JP6021219B2 - 配管方法及びそれに用いられるパイプ継手 - Google Patents

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Description

本発明は、2階建て以上の集合住宅の給水管の配管方法及びそれに用いられるパイプ継手に関する。
従来、この種の配管方法として、給水管を、住戸の床下でヘッダーにて分岐し、分岐した各給水管を、その住戸の複数の水栓金具に接続するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第2868991号公報(段落[0015]、図1)
しかしながら、上述の配管方法にて施工された給水管は、床下に分岐部を有するので、2階以上の住戸の給水管をメンテナンスする際には、階下の住戸の天井をめくって行わなければならない。このため、階下の住人の許可を取ったり、メンテナンスの日時をその住人の都合に合わせる必要があり、メンテナンスに手間がかかるという問題があった。
本発明は、容易にメンテナンスを行うことが可能な配管方法及びそれに用いられるパイプ継手の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る配管方法は、2階建て以上の集合住宅の給水管の配管方法であって、給水管を、集合住宅の2階以上の住戸の床下まで引き込んで、その床下において複数の水栓金具の下方位置を順次経由させると共に、水栓金具の下方に配置された部分を、床上に引き出しかつ折り返して再び床下に戻し、その床上の折り返し部分を分岐させて水栓金具に接続するところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の配管方法において、給水管には、キッチンの水栓金具及び洗面所の水栓金具よりも下流側に、トイレの水栓金具が接続されるところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の配管方法において、給水管を分岐させて給湯器に接続し、給湯器から延びた給湯管を、2階以上の住戸の床下に引き込んで、その床下において複数の水栓金具の下方位置を順次経由させると共に、水栓金具の下方に配置された部分を、床上に引き出しかつ折り返して再び床下に戻し、その床上の折り返し部分を分岐させて水栓金具に接続するところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項3に記載の配管方法において、給湯管に接続される最も上流側の水栓金具を、浴室の水栓金具とするところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1乃至4のうち何れか1の請求項に記載の配管方法において、2階以上の住戸の床板のうち水栓金具の下方に配置される部分にパイプ挿通孔を貫通形成しておくと共に、給水管の折り返し部分と水栓金具とを接続するパイプ継手を、水栓金具に接続される導入管から1対の分岐管が2股に分かれて下方に延びた構造としておき、折り返し部分の上流側と下流側の1対の給水管を束ねた状態でパイプ挿通孔に貫通させて、1対の分岐管に接続するところに特徴を有する。
請求項6の発明に係るパイプ継手は、請求項5に記載の配管方法に用いられるパイプ継手であって、1対の分岐管の外側に嵌着され、分岐管との間に給水管を挟んで分岐管に接続する1対のキャップを有し、1対の分岐管の長さを異ならせて、1対のキャップを、分岐管の軸方向でずらすと共に、その軸方向から見たときに重なるように配置したところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項6に記載のパイプ継手において、導入管と1対の分岐管とは、互いに平行な直線状をなし、導入管を軸方向からみたときに、前記導入管の内側部分と各分岐管の内側部分とが重なるところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
