JP6029639B2 - 車体側部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、自動車等の車両の車体側部構造に関する。
例えば、特許文献1には、車体側面視して、ドアビームの後端部と、センタピラに配設されるヒンジベースとを重畳する位置に配置する車体側部構造が開示されている。
特許文献1では、側突荷重が入力された際、ドアビームの後端部をヒンジベースによって受け止めることで、ヒンジベースからセンタピラの比較的広範囲に側突荷重が分散して伝達される。これにより、特許文献1では、センタピラの局部的な屈曲変形が防止されてフロントドアの車室内への進入を阻止することができる、としている。
特開2000−108662号公報
しかしながら、特許文献1に開示された車体側部構造では、ヒンジベースからセンタピラの比較的広範囲にわたって側突荷重を分散して伝達することができるが、センタピラの強度を車体上下方向の全領域にわたって均一にすることは設計・製造上不可能である。このため、側突荷重が入力された際、センタピラには部分的な脆弱部が形成され、この脆弱部に応力が集中してセンタピラに折れが発生する。
また、衝突体の形状(例えば、車両、ガードレール、電柱等)、側突荷重の入力方向、側突荷重の入力値の大小等、種々の衝突条件があり、これにより、センタピラのどの部位に応力が集中するのかを予想することが困難である。例えば、センタピラの車体上下方向の中央部に応力が集中した場合には、センタピラの上側又は下側に応力が集中した場合と比較して、センタピラの車室内側への進入量が大きくなる。
本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、種々の衝突条件で側突荷重が入力された場合であっても、予め設定された所定位置でセンタピラを折ることが可能な車体側部構造を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、車体前部で車体上下方向に延びるフロントピラと、フロントヒンジを介して、前記フロントピラに対し回動自在に取り付けられるフロントドアと、前記フロントピラの後方で車体上下方向に延びるセンタピラと、リヤヒンジを介いて、前記センタピラに対し回動自在に取り付けられるリヤドアと、前記フロントドアの内部に配設され車体前後方向に延びるドアビームと、を有する車体側部構造であって、前記センタピラは、車室内側のセンタピラインナと、前記センタピラインナの車室外側に接合されて閉断面を構成すると共に、前記リヤヒンジが取り付けられるリヤヒンジ取付部を有するセンタピラスティフナと、前記リヤヒンジ取付部の車室内側の側面に接合されるロアスティフナと、を備え、前記ドアビームの後端側は、前記リヤヒンジ取付部よりも下方の位置で前記センタピラと車幅方向に重畳するラップ部を有し、前記ロアスティフナは、前記リヤヒンジ取付部から下方に延出する延出部を有し、前記延出部の下端は、前記ラップ部の後側端末部における上端部よりも上方側にオフセットした位置に配置されることを特徴とする。
本発明によれば、ロアスティフナの延出部の下端が、ドアビームのラップ部の後側端末部における上端部よりも上方側にオフセットした位置に配置されている。これにより、本発明では、側突荷重がフロントドアに入力されてドアビームが車室内側に進入した際、ドアビームのラップ部から伝達される側突荷重を、ロアスティフナの延出部の下端よりも下方側に集中させて側突時の折れモードをつくることができる。
従って、本発明では、種々の衝突条件で衝突荷重が入力された場合であっても、延出部の下端よりも下方側の部位に応力集中領域(脆弱部)を予め設定し、この応力集中領域でセンタピラを折ることができる。この結果、本発明では、センタピラの車室内側への進入量を制御して、その進入量を小さくすることができる。
また、本発明は、前記センタピラスティフナが、車室内外方向に面する側壁と、前記側壁の前端及び後端から車幅内側に延びる前壁及び後壁とを有し、前記側壁、前記前壁及び前記後壁によって形成されるコ字状断面部を備え、前記ロアスティフナは、前記側壁、前記前壁及び前記後壁にそれぞれ接合されるロア側壁、ロア前壁及びロア後壁を備え、前記延出部は、前記ロア側壁及び前記ロア前壁の下部を切り欠いて形成される切欠部を有することを特徴とする。
本発明によれば、延出部に切欠部を設けることにより、ドアビームのラップ部の後側端末部と、延出部(ロア側壁)との間を、車体前後方向に沿って離間させることができる。これにより、ロアスティフナの下端よりも下方側の部分と、ラップ部とロア側壁との間の部分に応力集中領域を設けることができ、より確実にセンタピラの折れモードを作ることができる。
さらに、本発明は、前記センタピラスティフナの下端が、前記リヤヒンジ取付部よりも下方で、且つ、前記切欠部よりも上方に位置することを特徴とする。
