をベクタ形式の画像データとして出力する。この際、コンピュータは、画像データから道路や河川、圃場などのエッジを抽出し、抽出したエッジに基づいて区画の情報を得ている。エッジ抽出については、これまで種々の研究がなされており、例えば、Cannyフィルタによるエッジ抽出処理などがある。
一方、衛星写真や航空写真などは広範囲に亘って撮影される場合が多く、例えば、コンピュータにおいて処理を行わせる場合でも、画像サイズが大きく処理に負荷がかかる場合がある。そのため、例えば、コンピュータにおいて衛星写真などの画像を分割し、分割された個々の画像に対して区画認識を行い、個々の区画認識結果のベクタデータを結合して処理が行われる場合がある。
画像解析に関する技術として、例えば、以下の技術がある。すなわち、地理画像データからエッジを区画として抽出し、各区画の認識精度を区画確信度として評価し、区画確信度を高くするように区画を整形する区画データ作成システムがある。この技術によれば、例えば、衛星写真画像や航空写真画像などの地理画像から抽出された特徴を地図で利用しやすいように補正する際に認識精度の予測を行うことで、処理負荷を軽減しコストを削減することができる。
特開2009−176163公報
しかしながら、衛星写真や航空写真などのラスタ形式の画像データに対する画像解析処理がコンピュータで行われる場合、画像データをメモリ上に展開して計算が行われるため、画像データの数倍程度の容量を持つメモリが用いられる場合がある。従って、ハードウェアやOSなどで利用できるメモリ容量等により、解析可能な画像データの最大容量が制限される。画像に対して分割処理が行われる場合においても、メモリ容量等によって一度に処理できる範囲は制限される。
また、画像に対して分割処理が行われる場合、例えば、分割した個々の画像において処理が行われても、全体の画像としては入力画像に対応したベクタ形式の画像データが得られない場合がある。
例えば、分割した個々の画像に対する解析処理を最適化するために色のバランスを補正する処理が行われる場合がある。このような場合、個々の画像においてどのようなものが撮影されたかによって、個々の画像で補正処理が行われた結果を結合したものが、全体画像で補正処理が行われたものと異なる場合がある。
また、分割した個々の画像において経度や緯度などの座標情報が含まれ、撮影対象が上空から球体の地球を撮影することから、所定の中心点に対して両脇の画像の座標情報を補正する処理が行われる場合がある。このような処理においても、分割した個々の画像の中心点と、全体画像の中心点が異なり、個々の画像を結合した結果が全体画像の座標情報と異なる場合がある。
このように、分割した個々の画像において処理が行われても、全体の画像としては入力画像に対応したベクタ形式の画像データが得られない場合、例えば、エッジ抽出処理なども、分割した個々の画像に対する処理結果と、全体画像に対する処理結果とが異なる場合がある。このような場合、入力画像に対応するベクタ形式の出力画像が得られず、精度の高い解析結果を得ることができない。
さらに、上述した各区画の認識精度を区画確信度として評価し、区画確信度を高くするように区画を整形する技術については、分割して処理を行うことは記載されておらず、分割して処理が行われる場合の上記の問題点については何も解決するものではない。
そこで、1つの側面では、本発明は、解析結果の精度を向上させるようにした処理プログラム、処理装置、及び処理方法を提供することを目的とする。
また、1つの側面では、本発明は、解析対象とする画像の容量制限を閾値よりも低くするようにした処理プログラム、処理装置、及び処理方法を提供することを目的とする。
複数枚の画像であって、各画像に写っている被写領域に連続性があり、かつ、各画像間の位置関係を示す情報である位置情報が付与されている画像の夫々に対応するラスタデータを入力し、前記ラスタデータに対してベクタデータを作成して出力するコンピュータに対する処理プログラムであって、前記画像の夫々を位置情報に従ってメモリに配置させることで連続画像を生成し、該連続画像の中の一部の領域である処理対象領域を、前記複数枚の画像の中の第1の画像に対して第1の領域に配置させたときに、前記処理対象領域を前記第1の領域と重複する第2の領域へ移動させたときの前記処理対象領域の境界部分に前記第1の領域における第1のベクタデータが位置するときは前記第1のベクタデータ以外のベクタデータを作成し、前記処理対象領域を前記第2の領域へ移動させたとき、前記第1のベクタデータに対応する前記第2の領域における第2のベクタデータを作成し、前記処理対象領域が前記第1の領域に位置するときに作成された前記第1の領域における第3のベクタデータと前記処理対象領域を前記第2の領域へ移動させたときに作成した前記第2の領域における第4のベクタデータが前記第1の画像において同一座標位置にあるとき、前記第3及び第4のベクタデータが作成されるときの処理回数に基づいて第3又は第4のベクタデータを作成する処理を前記コンピュータに行わせる。