請求項1の発明では、給水管を、集合住宅の2階住戸の床下まで引き込んで、その床下において複数の水栓金具の下方位置を順次経由させると共に、水栓金具の下方に配置された部分を、床上に引き上げかつ折り返して再び床下に戻し、その床上の折り返し部分を分岐させて水栓金具に接続するので、従来の配管方法のように、2階以上の住戸の床下で給水管を分岐させることなく、給水管を複数の水栓金具に接続することが可能になる。即ち、本発明では、給水管の継手を2階以上の住戸の床下に設けなくて済む。これにより、給水管をメンテナンスするときに、階下の住戸の天井をめくる必要がなくなり、給水管のメンテナンスを容易に行うことが可能になる。
[請求項2の発明]
請求項2の発明によれば、2階以上の住戸が長期に留守や空き家となる場合であっても、トイレを使用することで給水管内に滞留した水を新しい水に入れ替えることができ、衛生面に優れる。
[請求項3の発明]
請求項3の発明によれば、給湯管についても、2階以上の住戸の床下に継手を設ける必要がなくなり、メンテナンスを容易に行うことが可能になる。
[請求項4の発明]
請求項4の発明によれば、浴室で湯を使用するときの湯待ち時間を短くすることができる。
[請求項5の発明]
請求項5の発明では、2階以上の住戸の床板のうち水栓金具の下方に形成されたパイプ挿通孔に、折り返し部分の上流側と下流側の1対の給水管を束ねた状態で貫通させて、パイプ継手の1対の分岐管に連結するので、水栓金具の下方のスペースに給水管をコンパクトに収容することができる。
[請求項6の発明]
請求項6のパイプ継手では、分岐管の軸方向から見たときに、1対の分岐管に嵌着されて分岐管に給水管を接続する1対のキャップが重なるので、水栓金具の下方のスペースに給水管をコンパクトに収容することができる。また、パイプ挿通孔の孔径を小さくすることができる。
[請求項7の発明]
請求項7の発明によれば、直線状の孔を穿孔して、導入管と1対の分岐管の内側部分を形成するだけで、導入管と1対の分岐管とを連通させることができるので、パイプ継手を容易に製造することが可能になる。
本発明の一実施形態に係る給水管及び給湯管の配管方法の概念図 パイプ及びパイプ継手の斜視図 パイプ継手の側面図 パイプ継手の平面図 パイプ継手の側断面図 パイプと接続した状態のパイプ継手の拡大側断面図 (A)穿孔前のパイプ継手の側断面図、(B)導入管を穿孔したときのパイプ継手の側断面図、(C)一方の枝管を穿孔したときのパイプ継手の側断面図 給湯管の下流側端部のパイプ継手の斜視図 変形例に係るパイプ継手の斜視図 (A)参考例に係るパイプ継手の側面図、(B)その平面図 (A)参考例に係るパイプ継手の側面図、(B)その平面図 (A)参考例に係るパイプ継手の側面図、(B)その平面図
以下、本発明の一実施形態を図1〜図8に基づいて説明する。図1には、本発明を2階建てのアパート90(本発明の「集合住宅」に相当する。)の配管方法に適用した例が示されている。同図において、符号11は、アパート90の2階の住戸91に水を送給する給水管11であって、アパート90の住戸ごとに屋外に設置された水道メーター70に接続されている。また、同図において符号12は、2階の住戸91に湯を送給する給湯管12であって、アパート90の住戸ごとに設置された給湯器72に接続されている。ここで、給湯器72は、アパート90の1階に設置されていてもよいし、2階に設置されていてもよいが、2階に設置されている方が住戸91までの給湯管12の長さが小さくなって湯が冷めにくくなるので好ましい、
詳細には、給水管11は、アパート90の1階の床下90Aで分岐継手71が接続され、分岐継手71によって分岐された給水取出管11Aが給湯器72に接続されている。そして、給水取出管11Aによって送給された水が給湯器72で湯となり、その湯が給湯管12によって2階の住戸91に送給されるようになっている。
図1に示すように、給水管11は、分岐継手71より下流側で1階の床下90Aから2階へと延び、2階の住戸91の床下91Aに取り回されている。2階の住戸91には、浴室92、キッチン93、洗面所94、洗濯機置場95、トイレ96の複数箇所に水栓金具60が設けられていて、給水管11は、それら複数の水栓金具60の下方位置を経由するように2階の住戸91の床下91Aを這っている。なお、本実施形態では、給水管11は、浴室92、キッチン93、洗面所94、洗濯機置場95、トイレ96の順番で、それらに設けられた水栓金具60の下方を通過している。
給湯管12は、給湯器72から2階の住戸91の床下91Aに取り回され、給水管11と同様に、複数の水栓金具60の下方位置を経由するように2階の住戸91の床下91Aを這っている。なお、給湯管12は、浴室92、キッチン93、洗面所94の順番で、それらに設けられた水栓金具60の下方を通過し、湯を使用する必要のない洗濯機置場95とトイレ96の水栓金具60の下方には、取り回されていない。
