JP6010201B1 - Inspection method of elevator rope fixing part - Google Patents
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Abstract
【課題】充填材の充填度合いをソケットの外部から容易に確認でき、簡易でありながら健全性の高いエレベータのロープ固定部の検査方法を得ることにある。【解決手段】ロープ固定部の検査方法は、ロープ接続口からソケットに挿入されたロープのストランドが、ソケットの内部に充填された充填材でソケットに固定されたエレベータに適用される。最初にストランドが固定されたソケットをロープ接続口が下を向いた姿勢に保持する。この後、ストランドが固定されたソケットの内部にソケットの上部から検査液を注入する。ソケットに検査液を注入してから検査液がロープ接続口から流出するまでの時間を計測することで、ソケットに対する充填材の充填度合いの良否を判定する。【選択図】図8An object of the present invention is to obtain a method for inspecting a rope fixing portion of an elevator that can easily check the degree of filling of a filler from the outside of a socket and is simple but highly sound. A method for inspecting a rope fixing portion is applied to an elevator in which a strand of rope inserted into a socket from a rope connection port is fixed to the socket with a filler filled in the socket. First, the socket to which the strand is fixed is held in a posture in which the rope connection port faces downward. Thereafter, a test solution is injected from the upper part of the socket into the socket to which the strand is fixed. By measuring the time from injecting the test liquid into the socket until the test liquid flows out from the rope connection port, the quality of the filling material into the socket is determined. [Selection] Figure 8
Description
本発明の実施形態は、ロープのストランドがシャックルロッドのソケットに固定されたエレベータのロープ固定部の検査方法に関する。 Embodiments of the present invention relate to an inspection method for a rope fixing portion of an elevator in which a rope strand is fixed to a socket of a shackle rod.
エレベータの乗りかごあるいは釣合錘を昇降路に吊り下げるメインロープは、心綱の周りに所定のピッチで撚り合わされた複数本のストランドを有している。メインロープの端部は、シャックルロッドのソケットに固定されている。 A main rope for suspending an elevator car or counterweight on a hoistway has a plurality of strands twisted around a core rope at a predetermined pitch. The end of the main rope is fixed to the socket of the shackle rod.
メインロープの端部をソケットに固定する方法の一例として、撚りが解除された複数本のストランドをソケットの内部に挿入した後、当該ソケットの内部に低融点金属を主体とする合金を鋳込む、いわゆるバビット式が知られている。 As an example of a method of fixing the end of the main rope to the socket, after inserting a plurality of strands that have been untwisted into the socket, an alloy mainly composed of a low melting point metal is cast into the socket. The so-called Babit type is known.
この方法によると、溶融された合金がストランドの間およびストランドとソケットの内面との間に充填され、当該合金が硬化することでストランドとソケットとが一体的に結合されるようになっている。 According to this method, the molten alloy is filled between the strands and between the strands and the inner surfaces of the sockets, and the strands and the sockets are bonded together by hardening the alloy.
ソケットに合金を鋳込んだ状態では、合金およびストランドがソケットで覆い隠されているので、合金がソケットに密に充填されているか否かをソケットの外部から把握することができない。 In the state in which the alloy is cast into the socket, the alloy and the strand are covered with the socket, so it cannot be determined from the outside of the socket whether or not the alloy is closely packed in the socket.
そのため、従来では、ソケットの温度およびソケットに鋳込まれる合金の温度を管理することで、合金の充填度合いを適正に維持することが行われている。しかしながら、合金をソケットに鋳込んだ後に、合金の充填度合いに欠陥があるか否かを確認する手段が確立されておらず、ロープの固定部の健全性を高める上で今一歩改善の余地が残されている。 Therefore, conventionally, the filling degree of the alloy is appropriately maintained by managing the temperature of the socket and the temperature of the alloy cast into the socket. However, after casting the alloy into the socket, no means has been established to check whether the alloy filling degree is defective, and there is room for improvement one step further in improving the soundness of the fixed part of the rope. It is left.