解析結果の精度を向上させるようにした処理プログラム、処理装置、及び処理方法を提供することができる。また、解析対象とする画像の容量制限を閾値よりも低くするようにした処理プログラム、処理装置、及び処理方法を提供することができる。
図1は処理装置の構成例を表わす図である。 図2はベクタデータ作成処理の例を表わすフローチャートである。 図3はベクタデータ作成処理の例を表わすフローチャートである。 図4はベクタデータ作成処理の例を表わすフローチャートである。 図5は信頼度を説明するための図である。 図6(A)及び図6(B)は1枚のラスタ画像、図6(C)は複数枚のラスタ画像が座標位置に並べられた例をそれぞれ表わす図である。 図7(A)は元画像、図7(B)及び図7(C)はベクタデータの例をそれぞれ表わす図である。 図8(A)から図8(C)は処理対象エリアが移動する様子を表わした図である。 図9(A)から図9(C)は分割されたラスタ画像に対する処理の例を表わす図である。 図10(A)及び図10(B)は分割されたラスタ画像に対する処理の例を表わす図である。 図11(A)から図11(E)は実際に処理が行われた場合の画像の例をそれぞれ表わす図である。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。最初に本実施の形態における処理装置の構成例について説明し、次に処理装置において行われるベクタデータ作成処理の例について説明する。
<処理装置の構成例>
図1は本実施の形態における処理装置10の構成例を表わす図である。処理装置10は、例えば、パーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータである。処理装置10は、例えば、ネットワークに接続され、他の装置から画像データを入力し、他の装置へ画像データを出力することもできる。
処理装置10は、例えば、他の装置からラスタ形式の画像データを入力し、ベクタデータ作成処理を行ってベクタ形式の画像データを作成する。例えば、処理装置10は衛星写真画像や航空写真画像の画像データを入力し、ベクタデータ作成処理を行うことで当該画像の圃場を自動認識し、圃場における区画の情報をベクタ形式の画像データとして作成する。
なお、ラスタ形式の画像データとベクタ形式の画像データを、例えば、ラスタデータとベクタデータとそれぞれ称する場合がある。ラスタデータとは、例えば、画像を構成する各ピクセルについてRGB(Red Green Blue)やCMYK(Cyan Magenta Yellow Key plate)などのピクセルデータ(又は階調値など)により表現されたデータのことである。また、ベクタデータとは、例えば、画像を点の座標とそれを結ぶ線や面の方程式のパラメータ、および、塗りつぶしや特殊効果などの描画情報の集合として表現されたデータのことである。一筆ごとのベクタデータによって表現された図形は、例えば、ポリゴン図形と称される場合がある。なお、以下においては、例えば、ポリゴン図形のことをラスタデータと称したり、ラスタデータのことをポリゴン図形を称する場合がある。
処理装置10は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、入力装置14、メモリ15、表示装置16、外部インタフェース17を備える。これらは、内部バス18を介して互いに接続される。
CPU11は、例えば、処理装置10における各ブロック12等を制御し、さらに各種処理を行う。CPU11は、例えば、ROM12に格納されたプログラムをRAM13にロードし、ロードしたプログラムを実行することで画像解析処理部110の機能を実行する。画像解析処理部110は、例えば、各種画像解析処理を行い、その1つとしてベクタデータ作成処理115を行う。ベクタデータ作成処理115の詳細は後述する。
ROM12は、例えば、CPU11において実行されるプログラムなどを記憶する。
RAM13は、例えば、CPU11がプログラムを実行するときに計算結果などを記憶することでワーキングメモリとしての役割を果たす。
入力装置14は、例えば、キーボードやマウスなどであって、ユーザがキーボードなどを操作することで、ベクタデータ作成処理115における値の設定などを行う。
メモリ15は、例えば、ハードディスクや半導体メモリなどであって、CPU11による制御によって解析処理対象であるラスタデータや解析処理後のベクタデータを記憶する。ラスタデータは、例えば、衛星写真画像や航空写真画像に関するラスタデータである。
表示装置16は、例えば、CPU11の制御によってラスタ形式の画像を表示したり、ベクタ形式のポリゴン図形を表示する。
外部インタフェース17は、例えば、ネットワークと接続され、CPU11の制御によって、外部装置から送信されたラスタデータなどを受信して処理装置10で処理可能な形式に変換して、メモリ15などへ出力する。また、外部インタフェース17は、例えば、CPU11の制御によって、メモリ15から読み出されたベクタデータを外部装置へ送信できる形式に変換して外部装置へ向けて送信する。
<ベクタデータ作成処理>
