JP5973050B1 - 涎掛け - Google Patents

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Abstract

【課題】痰や涎や溢乳で吐き戻した異物を吸収し、乳幼児や患者、被介護者の身体や衣類を汚すことなく使用可能なこと。【解決手段】所定の径からなる外周円、前記外周円の中心から偏心させた位置に中心を設けて切断した内周円、前記外周円の中心及び前記内周円の中心を通る直線上の偏心方向に所定の幅だけ切欠いてなる切欠部Wを有する水分を浸透させない基体部1と、基体部1の外周円の外周囲に周囲を接続させてなるC字状外周部2と、基体部1を所定の幅だけ切欠いてなる切欠部Wの両端を接合する接続部4と、基体部1の上表面に配設し、かつ、基体部1の上面に並行して全面に配設した水分吸収部3とを具備する。【選択図】図1

Description

本発明は、涎掛け(よだれかけ)に関するもので、詳しくは、気管切開を行った患者の体液の流路を確保する介護用涎掛け、乳幼児が溢乳したときの流路を確保する乳幼児用涎掛けに使用できる涎掛けに関するものである。
従来の涎掛けは、背後で結ばれる結び紐で、胸当て部が乳幼児の前方に位置するように吊り下げて使用されているので、紐の結び方が緩いと、胸当て部が移動しやすく、乳幼児の溢乳が乳幼児の体や衣服を汚すことがあった。このため、紐をきつく結ぶことで胸当て部を固定すると乳幼児に窮屈な思いをさせる可能性がある。
また、近年では、気管切開を行い異物による上気道閉塞を避けたり、酸素を供給したりする手術が行われ、意識の低下に陥っても気道分泌物の喀痰により、気道確保できるようにしている。しかし、気管カニューレから流れ出る喀痰が、患者の人体を流れ、人体を汚すことがある。
特許文献1には、切れ目が形成された略ドーナツ型の形状で、内周と外周の間が所定の長さ以上の本体と、該本体の切れ目を挟んで対向する両側に配置されると共に、同両側のうち少なくとも一方に、前記本体の外周側に複数設けられた結合部材とを備える涎掛けが開示されている。
特許文献1では、切れ目が形成された略ドーナツ型の形状を有することによって、涎掛けの本体が、使用者の頸を中心に体の全方位を覆うことになり、涎や溢乳で吐き戻したものから衣服を保護することになる。
また、内周と外周の間が所定の長さ以上の本体によって、頸回りの部分だけでなく、胸や背中の部分まで充分に覆われることになる。また、使用者が寝た姿勢の状態でも、頭部周辺の領域まで、涎掛け本体に覆われることになる。
そして、本体の切れ目を挟んで対向する両側に配置される結合部材を備えることによって、切れ目側の端部を繋ぎ合わせることが可能となり、使用者の全方位を隙間なく本体を覆うことができる。両側の少なくとも一方に、本体の外周側に複数設けられた結合部材を備えることによって、本体外周の径の長さが変更可能となり、使用者の姿勢に応じて涎掛けの形状を変えることができる。
更に、本体の切れ目を挟んで対向する両側の内周近傍に配置された第1の雌雄型ホック部と、前記本体の切れ目を挟んで対向する両側の外周近傍に配置されると共に、同本体の外周側に複数設けられた第2の雌雄型ホック部を有し、本体の切れ目を挟んで対向する両側のうち、一方側に配置された第1の雌雄型ホック部と第2の雌雄型ホック部の間の距離が、本体の切れ目を挟んで対向する両側のうち、他方側に配置された第1の雌雄型ホック部と第2の雌雄型ホック部の間の距離と略同じである場合には、内周と外周の両方で本体を固定することができ、使用者の体を隙間なく覆った状態をより確実に保つことになる。 また、本体外周の径の長さが変更可能となり、使用者の姿勢に応じて涎掛けの形状を変えることができる。
また、特許文献2の乳児用涎掛けは、乳幼児の頸を受入れるための開口部がその上方に形成される合成樹脂材料の本体部分を含み、その本体部分の裏面はエンボス加工されて、乳幼児の皮膚との接触に対する浮き彫りの領域を具備する乳幼児用涎掛けが開示されている。この特許文献2によると、乳幼児の頸を受入れる開口部の裏面がエンボス加工されて乳幼児の皮膚との接触に対する浮き彫りの領域を得ることができる。しかし、これは乳幼児の皮膚と合成樹脂材料との接触の問題解決策であり、痰や涎や溢乳で吐き戻した異物を吸収するという点を解決するものではない。
特開2013−249557 特開2005−513285
このように、特許文献1の涎掛けは、切れ目が形成された略ドーナツ型形状の本体の切れ目側の内周と、外周の間が所定の長さ以上になっている。また、本体の切れ目を挟んで対向する両側に配置され、うち少なくとも一方に、本体の外周側に複数設けられた結合部材を備え、両側の内周近傍には、第1の雌雄型ホック部が設けられ、両側の外周近傍には、本体の外周側に複数設けられた第2の雌雄型ホック部が設けられており、涎や溢乳で吐き戻した異物の汚れから、使用者及び母親、介護者の体や衣服を保護することができるものである。