本発明の目的は、充填材の充填度合いをソケットの外部から容易に確認することができ、簡易でありながら健全性の高いエレベータのロープ固定部の検査方法を得ることにある。 It is an object of the present invention to obtain a method for inspecting a rope fixing portion of an elevator that can easily check the degree of filling of the filler from the outside of the socket and is simple but highly sound.
実施形態によれば、ロープ固定部の検査方法は、ロープ接続口からシャックルロッドのソケットに挿入されたロープのストランドが、前記ソケットの内部に充填された充填材で前記ソケットに固定されたエレベータに適用される。
最初に前記ストランドが固定された前記ソケットを前記ロープ接続口が下を向いた姿勢に保持する。この後、前記ストランドが固定された前記ソケットの内部に前記ソケットの上部から検査液を注入する。前記ソケットに前記検査液を注入してから前記検査液が前記ロープ接続口から流出するまでの時間を計測することで、前記ソケットに対する前記充填材の充填度合いの良否を判定する。
According to the embodiment, the rope fixing portion inspection method is such that the rope strand inserted from the rope connection port into the shackle rod socket is fixed to the socket with the filler filled in the socket. Applied.
First, the socket to which the strand is fixed is held in a posture in which the rope connection port faces downward. Thereafter, a test solution is injected from the upper part of the socket into the socket to which the strand is fixed. By measuring the time from the injection of the test solution into the socket until the test solution flows out of the rope connection port, the quality of the filling material into the socket is determined.
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。 Hereinafter, embodiments will be described with reference to the drawings.
図1は、トラクション方式のエレベータ1を概略的に示している。図1に示すように、エレベータ1は、昇降路2、一対の第1のガイドレール3、一対の第2のガイドレール4、乗りかご5、釣合錘6、巻上機7および制御装置8を主要な要素として備えている。
FIG. 1 schematically shows a
昇降路2は、例えば高層ビルのような建屋に設けられ、鉛直方向に沿って起立されている。図1の例では、第1のガイドレール3および第2のガイドレール4の一方のみを示しているが、当該ガイドレール3,4は、昇降路2の右側壁および左側壁に固定されている。そのため、第1のガイドレール3および第2のガイドレール4は、夫々昇降路2の幅方向に互いに向かい合うとともに、昇降路2の高さ方向に沿って一直線状に延びている。
The
乗りかご5は、第1のガイドレール3を介して昇降路2に昇降動可能に支持されている。釣合錘6は、第2のガイドレール4を介して昇降路2に昇降動可能に支持されている。
The
巻上機7および制御装置8は、例えば昇降路2の上端の機械室10に据え付けられている。巻上機7は、モータからトルクを受けて回転する駆動シーブ7aを有している。複数のメインロープ11が巻上機7の駆動シーブ7aに巻き掛けられている。メインロープ11は、乗りかご5および釣合錘6を1:1ローピングで昇降路2に吊り下げている。
The hoisting
制御装置8は、メインロープ11を巻き上げたり、巻き戻す方向に巻上機7の運転を制御する。これにより、乗りかご5および釣合錘6が昇降路2に沿って昇降動される。
The
さらに、乗りかご5の底部と釣合錘6の下端部との間にコンペンセーティングロープ12が架け渡されている。コンペンセーティングロープ12は、乗りかご5および釣合錘6から昇降路2の底に向けて垂れ下がるとともに、昇降路2の底部に配置されたコンペンセーティングシーブ13に巻き掛けられている。
Further, a
図1に示すように、メインロープ11の一方の端部は、乗りかご5の上梁14に固定されている。メインロープ11の他方の端部は、釣合錘6の上端に固定されている。乗りかご5および釣合錘6に対するメインロープ11の固定箇所は、互いに共通の構成を有するので、本実施形態では、乗りかご5に固定されたメインロープ11の一方の端部を代表して説明する。
As shown in FIG. 1, one end of the
