以下、本発明の各実施形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明に係る遊技場システムの第1実施形態が、遊技場ホールの1例であるパチンコホールに適用される例を示している。当該遊技場システムは、図1或いは図2にて例示するごとく、複数の遊技台設備群G1〜G10(図2参照)と、複数のビデオカメラVC1〜VC10と、複数の表示設備DP1〜DP10と、ホールサーバHSと、画像処理装置IPDとによって構成されている。
複数の遊技台設備群G1〜G10は、それぞれ、上記パチンコホール内にてその床面上に配列されている。ここで、各遊技台設備群G1〜G5は、パチンコホールの床面の左側床面部上において、前後方向に配設されており、残りの各遊技台設備群G6〜G10は、パチンコホールの床面の右側床面部上において、前後方向に配設されている(図2参照)。
各遊技台設備群G1〜G5のうち、遊技台設備群G1は、図2及び図3のいずれかにて示すごとく、複数の遊技台設備10〜15及び20〜25からなるもので、各遊技台設備10〜15は、図2〜図4から分かるように、その各前面にてパチンコホールの後方に向くように、遊技台設備10から遊技台設備15にかけて左側から右側へ順次並んで上記パチンコホールの左側床面部上に配列されている。
また、各遊技台設備20〜25は、その各前面にて、それぞれ、各遊技台設備10〜15の前面に対向するように、かつ当該各遊技台設備10〜15に並行となるように、遊技台設備20から遊技台設備25にかけて左側から右側へ順次並んで上記パチンコホールの左側床面部上に配列されている。
これにより、各遊技台設備20〜25と各遊技台設備10〜15との間には、上記パチンコホールの床面の左側床面部において、通路P1が構成されている。なお、遊技台設備群G1は、通路側遊技台設備群G1ともいう。また、各遊技台設備10〜15は、上記パチンコホール内において1つの島設備を構成する。
遊技台設備群G2は、複数の遊技台設備30〜35及び40〜45からなるもので、各遊技台設備30〜35は、その各前面にて上記パチンコホールの後方に向くように、遊技台設備30から遊技台設備35にかけて各遊技台設備20〜25の背面に沿い左側から右側へ順次並んで上記パチンコホールの左側床面部上に配列されている。
また、各遊技台設備40〜45は、その各前面にて、それぞれ、各遊技台設備30〜35の前面に対向するように、かつ、当該各遊技台設備30〜35に対し並行となるように、遊技台設備30から遊技台設備35にかけて左側から右側へ順次並んで上記パチンコホールの左側床面部上に配列されている。
これにより、各遊技台設備30〜35と各遊技台設備40〜45との間には、上記パチンコホールの床面の左側床面部において、通路P2が構成されている。なお、遊技台設備群G2は、通路側遊技台設備群G2ともいう。また、各遊技台設備30〜35は、各遊技台設備20〜25と共に、上記パチンコホールにおいて1つの島設備を構成する。
遊技台設備群G3は、複数の遊技台設備50〜55及び60〜65からなるもので、各遊技台設備50〜55は、その各前面にて上記パチンコホールの後方に向くように、遊技台設備50から遊技台設備55にかけて各遊技台設備40〜45の背面に沿い左側から右側へ順次並んで上記パチンコホールの左側床面部上に配列されている。
また、各遊技台設備60〜65は、その各前面にて、それぞれ、各遊技台設備50〜55の前面に対向するように、かつ、当該各遊技台設備50〜55に対し並行となるように、遊技台設備60から遊技台設備65にかけて左側から右側へ順次並んで上記パチンコホールの左側床面部上に配列されている。
これにより、各遊技台設備50〜55と各遊技台設備60〜65との間には、上記パチンコホールの床面の左側床面部において、通路P3が構成されている。なお、遊技台設備群G3は、通路側遊技台設備群G3ともいう。また、各遊技台設備50〜55は、各遊技台設備40〜45と共に、上記パチンコホールにおいて1つの島設備を構成する。
遊技台設備群G4は、複数の遊技台設備70〜75及び80〜85からなるもので、各遊技台設備70〜75は、その各前面にて上記パチンコホールの後方に向くように、かつ各遊技台設備60〜65の背面に沿うように、遊技台設備70から遊技台設備75にかけて左側から右側へ順次並んで上記パチンコホールの左側床面部上に配列されている。
また、各遊技台設備80〜85は、その各前面にて、それぞれ、各遊技台設備60〜65の前面に対向するように、かつ、当該各遊技台設備60〜65に対し並行となるように、遊技台設備80から遊技台設備85にかけて左側から右側へ順次並んで上記パチンコホールの左側床面部上に配列されている。
これにより、各遊技台設備70〜75と各遊技台設備80〜85との間には、上記パチンコホールの床面の左側床面部において、通路P4が構成されている。なお、遊技台設備群G4は、通路側遊技台設備群G4ともいう。また、各遊技台設備70〜75は、各遊技台設備60〜65と共に、上記パチンコホールにおいて1つの島設備を構成する。
遊技台設備群G5は、複数の遊技台設備90〜95及び100〜105からなるもので、各遊技台設備90〜95は、その各前面にて上記パチンコホールの後方に向くように、かつ、各遊技台設備80〜85の背面に沿うように、遊技台設備90から遊技台設備95にかけて左側から右側へ順次並んで上記パチンコホールの左側床面部上に配列されている。
また、各遊技台設備100〜105は、その各前面にて、それぞれ、各遊技台設備90〜95の前面に対向するように、かつ、当該各遊技台設備90〜95に対し並行となるように、遊技台設備100から遊技台設備105にかけて左側から右側へ順次並んで上記パチンコホールの左側床面部上に配列されている。
これにより、各遊技台設備90〜95と各遊技台設備100〜105との間には、上記パチンコホールの床面の左側床下面部において、通路P5が構成されている。なお、遊技台設備群G5は、通路側遊技台設備群G5ともいう。また、各遊技設備台90〜95は、各遊技台設備80〜85と共に、上記パチンコホールにおいて1つの島設備を構成する。
遊技台設備群G6は、複数の遊技台設備110〜115及び120〜125からなるもので、各遊技台設備110〜115は、その各前面にて上記パチンコホールの後方に向くように、遊技台設備15の右側にて、遊技台設備110から遊技台設備115にかけて左側から右側へ順次並んでパチンコホールの右側床面部上に配列されている。
また、各遊技台設備120〜125は、その各前面にて、それぞれ、各遊技台設備110〜115の前面に対向するように、遊技台設備25の右側にて、当該各遊技台設備110〜115に対し並行に遊技台設備120から遊技台設備125にかけて左側から右側へ順次並んでパチンコホールの左側床面部上に配列されている。
これにより、各遊技台設備110〜115と各遊技台設備120〜125との間には、上記パチンコホールの床面の右側床面部において、通路P6が構成されている。なお、遊技台設備群G6は、通路側遊技台設備群G6ともいう。また、各遊技台設備110〜115は上記パチンコホールにおいて1つの島設備を構成する。
遊技台設備群G7は、複数の遊技台設備130〜135及び140〜145からなるもので、各遊技台設備130〜135は、その各前面にて上記パチンコホールの後方に向くように、遊技台設備35の右側にて、遊技台設備130から遊技台設備135にかけて左側から右側へ順次並んで上記パチンコホールの右側床面部上に配列されている。
また、各遊技台設備140〜145は、その各前面にて、それぞれ、各遊技台設備130〜135の前面に対向するように、遊技台設備45の右側にて、当該各遊技台設備130〜135に対し並行に遊技台設備140から遊技台設備145にかけて左側から右側へ順次並んで上記パチンコホールの左側床面部上に配列されている。
これにより、各遊技台設備130〜135と各遊技台設備140〜145との間には、上記パチンコホールの床面の右側床面部において、通路P7が構成されている。なお、遊技台設備群G7は、通路側遊技台設備群G7ともいう。また、各遊技台設備130〜135は各遊技台設備120〜125と共に、上記パチンコホールにおいて1つの島設備を構成する。
遊技台設備群G8は、複数の遊技台設備150〜155及び160〜165からなるもので、各遊技台設備150〜155は、その各前面にて上記パチンコホールの後方に向くように、遊技台設備55の右側にて、遊技台設備150から遊技台設備155にかけて左側から右側へ順次並んでパチンコホールの右側床面部上に配列されている。