ところが、特許文献1の涎掛けは、特許文献1の図2乃至図3に示されている使用態様並びに図4及び図5示されている使用態様は、何れもガーゼ及びガーゼに内包された脱脂綿で構成されているから、痰や涎や溢乳で吐き戻した異物は本体の表面を流れ、吸水性、速乾性は期待できない。特に、特許文献1を参照する限り、本体をガーゼ、ガーゼに内包された脱脂綿で構成するとなると、図2及び図3並びに図4及び図5示されている使用形態を取ることは困難である。
また、特許文献2は、痰や涎や溢乳で吐き戻した異物を吸収するという点を解決するものではない。
そこで、本発明は上記問題点を解消すべく、痰や涎や溢乳で吐き戻した異物を吸収し、乳幼児や患者、被介護者の身体や衣類を汚すことなく使用可能な涎掛けの提供を課題とするものである。
請求項1の発明にかかる涎掛けは、水分を浸透させない不浸透性シートを有する基体部には、所定の径からなる外周円、前記外周円の中心から偏心させた位置に中心を設けて切断した内周円、前記外周円の中心及び前記内周円の中心を通る直線上の偏心方向に所定の幅だけ切欠いてなる切欠部が形成されている。また、前記基体部の前記外周円の外周囲には、その周囲をC字状に接続させたC字状外周部が形成されている。そして、前記基体部の所定の幅だけ切欠いてなる切欠部の両端には、接続部によって接合し、略環状とする。 前記基体部の表面に配設した水分吸収部は、前記基体部の上面に並行してに配設したものである。
ここで、所定の径からなる外周円と、前記外周円の中心から偏心させた位置に中心を設けて切断した内周円は、正確に円であることを必要とするものではなく、楕円形または長円形であってもよい。何れにせよ、内周円は頸の位置であり、外周円はその境界となる周囲を特定するものであるから、正確な円形に拘束される理由はない。
前記基体部は、所定の径からなる外周円、前記外周円の中心から偏心させた位置に中心を設けて切断した内周円、前記外周円の中心及び前記内周円の中心を通る直線上の偏心方向に並行して所定の幅を切欠いてなる切欠部を形成したものであり、所定の径からなる外周円が大径であり、前記内周円はその円よりも小さい径であり、また、切欠部の幅は、前記外周円の中心及び前記内周円の中心を通る直線に沿って開閉するように切断されておればよく、その開閉する幅は、接続部の設定によって決定される。したがって、前記外周円の中心及び前記内周円の中心から特定の角度を開く形態とする必要はない。
また、上記C字状外周部は、前記基体部の外周円の外周囲に帯状の不浸透性シートを接続したものであり、帯状の不浸透性シートは前記基体部の外周円に接続されているから、前記基体部の径を接続部によって小さくすると、前記帯状の不浸透性シートが前記基体部の面から開く方向(直角方向)に変形し、前記基体部と前記帯状の不浸透性シートとの間に空間が形成され、痰や涎や溢乳で吐き戻した異物等の液体の収容空間または堰となる。
そして、上記接続部は、前記基体部の所定の幅だけ切欠いてなる切欠部の両端を接合するもので、具体的な接続手段としては、前記基体部の所定の幅だけ切欠いてなる切欠部の両端を接合する面ファスナー等の接着布、ボタン、紐の何れでもよく、ボタンと紐等の異種のものとの組み合わせでもよい。
加えて、前記基体部及び前記C字状外周部を構成する不浸透性シートは、水分を通過させない浸透性のない合成樹脂シート、紙シート、布シート等のシートであり、液の不透過性材料であり、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の高分子化合物製のフィルム等が合成樹脂シートとして使用される。勿論、複数枚を接着等の接合させたものでもよいし、単数枚で不浸透性機能を持たせてもよい。
また、上記浸透性シートは、最上面または最下面に位置し、少なくとも垂直下方向に水分を透過するシートである。前記浸透性シートは、液体を水分吸収部に導くことができるものであればよく、例えば、合成繊維または天然繊維からなる織布または不織布、微細孔からなる開孔フィルム等の使用が可能である。具体的には、例えば、スパンボンド不織布、芯成分にポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレンを用いた複合繊維、或いは不織布とした材料とすることもできる。ここで、水分を少なくとも垂直下方向に透過するとは、重力に対する直角方向の浸透性を有するものでよいが、垂直下方向に透過する能力があればよいことを意味する。
そして、上記水分吸収部は、浸透性シートと共に使用されるか、または水分吸収保持層が単独で使用されるものでもよい。何れにせよ、水分を吸収し保持する材料、例えば、パルプ繊維等の親水性繊維またはパルプ繊維等の親水性繊維と吸収性ポリマーとの混合物、スポンジ等の吸水性多孔質体、吸水性多孔質体と吸収性ポリマー等を用いることができる。また、織布または不織布と吸収性ポリマー等の積層複合体等からなる厚いシートを用いることができる。吸収性ポリマーが水分を吸収保持し、浸透性シートの水分の保持能力と比較すると100倍以上の能力を有している。
