以下、本発明の一実施形態を示す遊技機であるパチスロについて、図1〜図175を参照しながら説明する。
なお、本実施形態では、特定の小役の成立をランプ等でナビゲートする機能であるアシストタイム(以下、「AT」という)と、特定の図柄組合せが表示された場合にリプレイの当籤確率が通常時より高くなる遊技状態であるリプレイタイム(以下、「RT」という)が作動する機能とが同時に作動するアシストリプレイタイム(以下、「ART」という)の機能を備えたパチスロについて説明する。
<機能フロー>
まず、図1を参照して、パチスロの機能フローについて説明する。
本実施の形態のパチスロでは、遊技を行うための遊技媒体としてメダルを用いる。なお、遊技媒体としては、メダル以外にも、コイン、遊技球、遊技用のポイントデータ又はトークン等を適用することもできる。
遊技者によりメダルが投入され、スタートレバーが操作されると、予め定められた数値の範囲(例えば、0〜65535)の乱数から1つの値(以下、乱数値)が抽出される。
内部抽籤手段は、抽出された乱数値に基づいて抽籤を行い、内部当籤役を決定する。この内部抽籤手段は、後述する主制御回路が担う。内部当籤役の決定により、後述の入賞判定ラインに沿って表示を行うことを許可する図柄の組合せが決定される。なお、図柄の組合せの種別としては、メダルの払い出し、再遊技の作動、ボーナスの作動等といった特典が遊技者に与えられる「入賞」に係るものと、それ以外のいわゆる「ハズレ」に係るものとが設けられている。
また、スタートレバーが操作されると、複数のリールの回転が行われる。その後、遊技者により所定のリールに対応するストップボタンが押されると、リール停止制御手段は、内部当籤役とストップボタンが押されたタイミングとに基づいて、該当するリールの回転を停止する制御を行う。このリール停止制御手段は、後述する主制御回路が担う。
パチスロでは、基本的に、ストップボタンが押されたときから規定時間(190msec又は75msec)内に、該当するリールの回転を停止する制御が行われる。本実施形態では、この規定時間内にリールの回転に伴って移動する図柄の数を「滑り駒数」と呼ぶ。規定期間が190msecである場合には、滑り駒数の最大数を図柄4個分に定め、規定期間が75msecである場合には、滑り駒数の最大数を図柄1個分に定める。
リール停止制御手段は、入賞に係る図柄の組合せ表示を許可する内部当籤役が決定されているときは、通常、190msec(図柄4コマ分)の規定時間内に、その図柄の組合せが入賞判定ラインに沿って極力表示されるようにリールの回転を停止させる。また、リール停止制御手段は、例えば、第2種特別役物であるチャレンジボーナス(CB)及びCBを連続して作動させるミドルボーナス(MB)の動作時には、1つ以上のリールに対して、規定時間75msec(図柄1コマ分)内に、その図柄の組合せが入賞判定ラインに沿って極力表示されるようにリールの回転を停止させる。さらに、リール停止制御手段は、遊技状態に対応する各種規定時間を利用して、内部当籤役によってその表示が許可されていない図柄の組合せが入賞判定ラインに沿って表示されないようにリールの回転を停止させる。
こうして、複数のリールの回転がすべて停止されると、入賞判定手段は、入賞判定ラインに沿って表示された図柄の組合せが、入賞に係るものであるか否かの判定を行う。この入賞判定手段は、後述する主制御回路が担う。入賞判定手段により入賞に係るものであるとの判定が行われると、メダルの払い出し等の特典が遊技者に与えられる。パチスロでは、以上のような一連の流れが1回の遊技として行われる。
また、パチスロでは、前述した一連の流れの中で、液晶表示装置などの表示装置により行う映像の表示、各種ランプにより行う光の出力、スピーカにより行う音の出力、或いはこれらの組合せを利用して様々な演出が行われる。
スタートレバーが操作されると、上述した内部当籤役の決定に用いられた乱数値とは別に、演出用の乱数値(以下、演出用乱数値)が抽出される。演出用乱数値が抽出されると、演出内容決定手段は、内部当籤役に対応づけられた複数種類の演出内容の中から今回実行するものを抽籤により決定する。この演出内容決定手段は、後述する副制御回路が担う。
演出内容が決定されると、演出実行手段は、リールの回転開始時、各リールの回転停止時、入賞の有無の判定時等の各契機に連動させて対応する演出を実行する。このように、パチスロでは、内部当籤役に対応づけられた演出内容を実行することによって、決定された内部当籤役(言い換えると、狙うべき図柄の組合せ)を知る機会又は予想する機会が遊技者に提供され、遊技者の興味の向上を図ることができる。
<パチスロの構造>
次に、図2及び図3を参照して、本実施形態におけるパチスロの構造について説明する。
[外観構造]
図2は、パチスロ1の外部構造を示す斜視図である。
図2に示すように、パチスロ1は、外装体2を備えている。外装体2は、リールや回路基板等を収容するキャビネット2aと、キャビネット2aに対して開閉可能に取り付けられるフロントドア2bとを有している。
キャビネット2aの両側面には、把手7が設けられている(図2では一側面の把手7のみを示す)。この把手7は、パチスロ1を運搬するときに手をかける凹部である。
キャビネット2aの内部には、3つのリール3L,3C,3Rが横並びに設けられている。以下、各リール3L,3C,3Rを、それぞれ左リール3L、中リール3C、右リール3Rという。各リール3L,3C,3Rは、円筒状に形成されたリール本体と、リール本体の周面に装着された透光性のシート材を有している。シート材の表面には、複数(例えば21個)の図柄が周方向に沿って所定の間隔をあけて描かれている。
フロントドア2bは、ドア本体9と、フロントパネル10と、表示装置の一具体例を示す液晶表示装置11とを備えている。
ドア本体9は、ヒンジ(不図示)を用いてキャビネット2aに開閉可能に取り付けられている。ヒンジは、パチスロ1の前方からドア本体9を見た場合に、ドア本体9における左側の端部に設けられている。
液晶表示装置11は、ドア本体9の上部に取り付けられており、映像の表示による演出を実行する。この液晶表示装置11は、3つのリール3L,3C,3Rに描かれた図柄を表示する表示窓4を含む表示部(表示画面)11aを備える。本実施形態では、表示窓4を含む表示部11aの全体を使って、映像の表示が行われ、演出が実行される。
表示窓4は、例えばアクリル板等の透明な部材で形成されている。この表示窓4は、正面(遊技者側)から見て、3つのリールの配置領域と重畳する位置に設けられ、かつ、3つのリールより手前(遊技者側)に位置するように設けられる。したがって、遊技者は、表示窓4を介して、表示窓4の背後に設けられた3つのリールを視認することができる。
本実施形態では、表示窓4は、その背後に設けられた対応するリールの回転が停止したとき、各リールに描かれた複数種類の図柄のうち、連続して配置された3つの図柄を表示できる大きさに設定されている。すなわち、表示窓4の枠内には、リール毎に上段、中段及び下段の各領域が設けられ、各領域に1個の図柄が表示される。そして、本実施形態では、左リール3Lの中段領域、中リール3Cの中段領域、及び、右リール3Rの中段領域を結ぶラインを、入賞か否かの判定を行う入賞判定ラインとして定義する。
フロントパネル10は、ドア本体9の上部に取り付けられており、液晶表示装置11を覆う大きさに設定されている。このフロントパネル10は、液晶表示装置11の表示部11a側に重畳して配置され、液晶表示装置11の表示部11aを露出させる3つのパネル開口101a,101b,101cを有する装飾枠101と、装飾枠101のパネル開口101a,101b,101cを塞ぐ透明の保護カバー(不図示)とを有している。
装飾枠101は、パネル開口101aとパネル開口101bとを区画する仕切り片112と、パネル開口101bとパネル開口101cとを区画する仕切り片113とを有している。3つのパネル開口101a,101b,101cは、仕切り片112,113によって上下方向に並ぶように区画されている。装飾枠101のパネル開口101a,101cは、液晶表示装置11の表示部11aを露出させる。また、装飾枠101のパネル開口101bは、液晶表示装置11の表示部11a及び3つのリール3L,3C,3Rを露出させる。
装飾枠101の上部には、キャラクタ(ビリー)装飾部22L,22Rが形成されている。これらキャラクタ装飾部22L,22Rには、タッチセンサ23L,23R(図4及び図5参照)が設けられている。タッチセンサ23Lは、遊技者の手がキャラクタ装飾部22Lに接触したことを検出し、その検出結果を後述の副制御回路42(図4及び図5参照)に送信する。また、タッチセンサ23Rは、遊技者の手がキャラクタ装飾部22Rに接触したことを検出し、その検出結果を後述の副制御回路42に送信する。
装飾枠101には、ランプ群21と、可動装飾ユニット121(図4及び図5参照)とが設けられている。ランプ群21は、LED(Light Emitting Diode)等で構成され、演出内容に対応するパターンで、光を点灯及び消灯する。
可動装飾ユニット121は、装飾枠101の裏面側に配置されており、通常、装飾枠101に隠れている。そして、特別の演出及び所定の演出が行われる場合に移動して、装飾枠101のパネル開口101aから視認可能になる。
ドア本体9の中央には、台座部12が形成されている。この台座部12には、遊技者の操作対象となる各種装置(メダル投入口13、MAXベットボタン14、1BETボタン15、スタートレバー16、ストップボタン17L,17C,17R)が設けられている。
メダル投入口13は、遊技者によって外部からパチスロ1に投下されるメダルを受け入れるために設けられる。メダル投入口13から受け入れられたメダルは、予め設定された枚数(例えば3枚)を上限として1回の遊技に使用され、予め設定された枚数を超えた分は、パチスロ1の内部に預けることができる(いわゆるクレジット機能)。
MAXベットボタン14及び1BETボタン15は、パチスロ1の内部に預けられているメダルから1回の遊技に使用する枚数を決定するために設けられる。なお、図2には示さないが、台座部12には、精算ボタンが設けられる。この精算ボタンは、パチスロ1の内部に預けられているメダルを外部に引き出す(排出する)ために設けられる。
スタートレバー16は、全てのリール(3L,3C,3R)の回転を開始するために設けられる。ストップボタン17L,17C,17Rは、それぞれ、左リール3L、中リール3C、右リール3Rに対応づけて設けられ、各ストップボタンは対応するリールの回転を停止するために設けられる。以下、ストップボタン17L,17C,17Rを、それぞれ左ストップボタン17L、中ストップボタン17C、右ストップボタン17Rという。
また、図2には示さないが、台座部12には、7セグメントLED(Light Emitting Diode)からなる7セグ表示器6(図4参照)が設けられている。この7セグ表示器6は、特典として遊技者に対して払い出すメダルの枚数(以下、払出枚数)、パチスロ1の内部に預けられているメダルの枚数(以下、クレジット枚数)等の情報をデジタル表示する。
ドア本体9の下部には、メダル払出口18、メダル受皿19、スピーカ20L,20R等が設けられている。メダル払出口18は、後述のメダル払出装置33の駆動により排出されるメダルを外部に導く。メダル受皿19は、メダル払出口18から排出されたメダルを貯める。また、スピーカ20L,20Rは、演出内容に対応する効果音や楽曲等の音を出力する。
[内部構造]
次に、パチスロ1の内部構造を、図3を参照しながら説明する。
図3は、パチスロ1の内部構造を示す斜視図である。
キャビネット2aは、正面側の一面が開口された略直方体状に形成されている。このキャビネット2a内の上部には、後述の主制御回路41(図4参照)を構成する主基板31が設けられている。主制御回路41は、内部当籤役の決定、各リールの回転及び停止、入賞の有無の判定等の、パチスロ1における遊技の主な動作及び該動作間の流れを制御する回路である。なお、主制御回路41の具体的な構成は後述する。
キャビネット2a内の中央部には、3つのリール(左リール3L、中リール3C及び右リール3R)が設けられている。なお、図3には示さないが、各リールは、所定の減速比を有する歯車を介して対応する後述のステッピングモータ(図4中のステッピングモータ61L,61C,61Rのいずれか)に接続される。
キャビネット2a内の下部には、多量のメダルを収容可能であり、かつ、それらを1枚ずつ排出可能な構造を有するメダル払出装置33(以下、ホッパー33という)が設けられている。また、キャビネット2a内における、ホッパー33の一方の側部(図3に示す例では左側)には、パチスロ1が有する各装置に対して必要な電力を供給する電源装置34が設けられている。
フロントドア2bの裏面側(表示画面側とは反対側の部分)における上部には、後述の副制御回路42(図4及び図5参照)を構成する副基板32が設けられている。副制御回路42は、映像の表示等による演出の実行を制御する回路である。なお、副制御回路42の具体的な構成は後述する。
さらに、フロントドア2bの裏面側における略中央部には、セレクタ35が設けられている。セレクタ35は、メダル投入口13(図2参照)を介して外部から投入されたメダルの材質や形状等が適正である否かを選別する装置であり、適正であると判定したメダルをホッパー33に案内する。また、図3には示さないが、セレクタ35内においてメダルが通過する経路上には、適正なメダルが通過したことを検出するメダルセンサ35S(図4参照)が設けられている。
<パチスロが備える回路の構成>
次に、パチスロ1が備える回路の構成について、図4及び図5を参照して説明する。
図4は、パチスロ1が備える回路全体のブロック構成図である。図5は、副制御回路の内部構成を示すブロック構成図である。
パチスロ1は、主制御回路41、副制御回路42、及び、これらの回路と電気的に接続される周辺装置(アクチュエータ)を備える。
[主制御回路]
主制御回路41は、主に、回路基板(主基板31)上に設置されたマイクロコンピュータ50により構成される。それ以外の構成要素として、主制御回路41は、クロックパルス発生回路54、分周器55、乱数発生器56、サンプリング回路57、表示部駆動回路64、ホッパー駆動回路65、及び、払出完了信号回路66を含む。
マイクロコンピュータ50は、メインCPU51、メインROM(Read Only Memory)52及びメインRAM(Random Access Memory)53により構成される。
メインROM52には、メインCPU51により実行される各種処理の制御プログラム、内部抽籤テーブル等のデータテーブル、副制御回路42に対して各種制御指令(コマンド)を送信するためのデータ等が記憶されている。メインRAM53には、制御プログラムの実行により決定された内部当籤役等の各種データを格納する格納領域が設けられている。
メインCPU51には、クロックパルス発生回路54、分周器55、乱数発生器56及びサンプリング回路57が接続されている。クロックパルス発生回路54及び分周器55は、クロックパルスを発生する。なお、メインCPU51は、発生されたクロックパルスに基づいて、制御プログラムを実行する。また、乱数発生器56は、予め定められた範囲の乱数(例えば、0〜65535)を発生する。そして、サンプリング回路57は、発生された乱数の中から1つの値を抽出する。
マイクロコンピュータ50の入力ポートには、各種スイッチ及びセンサ等が接続される。メインCPU51は、各種スイッチ等からの入力信号を受けて、ステッピングモータ61L,61C,61R等の周辺装置の動作を制御する。
ストップスイッチ17Sは、左ストップボタン17L、中ストップボタン17C、右ストップボタン17Rのそれぞれが遊技者により押されたこと(停止操作)を検出する。スタートスイッチ16Sは、スタートレバー16が遊技者により操作されたこと(開始操作)を検出する。精算スイッチ14Sは、精算ボタンが遊技者により押されたことを検出する。
メダルセンサ35Sは、メダル投入口13に投入されたメダルがセレクタ35内を通過したことを検出する。また、ベットスイッチ12Sは、ベットボタン(MAXベットボタン14又は1BETボタン15)が遊技者により押されたことを検出する。
また、マイクロコンピュータ50により動作が制御される周辺装置としては、3つのステッピングモータ61L,61C,61R、7セグ表示器6及びホッパー33がある。また、マイクロコンピュータ50の出力ポートには、各周辺装置の動作を制御するための駆動回路が接続される。
モータ駆動回路62は、左リール3L、中リール3C、右リール3Rに対応してそれぞれ設けられた3つのステッピングモータ61L,61C,61Rの駆動を制御する。リール位置検出回路63は、発光部と受光部とを有する光センサにより、リールが一回転したことを示すリールインデックスをリール毎に検出する。
3つのステッピングモータ61L,61C,61Rのそれぞれは、その運動量がパルスの出力数に比例し、回転軸を指定された角度で停止させることが可能な構成を有する。また、各ステッピングモータの駆動力は、所定の減速比を有する歯車を介して、対応するリールに伝達される。そして、各ステッピングモータに対して1回のパルスが出力されるごとに、対応するリールは一定の角度で回転する。
メインCPU51は、各リールのリールインデックスを検出してから対応するステッピングモータに対してパルスが出力された回数をカウントすることによって、各リールの回転角度(具体的には、リールが図柄何個分だけ回転したか)を管理する。
ここで、各リールの回転角度の管理を具体的に説明する。各ステッピングモータに対して出力されたパルスの数は、メインRAM53に設けられたパルスカウンタ(不図示)によって計数される。そして、図柄1個分の回転に必要な所定回数(例えば16回)のパルスの出力がパルスカウンタで計数されるごとに、メインRAM53に設けられた図柄カウンタ(不図示)の値に、「1」が加算される。なお、図柄カウンタは、リール毎に設けられる。そして、図柄カウンタの値は、リール位置検出回路63によってリールインデックスが検出されるとクリアされる。
すなわち、本実施形態では、図柄カウンタの値を管理することにより、リールインデックスが検出されてから図柄何個分の回転動作が行われたのかを管理する。それゆえ、各リールの各図柄の位置は、リールインデックスが検出される位置を基準として検出される。
なお、表示部駆動回路64は、7セグ表示器6の動作を制御する。ホッパー駆動回路65は、ホッパー33の動作を制御する。また、払出完了信号回路66は、ホッパー33に設けられたメダル検出部33Sが行うメダルの検出を管理し、ホッパー33から外部に排出されたメダルが所定の払出枚数に達したか否かをチェックする。
また、主制御回路41には、外部端子板18Sが接続されている。主制御回路41は、外部端子板18Sを介してホールコンピュータ又は呼出装置100に接続されている。そして、主制御回路41は、所定の内部当籤役が当籤して、かつ所定の停止操作順序が検出されると、ホールコンピュータ又は呼出装置100に後述する大当り信号「3」を送信する。
[副制御回路]
図4及び図5に示すように、副制御回路42は、主制御回路41と電気的に接続され、主制御回路41から送信されるコマンドに基づいて演出内容の決定や実行等の処理を行う。副制御回路42は、基本的には、図5に示すように、サブCPU81、サブROM82、サブRAM83、レンダリングプロセッサ84、描画用RAM85、及び、ドライバ86を含む。さらに、副制御回路42は、DSP(Digital Signal Processor)90、オーディオRAM91、A/D(Analog to Digital)変換器92、アンプ93、及び、可動装飾ユニット駆動回路96を含む。
サブCPU81は、主制御回路41から送信されたコマンドに応じて、サブROM82に記憶されている制御プログラムに従い、映像、音、光の出力制御を行う。なお、サブROM82は、基本的には、プログラム記憶領域及びデータ記憶領域を有する。
プログラム記憶領域には、サブCPU81が実行する各種制御プログラムが記憶される。なお、プログラム記憶領域に格納される制御プログラムには、例えば、主制御回路41との通信を制御するための主基板通信タスク、演出用乱数値を抽出して演出内容(演出データ)の決定及び登録を行うための演出登録タスク、決定した演出内容に基づいて液晶表示装置11による映像の表示を制御するための描画制御タスク、ランプ群21による光の出力を制御するためのランプ制御タスク、スピーカ20L,20Rによる音の出力を制御するための音声制御タスク等のプログラムが含まれる。
データ記憶領域には、例えば、各種データテーブルを記憶する記憶領域、各種演出内容を構成する演出データを記憶する記憶領域、映像の作成に関するアニメーションデータを記憶する記憶領域、BGMや効果音に関するサウンドデータを記憶する記憶領域、光の点消灯のパターンに関するランプデータを記憶する記憶領域等の各種記憶領域が含まれる。
サブRAM83は、決定された演出内容や演出データを登録する格納領域や、主制御回路41から送信される内部当籤役等の各種データを格納する格納領域などを有する。
また、副制御回路42には、図5に示すように、液晶表示装置11、スピーカ20L,20R、ランプ群21、タッチセンサ23L,23R、及び、可動装飾ユニット121等の周辺装置が接続されている。つまり、これらの周辺装置の動作は、副制御回路42により制御される。
本実施形態では、サブCPU81、レンダリングプロセッサ84、描画用RAM85(フレームバッファを含む)及びドライバ86は、演出内容により指定されたアニメーションデータに従って映像を作成し、該作成した映像は液晶表示装置11により表示される。
また、サブCPU81、DSP90、オーディオRAM91、A/D変換器92及びアンプ93は、演出内容により指定されたサウンドデータに従ってBGM等の音をスピーカ20L,20Rにより出力する。さらに、サブCPU81は、演出内容により指定されたランプデータに従ってランプ群21の点灯及び消灯を行う。
タッチセンサ23L,23Rは、遊技者の手がキャラクタ装飾部22L,22Rに接触したことを検出し、その検出結果を後述の副制御回路42に送信する。サブCPU81及び可動装飾ユニット駆動回路96は、演出内容により指定された可動装飾ユニット駆動データに従って可動装飾ユニット121の駆動を行う。つまり、可動装飾ユニット121は、特別の演出が行われる場合に駆動して、フロントパネル10のパネル開口101aから露出される。
<メインROMに記憶されているデータテーブルの構成>
次に、図6〜図44を参照して、メインROM52に記憶されている各種データテーブルの構成について説明する。
[図柄配置テーブル]
まず、図6を参照して、図柄配置テーブルについて説明する。図柄配置テーブルは、左リール3L、中リール3C及び右リール3Rのそれぞれの回転方向における各図柄の位置と、各位置に配された図柄の種類を特定するデータ(以下、図柄コード(図6中の図柄コード表を参照)という)との対応関係を規定する。
図柄配置テーブルでは、リールインデックスが検出されたときに、表示窓4の枠内における各リールの中段領域に配置される図柄の位置を「0」と規定する。そして、各リールにおいて、図柄位置「0」を基準としてリールの回転方向(図6中の矢印A方向)に進む順に、図柄カウンタに対応する「0」〜「20」が、図柄位置として、各図柄に割り当てられる。
すなわち、図柄カウンタの値(「0」〜「20」)と、図柄配置テーブルとを参照することにより、表示窓4の枠内における各リールの上段、中段及び下段の領域に表示されている図柄の種類を特定することができる。例えば、左リール3Lに対応する図柄カウンタの値が「7」であるとき、表示窓4の枠内における左リール3Lの上段、中段及び下段の領域には、それぞれ、図柄位置「8」の「リプレイ2」、図柄位置「7」の「ビリーBAR」及び図柄位置「6」の「リプレイ1」に対応する図柄が表示されている。
[図柄組合せテーブル]
次に、図7〜図11を参照して、図柄組合せテーブルについて説明する。図柄組合せテーブルは、特典の種類に応じて予め定められた図柄の組合せと、表示役(格納領域)及び払出枚数との対応関係を規定する。
本実施形態では、有効ライン(センターライン)に沿って、左リール3L、中リール3C及び右リール3Rにより表示される図柄の組合せが、図柄組合せテーブルに規定された図柄の組合せと一致する場合に入賞と判定される。そして、入賞と判定されると、メダルの払い出し、リプレイの作動といった特典が遊技者に与えられる。なお、有効ラインに沿って表示された図柄の組合せが、図柄組合せテーブルに規定されている図柄の組合せのいずれとも一致しない場合には、いわゆる「ハズレ」となる。すなわち、本実施形態では、「ハズレ」に対応する図柄の組合せを図柄組合せテーブルに規定しないことにより、「ハズレ」の図柄の組合せを規定する。なお、本発明はこれに限定されず、図柄組合せテーブルに、「ハズレ」の項目を設けて、直接「ハズレ」を規定してもよい。
図柄組合せテーブル中の表示役欄に記載の各種データは、有効ラインに沿って表示された図柄の組合せを識別するためのデータである。この表示役欄の「データ」は、1バイトのデータで表され、該データ中の各ビットに対して固有の図柄の組合せ(表示役の内容)が割り当てられる。
また、表示役欄の「格納領域」のデータは、対応する表示役が格納される後述の表示役格納領域(後述の図46参照)を指定するためのデータである。なお、本実施形態では、29個の表示役格納領域を設ける。そして、本実施形態では、ビットパターン(1バイトのデータパターン)が同じであり、かつ、内容の異なる表示役は、「格納領域」の違いにより別の表示役として管理される。
図柄組合せテーブル中の払出枚数欄に記載の数値は、遊技者に対して払い出すメダルの枚数を表す。「払出枚数」のデータとして1以上の数値が付与されている図柄の組合せでは、その数値と同じ枚数のメダルの払い出しが行われる。
本実施形態では、図8及び図9に示すように、メダルの投入枚数が3枚であり、表示役として「C_Cベル」〜「C_Bベル24」のうちのいずれかが決定されると、12枚のメダルの払い出しが行われる。一方、メダルの投入枚数が1枚であり、表示役として「C_Cベル」〜「C_Bベル24」のうちのいずれかが決定されると、15枚のメダルの払い出しが行われる。
また、本実施形態では、図9に示すように、表示役として「C_制御ベル1」〜「C_制御ベル12」のうちのいずれかが決定されると、メダルの投入枚数が1枚であっても3枚であっても、1枚のメダルの払い出しが行われる。
また、本実施形態において、例えば、表示役としてリプレイに係る表示役(図7及び図8に示す「C_Cリプ1」〜「C_ビリーリプ18」に係る図柄の組合せのうちのいずれか)が決定されたときには、リプレイが作動する。
なお、図11に示す「R_ベル移行目2−1」〜「R_ベル移行目3−21」に係る表示役は、「C_Bベル」に係る図柄組合せを有効ライン上に停止表示できなかった(取りこぼした)際に表示される役である。これら「R_ベル移行目2−1」〜「R_ベル移行目3−21」に係る表示役は、RT遊技状態が後述のRT1遊技状態に移行する際の契機となる表示役である。
すなわち、有効ライン上に、「R_ベル移行目2−1」〜「R_ベル移行目3−21」のいずれかに対応する図柄組合せが停止表示された場合には、RT遊技状態が後述のRT1遊技状態に移行する。
[ボーナス作動時テーブル]
次に、図12を参照して、ボーナス作動時テーブルについて説明する。ボーナス作動時テーブルは、ボーナスの作動が行われるときに、メインRAM53に設けられた遊技状態フラグ格納領域(図47参照)ボーナス終了枚数カウンタ、遊技可能回数カウンタ及び入賞可能回数カウンタに格納するデータを規定している。
遊技状態フラグは、作動が行われるボーナスゲームの種類を識別するためのデータである。本実施の形態では、ボーナスゲームの種類として、ビックボーナス及びレギュラーボーナスを設けている。ビックボーナスは、いわゆる第1種特別役物に係る役物連続作動装置と呼ばれるものであり、以下、「BB」という。レギュラーボーナスは、いわゆる第1種特別役物と呼ばれるものであり、以下、「RB」という。RBの作動は、BBの作動が行われている間、連続的に行われる。
ボーナス終了枚数カウンタは、ボーナスゲームの終了の契機となる規定数(払出枚数)に達したか否かを管理するためのデータである。本実施の形態において、「C_ドンBB」又は「C_赤7」の表示を契機に開始されるBB1の作動は、規定数「263」に達するメダルの払い出しが行われた場合に終了する。また、「C_BAR」表示を契機に開始されるBB2の作動は、規定数「60」に達するメダルの払い出しが行われた場合に終了し、「C_ビリー」表示を契機に開始されるBB3の作動は、規定数「14」に達するメダルの払い出しが行われた場合に終了する。
つまり、ボーナス作動時テーブルにより規定されている数値がボーナス終了枚数カウンタに格納され、ボーナスの作動を通じてその減算が行われていく。その結果、ボーナス終了枚数カウンタの値が「0」に更新されたことを条件に該当ボーナスの作動が終了する。なお、本実施の形態では「C_ドンBB」と「C_赤7」の表示を契機に開始されるBBを「BB1」として同一のフラグで管理する。しかし、「C_ドンBB」の表示を契機に開始されるBBと、「C_赤7」の表示を契機に開始されるBBを個別のフラグで管理してもよい。
遊技可能回数カウンタは、「RB」の作動において行うことが可能な残りのゲームの回数、いわゆる遊技可能回数を管理するためのデータである。入賞可能回数カウンタは、一のレギュラーボーナス(RB)ゲームにおいて入賞に係る図柄の組合せが表示されることが可能な残りのゲームの回数、いわゆる入賞可能回数を管理するためのデータである。
[RT遷移テーブル]
次に、図13を参照して、RT遷移テーブルについて説明する。RT遷移テーブルは、RT遊技状態の移行条件と、移行元及び移行先のRT遊技状態との対応関係を規定する。
本実施形態では、RT遊技状態として、リプレイの内部当籤役の種別及びその当籤確率が互いに異なる、RT0遊技状態〜RT3遊技状態の4種類の状態を設ける。そして、本実施形態では、図13に示すように、所定の内部当籤役に当籤したこと、又は特定の内部当籤役に係る図柄組合せが有効ライン上に停止表示されたこと等が、RT遊技状態間の移行契機となる。
具体的には、内部当籤役として「C_ドンBB」、「C_赤7」又は「C_BAR」が当籤した場合に、RT遊技状態がRT3遊技状態に移行する。なお、この場合の移行元(移行前のRT遊技状態)は、RT0遊技状態〜RT2遊技状態のうちのいずれかである。
また、内部当籤役として「C_ビリー」が当籤した場合に、RT遊技状態がRT0遊技状態に移行する。この場合の移行元(移行前のRT遊技状態)は、RT0遊技状態〜RT2遊技状態のうちのいずれかである。さらに、BB1〜BB3の作動が終了した場合に、RT遊技状態がRT0遊技状態に移行する。
なお、内部当籤役「C_ドンBB」は、本発明に係る特定の内部当籤役の一具体例を示し、内部当籤役「C_ビリー」は、本発明に係る特別の内部当籤役の一具体例を示す。
また、「C_RT0リプ1〜10」又は「C_制御リプ1〜4」の図柄組合せが表示された場合に、RT遊技状態がRT0遊技状態に移行する。この場合の移行元(移行前のRT遊技状態)は、RT3遊技状態及び「C_ビリー」を持越し中のRT0遊技状態以外である。
また、ベルこぼしである場合、すなわち、「C_ベル移行目2−1〜6」と「C_ベル移行目3−1〜21」の図柄組合せが表示された場合に、RT遊技状態がRT1遊技状態に移行する。この場合の移行元(移行前のRT遊技状態)は、RT3遊技状態及び「C_ビリー」を持越し中のRT0遊技状態以外である。
また、「C_RT2リプ1〜12」の図柄組合せが表示された場合に、RT遊技状態がRT2遊技状態に移行する。この場合の移行元(移行前のRT遊技状態)は、RT3遊技状態及び「C_ビリー」を持越し中のRT0遊技状態以外である。
なお、本実施形態のパチスロ1では、主制御回路41(メインCPU51)は、RT遷移テーブルを参照して、RT遊技状態の遷移を制御するが、そのRT遊技状態の遷移フローの詳細については、後で図53を参照しながらより具体的に説明する。
[内部抽籤テーブル決定テーブル]
次に、図14を参照して、内部抽籤テーブル決定テーブルについて説明する。内部抽籤テーブル決定テーブルは、遊技状態、メダルの投入枚数、内部抽籤テーブル及び抽籤回数との対応関係を規定する。
具体的には、一般遊技状態(メダルの投入枚数が「3」)であるとき、一般遊技状態用内部抽籤テーブルが使用され、抽籤回数として「54」が設定される。RB1遊技状態(メダルの投入枚数が「3」)であるときは、RB1遊技状態用内部抽籤テーブルが使用され、抽籤回数として「8」が設定される。RB2遊技状態(メダルの投入枚数が「3」)であるときは、RB2遊技状態用内部抽籤テーブルが使用され、抽籤回数として「8」が設定される。また、RB3遊技状態(メダルの投入枚数が「1」)であるときは、RB3遊技状態用内部抽籤テーブルが使用され、抽籤回数として「6」が設定される。
[内部抽籤テーブル]
次に、図15〜図22を参照して、内部抽籤テーブルについて説明する。内部抽籤テーブルは、各RT遊技状態及び各RB遊技状態における、当籤番号に対応付けられた小役・リプレイ用データポインタ及びボーナス用データポインタと、各当籤番号が決定されるときの抽籤値との対応関係を規定する。
小役・リプレイ用データポインタ及びボーナス用データポインタは、内部抽籤テーブルを参照して行う抽籤の結果として取得されるデータであり、後述の内部当籤役決定テーブル(図23〜図28参照)により規定された内部当籤役を指定するためのデータである。
本実施の形態の内部抽籤処理では、予め定められた数値の範囲「0〜65535」から抽出される乱数値を、各当籤番号に応じて規定された抽籤値で順次減算する。そして。減算の結果が負となったか否か(いわゆる「桁かり」が生じたか否か)の判定を行うことによって内部的な抽籤を行う。つまり、減算の結果が負になった(「桁かり」が生じた)ときの当籤番号に当籤したことになり、その当籤番号に割り当てられたデータポイントが取得される。
したがって、本実施の形態の内部抽籤処理では、抽籤値として規定されている数値が大きいほど、これが割り当てられたデータ(つまり、データポインタ)が決定される確率が高い。なお、各当籤番号の当籤確率は、「各当籤番号に対応する抽籤値/抽出される可能性のある全ての乱数値の個数(乱数分母:65536)」によって表すことができる。
図15及び図16は、一般遊技状態用内部抽籤テーブル(RT0)を示す。一般遊技状態用内部抽籤テーブルは、RT0遊技状態である場合に参照されるテーブルであり、当籤番号1〜54に応じて抽籤値とデータポインタを規定している。
なお、本実施形態では、設定1〜6に応じて抽籤値を規定している。この設定1〜6は、遊技店側でボーナスや小役等の内部当籤の期待値を調整するために設けられており、例えば、リセットスイッチ(不図示)と設定用鍵型スイッチ(不図示)を用いて変更される。
例えば、一般遊技状態用内部抽籤テーブルを参照して、設定6において当籤番号「2」(略称「F_ドンBB+F_弱氷」)が当籤する確率は、22/65536になる。そして、当籤番号「2」が当籤すると、小役・リプレイ用データポインタとして「10」が取得され、ボーナス用データポインタとして「1」が取得される。
なお、小役・リプレイ用データポインタの「10」は、略称「F_弱氷」に対応し、ボーナス用データポインタの「1」は、略称「F_ドンBB」に対応する。したがって、小役・リプレイ用データポインタの「10」と、ボーナス用データポインタの「1」が取得される当籤番号「2」は、略称「F_ドンBB+F_弱氷」に対応する。
また、一般遊技状態用内部抽籤テーブルにおいて、当籤番号「37」(略称「F_RT2移行リプ213」)〜「40」(略称「F_RT2移行リプ321」)の抽籤値は「0」である。そのため、一般遊技状態用内部抽籤テーブルを参照した場合に、当籤番号「37」〜「40」は、当籤しない。
当籤番号「37」〜「40」が当籤した場合は、小役・リプレイ用データポインタとして「5」〜「8」が取得され、「C_RT2リプ1〜12」に係る内部当籤役が決定される(後述の図24及び図25参照)。したがって、RT0遊技状態である場合は、「C_RT2リプ1〜12」に係る内部当籤役が決定されることは無く、RT0遊技状態からRT2遊技状態へ移行することはない。
図17は、RT1遊技状態用内部抽籤テーブルを示す。RT1遊技状態用内部抽籤テーブルは、RT1遊技状態である場合に参照されるテーブルであり、当籤番号「33」〜「41」に応じて抽籤値とデータポインタを規定している。RT1遊技状態である場合は、一般遊技状態用内部抽籤テーブル(図15及び図16参照)の当籤番号「33」〜「41」に応じて規定された抽籤値が、RT1遊技状態用内部抽籤テーブルの当籤番号「33」〜「41」に応じて規定された抽籤値に変更される。
例えば、RT1遊技状態用内部抽籤テーブルにおいて、当籤番号「37」〜「40」の抽籤値は、それぞれ「2240」である。上述したように、当籤番号「37」〜「40」に応じて規定された小役・リプレイ用データポインタ「5」〜「8」のいずれかが取得されると、「C_RT2リプ1〜12」に係る内部当籤役が決定される。そのため、RT1遊技状態である場合は、「C_RT2リプ1〜12」に係る内部当籤役が決定される可能性があり、RT1遊技状態からRT2遊技状態へ移行することがある。
図18は、RT2遊技状態用内部抽籤テーブルを示す。RT2遊技状態用内部抽籤テーブルは、RT2遊技状態である場合に参照されるテーブルであり、当籤番号「33」〜「41」に応じて抽籤値とデータポインタを規定している。RT2遊技状態である場合は、一般遊技状態用内部抽籤テーブル(図15及び図16参照)の当籤番号「33」〜「41」に応じて規定された抽籤値が、RT2遊技状態用内部抽籤テーブルの当籤番号「33」〜「41」に応じて規定された抽籤値に変更される。
例えば、RT2遊技状態用内部抽籤テーブルにおいて、当籤番号「34」〜「36」の抽籤値は、それぞれ「3500」である。当籤番号「34」〜「36」に応じて規定された小役・リプレイ用データポインタ「2」〜「4」のいずれかが取得されると、「C_RT0リプ1〜10」に係る内部当籤役が決定される。そのため、RT2遊技状態である場合は、「C_RT0リプ1〜10」に係る内部当籤役が決定される可能性があり、RT2遊技状態からRT0遊技状態へ移行することがある。
図19は、RT3遊技状態用内部抽籤テーブルを示す。RT3遊技状態用内部抽籤テーブルは、RT3遊技状態である場合に参照されるテーブルであり、当籤番号「33」〜「41」に応じて抽籤値とデータポインタを規定している。RT3遊技状態である場合は、一般遊技状態用内部抽籤テーブル(図15及び図16参照)の当籤番号「33」〜「41」に応じて規定された抽籤値が、RT3遊技状態用内部抽籤テーブルの当籤番号「33」〜「41」に応じて規定された抽籤値に変更される。
例えば、RT3遊技状態用内部抽籤テーブルにおいて、当籤番号「34」〜「40」の抽籤値は、それぞれ「200」である。当籤番号「34」〜「36」に応じて規定された小役・リプレイ用データポインタ「2」〜「4」のいずれかが取得されると、「C_RT0リプ1〜10」に係る内部当籤役が決定される。
また、当籤番号「37」〜「40」に応じて規定された小役・リプレイ用データポインタ「5」〜「8」のいずれかが取得されると、「C_RT2リプ1〜12」に係る内部当籤役が決定される。そのため、RT3遊技状態である場合は、「C_RT0リプ1〜10」に係る内部当籤役及び「C_RT2リプ1〜12」に係る内部当籤役が決定される可能性がある。なお、RT3遊技状態である場合に、「C_RT0リプ1〜10」に係る内部当籤役又は「C_RT2リプ1〜12」に係る内部当籤役に対応する図柄組合せが表示されても、RT3遊技状態からRT0遊技状態やRT2遊技状態へ移行することはない。
図20は、RB1遊技状態用内部抽籤テーブルを示す。このRB1遊技状態用内部抽籤テーブルは、RB1遊技状態において参照されるテーブルであり、当籤番号「1」〜「8」に応じて抽籤値とデータポインタを規定している。例えば、RB1遊技状態用内部抽籤テーブルを参照したときに、当籤番号「1」(略称「F_BB全ベル」)が当籤する確率は、42300/65536になる。そして、当籤番号「1」が当籤すると、小役・リプレイ用データポインタとして「25」が取得される。
