JP6038657B2 - プリエンプティブ(preemptive)なDNS解決のためのシステムおよび方法 - Google Patents

プリエンプティブ(preemptive)なDNS解決のためのシステムおよび方法 Download PDF

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Description

本開示は、一般に、通信ネットワークの分野に関し、さらに詳しくは、プリエンプティブ(preemptive)なDNS解決によるアプリケーション加速のためのシステムよび方法に関する。
ラジオ・アクセス・ネットワーク(RAN)としても知られている無線通信システムは、モバイル・デバイス・ユーザに対して、高速かつ大規模な帯域幅のコアIPネットワークに対する無線アクセスを提供する。これらの無線通信システムは、利用可能なシステム・リソース(例えば、帯域幅および送信電力)を共有することにより、複数のモバイル・デバイスとの通信をサポートすることができる多元接続システムでありうる。このような多元接続システムの例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、WCDMAとHSPAとHSUPAとを含むユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)、3GPPロング・ターム・イボリューション(LTE)システム、およびその他のタイプの無線通信システムを含んでいる。
一般に、IPネットワーク上の通信は、通信デバイスが、コンピュータ、サーバ、またはその他のネットワーク・デバイスのホスト・ネームおよびドメイン・ネームを、これらデバイスへの接続が確立される前に、関連付けられたIPアドレスへの変換を解決することを必要とする。ドメイン・ネーム・システム(DNS)サーバは、ホスト・ネーム解決サービスを行う。コアIPネットワークに物理的に接続されたデバイスの場合、ホスト・ネーム解決は、インターネット・サービス・プロバイダ(ISP)によってホストされたDNSサーバによって一般に実行される比較的高速かつシームレスな処理である。しかしながら、ラジオ・アクセス・ネットワークによってIPネットワークへ接続されたモバイル・デバイスの場合、ホスト・ネーム解決は、狭い帯域幅、高いラジオ・リンク伝搬レイテンシ、高いパケット誤り率によるデータ再送信、および、無線通信環境に起因するその他の要因によって、顕著な通信遅れを加える。したがって、無線通信システムにおけるDNS解決手順を改善する必要がある。
以下は、無線通信環境において、プリエンプティブなDNS解決によるアプリケーション加速のためのメカニズムの1または複数の態様の簡略化された概要を示す。
この概要は、考慮されるすべての態様の広範な概観ではなく、本発明の重要な要素あるいは決定的な要素を特定することも、これら態様のいずれかまたはすべての範囲を線引きすることも意図されていない。その唯一の目的は、後に示されるより詳細な記載に対する前置きとして、簡略化された形式で1または複数の態様のいくつかの概念を表すことである。
プリエンプティブなDNS解決のためのシステム、方法、およびコンピュータ・プログラム製品のさまざまな態様が本明細書で示される。このシステムは、RANに接続されたモバイル・デバイスとの間の通信のために、プリエンプティブなドメイン・ネーム解決を提供するために、ラジオ・アクセス・ネットワーク(RAN)とコアIPネットワークとの間に提供されたDNSプロキシ・デバイスを含みうる。1つの態様では、DNSプロキシは、例えばPDSNゲートウェイのようなIPアクセス・ゲートウェイによってホストされうる。DNSプロキシ・デバイスは、コアIPネットワークへのダイレクトな物理的接続によって、IPネットワークのDNSサーバへのアクセス時間が、モバイル・デバイスよりもはるかに速い。これによって、DNSプロキシは、モバイル・デバイスが、モバイル・デバイスへの通信におけるホスト・ネームとドメイン・ネームとの変換を提供することを支援できるようになり、もって、モバイル・デバイス上で実行しているさまざまなアプリケーションの動作が加速される。
1つの態様では、DNSプロキシは、第1の通信リンクでモバイル・デバイスに送信されたデータ・パケットを検査する。プロキシは、検査されたデータ・パケットに埋め込まれた1または複数のホスト・デバイス・ネームを識別し、1または複数の埋め込まれたホスト・デバイス・ネームに関連付けられたIPアドレスを解決する。プロキシ・デバイスは、検査されたデータ・パケットを、変更することなく、第2の通信リンクで、モバイル・デバイスへ送信する。第2の通信リンクは、第1の通信リンクよりも高い伝搬レイテンシを有しうる。その後、プロキシは、検査されたデータ・パケットで識別されたホスト・デバイスへの接続を確立するために、クライアント・デバイスによって使用されるために解決された関連付けられたIPアドレスと1または複数のホスト・デバイス・ネームを、検査されたデータ・パケットと独立して、モバイル・デバイスへ送信する。このように、モバイル・デバイスが、検査されたデータ・パケットで識別されたホスト・デバイスにアクセスする必要がある場合、ホスト・デバイスのIPアドレスは、既に利用可能であり、モバイル・デバイスは、第2の通信リンクで、IPアドレス解決処理を繰り返す必要はない。
前述した目的および関連する目的を達成するために、1または複数の実施形態は、後に十分に記載され、特許請求の範囲において特に指摘されている特徴を備える。以下の記載および添付図面は、1または複数の態様のある例示的な特徴を詳細に記載する。しかしながら、これらの特徴は、さまざまな態様の原理が適用されるさまざまな方式のうちの極く一部しか示しておらず、本説明は、このような態様およびこれらの均等物の全てを含むことが意図されている。
本発明の開示された態様は、開示された態様を、限定ではなく例示のために提供された、同一符番が同一要素を示す添付図面と連携して以下に記載されるだろう。
図1は、本明細書に開示されたプリエンプティブなDNS解決メカニズムの態様を利用する無線通信システムの例示である。 図2は、プリエンプティブなDNS解決のための方法の例の例示である。 図3は、プリエンプティブなDNS解決のための方法の別の例の例示である。 図4は、本明細書に開示されたプリエンプティブなDNS解決メカニズムの態様を実施するDNSプロキシの例の例示である。 図5は、本明細書に開示されたプリエンプティブなDNS解決メカニズムの態様を実施するシステムの例の例示である。 図6は、本明細書に開示されたプリエンプティブなDNS解決メカニズムの態様を利用する無線通信システムの例の例示である。
無線通信環境におけるプリエンプティブなDNS解決のための方法のさまざまな態様が、図面を参照して説明される。しかしながら、プリエンプティブなDNS解決の方法は、無線通信環境に限定されておらず、クライアント・デバイスと広域IPネットワークとの間の長い伝播遅延によって特徴付けられ、プリエンプティブなDNS解決がクライアント・デバイス上で実行しているアプリケーションの動作を加速しうる、任意の通信ネットワークで使用されうることが注目されるべきである。「ホスト・ネーム」、「ドメイン・ネーム」という用語は、本明細書では、これら用語間の微妙な技術的相違に関わらず、置換可能に使用されることがさらに注目されるべきである。以下の記載では、説明の目的のために、1または複数の態様の完全な理解を提供するために、多くの具体的な詳細が述べられる。しかしながら、このような態様(単数または複数)は、これら具体的な詳細無しで実現されうることが明確である。
本開示で使用されるように、用語「構成要素」、「モジュール」、「システム」等は、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせ、ソフトウェア、あるいは実行中のソフトウェアのうちの何れかであるコンピュータ関連エンティティを含むことが意図されている。例えば、構成要素は、限定される訳ではないが、プロセッサ上で実行中のプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行形式、実行スレッド、プログラム、および/またはコンピュータでありうる。例示によれば、コンピューティング・デバイス上で実行中のアプリケーションと、コンピューティング・デバイスとの両方が構成要素となりうる。1または複数の構成要素は、プロセスおよび/または実行スレッド内に存在し、構成要素は、1つのコンピュータに局在化されるか、および/または、2つ以上のコンピュータに分散されうる。さらに、これらの構成要素は、さまざまなデータ構造を格納したさまざまなコンピュータ読取可能な媒体から実行可能である。これら構成要素は、信号によって、ローカル・システムや分散システム内の他の構成要素とインタラクトする、および/または、例えばインターネットやその他のタイプのパケット交換ネットワークのようなネットワークを介してその他のシステムとインタラクトする、1つの構成要素からのデータのような、1または複数のデータ・パケットを有する信号にしたがって、ローカル処理および/またはリモート処理によって通信することができる。
さらに、本明細書に記載のプリエンプティブなDNS解決のための方法のさまざまな態様または機能は、標準的なプログラミング技術および/またはエンジニアリング技術を用いた方法、装置、または製造物品として実現されうる。本明細書で使用される用語「製造物品」は、任意のコンピュータ読取可能なデバイス、キャリア、または媒体からアクセスすることが可能なコンピュータ・プログラムを含むことが意図される。例えば、コンピュータ読取可能な媒体は、限定される訳ではないが、磁気記憶装置(例えば、ハード・ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ等)、光ディスク(例えば、コンパクト・ディスク(CD)、DVD等)、スマート・カード、およびフラッシュ・メモリ・デバイス(例えば、EPROM、カード、スティック、キー・ドライブ等)を含みうる。さらに、本明細書に記載されたさまざまな記憶媒体は、情報を格納するための1または複数のデバイス、および/または、その他の機械読取可能な媒体を示すことができる。用語「機械読取可能な媒体」は、限定されることなく、無線チャネル、および、命令群および/またはデータを格納、包含、および/または搬送することができるその他任意の媒体を含みうる。
