JP5989537B2 - 粘度測定方法及び粘度測定装置 - Google Patents

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本発明は、粘度測定方法及び粘度測定装置に関する。
食品の物性は、加工、物流、消費に伴う過程において品質の制御を行うための重要な特性値である。特に、粘度を簡単に測定することができれば、調理や充填などの加工適性だけでなく、食感や使いやすさなどを把握することもでき、他の食品との比較も容易となる。
粘度測定装置には様々なタイプのものがあり、回転型と並進型に大別される。
回転型粘度測定装置は、低価格で簡易な測定が可能であるという特徴を有し、低粘度で均一な試料の測定に適している。しかしながら、高粘度でゲル化したような試料では、測定値が安定するまでの間に加えられる「ずり変形」や振動によって試料の内部構造が変化してしまって、本来の粘度より低く測定されてしまうという問題がある。
一方、並進型粘度測定装置は、回転駆動部がなく装置構造が簡易であるという特徴を有する。並進型粘度測定装置には、平行平板型と共軸二重円筒型とがある。特許文献1には、共軸二重円筒型の粘度測定装置を使用した粘度測定方法が開示されている。
図12及び図13は、特許文献1の粘度測定方法を説明するための模式図である。特許文献1の粘度測定方法では、まず、内周半径Rを有する円筒状容器に入れられた試料に、外周半径Rを有するプランジャを円筒状容器と同軸状に初期深さLだけ浸漬させる(図12(a)参照)。次いで、プランジャを円筒状容器と同軸状に相対移動速度vで試料に更に浸漬させると共に、更なる浸漬の際にプランジャが試料から受ける力を時間の経過に応じて測定し(図12(b)参照)、力−時間曲線を得る。そして、得られた力−時間曲線に基づいて、前記更なる浸漬が開始された瞬間の力の初期値Fv0を求める。具体的には、力−時間曲線の任意の時刻t近傍の複数の測定点について、株式会社サン科学製ソフトウェアNRCC−ViscoProによって近似曲線Lを求め、当該近似曲線Lと時間t=0との交点の値をFv0とする(図13参照)。そして、求めた初期値Fv0と下式(2)
Figure 0005989537
とに基づいて、試料の粘度μを算出する。
特許第3446117号公報
R.B.Bird,et al.、「Transport Phenomena」、John Wiley & Sons,Inc.、1960年、p.51 鈴木寛一、「非回転二重円筒法による液状食品の粘性および粘弾性の簡易測定」、日本食品科学工学会誌、1999年、第46巻、第10号、p657−663
しかしながら、本件発明者によれば、特許文献1の粘度測定方法では、測定する試料の粘度と使用する装置定数(後述のパラメータκ)によって、力−時間曲線が変化し、時刻tが変わるため、個々の測定条件で得られるFv0が大きくばらつく。そのため、特に高粘度の試料において、測定値(粘度μ)に大きな誤差が生じ易いという問題が知見された。
ところで、「ニュートン流体」とは、粘度が「ずり速度」に依存しない流体である。
本発明の目的は、ニュートン流体の試料の粘度を精度よく測定できる粘度測定方法及び粘度測定装置を提供することである。
本発明は、ニュートン流体の試料の粘度を測定する方法であって、内周半径Rを有する円筒状容器に入れられた試料に、前記円筒状容器より小径の外周半径Rを有するプランジャを前記円筒状容器と同軸状に初期深さLだけ浸漬させて静止させる工程と、前記プランジャを前記円筒状容器と同軸状に相対移動速度vで相対移動距離ΔLだけ前記試料に更に浸漬させると共に、前記更なる浸漬動作中及び前記更なる浸漬動作後に前記プランジャが前記試料から受ける力を時間の経過に応じて測定する工程と、前記力の測定値に基づいて、前記プランジャが前記試料から受ける力のピーク値Fを求める工程と、前記試料の密度をρ、重力加速度をgとしたときに、前記ピーク値Fと下式(1)
Figure 0005989537
とに基づいて、前記試料の粘度μを算出する工程と、を備えたことを特徴とする粘度測定方法である。
