JP5983039B2 - 電気的特性測定装置 - Google Patents
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Description
特許文献1,2に記載の従来のセンサ装置では、測定箇所が固定されるため、様々な被測定体の電気的特性を測定したり、広い範囲を探索するように測定したりする場合には、不向きである。それぞれの被測定体の測定箇所の位置を変えながら測定するには、被測定体に接触させる測定部が軽量な方が好適である。
この低圧配線路探査装置用受信器では、探査ヘッドが略台形状に形成され、探査ヘッドの先端に位置する探査当接面に対して探査コイルが直角方向に配置されている。
本発明によれば、検知部が内蔵され、被測定体に接触する測定接触面が、円筒面の一部とした円弧面に形成されているため、測定のために摺動させながら移動させる際に、測定接触面と被測定体との接触角度が変化しても、測定接触面を被測定体に接触させた状態に維持することができる。また、測定する際の移動方向に対して円弧面の円中心軸方向を直交させた状態で、測定接触面を移動させれば、測定接触面を幅広く被測定体に接触させた状態で、安定して移動させることができる。
隙間部材の測定接触面側に電界センサが配置され、この隙間部材が円弧面に沿って測定接触面の内側面と磁界センサとの間に配置されていることで、容易、かつ正確に、電界センサとして機能する電極シートを円弧面に沿って配置できると共に、磁界センサを隙間部材により保護することができる。
本発明の実施の形態1に係る電気的特性測定装置を図面に基づいて説明する。本実施の形態では、図1に示すように、負荷(図示せず)へ調整された電圧および電流を供給するパワーコンディショナー200へ直流電源を供給する太陽光発電装置300を検査する太陽電池検査装置100を、電気的特性測定装置の一例として説明する。
巻線の軸線方向を円弧面に平行に向けたコイルにより形成されている。磁界センサ111として設けられたコイルは、プリント配線基板150にコイルの両端部からの針金状のリード線により接続されている。
電界センサ112は、金属薄板による電極シートに形成されている。電界センサ112となる電極シートは、測定接触面113の内側面と、円弧面の円中心となる位置に配置された磁界センサ111との間(空間S)に配置された隙間部材117の測定接触面113側に貼り付けられて配置されている。隙間部材117はスポンジにより形成することができる。本実施の形態では隙間部材117を等厚としている。電界センサ112は、隙間部材117を円弧面に沿って弾性変形させて空間Sに配置させている。電界センサ112は、プリント配線基板150にワイヤ状のリード線により接続されている。
磁界測定部141と電界測定部142と制御部143とを構成する電気回路(図示せず)は、プリント配線基板150(図5参照)に搭載され、図示しない電池により駆動される。
電源スイッチ121と、モード切換スイッチ122と感度調整スイッチ123とは、プッシュスイッチにより形成され、プリント配線基板150に搭載されている。プッシュスイッチの頭部は、装置本体140のケースに設けられた孔を挿通して、装置本体140に貼り付けられたカバーシートの上から押下するように設けられている。
検査者は、図1に示す接続装置400のスイッチ401,402を開放状態にして、太陽光発電装置300とパワーコンディショナー200との接続を切断した後、親機500の電源を投入する。
次に、検査者は、図3に示す電源スイッチ121を押下して太陽電池検査装置100の電源を投入する。次に、検査者は、モード表示部132を見て、所望するモード状態か否かを判断する。例えば、磁界を測定するときに、モード表示部132の磁界側のLEDが点灯していれば、そのまま使用できる。モード表示部132の電界側のLEDが点灯していれば、モード切換スイッチ122を押下する。モード切換スイッチ122が押下されたことで制御部143は、内部の動作モードを磁界モードに切換ると共に、モード表示部132の点灯を磁界側に切換える。
検査者は、装置本体140を把持して、測定部110の測定接触面113を、例えば、図6に示すようにインターコネクタ302に接触させ、上から下へ摺動させながら移動させる。
従って、インターコネクタ302が断線していれば、測定接触面113をインターコネクタ302に接触させて移動させていると、断線箇所でレベルメーター部131のLEDの点灯個数が急激に少なくなる。検査者はレベルメーター部131を監視することにより、故障箇所を発見することができる。
更に、磁界センサ111が、円弧面とした測定接触面113の円中心軸方向に合わせて巻線の軸線方向を向けたコイルにより形成されているので、移動方向と直交する方向に発生するインターコネクタ302やバスバー303からの磁界を、正確に測定することができる。