無線通信環境におけるプリエンプティブなDNS解決のための方法のさまざまな態様または特徴が、多くのモバイル・デバイス、構成要素、モジュール等を含みうるシステムの観点から示されるだろう。さまざまなシステムが、追加のデバイス、構成要素、モジュール等を含むことができるか、および/または、図面に関連して説明されたデバイス、構成要素、モジュール等の必ずしも全てを含んでいる訳ではないことが理解され、認識されるべきである。これらアプローチの組み合わせもまた使用されうる。
図1は、1または複数のモバイル・デバイス105、1または複数のラジオ・アクセス・ネットワーク(RAN)110、例えばインターネットのようなコアIPネットワーク140、1または複数のDNSサーバ150、例えばウェブ・サーバ、ファイル・サーバ、メール・サーバ、マルチメディア・サーバおよびその他のようなさまざまなコンテンツおよびアプリケーション・サーバ160、を含む無線通信システムの1つの態様を例示する。1つの態様では、モバイル・デバイス105は、セルラ電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、携帯情報端末(PDA)、無線接続機能を有するハンドヘルド・デバイス、ラップトップ・コンピュータ、あるいは無線モデムに接続されたその他の処理デバイスでありうる。モバイル・デバイス105は、いくつかの異なるラジオ・アクセス・ネットワーク110にアクセスするように動作可能なマルチ・モード通信デバイスでありうる。モバイル・デバイス105は、例えばウェブ・ブラウジング、ボイス・オーバIP(VoIP)、IP−TV、マルチメディア・ストリーミング、ファイル・ダウンロード、および、その他のタイプのサービスのようなブロードバンド・インターネット・サービスを含む、データ・サービス、音声サービス、および、ビデオ・サービスをサポートしうる。デバイス105はまた、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイル、遠隔局、遠隔端末、アクセス端末、ユーザ端末、端末、無線通信デバイス、ユーザ・エージェント、ユーザ・デバイス、あるいはユーザ機器(UE)とも称されうる。
1つの態様では、ラジオ・アクセス・ネットワーク110は、限定される訳ではないが、CDMAシステム、TDMAシステム、FDMAシステム、OFDMAシステム、SC−FDMAシステム、TD−SCDMAシステム、およびその他の無線通信システムを含みうる。「システム」、「ネットワーク」という用語は本明細書では置換可能に使用される。CDMAネットワークは、例えば、ユニバーサル地上ラジオ・アクセス・ネットワーク(UTRAN)、cdma2000等のようなラジオ技術を実現することができる。UTRANは、広帯域CDMA(W−CDMA)およびCDMAのその他の変形を含んでいる。さらに、cdma2000は、IS−2000規格、IS−95規格、およびIS−856規格をカバーする。TDMAシステムは、例えばグローバル移動体通信システム(GSM(登録商標))のような無線技術を実現しうる。OFDMAシステムは、例えばイボルブドUTRAN(E−UTRAN)、ウルトラ・モバイル・ブロードバンド(UMB)、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、フラッシュ−OFDM(登録商標)等のような無線技術を実現しうる。UTRANおよびE−UTRANは、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)の一部である。3GPPロング・ターム・イボリューション(LTE)は、ダウンリンクではOFDMAを適用し、アップリンクではSC−FDMAを適用するE−UTRANを用いるUMTSのリリースである。UTRAN、E−UTRAN、UMTS、LTE、およびGSMは、「第3世代パートナシップ計画」(3GPP)と命名された組織からの文書に記述されている。さらに、cdma2000およびUMBは、「第3世代パートナシップ計画2」(3GPP2)と命名された組織からの文書に記述されている。さらに、このような無線通信システムは、しばしばアンペア(unpaired)な無許可のスペクトルを用いるピア・トゥ・ピア(例えば、モバイル・トゥ・モバイル)アド・ホック・ネットワーク・システム、802xx無線LAN、Bluetooth(登録商標)、および、その他任意の短距離または長距離の無線通信技術を含みうる。
一般に、RAN110は、モバイル・デバイス105に対して、例えばインターネットのようなパケット交換コア・ネットワーク140へのラジオ・アクセスを提供する。1つの態様では、RAN110は、複数のアンテナ・グループと、および/または、モバイル・デバイス105との間でのラジオ信号の送信および受信に関連付けられた複数の構成要素(例えば、プロセッサ、変調器、マルチプレクサ、アンテナ等(図示せず))を備えうる送信機/受信機チェーンと、を有する1または複数のラジオ基地局150を含みうる。RAN110はさらに、モバイル・デバイス105とIPアクセス・ゲートウェイ125との間のデータ接続を提供するRANコントローラ120を含んでいる。RANコントローラ120の主な機能は、ラジオ・リンク・フローの確立、維持、および終了と、ラジオ・リソース管理と、モビリティ管理とを含んでいる。ラジオ・リンク・フローは、限定される訳ではないが、ラジオ・リンク・プロトコル(RLP)フローとラジオ・リンク制御(RLC)フローとを含みうる。ラジオ・リンク・フローはそれぞれ、モバイル・デバイス105上で動作するアプリケーションによって生成された複数のIPデータ・フローを含みうる。おのおののラジオ・リンク・フローについて、コントローラ120は、デバイス105からゲートウェイ125へデータ・パケットを伝送するために、A10/A11ベアラ接続を生成する。
媒体アクセス・ゲートウェイ(MAG)としても知られているIPアクセス・ゲートウェイ125は、RAN110およびIPネットワーク140を接続するサーバまたはルータである。1つの態様では、ゲートウェイ125は、パケット・データ・サービス提供ノード(PDSN)として実現されうる。一般に、ゲートウェイ125は、モバイル・デバイスのRAN110との間の移動の追跡、RANコントローラ120からのデータ・トラフィックの収集、および、サーバ160へのアクセスの提供、を担当する。RAN110が、プロキシ・モバイルIPv6(PMIP)プロトコルをサポートする場合、ゲートウェイ125は、モバイルIPv4およびIPv6のパケット伝送、モバイル・デバイス105およびサーバ160との間のシグナリングおよびデータの送信/受信、のためのプロキシ・エージェントとしても機能しうる。モバイル・デバイス105とサーバ160との間でのデータの伝送のために、ゲートウェイ140は、双方向IPトンネルを生成し、コントローラ120からのA10/A11ベアラ接続によって伝送された複数のラジオ・リンク・フローを、生成されたIPトンネルに関連付ける。ゲートウェイ125は、モバイル・デバイス105からデータ・パケットを受信すると、パケットがアドレスされたサーバ160と、関連付けられたIPトンネルとを識別する。その後、受信したパケットを、新たなIPパケットにカプセル化し、適切なIPトンネルを介してサーバ160へ送信する。データ・パケットがIPトンネルを介してサーバ160から受信されると、IPアクセス・ゲートウェイ125は、このデータ・パケットをカプセルから取り出し、パケットがアドレスされているモバイル・デバイス105と適切なラジオ・リンク・フローとを識別し、モバイル・デバイス105へデータを転送する。
前述したように、IPネットワーク140上の通信は、モバイル・デバイス105が、コンピュータ、サーバ、またはその他のネットワーク・デバイス160のホスト・ネームおよびドメイン・ネームを、これらデバイスへの接続が確立される前に、関連付けられたIPアドレスへの変換を解決することを必要とする。この目的のために、ウェブ・ブラウザ、または、モバイル・デバイス105上で動作しているその他のアプリケーションは、DNSリゾルバ(resolver)構成要素(図示せず)を含みうる。これは、ホスト・デバイスへ接続する要求がアプリケーションからあると、ホスト・デバイス・ネームを用いて、ホスト・デバイスのIPアドレスを解決することを試みる。例えば、ウェブ・サーバ160Aのホスト・ネームが、webserver.qualcomm.comであり、対応するIPアドレスが、208.77.188.166でありうる。ウェブ・サーバ160AのIPアドレスを解決するために、DNSリゾルバはまず、要求されたIPアドレスが既に変換され、キャッシュに格納されているかを判定するために、自己のキャッシュを探索する。要求されたIPアドレスがキャッシュにない場合、DNSリゾルバは、これらDNSサーバのうちの1つが、DNSリゾルバに対して、ホスト・デバイスのIPアドレス情報を提供するまで、RAN110によってホストされているローカルなDNSサーバ(図示せず)またはさまざまな遠隔のDNSサーバ150に問い合わせる。
ウェブ・サーバ160AのIPアドレスが解決されると、モバイル・デバイス105は、RAN110およびIPネットワーク140を介して、ウェブ・サーバ160AへのIPフローを確立しうる。これに応じて、ウェブ・サーバ160は、モバイル・デバイス105にHTMLドキュメントを送信しうる。これは、埋め込まれた複数のドメイン・ネームまたはホスト・ネームか、または、IPネットワーク140における他のリソースへのリンクを含みうる。例えば、HTMLドキュメントは、ファイル・サーバ160Bのホスト・ネームを含みうる。ファイル・サーバ160Bは、HTMLドキュメントに埋め込まれたさまざまな画像を格納する。埋め込まれたそれぞれのホスト・ネームまたはドメイン・ネームについて、モバイル・デバイス105は、埋め込まれたホスト・ネームまたはドメイン・ネームによって識別されたリソースを検索するために、DNS解決処理を繰り返す必要がある。IPネットワーク140に物理的に接続されたデバイスについて、これらデバイスが接続されている高速の、大規模な帯域幅のコアIPネットワーク140における短い伝搬遅延によって、DNS解決処理は、比較的高速である。例えば、ネットワーク140は、ギガビット・イーサネット(登録商標)、光広域ネットワーク(WAN)、またはその他の高速ネットワークでありうる。しかしながら、RAN110を介してネットワーク140に接続されたモバイル・デバイス105の場合、DNR解決処理は、高いラジオ・リンク伝搬レイテンシ、高いパケット誤り率によるデータ再送信、および、RANに起因するその他の要因によって、顕著な通信遅れを加える。
