JP5955554B2 - Oxygen concentrator - Google Patents
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Description
本発明は、大気から酸素濃度の高い酸素を生成する酸素濃縮器に関する。 The present invention relates to an oxygen concentrator that generates oxygen having a high oxygen concentration from the atmosphere.
従来、酸素濃縮器としては、特許文献1に示すように、呼吸器疾患の患者が在宅で酸素を吸入する在宅酸素療法(HOT:home oxygen therapy)において使用されるものが知られている。 Conventionally, as an oxygen concentrator, as shown in Patent Document 1, one used in home oxygen therapy (HOT) in which a patient with respiratory disease inhales oxygen at home is known.
酸素濃縮器は、フィルタおよび吸気タンクを通して取り込んだ室内の空気をコンプレッサにより圧縮する。酸素濃縮器は、この圧縮空気を、シーブベッド(吸着塔)に通過させることにより、圧縮空気から高濃度の酸素を分離し、さらに、その高濃度酸素を加湿する。シーブベッドには、加圧空気に対して窒素を吸着し減圧空気に対して窒素を脱着する性質を持つ吸着材(例えば、ゼオライト)が充填されている。加湿後の高濃度酸素は、使用時に患者が装着する鼻腔カニューラ(以下、単にカニューラと呼ぶ)或いは酸素マスクを介して患者体内に供給される。 The oxygen concentrator compresses indoor air taken in through a filter and an intake tank by a compressor. The oxygen concentrator separates high-concentration oxygen from the compressed air by passing the compressed air through a sieve bed (adsorption tower), and further humidifies the high-concentration oxygen. The sieve bed is filled with an adsorbent (for example, zeolite) having the property of adsorbing nitrogen to pressurized air and desorbing nitrogen to reduced pressure air. High-concentration oxygen after humidification is supplied into the patient's body through a nasal cannula (hereinafter simply referred to as a cannula) or an oxygen mask worn by the patient during use.
図1は、酸素濃縮器に接続されるカニューラを示す図である。図1に示すように、カニューラ1は、一般的に、酸素濃縮器の酸素出口に接続されたチューブ2に、例えば水トラップ3のような結露除去機構を介して連結されることがある。
FIG. 1 is a diagram showing a cannula connected to an oxygen concentrator. As shown in FIG. 1, the cannula 1 is generally connected to a
水トラップ3は、図2に示すように、上端部でカニューラ1に接続されるとともに下端部でチューブ2に接続された中空体である。中空体の内部には、チューブ2の端部に接続された管4が底面から立設して設けられている。この管4の周囲に水溜め空間5が形成されている。室内の空気の湿度が高い場合に、チューブ2内の高濃度酸素に含まれる水蒸気が凝縮して結露が発生する。発生した結露は、チューブ2内の気流、つまり、酸素濃縮器からの圧力によってカニューラ1側に押し出される。カニューラ1側に押し出された結露は、水トラップ3の水溜め空間5内に貯留される。これにより、水トラップ3は、カニューラ1側に結露が流れることを防止し、カニューラ1を介して鼻孔に水分が入ることを防いでいる。また、水トラップ3内に貯留した水分は定期的に廃棄したり、水トラップ3を交換するなどのメンテナンスを行うことによって、チューブへの再流入を防止している。
As shown in FIG. 2, the
図3(a)に、酸素濃縮器とカニューラとの間に水トラップを介設した構成を模式的に示す。図3(a)に示す構成では、酸素投与の際における酸素濃縮器6の圧力により、チューブ2内の結露(結露発生ポイントK1参照)を水トラップ3まで押し出すことができる。これにより、チューブ2内の結露は除去される。
FIG. 3A schematically shows a configuration in which a water trap is interposed between the oxygen concentrator and the cannula. In the configuration shown in FIG. 3A, the condensation in the tube 2 (see the condensation occurrence point K1) can be pushed out to the
しかしながら、水トラップ3からカニューラ1の先までの酸素伝達経路内、特に、水トラップ3からカニューラ1までを繋ぐ接続チューブ7(図2の距離Aの部分に対応)内の結露発生ポイントK2で発生した結露は、接続チューブ7内で発生する表面張力と、水トラップ3側から掛かる酸素投与のための圧力によって、水トラップ3側に落ちにくくなっている。
However, it occurs at the dew condensation generation point K2 in the oxygen transmission path from the
このように、図3(a)に示すように、従来の構成では、患者のカニューラ1の使用中において、水トラップ3とカニューラ1との間の接続チューブ7及びカニューラ1内で結露により発生した結露による水滴を除去することはできない。
Thus, as shown in FIG. 3A, in the conventional configuration, during use of the patient's cannula 1, it occurs due to condensation in the
よって、酸素濃縮器6に接続されるカニューラ1を含む酸素伝達経路内の結露を除去する際には、図3(b)に示すように、まず、カニューラ1を患者から外す。その後で、作業者Yが、酸素濃縮器6の酸素出口6a(図3(a)参照)からチューブ2の基端部を外し、この外したチューブ2の基端部に、手動ポンプ8を取り付ける。そして、この手動ポンプ8を介して、作業者Yはチューブ2内に圧力を付与する。
