JP6005813B2 - 材料自動組み合わせ機能付き注入器具 - Google Patents

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Description

本発明は、薬剤を投与するための注入器具、より詳細には注入を行う前に凍結乾燥薬剤を還元するが如き、少なくとも2つの材料を組み合わせるための自動化した機能を持つペン形の注入器具に概ね関する。
多種多様な注射器および注入器具が商業的に入手可能である。一般に普及している種類の注射器の1つは、注射器本体が筆記ペンに似ているので、ペン形注射器としばしば呼称される。ペン注射器は多種多様な用途で使いやすいことが判明している。
従来のペン形注射器の使用に関連した1つの障害は、投与されるべき薬品または薬剤が凍結乾燥された形態で与えられる時に発生する。凍結乾燥された材料は、液体と混合して注入に適した形態へと材料を還元する必要がある凍結乾燥形態で一般的に供給される。還元を必要とする他の材料は粉末状態にて提供される。適切な還元を確実にするため、状況によっては慎重かつ制御された割合にてこの還元処置を行わなければならない。
従来の注射器に関する1つの問題は、これらが還元処置を達成するために手動操作に依存しているということである。個人は、注射器内の部品を動かして還元処理を達成するため、一般的にねじ式操作を用いて注射器の異なる部分を相互に回転しなければならない。このような器具の例が Vetter に付与された特許文献1および Ahlstrand らに付与された特許文献2に示されており、これらの両方共、これらの全体を参照することによって、この明細書に組み入れられる。他の設計において、相対的な軸線移動が還元を達成するために用いられる。このような措置は個人によっては困難であり、人間工学的な問題を潜在的に持ち込む可能性がある。
米国特許第4874381号明細書 米国特許第4968299号明細書
さらに、手作業の還元処理を一貫して制御された割合にて一般的に行うことはできない。特定の凍結乾燥材料は、この凍結乾燥材料が適切に還元されることを確実にするため、制御された割合での還元を必要とする。例えば、還元するための液体をあまりにも迅速に導入しすぎた場合、薬剤によっては泡立ってしまおう。泡立った薬剤は一般的に注入に関して適当ではなく、従って手作業の還元措置は、特定の投与量を投与する前に待ち期間の延長を必要とする可能性がある。加えて、材料の注入を行うための準備ができているか否かに関して不確実である可能性がある。
手作業で操作されるペン形注射器と関連した他の潜在的な問題は、還元処理が完全に行われない場合があるということである。状況によって適切な制御なしで凍結乾燥または粉末形態の薬剤を完全に還元することを失敗する可能性が個人にある。このような状況により、不完全に還元された薬剤の有効性が減少または排除される可能性がある。
本発明の一形態は、自動化された組み合わせ、すなわち還元機能を提供することであり、これは手作業の操作に依存することなく制御された組み合わせ、すなわち還元割合を着実にもたらす。
本発明の前述および/または他の形態は、2つの材料を自動的に組み合わせるための注入器具を提供することによって達成され、この器具は、本体と、この本体内の移動可能に配されたカートリッジとを含む。このカートリッジは、第1の材料を収容するための第1のチャンバーと、第2の材料を収容するための第2のチャンバーと、カートリッジ内に移動可能に配されて第1および第2のチャンバーを分離する第1のストッパーと、カートリッジ内に移動可能に配されて第2のチャンバーの一端を画成する第2のストッパーとを有する。この器具はまた、本体内に移動可能に配された針ハブを含む。この針ハブは、ペン針を注入器具に結合するためのねじ部を有する。この器具は、本体内に移動可能に配されたプランジャーと、付勢部材と、この付勢部材によって付勢され、この付勢をプランジャーへと伝えるスリーブと、本体に対して径方向に移動可能であって、スリーブを選択的に解放し、プランジャーを動かして第1および第2の材料を自動的に混合させる作動ボタンと、本体の一端に配されたつまみと、このつまみにしっかりと結合され、組み合わされた第1および第2の材料の投与量を設定するための投薬ステムとをさらに有する。投薬ステムは径方向に延在するキーを含み、プランジャーは軸線方向の溝を含む。作動ボタンを押し下げ位置へ移動する前は、軸線方向の溝がキーに係合して投薬ステムの回転を阻止するが、押し下げ位置への作動ボタンの移動およびプランジャーの移動の後では、線方向の溝がキーに係合せず、投薬ステムの回転および投与量の設定が可能である。