本発明によれば、特許文献1における力−時間曲線を利用した方法と比較してばらつきが生じにくい、プランジャが試料から受ける力のピーク値Fに基づいて試料の粘度を算出することにより、測定精度を顕著に向上させることができる。本件発明者による実際の検証によれば、後述する通り、100Pa・s以上の高粘度の試料についても粘度を精度よく測定することができた。
好ましくは、前記相対移動距離ΔLは、前記初期深さLより小さい。このような態様によれば、試料の変形量が小さいため、半固体状の試料であっても測定を複数回繰り返し行うことが容易である。
好ましくは、前記パラメータκは、0.3以上0.98以下であり、前記相対移動速度vは、1mm/min以上1200mm/min以下であり、前記相対移動距離ΔLは、3mm以下である。あるいは、好ましくは、前記パラメータκは、0.3以上0.98以下であり、前記相対移動速度vは、1mm/min以上1200mm/min以下であり、前記試料の変形率は、10%以下である。ここで、「変形率」とは、プランジャを試料に初期深さLだけ浸漬させて静止させたときに互いに対向するプランジャ下端面と円筒状容器底面との間の間隔Lに基づいて、下式(3)で示される。
Figure 0005989537
また、本発明は、所定の内周半径Rを有し、試料が入れられる円筒状容器と、前記円筒状容器より小径の外周半径Rを有し、前記円筒状容器の内部に同軸状に相対移動可能に配置されるプランジャと、前記プランジャを前記円筒状容器と同軸状に相対移動させる駆動部と、前記プランジャに設けられ、前記プランジャが前記試料から受ける力を測定する測定部と、前記駆動部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記駆動部を制御して、前記円筒状容器に入れられた試料に前記プランジャを前記円筒状容器と同軸状に所定の初期深さLだけ浸漬させて静止させた後、前記プランジャを前記円筒状容器と同軸状に所定の相対移動速度vで相対移動距離ΔLだけ前記試料に更に浸漬させるようになっており、前記測定部は、前記更なる浸漬動作中及び前記更なる浸漬動作後に前記プランジャが前記試料から受ける力を時間の経過に応じて測定するようになっており、前記制御部は、前記測定部により測定された前記力の測定値に基づいて、前記プランジャが前記試料から受ける力のピーク値Fを求めるようになっていると共に、前記試料の密度をρ、重力加速度をgとしたときに、前記ピーク値Fと下式(1)
Figure 0005989537
とに基づいて、前記試料の粘度μを算出するようになっていることを特徴とする粘度測定装置である。
本発明によれば、特許文献1における力−時間曲線を利用した方法と比較してばらつきが生じにくい、プランジャが試料から受ける力のピーク値Fに基づいて試料の粘度を算出することにより、測定精度を顕著に向上させることができる。本件発明者による実際の検証によれば、後述する通り、100Pa・s以上の高粘度の試料についても粘度を精度よく測定することができた。
好ましくは、前記相対移動距離ΔLは、前記初期深さLより小さい。このような態様によれば、試料の変形量が小さいため、半固体状の試料であっても測定を複数回繰り返し行うことが容易である。
好ましくは、前記パラメータκは、0.3以上0.98以下であり、前記相対移動速度vは、1mm/min以上1200mm/min以下であり、前記相対移動距離ΔLは、3mm以下である。あるいは、好ましくは、前記パラメータκは、0.3以上0.98以下であり、前記相対移動速度vは、1mm/min以上1200mm/min以下であり、前記試料の変形率は、10%以下である。
また、本発明は、所定の内周半径Rを有し、試料が入れられる円筒状容器と、前記円筒状容器より小径の外周半径Rを有し、前記円筒状容器の内部に同軸状に相対移動可能に配置されるプランジャと、前記プランジャを前記円筒状容器と同軸状に相対移動させる駆動部と、前記プランジャに設けられ、前記プランジャが前記試料から受ける力を測定する測定部と、を備えた粘度測定装置を制御するための装置であって、当該制御装置は、前記駆動部を制御して、前記円筒状容器に入れられた試料に前記プランジャを前記円筒状容器と同軸状に所定の初期深さLだけ浸漬させて静止させた後、前記プランジャを前記円筒状容器と同軸状に所定の相対移動速度vで相対移動距離ΔLだけ前記試料に更に浸漬させるようになっており、前記測定部は、前記更なる浸漬動作中及び前記更なる浸漬動作後に前記プランジャが前記試料から受ける力を時間の経過に応じて測定するようになっており、当該制御装置は、前記測定部により測定された前記力の測定値に基づいて、前記プランジャが前記試料から受ける力のピーク値Fを求めるようになっていると共に、前記試料の密度をρ、重力加速度をgとしたときに、前記ピーク値Fと下式(1)