RB1遊技状態用内部抽籤テーブルにおいて、当籤番号「1」〜「8」に応じて規定された抽籤値の合計は「65536」になる。つまり、RB1遊技状態では、ベルに係る内部当籤役が必ず当籤する。
図21は、RB2遊技状態用内部抽籤テーブルを示す。このRB2遊技状態用内部抽籤テーブルは、RB2遊技状態において参照されるテーブルであり、当籤番号「1」〜「8」に応じて抽籤値とデータポインタを規定している。例えば、RB2遊技状態用内部抽籤テーブルを参照したときに、当籤番号「1」(略称「F_BB全ベル」)が当籤する確率は、65536/65536になる。つまり、RB2遊技状態では、必ず当籤番号「1」が当籤して、小役・リプレイ用データポインタとして「25」が取得される。
図22は、RB3遊技状態用内部抽籤テーブルを示す。このRB3遊技状態用内部抽籤テーブルは、RB3遊技状態において参照されるテーブルであり、当籤番号「1」〜「6」に応じて抽籤値とデータポインタを規定している。例えば、RB3遊技状態用内部抽籤テーブルを参照したときに、当籤番号「1」(略称「F_ビリーSベル」)が当籤する確率は、15930/65536になる。そして、当籤番号「1」が当籤すると、小役・リプレイ用データポインタとして「33」が取得される。
RB3遊技状態用内部抽籤テーブルにおいて、当籤番号「1」〜「6」に応じて規定された抽籤値の合計は「64512」になる。つまり、RB1遊技状態では、64512/65536の確率でベルに係る内部当籤役が当籤し、1024/65536の確率で
「ハズレ」になる。
[内部当籤役決定テーブル]
次に、図23〜図28を参照して、内部当籤役決定テーブルについて説明する。内部当籤役決定テーブルは、データポインタと、内部当籤役との対応関係を規定する。すなわち、小役・リプレイ用データポインタ及びボーナス用データポインタが決定されると、内部当籤役が一義的に取得される。
内部当籤役決定テーブル中の「内部当籤役」は、有効ラインに沿って表示を許可する、左リール3L、中リール3C及び右リール3Rでの図柄の組合せを識別するためのデータである。「内部当籤役」は、図7〜図11に示した図柄組合せテーブル中の「表示役」と同様に、1バイトのデータで表され、該1バイトデータ中の各ビットに対して固有の図柄の組合せが割り当てられる。内部当籤役決定テーブル中の「○」印は、取得したデータポインタにおいて、当籤する内部当籤役を示す。
なお、小役・リプレイ用データポインタ及びボーナス用データポインタが「0」のとき、「内部当籤役」の内容は「ハズレ」となるが、これは、図7〜図11に示した図柄組合せテーブルにより規定されている全ての図柄の組合せの表示が許可されないことを示す。
図23は、ボーナス用内部当籤役決定テーブルを示す。ボーナス用内部当籤役決定テーブルは、ボーナス用データポインタの「1」〜「4」について、ボーナスゲームの作動に係る内部当籤役を規定する。すなわち、ボーナス用内部当籤役決定テーブルは、ボーナス用データポインタと、ボーナスゲームの作動に係る内部当籤役との対応関係を規定する。図23に示すように、例えば、ボーナス用データポインタとして「2」が取得された場合には、内部当籤役として、「C_赤7」が当籤する。
図24〜図28は、小役・リプレイ用内部当籤役決定テーブルを示す。小役・リプレイ用内部当籤役決定テーブルは、小役・リプレイ用データポインタの「1」〜「38」について、小役及びリプレイ(再遊技)に係る内部当籤役を規定する。すなわち、小役・リプレイ用内部当籤役決定テーブルは、小役・リプレイ用データポインタと、メダルの払い出しに係る内部当籤役又はリプレイの作動に係る内部当籤役との対応関係を規定する。
図29及び図30は、小役・リプレイ用データポインタと内部当籤役の対応表を示す。この対応表は、小役・リプレイ用データポインタと、略称と、内部当籤役との対応関係を規定する。
例えば、小役・リプレイ用データポインタとして「2」が取得された場合には、内部当籤役として、「C_Cリプ1」〜「C_Cリプ12」、「C_Tリプ1」〜「C_Tリプ8」、「C_CUリプ1」〜「C_CUリプ8」及び「C_RT0リプ1」〜「C_RT0リプ10」が重複当籤する。
また、例えば、小役・リプレイ用データポインタとして「21」が取得された場合には、内部当籤役として、「C_Cベル」、「C_Bベル5」、「C_Bベル14」、「C_Bベル21」、「C_制御ベル1」〜「C_制御ベル12」、「R_ベル移行目2−1」〜「R_ベル移行目2−6」及び「R_ベル移行目3−1」〜「R_ベル移行目3−21」が重複当籤する。
[回胴停止用番号選択テーブル]
次に、図31を参照して、回胴停止用番号選択テーブルについて説明する。回胴停止用番号選択テーブルは、小役・リプレイ用データポインタと、回胴停止用番号との対応関係を規定する。なお、回胴停止用番号は、後述のリール停止初期設定処理において必要とする各種データを取得するときに用いられるデータである。
本実施形態の回胴停止用番号選択テーブルは、小役・リプレイ用データポインタ毎に異なる回胴停止用番号を規定する。例えば、小役・リプレイ用データポインタが「3」である場合には、回胴停止番号「3」が選択される。
なお、本実施形態の回胴停止用番号選択テーブルは、小役・リプレイ用データポインタ毎に異なる回胴停止番号を規定するが、本発明はこれに限定されない。本発明に係る回胴停止用番号選択テーブルとしては、異なる小役・リプレイ用データポインタに対して同一の回胴停止用番号を規定して、データの削減を図ってもよい。
[リール停止初期設定テーブル]
次に、図32を参照して、リール停止初期設定テーブルについて説明する。リール停止初期設定テーブルは、回胴停止用番号と、後述の引込優先順位テーブル選択処理及び後述の各リールの滑り駒数の決定処理に用いられる各種データとの対応関係を規定する。具体的には、リール停止初期設定テーブルは、回胴停止用番号と、引込優先順位テーブル選択テーブル番号、引込優先順位テーブル番号、順押し時テーブル選択データ、順押し時テーブル変更データ、順押し時テーブル変更初期データ、及び、変則押し時テーブル選択データとの対応関係を規定する。
引込優先順位テーブル選択テーブル番号、及び、引込優先順位テーブル番号は、引込優先順位テーブル選択処理に用いられるデータである。例えば、リール停止初期設定テーブルにおいて、回胴停止用番号に対応する引込優先順位テーブル番号が規定されていれば、引込優先順位テーブル(図38参照)に規定された引込優先順位テーブル番号に対応する表示役の優先順位に関するデータを取得することができる。
また、リール停止初期設定テーブルにおいて、回胴停止用番号に対応する引込優先順位テーブル番号が規定されていなければ、引込優先順位テーブル選択テーブル(図37参照)を参照して、引込優先順位テーブル選択テーブル番号に対応する引込優先順位テーブル番号が決定される。
順押し時テーブル選択データ、順押し時テーブル変更データ、及び、順押し時テーブル変更初期データは、順押しが行われた場合に参照する停止テーブル(図33〜図35参照)を指定するためのデータである。なお、本実施形態における「順押し」は、第1停止操作(1番目に行われる停止操作)が左リール3Lに対して行われた場合の停止操作であり、具体的には、「左中右」及び「左右中」の押し順に対応する。
変則押し時テーブル選択データは、変則押しが行われた場合に参照するための停止テーブル(図36参照)を指定するデータである。なお、本実施形態における「変則押し」は、第1停止操作が中リール3C又は右リール3Rに対して行われた場合の停止操作であり、「中左右」、「中右左」、「右中左」、及び、「右左中」の押し順に対応する。
本実施形態では、基本的に、ストップスイッチ17Sにより停止操作が検出された後、該当するリールの回転が190msec以内に停止するようになっている。具体的には、停止操作が検出されたときの該当リールに応じた図柄カウンタの値に、滑り駒数「0」〜「4」のうちの何れかを加算し、得られた値に対応する図柄位置を、リールの回転が停止する図柄位置(これを「停止予定位置」という)として決定する。なお、停止操作が検出されたときの該当リールに応じた図柄カウンタの値に対応する図柄位置は、リールの回転の停止が開始される図柄位置であり、これを「停止開始位置」という。
つまり、滑り駒数は、ストップスイッチ17Sにより停止操作が検出されてから該当するリールの回転が停止するまでのリールの回転量である。言い換えれば、ストップスイッチ17Sにより停止操作が検出されてから該当するリールの回転が停止するまでの期間において、表示窓4の該当するリールの中段領域を通過する図柄の数である。これは、ストップスイッチ17Sにより停止操作が検出されてから更新された図柄カウンタの値により把握される。
停止テーブルを参照すると、各リールの停止開始位置に応じて滑り駒数が取得される。なお、本実施形態では、停止テーブルに基づいて滑り駒数が取得されるが、これは仮のものであり、取得した滑り駒数が直ちにリールの停止予定位置が決定されるものではない。
また、本実施形態では、後述の停止テーブルに基づいて取得された滑り駒数(以下、「滑り駒数決定データ」という)より適切な滑り駒数が存在する場合は、後述する引込優先順位テーブル(図38参照)を参照して滑り駒数を変更する。そして、滑り駒数決定データは、停止開始位置から最大滑り駒数である4個先の図柄位置までの各図柄について、優先順位の比較を行う際の検索順序を決定するために参照される。
本実施形態では、順押し及び変則押しに応じて、参照する停止テーブルを使い分ける。順押しであれば、順押し時第1停止用停止テーブル(図33参照)と、順押し時第2・第3停止用停止テーブル(図35参照)とを参照する。一方、変則押しであれば、変則押し時停止テーブル(図36参照)を参照する。
[順押し時第1停止用停止テーブル]
次に、図33を参照して、順押し時第1停止用停止テーブルについて説明する。図33に示す順押し時第1停止用停止テーブルは、順押し時テーブル選択データが「01」のときに参照される。順押し時第1停止用停止テーブルは、左リール3Lの停止開始位置「0」〜「20」と、滑り駒数決定データ及びチェンジステータスとの対応関係を規定する。
例えば、左リール3Lの停止開始位置が「15」であれば、滑り駒数決定データが「0」になり、チェンジステータスが「1」になる。チェンジステータスは、後述する順押し時制御変更テーブル(図34参照)を参照するときに用いられる。
[順押し時制御変更テーブル]
次に、図34を参照して、順押し時制御変更テーブルについて説明する。順押し時制御変更テーブルは、変更対象ポジション(左リール3Lの停止予定位置)と、チェンジステータス、変更ステータス及び順押し時第2・第3停止用停止テーブル番号との対応関係を規定する。
例えば、順押し時第1停止用停止テーブル(図33参照)に基づいて取得されたチェンジステータスが「1」であり、左リール3Lの停止予定位置が「15」であれば、変更ステータスが「0」になり、順押し時第2・第3停止用停止テーブル番号は「12」になる。
なお、順押し時制御変更テーブルにおいて、対象位置に変更ステータス及び順押し時第2・第3停止用停止テーブル番号が登録されていない場合には、停止テーブル番号は変更しない。
[順押し時第2・第3停止用停止テーブル及び変則押し時停止テーブル]
次に、図35及び図36を参照して、順押し時第2・第3停止用停止テーブル及び変則押し時停止テーブルについて説明する。順押し時第2・第3停止用停止テーブル及び変則時停止テーブルは、図柄位置「0」〜「20」のそれぞれに応じて1バイトの停止データを規定する。
なお、図35に示す順押し時第2・第3停止用停止テーブルは、順押し時第2・第3停止用停止テーブル番号が「08」のときに参照される。また、図36に示す変則押し時停止テーブルは、変則押し時テーブル選択データが「07」のときに参照される。
順押し時第2・第3停止用停止テーブル及び変則時停止テーブルの各停止テーブルで規定される停止データは、それ自身が対応付けられている図柄位置がリールの回転を停止する位置として適切か否かの情報を有する。そして、この停止データは、対応する図柄位置がリールの回転を停止する位置として適切か否かの情報を、各停止テーブル中の「Aライン」の列に対応するビット及び「Bライン」の列に対応するビットに割り当てる。また、停止データは、これら2種類の情報のうち何れを採用すべきかの情報を、各停止テーブル中の「ライン変更」の列に対応するビットに割り当てて規定される。
すなわち、順押し時第2・第3停止用停止テーブル及び変則時停止テーブルは、リールの回転を停止する位置の決め方を複数通り規定している。したがって、停止開始位置が同じ図柄位置であっても、第1停止時の停止位置などに基づいてリールの回転を停止する位置を異ならせることが可能となる。このような構成を採用することにより、情報の圧縮化を図ることができる。
なお、滑り駒数決定データの決定は、次のようにして行われる。まず、停止操作が検出されたストップボタンの種別に応じて停止データを構成する8つのビット列(図中の左端の列のデータがビット1に対応)の何れを参照するかを指定する。例えば、中ストップボタン17Cが押されたとき、ビット4の「中リールAラインデータ」の列が指定される。
そして、指定されたビット列を参照し、停止開始位置から最大の滑り駒数の範囲までの各図柄位置について、対応するデータとして「1」が規定されているか否かの検索を順次行う。この検索の結果、停止開始位置から、対応するデータとして「1」が規定されている図柄位置までの差分を算出し、該差分を滑り駒数決定データとする。
なお、参照するビット列を「Aライン」の列から「Bライン」の列へ変更するか否かは、「ライン変更」の列を参照し、停止開始位置に対応するデータに「1」が規定されているか否かによって決定される。そして、ライン変更を行うと決定されたときには、それ以降、「Bライン」の列が指定され、上記検索が行われる。
[引込優先順位テーブル選択テーブル]
次に、図37を参照して、引込優先順位テーブル選択テーブルについて説明する。引込優先順位テーブル選択テーブルは、引込優先順位テーブル選択テーブル番号とストップボタンの押下順との組合せと、各組合せにおける引込優先順位テーブル番号との対応関係を規定する。
なお、引込優先順位テーブル番号は、引込優先順位テーブル(図38参照)に規定された表示役の優先順位に関する情報を取得するためのデータである。
左リール3Lを第1停止した場合には、引込優先順位テーブル選択テーブル中の「左リール第1停止」の欄のデータが参照される。例えば、左リール3Lを第1停止し、引込優先順位テーブル選択テーブル番号が「1」である場合は、引込優先順位テーブル番号を「00」が取得される。そして、第2停止で中リール3Cを押下したときには、引込優先順位テーブル番号を「00」から「05」に変更する。一方、左リール3Lを第1停止し、引込優先順位テーブル選択テーブル番号が「1」である場合において、第2停止で右リール3Rを押下したときには、引込優先順位テーブル番号を「00」から「06」に変更する。
また、引込優先順位テーブル選択テーブルにおいて、対象位置に引込優先順位テーブル番号が登録されていない場合には、右リール第1停止の欄の右側の欄に示された番号が、引込優先順位テーブル番号として取得される。例えば、左リール3Lを第1停止し、引込優先順位テーブル選択テーブル番号が「0」である場合において、第2停止で右リール3Rを押下したときには、対象位置に引込優先順位テーブル番号が登録されていない。したがって、この場合は、引込優先順位テーブル選択テーブル番号が「0」に対応する右リール第1停止の欄の右側の欄が参照され、引込優先順位テーブル番号として「03」が取得される。
[引込優先順位テーブル]
次に、図38を参照して、引込優先順位テーブルについて説明する。引込優先順位テーブルは、引込優先順位テーブル番号「00」〜「06」のそれぞれにおける、格納領域種別毎の引込データと、予め定められたその優先順位との対応関係を規定する。
引込優先順位テーブルは、停止テーブルに基づいて得られた滑り駒数の他に、より適切な滑り駒数が存在するか否かを検索するために使用される。優先順位は、入賞に係る図柄の組合せの種別間で優先的に停止表示される(引き込まれる)順位を規定するデータである。また、各引込データは、図23〜図28に示した内部当籤役決定テーブル中の「内部当籤役」や図7〜図11に示した図柄組合せテーブル中の「表示役」と同様に、1バイトのデータで表され、該1バイトデータ中の各ビットに対して固有の図柄の組合せが割り当てられる。
本実施形態では、まず、上述の順押し時第1停止用停止テーブル(図33参照)に基づいて滑り駒数が取得される。しかしながら、この滑り駒数の他に、より適切な滑り駒数が存在する場合には、その適切な滑り駒数に変更する。すなわち、本実施形態では、停止テーブルにより取得された滑り駒数に関係なく、内部当籤役によって停止表示を許可する図柄の組合せの優先順位に基づいて、より適切な滑り駒数を決定する。
本実施形態では、優先順位が上位である内部当籤役に対応する図柄の組合せの停止表示(引き込み)が、優先順位が下位である内部当籤役に対応する図柄の組合せの停止表示よりも優先的に行われる。
また、本実施形態では、図38に示すように、引込優先順位テーブル番号に応じて内部当籤役の優先順位が異なるだけでなく、優先順位の区分数も異なる。具体的には、引込優先順位テーブル番号が「00」、「01」及び「04」である場合には、優先順位の区分数を4とし、引込優先順位テーブル番号が「02」及び「05」である場合には、優先順位の区分数を3とする。そして、引込優先順位テーブル番号が「03」及び「06」である場合には、優先順位の区分数を1とする。
ここでは、説明を簡略化するため、引込優先順位テーブル番号が「00」である場合の優先順位について説明し、それ以外の引込優先順位テーブル番号における優先順位の説明は省略する。
引込優先順位テーブル番号が「00」である場合の優先順位「1」には、「C_確定チェリー3〜4,7〜10」、「C_Tベル1〜8」、「C_CUベル1〜12」、「C_Cベル」、及び、「C_ビリーリプ1〜18」に対応する引込データが規定される。
引込優先順位テーブル番号が「00」である場合の優先順位「2」には、「C_CD氷1〜8」、「C_CU氷1〜2」、「C_C氷1〜4」、「C_確定チェリー1〜12」、「C_Tベル1〜8」、「C_CUベル1〜12」、「C_Cベル」、「C_ビリーリプ1〜18」、「C_CUリプ1〜8」、「C_Tリプ1〜6」、及び、「C_Cリプ1〜12」に対応する引込データが規定される。
引込優先順位テーブル番号が「00」である場合の優先順位「3」には、「C_特殊役1〜2」、「C_CD氷1〜8」、「C_CU氷1〜2」、「C_B氷1〜2」、「C_C氷1〜4」、「C_確定チェリー1〜12」、「C_強チェリー1〜12」、「C_弱チェリー1〜4」、「C_Tベル1〜8」、「C_CUベル1〜12」、「C_Cベル」、「C_ビリーリプ1〜18」、「C_CUリプ1〜8」、「C_Tリプ1〜8」、及び、「C_Cリプ1〜12」に対応する引込データが規定される。
引込優先順位テーブル番号が「00」である場合の優先順位「4」には、「C_ビリーリプ1〜18」、「C_Tリプ1〜8」、「C_Cリプ1〜12」、「C_ビリー」、「C_BAR」、「C_赤7」、及び、「C_ドンBB」に対応する引込データが規定される。
例えば、引込優先順位テーブル番号が「00」である場合の優先順位「1」には、「C_確定チェリー3〜4,7〜10」が規定され、優先順位「2」には、「C_確定チェリー1〜12」が規定されている。すなわち、一部の内部当籤役が優先順位「1」及び優先順位「2」の両方に規定されている。このように、優先順位「1」及び優先順位「2」の両方に規定されている内部当籤役は、優先順位「1」のみに規定されている内部当籤役よりも優先順位が高くなる。これにより、優先順位の個数を減らすことができる。
[検索順序テーブル]
次に、図39を参照して、検索順序テーブルについて説明する。検索順序テーブルは、滑り駒数として予め定められた数値の範囲(最大滑り駒数が4コマの場合は「0」〜「4」)の中から優先的に適用する順序(以下、「検索順序」という)を規定する。
検索順序テーブルは、上述した停止テーブルに基づいて得られた滑り駒数決定データと、その検索順序とを規定する。すなわち、本実施形態では、滑り駒数決定データに基づいて、優先的に適用する数値の順序が決定される。また、検索順序テーブルは、優先順位が等しい滑り駒数が複数存在する場合を想定して設けられたものであり、検索順序がより上位であるものを適用する構成になっている。
なお、本実施形態では、後述の図154の優先引込制御処理で説明するように、検索順序テーブルの下位の検索順序「5」から順次、各数値の検索を行い、検索順序「1」に対応する数値から優先的に滑り駒数として適用されるようにする。
[遊技ロック抽籤テーブル]
次に、図40〜図42を参照して、遊技ロック抽籤テーブルについて説明する。
遊技ロック抽籤テーブルは、一般遊技状態或いはRT1〜3遊技状態中の内部抽籤に係る当籤番号に応じて当籤する遊技ロックの種別(遊技ロック種別)の抽籤値を規定する。本実施形態における遊技ロックは、遊技中に発生させる。遊技ロックが発生している間は、投入操作や停止操作が行われたとしても、その検出が無効である又は遅延するものとして扱われる。
本実施の形態の遊技ロック抽籤処理では、基本的に、予め定められた数値の範囲「0〜65535」から抽出される演出用乱数値(乱数分母=65536)を、各遊技ロック種別に応じて規定された抽籤値で順次減算する。そして。減算の結果が負となったか否か(いわゆる「桁かり」が生じたか否か)の判定を行うことによって抽籤を行う。つまり、減算の結果が0未満となったときの遊技ロックに当籤したことになる。
図40は、遊技ロック抽籤テーブルAを示す。この遊技ロック抽籤テーブルAは、当籤番号が「33」(略称「F_通常リプ」)の場合に、「遊技ロック9」が当籤する抽籤値を規定する。すなわち、本実施形態では、当籤番号が「33」の場合に、「遊技ロック9」を実行するか否かが抽籤され、「遊技ロック9」は、64/65536の確率で当籤する(実行される)。
図41は、遊技ロック抽籤テーブルBを示す。この遊技ロック抽籤テーブルBは、当籤番号が「8」(略称「F_ドンBB+F_特殊役1」)の場合に、「遊技ロック1」〜「遊技ロック4」が当籤する抽籤値を規定する。例えば、当籤番号が「8」の場合に、「遊技ロック1」は、739/65536の確率で当籤する。
図42は、遊技ロック抽籤テーブルCを示す。この遊技ロック抽籤テーブルCは、当籤番号に応じて「遊技ロック4」〜「遊技ロック8」が当籤する抽籤値を規定する。例えば、当籤番号が「1」(略称「F_ドンBB」)の場合に、「遊技ロック5」は、6144/65536の確率で当籤する。
なお、当籤番号が「0」(はずれ)の場合は、後述の遊技ロック抽籤処理(図141参照)において、乱数分母を「4294967296(65536の2乗)」に変更する。したがって、当籤番号が「0」(はずれ)の場合に、「遊技ロック4」は、13742/4294967296の確率で当籤する。
次に、本実施形態に係る「遊技ロック1」〜「遊技ロック9」について説明する。
「遊技ロック1」が実行される場合は、スタートレバー16の操作(レバーオン)を契機に、49000msの遊技ロックが発生する。
「遊技ロック2」が実行される場合は、第1停止操作を契機に、51000msの遊技ロックが発生する。
「遊技ロック3」が実行される場合は、第2停止操作を契機に、51000msの遊技ロックが発生する。
「遊技ロック4」が実行される場合は、第3停止操作を契機に、51000msの遊技ロックが発生する。
「遊技ロック5」が実行される場合は、リール3L,3C,3Rの回転開始時において、3000msの遊技ロックが発生する。そして、遊技ロックが発生中は、リール3L,3C,3Rを用いた第1のリール演出が実行される。
第1のリール演出は、まず、全てのリール3L,3C,3Rを1000ms間振動させ、右リール3Rを通常よりも遅い回転速度で1000ms順回転させる。その後、全てのリール3L,3C,3Rを1000ms振動させて終了する。第1のリール演出を終えると、リール3L,3C,3Rは、通常の回転速度で順回転する。
なお、リール3L,3C,3Rの「振動」とは、リール3L,3C,3Rの順回転及び逆回転を高速で繰り返すことにより、リール3L,3C,3Rが振動しているように見せる動作である。
「遊技ロック6」が実行される場合は、リール3L,3C,3Rの回転開始時において、5000msの遊技ロックが発生する。そして、遊技ロックが発生中は、リール3L,3C,3Rを用いた第2のリール演出が実行される。
第2のリール演出は、第1のリール演出と同じリール演出を実行した後に、中リール3C及び右リール3Rを通常よりも遅い回転速度で1000ms順回転させる。その後、全てのリール3L,3C,3Rを1000ms振動させて終了する。第2のリール演出を終えると、リール3L,3C,3Rは、通常の回転速度で順回転する。
「遊技ロック7」が実行される場合は、リール3L,3C,3Rの回転開始時において、7000msの遊技ロックが発生する。そして、遊技ロックが発生中は、リール3L,3C,3Rを用いた第3のリール演出が実行される。
第3のリール演出は、第2のリール演出と同じリール演出を実行した後に、全てのリール3L,3C,3Rを通常よりも遅い回転速度で1000ms順回転させる。その後、全てのリール3L,3C,3Rを1000ms振動させて終了する。第3のリール演出を終えると、リール3L,3C,3Rは、通常の回転速度で順回転する。
「遊技ロック8」が実行される場合は、リール3L,3C,3Rの回転開始時において、10000msの遊技ロックが発生する。そして、「遊技ロック8」が発生中は、リール3L,3C,3Rを用いた第4のリール演出が実行される。
第4のリール演出は、第3のリール演出と同じリール演出を実行した後に、全てのリール3L,3C,3Rを通常の回転速度で3000ms逆回転させて終了する。第4のリール演出を終えると、リール3L,3C,3Rは、通常の回転速度で順回転する。
「遊技ロック9」が実行される場合は、スタートレバー16の操作(レバーオン)を契機に、6000msの遊技ロックが発生する。遊技ロックが発生中は、リール3L,3C,3Rを用いた第5のリール演出が実行される。
第5のリール演出は、全てのリール3L,3C,3Rを6000ms間振動させる。
[出力条件テーブル]
次に、図43を参照して、出力条件テーブルについて説明する。
出力条件テーブルは、BB(BB1,BB2)作動時などの出力条件と、大当り信号「1」〜大当り信号「3」のオン・オフとの対応関係を規定する。本実施形態では、BB(BB1,BB2)作動時に、大当り信号「1」をオンにして、ホールコンピュータ又は呼出装置100に送信する。そして、BB(BB1,BB2)終了時に、大当り信号「1」をオフにする。
また、本実施形態では、RB(BB3)作動時に、大当り信号「2」をオンにして、ホールコンピュータ又は呼出装置100に送信する。そして、RB(BB3)終了時に、大当り信号「2」をオフにする。
さらに、大当り信号「3」がオンである場合に、大当り信号「3」をオフにする。なお、大当り信号「3」は、後述する出力用カウンタ(図44参照)が0になったときにオンにする。
[減算条件テーブル]
次に、図44を参照して、減算条件テーブルについて説明する。
減算条件テーブルは、停止順序と、出力用カウンタの値に応じた減算条件を満たすか否かを規定する。本実施形態では、減算条件テーブルを参照して、減算条件を満たすと判別したときに、出力用カウンタの値を「1」減算する。なお、基本的に遊技状態がRT2遊技状態に移行すると、出力用カウンタには「3」がセットされる。
例えば、出力用カウンタの値が「3」の場合に、停止順序が「右左中」であれば、減算条件を満たす。これにより、出力用カウンタの値が「1」減算される。一方、出力用カウンタの値が「3」の場合に、停止順序が「右左中」以外であれば、減算条件を満たさないので、出力用カウンタの値は「3」から変更されない。
[図柄対応入賞作動フラグデータテーブル]
次に、図45を参照して、図柄対応入賞作動フラグデータテーブルについて説明する。
図柄対応入賞作動フラグデータテーブルは、リール種別と、入賞判定ラインに表示された各リールの図柄に応じて表示可能な内部当籤役のデータとの対応関係を規定する。すなわち、図柄対応入賞作動フラグデータテーブルを参照することにより、そのときに表示可能な内部当籤役を判別することができる。なお、図柄対応入賞作動フラグデータテーブルは、図柄組合せテーブル(図7〜図11参照)に対応して設けられる。
例えば、左リール3Lの入賞判定ライン上に図柄「ドン」が停止表示された場合には、リール種別「左」における図柄コード「00000001」(ドン)に対応する格納領域1〜29において、表示可能な内部当籤役に対応するビットに「1」が格納される。この図柄対応入賞作動フラグデータテーブルで規定されるデータは、後述の図柄コード格納領域(図50参照)に格納されるデータに論理積して格納される。
<メインRAMに設けられている格納領域の構成>
次に、図46〜図51を参照して、メインRAM53に設けられている各種格納領域の構成について説明する。なお、ここでは、説明を省略するが(図示しないが)、前述の各種リール演出などで用いる各種制御データ、各種フラグ、各種カウンタ等の格納領域もメインRAM53に設けられる。
[表示役格納領域]
まず、図46を参照して、表示役格納領域の構成について説明する。本実施形態では、表示役格納領域は、それぞれ1バイトのデータにより表される表示役格納領域1〜29で構成される。
表示役格納領域1〜29のそれぞれにおいて、所定のビットに「1」が立っているとき(格納されているとき)、その所定のビットに対応する図柄の組合せが有効ライン上に表示されたことを示す。一方、全ビットが「0」であるとき、入賞に係る図柄の組合せが有効ライン上に表示されなかったことを示す。
また、メインRAM53には、内部当籤役格納領域(不図示)が設けられる。内部当籤役格納領域は、図46に示す表示役格納領域と同様に構成される。内部当籤役格納領域1〜29において、複数のビットに「1」が立っているときは、各ビットにそれぞれ対応する図柄の組合せの表示が許可される。また、全ビットが「0」であるとき、内部当籤役の内容は「ハズレ」となる。
また、メインRAM53には、持越役格納領域(不図示)が設けられる。内部抽籤の結果、内部当籤役として「C_ドンBB」、「C_赤7」、「C_BAR」及び「C_ビリー」が決定されたときは、その内部当籤役が持越役として持越役格納領域に格納される。持越役格納領域に格納された持越役は、対応する図柄の組合せ(例えば、「C_ドンBB」の「ドン」−「ドン」−「ドン」)が入賞判定ライン上に表示されるまでクリアされずに保持される。そして、持越役格納領域に持越役が格納されている間は、内部抽籤によって決定された内部当籤役に加えて、持越役が内部当籤役格納領域に格納される。
[遊技状態フラグ格納領域]
次に、図47を参照して、遊技状態フラグ格納領域の構成について説明する。
遊技状態フラグ格納領域は、それぞれ1バイトのデータにより表される遊技状態フラグ格納領域1〜2で構成される。本実施形態では、遊技状態フラグにおいて、遊技状態フラグ格納領域1〜2の各ビットに対して固有のボーナスの種別又はRTの種別が割り当てられている。
遊技状態フラグ格納領域1〜2のそれぞれにおいて、所定のビットに「1」が格納されている(立っている)とき、その所定のビットに該当するボーナスゲーム又はRTの作動が行われていることを示す。例えば、遊技状態フラグ格納領域1のビット0に「1」が格納されているときは、BB1(「C_ドンBB」又は「C_赤7」)の作動が行われており、BB1遊技状態である。
[作動ストップボタン格納領域]
次に、図48を参照して、作動ストップボタン格納領域の構成について説明する。
作動ストップボタン格納領域は、1バイトからなる作動ストップボタンフラグを格納する。作動ストップボタンフラグにおいて、各ビットには、ストップボタンの操作状態が割り当てられる。
例えば、左ストップボタン17Lが今回押されたストップボタン、つまり、作動ストップボタンである場合には、作動ストップボタン格納領域のビット0に「1」が格納される。また、例えば、左ストップボタン17Lが未だに押されていないストップボタン、つまり、有効ストップボタンである場合には、ビット4に「1」が格納される。メインCPU51は、作動ストップボタン格納領域に格納されているデータに基づいて、今回押されたストップボタンと未だに押されていないストップボタンとを識別する。
[押下順序格納領域]
次に、図49を参照して、押下順序格納領域の構成について説明する。
押下順序格納領域は、1バイトからなる押下順序フラグを格納する。押下順序フラグにおいて、各ビットには、ストップボタンの押下順序の種別が割り当てられる。例えば、ストップボタンの押下順序が「左中右」である場合には、押下順序格納領域のビット0に「1」が格納される。
[図柄コード格納領域]
次に、図50を参照して、図柄コード格納領域の構成について説明する。図柄コード格納領域には、有効ライン毎に、直近に停止操作されたリールの図柄の図柄コード(図柄コード格納領域1)と、表示可能な役(図柄コード格納領域2〜29)とが格納される。なお、全てのリールが停止後、図柄コード格納領域2〜29には、表示役に対応する図柄コードが格納される。
本実施形態では、停止制御位置が決定されると、その停止制御位置の図柄(コード)に対応した入賞作動フラグデータを図柄対応入賞作動フラグデータテーブル(図45参照)から読み出し、該入賞作動フラグデータを、すでに図柄コード格納領域に格納されているデータと論理積する。そして、論理積されたデータが、図50に示す図柄コード格納領域に格納される。なお、有効ラインを複数設けた場合には、有効ラインの数と同数の図柄コード格納領域が設けられる。
[引込優先順位データ格納領域]
次に、図51を参照して、引込優先順位データ格納領域の構成について説明する。引込優先順位データ格納領域は、左リール用引込優先順位データ格納領域、中リール用引込優先順位データ格納領域、及び、右リール用引込優先順位データ格納領域を含む。すなわち、引込優先順位データ格納領域には、リールの種類毎に優先順位データの格納領域が設けられる。
各引込優先順位データ格納領域には、対応するリールの各図柄位置「0」〜「20」に応じて決定された引込優先順位データが格納される。本実施形態では、引込優先順位データ格納領域を参照することにより、上述の停止テーブルに基づいて決定された滑り駒数の他に、より適切な滑り駒数が存在するか否かを検索する。
引込優先順位データ格納領域に格納される優先順位引込データの内容は、引込優先順位データを決定する際に参照された引込優先順位テーブル(図38参照)内の引込優先順位テーブル番号の種類によって異なる。また、引込優先順位データは、その値が大きいほど優先順位が高いことを表す。
引込優先順位データを参照することにより、リールの周面に配された各図柄間における優先順位の相対的な評価が可能となる。すなわち、引込優先順位データとして最も大きい値が決定されている図柄が最も優先順位の高い図柄となる。したがって、引込優先順位データは、リールの周面に配された各図柄間の順位を示すものともいえる。なお、引込優先順位データの値が等しい図柄が複数存在する場合は、上述の検索順序テーブル(図39参照)が規定する検索順序に従って1つの図柄が決定される。
なお、本明細書では、詳細な説明を省略するが、サブROM82にもまた、各種演出動作に必要な各種テーブルデータ(例えば、ナビテーブル等)が記憶され、サブRAM83にも必要な各種格納領域が適宜設けられる。
[遊技ロックフラグ格納領域]
次に、図52を参照して、遊技ロックフラグ格納領域の構成について説明する。
遊技ロックフラグ格納領域は、それぞれ1バイトのデータにより表される遊技ロックフラグ格納領域1〜2で構成される。本実施形態では、遊技ロックフラグにおいて、遊技ロックフラグ格納領域1〜2の各ビットに対して固有のロック番号が割り当てられている。
本実施形態では、ロック抽籤テーブル(図40〜図42参照)を参照して、遊技ロック種別が決定されると、その遊技ロック種別に対応するロック番号が遊技ロックフラグ格納領域に格納される。例えば、決定された遊技ロック種別が遊技ロック「1」である場合には、遊技ロックフラグ格納領域1のビット0に「1」が格納される。
<遊技状態の遷移フロー>
次に、図53を参照して、メインCPU51で制御される「RT0遊技状態」〜「RT3遊技状態」及び「BB遊技状態」間の遊技状態の遷移フローについて説明する。
上述のように、本実施形態のパチスロ1では、RT遊技状態として「RT0遊技状態」〜「RT3遊技状態」の4種類の遊技状態を設ける。そして、主制御回路41(メインCPU51)は、RT遷移テーブル(図13参照)を参照して、「RT0遊技状態」〜「RT3遊技状態」及び「BB遊技状態」間の遷移を制御する。
まず、出荷時又は「BB」終了時には、遊技状態は「RT0遊技状態」になる。次いで、「RT0遊技状態」において、「ベルこぼし」に係る図柄の組合せが入賞判定ライン上に表示された場合は、遊技状態が、「RT0遊技状態」から「RT1遊技状態」に移行する。
なお、本実施形態における「ベルこぼし」は、図11に示す「R_ベル移行目2−1」〜「R_ベル移行目2−6」と「R_ベル移行目3−1」〜「R_ベル移行目3−21」の表示役である。
また、「RT1遊技状態」において、「RT2リプ」(図7,8中の「C_RT2リプ1」〜「C_RT2リプ12」のいずれか)に係る図柄の組合せが入賞判定ライン上に表示された場合には、遊技状態が、「RT1遊技状態」から「RT2遊技状態」に移行する。
そして、「RT0遊技状態」において、「失敗ベル」(「C_制御ベル1」〜「C_制御ベル4」のいずれか)に係る図柄の組合せが入賞判定ライン上に表示された場合は、遊技状態が、「RT1遊技状態」から「RT0遊技状態」に移行する。
「RT2遊技状態(ART状態)」において、「失敗ベル」に係る図柄の組合せが入賞判定ライン上に表示された場合は、遊技状態が、「RT2遊技状態」から「RT0遊技状態」に移行する。
また、「RT2遊技状態」において、「ベルこぼし」に係る図柄の組合せが入賞判定ライン上に表示された場合は、遊技状態が、「RT2遊技状態」から「RT1遊技状態」に移行する。
「RT0遊技状態」〜「RT2遊技状態」において、「BB」(「C_ドンBB」、「C_赤7」、「C_BAR」のいずれか)の作動に係る内部当籤役が持越し中である場合に、現在の遊技状態から「RT3遊技状態」に移行する。そして、「BB」の作動に係る図柄の組合せが入賞判定ライン上に表示された場合には、遊技状態が、「BB遊技状態」になる。その後、「BB」の作動が終了すると、遊技状態は、「BB遊技状態」から「RT0遊技状態」に遷移する。
なお、「BB」の作動に係る内部当籤役のうち「C_ビリー」が持越し中である場合は、現在の遊技状態から「RT0遊技状態」に移行する。そして、「C_ビリー」に係る図柄の組合せが入賞判定ライン上に表示された場合には、遊技状態が、「BB遊技状態」になる。その後、「C_ビリー」の作動が終了すると、遊技状態は、「BB遊技状態」から「RT0遊技状態」に遷移する。
本実施形態では、RT0遊技状態において、ARTの実行が決定されている場合に、「C_Cベル」等の「ベル」に係る図柄の組合せを入賞判定ライン上に表示するための停止順序(表示補助情報)を報知しないことで、自然と「ベルこぼし」に係る図柄の組合せが入賞判定ライン上に表示されることを待つ。そして、「ベルこぼし」に係る図柄の組合せが入賞判定ライン上に表示されると、遊技状態が、「RT0遊技状態」から「RT1遊技状態」に移行する。
なお、本発明の遊技機としては、RT0遊技状態において、ARTの実行が決定されている場合に、「ベルこぼし」に係る図柄の組合せを入賞判定ライン上に表示するための停止順序(表示補助情報)を液晶表示装置11に表示してもよい。
また、本実施形態では、RT1遊技状態において、ARTの実行が決定されている場合に、「RT2リプ」に係る図柄の組合せを入賞判定ライン上に表示するための停止順序(表示補助情報)を液晶表示装置11に表示する。そして、「RT2リプ」に係る図柄の組合せが入賞判定ライン上に表示されると、遊技状態が、「RT1遊技状態」から「RT2遊技状態」に移行する。
「RT0遊技状態」及び「RT1遊技状態」は、本発明に係る低RT遊技状態を示す。また、「RT2遊技状態」は、本発明に係る高RT遊技状態を示す。
