JP6016419B2 - コア採取装置 - Google Patents

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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Description

本発明は、コア採取装置に関し、ビットを先端に有する外管と、外管の内部に供回りを規制するように設けられた内管と、内管の先端に取付けられたコア取込手段と、を備えた二重管方式のコア採取装置に関するものである。
従来、コア採取装置の一般的なものとしては、ビットを先端に有する外管と、外管の内部に供回りを規制するように設けられた内管と、内管の先端に取付けられたコア取込手段と、を備えた二重管方式のコア採取装置(ダブルチューブコアバーレル)が知られている。コア採取装置において、外管の上部には、アウターチューブ・ヘッドが設けられ、アウターチューブ・ヘッドの下方部にボルト等の係止手段を介して回転可能にインナーチューブ・ヘッドが取付けられ、インナーチューブ・ヘッドの下部に内管が取付けられ、外管と内管との間には、掘削流体を通すための流体通路が設けられている。
また、棒状コアを成形可能な掘削地層(例えば硬岩)用のコア取込手段としては、内管の下部に取り付けられたコアリフターケースと、このコアリフターケースに内装されるコアリフターと、を有したものが利用されている。従来のコアリフター100は、図6に示すように、全体円環状に形成されるとともに、その周方向の一部が切り欠かれた切込み101が設けられており、コアリフターケースに沿って軸方向(コア採取装置の上下方向であり、図6に矢印Xで示す方向)に進退自在、かつ進退に伴って円環状の径寸法が拡大又は縮小可能に支持されている。そして、コアリフター100が縮径されることによりコアを締め付けて保持し、棒状としたコア(棒状コア)を採取するように構成されている。また、コアリフター100は、その内周面102に軸方向に沿った複数の縦溝103を有して形成されており、この縦溝103によって厚みが薄く形成されることによって、縮径する際の剛性力を小さくして進退移動に伴う縮拡径調整が柔軟にできるようになっている。さらに、縦溝103が形成されない内周面102には、複数の微細な凹凸104が形成されており、コアの表面をより掴みやすくなっている。
以上のようなコアリフターを有したコア取込手段は、硬岩の掘削地層を対象とした場合には、コア自体に成形強度があるので、コアリフターによるコアの保持及び切断が可能であるものの、掘削地層が砂礫や粘土のように軟らかい軟岩層を対象とした場合には、コアが崩れやすいためにコアの採取が困難であった。このため、軟岩層を対象としたコア取込手段としては、シューを有したものやバスケットを有したもの、さらにはバスケットとコアリフターを併用したもの等がある。ここで、シューは、内管の下部に取り付けられた円筒状の部材であって、その先端内周面に突出した段差によってコアを保持するように構成されている。また、バスケットは、シュー等の上端側に取り付けられる複数の羽根板状のばねであって、羽根板が変形して通過させたコアを下方から保持するように構成されている。また、バスケットとコアリフターを併用したものは、軟岩層用のバスケットと、前述のような硬岩層用のコアリフターと、を上下に配置して硬軟互層の地層に対応させようとするものである。
また、硬軟互層の地層を対象として、コアリフターとシューとを相互に交換して用いるコア採取装置として、本件出願人が提案したものがある(特許文献1参照)。このコア採取装置は、外管と内管との間に形成される流体通路を通して外管の先端に設けたビットまで掘削流体を送り、ビットの刃先の内側から外側へとビットに設けられた水排出孔から掘削流体を排出する構成において、掘削流体を通過させる先端クリアランスが容易かつ高精度に調整できるようにしたものである。即ち、硬岩の掘削地層を対象としてコアリフターを用いる場合には、掘削抵抗の大きなビットの摩擦による焼傷を防止し、掘削切粉を坑内から排出するために、コアリフターケース内へと採取されるコアが常時、掘削流体に曝される状況になるが、コア自体が硬く強いため、崩壊したり洗い流されたりする等の外的影響を受けることが少なく、棒状コアを採取することができるようになっている。