本発明の前述および/または他の形態はまた、2つの材料を自動的に組み合わせるための注入器具を提供することによっても達成され、この器具は、本体と、この本体内に移動可能に配されたカートリッジとを含む。カートリッジは、第1の材料を収容するための第1のチャンバーと、第2の材料を収容するための第2のチャンバーと、カートリッジ内に移動可能に配されて第1および第2のチャンバーを分ける第1のストッパーと、カートリッジ内に移動可能に配されて第2のチャンバーの一端を画成する第2のストッパーとを有する。この器具はまた、本体内に移動可能に配され、ねじ部を有する針ハブをも含む。この器具は、本体内に移動可能に配されたプランジャーと、付勢部材と、この付勢部材により付勢され、この付勢をプランジャーに伝えるスリーブと、本体に対して移動可能であって、スリーブを選択的に解放し、プランジャーを動かして針ハブを移動させ、 ペン針と結合のためのねじ部を露出させ、第1および第2の材料を自動的に混合させるための作動ボタンと、本体の一端に配されたつまみと、このつまみにしっかりと結合され、組み合わされた第1および第2の材料の投与量を設定するための投薬ステムとをさらに有する。投薬ステムは径方向に延在するキーを含み、プランジャーは軸線方向の溝を含む。作動ボタンを押し下げ位置に移動する前では、軸線方向の溝がキーに係合して投薬ステムの回転を阻止するが、押し下げ位置への作動ボタンの移動およびプランジャーの移動の後では、軸線方向の溝がキーには係合せず、投薬ステムの回転および投与量の設定が可能となる。
本発明の前述および/または他の形態はまた、カートリッジを本体に挿入する操作と、プランジャーを本体に挿入してプランジャーおよびカートリッジをほぼ軸線方向に整列させる操作と、プランジャーの一端にスリーブを挿入する操作とを含む注入器具を製造する方法を提供することによっても達成される。この方法はまた、径方向に移動可能な作動ボタンを本体に組み付けてスリーブの末端側へ移動を選択的に拘束するための操作と、付勢部材を注入器具に組み付けてスリーブを付勢するための操作とを含む。
本発明の前述および/または他の形態はまた、本体内に移動可能に配されるカートリッジを有すると共に第1の材料を収容するための第1のチャンバーおよび第2の材料を収容するための第2のチャンバーを有する注入器具を操作する方法を提供することによっても達成される。この方法は、作動ボタンを径方向に移動させて付勢されたスリーブを解放し、針ハブのねじ部を露出させると共に第1および第2の材料を混合させるための操作と、つまみを回転させて投与量を設定するための操作と、つまみを移動して注入器具から投与量を投与するための操作とを含む。
本発明の追加および/または他の形態ならびに利点は、以下の説明の一部にて述べられ、部分的にこの説明から明白になるか、またはこの発明の実施によって習得できよう。
本発明の実施形態による注入器具の立体投影図である。 図1の器具の立体投影分解組み立て図である。 作動前の状態を例示する図1の器具の断面図である。 図1の器具のスリーブの立体投影図である。 図1の器具のプランジャーの立体投影図である。 図1の器具のプランジャーの立体投影図である。 図1の器具の作動ボタンの立体投影図である。 作動前の状態における図1の器具の選択された構成要素の立体投影図である。 押し下げ位置にある作動ボタンを例示する図1の器具の部分的な立体投影図である。 作動ボタンの押し下げ後の図1の器具の選択された構成要素の立体投影図である。 自動還元処置の中間段階を例示する図1の器具の部分的な断面図である。 図1の器具に結合するペン針の立体投影図である。 還元処置および作動状態の終わりを例示する図1の器具の一部断面図である。 図1の器具の投薬ステムの立体投影図である。 注入処置の終わりを例示する図1の器具の一部断面図である。 図1の器具の上部本体の立体投影図である。 図1の器具のつまみの立体投影図である。
本発明の実施形態の上述および/または他の形態ならびに利点は、添付図面と関連付けて行われる以下の詳細な説明から、より容易に理解されよう。
さて、本発明の実施形態に対する参照が詳細になされ、その具体例が添付図面に例示され、類似の参照符号が全体を通して類似の構成要素を参照する。これらの実施形態の説明は、図面を参照することによって本発明を例示する。
