JP6046062B2 - solenoid valve - Google Patents
solenoid valve Download PDFInfo
- Publication number
- JP6046062B2 JP6046062B2 JP2014003005A JP2014003005A JP6046062B2 JP 6046062 B2 JP6046062 B2 JP 6046062B2 JP 2014003005 A JP2014003005 A JP 2014003005A JP 2014003005 A JP2014003005 A JP 2014003005A JP 6046062 B2 JP6046062 B2 JP 6046062B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ring portion
- movable plunger
- ring
- buffer
- solenoid valve
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Magnetically Actuated Valves (AREA)
Description
本発明は、電磁気力の作用により前後に進退変位する可動プランジャの衝突音を低減するためのプランジャ緩衝手段を備える電磁弁に関する。 The present invention relates to an electromagnetic valve provided with a plunger cushioning means for reducing a collision sound of a movable plunger that moves forward and backward by the action of electromagnetic force.
一般に、電磁弁は、電磁気力の作用により前後に進退変位する可動プランジャを備えるため、変位した可動プランジャが停止する際には固定側となるコラム等に衝突し、無用な衝突音を発生する問題がある。したがって、この種の電磁弁には、通常、衝突音を低減するための緩衝手段を設けている。 In general, a solenoid valve has a movable plunger that moves back and forth by the action of electromagnetic force, so when the displaced movable plunger stops, it collides with a column or the like on the fixed side and generates unnecessary collision noise. There is. Therefore, this type of solenoid valve is usually provided with a buffer means for reducing collision noise.
従来、このような緩衝手段を設けた電磁弁としては特許文献1〜3で開示される電磁弁が知られている。同文献1で開示される電磁弁は、弁体の離着座に伴う作動音の低減を図るとともに、弁体が弁座に着座することにより流入口と流出口とを確実に遮断することを目的としたものであり、具体的には、弁体を磁性材料からなる弁本体と弾性部材とから構成し、弁本体の弁座当接側に弁座側シール部を設け、コア当接側にコア側ストッパ部を設けたものである。また、同文献2で開示される電磁弁は、開閉動作時に発する作動音を低減させることを目的としたものであり、固定鉄心に螺合させた中心孔付きの調整ネジまわりに固定したキャップに油溜めを作り、可動鉄心の衝突音を油溜め内の作動油を介して外部へ放出させるようにしたものである。さらに、同文献3で開示される電磁弁は、閉弁時の弁体の当接部に設けられる弾性部材の硬度に影響されずに閉弁時の衝突音を低減することができる電磁弁を提供し、同時に、開弁時の衝突音も低減することを目的としたものであり、弁座を通路ハウジングに遊嵌させ、Oリングを介して固定し、弁座の係止部と通路ハウジングの係止部との間に所定の隙間を設けたものである。
Conventionally, electromagnetic valves disclosed in
しかし、上述した従来における電磁弁は、次のような問題点があった。 However, the conventional solenoid valve described above has the following problems.
第一に、薬液や試液等を供給する医療機器等に使用する場合、特に、作動時の静粛性が求められため、衝突音等の無用な音はできるだけ小さくすることが望ましい。即ち、このような用途では、発生する衝突音の絶対的な大きさをできるだけ低減する必要があるが、従来のように、緩衝手段として、油やゴム等の物性を直接利用する緩衝手段では自ずと限界があるなど、更なる改善の余地があった。 First, when used in a medical device that supplies a chemical solution, a test solution, or the like, since it is particularly required to be quiet during operation, it is desirable to reduce unnecessary sounds such as a collision sound as much as possible. That is, in such an application, it is necessary to reduce the absolute magnitude of the generated collision sound as much as possible. However, as in the conventional case, the buffer means that directly uses physical properties such as oil and rubber is naturally used as the buffer means. There was room for further improvement, such as limitations.
第二に、緩衝手段として、油やゴム等の物性を直接利用、いわば、その素材自体が有する緩衝性を直接利用するものであるため、温度による体積の収縮や長期使用に伴う物性の劣化等の影響を直接受け、緩衝能力に変化を来しやすい。したがって、使用する温度環境や経年劣化により、衝突音に対する吸収能力が変化し、発生する衝突音の大きさも変化するなど、衝突音の大きさ、更には品質のバラツキを生じやすい。 Second, as a buffering means, the physical properties of oil, rubber, etc. are used directly, so to speak, the buffering properties of the material itself are used directly, so that the volume shrinks due to temperature or the physical properties deteriorate due to long-term use, etc. It is easy to change the buffer capacity directly. Therefore, due to the temperature environment used and aging deterioration, the ability to absorb the collision sound changes, and the magnitude of the generated collision sound also changes.