親機500は電界による検査を行う設定により、親機500が太陽光発電装置300に対して周期的な電圧を印加する。そうすることで、太陽光発電装置300のそれぞれの太陽電池モジュール310に高周波な電界を発生させている。
本発明の実施の形態2に係る太陽電池検査装置を図面に基づいて説明する。
図9に示す太陽電池検査装置は、測定接触面113aの断面が真円の一部となる円弧面に形成された測定部110aとしている点で、図5に示す測定部110の測定接触面113と同じである。しかし、測定接触面113aは、円弧面が、下向きの方向を0°(P点の位置)としたときの−90°から、上向きの方向の180°までの全部で270°の範囲としている。つまり、測定接触面113aは、断面が真円の3/4の円弧面に形成されている。
検査者が装置本体140を把持しながら表示部130を観察する必要があることから、接触角度は0°より小さくなったり、90°より大きくなったりすることは殆ど無いため、接触範囲は0°から90°の範囲とすることができる。
本発明の実施の形態3に係る太陽電池検査装置を図面に基づいて説明する。
図11(A)に示す太陽電池検査装置は、インターコネクタ302の数に合せて測定部110aが複数設けられ、スライド機構により、複数の測定部110a,110bの間隔位置を調整することができるようにしたものである。本実施の形態3では、2つの測定部110a,110bが設けられている。
また、複数の測定部110a,110bはスライド式ではなく、インターコネクタ302の間隔に合せて磁界センサを固定した測定部ヘッドの交換式としても良い。
図12に示すように、測定部110a,110bが2つ設けられていることに対応して、太陽電池検査装置102の装置本体140aには、図4に示す太陽電池検査装置100の磁界測定部141と電界測定部142との他に、磁界測定部141が追加して備えられている。
そうすることで、インターコネクタ302(図2参照)が2本配置された太陽電池モジュール310であれば、インターコネクタ302の間隔に測定部110a,110bをスライドさせて合わせることで、一度の走査で同時に検査することができる。
この場合には、更に装置本体140aに追加した測定部110bの個数に応じて磁界測定部141を設けると共に、レベルメーター部131を測定部110a および測定部110bの個数に応じた数とする。また、制御部143aは、それぞれの磁界強度の差分を取り、その最大値を1つのレベルメーター部131に表示するようにしてもよい。
110,110a,110b 測定部
111 磁界センサ
112 電界センサ
113,113a 測定接触面
114 凹曲面部
115 前壁部
116 傾斜面
117 隙間部材
118 突出部
120 操作部
121 電源スイッチ
122 モード切換スイッチ
123 感度調整スイッチ
130,130a 表示部
131 レベルメーター部
132 モード表示部
140,140a 装置本体
141 磁界測定部
142 電界測定部
143,143a 制御部
144 開口縁部
150 プリント配線基板
200 パワーコンディショナー
300 太陽光発電装置
301 太陽電池セル
302 インターコネクタ
303 バスバー
310 太陽電池モジュール
320 ストリング
400 接続装置
401,402 スイッチ
500 親機
F 移動方向
S 空間
Claims (6)
- ハンディ型の電気的特性装置において、
被測定体の電気的特性を測定するための検知部が内蔵され、前記被測定体に接触する測定接触面が円筒面の一部とした円弧面に形成されている測定部を備え、
前記検知部は、被測定体からの磁界を測定するための磁界センサであり、
前記磁界センサは、前記円弧面の円中心となる位置に配置されていることを特徴とする電気的特性測定装置。 - 前記磁界センサは、前記円弧面の円中心軸方向に合わせて、巻線の軸線方向を向けたコイルにより形成されている請求項1記載の電気的特性測定装置。
- 前記測定部は、被測定体の電気的特性を測定する回路が内蔵された装置本体に、複数設けられ、
前記磁界センサからの信号に基づいて表示部に磁界強度を表示する制御部を備えた請求項1または2記載の電気的特性測定装置。 - 前記測定部は、被測定体からの電界を測定するための電界センサを備え、
前記電界センサは、前記測定接触面の内側面の円弧面に沿って配置されている請求項1記載の電気的特性測定装置。 - 前記測定接触面は、測定の際に前記測定部を中心とした回動による接触範囲を超えて円弧面が形成されている請求項4記載の電気的特性測定装置。
- 前記電界センサは、電極シートにより形成され、
前記測定接触面の内側面と、前記円弧面の円中心となる位置に配置された前記磁界センサとの間に隙間部材が設けられている請求項4または5記載の電気的特性測定装置。
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