即ち、前記水分吸収部は、一般に、スポンジ等の吸水性多孔質からなる水分吸収保持層に対して、その表裏に吸収性ポリマーをパルプ繊維等の綿花状の親水性繊維に保持された積層複合体として使用することもできる。
なお、上記水分吸収部は、水分吸収保持層としてクレープ状の皺や襞が付与され、前記基体部の前記C字状外周部の内周側表面に配設したものでもよい。
請求項2の発明にかかる涎掛けは、水分を浸透させない不浸透性シートからなる基体部には、所定の径からなる外周円、前記外周円の中心から偏心させた位置に中心を設けて切断した内周円、前記外周円の中心及び前記内周円の中心を通る直線上の偏心方向に所定の幅だけ切欠いてなる切欠部が形成されている。また、前記基体部の前記外周円の外周囲には、帯状の不浸透性シートの周囲を接続したC字状外周部が形成されている。そして、前記基体部の所定の幅だけ切欠いてなる切欠部の両端は、接続部によって接合可能とし、略環状としている。前記基体部と前記C字状外周部との間に配設した水分吸収部は、前記基体部の上面と前記C字状外周部の内面に接合して環状に配設したものである。
ここで、所定の径からなる外周円と、前記外周円の中心から偏心させた位置に中心を設けて切断した内周円は、正確に円であることを必要とするものではなく、楕円形または長円形であってもよい。何れにせよ、内周円は頸の位置であり、外周円はその境界となる周囲を特定するものであるから、正確な円形に拘束される理由はない。
前記基体部は、所定の径からなる外周円、前記外周円の中心から偏心させた位置に中心を設けて切断した内周円、前記外周円の中心及び前記内周円の中心を通る直線上の偏心方向に並行して所定の幅を切欠いてなる切欠部を形成したものであり、所定の径からなる外周円が大径であり、前記内周円はその円よりも小さい径であり、また、切欠部の幅は、前記外周円の中心及び前記内周円の中心を通る直線上が開閉するように切断されておればよく、開閉する幅は、接続部の設定によって決定される。
また、上記C字状外周部は、前記基体部の外周円の外周囲に帯状の不浸透性シートを接続したものであり、帯状の不浸透性シートは前記基体部の外周円に接続されているから、前記基体部の径を小さくすると、前記帯状の不浸透性シートが前記基体部の面から開く方向(直角方向)に移動し、前記基体部と前記帯状の不浸透性シートとの間に空間が形成され、痰や涎や溢乳で吐き戻した異物等の液体の収容空間または堰となる。
そして、上記接続部は、前記基体部の所定の幅だけ切欠いてなる切欠部の両端を接合するもので、接続手段としては、前記基体部の所定の幅だけ切欠いてなる切欠部の両端を接合する面ファスナー等の接着布、ボタン、紐の何れでもよく、ボタンと紐等の異種のものとの組み合わせでもよい。
加えて、前記基体部及び前記C字状外周部が有する不浸透性シートは、水分を通過させない浸透性のない合成樹脂シート、紙シート、布シート等のシートであり、液の不透過性材料であり、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどの高分子化合物製のフィルム等が合成樹脂シートとして使用される。勿論、複数枚を接着等の接合させたものでもよい。
また、上記浸透性シートは、最上面または最下面に位置し、少なくとも垂直下方向に水分を透過するシートである。前記浸透性シートは、液体を水分吸収部に導くことができるものであればよく、例えば、合成繊維または天然繊維からなる織布または不織布、微細孔からなる開孔フィルム等の使用が可能である。ここで、浸透性シートを浸透した水分を吸液及び透過するとは、水分の吸収及び保持する能力及び透過する能力があればよい。そのため、通常、シートの表面積を広くするために襞、皺等が形成されたクレープ状としている。
具体的には、例えば、スパンボンド不織布、芯成分にポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレンを用いた複合繊維、或いは不織布とした材料とすることもできる。ここで、水分を少なくとも垂直下方向に透過するとは、重力に対する直角方向の浸透性を有するものでよいが、垂直下方向に透過する能力があればよいことを意味する。
そして、上記水分吸収部は、浸透性シートと共に使用されるか、または水分吸収保持層が単独で使用されるもので、水分を吸収し保持する材料から構成され、例えば、パルプ繊維等の親水性繊維またはパルプ繊維等の親水性繊維と吸収性ポリマーとの混合物、スポンジ等の吸水性多孔質体、吸水性多孔質体と吸収性ポリマー等を用いることができる。また、織布または不織布と吸収性ポリマー等の積層複合体等からなる厚いシートを用いることができる。吸収性ポリマーが水分を吸収保持し、浸透性シートの水分の保持能力と比較すると100倍以上の能力を有している。
即ち、前記水分吸収部は、一般に、スポンジ等の吸水性多孔質からなる水分吸収保持層に対して、その表裏に吸収性ポリマーをパルプ繊維等の綿花状の親水性繊維に保持された積層複合体として使用することもできる。