RAN110に接続されたモバイル・デバイス105のためのDNS解決処理を加速するために、プリエンプティブなDNS解決を実行するDNSプロキシ130が、RAN110とコアIPネットワーク140との境界に提供されうる。1つの態様では、DNSプロキシ130は、IPアクセス・ゲートウェイ125のソフトウェア構成要素として実現されうる。別の態様では、プロキシ130は、RAN110のローカルなDNSサーバのソフトウェア構成要素として実現されうる。しかし、別の態様では、プロキシ130は、RANコントローラ120またはIPアクセス・ゲートウェイ125に接続されたスタンド・アロンのデバイスとして実現されうる。DNSプロキシはまた、WALNに接続された無線デバイスに対するプリエンプティブなDNS解決を提供するために、例えばIEEE802.11規格に記載されているネットワークのような無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)において使用されうることが注目されるべきである。この態様では、DNSプロキシは、WLANを有線IPネットワークに接続する無線アクセス・ポイント(AP)のソフトウェア構成要素として実現されうる。DNSプロキシはまた、例えばイーサネット・ネットワークのような有線LANにおいても使用されうる。この態様では、DNSプロキシは、ネットワーク・ルータ、ブリッジ、コンセントレータ、または、LANをWANと接続するその他のルーティング・デバイスのソフトウェア構成要素として実現されうる。
効率的なプリエンプティブなDNS解決サービスを提供するために、DNSプロキシ130は、IPネットワーク140から1または複数のモバイル・デバイス105へ送信されたHTTPトラフィックを、埋め込まれたドメイン・ネームおよびホスト・ネームが存在するかについて検査するウェブ・プロキシとして動作しうる。言い換えれば、DNSプロキシが、論理的にアプリケーション・レイヤ(OSIモデル)処理を実行している間、実際の処理は、IPレイヤで(すなわち、伝送TCPがエンド・トゥ・エンドで動作できるように)パケット毎ベースで行われうる。例えば、HTTPによって、メッセージ・ボディが圧縮されるようになるので、ドメイン・ネームは、圧縮されたデータ・ストリームにおいて直接的には見えない。遮断されたパケットのデータ・ペイロードを伸張する従来のDNSプロキシとは異なり、ドメイン・ネームを発見し再書き込みし、データ・ペイロードを再び圧縮する。DNSプロキシ130は、圧縮されたデータを識別し、遅延も変更もなく、データ・パケットを、モバイル・デバイス105へ渡し、TCP伝送をエンド・トゥ・エンドで維持するが、並行して、データ・パケットが伸張され、埋め込まれたホスト・ネームおよびドメイン・ネームが識別される。このようにして、IPレイヤおよびプリエンプティブなDNS解決において変更なく転送されたデータ・ストリームが、このストリームのコピーにおいて実行される。これは、アプリケーション・レイヤにおいて処理される。
上述したように、パケット検査処理の間、DNSプロキシ130は、埋め込まれたホスト・ネームおよびドメイン・ネームを識別する。1つの態様では、DNSプロキシ103は、埋め込まれたホスト・ネームおよびドメイン・ネームを識別するために、文字列パターン・マッチング技術を使用しうる。一般に、ホスト・ネームおよびドメイン・ネームは、“.”によって分離された範囲 検査されたデータ・パケット内において、1または複数の埋め込まれたホスト・ネームまたはドメイン・ネームが識別されると、DNSプロキシ130は、埋め込まれたホスト・ネームまたはドメイン・ネームを、関連付けられたIPアドレスへ変換することを試みうる。例えば、DNSプロキシ130はまず、埋め込まれたホスト・ネームが以前に解決され、プロキシのキャッシュ内に格納されているかを判定するために、ローカル・キャッシュを確認しうる。IPアドレスがキャッシュにない場合、プロキシ130は、従来のDNS解決技術を用いて、RAN110のローカルなDNSサーバ、または、さまざまな遠隔のDNSサーバ150に問い合わせうる。埋め込まれたホスト・ネームのIPアドレスが解決されると、プロキシ130は、変換されたIPアドレスをキャッシュ内に格納し、埋め込まれたホスト・ネームを持つデータ・パケットがアドレスされたモバイル・デバイス105へ送信しうる。その後、プロキシ130は、標準的なDNSプロトコル・メッセージを用いて、または、カスタムUDPまたはXMLメッセージを用いる等によって、1または複数のドメイン・ネームまたはホスト・ネームのために変換されたIPアドレス情報を、モバイル・デバイス105のDNSリゾルバ構成要素へ送信しうる。
モバイル・デバイス105は、DNSプロキシ130からメッセージを受信すると、このメッセージに含まれるホスト・ネーム/IPアドレス情報を検索し、DNSリゾルバ構成要素のキャッシュまたはその他任意のメモリ位置に格納しうる。埋め込まれたホスト・ネームを用いてデータ・パケットがアドレスされたモバイル・デイバス105におけるアプリケーションが、埋め込まれたホスト・ネームによって識別されたネットワーク・デバイスへの接続を確立することを試みる場合、このアプリケーションは、DNSリゾルバ構成要素を起動する。DNSリゾルバ構成要素は、キャッシュから、対応するIPアドレスを直ちに検索し、これらを、このアプリケーションへ提供する。このようにして、モバイル・デバイス105のDNSリゾルバは、ラジオ・アクセス・ネットワーク110に対して、長いラジオ・リンク伝搬遅延により比較的時間のかかる処理であり、恐らくは、ラジオ・アクセス・ネットワーク110における誤りによって多くのデータ再送信となりうる、ローカルおよび遠隔のDNSサーバ150の問い合わせを行う必要はない。受信されたデータ・パケットにおいて埋め込まれたホスト・ネームによって識別されたネットワーク・デバイスのIPアドレスが解決されると、モバイル・デバイス105は、これらネットワーク・デバイスのIPアドレスを用いて、これらネットワーク・デバイスへの接続を確立し、必要な情報を検索しうる。DNSプロキシ130によって提供されるプリエンプティブなDNS解決によって、モバイル・デバイス105上で動作しているアプリケーションのパフォーマンスは、著しく加速され、これにしたがって、ユーザ経験が改善されうる。
図2は、DNSプロキシによるプリエンプティブなDNS解決のための方法の例を例示する。ステップ210において、例えばプロキシ130のようなDNSプロキシが、例えばIPネットワーク140のようなWANから、例えばモバイル・デバイス105のようなLAN、WLAN、またはRANにおける1または複数のクライアント・デバイスへ送信されたデータ・パケットを検査する。検査されたパケットにおけるデータが圧縮されている場合、ステップ220において、DNSプロキシは、圧縮されているデータを伸張しうる。ステップ230において、DNSプロキシは、検査されたデータ・パケットに埋め込まれた、例えば、“.com”または“.org”といったドメイン・ネームのようなホスト(およびドメイン)ネームを識別する。ステップ240では、DNSプロキシはまず、埋め込まれたホスト・ネームのIPアドレスが以前に変換されているか、および、プロキシのキャッシュ内に格納されているかを判定するために、ローカル・キャッシュを確認しうる。ステップ250において、キャッシュ内にIPアドレスが発見されると、DNSプロキシは、ステップ280において、IPアドレスをクライアント・デバイスへ送信する。IPアドレスがキャッシュにない場合、ステップ260において、DNSプロキシは、従来のDNS解決技術を用いて、ローカルなDNSサーバ、または、さまざまな遠隔のDNSサーバへ問い合わせる。埋め込まれたホスト・ネームのIPアドレスが解決されると、DNSプロキシは、ステップ270において、変換されたIPアドレスを、キャッシュに格納する。DNSプロキシは、ステップ280において、標準的なDNSプロトコル・メッセージまたはカスタムUDPまたはXMLメッセージを用いて、あるいは、その他の既知の通信技術を用いて、ホスト・ネームおよびIPアドレス情報を、クライアント・デバイスへ送信する。ステップ240,250,270はオプションであり、DNSプロキシが、解決されたIPアドレスを格納するためのローカル・キャッシュを有しているかに依存することが注目されるべきである。
図3は、クライアント・デバイスにおいて実施されうるプリエンプティブなDNS解決のための方法の一例を例示する。ステップ310において、例えば、モバイル・デバイス105のDNSリゾルバ構成要素のようなクライアント・デバイスは、DNSプロキシからメッセージを受信する。このメッセージは、標準的なDNSプロトコル・メッセージあるいはカスタムUDPまたはXMLメッセージでありうる。ステップ320において、クライアント・デバイスは、このメッセージから、ホスト・ネームおよび関連付けられたIPアドレス情報を検索する。ステップ330において、クライアント・デバイスは、これを、DNSリゾルバ構成要素のキャッシュ、または、その他任意のメモリ位置に格納する。クライアント・デバイスにおける例えばウェブ・ブラウザのようなアプリケーションが、埋め込まれたホスト・ネームによって識別されたネットワーク・デバイスへの接続の確立を試みる場合、クライアント・デバイスは、340において、DNSリゾルバ構成要素を起動する。リゾルバ構成要素は、340において、埋め込まれたホスト・ネームに関連付けられたIPアドレスを求めて、キャッシュを探索する。IPアドレスが、DNSプロキシの支援によってプリエンプティブに解決された場合、ステップ350において、DNSリゾルバのキャッシュ内でIPアドレスが発見され、アプリケーションは、ステップ380において、ホスト・デバイスへの接続を直ちに確立しうる。IPアドレスがキャッシュにない場合、DNSリゾルバは、ステップ360において、従来のDNS解決技術を用いて、ローカルおよび遠隔のDNSサーバへ問い合わせる。ホスト・デバイスのIPアドレスがステップ370において解決されると、アプリケーションは、ステップ380において、ホスト・デバイスへの接続を確立しうる。