また、各遊技台設備160〜165は、その各前面にて、それぞれ、各遊技台設備150〜155の前面に対向するように、遊技台設備65の右側にて、当該各遊技台設備150〜155に対し並行に遊技台設備160から遊技台設備165にかけて左側から右側へ順次並んでパチンコホールの床面の右側床面部上に配列されている。
これにより、各遊技台設備150〜155と各遊技台設備160〜165との間には、上記パチンコホールの床面の右側床面部において、通路P8が構成されている。なお、遊技台設備群G8は、通路側遊技台設備群G8ともいう。また、各遊技台設備150〜155は、各遊技台設備140〜145と共に、上記パチンコホールにおいて1つの島設備を構成する。
遊技台設備群G9は、複数の遊技台設備170〜175及び180〜185からなるもので、各遊技台設備170〜175は、その各前面にて上記パチンコホールの後方に向くように、遊技台設備75の右側にて、遊技台設備170から遊技台設備175にかけて左側から右側へ順次並んで上記パチンコホールの右側床面部上に配列されている。
また、各遊技台設備180〜185は、その各前面にて、それぞれ、各遊技台設備170〜175の前面に対向するように、遊技台設備85の右側にて、当該各遊技台設備170〜175に対し並行に遊技台設備180から遊技台設備185にかけて左側から右側へ順次並んで上記パチンコホールの床面の右側床面部上に配列されている。
これにより、各遊技台設備170〜175と各遊技台設備180〜185との間には、上記パチンコホールの床面の右側床面部において、通路P9が構成されている。なお、遊技台設備群G9は、通路側遊技台設備群G9ともいう。また、各遊技台設備170〜175は、各遊技台設備160〜165と共に、上記パチンコホールにおいて1つの島設備を構成する。
遊技台設備群G10は、複数の遊技台設備190〜195及び200〜205からなるもので、各遊技台設備190〜195は、その各前面にて上記パチンコホールの後方に向くように、遊技台設備95の右側にて、遊技台設備190から遊技台設備195にかけて左側から右側へ順次並んで上記パチンコホールの床面の右側床面部上に配列されている。
また、各遊技台設備200〜205は、その各前面にて、それぞれ、各遊技台設備190〜195の前面に対向するように、遊技台設備105の右側にて、当該各遊技台設備190〜195に対し並行に遊技台設備200から遊技台設備205にかけて左側から右側へ順次並んで上記パチンコホールの床面の右側床面部上に配列されている。これにより、各遊技台設備190〜195と各遊技台設備200〜205との間には、上記パチンコホールの床面の右側床面部において、通路P10が構成されている。
なお、遊技台設備群G10は、通路側遊技台設備群G10ともいう。また、各遊技台設備200〜205は、上記パチンコホールにおいて1つの島設備を構成する。また、本第1実施形態においては、各通路側遊技台設備群G1〜G10の各遊技台設備の前側には、遊技者が着座するための椅子が各対応の遊技台設備用椅子として各対応の通路上に立設されている。
次に、各通路側遊技台設備群G1〜G10において、各遊技台設備は、共に、同一の構成を有することから、通路側遊技台設備群G1の遊技台設備10を例に挙げてその構成につき説明する。
当該遊技台設備10は、図3及び図4にて示すごとく、パチンコ台である遊技台Aと、球貸し装置Bと、表示ランプ装置Cとにより構成されており、遊技台Aは、島設備の設置台上に設置されている。球貸し装置Bは、遊技台Aの左側に沿うように上記設置台上に配置されている。表示ランプ装置Cは、球貸し装置B及び遊技台Aの双方上に設置されている。なお、遊技台設備10は、遊技台A、球貸し装置B及び表示ランプ装置Cのうちの少なくとも1つ以上でもって構成されていると把握してもよい。
ただし、各通路側遊技台設備群G1〜G10において、上記パチンコホールの前方へ前面を向けて位置する各遊技台設備(例えば、遊技台設備20)は、上記パチンコホールの後方へ前面を向けて位置する各遊技台設備(例えば、遊技台設備10)とは異なり、球貸し装置Bが遊技台Aの右側に位置するように島設備の設置台上に配置されている。
また、本第1実施形態において、通路側遊技台設備群G1を構成する遊技台設備10〜15及び20〜25の各遊技台Aは、それぞれ、台番号で指定されるが、これら各台番号は、対応の遊技台設備を特定する符号でもある。
即ち、遊技台設備10〜15及び20〜25の各遊技台Aは、それぞれ、各台番号No.10〜No.15及びNo.20〜No.25でもって指定されている。同様に、通路側遊技台設備群G2〜G10を構成する各遊技台Aも、それぞれ、各対応の遊技台を特定する符号でもある台番号でもって指定されている。
遊技台Aは、始動入賞口、大入賞口等の各種入賞口や電動チューリップ、ゲート、風車、ガイドレール、画像表示器その他の各盤面部品並びに電子制御装置を遊技盤に設けてなるもので、当該電子制御装置は、主として、CPU、ROMやRAM等のコンピュータ素子を備えて、コンピュータ機能を発揮するように構成されている。
しかして、当該電子制御装置は、図6にて示すフローチャートに従い、遊技プログラムを実行する。なお、当該遊技プログラムは、上記電子制御装置の記憶素子であるROMに予め読み出し可能に記憶されている。
球貸し装置Bは、CPU、ROMやRAM等のコンピュータ素子を備えてコンピュータ機能を発揮する制御回路やカードリーダーを具備している。当該球貸し装置Bの制御回路は、そのCPUにより、所定のフローチャート(図示しない)に従い球処理プログラムを実行し、この実行中において、遊技者によるプリペイドカードの投入のもと、カードリーダーにより読み出された当該プリペイドカードの書き込みデータに基づき球貸し出し数を演算して、この演算結果に基づき、遊技球を払い出すように遊技台Aに指令したり、当該遊技台Aにおける大当たり等に基づく遊技球の払い出し数をデータとして受けて計数してプリペイドカードに書き込んだりする等の遊技者の遊技可能な遊技球の数を演算処理するとともに、当該演算処理結果をデータとしてホールサーバHSに出力するようになっている。
なお、当該球貸し装置Bは、プリペイドカードに代わる現金の投入によっても、制御回路によって、投入金額に基づき球貸し出し数を演算して、この演算結果に基づき、遊技球を払い出すように遊技台Aに指令したり、当該遊技台Aにおける大当たり等に基づく遊技球の払い出し数をデータとして受けて計数して、遊技者に提供すべき別の新たなプリペイドカードに書き込んだりする等の遊技者の遊技可能な遊技球の数を演算処理するとともに、当該演算処理結果をデータとしてホールサーバHSに出力するようになっている。
表示ランプ装置Cは、CPU、ROMやRAM等のコンピュータ素子を有する制御回路及び表示ランプ等を備えてなるもので、当該表示ランプ装置Cの制御回路は、そのCPUにて、所定のフローチャート(図示しない)に従い表示ランププログラムを実行し、この実行中において、ホールサーバHSに対するデータ出力を行う。
複数のビデオカメラVC1〜VC10は、各通路側遊技台設備群G1〜G10に対応するもので、各ビデオカメラVC1〜VC5は、それぞれ、図1、図3及び図4のいずれかにて例示するごとく、各通路側遊技台設備群G1〜G5の左側上方にて、上記パチンコホールの天井に支持されている。
ここで、各ビデオカメラVC1〜VC5のうち、ビデオカメラVC1は、遊技台設備群G1及び通路P1を、通路P1の左上側から斜め右下方に向けて撮影して、遊技台設備群G1、その各遊技台設備用椅子及び通路P1を表す撮影像を映像データとして発生する。
ビデオカメラVC2は、遊技台設備群G2及び通路P2を、通路P2の左上側から斜め右下方に向けて撮影して、遊技台設備群G2、その各遊技台設備用椅子及び通路P2を表す撮影像を映像データとして発生する。ビデオカメラVC3は、遊技台設備群G3及び通路P3を、通路P3の左上側から斜め右下方に向けて撮影して、遊技台設備群G3、その各遊技台設備用椅子及び通路P3を表す撮影像を映像データとして発生する。
ビデオカメラVC4は、遊技台設備群G4及び通路P4を、通路P4の左上側から斜め右下方に向けて撮影して、遊技台設備群G4、その各遊技台設備用椅子及び通路P4を表す撮影像を映像データとして発生する。また、ビデオカメラVC5は、遊技台設備群G5及び通路P5を、通路P5の左上側から斜め右下方に向けて撮影して、遊技台設備群G5、その各遊技台設備用椅子及び通路P5を表す撮影像を映像データとして発生する。