次に、処理装置10において行われるベクタデータ作成処理115について説明する。図2から図5はベクタデータ作成処理115の例を表わすフローチャートであり、図6(A)から図11はベクタデータ作成処理115の具体例を表わしている。
図2に示すように、処理装置10はベクタデータ作成処理115を開始すると(S10)、座標情報の付いたラスタ画像を読み込む(S11)。
図6(A)と図6(B)は座標情報の付いたラスタ画像の例を表わしている。ラスタ画像とは、例えば、ラスタデータにより表わされた画像である。1枚(又は1画像フレーム)のラスタ画像は衛星写真画像などが分割された個々の画像を表わしている。図6(A)と図6(B)の例では、1枚のラスタ画像のサイズは、例えば、縦1024ピクセル、横2048ピクセルとなっており、座標情報として縦1024ピクセル、横2048ピクセルごとに順番に座標位置(x,y)が付されている。座標位置は、ピクセル毎に保持されていてもよいし、所定領域毎に保持されていてもよい。
なお、図6(A)や図6(B)にそれぞれ示す画像を、例えば、分割画像を称する場合がある。ただし、分割画像におけるそれぞれの画像は、例えば、1枚の大きな画像が存在し、当該画像を分割することで生成された部分画像という狭義の意味のみを示す必要はなく、被写領域が互いに接している(又は重なっている)画像群のそれぞれの画像を示してもよい。例えば、これらの画像群のいずれかの辺で接した状態にならべることで、連続した被写領域についての画像になればよい。そして、各画像には、例えば、該画像が被写領域へ移された場合の当該被写領域に応じて、各画像間の位置関係を示す情報(例えば、座標情報)が付与されている。
例えば、CPU11は外部インタフェース17を介して、1枚づつラスタ画像を受信することで処理を行う。この場合、ラスタ画像はオルソ処理が施されており、ラスタ画像について座標情報が付与されている。
オルソ処理は、例えば、CPU11で行われてもよい。例えば、CPU11はラスタ画像を受信し、縦1024ピクセル、横2048ピクセルごとに区切ってオルソ処理を施して、各ラスタ画像に座標位置を施すようにしてもよい。
次に、処理装置10は、ラスタ画像が複数あれば、各ラスタ画像を読み込み、全ラスタ画像を読み込むまで繰り返す(S12でY、S11のループ)。
処理装置10はラスタ画像について全て読み込むと(S12でN)、ラスタ画像をメモリ15のメモリ空間上において座標位置に並べる(S13)。
図6(C)は各ラスタ画像がメモリ空間上において位置に並べられた様子の例を示している。例えば、CPU11は受信したラスタ画像について、ラスタ画像に付された座標情報に従ってメモリ15の所定領域に記憶することで処理が行われる。
図2に戻り、次に、処理装置10は並べた空間上の任意の端位置から、任意の領域で区切り、その単位で解析処理を開始する(S14)。
図6(C)の例では、一枚のラスタ画像の大きさ(例えば縦1024ピクセル、横2048ピクセル)が処理対象エリアの一単位となっている。例えば、CPU11は、処理対象エリアごとに、座標位置(0,0)から順番に解析処理を開始する。
図8(A)から図8(C)は解析処理の順番を表わす図である。本ベクタデータ作成処理115においては、例えば、以下の順番で解析処理を行う。すなわち、CPU11は、最初に座標位置(0,0)にあるラスタ画像を処理対象エリアとして解析処理を行う(図8(A))。次に、CPU11は処理対象エリアを1枚のラスタ画像に対してX軸方向に半分だけ移動させ、移動後の処理対象エリアにおいて解析処理を行う(図8(B))。処理対象エリアがX軸方向の端位置に移動すると、CPU11は処理対象エリアをX軸方向の開始点に移動させ、開始点からY軸方向に半分だけ移動させる、移動後の処理対象エリアにおいて解析処理を行う(図8(C))。そして、CPU11は、処理対象エリアをX軸方向へ移動させて解析処理を行い、これを繰り返して、全ラスタ画像領域に対して解析処理を行う。
図2に戻り、次に、処理装置10は、処理対象エリアにおいてラスタ画像のエッジを抽出し、エッジを線分として、ベクタ形式のポリゴン図形を作成する(S15)。
ポリゴン図形の作成は例えば以下のようにして行われる。すなわち、CPU11は、メモリ15から処理対象エリアにおけるラスタデータを読み出し、ピクセル毎にラスタデータの差分値が閾値以上のピクセルを抽出してエッジを抽出する。次に、CPU11は抽出したエッジを繋げて閉空間領域を作成し、ポリゴン図形を作成する。この場合、CPU11は、閉空間領域を作成できないときは、エッジ抽出の閾値を変化させることで再度エッジ抽出などによりポリゴン図形を作成する。
なお、ポリゴン図形の作成は上記以外のものでもよい。例えば、CPU11は、エッジを抽出後、抽出したエッジ画像に対して任意の中心点から放射状に伸ばした直線とエッジとの交点を求めて、複数の交点を連結させてできる多角形の領域をポリゴン図形とすることで作成するようにしてもよい。
図7(A)から図7(C)はラスタ画像に対してポリゴン図形が作成される様子の例を示している。図7(A)に示すラスタ画像に対して、図7(B)に示すポリゴン図形が作成される。図7(C)はポリゴン図形の拡大図である。この例では、1つのポリゴン図形によって圃場における1つの区画が表わされている。