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した電磁弁の提供を目的とするものである。 The object of the present invention is to provide an electromagnetic valve that solves the problems in the background art.
本発明は、上述した課題を解決するため、電磁気力の作用により前後に進退変位する可動プランジャ2の衝突音を低減するプランジャ緩衝手段を備える電磁弁1を構成するに際して、一端側に配した固定端となる第一リング部3cと、他端側に配し、かつ可動プランジャ2に係止する可動端となる第二リング部3mと、周方向へ等間隔に配することにより両端側を第一リング部3c側と第二リング部3m側にそれぞれ一体化し、かつ少なくとも一部に傾斜部Sを有することにより第一リング部3cに対して第二リング部3mの弾性変位を可能にする少なくとも三つ以上設けた緩衝リンク部3ra,3rb,3rcとを樹脂素材により一体に成形してなる緩衝体3を用いたプランジャ緩衝手段を備えることを特徴とする。
In order to solve the above-described problems, the present invention provides a fixed arrangement arranged on one end side when the
この場合、発明の好適な態様により、樹脂素材には、少なくとも、ポリオキシメチレン樹脂,ポリエーテルエーテルケトン樹脂の一つを含ませることができる。また、第一リング部3cを固定部4側に係止し、かつ第二リング部3mを固定部4から前方に突出する可動プランジャ2の前端2f側に係止することができる。他方、第一リング部3cには、当該第一リング部3cの端面3csから軸方向に突出し、固定部4の内周面側に挿入するウェアリング部11を一体に設けることができる。また、第二リング部3mには、可動プランジャ2の前端2f側の周面に取付けたストッパ体12に係止し、又は可動プランジャ2の前端2f側の周面に形成した係止部2fssに係止可能なストッパ部13を一体に設けることができる。
In this case, according to a preferred aspect of the invention, the resin material can contain at least one of a polyoxymethylene resin and a polyether ether ketone resin. Further, the
このような構成を有する本発明に係る電磁弁1によれば、次のような顕著な効果を奏する。
According to the
(1) 樹脂素材を利用するため、形状等の形態を変更することにより容易に緩衝性能を変更でき、緩衝性能に対する設計自由度を高めることができる。したがって、電磁弁の種類に対応して緩衝性能を最適化することができ、発生する衝突音の大きさを最小化することができる。この結果、特に、使用時の静粛性が要求される医療機器における薬液や試液等の供給制御に用いて最適となる。 (1) Since a resin material is used, the buffer performance can be easily changed by changing the shape and the like, and the degree of freedom in designing the buffer performance can be increased. Therefore, the buffer performance can be optimized in accordance with the type of the electromagnetic valve, and the magnitude of the generated collision sound can be minimized. As a result, it is optimally used for supply control of a chemical solution, a test solution, and the like in a medical device that requires quietness in use.
(2) 樹脂素材により形成した緩衝体の形態変形を利用するため、温度による体積の収縮や長期使用に伴う物性の劣化等の影響を受けにくい。したがって、使用する温度環境や経年劣化により衝突音に対する吸収能力の変化、即ち、発生する衝突音の大きさが変化する(バラつく)などの不具合を解消できる。この結果、衝突音が発生するとしても衝突音の大きさの一定化及び品質の安定化に寄与できる。 (2) Since the deformation of the buffer formed by the resin material is used, it is hardly affected by volume shrinkage due to temperature or deterioration of physical properties due to long-term use. Therefore, it is possible to eliminate problems such as a change in the absorption capacity with respect to the collision sound due to the temperature environment used and aging deterioration, that is, the magnitude of the generated collision sound (variation). As a result, even if a collision sound is generated, it can contribute to the stabilization of the magnitude and quality of the collision sound.
(3) 樹脂素材による一体化部品として大量生産及び容易な成形が可能になるため、安価に製造することができる。 (3) Mass production and easy molding are possible as an integrated part made of a resin material, so that it can be manufactured at low cost.
