JP6059468B2 - オープンローター様式のためのピッチ変更機構 - Google Patents

オープンローター様式のためのピッチ変更機構 Download PDF

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Description

本出願は、反転するローター組立体のエーロフォイル翼のピッチの調節を独立して行なうことができる機構に関する。本出願は、とりわけ「オープンローター」ガスタービンエンジンに適用される場合に有益である。
いわゆる「オープンローター」設計様式を利用するガスタービンエンジンが知られている。オープンローターの設計は基本的に、従来のターボファンとターボプロッブガスタービンエンジンのハイブリッドであるが、これらの2つの従来のエンジン設計に対して燃料効率を改善させることができる。ターボファンエンジンは、中央のガスタービンコアがバイパスファンを駆動させ、このファンが、エンジンのナセルとエンジンコアの間の半径方向の位置に配置されるという原理によって作動する。オープンローターエンジンは代わりに、エンジンナセルの外に配置されたバイパスファンを有する原理によって作動する。これにより、より大型のファンブレードを利用することが可能になり、ターボファンエンジンの場合と比べてより大量の空気に作用することができ、これにより従来のエンジン設計と比べてより大きな推力を生成する助けをすることができる。2つの反転するローター組立体によって形成されるファンを有し、各々のローター組立体が、エンジンナセルの外に配置された一列のエーロフォイル翼を保持するオープンローター設計によって最適な性能が見出されてきた。外見上は、オープンローターエンジンのファンブレードは、従来のターボプロップエンジンのプロペラブレードに似ている。
反転式のローター組立体を利用することで、タービンコアから動力を送って2つのローター組立体それぞれのエーロフォイル翼を反対方向に駆動させる際に技術的な問題が生じる。
EP1881176A2(Rolls−Royce plc、2008年1月23日)は、オープンローター設計様式に準拠するエンジンを開示しており、このエンジンは、第1ローター組立体と第2ローター組立体の各々のエーロフォイル翼のピッチ調節を独立して行なうことができる機構を有しており、この場合第1および第2ローター組立体は、エンジンの長手軸を中心として反転するように駆動される。
欧州特許出願公開第1881176号公報
本発明は、EP1881176A2に開示されるエンジン構成を改良した代替の構成を提供しようとしており、本発明は、既知の設計に対して効率を改善させることができる。
本発明の第1の態様において、オープンローターガスタービンエンジンのピッチ変更機構が提供されており、エンジンは、第1ローター組立体と第2ローター組立体を有し、複数のエーロフォイル翼が、各々のローター組立体の外周上に設置され、互いに対して反転する関係で配置されており、ピッチ変更機構は、エンジンの回転しないフレームに対して固定されるように適合され、第1作動装置と第2作動装置を備えた作動装置組立体を備えており、この場合作動装置組立体は、第1および第2ローター組立体から回転式に切り離され、かつそれぞれに結合することが可能であるため、使用する際、第1または第2作動装置からの作動信号により、第1または第2ローター組立体各々のエーロフォイル翼のピッチが、第2または第1ローター組立体のエーロフォイル翼のピッチから独立して、これに対応して所望通りに変更される。
本発明の第2の態様において、第1ローター組立体と第2ローター組立体を備えるタービンエンジンが提供され、第1および第2ローター組立体はそれぞれ、各々のローター組立体の外周上に設置され、互いに対して反転する関係で配置された複数のエーロフォイル翼を備えており、第1ローター組立体と第2ローター組立体のエーロフォイル翼のピッチは、互いから独立して調整可能であり、エンジンはさらに、エンジンの回転しないフレームに固定された作動装置組立体を備えており、作動装置組立体は、第1作動装置と第2作動装置を備えており、作動装置組立体は、第1および第2ローター組立体から回転式に切り離され、かつそれぞれに結合されるため、使用する際、第1または第2作動装置からの作動信号により、第1または第2ローター組立体各々のエーロフォイル翼のピッチがこれに対応して所望通りに変更される。