次に、処理装置10は、ポリゴン図形が処理対象エリアの区切りである境界部分に接しているか否かを判別する(図3のS16)。
詳細については後述するが、例えば、図9(A)から図9(C)はベクタデータ作成処理115により作成されるベクタデータの例を表わしている。図9(B)に示すように処理対象エリアである1枚のラスタ画像F1においてポリゴン図形が作成される場合、処理対象エリアを半分移動させると、ベクタデータV1は移動後の処理対象エリアの境界部分(又は際部分)に位置している。このような場合に、処理対象エリアF1においてベクタデータV1が作成され、さらに処理対象エリアが移動した後の処理対象エリアF1’においてもベクタデータV1が作成されると、境界部分に分割線が入ったポリゴン図形となる場合がある。このようなポリゴン図形は、例えば、入力画像に対応するポリゴン図形とはならない。このような分割線が入るのを防止するために、境界部分が否かを判別するようにしている。
この場合、例えば、処理対象エリアF1’においては、地表が撮影された画像に対しては位置補正処理などによって、ベクタデータV1の位置が補正される場合もある。従って、処理装置10では、例えば、処理対象エリアF1’においてはベクタデータV1の位置が境界部分から処理対処エリアF1’内に補正される場合もある。このような場合、処理装置10は、処理対象エリアを移動させた先のF1’においてベクタデータを作成した方が、移動前のF1でベクタデータを作成するよりも、分割線が入る可能性を低くすることもできる。
判別は例えば以下のようにして行われる。すなわち、CPU11は、現在の処理対象エリアを、1枚のラスタ画像に対してX軸方向に半分(例えば1024ピクセル分)移動させ、処理対象エリアのY軸方向の境界位置においてポリゴン図形が存在するか否かにより判別する。
図3に戻り、処理装置10は、ポリゴン図形が処理対象エリアの境界部分に接しているとき(S16でY)、当該ポリゴン図形は作成しない(S17)。例えば、上述したようにポリゴン図形に分割線が含まれないようにするためである。
例えば、CPU11はS15の処理で作成したポリゴンが境界部分に接していると判別すると、S15で作成したポリゴンを破棄するなどの処理を行ってもよい。或いは、CPU11はS15の処理でポリゴン図形を作成している途中で、境界部分に接していることを判別すると(S16でY)、ポリゴン図形の作成を停止し、作成途中のポリゴンを破棄するなどの処理を行ってもよい。
次に、処理装置10は、処理単位エリア内において作成対象のポリゴン図形を全て作成したか否かを判別する(S18)。例えば、CPU11はポリゴン図形作成処理(S15)において、さらにポリゴン図形を作成できるか否かにより判別する。
処理装置10は、処理単位エリア内において作成対象のポリゴン図形を全て作成していないときは(S18でN)、再びS15に移行して処理を繰り返す。
一方、処理装置10は、他のポリゴン図形を作成し(S15)、ポリゴン図形が処理対象エリアの境界部分に接していないと判別すると(S16でN)、ポリゴン図形の作成を最後まで行う(S19)。例えば、図9(B)の例では、CPU11はベクタデータV2などの他のベクタデータを作成し、各々ポリゴン図形を作成する。
次に、処理装置10は、作成したポリゴンについて同一座標上に既にポリゴン図形が存在しているか否かを判別する(S20)。
これは、ベクタデータ作成処理115においては、処理装置10は、処理対象エリアを1枚のラスタ画像領域の半分だけX軸方向やY軸方向へ移動させて解析処理を行うが(例えば図8(B)や図8(C))、移動前後において同一座標上においてポリゴン図形を重複して作成する場合がある。このような場合、処理装置10は信頼度という指標を用いて、重複した作成したポリゴン図形の一方を選択する。詳細は後述する。
なお、例えば、処理対象エリアが開始点(例えば座標位置(0,0))に位置するラスタ画像であるときは、重複したポリゴン図形の作成はなく、S20は「N」と判定される。本処理の判定は、例えば、CPU11が既に同一座標位置にラスタデータがあるか否かにより判別する。
図3に戻り、処理装置10は、同一座標位置にポリゴン図形が存在しないとき(S20でN)、新規ポリゴン図形を配置する(S23)。例えば、CPU11はS19で作成したポリゴン図形をメモリ15の所定領域に配置する。そして、処理はS18へ移行する。
処理装置10は、処理単位エリア内の作成対象のポリゴン図形について全て作成したとき(S18でN)、処理対象エリアをX軸について、ラスタ画像領域の半分移動させる(図4のS25)。例えば、図8(B)に示すように、CPU11は処理対象エリアをX軸方向へ、1枚のラスタ画像領域の半分である1024ピクセル移動させる。
次に、処理装置10は、処理対象エリアがラスタ画像の範囲を全て超過したか否かを判別する(S26)。例えば、図8(B)の例では、CPU11は処理対象エリアをX軸方向へ移動させたとき、処理対象エリアが全ラスタ画像領域から完全にはみ出したか否かにより判別する。