(4) 緩衝リンク部3ra,3rb,3rcを、周方向へ等間隔に配することにより少なくとも三つ以上設けたため、可動プランジャ2の姿勢に影響する座屈の発生を防止できるとともに、安定した変位動作を確保できる。
(4) Since at least three buffer links 3ra, 3rb, 3rc are provided at equal intervals in the circumferential direction, it is possible to prevent buckling from affecting the posture of the
(5) 好適な態様により、樹脂素材に、少なくとも、ポリオキシメチレン樹脂,ポリエーテルエーテルケトン樹脂の一つを含ませれば、汎用素材の利用により、低コスト化及び生産容易化に寄与できる。 (5) If at least one of a polyoxymethylene resin and a polyetheretherketone resin is included in the resin material according to a preferred embodiment, the use of a general-purpose material can contribute to cost reduction and ease of production.
(6) 好適な態様により、第一リング部3cを固定部4側に係止し、かつ第二リング部3mを固定部4から前方に突出する可動プランジャ2の前端2f側に係止するようにすれば、組付性の容易化及び可動プランジャ2の周面利用による小型コンパクト化に寄与できる。
(6) According to a preferred embodiment, the
(7) 好適な態様により、第一リング部3cに、当該第一リング部3cの端面3csから軸方向に突出し、固定部4の内周面側に挿入するウェアリング部11を一体に設ければ、容易にウェアリング機能を付加(追加)できるため、可動プランジャ2の摩耗低減を図れるとともに、これに伴う動作の安定化(円滑化)及び緩衝体3の長寿命化を図ることができる。
(7) According to a preferred embodiment, the
(8) 好適な態様により、第二リング部3mは、可動プランジャ2の前端2f側の周面に取付けたストッパ体12に係止し、又は可動プランジャ2の前端2f側の周面に形成した係止部2fssに係止するストッパ部13を一体に設けて構成できるなど、組付時における多様化を図ることができる。特に、可動プランジャ2の前端2f側の周面に取付けたストッパ体12に係止するようにすれば、可動プランジャ2の形状を損なうことなく、確実に係止できるとともに、可動プランジャ2の前端2f側の周面に形成した係止部2fssに係止するストッパ部13を一体に設ければ、ストッパ体12等の別部品を使用することなく確実に係止できる。
(8) According to a preferred embodiment, the
次に、本発明に係る好適実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。 Next, preferred embodiments according to the present invention will be given and described in detail with reference to the drawings.
まず、本実施形態に係る電磁弁1の全体の概略構成について、図1,図2及び図7を参照して説明する。
First, an overall schematic configuration of the
電磁弁1は、図1及び図7に示すように、最外郭に位置するハウジング21を備える。ハウジング21は、断面矩形状のハウジング本体22を備えるとともに、このハウジング本体22の一端側(前端側)に流路開閉ブロック23を有し、かつハウジング本体22の他端側(後端側)に、配線部24を設ける。なお、61は、ハウジング21の底面に固定した取付金具を示し、電磁弁1は、この取付金具61を利用してDINレールに着脱可能に取付けることができる。
As shown in FIGS. 1 and 7, the
この場合、流路開閉ブロック23は、図7に示すように、液体Lの流入口23i及びこの流入口23iに対して流路23ri,23reを介して連通する流出口23eを有するとともに、流路23riと流路23re間には弁体収容室23sを有する。なお、この弁体収容室23sに臨む流路23reは弁座部25を兼ねている。他方、配線部24には配線中継ボード26を備え、この配線中継ボード26に、外部に導出する不図示の接続コードを接続するとともに、後述するコイルワイヤWの端部を接続する。
In this case, as shown in FIG. 7, the channel opening /
他方、ハウジング本体22は内部中空に形成し、後端寄りにヨーク部31を収容するとともに、このヨーク部31の内部に、コイルボビン32bにコイルワイヤWを巻回して構成したコイル部32を収容する。また、コイルボビン32bの内部における後半部には、コラム(固定子)33を内蔵し、このコラム33の後端をヨーク部31の後端面31rに結合する。したがって、これらのヨーク部31,コイル部32及びコラム33は、固定部4を構成する。