プリエンプティブなDNS解決のための前述した方法は、モバイル・アプリケーションのパフォーマンスを加速し、他の利点を提供する。例えば、プリエンプティブなDNS解決のための別の方法と異なり、本実施は、埋め込まれたホスト・デバイス・ネームを変換するため、および、データ・パケット内のこれらを、解決されたIPアドレスと交換するために、クライアント・デバイスに対してデータ・トラフィックを遅延させない。プリエンプティブなDNS解決は、データ・パケットのクライアント・デバイスへの転送に対して非同期的に行われる。これは、実施における大きな柔軟性を可能にする。さらに、開示された方法は、データの真性を検証するためにクライアント・デバイスにおいて実施される技術に悪影響を与えない。さらに、開示された実施は、データの完全性を壊すことによってアプリケーション機能を壊すリスクを導かない。結局、これら技術の適用可能性は、データのフォーマットがDNSプロキシに対して知られてない場合に、アプリケーションに広げられ、プロキシは、何がホスト・ネームまたはドメイン・ネームを構成しているかに関する「学習された推論」を行いうる。誤った肯定は、アプリケーションに対して何ら深刻な悪影響をもたらさない。
図4は、本明細書で開示された方法にしたがって、ローカル・エリア・ネットワークまたはラジオ・アクセス・ネットワークへ接続されたクライアント・デバイスのためにプリエンプティブなDNS解決を実行するように動作可能なDNSプロキシ・デバイス400の例を例示する。DNSプロキシ400は、本明細書で開示された方法のみならずその他の機能にしたがって、プリエンプティブなDNS解決に関連付けられた機能の処理を実行するためのプロセッサ410を含む。プロセッサ410は、単一のプロセッサまたは複数のプロセッサのセットであるか、あるいは、マルチコア・プロセッサでありうる。1つの例の態様では、プロセッサ410は、クライアント・デバイスにアドレスされたデータ・パケットを検査するための手順を実施するパケット検査モジュール460を含みうる。プロセッサ410は、検査されたデータ・パケットにおけるホスト・ネームとドメイン・ネームとを識別するホスト・ネーム識別モジュール470を含みうる。プロセッサ410はさらに、埋め込まれたホスト・ネームおよびドメイン・ネームの、関連付けられたIPアドレスへの変換を実行するIPアドレス解決モジュール480を含みうる。プロセッサ410はさらに、解決されたホスト・デバイス・ネームと、関連付けられたIPアドレスとを、クライアント・デバイスへ送信する送信モジュール490を含む。
DNSプロキシ400はさらに、プリエンプティブに解決されたホスト・ネームおよびドメイン・ネームと、関連付けられたIPアドレスとを含むプロキシ・キャッシュのみならず、プロセッサ410によって実行されているプリエンプティブなDNS解決のためのプログラム命令群を格納するような、プロセッサ410に接続されたメモリ420を含む。メモリ420は、例えば、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読取専用メモリ(ROM)、磁気ディスク、光ディスク、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、およびこれらの任意の組み合わせのように、コンピュータによって使用可能な任意のタイプのメモリを含みうる。それに加えてに、DNSプロキシ400はさらに、プロセッサ410に接続されたデータ・ストア430を含む。データ・ストア430は、ハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の適切な組み合わせであることができ、本明細書に記載された態様に関連して適用されるプログラム、データベース、および情報の大容量記憶を提供する。例えば、データ・ストア430は、プリエンプティブなDNS解決および関連付けられたさまざまなデータのためのアルゴリズムを含むファイルのみならず、プロセッサ410によって現在実行されていないプログラムまたはサブルーチンのためのデータ・リポジトリでありうる。
さらに、DNSプロキシ400は、本明細書に記載されているように、クライアント・デバイスと、ローカルおよび遠隔のDNSサーバとの通信の探索、確立、および維持のために、プロセッサ410に接続された通信構成要素440を含む。例えば、通信構成要素440は、さまざまなラジオ・アクセス技術およびプロトコルの無線通信システムおよびデバイスとインタフェースするように動作可能な送信機および受信機にそれぞれ関連付けられた送信チェーン構成要素と受信チェーン構成要素とを含みうる。データ送信モジュール490は、通信構成要素440に対して、1または複数のクライアント・デバイス、および、ローカルおよび遠隔のDNSサーバとの間でデータの送信/受信を行うように指示する。
DNSプロキシ400は、システム・アドミニストレータからの入力を受信するように動作可能で、さらに、システム・アドミニストレータへ提示するための出力を生成するように動作可能で、プロセッサ410に接続されたユーザ・インタフェース構成要素450を含みうる。構成要素450は、限定される訳ではないが、キーボード、テンキー、マウス、タッチ画面、ナビゲーション・キー、ファンクション・キー、マイクロホン、音声認識構成要素、ユーザからの入力を受信可能なその他のメカニズム、あるいはこれらの任意の組み合わせを含む1または複数の入力デバイスを含みうる。さらに、構成要素450は、限定される訳ではないが、ディスプレイ、スピーカ、触覚型フィードバック・メカニズム、プリンタ、ユーザに出力を提示することが可能なその他任意のメカニズム、またはこれらの任意の組み合わせを含む1または複数の出力デバイスを含みうる。
図5は、DNSプロキシ・デバイスにおいて実現されうるシステム500を例示する。図示するように、システム500は、プロセッサ、ソフトウェア、または(例えば、ファームウェアのような)これらの組み合わせによって実現される機能を表しうる。システム500は、本明細書に開示されたように、プリエンプティブなDNS解決のためのアルゴリズムの実行を容易にする電子構成要素の論理グループ510を含む。論理グループ510は、クライアント・デバイスにアドレスされたデータ・パケットを検査する手段520を含みうる。さらに、論理グループ510は、検査されたデータ・パケットにおいて、埋め込まれたホスト・ネームとドメイン・ネームとを識別する手段530を含む。さらに、論理グループ510は、埋め込まれたホスト・ネームおよびドメイン・ネームを、関連付けられたIPアドレスに変換する手段540を含む。最後に、論理グループ510は、変換されたIPアドレスを、クライアント・デバイスへ送信する手段550を含む。システム500はまた、電子構成要素520−550に関連付けられた機能を実行するための命令群を保持するメモリ560を含む。メモリ560の外側にあるとして示されているが、電子構成要素520−550は、システム500のメモリ560内に存在しうることが理解されるべきである。
図6は、プリエンプティブなDNS解決のための方法のさまざまな態様が実現されうる無線通信システム600の例を示す。システム600は、簡略のために、ラジオ・アクセス・ネットワーク内の1つの基地局/順方向リンク送信機610と、1つのモバイル・デバイス650しか示していない。しかしながら、システム600は、1より多い基地局/順方向リンク送信機および/または1より多いモバイル・デバイスを含むことができ、ここでは、さらなる基地局/送信機および/またはモバイル・デバイスが、後述する基地局/順方向リンク送信機610およびモバイル・デバイス650の例と実質的に類似しているか、または、異なりうることが認識されるべきである。さらに、基地局/順方向リンク送信機610および/またはモバイル・デバイス650は、その間のレイテンシ測定手順および無線通信を容易にするために、本明細書に記載されたシステム(図1、4および5)および/または方法(図2および3)を適用しうることが認識されるべきである。
基地局/順方向リンク送信機610では、多くのデータ・ストリームのトラフィック・データが、データ・ソース612から送信(TX)データ・プロセッサ614へ提供される。一例によれば、おのおののデータ・ストリームが、それぞれのアンテナを介して送信される。TXデータ・プロセッサ614は、トラフィック・データ・ストリームをフォーマットし、このデータ・ストリームのために選択された特定の符号化スキームに基づいて符号化し、インタリーブして、符号化されたデータを提供する。
おのおののデータ・ストリームの符号化されたデータは、直交周波数分割多重化(OFDM)技術を用いてパイロット・データと多重化されうる。さらに、あるいは、その代わりに、パイロット・シンボルは、周波数分割多重化(FDM)、時分割多重化(TDM)、あるいは符号分割多重化(CDM)されうる。パイロット・データは一般に、既知の方法で処理される既知のデータ・パターンであり、チャネル応答を推定するためにモバイル・デバイス650において使用されうる。おのおののデータ・ストリームについて多重化されたパイロットおよび符号化されたデータは、データ・ストリームのために選択された特定の変調スキーム(例えば、バイナリ・フェーズ・シフト・キーイング(BPSK)、直交フェーズ・シフト・キーイング(QPSK)、Mフェーズ・シフト・キーイング(M−PSK)、M直交振幅変調(M−QAM)等)に基づいて変調(例えば、シンボル・マップ)され、変調シンボルが提供される。おのおののデータ・ストリームのデータ・レート、符号化、および変調は、プロセッサ630によって実行または提供される指示によって決定されうる。
データ・ストリームの変調シンボルは、(例えば、OFDMのために)変調シンボルを処理するTX MIMOプロセッサ620に提供される。TX MIMOプロセッサ620はその後、NT個のシンボル・ストリームを、NT個の送信機(TMTR)622a乃至622tへ提供する。さまざまな態様において、TX MIMOプロセッサ620は、データ・ストリームのシンボルへ、および、シンボルが送信されるアンテナへ、ビームフォーミング重みを適用する。
おのおのの送信機622は、1または複数のアナログ信号を提供するために、それぞれのシンボル・ストリームを受信して処理し、さらには、MIMOチャネルを介した送信に適切な変調信号を提供するために、このアナログ信号を調整(例えば、増幅、フィルタ、およびアップコンバート)する。さらに、送信機622a乃至622tからのNT個の変調信号は、NT個のアンテナ624a乃至624tそれぞれから送信される。
モバイル・デバイス650では、送信された変調信号が、NR個のアンテナ652a乃至652rによって受信され、おのおののアンテナ652から受信した信号が、それぞれの受信機(RCVR)654a乃至654rへ提供される。おのおのの受信機654は、それぞれの信号を調整(例えば、フィルタ、増幅、およびダウンコンバート)し、この調整された信号をデジタル化してサンプルを提供し、さらにこのサンプルを処理して、対応する「受信された」シンボル・ストリームを提供する。