各ビデオカメラVC6〜VC10は、それぞれ、図1、図3及び図4のいずれかにて例示するごとく、各通路側遊技台設備群G6〜G10の右上側において、上記パチンコホールの天井に支持されている。
各ビデオカメラVC6〜VC10のうち、ビデオカメラVC6は、遊技台設備群G6及び通路P6を、通路P6の右上側から斜め左下方に向けて撮影して、遊技台設備群G6、その各遊技台設備用椅子及び通路P6を表す撮影像を映像データとして発生する。ビデオカメラVC7は、遊技台設備群G7及び通路P7を、通路P7の右上側から斜め左下方に向けて撮影して、遊技台設備群G7、その各遊技台設備用椅子及び通路P7を表す撮影像を映像データとして発生する。
ビデオカメラVC8は、遊技台設備群G8及び通路P8を、通路P8の右上側から斜め左下方に向けて撮影して、遊技台設備群G8、その各遊技台設備用椅子及び通路P8を表す撮影像を映像データとして発生する。ビデオカメラVC9は、遊技台設備群G9及び通路P9を、通路P9の右上側から斜め左下方に向けて撮影して、遊技台設備群G9、その各遊技台設備用椅子及び通路P9を表す撮影像を映像データとして発生する。また、ビデオカメラVC10は、遊技台設備群G10及び通路P10を、通路P10の右上側から斜め左下方に向けて撮影して、遊技台設備群G10、その各遊技台設備用椅子及び通路P10を表す撮影像を映像データとして発生する。
複数の表示設備DP1〜DP10は、各通路側遊技台設備群G1〜G10に対応するもので、各表示設備DP1〜DP5は、図1、図3及び図4のいずれかにて例示するように、各通路側遊技台設備群G1〜G5の右上側において、上記パチンコホールの天井に支持されている。また、各表示設備DP6〜DP10は、各通路側遊技台設備群G6〜G10の左上側において、上記パチンコホールの天井に支持されている。
複数の表示設備DP1〜DP10は、それぞれ、同一の構成を有していることから、表示設備DP1を例に挙げてその構成につき説明する。
表示設備DP1は、液晶表示器LCDと、表示駆動回路DR(図5参照)とにより構成されており、液晶表示器LCDは、その表示面にて、通路側遊技台設備群G1の各遊技台設備用椅子に着座した各遊技者により視認され易いように、通路P1に対しその右側から左下方へ傾斜状に対向して上記パチンコホールの天井に支持されている。しかして、当該表示設備DP1は、表示駆動回路DRによる駆動のもとに、液晶表示器LCDにより表示情報を表示する。
残りの各表示設備DP2〜DP10は、それぞれ、表示設備DP1と同様に、液晶表示器LCDと、表示駆動回路DRとにより構成されているが、これら各表示設備DP2〜DP10は、その配設位置において、次のように相違する。
表示設備DP2は、その液晶表示器LCDの表示面にて、通路側遊技台設備群G2の各遊技台設備用椅子に着座した遊技者により視認され易いように、通路P2に対しその右側から左下方へ傾斜状に対向して上記パチンコホールの天井に支持されている。表示設備DP3は、その液晶表示器LCDの表示面にて、通路側遊技台設備群G3の各遊技台設備用椅子に着座した遊技者により視認され易いように、通路P3に対しその右側から右下方へ傾斜状に対向して上記パチンコホールの天井に支持されている。
表示設備DP4は、その液晶表示器の表示面にて、通路側遊技台設備群G4の各遊技台設備用椅子に着座した遊技者により視認され易いように、通路P4に対しその右側から左下方へ傾斜状に対向して傾斜状に対向して上記パチンコホールの天井に支持されている。表示設備DP5は、その液晶表示器LCDの表示面にて、通路側遊技台設備群G5の各遊技台設備用椅子に着座した遊技者により視認され易いように、通路P5に対しその右側から左下方へ傾斜状に対向して上記パチンコホールの天井に支持されている。
表示設備DP6は、その液晶表示器LCDの表示面にて、通路側遊技台設備群G6の各遊技台設備用椅子に着座した遊技者により視認され易いように、通路P6に対しその左側から右下方へ傾斜状に対向して上記パチンコホールの天井に支持されている。表示設備DP7は、その液晶表示器LCDの表示面にて、通路側遊技台設備群G7の各遊技台設備用椅子に着座した遊技者により視認され易いように、通路P7に対しその左側から右下方へ傾斜状に対向して上記パチンコホールの天井に支持されている。
表示設備DP8は、その液晶表示器LCDの表示面にて、通路側遊技台設備群G8の各遊技台設備用椅子に着座した遊技者により視認され易いように、通路P8に対しその左側から右下方へ傾斜状に対向して上記パチンコホールの天井に支持されている。表示設備DP9は、その液晶表示器LCDの表示面にて、通路側遊技台設備群G9の各遊技台設備用椅子に着座した遊技者により視認され易いように、通路P9に対しその左側から右下方へ傾斜状に対向して上記パチンコホールの天井に支持されている。表示設備DP10は、その液晶表示器LCDの表示面にて、通路側遊技台設備群G10の各遊技台設備用椅子に着座した遊技者により視認され易いように、通路P10に対しその左側から右下方へ傾斜状に対向して上記パチンコホールの天井に支持されている。
ホールサーバHSは、各通路側遊技台設備群G1〜G10における各遊技台による遊技に伴う状態を管理制御するもので、このホールサーバHSは、上記パチンコホール内の適所にてその床面上に設置されている。
当該ホールサーバHSは、図1にて示すごとく、各遊技台設備群G1〜G10と画像処理装置IPDとの間に接続されている。このホールサーバHSは、図5にて示すごとく、CPU300、入力側インターフェース310(以下、I/F310ともいう)、ROM320、RAM330及び出力側インターフェース340(以下、O/F340ともいう)と、これらCPU300、I/F310、ROM320及びRAM330及びO/F340を相互に接続するバスラインBS1及びソフトタイマー(図示しない)とでもって、構成されている。
CPU300は、図8にて示すフローチャートに従い、上記ソフトタイマーの計時終了毎にタイマー割り込み管理プログラムを実行し、この実行中において、ROM320の記憶データ、RAM330内の一時的記憶データ、I/F310を介する各通路側遊技台設備群G1〜G10の各遊技台設備の遊技台A、球貸し装置B及び表示ランプ装置Cからの各出力に応じて、O/F340を介し画像処理装置IPDに対して出力すべき演算処理を行う。なお、上記タイマー割り込み管理プログラムは、ROM320に予め読み出し可能に記憶されている。また、上記ソフトタイマーは、所定計時時間(例えば、1分)を繰り返し計時するようになっている。
画像処理装置IPDは、図1にて例示するごとく、ホールサーバHS及び各ビデオカメラVC1〜VC10と各表示設備DP1〜DP10との間に接続されている。
当該画像処理装置IPDは、図5にて示すごとく、CPU400、I/F410、ROM420、RAM430及びO/F440と、これらCPU400、I/F410、ROM420、RAM430及びO/F440を相互に接続するバスラインBS2とでもって、構成されている。
CPU400は、図10にて示すフローチャートに従い、画像処理プログラムを実行し、この実行中において、ROM420の記憶データ、RAM430の一時的記憶データ、I/F410を介するホールサーバHSからの出力及び複数のビデオカメラVC1〜VC10からの各出力を受けて、O/F440を介し複数の表示設備DP1〜DP10に出力すべき画像データを形成する。なお、上記画像処理プログラムは、ROM420に予め読み出し可能に記憶されている。
以上のように構成した本第1実施形態において、上記遊技場システムでは、複数の遊技台設備群G1〜G10、ホールサーバHS、画像処理装置IPD、複数のビデオカメラVC1〜VC10及び複数の表示設備DP1〜DP10が、共に作動状態にあるものとする。なお、ホールサーバHSにおいて、上記ソフトタイマーは、上記所定計時時間を繰り返し計時するように作動する。
このような状態にあっては、複数の遊技台設備群G1〜G10の各遊技台設備において、その各遊技台Aの電子制御装置が、それぞれ、図6のフローチャートに従い、遊技プログラムの実行を繰り返し、球貸装置Bの制御回路が、上記フローチャートに従い球処理プログラムを繰り返し実行し、表示ランプ装置Cの制御回路が、上記フローチャートに従い表示ランププログラムを繰り返し実行する。
また、ホールサーバHSのCPU300が、上記ソフトタイマーの上記所定計時時間の計時終了ごとに、図8のフローチャートに従い、タイマー割り込み管理プログラムを実行し、画像処理装置IPDが、CPU400により、図10のフローチャートに従い、画像処理プログラムの実行を繰り返す。