本実施の形態では、「RT1遊技状態」から「RT2遊技状態」に直接移行する。一方、「RT0遊技状態」から「RT2遊技状態」には直接移行しない。「RT0遊技状態」から「RT2遊技状態」に移行するには、まず、「RT0遊技状態」から「RT1遊技状態」に移行し、その後、「RT1遊技状態」から「RT2遊技状態」に移行する。すなわち、本発明に係る低RT遊技状態から高RT遊技状態への移行は、直接移行する場合と、間接的に(所定の段階を踏んで)移行する場合がある。
[内部当籤役と停止順序の対応表]
次に、図54を参照して、内部当籤役と停止順序との対応関係について説明する。
図54は、内部当籤役と停止順序との対応表であり、停止順序に応じた表示役の種別を示している。
図54中に記載の「RT0移行リプ」は、RT0遊技状態(一般遊技状態)への移行が決定される表示役(「C_RT0リプ1〜10」)を示している。そして、「RT2移行リプ」は、RT2遊技状態(ART状態)への移行が決定される表示役(「C_RT2リプ1〜12」)を示している。また、「通常リプ」は、RT0遊技状態及びRT2遊技状態の移行に関わらない再遊技に係る表示役を示す。
さらに、「C_CUベル」は、クロスアップラインに沿って「ベル」の図柄が停止表示される表示役(「C_CUベル1〜12」)を示している。そして、「C_Cベル」は、センターラインに沿って「ベル」の図柄が停止表示される表示役(「C_Cベル」)を示している。
また、「C_制御ベル1〜4」は、払出枚数が「1枚」の表示役(「C_制御ベル1〜4」)を示している。「C_Bベル」は、ボトムラインに沿って「ベル」の図柄が停止表示される表示役(「C_Bベル1〜24」)を示している。また、「R_ベル移行目2」及び「R_ベル移行目2」は、「C_Bベル」が停止表示できなかった(取りこぼした)際に停止表示される表示役(「R_ベル移行目2−1〜6」及び「R_ベル移行目3−1〜21」)を示している。
本実施形態では、「RT0移行リプ」及び「RT2移行リプ」に係る各種図柄の組合せの停止表示、及び、「ベル」に係る各種図柄の組合せの停止表示の成否に対して、それぞれ押し順が設定されている。
例えば、小役・リプレイ用データポインタが「2」である場合は、内部当籤役として、「C_Cリプ1〜12」、「C_Tリプ1〜8」、「C_CUリプ1〜8」及び「C_RT0リプ1〜10」が当籤する。この場合に、ストップボタン17L,17C,17Rの押下操作による停止順序が「左中右」又は「左右中」であることを条件に、「通常リプ」(「C_Cリプ1〜10」、「C_Tリプ1〜8」、「C_CUリプ1〜8」のいずれか)に係る図柄の組合せが停止表示される。
一方、停止順序が「中左右」、「中右左」、「右左中」並びに「右中左」であった場合は、「RT0移行リプ」(「C_RT0リプ1〜10」のいずれか)に係る図柄の組合せが停止表示される。
また、小役・リプレイ用データポインタが「5」である場合は、内部当籤役として、「C_Cリプ1〜12」、「C_Tリプ1〜8」、「C_CUリプ1〜8」及び「C_RT2リプ1〜12」が当籤する。この場合に、ストップボタン17L,17C,17Rの押下操作による停止順序が「中左右」であることを条件に、「RT2移行リプ」(「C_RT2リプ1〜12」のいずれか)に係る図柄の組合せが停止表示される。
一方、停止順序が「左中右」、「左右中」、「中右左」、「右左中」並びに「右中左」であった場合は、「通常リプ」(「C_Cリプ1〜10」、「C_Tリプ1〜8」、「C_CUリプ1〜8」のいずれか)に係る図柄の組合せが停止表示される。
すなわち、小役・リプレイ用データポインタ「2」〜「8」のそれぞれにおいて設定された、図54中の太実線で囲まれた停止順序を遊技者が実行することにより、遊技者にとって有利な遊技状態に移行することが可能になる。なお、ここでいう「有利な遊技状態」とは、最終的にRT2遊技状態(ART)のことをいう。
本実施形態では、図13のRT遷移テーブルに示すように、RT0遊技状態からRT2遊技状態に移行するためには、RT1遊技状態を経由する必要がある。このRT1遊技状態は、RT0遊技状態と同様に低RT(再遊技に係る内部当籤役が当籤する確率が低い)であるため、「有利な遊技状態」には含まれない。
また、小役・リプレイ用データポインタが「21」である場合は、内部当籤役として、「C_Cベル」、「C_Bベル5、14、21」、「C_制御ベル1〜12」、「R_ベル移行目2−1〜6」及び「R_ベル移行目3−1〜21」が当籤する。この場合に、ストップボタン17L,17C,17Rの押下操作による停止順序が「中左右」又は「中右左」(第1の停止順序)であることを条件に、「C_Cベル」に係る図柄の組合せが停止表示される。これにより、所定数である12枚のメダルが払い出される。
なお、「C_Cベル」は、本発明に係る第1所定役の一具体例を示すものである。
一方、停止順序が「左中右」又は「左右中」(第2の停止順序)である場合、回転するリールに対するストップボタンの押下タイミングが所定のタイミング(正解)であれば、「C_Bベル」(「C_Bベル5、14、21」)に係る図柄の組合せが停止表示される。
なお、「C_Bベル」(「C_Bベル5、14、21」)は、本発明に係る第2所定役の一具体例を示すものである。
一方、回転するリールに対するストップボタンの押下タイミングが所定のタイミング以外(不正解)の場合は、「R_ベル移行目2」又は「R_ベル移行目3」(「R_ベル移行目2−1〜6」及び「R_ベル移行目3−1〜21」のいずれか)に係る図柄の組合せが停止表示される。
したがって、停止順序が「左中右」又は「左右中」(第2の停止順序)である場合に、ストップボタンの押下タイミングが所定のタイミング(正解)であれば、所定数である12枚のメダルが払い出される。そして、ストップボタンの押下タイミングが所定のタイミング以外(不正解)であれば、メダルの払出しが行われない。
そして、停止順序が「右左中」又は「右中左」(第3の停止順序)であることを条件に、「C_制御ベル1〜4」に係る図柄の組合せが停止表示される。これにより、所定数よりも少ない特定数である1枚のメダルが払い出される。
なお、「C_制御ベル」は、本発明に係る特定役の一具体例を示すものである。
本実施形態では、所定数(12枚)のメダルが払い出される第1の停止順序と、ストップボタンの押下タイミングに応じては所定数のメダルが払い出されない第2の停止順序と、特定数(1枚)のみのメダルが払い出される第3の停止順序とを設定した。この場合に、推奨する停止順序(押し順)として、第2の停止順序にするとよい。
これにより、推奨しない第1の停止順序又は第3の停止順序で複数のリールを停止させて、所定数(12枚)のメダルが払い出される小役が停止表示される確率を向上させようとしても、特定数(1枚)しかメダルが払い出されないことがある。すなわち、推奨しない停止順序で複数のリールを停止させる場合は、1/2の確率で特定数(1枚)しかメダルが払い出されない。
その結果、ストップボタンの押下タイミングに応じては所定数のメダルが払い出される第2の停止順序で遊技を行うことがよいと、遊技者に認識させることができる。その結果、推奨する第2の停止順序で遊技を行わせて、通常遊技でメダルの払出しが多くなることを抑制することができ、かつ、アシストタイム(AT)におけるメダルが払い出される確率を向上させることができる。
[内部当籤役と停止順序とRT移行の対応表]
次に、図55を参照して、内部当籤役と停止順序とRT移行との対応関係について説明する。
図55は、内部当籤役と停止順序とRT移行との対応表であり、停止順序に応じたRT遊技状態の移行先を示している。
例えば、小役・リプレイ用データポインタが「2」である場合は、停止順序が「左中右」又は「左右中」であることを条件に、「通常リプ」に係る図柄の組合せが停止表示される。これにより、「RT0移行リプ」に係る図柄の組合せが停止表示されず、RT0遊技状態への移行が回避される。また、小役・リプレイ用データポインタが「5」である場合に、停止順序が「中左右」であることを条件に、「RT2移行リプ」に係る図柄の組合せが停止表示される。これにより、RT遊技状態がRT2遊技状態に移行する。
また、小役・リプレイ用データポインタが「21」である場合は、停止順序が「左中右」停止順序が「中左右」又は「中右左」(第1の停止順序)であることを条件に、「C_Cベル」に係る図柄の組合せが停止表示され、RT遊技状態の移行がない。
停止順序が「左中右」又は「左右中」(第2の停止順序)である場合は、ストップボタンの押下タイミングが所定のタイミング(正解)であれば、「C_Bベル」に係る図柄の組合せが停止表示され、RT遊技状態の移行がない。そして、ストップボタンの押下タイミングが所定のタイミング以外(不正解)であれば、「R_ベル移行目2」又は「R_ベル移行目2」に係る図柄の組合せが停止表示され、RT遊技状態がRT1遊技状態に移行する。
また、停止順序が「右左中」又は「右中左」(第3の停止順序)である場合は、「C_制御ベル1〜4」に係る図柄の組合せが停止表示され、RT遊技状態がRT0遊技状態に移行する。
上述したように、推奨する第2の停止順序を無視して、第1又は第3の停止順序(遊技者はどちらが第1の停止順序が分からない)で複数のリールを停止させて、少なくとも1枚のメダルの払出しを確保することが考えられる。しかし、上述したように、第3の停止順序で複数のリールを停止した場合に、メダルの払出しが1枚のみとなるだけでなく、不利な遊技状態(RT0遊技状態)に移行する。
したがって、推奨しない第1又は第3の停止順序で複数のリールを停止させても、遊技者にとって不利に状況になる。その結果、アシストタイム(AT)以外の通常遊技において、遊技者が推奨する第2の停止順序で複数のリールを停止させるようにすることができる。
<サブ遊技状態の説明>
次に、図56を参照して、サブ遊技状態について説明する。
本実施形態では、副制御回路42(サブCPU81)で制御される演出に関連する各種遊技状態を「サブ遊技状態」という。本実施形態では、サブ遊技状態として、一般状態、チャンスゾーン(CZ)、D_ART、B_ART、G_ART(Gゾーン)、R_ART(ロケットゾーン)、バイキングラッシュ(VR)が設定されている。
一般状態及びチャンスゾーンは、ARTが作動しないサブ遊技状態である。一方、D_ART、B_ART、G_ART、R_ART及びバイキングラッシュは、ARTが作動するサブ遊技状態である。
本実施形態では、3種類のARTを設けている。第1のART(第1アシスト状態)は、D_ARTであり、第2のART(第2アシスト状態)は、B_ARTであり、第3のART(第3アシスト状態)は、G_ART(Gゾーン)である。R_ARTは、G_ARTと同じ種類のARTであり、G_ARTと異なる点は、終了条件である。バイキングラッシュは、D_ART中、B_ART中、G_ART中又はR_ART中に実行される。
[一般状態]
一般状態は、RT0遊技状態中及びRT1遊技状態中に実行されるサブ遊技状態である。この一般状態中は、基本的に、ゲーム毎に後述のART抽籤テーブル(図71、図74等参照)を参照して、ARTが当籤するか否かの抽籤(ART抽籤)が行われる。
一般状態中のART抽籤においてARTが当籤する場合は、少なくともD_ART又はB_ARTが当籤する。そして、ART抽籤によってARTが当籤すると、当籤したARTに移行するまでの前兆ゲーム数(以下、「ART前兆ゲーム数」という)を決定するための抽籤が行われる。すなわち、一般状態中にARTが当籤した場合は、ART前兆ゲーム数のゲームを消化後に、サブ遊技状態がD_ART又はB_ARTへ移行する。
また、一般状態中は、ゲーム毎にチャンスゾーン移行抽籤テーブル(不図示)を参照して、チャンスゾーン(CZ)へ移行するか否かの抽籤が行われている。そして、チャンスゾーンへ移行が決定されると、チャンスゾーンに移行するまでの前兆ゲーム数(以下、「CZ前兆ゲーム数」という)、チャンスゾーンの滞在ゲーム数(以下、「CZゲーム数」という)等を決定するための抽籤が行われる。
なお、本発明のパチスロとしては、チャンスゾーン(CZ)へ移行するか否かの抽籤と同時に、チャンスゾーンに移行するまでの前兆ゲーム数、チャンスゾーンの滞在ゲーム数等が抽籤されるチャンスゾーン移行抽籤テーブルを用いてもよい。すなわち、チャンスゾーンへ移行するか否かと、チャンスゾーンに移行する場合のCZ前兆ゲーム数と、CZゲーム数を1回の抽籤で決定してもよい。
[チャンスゾーン]
チャンスゾーンは、RT0遊技状態中及びRT1遊技状態中に実行されるサブ遊技状態である。一般状態でチャンスゾーンの移行が決定され、CZ前兆ゲーム数のゲームが消化されると、サブ遊技状態は、一般状態からチャンスゾーンに移行される。そして、チャンスゾーンに移行してから、CZゲーム数のゲームが消化されると、チャンスゾーンが終了する。
なお、本発明のパチスロとしては、CZゲーム数を決定せずに、内部当籤役として所定の内部当籤役が決定された場合や、所定の表示役が停止表示された場合など、所定の条件を契機として、チャンスゾーンの終了を決定してもよい。
チャンスゾーン中は、基本的に、ゲーム毎に後述のART抽籤テーブル(図72、図75等参照)を参照して、ART抽籤が行われる。チャンスゾーン中のART抽籤は、一般状態中のART抽籤よりもARTが当籤する確率が高い。チャンスゾーン中のART抽籤においてARTが当籤する場合は、一般状態中と同様に、少なくともD_ART又はB_ARTが当籤する。すなわちチャンスゾーン中にARTが当籤した場合は、ART前兆ゲーム数のゲームを消化後に、サブ遊技状態がD_ART又はB_ARTへ移行する。
[D_ART]
D_ARTは、RT2遊技状態中に実行されるサブ遊技状態である。例えば、D_ARTは、一般状態中又はチャンスゾーン中に、ART抽籤によってD_ARTが当籤し、抽籤で決定されたART前兆ゲーム数のゲームが消化されてから開始される。また、D_ARTは、D_ART又はB_ARTが終了したときに、D_ARTが当籤したことを示す情報(D_ARTの当籤情報)が後述するサブ格納領域に格納されている場合に開始される。
サブ遊技状態がD_ARTへ移行する場合は、ARTゲーム数抽籤テーブル(不図示)を参照して、D_ARTの滞在ゲーム数(以下、「ART開始G(ゲーム)数」)が抽籤される。そして、決定された「ART開始G数」は、ARTゲーム数カウンタにセットされる。ARTゲーム数カウンタの値は、D_ARTにおける遊技毎に「1」減算される。D_ARTは、ARTゲーム数カウンタの値が「0」になると、終了する。
D_ARTでは、ゲーム毎に継続ストック抽籤テーブル(不図示)を参照して、継続ストックが当籤した否かを抽籤(継続ストック抽籤)し、継続ストックが当籤する度に、継続ストックカウンタに1を加算する。
D_ART中に継続ストックに当籤すると、D_ARTにおいて「ART開始G数」のゲームを消化した後に、新たな「ART開始G数」がセットされてD_ARTが継続(ループ)される。すなわち、「ART開始G数」のゲームを消化したときに、継続ストックカウンタの値が「1」以上であった場合は、継続ストックカウンタの値を「1」減算して、継続時ARTゲーム数抽籤テーブル(不図示)を参照して「ART開始G数」が決定される。そして、決定された「ART開始G数」がARTゲーム数カウンタにセットされ、D_ARTが継続される。
したがって、D_ARTは、継続ストックカウンタの値が「0」になるまで繰り返される。本実施形態では、D_ARTにおいて継続ストックが当籤すればするほど、継続ストックカウンタの値が加算されてD_ARTの継続数が増えることになり、遊技者にとって有利なD_ARTを長く続けることができる。
また、D_ART中は、基本的に、ゲーム毎に後述のART抽籤テーブル(図92〜図97等参照)を参照して、ART抽籤が行われる。D_ART中のART抽籤によって各ARTが当籤すると、当籤したARTの情報が後述するサブ格納領域に格納される。
[B_ART]
B_ARTは、RT2遊技状態中に実行されるサブ遊技状態である。例えば、B_ARTは、一般状態中又はチャンスゾーン中に、ART抽籤によってB_ARTが当籤し、抽籤で決定されたART前兆ゲーム数のゲームが消化されてから開始される。また、D_ART又はB_ARTが終了したときに、B_ARTの当籤情報が後述するサブ格納領域に格納されている場合に開始される。
サブ遊技状態がB_ARTへ移行する場合は、ARTゲーム数抽籤テーブル(不図示)を参照して、B_ARTの「ART開始G数」が抽籤される。そして、決定された「ART開始G数」は、ARTゲーム数カウンタにセットされる。ARTゲーム数カウンタの値は、B_ARTにおける遊技毎に「1」減算される。B_ARTは、ARTゲーム数カウンタの値が「0」になると、終了する。
B_ARTでは、ゲーム毎にゲーム数上乗せ抽籤テーブル(不図示)を参照して、上乗せゲーム数を抽籤(上乗せゲーム数抽籤)し、決定した上乗せゲーム数をARTゲーム数カウンタに加算する。すなわち、B_ARTにおいて上乗せゲーム数が決定されればされるほど、ARTゲーム数が増えることになり、遊技者にとって有利なB_ARTを長く続けることができる。
また、B_ART中は、基本的に、ゲーム毎に後述のART抽籤テーブル(図86〜図91等参照)を参照して、ART抽籤が行われる。B_ART中のART抽籤によって各ARTが当籤すると、当籤したARTの情報が後述するサブ格納領域に格納される。
[G_ART]
G_ARTは、RT2遊技状態中に実行されるサブ遊技状態である。G_ARTは、D_ART中又はB_ART中に、G_ARTの当籤情報がサブ格納領域に格納されている場合に開始される。すなわち、G_ARTの当籤情報がサブ格納領域に格納されている場合は、D_ART又はB_ARTを中断して、G_ARTを開始する。
なお、本実施形態に係るG_ARTは、抽籤で決定された合体前兆ゲーム数のゲームを消化後に開始される。
また、G_ARTが開始される場合は、合体ゲーム数抽籤テーブル(不図示)を参照して、合体ゲーム数が決定される。そして、決定された合体ゲーム数は、合体ゲーム数カウンタにセットされる。したがって、G_ARTは、合体ゲーム数カウンタの値が「0」になると、終了する。
G_ART中は、基本的に、ゲーム毎に後述のART抽籤テーブル(図99〜図104等参照)を参照して、ART抽籤が行われる。G_ART中のART抽籤によって各ARTが当籤する確率は、D_ART中やB_ART中のART抽籤によって各ARTが当籤する確率よりも高くなっている。また、G_ART中のART抽籤によって各ARTが当籤すると、当籤したARTの情報が後述するサブ格納領域に格納される。
また、G_ART中は、G_ARTへの移行前のサブ遊技状態であるD_ART又はB_ARTにおいてセットされたARTゲーム数カウンタの値は減算されない。そして、G_ARTが終了すると、サブ遊技状態は、G_ARTへの移行前のD_ART又はB_ARTへ復帰する。
[R_ART]
R_ARTは、RT2遊技状態中に実行されるサブ遊技状態である。R_ARTは、D_ART中又はB_ART中に、R_ARTの当籤情報がサブ格納領域に格納されているときに、D_ART又はB_ARTを中断して開始される。この場合は、抽籤で決定されたロケット前兆ゲーム数のゲームを消化後に、D_ART又はB_ARTを中断してR_ARTが開始される。
また、R_ARTは、G_ART中にR_ARTの当籤情報がサブ格納領域に格納されると、そのG_ARTが終了した後に開始される。本実施の形態では、G_ART中にR_ARTの当籤情報がサブ格納領域に格納された場合は、G_ARTが終了した後に、一又は複数の遊技に亘って行われるロケット前兆ゲームを行わない。すなわち、G_ARTが終了すると、サブ遊技状態は、G_ARTからR_ARTに移行する。
なお、本発明の遊技機としては、G_ART中にR_ARTの当籤情報がサブ格納領域に格納され、G_ARTが終了した場合に、ロケット前兆ゲーム数のゲームを消化してから、R_ARTを開始するようにしてもよい。この場合は、G_ARTが終了すると、サブ遊技状態がG_ARTへの移行前のD_ART又はB_ARTに復帰する。そして、D_ART又はB_ARTにおいてロケット前兆ゲーム数のゲームを消化後に、R_ARTを開始する。
また、R_ARTは、「C_ドンBB」、「C_赤7」又は「C_BAR」が内部当籤役として決定されると、終了する。すなわち、R_ARTは、ボーナスゲーム(BB1又はBB2)に係る内部当籤役が決定した場合に終了する。なお、本発明に係るR_ARTは、「C_ドンBB」、「C_赤7」又は「C_BAR」に係る図柄の組合せが停止表示された場合に終了するようにしてもよい。
本実施形態では、BB3の作動に係る「C_ビリー」が内部当籤役として決定しても、R_ARTは終了しない。R_ART中に「C_ビリー」が内部当籤役として決定した場合は、「C_ビリー」が内部当籤した旨を報知して、「C_ビリー」に対応する図柄の組合せ「ビリーBAR−ビリーBAR−ビリーBAR」の停止表示を促す演出を行う。
そして、「ビリーBAR−ビリーBAR−ビリーBAR」が停止表示されると、BB3が作動する。この場合は、R_ARTを中断して、サブ遊技状態が一般状態(或いはチャンスゾーン)に移行する。その後、BB3の作動が終了すると、サブ遊技状態は、一般状態(或いはチャンスゾーン)への移行前の、R_ARTへ復帰する。
R_ART中は、基本的に、ゲーム毎に後述のART抽籤テーブル(図105及び図106参照)を参照して、ART抽籤が行われる。R_ART中のART抽籤によって各ARTが当籤する確率は、D_ART中やB_ART中のART抽籤によって各ARTが当籤する確率よりも高くなっている。また、R_ART中のART抽籤によって各ARTが当籤すると、当籤したARTの情報が後述するサブ格納領域に格納される。
[バイキングラッシュ]
バイキングラッシュは、本発明に係る二者択一演出の一具体例を示すものである。このバイキングラッシュは、ARTゲーム数の加算(上乗せ)が期待される演出に関連するサブ遊技状態であり、D_ART中、B_ART中、G_ART中又はR_ART中に実行される。このバイキングラッシュを実行するか否かの抽籤は、D_ART中、B_ART中、G_ART中及びR_ART中のゲーム毎に行われる。
なお、バイキングラッシュは、実行するか否かの抽籤に当籤した後、二者択一問題(後述する二者択一演出導入演出)に正解した場合に開始される。
バイキングラッシュは、少なくとも5回のゲームに亘って、二者択一の演出を実行する。具体的には、パチスロ1のキャラクタ装飾部22L,22R(図2参照)の何れかを遊技者に選択させて、手で触れてもらう(タッチしてもらう)演出を行う。前述したように、キャラクタ装飾部22L,22Rには、タッチセンサ23L,23Rが設けられている。そのため、遊技者の手がキャラクタ装飾部22L,22Rに触れると、触れた方のタッチセンサ(23L又は23R)は、入力信号を副制御回路42へ送信する。
バイキングラッシュでは、1回のゲーム毎に、キャラクタ装飾部22L,22Rの一方が正解に設定され、他方が不正解に設定される。そして、遊技者が選択したキャラクタ装飾部が正解であるか否かを判別する。本実施形態では、5回のゲームに亘って実行される二者択一の演出(バイキングラッシュ)における正解数に応じて、加算するARTゲーム数(以下、「VR上乗せゲーム数」という)が決定する。この「VR上乗せゲーム数」は、本発明に係る加算遊技回数の一具体例を示すものである。
本実施形態において、正解数を「n」、初期値を「d」、係数を「f」とした場合に、VR上乗せゲーム数「m」は、次の計算式により算出される。
m=d×fn−1
したがって、バイキングラッシュにおいて決定されるVR上乗せゲーム数は、正解する度f倍される。
なお、本実施形態では、初期値「d」を「20」に設定し、係数「f」を「2」に設定した。これにより、VR上乗せゲーム数「m」は、次の計算式により算出される。
m=20×2n−1
すなわち、5回の二者択一の演出において正解数が1回の場合のVR上乗せゲーム数「m」は、「20」となり、正解数が2回の場合のVR上乗せゲーム数「m」は、「40」となる。また、正解数が3回の場合のVR上乗せゲーム数「m」は、「80」となり、正解数が4回の場合のVR上乗せゲーム数「m」は、「160」となる。そして、正解数が5回(5回の二者択一の演出に全て正解)場合のVR上乗せゲーム数「m」は、「320」となる。
なお、5回の二者択一の演出において1回以上の不正解があった場合は、5回目の二者択一の演出でバイキングラッシュが終了する。一方、5回の二者択一の演出に全て正解した場合は、その後、不正解になるまで二者択一の演出が延長される。本実施の形態では、6回目以降の二者択一の演出を、「バイキングラッシュ(VR)エクストラ」と称する。
本実施形態では、バイキングラッシュエクストラにおいて正解する度に、5回目までに決定したVR上乗せゲーム数に「320」を加算する。例えば、バイキングラッシュエクストラの1回目(バイキングラッシュが開始されてから6回目)が正解で、2回目(バイキングラッシュが開始されてから7回目)が不正解であった場合は、VR上乗せゲーム数「m」が「640」になる。また、バイキングラッシュエクストラの2回目まで正解して、3回目が不正解であった場合は、VR上乗せゲーム数「m」が「960」になる。
D_ART中又はB_ART中のバイキングラッシュにおいて、ゲーム数の上乗せ(VR上乗せゲーム数)が決定された場合は、そのD_ART又はB_ARTにおけるARTゲーム数カウンタに、決定された上乗せゲーム数が加算される。
一方、G_ART中又はR_ART中のバイキングラッシュにおいて、ゲーム数の上乗せ(VR上乗せゲーム数)が決定された場合は、G_ART又はR_ARTへの移行前のサブ遊技状態であるD_ART又はB_ARTにおけるARTゲーム数カウンタに、VR上乗せゲーム数が加算される。
このように、VR(バイキングラッシュ)では、遊技者の選択結果により「VR上乗せゲーム数」を決定するため、「AT(ART)」における「VR上乗せゲーム数」の決定、つまり、VR(バイキングラッシュ)に対して遊技者の興味を引き付けることができる。その結果、「AT(ART)」に関する遊技の興趣を向上させることができる。
<サブROMに記憶されているデータテーブルの構成>
次に、サブROM82に記憶されている各種データテーブルの構成について説明する。
[特殊抽籤テーブル]
まず、図57を参照して、特殊抽籤テーブルについて説明する。特殊抽籤テーブルは、データポインタ及び遊技ロックフラグに応じて変更する変更後小役・リプレイ用データポインタを規定する。
例えば、ボーナス用データポインタが「1」であり、小役・リプレイ用データポインタが「16」であって、且つ、遊技ロックフラグが「0」である場合は、変更後小役・リプレイ用データポインタとして、「40」が決定される。なお、遊技ロックフラグは、「1」〜「8」の何れでもない場合に、「0」になる。
また、ボーナス用データポインタが「1」であり、遊技ロックフラグが「1」〜「4」の何れかである場合は、小役・リプレイ用データポインタがいずれの値であっても、変更後小役・リプレイ用データポインタとして、「42」が決定される。
[抽籤フラグ抽籤テーブル]
次に、図58〜図70を参照して、抽籤フラグ抽籤テーブルについて説明する。
抽籤フラグ抽籤テーブルは、ボーナス用データポインタ、小役・リプレイ用データポインタ及び遊技ロックフラグに応じて抽籤フラグの値を規定する。
なお、本実施形態では、抽籤フラグA−1,A−2,A−3、抽籤フラグB−1,B−2,B−3、抽籤フラグD、抽籤フラグG、抽籤フラグH、抽籤フラグI−1,I−2、抽籤フラグJ及び抽籤フラグKを決定する。これらの抽籤フラグは、後述の演出決定処理(図170参照)等で用いられる。
図58は、抽籤フラグA−1抽籤テーブルを示す。この抽籤フラグA−1抽籤テーブルは、データポインタ及び遊技ロックフラグに応じて抽籤フラグA−1の値を規定する。
例えば、小役・リプレイ用データポインタが「0」又は「18」である場合は、ボーナス用データポインタ及び遊技ロックフラグがいずれの値であっても、抽籤フラグA−1として、「0」が決定される。
図59は、抽籤フラグA−2抽籤テーブルを示す。この抽籤フラグA−2抽籤テーブルは、データポインタ及び遊技ロックフラグに応じて抽籤フラグA−2の値を規定する。
例えば、ボーナス用データポインタが「0」であり、小役・リプレイ用データポインタが「42」又は「43」である場合は、遊技ロックフラグがいずれの値であっても、抽籤フラグA−2として、「0」が決定される。
図60は、抽籤フラグA−3抽籤テーブルを示す。この抽籤フラグA−3抽籤テーブルは、データポインタ及び遊技ロックフラグに応じて抽籤フラグA−3の値を規定する。
例えば、小役・リプレイ用データポインタが「0」又は「18」である場合は、ボーナス用データポインタ及び遊技ロックフラグがいずれの値であっても、抽籤フラグA−3として、「0」が決定される。
図61は、抽籤フラグB−1抽籤テーブルを示す。この抽籤フラグB−1抽籤テーブルは、データポインタ及び遊技ロックフラグに応じて抽籤フラグB−1の値を規定する。
例えば、小役・リプレイ用データポインタが「0」である場合は、ボーナス用データポインタ及び遊技ロックフラグがいずれの値であっても、抽籤フラグB−1として、「1」が決定される。
図62は、抽籤フラグB−2抽籤テーブルを示す。この抽籤フラグB−2抽籤テーブルは、データポインタ及び遊技ロックフラグに応じて抽籤フラグB−2の値を規定する。
例えば、小役・リプレイ用データポインタが「25」である場合は、ボーナス用データポインタ及び遊技ロックフラグがいずれの値であっても、抽籤フラグB−1として、「0」が決定される。
図63は、抽籤フラグB−3抽籤テーブルを示す。この抽籤フラグB−3抽籤テーブルは、データポインタ及び遊技ロックフラグに応じて抽籤フラグB−3の値を規定する。
例えば、小役・リプレイ用データポインタが「0」又は「18」である場合は、ボーナス用データポインタ及び遊技ロックフラグがいずれの値であっても、抽籤フラグB−3として、「0」が決定される。
図64は、抽籤フラグD抽籤テーブルを示す。この抽籤フラグD抽籤テーブルは、データポインタ及び遊技ロックフラグに応じて抽籤フラグDの値を規定する。
例えば、小役・リプレイ用データポインタが「9」である場合は、ボーナス用データポインタ及び遊技ロックフラグがいずれの値であっても、抽籤フラグDとして、「1」が決定される。
図65は、抽籤フラグG抽籤テーブルを示す。この抽籤フラグG抽籤テーブルは、データポインタ及び遊技ロックフラグに応じて抽籤フラグGの値を規定する。
例えば、小役・リプレイ用データポインタが「0」又は「18」である場合は、ボーナス用データポインタ及び遊技ロックフラグがいずれの値であっても、抽籤フラグGとして、「0」が決定される。
図66は、抽籤フラグH抽籤テーブルを示す。この抽籤フラグH抽籤テーブルは、データポインタ及び遊技ロックフラグに応じて抽籤フラグHの値を規定する。
例えば、小役・リプレイ用データポインタが「0」又は「18」である場合は、ボーナス用データポインタ及び遊技ロックフラグがいずれの値であっても、抽籤フラグHとして、「0」が決定される。
また、小役・リプレイ用データポインタが「1」である場合は、ボーナス用データポインタ及び遊技ロックフラグがいずれの値であっても、抽籤フラグHとして、「2」が決定される。しかし、小役・リプレイ用データポインタが「1」の場合であっても、外部端子板18Sを介してホールコンピュータ/呼出装置へ後述する大当り信号「3」を送信するためのナビが発生する条件を満たしている場合は、抽籤フラグHを「2」から「3」に変更させる。
図67は、抽籤フラグI−1抽籤テーブルを示す。この抽籤フラグI−1抽籤テーブルは、データポインタ及び遊技ロックフラグに応じて抽籤フラグI−1の値を規定する。
例えば、小役・リプレイ用データポインタが「0」又は「18」である場合は、ボーナス用データポインタ及び遊技ロックフラグがいずれの値であっても、抽籤フラグHとして、「0」が決定される。
図68は、抽籤フラグI−2抽籤テーブルを示す。この抽籤フラグI−2抽籤テーブルは、データポインタ及び遊技ロックフラグに応じて抽籤フラグI−2の値を規定する。
例えば、小役・リプレイ用データポインタが「0」又は「18」である場合は、ボーナス用データポインタ及び遊技ロックフラグがいずれの値であっても、抽籤フラグI−2として、「0」が決定される。
図69は、抽籤フラグJ抽籤テーブルを示す。この抽籤フラグJ抽籤テーブルは、データポインタ及び遊技ロックフラグに応じて抽籤フラグJの値を規定する。
例えば、小役・リプレイ用データポインタが「41」である場合は、ボーナス用データポインタ及び遊技ロックフラグがいずれの値であっても、抽籤フラグJとして、「1」が決定される。
図70は、抽籤フラグK抽籤テーブルを示す。この抽籤フラグK抽籤テーブルは、データポインタ及び遊技ロックフラグに応じて抽籤フラグKの値を規定する。
例えば、小役・リプレイ用データポインタが「10」又は「12」である場合は、ボーナス用データポインタ及び遊技ロックフラグがいずれの値であっても、抽籤フラグKとして、「1」が決定される。
[ART抽籤テーブル]
次に、図71〜図76を参照して、ART抽籤テーブルについて説明する。
ART抽籤テーブルは、非ART中、且つ、非ボーナス中のART抽籤を行う場合に参照される。このART抽籤テーブルは、ARTの当籤内容に対応する抽籤結果の値(「0」〜「7」)と、抽籤フラグA−1に応じて設定された抽籤値との対応関係を示す。
ART抽籤テーブルを用いたART抽籤では、まず、予め定められた数値の範囲(本実施形態では、0〜32767、乱数分母=32768)から抽出される乱数値を、抽籤結果の値毎に規定された抽籤値で順次減算する。次いで、減算の結果が負になったか否か(いわゆる「桁かり」が生じたか否か)の判定を行う。そして、減算結果が負になった(「桁かり」が生じた)場合、その際の抽籤結果が当籤したことになる。
なお、各種のART抽籤テーブルを参照するART抽籤は、後述のART抽籤処理(図167参照)において行われる。
図71は、ART抽籤テーブル(その1)を示す。このART抽籤テーブル(その1)は、サブ遊技状態が「一般状態」であって、「設定1」、且つ、「非フラグ間」の場合に参照される。
ここで、「フラグ間」及び「非フラグ間」について説明する。本実施形態では、内部当籤役として「C_ドンBB」、「C_赤7」、「C_BAR」及び「C_ビリー」が決定されると、その内部当籤役が持越役として持越役格納領域に格納される。具体的には、「C_ドンBB」、「C_赤7」、「C_BAR」及び「C_ビリー」が決定されたときは、持越役格納領域1のビット0〜3の対応するビットが「1」になる。
「フラグ間」とは、持越役格納領域1のビット0〜3の対応するビットが「1」である期間であり、内部当籤役として「C_ドンBB」、「C_赤7」、「C_BAR」及び「C_ビリー」が持ち越されている期間である。そして、「非フラグ間」とは、持越役格納領域1のビット0〜3が「0」である期間であり、内部当籤役として「C_ドンBB」、「C_赤7」、「C_BAR」及び「C_ビリー」が持ち越されていない期間である。
但し、本実施形態では、内部当籤役として「C_ドンBB」、「C_赤7」、「C_BAR」及び「C_ビリー」が決定されたゲームは、「フラグ間」及び「非フラグ間」には含めず、「フラグ成立」とする。
図71に示すART抽籤テーブル(その1)は、第1抽籤テーブル種別の値として「0」が割り当てられている。第1抽籤テーブル種別は、後述の一般中ストック時のテーブ番号決定テーブル(図79参照)を参照して、テーブル番号を決定する際に用いられる。
図71に示すように、ART抽籤テーブル(その1)を参照してART抽籤を行う場合は、抽籤結果の値が「0(はずれ)」になる確率が高い。例えば、抽籤フラグA−1が「7(強氷)」や「9(強チェリー)」であっても、抽籤結果の値は、必ず「0(はずれ)」になる。
図72は、ART抽籤テーブル(その2)を示す。このART抽籤テーブル(その2)は、第1抽籤テーブル種別の値として「1」が割り当てられており、サブ遊技状態が「チャンスゾーン(CZ)」であって、「設定1」、且つ、「非フラグ間」の場合に参照される。
ART抽籤テーブル(その2)を参照してART抽籤を行う場合は、図71に示すART抽籤テーブル(その1)を参照してART抽籤を行う場合よりも、抽籤結果の値として「1(B_ART当籤)」又は「2(D_ART当籤)」が決定される確率が高くなる。すなわち、チャンスゾーン中は、一般状態よりもARTに当籤する確率が高くなる。
例えば、抽籤フラグA−1が「6(弱氷)」や「7(強氷)」であった場合は、抽籤結果の値として「1(B_ART当籤)」が決定されるよりも「2(D_ART当籤)」が決定される確率が高い。図72に示すように、抽籤フラグA−1が「6(弱氷)」であった場合は、約1/3の確率で抽籤結果の値として「2(D_ART当籤)」が決定される。また、抽籤フラグA−1が「7(強氷)」であった場合は、約2/3の確率で抽籤結果の値として「2(D_ART当籤)」が決定される。一方、抽籤フラグA−1が「6(弱氷)」又は「7(強氷)」であった場合は、抽籤結果の値として「1(B_ART当籤)」が決定されない。
一方、抽籤フラグA−1が「8(弱チェリー)」や「9(強チェリー)」であった場合は、抽籤結果の値として「2(D_ART当籤)」が決定されるよりも「1(B_ART当籤)」が決定される確率が高い。図72に示すように、抽籤フラグA−1が「8(弱チェリー)」であった場合は、約1/4の確率で抽籤結果の値として「1(B_ART当籤)」が決定される。また、抽籤フラグA−1が「9(強チェリー)」であった場合は、1/2の確率で抽籤結果の値として「1(B_ART当籤)」が決定される。一方、抽籤フラグA−1が「8(弱チェリー)」又は「9(強チェリー)」であった場合は、抽籤結果の値として「2(D_ART当籤)」が決定されない。
弱氷(小役・リプレイデータポインタ「10」)や強氷(小役・リプレイデータポインタ「11」)に係る内部当籤役は、本発明に係る「第1特別役」の一具体例を示すものである。また、弱チェリー(小役・リプレイデータポインタ「12」)や強チェリー(小役・リプレイデータポインタ「13」,「14」)に係る内部当籤役は、本発明に係る「第2特別役」の一具体例を示すものである。さらに、「D_ART」は、本発明に係る「第1アシスト状態」の一具体例を示すものであり、「B_ART」は、本発明に係る「第2アシスト状態」の一具体例を示すものである。
したがって、「非ART」中に内部当籤役として「第1特別役」が決定された場合は、そのゲームのART抽籤において、第2アシスト状態よりも第1アシスト状態が当籤する確率が高い。一方、「非ART」中に内部当籤役として「第2特別役」が決定された場合は、そのゲームのART抽籤において、第1アシスト状態よりも第2アシスト状態が当籤する確率が高い。
図73は、ART抽籤テーブル(その3)を示す。このART抽籤テーブル(その3)は、第1抽籤テーブル種別の値として「2」が割り当てられており、「ベースART情報あり」であって、「設定1」、且つ、「非フラグ間」の場合に参照される。
ここで、「ベースART情報」について説明する。「ベースART情報」は、次に開始又は復帰するARTがある場合に、後述するサブ格納領域(図136参照)に格納される情報である。
本実施形態では、各種ARTに当籤してから一又は複数の前兆ゲームを経て、当籤したARTが開始される。したがって、一般状態及びチャンスゾーンで行われる一又は複数の前兆ゲーム中は、「ベースART情報あり」と判別される。具体的には、後述するサブ格納領域(図136参照)の「ARTストック領域A」又は「ARTストック領域B」に「D_ART」又は「B_ART」の当籤情報が格納されていれば、「ベースART情報あり」になる。
図73に示すように、ART抽籤テーブル(その3)を参照してART抽籤を行う場合は、抽籤結果の値として「7(G_ART当籤)」が決定されることがある。例えば、抽籤フラグA−1が「7(強氷)」や「9(強チェリー)」である場合は、約1/3の確率で抽籤結果の値として「7(G_ART当籤)」が決定される。
図74は、ART抽籤テーブル(その4)を示す。このART抽籤テーブル(その4)は、第1抽籤テーブル種別の値として「3」が割り当てられており、「一般状態」であって、「設定1」、且つ、「フラグ成立」の場合に参照される。図74に示すように、ART抽籤テーブル(その4)を参照してART抽籤を行う場合は、抽籤結果の値が「0(はずれ)」になる確率が高い。
