JP6046006B2 - 無線通信システムおよび無線通信方法 - Google Patents

無線通信システムおよび無線通信方法 Download PDF

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Description

本発明は、無線LANシステムのアクセスポイント配下の無線端末間で直接通信を行うTDLS(Tunneled Direct Link Setup)方式に対応する無線通信システムおよび無線通信方法に関する。
IEEE802.11規格の無線LANの基本アクセス手順である自律分散制御(DCF:Distributed Coordination Function )では、各送信局は無線チャネルの使用状況をキャリアセンスによって確認し、無線チャネルがアイドルのときに送信し、ビジーのときに送信を見合わせることによって衝突を回避するCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)方式が用いられている。
また、無線端末(STA:Station )同士が、接続しているアクセスポイント(AP:Access Point)を介して接続処理を行った後に、STA間で直接通信を実現するTDLS(Tunneled Direct Link Setup)方式が規格化されている。
図5は、STA間でTDLSにより直接通信を行う無線システムの構成および処理手順を示す(非特許文献1)。
図5において、STA1〜STA6は、APに従属している。STA1がSTA2に対してTDLSによる端末間直接通信を行う場合、(1) STA1は、TDLS setup requestと呼ばれる要求フレームを、APを介してSTA2へ送信する。(2) TDLS setup requestを受信したSTA2は、TDLS setup response と呼ばれる応答フレームを、APを介してSTA1へ送信する。(3) TDLS setup response を受信したSTA1は、TDLS confirmと呼ばれる確認フレームを、APを介してSTA2へ送信する。STA2は、TDLS confirmを受信すると、STA1とSTA2との間での直接通信の準備が完了し、(4) STA1とSTA2との間でAPを介さずに直接通信が行われる。STA4とSTA5との間の直接通信も同様である。
TDLSを用いて、APを介さずにSTA間で直接通信を行うことにより、伝送効率を高め、STA間の通信速度、システム全体の通信効率を向上することができる。例えば、APがIEEE802.11g規格をサポートし、STA1およびSTA2がIEEE802.11n規格をサポートするときに、APを介してSTA間で通信する場合はIEEE802.11g規格のデータレートの低い通信となるが、STA間で直接通信する場合はIEEE802.11n規格のデータレートの高い通信が可能となる。
IEEE Standard for Local and metropolitan area networks Part 11: Wireless LAN Medium Access Control (MAC) and Physical Layer (PHY) Specifications Amendment 5: Enhancements for Higher Throughput , March 2012 Zhi Zhou, Yanfeng Zhu, Zhisheng Niu, Jing Zhu,"Joint Tuning of Physical Carrier Sensing, Power and Rate in High-Density WLAN ", Proceedings of APCC2007, 2007.
ところで、図5に示す無線システムにおいて、APに接続するSTAの数が多い場合であってもTDLSは適用でき、STA間の直接通信を複数成立させることができる。ただし、STA間の直接通信が同一チャネルで行われる場合、送信を行うSTAが増加することになり、IEEE802.11規格にて採用されているCSMA/CAの動作によって通信効率が低下する。