しかして、複数の遊技台設備群G1〜G10のうち、遊技台設備群G2において、各遊技者が、それぞれ、各遊技台設備30〜32及び34並びに40、41、44、45の前側の遊技台設備用椅子に着座しているものとする(図20参照)。
そこで、まず、遊技台設備30用椅子に着座した遊技者の遊技に対する処理について説明する。遊技台設備30用椅子に着座した遊技者が遊技台設備30の球貸し装置Bのカード投入口にプリペイドカードを投入すると、当該球貸し装置Bにおいては、その制御回路が、カードリーダーにより読み出される上記プリペイドカードの書き込みデータを読み出して球貸し出し数を演算し、この演算結果を球貸し装置データとしてホールサーバHSに出力するとともに、当該球貸し出し数の遊技球を払い出すように遊技台設備30の遊技台Aの電子制御装置に指令する。
すると、当該遊技台Aの電子制御装置では、図6のフローチャートに従う遊技プログラムの実行のもと、初期処理ルーチン500にて、上記球貸し出し数の遊技球を払い出す処理がなされる。これに伴い、当該球貸し出し数の遊技球が、遊技台Aの受け皿内に払い出される。
このような段階において、遊技者が当該遊技台Aの操作ハンドルを操作すると、上述のように払い出された遊技球が、順次、当該遊技台Aの遊技領域内に向けて発射される。
初期処理ルーチン500の処理後、次の始動口・ゲート処理ルーチン510の処理がなされる。上述のように発射された各遊技球が、当該遊技台Aの遊技盤に設けた始動入賞口に入賞したり、スルーゲートを通過したりすると、遊技球の始動入賞口への入賞数やスルーゲートの通過数に応じた抽選処理や保留処理がなされる。
ついで、賞球処理ルーチン520において、上述した始動入賞口への遊技球の入賞数や遊技球のスルーゲート通過数に応じた抽選処理に伴う賞球処理がなされる。この賞球処理に伴い、次の球払い出し処理ルーチン530において、上述の賞球処理に基づく遊技球の払い出しがなされる。
然る後、次の図柄処理ルーチン540において、特別図柄処理や普通図柄処理がなされる。上述した始動入賞口への入賞に伴う大当たり遊技中であれば、特別図柄処理において、当該遊技台Aの遊技盤に設けた画像表示器により特別図柄の変動処理がなされる。また、上述した電動チューリップの入賞口への遊技球の入賞に伴う当たり遊技中であれば、普通図柄処理において、普通図柄の変動処理がなされる。
図柄処理ルーチン540の処理後、当たり遊技処理ルーチン550において、大当たり処理や電動チューリップへの入賞処理がなされる。現段階において、大当たり等の遊技中であれば、大当たり処理において、大入賞口の開閉処理が所定条件のもとになされて多数の遊技球が大入賞口に入賞する。また、確変や時短の遊技中であれば、電動チューリップ入賞処理において、電動チューリップの開閉処理が所定の条件のもとになされて遊技球が電動チューリップの入賞口に入賞する。
このようにして当たり遊技処理ルーチン550の処理が終了すると、次の出力処理ルーチン560の処理がなされる(図6及び図7参照)。当該出力処理ルーチン560においては、図7のステップ561において、始動口・ゲート処理ルーチン510〜当たり処理ルーチン550において処理されて出力すべきデータがあるか否かが判定される。ここで、出力すべきデータがあれば、ステップ561においてYESとの判定がなされる。
すると、この判定に伴い、次のステップ562において、始動口・ゲート処理ルーチン510〜当たり処理ルーチン550において処理されて出力すべきデータが、遊技台設備30の遊技台Aの台番号「NO.30」を台番号データとして付されて遊技台データとしてホールサーバHSに出力される。
また、遊技台設備30の表示ランプ装置Cにおいては、その制御回路が、CPUによる上記表示ランププログラムの実行のもと、例えば上記パチンコホールの係員を呼び出すために表示ランプを点滅させるとともに、上記パチンコホールの係員を呼び出すための呼び出し信号を表示ランプ装置データとしてホールサーバHSに出力する。
各遊技台設備31、32及び34用椅子に着座した各遊技者の遊技の処理に関しても、上述した遊技台設備30用椅子に着座した遊技者の遊技に対する処理と同様になされる。
従って、各遊技台設備31、32及び34において、各遊技台Aの電子制御装置が、それぞれ、図6のフローチャートに従う遊技プログラムの実行中、出力処理ルーチン560において、始動口・ゲート処理ルーチン510〜当たり処理ルーチン550における処理に伴い出力すべき各データを、各遊技台設備31、32及び34の各遊技台Aの台番号「NO.31」、「NO.32」及び「NO.34」を各台番号データとして付して、各遊技台データとしてホールサーバHSに出力する。
また、各遊技台設備31、32及び34の各球貸し装置Bの制御回路が、それぞれ、球処理プログラムの実行のもと、遊技台設備10の球貸し装置Bの制御回路と同様の演算処理をして各遊技台設備31、32及び34の遊技台に指令するとともにホールサーバHSに対する出力処理を行う。
さらに、各遊技台設備31、32及び34の表示ランプ装置Cの制御回路が、それぞれ、表示ランププログラムの実行のもと、遊技台設備30の表示ランプ装置Cの制御回路と同様の演算処理をしてホールサーバHSに対するデータ出力を行う。
また、遊技台設備群G1、遊技台設備群G3〜遊技台設備群G10において、各遊技台設備用椅子に着座した各遊技者の遊技の処理に関しても、上述した遊技台設備30用椅子に着座した遊技者の遊技に対する処理と同様になされる。従って、遊技台設備群G1、遊技台設備群G3〜遊技台設備群G10の各遊技台設備の遊技台Aの電子制御装置においても、同様にして、それぞれ、始動口・ゲート処理ルーチン510〜当たり処理ルーチン550において処理されて各出力すべきデータが各遊技台設備の各遊技台Aの台番号を各台番号データとして付されて各遊技台データとしてホールサーバHSに出力される。
また、遊技台設備群G1、遊技台設備群G3〜遊技台設備群G10の各遊技台設備の球貸し装置B及び表示ランプ装置Cも、遊技台設備30の球貸し装置B及び表示ランプ装置Cと同様の処理をする。
しかして、ホールサーバHSにおいては、CPU300が、上述したごとく、上記ソフトタイマーの所定計時時間の計時終了ごとに、図8のフローチャートに従い上記タイマー割り込み管理プログラムを実行している。従って、CPU300は、上記タイマー割り込み管理プログラムの実行開始ごとに、図8のスタートステップにて実行開始し、ステップ600にて初期化処理を行う。
然る後、次の各種データ入力処理ルーチン610の処理がなされる(図8及び図9参照)。この各種データ入力処理ルーチン610においては、複数の遊技台設備群G1〜G10の各遊技台設備の遊技台Aの電子制御装置によって、図6のフローチャートの出力処理ルーチン560にて出力される各遊技台データが、図9のステップ611における各遊技台データ入力処理において、ホールサーバHSに入力される。
ついで、複数の遊技台設備群G1〜G10の各遊技台設備の球貸し装置Bの制御回路によって、図6のフローチャートの出力処理ルーチン560にて出力される各球貸し装置データが、それぞれ、図9のステップ612における各球貸し装置データ入力処理において、ホールサーバHSに入力される。
さらに、複数の遊技台設備群G1〜G10の各遊技台設備の表示ランプ装置Cの制御回路によって、図6のフローチャートの出力処理ルーチン560にて出力される各表示ランプ装置データが、それぞれ、図9のステップ613における各表示ランプ装置データ入力処理において、ホールサーバHSに入力される。
然る後、図8の演算処理ルーチン620における処理がなされる。この処理において、図9のステップ611にて入力された各遊技台データが、それぞれ、遊技台Aの台番号、遊技球の払い出し数や消費数を含むことから、ホールサーバHSにおいては、CPU300が、台番号で特定される遊技台Aごとに、対応の球貸し装置Bからの球貸し装置データ及び遊技台からの遊技台データに基づき、遊技者毎の現段階における持ち球数を、遊技球の貸し出し数、払い出し数や消費数から演算して、この演算結果を第1管理データとして作成する。当該各第1管理データは、それぞれ、各対応の遊技台Aの台番号を台番号データとして付されて作成される。なお、同一の遊技台で遊技する遊技者が当該遊技台での遊技を終了する場合には、その時点で上記持ち球数はリセットされる。
また、上述した遊技台Aごとに、これに対応する表示ランプ装置Cからの表示ランプ装置データ(呼び出し信号)に基づき、例えば、「係員の呼び出し」を表すデータが、対応の遊技台Aの台番号を台番号データとして付されて第2管理データとして作成される。なお、上述のように作成された第1及び第2の管理データは、ホールサーバデータとも総称される。