「反転する関係」とは、第1および第2ローター組立体のエーロフォイル翼が、互いに対して反対方向に回転するように配置されることを意味する。第1および第2ローター組立体のエーロフォイル翼が、共通の軸の周りを反対方向に回転するように配置され、この軸に沿って軸方向に離間されることが好ましい。例えば第1ローター組立体および第2ローター組立体の各々のエーロフォイル翼は、同軸に設置され、離間されてよく、第1ローター組立体の羽根は、軸の周りを時計回りに回転するように構成され、第2ローター組立体の羽根は、軸の周りを反時計回りに回転するように構成されている(あるいは逆も同様である)。
作動装置組立体が回転しないフレームに対して固定されるように適合されることを確実にすることによって、本発明により、油を伝達する軸受が必要なくなるという利点が与えられ、この軸受はそれ以外では、仮に作動装置組立体自体が、フレームに対して回転することができる場合に必要とされるものである。この機能により、信頼性を高め、エンジンに必要な給油系の複雑さを最小限にし、油が漏れる経路ができる可能性が低くなるといった重要な利点が与えられるが、その理由は、フレームと作動装置組立体の間に油伝達軸受が必要なくなるためである。この機能はまた、エンジンの作動装置組立体の油圧を上げるのにも有益である。本発明を適用することによって、およそ3000psi程の油系統の圧力が恐らく実現可能になる。この圧力は、油伝達軸受の利用に頼る組立体の場合よりもはるかに高いものである。さらにこの機構により、羽根の位置センサの簡単な実装が可能になる。羽根の位置センサが、回転しないフレーム(作動装置組立体の一部として)に配置されることにより、回転フレームと回転しないフレームの間に電気信号を送る必要をなくすことができる。
好ましくは、作動装置組立体の第1および第2ローター組立体それぞれからの回転式の切り離し、およびそれぞれに対する結合は、1つまたは複数の軸受構成を利用することによって可能になる。都合よく、軸方向の荷重を伝達することができるように適合された軸受が選択されている。例えば、軸方向の荷重を効果的に伝達するにはアンギュラコンタクト軸受が特に適している。
理想的には作動装置組立体は、第1作動装置と第2作動装置が同心円状に設置されるように配置される。このような配置は、「2段式環状作動装置」として知られている。作動装置組立体をこのように配置することで、ガスタービンエンジン内、すなわち有効な空間利用が必須である環境における作動装置組立体に必要な空間が最小限になる。好ましくは作動装置組立体は2段式環状作動装置であり、第1および第2作動装置がエンジンの中心軸に沿って、あるいはそれと平行に同軸に設置されている。環状作動装置の利用には、エンジン内に必要な作動装置の数が少なくなるという利点と、エンジンの信頼性および効率を高めるといった潜在能力がある。
第1軸受構成が、第1作動装置と第1ローター組立体の両方に対応付けられ、第2軸受構成が、第2作動装置と第2ローター組立体の両方に対応付けられるのが好ましい。これらの軸受構成は好ましくは、第1または第2作動装置の変位信号が、第1または第2軸受構成をそれぞれ介して、第1または第2ローター組立体にそれぞれ伝達することができるように適合されており、第1および第2軸受構成はそれぞれ、使用中に、伝達された変位信号が回転式の出力信号に変換されることにより、各々の第1または第2ローター組立体のエーロフォイル翼のピッチを調整するように、各々の第1および第2ローター組立体のエーロフォイル翼に結合することができる。
都合よく第1軸受が第1作動装置に対して設置されることで、第1作動装置の変位信号が、第1軸受の軸方向の端部面に対して作用し、これにより第1ローター組立体と一緒に回転することが可能な第1の軸方向に摺動可能な環状のヨークに対応する軸方向の荷重を伝達し、半径方向に延在する複数のシャフトに設置された第1ローター組立体のエーロフォイル翼は、第1ヨークを取り巻くように外周上に配置される。第1軸受は、ピンとローラの構成を利用して第1ローター組立体のエーロフォイル翼に結合されてよい。このようなピンとローラの構成では、ピンとローラの組み合わせは、第1ローター組立体のエーロフォイル翼がそれに対して設置される半径方向に延在する1つまたは複数のシャフトに対応付けられる。