図75は、ART抽籤テーブル(その5)を示す。このART抽籤テーブル(その5)は、第1抽籤テーブル種別の値として「4」が割り当てられており、「チャンスゾーン(CZ)」であって、「設定1」、且つ、「フラグ成立」の場合に参照される。図75に示すように、ART抽籤テーブル(その5)を参照してART抽籤を行う場合は、図74に示すART抽籤テーブル(その4)を参照してART抽籤を行う場合よりも、抽籤結果の値として「1(B_ART当籤)」又は「2(D_ART当籤)」が決定される確率が高くなる。
図76は、ART抽籤テーブル(その6)を示す。このART抽籤テーブル(その6)は、第1抽籤テーブル種別の値として「5」が割り当てられており、「ベースART情報あり」であって、「設定1」、且つ、「フラグ成立」の場合に参照される。図76に示すように、ART抽籤テーブル(その3)を参照してART抽籤を行う場合は、抽籤結果の値として「7(G_ART当籤)」が決定されることがある。
本実施形態では、「フラグ間」は、ART抽籤を行わない。これにより、「フラグ間」において、故意にボーナスの作動に係る図柄の組合せを停止表示させずに、通常状態(RT0遊技状態又はRT1遊技状態)よりも再遊技に係る内部当籤役が決定され易いRT3遊技状態を続けても、ARTに当籤することは無い。
但し、内部当籤役として「C_ドンBB」、「C_赤7」、「C_BAR」及び「C_ビリー」が決定されたゲーム、つまり、「フラグ成立」のゲームでは、ART抽籤を行う。「フラグ成立」においては、ボーナスに係る内部当籤役と同時に、当籤確率の低い小役が内部当籤役として決定する場合がある。そして、当籤確率の低い小役が内部当籤役として決定した場合は、ARTに当籤する確率が高くなる。
そのため、当籤確率の低い小役が内部当籤役として決定する場合がある「フラグ成立」のゲームでは、ART抽籤を行う。そして、本実施形態では、「フラグ成立」の場合に参照するART抽籤テーブルを、「非フラグ間」の場合に参照されるART抽籤テーブルとは別に設けている。
[一般及びCZ中ARTストック領域振り分け抽籤テーブル]
次に、図77及び図78を参照して、一般及びCZ中ARTストック領域振り分け抽籤テーブルについて説明する。
一般及びCZ中ARTストック領域振り分け抽籤テーブルは、非ART中、且つ、非ボーナス中のART抽籤において、「D_ART」又は「B_ART」が当籤し、その情報を格納するストック領域を決定する場合に参照される。
一般及びCZ中ARTストック領域振り分け抽籤テーブルは、ARTストック領域に対応する抽籤結果の値(「0」又は「1」)と、抽籤フラグA−1に応じて設定された抽籤値との対応関係を示す。
図77及び図78に示す一般及びCZ中ARTストック領域振り分け抽籤テーブルを用いたストック領域の振り分けでは、まず、予め定められた数値の範囲(本実施形態では、0〜32767、乱数分母=32768)から抽出される乱数値を、抽籤結果の値毎に規定された抽籤値で順次減算する。次いで、減算の結果が負になったか否か(いわゆる「桁かり」が生じたか否か)の判定を行う。そして、減算結果が負になった(「桁かり」が生じた)場合、その際の抽籤結果が当籤したことになる。なお、上述したストック領域の振り分けは、後述のART抽籤処理(図167参照)において行われる。
図77は、一般及びCZ中ARTストック領域振り分け抽籤テーブル(その1)を示す。この一般及びCZ中ARTストック領域振り分け抽籤テーブル(その1)は、「B_ART」が当籤したときに参照される。図77に示すように、一般及びCZ中のART抽籤によって、「B_ART」が当籤した場合は、必ず抽籤結果の値として「0(ARTストック領域A)」が決定される。
図78は、一般及びCZ中ARTストック領域振り分け抽籤テーブル(その2)を示す。この一般及びCZ中ARTストック領域振り分け抽籤テーブル(その2)は、「D_ART」が当籤したときに参照される。図78に示すように、一般及びCZ中のART抽籤によって、「D_ART」が当籤した場合は、必ず抽籤結果の値として「0(ARTストック領域A)」が決定される。
サブ格納領域には、ARTストック領域Aと、ARTストック領域Bが設けられている。ARTストック領域Aは、「ART」に当籤したことを表示する(報知する)予定の「D_ART」又は「B_ART」の当籤情報が格納される。ARTストック領域Bは、ARTに当籤したことを隠す(報知しない)予定の「D_ART」又は「B_ART」の当籤情報が格納される。
一般及びCZ中のART抽籤によって、「D_ART」又は「B_ART」が当籤する場合は、サブ格納領域におけるARTストック領域にARTの当籤情報が格納されていない。本実施の形態では、サブ格納領域におけるARTストック領域にARTの当籤情報が格納されていない状態でARTに当籤することを「ARTの初当り」という。
本実施の形態において、「ARTの初当り」の場合は、「D_ART」及び「B_ART」の何れが当籤しても、サブ格納領域におけるARTストック領域Aに格納される。すなわち、「ARTの初当り」の場合は、「D_ART」又は「B_ART」に当籤したことを必ず表示する(報知する)。
本実施形態では、「ARTの初当り」において「D_ART」が当籤した場合は、「D_ART」に対応するシンボル(例えば、「ドンちゃん」)を液晶表示装置11に表示する。一方、「ARTの初当り」において「B_ART」が当籤した場合は、「B_ART」に対応するシンボル(例えば、「ビリー」)を液晶表示装置11に表示する。また、「ARTの初当り」において「D_ART」と「B_ART」が重複して当籤した場合は、「D_ART」に対応するシンボルと「B_ART」に対応するシンボルを同時に液晶表示装置11に表示する。
「D_ART」や「B_ART」に対応するシンボルの表示は、例えば、「D_ART」や「B_ART」に当籤した遊技(ゲーム)において行われる。しかし、「D_ART」や「B_ART」に対応するシンボルの表示は、「D_ART」や「B_ART」の当籤に起因するタイミングで行えばよい。本実施形態では、「D_ART」や「B_ART」の当籤に起因するタイミングを、「D_ART」や「B_ART」に当籤した遊技(ゲーム)から所定回数(数回)の遊技(ゲーム)以内とする。
このように、本実施形態では、当籤した「ART」に対応するシンボルを液晶表示装置11に表示するため、当籤した「ART」び種別を遊技者に認識させることができる。これにより、遊技者は、その後に実行される「ART」の種別を意識することができ、「ART」の実行時(開始時)に、その「ART」の種別が判らなくて遊技性が曖昧になることは無い。
また、本実施形態のパチスロ1は、「D_ART」と「B_ART」が重複して当籤することが可能な構成である。これにより、2種類の「ART」の関連性が高まり、遊技の興趣を高めることができる。さらに、「D_ART」と「B_ART」が重複して当籤した場合に、「D_ART」に対応するシンボルと「B_ART」に対応するシンボルを同時に表示するため、「D_ART」と「B_ART」が重複して当籤したことを明確に報知することができる。
[一般及びCZ中ストック時のテーブル番号決定テーブル]
次に、図79を参照して、一般及びCZ中ストック時のテーブル番号決定テーブルについて説明する。
一般及びCZ中ストック時のテーブル番号決定テーブルは、非ART中、且つ、非ボーナス中のART抽籤において、「D_ART」又は「B_ART」が当籤し、当籤情報の一部であるテーブル番号を決定する場合に参照される。
一般及びCZ中ストック時のテーブル番号決定テーブルは、第1抽籤テーブル種別の値(「0」〜「5」)と、抽籤フラグA−1に応じて設定されたテーブル番号を規定する。図79に示すように、一般及びCZ中ストック時のテーブル番号決定テーブルを参照した場合は、テーブル番号として、必ず「0」が決定される。
[確定役時ART抽籤テーブル]
次に、図80〜図84を参照して、確定役時ART抽籤テーブルについて説明する。
確定役時ART抽籤テーブルは、確定役時のART抽籤を行う場合に参照される。この確定役時ART抽籤テーブルは、ARTの当籤内容に対応する抽籤結果の値(「0」〜「12」)と、抽籤フラグA−2に応じて設定された抽籤値との対応関係を示す。
本実施形態における「確定役時」とは、何らかのARTに必ず当籤する内部当籤役が決定されたゲームのことを示す。したがって、確定役時ART抽籤テーブルを用いてART抽籤が行われる場合は、抽籤結果の値として「0(はずれ)」以外の値が決定される。
確定役時ART抽籤テーブルを用いたART抽籤では、まず、予め定められた数値の範囲(本実施形態では、0〜32767、乱数分母=32768)から抽出される乱数値を、抽籤結果の値毎に規定された抽籤値で順次減算する。次いで、減算の結果が負になったか否か(いわゆる「桁かり」が生じたか否か)の判定を行う。そして、減算結果が負になった(「桁かり」が生じた)場合、その際の抽籤結果が当籤したことになる。
図80は、確定役時ART抽籤テーブル(その1)を示す。確定役時ART抽籤テーブル(その1)は、第2抽籤テーブル種別の値として「0」が割り当てられている。第2抽籤テーブル種別は、後述の確定役時ストック時のテーブル番号決定テーブル(図85参照)を参照して、テーブル番号を決定する際に用いられる。
確定役時ART抽籤テーブル(その1)は、サブ遊技状態が「一般状態」である場合に参照される。確定役時ART抽籤テーブル(その1)を参照してART抽籤を行う場合に、例えば、抽籤フラグA−2が「2(ビリーボーナス)」であれば、抽籤結果の値として、「1(B_ART当籤)」が必ず決定される。
図81は、確定役時ART抽籤テーブル(その2)を示す。この確定役時ART抽籤テーブル(その2)は、第2抽籤テーブル種別の値として「1」が割り当てられており、サブ遊技状態が「チャンスゾーン(CZ)」である場合に参照される。確定役時ART抽籤テーブル(その2)を参照してART抽籤を行う場合に、例えば、抽籤フラグA−2が「2(ビリーボーナス)」であれば、抽籤結果の値として、「4(B_ART&G_ART当籤)」が必ず決定される。
図82は、確定役時ART抽籤テーブル(その3)を示す。この確定役時ART抽籤テーブル(その3)は、第2抽籤テーブル種別の値として「2」が割り当てられており、サブ遊技状態が「一般状態」又は「チャンスゾーン(CZ)」であって、「ART前兆中」である場合に参照される。ここで、「ART前兆中」とは、「ART」が当籤してから、抽籤により決定されたART前兆ゲーム数のゲームを消化するまでの期間である。
確定役時ART抽籤テーブル(その3)を参照してART抽籤を行う場合に、例えば、抽籤フラグA−2が「2(ビリーボーナス)」であれば、抽籤結果の値として、「7(G_ART当籤)」が必ず決定される。
図83は、確定役時ART抽籤テーブル(その4)を示す。この確定役時ART抽籤テーブル(その4)は、第2抽籤テーブル種別の値として「3」が割り当てられており、サブ遊技状態が「ART」である場合と、サブ遊技状態が「一般状態」又は「チャンスゾーン」であって「ART準備中」である場合に参照される。ここで、「ART準備中」とは、「ART前兆中」が終了してから「ART」が開始されるまでの間の一又は複数のゲーム間を示す。
例えば、「ART前兆中」が終了した状態において、RT遊技状態がRT0遊技状態又はRT1遊技状態であった場合は、「ART」を開始するために、RT遊技状態をRT2遊技状態へ移行させる必要がある。そのため、「ART前兆中」が終了したときにRT遊技状態がRT0遊技状態又はRT1遊技状態であった場合は、「ART準備中」として、一又は複数のゲームを消化しながら、「RT2移行リプ」を停止表示させ、RT遊技状態をRT2遊技状態へ移行する。
なお、本発明の遊技機としては、「ART前兆中」の終了後、「ART準備中」を介さずに「ART」を開始するように構成してもよい。その場合は、「ART前兆中」に「RT2移行リプ」を停止表示させるための停止順序を報知して、RT遊技状態を必ずRT2遊技状態へ移行させる。「ART準備中」が省略される。
確定役時ART抽籤テーブル(その4)を参照してART抽籤を行う場合に、例えば、抽籤フラグA−2が「2(ビリーボーナス)」であれば、抽籤結果の値として、「7(G_ART当籤)」が必ず決定される。
図84は、確定役時ART抽籤テーブル(その5)を示す。この確定役時ART抽籤テーブル(その5)は、第2抽籤テーブル種別の値として「4」が割り当てられており、サブ遊技状態が「ART」であって「バイキングラッシュ(VR)」が実行されている場合に参照される。確定役時ART抽籤テーブル(その5)を参照してART抽籤を行う場合に、例えば、抽籤フラグA−2が「1(フリーズ+ドン)」であれば、抽籤結果の値として、「12(B_ART&D_ART&G_ART当籤&VR当籤)」が必ず決定される。
本実施形態では、抽籤結果の値として、「12(B_ART&D_ART&G_ART当籤&VR当籤)」が決定される場合は、遊技ロックが決定されている。そして、決定された遊技ロックが発生すると、液晶表示装置11には、「B_ART」に対応するシンボルと、「D_ART」に対応するシンボルと、「G_ART」に対応するシンボルと、「VR」に対応するシンボルが同時に表示される。これにより、遊技者は、「B_ART」、「D_ART」、「G_ART」及び「VR」が重複して当籤したことを認識することができる。
[確定役時ストック時のテーブル番号決定テーブル]
次に、図85を参照して、確定役時ストック時のテーブル番号決定テーブルについて説明する。
確定役時ストック時のテーブル番号決定テーブルは、「確定役時」のART抽籤において、各種「ART」が当籤し、当籤情報の一部であるテーブル番号を決定する場合に参照される。
確定役時ストック時のテーブル番号決定テーブルは、第2抽籤テーブル種別の値(「0」〜「4」)と、抽籤フラグA−2に応じて設定されたテーブル番号を規定する。図85に示すように、抽籤フラグA−2の値が「2(ビリーボーナス)」であり、第2テーブル種別の値が「4(VR中)」の場合は、テーブル番号として、「1」が決定される。また、抽籤フラグA−2の値が「2(ビリーボーナス)」であり、ART抽籤テーブル種別の値が「0(一般中)」の場合は、テーブル番号として、「3」が決定される。
[B_ART中ART抽籤テーブル]
次に、図86〜図91を参照して、B_ART中ART抽籤テーブルについて説明する。
B_ART中ART抽籤テーブルは、「B_ART」中のART抽籤を行う場合に参照される。このB_ART中ART抽籤テーブルは、ARTの当籤内容に対応する抽籤結果の値(「0」〜「8」及び「13」〜「16」)と、抽籤フラグA−3に応じて設定された抽籤値との対応関係を示す。
B_ART中ART抽籤テーブルを参照するART抽籤では、まず、予め定められた数値の範囲(本実施形態では、0〜32767、乱数分母=32768)から抽出される乱数値を、抽籤結果の値毎に規定された抽籤値で順次減算する。次いで、減算の結果が負になったか否か(いわゆる「桁かり」が生じたか否か)の判定を行う。そして、減算結果が負になった(「桁かり」が生じた)場合、その際の抽籤結果が当籤したことになる。
図86は、B_ART中ART抽籤テーブル(その1)を示す。B_ART中ART抽籤テーブル(その1)は、第3抽籤テーブル種別の値として「0」が割り当てられている。第3抽籤テーブル種別は、後述のB_ART中、D_ART中ストック時のテーブル番号決定テーブル(図98参照)を参照して、テーブル番号を決定する際に用いられる。
B_ART中ART抽籤テーブル(その1)は、「設定1」、「ARTモード0〜1」、且つ、「非フラグ間」であって、「ART開始G数を決定したゲーム」又はARTゲーム数が「ラスト(残り)5Gより多い」場合に参照される。
本実施形態では、サブ遊技状態が「B_ART」又は「D_ART」である場合において、4つの「ARTモード」を設けている。すなわち、「ARTモード0」、「ARTモード1」、「ARTモード2」及び「ARTモード3」を設けている。B_ART中ART抽籤テーブルは、それぞれの「ARTモード」に応じて設けられている。その結果、同じ「B_ART」中であっても「ARTモード」が異なることにより、例えば、「G_ART」に当籤する確率を異ならせることができる。
また、「ART開始G(ゲーム)数を決定したゲーム」は、「ART」が開始されるゲームのことである。本実施形態では、「ART」が開始されるゲームにおいて、ART開始G数を決定し、決定したART開始G数をARTゲーム数カウンタにセットする。そのため、ARTゲーム数カウンタの減算は、ART開始G数を決定したゲームの次のゲームから開始される。したがって、本実施形態では、「B_ART」が開始されるゲームである「ART開始G数を決定したゲーム」において参照するB_ART中ART抽籤テーブルを規定している。
図87は、B_ART中ART抽籤テーブル(その2)を示す。B_ART中ART抽籤テーブル(その2)は、第3抽籤テーブル種別の値として「1」が割り当てられている。このB_ART中ART抽籤テーブル(その2)は、「設定1」、「ARTモード2」、且つ、「非フラグ間」であって、「ART開始G数を決定したゲーム」又はARTゲーム数が「ラスト(残り)5Gより多い」場合に参照される。
図88は、B_ART中ART抽籤テーブル(その3)を示す。B_ART中ART抽籤テーブル(その3)は、第3抽籤テーブル種別の値として「2」が割り当てられている。このB_ART中ART抽籤テーブル(その3)は、「設定1」、「ARTモード3」、且つ、「非フラグ間」であって、「ART開始G数を決定したゲーム」又はARTゲーム数が「ラスト(残り)5Gより多い」場合に参照される。
図89は、B_ART中ART抽籤テーブル(その4)を示す。B_ART中ART抽籤テーブル(その4)は、第3抽籤テーブル種別の値として「3」が割り当てられている。このB_ART中ART抽籤テーブル(その4)は、「設定1」、「ARTモード0〜3」、且つ、「非フラグ間」であって、ARTゲーム数が「ラスト(残り)5G以下」である場合に参照される。
本実施形態では、「B_ART」のARTゲーム数が「ラスト(残り)5G以下」になると、「ARTモード」が異なっていても、共通のB_ART中ART抽籤テーブルを参照する。そして、本実施形態では、「B_ART」のARTゲーム数が「ラスト(残り)5G以下」になると、ARTゲーム数が「ラスト(残り)5Gより多い」場合よりも、「ART」に当籤する確率を低くしている。
これにより、「B_ART」のARTゲーム数が「ラスト(残り)5G以下」において、この「B_ART」が終了した後に、次の「ART」が開始されるか否かを報知する連続演出を行う場合に、その連続演出の途中で「ART」に当籤する確率を低くすることができる。その結果、「B_ART」中の連続演出の途中で「ART」の当籤を報知する機会が少なくなり、違和感のある連続演出が実行されないようにすることができる。
図90は、B_ART中ART抽籤テーブル(その5)を示す。B_ART中ART抽籤テーブル(その5)は、第3抽籤テーブル種別の値として「4」が割り当てられている。このB_ART中ART抽籤テーブル(その5)は、「設定1」、「ARTモード0〜3」、且つ、「フラグ成立(BB,RB成立)」であって、「ART開始G数を決定したゲーム」又はARTゲーム数が「ラスト(残り)5Gより多い」場合に参照される。
図91は、B_ART中ART抽籤テーブル(その6)を示す。B_ART中ART抽籤テーブル(その6)は、第3抽籤テーブル種別の値として「5」が割り当てられている。このB_ART中ART抽籤テーブル(その6)は、「設定1」、「ARTモード0〜3」、且つ、「フラグ成立(BB,RB成立)」であって、ARTゲーム数が「ラスト(残り)5G以下」である場合に参照される。
図86〜図91に示すように、B_ART中ART抽籤テーブルを用いてART抽籤を行う場合に、抽籤フラグA−3が「6(弱氷)」や「7(強氷)」であれば、抽籤結果の値として「7(G_ART当籤)」が決定される可能性がある。例えば、図86に示すB_ART中ART抽籤テーブル(その1)を参照する場合に、抽籤フラグA−3が「7(強氷)」であれば、1/2の確率で抽籤結果の値として「7(G_ART当籤)」が決定される。
弱氷(小役・リプレイデータポインタ「10」)や強氷(小役・リプレイデータポインタ「11」)に係る内部当籤役は、本発明に係る「第1特別役」の一具体例を示すものである。
したがって、第2アシスト状態である「B_ART」中に内部当籤役として「第1特別役」が決定された場合は、「第2特別役」が決定される場合よりも、そのゲームのART抽籤において、第3アシスト状態である「G_ART」に当籤する確率が高い。
また、本実施形態では、第2アシスト状態である「B_ART」中に内部当籤役として「第2特別役」が決定された場合は、「第1特別役」が決定される場合よりも、上乗せゲーム数抽籤において上乗せゲーム数が決定される確率が高い。すなわち、「B_ART」中に内部当籤役として「第2特別役」が決定された場合は、「第1特別役」が決定される場合よりも、ARTゲーム数の加算が期待される。
[D_ART中ART抽籤テーブル]
次に、図92〜図97を参照して、D_ART中ART抽籤テーブルについて説明する。
D_ART中ART抽籤テーブルは、「D_ART」中のART抽籤を行う場合に参照される。このD_ART中ART抽籤テーブルは、ARTの当籤内容に対応する抽籤結果の値(「0」〜「8」及び「13」〜「16」)と、抽籤フラグA−3に応じて設定された抽籤値との対応関係を示す。
D_ART中ART抽籤テーブルは、それぞれの「ARTモード」に応じて設けられている。その結果、同じ「D_ART」中であっても「ARTモード」が異なることにより、例えば、「G_ART」に当籤する確率を異ならせることができる。
D_ART中ART抽籤テーブルを参照するART抽籤では、まず、予め定められた数値の範囲(本実施形態では、0〜32767、乱数分母=32768)から抽出される乱数値を、抽籤結果の値毎に規定された抽籤値で順次減算する。次いで、減算の結果が負になったか否か(いわゆる「桁かり」が生じたか否か)の判定を行う。そして、減算結果が負になった(「桁かり」が生じた)場合、その際の抽籤結果が当籤したことになる。
図92は、D_ART中ART抽籤テーブル(その1)を示す。D_ART中ART抽籤テーブル(その1)は、第3抽籤テーブル種別の値として「6」が割り当てられている。このD_ART中ART抽籤テーブル(その1)は、「設定1」、「ARTモード0〜1」、且つ、「非フラグ間」であって、「ART開始G数を決定したゲーム」又はARTゲーム数が「ラスト(残り)5Gより多い」場合に参照される。
図93は、D_ART中ART抽籤テーブル(その2)を示す。D_ART中ART抽籤テーブル(その2)は、第3抽籤テーブル種別の値として「7」が割り当てられている。このD_ART中ART抽籤テーブル(その2)は、「設定1」、「ARTモード2」、且つ、「非フラグ間」であって、「ART開始G数を決定したゲーム」又はARTゲーム数が「ラスト(残り)5Gより多い」場合に参照される。
図94は、D_ART中ART抽籤テーブル(その3)を示す。D_ART中ART抽籤テーブル(その3)は、第3抽籤テーブル種別の値として「8」が割り当てられている。このD_ART中ART抽籤テーブル(その3)は、「設定1」、「ARTモード3」、且つ、「非フラグ間」であって、「ART開始G数を決定したゲーム」又はARTゲーム数が「ラスト(残り)5Gより多い」場合に参照される。
図95は、D_ART中ART抽籤テーブル(その4)を示す。D_ART中ART抽籤テーブル(その4)は、第3抽籤テーブル種別の値として「9」が割り当てられている。このD_ART中ART抽籤テーブル(その4)は、「設定1」、「ARTモード0〜3」、且つ、「非フラグ間」であって、ARTゲーム数が「ラスト(残り)5G以下」である場合に参照される。
本実施形態では、「D_ART」のARTゲーム数が「ラスト(残り)5G以下」になると、「ARTモード」が異なっていても、共通のD_ART中ART抽籤テーブルを参照する。そして、本実施形態では、「D_ART」のARTゲーム数が「ラスト(残り)5G以下」になると、ARTゲーム数が「ラスト(残り)5Gより多い」場合よりも、「ART」に当籤する確率を低くしている。その結果、「D_ART」中の連続演出の途中で「ART」の当籤を報知する機会が少なくなり、違和感のある連続演出が実行されないようにすることができる。
図96は、D_ART中ART抽籤テーブル(その5)を示す。D_ART中ART抽籤テーブル(その5)は、第3抽籤テーブル種別の値として「10」が割り当てられている。このD_ART中ART抽籤テーブル(その5)は、「設定1」、「ARTモード0〜3」、且つ、「フラグ成立(BB,RB成立)」であって、「ART開始G数を決定したゲーム」又はARTゲーム数が「ラスト(残り)5Gより多い」場合に参照される。
図97は、D_ART中ART抽籤テーブル(その6)を示す。D_ART中ART抽籤テーブル(その6)は、第3抽籤テーブル種別の値として「11」が割り当てられている。このD_ART中ART抽籤テーブル(その6)は、「設定1」、「ARTモード0〜3」、且つ、「フラグ成立(BB,RB成立)」であって、ARTゲーム数が「ラスト(残り)5G以下」である場合に参照される。
図92〜図97に示すように、D_ART中ART抽籤テーブルを用いてART抽籤を行う場合に、抽籤フラグA−3が「8(弱チェリー)」や「9(強チェリー)」であれば、抽籤結果の値として「7(G_ART当籤)」が決定される可能性がある。例えば、図92に示すD_ART中ART抽籤テーブル(その1)を参照する場合に、抽籤フラグA−3が「9(強チェリー)」であれば、1/4の確率で抽籤結果の値として「7(G_ART当籤)」が決定される。
弱チェリー(小役・リプレイデータポインタ「12」)や強チェリー(小役・リプレイデータポインタ「13」,「14」)に係る内部当籤役は、本発明に係る「第2特別役」の一具体例を示すものである。
したがって、第1アシスト状態である「D_ART」中に内部当籤役として「第2特別役」が決定された場合は、「第1特別役」が決定される場合よりも、そのゲームのART抽籤において、第3アシスト状態である「G_ART」に当籤する確率が高い。
また、本実施形態では、第1アシスト状態である「D_ART」中に内部当籤役として「第1特別役」が決定された場合は、「第2特別役」が決定される場合よりも、継続ストック抽籤において継続ストックが当籤する確率が高い。すなわち、「D_ART」中に内部当籤役として「第1特別役」が決定された場合は、「第2特別役」が決定される場合よりも、「D_ART」の次のセットの実行が期待される。
[B_ART中、D_ART中ストック時のテーブル番号決定テーブル]
次に、図98を参照して、B_ART中、D_ART中ストック時のテーブル番号決定テーブルについて説明する。
B_ART中、D_ART中ストック時のテーブル番号決定テーブルは、「B_ART」中又は「D_ART」中のART抽籤において、各種「ART」が当籤し、当籤情報の一部であるテーブル番号を決定する場合に参照される。
B_ART中、D_ART中ストック時のテーブル番号決定テーブルは、第3抽籤テーブル種別の値(「0」〜「11」)と、抽籤フラグA−3に応じて設定されたテーブル番号を規定する。図98に示すように、B_ART中、D_ART中ストック時のテーブル番号決定テーブルを参照した場合は、テーブル番号として、必ず「1」が決定される。
[G_ART中ART抽籤テーブル]
次に、図99〜図104を参照して、G_ART中ART抽籤テーブルについて説明する。
G_ART中ART抽籤テーブルは、「G_ART」中のART抽籤を行う場合に参照される。このG_ART中ART抽籤テーブルは、ARTの当籤内容に対応する抽籤結果の値(「0」〜「6」、「8」及び「16」)と、抽籤フラグA−3に応じて設定された抽籤値との対応関係を示す。
G_ART中ART抽籤テーブルを参照するART抽籤では、まず、予め定められた数値の範囲(本実施形態では、0〜32767、乱数分母=32768)から抽出される乱数値を、抽籤結果の値毎に規定された抽籤値で順次減算する。次いで、減算の結果が負になったか否か(いわゆる「桁かり」が生じたか否か)の判定を行う。そして、減算結果が負になった(「桁かり」が生じた)場合、その際の抽籤結果が当籤したことになる。
図99は、G_ART中ART抽籤テーブル(その1)を示す。このG_ART中ART抽籤テーブル(その1)は、第4抽籤テーブル種別の値として「0」が割り当てられており、「合体モード0」且つ「非フラグ間」である場合に参照される。第4抽籤テーブル種別は、後述のG_ART中、R_ART中ストック時のテーブル番号決定テーブル(図107参照)を参照して、テーブル番号を決定する際に用いられる。
本実施形態では、サブ遊技状態が「G_ART」又は「R_ART」である場合において、3つの「合体モード」を設けている。すなわち、「合体モード0」、「合体モード1」及び「合体モード2」を設けている。G_ART中ART抽籤テーブルは、それぞれの「合体モード」に応じて設けられている。その結果、同じ「G_ART」中であっても「合体モード」が異なることにより、例えば、「B_ART」や「D_ART」に当籤する確率を異ならせることができる。
図100は、G_ART中ART抽籤テーブル(その2)を示す。このG_ART中ART抽籤テーブル(その2)は、第4抽籤テーブル種別の値として「1」が割り当てられており、「合体モード1」且つ「非フラグ間」である場合に参照される。
図101は、G_ART中ART抽籤テーブル(その3)を示す。このG_ART中ART抽籤テーブル(その3)は、第4抽籤テーブル種別の値として「2」が割り当てられており、「合体モード2」且つ「非フラグ間」である場合に参照される。
図102は、G_ART中ART抽籤テーブル(その4)を示す。このG_ART中ART抽籤テーブル(その4)は、第4抽籤テーブル種別の値として「3」が割り当てられており、「合体モード0」且つ「フラグ成立(BB、RB成立)」である場合に参照される。
図103は、G_ART中ART抽籤テーブル(その5)を示す。このG_ART中ART抽籤テーブル(その5)は、第4抽籤テーブル種別の値として「4」が割り当てられており、「合体モード1」且つ「フラグ成立(BB、RB成立)」である場合に参照される。
図104は、G_ART中ART抽籤テーブル(その6)を示す。このG_ART中ART抽籤テーブル(その6)は、第4抽籤ART抽籤テーブル種別の値として「5」が割り当てられており、「合体モード2」且つ「フラグ成立(BB、RB成立)」である場合に参照される。
図99〜図104に示すように、G_ART中ART抽籤テーブルを参照してART抽籤を行う場合に、抽籤フラグA−3が「6(弱氷)」や「7(強氷)」であれば、抽籤結果の値として「2(D_ART当籤)」が決定される可能性がある。例えば、図99に示すG_ART中ART抽籤テーブル(その1)を参照する場合に、抽籤フラグA−3が「7(強氷)」であれば、32256/32768の確率で抽籤結果の値として「2(D_ART当籤)」が決定される。
弱氷(小役・リプレイデータポインタ「10」)や強氷(小役・リプレイデータポインタ「11」)に係る内部当籤役は、本発明に係る「第1特別役」の一具体例を示すものである。
したがって、第3アシスト状態である「G_ART」中に内部当籤役として「第1特別役」が決定された場合は、「第2特別役」が決定される場合よりも、そのゲームのART抽籤において、第1アシスト状態である「D_ART」に当籤する確率が高い。
また、G_ART中ART抽籤テーブルを用いてART抽籤を行う場合に、抽籤フラグA−3が「8(弱チェリー)」や「9(強チェリー)」であれば、抽籤結果の値として「1(B_ART当籤)」が決定される可能性がある。例えば、図99に示すG_ART中ART抽籤テーブル(その1)を参照する場合に、抽籤フラグA−3が「9(強チェリー)」であれば、32512/32768の確率で抽籤結果の値として「1(B_ART当籤)」が決定される。
弱チェリー(小役・リプレイデータポインタ「12」)や強チェリー(小役・リプレイデータポインタ「13」,「14」)に係る内部当籤役は、本発明に係る「第2特別役」の一具体例を示すものである。
したがって、第3アシスト状態である「G_ART」中に内部当籤役として「第2特別役」が決定された場合は、「第1特別役」が決定される場合よりも、そのゲームのART抽籤において、第2アシスト状態である「B_ART」に当籤する確率が高い。
[R_ART中ART抽籤テーブル]
次に、図105及び図106を参照して、R_ART中ART抽籤テーブルについて説明する。
R_ART中ART抽籤テーブルは、「R_ART」中のART抽籤を行う場合に参照される。このR_ART中ART抽籤テーブルは、ARTの当籤内容に対応する抽籤結果の値(「0」〜「6」、「8」及び「16」)と、抽籤フラグA−3に応じて設定された抽籤値との対応関係を示す。
R_ART中ART抽籤テーブルを参照するART抽籤では、まず、予め定められた数値の範囲(本実施形態では、0〜32767、乱数分母=32768)から抽出される乱数値を、抽籤結果の値毎に規定された抽籤値で順次減算する。次いで、減算の結果が負になったか否か(いわゆる「桁かり」が生じたか否か)の判定を行う。そして、減算結果が負になった(「桁かり」が生じた)場合、その際の抽籤結果が当籤したことになる。
図105は、R_ART中ART抽籤テーブル(その1)を示す。このR_ART中ART抽籤テーブル(その1)は、第4抽籤テーブル種別の値として「6」が割り当てられており、「非フラグ間」である場合に参照される。
図106は、R_ART中ART抽籤テーブル(その2)を示す。このR_ART中ART抽籤テーブル(その2)は、第4抽籤テーブル種別の値として「7」が割り当てられており、「フラグ成立(BB、RB成立)」である場合に参照される。
図105及び図106に示すように、R_ART中ART抽籤テーブルを参照してART抽籤を行う場合に、抽籤フラグA−3が「6(弱氷)」や「7(強氷)」であれば、抽籤結果の値として「2(D_ART当籤)」が決定される可能性がある。例えば、図105に示すG_ART中ART抽籤テーブル(その1)を参照する場合に、抽籤フラグA−3が「7(強氷)」であれば、抽籤結果の値として「2(D_ART当籤)」が必ず決定される。
弱氷(小役・リプレイデータポインタ「10」)や強氷(小役・リプレイデータポインタ「11」)に係る内部当籤役は、本発明に係る「第1特別役」の一具体例を示すものである。
したがって、「R_ART」中に内部当籤役として「第1特別役」が決定された場合は、「第2特別役」が決定される場合よりも、そのゲームのART抽籤において、第1アシスト状態である「D_ART」に当籤する確率が高い。
また、R_ART中ART抽籤テーブルを参照してART抽籤を行う場合に、抽籤フラグA−3が「8(弱チェリー)」や「9(強チェリー)」であれば、抽籤結果の値として「1(B_ART当籤)」が決定される可能性がある。例えば、図105に示すR_ART中ART抽籤テーブル(その1)を参照する場合に、抽籤フラグA−3が「9(強チェリー)」であれば、抽籤結果の値として「1(B_ART当籤)」が必ず決定される。
弱チェリー(小役・リプレイデータポインタ「12」)や強チェリー(小役・リプレイデータポインタ「13」,「14」)に係る内部当籤役は、本発明に係る「第2特別役」の一具体例を示すものである。
したがって、「R_ART」中に内部当籤役として「第2特別役」が決定された場合は、「第1特別役」が決定される場合よりも、そのゲームのART抽籤において、第2アシスト状態である「B_ART」に当籤する確率が高い。
[G_ART中、R_ART中ストック時のテーブル番号決定テーブル]
次に、図107を参照して、G_ART中、R_ART中ストック時のテーブル番号決定テーブルについて説明する。
G_ART中、R_ART中ストック時のテーブル番号決定テーブルは、「G_ART」中又は「R_ART」中のART抽籤において、各種「ART」が当籤し、当籤情報の一部であるテーブル番号を決定する場合に参照される。
G_ART中、R_ART中ストック時のテーブル番号決定テーブルは、第4抽籤テーブル種別の値(「0」〜「7」)と、抽籤フラグA−3に応じて設定されたテーブル番号を規定する。図107に示すように、G_ART中、R_ART中ストック時のテーブル番号決定テーブルを参照した場合は、テーブル番号として、必ず「1」が決定される。
[ART中ARTストック領域振り分け抽籤テーブル]
次に、図108〜図111を参照して、ART中ARTストック領域振り分け抽籤テーブルについて説明する。
ART中ARTストック領域振り分け抽籤テーブルは、各種ART中のART抽籤において、「D_ART」又は「B_ART」が当籤し、その情報を格納するストック領域を決定する場合に参照される。
ART中ARTストック領域振り分け抽籤テーブルは、ARTストック領域に対応する抽籤結果の値(「0」又は「1」)と、抽籤フラグA−3に応じて設定された抽籤値との対応関係を示す。
図108〜図111に示すART中ARTストック領域振り分け抽籤テーブルを用いたストック領域の振り分けでは、まず、予め定められた数値の範囲(本実施形態では、0〜32767、乱数分母=32768)から抽出される乱数値を、抽籤結果の値毎に規定された抽籤値で順次減算する。次いで、減算の結果が負になったか否か(いわゆる「桁かり」が生じたか否か)の判定を行う。そして、減算結果が負になった(「桁かり」が生じた)場合、その際の抽籤結果が当籤したことになる。なお、上述したストック領域の振り分けは、後述のART抽籤処理(図167参照)において行われる。
図108は、ART中ARTストック領域振り分け抽籤テーブル(その1)を示す。このART中ARTストック領域振り分け抽籤テーブル(その1)は、「C_ART中の合体モード2以外のすべてのART中」と、「準備中すべて」において「B_ART」が当籤した場合に参照される。図108に示すように、上述のART中におけるART抽籤によって、「B_ART」が当籤した場合に、抽籤フラグA−3が「6(弱氷)」であれば、抽籤結果の値として「1(ARTストック領域B)」が約1/5の確率で決定される。
図109は、ART中ARTストック領域振り分け抽籤テーブル(その2)を示す。このART中ARTストック領域振り分け抽籤テーブル(その2)は、「C_ART中の合体モード2以外のすべてのART中」と、「準備中すべて」において「D_ART」が当籤した場合に参照される。図109に示すように、上述のART中におけるART抽籤によって、「D_ART」が当籤した場合に、抽籤フラグA−3が「6(弱氷)」であれば、抽籤結果の値として「1(ARTストック領域B)」が約1/5の確率で決定される。
図110は、ART中ARTストック領域振り分け抽籤テーブル(その3)を示す。このART中ARTストック領域振り分け抽籤テーブル(その3)は、「C_ART中の合体モード2のART中(準備中は含まない)」において「B_ART」が当籤した場合に参照される。図110に示すように、上述のART中におけるART抽籤によって、「B_ART」が当籤した場合に、抽籤フラグA−3が「6(弱氷)」であれば、抽籤結果の値として「0(ARTストック領域A)」が必ず決定される。
図111は、ART中ARTストック領域振り分け抽籤テーブル(その4)を示す。このART中ARTストック領域振り分け抽籤テーブル(その4)は、「C_ART中の合体モード2のART中(準備中は含まない)」において「D_ART」が当籤した場合に参照される。図111に示すように、上述のART中におけるART抽籤によって、「D_ART」が当籤した場合に、抽籤フラグA−3が「6(弱氷)」であれば、抽籤結果の値として「0(ARTストック領域A)」が必ず決定される。
本実施形態では、「ARTストック領域A」に格納された「D_ART」又は「B_ART」の当籤情報を原則的に報知する。しかし、「ARTストック領域A」に格納された「D_ART」又は「B_ART」の当籤情報が表示(報知)されない場合もある。これは、毎ゲームにおいて行われる後述の演出抽籤処理に基づいて、「ARTストック領域A」に格納された当籤情報の表示(報知)を行うか否かが決定されるためである。なお、「ARTストック領域B」に格納された「D_ART」又は「B_ART」の当籤情報は、必ず表示(報知)されない。
[ボーナス(BB、ビリーボーナス)中ART抽籤テーブル]