処理装置10は、処理対象エリアがラスタ画像の範囲を全て超過していないときは(S26でN)、S15へ移行する。例えば、図9(B)の例では、処理対象エリアがF1からF1’へ移行する場合に対応する。処理対象エリアが移動されて、移動した先のラスタ画像に対して、ポリゴン図形が作成される(S15〜S19)。
図3に戻り、処理装置10は、作成したポリゴン図形について、同一座標上に既にポリゴン図形が存在するかを判別し(S20)、同一座標上に既にポリゴン図形が存在するとき(S20でY)、ポリゴンの信頼度が新規ポリゴン>既ポリゴンか否かを判別する(S21)。
上述したように、処理対象エリアが移動すると同一座標位置において重複してポリゴンが作成される。このような場合、ポリゴンの信頼度を用いていずれかのポリゴンを選択する。例えば、図9(C)の例では、ベクタデータV2とベクタデータV2’は同一座標位置におけるベクタデータであり、このような場合、信頼度に基づいていずれか一方のベクタデータV2又はV2’が選択される。
ここでポリゴンの信頼度について説明する。図5はポリゴン図形抽出処理の例を表わすフローチャートである。上述したように、ポリゴン図形の作成は複数回行われる場合がある。例えば、1回目のエッジ抽出工程(S150−1)でエッジが抽出されて、ポリゴン図形が作成される場合もあれば、1回目のエッジ抽出工程ではエッジが抽出されず、2回目のエッジ抽出工程(S150−2)が行われる場合もある。さらに、3回以上のエッジ抽出工程(S150−3,S150−4,…)が行われる場合もある。
エッジ抽出工程でエッジが1回で抽出される場合は、例えば、作成されるポリゴン図形の座標点も閾値以下になり、四角形などの形状となる場合がある。一方、エッジ抽出工程でエッジが抽出されない場合、例えば、座標点の数が閾値以上となって、ポリゴン図形の一部が直線とはなっておらず、この部分を直線にするよう補間する直線補間が行われる場合がある。複数回エッジ抽出処理が行われる場合は、例えば、複数回の直線補間が行われており、作成されるポリゴン図形は入力画像に対して変化の度合いが大きくなっている。
従って、エッジ抽出工程が少なければ少ないほど、作成されるポリゴンの信頼度は高く、エッジ抽出工程が多いほど、作成されるポリゴンの信頼度は低くなる。ポリゴンの信頼度は、例えば、エッジ抽出工程の回数に対応したポリゴンに対する信頼度を表わしている。
例えば、図9(C)の例では、処理対象エリアがF1からF1’に移動したとき、移動前のベクタデータV2と、移動後のベクタデータV2’とでは、ベクタデータV2’の方がベクタデータV2よりも信頼度が高いため、ベクタデータV2’に上書きされる例を示している。
これは、図9(B)の例においては、ベクタデータV2とベクタデータV2’はどちらも同じデータ値を有しているが、処理対象エリアはF1とF1’で異なり、周辺ピクセルのラスタデータは異なる値となっている。また、処理対象エリアF1におけるベクタデータV2と、処理対象エリアF1’におけるベクタデータV2’は異なる位置に配置される。従って、例えば、エッジ抽出工程数については、処理対象エリアF1におけるベクタデータV2と、処理対象エリアF1’におけるベクタデータV2’は異なる場合がある。
このような場合、例えば、処理装置10は抽出工程数がより少ないベクタデータの方を選択して、入力画像に対応するポリゴン図形を出力するようにしている。
例えば、CPU11は、ポリゴン図形作成の際(S15やS19)にエッジ抽出工程数を保持し、同一座標位置に重複してポリゴン図形が作成される場合、エッジ抽出工程数の少ない方(信頼度の高い方)を選択する。
図3に戻り、処理装置10は、ポリゴンの信頼度が新規ポリゴンの方が既ポリゴンより高いとき(S21でN)、既ポリゴンを削除し、既ポリゴンと同一座標位置には新規ポリゴンを配置する(S22)。例えば、CPU11は、信頼度について新規ポリゴンの方が既ポリゴンの信頼度より高いと判別したとき、メモリ15において既ポリゴンと同一座標位置に新規ポリゴンを記憶する。そして、処理はS18へ移行して、上述した処理を繰り返す。
一方、処理装置10は、新規ポリゴンの信頼度が既ポリゴンの信頼度より高くないとき(S21でN)、作成した新規ポリゴンを捨て(S24)、S18の処理を行う。以降、処理装置10は移動した処理対象エリアの領域で、上述した方法でポリゴン図形を作成する(S15〜S26でNのループ)。
図4に戻り、処理装置10は、処理対象エリアがラスタ画像の範囲を全て超過したとき(S26でY)、処理対象エリアをX軸の開始点に戻し、Y軸について1枚のラスタ画像における半分の領域だけ移動させる(S27)。例えば、図8(C)の例では、CPU11は処理対象エリアを座標位置(0,0)にあるラスタ画像エリアに戻し、Y軸方向に512ピクセル移動させる。
次に、処理装置10は、処理対象エリアが全ラスタ画像領域の範囲を全て超過するか否かを判別する(S28)。図8(C)の例では、CPU11は、処理対象エリアをY軸方向に移動させたとき、処理対象エリアの座標位置が全ラスタ画像領域の範囲を完全に超えたか否かにより判別する。