一方、特許文献1記載のコア採取装置では、軟岩の掘削地層を対象としてシューを用いる場合には、崩壊しやすいコアがシュー内に採取されていくまでに掘削流体に曝される状況を極力少なくするため、ビットシャンクの先端内側がシュー先端部分を挿入可能な形状とされ、掘削流体がビット内側からではなく外側へ排出されるような水排出孔を配置したビットが用いられ、先端クリアランスが小さくなるように調整することで、採取されるコアが掘削流体に曝されて洗い流される状況を防ぎ、良好な状態のコアを採取することができるようになっている。
特開2007−231630号公報
しかしながら、硬軟互層の掘削地層に対応できるコア採取装置として、特許文献1に記載されたコア採取装置を用いる場合には、コア取込手段を硬岩層用のコアリフター及びコアリフターケースと軟岩層用のシューとの間で部品交換するとともに、各コア採取装置に応じたビットに交換し、掘削流体の通過面積を決定するためのクリアランスの調整を行うことから、部品の交換作業とクリアランスの調整作業のための作業時間及び手間が必要となる。
一方、前述したように、軟岩層用のバスケットと硬岩層用のコアリフターとを上下に配置して硬軟互層の地層に対応させたコア採取装置を用いる場合には、以下のような様々な不都合を生じることがある。先ず、バスケットとコアリフター及びコアリフターケースとを併用するために、専用のコア採取装置となってしまい、装置構造が複雑になってコストが増加する。さらに、コアリフター及びバスケットが直列に配置されることから、その内部に取り込むコアとの摩擦抵抗が増加し、コア詰まりが生じやすくなってしまう。また、内部に取り込んだコアがバスケットを変形させつつ通過することから、その通過の際にコア表面に傷が付きやすくなり、採取したコアの品質が劣ってしまう場合がある。さらに、コアが通過する際にバスケットの羽根板を変形させることから、バスケットが損傷しやすいとともに、併用したコアリフターにもコアからの摩擦抵抗が作用するため、バスケット及びコアリフターの両方が消耗部品となり、部品交換に要するランニングコストが増加してしまう。
本発明は、通常のコア採取装置において、単一部品交換のみで、コストを抑制しつつ作業効率を向上させることができるとともに、採取するコアの品質を向上させることができるコア採取装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載のコア採取装置は、軸方向に延びる長尺円筒状で先端にビットを有する外管と、該外管内に供回りを規制して内挿された内管と、該内管の先端に取付けられたコア取込手段と、を備えたコア採取装置において、前記コア取込手段は、前記外管の内周面に沿って設けられる円筒状のコアリフターケースと、該コアリフターケースに内装される略円環状のコアリフターと、を有し、前記コアリフターケースは、先端に向かって径小となるケース内周面を有し、前記コアリフターは、前記ケース内周面に摺接するリフター外周面と、前記外管の軸を中心として該軸方向に沿うリフター内周面と、該コアリフターの周方向の一箇所を貫通して円環の一部を切り離す切込みと、前記リフター外周面から径方向内方に凹みかつ軸方向に延びる複数の縦溝と、を有し、前記ケース内周面に沿って軸方向に移動自在に支持され、前記縦溝は、前記リフター外周面における軸方向の上端縁から先端側に向かって中間位置を超える範囲に設けられ、該縦溝と前記ケース内周面とで囲まれるとともに上方に開放した空間が画定されていることを特徴とする。
請求項2に記載のコア採取装置は、請求項1に記載のコア採取装置において、前記コアリフターは、前記リフター内周面から径方向外方に凹みかつ周方向に連続する横溝を有して形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載のコア採取装置は、請求項2に記載のコア採取装置において、前記横溝は、前記リフター内周面における軸方向の上側に偏って一又は複数設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載のコア採取装置は、請求項2又は3に記載のコア採取装置において、前記横溝は、軸方向先端側に向かうにしたがって前記リフター内周面から径方向外方に傾斜する第一傾斜面と、該第一傾斜面に連続するとともに軸方向先端側に向かうにしたがって径方向内方に傾斜する第二傾斜面と、を有し、前記第一傾斜面の軸方向に対する傾斜角度が前記第二傾斜面よりも緩やかに形成されていることを特徴とする。