一方、多数の送信局が存在し、送信局と受信局が1対1の通信を行う無線LANシステムにおいて、送受信局間の受信信号強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)から適切な送信電力、キャリアセンスレベル、送信レートを自律的に計算し、計算したパラメータを送信時に用いることにより空間利用効率を高め、同時送信が生じやすい環境を生み出す検討が、これまでになされている(非特許文献2)。例えば、RSSIから近距離通信と判断して送信電力を低減すれば、同一周波数を共用する他の送信局と同時送信が可能になる。すなわち、図5に示す無線システムのSTA1−STA2間、STA4−STA5間において、それぞれ小さな送信電力に設定すれば、同一周波数であっても双方の直接通信を同時に行うことができる。
しかし、各送受信局では自律的に計算したパラメータを用いることにより、異なる送信電力、異なるキャリアセンスレベルにて通信が行われる場合、各通信間の公平性が損なわれる可能性がある。例えば、図5に示す無線システムにおいて、STA3,STA6とAPが通信する際の送信電力が相対的に大きい場合、小さな送信電力で行われるSTA1−STA2、STA4−STA5間の直接通信が劣勢となり、システム全体として公平な通信環境を実現できないことがある。また、STA1−STA2間の直接通信と、STA4−STA5間の直接通信との間でも、各パラメータが個別に設定されるために同様に通信の公平性が損なわれることがある。
本発明は、APを介してSTA間の接続を確立し、直接通信を実現する無線システムにおいて、複数の直接通信が存在することにより生じる通信効率の低下を解決し、併せて通信リンク間の不公平性を緩和することができる無線通信システムおよび無線通信方法を提供することを目的とする。
第1の発明は、AP配下のSTA間で直接通信を行うための接続手順を実行し、当該STA間で直接通信を行う無線通信システムにおいて、直接通信を行うSTAは、直接通信を行うための接続手順を実行するときに、直接通信時に使用するパラメータを取得して設定するパラメータ制御手段を備え、APは、直接通信を行うSTAが直接通信時に使用するパラメータを取得し、そのパラメータに基づいて所定のSTAに送信を許可し、他のSTAに送信を禁止する期間を設定し、各STAに送信権を公平に設定する制御を行う送信制御手段を備え、STAのパラメータ制御手段は、直接通信を行うための接続手順に基づいて一方のSTAが送信する制御フレームを他方のSTAがオーバーヒアリングし、その受信信号強度から該一方のSTAが直接通信時に使用するパラメータを計算し、そのパラメータを折り返しの制御フレームに付加して該一方のSTAに通知し、該一方のSTAが直接通信時に使用するパラメータを設定する構成である。また、APの送信制御手段は、直接通信を行うための接続手順で伝送される制御フレームを中継する際に、制御フレームに付加されたパラメータを取得し、各STAに送信権を公平に設定する制御に用いる構成である。
第2の発明は、AP配下のSTA間で直接通信を行うための接続手順を実行し、当該STA間で直接通信を行う無線通信システムにおいて、直接通信を行うSTAは、直接通信を行うための接続手順を実行するときに、直接通信時に使用するパラメータを取得して設定するパラメータ制御手段を備え、APは、直接通信を行うSTAが直接通信時に使用するパラメータを取得し、そのパラメータに基づいて所定のSTAに送信を許可し、他のSTAに送信を禁止する期間を設定し、各STAに送信権を公平に設定する制御を行う送信制御手段を備え、STAのパラメータ制御手段は、直接通信を行うための接続手順に基づいて一方のSTAが送信する制御フレームを他方のSTAがオーバーヒアリングし、その受信信号強度から信号対雑音比を計算し、その信号対雑音比の情報を折り返しの制御フレームに付加して該一方のSTAに通知し、該一方のSTAが通知された信号対雑音比の情報から直接通信時に使用するパラメータを計算して設定する構成である。また、APの送信制御手段は、直接通信を行うための接続手順で伝送される制御フレームを中継する際に、制御フレームに付加された信号対雑音比情報からSTAが直接通信時に使用するパラメータを計算して取得し、各STAに送信権を公平に設定する制御に用いる構成である。