メインロープ11は、夫々図示しない心綱の周りに所定のピッチで撚り合わされた複数本のストランド11aを有している。図2ないし図4に示すように、メインロープ11の一方の端部は、シャックルロッド17を介して乗りかご5の上梁14に固定されている。
The
シャックルロッド17は、ソケット18およびロッド本体19を備えている。ソケット18は、例えば機械構造用炭素鋼管で構成された要素であって、第1の筒部18aおよび第2の筒部18bを備えている。第1の筒部18aは、その軸方向に沿う一端にメインロープ11の一端部が挿入されるロープ接続口21を有している。さらに、第1の筒部18aは、ロープ接続口21から遠ざかるに従い口径が逐次増加する円錐状に形成されている。
The
第2の筒部18bは、第1の筒部18aのロープ接続口19とは反対側の開口端に同軸状に連通されている。第2の筒部18bは、直管状の周壁22と、第1の筒部18aとは反対側に向けて開口されたロッド挿入口23と、を有している。
The
一対のスリット24a,24bが第2の筒部18bの周壁22に形成されている。スリット24a,24bは、第2の筒部18bの軸方向に一直線状に延びているとともに、第2の筒部18bの径方向に互いに向かい合っている。さらに、スリット24a,24bの一端は、ロッド挿入口23に開口されている。
A pair of
一対の連結孔25a,25bが第2の筒部18bの周壁22に形成されている。連結孔25a,25bは、スリット24a,24bの間で第2の筒部18bの径方向に互いに向かい合っている。スリット24a,24bおよび連結孔25a,25bは、周壁22に形成された開口部の一例である。
A pair of connecting
ロッド本体19は、真っ直ぐな丸棒で構成されている。ロッド本体19の一方の端部にフラットな頭部19aが形成されている。頭部19aは、ロッド挿入口23からスリット24a,24bに挿入され、第2の筒部18bの内側で連結孔25a,25bの間に位置されている。
The
連結ピン26が第2の筒部18bの連結孔25a,25bの間に跨って挿入されている。連結ピン26は、ロッド本体19の頭部19aを貫通するとともに、連結ピン26の両端部に挿入された割ピン27a,27bによりソケット18に保持されている。したがって、ロッド本体19は、連結ピン26を介してソケット18に連結されている。
The connecting
ロッド本体19の他方の端部は、上梁14に固定されたヒッチ板28を貫通して当該ヒッチ板28の下方に突出されている。ばね受け29がロッド本体19の他方の端部に一対のナット30を介して保持されている。圧縮コイルばね31がばね受け29とヒッチ板28との間に介在されている。圧縮コイルばね31は、シャックルロッド17をヒッチ板28の下方に向けて弾性的に付勢している。そのため、シャックルロッド17は、上下方向に弾性的に変位可能に乗りかご5の上梁14に支持されている。
The other end of the
図2および図3に示すように、メインロープ11の一方の端部には、ストランド11aの撚りが戻らないように針金33がコイル状に巻き付けられている。針金33から突き出したメインロープ11の先端部は、ロープ接続口21を通じてソケット18の第1の筒部18aに挿入されている。第1の筒部18aに挿入されたメインロープ11の先端部では、ストランド11aの撚りが解除されている。撚りが解除された複数本のストランド11aは、第1の筒部18aの内部で放射状に展開されているとともに、各ストランド11aがループを描くように折り返されている。
As shown in FIGS. 2 and 3, a
第1の筒部18aの内部で放射状に展開されたストランド11aは、第1の筒部18aの内部に溶融された充填材35を鋳込む、いわゆるバビット式によりソケット18に固定されている。充填材35としては、例えばホワイトメタルのような低融点金属を主体とする合金を用いている。充填材35を第1の筒部18aに充填するに当たっては、ソケット18および充填材35を予め決められた温度にまで加熱し、溶融された充填材35の流動性が適正となるように管理することが望ましい。
The
図4に示すように、第1の筒部18aの内部に充填された充填材35は、第1の筒部18aの内面とストランド11aとの間、および第1の筒部18aの内部で隣り合うストランド11aの間に流入するとともに、時間の経過に伴って硬化する。充填材35が硬化することで、ストランド11aとソケット18とが一体的に結合され、メインロープ11の一方の端部がシャックルロッド17に固定される。
As shown in FIG. 4, the
次に、充填材35の充填度合いを検査する手順について、図5ないし図8を参照して説明する。
Next, a procedure for inspecting the filling degree of the
ソケット18に充填材35を鋳込む作業および充填材35の充填度合いを検査する作業は、エレベータ1を据え付ける作業現場で実施される。検査は、ソケット18に充填された充填材35が硬化した時点で実行され、本実施形態では、ソケット18にロッド本体19を連結する以前の段階で行っている。
The operation of casting the
図8は、ソケット18にメインロープ11の先端部のストランド11aを挿入してから充填材35の充填度合いの検査が終了するまでの一連の過程を示すフローチャートである。
FIG. 8 is a flowchart showing a series of processes from the insertion of the