請求項1に記載された発明によれば、コアリフターケースのケース内周面に摺接するリフター外周面と、外管の軸を中心として該軸方向に沿うリフター内周面と、周方向の一箇所を貫通して円環の一部を切り離す切込みと、リフター外周面から径方向内方に凹みかつ軸方向に延びる複数の縦溝と、を有したコアリフターを用い、このコアリフターをコアリフターケースのケース内周面に沿って軸方向に移動自在(進退自在)に支持することで、その進退に伴って円環状の径寸法が拡大又は縮小可能となり、該コアリフターが縮径されることによりコアを締め付けてから切断し、このコアを採取することができる。そして、リフター外周面から径方向内方に凹みかつ軸方向に延びる複数の縦溝が設けられているのでコアリフター自体の剛性を適度に柔軟にできるため、コアリフターが縮径又は拡径する際には、その進退移動に伴い確実に作動させることができる。
また、図6に示した従来のコアリフターのように内周面に縦溝を形成する必要がないので、コアリフター内部に取り込むコアとの摺接抵抗を抑制してコア詰まりを防止できるとともに、内周面の縦溝によってコアに傷が付くことを防いで採取したコアの品質を向上させることができる。さらに、リフター外周面に複数の縦溝が設けられているので、これらの縦溝にグリス等の潤滑剤を塗布して溜めておく、即ち複数の縦溝を潤滑剤溜まりとして機能させることで、コアリフターケースとコアリフターとの摩擦抵抗を低減させることができ、コアリフターの進退移動をさらに円滑化させることができる。
また、リフター内周面に縦溝が形成されず、横溝部を除くリフター内周領域全面がコア外周面をほぼ均一的に保持するので、コアリフターの縮径によってコアを締め付けた際の保持力を均一化し分散させることができる。従って、硬岩層から切断したコアのみならず、軟岩層から切断したコアに対しても、保持力が均一に分散され、コアを全体で覆うように掴み採取することができるので、本発明のコア採取装置を硬軟互層の掘削地層に対応させることができる。この際、前記特許文献1のコア採取装置のように、硬岩層用のコアリフター及びコアリフターケースと軟岩層用のシューとを部品交換しなくても、共通のコアリフターを用いることができるので、部品交換や調整のための作業時間及び手間が削減でき、作業効率を向上させることができる。さらに、前述したような軟岩層用のバスケットを併用する必要もないことから、装置構造の複雑化や部品コストの増加を招かず、装置のイニシャルコスト及びランニングコストを抑制することができるとともに、バスケットによるコアへの傷付きも防止できることから、コアの品質をより向上させることができる。
請求項2に記載された発明によれば、リフター内周面から径方向外方に凹みかつ周方向に連続する横溝を有してコアリフターが形成されているので、コア取り込み時の摺接抵抗を増加させることなく、横溝によってコアの保持力を高めることができ、軟岩層からのコアに対する採取可能な地質の範囲を拡大させることができる。即ち、横溝がリフター内周面から径方向外方に凹んで形成されており、リフター内周面から内方に突出せずにリフター内周面をフラットに形成することにより、取り込んだコアに対する摺接抵抗が増加することがなく、コア詰まりを防止しつつ円滑にコアを取り込むことができる。一方、取り込んだ後にコア採取装置を引き揚げることで、コアリフターを縮径させてコアを締め付けた際には、リフター内周面にコア表面が密接し、加えて軟岩コアの場合には横溝部内の溝形状にコア自体が馴染む状態で留まる段差機構により、摩擦抵抗力との相乗効果によりコアの保持力を確実に高めるため、軟岩コアも採取する事ができる。
請求項3に記載された発明によれば、リフター内周面における軸方向の上側に偏って横溝が一又は複数設けられているので、コアリフターの先端縁(下端縁)側から横溝より下側までの領域におけるリフター内周面に対してコア表面が密接する部分の摩擦保持力に加え、軟岩コアの場合には横溝部内の溝形状にコア自体が馴染む状態で留まる段差機構が相乗効果を発揮し、コアの保持力を確実に高めることができる。即ち、軟岩のコアが切断された下端縁近傍においては、コアの組成が荒れやすくなってコアリフターの締め付け力が十分に伝達できない場合があることから、この下端縁から離れた位置にある横溝部内の溝形状にコア自体が馴染む状態で留まる段差部分により確実にコアの保持力の向上を図ることができる。