On the other hand, the housing
さらに、コイルボビン32bの内部におけるコラム33の前方には、可動プランジャ2を進退変位自在に収容するとともに、この可動プランジャ2の前部は、緩衝体装着部2fsとしてヨーク部31の前端面31fに設けた開孔部31fhから前方に突出させる。この場合、可動プランジャ2の緩衝体装着部2fsは後端側となるプランジャ本体部2mよりも小径に形成する。また、可動プランジャ2の前端2fには、円柱状に形成したゴム製の弁体部34を固定し、この弁体部34は前述した弁体収容室23sに収容する。弁体部34の前端面は、前述した弁座部25に対面し、可動プランジャ2の変位により、弁座部25に圧接して流路23reを遮断するとともに、弁座部25から離間して流路23reを開放することができる。なお、弁体部34は外周面に鍔状のフランジ34fを一体形成し、このフランジ34fをハウジング本体22と流路開閉ブロック23間で保持する。
Further, the
一方、可動プランジャ2の緩衝体装着部2fsの周面には、プランジャ緩衝手段となる緩衝体3を配設する。この緩衝体3は、本実施形態に係る電磁弁1の要部を構成するものであり、以下、具体的に説明する。
On the other hand, a
まず、緩衝体3の構成及び組付構造について、図3〜図6を参照して説明する。緩衝体3は、図3に示すように、一端側(後端側)に配した固定端となる第一リング部3cと、他端側(前端側)に配し、かつ可動プランジャ2に係止する可動端となる第二リング部3mと、両端側を第一リング部3cと第二リング部3mにそれぞれ一体化するとともに、少なくとも一部に傾斜部Sを有することにより第一リング部3cに対して第二リング部3mの弾性変位を可能にする複数の緩衝リンク部3ra,3rb,3rcとを備え、これらは樹脂素材を用いて一体成形する。
First, the structure and assembly structure of the
実施形態は、三つの緩衝リンク部3ra,3rb,3rcを設けた場合を示し、それぞれ周方向に等間隔で配する。このように、緩衝リンク部3ra,3rb,3rcを、周方向に等間隔で配した少なくとも三つ以上設ければ、可動プランジャ2の姿勢に影響する座屈の発生を防止できるとともに、安定した変位動作を確保できる利点がある。例示の場合、一つの緩衝リンク部3ra(3rb,3rcも同じ)は、第一リング部3cから略45〔゜〕傾斜延設した第一傾斜部Sと、第二リング部3mから略45〔゜〕傾斜延設した第二傾斜部Sと、第一傾斜部Sと第二傾斜部S間に設けた中間部Spにより一体形成する。この中間部Spは、第一リング部3cに平行かつ第一リング部3cに沿った形状となる。また、第二リング部3mの外周面における端面側には、この外周面よりも大径となるスプリング係止部3msを一体形成するとともに、第二リング部3mの内周面における端面側には、この内周面よりも小径となる係止リング部3mcを一体形成する。このような構成を有する緩衝体3は、樹脂素材による一体化部品として大量生産及び容易な成形が可能になるため、安価に製造できる利点がある。
The embodiment shows a case where three buffer link portions 3ra, 3rb, and 3rc are provided, which are arranged at equal intervals in the circumferential direction. Thus, if at least three or more buffer link portions 3ra, 3rb, and 3rc are provided at equal intervals in the circumferential direction, it is possible to prevent the occurrence of buckling that affects the posture of the
形成材料となる樹脂素材は、特に、その種類を限定するものではないが、一例としては、ポリオキシメチレン樹脂(POM),ポリエーテルエーテルケトン樹脂(PEEK)等が望ましい。このように、樹脂素材として、少なくとも、POM,PEEKの一つを含ませれば、汎用素材の利用により、低コスト化及び生産容易化に寄与できる利点がある。 The resin material used as the forming material is not particularly limited in type, but as an example, polyoxymethylene resin (POM), polyetheretherketone resin (PEEK) or the like is desirable. Thus, if at least one of POM and PEEK is included as a resin material, there is an advantage that it is possible to contribute to cost reduction and production ease by using a general-purpose material.