RXデータ・プロセッサ660は、NR個の受信機654からNR個のシンボル・ストリームを受信し、受信されたこれらシンボル・ストリームを、特定の受信機処理技術に基づいて処理して、NT個の「検出された」シンボル・ストリームを提供する。RXデータ・プロセッサ660は、検出されたおのおののシンボル・ストリームを復調し、デインタリーブし、復号して、このデータ・ストリームのためのトラフィック・データを復元する。RXデータ・プロセッサ660による処理は、基地局/順方向リンク送信機610におけるTX MIMOプロセッサ620およびTXデータ・プロセッサ614によって行なわれるものに対して相補的である。
プロセッサ670は、上述したように、どのプリコーディング行列を使用するのかを定期的に決定する。さらに、プロセッサ670は、行列インデクス部およびランク値部を備えた逆方向リンク・メッセージを規定することができる。
逆方向リンク・メッセージは、通信リンクおよび/または受信されたデータ・ストリームに関するさまざまなタイプの情報を備えうる。逆方向リンク・メッセージは、データ・ソース636から多くのデータ・ストリームのためのトラフィック・データをも受信するTXデータ・プロセッサ638によって処理され、変調器680によって変調され、送信機654a乃至654rによって調整され、基地局/順方向リンク送信機610へ送り返される。
基地局/順方向リンク送信機610では、モバイル・デバイス650からの調整された信号が、アンテナ624によって受信され、受信機622によって調整され、復調器640によって復調され、RXデータ・プロセッサ642によって処理されることによって、モバイル・デバイス650によって送信された逆方向リンク・メッセージが抽出される。さらに、プロセッサ630は、ビームフォーミング重みを決定するためにどのプリコーディング行列を使用するかを決定するために、この抽出されたメッセージを処理する。データは、順方向リンクによってのみブロードキャストされるので、順方向リンク送信機810の場合、基地局とは逆に、これらのRX構成要素は存在しないことが認識されるべきである。
プロセッサ630およびプロセッサ670は、基地局/順方向リンク送信機610およびモバイル・デバイス650それぞれにおける動作を指示(例えば、制御、調整、管理等)しうる。プロセッサ630およびプロセッサ670はそれぞれ、プログラム・コードおよびデータを格納するメモリ632およびメモリ672に関連付けられうる。プロセッサ630およびプロセッサ670はまた、アップリンクおよびダウンリンクそれぞれのための周波数およびインパルス応答推定値を導出する計算をも実行する。
本明細書に記載された態様は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、あるいはそれらの任意の組み合わせによって実現されうることが理解されるべきである。ハードウェアで実現する場合、処理ユニットは、1または複数の特定用途向けIC(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラム可能論理回路(PLD)、フィールド・プログラム可能ゲート・アレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロ・コントローラ、マイクロプロセッサ、本明細書に記載の機能を実行するために設計されたその他の電子ユニット、あるいはこれらの組み合わせ内に実装されうる。
これら態様が、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェアまたはマイクロコード、プログラム・コードまたはコード・セグメントにおいて実現される場合、それらは、たとえばストレージ構成要素のような機械読取可能な媒体内に格納されうる。コード・セグメントは、手順、機能、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェア・パッケージ、クラス、または、命令、データ構造、あるいはプログラム文からなる任意の組み合わせを表すことができる。コード・セグメントは、情報、データ、引数、パラメータ、あるいは記憶内容の引渡および/または受信を行うことによって、他のコード・セグメントまたはハードウェア回路に接続されうる。情報、引数、パラメータ、データなどは、メモリ共有、メッセージ引渡し、トークン引渡、ネットワーク送信などを含む任意の適切な手段を用いて引渡、転送、あるいは送信されうる。
ソフトウェアで実現する場合、本明細書に記載のこれら技術は、本明細書に記載の機能を実行するモジュール(例えば、手続き、機能等)を用いて実現されうる。ソフトウェア・コードは、メモリ・ユニット内に格納され、プロセッサによって実行されうる。メモリ・ユニットは、プロセッサの内部またはプロセッサの外部に実装される。プロセッサの外部に実装される場合、当該技術分野で周知のさまざまな手段によって、プロセッサへ通信可能に接続されうる。
本明細書に開示された態様に関連して記載された例示的なさまざまなロジック、論理ブロック、モジュール、および回路が、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)またはその他のプログラマブル・ロジック・デバイス、ディスクリート・ゲートまたはトランジスタ・ロジック、ディスクリート・ハードウェア構成要素、または、本明細書に記載された機能を実行するように設計されたこれら任意の組み合わせとともに実装または実行される。汎用プロセッサとしてマイクロ・プロセッサを用いることが可能であるが、代わりに、従来技術によるプロセッサ、コントローラ、マイクロ・コントローラ、あるいは順序回路を用いることも可能である。プロセッサは、例えばDSPとマイクロ・プロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロ・プロセッサ、DSPコアと連携する1または複数のマイクロ・プロセッサ、またはその他任意のこのような構成であるコンピューティング・デバイスの組み合わせとして実現されうる。さらに、少なくとも1つのプロセッサは、上述したステップおよび/または動作のうちの1または複数を実行するように動作可能な1または複数のモジュールを備えうる。
さらに、本明細書に開示された態様に関連して記載された方法またはアルゴリズムからなるステップおよび/または動作は、ハードウェア内に直接的に組み込まれるか、プロセッサによって実行されるソフトウェア・モジュールによって組み込まれるか、これら2つの組み合わせに組み込まれうる。ソフトウェア・モジュールは、RAMメモリ、フラッシュ・メモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハード・ディスク、リムーバブル・ディスク、CD−ROM、あるいは、当該技術で周知のその他任意の形態の記憶媒体内に存在しうる。典型的な記憶媒体は、プロセッサに結合されており、これによって、プロセッサは、記憶媒体との間で情報を読み書きできるようになる。あるいは、この記憶媒体は、プロセッサに統合されうる。さらに、いくつかの態様では、プロセッサと記憶媒体が、ASIC内に存在しうる。さらに、ASICは、ユーザ端末に存在することができる。あるいは、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末内のディスクリートな構成要素として存在しうる。さらに、いくつかの態様では、方法またはアルゴリズムのステップおよび/または動作は、機械読取可能な媒体および/またはコンピュータ読取可能な媒体上の1または任意の組み合わせ、または、コードおよび/または命令群のセットとして存在する。これらは、コンピュータ・プログラム製品に組み込まれうる。
1または複数の態様では、説明された機能が、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせで実現されうる。ソフトウェアで実現される場合、これら機能はコンピュータ読取可能な媒体に格納されうるか、あるいは、コンピュータ読取可能な媒体上の1または複数の命令群またはコードとして送信されうる。コンピュータ読取可能な媒体は、コンピュータ記憶媒体と通信媒体との両方を含む。これらは、コンピュータ・プログラムのある場所から別の場所への転送を容易にする任意の媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされうる任意の利用可能な媒体でありうる。例として、限定することなく、このようなコンピュータ読取可能な媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたはその他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置またはその他の磁気記憶デバイス、あるいは、所望のプログラム・コード手段を命令群またはデータ構造の形式で搬送または格納するために使用され、しかも、コンピュータによってアクセスされうるその他任意の媒体を備えうる。さらに、いかなる接続も、コンピュータ読取可能な媒体として適切に称される。同軸ケーブル、光ファイバ・ケーブル、ツイスト・ペア、デジタル加入者線(DSL)、あるいは、例えば赤外線、無線およびマイクロ波のような無線技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、あるいはその他の遠隔ソースからソフトウェアが送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバ・ケーブル、ツイスト・ペア、DSL、あるいは、例えば赤外線、無線およびマイクロ波のような無線技術が、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるdiskおよびdiscは、コンパクト・ディスク(disc)(CD)、レーザ・ディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、およびブルーレイ・ディスク(disc)を含む。通常、diskは、データを磁気的に再生し、discは、レーザを用いて光学的にデータを再生する。上記の組み合わせもまた、コンピュータ読取可能な媒体の範囲内に含まれるべきである。