請求項4に記載された発明によれば、横溝が第一傾斜面と第二傾斜面とを有し、第二傾斜面よりも第一傾斜面の傾斜角度が緩やかに形成されていることで、コアを取り込む際の摺接抵抗を低減させることができる。即ち、コアを取り込む際には、軸方向に沿って下方から上方に向かってコアが移動し、このコアが主に第一傾斜面と摺接しやすくなるが、この第一傾斜面の傾斜角度が緩やかになっているため、摺接抵抗が低減できる。一方、コアを採取する際には、コア採取装置を引き揚げることでコアリフター自体が軸方向に沿って下方へ移動することでコアを締め付けるが、軟岩のコアの場合には、第二傾斜面の傾斜角度を大きく形成することで、横溝部内の溝形状にコア自体が馴染む状態で留まる段差部分ができるため、保持力をさらに向上させることができる。
また、リフター外周面における軸方向の上端縁から先端側に向かって中間位置を超える範囲に縦溝が設けられているので、コアリフター自体の剛性を柔軟にでき、縮径させる際の作動力を適正に調整でき、より小さな作動力でも確実にコアを掴むことができる。即ち、コアリフターは、軸方向に沿った断面形状が先端に向かって薄くなる楔形に形成されているため、先端(下端)側の曲げ剛性が小さく曲がりやすいことから、必ずしも下端縁まで連続して縦溝を形成しなくても、円滑に縮径させることができる。一方、下端縁側が薄くなっているため、下端縁まで連続して縦溝を形成してしまうと、縦溝部分の厚さ寸法が確保できなくなる場合もあることから、その場合には、下端縁まで連続して縦溝が形成されていないことが好ましい。
本発明の一実施形態に係るコア採取装置を示す断面図である。 前記コア採取装置の先端部を拡大して示す断面図である。 前記コア採取装置におけるコアリフターを示す平面図及び側面図である。 前記コアリフターを示す斜視図である。 前記コアリフターの一部を拡大して示す断面図である。 従来技術に係るコアリフターを示す斜視図である。
本発明の一実施の形態にかかるコア採取装置を図1〜図5を用いて説明する。本実施形態のコア採取装置1は、図1に示すように、軸方向(図中に矢印Xで示す方向)に延びる長尺円筒状で先端にビットBを有する外管2と、この外管2の上端部から内部に配挿される支持軸体3と、この支持軸体3の外周下方に取付けられたインナーチューブ・ヘッド4と、このインナーチューブ・ヘッド4を介して外管2内に供回りを規制して内挿された内管5と、この内管5の先端に取付けられたコア取込手段6と、を備え、外管2と内管5との間に流体通路7が設けられたダブルチューブコアバーレルである。
外管2は、アウターチューブ・ヘッド2Aを介して、図示しない回転駆動装置に連結されており、この回転駆動装置によって外管2が回転されることで、ビットBが地盤を掘削し、これによってコア採取装置1が地盤内を掘進するようになっている。内管5は、その上端のインナーチューブ・ヘッド4を介して支持軸体3に連結されており、インナーチューブ・ヘッド4のベアリングによって内管5が回転自在に支持されることで、外管2の回転が内管5に伝達されず、内管5の供回りが規制されている。この内管には、ビットBで掘削した円柱状のコアが取り込まれ、このコアを採取するものである。また、流体通路7には、地上に設置したポンプから掘削流体が送られ、この掘削流体が吐出口からビットBの刃先へ吐出されるとともに、ビットBに設けられた水排出孔から外側へ排出される。
コア取込手段6は、図2に示すように、内管5の先端にスリーブケース9とインナーエクステンション10を介して取り付けられたコアリフターケース11と、このコアリフターケース11に内装される略円環状のコアリフター12と、を有して構成されている。インナーエクステンション10には、図示しない筒状の樹脂フィルム等からなるスリーブが蛇腹状に折り畳まれて装着されており、コア取込手段6から内管5内部に取り込んだコアをスリーブ内に収容し、このようにスリーブに収容した状態でコアを採取できるようになっている。
コアリフターケース11は、外管2及び内管5と同一の軸Oを中心とした全体円筒状であるとともに、先端(下端)に向かって径小となるケース内周面13を有して形成されている。