ついで、次のステップ630におけるホールサーバデータ出力処理において、上述のように作成した遊技台ごとの各第1及び第2の管理データが、順次、画像処理装置IPDに各ホールサーバデータとして出力される。
しかして、このようにタイマー割り込み管理プログラムの処理が終了するごとに、画像処理装置IPDは、そのCPU400にて、上述のごとく、図10のフローチャートに従い、画像処理プログラムを実行する。従って、CPU400は、図10のスタートステップの実行ごとに、ステップ700にて初期化される。
ついで、CPU400は、図10のホールサーバデータ入力処理ルーチン710の処理に移行する(図11参照)。本第1実施形態では、ホールサーバデータ入力処理ルーチン710は、図11の第1管理データ入力処理ルーチン711(図12参照)及び第2管理データ入力処理ルーチン712(図13参照)でもって、順次処理される。
しかして、ホールサーバデータ入力処理ルーチン710が、第1管理データ入力処理ルーチン711に進むと、この第1管理データ入力処理ルーチン711においては、図12にて示すフローチャートに従い、ステップ711aにて第1管理データがあるか否かが判定される。
ここで、第1管理データがあれば、ステップ711aにてYESと判定される。そして、次のステップ711bにおける第1管理データの記憶更新処理において、当該第1管理データが、画像処理装置IPDのRAM430の所定の記憶領域に記憶更新される。また、当該第1管理データが、複数であれば、これら第1管理データは、それぞれ、RAM430の別々の各所定の記憶領域に記憶更新される。なお、ステップ711aにてNOと判定される場合には、ステップ711bの処理がなされることなく、第1管理データ入力処理ルーチン711は、リターンステップに進む。
ついで、ホールサーバデータ入力処理ルーチン710が、第2管理データ入力処理ルーチン712に進むと、この第2管理データ入力処理ルーチン712においては、図13にて示すフローチャートに従い、ステップ712aにて、第2管理データがあるか否かが判定される。
ここで、第2管理データがあれば、ステップ712aにてYESと判定される。そして、次のステップ712bにおける第2管理データの記憶更新処理において、当該第2管理データが、画像処理装置IPDのRAM430の他の所定の記憶領域に記憶更新される。また、当該第2管理データが複数であれば、これら第2管理データは、それぞれ、RAM430の別々の他の所定の記憶領域に記憶更新される。なお、ステップ712aにてNOと判定される場合には、ステップ712bの処理がなされることなく、第2管理データ入力処理ルーチン712は、リターンステップに進む。
以上のようにして図10のホールサーバ入力処理ルーチン710の処理が終了すると、次の映像データ入出力処理ルーチン720の処理がなされる(図10及び図14参照)。この映像データ入出力処理ルーチン720においては、図14のフローチャートに従い、ステップ721において、映像データがあるか否かが判定される。
ここで、各ビデオカメラVC1〜VC10からの映像データが画像処理装置IPDに入力されていれば、当該ステップ721においてYESと判定される。そして、次のステップ722における映像データの取り込み処理において、各映像データが、各ビデオカメラVC1〜VC10から取り込まれる。
ついで、次のステップ723における映像データの出力処理において、ステップ722にて取り込まれた各映像データが、それぞれ、表示データとして各対応の表示設備DP1〜DP10に出力される。なお、ステップ721における判定がNOとなる場合には、映像データ入力処理ルーチン720は、各ステップ722、723の処理を行うことなく、リターンステップに進む。
上述のように各映像データがそれぞれ表示データとして各対応の表示設備DP1〜DP10に出力されると、各対応の表示設備DP1〜DP10は、それぞれ、各表示駆動回路DRによる駆動のもとに、対応の映像データに基づき各液晶表示器LCDにて各映像を表示する。このように表示される各映像は、例えば、各対応の遊技台設備群及び通路を少なくとも含むパチンコホール内のホール内映像である。このホール内映像の一例を挙げれば、当該ホール内映像は、図20にて示すような通路側遊技群G2において図示のごとく各遊技者がそれぞれ各遊技台設備用椅子に着座して遊技をしている状態を表す映像である。
このようにして映像データ入力処理ルーチン720の処理が終了すると、次の管理データに基づく演算処理ルーチン730(図10及び図15参照)の処理がなされる。この処理においては、図15のステップ731において、第1管理データはあるか否かが判定される。
ここで、第1管理データが画像処理装置IPDのRAM430に記憶されていれば、当該ステップ731における判定はYESとなる。これに伴い、次のステップ731aにおける第1管理データの読み出し処理において、第1管理データがRAM430から読み出される。ここで、RAM430に記憶されている第1管理データが複数であれば、これら第1管理データがそれぞれ読み出される。
然る後、ステップ731b以後の処理が第1管理データ毎に順次次のようになされる。まず、ステップ731bにおいて、第1管理データに基づく持ち球数に基づき次の等式(1)に基づく算出処理がなされる。
r=Q−750m・・・・(1)
ここで、当該式(1)が本第1実施形態において導入された根拠について説明する。従来からパチンコホールで用いられてきた遊技球収容箱(ドル箱)が通常収容し得る遊技球の数は、例えば、1500(個)である。従って、ドル箱の半箱分の遊技球は、750(個)である。
そこで、ドル箱の半箱数を基準にドル箱数を設定すると、半箱数=1はドル箱数=0.5及び遊技球数=750(個)に対応する。また、半箱数=2、3、4は、それぞれ、ドル箱数=1及び遊技球数1500(個)、ドル箱数=1.5及び遊技球数2250(個)、並びにドル箱数=2及び遊技球数3000(個)に対応する(図17参照)。
従って、一般的には、半箱数をmとし、半箱の収容遊技球数、即ち、遊技者の持ち球数の半箱分を基準とすれば、半箱数=mは、ドル箱数=0.5m及び持ち球数Q=750m(個)である。なお、mは、負数を含まない整数(0、1、2・・・)を表し、Qは、遊技者の全持ち球数である。また、半箱数m=0は、ドル箱が零であることを意味する。
また、持ち球球数Qが半箱分の遊技球数の整数倍にならない場合には、持ち球球数Qのうち半箱分の遊技球数に達しない持ち球数が存在する。これを一般的に等式(2)により表すと、
r=Q−750m・・・(2)
により与えられる。ただし、等式(2)において、m≧1である。なお、式(2)において、rは、上述した半箱分の遊技球数に達しない持ち球数を表す。
しかして、ステップ731bにおける算出処理においては、半箱分の遊技球数に達しない持ち球数rが、等式(1)に基づき、遊技者の持ち球数Qに応じて算出される。
然る後、次のステップ732において、半箱数mが、次の等式(3)に基づき、遊技者の持ち球数Q及び半箱分の遊技球数に達しない持ち球数rに応じて算出処理がなされる。
m=(Q−r)/750 ・・・(3)
ついで、次のステップ733において、現段階における遊技者の持ち球数Qが次の不等式(4)を満たすか否かが判定される。
750m−100≦Q<750(m+1)−100 ・・・(4)
ただし、不等式(4)において、m=0のとき、Q≧0を前提に、Q<750−100=650が成立する。
ここで、不等式(4)の導入根拠について説明する。図17の図表は、半箱数m、持ち球数Q、ドル箱数0.5m及び半箱数m=1、2、3、4、5、・・・、mに対する持ち球球数Qの各範囲との対応関係を示す。従って、持ち球数Qが、750(個)、1500(個)、2250(個)、3000(個)、3750(個)、・・・、750m(個)であるとき、ドル箱数が、半箱、1箱、1.5箱、2箱、2.5箱、・・・、0.5m箱となる。
従って、遊技者の遊技中において、例えば、Q=1500(個)に達した後に、Q=1499(個)への減少及びQ=1500(個)への増加が繰り返されると、ドル箱数が1箱になった後、半箱へ減少及び1箱への増加を繰り返す。このため、後述のように液晶表示器LCDにより表示されるべきドル箱画像が、1箱画像になった後、半箱画像と1箱画像との間で頻繁に変動する。このことは、Qが1500(個)と1499(個)との間のようにわずか1(個)減増するだけで、液晶表示器LCDにより表示されるべきドル箱画像が半箱画像と1箱画像との間で頻繁に変動することを意味する。