図1および図2は、2つの材料を自動的に組み合わせるためのペン形注入器具、すなわち注射器20を概略的に例示している。この注射器20は、個人の片手の中に納まるようになった本体24を有し、これは下部本体28および上部本体32を含む。注射器20は、末端である前、すなわち前方端36と、基端である後、すなわち後方端40とを含む。観察窓44は、個人が注射器の中身を注入前後に見ることを可能にする。例示した具体例は、単一の投与量を送出するための器具であって、1回限りの使い捨て器具を意図している。加えて、例示した具体例における注射器20は、以下により詳細に記述されるように、ペン針48を用いた皮下注射を行うために用いられる。しかしながら、この発明はこのような皮下注射器に限定されない。
この明細書は、種々の構成要素の方向または端部を参照するため、「末端」,「前方」または「前部」を区別なく、ならびに「基端」,「後方」または「後部」を区別なく参照する。これらの用語は、例示および説明目的だけのために用いられる。例示した具体例に含まれる構成要素の詳細な構成およびこれらの移動方向は、限定した意味で解釈されない。
図1および図2に示すように、注射器20はまた、下部本体28内に移動可能に配された針ハブ52と、下部本体28内に移動可能に配された薬剤容器56とを含む。針ハブ52はねじ部54を有し、薬剤容器56の末端に配されている。一実施形態によると、薬剤容器56は事前充填式カートリッジ56である。このカートリッジ56は、第1の材料を収容するための第1のチャンバー60と、第2の材料を収容するための第2のチャンバー64とを含む。好ましくは、第1のチャンバー60が凍結乾燥された薬剤を収容し、第2のチャンバー64が凍結乾燥された薬剤を還元するための液体を収容する。第1および第2のチャンバー60および64は、連通路(または連通溝あるいはバイパス)66を通って選択的に連通し、2つの材料を必要に応じて組み合わることができるようになっている。このバイパス66は、以下により詳細に論じられるように、単一のストッパーの軸線方向の長さよりも軸線方向に長い。例示の目的のため、以下の説明は凍結乾燥された薬剤の還元を記述しよう。他の混合または組み合わせ操作もまた、可能である。
カートリッジ56はまた、第1のストッパー68と、第2のストッパー72とを含む。第1のストッパー68はカートリッジ56内に移動可能に配され、第1および第2のチャンバー60および64を分ける。第2のストッパー72は、カートリッジ56内に移動可能に配されて第2のチャンバー64の基端を画成する。
以下により詳細に記述されるように、注射器20は、第2のストッパー72に関して基端側に本体24内に移動可能に配されるプランジャー76と、本体24内に移動可能に配されてプランジャー76に接触するスリーブ80とをさらに含む。加えて、注射器20は、スリーブ80を末端側に付勢する付勢部材84と、投与量を設定するための投薬ステム88と、本体24に関して径方向に移動可能である作動ボタン92と、投薬ステム88にしっかりと結合されるつまみ96とを含む。以下により詳細に記述されるように、作動ボタン92は作動前位置から押し下げ位置まで径方向に移動可能である。現時点での好ましい実施形態における付勢部材84はばね84である。気体ばねや加圧気体,電気的動力器具またはこれらの組み合わせの如き他の付勢部材が特定の状況下にて適当である可能性がある。
図3は注射器20の作動前の状態を例示する断面図である。図3に示すように、上部本体32は径方向の凹部100を含み、下部本体28はこの下部本体28を上部本体32に固定するための対応するスナップ式フック104を有する。図3はまた、作動ボタン92が末端側への付勢部材84の付勢に対してスリーブ80を保持する作動前位置にある作動ボタン92を示している。加えて、図3は、作動前の状態においてプランジャー76がスリーブ80および第2のストッパー72の両方に接することを示している。さらに、作動前の状態における第1のストッパー68の位置のため、バイパス66は第1のチャンバー60内に完全に位置する。
図4は注入器具20のスリーブ80の立体投影図である。このスリーブ80は径方向アーム112を持った中央部108を含み、この径方向アームは中央部108から径方向に延在している。スリーブ80はまた、付勢部材84の末端を収容するための外周フランジ116を含む。一実施形態によると、径方向アーム112はフランジ116から延在し、フランジ116の基端面は径方向アーム112の基端面と共にほぼ平坦である。以下により詳細に記述されるように、中央部108の内部は、投薬ステム88を摺動可能に収容するための一対の軸線方向の溝124を含む軸線方向の通路120である。一実施形態によると、上部および下部本体28および32の両方は、スリーブ80の径方向アーム112を案内すると共にその回転を実質的に阻止するための一対の軸線方向の溝を有する。