なお、上記水分吸収部は、水分吸収保持層としてクレープ状の皺や襞が付与され、前記基体部の前記C字状外周部の内周側表面に配設したものでもよい。
請求項1の発明は、水分を浸透させない不浸透性シートを有する基体部の外周円の中心から偏心させた位置に中心を設けて切断した内周円の切断口を、使用者の頸を通過させる位置としている。例えば、乳幼児、被介護者の場合には、頸を通過させて軽く顎が載る状態とすればよい。また、気管切開した患者の場合には、頸と気管カニューレが内周円の切断口を通過させる状態とする。前記基体部の表面に配設した水分吸収部は、所定の径からなる外周円から前記内周円及び切欠部の切断口を除いて水分の吸収能力を持たせることにより、痰や涎や溢乳で吐き戻した異物が流れる前に乳幼児や患者、被介護者の身体や衣類を汚さなくしている。特に、前記水分吸収部は、前記基体部の上面に並行して全面に配設したものであるから、前記水分吸収部を流れようとする痰や涎や溢乳で吐き戻した異物が流れる前に捉えることができる。前記基体部及び前記基体部の前記外周円の外周囲に接続させた前記不浸透性シートを有するC字状外周部は、その流れを規制して、痰や涎や溢乳で吐き戻した異物を乳幼児や患者、被介護者の身体や衣類を汚さなくしている。
このとき、所定の幅だけ切欠いてなる切欠部は、前記基体部から立ち上がるC字状外周部の角度を設定するものであり、また、前記基体部及び前記C字状外周部の形状を維持するものである。接続部はこのときの状態を維持する接着布、ボタン、紐の何れでもよい。
したがって、本発明の涎掛けは、痰や涎や溢乳で吐き戻した異物を吸収し、乳幼児や患者、被介護者の身体や衣類を汚すことなく使用可能となる。
請求項2の発明は、水分を浸透させない不浸透性シートを有する基体部の外周円の中心から偏心させた位置に中心を設けて切断した内周円の切断口を、使用者の頸を通過させる位置としている。例えば、乳幼児、被介護者の場合には、頸を通過させて軽く顎が載る状態とすればよい。また、気管切開した患者の場合には、頸と気管カニューレが内周円の切断口を通過させる状態とする。前記基体部と前記C字状外周部との間に挟んだ水分吸収部は、痰や涎や溢乳で吐き戻した異物が流れる前に、乳幼児や患者、被介護者の身体や衣類を汚さなくしている。特に、前記水分吸収部は、前記基体部の上面に並行して全面に配設したものであるから、前記水分吸収部を流れようとする痰や涎や溢乳で吐き戻した異物が流れる前に捉えることができる。前記基体部及び前記基体部の前記外周円の外周囲に接続させた前記不浸透性シートを有するC字状外周部は、その流れを規制して、痰や涎や溢乳で吐き戻した異物を乳幼児や患者、被介護者の身体や衣類を汚さなくしている。
このとき、所定の幅だけ切欠いてなる切欠部は、前記基体部から立ち上がるC字状外周部の角度を設定するものであり、また、前記基体部及び前記C字状外周部の形状を維持するものである。接続部はこのときの状態を維持する接着布、ボタン、紐の何れでもよい。
したがって、本発明の涎掛けは、痰や涎や溢乳で吐き戻した異物を吸収し、乳幼児や患者、被介護者の身体や衣類を汚すことなく使用可能となる。
図1は本発明の実施の形態にかかる涎掛けの平面図である。 図2は本発明の実施の形態にかかる涎掛けの接続部を接続した場合の平面図である。 図3は本発明の実施の形態にかかる涎掛けにおける基体部の一部の断面図である。 図4は本発明の実施の形態にかかる涎掛けにおける接続部を解放したC字状外周部の要部断面図である。 図5は本発明の実施の形態にかかる涎掛けにおけるC字状外周部と水分吸収部との断面構造を示す要部断面図である。 図6は本発明の実施の形態にかかる涎掛けにおけるC字状外周部と他の水分吸収部との断面構造を示す要部断面図である。 図7は本発明の実施の形態にかかる涎掛けにおける基体部に2種類の水分吸収部を接合したものの断面図で、(a)は浸透性シートと水分吸収保持層が積層されているもの、(b)は水分吸収保持層が浸透性シートにサンドウィッチ状に保持されているものである。 図8は本発明における実施の形態の涎掛けを気管切開した患者の体液の流路を確保する介護用涎掛けとした場合の事例の図で、(a)は平面図、(b)は切断線A−Aによる要部断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。なお、実施の形態において、図示の同一記号及び同一符号は、同一または相当する機能部分であるから、ここではその重複する説明を省略する。
本実施の形態の涎掛けは、所定の径、即ち、半径Lからなる外周円、その外周円の中心Oから偏心距離Nだけ移動した位置に中心Cを設けて切断した半径Mの内周円、前記外周円の中心O及び前記内周円の中心Cを通る直線上の偏心方向に所定の幅だけ切欠いてなる切欠部Wとを有し、水分を浸透させない不浸透性シート1aを有する基体部1は、水分を通過させない浸透性のない合成樹脂シート、紙シート、布シート、ゴムシート等のシートであり、水分の不浸透性材料であり、通常、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の高分子化合物製のフィルム等が合成樹脂シートとして使用される。不浸透性シート1aは、単に一重のシートではなく、肌触り感を出す等の目的に応じたポリエチレンに紙シートまたは布シートを重ねたシートとして使用してもよい。