本発明によれば、一般的に高強度材によって形成されるセンタピラスティフナの下端を、リヤヒンジ取付部よりも下方で、且つ、切欠部よりも上方に設けることで、センタピラスティフナでリヤヒンジ取付部の剛性・強度を補強しつつ、切欠部によって応力集中効果を阻害することがなく、応力集中領域により確実に応力を集中させることができる。
さらにまた、本発明は、前記ロアスティフナの前記延出部に、車体上下方向に延びるビード部が設けられることを特徴とする。
本発明によれば、ビード部を設けることで、ロアスティフナの延出部の剛性・強度を高めることができる。これにより、延出部が存在する領域でセンタピラの折れが発生することを抑制して、応力集中領域でセンタピラの折れモードをつくることができる。
さらにまた、本発明は、前記センタピラが、前記センタピラスティフナを車室外側から覆うセンタピラアウタを備え、前記ビード部の車体上下方向に沿った端部には、前記センタピラアウタに接合されるビード接合部が設けられることを特徴とする。
本発明によれば、ビード接合部を介してビード部の上下端部をセンタピラアウタに接合することで、延出部の剛性・強度が高めることができる。これにより、延出部が存在する領域でセンタピラの折れが発生することを抑制して、予め設定された応力集中領域でセンタピラの折れモードをつくることができる。
さらにまた、本発明は、前記センタピラアウタが、上センタピラアウタと、下センタピラアウタとによって上下に分割して構成されると共に、前記上センタピラアウタの下端と前記下センタピラアウタの上端が接合されたアウタ接合部を有し、前記アウタ接合部は、前記センタピラスティフナの下端よりも上方に位置することを特徴とする。
仮に、センタピラアウタの分割線であるアウタ接合部とセンタピラスティフナの下端とが車体上下方向で同じ位置にあるすると、この同じ位置に応力が集中し、意図しない部位にセンタピラの折れモードが作られることとなる。そこで、本発明では、アウタ接合部をセンタピラスティフナの下端よりも上方に位置させることで、意図しない部位での折れモードの発生を回避し、予め設定された応力集中領域でのみ折れモードを作ることができる。
本発明では、種々の衝突条件で側突荷重が入力された場合であっても、予め設定された所定位置でセンタピラを折ることが可能な車体側部構造を得ることができる。
本発明の実施形態に係る車体側部構造が適用された車体の要部側面図である。 図1の部分拡大側面図である。 ロアスティフナの拡大正面図である。 (a)、(b)は、ロアスティフナの斜視図である。 図2の状態に対してセンタピラアウタを装着した状態を示す拡大側面図である。 図5の状態から下センタピラアウタを取り外した状態を示す拡大側面図である。 (a)は、図5のVIIA−VIIA線に沿った端面図、(b)は、図5のVIIB−VIIB線に沿った端面図である。 本実施形態において、側突時の折れモードによって形成される応力集中領域を示す説明図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る車体側部構造が適用された車体の要部側面図、図2は、図1の部分拡大側面図である。なお、各図中において、「前後」は、車体前後方向、「上下」は、鉛直上下方向(車体上下方向)、「左右」は、車幅方向(車体左右方向)、「内外」は、車室内側、車室外側、をそれぞれ示している。また、図1では、センタピラからセンタピラアウタを取り外した状態が示されている。
図1に示されるように、本発明の実施形態に係る車体側部構造が適用された車体10は、車体前部に位置し車体上下方向に延びるフロントピラ(Aピラ)12と、フロントピラ12の後方に位置し車体上下方向に延びるセンタピラ(Bピラ)14とを有する。
車体10の左右側部には、フロントドア開口部15とリヤドア開口部17とがそれぞれ形成されている。なお、図1では、右側部のみを図示している。車体前方のフロントドア開口部15には、一対のフロントヒンジ16を介して、フロントドア18が所定角度だけ回動自在に取り付けられている。一対のフロントヒンジ16は、上下方向に沿って所定距離だけ離間してフロントピラ12に装着されている。
車体後方のリヤドア開口部17には、一対のリヤヒンジ20を介して、リヤドア22が所定角度だけ回動自在に取り付けられている。一対のリヤヒンジ20は、上下方向に沿って所定距離だけ離間してセンタピラ14に装着されている。なお、図1において、フロントドア18及びリヤドア22は、便宜的に仮想線で示されている。
フロントドア18及びリヤドア22は、それぞれ、図示しないアウタパネル及びインナパネルの周縁部を接合して形成されている。フロントドア18の内部には、車体前後方向に沿って延在し、且つ、車体前方から車体後方に向けて立ち下がるように傾斜するドアビーム24が配設されている。ドアビーム24の前端は、インナパネルの前端部内側に固着されている。ドアビーム24の後端は、インナパネルの後端部内側の下方に固着されている。