さらに説明すると、このローラは、第1ヨークの表面に設けられた環状溝の中に配置することができ、伝達された軸方向の荷重の作用を受けて、第1ヨークの環状溝を巡るように摺動するように適合されている。ローラは、対応付けられた半径方向に延在する1つまたは複数のシャフトの長手軸からずらされており、ピンが、各々のローラを対応付けられた半径方向に延在する1つまたは複数のシャフトに接続する。使用中、第1軸受を介して伝えられた伝達後の軸方向の荷重が、第1ローター組立体に対する第1ヨークの軸方向の変位を誘発するように作用し、これにより中に位置するローラが環状溝を巡るように摺動させ、ローラが摺動することで、対応付けられた半径方向に延在する1つまたは複数のシャフトをそれぞれの長手軸を中心に捩るようにピンに作用し、これにより第1ローター組立体のエーロフォイル翼のピッチを所望通りに変化させる。好ましくは各々の半径方向に延在するシャフトは、ピンとローラのそれぞれの組み合わせに対応付けられる。
上記の段落で概説したのと同様の構成が、第2ローター組立体にも設けられてよい、あるいは代替案として設けられる場合もある。
第1および第2ローター組立体のエーロフォイル翼の反転が好ましくは、外転サイクロイド歯車箱を利用することによって可能になることで、第1および第2ローター組立体の両方に回転式の駆動力を伝達し、第1および第2ローター組立体は、反対方向に駆動され、作動装置組立体は、この外転サイクロイド歯車箱から空間的に切り離されている。空間的に切り離されるとは、作動装置組立体の部品が1つも外転サイクロイド歯車箱の中を通過しないことを意味している。外転サイクロイド歯車箱は、都合よく、従来式の遊星歯車箱の形態を採る場合がある。一例として本発明の1つの形態では、遊星歯車箱は、エンジンによって駆動される太陽歯車と、第1ローター組立体に対応付けられた遊星歯車と、第2ローター組立体に対応付けられた輪歯車を備えており、この遊星歯車と輪歯車によって、第1および第2ローター組立体の反転が可能になる。作動装置組立体を外転サイクロイド歯車箱から空間的に切り離すことで、作動装置組立体/ピッチ調節機構/エンジンを、EP1881176A2に記載される既知の設計に対して、より信頼できる設計にすることが可能であるという利点が得られる。EP1881176A2の設計は、その2つのローター組立体の少なくとも一方に関する作動装置組立体の作動ロッドが、遊星歯車「を通り抜けて」あるいはその「間を通って」、外転サイクロイド歯車箱の中を通る(EP1881176A2の8番目の段落で述べているように)ことによるものであり、これによりこのような既知の設計の複雑さが増し、また潜在的な故障モードの数も増えることになる。
本発明の1つまたは複数の実施形態を添付の図面を参照して以下に記載する。
オープンローターガスタービンエンジンの斜視図である。 本発明の第1の実施形態によるピッチ調節機構を内蔵する、図1のエンジンの断面図である。この図は、前方ローター組立体および尾翼ローター組立体のフレームと、エンジンの回転しないフレームの大まかな配置を示している。 図2に示されるエンジンとピッチ調節機構の詳細な断面図である。 図2および図3の前方ローター組立体の詳細な断面図である。 図2および図3の尾翼ローター組立体の詳細な断面図である。 図5に示される尾翼ローター組立体の詳細な斜視図である。 図4、図5および図6に示される前方ローター組立体と尾翼ローター組立体両方の詳細な斜視図である。
図1は、本発明のピッチ調節機構に特に適している典型的なオープンローターガスタービンエンジン10の斜視図である。図1から分かるように、エンジン10は、一列のエーロフォイル翼21が設置された前方ローター組立体20と、一列のエーロフォイル翼31が設置された尾翼ローター組立体30とを有する。前方および尾翼のエーロフォイル翼21、31は共に、エンジン10の中央の長手軸11を中心として反対方向に回転するようにそれぞれ設置されており、これは図1では矢印ω20とω30によって示されている。
図3の断面図は、エンジン10が、作動装置組立体50を有するピッチ調節機構40を有することを示している。作動装置組立体50は、図4により明確に示されている(点線の楕円形のラインによって区切られている)。作動装置組立体は、エンジン10の静止した回転しないフレーム12に固定される。フレーム12は、エンジン10の外側ケーシングまたはナセルに固定されている(手段は示されていない)。図2は、静止した回転しないフレーム12と、前方ローター組立体20と、尾翼ローター組立体30の大まかな範囲を示している。前方および尾翼ローター組立体20、30のエーロフォイル翼21、31の、それぞれの回転方向ω20、ω30も書き込まれている。