最初のステップS1において、撚りが解除された複数本のストランド11aを有するメインロープ11の先端部をロープ接続口21からソケット18の第1の筒部18aに挿入する。これにより、メインロープ11および針金33がロープ接続口21の内側に嵌り込む。さらに、メインロープ11の先端部に位置された複数本のストランド11aは、第1の筒部18aの内部で放射状に展開されている。
In the first step S <b> 1, the tip end portion of the
この後、ソケット18の第1の筒部18aに充填材35を鋳込むステップS2に移行する。ステップS2では、ソケット18および溶解前の充填材35を加熱し、溶融された充填材35の流動性が適正に維持されるように、ソケット18および充填材35の温度を管理する。
Thereafter, the process proceeds to step S2 in which the
ソケット18に充填された充填材35が硬化したら、ステップS3に進む。ステップS3では、図5に示すように、メインロープ11が挿入されたソケット18のロープ接続口21が下方を向く姿勢にソケット18を保持する。さらに、スリット24a,24bおよび連結孔25a,25bが形成された第2の筒部18bの周壁22の外周面に粘着テープ36を巻き付け、粘着テープ36でスリット24a,24bおよび連結孔25a,25bを液密に塞ぐ。
When the
この後、メインロープ11が引き出されたソケット18のロープ接続口21に吸収体37を巻き付けるステップS4に進む。吸収体37としては、例えば透明又は乳白色のガラス繊維ロープを用いることが望ましい。吸収体37は、図6に示すように、ロープ接続口21と針金33との間に生じた隙間をソケット18の外から包囲している。
Thereafter, the process proceeds to step S4 where the
引き続いて、ソケット18に検査オイル38を注入するステップS5に移行する。検査オイル38は、検査液の一例であって、本実施形態では鉱油を用いている。検査オイル38の粘度は、5〜46が適当であり、好ましくは7〜15とするとよい。さらに、ベースとなる鉱油に染料あるいは顔料を添加することで、検査オイル38そのものが例えば視認性に優れた赤色に着色されている。
Subsequently, the process proceeds to step S5 where the
図7に示すように、検査オイル38は、例えばスポイト39を用いてソケット18のロッド挿入口23から注入する。検査オイル38の注入量は、ソケット18の大きさ、あるいは形状にもよるが、概ね10ml〜20mlである。
As shown in FIG. 7, the
ソケット18に注入された検査オイル38は、第1の筒部18aの内面と充填材35との間、およびストランド11aと充填材35との間に浸透し、最終的にロープ接続口21からソケット18の外に流出する。
The
本実施形態では、ガラス繊維ロープを用いた吸収体37がロープ接続口21に巻き付けられている。このため、検査オイル38がロープ接続口21から流出すると、流出した検査オイル38が吸収体37に染み込む。これにより、吸収体37が赤く変色し、検査オイル38がロープ接続口21から流出したことをソケット18の外から容易に認識することができる。
In this embodiment, the
検査オイル38を注入したら、ステップS6に移行する。ステップS6では、検査オイル38の注入開始から吸収体37が赤く変色するまでの時間を例えばストップウォッチを用いて計測する。
When the
この後、ストップウォッチで計測された時間が基準となる時間以上であるか否かを判定するステップS7に移行する。本実施形態では、基準時間が例えば180秒に設定されている。そのため、ステップS7においては、実際にストップウォッチで計測された時間を基準時間と比較し、計測時間が180秒以上の時に、ソケット18に対する充填材35の充填度合いが良好であると判定される。
Thereafter, the process proceeds to step S7 for determining whether or not the time measured by the stopwatch is equal to or longer than a reference time. In this embodiment, the reference time is set to 180 seconds, for example. Therefore, in step S7, the time actually measured by the stopwatch is compared with the reference time, and when the measurement time is 180 seconds or more, it is determined that the filling degree of the
充填材35の充填度合いが良好であるとは、充填材35がソケット18の第1の筒部18aの内面とストランド11aとの間、および第1の筒部18aの内部で隣り合うストランド11aの間に高密度に充填され、検査オイル38がソケット18の内部に滞留し易い状態のことを指している。充填材35の充填度合いが良好である時は、ステップS8に進み、検査が終了する。
The good filling degree of the
一方、計測時間が180秒に達しない時は、ステップS7においてソケット18に対する充填材35の充填度合いに欠陥がある不良と判定される。充填材35の充填度合いが不良であるとは、例えば凝固した充填材35の内部に空洞が生じていたり、あるいは第1の筒部18aの内面とストランド11aとの間、および隣り合うストランド11aの間に隙間が生じていることを指している。