Figure 0005989537
とに基づいて、前記試料の粘度μを算出するようになっていることを特徴とする制御装置である。
本発明によれば、特許文献1における力−時間曲線を利用した方法と比較してばらつきが生じにくい、プランジャが試料から受ける力のピーク値Fに基づいて試料の粘度を算出することにより、測定精度を顕著に向上させることができる。本件発明者による実際の検証によれば、後述する通り、100Pa・s以上の高粘度の試料についても粘度を精度よく測定することができた。
前記制御装置あるいは当該制御装置の各要素手段は、コンピュータシステムによって実
現され得る。
また、コンピュータシステムにそれらを実現させるためのプログラム及び当該プログラ
ムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体も、本件の保護対象である。
ここで、記録媒体とは、フレキシブルディスク等の単体として認識できるものの他、各
種信号を伝搬させるネットワークをも含む。
本発明によれば、特許文献1における力−時間曲線を利用した方法と比較してばらつきが生じにくい、プランジャが試料から受ける力のピーク値Fに基づいて試料の粘度を算出することにより、測定精度を顕著に向上させることができる。本件発明者による実際の検証によれば、後述する通り、100Pa・s以上の高粘度の試料についても粘度を精度よく測定することができた。
本発明の一実施の形態の粘度測定装置の概略図である。 本発明の一実施の形態の粘度測定装置の機能を説明するための模式図である。 本実施の形態による測定例において、試料としてブルックフィールド標準粘度液12.28Pa・sが使用され、プランジャとしてκ0.8アクリル製プランジャが使用されたときの力−時間曲線を示すグラフである。 本実施の形態による測定例においてプランジャとしてκ0.9アクリル製プランジャが使用されたときの粘度の測定結果を示すグラフである。 本実施の形態による測定例においてプランジャとしてκ0.8アクリル製プランジャが使用されたときの粘度の測定結果を示すグラフである。 本実施の形態による測定例においてプランジャとしてκ0.7アクリル製プランジャが使用されたときの粘度の測定結果を示すグラフである。 本実施の形態による測定例においてプランジャとしてκ0.5アクリル製プランジャが使用されたときの粘度の測定結果を示すグラフである。 比較測定例において、プランジャとしてκ0.9アクリル製プランジャが使用されたときの粘度の測定結果を示すグラフである。 比較測定例において、プランジャとしてκ0.8アクリル製プランジャが使用されたときの粘度の測定結果を示すグラフである。 比較測定例において、プランジャとしてκ0.7アクリル製プランジャが使用されたときの粘度の測定結果を示すグラフである。 比較測定例において、プランジャとしてκ0.5アクリル製プランジャが使用されたときの粘度の測定結果を示すグラフである。 特許文献1の粘度測定方法におけるプランジャの動作を説明するための模式図である。 特許文献1の粘度測定方法における力の初期値Fv0の求め方を説明するためのグラフである。
以下に、添付の図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態の粘度測定装置の概略図であり、図2は、当該粘度測定装置の機能を説明するための模式図である。
図1及び図2に示すように、本実施の形態の粘度測定装置10は、所定の内周半径Rを有し、試料が入れられる円筒状容器11と、円筒状容器11より小径の外周半径Rを有し、円筒状容器11の内部に同軸状に相対移動可能に配置されるプランジャ12と、プランジャ12を円筒状容器11と同軸状に相対移動させる駆動部13と、プランジャ12に設けられ、プランジャ12が試料から受ける力を測定する測定部14と、駆動部13を制御する制御部(制御装置)15と、を備えている。