前述した開示は、例示的な態様および/または実施形態を開示しているが、さまざまな変更および修正が、特許請求の範囲で定義されたような説明された態様および/または実施形態の範囲から逸脱することなくなされうる ことが注目されるべきである。さらに、説明された態様の構成要素は、単数形で記載または特許請求されているが、もしも単数であると明示的に述べられていないのであれば、複数が考慮される。それに加えて、それ以外であると述べられていないのであれば、任意の態様のうちのすべてまたは一部が、その他任意の態様のすべてまたは一部とともに利用される。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
通信のための方法であって、
プロキシ・デバイスによって、クライアント・デバイスに送信された1または複数のデータ・パケットを検査することと、
前記検査されたデータ・パケットに埋め込まれた1または複数のホスト・デバイス・ネームを識別することと、
前記1または複数の埋め込まれたホスト・デバイス・ネームに関連付けられたIPアドレスを解決することと、
前記検査されたデータ・パケットを、変更することなく、前記クライアント・デバイスへ送信することと、
前記検査されたデータ・パケットで識別されたホスト・デバイスへの接続を確立するために、前記クライアント・デバイスによって使用されるための、前記解決された関連付けられたIPアドレスと前記1または複数のホスト・デバイス・ネームとを、前記検査されたデータ・パケットと独立して、前記クライアント・デバイスへ送信することと、
を備える方法。
[C2]
前記検査されたデータ・パケットに埋め込まれた1または複数のホスト・デバイス・ネームを識別することは、1または複数の遮断されたデータ・パケットの符号を再構築することを備える、発明1に記載の方法。
[C3]
前記検査されたデータ・パケットに埋め込まれた1または複数のホスト・デバイス・ネームを識別することは、前記検査されたデータ・パケットを、ASCIIキャラクタ文字列パターン・マッチングを用いて分析することを備える、発明1に記載の方法。
[C4]
前記IPアドレスを解決することはさらに、
前記1または複数の埋め込まれたホスト・デバイス・ネームに関連付けられたIPアドレスを求めて、前記プロキシ・デバイスのローカル・キャッシュを探索することと、
前記関連付けられたIPアドレスの、前記プロキシ・デバイスのローカル・キャッシュにおける位置決めに失敗すると、前記1または複数の埋め込まれたホスト・デバイス・ネームに関連付けられたIPアドレスを解決するために、前記プロキシ・デバイスによって、1または複数のDNSサーバへ問い合わせることと、
を備える発明1に記載の方法。
[C5]
前記IPアドレスを解決することはさらに、前記プロキシ・デバイスのローカル・キャッシュ内に、前記1または複数の識別されたホスト・デバイス・ネームと、前記解決された関連付けられたIPアドレスとを格納することを備える、発明1に記載の方法。
[C6]
前記プロキシ・デバイスによって、前記クライアント・デバイスに送信された1または複数のデータ・パケットを検査することは、第1の伝搬レイテンシを有する第1の通信リンクで前記クライアント・デバイスへ送信されたデータ・パケットを検査することを備える、発明1に記載の方法。
[C7]
前記検査されたデータ・パケットを、変更することなく、前記クライアント・デバイスへ送信することは、前記検査されたデータ・パケットを、第2の伝搬レイテンシを有する第2の通信リンクで送信することを備え、
前記第1の伝搬レイテンシは、前記第2の伝搬レイテンシよりも実質的に低い、発明6に記載の方法。
[C8]
前記クライアント・デバイスは、モバイル・デバイスを含み、前記第1の通信リンクは、コアIPネットワークを含み、前記第2の通信リンクは、ラジオ・アクセス・ネットワーク(RAN)を含み、前記プロキシ・デバイスは、前記RANと前記コアIPネットワークとを接続するIPアクセス・ゲートウェイによってホストされる、発明7に記載の方法。
[C9]
前記第1の通信リンクは、広域ネットワーク(WAN)を含み、前記第2の通信リンクは、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)を含み、前記プロキシ・デバイスは、前記LANとWANとを接続するルータによってホストされる、発明7に記載の方法。
[C10]
通信システムであって、
プロセッサと、前記プロセッサに接続された通信構成要素とを備え、
前記プロセッサは、
プロキシ・デバイスによって、クライアント・デバイスに送信された1または複数のデータ・パケットを検査し、
前記検査されたデータ・パケットに埋め込まれた1または複数のホスト・デバイス・ネームを識別し、
前記1または複数の埋め込まれたホスト・デバイス・ネームに関連付けられたIPアドレスを解決し、
前記検査されたデータ・パケットを、変更することなく、前記クライアント・デバイスへ送信し、
前記検査されたデータ・パケットで識別されたホスト・デバイスへの接続を確立するために、前記クライアント・デバイスによって使用されるための、前記解決された関連付けられたIPアドレスと前記1または複数のホスト・デバイス・ネームとを、前記検査されたデータ・パケットと独立して、前記クライアント・デバイスへ送信する
ように構成された、通信システム。
[C11]
前記検査されたデータ・パケットに埋め込まれた1または複数のホスト・デバイス・ネームを識別するために、前記プロセッサはさらに、1または複数の遮断されたデータ・パケットの符号を再構築するように構成された、発明10に記載の通信システム。
[C12]
前記検査されたデータ・パケットに埋め込まれた1または複数のホスト・デバイス・ネームを識別するために、前記プロセッサはさらに、前記検査されたデータ・パケットを、ASCIIキャラクタ文字列パターン・マッチングを用いて分析するように構成された、発明10に記載の通信システム。
[C13]
前記IPアドレスを解決するために、前記プロセッサはさらに、
前記1または複数の埋め込まれたホスト・デバイス・ネームに関連付けられたIPアドレスを求めて、前記プロキシ・デバイスのローカル・キャッシュを探索し、
前記関連付けられたIPアドレスの、前記プロキシ・デバイスのローカル・キャッシュにおける位置決めに失敗すると、前記1または複数の埋め込まれたホスト・デバイス・ネームに関連付けられたIPアドレスを解決するために、前記プロキシ・デバイスによって、1または複数のDNSサーバへ問い合わせる
ように構成された、発明10に記載の通信システム。
[C14]
前記IPアドレスを解決するために、前記プロセッサはさらに、前記プロキシ・デバイスのローカル・キャッシュ内に、前記1または複数の識別されたホスト・デバイス・ネームと、前記解決された関連付けられたIPアドレスとを格納するように構成された、発明10に記載の通信システム。
[C15]
前記クライアント・デバイスに送信された1または複数のデータ・パケットを検査するために、前記プロセッサはさらに、第1の伝搬レイテンシを有する第1の通信リンクで前記クライアント・デバイスへ送信されたデータ・パケットを検査するように構成された、発明10に記載の通信システム。
[C16]
前記検査されたデータ・パケットを、変更することなく、前記クライアント・デバイスへ送信するために、前記プロセッサはさらに、前記検査されたデータ・パケットを、第2の伝搬レイテンシを有する第2の通信リンクで送信するように構成され、
前記第1の伝搬レイテンシは、前記第2の伝搬レイテンシよりも実質的に低い、発明15に記載の通信システム。
[C17]
前記クライアント・デバイスは、モバイル・デバイスを含み、前記第1の通信リンクは、コアIPネットワークを含み、前記第2の通信リンクは、ラジオ・アクセス・ネットワーク(RAN)を含み、前記通信システムは、前記RANと前記コアIPネットワークとを接続するIPアクセス・ゲートウェイによってホストされる、発明16に記載の通信システム。
[C18]
前記第1の通信リンクは、広域ネットワーク(WAN)を含み、前記第2の通信リンクは、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)を含み、前記通信システムは、前記LANとWANとを接続するルータによってホストされる、発明16に記載の通信システム。
[C19]
コンピュータ・プログラム製品であって、
コンピュータに対して、クライアント・デバイスに送信された1または複数のデータ・パケットを検査させるための第1のコードのセットと、
前記コンピュータに対して、前記検査されたデータ・パケットに埋め込まれた1または複数のホスト・デバイス・ネームを識別させるための第2のコードのセットと、
前記コンピュータに対して、前記1または複数の埋め込まれたホスト・デバイス・ネームに関連付けられたIPアドレスを解決させるための第3のコードのセットと、
前記コンピュータに対して、前記検査されたデータ・パケットを、変更することなく、前記クライアント・デバイスへ送信させるための第4のコードのセットと、
前記コンピュータに対して、前記検査されたデータ・パケットで識別されたホスト・デバイスへの接続を確立するために、前記クライアント・デバイスによって使用されるための、前記解決された関連付けられたIPアドレスと前記1または複数のホスト・デバイス・ネームとを、前記検査されたデータ・パケットと独立して、前記クライアント・デバイスへ送信させるための第5のコードのセットと、
を備えるコンピュータ読取可能な媒体を備える、コンピュータ・プログラム製品。
[C20]
前記第2のコードのセットはさらに、前記コンピュータに対して、1または複数の遮断されたデータ・パケットの符号を再構築させるための第6のコードのセットを備える、発明19に記載のコンピュータ・プログラム製品。
[C21]
前記第2のコードのセットはさらに、前記コンピュータに対して、前記検査されたデータ・パケットを、ASCIIキャラクタ文字列パターン・マッチングを用いて分析させるための第7のコードのセットを備える、発明19に記載のコンピュータ・プログラム製品。
[C22]
前記第3のコードのセットはさらに、前記コンピュータに対して、前記1または複数の埋め込まれたホスト・デバイス・ネームに関連付けられたIPアドレスを求めて、前記プロキシ・デバイスのローカル・キャッシュを探索させ、前記関連付けられたIPアドレスの、前記プロキシ・デバイスのローカル・キャッシュにおける位置決めに失敗すると、前記1または複数の埋め込まれたホスト・デバイス・ネームに関連付けられたIPアドレスを解決するために、前記プロキシ・デバイスによって、1または複数のDNSサーバへ問い合わせをさせるための第8のコードのセットを備える、発明19に記載のコンピュータ・プログラム製品。
[C23]