また、図1に示すように、給水管11及び給湯管12は、水栓金具60の下方で、床上に引き上げられかつ折り返して再び床下91Aに戻り、床上に引き上げられた部分で分岐して水栓金具60に接続している。そして、給水管11及び給湯管12は、2階の住戸91の床下91Aでは、継手を有さず、床上で、後に詳述する水栓金具60に接続するためのパイプ継手20(図2参照)を有した構成になっている。
なお、給水管11及び給湯管12は、最も下流側の水栓金具60と接続する部分が末端部になっていて、給水管11の末端部は、トイレ96の水栓金具60に接続され、給湯管12の末端部は、洗面所94の水栓金具60に接続されている。また、浴室92、キッチン93及び洗面所94の水栓金具60は、給水管11と給湯管12の両方が接続された混合水栓になっている。
また、給水管11及び給湯管12は、共に、最も上流側の浴室92の水栓金具60に接続される部分の管径が、下流側の水栓金具に接続される部分の管径よりも大きくなっていて、浴室92の水栓金具60にて水又は湯を使用した場合の給水管11及び給湯管12の圧力損失を抑えるようになっている。
次に、給水管11と水栓金具60の接続部分の具体的な構成について説明する。図2に示すように、給水管11は、複数のパイプ15がパイプ継手20によって接続された構造になっている。具体的には、2階の住戸91の床板91Bのうち水栓金具60の下方位置には、複数のパイプ挿通孔91Cが貫通形成され、それら複数のパイプ挿通孔91Cを順に結ぶように複数のパイプ15が取り回されて、パイプ15の両端部がパイプ挿通孔91Cを通って床上に突出している。そして、パイプ挿通孔91Cから突出した1対のパイプ15,15同士がパイプ継手20にて接続されている。なお、パイプ15は、パイプ挿通孔91Cを閉塞する円形蓋16を貫通するようになっている。
図3に示すように、パイプ継手20は、導入管21から枝管22,22が二股に分岐した構造の継手本体23と、1対の枝管22,22の先端部に嵌着された1対のパイプ接続スリーブ30,30とを備えている。導入管21のうち枝管22と反対側の端部には、螺子部21Nが形成され、この螺子部21Nが、水栓金具60の図示しない螺子孔に螺合可能となっている。
図5に示すように、パイプ接続スリーブ30は、枝管22の先端部が内側に挿通された状態でカシメられることで、枝管22と接続している。また、枝管22の先端部の外周面には、Oリング溝22Mが形成され、このOリング溝22Mに装着されたOリング24によって、枝管22の外周面とパイプ接続スリーブ30の内周面との間がシールされている。なお、本実施形態では、1対の枝管22,22と1対のパイプ接続スリーブ30,30とにより、本発明の「1対の分岐管」が構成されている。
1対のパイプ接続スリーブ30,30の外側には、キャップ40,40が備えられている。キャップ40の基端部の内周面には、中心側に突出し、軸方向の中間部にフランジ受容凹部42Aが陥没形成された抜止片42が設けられている。また、パイプ接続スリーブ30のうち枝管22より若干先端寄り部分には、側方に張り出したフランジ部31が形成されている。そして、抜止片42のフランジ受容凹部42Aにフランジ部31が受容されることで、キャップ40がパイプ接続スリーブ30に対して軸方向に抜け止めされている。
図5に示すように、導入管21及び1対の枝管22,22は、互いに平行な直線状をなし、枝管22,22の軸方向の長さは、互いに異なっている。なお、1対の枝管22,22のうち軸方向の長さが長い方の枝管22に嵌着したパイプ接続スリーブ30は、軸方向の長さが短い方の枝管22に嵌着したパイプ接続スリーブ30よりも、軸方向の長さが長くなっていて、パイプ接続スリーブ30,30に装着されたキャップ40,40は、枝管22の軸方向で互いに異なる位置に配置されている。
また、図4及び図5に示すように、1対の枝管22,22は、継手本体23を導入管21の軸方向から見たときに各枝管22の内側部分が導入管21の内側部分と重なる程度に、接近している。そして、枝管22,22に連結したパイプ接続スリーブ30,30に装着されたキャップ40,40が、幅方向で互いに重なるようになっている。これにより、パイプ継手20の幅方向の大きさのコンパクト化が図られると共に、パイプ挿入孔91C(図2参照)の大きさを小さくすることが可能になる。