図5および図6は注入器具20のプランジャー76の立体投影図である。このプランジャー76の内部は、以下でより詳細に論じられるように、投薬ステム88を摺動可能に収容する軸線方向の溝132を含む軸線方向の通路128である。プランジャー76はまた、投薬ステム88を摺動可能に収容してその回転を選択的に阻止するための軸線方向の溝136を含む。末端支承面140がプランジャー76の末端に配され、第2のストッパー72に接する。加えて、図6に示すように、プランジャー76は、スリーブ80を支承するための第1の外周フランジ144と、以下により詳細に記述されるように、注入中に投薬ステム88のための支承面として作用する第2および第3のフランジ148および152とを含む。
図7は注入器具20の作動ボタン92の立体投影図である。この作動ボタン92は、ユーザーインターフェース面156と、このユーザーインターフェース面156から延在する一対のJ字形の片持ちアーム160とを含む。片持ちアーム160は末端開口164をそれぞれ有する。片持ちアーム160のそれぞれは、ユーザーインターフェース面156から延在する第1の部分168と、軸線方向部分172と、戻り部176とを有する。作動ボタン92は、作動前位置から押し下げ位置まで本体24に対して径方向に移動可能である。
図8は作動前の状態における注入器具20の選択された構成要素の立体投影図である。残りの構成要素は明瞭性のために省略されている。図8に示すように、作動ボタン92は作動前位置にある。この位置において、作動ボタン92の片持ちアーム160は付勢部材84の末端側への付勢に対してスリーブ80の径方向アーム112を保持する。図9および図10に示すように、使用者が作動ボタン92を押し下げてこの作動ボタン92を作動前位置から押し下げ位置まで径方向に移動させると、片持ちアーム160の末端開口164はスリーブ80の径方向アーム112と一直線状に並ぶ。押し下げ位置への作動ボタン92の移動に続き、付勢部材84からの力は、スリーブ80およびこのスリーブ80に接触するプランジャー76を同時に末端側に移動させる。
プランジャー76のこの末端側への移動はまた、第2のストッパー72および針ハブ52をも末端へと移動させる。図11は自動還元処置の中間段階を例示している。一実施形態によると、少なくとも部分的に第2のストッパー72とカートリッジ56との間の摩擦のため、プランジャー76の末端側への移動は、本体24に対して針ハブ52を末端側に移動させ、第1および第2の材料の混合前にペン針48と結合するために針ハブ52のねじ部を露出させる。
図12は注入器具20との選択的な結合のための典型的なペン針48の立体投影図である。図12に示すように、ペン針48は患者の皮膚を穿刺する外側部188と、カートリッジ56の中身に連通する内側部192とを有する針184を含む。内側および外側部188および192は相互に流体連通状態にある。このペン針48はまた、針184を保持するためのハブ196を含む。ハブ196はまた、針ハブ52のねじ部54に対応したねじ部200を有する。例示した実施形態(例えば図1および図3)によると、注入器具20が作動前の状態にある場合、ねじ部54の一部が露出している。しかしながら、ねじ部200はハブ196の基端に対して末端側に空間をあけられているので、注入器具20が作動前の状態にある場合、ペン針48をねじ部54に接続することはできない。以下により詳細に論じられるように、これは使用者が早まってペン針48を結合することを阻止し、これによって第1および第2の材料の適切な混合を保証するための助けとなる。ペン針48の早まった結合を阻止する他の実施形態によると、注入器具20が作動前の状態にある場合、ねじ部54は完全に下部本体28内に位置している。
図11に戻って参照すると、第2のチャンバー64内の流体はまた、第1のストッパー68を末端側に移動する水圧を提供する。図11に例示した中間段階にて、第1のストッパー68はバイパス66に隣接する位置へと末端側に移動させられる。バイパス66が単一のストッパーの軸線方向の長さよりも軸線方向にさらに長いので、第1および第2のチャンバー60および64はバイパス66を介して連通する。付勢部材84の力がスリーブ80およびプランジャー76を介して第2のストッパー72に作用し続けるので、第2のストッパー72は流体を第2のチャンバー64から第1のチャンバー60へと押し出し、内容物を混合して凍結乾燥された薬剤を還元する。