また、基体部1の表面には、肌触り感を良くし、水分を通過させる浸透性シート1bが上面に接合されている。これら、不浸透性シート1aと浸透性シート1bは、基体部1を構成している。なお、基体部1は水分を浸透させない機能が必要不可欠であるから、基体部1が不浸透性シート1aのみとして使用することができる。
図3に示すように、本実施の形態の基体部1の半径Lからなる外周円に揃えた不浸透性シート2a及び浸透性シート2bは、周囲を縫製6して接続されてなるC字状外周部2を構成している。基体部1と同様、水分を浸透させない不浸透性シート2aと肌触り感を良くし、水分を通過させる浸透性シート2bからなるC字状外周部2が基体部1の上面に接合されている。これら、C字状外周部2の不浸透性シート2aは、基体部1の浸透性シート1bの上面にその不浸透性シート2aを取付けている。
不浸透性シート1aは、水分を通過させない浸透性のない合成樹脂シート、紙シート、布シート、ゴムシート等のシートであり、水分の不透過性材料であり、通常、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどの高分子化合物製のフィルム等が合成樹脂シートとして使用される。
また、C字状外周部2は、全体として所定の幅の略C字状に形成され、切欠部Wを除き、基体部1の外周と同径に縫製6され、更に、必要に応じてパイピング7で端部の処理がなされている。勿論、合成樹脂シートで形成する場合には、接着剤の使用または高周波等で熱接着することもできる。
基体部1とC字状外周部2は、共に可撓性を有し、水分を通過させない浸透性のない不浸透性シート1a、不浸透性シート2aを有しており、本実施の形態では各々2層からなり、上層が合成樹脂シートからなる浸透性シート1bで、下層が不浸透性シート1aで基体部1が構成されている。
また、C字状外周部2は、水分を通過させない浸透性のない合成樹脂シートの不浸透性シート2aを具備し、本実施の形態では、上層が合成樹脂シートからなる浸透性シート2b、下層が不浸透性シート2aでそれらを合わせることにより、見栄え良く、かつ、肌触り感を良くし、水分を通過させない浸透性のないC字状外周部2を構成している。
切欠部Wの両端を接続部4で接合するとC字状外周部2は、図3に示すように、内周が上に湾曲される形態となる。
基体部1を所定の幅だけ切欠いてなる切欠部Wの両端を接合する接続部4は、面ファスナー等と呼ばれる接着布4a及び接着布4bを縫い付けている。接着布4aと接着布4bは端部の上面と下面に設けたもので、本実施の形態では縫製6によって固着されている。 接着布4aと接着布4bは互いに対向して接着されるものであり、その接合によって重なり合う距離が設定されている。
なお、接着布4aと接着布4bは、図1では4個配設した事例で説明しているが、本発明を実施する場合には、接着布4aと接着布4bの枚数を拘束される要因はなく、片側が1枚以上であればよい。
そして、基体部1の上表面の略全面に配設した水分吸収部3は、図4に示すように、基体部1の上面に並行して配設されたものである。
この水分吸収部3は一般に、図7(a)に示すように、浸透性シート3b及び水分吸収保持層3aを有する。しかし、水分吸収保持層3aは、水分を吸収し保持する材料から構成され、単独で使用される場合と、浸透性シート3bと共に使用する場合がある。水分吸収保持層3aは、例えば、パルプ繊維等の親水性繊維またはパルプ繊維等の親水性繊維と吸収性ポリマーとの混合物、スポンジ等の吸水性多孔質体、吸水性多孔質体と吸収性ポリマー等を用いることができる。また、織布または不織布と吸収性ポリマー等の積層複合体等からなるシートを用いることができる。水分の保持能力と比較すると吸収性ポリマーが水分を吸収保持し、浸透性シート3bのみよりも、100倍以上の能力を有している。
即ち、水分吸収部3は、一般に、スポンジ等の吸水性多孔質からなる水分吸収保持層3aに対して、その表裏に吸収性ポリマーをパルプ繊維等の綿花状の親水性繊維に保持された積層複合体として使用することもできる。しかし、浸透性シート3b単独での使用を否定するものではない。
図4に示す浸透性シート3bは、最上面に位置し、少なくとも垂直下方向に水分を透過するシートである。浸透性シート3bは、水分を水分吸収保持層3aに導くことができるものであればよく、例えば、合成繊維または天然繊維からなる織布または不織布、微細孔からなる開孔フィルム等の使用が可能である。具体的には、例えば、スパンボンド不織布、芯成分にポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレンを用いた複合繊維、或いは不織布とした材料とすることもできる。ここで、水分を少なくとも垂直下方向に透過するとは、重力に対する直角方向の浸透性を有するものでよいが、垂直下方向に透過する能力があればよいことを意味する。