処理装置10は、処理対象エリアが全ラスタ画像領域の範囲を超過しないとき(S28でN)、S15へ移行して、移動した処理対象エリアにおいて上述した処理を繰り返す。
一方、処理装置10は、処理対象エリアが全ラスタ画像領域の範囲を全て超過すると判別したとき(S28でY)、ラスタ画像全体に対して解析処理を終了し、作成したベクタデータをファイル形式で出力する(S29)。
そして、処理装置10はベクタデータ作成処理115を終了する(S30)。
図9(A)から図10(B)はラスタデータからベクタデータが作成される例を表わしている。このうち図9(A)は4枚のラスタ画像F1〜F4がメモリ15のメモリ空間上に座標位置で並べられた例を表わしている。ラスタ画像F1〜F4に座標情報が付与されており、図9(A)の例で、図中、左上端を(0,0)として各ラスタ画像F1〜F4の右下端の座標位置(例えば(1,1))が座標情報として付与されている。処理装置10はこの座標位置に従って、メモリ空間上に配置する。
この場合、処理装置10は、メモリ15上にラスタ画像F1〜F4を配置できるだけのメモリ領域があればよく、その後は処理対象エリアごとに処理を行う(S14)。従って、ベクタデータ処理が行われるときにおいて、解析対象とする画像の容量制限については処理対象エリア程度で済み、ラスタ画像F1〜F4が配置されたメモリ容量の数倍のメモリ容量まではなくても処理することができる。よって、本処理装置10は、解析対象とする画像の容量制限を閾値よりも低くすることができる。
図9(B)は、処理対象エリアがラスタ画像F1に配置されたときに作成されるポリゴン図形の例を表わしている。この場合、ベクタデータV1処理対象エリアの境界に接するため、処理装置10はベクタデータを作成しないか、作成しても破棄する(S16でY、S17)。この場合、図9(C)に示すように、処理装置10は処理対象エリアがF1’に移動したときにベクタデータV1’を作成する。従って、ベクタデータV1’には、例えば、分割線などが含まれることもなく、出力するポリゴン図形は入力画像に対応する図形となっている。よって、本処理装置10はベクタデータ作成処理115における解析精度を向上させることができる。
また、図9(B)と図9(C)に示すように、同一座標位置において2つのベクタデータV2,V2’が作成される場合があるが、信頼度の高いベクタデータV2又はV2’が選択される(S21,S22,S24)。従って、エッジ抽出工程が閾値回数以下のポリゴン図形が選択されるため、閾値回数より多いポリゴン図形が選択される場合よりも、入力画像に対応したポリゴン図形を出力できる。よって、本処理装置10はベクタデータ作成処理115における解析精度を向上させることができる。
図10(A)は処理対象エリアがX軸方向に移動してベクタデータが作成される様子を示している。また、図10(B)は全ラスタ画像に対する処理が終了した後においてベクタデータが作成された様子を示している。図10(B)に示すように、処理対象エリアが(1,1)から(2,2)までそれぞれにおいて作成されたベクタデータが統合され、統合されたベクタデータが処理装置10から出力されることになる。
図11(A)から図11(E)はシミュレーション結果の例を表わしている。図11(A)と図11(B)に示すラスタ画像が処理装置10でメモリ空間上にて座標位置で並べられる。処理対象エリアが最初は図11(A)に示すラスタ画像であり、この領域においてベクタデータが作成される。この場合、処理対象エリアの境界部分に接している部分はポリゴンが作成されない。次に、対象エリアが図11(A)に示すラスタ画像領域の半分の領域だけX軸方向に移動し、移動後の処理対象エリアでベクタデータが作成される。図11(C)は処理対象エリアごとに順次ベクタデータが作成された例を表わし、図11(D)は処理対象エリア移動前のポリゴンデータ14が移動後のポリゴンデータに置き換えられた例を表わしている。図11(E)は全ラスタ画像領域に対して処理が終了した後のポリゴンデータの例を表わしている。
<その他の例>
上述したベクタデータ作成処理115については、処理対象の移動順序をX軸方向に移動させた後、Y軸方向に移動する例について説明した。例えば、Y軸方向に移動させて、処理対象エリアが全ラスタ画像領域をはみ出したら、X軸方向に移動させるようにしてもよい。この場合でも、上述したベクタデータ作成処理115と同様に処理を行うことができる。また、処理対象エリアの開始点についても(0,0)以外でもよく、最初の処理対象エリアを全ラスタ画像領域においてX軸やY軸の最大座標位置の対応する領域を開始点としてもよい。例えば、図6(C)の例では、座標位置(0,3)、(0,4)、(1,3)、(1,4)で囲まれたラスタ画像を処理対象エリアの開始点としてもよい。この場合は、処理対象エリアはX軸方向については上述した例と逆方向へ向けて移動する。