継続したばね84の力により、第2のストッパー72はほぼすべての流体を第1のチャンバー60へと押し出し、次いで第1のストッパー68に当接する。その後、このばね84の力は第1のストッパー68がバイパス66に対して末端側に位置するまで第1および第2のストッパー68および72を相互に移動させ、これによって第1のチャンバーをバイパス66に対してシールする。図13に示すように、この状態において、凍結乾燥された薬剤が還元されると共に注入器具20が使用可能な状態となる。この段階にて、一実施形態によると、第1のチャンバー60内の流体圧はストッパー68および72の末端側へのさらなる移動を阻止し、従ってばね84のさらなる伸長を阻止する。
使用可能な状態になると、使用者はペン針48を注入器具20と結合する。この処置は針184と第1のチャンバー60との流体結合をもたらし、第1のチャンバー60から空気を出し、ばね84がさらに伸長して機械的ストッパーに接触することを可能にする。このばね84の最後の伸長は、第1および第2のストッパー68および72をわずかに移動させ、わずかな量の還元された薬剤を針184から吐出させ、それによって注入器具20の準備をする。
図14は注入器具20の投薬ステム88の立体投影図である。この投薬ステム88は、つまみ96のステム結合機構202(図17に示す)と相互に作用して投薬ステム88とつまみ96とをしっかりと結合するつまみ結合機構200を含む。この投薬ステム88はまた、投薬ステム88から径方向に突出する第1および第2のキー204および208をも含む。第1および第2のキー204および208のそれぞれは末端支承面212および216を有する。作動前の状態において、第1および第2のキー204および208は、スリーブ80の軸線方向の溝124内に位置している。加えて、第2のキー208の一部はプランジャー76の軸線方向の溝136内に位置し、第2のキー208の下部220はプランジャー76の軸線方向のプランジャー溝132内に位置する。従って、作動前の状態において、投薬ステム88は回転が阻止される。さらに、作動前の状態において、支承面212はプランジャー76の第3のフランジ152を支承し、支承面216はプランジャー76の軸線方向の溝136の末端を支承する。
器具が使用可能な状態になると、スリーブ80およびプランジャー76が末端側へと充分移動し、第1および第2のキー204および208はスリーブ80およびプランジャー76には係合していない。従って、この状態において、使用者はつまみ96(従って投薬ステム88)を末端側に移動させると共に回転し、投薬ステム88の投与量段部224をプランジャー76の第2フランジ148と係合させて投与量を設定することが可能である。続いて手動によるつまみ96の末端側への移動は、プランジャー76を末端側へと同時に移動させよう。図15に示すように、このプランジャー76の移動は、第1および第2のストッパー68および72を末端側へと移動させ、還元された薬剤が針184の尖端から押し出されて皮下注射を達成する。
図16は上部本体32の立体投影図である。この上部本体32は、一対の投与量キー228と、すべてが上部本体32から径方向に突出する一対の固定突起232とを含む。投与量送出を容易にするため、図17に示すように、つまみ96は、径方向内側に突出する複数の径方向突起236を含み、それによってこれらの間に複数の投与量溝240を作り出す。投与量を設定すると、投与量のキー228が投与量溝240の1つと整列し、この投与量溝240が注入中の上部本体32に対するつまみ96の末端側への移動を案内する。好ましい実施形態において、投薬ステム88の支承面216は、スリーブ80の基端に底突きする。この支承面216の端とスリーブ80の基端との間の相互作用は、注入の終わりで物理的ストッパーをもたらす。
このつまみ96はまた、つまみ96の内面から径方向に窪んだ不連続な外周固定溝244も含む。これら固定溝244の部分の間に配された一対の通路248が当該固定溝244を不連続にする。通路248との固定突起232の整列は、前述したように、投与量を設定するためにつまみ96の基端側移動を可能にする。つまみ96(および投薬ステム88)を回転した後、固定突起232は通路248とはもう整列していない。従って、注入ストロークの終わりに、固定溝244は上部本体32の固定突起232に係合し、それによって上部本体32に対するつまみ96のさらなる移動を阻止する。固定突起232と固定溝244との間の相互作用が好ましくはスナップ音をもたらし、投薬ステム88が充分に前進して望ましい投与量を送出することを使用者が確認できるようになっている。従って、一実施形態によると、注入器具20をただ1回の注入のためにのみ用いることができる。注射器20を単一の使用に制限することは、還元される薬剤120が限定された貯蔵期限を有する状況において重要となる可能性がある。従って、現時点で好ましい実施形態は、注入を完了した後に処分される使い捨ての器具である。