本実施の形態の駆動部13は、表面に円筒状容器11が載置される台座13aと、台座13aを支持する支持部材13bと、支持部材13bを鉛直方向に直線移動させるボールネジ(不図示)と、ボールネジに接続されたモータ(不図示)と、を有している。
ボールネジとモータとは、粘度測定装置10の筐体16の内部に配置されており、図示を省略されている。ボールネジのネジ軸は筐体16の内部に鉛直に立設されている。
筐体16の正面には鉛直方向に延ばされたスリット18が設けられている。支持部材13bは水平方向に延びる細長形状であり、当該支持部材13bの一端側がスリット18を貫通してボールネジのナット部分に固定されている。
台座13aは、表面を鉛直上向きに向けられた状態で、支持部材13bの他端側に固定されている。そして、台座13aの表面には、円筒状容器11が中心軸線を鉛直方向と平行に向けられて載置されている。
モータ(不図示)は、ボールネジ(不図示)に回転動力を伝達するようになっている。ボールネジに伝達された回転動力は、鉛直方向の直線動力に変換され、これにより、支持部材13bは台座13a及び台座13a上の円筒状容器11と一緒に鉛直方向に直線移動するようになっている。
本実施の形態の測定部14は、荷重センサ(ロードセル)であり、台座13aの鉛直上方に配置され、筐体16に固定されて支持されている。測定部14の測定面は、鉛直下向きに向けられている。
測定部14の測定面にはプランジャ取付部17が固定されており、プランジャ12は、プランジャ取付部17に取り付けられている。これにより、プランジャ12が受ける鉛直上向きの力が、プランジャ取付部17を介して測定部14へと伝達されるようになっている。測定部14は、当該力の大きさを、時間の経過に応じて計測するようになっている。
円筒状容器11は、プランジャ12と同軸状に配置されており、プランジャ12の外周半径Rは円筒状容器11の内周半径Rより小径である。これにより、駆動部13によって円筒状容器11が鉛直上向きに直線移動される際に、プランジャ12は相対的に円筒状容器11の内部に上方から非接触で同軸状に挿入されるようになっている。
本実施の形態の制御部15は、測定部14に接続されており、測定部14によって測定された力の測定値を読み出して、記憶部に記憶するように構成されている。制御部15は、制御プログラム等を記憶した記憶部を含むコンピュータシステムによって構成されている。
また、制御部15は、駆動部13に接続されており、駆動部13の動作を制御するように構成されている。具体的には、制御部15は、駆動部13のモータに接続されて、当該モータに供給される電流の向き及び大きさを制御するように構成されており、これにより、モータの回転方向及び回転量が制御され、その結果、台座13a上の円筒状容器11が、所望の速度で鉛直方向に直線移動されると共に、鉛直方向の所望の位置に位置決めされる(停止される)ようになっている。
更に、本実施の形態の制御部15は、駆動部13を制御して、円筒状容器11に入れられた試料20にプランジャ12を円筒状容器11と同軸状に所定の初期深さLだけ浸漬させて静止させた後、プランジャ12を円筒状容器11と同軸状に所定の相対移動速度vで相対移動距離ΔLだけ試料20に更に浸漬させるようになっている。そして、本実施の形態の測定部14は、当該更なる浸漬動作中及び当該更なる浸漬動作後にプランジャ12が試料20から受ける力を時間の経過に応じて測定するようになっている。そして、本実施の形態の制御部15は、測定部14により測定された力の測定値に基づいて、プランジャ12が試料20から受ける力のピーク値Fを求めるようになっていると共に、試料20の密度をρ、重力加速度をgとしたときに、前記ピーク値Fと下式(1)
Figure 0005989537
とに基づいて、試料20の粘度μを算出するように構成されている。
以上のような本発明の実施の形態の作用について説明する。
まず、ニュートン流体の試料20が入れられた円筒状容器11が、プランジャ12と同軸状に位置合わせされた状態で、台座13aの表面に載置される。