これでは、液晶表示器LCDの表示内容が、不安定極まりなく、遊技者にとって見辛いという不具合を生じる。
そこで、このような不具合の発生を未然に防止するため、本第1実施形態では、Qが、750、1500、2250、3000、3750、・・・、或いは750mに増大した後所定数範囲以内にて減少しても、ドル箱数を750、1500、2250、3000、3750、・・・、或いは750mに維持することで、液晶表示器LCDの表示内容の頻繁な変動の発生を未然に防止することとした。
ここで、上記所定数範囲とは、遊技者が見辛いと感じない程度の数、例えば、100(個)をいう。
そして、このような前提によれば、半箱数m=1、2、3、4,5、・・・対応する持ち持ち球数Qの各範囲は、次の通りである(図17参照)。
m=1:650(個)≦Q<1400(個)
m=2:1400(個)≦Q<2150(個)
m=3:2150(個)≦Q<2900(個)
m=4:2900(個)≦Q<3650(個)
m=5:3650(個)≦Q<4400(個)
・
・
・
従って、一般的に、半箱数m=mに対しては、上述の不等式(4)が成立する。 なお、半箱数m=0に対しては、ドル箱数=0及びQ<650である。
ここで、上述した不等式(4)について説明すると、当該不等式(4)において、750m−100≦Qは、Q=750mに対してQ=100以内の減少では、半箱数mは、Q=750mに対応する半箱数のままである。そして、QがQ<750m−100に減少すると、半箱数mが1だけ減少する。
一方、上述した不等式(4)において、Q<750(m+1)−100は、Q=750mを基準として、Qは、Q=750(m+1)−100に達しない範囲において、半箱数mは、Q=750mに対応する半箱数のままである。
しかして、ステップ731aにおける第1管理データの持ち球数Qが、不等式(4)を満たせば、ステップ732における半箱数mのもとに、上述のステップ733において、YESと判定される。具体的には、例えば、m=0のとき、Q<650が成立することで、ステップ733における判定がYESとなる。また、例えば、m=1、2、3、4或いは5のとき、650(個)≦Q<1400(個)、1400(個)≦Q<2150(個)、2150(個)≦Q<2900(個)、2900(個)≦Q<3650(個)、或いは3650(個)≦Q<4400(個)することで、ステップ733における判定がYESとなる。
ステップ733の処理後、次のステップ734において、所定の待ち時間の経過か否かが判定される。本第1実施形態において、上記所定の待ち時間は、液晶表示器LCDにより表示すべきドル箱画像が頻繁な変動を伴うことなく遊技者において安定的で見辛くないと判断し得る時間をいう。なお、当該待ち時間は、画像処理装置IPDに設けたソフトタイマー等のタイマー(図示しない)の計時でもって判定される。
現段階において、上記待ち時間が経過していなければ、ステップ734においてNOと判定される。然る後、上述したステップ733における判定が再びなされる。ここで、現段階における遊技者の持ち球数Qが変動しても、当該持ち球数Qが不等式(4)を満たしていれば、ステップ733において再びYESと判定される。以後、このステップ734及びステップ733を循環する判定処理が、上記待ち時間内にて不等式(4)が満たされる限り繰り返される。
しかして、上記待ち時間の経過前において遊技台設備10による遊技者に伴い持ち球数Qが不等式(4)を満たさなくなれば、ステップ731a以後の処理に戻る。このことは、遊技台設備10による遊技者が、その遊技中に、当たり等により遊技球を多数獲得したり、或いは、遊技球を多数消費したりすることで、持ち球数Qが不等式(4)を満たさなくなったことを意味する。
従って、上述のようにステップ731aの処理において、ホールサーバHSから現段階における第1管理データが読み出され、ステップ731bにおいて、半箱分の遊技球数に達しない持ち球数rが、等式(2)に基づき算出され、さらに、ステップ732において、現段階における半箱数mが、等式(3)に基づき算出される。
一方、持ち球数Qが不等式(4)を満たしつつ上記待ち時間が経過すれば、ステップ734における判定がYESとなる。このことは、持ち球数Qが遊技者の遊技によって変動しても、この変動範囲は不等式(4)を満たす安定的範囲であることを意味する。
従って、次のステップ734aにおいて、上述のようにステップ733或いはステップ734においてYESと判定した際の半箱数m及び持ち球数Qに基づきドル箱数が決定される。例えば、m=2であれば、ドル箱数は1(個)であり、m=4であれば、ドル箱数は2(個)である。
上述のごとくステップ734aにおける処理が終了すると、次のステップ735において、ステップ734aで決定したドル箱数がドル箱換算データとしてRAM430に記憶更新される。ここで、当該ドル箱換算データは、対応の第1管理データの台番号を付したデータとして作成されて記憶更新される。
ステップ735の処理後、次のステップ736(図16参照)において、第2管理データがあるか否かが判定される。現段階において、第2管理データが、RAM430に記憶されておれば、当該ステップ736においてYESと判定され、然る後、ステップ737における第2管理データの読み出し処理において、RAM430に記憶済みの第2管理データが当該RAM430から読み出される。ここで、RAM430に記憶されている第2管理データが複数であれば、これら各第2管理データがそれぞれ読み出される。
然る後、ステップ738以後の処理が順次第2管理データ毎になされる。まず、ステップ738において、呼び出し画像データの選択処理がなされる。本第1実施形態では、呼び出し画像データが、図25にて示す画像データWとして、他の画像データと共に、画像処理装置IPDのROM420に予め読み出し可能に記憶されている。
しかして、ステップ738においては、画像データWがROM420から呼び出し画像データとして選択されて読み出される。ついで、ステップ739における選択呼び出し画像データの記憶更新処理において、画像データWが、RAM430に記憶更新される。ここで、第2管理データが上述のごとく台番号を付して作成されていることから、画像データWは、対応の台番号を付して作成されてRAM430に記憶更新される。
以上のようにして管理データに基づく演算処理ルーチン730の処理が終了すると、次の合成画像データ処理ルーチン740の処理がなされる(図10及び図18参照)。
当該合成画像データ処理ルーチン740のステップ741(図18参照)において、ドル箱換算データはあるか否かが判定される。現段階において、ドル箱換算データがRAM430に記憶されておれば、当該ステップ741における判定はYESとなる。
然る後、ステップ741aにおけるドル箱換算データに対応するドル箱画像データの読み出し処理がなされる。これに伴い、当該ドル箱換算データがRAM430から読み出される。ここで、ドル箱換算データが複数である場合には、ドル箱画像データが、ドル箱換算データ毎にROM420から順次読み出される。
本第1実施形態では、ドル箱画像データDB1(図21参照)及びドル箱画像データDB2(図22参照)が、他のドル箱画像データとともに、画像処理装置IPDのROM420に予め読み出し可能に記憶されている。
従って、例えば、図21のドル箱画像データDB1や図22のドル箱画像データDB2がROM420から順次読み出される。ここで、ドル箱画像データDB1は、四角線で囲った「1箱」という文字列及び遊技球を一杯記憶した1(個)のドル箱でもって構成されている。また、ドル箱画像データDB2は、四角線で囲った「2箱」という文字列及び遊技球を一杯に収容した2(個)のドル箱でもって構成されている。
しかして、次のステップ741bにおいて、ドル箱換算データに対応する遊技台の選定処理がなされる。この選定処理では、ドル箱換算データが上述のごとく遊技台の台番号データを付して作成されていることから、当該台番号データの台番号を有する遊技台が選定される。
これに伴い、次のステップ741cでは、ドル箱画像データの映像データに対する位置決め処理がなされる。この位置決め処理では、例えば、遊技台設備31用椅子に着座した遊技者が、当該遊技台設備31の遊技台Aにおける遊技中において、ドル箱1個分の遊技球を獲得しておれば、ドル箱画像データDB1(図21参照)のドル箱画像が、その符号Z1で特定する部位にて、ビデオカメラVC2からの映像データ(図23参照)のホール内映像の符号Z1で特定する座標位置に対応するように、位置決めされる。