代わりの設計がこの発明の範囲内にあり、再使用可能な器具または多数回の投与量の設定をもたらすものを含む。例示した具体例は、単一の投与量を送出する能力を含み、単一使用の器具であることを意図している。
加えて、凍結乾燥した薬剤の還元を上述したけれども、この発明により設計したペン注射器は、さまざまな目的のために少なくとも2つの材料の自動的な組み合わせを提供する。粉末の形態にて収容したものの如き他の薬剤を還元することができる。代わりに、多数のワクチンの如き個別に収容しなければならないけれども同時に注入することができる異なる材料をこの発明の自動組み合わせの特徴を用いて組み合わせることができる。当業者らは、この発明により設計された注射器がさまざまな状況で用いるために有利であることを理解しよう。
本発明の典型的な2,3の実施形態のみを詳細に上述したけれども、当業者らはこの発明の新奇な教示および利点から逸脱することなく、多くの変更がこの典型的な実施形態にて可能であることを容易に理解しよう。従って、すべてのこのような変更が添付した特許請求の範囲およびその均等の範囲内に含まれることを意図している。

Claims (2)

  1. 2つの材料を自動的に組み合わせるための注入器具であって、
    本体と、
    この本体内に移動可能に配されるカートリッジであって、第1の材料を収容するための第1のチャンバーと、第2の材料を収容するための第2のチャンバーと、当該カートリッジ内に移動可能に配されて前記第1および第2のチャンバーを分離する第1のストッパーと、該カートリッジ内に移動可能に配されて前記第2のチャンバーの一端を画成する第2のストッパーとを有するカートリッジと、
    前記本体内に移動可能に配され、注入器具にペン針を結合するためのねじ部を有する針ハブと、
    前記本体内に移動可能に配されるプランジャーと、
    付勢部材と、
    この付勢部材により付勢され、この付勢を前記プランジャーに伝えるスリーブと、
    前記本体に対して径方向に移動可能であって、前記スリーブを選択的に解放し、前記プランジャーを動かして前記第1および第2の材料を自動的に混合させる作動ボタンと、
    前記本体の一端に配されたつまみと、
    このつまみにしっかりと結合され、組み合わされた前記第1および第2の材料の投与量を設定するための投薬ステムと
    を具え、
    前記投薬ステムが径方向に延在するキーを具え、
    前記プランジャーが軸線方向の溝を具え、
    前記作動ボタンを押し下げ位置へ移動する前は前記軸線方向の溝が前記キーに係合して投薬ステムの回転を阻止し、
    前記押し下げ位置への前記作動ボタンの移動および前記プランジャーの移動の後では前記軸線方向の溝が前記キーに係合せず、前記投薬ステムの回転および投与量の設定を可能にすることを特徴とする注入器具。
  2. 2つの材料を自動的に組み合わせるための注入器具であって、
    本体と、
    この本体内に移動可能に配されたカートリッジであって、第1の材料を収容するための第1のチャンバーと、第2の材料を収容するための第2のチャンバーと、当該カートリッジ内に移動可能に配されて前記第1および第2のチャンバーを分離する第1のストッパーと、該カートリッジ内に移動可能に配されて前記第2のチャンバーの一端を画成する第2のストッパーとを有するカートリッジと、
    前記本体内に移動可能に配され、ねじ部を有する針ハブと、
    前記本体内に移動可能に配されたプランジャーと、
    付勢部材と、
    この付勢部材により付勢されてこの付勢を前記プランジャーに伝えるスリーブと、
    前記本体に対して移動可能であって、前記スリーブを選択的に解放し、前記ねじ部を露出させてペン針と結合するために前記プランジャーを動かすと共に前記針ハブを移動し、前記第1および第2の材料を自動的に混合させる作動ボタンと、
    前記本体の一端に配されたつまみと、
    このつまみにしっかりと結合され、組み合わされた前記第1および第2の材料の投与量を設定するための投薬ステムと
    を具え、
    前記投薬ステムは径方向に延在するキーを具え、
    前記プランジャーは軸線方向の溝を具え、
    前記作動ボタンを押し下げ位置に移動する前では、前記軸線方向の溝が前記キーに係合して前記投薬ステムの回転を阻止し、
    前記押し下げ位置への前記作動ボタンの移動および前記プランジャーの移動の後では、前記軸線方向の溝がキーには係合せず、前記投薬ステムの回転および投与量の設定を可能にすることを特徴とする注入器具。
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