一方、このように構成する緩衝体3は、可動プランジャ2に対して、次のように組付けることができる。まず、可動プランジャ2の緩衝体装着部2fsの外周面に、前側が小径となる段差係止部41を形成するとともに、この段差係止部41から前方へ所定距離だけ離間した位置にリング溝部42を形成する。そして、図6に示すように、緩衝体3の内部に、第一リング部3c側から可動プランジャ2の緩衝体装着部2fsを挿通し、この後、リング溝部42にEリング等のストッパ体12を装着する。これにより、第二リング部3mの係止リング部3mcは段差係止部41とストッパ体12間に挟まれて固定されるとともに、第一リング部3cはプランジャ本体部2mと緩衝体装着部2fs間の段差部2ms又はヨーク部31の前端面31fに当接して規制、即ち、位置が固定される。
On the other hand, the
このように、緩衝体3は、第一リング部3cを固定部4側に係止し、かつ第二リング部3mを固定部4から前方に突出する可動プランジャ2の前端2f側に係止するようにしたため、組付性の容易化及び可動プランジャ2の周面利用による小型コンパクト化に寄与できる利点がある。
Thus, the
次に、本実施形態に係る電磁弁1の全体の組付方法について、図1及び図6を参照して説明する。
Next, an entire assembly method of the
まず、図1に示すように、コイルボビン32bにコイルワイヤWを巻回して構成したコイル部32をヨーク部31の内部に収容するとともに、このコイルボビン32bの内部にコラム33を組付ける。
First, as shown in FIG. 1, a
次いで、緩衝体3を組付けた可動プランジャ2を、コイルボビン32bの内部に前端側から収容する。この際、緩衝体3の外周面にスプリング51を装填する。これにより、スプリング51は前端側がスプリング係止部3msに係止し、かつ後端側がヨーク部31の前端面31fに係止する。この後、組付けたヨーク部31を、ハウジング本体22に対して後端側から収容し、不図示の固定ネジ等を用いてヨーク部31とハウジング本体22を固定する。一方、ハウジング本体22の前端には流路開閉ブロック23を取付けるとともに、この際、ハウジング本体22と流路開閉ブロック23間に前述した弁体部34のフランジ34fを介在させる。これにより、電磁弁1の全体における主要部分の組立を行うことができる。
Next, the
次に、本実施形態に係る電磁弁1の動作及び作用について、図1〜図7を参照して説明する。
Next, the operation and action of the
図1は、電磁弁1の非通電時における状態を示す。この場合、コイル部32(固定部4)に基づく電磁気力は発生しない。したがって、可動プランジャ2は緩衝体3の弾発力及びスプリング51の弾発力により前方に押圧され、可動プランジャ2の先端2fが弁体部34を押圧する。この結果、弁体部34の前端面が弁座部25に圧接して流路23reを遮断する。なお、この際、可動プランジャ2の後端は、コラム33の前端から離間する。例示の場合、離間した際のギャップは概ね1〔mm〕前後である。
FIG. 1 shows a state when the
他方、図7は、電磁弁1の通電時における状態を示す。この場合、コイル部32の励磁により固定部4から電磁気力が発生する。この結果、可動プランジャ2は緩衝体3の弾発力及びスプリング51の弾発力に抗してコラム33側に吸引され、可動プランジャ2及び弁体部34は、図7に示す位置に変位、即ち、弁体部34の前端面が弁座部25からストロークGsだけ離間して流路23reを開放する。これにより、流入口23iから流入した液体(薬液,試液等)Lは、点線矢印で示すように、流入口23i→流路23ri→弁体収容室23s→流路23re(弁座部25)→流出口23eの経路で流通する。
On the other hand, FIG. 7 shows a state when the
ところで、通電した際には、可動プランジャ2がコラム33側へ変位し、最終的にコラム33に当接する。可動プランジャ2の変位時には、緩衝体3の弾性力により、その変位速度が緩和されるため、コラム33に当接する際は、衝突音がほとんど発生しない速度で衝突する。この場合、衝突音の発生を回避するには、速度を最適化することにより実現可能である。特に、この種の電磁弁1では、切換速度の高速化と衝突音の静粛化の双方が要求されるため、緩衝体3の素材,形態(形状,構成)を選定することにより、速度の最適化を図ることができる。
By the way, when energized, the
このように、本実施形態に係る電磁弁1によれば、樹脂素材を利用するため、形状等の形態を変更することにより容易に緩衝性能を変更でき、緩衝性能に対する設計自由度を高めることができる。したがって、電磁弁の種類に対応して緩衝性能を最適化することができ、発生する衝突音の大きさを最小化することができる。この結果、特に、使用時の静粛性が要求される医療機器における薬液や試液等の供給制御に用いて最適となる。
Thus, according to the
また、樹脂素材により形成した緩衝体の形態変形を利用するため、温度による体積の収縮や長期使用に伴う物性の劣化等の影響を受けにくい。したがって、使用する温度環境や経年劣化により衝突音に対する吸収能力の変化、即ち、発生する衝突音の大きさが変化する(バラつく)などの不具合を解消できる。この結果、衝突音が発生するとしても衝突音の大きさの一定化及び品質の安定化に寄与できる。 Moreover, since the deformation of the buffer formed by the resin material is used, it is hardly affected by volume shrinkage due to temperature, deterioration of physical properties due to long-term use, and the like. Therefore, it is possible to eliminate problems such as a change in the absorption capacity with respect to the collision sound due to the temperature environment used and aging deterioration, that is, the magnitude of the generated collision sound (variation). As a result, even if a collision sound is generated, it can contribute to the stabilization of the magnitude and quality of the collision sound.