遊星歯車箱60が、エンジン10の中に組み込まれることで、前方および尾翼ローター組立体20、30の両方に回転式の駆動力を伝達する(図2を参照)。遊星歯車箱60の構成部品は、図面には示されていない。
作動装置組立体50は、前方作動装置51と尾翼作動装置52を有する2段式の環状の油圧式作動装置であり、これらの2つの作動装置は互いに対して同心円状に、長手方向のエンジンの軸11の周りに設置される(図4により明確に示される)。前方作動装置51は、前方ローター組立体20に結合され、尾翼作動装置52は、尾翼ローター組立体30に結合される。前方作動装置/ローター組立体、および関連する部品の構造を、尾翼作動装置/ローター組立体、および関連する部品と分けて記載する。
前方作動装置/ローター組立体
図3および図4に示されるように、前方作動装置51は、エンジンの軸11に平行に前後に摺動することができるピストン511を有する。ピストン511の外側の壁から、環状のフランジ512が外向きに延出している。フランジ512は、伝達軸受513の内側の軌道に当接しており、この軸受は、前方作動装置51の周りに同心円状に設置されている。伝達軸受513の外側の軌道は、ヨーク514に接続されており、ヨークは、前方ローター組立体20に設置され、それと共に回転することができる。図4および図7により明確に示されるように、ヨーク514は、その半径方向の外側に向く面に環状溝515が形成されている。以下の段落で記載されるように、前方の列のエーロフォイル翼21が、前方ローター組立体20に設置される。
図4および図7に示されるように、半径方向に延在する複数のシャフト22が、前方ローター組立体20の周りに配置され、各々のシャフトに1つのエーロフォイル翼21が設置される(手段は示されていない)。シャフト22は、ピンとローラの構成516(図7に最も明確に示される)によってヨーク514に結合される。ピンとローラの構成516は、ヨーク514の環状溝515に配置される円筒形状のローラ517を有し、ピン518が、ローラ517を半径方向に延在するシャフト22の1つに接続する。各々のシャフト22は、ピンとローラを独自に組み合わせることによってヨーク514に結合される。
使用する際、作動装置組立体50の前方作動装置51からの作動信号が、ピストン511をエンジンの軸11に平行に軸方向に移動させるように作用する。そうする間、ピストン511の環状フランジ512が、軸方向の荷重F51によって伝達軸受513の内側の軌道に対して作用する(図4を参照)。単なる一例として、軸方向の荷重F51は、75klbf程であってよい。軸方向の荷重F51は、伝達軸受513の外側の軌道を介してヨーク514に伝達され、これによりヨークをエンジンの軸11に平行に摺動するように推し進める。このようにヨーク514が軸方向に摺動することによって、各々のローラ517が、ヨーク514の環状溝515を巡るように外周上を摺動し、ピン518が、その各々の半径方向に延在するシャフト22をシャフトの長手軸23を中心に捩るように作用することで(図7を参照)、そこに設置されたエーロフォイル翼21のピッチを調整する。
このようにして、前方作動装置51が前方ローター組立体20に結合され、その結果軸方向に変位し、これに誘発された前方作動装置51の軸方向の荷重F51が、回転式の出力信号に変換されて、前方ローター組立体の羽根21のピッチを調整する。
尾翼作動装置/ローター組立体
図3、図4および図5に示されるように、尾翼作動装置52は、前方作動装置51は、エンジンの軸11に平行に前後に摺動することができるピストン521を有する。ピストン521の環状の端部面は、伝達軸受522aの内側の軌道に当接しており、この軸受は、静止した回転しないフレーム12の周りに同心円状に設置される。伝達軸受522aの外側の軌道と、別の伝達軸受522bの内側の軌道の間に軸方向に延在する伝達ロッド523が延びている(図3および図5を参照)。球形軸受524が、伝達軸受522a、bとの境界面で伝達ロッド523のどちらかの端部に組み込まれる。