第3の発明は、AP配下のSTA間で直接通信を行うための接続手順を実行し、当該STA間で直接通信を行う無線通信方法において、直接通信を行うSTAは、直接通信を行うための接続手順を実行するときに、パラメータ制御手段により直接通信時に使用するパラメータを取得して設定し、APは、送信制御手段により直接通信を行うSTAが直接通信時に使用するパラメータを取得し、そのパラメータに基づいて所定のSTAに送信を許可し、他のSTAに送信を禁止する期間を設定し、各STAに送信権を公平に設定する制御を行い、STAのパラメータ制御手段は、直接通信を行うための接続手順に基づいて一方のSTAが送信する制御フレームを他方のSTAがオーバーヒアリングし、その受信信号強度から該一方のSTAが直接通信時に使用するパラメータを計算し、そのパラメータを折り返しの制御フレームに付加して該一方のSTAに通知し、該一方のSTAが直接通信時に使用するパラメータを設定する。また、APの送信制御手段は、直接通信を行うための接続手順で伝送される制御フレームを中継する際に、制御フレームに付加されたパラメータを取得し、各STAに送信権を公平に設定する制御に用いる。
第4の発明は、AP配下のSTA間で直接通信を行うための接続手順を実行し、当該STA間で直接通信を行う無線通信方法において、直接通信を行うSTAは、直接通信を行うための接続手順を実行するときに、パラメータ制御手段により直接通信時に使用するパラメータを取得して設定し、APは、送信制御手段により直接通信を行うSTAが直接通信時に使用するパラメータを取得し、そのパラメータに基づいて所定のSTAに送信を許可し、他のSTAに送信を禁止する期間を設定し、各STAに送信権を公平に設定する制御を行い、STAのパラメータ制御手段は、直接通信を行うための接続手順に基づいて一方のSTAが送信する制御フレームを他方のSTAがオーバーヒアリングし、その受信信号強度から信号対雑音比を計算し、その信号対雑音比の情報を折り返しの制御フレームに付加して該一方のSTAに通知し、該一方のSTAが通知された信号対雑音比の情報から直接通信時に使用するパラメータを計算して設定する。また、APの送信制御手段は、直接通信を行うための接続手順で伝送される制御フレームを中継する際に、制御フレームに付加された信号対雑音比情報からSTAが直接通信時に使用するパラメータを計算して取得し、各STAに送信権を公平に設定する制御に用いる。
本発明は、直接通信の接続処理を行う際にSTAが直接通信時に使用するパラメータ(例えば送信電力、キャリアセンスレベル、伝送レート)を制御する。これにより、空間利用効率を高めることができる。このときのパラメータ制御の結果、公平性が損なわれる恐れがあれば、APがそのパラメータに基づいて所定のSTAに送信を許可し、他のSTAに送信を禁止する期間を設定し、各STAに送信権を公平に設定する制御を行うことにより、通信リンク間の不公平性を緩和することができる。
本発明の実施例1の構成および処理手順例を示す図である。 通信の公平性確保のための制御例を示す図である。 特定のSTA群以外のSTAに送信禁止を設定する制御フレームの構成を示す図である。 本発明の実施例2の構成および処理手順例を示す図である。 STA間でTDLSにより直接通信を行う無線システムの構成および処理手順を示す図である。
図1は、本発明の実施例1の構成および処理手順例を示す。
図1(a),(b) において、STA1〜STA6は、APに従属している。STA1がSTA2に対してTDLSによる端末間直接通信を行う場合、(1) STA1は、要求フレームをAPを介してSTA2へ送信する。(2) 要求フレームを受信したSTA2は、応答フレームをAPを介してSTA1へ送信する。(3) 応答フレームを受信したSTA1は、確認フレームをAPを介してSTA2へ送信する。STA2が確認フレームを受信すると、STA1とSTA2との間での直接通信の準備が完了し、(4) STA1とSTA2との間でAPを介さずに直接通信が行われる。以上の手順は、従来と同様である。
本発明の実施例1の特徴は、次の通りである。
(1)において、STA1が要求フレームをAPを介してSTA2へ送信するとき、STA2はこの要求フレームをオーバーヒアリングし、そのRSSIを取得する。STA2は、取得したRSSIから、STA1が直接通信時に使用するパラメータを計算する。その後、STA2は、APを経由した要求フレームを受信する。
(2) において、要求フレームを受信したSTA2は、応答フレームをAPを介してSTA1へ送信するとき、STA1が直接通信時に使用するパラメータを応答フレームに付加する。一方、STA1は、STA2が送信した応答フレームをオーバーヒアリングし、そのRSSIを取得する。STA1は、取得したRSSIから、STA2が直接通信時に使用するパラメータを計算する。その後、STA1は、APを経由した応答フレームを受信してパラメータを取得する。また、APは、応答フレームを中継するときに、応答フレームに付加されたSTA1が直接通信時に使用するパラメータを取得し、記録しておく。
(3) において、応答フレームを受信したSTA1は、確認フレームをAPを介してSTA2へ送信するとき、STA2が直接通信時に使用するパラメータを確認フレームに付加する。STA2は、APを経由した確認フレームを受信してパラメータを取得する。また、APは、確認フレームを中継するときに、確認フレームに付加されたSTA2が直接通信時に使用するパラメータを取得し、記録しておく。
以上の手順により、STA1とSTA2が直接通信を行うための接続処理と、直接通信時に使用するパラメータの設定が行われ、STA1とSTA2との間でAPを介さずに直接通信が行われるとともに、STA1とSTA2が直接通信時に使用するパラメータがAPに記録される。
実施例1では、オーバーヒアリングした要求フレームおよび応答フレームからRSSIを取得し、当該RSSIから直接通信時に使用するパラメータを計算し、要求フレームに対する応答フレームおよび応答フレームに対する確認フレームに付加して対向するSTAへ通知するとともに、APにも当該パラメータを通知する。ここで、各STAが直接通信時に使用するパラメータとは、送信電力、キャリアセンスレベル、伝送レートを指す。応答フレームおよび確認フレームに付加する情報は、これらのパラメータ全てでもよいし、一部でもよい。
あるいは、それらのパラメータに代えて、表1に示すように各パラメータの一定の範囲の値を示すパラメータインデックスを用いてもよい。これにより、パラメータを通知する応答フレームおよび確認フレームのオーバーヘッドを小さくすることができる。ただし、パラメータインデックスを通知されたSTAは、例えば表1に示す各パラメータインデックスが示すパラメータの範囲内の所定値、例えば最大値に設定するように取り決めておく必要がある。
Figure 0006046006
また、実施例1の動作では、STA間の直接通信を確立する過程において、APに対して直接通信時に使用するパラメータを通知しあうが、別途、パラメータ通知用の通知フレームを定義し、定期的に通知フレームを用いてAPに直接通信時に使用するパラメータを通知してもよい。
このように、STA間の直接通信時のパラメータを制御することにより、例えば送信電力を低減するなどによって同時送信が発生しやすい環境を生みだすことができるとともに、APが取得した各STAのパラメータに基づき、パラメータ制御により生じる不公平性を以下のような制御により緩和することができる。
(通信の公平性確保のための制御例)
図1に示す無線システムにおいて、STA1−STA2、STA4−STA5がRSSIからそれぞれ計算したパラメータを使用して直接通信を行い、STA3およびSTA6がAPとデフォルト値のパラメータを使用して通信する場合に、APが記録した各STAの直接通信時に使用するパラメータに基づいて通信の公平性を確保するための制御例について説明する。
STA1,STA2,STA4,STA5が直接通信時(送信時)に使用するパラメータは、送信電力a1,a2,a4,a5、キャリアセンスレベルb1,b2,b4,b5、伝送レートc1,c2,c4,c5とする。STA3およびSTA6が使用するデフォルト値のパラメータは、送信電力X、キャリアセンスレベルY、伝送レートZとする。ここで、例えばデフォルト値の送信電力Xに比べて送信電力a1,a2,a4,a5が小さくなると、キャリアセンスによって送信電力XのSTA3およびSTA6の送信機会が多くなり、通信の公平性が損なわれることになる。また、送信電力a1,a2と送信電力a4,a5が大きく異なる場合も、直接通信を行うSTA間で同様に通信の公平性が損なわれる場合がある。キャリアセンスレベルおよび伝送レートについても同様である。
APは、このような通信の公平性が損なわれるような状況について、STAが直接通信を行うための応答フレームおよび確認フレームに付加した各STAのパラメータに基づいて判断することができる。例えば、直接通信を行うSTA群#1(STA1,STA2,STA4,STA5)と、APとの通信を行うSTA群#2(STA3,STA6)との間で、上記のようにパラメータの違いにより通信の公平性を確保できないと判断したAPは、交互に送信禁止区間を設定する制御を行う。
図2は、通信の公平性確保のための制御例を示す。
図2において、STA群#2を送信禁止に設定している間に、STA群#1は直接通信を行うことができる。また、STA群#1を送信禁止に設定している間に、STA群#2はAPと通信することができる。なお、STA群#1の複数のSTAおよびSTA群#2の複数のSTAは、それぞれの送信区間でCSMA/CAの動作に従って送信する。また、STA群#1のSTA1−STA2とSTA4−STA5のように、それぞれの送信電力が小さくなっている場合には、互いのキャリアセンスに検知されずに同時送信が可能である。
図3は、特定のSTA群以外のSTAに送信禁止を設定する制御フレームを示す。ここでは、非特許文献1に記載のCTS(Clear to Send) フレームを想定している。
図3において、「フレーム制御」は、フレームの種類を指定するエレメントであり、指定された端末以外を送信禁止にするフレームであることを指定する。「デュレーション」は、送信禁止にする期間を指定する。この送信禁止期間は、状況に応じて自由に指定可能とする。「STA群指定」は、送信禁止にしないSTA群を指定する。「FCS」は、Frame Check Sequenceであり、フレームのエラーを検出する部分であり、本実施例に直接関係するものではない。
このような制御フレームを用いて図2に示す送信制御を行うには、APは「STA群指定」に、例えばSTA群#1(STA1,STA2,STA4,STA5)のパラメータである送信電力、キャリアセンスレベル、伝送レートの全てを設定するか、そのパラメータの一部のみを設定する。あるいは、それらのパラメータに代えて、表1に示すように各パラメータの一定の範囲の値を示すパラメータインデックスを用いてもよい。あるいは、STA群#1を構成する各STAのMACアドレスを設定してもよい。
「STA群指定」にSTA群#1の情報を設定した制御フレームを受信する各STAは、自身の情報と一致するか否かを判定し、不一致となるSTA群#2のSTA4およびSTA6は、「デュレーション」に記載の期間だけ送信禁止状態となる。この期間中に、STA群#1のSTA1−STA2、STA4−STA5がそれぞれ直接通信を行う。次に、制御フレームの「STA群指定」にSTA群#2(STA4およびSTA6)の情報を設定すると、当該制御フレームを受信したSTA群#1のSTA1,STA2,STA4,STA5は、「デュレーション」に記載の期間だけ送信禁止状態となる。この期間中に、STA群#2のSTA4およびSTA6がそれぞれAPとの通信を行う。
このような送信制御により、端末間直接通信を行うSTAと、APと通信を行うSTAの送信時に使用するパラメータ(例えば送信電力)が異なって通信の公平性が確保できない場合でも、APによる制御により特定のSTAだけが通信可能な期間を設け、不公平性を緩和することができる。
なお、制御フレームの「STA群指定」の情報をきめ細かく設定することにより、上記のSTA群#1とSTA群#2に分ける他に、直接通信を行うSTA1−STA2とSTA4−STA5に、それぞれ個別に送信可能期間を設定するような制御も可能である。さらに、例えばSTA1とSTA2の直接通信に使用するパラメータが互いに異なる場合には、STA1とSTA2との間にも個別に、すなわち方向別に送信可能期間を設定するような制御も可能である。
(デュレーションの制御例)
制御フレームの「デュレーション」フィールドに設定される送信禁止期間/送信可能期間は、自由に設定可能であるが、同一のパラメータを使用するSTAの総数や、それらのSTAが使用する伝送レートから計算してもよい。また、あらかじめSTAから受信したトラヒック情報に基づいて設定値を決定してもよい。
「デュレーション」フィールドの設定値の決定方法について、送信電力のみに基づいて決定する方法を以下に説明する。ここでは、表1に示したパラメータインデックスを用いる。キャリアセンスレベル、伝送レート等、他のパラメータもしくは複数のパラメータを組み合わせて用いる場合においても同様の決定方法が用いることができる。表1に示すパラメータインデックスを、使用するパラメータに合わせて作成すればよい。
APが上記動作により把握した各STAの送信電力情報は、表2に示すテーブルに記載される。表2のテーブルは、STA、送信電力、対応するパラメータインデックスの情報から成る。STAの情報は、そのSTAのMACアドレスが記載される。MACアドレスに代えて、STAを特定可能な他の情報を記載してもよい。送信電力とパラメータインデックスの関係は、表1に基づいている。
Figure 0006046006
Figure 0006046006
APは、表2のテーブルを参照し、表3に示すパラメータインデックスとSTA数からなるテーブルを作成する。表3のテーブルには、各パラメータインデックスに対応する送信電力を使用するSTA数が記載される。APは、このSTA数に基づきデュレーションを決定する。
デュレーションの決定は、一定期間を各パラメータインデックスに対応する送信電力を使用するSTA数に応じて分割して決定する。すなわち、以下の式を用いて計算される。 パラメータインデックスxのデュレーション
=(一定期間)*(xのSTA数)/(総STA数)
一定期間は、任意に設定可能である。例えば、一定期間を 300msとした場合、表3のテーブルを参照すると、各パラメータインデックスを持つSTA群が送信可能な期間は、それぞれ 100msとなる。一定期間については、常に一定の値を設定してもよいし、総STA数が多いときに一定期間を大きく、総STA数が少ないときに一定期間を小さく設定してもよい。
上記の計算式に加え、「パラメータインデックスxのSTA数」に重みを付けてデュレーションを計算してもよい。すなわち、各APの制御ポリシーに応じて任意の「重み」を決定し、以下の式を用いて計算してもよい。
パラメータインデックスxのデュレーション
=(一定期間)* [{(xに対応する重み)*(xのSTA数)}/(重みとSTA 数の積の総和)]
図4は、本発明の実施例2の構成および処理手順例を示す。
図4において、STA1〜STA6は、APに従属している。STA1−STA2、STA4−STA5がAPを介さずに直接通信が行われる手順は、実施例1と同様である。
本発明の実施例2の特徴は、次の通りである。
(1)において、STA1が要求フレームをAPを介してSTA2へ送信するとき、STA2はこの要求フレームをオーバーヒアリングし、そのRSSIを取得する。STA2は、取得したRSSIから、信号対雑音比(SNR:Signal to Noise Ratio )を計算する。その後、STA2は、APを経由した要求フレームを受信する。
(2) において、要求フレームを受信したSTA2は、応答フレームをAPを介してSTA1へ送信するとき、STA2が計算したSNR情報を応答フレームに付加する。一方、STA1は、STA2が送信した応答フレームをオーバーヒアリングし、そのRSSIを取得する。STA1は、取得したRSSIからSNRを計算する。その後、STA1は、APを経由した応答フレームを受信し、付加されたSNRから送信時のパラメータを計算する。また、APは、応答フレームを中継するときに、応答フレームに付加されたSTA2のSNRを取得し、STA1が直接通信時に使用するパラメータを計算して記録しておく。ここで、STA1およびAPにおいて、STA2におけるSNRからSTA1が直接通信時に使用するパラメータを計算するアルゴリズムは同じである。
(3) において、応答フレームを受信したSTA1は、確認フレームをAPを介してSTA2へ送信するとき、STA1が計算したSNR情報を確認フレームに付加する。STA2は、APを経由した確認フレームを受信して、付加されたSNRから送信時のパラメータを計算する。また、APは、確認フレームを中継するときに、確認フレームに付加されたSTA1のSNRを取得し、STA2が直接通信時に使用するパラメータを計算して記録しておく。ここで、STA2およびAPにおいて、STA1におけるSNRからSTA2が直接通信時に使用するパラメータを計算するアルゴリズムは同じである。
以上の手順により、STA1とSTA2が直接通信を行うための接続処理と、直接通信時に使用するパラメータの設定が行われ、STA1とSTA2との間でAPを介さずに直接通信が行われるとともに、STA1とSTA2が直接通信時に使用するパラメータがAPに記録される。
実施例2では、オーバーヒアリングした要求フレームおよび応答フレームからRSSIを取得し、当該RSSIからSNRを計算し、要求フレームに対する応答フレームおよび応答フレームに対する確認フレームに付加して対向するSTAへ通知する。SNRを通知されたSTAでは、直接通信時に使用するパラメータを計算し、同様にAPにおいても通知されたSNRから、各STAが直接通信時に使用するパラメータが計算される。なお、各STAが受信SNRを計算する際に、予め周囲の無線環境を測定することで主要な干渉を把握しておき、その情報を考慮してSNRに代えてSINRを計算してもよい。
このようにして得られたSTA間の直接通信時のパラメータを制御することにより、例えば送信電力を低減するなどによって同時送信が発生しやすい環境を生みだすことができるとともに、APが取得した各STAのパラメータに基づき、パラメータ制御により生じる不公平性を緩和する制御を実施例1と同様に実施することができる。
AP アクセスポイント
STA 端末

Claims (8)

  1. アクセスポイント配下の無線端末間で直接通信を行うための接続手順を実行し、当該無線端末間で直接通信を行う無線通信システムにおいて、
    前記直接通信を行う無線端末は、前記直接通信を行うための接続手順を実行するときに、前記直接通信時に使用するパラメータを取得して設定するパラメータ制御手段を備え、 前記アクセスポイントは、前記直接通信を行う無線端末が前記直接通信時に使用するパラメータを取得し、そのパラメータに基づいて所定の無線端末に送信を許可し、他の無線端末に送信を禁止する期間を設定し、各無線端末に送信権を公平に設定する制御を行う送信制御手段を備え、
    前記無線端末の前記パラメータ制御手段は、前記直接通信を行うための接続手順に基づいて一方の無線端末が送信する制御フレームを他方の無線端末がオーバーヒアリングし、その受信信号強度から該一方の無線端末が直接通信時に使用するパラメータを計算し、そのパラメータを折り返しの制御フレームに付加して該一方の無線端末に通知し、該一方の無線端末が前記直接通信時に使用するパラメータを設定する構成である
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 請求項に記載の無線通信システムにおいて、
    前記アクセスポイントの前記送信制御手段は、前記直接通信を行うための接続手順で伝送される前記制御フレームを中継する際に、前記制御フレームに付加された前記パラメータを取得し、前記各無線端末に送信権を公平に設定する制御に用いる構成である
    ことを特徴とする無線通信システム。
  3. アクセスポイント配下の無線端末間で直接通信を行うための接続手順を実行し、当該無線端末間で直接通信を行う無線通信システムにおいて、
    前記直接通信を行う無線端末は、前記直接通信を行うための接続手順を実行するときに、前記直接通信時に使用するパラメータを取得して設定するパラメータ制御手段を備え、 前記アクセスポイントは、前記直接通信を行う無線端末が前記直接通信時に使用するパラメータを取得し、そのパラメータに基づいて所定の無線端末に送信を許可し、他の無線端末に送信を禁止する期間を設定し、各無線端末に送信権を公平に設定する制御を行う送信制御手段を備え、
    前記無線端末の前記パラメータ制御手段は、前記直接通信を行うための接続手順に基づいて一方の無線端末が送信する制御フレームを他方の無線端末がオーバーヒアリングし、その受信信号強度から信号対雑音比を計算し、その信号対雑音比の情報を折り返しの制御フレームに付加して該一方の無線端末に通知し、該一方の無線端末が通知された信号対雑音比の情報から直接通信時に使用するパラメータを計算して設定する構成である
    ことを特徴とする無線通信システム。
  4. 請求項に記載の無線通信システムにおいて、
    前記アクセスポイントの前記送信制御手段は、前記直接通信を行うための接続手順で伝送される前記制御フレームを中継する際に、前記制御フレームに付加された信号対雑音比情報から前記無線端末が直接通信時に使用するパラメータを計算して取得し、前記各無線端末に送信権を公平に設定する制御に用いる構成である
    ことを特徴とする無線通信システム。
  5. アクセスポイント配下の無線端末間で直接通信を行うための接続手順を実行し、当該無線端末間で直接通信を行う無線通信方法において、
    前記直接通信を行う無線端末は、前記直接通信を行うための接続手順を実行するときに、パラメータ制御手段により前記直接通信時に使用するパラメータを取得して設定し、
    前記アクセスポイントは、送信制御手段により前記直接通信を行う無線端末が前記直接通信時に使用するパラメータを取得し、そのパラメータに基づいて所定の無線端末に送信を許可し、他の無線端末に送信を禁止する期間を設定し、各無線端末に送信権を公平に設定する制御を行い、
    前記無線端末の前記パラメータ制御手段は、前記直接通信を行うための接続手順に基づいて一方の無線端末が送信する制御フレームを他方の無線端末がオーバーヒアリングし、その受信信号強度から該一方の無線端末が直接通信時に使用するパラメータを計算し、そのパラメータを折り返しの制御フレームに付加して該一方の無線端末に通知し、該一方の無線端末が前記直接通信時に使用するパラメータを設定する
    ことを特徴とする無線通信方法。
  6. 請求項に記載の無線通信方法において、
    前記アクセスポイントの前記送信制御手段は、前記直接通信を行うための接続手順で伝送される前記制御フレームを中継する際に、前記制御フレームに付加された前記パラメータを取得し、前記各無線端末に送信権を公平に設定する制御に用いる
    ことを特徴とする無線通信方法。
  7. アクセスポイント配下の無線端末間で直接通信を行うための接続手順を実行し、当該無線端末間で直接通信を行う無線通信方法において、
    前記直接通信を行う無線端末は、前記直接通信を行うための接続手順を実行するときに、パラメータ制御手段により前記直接通信時に使用するパラメータを取得して設定し、
    前記アクセスポイントは、送信制御手段により前記直接通信を行う無線端末が前記直接通信時に使用するパラメータを取得し、そのパラメータに基づいて所定の無線端末に送信を許可し、他の無線端末に送信を禁止する期間を設定し、各無線端末に送信権を公平に設定する制御を行い、
    前記無線端末の前記パラメータ制御手段は、前記直接通信を行うための接続手順に基づいて一方の無線端末が送信する制御フレームを他方の無線端末がオーバーヒアリングし、その受信信号強度から信号対雑音比を計算し、その信号対雑音比の情報を折り返しの制御フレームに付加して該一方の無線端末に通知し、該一方の無線端末が通知された信号対雑音比の情報から直接通信時に使用するパラメータを計算して設定する
    ことを特徴とする無線通信方法。
  8. 請求項に記載の無線通信方法において、
    前記アクセスポイントの前記送信制御手段は、前記直接通信を行うための接続手順で伝送される前記制御フレームを中継する際に、前記制御フレームに付加された信号対雑音比情報から前記無線端末が直接通信時に使用するパラメータを計算して取得し、前記各無線端末に送信権を公平に設定する制御に用いる
    ことを特徴とする無線通信方法。
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