このように、上記実施の形態の涎掛けは、所定の径Lからなる外周円、前記外周円の中心Oから偏心位置Nに中心Cを設けて切断した半径Mからなる内周円、前記外周円の中心O及び内周円の中心Cを通る直線上の偏心方向に所定の幅だけ切欠いてなる切欠部Wとを有し、水分を浸透させない不浸透性シート1aを有する基体部1と、基体部1の外周円の外周囲に不浸透性シート2aの周囲を接続させてなるC字状外周部2と、基体部1を所定の幅だけ切欠いてなる切欠部Wの両端を接合する接続部4と、基体部1の上表面に配設した水分吸収部3とを具備し、水分吸収部3は、基体部1の上面に並行する面に配設した。
したがって、上記実施の形態の涎掛けは、水分を浸透させない不浸透性シート1aを有する基体部1の外周円の中心Oから偏心させた位置Nに中心Cを設けて切断した内周円の切断口Rを、使用者の頸を通過させる位置としている。例えば、乳幼児、被介護者の場合には、頸を通過させて軽く顎が載る状態とすればよい。また、気管切開した患者の場合には、頸と気管カニューレが内周円の切断口Rを通過させる状態とする。基体部1及び基体部1の外周円の外周囲に接続させた不浸透性シート2aを有するC字状外周部2は、その流れを規制して、痰や涎や溢乳で吐き戻した異物を乳幼児や患者、被介護者の身体や衣類を汚さなくしている。
このとき、所定の幅だけ切欠いてなる切欠部Wは、基体部1の面から立ち上がるC字状外周部2の角度を設定するものであり、また、基体部1及びC字状外周部2の形状を維持するものである。接続部4はこのときの状態を維持するもので、接着布、ボタン、紐の何れかを使用できればよい。
基体部1の表面に配設した水分吸収部3は、所定の径Lからなる外周円から内周円及び切欠部Wの切断口Rを除いて水分の吸収能力を持たせることにより、痰や涎や溢乳で吐き戻した異物が流れる前に乳幼児や患者、被介護者の身体や衣類を汚さなくしている。特に、水分吸収部3は、基体部1の上面に並行して全面に配設したものであるから、水分吸収部3を流れようとする痰や涎や溢乳で吐き戻した異物が流れる前に捉えることができる。
したがって、本実施の形態の涎掛けは、痰や涎や溢乳で吐き戻した異物を吸収し、乳幼児や患者、被介護者の身体や衣類を汚すことなく使用可能となる。
また、上記実施の形態の涎掛けは、所定の径Lからなる外周円、前記外周円から偏心させた位置Nに中心Cを設けて切断した内周円、外周円の中心O及び内周円の中心Cを通る直線上の偏心方向に所定の幅だけ切欠いてなる切欠部Wを有し、水分を浸透させない不浸透性シート1aを有する基体部1と、基体部1の外周円の外周囲に帯状の水分を浸透させない不浸透性シート2aの周囲を接続させてなるC字状外周部2と、基体部1を所定の幅だけ切欠いてなる切欠部Wの両端を接合する接続部4と、基体部1とC字状外周部2の内周に配設した水分を吸収し保持する、例えば、パルプ繊維等の親水性繊維またはパルプ繊維等の親水性繊維と吸収性ポリマーとの混合物、スポンジ等の吸水性多孔質体、吸水性多孔質体と吸収性ポリマー等を用いたシートからなる水分吸収保持層3aを有する水分吸収部3とを具備するものである。
したがって、水分を浸透させない不浸透性シート1aを有する基体部1の切断口Rを、使用者の頸を通過させる位置としている。例えば、乳幼児、被介護者の場合には、頸を通過させて軽く顎が載る状態とすればよい。また、気管切開した患者20の場合には、頸と気管カニューレ21が内周円の切断口Rを通過させる状態とする。基体部1とC字状外周部2との間に挟んだ水分吸収部3は、痰や涎や溢乳で吐き戻した異物が流れる前に、乳幼児や患者、被介護者の身体や衣類を汚さなくしている。特に、水分吸収部3は、基体部1の上面に並行して全面に配設したものであるから、水分吸収部3を流れようとする痰や涎や溢乳で吐き戻した異物が流れる前に捉えることができる。
よって、本実施の形態の涎掛けは、痰や涎や溢乳で吐き戻した異物を吸収し、乳幼児や患者、被介護者の身体や衣類を汚すことなく使用可能となる。基体部1の外周円の外周囲に接続させた不浸透性シート2aを有するC字状外周部2は、その流れを規制して、痰や涎や溢乳で吐き戻した異物を乳幼児や患者、被介護者の身体や衣類を汚さなくしている。
このとき、所定の幅だけ切欠いてなる切欠部Wは、基体部1から立ち上がるC字状外周部2の傾斜角度を設定するものである。
基体部1とC字状外周部2との間に水分吸収部3を挟んだとき、図5及び図6に示すように、C字状外周部2は上方に湾曲する。それと同時に、両者間で水分吸収部3を固定する。このとき、水分吸収部3のサイズは、図5に示すように、内周円の切断口Rを打ち抜いた基体部1の略全面としてもよいし、図6のように、C字状外周部2に沿った形状としてもよい。