次に、図112及び図113を参照して、ボーナス(BB、ビリーボーナス)中ART抽籤テーブルについて説明する。
ボーナス(BB、ビリーボーナス)中ART抽籤テーブルは、ボーナス中のART抽籤を行う場合に参照される。このボーナス(BB、ビリーボーナス)中ART抽籤テーブルは、ARTの当籤内容に対応する抽籤結果の値(「0」〜「14」)と、抽籤フラグB−1に応じて設定された抽籤値との対応関係を示す。
ボーナス(BB、ビリーボーナス)中ART抽籤テーブルを参照するART抽籤では、まず、予め定められた数値の範囲(本実施形態では、0〜32767、乱数分母=32768)から抽出される乱数値を、抽籤結果の値毎に規定された抽籤値で順次減算する。次いで、減算の結果が負になったか否か(いわゆる「桁かり」が生じたか否か)の判定を行う。そして、減算結果が負になった(「桁かり」が生じた)場合、その際の抽籤結果が当籤したことになる。
図112は、ボーナス(BB、ビリーボーナス)中ART抽籤テーブル(その1)を示す。このボーナス(BB、ビリーボーナス)中ART抽籤テーブル(その1)は、第5抽籤テーブル種別の値として「0」が割り当てられており、「ベースARTが未セット」である場合に参照される。第5抽籤テーブル種別は、後述のボーナス中ストック時のテーブル番号決定テーブル(図114参照)を参照して、テーブル番号を決定する際に用いられる。
図113は、ボーナス(BB、ビリーボーナス)中ART抽籤テーブル(その2)を示す。このボーナス(BB、ビリーボーナス)中ART抽籤テーブル(その2)は、第5抽籤テーブル種別の値として「1」が割り当てられており、「ベースARTがセット」である場合に参照される。
ここで、「ベースARTが未セット」とは、ボーナスが作動される前のサブ遊技状態が「ART」では無かったことを意味する。すなわち、「ベースARTが未セット」である場合は、ボーナスの作動が終了すると、サブ遊技状態が「一般状態」又は「チャンスゾーン」に移行する。
一方、「ベースARTがセット」とは、ボーナスが作動される前のサブ遊技状態が何れかの「ART」であったことを意味する。すなわち、「ベースARTがセット」である場合は、ボーナスの作動が終了すると、サブ遊技状態が「ART」に復帰する。なお、ボーナスの作動中は、サブ遊技状態が「ボーナス」に移行する。
具体的には、後述するサブ格納領域(図136参照)の「ART識別データ格納領域」に「0」が格納されていれば(「1」又は「2」が格納されていなければ)6、「ベースARTが未セット」と判別される。また、「ART識別データ格納領域」に「1」又は「2」が格納されていれば、「ベースARTがセット」と判別される。そして、「ART識別データ格納領域」に「1」が格納されている場合は、「ベースART」が「D_ART」であり、「ART識別データ格納領域」に「2」が格納されている場合は、「ベースART」が「B_ART」である。
[ボーナス中ストック時のテーブル番号決定テーブル]
次に、図114を参照して、ボーナス中ストック時のテーブル番号決定テーブルについて説明する。
ボーナス中ストック時のテーブル番号決定テーブルは、ボーナスが作動中のART抽籤において、各種「ART」が当籤し、当籤情報の一部であるテーブル番号を決定する場合に参照される。
ボーナス中ストック時のテーブル番号決定テーブルは、第5抽籤テーブル種別の値(「0」又は「1」)と、抽籤フラグB−1に応じて設定されたテーブル番号を規定する。図114に示すように、ボーナス中ストック時のテーブル番号決定テーブルを参照した場合に、抽籤フラグB−1の値が「2(BB_JAC)」であれば、第5抽籤テーブル種別の値が何れであっても、テーブル番号として、「3」が決定される。
[特殊ART抽籤テーブル]
次に、図115及び図116を参照して、特殊ART抽籤テーブルについて説明する。
特殊ART抽籤テーブルは、ARTの当籤内容に対応する抽籤結果の値(「0」〜「14」)と、「ベースART」の有無(セット・未セット)に応じて設定された抽籤値との対応関係を示す。
特殊ART抽籤テーブルを参照するART抽籤では、まず、予め定められた数値の範囲(本実施形態では、0〜32767、乱数分母=32768)から抽出される乱数値を、抽籤結果の値毎に規定された抽籤値で順次減算する。次いで、減算の結果が負になったか否か(いわゆる「桁かり」が生じたか否か)の判定を行う。そして、減算結果が負になった(「桁かり」が生じた)場合、その際の抽籤結果が当籤したことになる。
図115は、特殊ART抽籤テーブル(その1)を示す。この特殊ART抽籤テーブル(その1)は、第6抽籤テーブル種別の値として「0」が割り当てられており、「ボーナス完走時(ビリーボーナス中)」である場合に参照される。第6抽籤テーブル種別は、後述の特殊ART時のテーブル番号決定テーブル(図117参照)を参照して、テーブル番号を決定する際に用いられる。
ここで、「ボーナス完走時」とは、ビリーボーナスの作動(BB3遊技状態)中に、メダルの払出しが「1」枚である内部当籤役に対応する図柄の組合せを15回表示させて、ビリーボーナスが終了したときである。すなわち、メダルの払出しが「15」枚である内部当籤役に対応する図柄の組合せを表示させて、ビリーボーナスが終了した場合は、「ボーナス完走時」ではない。
図115に示すように、本実施形態では、「ボーナス完走時」である場合に、抽籤結果の値として「5(D_ART&G_ART当籤)」が必ず決定される。すなわち、「ボーナス完走時」である場合は、必ず「ART」に当籤する。
図116は、特殊ART抽籤テーブル(その2)を示す。この特殊ART抽籤テーブル(その2)は、第6抽籤テーブル種別の値として「1」が割り当てられており、「天井時」である場合に参照される。
ここで、「天井時」とは、ボーナスの終了後に所定数のゲームを消化したときである。図116に示すように、本実施形態では、「天井時」である場合に、抽籤結果の値として「6(B_ART&D_ART&G_ART当籤)」が必ず決定される。すなわち、「天井時」である場合は、必ず「ART」に当籤する。
[特殊ART時のテーブル番号決定テーブル]
次に、図117を参照して、特殊ART時のテーブル番号決定テーブルについて説明する。
特殊ART時のテーブル番号決定テーブルは、「ボーナス完走時」及び「天井時」のART抽籤において、各種「ART」が当籤し、当籤情報の一部であるテーブル番号を決定する場合に参照される。
特殊ART時のテーブル番号決定テーブルは、第6抽籤テーブル種別の値(「0」又は「1」)と、「ベースART」の有無(セット・未セット)に応じて設定されたテーブル番号を規定する。図117に示すように、特殊ART時のテーブル番号決定テーブルを参照した場合に、「ベースARTが未セット」であり、第6抽籤テーブル種別の値が「0(ボーナス完走時)」であれば、テーブル番号として、「5」が決定される。
[ART抽籤結果のストック内容判定テーブル]
次に、図118を参照して、ART抽籤結果のストック内容判定テーブルについて説明する。
ART抽籤結果のストック内容判定テーブルは、ARTの当籤内容に対応する抽籤結果の値(「0」〜「14」)と、各種「ART」及び「VR」のストック内容との対応関係を示す。
図118に示すように、いずれかのART抽籤により、抽籤結果の値として「6」が決定された場合は、「B_ART」の当籤情報と、「D_ART」の当籤情報と、「G_ART」の当籤情報が、後述するサブ格納領域(図136参照)に格納される。
[VRロック時ビリータッチ正解・不正解の抽籤テーブル]
次に、図119を参照して、VRロック時ビリータッチ正解・不正解の抽籤テーブルについて説明する。
VRロック時ビリータッチ正解・不正解の抽籤テーブルは、VRロック時にビリータッチ正解・不正解の抽籤を行う場合に参照される。
本実施形態では、各種「ART」中に、VRロック(遊技ロック9)が決定されると、「VR(バイキングラッシュ)」が当籤する(図82〜図84参照)。そして、「VR」が当籤すると、ビリータッチ正解・不正解の抽籤を行って、キャラクタ(ビリー)装飾部22L,22Rに対するタッチの正解・不正解を決定する。
その後、VRロック(遊技ロック9)を実行し、キャラクタ装飾部22L,22Rの何れかを選択してタッチするように遊技者に報知する。そして、遊技者がタッチしたキャラクタ装飾部が正解であった場合に、「VR」が開始される。この「VR」を開始するか否かを決定する演出は、本発明に係る二者択一演出導入演出の一具体例を示すものである。
VRロック時ビリータッチ正解・不正解の抽籤テーブルは、キャラクタ装飾部22L,22Rに対するタッチの正解・不正解に対応する抽籤結果の値(「0」〜「6」)と、サブ遊技状態に応じて設定された抽籤値との対応関係を示す。
VRロック時ビリータッチ正解・不正解の抽籤テーブルを参照するビリータッチ正解・不正解の抽籤では、まず、予め定められた数値の範囲(本実施形態では、0〜32767、乱数分母=32768)から抽出される乱数値を、抽籤結果の値毎に規定された抽籤値で順次減算する。次いで、減算の結果が負になったか否か(いわゆる「桁かり」が生じたか否か)の判定を行う。そして、減算結果が負になった(「桁かり」が生じた)場合、その際の抽籤結果が当籤したことになる。
VRロック時ビリータッチ正解・不正解の抽籤テーブルにおいて、抽籤結果の値が「0」に対応する内容は、キャラクタ装飾部22R(右)へのタッチが正解であり、キャラクタ装飾部22L,22Rに対するタッチが無い場合を正解にする。また、抽籤結果の値が「1」に対応する内容は、キャラクタ装飾部22R(右)へのタッチが正解であり、キャラクタ装飾部22L,22Rに対するタッチが無い場合を不正解にする。
抽籤結果の値が「2」に対応する内容は、キャラクタ装飾部22L(左)へのタッチが正解であり、キャラクタ装飾部22L,22Rに対するタッチが無い場合を正解にする。また、抽籤結果の値が「3」に対応する内容は、キャラクタ装飾部22L(左)へのタッチが正解であり、キャラクタ装飾部22L,22Rに対するタッチが無い場合を不正解にする。
さらに、抽籤結果の値が「4」に対応する内容は、キャラクタ装飾部22L,22Rの何れにタッチしても(両方)正解であり、キャラクタ装飾部22L,22Rに対するタッチが無くても正解にする。また、抽籤結果の値が「5」に対応する内容は、キャラクタ装飾部22L,22Rの何れにタッチしても(両方)不正解であり、キャラクタ装飾部22L,22Rに対するタッチが無くても不正解にする。
なお、本実施形態では、抽籤結果の値として「5」が決定されないようにしている。つまり、VRロック(遊技ロック9)が実行される場合は、キャラクタ装飾部22L,22Rのうちの少なくとも何れか一方へのタッチが正解となる。
図119に示すように、ビリータッチ正解・不正解の抽籤を行う場合のサブ遊技状態が、「一般中(ART終了時のゲーム)」、「B_ART」又は「D_ART」である場合は、抽籤結果の値として「0」〜「3」の何れかが当籤する。そして、抽籤結果の値「0」〜「3」のそれぞれの当籤確率は、8192/32768(1/4)である。
したがって、「一般中(ART終了時のゲーム)」、「B_ART」又は「D_ART」において、VRロック(遊技ロック9)が実行された場合に、キャラクタ装飾部22L,22Rの何れか一方をタッチすれば、1/2の確率で正解となる。また、キャラクタ装飾部22L,22Rの何れもタッチしない(演出に参加しない)場合であっても、1/2の確率で正解となる。
一方、ビリータッチ正解・不正解の抽籤を行う場合のサブ遊技状態が、「G_ART」、「R_ART」又は「VR」である場合は、抽籤結果の値として「4」が必ず当籤する。すなわち、「G_ART」、「R_ART」又は「VR」において、VRロック(遊技ロック9)が実行された場合は、必ず「VR(バイキングラッシュ)」が開始される。
[VR中ビリータッチ抽籤テーブル]
次に、図120を参照して、VR中ビリータッチ抽籤テーブルについて説明する。
VR中ビリータッチ抽籤テーブルは、「VR(バイキングラッシュ)」中にビリータッチ正解・不正解の抽籤を行う場合に参照される。VR中ビリータッチ抽籤テーブルは、キャラクタ装飾部22L,22Rに対するタッチの正解・不正解に対応する抽籤結果の値(「0」〜「6」)と、「抽籤フラグA−3」又は「成立したボーナスの種類」に応じて設定された抽籤値との対応関係を示す。
VR中ビリータッチ抽籤テーブルを参照するビリータッチ正解・不正解の抽籤では、まず、予め定められた数値の範囲(本実施形態では、0〜32767、乱数分母=32768)から抽出される乱数値を、抽籤結果の値毎に規定された抽籤値で順次減算する。次いで、減算の結果が負になったか否か(いわゆる「桁かり」が生じたか否か)の判定を行う。そして、減算結果が負になった(「桁かり」が生じた)場合、その際の抽籤結果が当籤したことになる。
図120は、VR中ビリータッチ抽籤テーブル(その1)を示す。このVR中ビリータッチ抽籤テーブル(その1)は、「非フラグ間」である場合に参照される。図120に示すように、VR中ビリータッチ抽籤テーブル(その1)を参照する際に、抽籤フラグA−3の値が「1」〜「5」である場合は、キャラクタ装飾部22L,22Rの何れか一方をタッチすれば、1/2の確率で正解となる。また、キャラクタ装飾部22L,22Rの何れもタッチしない(演出に参加しない)場合であっても、1/2の確率で正解となる。
図121は、VR中ビリータッチ抽籤テーブル(その2)を示す。このVR中ビリータッチ抽籤テーブル(その2)は、「バイキングラッシュエクストラ中」、且つ、「非フラグ間」である場合に参照される。VR中ビリータッチ抽籤テーブル(その2)を参照する際に、抽籤フラグA−3の値が「1」〜「5」であれば、キャラクタ装飾部22L,22Rの何れか一方をタッチする場合であっても、何れにもタッチしない場合であっても1/2の確率で正解となる。
図122は、VR中ビリータッチ抽籤テーブル(その3)を示す。このVR中ビリータッチ抽籤テーブル(その3)は、「ボーナス成立時」である場合に参照される。図123は、VR中ビリータッチ抽籤テーブル(その4)を示す。このVR中ビリータッチ抽籤テーブル(その4)は、「バイキングラッシュエクストラ中」、且つ、「ボーナス成立時」である場合に参照される。
図122及び図123に示すように、VR中にボーナスが成立した場合は、ビリータッチ抽籤における抽籤結果の値として「4」が必ず当籤する。すなわち、キャラクタ装飾部22L,22Rの何れか一方をタッチする場合であっても、何れにもタッチしない場合であっても必ず正解となる。
[ART前兆ゲーム数抽籤テーブル]
次に、図124〜図126を参照して、ART前兆ゲーム数抽籤テーブルについて説明する。
ART前兆ゲーム数抽籤テーブルは、非ART中又は非ボーナス中に「ART前兆ゲーム数」を決定する場合に参照される。このART前兆ゲーム数抽籤テーブルは、前兆ゲーム数と、ストックART種別に応じて設定された抽籤値との対応関係を示す。ここで、「ストックART種別」とは、サブ格納領域に格納されている「ART」の当籤情報のうち、次に開始する「ART」の種別のことである。
本実施の形態では、「初当り」で「D_ART」又は「B_ART」が決定されることが多い。この場合は、「ストックART種別」における「D_ART」の欄や「B_ART」の欄が参照される。
なお、「ストックART種別」における「G_ART&R_ART」の欄は、「初当り」で「D_ART」又は/及び「B_ART」と、「G_ART」又は/及び「R_ART」が同時に当籤した場合に参照される。このとき、ART前兆ゲーム数の遊技が消化され他後、ART開始時(開始ゲーム又は開始後1ゲーム目)に「G_ART」又は「R_ART」が開始される。
ART前兆ゲーム数抽籤テーブルを参照するART前兆ゲーム数抽籤では、まず、予め定められた数値の範囲(本実施形態では、0〜32767、乱数分母=32768)から抽出される乱数値を、抽籤結果の値毎に規定された抽籤値で順次減算する。次いで、減算の結果が負になったか否か(いわゆる「桁かり」が生じたか否か)の判定を行う。そして、減算結果が負になった(「桁かり」が生じた)場合、その際の抽籤結果が当籤したことになる。
図124は、ART前兆ゲーム数抽籤テーブル(その1)を示す。このART前兆ゲーム数抽籤テーブル(その1)は、サブ遊技状態が「一般状態」である場合に参照される。図125は、ART前兆ゲーム数抽籤テーブル(その2)を示す。このART前兆ゲーム数抽籤テーブル(その2)は、サブ遊技状態が「CZ(チャンスゾーン)」である場合に参照される。
図126は、ART前兆ゲーム数抽籤テーブル(その3)を示す。このART前兆ゲーム数抽籤テーブル(その3)は、サブ遊技状態が「一般状態」又は「CZ(チャンスゾーン)」であって、「ボーナス終了時」である場合に参照される。
[ART中前兆ゲーム数抽籤テーブル]
次に、図127〜図129を参照して、ART中前兆ゲーム数抽籤テーブルについて説明する。
ART中前兆ゲーム数抽籤テーブルは、ART中に「合体前兆ゲーム数」又は「VR前兆ゲーム数」を決定する場合に参照される。このART中前兆ゲーム数抽籤テーブルは、前兆ゲーム数と、各種サブ遊技状態への移行時に応じて設定された抽籤値との対応関係を示す。
ART中前兆ゲーム数抽籤テーブルを参照する前兆ゲーム数抽籤では、まず、予め定められた数値の範囲(本実施形態では、0〜32767、乱数分母=32768)から抽出される乱数値を、抽籤結果の値毎に規定された抽籤値で順次減算する。次いで、減算の結果が負になったか否か(いわゆる「桁かり」が生じたか否か)の判定を行う。そして、減算結果が負になった(「桁かり」が生じた)場合、その際の抽籤結果が当籤したことになる。
図127は、ART中前兆ゲーム数抽籤テーブル(その1)を示す。このART中前兆ゲーム数抽籤テーブル(その1)は、「ART開始G数決定時」又は「ART残りゲーム数11G以上(レバー操作前)」又は「G_ART、R_ART中」である場合に参照される。
図128は、ART中前兆ゲーム数抽籤テーブル(その2)を示す。このART中前兆ゲーム数抽籤テーブル(その2)は、「ART残りゲーム数7G以上10G以下(レバー操作前)」であって「G_ART、R_ART中以外」である場合に参照される。また、図129は、ART中前兆ゲーム数抽籤テーブル(その3)を示す。このART中前兆ゲーム数抽籤テーブル(その3)は、「ART残りゲーム数6G以下(レバー操作前)」であって「G_ART、R_ART中以外」である場合に参照される。
[発展演出用タイトル抽籤テーブル]
次に、図130を参照して、発展演出用タイトル抽籤テーブルについて説明する。
発展演出用タイトル抽籤テーブルは、発展演出の「タイトル」を決定する場合に参照される。
本実施形態の発展演出は、発展演出の「タイトル」を液晶表示装置11に表示するゲーム(以下、「タイトル表示ゲーム」という)と、その後に少なくとも1回のゲーム、最大で7回のゲームに亘って連続して行う演出である。本実施形態では、「タイトル表示ゲーム」の後に継続されるゲーム数を、「継続ゲーム数」とする。
発展演出用タイトル抽籤テーブルは、タイトルに対応する「タイトルNo.」の値(「1」〜「9」)と、各種の状態に応じて設定された抽籤値との対応関係を示す。なお、発展演出用タイトル抽籤テーブルにおける(ノーマル)、(豪華)及び(豪華花火柄)とは、タイトルである「ゴルム」、「ボッコ」、「ノルン」の表示態様(色や模様)を示す。
発展演出用タイトル抽籤テーブルを参照するタイトル抽籤では、まず、予め定められた数値の範囲(本実施形態では、0〜32767、乱数分母=32768)から抽出される乱数値を、抽籤結果の値毎に規定された抽籤値で順次減算する。次いで、減算の結果が負になったか否か(いわゆる「桁かり」が生じたか否か)の判定を行う。そして、減算結果が負になった(「桁かり」が生じた)場合、その際の抽籤結果が当籤したことになる。
発展演出用タイトル抽籤テーブルを参照してタイトル抽籤を行う場合の状態が、例えば、「CZ前兆_F_4G」の場合であれば、「タイトルNo.」として「1(ゴルム(ノーマル))」が23229/32768の確率で決定される。また、「CZ前兆4G以上」の場合であれば、「タイトルNo.」として「1(ゴルム(ノーマル))」が22205/32768の確率で決定される。
[発展演出用マップ抽籤テーブル]
次に、図131及び図132を参照して、発展演出用マップ抽籤テーブルについて説明する。
発展演出用マップ抽籤テーブルは、「発展演出」に係る「マップNo.」を決定する場合に参照される。発展演出用マップ抽籤テーブルは、「マップ内容」に対応する「マップNo.」の値(「1」〜「60」)と、各種の前兆の状態等に応じて設定された抽籤値との対応関係を示す。
発展演出用マップ抽籤テーブルを参照するマップ抽籤では、まず、予め定められた数値の範囲(本実施形態では、0〜32767、乱数分母=32768)から抽出される乱数値を、抽籤結果の値毎に規定された抽籤値で順次減算する。次いで、減算の結果が負になったか否か(いわゆる「桁かり」が生じたか否か)の判定を行う。そして、減算結果が負になった(「桁かり」が生じた)場合、その際の抽籤結果が当籤したことになる。
図131は、発展演出用マップ抽籤テーブル(その1)を示す。また、図132は、発展演出用マップ抽籤テーブル(その2)を示す。発展演出用マップ抽籤テーブル(その1)及び発展演出用マップ抽籤テーブル(その2)は、発展演出の「タイトル」が「ゴルム(ノーマル)」である場合に参照される。
発展演出用マップ抽籤テーブルを参照してマップ抽籤を行う場合の状態が、例えば、「CZ前兆_F_4G」の場合であれば、「マップNo.」として「3(弱3G(計3G))」が9993/32768の確率で決定される。また、「CZ前兆4G以上」の場合であれば、「マップNo.」として「3(弱3G(計3G))」が9737/32768の確率で決定される。
[演出抽籤テーブル番号決定テーブル]
次に、図133を参照して、演出抽籤テーブル番号決定テーブルについて説明する。
演出抽籤テーブル番号決定テーブルは、抽籤により決定された「マップNo.」に基づいて「演出抽籤テーブル番号」を決定する場合に参照される。演出抽籤テーブル番号決定テーブルは、マップ内容に対応する「マップNo.」の値(「1」〜「60」)と、継続ゲーム数(「1」〜「7」)とに応じて、「演出抽籤テーブル番号」を規定する。
図133に示す演出抽籤テーブル番号決定テーブルは、発展演出の「タイトル」が「ゴルム」である場合に参照される。図133に示すように、例えば、「マップNo.」が「1」であり、継続ゲーム数が「1」である場合は、「演出抽籤テーブル番号」として「1」が決定される。また、「マップNo.」が「7」であり、継続ゲーム数が「3」である場合は、「演出抽籤テーブル番号」として「2」が決定される。
[演出抽籤テーブル]
次に、図134〜図135を参照して、演出抽籤テーブルについて説明する。
演出抽籤テーブルは、発展演出用演出番号を決定する演出抽籤を行う場合に参照される。演出抽籤テーブルは、演出内容に対応する「発展演出用演出番号」の値と、各種の前兆の状態等に応じて設定された抽籤値との対応関係を示す。
演出抽籤テーブルを参照する演出抽籤では、まず、予め定められた数値の範囲(本実施形態では、0〜32767、乱数分母=32768)から抽出される乱数値を、抽籤結果の値毎に規定された抽籤値で順次減算する。次いで、減算の結果が負になったか否か(いわゆる「桁かり」が生じたか否か)の判定を行う。そして、減算結果が負になった(「桁かり」が生じた)場合、その際の抽籤結果が当籤したことになる。
図134は、テーブル番号1用演出抽籤テーブル(その1)を示す。また、図135は、テーブル番号1用演出抽籤テーブル(その2)を示す。例えば、各種の前兆の状態等が「CZ前兆4G」である場合(図134参照)は、「発展演出用演出番号」として「13(VSゴルム−ゴルム小攻撃−負け)」が4096/32768の確率で当籤する。
また、「発展演出用番号」の「54」、「55」に対応する演出は、複数の遊技回数に亘って実行される演出の最後に行われる演出であり、主人公キャラクタである「ドンちゃん」が復活する演出になっている。そして、この演出では、遊技者にMAXベットボタン14又は1BET15ボタンを連打することを求める映像を液晶表示装置11に表示する演出、いわゆる「連打復活」を行う演出が行われる。そして、「ドンちゃん」が復活する前のゲームでは、一旦、戦いの結果(勝ち負け)が導出(液晶表示装置11に表示)されている。
「発展演出用番号」の「55」に対応する演出では、「連打復活」により「ドンちゃん」が復活して、勝ち(成功)を報知する表示を行う。そして、勝ち(成功)を報知する表示は、「ART」の当籤(ボーナスの当籤でもよい)を告知するものである。なお、この「発展演出用番号」の「55」に対応する演出内容は、本発明の第1の特定演出内容の一例を示している。
「発展演出用番号」の「54」に対応する演出では、「連打復活」により「ドンちゃん」が復活するが、負け(失敗)を報知する表示を行う。そして、負け(失敗)を報知する表示は、「ART」の当籤(ボーナスの当籤でもよい)しなかった旨を告知するものである。なお、本例では、この「発展演出用番号」の「54」に対応する演出内容は、本発明の第2の特定演出内容の一例を示している。
なお、本例では、1ゲーム又は複数ゲームに亘る演出の最後に、遊技者にMAXベットボタン14又は1BETボタンを連打させるとともに、「ART」に当籤(ボーナスの当籤でもよい)したか否かを告知する演出を「特定演出」と称する。
<サブRAMに設けられている格納領域の構成>
[サブ格納領域]
次に、図136を参照して、サブRAM83に設けられているサブ格納領域の構成について説明する。なお、ここでは、説明を省略するが(図示しないが)、前述の演出内容や演出番号を登録する格納領域や、主制御回路41(図4参照)から送信される内部当籤役等の各種データを格納する格納領域などを有する。
サブ格納領域は、「ARTストック領域A」、「ARTストック領域B」、「G_ARTストック領域」及び「ロケットフラグ格納領域」を有している。なお、「ARTストック領域A」は、本発明に係る報知用格納領域の一具体例を示し、「ARTストック領域B」は、本発明に係る非報知用格納領域の一具体例を示す。
「ARTストック領域A」には、当籤したことを表示する(報知する)予定の「D_ART」又は「B_ART」の当籤情報が格納される。この「ARTストック領域A」には、256個の当籤情報を格納することができる。また、「ARTストック領域B」には、当籤したことを隠す(報知しない)予定の「D_ART」又は「B_ART」の当籤情報が格納される。この「ARTストック領域B」には、256個の当籤情報を格納することができる。
「ARTストック領域A」又は「ARTストック領域B」に格納される「ART」の当籤情報は、「ART」の識別データ(「0」〜「2」)と、ストック契機のテーブル番号の識別データ(「0」〜「9」)が含まれる。当籤した「ART」が「B_ART」の場合は、「ART」の識別データが「1」になり、当籤した「ART」が「D_ART」の場合は、「ART」の識別データが「2」になる。ストック契機のテーブル番号は、前述した各種テーブル番号決定テーブル(図79、図85、図98、図107、図114、図117参照)を参照して決定される。
本実施の形態では、「ARTストック領域A」に格納された「ART」の当籤情報に対応する「ART」から優先的に実行される。そして、「ARTストック領域A」に格納された「ART」の当籤情報に対応する「ART」が全て実行されると、「ARTストック領域B」に格納された「ART」の当籤情報に対応する「ART」が格納された順番に実行される。
すなわち、本実施形態では、当籤したことが報知された「ART」が優先的に実行され、その後、当籤したことが報知されていない「ART」が実行される。これにより、当籤したことが報知されなかった「ART」の当籤が決定されたタイミングや契機を容易に推測することができないようにすることができる。
また、当籤したことが報知された「ART」が全て実行された後、遊技者は、「ART」が終了する度に、次に「ART」が実行されるか否かの期待感を持つことになり、遊技の興趣を高めることができる。
「G_ストック領域」には、「G_ART」の当籤情報が格納される。この「G_ARTストック領域」には、64個の当籤情報を格納することができる。「G_ART」の当籤情報は、ストック契機のテーブル番号の識別データ(「0」〜「9」)と、ストック時のARTモード(「0」〜「3」)が含まれる。「R_ART」が当籤すると、「ロケットフラグ格納領域」に「1」が格納される。
また、サブ格納領域は、「VRストックカウンタ」、「継続ストックカウンタ」、「CZ前兆カウンタ」、「ART前兆カウンタ」、「合体前兆カウンタ」、「ロケット前兆カウンタ」及び「VR前兆カウンタ」を有している。
「VRストックカウンタ」は、VRが当籤する度に「1」加算され、「VR(バイキングラッシュ)」が開始されると、「1」減算される。「継続ストックカウンタ」の値は、「D_ART」中に継続ストックが当籤する度に、「1」加算され、「D_ART」が継続される度に「1」減算される。
「CZ前兆カウンタ」には、「CZ前兆ゲーム数」がセットされ、「CZ前兆カウンタ」の値は、CZ前兆ゲームを1回消化する度に「1」減算される。「ART前兆カウンタ」には、「ART前兆ゲーム数」がセットされ、「ART前兆カウンタ」の値は、ART前兆ゲームを1回消化する度に「1」減算される。
「合体前兆カウンタ」には、「合体前兆ゲーム数」がセットされ、「合体前兆カウンタ」の値は、合体前兆ゲームを1回消化する度に「1」減算される。「ロケット前兆カウンタ」には、「ロケット前兆ゲーム数」がセットされ、「ロケット前兆カウンタ」の値は、ロケット前兆ゲームを1回消化する度に「1」減算される。「VR前兆カウンタ」には、「VR前兆ゲーム数」がセットされ、「VR前兆カウンタ」の値は、VR前兆ゲームを1回消化する度に「1」減算される。
さらに、サブ格納領域は、「ARTモード格納領域」、「ループモード格納領域」、「合体モード格納領域」、「次回潜伏管理フラグ格納領域」及び「ART識別データ格納領域」を有している。
「ARTモード」は、「B_ART」及び「D_ART」に設けられており、「G_ART」の抽籤(当籤確率)に関するモードである。「ループモード」は、「D_ART」における継続ストックの抽籤(当籤確率)に関するモードである。「合体モード」は、「G_ART」中のART抽籤(当籤確率)に関するモードである。
「次回潜伏管理フラグ」は、「ART」間で前兆ゲームを介するか否かを示すフラグである。「ART識別データ」は、「B_ART」と「D_ART」の識別をするためのデータである。現在発動されている「ART」が「B_ART」である場合は、「ART識別データ」が「1」になり、「D_ART」である場合は、「ART識別データ」が「2」になる。
また、サブ格納領域は、「ARTゲーム数カウンタ」、「合体ゲーム数カウンタ」、「合体識別データ格納領域」、「ロケット識別データ格納領域」及び「VR識別データ格納領域」を有している。
「ARTゲーム数カウンタ」は、「B_ART」と「D_ART」の残りゲーム数を管理するために設けられている。この「ARTゲーム数カウンタ」には、「ART開始G数」がセットされる。「合体ゲーム数カウンタ」は、「G_ART」の残りゲーム数を管理するために設けられている。この「合体ゲーム数カウンタ」には、例えば、「合体ゲーム数」がセットされる。
「合体識別データ」は、「G_ART」の識別をするためのデータであり、現在発動されている「ART」が「G_ART」である場合は、「合体識別データ」の値が「1」になる。「ロケット識別データ」は、「R_ART」の識別をするためのデータであり、現在発動されている「ART」が「R_ART」である場合は、「ロケット識別データ」の値が「1」になる。「VR識別データ」は、「VR」の識別をするためのデータであり、「VR(バイキングラッシュ)」が発動されている場合は、「VR識別データ」の値が「1」になる。
また、サブ格納領域は、「タッチ操作識別データ格納領域」、「VR中革命フラグ格納領域」、「CZゲーム数カウンタ」、「CZ識別データ格納領域」、「タッチ対応データ格納領域」及び「VR中正否識別データ格納領域」を有している。
「タッチ操作識別データ」は、キャラクタ装飾部22L,22Rに対するタッチ操作を識別するためのデータである。キャラクタ装飾部22Lに対してタッチ操作をした場合は、「タッチ操作識別データ」の値が「1」になる。また、キャラクタ装飾部22Rに対してタッチ操作をした場合は、「タッチ操作識別データ」の値が「2」になる。
「VR中革命フラグ格納領域」は、「革命発動」に当籤したか否かを管理するためのフラグである。「革命発動」に当籤した場合は、「VR中革命フラグ格納領域」に「1」が格納される。「CZゲーム数カウンタ」は、「CZ(チャンスゾーン)」の残りゲーム数を管理するために設けられている。この「CZゲーム数カウンタ」には、「CZゲーム数」がセットされる。
「CZ識別データ」は、「CZ(チャンスゾーン)」中であるか否かを管理するためのデータであり、「CZ(チャンスゾーン)」中である場合は、「CZ識別データ」の値が「1」になる。「タッチ対応データ」は、「VR」における正解・不正解を識別するデータである。例えば、キャラクタ装飾部22R(右)へのタッチが正解であり、キャラクタ装飾部22L,22Rに対するタッチが無い場合を正解にする際は、「タッチ対応データ」の値が「0」になる。「VR中正否識別データ」は、「VR」における5回のタッチチャレンジの正否を識別するためのデータである。
[テーブル番号と各種状態との対応表]
次に、図137を参照して、テーブル番号と各種状態との対応関係について説明する。
図137は、テーブル番号と各種状態との対応表を示している。
例えば、「テーブル番号」の値が「0」の場合は、「一般状態」又は「CZ(チャンスゾーン)」を示す。そのため、各種のARTストック領域に「テーブル番号」の値として「0」が格納されている場合は、「ART」が「一般状態」又は「CZ(チャンスゾーン)」において当籤したことを意味する。
[ループモードデータとループモードとの対応表]
次に、図138を参照して、ループモードデータとループモードとの対応関係について説明する。
図138は、ループモードデータとループモードとの対応表であり、ループモードデータに応じた各種ループモードを示している。
例えば、「ループモードデータ」の値が「1」の場合は、「ループモード1」が設定されている。「D_ART」において「ループモード1」が設定されている場合は、「D_ART」の1セットに係る遊技(ゲーム)を消化するまでの間に、毎ゲーム行われる継続ストック抽籤の結果、33%の確率で継続ストックに当籤する。
<主制御回路の動作説明>
次に、図139〜図160を参照して、主制御回路41のメインCPU51が、プログラムを用いて実行する各種処理の内容について説明する。
[メインCPUの制御によるパチスロの主要動作処理]
まず、メインCPU51の制御で行うパチスロ1の主要動作処理の手順を、図139に示すメインフローチャート(以下、メインフローという)を参照しながら説明する。
まず、パチスロ1に電源が投入されると、メインCPU51は、電源投入時の初期化処理を行う(S1)。この初期化処理では、バックアップが正常に行われたか、設定変更が適切に行われたか等が判定され、その判定結果に対応した初期化が行われる。
次いで、メインCPU51は、一遊技終了時の初期化処理を行う(S2)。この初期化処理では、メインRAM53における指定格納領域のデータをクリアする。なお、ここでいう指定格納領域は、例えば、内部当籤役格納領域や表示役格納領域などの1回の遊技ごとにデータの消去が必要な格納領域である。
次いで、メインCPU51は、メダル受付・スタートチェック処理を行う(S3)。この処理では、メダルセンサ35Sやスタートスイッチ16Sの入力のチェック等が行われる。なお、メダル受付・スタートチェック処理の詳細については、後述の図140を参照しながら後で説明する。
次いで、メインCPU51は、乱数値(0〜65535)を抽出し、該抽出した乱数値をメインRAM53に設けられた乱数値格納領域(不図示)に格納する(S4)。次いで、メインCPU51は、「連続ロック状態」におけるリール演出及びロックの制御で用いる演出用乱数値を抽出し、該抽出した演出用乱数値をメインRAM53に設けられた演出用乱数値格納領域(不図示)に格納する(S5)。なお、本実施形態では、演出用乱数値は、0〜32767の範囲から抽出される。
そして、抽出した各種乱数値が所定の乱数値格納領域に格納されると、メインCPU51は、内部抽籤処理を行う(S6)。この処理では、S4で抽出した乱数値に基づいた抽籤により内部当籤役の決定が行われる。なお、内部抽籤処理の詳細については、後述の図141を参照しながら後で説明する。
次いで、メインCPU51は、遊技ロック抽籤処理を行う(S7)。なお、遊技ロック抽籤処理の詳細については、後述の図143を参照しながら後で説明する。
次いで、メインCPU51は、リール停止初期設定処理を行う(S8)。なお、リール停止初期設定処理の詳細については、後述の図144を参照しながら後で説明する。
次いで、メインCPU51は、スタートコマンド送信処理を行う(S9)。具体的には、メインCPU51は、スタートコマンドを副制御回路42に送信する。なお、スタートコマンドは、内部当籤役等を特定するパラメータを含んで構成される。
次いで、メインCPU51は、遊技開始時ロック処理を行う(S10)。この処理では、主に、S8の処理で決定された「連続ロック状態」で行うリール演出及びロックの種別に対応する遊技開始時のリール演出及びロックを行う。なお、遊技開始時ロック処理の詳細については、後述の図145を参照しながら後で説明する。
次いで、メインCPU51は、ウエイト処理を行う(S11)。この処理では、メインCPU51は、前回の遊技開始から所定時間(例えば、4.1秒)を経過していない場合、該所定時間が経過するまで待ち時間を消化する。
次いで、メインCPU51は、リール回転開始処理を行う(S12)。この処理において、メインCPU51は、全リールの回転開始を要求する。そして、全リールの回転開始が要求されると、一定の周期(1.1172msec)で実行される後述の割込処理(図111参照)により、3つのステッピングモータ61L,61C,61Rの駆動が制御され、左リール3L、中リール3C及び右リール3Rの回転が開始される。このとき、各リールは、その回転速度が定速度に達するまで加速制御され、その後、該定速度が維持されるように制御される。
次いで、メインCPU51は、引込優先順位格納処理を行う(S13)。この処理では、メインCPU51は、引込優先順位データを取得して、引込優先順位データ格納領域に格納する。なお、引込優先順位格納処理の詳細については、後述の図146を参照しながら後で説明する。
次いで、メインCPU51は、リール停止制御処理を行う(S14)。この処理では、左ストップボタン17L、中ストップボタン17C及び右ストップボタン17Rがそれぞれ押されたタイミングと内部当籤役とに基づいて該当するリールの回転が停止される。なお、リール停止制御処理の詳細については、後述の図149を参照しながら後で説明する。
次いで、メインCPU51は、入賞検索処理を行う(S15)。この処理では、メインCPU51は、図柄コード格納領域(図50中の図柄コード格納領域2以降)のデータを表示役格納領域(図48参照)に格納する。また、この処理では、左リール3L、中リール3C及び右リール3Rが全て停止した後に有効ライン(入賞判定ライン)に表示された図柄の組合せと、図柄組合せテーブル(図7〜図11参照)とを照合する。そして、メインCPU51は、有効ラインに表示役が表示されたか否かを判定し、その判定結果を表示役格納領域に格納するようにしてもよい。
次いで、メインCPU51は、メダル払出処理を行う(S16)。この処理では、S15において決定された表示役の払出枚数に基づいて、ホッパー33の駆動やクレジット枚数の更新が行われ、メダルの払い出しが行われる。この際、本実施形態では、図柄組合せテーブル(図7〜図11参照)に示すように、メダルの投入枚数が1枚又は3枚であり、メダルの払出枚数は表示役に応じて異なるが、その最大払出枚数(払出上限)は15枚である。
次いで、メインCPU51は、RT制御処理を行う(S17)。この処理では、メインCPU51は、RT遊技状態を管理する。なお、RT制御処理の詳細については、後述の図156を参照しながら後で説明する。