ところで、継手本体23は、以下のようにして製造される。即ち、図7(A)から図7(B)の変化に示すように、メイン軸部26の先端両側部から長さの異なるサブ軸部27,27がメイン軸部26と平行に延びた形状の複合軸体25を、鍛造又は鋳造によって製造しておき、メイン軸部26の中心部に直線孔26Aを穿孔することで導入管21を形成する。次いで、図7(C)に示すように、サブ軸部27の中心部に直線孔27Aを穿孔することで枝管22を形成し、枝管22の内側部分(直線孔27A)を導入管21の内側部分(直線孔26A)に連通させる。このように、継手本体23は、導入管21と1対の枝管22,22とが互いに平行な直線状をなし、枝管22の内側部分が導入管21の内側部分と重なった構造になっているので、複合軸体25に直線状の孔を穿孔するだけで継手本体23を容易に製造することが可能になる。
図6に示すように、パイプ15は、キャップ40とパイプ接続スリーブ30との間の隙間に挿入されて、パイプ接続スリーブ30に接続している。以下、パイプ15とパイプ接続スリーブ30の接続について説明する。
図6に示すように、パイプ接続スリーブ30のうちフランジ部31より先端寄り位置には、先端側(図6の下側)に向かうに従って円錐状に拡径した傾斜筒部33が形成され、傾斜筒部33にリング34が装着されている。このリング34の内周面は、傾斜筒部33に対応した円錐状になっている。そして、パイプ接続スリーブ30とキャップ40との隙間に、パイプ15が挿通されると、パイプ15が、キャップ40の内周面と、リング34との外周面に挟着される。ここで、リング34の先端部の外周面は、奥側(図6の上側)に向かう従って外径が大きくなるように傾斜し、パイプ15が挿入されるときに、パイプ15を奥側へスムーズに案内するようになっている。また、リング34の外周面には、断面三角形状の環状突起34Tが軸方向に複数並べて設けられ、この環状突起34Tの先端部がパイプ15の内周面に圧接するようになっている。
ところで、図6に示す状態から、パイプ15をパイプ接続スリーブ30の先端側(図6の下側)に引き抜こうとすると、パイプ15との摩擦によりリング34がパイプ接続スリーブ30の先端側に移動し、傾斜筒部33と当接する。ここで、リング34の内周面と、リング34の内側に位置する傾斜筒部33の外周面は、先端に向かうに従って拡径しているので、リング34は、先端側に移動するに従って拡径され、リング34の環状突起34Tがパイプ15を圧接する力が増加する。これにより、パイプ接続スリーブ30とキャップ40との間に挿入されたパイプ15が抜け止めされ、パイプ15がパイプ継手20に連結される。
なお、パイプ接続スリーブ30の先端部の外周面には、Oリング溝30Mが形成され、このOリング溝30Mに装着されたOリング37によって、パイプ15の内周面とパイプ接続スリーブ30の外周面との間がシールされている。
図3に示すように、キャップ40の軸方向における両端部には、周方向の複数位置で軸方向に延びた切欠部43が設けられている。そして、枝管22側(図3の上側)の切欠部43によってキャップ40の基端部が径方向で弾性変形可能となり、パイプ接続スリーブ30へのキャップ40の装着が容易となる。他方、枝管22と反対側(図3の下側)の切欠部43によってキャップ40の先端部が径方向で弾性変形可能となり、キャップ40とパイプ接続スリーブ30との隙間へのパイプ15の挿入(図6参照)が容易となる。
また、図3及び図5に示すように、キャップ40の軸方向における中間部には、周方向の複数位置に視認窓41が形成され、傾斜筒部33及びリング34は、視認窓41より僅かに先端側に配置されている。これにより、パイプ15を挿入するときに、パイプ15の先端がリング34よりもキャップ40の奥側(図5の上側)に配置されたか否かを視認窓41を通じて確認することが可能となり、リング34をパイプ15の内側に確実に配置することが可能となる。
2階の住戸91における給水管11の構成に関する説明は以上である。次に、2階の住戸91における給湯管12の構成について説明する。図2に示すように、給湯管12は、給水管11とは別のパイプ挿通孔91Cに挿通され、給水管11と同様に、複数のパイプ15と、複数のパイプ継手20とを備えている。また、給湯管12の下流側の端部には、洗面所94の水栓金具60に接続されるパイプ継手20Vが備えられている。