On the other hand, when the measurement time does not reach 180 seconds, it is determined in step S7 that the filling degree of the filling
この種の空洞や隙間がソケット18の内部に存在すると、ソケット18に対するストランド11aの固定強度が不足し、メインロープ11がソケット18のロープ接続口21から抜け出るといった不具合が生じる。
If such a cavity or gap exists inside the
加えて、空洞および隙間は、検査オイル38の滞留を妨げる流れ道となって第1の筒部18aの内部に残留する。これにより、検査オイル38が早期のうちにロープ接続口21から第1の筒部18aの外に抜け出でしまう。
In addition, the cavity and the gap remain in the first
充填材35の充填度合いが不良である時は、ステップS9に移行するとともに、ソケット18に充填材35を充填し直す作業に進む。具体的に述べると、まず最初にステップS10において粘着テープ36および吸収体37をソケット18から取り除く。
When the filling degree of the
この後、例えばガスバーナーでソケット18を加熱するステップS11に移行する。ソケット18を加熱することにより、凝固状態にある充填材35を溶解させる。引き続き、溶けた充填材35をソケット18から取り除くステップS12に進む。
Thereafter, the process proceeds to step S11 in which the
ソケット18から充填材35を除去したら、ステップS2に戻り、新たな充填材35をソケット18の第1の筒部18aに鋳込む作業を実行する。
When the
なお、検査が終了したならば、ソケット18から粘着テープ36および吸収体37を取り除くとともに、メインロープ11やソケット18に付着した検査オイル38を拭き取ることが望ましい。
When the inspection is completed, it is desirable to remove the
このような実施形態によれば、充填材35が鋳込まれたソケット18に検査オイル38を注入し、当該検査オイル38がソケット18のロープ接続口21から流出するまでの時間を計測することで、ソケット18に対する充填材35の充填度合いに欠陥があるか否かを判定している。
According to such an embodiment, the
したがって、ソケット18に充填材35を鋳込んだ後でも、充填材35の充填度合いに欠陥があるか否かをソケット18の外から容易に知ることができ、シャックルロッド17に対するメインロープ11の固定部の健全性を高める上で好都合となる。
Accordingly, even after the
しかも、検査に必要な道具としては、検査オイル38、粘着テープ36、ガラス繊維ロープのような吸収体37およびストップウォッチがあればよく、格別な機器や大掛かりな設備を必要としない。このため、エレベータ1を据え付ける作業現場においても、短時間のうちに簡易的に充填材35の充填度合いを確認することができ、作業性に優れている。
Moreover, the
さらに、検査液として鉱油のようなオイルを用いたことで、金属製のメインロープ11やソケット18を痛めることがないとともに、メインロープ11およびソケット18に錆が発生することもない。加えて、オイルは、水よりも粘性が高く、蒸発し難いので、外気温の影響を敏感に受けずに充填材35の充填度合いを検査することができる。
Furthermore, by using oil such as mineral oil as the inspection liquid, the metal
それとともに、充填材35をソケット18に充填する際に、溶解した充填材35の粘性が適切となるように充填材35およびソケット18の温度を管理する作業を併用することで、充填材35が充填されたソケット18の健全性をより一層高めることができる。
At the same time, when the
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。 Although several embodiments of the present invention have been described, these embodiments are presented by way of example and are not intended to limit the scope of the invention. These novel embodiments can be implemented in various other forms, and various omissions, replacements, and changes can be made without departing from the scope of the invention. These embodiments and modifications thereof are included in the scope and gist of the invention, and are included in the invention described in the claims and the equivalents thereof.