また、図5及び図6の場合には、水分吸収部3を打ち抜いたり、指定された形状に形成する必要があるから、例えば、パルプ繊維等の親水性繊維またはパルプ繊維等の親水性繊維と吸収性ポリマーとの混合物、スポンジ等の吸水性多孔質体、吸水性多孔質体と吸収性ポリマー等を用いた紐状とし、その紐状の水分吸収部3を基体部1とC字状外周部2との間に挟んだ形態とすることもできる。
通常は、図7(a)に示す形態を採るが、図7(b)に示すように、親水性繊維と吸収性ポリマーとの混合物からなる水分吸収保持層3aを水分を浸透させる浸透性シート3bで挟んでサンドウィッチ構造とすることもできる。浸透性シート3bを浸透した水分が水分吸収保持層3aから排出され難くなるので、痰や涎や溢乳で吐き戻した異物の吸収が安定している。また、浸透性シート3bは図示しない両面テープ等によって基体部1やC字状外周部2に接合自在であり利便性が高い。
特に、この形態は痰や涎や溢乳で吐き戻した異物が大量な乳幼児の涎掛けに使用するのが好ましい。逆に痰や涎や溢乳で吐き戻した異物が小量な場合には、基体部1を構成する浸透性シート1bを浸透性シートとすることにより、短期間の取替えが不要になり、全体を廃棄することもできる。勿論、基体部1を構成する浸透性シート1bをパルプ繊維等の親水性繊維またはパルプ繊維等の親水性繊維と吸収性ポリマーとの混合物、スポンジ等の吸水性多孔質体、吸水性多孔質体と吸収性ポリマー等を用いたシートとすることもできる。
この実施の形態では、不浸透性シート1a、2aと他のシートとの貼り合せを前提と説明したが、1枚物でも、形成する際に水分吸収部3の特性がでればよい。
図8は本実施の形態の気管切開を行った患者20の体液の流路を確保する介護用の涎掛けとして使用する場合の事例で、カニューレ21の挿通穴31を設けた案内板30を配設したものである。カニューレ21を介して排出された体液は、基体部1の上に配設された水分吸収部3に導くことができ、肌や肌着を汚すことがない。
即ち、気管切開を行った患者20の体液の流路を確保する介護用の涎掛けとして使用する場合、カニューレ21の挿通孔22が通過する挿通穴31を設け、排出された体液がガイド提32によって案内されるようになっている。
したがって、案内板30によって、カニューレ21を介して排出された体液が、直接、基体部1の上に配設された水分吸収部3に導くことができ、肌や肌着を汚すことがない。
ここで、案内板30はゴム製であり、薄くても沈み込みが生じない弾性を有している。挿通穴31はカニューレ21の挿通孔22が通過する位置決め孔となる。ガイド提32は排出された体液が人体の左右に分かれて流れるように他の構成部分から垂直に立ち上がっている。したがって、カニューレ21を介して排出された体液は、案内板30の上面、ガイド提32に案内されて基体部1の上面を流れることになる。
このように、気管切開を行った患者20の体液の流路を確保する介護用の涎掛けとして使用する場合は、カニューレ21の挿通穴31を設けた案内板30を配設したものであるから、カニューレ21を介して排出された体液は、基体部1の上に配設された水分吸収部3に導くことができ、肌や肌着を汚すことがない。
なお、案内板30はゴム製で説明したが、基体部1の表面に配設した浸透性シート1bと同一材料としてもよいし、親水性繊維と吸収性ポリマーとの混合物からなる水分吸収保持層3aを浸透性シート1bまたは浸透性シート3bの一面に配設したものでもよい。
そして、上記実施の形態の涎掛けは、水分を浸透させない不浸透性シート1aを有する基体部1の外周円の中心Oから偏心させた位置Nに中心を設けて切断した内周円の切断口Rを、使用者の頸を通過させる位置としている。例えば、乳幼児、被介護者の場合には、頸を通過させて軽く顎が載る状態とすればよい。また、気管切開した患者の場合には、頸と気管カニューレ21が内周円の切断口Rを通過させる状態とする。基体部1及び基体部1の外周円の外周囲に周囲を接続させた不浸透性シート2aからなるC字状外周部2は、その流れを規制して、痰や涎や溢乳で吐き戻した異物を乳幼児や患者、被介護者の身体や衣類を汚さなくしている。
このとき、所定の幅だけ切欠いてなる切欠部Wは、基体部1から立ち上がるC字状外周部2の傾斜角度を設定するものであり、また、基体部1及びC字状外周部2の形状を維持するものである。基体部1の表面に配設した浸透性シート1bは、痰や涎や溢乳で吐き戻した異物が流れる前に乳幼児や患者、被介護者の身体や衣類を汚さなくしている。特に、浸透性シート1bは、基体部1の上面に並行して配設したものであるから、浸透性シート1bを流れようとする痰や涎や溢乳で吐き戻した異物が流れる前に捉えることができる。
したがって、本実施の形態の涎掛けは、痰や涎や溢乳で吐き戻した異物を吸収し、乳幼児や患者、被介護者の身体や衣類を汚すことなく使用可能となる。