図8に示すように、パイプ継手20Vは、継手本体23Vが直線状の導入管21Vのみで構成され、図示はしないが、導入管21Vにパイプ接続スリーブ30が嵌着された構造になっている。パイプ継手20Vのその他の構成については、上述のパイプ継手20と同様になっているので説明を省略する。
次に、給水管11及び給湯管12の配管方法について説明する。なお、給湯管12の配管方法は、給水管11の配管方法と共通する部分が多いので、以下では、まず、給水管11の配管方法について説明し、給湯管12の配管方法については、給水管11の配管方法と異なる部分についてのみ説明する。
給水管11を2階の住戸91の複数の水栓金具60に接続するには、まず、2階の住戸91の床板91Bのうち、各水栓金具60の下方に位置する部分にパイプ挿通孔91C(図2参照)を貫通形成しておく。
次いで、アパート90の1階から取り回した給水管11を、浴室92の水栓金具60の下方に形成されたパイプ挿通孔91Cに通して、浴室92の水栓金具60に接続されたパイプ継手20のパイプ接続スリーブ30に接続する。
そして、浴室92とキッチン93の床板91Bに設けられたパイプ挿通孔91C同士、キッチン93と洗面所94の床板91Bに設けられたパイプ挿通孔91C同士、洗面所94と洗濯機置場95の床板91Bに設けられたパイプ挿通孔91C同士及び洗濯機置場95とトイレ96の床板91Bに設けられたパイプ挿通孔91C同士に、U字状のパイプ15の両端部を床下91Aから床上に挿通し、1つのパイプ挿通孔91Cから床上に突出した1対のパイプ15,15を、円形蓋16に挿通し、水栓金具60に接続されたパイプ継手20のパイプ接続スリーブ30に接続する(図2及び図6参照)。
なお、最も下流側のトイレ96の水栓金具60の下方に位置するパイプ挿通孔91Cには、1本のパイプ15しか挿通されず、そのパイプ15の先端部には、トイレ96の水栓金具60が直接接続される。
以上が、給水管11の配管方法についての説明である。給湯管12の配管方法については、給湯管12を、浴室92、キッチン93及び洗面所94の水栓金具60の下方位置のみを通過させ、洗濯機置場95とトイレ96の水栓金具60の下方位置を通過させない点が給水管11の場合と大きく異なっている。なお、給湯管12は、給水管11とは別のパイプ挿通孔91Cに挿通され、洗面所94の水栓金具60の下方に位置するパイプ挿通孔91Cから突出したパイプ15には、パイプ継手20V(図8参照)に連結される。給湯管12の配管方法のその他の構成については、給水管11の配管方法と同様になっている。
次に、本実施形態の配管方法の作用効果について説明する。本実施形態の配管方法では、給水管11を、2階の住戸91の床下91Aに引き込んで、床下91Aにおいて複数の水栓金具60の下方位置を経由させ、水栓金具60の下方に配置された部分を床上に引き上げると共に折り返して戻し、その床上の折り返し部分を分岐させて水栓金具60に接続するので、従来の配管方法のように、給水管11を、2階の住戸91の床下91Aで分岐させることなく、複数の水栓金具60に接続することが可能になる。即ち、本実施形態の配管方法では、給水管12の継手を床下91Aに設けなくて済む。これにより、給水管11をメンテナンスするときに、階下の住戸の天井をめくる必要がなくなり、メンテナンスを容易に行うことが可能になる。また、給湯管12についても、2階の住戸91の床下91Aで分岐させることなく、複数の水栓金具60に接続することが可能になり、メンテナンスが容易となる。そして、1階の床下で給水管11を分岐させて給湯器72に接続するようにしても、この分岐部分周辺のメンテナンスを行う場合に、1階の住戸内に入る必要がなくなる。
また、給水管11には、キッチン93の水栓金具60及び洗面所94の水栓金具60よりも下流側にトイレ96の水栓金具60が接続されるので、2階の住戸91が長期に留守をする場合であっても、トイレ96を使用することで給水管11内に滞留した水を新しい水に入れ替えることができ、衛生面に優れる。さらに、給湯管12には、浴室92の水栓金具60が最も上流側に接続されるので、浴室92の水栓金具60で湯を使用するときの湯待ち時間を短くすることができる。
[他の実施形態]