制御部15により駆動部13が制御されて、円筒状容器11が鉛直上向きに直線移動され、プランジャ12の下端部が円筒状容器11内の試料20に所定の初期深さLだけ浸漬されて静止される。ここで、測定部14により測定される力の測定値がゼロに初期化される。
次いで、制御部15により駆動部13が制御されて、円筒状容器11が鉛直上向きに所定の相対移動速度vで相対移動距離ΔLだけ更に直線移動され、すなわち、プランジャ12は円筒状容器11内の試料20に所定の相対移動速度vで相対移動距離ΔLだけ更に浸漬される。
前記更なる浸漬動作中及び前記更なる浸漬動作後にプランジャ12が試料20から受ける鉛直上向きの力が、測定部14によって時間の経過に応じて測定される。測定部14により測定された力の測定値は、制御部15によって読み出されて記憶される。
本実施の形態の制御部15では、測定部14により測定された力の測定値に基づいて、プランジャ12が試料20から受ける力のピーク値Fが求められる。具体的には、測定部14の測定値に基づいて力−時間曲線が作成され、当該力−時間曲線の最大値がピーク値Fとされる。
そして、予め測定された試料20の密度ρと、ピーク値Fと、前式(1)とに基づいて、試料20の粘度μが算出される。
次に、具体的な実施例について説明する。
粘度測定装置10の駆動部13と測定部14と制御部15とを包含する装置として、株式会社サン科学製レオメータCR−3000EX−S(距離分解能0.01mm、最大データ取込間隔2000points/sec、荷重分解能0.01g)が使用され、円筒状容器11には、恒温水が循環されるステンレス製カップ(内径50.04mm、深さ66.60mm)が使用され、プランジャ12には、κ0.9アクリル製プランジャ(外径45.03mm、長さ61.5mm、パラメータκ=0.900)、κ0.8アクリル製プランジャ(外径40.04mm、長さ61.5mm、パラメータκ=0.800)、κ0.7アクリル製プランジャ(外径35.01mm、長さ61.5mm、パラメータκ=0.700)、または、κ0.5アクリル製プランジャ(外径25.03mm、長さ61.5mm、パラメータκ=0.500)が使用された。
一方、ニュートン流体の試料20には、グリセリン[粘度1.48Pa・s、比重1260kg/m(20℃)](和光純薬工業株式会社、試薬一級、Lot.LAN1683)、ブルックフィールド標準粘度液[粘度4.91Pa・s、比重972kg/m(25℃)](Brookfield Engineering Laboratories,Inc.,Lot No.021011)、ブルックフィールド標準粘度液[粘度12.28Pa・s、比重973kg/m(25℃)](Brookfield Engineering Laboratories,Inc.,Lot No.011711)、または、ブルックフィールド標準粘度液[粘度102.4Pa・s、比重1000kg/m(25℃)](Brookfield Engineering Laboratories,Inc.,Lot No.011111)が使用された。
そして、円筒状容器11に試料20が入れられ、プランジャ12は液面からの初期深さL=41.6mmとなるように試料20に浸漬されて静置された。次いで、プランジャ12の相対移動距離ΔLが0.5mm〜1.0mmのうちの環状部での定常流動が得られるだけの値(通常は0.5mmであるが、粘度が上がると1.0mmまで上げる)に調整され、相対移動速度vが自動で変更されながら、プランジャ12が試料20から受ける力が繰り返し測定された。具体的には、8通りの異なる相対移動速度vについて3回ずつ測定された。そして、測定結果に基づいて、力−時間曲線が作成された。
図3は、試料20としてブルックフィールド標準粘度液12.28Pa・sが使用され、プランジャ12としてκ0.8アクリル製プランジャが使用されたときの力−時間曲線を示すグラフである。