図2に示されるように、センタピラ14は、車室内側に設けられるセンタピラインナ26と、センタピラインナ26の車室外側に接合されて閉断面を形成すると共に、リヤヒンジ20が取り付けられるリヤヒンジ取付部28aを有するセンタピラスティフナ30と、リヤヒンジ取付部28aの車室内側の側面に接合されるロアスティフナ32と、センタピラスティフナ32を車室外側から覆うセンタピラアウタ50(後記する図5参照)とを備えている。
リヤヒンジ取付部28aは、車室外側に配置されたセンタピラスティフナ30と車室内側に配置されたロアスティフナ32との2枚が接合されて、高い剛性・強度を有するように設定されている。なお、ロアスティフナ32は、後記するように、4つのビード接合部52を介してセンタピラアウタ50にも接合されている(後記する図7(b)参照)。
ドアビーム24の後端側は、リヤヒンジ取付部28aよりも下方の位置で、センタピラ14と車幅方向で重畳(ラップ)するラップ部34を有する。
図2及び図7(a)に示されるように、センタピラスティフナ30は、車室内外方向に面する側壁30aと、側壁30aの前後端から車幅内側に延びる前壁30b及び後壁30cとを有する。この側壁30a、前壁30b及び後壁30cによってコ字状断面部44が形成される(後記する図7(a)参照)。
後記する図7(a)に示されるように、ロアスティフナ32は、センタピラスティフナ30の側壁30a、前壁30b、及び、後壁30cに対してそれぞれ接合されるロア側壁32a、ロア前壁32b、及び、ロア後壁32cを備えている。ロアスティフナ32は、後記する切欠部46が形成された部分を除いた部分が略断面コ字状に形成され、ロア側壁32aを間にしてロア前壁32bとロア後壁32cとが相互に対向するように設けられている。
図3は、ロアスティフナの拡大正面図、図4(a)、(b)は、ロアスティフナの斜視図である。
図2及び図3に示されるように、ロアスティフナ32は、上端側に設けられたリヤヒンジ取付部28bから下方に向けて延出する延出部36を備えている。この延出部36は、センタピラスティフナ30で覆われていないロアスティフナ32の下方側の部分である。延出部36の下端38は、図2に示されるように、ドアビーム24のラップ部34の後側端末部40における上端部42よりも上方側にオフセットした位置に配置されている。換言すると、ドアビーム24のラップ部34の後側端末部40の上端部42を通る水平な仮想線Lは、ロアスティフナ32の延出部36の下端38と重畳(オーバーラップ)しない位置に設定されている。
ロアスティフナ32の延出部36は、ロア側壁32a及びロア前壁32bの下部をそれぞれ切り欠いて形成される切欠部46を有する。この切欠部46は、正面視して略三角形状に形成される(図3参照)。また、図2に示されるように、センタピラスティフナ30の下端30dは、リヤヒンジ取付部28bよりも下方で、且つ、切欠部46よりも上方に位置するように設けられている。なお、センタピラスティフナ30の上端は、図1に示されるように、ルーフサイドレールに接合されている。
ロアスティフナ32の延出部36には、略上下方向で略ハの字状に並行に延びる一対のビード部48が設けられている。各ビード部48の上下端部には、センタピラアウタ50の車室内側の面に接合される4つのビード接合部52が設けられている。各ビード接合部52は、ビード部48に連続しビード部48よりも車室外側に向かって膨出する円形膨出部によって構成されている。
図5は、図2の状態に対してセンタピラアウタを装着した状態を示す拡大側面図、図6は、図5の状態から下センタピラアウタを取り外した状態を示す拡大側面図、図7(a)は、図5のVIIA−VIIA線に沿った端面図、図7(b)は、図5のVIIB−VIIB線に沿った端面図である。
図5に示されるように、センタピラ14は、センタピラスティフナ30を車室外側から覆うセンタピラアウタ50を備えている。このセンタピラアウタ50は、上側に位置する上センタピラアウタ54と、下側に位置する下センタピラアウタ56とから構成されている。センタピラインナ26、センタピラスティフナ30、及び、センタピラアウタ50からなる3枚は、一体的に接合されてセンタピラ14を構成している。
センタピラアウタ50は、上センタピラアウタ54と下センタピラアウタ56とによって構成されている。センタピラアウタ50は、それぞれ別途に製造された上センタピラアウタ54の下端54aと下センタピラアウタ56の上端56aとが突き合わされて接合されたアウタ接合部58を有し、このアウタ接合部58によって一体的に結合されている。このアウタ接合部58は、略水平方向に沿って延在する分割線を形成するものである。図6に示されるように、アウタ接合部58は、センタピラスティフナ30の下端30dよりも上方に位置するように設定されている。