前記第3のコードのセットはさらに、前記コンピュータに対して、前記プロキシ・デバイスのローカル・キャッシュ内に、前記1または複数の識別されたホスト・デバイス・ネームと、前記解決された関連付けられたIPアドレスとを格納させるための第9のコードのセットを備える、発明19に記載のコンピュータ・プログラム製品。
[C24]
前記第1のコードのセットはさらに、前記コンピュータに対して、第1の伝搬レイテンシを有する第1の通信リンクで前記クライアント・デバイスへ送信されたデータ・パケットを検査させるための第10のコードのセットを備える、発明19に記載のコンピュータ・プログラム製品。
[C25]
前記第4のコードのセットはさらに、前記コンピュータに対して、前記検査されたデータ・パケットを、第2の伝搬レイテンシを有する第2の通信リンクで送信させるための第11のコードのセットを備え、
前記第1の伝搬レイテンシは、前記第2の伝搬レイテンシよりも実質的に低い、発明24に記載のコンピュータ・プログラム製品。
[C26]
前記クライアント・デバイスは、モバイル・デバイスを含み、前記第1の通信リンクは、コアIPネットワークを含み、前記第2の通信リンクは、ラジオ・アクセス・ネットワーク(RAN)を含み、前記コンピュータは、前記RANと前記コアIPネットワークとを接続するIPアクセス・ゲートウェイによってホストされる、発明25に記載のコンピュータ・プログラム製品。
[C27]
前記第1の通信リンクは、広域ネットワーク(WAN)を含み、前記第2の通信リンクは、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)を含み、前記コンピュータは、前記LANとWANとを接続するルータによってホストされる、発明25に記載のコンピュータ・プログラム製品。
[C28]
装置であって、
クライアント・デバイスに送信された1または複数のデータ・パケットを検査する手段と、
前記検査されたデータ・パケットに埋め込まれた1または複数のホスト・デバイス・ネームを識別する手段と、
前記1または複数の埋め込まれたホスト・デバイス・ネームに関連付けられたIPアドレスを解決する手段と、
前記検査されたデータ・パケットを、変更することなく、前記クライアント・デバイスへ送信する手段と、
前記検査されたデータ・パケットで識別されたホスト・デバイスへの接続を確立するために、前記クライアント・デバイスによって使用されるための、前記解決された関連付けられたIPアドレスと前記1または複数のホスト・デバイス・ネームとを、前記検査されたデータ・パケットと独立して、前記クライアント・デバイスへ送信する手段と、
を備える装置。
[C29]
前記検査されたデータ・パケットに埋め込まれた1または複数のホスト・デバイス・ネームを識別する手段は、前記1または複数の遮断されたデータ・パケットの符号を再構築する手段を備える、発明28に記載の装置。
[C30]
前記検査されたデータ・パケットに埋め込まれた1または複数のホスト・デバイス・ネームを識別する手段は、前記検査されたデータ・パケットを、ASCIIキャラクタ文字列パターン・マッチングを用いて分析する手段を備える、発明28に記載の装置。
[C31]
前記IPアドレスを解決する手段はさらに、
前記1または複数の埋め込まれたホスト・デバイス・ネームに関連付けられたIPアドレスを求めて、ローカル・キャッシュを探索する手段と、
前記関連付けられたIPアドレスの、前記ローカル・キャッシュにおける位置決めに失敗すると、前記1または複数の埋め込まれたホスト・デバイス・ネームに関連付けられたIPアドレスを解決するために、1または複数のDNSサーバへ問い合わせる手段と、
を備える発明28に記載の装置。
[C32]
前記IPアドレスを解決する手段はさらに、前記ローカル・キャッシュ内に、前記1または複数の識別されたホスト・デバイス・ネームと、前記解決された関連付けられたIPアドレスとを格納する手段を備える、発明28に記載の装置。
[C33]
前記クライアント・デバイスに送信された1または複数のデータ・パケットを検査する手段は、第1の伝搬レイテンシを有する第1の通信リンクで前記クライアント・デバイスへ送信されたデータ・パケットを検査する手段を備える、発明28に記載の装置。
[C34]
前記検査されたデータ・パケットを、変更することなく、前記クライアント・デバイスへ送信する手段は、前記検査されたデータ・パケットを、第2の伝搬レイテンシを有する第2の通信リンクで送信する手段を備え、
前記第1の伝搬レイテンシは、前記第2の伝搬レイテンシよりも実質的に低い、発明33に記載の装置。
[C35]
前記クライアント・デバイスは、モバイル・デバイスを含み、前記第1の通信リンクは、コアIPネットワークを含み、前記第2の通信リンクは、ラジオ・アクセス・ネットワーク(RAN)を含み、前記装置は、前記RANと前記コアIPネットワークとを接続するIPアクセス・ゲートウェイによってホストされる、発明34に記載の装置。
[C36]
前記第1の通信リンクは、広域ネットワーク(WAN)を含み、前記第2の通信リンクは、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)を含み、前記装置は、前記LANとWANとを接続するルータによってホストされる、発明34に記載の装置。

Claims (32)

  1. 通信のための方法であって、
    ラジオ・アクセス・ネットワーク(RAN)とコアIPネットワークとを接続するパケット・データ・サービス提供ノード(PDSN)ゲートウェイ上に、前記RANと前記コアIPネットワークとの間に接続されるドメイン・ネーム・システム(DNS)プロキシ・デバイスを配備することと、
    前記プロキシ・デバイスによって、前記コアIPネットワークから、複数のラジオ・リンク・フローを通して、前記RANに接続されているモバイル・クライアント・デバイスに送信された1または複数のデータ・パケットを検査することと、
    前記検査されたデータ・パケットに埋め込まれた1または複数のホスト・デバイス・ネームを識別することと、
    前記1または複数の埋め込まれたホスト・デバイス・ネームに関連付けられたIPアドレスを解決することと、
    前記PDSNゲートウェイと前記クライアント・デバイスとの間の前記複数のラジオ・リンク・フローを通して、前記検査されたデータ・パケットを、前記クライアント・デバイスへ送信することと、
    前記検査されたデータ・パケットで識別されたホスト・デバイスへの接続を確立するために、前記クライアント・デバイスによって使用されるための、前記解決された関連付けられたIPアドレスと前記1または複数のホスト・デバイス・ネームとを、前記検査されたデータ・パケットと独立して、前記クライアント・デバイスへ送信することと、
    を備える方法。
  2. 前記検査されたデータ・パケットに埋め込まれた1または複数のホスト・デバイス・ネームを識別することは、前記検査されたデータ・パケットを伸張することを備える、請求項1に記載の方法。
  3. 前記検査されたデータ・パケットに埋め込まれた1または複数のホスト・デバイス・ネームを識別することは、前記検査されたデータ・パケットを、ASCIIキャラクタ文字列パターン・マッチングを用いて分析することを備える、請求項1に記載の方法。
  4. 前記IPアドレスを解決することはさらに、
    前記1または複数の埋め込まれたホスト・デバイス・ネームに関連付けられたIPアドレスを求めて、前記プロキシ・デバイスのローカル・キャッシュを探索することと、
    前記関連付けられたIPアドレスの、前記プロキシ・デバイスのローカル・キャッシュにおける位置決めに失敗すると、前記1または複数の埋め込まれたホスト・デバイス・ネームに関連付けられたIPアドレスを解決するために、前記プロキシ・デバイスによって、1または複数のDNSサーバへ問い合わせることと、
    を備える請求項1に記載の方法。
  5. 前記IPアドレスを解決することはさらに、前記プロキシ・デバイスのローカル・キャッシュ内に、前記1または複数の識別されたホスト・デバイス・ネームと、前記解決された関連付けられたIPアドレスとを格納することを備える、請求項1に記載の方法。
  6. 前記プロキシ・デバイスによって、前記クライアント・デバイスに送信された1または複数のデータ・パケットを検査することは、第1の伝搬レイテンシを有する第1の通信リンクで前記クライアント・デバイスへ送信されたデータ・パケットを検査することを備える、請求項1に記載の方法。
  7. 前記検査されたデータ・パケットを、前記クライアント・デバイスへ送信することは、前記検査されたデータ・パケットを、第2の伝搬レイテンシを有する第2の通信リンクで送信することを備え、
    前記第1の伝搬レイテンシは、前記第2の伝搬レイテンシよりも低い、請求項6に記載の方法。
  8. 前記第1の通信リンクは、前記コアIPネットワークを含み、前記第2の通信リンクは、前記ラジオ・アクセス・ネットワーク(RAN)を含む、請求項7に記載の方法。
  9. 通信システムであって、
    プロセッサと、前記プロセッサに接続された通信構成要素とを備え、
    前記プロセッサは、
    ラジオ・アクセス・ネットワーク(RAN)とコアIPネットワークとを接続するパケット・データ・サービス提供ノード(PDSN)ゲートウェイ上に、前記RANと前記コアIPネットワークとの間に接続されるドメイン・ネーム・システム(DNS)プロキシ・デバイスを配備し、
    前記プロキシ・デバイスによって、前記コアIPネットワークから、複数のラジオ・リンク・フローを通して、前記RANに接続されているモバイル・クライアント・デバイスに送信された1または複数のデータ・パケットを検査し、
    前記検査されたデータ・パケットに埋め込まれた1または複数のホスト・デバイス・ネームを識別し、
    前記1または複数の埋め込まれたホスト・デバイス・ネームに関連付けられたIPアドレスを解決し、
    前記通信構成要素を使用して、前記PDSNゲートウェイと前記クライアント・デバイスとの間の前記複数のラジオ・リンク・フローを通して、前記検査されたデータ・パケットを、前記クライアント・デバイスへ送信し、
    前記通信構成要素を使用して、前記検査されたデータ・パケットで識別されたホスト・デバイスへの接続を確立するために、前記クライアント・デバイスによって使用されるための、前記解決された関連付けられたIPアドレスと前記1または複数のホスト・デバイス・ネームとを、前記検査されたデータ・パケットと独立して、前記クライアント・デバイスへ送信する
    ように構成された、通信システム。