他方、図8〜図10は本実施形態に係る電磁弁1の変更例を示す。図8は電磁弁1に用いる緩衝体3の変更例、図9は電磁弁1に用いる緩衝体3の組付構造の変更例、図10は図8と図9の双方を反映させた緩衝体3の変更例をそれぞれ示す。
On the other hand, FIGS. 8-10 shows the example of a change of the
図8は、第一リング部3cに、当該第一リング部3cの端面3csから軸方向に突出し、固定部4の内周面側に挿入するウェアリング部11を一体に設けたものである。図1に示した基本の実施形態の場合、可動プランジャ2の外周面がヨーク部31の前端面31fに設けた開孔部31fhの内周面に常時接触した状態となるが、ウェアリング部11を一体に設けることにより、容易にウェアリング機能を付加(追加)することができる。この結果、図8に示すように、可動プランジャ2の外周面と開孔部31fhの内周面間には、周方向に沿って一定のギャップGpを設けることができるため、可動プランジャ2の摩耗低減を図れるとともに、これに伴う動作の安定化(円滑化)及び緩衝体3の長寿命化を図ることができる。
In FIG. 8, the
図9は、可動プランジャ2の前端2f側となる緩衝体装着部2fsの外周面に、周方向に沿った凹溝による係止部2fssを設けるとともに、緩衝体3の第二リング部3mの端面3mcから軸方向に突出した複数(例示は三つ)のストッパ部13…を一体に設けたものである。この場合、複数のストッパ部13…は先端が中心寄りになるように傾斜させる。なお、図1に示した基本の実施形態の場合には、第二リング部3mを、可動プランジャ2の前端2f側となる緩衝体装着部2fsの外周面に取付けたストッパ体12に係止して固定したが、図9に示す変更例の場合は、ストッパ部13…の先端を係止部2fssに係止させることにより、第二リング部3mを可動プランジャ2の周面に固定するようにした。このように、緩衝体3を組付けるに際しては、図1及び図9のいずれも選択できるなど、組付時における多様化を図ることができる。特に、図1に示すように、可動プランジャ2の前端2f側の周面に取付けたストッパ体12に係止するようにすれば、可動プランジャ2の形状を損なうことなく、確実に係止できるとともに、可動プランジャ2の前端2f側の周面に形成した係止部2fssに係止するストッパ部13を一体に設ければ、ストッパ体12等の別部品を使用することなく確実に係止できる。
FIG. 9 shows an end surface of the
図10は、電磁弁1に用いる緩衝体3の他の変更例となる半裁斜視図を示し、具体的には、図8に示したウェアリング部11と図9に示したストッパ部13…の双方を反映させた変更例を示す。なお、図8〜図10において、図1〜図7と同一部分には同一符号を付して、その構成を明確にするとともに、その詳細な説明を省略する。
FIG. 10 shows a half-cut perspective view which is another modified example of the
以上、変更例を含む好適実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量,数値等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。例えば、可動プランジャ2の衝突音とは可動プランジャ2が直接衝突した際に発生する音をはじめ、可動プランジャ2の変位に基づいて他の部位から間接的に発生する音を含む概念である。また、望ましい実施形態として、三つの緩衝リンク部3ra,3rb,3rcを例示したが、四つ以上であってもよい。さらに、樹脂素材として、ポリオキシメチレン樹脂,ポリエーテルエーテルケトン樹脂を例示したが、他の各種樹脂素材(合成樹脂素材)を利用可能である。一方、電磁弁1として、2ポート弁を例示したが、3ポート弁や4ポート弁等を含む各種タイプの電磁弁に適用することができる。
The preferred embodiments including the modified examples have been described in detail above. However, the present invention is not limited to such embodiments, and the detailed configuration, shape, material, quantity, numerical values, and the like of the present invention are not limited thereto. Changes, additions and deletions can be made arbitrarily without departing from the scope. For example, the collision sound of the
本発明に係る電磁弁は、医療機器における薬液や試液等を供給制御する用途をはじめ、各種の液体や気体が流通する様々な流路に接続して利用することができる。 The electromagnetic valve according to the present invention can be used by being connected to various flow paths through which various liquids and gases circulate, including the use of supplying and controlling chemical solutions and test solutions in medical devices.