このとき、所定の幅だけ切欠いてなる切欠部Wは、基体部1から立ち上がるC字状外周部2の角度を設定するものであり、また、基体部1及びC字状外周部2の形状を維持するものである。基体部とC字状外周部2との間に挟んだ水分吸収部3は、痰や涎や溢乳で吐き戻した異物が流れる前に、乳幼児や患者、被介護者の身体や衣類を汚さなくしている。 特に、水分吸収部3は、基体部1の上面に並行して全面に配設したものであるから、水分吸収部3を流れようとする痰や涎や溢乳で吐き戻した異物が流れる前に捉えることができる。
したがって、本発明の涎掛けは、痰や涎や溢乳で吐き戻した異物を吸収し、乳幼児や患者、被介護者の身体や衣類を汚すことなく使用可能となる。
このとき、所定の幅だけ切欠いてなる切欠部Wは、基体部1から立ち上がるC字状外周部2の角度を設定するものであり、また、基体部1及びC字状外周部2の形状を維持するものである。
基体部1の表面に配設した浸透性シート1bは、痰や涎や溢乳で吐き戻した異物が流れる前に乳幼児や患者、被介護者の身体や衣類を汚さなくしている。特に、浸透性シート1bは、基体部1の上面に並行して配設したものであるから、浸透性シート1bを流れようとする痰や涎や溢乳で吐き戻した異物が流れる前に捉えることができる。
したがって、本発明の涎掛けは、痰や涎や溢乳で吐き戻した異物を吸収し、乳幼児や患者、被介護者の身体や衣類を汚すことなく使用可能となる。
水分吸収部3は、親水性繊維と吸収性ポリマーとの混合物からなる水分吸収保持層3aを配設してなるものであるから、水分を浸透させる浸透性シート3bの一面に形成した水分吸収保持層3aは、浸透性シート3bの水分の保持能力と比較すると100倍以上の能力を有しており、痰や涎や溢乳で吐き戻した異物を吸収し、それを保持できるから、逆流させることがない。
水分吸収部3は、水分を浸透させる浸透性シート3bで親水性繊維と吸収性ポリマーとの混合物からなる水分吸収保持層3aを具備するものであるから、浸透性シート3bを浸透した水分が水分吸収保持層3aから排出され難くなるので、痰や涎や溢乳で吐き戻した異物の吸収が安定している。また、両面テープ等によって基体部1やC字状外周部2に接合自在である。
この水分吸収部3は、水分を浸透させる浸透性シート3bで親水性繊維と吸収性ポリマーとの混合物からなる水分吸収保持層3aを具備するものであるが、単純な構成においては、親水性繊維のみからなる水分を浸透させる浸透性シート3bのみでもよいし、水分の吸収効率を高めるために親水性繊維と吸収性ポリマーとの混合物からなる水分吸収保持層3aを用いてもよい。
また、案内板30を水分吸収部3として形成してもよい、即ち、基体部1の表面に配設した浸透性シート1bと同一材料としてもよいし、親水性繊維と吸収性ポリマーとの混合物からなる水分吸収保持層3aを浸透性シート1bまたは浸透性シート3bの一面に配設したものでもよい。
本実施の形態の涎掛けは、乳幼児と大人の患者が使用するものとではそのサイズが異なってくる。乳幼児用の場合には、所定の径からなる外周円は小さく、水分吸収部3の能力を上げるのが望ましい。また、大人の患者が使用する涎掛けは、患者の様態によって左右されるが、大別して、大径サイズ、小径サイズの2種類は必要であり、また、水分吸収部3の吸収能力も大きくする必要がある。
1 基体部
1a 不浸透性シート
1b 浸透性シート
2 C字状外周部
2a 不浸透性シート
2b 浸透性シート
3 水分吸収部
3a 水分吸収保持層
3b 浸透性シート
4 接続部
21 カニューレ
22 挿通孔
30 案内板
31 挿通穴
W 切欠部

Claims (2)

  1. 所定の径からなる外周円、前記外周円から偏心させた位置に中心を設けて切断した内周円、前記外周円の中心及び前記内周円の中心を通る直線上の偏心方向に所定の幅だけ切欠いてなる切欠部を有し、水分を浸透させない不浸透性シート及びその上面に接合された水分を吸収し保持する浸透性シートを有する基体部と、
    前記基体部の前記外周円に沿ってC字状に接続したC字状外周部の水分を浸透させない不浸透性シートと
    前記基体部を所定の幅だけ切欠いてなる切欠部の両端を接合する接続部と、
    前記基体部の上面と前記C字状外周部の不浸透性シートとの間に挟んで配設され、水分を吸収し保持する液体の堰となるC字状外周部の水分吸収保持層を有する水分吸収部と
    を具備することを特徴とする涎掛け。
  2. 所定の径からなる外周円、前記外周円から偏心させた位置に中心を設けて切断した内周円、前記外周円の中心及び前記内周円の中心を通る直線上の偏心方向に所定の幅だけ切欠いてなる切欠部を有し、水分を浸透させない不浸透性シートを有する基体部と、
    前記基体部の前記外周円に沿ってC字状に接続したC字状外周部の水分を浸透させない不浸透性シートと
    前記基体部を所定の幅だけ切欠いてなる切欠部の両端を接合する接続部と、
    前記基体部の上面と前記C字状外周部の不浸透性シートとの間に挟んで配設され、水分を吸収し保持する液体の堰となるC字状外周部の水分吸収保持層を有する水分吸収部と
    を具備することを特徴とする涎掛け。
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