次いで、メインCPU51は、遊技終了時演出制御処理を行う(S18)。この処理では、所定の条件に応じて大当り信号の出力を制御する。なお、遊技終了時演出制御処理の詳細については、後述の図157を参照しながら後で説明する。
次いで、メインCPU51は、払出終了コマンド送信処理を行う(S19)。具体的には、メインCPU51は、払出終了コマンドを副制御回路42に送信する。
次いで、メインCPU51は、ボーナス終了チェック処理を行う(S20)。この処理では、メインCPU51は、ボーナスゲームの終了契機を管理するための各種カウンタを参照して、ボーナスゲームの作動を終了するか否かをチェックする。なお、ボーナス終了チェック処理の詳細については、後述の図158を参照しながら後で説明する。
次いで、メインCPU51は、ボーナス作動チェック処理を行う(S21)。この処理では、メインCPU51は、ボーナスゲームの作動を開始するか否か、及び、再遊技を行うか否かをチェックする。なお、ボーナス作動チェック処理の詳細については、後述の図159を参照しながら後で説明する。ボーナス作動チェック処理が終了すると、メインCPU51は、処理をS2に戻し、S2以降の処理を繰り返す。
[メダル受付・スタートチェック処理]
次に、図140を参照して、メインフロー(図139参照)中のS3で行うメダル受付・スタートチェック処理について説明する。
まず、メインCPU51は、自動投入要求はあるか否かを判別する(S31)。この自動投入要求の有無は、自動投入カウンタが「0」であるか否かを判別して行われる。すなわち、メインCPU51は、自動投入カウンタが「0」であるときは、自動投入要求が無いと判別し、自動投入カウンタが「1」以上であるときは、自動投入要求が有ると判別する。
なお、自動投入カウンタは、前回の単位遊技において再遊技に係る表示役が成立したか否かを識別するためのデータである。再遊技に係る表示役が成立したときには、前回の単位遊技において投入された枚数分のメダルが自動投入カウンタに自動的に投入される。
S31において、メインCPU51が、自動投入要求が有ると判別したとき(S31がYES判定の場合)、メインCPU51は、自動投入処理を行う(S32)。この処理では、自動投入カウンタの値が投入枚数カウンタに複写され、その後、自動投入カウンタの値がクリアされる。その後、メインCPU51は、後述のS39の処理を行う。
一方、S31において、メインCPU51が、自動投入要求が無いと判別したとき(S31がNO判定の場合)、メインCPU51は、メダル受付許可を行う(S33)。この処理では、セレクタ35(図3参照)のソレノイドの駆動が行われ、メダル投入口13から投入されたメダルが受け入れられる。受け入れられたメダルは計数されてからホッパー33へ案内される。
次いで、メインCPU51は、遊技状態に応じて投入枚数の最大値を設定する(S34)。具体的には、BB3(RB3)遊技状態では投入枚数の最大値を「1」に設定し、その他の遊技状態(BB1,BB2遊技状態及び一般遊技状態)では、投入枚数の最大値を「3」に設定する。
次いで、メインCPU51は、メダル受付許可であるか否かを判別する(S35)。S35において、メインCPU51がメダル受付許可ではないと判別したとき(S35がNO判定の場合)、メインCPU51は、後述のS39の処理を行う。
一方、S35において、メインCPU51がメダル受付許可であると判別したとき(S35がYES判定の場合)、メインCPU51は、メダル投入チェック処理を行う(S36)。この処理では、メインCPU51は、メダルが投入されたかを判別して、メダルが投入された場合に投入枚数カウンタに「1」を加算する。
次いで、メインCPU51は、メダル投入コマンドを副制御回路42に送信する(S37)。メダル投入コマンドは、投入枚数等を特定するためのパラメータを含んで構成される。
次いで、メインCPU51は、投入枚数が遊技開始可能枚数であるか否かを判別する(S38)。S38において、メインCPU51が、投入枚数が遊技開始可能枚数では無いと判別したとき(S38がNO判定の場合)、メインCPU51は、処理をS35に戻し、S35以降の処理を繰り返す。一方、S38において、メインCPU51が、投入枚数が遊技開始可能枚数であると判別したとき(S38がYES判定の場合)、メインCPU51は、後述のS39の処理を行う。なお、本実形態では、BB3(RB3)遊技状態における遊技開始可能枚数は「1」であり、その他の遊技状態(BB1,BB2遊技状態及び一般遊技状態)における遊技開始可能枚数は「3」である(図14参照)。
次いで、メインCPU51は、スタートスイッチはオンであるか否かを判別する(S39)。S39において、メインCPU51が、スタートスイッチはオンではないと判別したとき(S39がNO判定の場合)、メインCPU51は、処理をS35に戻し、S35以降の処理を繰り返す。
一方、S39において、メインCPU51が、スタートスイッチはオンであると判別したとき(S39がYES判定の場合)、メインCPU51は、メダル受付禁止の処理を行う(S40)。この処理により、セレクタ35(図3参照)のソレノイドの駆動が行われず、投入されたメダルがメダル払出口18から排出される。この処理が終了すると、メインCPU51は、メダル受付・スタートチェック処理を終了し、処理をメインフロー(図139参照)のS4に移す。
[内部抽籤処理]
次に、図141を参照して、メインフロー(図139参照)中のS6で行う内部抽籤処理について説明する。なお、本実施形態では、以下に説明する各種内部抽籤テーブルを用いた内部抽籤処理は主制御回路41により実行される。すなわち、本実施形態では、主制御回路41は、内部抽籤処理を実行する手段(内部当籤役決定手段)も兼ねる。
まず、メインCPU51は、遊技状態に応じた内部抽籤テーブルをセットする(S41)。すなわち、メインCPU51は、遊技状態フラグ格納領域(図47参照)を参照して現在の遊技状態を把握し、内部抽籤テーブル決定テーブル(図14参照)に基づいて内部抽籤テーブルの種別と抽籤回数を決定する。なお、抽籤回数は、内部抽籤テーブルにより規定された各当籤番号について、抽籤値の減算及び桁かりが生じたか否かの判定を行う回数を示す。
次いで、メインCPU51は、抽籤値変更処理を行う(S42)。この処理では、遊技状態に応じて再遊技に係る当籤番号の抽籤値が変更される。なお、抽籤値変更処理の詳細については、後述の図142を参照しながら後で説明する。
次いで、メインCPU51は、乱数値格納領域に格納されている乱数値を取得する(S43)。そして、メインCPU51は、当籤番号の初期値として「1」をセットする。
次いで、メインCPU51は、内部抽籤テーブルを参照して当籤番号に対応する抽籤値を取得し、乱数値から抽籤値を減算する(S44)。
次いで、メインCPU51は、S44での演算結果が0未満(負の値)であるか否かを判別する(S45)。
S45において、メインCPU51が、演算結果が0未満でないと判別したとき(S45がNO判定の場合)、メインCPU51は、乱数値及び当籤番号を更新する(S46)。具体的には、演算結果の値を乱数値にして、当籤番号を1加算する。
次いで、メインCPU51は、全ての当籤番号をチェックしたか否かを判別する(S47)。S47において、メインCPU51が全ての当籤番号をチェックしていないと判別したとき(S47がNO判定の場合)、メインCPU51は、処理をS44に戻し、S44以降の処理を繰り返す。
一方、S47において、メインCPU51が全ての当籤番号をチェックしたと判別したとき(S47がYES判定の場合)、メインCPU51は、データポインタとして「0」をセットする(S48)。すなわち、メインCPU51は、小役・リプレイ用データポインタ及びボーナス用データポインタとして「0」をセットする。
ここで、再度S45の処理の説明に戻って、S45において、メインCPU51が、演算結果が0未満(負の値)である判別したとき(S45がYES判定の場合)、メインCPU51は、現在の当籤番号に応じて、小役・リプレイ用データポインタ及びボーナス用データポインタを取得する(S49)。
そして、S48又はS49の処理後、メインCPU51は、小役・リプレイ用内部当籤役決定テーブル(図24〜図28参照)を参照し、小役・リプレイ用データポインタに基づいて内部当籤役を取得する(S50)。
次いで、メインCPU51は、取得した内部当籤役を内部当籤役格納領域に格納する(S51)。
次いで、メインCPU51は、持越役格納領域に格納されているデータが「00000000」であるか否かを判別する(S52)。S52において、メインCPU51が、持越役格納領域に格納されているデータが「00000000」でないと判別したとき(S52がNO判定の場合)、メインCPU51は、後述のS57の処理を行う。
一方、S52において、メインCPU51が、持越役格納領域に格納されているデータは「00000000」であると判別したとき(S52がYES判定の場合)、メインCPU51は、ボーナス用内部当籤役決定テーブル(図23参照)を参照し、ボーナス用データポインタに基づいて内部当籤役を取得する(S53)。
次いで、メインCPU51は、取得した内部当籤役を持越役格納領域に格納する(S54)。
次いで、メインCPU51は、持越役格納領域1のビット0〜2の何れかが「1」であるか否かを判別する(S55)。S55において、メインCPU51が、持越役格納領域1のビット0〜2の何れかが「1」ではないと判別したとき(S55がNO判定の場合)、メインCPU51は、後述のS57の処理を行う。
一方、S55において、メインCPU51が、持越役格納領域1のビット0〜2の何れかが「1」であると判別したとき(S55がYES判定の場合)、メインCPU51は、RT3遊技状態フラグをセットして遊技状態フラグ格納領域を更新する(S56)。具体的には、遊技状態フラグ格納領域2(図47参照)のビット3に「1」を格納(セット)する。
次いで、メインCPU51は、持越役格納領域に格納されている内部当籤役に基づいて、内部当籤役格納領域を更新する(S57)。その後、メインCPU51は、内部抽籤処理を終了し、処理をメインフロー(図139参照)のS7に移す。
[抽籤値変更処理]
次に、図142を参照して、内部抽籤処理のフローチャート(図141参照)中のS42で行う抽籤値変更処理について説明する。
まず、メインCPU51は、遊技状態フラグ格納領域(図47参照)を参照して、RT遊技状態フラグがオンであるか否かを判別する(S61)。具体的には、メインCPU51は、遊技状態フラグ格納領域2(図47参照)中のビット0〜3のいずれかに「1」がセットされているか否かを判別する。そして、S61において、メインCPU51が、RT遊技状態フラグがオンでないと判別したとき(S61がNO判定の場合)、メインCPU51は、抽籤値変更処理を終了し、処理を内部抽籤処理(図141参照)のS43に移す。
一方、S61において、メインCPU51が、RT遊技状態フラグがオンであると判別したとき(S61がYES判定の場合)、メインCPU51は、オンになっているRT遊技状態に対応するRT用内部抽籤テーブルを参照して、一般遊技状態用内部抽籤テーブル(図16参照)の再遊技に係る当籤番号(「33」〜「41」)の抽籤値を変更する(S62)。その後、メインCPU51は、抽籤値変更処理を終了し、処理を内部抽籤処理(図90参照)のS43に移す。
[遊技ロック抽籤処理]
次に、図143を参照して、メインフロー(図139参照)中のS7で行う遊技ロック抽籤処理について説明する。
まず、メインCPU51は、持越役格納領域に格納されているデータが「00000000」であるか否かを判別する(S71)。S71において、メインCPU51が、持越役格納領域に格納されているデータが「00000000」でないと判別したとき(S71がNO判定の場合)、メインCPU51は、後述のS73の処理を行う。
一方、S71において、メインCPU51が、持越役格納領域に格納されているデータは「00000000」であると判別したとき(S71がYES判定の場合)、メインCPU51は、ボーナス当籤遊技であるか否かを判別する(S72)。ここで、ボーナス当籤遊技とは、ボーナスが持ち越されていない状態でボーナスに当籤した遊技のことである。
S72において、メインCPU51が、ボーナス当籤遊技ではないと判別したとき(S72がNO判定の場合)、メインCPU51は、当籤した遊技ロックに対応する遊技ロックフラグと、当籤した遊技ロックに対応する値をロックタイマーにセットする。そして、メインCPU51は、遊技ロック抽籤処理を終了し、処理をメインフロー(図139参照)のS8に移す。
一方、S72において、メインCPU51が、ボーナス当籤遊技であると判別したとき(S72がYES判定の場合)、又はS71がNO判定の場合、メインCPU51は、RT2遊技状態、且つ、当籤番号は「33」であるか否かを判別する(S73)。S73において、メインCPU51が、RT2遊技状態、且つ、当籤番号は「33」であると判別したとき(S73がYES判定の場合)、メインCPU51は、遊技ロック抽籤テーブルA(図40参照)を参照し、演出用乱数値1に基づいて、遊技ロック抽籤を行う(S74)。
S74において、遊技ロック(「9」)に当籤した場合は、当籤した遊技ロックに対応する遊技ロックフラグと、当籤した遊技ロックに対応する値をロックタイマーにセットする。そして、メインCPU51は、遊技ロック抽籤処理を終了し、処理をメインフロー(図139参照)のS8に移す。
すなわち、遊技ロック抽籤テーブルA(図40参照)を参照する遊技ロック抽籤は、RT2遊技状態、且つ、当籤番号は「33」である場合に行われる。したがって、遊技ロック(「9」)は、RT2遊技状態、つまり、「ART」が実行されている場合に当籤する。
S73において、メインCPU51が、RT2遊技状態、且つ、当籤番号は「33」ではないと判別したとき(S73がNO判定の場合)、メインCPU51は、当籤番号は「8」であるか否かを判別する(S75)。S75において、当籤番号は「8」ではないと判別したとき(S75がNO判定の場合)、メインCPU51は、後述のS78の処理を行う。
一方、S75において、メインCPU51が、当籤番号は「8」であると判別したとき(S75がYES判定の場合)、メインCPU51は、遊技ロック抽籤テーブルB(図41参照)を参照し、演出用乱数値1に基づいて、遊技ロック抽籤を行う(S76)。次いで、メインCPU51は、遊技ロック抽籤テーブルB(図41参照)を参照した遊技ロック抽籤において、何れかの遊技ロック(「1」〜「4」)に当籤したか否かを判別する(S77)。
S77において、メインCPU51が、何れかの遊技ロックに当籤したと判別したとき(S77がYES判定の場合)、メインCPU51は、当籤した遊技ロックに対応する遊技ロックフラグと、当籤した遊技ロックに対応する値をロックタイマーにセットする。そして、メインCPU51は、遊技ロック抽籤処理を終了し、処理をメインフロー(図139参照)のS8に移す。
一方、S77において、メインCPU51が、遊技ロックに当籤していないと判別したとき(S77がNO判定の場合)、又はS75がNO判定の場合、メインCPU51は、当籤番号は「0」であるか否かを判別する(S78)。S78において、メインCPU51が、当籤番号は「8」ではないと判別したとき(S78がNO判定の場合)、メインCPU51は、後述のS80の処理を行う。
一方、S78において、メインCPU51が、当籤番号は「0」であると判別したとき(S78がYES判定の場合)、メインCPU51は、演出用乱数値1と演出用乱数値2をかけた値を演出用乱数値1としてメインRAM53に格納する(S79)。これにより、当籤番号が「0(ハズレ)」の場合にのみ、乱数分母が65536の2乗になる。
S79の後、又はS78がNO判定の場合、メインCPU51は、遊技ロック抽籤テーブルC(図42参照)を参照し、演出用乱数値1に基づいて、遊技ロック抽籤を行う(S80)。S80において、何れかの遊技ロック(「4」〜「8」)に当籤した場合は、当籤した遊技ロックに対応する遊技ロックフラグと、当籤した遊技ロックに対応する値をロックタイマーにセットする。そして、メインCPU51は、遊技ロック抽籤処理を終了し、処理をメインフロー(図139参照)のS8に移す。
本実施形態では、演出用乱数値1と演出用乱数値2をかけた値を演出用乱数値1にすることにより、遊技ロック抽籤テーブルB(図41参照)を参照する遊技ロック抽籤で用いた演出用乱数値1を再度使用する構成とした。しかし、演出用乱数値3を設けることで、
本発明に係る遊技ロック抽籤テーブルCを参照する遊技ロック抽籤では、演出用乱数値2と演出用乱数値3をかけた値を用いるようにしてもよい。
[リール停止初期設定処理]
次に、図144を参照して、メインフロー(図139参照)中のS8で行うリール停止初期設定処理について説明する。
まず、メインCPU51は、回胴停止用番号選択テーブル(図31参照)を参照して、図139中のS6の内部抽籤処理で取得した内部当籤役に基づいて、回胴停止用番号を取得する(S101)。
次いで、メインCPU51は、リール停止初期設定テーブル(図32参照)を参照し、取得した回胴停止用番号に基づいて、該回胴停止番号に対応する各種情報を取得する(S102)。具体的には、メインCPU51は、取得した回胴停止用番号に対応する、引込優先順位テーブル選択テーブル番号、引込優先順位テーブル番号、順押し時テーブル選択データ、順押し時テーブル変更データ、順押し時テーブル変更初期データ、及び、変則押し時テーブル選択データを取得する。
次いで、メインCPU51は、全図柄コード格納領域(図50参照)に回転中の識別子「0FFH(11111111B)」を格納する(S103)。
次いで、メインCPU51は、メインRAM53に設けられたストップボタン未作動カウンタに「3」を格納する(S104)。その後、メインCPU51は、リール停止初期設定処理を終了し、処理をメインフロー(図139参照)のS9に移す。なお、ストップボタン未作動カウンタは、停止操作が検出されていないストップボタンの数を管理するためのカウンタである。
[遊技開始時ロック処理]
次に、図145を参照して、メインフロー(図139参照)中のS10で行う遊技開始時ロック処理について説明する。
まず、メインCPU51は、遊技ロックフラグに応じたリール演出パターンをセットする(S111)。リール演出パターンとしては、上述したように、第1〜第5のリール演出が設定されている。
次いで、メインCPU51は、ロックタイマーの値が「0」であるか否かを判別する(S112)。S112において、メインCPU51が、ロックタイマーの値が「0」でないと判別したとき(S112がNO判定の場合)、メインCPU51は、S112の処理を繰り返し、ロックタイマーの値が「0」になるまで待機する。
一方、S112において、メインCPU51が、ロックタイマーの値が「0」であると判別したとき(S112がYES判定の場合)、メインCPU51は、遊技開始時ロック処理を終了し、処理をメインフロー(図139参照)のS11に移す。
[引込優先順位格納処理]
次に、図146を参照して、メインフロー(図139参照)中のS13で行う引込優先順位格納処理について説明する。
まず、メインCPU51は、ストップボタン未作動カウンタを、検索回数としてメインRAM53に格納する(S121)。次いで、メインCPU51は、検索対象リール決定処理を行う(S122)。この処理では、メインCPU51は、例えば、回転中のリールから、所定のリールを選択し、該選択したリールを検索対象リールとして決定する。
例えば、S122では、全て(3つ)のリールの回転が行われているとき、最初に左リール3Lが検索対象リールとして決定される。その後、左リール3Lに対して、後述するS131までの各種処理が行われ、再度S122に戻ると、次には、中リール3Cが検索対象リールとして決定される。そして、中リール3Cに対して、後述するS131までの各種処理が行われ、再度S122に戻ると、次に、右リール3Rが検索対象リールとして決定される。
次いで、メインCPU51は、引込優先順位テーブル選択処理を行う(S123)。この処理では、内部当籤役(小役・リプレイ用データポインタ)及び作動ストップボタンに基づいて、引込優先順位テーブルが選択される。なお、引込優先順位テーブル選択処理の詳細については、後述の図147を参照しながら後で説明する。
次いで、メインCPU51は、図柄位置データとして「0」をセットし、図柄チェック回数として「21」をセットする(S124)。そして、メインCPU51は、図柄コード取得処理を行う(S125)。この処理では、検索対象リールの有効ライン(入賞判定ライン)上に位置する、現在の図柄位置データに対応する図柄コードが、図柄コード格納領域に格納される。この際、有効ライン数分の図柄コードが格納される。なお、図柄コード取得処理の詳細については、後述の図148を参照しながら後で説明する。
次いで、メインCPU51は、取得された図柄コードと図柄コード格納領域(図50参照)のデータとに基づいて、表示役格納領域(図46参照)を更新する(S126)。この時点では、内部当籤役の当籤の有無に関らず、停止図柄に基づいて、表示可能性のある図柄の組合せ(表示可能な役)が表示役格納領に格納される。
なお、本実施形態では、停止するリール毎に、図柄コード格納領域の情報(図柄コード及びそれに対応する表示可能な役)が更新される。この際、表示可能な役を、予め用意された、停止されたリールの図柄とそれに対応する表示可能な役との対応関係を規定したデータから取得してもよいし、停止されたリールの図柄と図柄組合せテーブル(図7〜図11参照)とを照合して取得してもよい。なお、前者の手法を用いた場合、リール毎に図柄と表示可能な役との対応関係が変わる。
次いで、メインCPU51は、引込優先順位取得処理を行う(S127)。この処理では、メインCPU51は、表示役格納領域(図46参照)でビットが「1」になっており、かつ、内部当籤役格納領域でビットが「1」になっている役について、引込優先順位テーブル(図38参照)を参照して、引込優先順位データを取得する。
なお、一部のリールにおいて入賞が確定する役(例えば、「チェリー」に係る役:図9参照)の図柄が表示されている場合に、「ANY」となるリールでは、その役の引込優先順位データを取得しない。また、入賞が確定するリールで、内部当籤していない役が確定する可能性がある場合は、引込優先順位データを「停止禁止(全ビット0)」にセットする。
次いで、メインCPU51は、取得した引込優先順位データを引込優先順位データ格納領域(図51参照)に格納する(S128)。このとき、引込優先順位データは、各優先順位の値と、格納領域のビットとが対応するように引込優先順位データ格納領域に格納される。次いで、メインCPU51は、図柄位置データを1加算し、図柄チェック回数を1減算する(S129)。
次いで、メインCPU51は、図柄チェック回数が0であるか否かを判別する(S130)。S130において、メインCPU51が、図柄チェック回数が0ではないと判別したとき(S130がNO判定の場合)、メインCPU51は、処理をS125に戻し、S125以降の処理を繰り返す。
一方、S130において、メインCPU51が、図柄チェック回数が0であると判別したとき(S130がYES判定の場合)、メインCPU51は、検索回数分検索したか否かを判別する(S131)。
S131において、メインCPU51が検索回数分検索していないと判別したとき(S131がNO判定の場合)、メインCPU51は、処理をS122に戻し、S122以降の処理を繰り返す。一方、S131において、メインCPU51が検索回数分検索したと判別したとき(S131がYES判定の場合)、メインCPU51は、引込優先順位格納処理を終了し、処理をメインフロー(図139参照)のS14に移す。
[引込優先順位テーブル選択処理]
次に、図147を参照して、引込優先順位格納処理のフローチャート(図146参照)中のS123で行う引込優先順位テーブル選択処理について説明する。
まず、メインCPU51は、引込優先順位テーブル番号がセットされているか否か、すなわち、リール停止初期設定処理(S8)において、直接、引込優先順位テーブル番号が格納されているか否かを判別する(S141)。S141において、メインCPU51が、引込優先順位テーブル番号がセットされていると判別したとき(S141がYES判定の場合)、メインCPU51は、引込優先順位テーブル選択処理を終了し、処理を引込優先順位格納処理(図146参照)のS124に移す。
一方、S141において、メインCPU51が、引込優先順位テーブル番号はセットされていないと判別したとき(S141がNO判定の場合)、メインCPU51は、押下順序格納領域(図49参照)及び作動ストップボタン格納領域(図48参照)を参照し、対応する引込優先順位テーブル番号をセットする(S142)。その後、メインCPU51は、引込優先順位テーブル選択処理を終了し、処理を引込優先順位格納処理(図146参照)のS124に移す。
なお、S142では、まず、メインCPU51は、押下順序格納領域及び作動ストップボタン格納領域を参照して、押下順序及び作動ストップボタンのデータを取得する。次いで、メインCPU51は、引込優先順位テーブル選択データに対応する引込優先順位テーブル選択テーブルを参照し、押下順序と作動ストップボタンとに基づいて引込優先順位テーブル番号を取得する。その後、メインCPU51は、取得した引込優先順位テーブル番号をセットする。
[図柄コード取得処理]
次に、図148を参照して、引込優先順位格納処理のフローチャート(図146参照)中のS125で行う図柄コード取得処理について説明する。
まず、メインCPU51は、有効ラインデータをセットする(S151)。本実施形態では、有効ライン(入賞判定ライン)は、上述のように、1つのライン(センターライン)を設ける。次いで、メインCPU51は、検索図柄位置と有効ラインデータとに基づいて、検索対象リールのチェック用図柄位置データをセットする(S152)。例えば、検索対象リールが左リール3Lである場合には、検索対象リールの中段の情報を取得したいので、その中段を示すチェック用図柄位置データをセットする。
次いで、メインCPU51は、チェック用図柄位置データの図柄コードを取得する(S153)。その後、メインCPU51は、図柄コード格納処理を終了し、処理を引込優先順位格納処理(図146参照)のS126に移す。
[リール停止制御処理]
次に、図149を参照して、メインフロー(図139参照)中のS13で行うリール停止制御処理について説明する。なお、本実施形態では、以下に説明するリール停止制御処理は主制御回路41により実行される。すなわち、本実施形態では、主制御回路41は、リール停止制御処理を実行する手段(停止制御手段)も兼ねる。
まず、メインCPU51は、有効なストップボタンが押されたか否かを判別する(S161)。S161において、メインCPU51が、有効なストップボタンが押されていないと判別したとき(S161がNO判定の場合)、メインCPU51は、S161の処理を繰り返し、有効なストップボタンの押圧操作が実行されるまで待機する。
一方、S161において、メインCPU51が、有効なストップボタンが押されたと判別したとき(S161がYES判定の場合)、メインCPU51は、押下順序格納領域(図49参照)及び作動ストップボタン格納領域(図48参照)を更新する(S162)。次いで、メインCPU51は、ストップボタン未作動カウンタを1減算する(S163)。
次いで、メインCPU51は、作動ストップボタンから検索対象リールを決定する(S164)。そして、メインCPU51は、図柄カウンタに基づいて停止開始位置をメインRAM53に格納する(S165)。
次いで、メインCPU51は、滑り駒数決定処理を行う(S166)。なお、滑り駒数決定処理の詳細については、後述の図150を参照しながら後で説明する。次いで、メインCPU51は、リール停止コマンドを副制御回路42に送信する(S167)。この処理で送信するリール停止コマンドには、停止されるリールの種別、その滑り駒数、ストップスイッチのONエッジ/OFFエッジ等の情報が含まれる。なお、ストップスイッチのONエッジ/OFFエッジの情報は、後述の割込処理で監視され、該情報を副制御回路42に送信するようにしてもよい。
次いで、メインCPU51は、停止開始位置と、S166で決定された滑り駒数とに基づいて停止予定位置を決定し、該決定した停止予定位置をメインRAM53に格納する(S168)。この処理では、メインCPU51は、停止開始位置に滑り駒数を加算し、その結果を停止予定位置とする。
次いで、メインCPU51は、S168で決定された停止予定位置を検索図柄位置としてセットする(S169)。次いで、メインCPU51は、図148を参照して説明した図柄コード取得処理を行う(S170)。その後、メインCPU51は、取得した図柄コードを用いて図柄コード格納領域(図50参照)を更新する(S171)。
次いで、メインCPU51は、制御変更処理を行う(S172)。なお、制御変更処理の詳細については、後述の図155を参照しながら後で説明する。次いで、メインCPU51は、押されたストップボタンは放されたか否かを判別する(S173)。S173において、メインCPU51が、押されたストップボタンは放されていないと判別したとき(S173がNO判定の場合)、メインCPU51は、S173の処理を繰り返し、押されたストップボタンが離されるまで待機する。
一方、S173において、メインCPU51が、押されたストップボタンは放されたと判別したとき(S173がYES判定の場合)、メインCPU51は、リール停止コマンド送信処理を行う(S174)。この処理では、メインCPU51は、リール停止コマンドを副制御回路42に送信する。この際、送信するリール停止コマンドのデータ構成は、上記S167で送信したリール停止コマンドのそれと同様である。しかしながら、S174で送信するリール停止コマンドに含まれるONエッジ/OFFエッジの情報は、S167で送信したリール停止コマンドに含まれるONエッジ/OFFエッジの情報と異なる。
次いで、メインCPU51は、ストップボタン未作動カウンタは「0」であるか否かを判別する(S175)。S175において、メインCPU51が、未作動カウンタは「0」ではないと判別したとき(S175がNO判定の場合)、メインCPU51は、図146を参照して説明した引込優先順位格納処理を行う(S176)。その後、メインCPU51は、処理をS161に戻し、S161以降の処理を繰り返す。
一方、S175において、メインCPU51が、未作動カウンタは「0」であると判別したとき(S175がYES判定の場合)、メインCPU51は、リール停止制御処理を終了し、処理をメインフロー(図139参照)のS14に移す。
[滑り駒数決定処理]
次に、図150を参照して、リール停止制御処理のフローチャート(図149参照)中のS166で行う滑り駒数決定処理について説明する。
まず、メインCPU51は、ラインマスクデータテーブル(不図示)に基づいて、作動ストップボタンに対応するラインマスクデータを選択する(S181)。この処理では、例えば、左ストップボタン17Lが押されたときには、メインCPU51は、ラインマスクデータとして、停止データの「左リールAライン」に対応するビット7に「1」が立てられた「10000000」を選択する。また、例えば、中ストップボタン17Cが押されたときには、メインCPU51は、ラインマスクデータとして、停止データの「中リールAライン」に対応するビット4に「1」が立てられた「00010000」を選択する。また、例えば、右ストップボタン17Rが押されたときには、メインCPU51は、ラインマスクデータとして、停止データの「右リールAライン」に対応するビット1に「1」が立てられた「00000010」を選択する。
次に、メインCPU51は、第1停止(ストップボタン未作動カウンタは「2」)であるか否かを判別する(S182)。S182において、メインCPU51が、第1停止ではないと判別したとき(S182がNO判定の場合)、メインCPU51は、第2・第3停止処理を行う(S183)。なお、第2・第3停止処理の詳細については、後述の図151を参照しながら後で説明する。その後、メインCPU51は、後述のS191の処理を行う。
一方、S182において、メインCPU51が、第1停止であると判別したとき(S182がYES判定の場合)、メインCPU51は、作動ストップボタンは左ストップボタンであるか否かを判別する(S184)。
S184において、メインCPU51が、作動ストップボタンは左ストップボタンであると判別したとき(S184がYES判定の場合)、メインCPU51は、順押し時テーブル選択データ及び図柄カウンタを取得する(S185)。この処理で、順押し時テーブ選択データは、リール停止初期設定テーブル(図32参照)を参照して取得される。次いで、メインCPU51は、順押し時テーブル選択データに対応する順押し時第1停止用停止テーブルを参照し、図柄カウンタに基づいて、滑り駒数決定データ及びチェンジステータスを取得する(S186)。その後、メインCPU51は、後述のS191の処理を行う。
一方、S184において、メインCPU51が、作動ストップボタンは左ストップボタンでないと判別したとき(S184がNO判定の場合)、メインCPU51は、変則押し時テーブル選択データを取得し、その変則押し時テーブル選択データに対応する変則押し時停止テーブルをセットする(S187)。この処理で、変則押し時テーブル選択データは、リール停止初期設定テーブル(図32参照)を参照して取得される。
次いで、メインCPU51は、ライン変更ビットチェック処理を行う(S188)。なお、ライン変更ビットチェック処理の詳細については、後述の図152を参照しながら後で説明する。次いで、メインCPU51は、ラインマスクデータ変更処理を行う(S189)。なお、ラインマスクデータ変更処理の詳細については、後述の図153を参照しながら後で説明する。その後、メインCPU51は、セットされた変則押し時停止テーブルを参照し、ラインマスクデータ及び停止開始位置に基づいて、滑り駒数決定データを取得する(S190)。
次いで、メインCPU51は、優先引込制御処理を行う(S191)。この処理では、停止開始位置から最大滑り駒数「4」の範囲の各図柄位置に応じた引込優先順位データの比較が行われ、最も適切な滑り駒数が決定される。なお、優先引込制御処理の詳細については、後述の図154を参照しながら後で説明する。その後、メインCPU51は、滑り駒数決定処理を終了し、処理をリール停止制御処理(図149参照)のS167に移す。
[第2・第3停止処理]
次に、図151を参照して、滑り駒数決定処理のフローチャート(図150参照)中のS183で行う第2・第3停止処理について説明する。
まず、メインCPU51は、第2停止操作時であるか否かを判別する(S201)。S201において、メインCPU51が、第2停止操作時でないと判別したとき(S201がNO判定の場合)、メインCPU51は、後述のS204の処理を行う。
一方、S201において、メインCPU51が、第2停止操作時であると判別したとき(S201がYES判定の場合)、メインCPU51は、ストップボタンの押し順が順押し(第1停止は左リール3L)であるか否かを判別する(S202)。S202において、メインCPU51が、順押しでないと判別したとき(S202がNO判定の場合)、メインCPU51は、後述のS204の処理を行う。
一方、S202において、メインCPU51が、順押しであると判別したとき(S202がYES判定の場合)、メインCPU51は、ライン変更ビットチェック処理を行う(S203)。なお、ライン変更ビットチェック処理の詳細については、後述の図152を参照しながら後で説明する。
次いで、メインCPU51は、ラインマスクデータ変更処理を行う(S204)。なお、ラインマスクデータ変更処理の詳細については、後述の図153を参照しながら後で説明する。次いで、メインCPU51は、滑り駒数検索処理を行う(S205)。この処理では、停止テーブル(図33、図35及び図36)を参照し、停止開始位置に基づいて滑り駒数決定データが決定される。
例えば、ラインマスクデータが「中リールAライン」に対応する「00010000」である場合、メインCPU51は、ビット4の「中リールAライン」の列を参照する。そして、停止開始位置から最大の滑り駒数の範囲にある各図柄位置に対して、対応するデータが「1」であるか否かの検索を順次行う。次いで、メインCPU51は、対応するデータが「1」である図柄位置から停止開始位置までの差分を算出し、算出した値を滑り駒数決定データとして決定する。そして、S205の処理後、メインCPU51は、第2・第3停止処理を終了し、処理を滑り駒数決定処理(図150参照)のS191に移す。
[ライン変更ビットチェック処理]
次に、図152を参照して、滑り駒数決定処理のフローチャート(図150参照)中のS188、及び、第2・第3停止処理のフローチャート(図151参照)中のS203で行うライン変更ビットチェック処理について説明する。
まず、メインCPU51は、変更ステータスが「1」又は「2」であるか否かを判別する(S211)。S211において、メインCPU51が、変更ステータスは「1」又は「2」であると判別したとき(S211がYES判定の場合)、メインCPU51は、対応するラインステータスをセットする(S212)。この処理において、本実施形態では、変更ステータスが「1」の場合にはAラインステータスをセットし、変更ステータスが「2」の場合にはBラインステータスをセットする。そして、S212の処理後、メインCPU51は、ライン変更ビットチェック処理を終了し、処理を滑り駒数決定処理(図150参照)のS189、又は、第2・第3停止処理のフローチャート(図151参照)中のS204の処理に移す。
一方、S211において、メインCPU51が、変更ステータスは「1」又は「2」でないと判別したとき(S211がNO判定の場合)、メインCPU51は、ライン変更ビットはオンであるか否かを判別する(S213)。この処理において、メインCPU51は、停止テーブル(図35及び図36参照)の「中リールライン変更ビット」又は「右リールライン変更ビット」に対応する列を参照し、停止開始位置に該当するデータが「1」であるか否かを判別する。そして、メインCPU51が、停止開始位置に該当するデータが「1」ではない、つまり、ライン変更ビットはオンでないと判別したとき(S213がNO判定の場合)、メインCPU51は、ライン変更ビットチェック処理を終了し、処理を滑り駒数決定処理(図150参照)のS189、又は、第2・第3停止処理のフローチャート(図151参照)中のS204の処理に移す。
一方、S213において、メインCPU51が、停止開始位置に該当するデータが「1」である、つまり、ライン変更ビットはオンであると判別したとき(S213がYES判定の場合)、メインCPU51は、Bラインステータスをセットする(S214)。なお、Bラインステータスは、ラインマスクデータを変更するために使用されるデータである。そして、S214の処理後、メインCPU51は、ライン変更ビットチェック処理を終了し、処理を滑り駒数決定処理(図150参照)のS189、又は、第2・第3停止処理のフローチャート(図151参照)中のS204の処理に移す。
[ラインマスクデータ変更処理]
次に、図153を参照して、滑り駒数決定処理のフローチャート(図150参照)中のS189、及び、第2・第3停止処理のフローチャート(図151参照)中のS204で行うラインマスクデータ変更処理について説明する。
まず、メインCPU51は、Cラインステータスがセットされているか否かを判別する(S221)。なお、Cラインステータスのセットは、後述の第2停止後制御変更処理(図156参照)において、順押しである場合に行われる。
S221において、メインCPU51が、Cラインステータスがセットされていると判別したとき(S221がYES判定の場合)、メインCPU51は、第2停止時の作動ストップボタンは中ストップボタンであるか否かを判別する(S222)。
S222において、メインCPU51が、第2停止時の作動ストップボタンは中ストップボタンであると判別したとき(S222がYES判定の場合)、メインCPU51は、ラインマスクデータを右に2回ローテートする(S223)。順押しであって第2停止時の作動ストップボタンが中ストップボタンであれば、第3停止時の作動ストップボタンは右ストップボタンになる。したがって、S223の処理により、ラインマスクデータは、「00000010」から「10000000」に変更される。その結果、順押し時第2・第3停止用停止テーブル(図35参照)の「右リールCラインデータ」に対応するビット7の列が参照される。そして、S223の処理後、メインCPU51は、ラインマスクデータ変更処理を終了し、処理を滑り駒数決定処理(図150参照)のS190、又は、第2・第3停止処理のフローチャート(図151参照)中のS205の処理に移す。