例えば、前記実施形態では、検査液として鉱油を用いたが、鉱油の代わりに植物油を用いてもよい。さらに、メインロープやソケットにダメージを与えない液体であれば、油以外の液体を検査液として使用することができる。言い換えると、水は、メインロープやソケットに錆を発生させるとともに、蒸発し易く、外気温の影響を受けるので、検査液としては不適当である。 For example, in the said embodiment, although mineral oil was used as a test | inspection liquid, you may use vegetable oil instead of mineral oil. Furthermore, a liquid other than oil can be used as the inspection liquid as long as it does not damage the main rope or the socket. In other words, water is unsuitable as a test solution because it causes rust on the main rope and socket, is easily evaporated, and is affected by outside air temperature.
前記実施形態では、合否判定の基準時間を180秒としたが、基準時間は、例えば外気温度、検査オイルの粘度あるいはソケットの形状・大きさ等に応じて適宜変更が可能である。 In the above-described embodiment, the reference time for pass / fail determination is 180 seconds, but the reference time can be appropriately changed according to, for example, the outside air temperature, the viscosity of the inspection oil, or the shape / size of the socket.
さらに、吸収体は、ガラス繊維ロープに特定されるものではなく、ガラス繊維ロープの代わりにテッシュペーパを用いてもよい。 Furthermore, the absorbent body is not limited to the glass fiber rope, and tissue paper may be used instead of the glass fiber rope.
それとともに、検査オイルがロープ接続口から流出したことを容易に目視できるのであれば、吸収体を省略してもよい。 At the same time, the absorber may be omitted if the inspection oil can easily be seen from the rope connection port.
加えて、メインロープが固定されるシャックルロッドは、ソケットとロッド本体とが一体化された構成であってもよく、シャックルロッドの構成に特に制約はない。 In addition, the shackle rod to which the main rope is fixed may have a configuration in which the socket and the rod body are integrated, and the configuration of the shackle rod is not particularly limited.
11…ロープ(メインロープ)、11a…ストランド、17…シャックルロッド、18…ソケット、21…ロープ接続口、35…充填材、38…検査液(検査オイル)。
DESCRIPTION OF
Claims (7)
前記ストランドが固定された前記ソケットを前記ロープ接続口が下を向いた姿勢に保持し、
前記ストランドが固定されたソケットの内部に前記ソケットの上部から検査液を注入し、
前記ソケットに前記検査液を注入してから前記検査液が前記ロープ接続口から流出するまでの時間を計測することで、前記ソケットに対する前記充填材の充填度合いの良否を判定するようにしたロープ固定部の検査方法。 A rope strand is inserted into the socket of the shackle rod from the rope connection port of the socket, and the rope fixing portion of the elevator fixed to the socket with the filler filled in the socket is inspected. A method,
Holding the socket to which the strand is fixed in a posture in which the rope connection port faces downward;
Inject a test solution from the top of the socket into the socket to which the strand is fixed,
Rope fixing that determines the quality of the filling of the socket with respect to the socket by measuring the time from when the test solution is injected into the socket until the test solution flows out of the rope connection port Part inspection method.
前記ソケットに前記検査液を供給する以前に、前記第2の筒部の前記周壁に粘着テープを巻き付けることで前記開口部を液密に塞ぐようにした請求項1に記載のエレベータのロープ固定部の検査方法。 The socket has a first tube portion having the rope connection port opened at one end, and a peripheral wall extending from the first tube portion toward the opposite side of the rope connection port. And a second tube portion having an opening formed therein,
The elevator rope fixing part according to claim 1, wherein the opening is liquid-tightly closed by winding an adhesive tape around the peripheral wall of the second cylindrical part before supplying the inspection liquid to the socket. Inspection method.
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