伝達軸受522bの外側の軌道の周りにヨーク525が設置され、このヨークは、尾翼ローター組立体30と共に回転することができる。図5により明確に示されるように、ヨーク525は、その半径方向の外側に向く面に環状溝526が形成されている。以下の段落で記載されるように、尾翼の列のエーロフォイル翼31が、尾翼ローター組立体30に設置される。
半径方向に延在する複数のシャフト32が、尾翼ローター組立体30の周りに配置され、各々のシャフトに1つのエーロフォイル翼31が設置される(手段は示されていない)。シャフト32は、ピンとローラの構成527(図6に最も明確に示される)によってヨーク525に結合される。ピンとローラの構成527は、ヨーク525の環状溝526に配置される円筒形状のローラ528を有し、ピン529が、ローラ528を半径方向に延在するシャフト32の1つに接続する。各々のシャフト32は、ピンとローラを独自に組み合わせることによってヨーク525に結合される。
使用する際、作動装置組立体50の尾翼作動装置52からの作動信号が、ピストン521をエンジンの軸11に沿って軸方向に移動させるように作用する。そうする間、ピストン521の環状の端部面が、軸方向の荷重F52によって伝達軸受522aの内側の軌道に対して作用する(図3および図5を参照)。単なる一例として、軸方向の荷重F52は、55klbf程であってよい。軸方向の荷重F52は、伝達軸受522aの外側の軌道から、軸方向に延在する伝達ロッド523を介して伝達軸受522bの外側の軌道に伝達され、これによりヨーク525に伝達される。これにより軸方向の荷重F52が、伝達軸受522bとヨーク525をエンジンの軸11に平行に摺動するように推し進める。このようにヨーク525が軸方向に摺動することによって、各々のローラ528が、ヨーク525の環状溝526を巡るように外周上を摺動し、ピン529が、その各々の半径方向に延在するシャフト32をシャフトの長手軸33を中心に捩るように作用することで(図6および図7を参照)、そこに設置されたエーロフォイル翼31のピッチを調整する。
このようにして、尾翼作動装置52が尾翼ローター組立体30に結合され、その結果軸方向に変位し、これに誘発された尾翼作動装置52の軸方向の荷重F52が、回転式の出力信号に変換されて、前方ローター組立体の羽根31のピッチを調整する。
伝達軸受513および522a、bによって第1および第2作動装置51、52それぞれが、第1および第2ローター組立体20、30からそれぞれ回転式に切り離されながらも、そこに結合されることが確実になる。一実施形態において、伝達軸受はアンギュラコンタクト軸受であってよく、それはこの軸受が、軸方向の荷重を伝達するのに特に適しているためである。しかしながら軸方向の荷重を伝達するのに適した他の既知の軸受のタイプも使用することができる。
上記に概説したピンとローラの構成に関して、これによって調整されるエーロフォイル翼21、31のピッチの総量は、各々の作動装置51、52の軸方向の変位の大きさに左右される。
図面に示され上記に記載されるエンジン10に関して、作動装置組立体50は、遊星歯車箱60から空間的に切り離されるように配置される。
本発明の一実施形態の上記の記載は、単に例示することのみを目的としており、特許請求の範囲に規定される本発明の範囲を制限することは意図していない。
10 エンジン
11 長手軸
12 回転しないフレーム
20 前方ローター組立体
22、32 シャフト
30 尾翼ローター組立体
21、31 エーロフォイル翼
23、33 シャフトの長手軸
40 ピッチ調節機構
50 作動装置組立体
51 第1作動装置
52 第2作動装置
511、521 ピストン
512 フランジ
513、522a、522b 伝達軸受
514、525 ヨーク
515、526 環状溝
516、527 ピンとローラの構成
523 ロッド
524 球形軸受
517、528 ローラ
518、529 ピン
51、F52 軸方向の荷重
ω20 前方ローター組立体の回転方向
ω30 尾翼ローター組立体の回転方向

Claims (15)

  1. オープンローターガスタービンエンジン(10)のためのピッチ制御機構(40)であって、