一方、S222において、メインCPU51が、第2停止時の作動ストップボタンは中ストップボタンではないと判別したとき(S222がNO判定の場合)、メインCPU51は、ラインマスクデータを左に2回ローテートする(S224)。順押しであって第2停止時の作動ストップボタンが中ストップボタンでなければ、第3停止時の作動ストップボタンが中ストップボタンになる。したがって、S224の処理により、ラインマスクデータは、「00010000」から「01000000」に変更される。その結果、順押し時第2・第3停止用停止テーブルの「中リールCラインデータ」に対応するビット6の列が参照される。そして、S224の処理後、メインCPU51は、ラインマスクデータ変更処理を終了し、処理を滑り駒数決定処理(図150参照)のS190、又は、第2・第3停止処理のフローチャート(図151参照)中のS205の処理に移す。
また、S221において、メインCPU51が、Cラインステータスがセットされていないと判別したとき(S221がNO判定の場合)、メインCPU51は、Bラインステータスがセットされているか否かを判別する(S225)。S225において、メインCPU51が、Bラインステータスがセットされていないと判別したとき(S225がNO判定の場合)、メインCPU51は、ラインマスクデータ変更処理を終了し、処理を滑り駒数決定処理(図150参照)のS190、又は、第2・第3停止処理のフローチャート(図151参照)中のS205の処理に移す。
一方、S225において、メインCPU51が、Bラインステータスがセットされていると判別したとき(S225がYES判定の場合)、メインCPU51は、ラインマスクデータを右に1回ローテートする(S226)。この処理により、例えば、ラインマスクデータが「00000010」であった場合は、「00000001」に変更される。その結果、停止テーブル(図35及び図36参照)の「Bラインデータ」に対応する列が参照される。そして、S226の処理後、メインCPU51は、ラインマスクデータ変更処理を終了し、処理を滑り駒数決定処理(図150参照)のS190、又は、第2・第3停止処理のフローチャート(図151参照)中のS205の処理に移す。
[優先引込制御処理]
次に、図154を参照して、滑り駒数決定処理のフローチャート(図150参照)中のS191で行う優先引込制御処理について説明する。
まず、メインCPU51は、遊技状態に応じて検索順序テーブル(図39参照)をセットする(S231)。次いで、メインCPU51は、検索順序カウンタ及びチェック回数に初期値をセットする(S232)。具体的には、メインCPU51は、検索順序カウンタには、初期値として「1」をセットする。また、メインCPU51は、チェック回数には、検索順序テーブルのデータ長を初期値としてセットする。具体的には、チェック回数の初期値として「5」をセットする。
次いで、メインCPU51は、停止順序テーブル(不図示)の先頭アドレスをセットし、滑り駒数決定データに基づいて検索順序テーブルのアドレスを加算する(S233)。
次いで、メインCPU51は、検索順序カウンタの値に対応する滑り駒数を取得する(S234)。次いで、メインCPU51は、取得した滑り駒数を停止開始時予想アドレスに加算し、引込優先順位データを取得する(S235)。
次いで、メインCPU51は、S315で取得した引込優先順位データが先に取得した引込優先順位データを超えるか否かを判別する(S236)。S236において、メインCPU51が、S235で取得した引込優先順位データが先に取得した引込優先順位データを超えないと判別したとき(S236がNO判定の場合)、メインCPU51は、後述のS238の処理を行う。
一方、S236において、メインCPU51が、S235で取得した引込優先順位データが先に取得した引込優先順位データを超えると判別したとき(S236がYES判定の場合)、メインCPU51は、S234で取得した滑り駒数を退避させる(S237)。
次いで、メインCPU51は、チェック回数を1減算し、検索順序カウンタを1加算する(S238)。
次いで、メインCPU51は、チェック回数が「0」であるか否かを判別する(S239)。S239において、メインCPU51が、チェック回数が「0」でないと判別したとき(S239がNO判定の場合)、メインCPU51は、処理をS234に戻し、S234以降の処理を繰り返す。
一方、S239において、メインCPU51が、チェック回数が「0」であると判別したとき(S239がYES判定の場合)、メインCPU51は、退避されている滑り駒数を復帰させる(S240)。その後、メインCPU51は、優先引込制御処理を終了するとともに、滑り駒数決定処理(図150参照)も終了する。
[制御変更処理]
次に、図155を参照して、リール停止制御処理のフローチャート(図149参照)中のS172で行う制御変更処理について説明する。
まず、メインCPU51は、第3停止後であるか否かを判別する(S251)。S251において、メインCPU51が、第3停止後であると判別したとき(S251がYES判定の場合)、メインCPU51は、制御変更処理を終了し、処理をリール停止制御処理(図149参照)のS173に移す。
一方、S251において、メインCPU51が、第3停止後でないと判別したとき(S251がNO判定の場合)、メインCPU51は、第2停止後であるか否かを判別する(S252)。S252において、メインCPU51が、第2停止後であると判別したとき(S252がYES判定の場合)、メインCPU51は、第2停止後制御処理を行う(S253)。なお、第2停止後制御処理の詳細については、後述の図156を参照しながら後で説明する。そして、S253の処理後、メインCPU51は、制御変更処理を終了し、処理をリール停止制御処理(図149参照)のS173に移す。
一方、S252において、メインCPU51が、第2停止後でないと判別したとき(S252がNO判定の場合)、メインCPU51は、順押しであるか否かを判別する(S254)。S254において、メインCPU51が、順押しではないと判別したとき(S254がNO判定の場合)、メインCPU51は、制御変更処理を終了し、処理をリール停止制御処理(図149参照)のS173に移す。
一方、S254において、メインCPU51が、順押しであると判別したとき(S254がYES判定の場合)、メインCPU51は、順押し時テーブル変更データに応じた順押し時制御変更テーブル(図34参照)を取得し、検索回数をセットする(S255)。
次いで、メインCPU51は、停止予定位置を取得する(S256)。そして、メインCPU51は、取得した停止予定位置に応じて変更対象ポジションを更新する(S257)。
次いで、メインCPU51は、S257で更新した変更対象ポジションが停止予定位置と一致するか否かを判別する(S258)。S258において、メインCPU51が、更新した変更対象ポジションは停止予定位置と一致しないと判別したとき(S258がNO判定の場合)、メインCPU51は、検索回数は「0」であるか否かを判別する(S259)。S259において、メインCPU51が、検索回数は「0」ではないと判別したとき(S259がNO判定の場合)、メインCPU51は、処理をS257に戻し、S257以降の処理を繰り返す。
一方、S259において、メインCPU51が、検索回数は「0」であると判別したとき(S259がYES判定の場合)、メインCPU51は、順押し時テーブル変更初期データの値を順押し時第2・第3停止用停止テーブル番号として取得し、対応する停止テーブルをセットする(S260)。
次いで、メインCPU51は、Cラインチェックデータに「0」をセットする(S261)。そして、S261の処理後、メインCPU51は、制御変更処理を終了し、処理をリール停止制御処理(図149参照)のS173に移す。
また、S258において、メインCPU51が、更新した変更対象ポジションは停止予定位置と一致すると判別したとき(S258がYES判定の場合)、メインCPU51は、ライン変更ステータスの値に応じた順押し時第2・第3停止用テーブル番号及びCラインチェックデータを取得する(S262)。
次いで、メインCPU51は、順押し時第2・第3停止用停止テーブル番号に基づいて、対応する停止テーブルをセットする(S263)。そして、S263の処理後、メインCPU51は、制御変更処理を終了し、処処理をリール停止制御処理(図149参照)のS173に移す。
[第2停止後制御変更処理]
次に、図156を参照して、制御変更処理のフローチャート(図155参照)中のS253で行う第2停止後制御変更処理について説明する。
まず、メインCPU51は、順押しであるか否かを判別する(S271)。S271において、メインCPU51が、順押しではないと判別したとき(S271がNO判定の場合)、メインCPU51は、第2停止後制御変更処理を終了するとともに、制御変更処理(図155参照)も終了する。
一方、S271において、メインCPU51が順押しであると判別したとき(S271がYES判定の場合)、メインCPU51は、Cラインチェックデータがオンであるか(変更ステータスが「3」であるか)否かを判別する(S272)。なお、Cラインチェックデータは、制御変更処理(図155参照)のS262の処理によって取得される。そして、S272において、メインCPU51が、Cラインチェックデータがオンでないと判別したとき(S272がNO判定の場合)、メインCPU51は、第2停止後制御変更処理を終了するとともに、制御変更処理(図155参照)も終了する。
一方、S272において、メインCPU51が、Cラインチェックデータがオンであると判別したとき(S272がYES判定の場合)、メインCPU51は、第2停止時の停止開始位置に対応するライン変更ビットがオンであるか否かを判別する(S273)。S273において、メインCPU51が、第2停止時の停止開始位置に対応するライン変更ビットはオンでないと判別したとき(S273がNO判定の場合)、メインCPU51は、第2停止後制御変更処理を終了するとともに、制御変更処理(図155参照)も終了する。
一方、S273において、メインCPU51が、第2停止時の停止開始位置に対応するライン変更ビットはオンであると判別したとき(S273がYES判定の場合)、メインCPU51は、格納された順押し時第2・第3停止用停止テーブル番号に「1」を加算し、対応する停止テーブルをセットする(S274)。次いで、メインCPU51は、Cラインステータスをセットする(S275)。そして、S275の処理後、メインCPU51は、第2停止後制御変更処理を終了するとともに、制御変更処理(図155参照)も終了する。
[RT制御処理]
次に、図157を参照して、メインフロー(図139参照)中のS17で行うRT制御処理について説明する。なお、本実施形態では、以下に説明するRT制御処理は主制御回路41により実行される。
まず、メインCPU51は、RT遷移テーブル(図13参照)を参照し、移行元(現在)のRT遊技状態において成立し得るRT遊技状態の移行条件をチェックする(S281)。
次いで、メインCPU51は、RT遊技状態の移行条件が成立しているか否かを判別する(S282)。S282において、メインCPU51が、RT遊技状態の移行条件が成立していないと判別したとき(S282がNO判定の場合)、メインCPU51は、後述のS284の処理を行う。
一方、S282において、メインCPU51が、RT遊技状態の移行条件が成立していると判別したとき(S282がYES判定の場合)、メインCPU51は、RT遷移テーブル(図13参照)を参照し、移行条件に基づいて、移行先のRT遊技状態フラグを遊技状態フラグ格納領域(図47参照)の所定ビットにセットして、遊技状態フラグ格納領域を更新する(S283)。
次いで、メインCPU51は、表示コマンド送信処理を行う(S284)。具体的には、メインCPU51は、表示コマンドを副制御回路42に送信する。なお、表示コマンドは、表示役や払出枚数等を特定するパラメータを含んで構成される。そして、S284の処理後、メインCPU51は、RT制御処理を終了し、処理をメインフロー(図139参照)のS18に移す。
[遊技終了時演出制御処理]
次に、図158を参照して、メインフロー(図139参照)中のS18で行う遊技終了時演出制御処理について説明する。
まず、メインCPU51は、出力条件テーブル(図43参照)を参照し、大当り信号を出力する(S291)。次いで、メインCPU51は、RT遊技状態がRT2遊技状態であるか否かを判別する(S292)。S292において、メインCPU51が、RT2遊技状態ではないと判別したとき(S292がNO判定の場合)、メインCPU51は、処理を後述のS301に移す。
一方、S292において、メインCPU51が、RT2遊技状態であると判別したとき(S292がNO判定の場合)、メインCPU51は、「遊技ロック9」であるか否かを判別する(S293)。S293において、メインCPU51が、「遊技ロック9」であると判別したとき(S293がYES判定の場合)、メインCPU51は、遊技終了時演出制御処理を終了し、処理をメインフロー(図139参照)のS19に移す。
一方、S293において、メインCPU51が、「遊技ロック9」ではないと判別したとき(S293がNO判定の場合)、メインCPU51は、内部当籤役が「通常リプ」であるか否かを判別する(S294)。S294において、メインCPU51が、「通常リプ」ではないと判別したとき(S294がNO判定の場合)、メインCPU51は、遊技終了時演出制御処理を終了し、処理をメインフロー(図139参照)のS19に移す。
一方、S294において、メインCPU51が、「通常リプ」であると判別したとき(S294がYES判定の場合)、メインCPU51は、出力用カウンタは「0」であるか否かを判別する(S295)。S295において、メインCPU51が、出力用カウンタは「0」ではないと判別したとき(S295がNO判定の場合)、メインCPU51は、処理を後述のS297に移す。
一方、S295において、メインCPU51が、出力用カウンタは「0」であると判別したとき(S295がYES判定の場合)、メインCPU51は、出力用カウンタに「3」をセットする(S296)。
S296の後、又は、S295がNO判定の場合、メインCPU51は、減算条件テーブル(図44参照)を参照して、減算条件を満たすか否かを判別する(S297)。S297において、メインCPU51が、減算条件を満たさないと判別したとき(S297がNO判定の場合)、メインCPU51は、処理を後述のS301に移す。
一方、S297において、メインCPU51が、減算条件を満たすと判別したとき(S297がYES判定の場合)、メインCPU51は、出力用カウンタの値を1減算する(S298)。
次いで、メインCPU51は、出力用カウンタは「0」であるか否かを判別する(S299)。S299において、メインCPU51が、出力用カウンタは「0」ではないと判別したとき(S299がNO判定の場合)、メインCPU51は、遊技終了時演出制御処理を終了し、処理をメインフロー(図139参照)のS19に移す。
一方、S299において、出力用カウンタは「0」であると判別したとき(S299がYES判定の場合)、メインCPU51は、大当り信号「3」の出力をオンする(S300)。これにより、ホールコンピュータ又は呼出装置100(図4参照)に大当り信号「3」が送信される。
S300の後、又は、S292、S297がNO判定の場合、メインCPU51は、出力用カウンタに「0」をセットする(S301)。そして、S301の処理後、メインCPU51は、遊技終了時演出制御処理を終了し、処理をメインフロー(図139参照)のS19に移す。
本実施形態では、RT遊技状態がRT2遊技状態に移行されると、出力用カウンタに「3」をセットして、減算条件を満たす度に出力用カウンタの値を1減算する。そして、出力用カウンタの値が「0」になると、大当り信号「3」の出力をオンする。すなわち、RT2遊技状態において、減算条件3回満たさなければ、大当り信号「3」の出力はオンされない。これにより、推奨する停止操作が行われなかった場合など「ART」が当籤していない場合に、誤ってRT2遊技状態に移行しても、すぐに大当り「3」がホールコンピュータ又は呼出装置100(図4参照)に送信されないようにすることができる。
[ボーナス終了チェック処理]
次に、図159を参照して、メインフロー(図139参照)中のS20で行うボーナス終了チェック処理について説明する。
まず、メインCPU51は、遊技状態フラグ格納領域(図47参照)を参照して、「BB」(「BB1」〜「BB3」)が作動中であるか否かを判別する(S321)。S321において、メインCPU51が、「BB」が作動中でないと判別したとき(S321がNO判定の場合)、メインCPU51は、ボーナス終了チェック処理を終了し、処理をメインフロー(図139参照)のS21に移す。
一方、S321において、メインCPU51が、「BB」が作動中であると判別したとき(S321がYES判定の場合)、メインCPU51は、ボーナス終了枚数カウンタの値が「0」未満であるか否かを判別する(S322)。
S322において、メインCPU51が、ボーナス終了枚数カウンタの値が「0」未満であると判別したとき(S322がYES判定の場合)、メインCPU51は、ボーナス終了時処理を行う(S323)。この処理では、メインCPU51がボーナス終了枚数カウンタをクリアし、作動中の「BB」に対応する遊技状態フラグ(BB遊技状態フラグ)をオフにする。なお、ボーナス終了枚数カウンタの値が「0」未満である場合は、BB遊技状態中にメダルの払出しが263枚(BB1)、60枚(BB2)又は14枚(BB3)を超えたことを意味する。
次いで、メインCPU51は、ボーナス終了コマンド送信処理を行う(S324)。この処理では、メインCPU51は、ボーナス終了コマンドを副制御回路42に送信する。ボーナス終了コマンドには、ボーナスゲームが終了したことを示す情報などが含まれる。
次いで、メインCPU51は、ボーナス終了時の初期化処理を行う(S325)。そして、S325の処理後、メインCPU51は、ボーナス終了チェック処理を終了し、処理をメインフロー(図139参照)のS21に移す。
一方、S322において、メインCPU51が、ボーナス終了枚数カウンタの値が「0」未満でないと判別したとき(S322がNO判定の場合)、メインCPU51は、入賞回数カウンタ及び遊技可能回数カウンタの各値を更新する(S326)。入賞可能回数カウンタの値は、小役(メダルの払い出しがある役)が表示されると「1」減算され、遊技可能回数カウンタの値は、停止図柄に関らず、1遊技で「1」減算される。
次いで、メインCPU51は、入賞回数カウンタの値、又は、遊技可能回数カウンタの値が「0」であるか否かを判別する(S327)。S327において、メインCPU51が、入賞回数カウンタの値、又は、遊技可能回数カウンタの値が「0」でないと判別したとき(S327がNO判定の場合)、メインCPU51は、ボーナス終了チェック処理を終了し、処理をメインフロー(図139参照)のS21に移す。
一方、S327において、メインCPU51が、入賞回数カウンタの値、又は、遊技可能回数カウンタの値が「0」であると判別したとき(S327がYES判定の場合)、メインCPU51は、RB終了時処理を行う(S328)。具体的には、「RB」に対応する遊技状態フラグ(RB遊技状態フラグ)をオフにする、入賞可能回数カウンタ及び遊技可能回数カウンタをクリアするなどの処理を行う。その後、メインCPU51は、ボーナス終了チェック処理を終了し、処理をメインフロー(図139参照)のS21に移す。
[ボーナス作動チェック処理]
次に、図152を参照して、メインフロー(図139参照)中のS21で行うボーナス作動チェック処理について説明する。
まず、メインCPU51は、「BB」(「BB1」〜「BB3」)が作動中であるか否かを判別する(S331)。S331において、メインCPU51が、「BB」が作動中でないと判別したとき(S331がNO判定の場合)、メインCPU51は、後述のS334の処理を行う。
一方、S331において、メインCPU51が、「BB」が作動中であると判別したとき(S331がYES判定の場合)、メインCPU51は、「RB」が作動中であるか否かを判別する(S332)。S332において、メインCPU51が、「RB」が作動中であると判別したとき(S332がYES判定の場合)、メインCPU51は、ボーナス作動チェック処理を終了し、処理をメインフロー(図139参照)のS2に移す。
一方、S332において、メインCPU51が、「RB」が作動中でないと判別したとき(S332がNO判定の場合)、メインCPU51は、ボーナス作動時テーブル(図12参照)に基づいて、RB作動時処理を行う(S333)。そして、S333の処理後、メインCPU51は、ボーナス作動チェック処理を終了し、処理をメインフロー(図139参照)のS2に移す。
また、S331がNO判定の場合、メインCPU51は、ボーナスゲームが入賞であるか否かを判別する(S334)。S334において、メインCPU51が、ボーナスゲームが入賞でないと判別したとき(S334がNO判定の場合)、メインCPU51は、後述のS338の処理を行う。
一方、S334において、メインCPU51が、ボーナスゲームが入賞であると判別したとき(S334がYES判定の場合)、メインCPU51は、ボーナス作動時テーブル(図12参照)に基づいて、入賞したボーナスゲームに対応したボーナス作動時処理を行う(S335)。本実施形態では、この処理において、メインCPU51は、ボーナス作動時テーブル(図12参照)を参照して、遊技状態フラグ格納領域(図47参照)内の対応するビットに「1」をセットし、ボーナス終了枚数カウンタの数値を所定の値(「BB1」の場合には「263」、「BB2」の場合には「60」、「BB3」の場合には「14」)にセットする。さらに、この処理では、上記S333で説明したRB作動時処理も行う。
次いで、メインCPU51は、持越役格納領域の値をクリアする(S336)。次いで、メインCPU51は、ボーナス開始コマンド送信処理を行う(S337)。この処理では、メインCPU51は、ボーナス開始コマンドを副制御回路42に送信する。なお、ボーナス開始コマンドには、ボーナスゲームを開始したことを示す情報などが含まれる。そして、S337の後、メインCPU51は、ボーナス作動チェック処理を終了し、処理をメインフロー(図139参照)のS2に移す。
また、S334がNO判定の場合、メインCPU51は、再遊技に係る役が入賞であるか否かを判別する(S338)。S338において、メインCPU51が、再遊技に係る役が入賞でないと判別したとき(S338がNO判定の場合)、メインCPU51は、ボーナス作動チェック処理を終了し、処理をメインフロー(図139参照)のS2に移す。
一方、S338において、メインCPU51が、再遊技に係る役が入賞であると判別したとき(S338がYES判定の場合)、メインCPU51は、メダルの自動投入を要求する(S339)。すなわち、メインCPU51は、投入枚数カウンタを自動投入枚数カウンタに複写する。そして、S339の処理後、メインCPU51は、ボーナス作動チェック処理を終了し、処理をメインフロー(図139参照)のS2に移す。
[メインCPUの制御による割込処理(1.1172msec)]
次に、図161を参照して、メインフロー(図139参照)中のS12内で行うメインCPU51の制御による割込処理について説明する。
まず、メインCPU51は、レジスタの退避を行う(S341)。次いで、メインCPU51は、入力ポートチェック処理を行う(S342)。この処理では、ストップスイッチ17S等の各種スイッチから入力される信号がチェックされる。
次いで、メインCPU51は、タイマー更新処理を行う(S343)。この処理では、メインCPU51は、例えば、割込処理毎にロックタイマーの値を減算する処理を行う。次いで、メインCPU51は、通信データ送信処置を行う(S344)。この処理では、主に、各種コマンドを主制御回路41及び副制御回路42に適宜送信する。
次いで、メインCPU51は、リール制御処理を行う(S345)。この処理では、メインCPU51は、全リールの回転開始が要求されたときに、左リール3L、中リール3C及び右リール3Rの回転を開始し、その後、各リールが一定速度で回転するように、3つのステッピングモータ61L,61C,61Rを駆動制御する。また、滑り駒数が決定されたときは、メインCPU51は、該当するリールの図柄カウンタを滑り駒数分だけ更新する。そして、メインCPU51は、更新された図柄カウンタが停止予定位置に対応する値に一致する(停止予定位置の図柄が表示窓の有効ライン(入賞判定ライン)上の領域に到達する)のを待って、該当するリールの回転の減速及び停止が行われるように、対応するステッピングモータを駆動制御する。また、本実施形態では、S345の処理において、前述した通常の加速処理、定速処理及び停止処理だけでなく、加速処理時にリール演出パターンが設定されている場合には、該リール演出パターンに対応するリール演出(リールアクション)及びロックの制御処理も行う。
次いで、メインCPU51は、ランプ・7セグ駆動処理を行う(S346)。この処理では、メインCPU51は、7セグ表示器6を駆動制御して、払出枚数やクレジット枚数などを表示する。次いで、メインCPU51は、レジスタの復帰処理を行う(S347)。そして、その後、メインCPU51は、割込処理を終了する。
<副制御回路の動作説明>
次に、図162〜図175を参照して、副制御回路42のサブCPU81が、プログラムを用いて実行する各種処理(タスク)の内容について説明する。
[主基板通信タスク]
まず、図162を参照して、サブCPU81により行われる主基板通信タスクについて説明する。
まず、サブCPU81は、主制御回路41から送信されたコマンドの受信チェックを行う(S501)。次いで、サブCPU81は、コマンドを受信した場合、受信したコマンドの種別を抽出する(S502)。
次いで、サブCPU81は、前回とは異なるコマンドを受信したか否かを判別する(S503)。S503において、サブCPU81が、前回とは異なるコマンドを受信しなかったと判別したとき(S503がNO判定の場合)、サブCPU81は、処理をS501に戻し、S501以降の処理を繰り返す。
一方、S503において、サブCPU81が、前回とは異なるコマンドを受信したと判別したとき(S503がYES判定の場合)、サブCPU81は、受信したコマンドに基づいて、メッセージキューにメッセージを格納する(S504)。なお、メッセージキューとは、プロセス間で情報を交換するための機構である。そして、S504の処理後、サブCPU81は、処理をS501に戻し、S501以降の処理を繰り返す。
[演出登録タスク]
次に、図163を参照して、サブCPU81により行われる演出登録タスクについて説明する。
まず、サブCPU81は、メッセージキューからメッセージを取り出す(S511)。次いで、サブCPU81は、メッセージキューにメッセージが有るか否かを判別する(S512)。S512において、サブCPU81が、メッセージキューにメッセージが無いと判別したとき(S512がNO判定のとき)、サブCPU81は、後述のS515の処理を行う。
一方、S512において、サブCPU81が、メッセージキューにメッセージが有ると判別したとき(S512がYES判定のとき)、サブCPU81は、メッセージから遊技情報を複写する(S513)。この処理では、例えば、パラメータによって特定される、内部当籤役、回転が停止したリールの種別、表示役、遊技状態フラグ等の各種データがサブRAM83に設けられた格納領域(不図示)に複写される。
次いで、サブCPU81は、演出内容決定処理を行う(S514)。この処理では、サブCPU81は、受信したコマンドの種別に応じて、演出内容の決定や演出データの登録等を行う。なお、演出内容決定処理の詳細については、後述の図164を参照しながら後で説明する。
次いで、サブCPU81は、アニメーションデータの登録を行う(S515)。次いで、サブCPU81は、サウンドデータの登録を行う(S516)。次いで、サブCPU81は、ランプデータの登録を行う(S517)。なお、これらの登録処理は、S514の演出内容決定処理において登録された演出データに基づいて行われる。S517の後、サブCPU81は、処理をS511に戻し、S511以降の処理を繰り返す。
[演出内容決定処理]
次に、図164を参照して、演出登録タスクのフローチャート(図163参照)中のS514で行う演出内容決定処理について説明する。
まず、サブCPU81は、スタートコマンド受信時であるか否かを判別する(S521)。
S521において、サブCPU81が、スタートコマンド受信時であると判別したとき(S521がYES判定の場合)、サブCPU81は、スタートコマンド受信時処理を行う(S522)。この処理では、サブCPU81は、演出用乱数値を抽出し、内部当籤役等に基づいて演出番号を抽籤により決定して登録する。ここで、演出番号は、今回実行する演出内容を指定するデータである。なお、スタートコマンド受信時処理の詳細については、後述の図165を参照しながら後で説明する。
次いで、サブCPU81は、登録されている演出番号に応じて、スタート時の演出データを登録する(S523)。演出データは、アニメーションデータ、サウンドデータ及びランプデータを指定するデータである。それゆえ、演出データが登録されると、対応するアニメーションデータ等が決定され、映像の表示等の演出が実行される。そして、S523の処理後、サブCPU81は、演出内容決定処理を終了し、処理を演出登録タスク(図163参照)のS515に移す。
一方、S521において、サブCPU81が、スタートコマンド受信時でないと判別したとき(S521がNO判定の場合)、サブCPU81は、リール停止コマンド受信時であるか否かを判別する(S524)。
S524において、サブCPU81が、リール停止コマンド受信時であると判別したとき(S524がYES判定の場合)、サブCPU81は、登録されている演出番号及び作動ストップボタンの種別に応じて、停止時の演出データを登録する(S525)。その後、サブCPU81は、演出内容決定処理を終了し、処理を演出登録タスク(図163参照)のS515に移す。
一方、S524において、サブCPU81が、リール停止コマンド受信時でないと判別したとき(S524がNO判定の場合)、サブCPU81は、表示コマンド受信時であるか否かを判別する(S526)。
S526において、サブCPU81が、表示コマンド受信時であると判別したとき(S526がYES判定の場合)、サブCPU81は、表示コマンド受信時処理を行う(S527)。なお、表示コマンド受信時処理の詳細については、後述の図171を参照しながら後で説明する。
次いで、サブCPU81は、登録されている演出番号及び表示役に応じて、表示時の演出データを登録する(S528)。その後、サブCPU81は、演出内容決定処理を終了し、処理を演出登録タスク(図163参照)のS515に移す。
一方、S526において、表示コマンド受信時でないと判別したとき(S526がNO判定の場合)、サブCPU81は、払出終了コマンド受信時であるか否かを判別する(S529)。S529において、サブCPU81は、払出終了コマンド受信時であると判別したとき(S529がYES判定の場合)、サブCPU81は、払出終了コマンド受信時処理を行う(S530)。その後、サブCPU81は、演出内容決定処理を終了し、処理を演出登録タスク(図163参照)のS515に移す。
一方、S529において、サブCPU81が、払出終了コマンド受信時でないと判別したとき(S529がNO判定の場合)、サブCPU81は、ボーナス開始コマンド受信時であるか否かを判別する(S531)。
S531において、サブCPU81が、ボーナス開始コマンド受信時であると判別したとき(S531がYES判定の場合)、サブCPU81は、ボーナス開始用の演出データを登録する(S532)。その後、サブCPU81は、演出内容決定処理を終了し、処理を演出登録タスク(図163参照)のS515に移す。
一方、S531において、サブCPU81が、ボーナス開始コマンド受信時でないと判別したとき(S531がNO判定の場合)、サブCPU81は、ボーナス終了コマンド受信時であるか否かを判別する(S533)。S533において、サブCPU81が、ボーナス終了コマンド受信時であると判別したとき(S533がYES判定の場合)、サブCPU81は、ボーナス終了用の演出データを登録する(S534)。その後、サブCPU81は、演出内容決定処理を終了し、処理を演出登録タスク(図163参照)のS515に移す。
S533において、サブCPU81が、ボーナス終了コマンド受信時ではないと判別したとき(S533がNO判定の場合)、サブCPU81は、無操作コマンド受信時であるか否かを判別する(S535)。S535において、サブCPU81が、無操作コマンド受信時ではないと判別したとき(S535がNO判定の場合)、サブCPU81は、演出内容決定処理を終了し、処理を演出登録タスク(図163参照)のS515に移す。
一方、S535において、サブCPU81が、無操作コマンド受信時であると判別したとき(S535がYES判定の場合)、サブCPU81は、無操作コマンド受信時処理を行う(S536)。なお、無操作コマンド受信時処理の詳細については、後述の図175を参照しながら後で説明する。S536の処理後、サブCPU81は、演出内容決定処理を終了し、処理を演出登録タスク(図163参照)のS515に移す。
[スタートコマンド受信時処理]
次に、図165を参照して、演出内容決定処理のフローチャート(図164参照)中のS522で行うスタートコマンド受信時処理について説明する。なお、本実施形態では、以下に説明するスタートコマンド受信時処理は副制御回路42により実行される。
まず、サブCPU81は、抽籤フラグ決定処理を行う(S541)。なお、抽籤フラグ決定処理の詳細については、後述の図166を参照しながら後で説明する。次いで、サブCPU81は、モード抽籤処理を行う(S542)。
本実施形態では、サブ遊技状態が「一般状態」である場合において、「CZ(チャンスゾーン)」に当籤する確率が異なる複数のモードを設けている。S542の処理では、この「一般状態」における複数のモードの移行抽籤を行う。この移行抽籤では、内部当籤役に応じて各モードの抽籤値が設定されたモード抽籤テーブル(不図示)が用いられる。
次いで、サブCPU81は、CZ抽籤処理を行う(S543)。この処理では、内部当籤役及びモードに応じてCZの抽籤値が設定されたCZ抽籤テーブル(不図示)が用いられる。
次いで、サブCPU81は、ART抽籤処理を行う(S544)。なお、ART抽籤処理の詳細については、後述の図167を参照しながら後で説明する。次いで、サブCPU81は、ART中処理を行う(S545)。なお、ART中処理の詳細については、後述の図168を参照しながら後で説明する。
次いで、サブCPU81は、VR抽籤処理を行う(S546)。なお、VR抽籤処理の詳細については、後述の図169を参照しながら後で説明する。次いで、サブCPU81は、演出決定処理を行う(S547)。なお、演出決定処理の詳細については、後述の図170を参照しながら後で説明する。S547の処理後、サブCPU81は、スタートコマンド受信時処理を終了し、処理を演出内容決定処理(図164参照)のS523に移す。
[抽籤フラグ決定処理]
次に、図166を参照して、スタートコマンド受信時処理のフローチャート(図165参照)中のS541で行う抽籤フラグ決定処理について説明する。なお、本実施形態では、以下に説明する抽籤フラグ決定処理は副制御回路42により実行される。
まず、サブCPU81は、特殊フラグ抽籤テーブル(図57参照)に基づいて、小役・リプレイ用データポインタを変更する(S551)。次いで、サブCPU81は、小役・リプレイ用データポインタが「9」であるか否かを判別する(S552)。
S552において、サブCPU81が、小役・リプレイ用データポインタが「9」であると判別したとき(S552がYES判定の場合)、サブCPU81は、抽籤(1/10で当籤)に基づいて、小役・リプレイ用データポインタを「40」に変更する(S553)。S553の処理の後、サブCPU81は、後述のS556の処理を行う。
一方、S552において、サブCPU81が、小役・リプレイ用データポインタが「9」ではないと判別したとき(S552がNO判定の場合)、サブCPU81は、小役・リプレイ用データポインタが「43」であるか否かを判別する(S554)。S554において、サブCPU81が、小役・リプレイ用データポインタが「43」ではないと判別したとき(S554がNO判定の場合)、サブCPU81は、後述のS556の処理を行う。
一方、S554において、サブCPU81が、小役・リプレイ用データポインタが「43」であると判別したとき(S554がYES判定の場合)、サブCPU81は、抽籤(1/2で当籤)に基づいて、小役・リプレイ用データポインタを「42」に変更する(S555)。
S553、S555の処理後、又はS554がNO判定の場合、サブCPU81は、各種抽籤フラグ抽籤テーブル(図57〜図70)に基づいて、各種抽籤フラグを決定し、サブRAM83に格納する(S556)。S556の処理後、サブCPU81は、抽籤フラグ決定処理を終了し、処理をスタートコマンド受信時処理(図165参照)のS542に移す。
[ART抽籤処理]
次に、図167を参照して、スタートコマンド受信時処理のフローチャート(図165参照)中のS544で行うART抽籤処理について説明する。なお、本実施形態では、以下に説明するART抽籤処理は副制御回路42により実行される。また、ART抽籤処理内では、遊技者にとって有利な特典を付与するか否か、すなわちART当籤か否かの判定処理が行われる。すなわち、本実施形態では、副制御回路42は、ART当籤か否かを判定する手段(特典付与決定手段)も兼ねる。
まず、サブCPU81は、各種ART抽籤テーブル(図71〜図76、図80〜図84、図86〜図97、図99〜図106、図112〜図116参照)に基づいて、ART抽籤を行う(S561)。次いで、サブCPU81は、抽籤結果は「0」であるか否かを判別する(S562)。S562において、サブCPU81が、抽籤結果は「0」であると判別したとき(S562がYES判定の場合)、サブCPU81は、ART抽籤処理を終了し、処理をスタートコマンド受信時処理(図165参照)のS545に移す。
一方、S562において、サブCPU81が、抽籤結果は「0」ではないと判別したとき(S562がNO判定の場合)、サブCPU81は、ART抽籤結果のストック内容判定テーブル(図118参照)に基づいて、当籤内容をチェックする(S563)。
次いで、サブCPU81は、「B_ART」又は「D_ART」に当籤したか否かを判別する(S563)。S563において、サブCPU81が、「B_ART」又は「D_ART」に当籤したと判別したとき(S563がYES判定の場合)、サブCPU81は、ARTストック領域振り分け抽籤テーブル(図77、図78、図108〜図111)を参照し、抽籤フラグに基づいて、ARTストック領域を決定する(S564)。すなわち、「B_ART」又は「D_ART」の当籤情報を格納するARTストック領域として、ARTストック領域AとARTストック領域Bのうちの一方を決定する。
S564の処理後、又はS563において、サブCPU81が、「B_ART」又は「D_ART」に当籤していないと判別したとき(S563がNO判定の場合)、サブCPU81は、テーブル番号決定テーブル(図79、図85、図98、図107、図114及び図117)を参照し、ART抽籤テーブルの種別、及び抽籤フラグに基づいて、テーブル番号を取得する(S565)。