次いで、作成された力−時間曲線に基づいて、プランジャ12が試料20から受ける力のピーク値Fが求められ、試料20の既知の密度ρと当該力のピーク値Fと前式(1)とに基づいて、試料20の粘度μが測定された。図4は、プランジャ12としてκ0.9アクリル製プランジャが使用されたときの測定結果を示し、図5は、プランジャ12としてκ0.8アクリル製プランジャが使用されたときの測定結果を示し、図6は、プランジャ12としてκ0.7アクリル製プランジャが使用されたときの測定結果を示し、図7は、プランジャ12としてκ0.5アクリル製プランジャが使用されたときの測定結果を示している。図4乃至図7では、丸印(○)はグリセリン1.48Pa・sについての実際の測定値を示し、三角印(△)はブルックフィールド標準粘度液4.91Pa・sについての実際の測定値を示し、四角印(□)はブルックフィールド標準粘度液12.28Pa・sについての実際の測定値を示し、ひし形(ダイヤ)印(◇)はブルックフィールド標準粘度液102.4Pa・sについての実際の測定値を示し、実線は各試料の既知の粘度値を示している。また、横軸は下式(4)
Figure 0005989537
で示される「ずり速度」を示し、「RMSE」は実際の測定値をX、既知の粘度値をXとしたときに下式(5)
Figure 0005989537
で示される二乗平均平方根誤差(Root Mean Square Error)を示している。下表1は、各プランジャ比(パラメータκ)と各試料の既知の粘度値におけるRMSEを示している。
Figure 0005989537
比較測定例として、まず、円筒状容器11に試料20が入れられ、プランジャ12は液面からの初期深さL=41.6mmとなるように試料20に浸漬されて静置された。次いで、プランジャ12の相対移動距離ΔLが0.3mm〜0.5mmに調整され、相対移動速度vが自動で変更されながら、プランジャ12が試料20から受ける力が繰り返し測定された。具体的には、8通りの異なる相対移動速度vについて3回ずつ測定された。そして、測定結果に基づいて、力−時間曲線が作成された。
次いで、作成された力−時間曲線に基づいて、特許文献1に記載の方法が引用されて、プランジャ12が試料20から受ける力の初期値Fv0が求められ、当該力の初期値Fv0と前式(2)とに基づいて、試料20の粘度μが測定された。図8は、プランジャ12としてκ0.9アクリル製プランジャが使用されたときの測定結果を示し、図9は、プランジャ12としてκ0.8アクリル製プランジャが使用されたときの測定結果を示し、図10は、プランジャ12としてκ0.7アクリル製プランジャが使用されたときの測定結果を示し、図11は、プランジャ12としてκ0.5アクリル製プランジャが使用されたときの測定結果を示している。図8乃至図11では、丸印(○)はグリセリン1.48Pa・sについての実際の測定値を示し、三角印(△)はブルックフィールド標準粘度液4.91Pa・sについての実際の測定値を示し、四角印(□)はブルックフィールド標準粘度液12.28Pa・sについての実際の測定値を示し、ひし形(ダイヤ)印(◇)はブルックフィールド標準粘度液102.4Pa・sについての実際の測定値を示し、実線は各試料の既知の粘度値を示している。下表2は、各プランジャ比(パラメータκ)と各試料の既知の粘度値におけるRMSEを示している。
Figure 0005989537
以上の本件発明者による実際の検証によれば、比較測定例では、試料の粘度μを高精度に測定するためには適切なパラメータκ(例えばκ=0.7)のプランジャを選択する必要があり、また、100Pa・s以上の高粘度の試料については粘度μを精度よく測定することができなかった。一方、本実施の形態による測定例では、プランジャのパラメータκに依存せずに試料の粘度μを高精度に測定することが可能であり、かつ、100Pa・s以上の高粘度の試料についても粘度μを精度よく測定することができた。
すなわち、以上のような本実施の形態によれば、特許文献1における力−時間曲線を利用した方法と比較してばらつきが生じにくい、プランジャ12が試料20から受ける力のピーク値Fに基づいて試料20の粘度を算出することにより、測定精度を顕著に向上させることができる。
なお、好ましくは、相対移動距離ΔLは、初期深さLより小さい。このような態様によれば、試料20の変形量が小さいため、半固体状の試料であっても測定を複数回繰り返し行うことが容易である。