    前記エンジンが、第1ローター組立体(20)と、第2ローター組立体(30)を有し、各々のローター組立体の外周上に、互いに対して反転する関係(ω20、ω30)に配置された複数のエーロフォイル翼(21、31)が設置され、前記エンジンの回転しないフレーム(12)に固定されるように適合された作動装置組立体(50)を備え、
    前記回転しないフレーム(12)が、前記エンジンの長手軸(11)に沿って延びる環状の部分を有し、
    前記作動装置組立体が、その一方が前記回転しないフレーム(12)の前記環状の部分の半径方向内側に配置され、その他方が前記環状の部分の半径方向外側に、前記長手軸(11)の方向で互いにオーバーラップするように配置される、第1作動装置(51)と第2作動装置(52)を有し、
    前記作動装置組立体が、前記第1および第2ローター組立体から回転式に切り離され、かつそれぞれに結合することが可能であるため、使用する際、前記第1または第2の作動装置の変位(F51、F52)により、前記第1または第2のローター組立体それぞれの前記エーロフォイル翼のピッチが、前記第2または第1ローター組立体の前記エーロフォイル翼のピッチから独立して、これに対応して所望通りに変更されるピッチ制御機構(40)。
  2. 前記作動装置組立体(50)が、使用する際、歯車箱から空間的に切り離されるように配置されており、前記歯車箱が、前記第1および第2ローター組立体(20、30)のいずれかあるいはその両方に回転式の駆動力を伝達するように適合されている、請求項1記載のピッチ制御機構(40)。
  3. 前記ピッチ制御機構がさらに、前記作動装置組立体(50)を、前記第1および第2ローター組立体(20、30)から回転式に切り離し、かつそれぞれに結合するように構成された1つまたは複数の軸受構成(513、522a、b)を備える、請求項1または2記載のピッチ制御機構(40)。
  4. 前記1つまたは複数の軸受構成が、第1軸受構成(513)と第2軸受構成(522a、b)を備え、前記第1軸受構成が、前記第1作動装置(51)と第1ローター組立体(20)の両方に対応付けられ、前記第2軸受構成(522a、b)が、前記第2作動装置(52)と第2ローター組立体(30)の両方に対応付けられ、前記第1および第2軸受構成が、前記第1または第2作動装置の変が前記第1または第2軸受構成をそれぞれ介して、前記第1または第2ローター組立体にそれぞれ伝達することができるように適合されており、前記第1および第2軸受構成はそれぞれ、使用中に、前記伝達された変が回転式の変位に変換されることにより、前記第1または第2ローター組立体各々の前記エーロフォイル翼の前記ピッチを調整するように、前記第1または第2ローター組立体各々の前記エーロフォイル翼(21、31)に結合可能である(516、527)、請求項3記載のピッチ制御機構(40)。
  5. 前記第1作動装置(51)の可動の端部と、前記第2作動装置(52)の可動の端部が、前記エンジンの長手軸(11)で互いに逆方向に設置される、請求項1乃至4のいずれか1項記載のピッチ制御機構(40)。
  6. 第1ローター組立体(20)と第2ローター組立体(30)を備えたタービンエンジン(10)であって、
    前記第1および第2ローター組立体がそれぞれ、各々のローター組立体に外周上に設置され、互いに対して反転する関係で配置された複数のエーロフォイル翼(21、31)を備え、前記第1ローター組立体の前記エーロフォイル翼のピッチと前記第2ローター組立体の前記エーロフォイル翼のピッチが、互いに独立して調整可能であり、前記エンジンが、前記エンジンの回転しないフレーム(12)に固定された作動装置組立体(50)をさらに備え、
    前記回転しないフレーム(12)が、前記エンジンの長手軸(11)に沿って延びる環状の部分を有し、
    前記作動装置組立体が、その一方が前記回転しないフレーム(12)の前記環状の部分の半径方向内側に配置され、その他方が前記環状の部分の半径方向外側に、前記長手軸(11)の方向で互いにオーバーラップするように配置される、第1作動装置(51)と第2作動装置(52)を備え
    前記作動装置組立体が、前記第1および第2ローター組立体から回転式に切り離され、かつそれぞれに結合されるため、使用する際、前記第1または第2作動装置の変位(F51、F52)により、前記第1または第2ローター組立体各々の前記エーロフォイル翼のピッチがこれに対応して所望通りに変更されるタービンエンジン(10)。