また、上述したベクタデータ作成処理115については、処理対象エリアがX軸方向又はY軸方向へ1枚のラスタ画像領域の半分移動して処理を行う例について説明した。例えば、処理対象エリアは1枚のラスタ画像領域に対して1/4や1/3など移動して処理を行ってもよい。例えば、分割されたラスタ画像の一部の領域が重複して処理が行われるように処理対象エリアが移動すればよい。ただし、例えば、その移動は1つのポリゴン図形を含む程度に重複して処理できればよい。例えば、対象エリアの移動が閾値より小さい移動距離であるとき、対象エリアの移動前後でポリゴン図形が作成されない場合もあり、このようなことを防止するためである。
以上まとめると付記のようになる。
(付記1)
複数枚の画像であって、各画像に写っている被写領域に連続性があり、かつ、各画像間の位置関係を示す情報である位置情報が付与されている画像の夫々に対応するラスタデータを入力し、前記ラスタデータに対してベクタデータを作成して出力するコンピュータに対する処理プログラムであって、
前記画像の夫々を位置情報に従ってメモリに配置させることで連続画像を生成し、該連続画像の中の一部の領域である処理対象領域を、前記複数枚の画像の中の第1の画像に対して第1の領域に配置させたときに、前記処理対象領域を前記第1の領域と重複する第2の領域へ移動させたときの前記処理対象領域の境界部分に前記第1の領域における第1のベクタデータが位置するときは前記第1のベクタデータ以外のベクタデータを作成し、
前記処理対象領域を前記第2の領域へ移動させたとき、前記第1のベクタデータに対応する前記第2の領域における第2のベクタデータを作成し、前記処理対象領域が前記第1の領域に位置するときに作成された前記第1の領域における第3のベクタデータと前記処理対象領域を前記第2の領域へ移動させたときに作成した前記第2の領域における第4のベクタデータが前記第1の画像において同一座標位置にあるとき、前記第3及び第4のベクタデータが作成されるときの処理回数に基づいて第3又は第4のベクタデータを作成する
処理を前記コンピュータに行わせる処理プログラム。
(付記2)
前記第1の領域から前記第1の画像のサイズに対して半分の距離移動させた第2の領域へ前記処理対象領域を移動させることを特徴とする付記1記載の処理プログラム。
(付記3)
前記処理回数は、前記第3及び第3のベクタデータを作成するときのエッジ抽出処理が行われた回数であることを特徴とする付記1記載の処理プログラム。
(付記4)
前記第3及び第4のベクタデータが前記第1の画像において同一座標位置にあるとき、前記第3のベクタデータを作成するときの処理回数が前記第4のベクタデータを作成するときの処理回数よりも多いとき、前記第4のベクタデータを出力し、前記第3のベクタデータを作成するときの処理回数が前記第4のベクタデータを作成するときの処理回数よりも多くないとき、前記第3のベクタデータを出力する付記1記載の処理プログラム。
(付記5)
複数枚の画像であって、各画像に写っている被写領域に連続性があり、かつ、各画像間の位置関係を示す情報である位置情報が付与されている画像の夫々に対応するラスタデータを入力し、前記ラスタデータに対してベクタデータを作成して出力する処理装置において、
前記ラスタデータを記憶するメモリと、
前記画像の夫々を位置情報に従って前記メモリに配置させることで連続画像を生成し、該連続画像の中の一部の領域である処理対象領域を、前記複数枚の画像の中の第1の画像に対して第1の領域に配置させたときに、前記処理対象領域を前記第1の領域と重複する第2の領域へ移動させたときの前記処理対象領域の境界部分に前記第1の領域における第1のベクタデータが位置するときは前記第1のベクタデータ以外のベクタデータを作成し、
前記処理対象領域を前記第2の領域へ移動させたとき、前記第1のベクタデータに対応する前記第2の領域における第2のベクタデータを作成し、前記処理対象領域が前記第1の領域に位置するときに作成された前記第1の領域における第3のベクタデータと前記処理対象領域を前記第2の領域へ移動させたときに作成した前記第2の領域における第4のベクタデータが前記第1の画像において同一座標位置にあるとき、前記第3及び第4のベクタデータが作成されるときの処理回数に基づいて第3又は第4のベクタデータを作成する画像解析処理部
を備えることを処理装置。
(付記6)
複数枚の画像であって、各画像に写っている被写領域に連続性があり、かつ、各画像間の位置関係を示す情報である位置情報が付与されている画像の夫々に対応するラスタデータを入力し、前記ラスタデータに対してベクタデータを作成して出力する処理装置における処理方法であって、
前記画像の夫々を位置情報に従ってメモリに配置させることで連続画像を生成し、該連続画像の中の一部の領域である処理対象領域を、前記複数枚の画像の中の第1の画像に対して第1の領域に配置させたときに、前記処理対象領域を前記第1の領域と重複する第2の領域へ移動させたときの前記処理対象領域の境界部分に前記第1の領域における第1のベクタデータが位置するときは前記第1のベクタデータ以外のベクタデータを作成し、