また、遊技台設備30用椅子に着座した遊技者が、当該遊技台30の遊技台Aにおける遊技中において、ドル箱2個分の遊技球を獲得しておれば、ドル箱画像データDB2(図22参照)のドル箱画像(2個のドル箱の積み重ね画像)が、その符号Z2で特定する部位にて、ビデオカメラVC2からの映像データ(図23参照)のホール内映像の符号Z2で特定する座標位置に対応するように、位置決めされる。本第1実施形態では、図23にて示すホール内映像を表す映像データは、図示のごとく、格子状線からなる座標系データを重ねることによって形成されている。
なお、各遊技台設備34、40、44及び45に着座した遊技者が、当該各対応遊技台設備の遊技台Aにおける遊技中において、ドル箱3個分、ドル箱2個分及びドル箱1個分の遊技球を獲得していれば、上述と同様にして、ドル箱3個の積み重ね画像、ドル箱画像DB2及びドル箱画像DB1等を対応の各ビデオカメラからの映像データのホール内映像上の所定座標位置に対応するように位置決めする(図23参照)。従って、本第1実施形態において用いられている「合成」とは、直接的には、上述のごとく、ドル箱画像を映像データのホール内映像上の所定座標位置に対応させることをいい、このように対応させる結果として、後述のように、ドル箱画像がホール内映像に対応して表示設備の液晶表示器LCDにて表示されたときに、遊技者にとって、ホール内映像がドル箱画像に合成されたように見えることをいう。
ステップ741cにおける処理の終了に伴い、次のステップ741dにおいて、位置決めドル箱画像の表示データとしての出力処理がなされる。これに伴い、各遊技台設備30、31、35、40、44及び45に対応するドル箱画像データが、各対応の表示設備の液晶表示器LCDで表示されているホール内映像に各位置決め位置にて対応するように表示される。
例えば、通路P2における遊技台設備30用椅子の足下には、ドル箱画像データDB2のドル箱画像が、図24にて示すごとく、上述の座標位置Z2にて、ホール内映像に対応するように表示される。また、通路P2における遊技台設備31用椅子の足下には、ドル箱画像データDB1のドル箱画像が、図24にて示すごとく、上述の座標位置Z1にて、ホール内映像に対応するように表示される。これにより、液晶表示器LCDの表示内容は、遊技者にとって、液晶表示器LCDの表示内容が、上記各座標位置にてホール内映像に合成された状態のように見える。
よって、遊技台設備群G2の各遊技台Aで遊技中の各遊技者は、表示設備DP2の液晶表示器LCDの表示映像を視認することで、遊技台設備群G2の各遊技台Aにおける出球状況を容易に視認することができる。従って、従来のようにドル箱を遊技者の足下に置かなくても、各遊技者は自分の出球状況を良好に知ることができ、寂しさとか物足りなさを感じることなく、快適に遊技を継続し得る。
また、新たに上記パチンコホールに入った客も、遊技者の足下に積み重ねられるドル箱がなくても、表示設備の液晶表示器LCDにより、遊技台毎の出球状況を良好に視認することができる。このため、当該客は、上記パチンコホールにおいて遊技をしようとする意識を上記出球状況に基づき持つことになり、パチンコホール側にとっても営業上良好である。
また、ステップ741dの処理後、図19のステップ742において、選択呼び出し画像データはあるか否かが判定される。現段階において、選択呼び出し画像データがRAM430に記憶されておれば、当該ステップ742においてYESと判定され、然る後、ステップ742aにおける選択呼び出し画像データの読み出し処理において、上述の記憶済みの選択呼び出し画像データである画像データW(図25参照)がRAM430から読み出される。
しかして、次のステップ742bにおいて、選択呼び出し画像データに対応する遊技台の選定処理がなされる。この選定処理では、呼び出し画像データが上述のごとく遊技台の台番号を付して作成されていることから、当該台番号データの台番号を有する遊技台が選定される。
これに伴い、次のステップ742cでは、選択呼び出し画像データの映像データに対する位置決め処理がなされる。この位置決め処理では、例えば、遊技台設備31用椅子に着座した遊技者が、当該遊技台設備31の遊技台Aにおける遊技中において、当該遊技台Aに設けた操作スイッチの押動操作により係員の呼び出しをすれば、呼び出し画像データWの呼び出し画像が、ビデオカメラVC2からの映像データ(図23参照)のホール内映像の所定座標位置(図25にて示す位置)に対応するように、位置決めされる。
ステップ742cの処理後、ステップ742dにおいて、位置決め選択呼び出し画像データの表示データとしての出力処理がなされる。これに伴い、位置決め選択呼び出し画像データの呼び出し画像が、図25にて例示するごとく、対応の表示設備の液晶表示器LCDで表示されているホール内映像に上記位置決め位置にて対応するように表示される。これにより、液晶表示器LCDの表示内容が、遊技者にとって、呼び出し画像がホール内映像に上記位置決め位置にて合成された状態にように見える。
その結果、遊技台設備群G2の各遊技台Aで遊技中の各遊技者は、表示設備DP2の液晶表示器LCDの表示映像を視認することで、遊技台設備群G2の遊技台Aにおける係員呼び出し状況を容易に視認することができる。
以上説明したように、本第1実施形態によれば、表示設備の液晶表示器により対応遊技台設備群における各遊技者の遊技状態を表示することで、当該対応遊技台設備群における各遊技台の出球状況等の遊技状態が、遊技者の足下へのドル箱の積み重ね置きがなくても、遊技台における遊技者自身だけでなく、他の遊技者によっても良好に視認され得る。
従って、遊技台における遊技者自身だけでなく、他の遊技者も、自己の出球状況に応じた優越感に浸ることができるのは勿論のこと、ドル箱が足元にないことに基づくなにかしら寂しさとか物足りなさを感じることもなく、快適に遊技を継続することができる。
また、新たにパチンコホールに入った客も、遊技者の足下に積み重ねられるドル箱が存在しなくても、上記表示内容により遊技台毎の出球状況を知ることができるため、上記パチンコホールにおいて遊技をしようとする意識を継続し得て、上記パチンコホール側にとっても営業上の利益につながる。なお、ドル箱が足元にないことから、通路が広くなり、その結果、客や遊技者の移動が容易となる。
なお、上記第1実施形態において、選択呼び出し画像データではなく、図26にて示すような台番号の遊技台のドア開放画像が選択画像データであれば、このようなドア開放画像が、上述した呼び出し画像に代えて、液晶表示器の表示ホール内映像に対応して表示されるようにしてもよい。
また、上記第1実施形態において、選択呼び出し画像データではなく、図27にて示すような通路上の進行方向を示す進行方向画像が選択画像データW2であれば、このような選択画像データW2の画像が、上述した呼び出し画像に代えて、液晶表示器の表示ホール内映像に対応して表示されるようにしてもよい。これにより、何らかの緊急事態の発生により遊技者の案内方向が各遊技者に知らされることとなり、各遊技者は、その迅速な逃げ道方向を容易に認識することができる。
また、上記第1実施形態において、各遊技群G1〜G10に対応して設けた各ビデオカメラVC1〜VC10に対向するように、他の各ビデオカメラVC1〜VC10を図28及び図29にて例示するごとく上記パチンコホールの天井に支持するようにしてもよい。これによれば、遊技台設備群毎に、一対の表示設備の各液晶表示器が互いに対向しつつ表示することで、各遊技者は遊技台設備群ごとの各遊技者の遊技状態をより一層良好に視認し得る。
(第2実施形態)
図30は、本発明の第2実施形態の要部を示している。この第2実施形態では、上記第1実施形態にて述べた図8の演算処理ルーチン620における処理中において、上記第1実施形態とは異なり、同一の遊技台で遊技する遊技者がその終了毎に他の遊技者に変わる場合には、当該同一の遊技台で遊技する各遊技者の持ち球数が、上記パチンコホールの1日の営業開始時から順次累積されて、この累積持ち球数データが、台番号を付されて第1管理データとして作成される。
従って、上記第1実施形態にて述べた管理データに基づく演算処理ルーチン730(図10及び図15参照)においては、第1管理データが同一の遊技台で順次遊技する各遊技者の遊技に伴いホールサーバHSにおいて累積される累積持ち球数であることから、各ステップ731b、732及び733の処理においては、持ち球数Qが、累積持ち球数Qであるとして処理される。