次いで、サブCPU81は、サブ格納領域における当籤内容に応じた格納領域に、対応する当籤情報を格納する(S566)。例えば、「B_ART」又は「D_ART」が当籤した場合は、S564において決定したARTストック領域A又はARTストック領域Bに当籤情報(ART識別情報及びテーブル番号)を格納する。また、「G_ART」が当籤した場合は、合体ストック領域に当籤情報(テーブル番号及びストック時のARTモード)を格納する。また、「R_ART」が当籤した場合は、ロケットフラグに「1」をセットする。また、「VR(バイキングラッシュ)」に当籤した場合は、VRストックカウンタに「1」を加算する。
次いで、サブCPU81は、前兆ゲーム数抽籤テーブル(図124〜図129参照)に基づいて、ART前兆ゲーム数を決定し、ART前兆カウンタにセットする(S567)。S567の処理後、サブCPU81は、ART抽籤処理を終了し、処理をスタートコマンド受信時処理(図165参照)のS545に移す。
[ART中処理]
次に、図168を参照して、スタートコマンド受信時処理のフローチャート(図165参照)中のS545で行うART中処理について説明する。
まず、サブCPU81は、「B_ART」中であるか否かを判別する(S571)。S571において、サブCPU81が、「B_ART」中であると判別したとき(S571がYES判定の場合)、サブCPU81は、ゲーム数上乗せ抽籤処理を行う(S572)。この処理において、上乗せゲーム数が決定された場合は、その決定された上乗せゲーム数をARTゲーム数カウンタに加算する。
一方、S571において、サブCPU81が、「B_ART」中ではないと判別したとき(S571がNO判定の場合)、サブCPU81は、「D_ART」中であるか否かを判別する(S573)。S573において、サブCPU81が、「D_ART」中ではないと判別したとき(S573がNO判定の場合)、サブCPU81は、ART中処理を終了し、処理をスタートコマンド受信時処理(図165参照)のS546に移す。
一方、S573において、サブCPU81が、「D_ART」中であると判別したとき(S573がYES判定の場合)、サブCPU81は、継続ストック抽籤処理を行う(S574)。この処理において、継続ストックが決定された場合は、継続ストックカウンタに「1」を加算する。S574の処理後、サブCPU81は、ART中処理を終了し、処理をスタートコマンド受信時処理(図165参照)のS546に移す。
[VR関連処理]
次に、図169を参照して、スタートコマンド受信時処理のフローチャート(図165参照)中のS546で行うVR関連処理について説明する。
まず、サブCPU81は、「VR(ハイキングラッシュ)」中であるか否かを判別する(S581)。S581において、サブCPU81が、「VR(ハイキングラッシュ)」中ではないと判別したとき(S581がNO判定の場合)、サブCPU81は、遊技ロックフラグ9が当籤したか否かを判別する(S582)。すなわち、遊技ロックフラグ格納領域2(図52参照)のビット0は「1」であるか否かを判別する。
S582において、サブCPU81が、遊技ロックフラグ9が当籤ではないと判別したとき(S582がNO判定の場合)、サブCPU81は、VR関連処理を終了し、処理をスタートコマンド受信時処理(図165参照)のS547に移す。
一方、S582において、サブCPU81が、遊技ロックフラグ9が当籤であると判別したとき(S582がYES判定の場合)、サブCPU81は、VRロック時ビリータッチ正解・不正解の抽籤テーブル(図119参照)に基づいて、タッチ対応(タッチの正解)を決定する(S583)。S583の処理後、サブCPU81は、VR関連処理を終了し、処理をスタートコマンド受信時処理(図165参照)のS547に移す。
また、S581において、サブCPU81が、「VR(ハイキングラッシュ)」中であると判別したとき(S581がYES判定の場合)、サブCPU81は、VR中革命抽籤テーブルに基づいて、革命発動の当籤・非当籤を決定し、VR中革命フラグの値をセットする(S584)。
次いで、サブCPU81は、VR中ビリータッチ抽籤テーブル(図120〜図123参照)に基づいて、タッチ対応(タッチの正解)を決定する(S585)。S585の処理後、サブCPU81は、VR関連処理を終了し、処理をスタートコマンド受信時処理(図165参照)のS547に移す。
[演出決定処理]
次に、図170を参照して、スタートコマンド受信時処理のフローチャート(図165参照)中のS547で行う演出決定処理について説明する。なお、本実施形態では、以下に説明する演出決定処理は副制御回路42により実行される。また、演出決定処理内では、演出内容を決定する演出決定処理及び、第2の特定演出内容にかかる特定演出の回数をカウントする特定演出カウント処理が行われる。すなわち、本実施形態では、副制御回路42は、演出内容を決定する手段(演出決定手段)及び第2の特定演出内容にかかる特定演出の回数をカウントする手段(特定演出カウント手段)を兼ねる。
まず、サブCPU81は、連続演出(継続ゲーム)中であるか否かを判別する(S601)。この処理では、「マップNo.」の値が「0」以外であれば、サブCPU81は、連続演出(継続ゲーム)中であると判別する。
S601において、サブCPU81が、連続演出(継続ゲーム)中ではないと判別したとき(S601がNO判定の場合)、サブCPU81は、演出抽籤処理を行う(S602)。この演出抽籤処理では、演出抽籤テーブル(不図示)を参照し、抽籤フラグ、前兆ゲーム数等に基づいて「演出No.」(発展演出を含む)を決定し、サブRAM83にセットする。なお、本実施形態における発展演出は、タイトル表示ゲームと、そのタイトル表示ゲームの後に続く連続演出(継続ゲーム)から構成されている。
次いで、サブCPU81は、S602で決定された「演出No.」は発展演出であるか否かを判別する(S603)。S603において、サブCPU81が、S602で決定された「演出No.」は発展演出ではないと判別したとき(S603がNO判定の場合)、サブCPU81は、演出決定処理を終了するとともに、スタートコマンド受信時処理(図165参照)も終了する。
一方、S603において、サブCPU81が、S602で決定された「演出No.」は発展演出であると判別したとき(S603がYES判定の場合)、サブCPU81は、サブCPU81は、発展演出用タイトル抽籤テーブル(図130参照)を参照して、タイトル抽籤処理を行う(S604)。これにより、発展演出用の「タイトルNo.」が決定され、その「タイトルNo.」がサブRAM83に登録される。
次いで、サブCPU81は、発展演出用マップ抽籤テーブル(図131及び図132参照)を参照して、マップ抽籤処理を行う(S605)。これにより、発展演出用の「マップNo.」が決定され、その「マップNo.」がサブRAM83に登録される。S605の処理後、サブCPU81は、演出決定処理を終了するとともに、スタートコマンド受信時処理(図165参照)も終了する。
また、S601において、サブCPU81が、連続演出(継続ゲーム)中であると判別したとき(S601がYES判定の場合)、サブCPU81は、継続ゲーム数カウンタに「1」を加算する(S617)。なお、継続ゲーム数カウンタの値は、「マップNo.」をクリアするときに、「0」にする。これにより、継続ゲーム数カウンタの値は、ゲームが開始されたときに「1」を加算することで「1」となる。
次いで、サブCPU81は、マップ中演出決定処理を行う(S607)。
マップ中演出決定処理では、まず、演出抽籤テーブル番号決定テーブル(図133参照)を参照して、「マップNo.」及び継続ゲーム数カウンタの値に基づいて、演出抽籤テーブル番号を決定する。次に、決定して演出抽籤テーブル番号に対応する演出用抽籤テーブル(図134及び図135参照)を参照して、サブ遊技状態に基づいて、発展演出用演出番号を決定する。そして、決定して発展演出用演出番号をサブRAM83に登録する。また、マップ中演出決定処理では、連続演出(継続ゲーム)の最終ゲームに対応する発展演出用演出番号を決定した場合に、「マップNo.」及び継続ゲーム数カウンタをクリアにする。
次で、サブCPU81は、決定されたマップ中演出が「特定演出」の「失敗」であるか否かを判別する(S608)。すなわち、サブCPU81は、S607において決定された発展演出用演出番号が「連打復活」により「ドンちゃん」が復活するが、負け(失敗)を報知する表示を行う「54」であるか否かを判別する。
S608において、サブCPU81が、決定されたマップ中演出が「特定演出」の「失敗」であると判別したとき(S608がYES判定の場合)、サブCPU81は、特定演出カウンタを更新する(S609)。すなわち、サブCPU81は、第2の特定演出内容にかかる特定演出の回数を特定演出カウンタに1を加算する。
次いで、サブCPU81は、特定演出カウンタが規定値(例えば、3回)に到達したか否かを判別する(S610)。S610において、サブCPU81が、特定演出カウンタの値が規定値に到達していないと判別したとき(S610がNO判定の場合)、サブCPU81は、演出決定処理を終了するとともに、スタートコマンド受信時処理(図165参照)も終了する。
一方、S610において、サブCPU81が、特定演出カウンタの値が規定値に到達したと判別したとき(S610がYES判定の場合)、サブCPU81は、発展演出用演出番号を書き換えるとともに、特定演出カウンタをクリアにする(S609)。具体的には、サブCPU81は、発展演出用演出番号を「54」から「55」に書き換える。これにより、演出内容が、第2の特定演出内容から第1の特定演出内容へ変更、すなわち「連打復活」により「ドンちゃん」が復活して、勝ち(成功)を報知するものに変更される。
次いで、サブCPU81は、ART抽籤処理(図167参照)の抽籤結果におけるART非当籤を「B_ART」又は「D_ART」の当籤に変更する(S612)。例えば、サブCPU81は、50%の確率で「B_ART」の当籤に変更し、50%の確率で「D_ART」の当籤に変更する。なお、「B_ART」の当籤、及び「D_ART」の当籤への変更確率は、適宜設定されるものである。または、サブCPU81は、特殊ART抽籤テーブル(その2)(図116参照)を参照して、ART抽籤を行ってもよい。
次いで、サブCPU81は、ARTストック領域振り分け抽籤テーブル(図77、図78、図108〜図111)を参照し、抽籤フラグに基づいて、ARTストック領域を決定する(S613)。すなわち、「B_ART」又は「D_ART」の当籤情報を格納するARTストック領域として、ARTストック領域AとARTストック領域Bのうちの一方を決定する。
次いで、サブCPU81は、テーブル番号決定テーブル(図79、図85、図98)を参照し、ART抽籤テーブルの種別、及び抽籤フラグに基づいて、テーブル番号を取得する(S614)。
次いで、サブCPU81は、サブ格納領域における当籤内容に応じた格納領域に、対応する当籤情報を格納する(S615)。例えば、S611において決定したARTストック領域A又はARTストック領域Bに当籤情報(ART識別情報及びテーブル番号)を格納する。
次いで、サブCPU81は、前兆ゲーム数としてART前兆カウンタに「1」をセットする(S616)。S616の処理後、サブCPU81は、演出決定処理を終了するとともに、スタートコマンド受信時処理(図165参照)も終了する。そして、後述する前兆チェック処理(図173)において、前兆カウンタが1減算されることで、ARTの開始処理が行われる。これにより、「ART」の当籤の告知の後に「ART」が開始される。
また、S608において、決定されたマップ中演出が「特定演出」の「失敗」でないと判別したとき(S608がNO判定の場合)、サブCPU81は、決定されたマップ中演出が「特定演出」の「成功」であるか否かを判別する(S617)。すなわち、サブCPU81は、S607において決定された発展演出用演出番号が「連打復活」により「ドンちゃん」が復活して、勝ち(成功)を報知する表示を行う「55」であるか否かを判別する。
S617において、サブCPU81が、決定されたマップ中演出が「特定演出」の「成功」でないと判別したとき(S617のNO判定の場合)、サブCPU81は、演出決定処理を終了するとともに、スタートコマンド受信時処理(図165参照)も終了する。
一方、S617において、サブCPU81が、決定されたマップ中演出が「特定演出」の「成功」であると判別したとき(S617のYES判定の場合)、サブCPU81は、特定演出カウンタの値をクリアにする(S617)。S617の処理後、サブCPU81は、演出決定処理を終了するとともに、スタートコマンド受信時処理(図165参照)も終了する。
[表示役コマンド受信時処理]
次に、図171を参照して、演出内容決定処理のフローチャート(図164参照)中のS527で行う表示役コマンド受信時処理について説明する。
まず、サブCPU81は、カウント処理を行う(S631)。なお、カウント処理の詳細については、後述の図172を参照しながら後で説明する。次いで、サブCPU81は、VR関連表示処理を行う(S632)。このVR関連表示処理の詳細については、後述の図173を参照しながら後で説明する。S632の処理後、サブCPU81は、表示役コマンド受信時処理を終了し、処理を演出内容決定処理(図164参照)のS528に移す。
[カウント処理]
次に、図172を参照して、表示役コマンド受信時処理のフローチャート(図171参照)中のS631で行うカウント処理について説明する。
まず、サブCPU81は、「VR(バイキングラッシュ)」中、又は、「R_ART」中であるか否かを判別する(S641)。S641において、サブCPU81が、「VR」中、又は、「R_ART」中であると判別したとき(S641がYES判定の場合)、サブCPU81は、後述のS659の処理を行う。
一方、S641において、サブCPU81が、「VR」中、又は、「R_ART」中ではないと判別したとき(S641がNO判定の場合)、サブCPU81は、「G_ART」中であるか否かを判別する(S642)。S642において、サブCPU81が、「G_ART」中であると判別したとき(S642がYES判定の場合)、サブCPU81は、合体ゲーム数カウンタの値を「1」減算する(S643)。
次いで、サブCPU81は、合体ゲーム数カウンタの値が「0」になったか否かを判別する(S644)。S644において、サブCPU81が、合体ゲーム数カウンタの値が「0」になっていないと判別したとき(S644がNO判定の場合)、サブCPU81は、後述のS659の処理を行う。
一方、S644において、サブCPU81が、合体ゲーム数カウンタの値が「0」になったと判別したとき(S644がYES判定の場合)、サブCPU81は、対応するサブ格納領域をクリアする(S645)。具体的には、合体モード格納領域及び合体識別データに「0」を格納する。
次いで、サブCPU81は、G_ARTストック領域にデータ(当籤情報)が格納されているか否かを判別する(S646)。S646において、サブCPU81が、G_ARTストック領域にデータ(当籤情報)が格納されていないと判別したとき(S646がNO判定の場合)、サブCPU81は、後述のS659の処理を行う。
一方、S646において、サブCPU81が、G_ARTストック領域にデータ(当籤情報)が格納されていると判別したとき(S646がYES判定の場合)、サブCPU81は、G_ART開始時処理を行う(S647)。S647の処理後、サブCPU81は、後述のS659の処理を行う。
G_ART開始時処理では、合体ゲーム数抽籤テーブル(不図示)を参照し、テーブル番号に基づいて合体ゲーム数を決定する。そして、決定した合体ゲーム数を合体ゲーム数カウンタにセットする。また、合体モード抽籤テーブル(不図示)を参照し、テーブル番号に基づいて合体モードを決定し、サブRAM83に格納する。さらに、合体識別データ格納領域の値に「1」をセットする。そして、G_ARTストック領域の参照先(先頭アドレスに対応する当籤情報)をクリアし、残りの当籤情報をそれぞれ1つ上のアドレスに繰り上げる。
なお、本実施形態では、S647のG_ART開始時処理において、合体前兆ゲーム数を決定しない。すなわち、「G_ART」が終了してから、G_ARTストック領域に格納された「G_ART」の当籤情報に対応する「G_ART」を開始する場合に、前兆ゲームを介さない。しかし、本発明に係る遊技機としては、「G_ART」が終了してから、G_ARTストック領域に格納された「G_ART」の当籤情報に対応する「G_ART」を開始する場合に、前兆ゲームを介してもよい。この場合は、S647のG_ART開始時処理において、合体前兆ゲーム数を決定する。
また、S642において、サブCPU81が、「G_ART」中ではないと判別したとき(S642がNO判定の場合)、サブCPU81は、「D_ART」中、又は、「B_ART」中であるか否かを判別する(S648)。S648において、サブCPU81が、「D_ART」中、又は、「B_ART」中であると判別したとき(S648がYES判定の場合)、サブCPU81は、ARTゲーム数カウンタの値を「1」減算する(S649)。
次いで、サブCPU81は、ARTゲーム数カウンタの値が「0」になったか否かを判別する(S650)。S650において、サブCPU81が、ARTゲーム数カウンタの値が「0」になっていないと判別したとき(S650がNO判定の場合)、サブCPU81は、後述のS659の処理を行う。
一方、S650において、サブCPU81が、ARTゲーム数カウンタの値が「0」になったと判別したとき(S650がYES判定の場合)、サブCPU81は、「D_ART」中、且つ、継続ストックカウンタの値が「1」以上であるか否かを判別する(S651)。
S651において、サブCPU81が、「D_ART」中、且つ、継続ストックカウンタの値が「1」以上であると判別したとき(S651がYES判定の場合)、サブCPU81は、D_ART継続時処理を行う(S652)。S652の処理後、サブCPU81は、後述のS659の処理を行う。
D_ART継続時処理では、継続ストックカウンタの値を「1」減算する。また、継続時ARTゲーム数抽籤テーブル(不図示)を参照して、ARTゲーム数を決定する。そして、決定したARTゲーム数をARTゲーム数カウンタにセットする。なお、継続時のARTゲーム数は、初当りにおいて決定したARTゲーム数と同じにしてもよい。
また、本実施形態では、継続時のループモード及びARTモードを変更しない。しかし、本発明に係る継続時のループモード及びARTモードを抽籤によって変更するようにしてもよい。
また、S651において、サブCPU81が、「D_ART」中、且つ、継続ストックカウンタの値が「1」以上ではないと判別したとき(S651がNO判定の場合)、サブCPU81は、対応するサブ格納領域をクリアする(S653)。具体的には、ARTモード格納領域、ループモード格納領域及びART識別データ格納領域に「0」を格納する。
次いで、サブCPU81は、ARTストック領域Aにデータ(当籤情報)が格納されているか否かを判別する(S654)。S654において、サブCPU81が、ARTストック領域Aにデータが格納されていると判別したとき(S654がYES判定の場合)、サブCPU81は、ARTストック領域Aにストックされた当籤情報に基づいてART開始時処理を行う(S655)。S655の処理後、サブCPU81は、後述のS659の処理を行う。
ART開始時処理では、ARTストック領域Aの先頭のアドレスに対応する当籤情報を参照する。そして、ARTゲーム数抽籤テーブル(不図示)を参照し、テーブル番号に基づいてARTゲーム数を決定する。そして、決定したARTゲーム数をARTゲーム数カウンタにセットする。また、ARTモード抽籤テーブル(不図示)を参照し、テーブル番号に基づいてARTモードを決定して、サブRAM83に格納する。
また、ART識別データ格納領域に「1」又は「2」を格納する。すなわち、ARTストック領域Aの先頭のアドレスに対応する当籤情報が「D_ART」に係る当籤情報であれば、ART識別データ格納領域に「1」を格納し、「B_ART」に係る当籤情報であれば、ART識別データ格納領域に「2」を格納する。
さらに、ARTストック非消費抽籤テーブルを参照し、消費・非消費を決定する。このとき、非消費が決定された場合は、ARTストック領域Aにおいて参照している当籤情報(先頭のアドレスに対応する当籤情報)をクリアしない。一方、消費が決定された場合は、ARTストック領域Aにおいて参照している当籤情報をクリアし、残りの当籤情報をそれぞれ1つ上のアドレスに繰り上げる。
また、ARTストック領域Aの先頭のアドレスに対応する当籤情報が「D_ART」に係る当籤情報であった場合は、ループモード抽籤テーブル(不図示)を参照し、テーブル番号に基づいてループモードを決定して、サブRAM83に格納する。
一方、S654において、サブCPU81が、ARTストック領域Aにデータが格納されていないと判別したとき(S654がNO判定の場合)、サブCPU81は、ARTストック領域Bにデータ(当籤情報)が格納されているか否かを判別する(S656)。S656において、サブCPU81が、ARTストック領域Bにデータが格納されていないと判別したとき(S656がNO判定の場合)、サブCPU81は、後述のS659の処理を行う。
一方、S656において、サブCPU81が、ARTストック領域Bにデータが格納されていると判別したとき(S656がYES判定の場合)、サブCPU81は、ARTストック領域Bにストックされた当籤情報に基づいてART開始時処理を行う(S657)。このART開始時処理は、S655のART開始時処理と同様である。S657の処理後、サブCPU81は、後述のS659の処理を行う。
また、S648において、サブCPU81が、「D_ART」中、及び、「B_ART」中ではないと判別したとき(S648がNO判定の場合)、サブCPU81は、天井カウント処理を行う(S658)。天井カウント処理では、ボーナスの終了後からのゲーム数をカウントし、ボーナスの終了後からのゲーム数が所定の値(例えば、1400)に到達した場合に、特殊ART抽籤テーブル(その2)(図116参照)を参照して、ART抽籤を行う。
S647、S652、S655、S657及びS658の処理後、S644、S646、S650及びS656がNO判定の場合、又は、S641がYES判定の場合に、サブCPU81は、前兆チェック処理を行う(S659)。なお、前兆チェック処理の詳細については、後述の図173を参照しながら後で説明する。S659の処理後、サブCPU81は、カウント処理を終了し、処理を表示役コマンド受信時処理(図171参照)のS632に移す。
このように、本実施形態では、ARTストック領域A及びARTストック領域Bにデータ(当籤情報)が格納されている場合に、ARTストック領域Aにストックされた当籤情報に係る「ART」から発動させる。すなわち、当籤したことを表示する(報知する)或いは報知する予定の「ART」を全て発動し、その後、「ART」に当籤したことを表示しない(報知しない)「ART」を発動する。
[前兆チェック処理]
次に、図173を参照して、表示役コマンド受信時処理のフローチャート(図171参照)中のS632で行う前兆チェック処理について説明する。
まず、サブCPU81は、前兆中であるか否かを判別する(S661)。すなわち、各種前兆カウンタ(CZ前兆カウンタ、ART前兆カウンタ、合体前兆カウンタ、ロケット前兆カウンタ及びVR前兆カウンタ)に前兆ゲーム数がセットされているか否かを判別する。S661において、サブCPU81が、前兆中ではないと判別したとき(S661がNO判定の場合)、サブCPU81は、前兆チェック処理を終了するとともに、表示役コマンド受信時処理(図171参照)も終了する。
一方、S661において、サブCPU81が、前兆中であると判別したとき(S661がYES判定の場合)、サブCPU81は、各種前兆カウンタの値を「1」減算する(S662)。次いで、サブCPU81は、各種前兆カウンタの値が「0」であるか否かを判別する(S663)。S663において、サブCPU81が、各種前兆カウンタの値が「0」ではないと判別したとき(S663がNO判定の場合)、サブCPU81は、前兆チェック処理を終了するとともに、表示役コマンド受信時処理(図171参照)も終了する。
一方、S663において、サブCPU81が、各種前兆カウンタの値が「0」であると判別したとき(S663がYES判定の場合)、サブCPU81は、CZ(チャンスゾーン)開始時であるか否かを判別する(S664)。すなわち、「0」になったカウンタは、CZ前兆カウンタであるか否かを判別する。
S664において、サブCPU81が、CZ(チャンスゾーン)開始時であると判別したとき(S664がYES判定の場合)、サブCPU81は、CZ開始時処理を行う(S665)。S665の処理後、サブCPU81は、前兆チェック処理を終了するとともに、表示役コマンド受信時処理(図171参照)も終了する。
CZ開始時処理では、CZゲーム数抽籤テーブル(不図示)を参照し、CZゲーム数を決定してCZゲーム数カウンタにセットする。また、CZ識別データ格納領域に「1」を格納する。
一方、S664において、サブCPU81が、CZ(チャンスゾーン)開始時ではないと判別したとき(S664がNO判定の場合)、サブCPU81は、ART開始時であるか否かを判別する(S666)。すなわち、「0」になったカウンタは、ART前兆カウンタであるか否かを判別する。
S666において、サブCPU81が、ART開始時であると判別したとき(S666がYES判定の場合)、サブCPU81は、ARTストック領域Aにストックされた当籤情報に基づいてART開始時処理を行う(S667)。このART開始時処理は、カウント処理のフローチャート(図172)中のS655のART開始時処理と同じである。S667の処理後、サブCPU81は、前兆チェック処理を終了するとともに、表示役コマンド受信時処理(図171参照)も終了する。
本実施形態では、「ART」の初当り時に、その「ART」の当籤情報を必ずARTストック領域Aにストックする(図77及び図78参照)。したがって、S667のART開始時処理では、必ずARTストック領域Aにストックされた当籤情報が参照される。
一方、S666において、サブCPU81が、ART開始時ではないと判別したとき(S666がNO判定の場合)、サブCPU81は、「G_ART」開始時であるか否かを判別する(S668)。すなわち、「0」になったカウンタは、合体前兆カウンタであるか否かを判別する。
S668において、サブCPU81が、「G_ART」開始時であると判別したとき(S668がYES判定の場合)、サブCPU81は、G_ART開始時処理を行う(S669)。このG_ART開始時処理は、カウント処理のフローチャート(図172)中のS647のG_ART開始時処理と同じである。S669の処理後、サブCPU81は、前兆チェック処理を終了するとともに、表示役コマンド受信時処理(図171参照)も終了する。
一方、S668において、サブCPU81が、「G_ART」開始時ではないと判別したとき(S668がNO判定の場合)、サブCPU81は、「R_ART」開始時であるか否かを判別する(S670)。すなわち、「0」になったカウンタは、ロケット前兆カウンタであるか否かを判別する。
S670において、サブCPU81が、「R_ART」開始時であると判別したとき(S670がYES判定の場合)、サブCPU81は、R_ART開始時処理を行う(S671)。S671の処理後、サブCPU81は、前兆チェック処理を終了するとともに、表示役コマンド受信時処理(図171参照)も終了する。
R_ART開始時処理では、合体モード抽籤テーブル(不図示)を参照し、テーブル番号に基づいて合体モードを決定して、サブRAM83に格納する。また、ロケット識別データ格納領域に「1」を格納する。さらに、ロケットフラグ格納領域に「0」を格納する。
一方、S670において、サブCPU81が、「R_ART」開始時ではないと判別したとき(S670がNO判定の場合)、サブCPU81は、「VR」開始時であるか否かを判別する(S672)。すなわち、「0」になったカウンタは、VR前兆カウンタであるか否かを判別する。
S672において、サブCPU81が、「VR」開始時ではないと判別したとき(S672がNO判定の場合)、サブCPU81は、前兆チェック処理を終了するとともに、表示役コマンド受信時処理(図171参照)も終了する。
一方、S672において、サブCPU81が、「VR」開始時であると判別したとき(S672がYES判定の場合)、サブCPU81は、VR開始時処理を行う(S673)。S673の処理後、サブCPU81は、前兆チェック処理を終了するとともに、表示役コマンド受信時処理(図171参照)も終了する。
VR開始時処理では、VRストックカウンタの値を「1」減算する。また、VR識別データ格納領域に「1」を格納する。これにより、サブ遊技状態は「VR」中になる。すなわち、S673のVR開始時処理を行った次の遊技(ゲーム)から「VR」が開始される。
[VR関連表示時処理]
次に、図174を参照して、表示役コマンド受信時処理のフローチャート(図171参照)中のS632で行うVR関連表示時処理について説明する。
まず、サブCPU81は、「VR」中であるか否かを判別する(S681)。S681において、サブCPU81が、「VR」中ではないと判別したとき(S681がNO判定の場合)、サブCPU81は、遊技ロック9であるか否かを判別する(S682)。
S682において、サブCPU81が、遊技ロック9ではないと判別したとき(S682がNO判定の場合)、サブCPU81は、VR関連表示時処理を終了するとともに、表示役コマンド受信時処理(図171参照)を終了する。
一方、S682において、サブCPU81が、遊技ロック9であると判別したとき(S682がYES判定の場合)、サブCPU81は、ロック時タッチ正否判定処理を行う(S683)。ロック時タッチ正否判定処理では、VRロック時ビリータッチ正解・不正解の抽籤テーブル(図119)を参照し、スタートレバー16の操作時に決定したタッチ対応(タッチの正解)と、タッチ操作識別データ格納領域の値とに基づいて、正否を判定する。
次いで、サブCPU81は、S683におけるロック時タッチ正否判定処理の結果がタッチ成功であるか否かを判別する(S684)。S684において、サブCPU81が、タッチ成功ではないと判別したとき(S684がNO判定の場合)、サブCPU81は、VR識別データ格納領域に「0」を格納してVR関連表示時処理を終了するとともに、表示役コマンド受信時処理(図171参照)を終了する。
一方、S684において、サブCPU81が、タッチ成功であると判別したとき(S684がYES判定の場合)、サブCPU81は、VR開始時処理を行う(S685)。VR開始時処理では、VRストックカウンタの値を「1」減算する。また、VR識別データ格納領域に「1」を格納する。S685の処理後、サブCPU81は、VR関連表示時処理を終了するとともに、表示役コマンド受信時処理(図171参照)を終了する。
また、S681において、サブCPU81が、「VR」中であると判別したとき(S681がYES判定の場合)、サブCPU81は、VR中タッチ正否判定処理を行う(S686)。VR中タッチ正否判定処理では、VR中ビリータッチ抽籤テーブル(図120〜図123)を参照し、スタートレバー16の操作時に決定したタッチ対応(タッチの正解)と、タッチ操作識別データ格納領域の値とに基づいて、正否を判定する。
次いで、サブCPU81は、「VR」中のゲームが6G(ゲーム)目以降であるか否かを判別する(S687)。つまり、タッチチャレンジ回数が6回目以降であるか否かを判別する。S687において、サブCPU81が、「VR」中のゲームが6G目以降ではないと判別したとき(S687がNO判定の場合)、サブCPU81は、VR中更新処理を行う(S688)。VR中更新処理では、VR中タッチ正否判定処理の結果(タッチ失敗又はタッチ成功)を、VR中正否識別データ格納領域に格納する。
次いで、サブCPU81は、タッチ成功、且つ、VR中革命フラグはオン(VR中革命フラグの値が「1」)であるか否かを判別する(S689)。S689において、サブCPU81が、タッチ成功、且つ、VR中革命フラグはオンであると判別したとき(S689がYES判定の場合)、サブCPU81は、VR中書換処理を行う(S690)。VR中書換処理では、現在までのVR中タッチ正否判定処理の結果を全て成功に書き換える。
S690の処理後、又は、S689がNO判定の場合、サブCPU81は、VR中のゲームが5G(ゲーム)目であるか否かを判別する(S691)。すなわち、VR中正否識別データ格納領域の全てにデータ(「0」又は「1」)が格納されたか否かを判別する。S691において、サブCPU81が、「VR」中のゲームが5G目ではないと判別したとき(S691がNO判定の場合)、サブCPU81は、VR関連表示時処理を終了するとともに、表示役コマンド受信時処理(図171参照)を終了する。
一方、S691において、サブCPU81が、VR中のゲームが5G目であると判別したとき(S691がYES判定の場合)、サブCPU81は、VR中上乗せ処理を行う(S692)。S692の処理後、サブCPU81は、VR関連表示時処理を終了するとともに、表示役コマンド受信時処理(図171参照)を終了する。
S692のVR中上乗せ処理では、サブCPU81は、VR中正否識別データ格納領域の値に基づいて、上乗せゲーム数を決定し、決定した上乗せゲーム数をARTゲーム数カウンタに加算する。また、全てタッチ正解ではなかった場合に、サブCPU81は、VR識別データ格納領域に「0」を格納し、VR中正否識別データ格納領域の値をクリアする。
なお、VR中正否識別データ格納領域の値が全て「0」であった場合(全てタッチ不正解であった場合)は、VRストックカウンタの値に「1」加算する。すなわち、「VR」において全てタッチ不正解であった場合は、「VR」がもう一度開始される。
また、S687において、サブCPU81が、「VR」中のゲームが6G目以降であると判別したとき(S687がYES判定の場合)、サブCPU81は、VRエクストラ処理を行う(S693)。S693の処理後、サブCPU81は、VR関連表示時処理を終了するとともに、表示役コマンド受信時処理(図171参照)を終了する。
S693のVRエクストラ処理では、VR中タッチ正否判定処理の結果がタッチ正解である場合に、サブCPU81は、ARTゲーム数カウンタの値に「320」を加算する。一方、VR中タッチ正否判定処理の結果がタッチ不正解である場合に、サブCPU81は、VR識別データ格納領域に「0」を格納し、VR中正否識別データ格納領域の値をクリアする。
[無操作コマンド受信時処理]
次に、図175を参照して、演出内容決定処理のフローチャート(図164参照)中のS536で行う無操作コマンド受信時処理について説明する。
まず、サブCPU81は、タッチ入力があるか否かを判別する(S701)。S701において、サブCPU81が、タッチ入力が無いと判別したとき(S701がNO判定の場合)、サブCPU81は、無操作コマンド受信時処理を終了するとともに、演出内容決定処理(図164参照)も終了する。
一方、S701において、サブCPU81が、タッチ入力があると判別したとき(S701がYES判定の場合)、サブCPU81は、タッチ入力に応じたタッチ操作識別データ格納領域にタッチ入力に応じたデータを格納する(S702)。S702の処理後、サブCPU81は、無操作コマンド受信時処理を終了するとともに、演出内容決定処理(図164参照)も終了する。
S702において、キャラクタ装飾部22Lに対してタッチ操作(入力)があった場合は、タッチ操作識別データ格納領域に「1」を格納し、キャラクタ装飾部22Rに対してタッチ操作があった場合は、タッチ操作識別データ格納領域に「2」を格納する。
<各種効果>
上述したように、本実施形態のパチスロ1では、演出決定処理において、「特定演出」の「失敗」の回数をカウントしている(図170参照)。そして、特定演出カウンタの値が、規定値に到達した際に、発展演出用演出番号を書き換えて、「特定演出」の演出内容を「失敗」から「成功」に書き換える。これにより、遊技者にとって有利な特典(ARTの当籤)が付与されることが遊技者に報知される。さらに、ART抽籤処理(図167参照)の抽籤結果におけるART非当籤を「B_ART」又は「D_ART」の当籤に変更して、遊技者にとって有利な特典(ARTの当籤)を付与している。
これにより、「特定演出」で「失敗」が続いても、特定演出カウンタの値が天井に到達して、次回の「特定演出」では「成功」してARTに当籤するという期待感を遊技者に持たせることができ、遊技の興趣が低下することを防ぐことができる。また、「特定演出」の遊技者の期待感が低下することを防ぐことができるため、遊技者は、期待感を高めた状態で、「特定演出」におけるMAXベットボタン14又は1BETボタン15の連打を行うことができる。
<変形例>
なお、本発明は、上述しかつ図面に示した実施形態のパチスロ1に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
上述した実施形態のパチスロ1では、発展演出用演出番号を「54」から「55」に書き換えたときだけでなく、「特定演出」の「成功」のときにも特定演出カウンタの値をクリアにした(図170のS617,S618)が、これに限定されるものではない。例えば、決定されたマップ中演出が「特定演出」の「成功」であっても、特定演出カウンタの値をクリアしなくてもよい。すなわち、特定演出カウンタの値が規定値に到達し、かつ演出内容が「失敗」から「成功」に書き換えられたときのみ、特定演出カウンタの値をクリアにするように構成してもよい。これにより、「特定演出」の「失敗」の回数が規定値以上に続くことがない。これにより、「特定演出」の期待感をさらに高めることができる。
さらに、特定演出カウンタの値、すなわち「特定演出」の「失敗」の発生履歴を液晶表示装置11に表示させたり、ランプ群21を点灯及び点滅させたりして、遊技者に報知するようにしてもよい。これにより、遊技者は、「特定演出」の「失敗」が続いても、特定演出カウンタの値が天井に到達し、次回の「特定演出」では「成功」してARTに当籤することの期待感をさらに高めることができる。
また、「マップ内容」で、1ゲーム又は複数ゲームに亘る演出の最後に「特定演出」が行われること、さらにその「特定演出」の結果が「成功」又は「失敗」まで規定してもよい。以下、この「特定演出」を含む発展演出を「特定発展演出」と称す。
この場合、サブCPU81は、「マップ抽籤処理」が行われた後に、決定された「マップNo.」の「マップ内容」が「特定発展演出」であり、かつ「特定演出」が「失敗」であるか否かを判別する。
そして、サブCPU81は、決定された発展演出が「特定発展演出」であり、「特定演出」が「失敗」であると判別したときに、特定演出カウンタを更新する。そして、特定演出カウンタの値が規定値に達すると、サブCPU81は、「特定演出」の演出内容を「失敗」から「成功」に書き換える。具体的には、サブCPU81は、「マップ内容」が「特定発展演出」で、かつ「特定演出」が「成功」である「マップNo.」に書き換える。なお、「マップNo.」を書き換えた際に、書き換えた「マップNo.」の「マップ内容」で表示される態様が「タイトル表示ゲーム」に表示される態様と異なる場合には、「タイトルNo.」も書き換える。
さらに、このときに決定される前兆ゲーム数は、発展演出の長さ、すなわち継続ゲーム数に応じて決定される。例えば、継続ゲーム数の値が「6」の場合、前兆ゲーム数は、「6」に決定される。これにより、「特定演出」を含む「特定発展演出」の終了と、「前兆ゲーム」の終了とを一致させることができる。
さらに、1ゲーム又は複数ゲーム数からなる発展演出が終了した後に「特定演出」を追加するようにしてもよい。
さらに、「特定演出」としては、遊技者にMAXベットボタン14又は1BETボタン15を連打させる演出に限定されるものではない。「特定演出」としては、例えば、遊技者にボタンを一回押圧するように求める演出、スタートレバーを操作させるように求める演出、や表示装置に特定の映像を表示する演出等その他各種の演出が適用されるものである。
以上、本発明の一実施形態に係る遊技機について、その作用効果も含めて説明した。しかし、本発明は、ここで説明した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限り、種々の実施の形態を含むことは言うまでもない。
例えば、本実施形態では、特定演出内容を書き換えた際に、遊技者に付与される有利な特典としては、ARTの当籤に限定されるものではなく、遊技媒体の払い出し機会が増加するボーナスゲームが作動するようにしてもよい。