コアリフター12は、バネ性を有した鋼材からなり、図3〜5にも示すように、先端に向かって径小となりケース内周面13と同一又は略同一の傾斜を有したリフター外周面14と、軸Oを中心として軸方向(矢印Xで示す方向)に沿う一定内径のリフター内周面15と、上端縁16及び下端縁17と、を有して全体略円環状かつ断面略楔状に形成されている。また、コアリフター12には、その周方向(矢印Rで示す方向)の一箇所を貫通して円環の一部を切り離す切込み18と、リフター内周面15から径方向外方に凹みかつ周方向に連続する複数(本実施形態では、2本)の横溝19と、リフター外周面14から径方向内方に凹みかつ軸方向に延びる複数(本実施形態では、7本)の縦溝20と、下端縁17側のリフター内周面15から径方向外方に傾斜したテーパ面21と、が形成されている。
2本の横溝19は、リフター内周面15における上端縁16側(軸方向の上側)に偏って設けられるとともに、各横溝19は、上端縁16側から下端縁17側に向かって(軸方向の先端側に向かって)径方向外方に傾斜する第一傾斜面19Aと、この第一傾斜面19Aの下端縁に連続するとともに下端縁17側に向かって径方向内方に傾斜する第二傾斜面19Bと、を有して形成されている。第一傾斜面19Aの軸方向に対する傾斜角度は、第二傾斜面19Bよりも緩やかに形成され、即ち、第一傾斜面19Aの軸Oに対する傾斜角度は10°以下(例えば、5°)に設定され、第二傾斜面19Bの軸Oに対する傾斜角度は30°以上(例えば、55°)に設定されている。
縦溝20は、リフター外周面14における上端縁16側から下端縁17側に向かって中間位置を超える範囲、かつ下端縁17まで達しない範囲に設けられている。この縦溝20の底部は、軸方向に沿って、即ちリフター内周面15と略平行に形成されている。また、縦溝20にはグリス等の潤滑剤が塗布されており、縦溝20とコアリフターケース11のケース内周面13とによって形成される空間が潤滑剤溜まりとして機能するようになっている。
以上のコアリフター12は、リフター外周面14をケース内周面13に摺接させるとともに、切込み18の間隔の増減によって円環状の径寸法を拡大又は縮小させつつ、軸方向に沿って上下移動(進退)自在にコアリフターケース11に支持されている。従って、掘削によってコアを内部に取り込む際には、コアリフター12がコアリフターケース11内を上昇し、この上昇に伴ってコアリフター12が拡径される。一方、コアを内部に取り込んだ状態でコア採取装置1を引き上げることで、コアリフター12がコアリフターケース11内を下降し、この下降に伴ってケース内周面13に押圧されることでコアリフター12が縮径される。このコアリフター12の縮径によって取り込んだコアを、リフター内周面15及び横溝19をコア表面に密接させて保持し地盤から切断するすることができるようになっている。
以上の本実施形態によれば、横溝19がリフター内周面15から径方向外方に凹んで形成されているので、コア取り込み時の摺接抵抗を増加させることなく、横溝19によってコアの保持力を高めることができ、ある程度の硬岩層のコアのみならず、軟岩層のコアをもリフター内周面15で保持して採取することができ、コア採取装置1を硬軟互層の掘削地層に対応させることができる。そして、コア取り込み時の摺接抵抗を抑制できるので、コア詰まりを防止しつつ円滑にコアを取り込むことができるとともに、取り込んだ後にコアリフター12を縮径させてコアを締め付けた際には、リフター内周面15及び横溝19をコア表面に密接させることによって摩擦保持力並びに段差機構によってコアの保持力を高めることができる。
また、リフター外周面14に複数の縦溝20が設けられているので、コアリフター12が縮径する際の作動力を適正に調整でき、進退移動の抵抗を低減させることができる。さらに、従来のコアリフターのようにリフター内周面15に縦溝が形成されていないので、コアリフター12内部に取り込むコアとの摺接抵抗を抑制してコア詰まりを防止できるとともに、コア表面に傷が付くことを防いで採取したコアの品質を向上させることができる。また、リフター内周面15に縦溝が形成されていないので、横溝部を除くリフター内周面15の領域全面がコア外周面をほぼ均一的に保持するので、コアリフターの縮径によってコアを締め付けた際の保持力を均一化し分散させることができるため、硬岩のみならず軟岩のコアに対しても、コア保持による損傷を抑制しながら掴むことができる。