1:電磁弁,2:可動プランジャ,2f:可動プランジャの前端,2fss:係止部,3:緩衝体,3c:第一リング部,3m:第二リング部,3ra:緩衝リンク部,3rb:緩衝リンク部,3rc:緩衝リンク部,3cs:第一リング部の端面,4:固定部,11:ウェアリング部,12:ストッパ体,13:ストッパ部 1: solenoid valve, 2: movable plunger, 2f: front end of movable plunger, 2fss: locking portion, 3: buffer body, 3c: first ring portion, 3m: second ring portion, 3ra: buffer link portion, 3rb: Buffer link part, 3rc: Buffer link part, 3cs: End surface of the first ring part, 4: Fixing part, 11: Wear ring part, 12: Stopper body, 13: Stopper part
Claims (5)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014003005A JP6046062B2 (en) | 2014-01-10 | 2014-01-10 | solenoid valve |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014003005A JP6046062B2 (en) | 2014-01-10 | 2014-01-10 | solenoid valve |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015132290A JP2015132290A (en) | 2015-07-23 |
JP6046062B2 true JP6046062B2 (en) | 2016-12-14 |
Family
ID=53899654
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014003005A Active JP6046062B2 (en) | 2014-01-10 | 2014-01-10 | solenoid valve |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6046062B2 (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9565199B2 (en) | 2007-03-20 | 2017-02-07 | At&T Intellectual Property I, L.P. | System and method for authentication of a communication device |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3852009B2 (en) * | 2001-08-06 | 2006-11-29 | ダイキン工業株式会社 | RESIN MOLDED BODY, LAMINATE, AND METHOD FOR PRODUCING THEM |
JP2006258135A (en) * | 2005-03-15 | 2006-09-28 | Denso Corp | Solenoid valve |
JP4190020B1 (en) * | 2007-10-15 | 2008-12-03 | 東フロコーポレーション株式会社 | Proportional solenoid valve |
-
2014
- 2014-01-10 JP JP2014003005A patent/JP6046062B2/en active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9565199B2 (en) | 2007-03-20 | 2017-02-07 | At&T Intellectual Property I, L.P. | System and method for authentication of a communication device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015132290A (en) | 2015-07-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5120419B2 (en) | Normally closed solenoid valve | |
JP5102282B2 (en) | Deceleration stop device that can be mounted on a stop surface of a movable member, in particular for furniture doors or drawers | |
KR101214423B1 (en) | hinge device | |
US10465765B2 (en) | Damping force adjustment mechanism | |
WO2014174759A1 (en) | Valve gear with overflow prevention functionality | |
JP2006046414A (en) | Three-port solenoid valve | |
US9810280B2 (en) | Damping valve | |
CA2693851A1 (en) | Clog resistant pilot valve | |
JP2015059573A (en) | Attenuation valve | |
CN106537013B (en) | Speed control | |
JP2018505361A (en) | Pressure limiting valve | |
JP6046062B2 (en) | solenoid valve | |
CN104541094B (en) | Electromagnetic valve | |
WO2016006436A1 (en) | Solenoid valve | |
CN109642684B (en) | Damping valve and cylinder device | |
JP6018517B2 (en) | Solenoid valve | |
JP7164965B2 (en) | solenoid valve | |
JP6059549B2 (en) | Solenoid valve | |
JP6059548B2 (en) | Solenoid valve | |
US11585446B2 (en) | Proportional valve | |
CN110735928B (en) | Pilot-operated type electromagnetic valve | |
KR101384718B1 (en) | Sequence control valve of reduced cavitation effect oscillation | |
JP4986884B2 (en) | Load sensing valve | |
KR100840775B1 (en) | Solenoid valve | |
CN111094816B (en) | Dosing device for controlling a gaseous medium |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150806 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160408 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160413 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160609 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161109 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161116 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6046062 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |