JP6038674B2 - Gas turbine combustor and gas turbine - Google Patents
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Description
本発明の実施形態は、ガスタービン燃焼器およびガスタービンに関する。 Embodiments described herein relate generally to a gas turbine combustor and a gas turbine.
ガスタービンプラントやコンバインドサイクルプラントなどで使用されるガスタービンでは、高効率化のため、作動条件が高温高圧となり、NOxの排出量が増大する傾向にある。NOxの生成の要因としては、火炎温度が支配的である。そのため、NOxの生成を抑制するためには、火炎温度を低下させることが効果的である。 In a gas turbine used in a gas turbine plant, a combined cycle plant, or the like, the operating conditions are high temperature and high pressure to increase efficiency, and NOx emissions tend to increase. As a factor of NOx generation, flame temperature is dominant. Therefore, in order to suppress the generation of NOx, it is effective to lower the flame temperature.
火炎温度の局所的な高温化を抑制し、NOxの排出量を抑制する燃焼方法として、予混合希薄燃焼が利用されている。この予混合希薄燃焼では、燃料と空気とを燃料希薄条件で予め混合した予混合気を燃焼させる。 Premixed lean combustion is used as a combustion method that suppresses local increase in flame temperature and suppresses NOx emissions. In this premixed lean combustion, a premixed gas in which fuel and air are premixed under fuel lean conditions is burned.
予混合希薄燃焼では、燃焼範囲が狭いという欠点を有しており、この欠点を補うために種々の工夫がなされている。ガスタービン燃焼器において、上記した予混合希薄燃焼に、例えば、広い燃焼範囲を有し、安定した燃焼が可能な拡散燃焼を併用することも行われている。また、予混合希薄燃焼における火炎の安定化を図るために、燃焼領域の温度を常に所定温度以上としたり、保炎機構を設けたりしている。 Premixed lean combustion has a drawback that the combustion range is narrow, and various devices have been made to compensate for this drawback. In the gas turbine combustor, for example, the above-described premixed lean combustion is used in combination with diffusion combustion having a wide combustion range and capable of stable combustion. Further, in order to stabilize the flame in the premixed lean combustion, the temperature in the combustion region is always set to a predetermined temperature or more, or a flame holding mechanism is provided.
図8は、従来のガスタービン燃焼器200の断面を示した図である。図9は、従来のガスタービン燃焼器200における予混合ダクト214の断面を模式的に示した図である。図10は、従来のガスタービン燃焼器200における予混合ダクト214を出口220a、221a、222a側から見たときの平面図である。
FIG. 8 is a view showing a cross section of a conventional
図8に示すように、ガスタービン燃焼器200は、頭部側の中央にパイロットノズル210を備えた燃焼器ライナ211と、燃焼器ライナ211の周囲に、予混合ダクト214とを備えている。
As shown in FIG. 8, the
燃焼器ライナ211の周囲は、ガスタービン外筒213で覆われている。予混合ダクト214は、燃焼器ライナ211とガスタービン外筒213との間に備えられ、燃料と空気からなる予混合気を形成する。この予混合ダクト214は、周方向に複数備えられている。
The periphery of the
圧縮機(図示しない)からの高温高圧の燃焼用の空気216は、燃焼器ライナ211の壁面を冷却しながら、燃焼器ライナ211とガスタービン外筒213との間を、予混合ダクト214の頭部側に向かって流れる。
High-temperature and high-
空気216の一部は、パイロット火炎(図示せず)用の空気として、パイロットノズル210に流入する。残りの空気216は、予混合ダクト214内に流入し、メイン燃料ノズル217から噴射された燃料218と混合し、予混合気となる。
A part of the
予混合ダクト214には、燃焼器ライナ211の軸方向(予混合ダクト214の軸方向)に沿って、燃焼器ライナ211内の燃焼室215に連通する3つの分岐路220、221、222が形成されている。そして、各分岐路220、221、222の出口220a、221a、222aを介して燃焼室215に予混合気が供給される。
The
図9および図10に示すように、出口の開口面積は、出口220a、出口222a、出口221aの順に伴って大きく構成されている。すなわち、最上流側の出口220aの開口面積が一番小さく、この出口220aに隣り合わせる2番目の出口221aの開口面積が一番大きい。
As shown in FIGS. 9 and 10, the opening area of the outlet is configured to increase with the order of the
また、予混合ダクト214において、予混合気を、各分岐路220、221、222に導く、主流路223の流路断面積は、下流に行くに伴って徐々に減少するように構成されている。
Further, in the
各出口220a、221a、222aの全開口面積は、燃焼室215に流入させる予混合気の速度設定で決まる。また、各出口220a、221a、222aの開口面積は、燃焼室215における火炎の安定性を考慮して決められる。
The total opening area of each
燃焼室215内においては、燃焼の際、パイロットノズル210を通過した空気216や燃料218の旋回流によって、燃焼室215の上流側には再循環領域219が形成される。この再循環領域219によって、火炎の安定を維持している。再循環領域219の直下流となる部分に出口220aが位置している。出口220aから燃焼室215内に流入した予混合気は、一部が再循環領域219内に取り込まれ、残りは下流へと流れる。
In the
この出口220aからの予混合気の流量が多いと、再循環領域219の形成に影響を及ぼし、安定した火炎が得られない。そのため、出口220aの開口面積を最も小さくしている。そして、出口221aの開口面積を最大とし、再循環領域219よりも下流で、かつ再循環領域219に影響を及ぼさない位置に、予混合気を大量に導入し、燃焼を促進させている。
When the flow rate of the premixed gas from the
このような予混合ダクト214において、予混合気は、まず出口220aから燃焼室215に流入し、次に出口221a、最後に出口222aから燃焼室215に流入する。
In such a
ここで、図11は、従来の予混合ダクト214における分岐路220が形成された側と対向する側の壁面に沿った、壁面近傍の予混合気の流速を示した図である。図11の横軸には、予混合ダクト214における入口から出口222aまでの軸方向の距離を示している。図11に示された結果は、3次元流体解析によって求められたものである。
Here, FIG. 11 is a view showing the flow velocity of the premixed gas in the vicinity of the wall surface along the wall surface of the
図11に示すように、出口220aの下流で僅かに流速が減少し、出口221aの下流で流速が大きく減少する。これは最も開口面積の大きな出口221aから大量の予混合気が流出するためである。予混合気の流速は、その後、出口222aにおける流出速度まで増加する。
As shown in FIG. 11, the flow velocity slightly decreases downstream of the
ガスタービンの運転条件の変化などで速度変動が生じた場合、燃焼室215における火炎が予混合ダクト214内に逆火する場合がある。その場合、予混合気の流れに減速域があると、その部分で火炎が滞留し、保炎することがある。予混合ダクト214内での保炎は、予混合ダクト214の焼損に繋がる。
When speed fluctuations occur due to changes in operating conditions of the gas turbine, the flame in the
そのため、予混合ダクト214内における出口221aの下流側の減速域を防ぐためには、予混合気の流量に対応して流路断面を小さくすることが考えられる。しかし、予混合ダクト214のように内部に整流機能を有しない構造では、実現することは困難である。また、予混合ダクト214の内部に構造物を設けることや、内部の形状を複雑にすることは、複雑な流れが生じやすく、渦の発生や新たな減速域が発生しやすくなる。
Therefore, in order to prevent the deceleration region on the downstream side of the
本発明が解決しようとする課題は、予混合気を形成する予混合ダクト内における逆火による保炎を阻止し、予混合ダクトの焼損を防止することができるガスタービン燃焼器およびガスタービンを提供するものである。 A problem to be solved by the present invention is to provide a gas turbine combustor and a gas turbine capable of preventing flame holding due to backfire in a premixed duct forming a premixed gas and preventing the premixed duct from being burned out. To do.
実施形態のガスタービン燃焼器は、燃焼室を形成する筒状の燃焼器ライナと、前記燃焼器ライナの頭部の中央に設けられたパイロット燃料噴射部と、上流側に向かって開口する入口を有し、前記燃焼器ライナの外周に前記燃焼器ライナの軸方向に沿って延設され、下流に行くに伴い流路断面積が減少する主流路を有し、前記燃焼室に供給する燃料と空気からなる予混合気を形成する予混合ダクトと、前記燃焼器ライナの軸方向に沿って前記予混合ダクトに複数設けられ、下流に位置するに伴い出口開口面積が増加し、前記主流路から前記予混合気を分岐して前記燃焼室に導く分岐路とを備える。 The gas turbine combustor according to the embodiment includes a cylindrical combustor liner that forms a combustion chamber, a pilot fuel injection unit provided in the center of the head of the combustor liner, and an inlet that opens toward the upstream side. a, wherein extending in the axial direction of the combustor liner to the outer periphery of the combustor liner has a main flow path of decreasing with flow path cross-sectional area toward the downstream, and the fuel supplied to the combustion chamber A plurality of premixing ducts that form a premixed gas composed of air and the premixing ducts along the axial direction of the combustor liner, and the outlet opening area increases as it is located downstream from the main flow path; A branch path for branching the premixed gas to the combustion chamber.
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
図1は、実施の形態のガスタービン燃焼器10を備えるガスタービン150の子午断面を示す図である。なお、図1では、ガスタービン燃焼器10は断面で示していない。
FIG. 1 is a diagram illustrating a meridional section of a
図1に示すように、ガスタービン150は、圧縮機151と、ガスタービン燃焼器10と、タービン152とを主に備える。圧縮機151では、大気から空気を吸い込み、高温高圧の燃焼用の空気とする。ガスタービン燃焼器10では、圧縮機151からの燃焼用の空気に燃料を混合し、燃焼させ、高温高圧の燃焼ガスを発生させる。タービン152では、ガスタービン燃焼器10によって生成された燃焼ガスを通過させることで仕事がなされ、回転力を得る。なお、ガスタービン燃焼器10から排出された燃焼ガスは、トランジションピース153を通りタービン152内に流入する。
As shown in FIG. 1, the
タービン152で得られた回転力は、圧縮機151に伝えられ、圧縮機151を駆動する。また、この回転力は、図示しない発電機にも伝えられ、軸出力として取り出される。タービン152で仕事をした燃焼ガスは、ガスタービン150から外部に排気される。
The rotational force obtained by the
次に、実施の形態のガスタービン燃焼器10の構成について説明する。
Next, the configuration of the
図2は、実施の形態のガスタービン燃焼器10の断面を示す図である。図2に示すように、ガスタービン燃焼器10は、ガスタービンケーシング20に収容され、外筒21内に同心的に二重筒として形成された内筒である燃焼器ライナ22を備えている。また、燃焼器ライナ22の頭部の中央には、パイロット燃料噴射部30が設けられている。パイロット燃料噴射部30は、例えば、燃焼器ライナ22の頭部における、燃焼器ライナ22の中心軸と同軸上に設けられる。また、燃焼器ライナ22の下流側には、外筒153aおよび内筒153bからなる二重筒で構成され、燃焼ガスを内筒153b内を介してタービン152に導く、トランジションピース153が設けられている。
FIG. 2 is a diagram illustrating a cross section of the
燃焼器ライナ22は、ガスタービン150を駆動する燃焼ガスを生成する筒状の燃焼室23を形成するとともに、外筒21との間に空気通路24を形成している。この空気通路24には、トランジションピース153の外筒153aに形成された噴出孔(図示せず)から外筒153aと内筒153bとの間に導入された、圧縮機151からの高圧の空気ARが、パイロット燃料噴射部30側へ向かって流れる。なお、この際、高圧の空気ARは、トランジションピース153の内筒153bや燃焼器ライナ22を冷却しながら流れる。
The combustor liner 22 forms a
空気通路24には、燃焼器ライナ22の軸方向に沿って延設された予混合ダクト40が備えられている。また、予混合ダクト40は、燃焼器ライナ22の外周の周方向に複数備えられている。予混合ダクト40には、燃焼器ライナ22の軸方向(予混合ダクト40の軸方向)に沿って、燃料Fと空気ARからなる予混合気を燃焼器ライナ22(燃焼室23)内に導く3つの分岐路42、43、44が設けられている。予混合気は、各分岐路42、43、44の出口42a、43a、44aから燃焼室23内に噴出される。
The
ここでは、3つの分岐路42、43、44を備えた一例を示したが、分岐路は、2つ以上備えられていればよい。なお、予混合ダクト40の構成については、後にさらに詳しく説明する。
Here, an example in which the three branch paths 42, 43, and 44 are provided is shown, but it is sufficient that two or more branch paths are provided. The configuration of the premixing
パイロット燃料噴射部30の外周には、予混合ダクト40内に燃料Fを供給するメイン燃料噴射部50が備えられている。メイン燃料噴射部50の予混合ダクト40側の端面に形成された燃料噴射口51は、予混合ダクト40の入口41に対向するように設けられている。
A main
メイン燃料噴射部50およびパイロット燃料噴射部30は、外筒21内に収容されている。メイン燃料噴射部50は、ヘッドプレート25から予混合ダクト40側に、パイロット燃料噴射部30は、ヘッドプレート25から燃焼器ライナ22の頭部側まで延びている。
The main
パイロット燃料噴射部30は、例えば、図2に示すように、中央に、燃焼室23内における保炎を確保するための拡散燃焼用燃料噴射部31を備えている。拡散燃焼用燃料噴射部31からは、例えば、出口の直上流側に設けられたスワーラ34を通過する空気ARに噴出された燃料Fが燃焼室23内に噴射される。拡散燃焼用燃料噴射部31の外周には、スワーラ34を通過した空気ARに燃料Fを噴出して燃料Fと空気ARを予め混合した予混合気を燃焼室23内に噴射する予混燃焼用燃料噴射部32を備えている。
For example, as shown in FIG. 2, the pilot fuel injection unit 30 includes a diffusion combustion
パイロット燃料噴射部30から燃焼室23内に流出した流れは、パイロット燃料噴射部30に設けられたスワーラ33、34を通過することによって旋回流となっている。そのため、図2に示すように、燃焼反応の際に、燃焼室23の上流側(燃焼器ライナ内の上流側)には、この旋回流によって形成される再循環領域26が存在する。この再循環領域26によって、燃焼室23の上流側において安定した火炎が形成される。
The flow that flows out from the pilot fuel injection unit 30 into the
ここで、最も上流側に位置する分岐路42の出口42aは、再循環領域26の直下流に位置するように形成されている。すなわち、出口42aの上流側の端縁が、再循環領域26の直下流に位置するように形成されている。
Here, the
一方、空気通路24を介してパイロット燃料噴射部30側に導かれた燃焼用の空気ARの残りは、メイン燃料噴射部50の燃料噴射口51から噴射された燃料Fとともに、予混合ダクト40の入口41から予混合ダクト40内に導かれる。そして、予混合ダクト40内において、予混合気が形成され、分岐路42、43、44を介して燃焼室23内に導かれ、燃焼する。
On the other hand, the remainder of the combustion air AR guided to the pilot fuel injection unit 30 side through the
なお、パイロット燃料噴射部30およびメイン燃料噴射部50には、図示しない燃料供給機構から所定の流量の燃料Fが供給される。
The pilot fuel injection unit 30 and the main
ここで、予混合ダクト40の構成についてさらに詳しく説明する。
Here, the configuration of the premixing
図3は、実施の形態のガスタービン燃焼器10における予混合ダクト40の断面を模式的に示した図である。図4は、実施の形態のガスタービン燃焼器10における予混合ダクト40を出口42a、43a、44a側から見たときの平面図である。なお、図3において破線で示された流路断面は、後述する図5においてシンボルで示された点における流路断面に相当する。
Drawing 3 is a figure showing typically the section of premixing
図3および図4に示すように、予混合ダクト40において、各分岐路42、43、44に予混合気を導く、主流路45の流路断面積は、下流に行くに伴って徐々に減少するように構成されている。各分岐路42、43、44の出口42a、43a、44aの開口面積は、下流に位置するに伴い増加するように構成されている。すなわち、最上流側の出口42aの開口面積が一番小さく、最下流側の出口44aの開口面積が一番大きい。
As shown in FIGS. 3 and 4, in the premixing
出口42a、43a、44aの開口面積は、例えば、出口42a、43a、44aの全開口面積を100%としたときに、出口42aは18〜22%、出口43aは25〜35%、出口44aは47〜53%の範囲で設定されることが好ましい。
The opening areas of the
主流路45内における予混合気の圧力はほぼ一定であり、さらに、燃焼室23内における圧力はほぼ一定であるため、出口42a、43a、44aの開口面積に応じて、各出口42a、43a、44aから噴出される予混合気の流量が定まる。
Since the pressure of the premixed gas in the
ここで、前述したように、出口42aは、火炎を安定させる再循環領域26の直下流側に形成されるため、出口42aから燃焼室23内に流入した予混合気は、一部が再循環領域26内に取り込まれる。そのため、再循環領域26の形成に影響を及ぼさない程度に、出口42aから予混合気を噴出する必要がある。そこで、出口42aの開口面積を上記した範囲とした。出口42aから燃焼室23内に導かれる予混合気の流量は、例えば、パイロット燃料噴射部30に供給される燃料Fおよび空気ARの流量の半分程度である。
Here, as described above, since the
開口面積が出口44aよりも出口43aの方が大きい場合には、前述した従来技術と同様に、予混合ダクト40内の分岐路42が形成された側と対向する側の壁面近傍において、例えば、出口43aの下流に、予混合気の流速が大きく減少する減速域が生じる。また、各出口42a、43a、44aの開口面積の差が小さい場合には、予混合ダクト40内の分岐路42が形成された側と対向する側の壁面近傍において、例えば、出口43aの下流に、予混合気の流速が大きく減少する減速域が生じる。減速域が生じると、予混合ダクト40内に火炎が逆火した際、減速域で火炎が滞留し、保炎する。そこで、減速域の形成を阻止し、予混合ダクト40内における保炎を防止するために、出口43aおよび出口44aの開口面積を上記した範囲とした。
When the opening area is larger in the
ここで、図5は、実施の形態のガスタービン燃焼器10の予混合ダクト40における、主流路45および分岐路42、43、44の流路断面積の予混合ダクト40の軸方向の変化を示した図である。図5においては、予混合ダクト40の入口41における流路断面積を1として、各流路断面積を面積比で示している。図5では、主流路45における流路断面積の変化を実線で示し、分岐路42、43、44における流路断面積の変化を破線で示している。また、前述したように、図5でシンボルで示された点における流路断面は、図3に破線で示されている。
Here, FIG. 5 shows changes in the axial direction of the premixing
図5に示すように、主流路45の流路断面積は、下流に行くに伴って徐々に減少している。また、分岐路42、43、44においても、流路断面積は、下流(出口42a、43a、44a)に行くに伴って減少している。
As shown in FIG. 5, the channel cross-sectional area of the
図6は、実施の形態のガスタービン燃焼器10の予混合ダクト40における分岐路42が形成された側と対向する側の壁面に沿った、壁面近傍の予混合気の流速を示した図である。図6の横軸には、予混合ダクト40における入口から出口44aまでの軸方向の距離を示している。図6に示された結果は、3次元流体解析によって求められたものである。なお、図6には、比較のため、図11に示した、従来の予混合ダクト214における分岐路220が形成された側と対向する側の壁面に沿った、壁面近傍の予混合気の流速も示している。
FIG. 6 is a diagram showing the flow velocity of the premixed gas near the wall surface along the wall surface on the side facing the side where the branch path 42 is formed in the premixing
図6に示すように、予混合ダクト40においては、出口43aの下流に減速域は存在しない。これに対して、前述したように、従来の予混合ダクト214においては、出口221aの下流に減速域が存在している。
As shown in FIG. 6, in the premixing
このように、実施の形態に係る予混合ダクト40においては、予混合ダクト40内において、予混合気の流れの減速域が存在しないため、ガスタービンの運転条件の変化などで速度変動が生じた際に、予混合ダクト40内に逆火しても、火炎が滞留し、保炎することはない。
As described above, in the premixing
図7は、予混合ダクト40内の予混合気の平均流速比と燃料濃度との関係において、予混合ダクト40内に保炎する保炎範囲を示した図である。ここで、横軸は、通常の運転時に出口42a、43a、44aから噴出される予混合気の平均流速(設定運転流速)を1として、予混合気の平均流速比を示している。燃料濃度の濃いまたは薄いは、予混合気が化学量論比(当量比1)となる燃料濃度を基準としている。図7には、比較のため、従来の予混合ダクト214内に保炎する保炎範囲も示している。図7に示した結果は、実圧燃焼試験によって得られたものである。
FIG. 7 is a view showing a flame holding range in which the flame is held in the premixing
ここで、図7の保炎範囲の境界を示した線の内側が保炎領域である。また、図7には、設定運転流速から流速が変動(減少)したときの、保炎を生じない許容域(図7の矢印の範囲)を示している。なお、ここでは、保炎領域が最も広くなる、予混合気が化学量論比(当量比1)となる燃料濃度の条件における許容域を示している。 Here, the inside of the line indicating the boundary of the flame holding range in FIG. 7 is the flame holding region. Further, FIG. 7 shows an allowable range (a range indicated by an arrow in FIG. 7) in which flame holding is not caused when the flow velocity fluctuates (decreases) from the set operation flow velocity. Here, the allowable range in the fuel concentration condition where the flame holding region is the widest and the premixed gas has the stoichiometric ratio (equivalent ratio 1) is shown.
図7に示すように、平均流速が小さくなると、保炎する燃料濃度の範囲が広がる。また、実施の形態の予混合ダクト40においては、従来の予混合ダクト214に比べて、保炎領域が狭く、許容域が広い。すなわち、実施の形態の予混合ダクト40においては、ガスタービンの運転条件の変化などで速度変動が生じたときにおいても、予混合ダクト40内に保炎し難いことを示している。
As shown in FIG. 7, when the average flow velocity is reduced, the range of the fuel concentration to be held is expanded. Further, in the premixing
ここで、ガスタービンの運転条件の通常の変化の範囲内においては、平均流速比が0.75を下回ることは、実際には起こりえない条件である。そのため、実施の形態の予混合ダクト40においては、ガスタービンの運転条件の変化などで速度変動が生じたときにおいても、予混合ダクト40内に保炎することはないといえる。
Here, in the range of the normal change of the operating conditions of the gas turbine, it is a condition that cannot actually occur that the average flow velocity ratio falls below 0.75. Therefore, it can be said that the premixing
上記した実施の形態のガスタービン燃焼器10によれば、予混合ダクト40内において、予混合気の流れの減速域が存在しない。そのため、ガスタービンの運転条件の変化などで速度変動が生じた際に、予混合ダクト40内に逆火しても、火炎が滞留し、保炎することはない。これによって、予混合ダクトの焼損を防止し、信頼性の高いガスタービン燃焼器10を提供することができる。
According to the
以上説明した実施形態によれば、予混合気を形成する予混合ダクト内における逆火による保炎を阻止し、予混合ダクトの焼損を防止することが可能となる。 According to the embodiment described above, it is possible to prevent flame holding due to backfire in the premixing duct forming the premixed gas and to prevent burning of the premixed duct.
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。 Although several embodiments of the present invention have been described, these embodiments are presented by way of example and are not intended to limit the scope of the invention. These novel embodiments can be implemented in various other forms, and various omissions, replacements, and changes can be made without departing from the scope of the invention. These embodiments and modifications thereof are included in the scope and gist of the invention, and are included in the invention described in the claims and the equivalents thereof.
10…ガスタービン燃焼器、20…ガスタービンケーシング、21,153a…外筒、22…燃焼器ライナ、23…燃焼室、24…空気通路、25…ヘッドプレート、26…再循環領域、30…パイロット燃料噴射部、31…拡散燃焼用燃料噴射部、32…予混燃焼用燃料噴射部、33,34…スワーラ、40…予混合ダクト、41…入口、42,43,44…分岐路、42a,43a,44a…出口、45…主流路、50…メイン燃料噴射部、51…燃料噴射口、150…ガスタービン、151…圧縮機、152…タービン、153…トランジションピース、153b…内筒、AR…空気、F…燃料。
DESCRIPTION OF
Claims (3)
前記燃焼器ライナの頭部の中央に設けられたパイロット燃料噴射部と、
上流側に向かって開口する入口を有し、前記燃焼器ライナの外周に前記燃焼器ライナの軸方向に沿って延設され、下流に行くに伴い流路断面積が減少する主流路を有し、前記燃焼室に供給する燃料と空気からなる予混合気を形成する予混合ダクトと、
前記燃焼器ライナの軸方向に沿って前記予混合ダクトに複数設けられ、下流に位置するに伴い出口開口面積が増加し、前記主流路から前記予混合気を分岐して前記燃焼室に導く分岐路と
を具備することを特徴とするガスタービン燃焼器。 A cylindrical combustor liner forming a combustion chamber;
A pilot fuel injection section provided in the center of the head of the combustor liner;
An inlet that opens toward the upstream side, and has a main flow path that extends along the axial direction of the combustor liner on the outer periphery of the combustor liner, and whose cross-sectional area decreases as it goes downstream A premixing duct for forming a premixed gas composed of fuel and air supplied to the combustion chamber;
A plurality of premixing ducts are provided along the axial direction of the combustor liner, and the outlet opening area increases as it is located downstream, and the premixed gas is branched from the main flow path and led to the combustion chamber. And a gas turbine combustor.
前記圧縮機からの空気を利用して燃料を燃焼させる、請求項1または2記載のガスタービン燃焼器と、
前記ガスタービン燃焼器によって生成された燃焼ガスによって回動されるタービンと
を具備することを特徴とするガスタービン。 A compressor that draws air from the atmosphere into high-temperature and high-pressure air;
The gas turbine combustor according to claim 1, wherein fuel is burned using air from the compressor;
A gas turbine comprising: a turbine rotated by combustion gas generated by the gas turbine combustor.
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