図2に戻り、センタピラ14の下部側には、シートベルトリトラクタ59を収納する略矩形状の開口部60が形成されている。開口部60には、ロアスティフナ32の延出部36が臨むように配置されている。延出部36の下端38と開口部60の底部60aとの間には、空間部が形成されていると共に、延出部36のロア側壁32aの側端と開口部60の側部60bとの間には、空間部が形成されている。また、この開口部60に近接する車体後方には、リヤドア開口部17に沿ってパッチ62が配設されている。
本実施形態に係る車体側部構造が適用された車体10は、基本的に以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。図8は、本実施形態において、側突時の折れモードによって形成される応力集中領域を示す説明図である。
本実施形態では、ロアスティフナ32の延出部36の下端38が、ドアビーム24のラップ部34の後側端末部40における上端部42よりも上方側にオフセットした位置に配置されている。これにより、本実施形態では、側突荷重がフロントドア18に入力されてドアビーム24が車室内側に進入した際、ドアビーム24のラップ部34から伝達される側突荷重を、ロアスティフナ32の延出部36の下端38よりも下方側に集中させて側突時の折れモードをつくることができる。
従って、本実施形態では、種々の衝突条件で衝突荷重が入力された場合であっても、図8に示されるように、延出部36の下端38よりも下方側の部位に応力集中領域(脆弱部)R1、R2を設けて、この応力集中領域R1、R2でセンタピラ14を折ることができる。この結果、本実施形態では、側突時の折れモードを制御してセンタピラ14の車室内側への進入量を小さくすることができる。
すなわち、センタピラスティフナ30の下端30dよりも上方の部位では、センタピラスティフナ30とロアスティフナ32(リヤヒンジ取付部28を含み、延出部36よりも上方部分)との2枚が接合されて構成されている。センタピラスティフナ30の下端30dから下方の部位では、ロアスティフナ32の延出部36のみからなる1枚で構成されている。ロアスティフナ32の延出部36の下端38から下方の部位では、開口部60からなる空間によって応力集中領域R1が形成され、その構成要素は0枚となっている。このように、本実施形態では、ロアスティフナ32の上端から下端38に向かう上下方向において、その構成要素を、2枚→1枚→0枚で構成することで、剛性・強度を段階的に減少させて、その終局点に応力集中領域R1(図8参照)を配置している。
例えば、剛性・強度の強い部位と弱い部位とによって脆弱部を構成した場合、その境界部分で折れることになるが、本実施形態では、上記のように段階的に剛性・強度を減少させ側突時の折れモードを制御することにより、ドアビーム24から伝達される側突荷重をより確実に応力集中領域R1に集中させることができる。
また、本実施形態では、ロアスティフナ32の延出部36に切欠部46を設けることにより、ドアビーム24のラップ部34の後側端末部40と、延出部36(ロア側壁32a)との間を、車体前後方向に沿って離間させることができる。これにより、本実施形態では、ロアスティフナ32の下端38よりも下方側の部分に応力集中領域R1を設けることができると共に、ラップ部34とロア側壁32aとの間の部分に応力集中領域R2を設けることができ、より確実にセンタピラ14の折れモードを作ることができる。
なお、図8に示される応力集中領域R1、R2は、図示しないリヤシートに着座する乗員の足元に対応する位置に設定されており、乗員の膝を含む足部分や腰部分でセンタピラ14の折れモードが発生することを好適に回避することができる。
さらに、本実施形態では、一般的に高強度材によって形成されるセンタピラスティフナ30の下端30dを、リヤヒンジ取付部28bよりも下方で、且つ、切欠部46よりも上方に設けることで、センタピラスティフナ30によってリヤヒンジ取付部28bの剛性・強度を補強しつつ、切欠部46によって応力集中効果を阻害することがなく、応力集中領域R1、R2に確実に応力を集中させることができる。
さらにまた、本実施形態では、ビード部48を設けることで、ロアスティフナ32の延出部36の剛性・強度を高めることができる。これにより、延出部36が存在する領域でセンタピラ14の折れが発生することを抑制して、予め設定された応力集中領域R1、R2でセンタピラ14の折れモードをつくることができる。