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、本発明の配管方法を、2階建てのアパート90において1階から2階の住戸91に水を送給する給水管11の配管方法に適用した例を示したが、3階以上の集合住宅において1階から2階以上の住戸に水を送給する給水管の配管方法に適用してもよい。
(2)図9に示すパイプ継手20Wのように、継手本体23Wの導入管21Wが枝管22,22に対して直交した構成としてもよい。このような構成としても、キャップ40,40の一部が幅方向で互いに重なるようにして、パイプ継手20Wの幅方向の大きさのコンパクト化が図られ、ひいては、パイプ挿入孔91C(図2参照)の大きさを小さくすることが可能になる。
(3)給湯管12の下流側の端部と水栓金具60とを接続するパイプ継手として、パイプ継手20の一方の枝管22を閉塞したものを用いてもよい。
(4)上記実施形態では、パイプ接続スリーブ30の先端部にキャップ40が装着され、パイプ15が、パイプ接続スリーブ30とキャップ40との間に挟着される構成であったが、キャップ40を用いずに、パイプ接続スリーブ30の先端部の内側にパイプ15を挿入した状態で、パイプ接続スリーブ30の先端部をカシメることで、パイプ15が接続される構成であってもよい。
[付記]
上記実施形態のパイプ継手20には、下記の技術的特徴[1]、[2](以下、単に、特徴[1]、[2]という。)が具現化されている。また、特徴[1]については、上記した変形例(2)のパイプ継手20Wにも具現化されている。
[1]導入管から複数の分岐管が直線状に延びた構造をなすパイプ継手であって、それら複数の分岐管の外側に嵌着され、分岐管との間に給水管を挟んで分岐管に接続する複数のキャップを有し、複数の分岐管の長さを互いに異ならせて、複数のキャップを、分岐管の軸方向でずらすと共に、その軸方向から見たときに重なるように配置したことを特徴とするパイプ継手。
[2]導入管から複数の分岐管が直線状に延びた構造をなすパイプ継手であって、導入管と複数の分岐管とは、互いに平行な直線状をなし、導入管を軸方向からみたときに、導入管の内側部分と各分岐管の内側部分とが重なることを特徴とするパイプ継手。
特徴[1]によれば、パイプ継手及びパイプ継手に接続されるパイプ(上記実施形態の給水管11及び給湯管12だけでなく、例えば、その他の液体や気体を送給するものを含むものとする。)を分岐管の径方向にコンパクトにすることができる。これにより、例えば、ダクトの中などの狭いスペースにも配管することが可能になる。
また、特徴[2]によれば、直線状の孔を穿孔して、導入管と複数の分岐管の内側部分を形成するだけで、導入管と複数の分岐管を連通させることができるので、パイプ継手を容易に製造することが可能になる。
図10及び図11には、特徴[1]を備えたパイプ継手の参考例が示されている。図10(A)に示すパイプ継手120は、導入管121の一端部から複数の(例えば、3つ)の分岐管122が延びた構造をなしている。導入管121及び分岐管122は、直線状をなし、互いに平行になっている。また、複数の分岐管122は、軸方向の長さが互いに異なっていて、各分岐管122の先端部、即ち、導入管121と反対側の端部には、上記実施形態で説明したキャップ40と同様のキャップ140が嵌着されている。
図10(B)に示すように、分岐管122の周方向で隣接するキャップ140同士は、分岐管122を軸方向からみたときに径方向で重なるようになっている。このパイプ継手120によれば、分岐管122の径方向におけるパイプ継手120の大きさを小さくすることができる。また、各分岐管122の内側部分は、導入管121の内側部分と重なっている。即ち、本参考例のパイプ継手120は、上記特徴[2]も有した構造になっている。
なお、分岐管122は、上記実施形態のように、導入管121から分岐した枝管(図5の符号22を参照)と、その枝管に連結したパイプ接続スリーブ(図5の符号30を参照)とで構成されてもよい。
次に、図11に示す参考例について説明する。図11に示すパイプ継手120Vでは、導入管121Vの一端部(図11(A)の下側の端部)から側方に複数(例えば、4つ)の分岐管122Vが延びている。本参考例では、図11(B)に示すように、互いに長さが異なる1対の分岐管122V,122Vが、導入管121Vの径方向の一方側に延び、互いに長さが異なる別の1対の分岐管122V,122Vが上述の1対の分岐管122V,122Vと反対側に延びている。各分岐管122Vの先端部には、上記実施形態で説明したキャップ40と同様のキャップ140Vが嵌着されている。