  10. 前記検査されたデータ・パケットに埋め込まれた1または複数のホスト・デバイス・ネームを識別するために、前記プロセッサはさらに、前記検査されたデータ・パケットを伸張するように構成された、請求項9に記載の通信システム。
  11. 前記検査されたデータ・パケットに埋め込まれた1または複数のホスト・デバイス・ネームを識別するために、前記プロセッサはさらに、前記検査されたデータ・パケットを、ASCIIキャラクタ文字列パターン・マッチングを用いて分析するように構成された、請求項9に記載の通信システム。
  12. 前記IPアドレスを解決するために、前記プロセッサはさらに、
    前記1または複数の埋め込まれたホスト・デバイス・ネームに関連付けられたIPアドレスを求めて、前記プロキシ・デバイスのローカル・キャッシュを探索し、
    前記関連付けられたIPアドレスの、前記プロキシ・デバイスのローカル・キャッシュにおける位置決めに失敗すると、前記1または複数の埋め込まれたホスト・デバイス・ネームに関連付けられたIPアドレスを解決するために、前記プロキシ・デバイスによって、1または複数のDNSサーバへ問い合わせる
    ように構成された、請求項9に記載の通信システム。
  13. 前記IPアドレスを解決するために、前記プロセッサはさらに、前記プロキシ・デバイスのローカル・キャッシュ内に、前記1または複数の識別されたホスト・デバイス・ネームと、前記解決された関連付けられたIPアドレスとを格納するように構成された、請求項9に記載の通信システム。
  14. 前記クライアント・デバイスに送信された1または複数のデータ・パケットを検査するために、前記プロセッサはさらに、第1の伝搬レイテンシを有する第1の通信リンクで前記クライアント・デバイスへ送信されたデータ・パケットを検査するように構成された、請求項9に記載の通信システム。
  15. 前記検査されたデータ・パケットを、前記クライアント・デバイスへ送信するために、前記プロセッサはさらに、前記検査されたデータ・パケットを、第2の伝搬レイテンシを有する第2の通信リンクで送信するように構成され、
    前記第1の伝搬レイテンシは、前記第2の伝搬レイテンシよりも低い、請求項14に記載の通信システム。
  16. 前記第1の通信リンクは、前記コアIPネットワークを含み、前記第2の通信リンクは、前記ラジオ・アクセス・ネットワーク(RAN)を含む、請求項15に記載の通信システム。
  17. コンピュータ読取可能な記憶媒体であって、
    ラジオ・アクセス・ネットワーク(RAN)とコアIPネットワークとを接続するパケット・データ・サービス提供ノード(PDSN)ゲートウェイ上に、前記RANと前記コアIPネットワークとの間に接続されるドメイン・ネーム・システム(DNS)プロキシ・デバイスを配備させるための第1のコードのセットと、
    前記プロキシ・デバイスに対して、前記コアIPネットワークから、複数のラジオ・リンク・フローを通して、前記RANに接続されているモバイル・クライアント・デバイスに送信された1または複数のデータ・パケットを検査させるための第2のコードのセットと、
    前記プロキシ・デバイスに対して、前記検査されたデータ・パケットに埋め込まれた1または複数のホスト・デバイス・ネームを識別させるための第3のコードのセットと、
    前記プロキシ・デバイスに対して、前記1または複数の埋め込まれたホスト・デバイス・ネームに関連付けられたIPアドレスを解決させるための第4のコードのセットと、
    前記PDSNゲートウェイと前記クライアント・デバイスとの間の前記複数のラジオ・リンク・フローを通して、前記プロキシ・デバイスに対して、前記検査されたデータ・パケットを、前記クライアント・デバイスへ送信させるための第5のコードのセットと、
    前記プロキシ・デバイスに対して、前記検査されたデータ・パケットで識別されたホスト・デバイスへの接続を確立するために、前記クライアント・デバイスによって使用されるための、前記解決された関連付けられたIPアドレスと前記1または複数のホスト・デバイス・ネームとを、前記検査されたデータ・パケットと独立して、前記クライアント・デバイスへ送信させるための第6のコードのセットと、
    を記憶した、コンピュータ読取可能な記憶媒体。
  18. 前記第3のコードのセットはさらに、前記コンピュータに対して、前記検査されたデータ・パケットを伸張させるための第7のコードのセットを備える、請求項17に記載のコンピュータ読取可能な記憶媒体。
  19. 前記第3のコードのセットはさらに、前記コンピュータに対して、前記検査されたデータ・パケットを、ASCIIキャラクタ文字列パターン・マッチングを用いて分析させるための第8のコードのセットを備える、請求項17に記載のコンピュータ読取可能な記憶媒体。
  20. 前記第4のコードのセットはさらに、前記プロキシ・デバイスに対して、前記1または複数の埋め込まれたホスト・デバイス・ネームに関連付けられたIPアドレスを求めて、プロキシ・デバイスのローカル・キャッシュを探索させ、前記関連付けられたIPアドレスの、前記プロキシ・デバイスのローカル・キャッシュにおける位置決めに失敗すると、前記1または複数の埋め込まれたホスト・デバイス・ネームに関連付けられたIPアドレスを解決するために、前記プロキシ・デバイスによって、1または複数のDNSサーバへ問い合わせをさせるための第9のコードのセットを備える、請求項17に記載のコンピュータ読取可能な記憶媒体。
  21. 前記第4のコードのセットはさらに、前記プロキシ・デバイスに対して、プロキシ・デバイスのローカル・キャッシュ内に、前記1または複数の識別されたホスト・デバイス・ネームと、前記解決された関連付けられたIPアドレスとを格納させるための第10のコードのセットを備える、請求項17に記載のコンピュータ読取可能な記憶媒体。
  22. 前記第2のコードのセットはさらに、前記プロキシ・デバイスに対して、第1の伝搬レイテンシを有する第1の通信リンクで前記クライアント・デバイスへ送信されたデータ・パケットを検査させるための第11のコードのセットを備える、請求項17に記載のコンピュータ読取可能な記憶媒体。
  23. 前記第5のコードのセットはさらに、前記プロキシ・デバイスに対して、前記検査されたデータ・パケットを、第2の伝搬レイテンシを有する第2の通信リンクで送信させるための第12のコードのセットを備え、
    前記第1の伝搬レイテンシは、前記第2の伝搬レイテンシよりも低い、請求項22に記載のコンピュータ読取可能な記憶媒体。
  24. 前記第1の通信リンクは、前記コアIPネットワークを含み、前記第2の通信リンクは、前記ラジオ・アクセス・ネットワーク(RAN)を含む、請求項23に記載のコンピュータ読取可能な記憶媒体。
  25. パケット・データ・サービス提供ノード(PDSN)ゲートウェイであって、
    ラジオ・アクセス・ネットワーク(RAN)とコアIPネットワークとを接続する前記PDSNゲートウェイ上に、前記RANと前記コアIPネットワークとの間に接続されるドメイン・ネーム・システム(DNS)プロキシ・デバイスを配備する手段と、
    前記プロキシ・デバイスによって、前記コアIPネットワークから、複数のラジオ・リンク・フローを通して、前記RANに接続されているモバイル・クライアント・デバイスに送信された1または複数のデータ・パケットを検査する手段と、
    前記検査されたデータ・パケットに埋め込まれた1または複数のホスト・デバイス・ネームを識別する手段と、
    前記1または複数の埋め込まれたホスト・デバイス・ネームに関連付けられたIPアドレスを解決する手段と、
    前記PDSNゲートウェイと前記クライアント・デバイスとの間の前記複数のラジオ・リンク・フローを通して、前記検査されたデータ・パケットを、前記クライアント・デバイスへ送信する手段と、
    前記検査されたデータ・パケットで識別されたホスト・デバイスへの接続を確立するために、前記クライアント・デバイスによって使用されるための、前記解決された関連付けられたIPアドレスと前記1または複数のホスト・デバイス・ネームとを、前記検査されたデータ・パケットと独立して、前記クライアント・デバイスへ送信する手段と、
    を備えるPDSNゲートウェイ。
  26. 前記検査されたデータ・パケットに埋め込まれた1または複数のホスト・デバイス・ネームを識別する手段は、前記検査されたデータ・パケットを伸張する手段を備える、請求項25に記載のPDSNゲートウェイ。
  27. 前記検査されたデータ・パケットに埋め込まれた1または複数のホスト・デバイス・ネームを識別する手段は、前記検査されたデータ・パケットを、ASCIIキャラクタ文字列パターン・マッチングを用いて分析する手段を備える、請求項25に記載のPDSNゲートウェイ。
  28. 前記IPアドレスを解決する手段はさらに、
    前記1または複数の埋め込まれたホスト・デバイス・ネームに関連付けられたIPアドレスを求めて、ローカル・キャッシュを探索する手段と、
    前記関連付けられたIPアドレスの、前記ローカル・キャッシュにおける位置決めに失敗すると、前記1または複数の埋め込まれたホスト・デバイス・ネームに関連付けられたIPアドレスを解決するために、1または複数のDNSサーバへ問い合わせる手段と、
    を備える請求項25に記載のPDSNゲートウェイ。
  29. 前記IPアドレスを解決する手段はさらに、ローカル・キャッシュ内に、前記1または複数の識別されたホスト・デバイス・ネームと、前記解決された関連付けられたIPアドレスとを格納する手段を備える、請求項25に記載のPDSNゲートウェイ。
  30. 前記クライアント・デバイスに送信された1または複数のデータ・パケットを検査する手段は、第1の伝搬レイテンシを有する第1の通信リンクで前記クライアント・デバイスへ送信されたデータ・パケットを検査する手段を備える、請求項25に記載のPDSNゲートウェイ。
  31. 前記検査されたデータ・パケットを、前記クライアント・デバイスへ送信する手段は、前記検査されたデータ・パケットを、第2の伝搬レイテンシを有する第2の通信リンクで送信する手段を備え、
    前記第1の伝搬レイテンシは、前記第2の伝搬レイテンシよりも低い、請求項30に記載のPDSNゲートウェイ。
  32. 前記第1の通信リンクは、前記コアIPネットワークを含み、前記第2の通信リンクは、前記ラジオ・アクセス・ネットワーク(RAN)を含む、請求項31に記載のPDSNゲートウェイ。
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