また、リフター内周面15における上端縁16側に偏って横溝19が設けられているので、コアリフター12の下端縁17側で切断したコアに対し、下端縁17から横溝より下側までの領域におけるリフター内周面に対してコア表面が密接する部分の摩擦保持力に加え、軟岩コアの場合には横溝部内の溝形状にコア自体が馴染む状態で留まる段差部分により、コアの保持力を確実に高めることができる。さらに、横溝19が第一傾斜面19Aと第二傾斜面19Bとを有し、第二傾斜面19Bよりも第一傾斜面19Aの傾斜角度が緩やかに形成されていることで、コアを取り込む際の摺接抵抗を低減させることができるとともに、コアリフター12を縮径させた際の第二傾斜面19Bによる段差部分により、コアの保持力をさらに向上させることができる。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、前記実施形態のコア採取装置1は、コア取込手段6がスリーブケース9とインナーエクステンション10を介して内管5の先端に取り付けられていたが、これに限らず、スリーブケース9とインナーエクステンション10を省略し、スリーブに収容しない状態のコアを採取するようにしてもよい。また、前記実施形態において、コアリフター12は、そのリフター内周面15に2本の横溝19を有して形成されていたが、横溝19の本数は、1本でもよいし3本以上でもよい。さらに、横溝19は、前記実施形態のように、第一傾斜面19A及び第二傾斜面19Bを有したものに限らず、断面コ字形の溝でもよいし、断面円弧状の溝でもよい。また、前記実施形態において、縦溝20は7本で構成されていたが、縦溝20の本数は、6本以下でもよいし8本以上でもよい。さらに、縦溝20は、前記実施形態のように、コアリフター12の下端縁17まで達しない範囲に限らず、リフター外周面14の高さ方向全長に亘って設けられていてもよい。
本発明は、硬軟互層の掘削地層に対応可能なコア採取装置に好適である。
1 コア採取装置
2 外管
2A アウターチューブ・ヘッド
3 支持軸体
4 インナーチューブ・ヘッド
5 内管
6 コア取込手段
7 流体通路
9 スリーブケース
10 インナーエクステンション
11 コアリフターケース
12 コアリフター
13 ケース内周面
14 リフター外周面
15 リフター内周面
16 リフター上端縁
17 リフター下端縁
18 切込み
19 横溝
19A 第一傾斜面
19B 第二傾斜面
20 縦溝
21 テーパ面
B ビット
O 軸
R 周方向
X 軸方向

Claims (4)

  1. 軸方向に延びる長尺円筒状で先端にビットを有する外管と、該外管内に供回りを規制して内挿された内管と、該内管の先端に取付けられたコア取込手段と、を備えたコア採取装置において、
    前記コア取込手段は、前記外管の内周面に沿って設けられる円筒状のコアリフターケースと、該コアリフターケースに内装される略円環状のコアリフターと、を有し、
    前記コアリフターケースは、先端に向かって径小となるケース内周面を有し、
    前記コアリフターは、前記ケース内周面に摺接するリフター外周面と、前記外管の軸を中心として該軸方向に沿うリフター内周面と、該コアリフターの周方向の一箇所を貫通して円環の一部を切り離す切込みと、前記リフター外周面から径方向内方に凹みかつ軸方向に延びる複数の縦溝と、を有し、前記ケース内周面に沿って軸方向に移動自在に支持され
    前記縦溝は、前記リフター外周面における軸方向の上端縁から先端側に向かって中間位置を超える範囲に設けられ、該縦溝と前記ケース内周面とで囲まれるとともに上方に開放した空間が画定されていることを特徴とするコア採取装置。
  2. 前記コアリフターは、前記リフター内周面から径方向外方に凹みかつ周方向に連続する横溝を有して形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコア採取装置。
  3. 前記横溝は、前記リフター内周面における軸方向の上側に偏って一又は複数設けられていることを特徴とする請求項2に記載のコア採取装置。
  4. 前記横溝は、軸方向先端側に向かうにしたがって前記リフター内周面から径方向外方に傾斜する第一傾斜面と、該第一傾斜面に連続するとともに軸方向先端側に向かうにしたがって径方向内方に傾斜する第二傾斜面と、を有し、前記第一傾斜面の軸方向に対する傾斜角度が前記第二傾斜面よりも緩やかに形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のコア採取装置。
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