図11(B)に示すように、1対の分岐管122Vに嵌着した1対のキャップ140V,140Vは、分岐管122Vを軸方向からみたときに径方向で重なるようになっている。このパイプ継手120Vによれば、分岐管122Vの径方向におけるパイプ継手120Vの大きさを小さくすることができ、パイプ継手120Vの周辺で、1対の分岐管122Vに接続される1対のパイプ115(図11(B)参照)を分岐管122Vの径方向にコンパクトに収容することが可能になる。
図12には、上記特徴[2]を備えたパイプ継手の参考例が示されている。図12(A)に示すように、パイプ継手120Wは、導入管121Wの一端部から複数(例えば、3つ)の分岐管122Wが延びた構造をなしている。導入管121W及び分岐管122Wは、直線状をなし、互いに平行になっている。なお、複数の分岐管122Wの軸方向の長さは、互いに異なっていてもよいし、図12(A)に示すように全て同じであってもよい。図12(B)に示すように、パイプ継手120Wは、導入管121Wの軸方向から見たときに、導入管121Wの内側部分と、複数の分岐管122Wの内側部分とが重なった構造になっている。
11 給水管
12 給湯管
15 パイプ
20,20V,20W パイプ継手
21 導入管
22 枝管
30 パイプ接続スリーブ
40 キャップ
60 水栓金具
72 給湯器
90 アパート(集合住宅)
91 2階の住戸
91A 床下
91B 床板
91C パイプ挿通孔
92 浴室
93 キッチン
94 洗面所
96 トイレ

Claims (7)

  1. 2階建て以上の集合住宅の給水管の配管方法であって、
    前記給水管を、前記集合住宅の2階以上の住戸の床下まで引き込んで、その床下において複数の水栓金具の下方位置を順次経由させると共に、前記水栓金具の下方に配置された部分を、床上に引き出しかつ折り返して再び床下に戻し、その床上の折り返し部分を分岐させて前記水栓金具に接続することを特徴とする配管方法。
  2. 前記給水管のうちキッチンの前記水栓金具及び洗面所の前記水栓金具よりも下流側に、トイレの前記水栓金具を接続することを特徴とする請求項1に記載の配管方法。
  3. 前記給水管を分岐させて給湯器に接続し、
    前記給湯器から延びた給湯管を、前記2階以上の住戸の床下まで引き込んで、その床下において複数の前記水栓金具の下方位置を順次経由させると共に、前記水栓金具の下方に配置された部分を、床上に引き出した後折り返して再び床下に戻し、その床上に引き出された部分を分岐させて前記水栓金具に接続することを特徴とする請求項1又は2に記載の配管方法。
  4. 前記給湯管に接続される最も上流側の前記水栓金具を、浴室の前記水栓金具とすることを特徴とする請求項3に記載の配管方法。
  5. 前記2階以上の住戸の床板のうち前記水栓金具の下方に配置される部分にパイプ挿通孔を貫通形成しておくと共に、
    前記給水管の折り返し部分と前記水栓金具とを接続するパイプ継手を、前記水栓金具に接続される導入管から1対の分岐管が2股に分かれて下方に延びた構造としておき、
    前記折り返し部分の上流側と下流側の1対の前記給水管を束ねた状態で前記パイプ挿通孔に貫通させて、前記1対の分岐管に接続することを特徴とする請求項1乃至4のうち何れか1の請求項に記載の配管方法。
  6. 請求項5に記載の配管方法に用いられる前記パイプ継手であって、
    前記1対の分岐管の外側に嵌着され、前記分岐管との間に前記給水管を挟んで前記分岐管に接続する1対のキャップを有し、
    前記1対の分岐管の長さを異ならせて、前記1対のキャップを、前記分岐管の軸方向でずらすと共に、その軸方向から見たときに重なるように配置したことを特徴とするパイプ継手。
  7. 前記導入管と前記1対の分岐管とは、互いに平行な直線状をなし、
    前記導入管を軸方向からみたときに、前記導入管の内側部分と各前記分岐管の内側部分とが重なることを特徴とする請求項6に記載のパイプ継手。
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