  7. 前記エンジンがさらに、前記作動装置組立体(50)を、前記第1および第2ローター組立体(20、30)から回転式に切り離し、かつそれぞれに結合するように構成された1つまたは複数の軸受構成(513、522a、b)を備える、請求項6記載のエンジン(10)。
  8. 前記1つまたは複数の軸受構成が、第1軸受構成(513)と第2軸受構成(522a、b)を備え、前記第1軸受構成が、前記第1作動装置(51)と第1ローター組立体(20)に対応付けられ、前記第2軸受構成(522a、b)が、前記第2作動装置(51)と第2ローター組立体(30)に対応付けられ、前記第1および第2軸受構成が、前記第1または第2作動装置の変が前記第1または第2軸受構成をそれぞれ介して、前記第1または第2ローター組立体にそれぞれ伝達することができるように適合されており、前記第1および第2軸受構成がそれぞれ、使用中に、前記伝達された変が回転式の変位に変換されることにより、前記第1または第2ローター組立体各々の前記エーロフォイル翼の前記ピッチを調整するように、前記第1および第2ローター組立体各々の前記エーロフォイル翼(21、31)に結合される(516、527)、請求項7記載のエンジン。
  9. 前記第1または第2軸受構成を前記第1または第2ローター組立体(20、30)各々の前記エーロフォイル翼(21、31)と結合させるためのピンとローラの構成(516、527)をさらに備える、請求項8記載のエンジン。
  10. 前記第1または第2軸受構成(513、522a、b)のいずれかあるいはその両方が、前記第1または第2作動装置(51、52)それぞれに対して設置された軸受を備えることで、前記第1または第2作動装置の変が、前記軸受の軸方向の端部面に対して作用し、これにより前記第1または第2ローター組立体(20、30)それぞれと一緒に回転することが可能な軸方向に摺動可能な環状のヨーク(514、525)に対応する軸方向の荷重(F51、F52)を伝達し、半径方向に延在する複数のシャフト(22、32)に設置された前記第1および第2ローター組立体それぞれのエーロフォイル翼(21、31)が、前記ヨークを取り巻くように外周上に配置され、前記ピンとローラの構成(516、527)が、前記半径方向に延在する1つまたは複数のシャフトに対応付けられたピン(518、529)とローラ(517、528)の組み合わせを備え、前記ローラが、前記ヨークの表面に設けられた環状溝の中に配置され、前記伝達された軸方向の荷重の作用を受けて、前記ヨークの環状溝を巡るように摺動するように適合され、前記対応付けられた半径方向に延在する1つまたは複数のシャフトの長手軸からずらされており、前記ピンが、各々のローラを前記対応付けられた半径方向に延在する1つまたは複数のシャフトに接続することで、前記ローラが前記ヨークの前記環状溝を巡るように摺動することで、前記対応付けられた半径方向に延在する1つまたは複数のシャフトを捩るように前記ピンに対して作用し、これにより前記第1または第2ローター組立体それぞれの前記エーロフォイル翼の前記ピッチを調整する、請求項9記載のエンジン。
  11. 前記半径方向に延在する複数のシャフト(22、32)のそれぞれのシャフトが、ピンとローラの各々の組み合わせに対応付けられる、請求項10記載のエンジン(10)。
  12. 前記第1作動装置(51)の可動の端部と、前記第2作動装置(52)の可動の端部が、前記エンジンの長手軸(11)で互いに逆方向に設置される、請求項6乃至11のいずれか1項記載のエンジン(10)。
  13. 前記作動装置組立体(50)が、前記エンジンの長手軸(11)に沿って、あるいはそれと平行に設置される、請求項12記載のエンジン(10)。
  14. 前記第1および第2ローター組立体(20、30)の両方に回転式の駆動力を伝達する外転サイクロイド歯車箱(60)をさらに備え、前記第1および第2ローター組立体が反対方向に駆動され、前記作動装置組立体が、前記外転サイクロイド歯車箱から空間的に切り離されて配置される、請求項6乃至13のいずれか1項記載のエンジン(10)。
  15. 前記第2作動装置(52)が、環状の可動端部を備える、請求項6乃至14のいずれか1項記載のエンジン(10)。
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