前記処理対象領域を前記第2の領域へ移動させたとき、前記第1のベクタデータに対応する前記第2の領域における第2のベクタデータを作成し、前記処理対象領域が前記第1の領域に位置するときに作成された前記第1の領域における第3のベクタデータと前記処理対象領域を前記第2の領域へ移動させたときに作成した前記第2の領域における第4のベクタデータが前記第1の画像において同一座標位置にあるとき、前記第3及び第4のベクタデータが作成されるときの処理回数に基づいて第3又は第4のベクタデータを作成する
ことを特徴とする処理方法。
10:処理装置 11:CPU
110:画像解析処理部 115:ベクタデータ作成処理
12:ROM 13:RAM
14:入力装置 15:メモリ
16:表示装置 17:外部インタフェース

Claims (3)

  1. 複数枚の画像であって、各画像に写っている被写領域に連続性があり、かつ、各画像間の位置関係を示す情報である位置情報が付与されている画像の夫々に対応するラスタデータを入力し、前記ラスタデータに対してベクタデータを作成して出力するコンピュータに対する処理プログラムであって、
    前記画像の夫々を位置情報に従ってメモリに配置させることで連続画像を生成し、該連続画像の中の一部の領域である処理対象領域を、前記複数枚の画像の中の第1の画像に対して第1の領域に配置させたときに、前記処理対象領域を前記第1の領域と重複する第2の領域へ移動させたときの前記処理対象領域の境界部分に前記第1の領域における第1のベクタデータが位置するときは前記第1のベクタデータ以外のベクタデータを作成し、
    前記処理対象領域を前記第2の領域へ移動させたとき、前記第1のベクタデータに対応する前記第2の領域における第2のベクタデータを作成し、前記処理対象領域が前記第1の領域に位置するときに作成された前記第1の領域における第3のベクタデータと前記処理対象領域を前記第2の領域へ移動させたときに作成した前記第2の領域における第4のベクタデータが前記第1の画像において同一座標位置にあるとき、前記第3及び第4のベクタデータが作成されるときの処理回数に基づいて第3又は第4のベクタデータを作成する
    処理を前記コンピュータに行わせる処理プログラム。
  2. 複数枚の画像であって、各画像に写っている被写領域に連続性があり、かつ、各画像間の位置関係を示す情報である位置情報が付与されている画像の夫々に対応するラスタデータを入力し、前記ラスタデータに対してベクタデータを作成して出力する処理装置において、
    前記ラスタデータを記憶するメモリと、
    前記画像の夫々を位置情報に従って前記メモリに配置させることで連続画像を生成し、該連続画像の中の一部の領域である処理対象領域を、前記複数枚の画像の中の第1の画像に対して第1の領域に配置させたときに、前記処理対象領域を前記第1の領域と重複する第2の領域へ移動させたときの前記処理対象領域の境界部分に前記第1の領域における第1のベクタデータが位置するときは前記第1のベクタデータ以外のベクタデータを作成し、
    前記処理対象領域を前記第2の領域へ移動させたとき、前記第1のベクタデータに対応する前記第2の領域における第2のベクタデータを作成し、前記処理対象領域が前記第1の領域に位置するときに作成された前記第1の領域における第3のベクタデータと前記処理対象領域を前記第2の領域へ移動させたときに作成した前記第2の領域における第4のベクタデータが前記第1の画像において同一座標位置にあるとき、前記第3及び第4のベクタデータが作成されるときの処理回数に基づいて第3又は第4のベクタデータを作成する画像解析処理部
    を備えることを処理装置。
  3. 複数枚の画像であって、各画像に写っている被写領域に連続性があり、かつ、各画像間の位置関係を示す情報である位置情報が付与されている画像の夫々に対応するラスタデータを入力し、前記ラスタデータに対してベクタデータを作成して出力する処理装置における処理方法であって、
    前記画像の夫々を位置情報に従ってメモリに配置させることで連続画像を生成し、該連続画像の中の一部の領域である処理対象領域を、前記複数枚の画像の中の第1の画像に対して第1の領域に配置させたときに、前記処理対象領域を前記第1の領域と重複する第2の領域へ移動させたときの前記処理対象領域の境界部分に前記第1の領域における第1のベクタデータが位置するときは前記第1のベクタデータ以外のベクタデータを作成し、
    前記処理対象領域を前記第2の領域へ移動させたとき、前記第1のベクタデータに対応する前記第2の領域における第2のベクタデータを作成し、前記処理対象領域が前記第1の領域に位置するときに作成された前記第1の領域における第3のベクタデータと前記処理対象領域を前記第2の領域へ移動させたときに作成した前記第2の領域における第4のベクタデータが前記第1の画像において同一座標位置にあるとき、前記第3及び第4のベクタデータが作成されるときの処理回数に基づいて第3又は第4のベクタデータを作成する
    ことを特徴とする処理方法。
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