これに伴い、ステップ734aにおいては、半箱数mに基づくドル箱数が累積ドル箱数として決定され、然る後、ステップ735において、当該累積ドル箱数が、ドル箱換算データに対応する累積ドル箱換算データとして記憶更新される。
従って、上記第1実施形態にて述べた合成画像データ処理ルーチン740(図10及び図18参照)の処理においては、ステップ741において、上記第1実施形態にて述べたドル箱換算データに代えて、累積ドル箱換算データがあるか否かが判定される。そして、当該ステップ741における判定がYESとなると、次のステップ741aにおいて、上記第1実施形態にて述べたドル箱換算データに代えて、累積ドル箱換算データに対応する総個数画像データが上記第1実施形態にて述べた画像処理装置IPDのROM420から読み出し処理される。
ここで、上記総個数画像データは、遊技台毎の本日の持ち球数の累積に相当する総個数を四角線で囲ってなる画像を表す。例えば、本日の持ち球の総個数が12000(個)であれば、この総個数は、画像データW3(図30参照)に対応する。また、本日の持ち球の総個数が27000(個)であれば、この総個数は、画像データW4(図30参照)に対応する。
然る後、ステップ741bにおいて、上記第1実施形態にて述べたドル箱換算データに代えて、総個数画像データに対応する遊技台が、上記第1実施形態にて述べたドル箱画像データに対応する遊技台の選定と同様にして選定処理される。
このようにして選定処理がなされると、次のステップ741cにおいて、上記第1実施形態にて述べたドル箱画像データに代えて、総個数画像データの総個数画像の映像データの映像に対する位置決め処理が、上記第1実施形態にて述べたドル箱画像データのドル箱画像の映像データの映像に対する位置決め処理と実質的に同様になされ、ついで、ステップ741dにおいて、位置決めドル箱画像データに代えて、位置決め総個数画像データが表示データとして出力される。
これに伴い、各遊技台に対応する各総個数画像データが、各対応の表示設備の液晶表示器LCDで表示されているホール内映像に上記位置決め位置にて対応するように表示される(図30参照)。これにより、遊技者にとって、液晶表示器LCDの表示画像が、総個数画像をホール内映像に対し上記位置決め位置にて合成された表示状態に見える。
従って、遊技台毎における遊技者が変わっても、同一の遊技台における1日の営業開始から現時点までの持ち球数の総個数が、液晶表示器LCDに対する各遊技者により、容易に視認され得る。このことは、新たに上記パチンコホールに入った客も、遊技者の足下に積み重ねられるドル箱がなくても、表示設備の液晶表示器LCDにより、遊技台毎の累積出球状況を容易に視認することができる。その他の作用効果は上記第1実施形態と同様である。
なお、本第1実施形態にて述べた遊技台毎の総持ち球数は、上述のごとく営業開始時から現時点までの持ち球数に限ることなく、所定の時間範囲の持ち球数であってもよい。
(第3実施形態)
図31〜図33は、本発明の第3実施形態の要部を示している。この第3実施形態では、上記第1実施形態にて述べた図14、図18及び図19にて示す各フローチャートが、それぞれ、図31〜図33にて示す各フローチャートに変更されている。その他の構成は上記第1実施形態と同様である。
このように構成した本第3実施形態では、図31のフローチャートにおけるステップ722(図14のステップ722参照)の処理がなされると、上記第1実施形態にて述べた図14のステップ723における映像データの出力処理を行うことなくリターンステップの処理がなされる。
また、図32のフローチャートにおけるステップ741c(図18のステップ741c参照)の処理が終了すると、次のステップ741dにおいては、図18のステップ741dにおける位置決めドル箱画像データの表示データとしての出力処理に代えて、位置決めドル箱画像データの映像データに対する画像合成処理がなされる。ここでは、位置決めドル箱画像データの位置決めドル箱画像が、その位置決めの位置にて、映像データのホール内映像に合成されて合成画像となり、合成画像データとしてセットされる。
例えば、上記第1実施形態にて述べたドル箱画像データDB1(図21参照)が、ステップ741cでの映像データに対する位置決めをもとに、座標位置Z1にて映像データに合成される。このことは、ドル箱画像データDB1のドル箱画像が、映像データのホール内映像に対し図24にて示す位置(位置決め位置)にて一体的に合成されて合成画像となることを意味する。
また、図32のステップ741において、ドル箱換算データがないことに基づきNOと判定される場合には、上記第1実施形態(図18のステップ741参照)とは異なり、図33のステップ742gにおいて、映像データの表示データとしての出力処理がなされる。これに伴い、上記第1実施形態にて述べたと同様の映像データのホール内映像が表示設備の液晶表示器LCDにより表示される。
また、図32のステップ741dの処理後、図33のステップ742(図19のステップ742参照)において、選択呼び出し画像データがあることに基づきYESと判定された場合には、上記第1実施形態と同様に各ステップ742a〜742cの処理がなされる。
ここで、ステップ742cにおける選択呼出し画像データの映像データに対する位置決め処理では、ステップ741d(図32参照)において位置決めドル箱画像の映像データに対する画像合成処理がなされる場合には、この画像合成処理後の合成画像のホール内映像が、ステップ742cにおける映像データのホール内映像に相当する。従って、このホール内映像に対する選択呼び出し画像データの選択呼び出し画像の位置決めがなされる。
然る後、ステップ742eにおいて、位置決め選択呼び出し画像データの合成画像データに対する画像合成処理がなされる。ここでは、ステップ741dにおける画像合成処理後の合成画像データに対し位置決め選択呼び出し画像データが合成処理される。即ち、ステップ742cにおける位置決め選択呼び出し画像データが、その位置決め位置にて、ステップ741d(図32参照)にて画像合成処理された合成画像(位置決めドル箱画像をホール内映像に合成してなる合成画像)に合成されて、新たな合成画像となり、ここでの画像合成データとしてセットされる。
このようにしてステップ742eの処理が終了すると、次のステップ742fにおける合成画像データの表示処理としての出力処理がなされる。これに伴い、ステップ742eにおける画像合成処理後の合成画像データが対応表示設備に出力される。
このため、当該表示設備の液晶表示器は、図24にて示す表示内容に図25の呼び出しデータWの呼び出し画像を一体化した表示内容でもって表示する。
これによっても、上記第1実施形態にて述べたと実質的に同様の作用効果を達成することができる。
なお、本発明の実施にあたり、上記各施形態に限ることなく、次のような種々の変形例が挙げられる。
(1)本発明の実施にあたり、上記各実施形態にて述べたパチンコホールの遊技場システムに限ることなく、スロットマシンを遊技台として配列してなるスロットホール、パチンコ及びスロットの兼用ホール、ゲームセンター或いはカジノ等の各種遊技場において遊技球、コインやメダル等の遊技媒体を電子データとして遊技に用いるのに適した遊技場システムに本発明を適用してもよい。
ここで、遊技台は、一般的な遊技台に限ることなく、例えば、計数式遊技台或いは封入式遊技台であってもよい。
(2)本発明の実施にあたり、上記各実施形態にて述べた不等式(4)における「100」は、これに限定することなく、遊技者に対し表示設備の表示内容を見づらくしない程度の所定の球数範囲としても上記各実施形態にて述べたステップ733(図15参照)での判定にあたり、その判定基準である不等式(4)に限ることなく、当該判定基準は、次のように変更してもよい。
即ち、上述した半箱数m=1、2、3、4,5、・・・対応する持ち持ち球数Qの各範囲は、
m=1:650(個)≦Q<1400(個)
m=2:1400(個)≦Q<2150(個)
m=3:2150(個)≦Q<2900(個)
m=4:2900(個)≦Q<3650(個)
m=5:3650(個)≦Q<4400(個)
・
・
・
に代えて、例えば、
m=1:201(個)≦Q<1400(個)
m=2:1400(個)≦Q<1600(個)
m=3:1600(個)≦Q<2900(個)
m=4:2900(個)≦Q<3100(個)
m=5:3100(個)≦Q<3900(個)
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・
とし、かつ、m=0:Q≦200(個)とするようにしてもよい。