また、好ましくは、パラメータκは、0.3以上0.98以下であり、相対移動速度vは、1mm/min以上1200mm/min以下であり、相対移動距離ΔLは、3mm以下である。あるいは、好ましくは、前記パラメータκは、0.3以上0.98以下であり、前記相対移動速度vは、1mm/min以上1200mm/min以下であり、前記試料の変形率は、10%以下である。これらの数値範囲であれば、前記本実施の形態による測定例と同じ効果を奏する。
なお、前述のように、制御部15はコンピュータシステムによって構成され得るが、コンピュータシステムに制御部15を実現させるためのプログラム及び当該プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体も、本件の保護対象である。
さらに、制御部15が、コンピュータシステム上で動作するOS等のプログラム(第2のプログラム)によって実現される場合、当該OS等のプログラムを制御する各種命令を含むプログラム及び当該プログラムを記録した記録媒体も、本件の保護対象である。
ここで、記録媒体とは、フレキシブルディスク等の単体として認識できるものの他、各種信号を伝搬させるネットワークをも含む。
最後に、本発明の実施の形態による粘度測定方法の測定理論を説明する。
円筒状容器の内周とプランジャの外周との間の環状路における試料の流動について、中心軸から距離rでの流速をu、「ずり応力」をτrz、液深L、Lに生じる圧力をP、Pとしたときに、放射座標系での基礎式は、
d(rτrz)/dr={(P−P)/L}・r
で表される(非特許文献1参照)。
この基礎式は、境界条件
B.C. u=0 at r=R
=v at r=R
とニュートンの流動方程式
−(du/dr)=τrz/μ
とを用いて解くことができる。そして、プランジャに加わる浮力を除いた力Fは、プランジャの側壁面に加わる力Fと、プランジャの底面に加わる力Fとの合計であるから、
=F+F=−2πμLvα
で表される(非特許文献2参照)。
一方、本発明の実施の形態においては、前記力Fは、定常流動が得られた後の最大応力であるピーク値Fから、液深Lにおけるプランジャの浮力を除いた値であるから、
=F−ρgπR
で表される。
従って、これらの諸式から、試料の粘度μは前式(1)で表される。
10 粘度測定装置
11 円筒状容器
12 プランジャ
13 駆動部
13a 台座
13b 支持部材
14 測定部
15 制御部
16 筐体
17 プランジャ取付部
18 スリット
20 試料

Claims (11)

  1. ニュートン流体の試料の粘度を測定する方法であって、
    内周半径Rを有する円筒状容器に入れられた試料に、前記円筒状容器より小径の外周半径Rを有するプランジャを前記円筒状容器と同軸状に初期深さLだけ浸漬させて静止させる工程と、
    前記プランジャを前記円筒状容器と同軸状に相対移動速度vで相対移動距離ΔLだけ前記試料に更に浸漬させると共に、前記更なる浸漬動作中及び前記更なる浸漬動作後に前記プランジャが前記試料から受ける力を時間の経過に応じて測定する工程と、
    前記力の測定値に基づいて、前記プランジャが前記試料から受ける力のピーク値Fを求める工程と、
    前記試料の密度をρ、重力加速度をgとしたときに、前記ピーク値Fと下式(1)
    Figure 0005989537
    とに基づいて、前記試料の粘度μを算出する工程と、
    を備えたことを特徴とする粘度測定方法。
  2. 前記相対移動距離ΔLは、前記初期深さLより小さい
    ことを特徴とする請求項1に記載の粘度測定方法。
  3. 前記パラメータκは、0.3以上0.98以下であり、
    前記相対移動速度vは、1mm/min以上1200mm/min以下であり、
    前記相対移動距離ΔLは、3mm以下である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の粘度測定方法。
  4. 前記パラメータκは、0.3以上0.98以下であり、
    前記相対移動速度vは、1mm/min以上1200mm/min以下であり、
    前記試料の変形率は、10%以下である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の粘度測定方法。
  5. 所定の内周半径Rを有し、試料が入れられる円筒状容器と、