さらにまた、本実施形態では、ビード接合部52を介してビード部48の上下端部をセンタピラアウタ50に接合することで、延出部36の剛性・強度が高めることができる。これにより、延出部36が存在する領域でセンタピラ14の折れが発生することを抑制して、予め設定された応力集中領域R1、R2でセンタピラ14の折れモードをつくることができる。
仮に、センタピラアウタ54の分割線であるアウタ接合部58とセンタピラスティフナ30の下端30dとが車体上下方向で同じ位置にあるすると、この同じ位置に応力が集中し、意図しない部位にセンタピラ14の折れモードが作られることとなる。そこで、本実施形態では、アウタ接合部58をセンタピラスティフナ30の下端30dよりも上方に位置させることで、意図しない部位での折れモードの発生を回避し、予め設定された応力集中領域R1、R2でのみ折れモードを作ることができる。
10 車体
12 フロントピラ
14 センタピラ
16 フロントヒンジ
18 フロントドア
20 リヤヒンジ
22 リヤドア
24 ドアビーム
26 センタピラインナ
28a、28b リヤヒンジ取付部
30 センタピラスティフナ
30a 側壁
30b 前壁
30c 後壁
30d 下端
32 ロアスティフナ
32a ロア側壁
32b ロア前壁
32c ロア後壁
34 ラップ部
36 延出部
38 (延出部の)下端
40 後側端面部
42 上端部
44 コ字状断面部
46 切欠部
48 ビード部
50 センタピラアウタ
52 ビード接合部
54 上センタピラアウタ
54a (上センタピラアウタの)下端
56 下センタピラアウタ
56a (下センタピラアウタの)上端
58 アウタ接合部
R1、R2 応力集中領域

Claims (6)

  1. 車体前部で車体上下方向に延びるフロントピラと、
    フロントヒンジを介して、前記フロントピラに対し回動自在に取り付けられるフロントドアと、
    前記フロントピラの後方で車体上下方向に延びるセンタピラと、
    リヤヒンジを介いて、前記センタピラに対し回動自在に取り付けられるリヤドアと、
    前記フロントドアの内部に配設され車体前後方向に延びるドアビームと、
    を有する車体側部構造であって、
    前記センタピラは、
    車室内側のセンタピラインナと、
    前記センタピラインナの車室外側に接合されて閉断面を構成すると共に、前記リヤヒンジが取り付けられるリヤヒンジ取付部を有するセンタピラスティフナと、
    前記リヤヒンジ取付部の車室内側の側面に接合されるロアスティフナと、を備え、
    前記ドアビームの後端側は、前記リヤヒンジ取付部よりも下方の位置で前記センタピラと車幅方向に重畳するラップ部を有し、
    前記ロアスティフナは、前記リヤヒンジ取付部から下方に延出する延出部を有し、
    前記延出部の下端は、前記ラップ部の後側端末部における上端部よりも上方側にオフセットした位置に配置されることを特徴とする車体側部構造。
  2. 請求項1記載の車体側部構造において、
    前記センタピラスティフナは、車室内外方向に面する側壁と、前記側壁の前端及び後端から車幅内側に延びる前壁及び後壁とを有し、前記側壁、前記前壁及び前記後壁によって形成されるコ字状断面部を備え、
    前記ロアスティフナは、前記側壁、前記前壁及び前記後壁にそれぞれ接合されるロア側壁、ロア前壁及びロア後壁を備え、
    前記延出部は、前記ロア側壁及び前記ロア前壁の下部を切り欠いて形成される切欠部を有することを特徴とする車体側部構造。
  3. 請求項2記載の車体側部構造において、
    前記センタピラスティフナの下端は、前記リヤヒンジ取付部よりも下方で、且つ、前記切欠部よりも上方に位置することを特徴とする車体側部構造。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項記載の車体側部構造において、
    前記ロアスティフナの前記延出部には、車体上下方向に延びるビード部が設けられることを特徴とする車体側部構造。
  5. 請求項4記載の車体側部構造において、
    前記センタピラは、前記センタピラスティフナを車室外側から覆うセンタピラアウタを備え、
    前記ビード部の車体上下方向に沿った端部には、前記センタピラアウタに接合されるビード接合部が設けられることを特徴とする車体側部構造。
  6. 請求項5記載の車体側部構造において、
    前記センタピラアウタは、上センタピラアウタと、下センタピラアウタとによって上下に分割して構成されると共に、前記上センタピラアウタの下端と前記下センタピラアウタの上端が接合されたアウタ接合部を有し、
    前記アウタ接合部は、前記センタピラスティフナの下端よりも上方に位置することを特徴とする車体側部構造。
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