    前記円筒状容器より小径の外周半径Rを有し、前記円筒状容器の内部に同軸状に相対移動可能に配置されるプランジャと、
    前記プランジャを前記円筒状容器と同軸状に相対移動させる駆動部と、
    前記プランジャに設けられ、前記プランジャが前記試料から受ける力を測定する測定部と、
    前記駆動部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記駆動部を制御して、前記円筒状容器に入れられた試料に前記プランジャを前記円筒状容器と同軸状に所定の初期深さLだけ浸漬させて静止させた後、前記プランジャを前記円筒状容器と同軸状に所定の相対移動速度vで相対移動距離ΔLだけ前記試料に更に浸漬させるようになっており、
    前記測定部は、前記更なる浸漬動作中及び前記更なる浸漬動作後に前記プランジャが前記試料から受ける力を時間の経過に応じて測定するようになっており、
    前記制御部は、前記測定部により測定された前記力の測定値に基づいて、前記プランジャが前記試料から受ける力のピーク値Fを求めるようになっていると共に、前記試料の密度をρ、重力加速度をgとしたときに、前記ピーク値Fと下式(1)
    Figure 0005989537
    とに基づいて、前記試料の粘度μを算出するようになっている
    ことを特徴とする粘度測定装置。
  6. 前記相対移動距離ΔLは、前記初期深さLより小さい
    ことを特徴とする請求項5に記載の粘度測定装置。
  7. 前記パラメータκは、0.3以上0.98以下であり、
    前記相対移動速度vは、1mm/min以上1200mm/min以下であり、
    前記相対移動距離ΔLは、3mm以下である
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の粘度測定装置。
  8. 前記パラメータκは、0.3以上0.98以下であり、
    前記相対移動速度vは、1mm/min以上1200mm/min以下であり、
    前記試料の変形率は、10%以下である
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の粘度測定装置。
  9. 所定の内周半径Rを有し、試料が入れられる円筒状容器と、
    前記円筒状容器より小径の外周半径Rを有し、前記円筒状容器の内部に同軸状に相対移動可能に配置されるプランジャと、
    前記プランジャを前記円筒状容器と同軸状に相対移動させる駆動部と、
    前記プランジャに設けられ、前記プランジャが前記試料から受ける力を測定する測定部と、
    を備えた粘度測定装置を制御するための装置であって、
    当該制御装置は、前記駆動部を制御して、前記円筒状容器に入れられた試料に前記プランジャを前記円筒状容器と同軸状に所定の初期深さLだけ浸漬させて静止させた後、前記プランジャを前記円筒状容器と同軸状に所定の相対移動速度vで相対移動距離ΔLだけ前記試料に更に浸漬させるようになっており、
    前記測定部は、前記更なる浸漬動作中及び前記更なる浸漬動作後に前記プランジャが前記試料から受ける力を時間の経過に応じて測定するようになっており、
    当該制御装置は、前記測定部により測定された前記力の測定値に基づいて、前記プランジャが前記試料から受ける力のピーク値Fを求めるようになっていると共に、前記試料の密度をρ、重力加速度をgとしたときに、前記ピーク値Fと下式(1)
    Figure 0005989537
    とに基づいて、前記試料の粘度μを算出するようになっている
    ことを特徴とする制御装置。
  10. 少なくとも1台のコンピュータを含むコンピュータシステムによって実行されて、前記コンピュータシステムに請求項9に記載の制御装置を実現させるプログラム。
  11. 少なくとも1台のコンピュータを含むコンピュータシステム上で動作する第2のプログラムを制御する命令が含まれており、
    前記コンピュータシステムによって実行されて、前記第2のプログラムを制御して、前記コンピュータシステムに請求項9に記載の制御装置を実現させるプログラム。
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