Therefore, when removing the condensation in the oxygen transmission path including the cannula 1 connected to the oxygen concentrator 6, the cannula 1 is first removed from the patient as shown in FIG. Thereafter, the operator Y removes the base end portion of the
これにより、チューブ2内の水滴を水トラップ3に流すとともに、水トラップ3からカニューラの先までの酸素伝達経路(接続チューブ7及びカニューラ1)内の水滴を、カニューラ1を介して外部に放出することができる。
As a result, water droplets in the
このように、作業者Yによって酸素濃縮器に接続されるカニューラ1を含む酸素伝達経路(チューブ2、水トラップ3、接続チューブ7及びカニューラ1)内の結露を除去する作業は、手間がかかるものとなっている。
Thus, the work of removing condensation in the oxygen transmission path (
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、高濃度酸素を供給する際に発生する結露を好適に除去して、鼻腔カニューラ或いは酸素マスク等の患者接続部を介して患者に高濃度酸素を好適に投与できる酸素濃縮器を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the above points, and preferably removes the condensation that occurs when supplying high-concentration oxygen to the patient via a patient connection unit such as a nasal cannula or an oxygen mask. It is an object of the present invention to provide an oxygen concentrator that can be preferably administered.
本発明の酸素濃縮器の一つの態様は、患者に接続される患者接続部を介して前記患者に高濃度酸素を投与する酸素濃縮器において、導入した大気から濃縮した高濃度酸素を生成し、生成した高濃度酸素を、前記患者接続部に送出する酸素濃縮機構部と、前記患者に前記高濃度酸素を送出する際の圧力よりも大きい圧力で、結露除去用気体を、前記患者接続部に送出する結露除去用気体送出部と、前記酸素濃縮機構部及び前記結露除去用気体送出部を内部に収容する濃縮器本体と、を有し、この濃縮器本体の内部に、前記患者接続部を収容する患者接続部用蓄水ケースが配置されている構成を採る。 One aspect of the oxygen concentrator of the present invention generates high-concentration oxygen concentrated from the introduced atmosphere in an oxygen concentrator that administers high-concentration oxygen to the patient via a patient connection connected to the patient, An oxygen concentrating mechanism that delivers the generated high-concentration oxygen to the patient connection, and a degassing removal gas at the patient connection at a pressure that is greater than the pressure at the time of delivering the high-concentration oxygen to the patient. A condensate removal gas delivery unit to be delivered; and a concentrator body that accommodates the oxygen concentrating mechanism and the condensation removal gas delivery unit therein, and the patient connection part is provided inside the concentrator body. The structure where the water storage case for the patient connection part to accommodate is arrange | positioned is taken .
本発明によれば、高濃度酸素を供給する際に発生する結露を好適に除去して、鼻腔カニューラ或いは酸素マスクを介して患者に高濃度酸素を好適に供給できる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the dew condensation produced | generated when supplying high concentration oxygen can be removed suitably, and high concentration oxygen can be supplied suitably to a patient via a nasal cannula or an oxygen mask.
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
(実施の形態1)
図4は、本発明の実施の形態1に係る酸素濃縮器の構成を示す模式図である。
(Embodiment 1)
FIG. 4 is a schematic diagram showing the configuration of the oxygen concentrator according to Embodiment 1 of the present invention.
図4に示す酸素濃縮器100は、空気取入部110を介して導入した大気を空気圧縮部120で圧縮して酸素濃縮機構部190に送出し、この酸素濃縮機構部190で高濃度酸素を生成して、酸素出口101を介して外部に放出する。この酸素濃縮器100についての詳細は後述する。酸素濃縮器100の酸素出口101には、上流側チューブ20の基端部が連結され、この上流側チューブ20の先端部は、水トラップ30に連結されている。なお、水トラップ30は、従来の水トラップ3と同様の機能を有する。ここでは、水トラップ30は、結露を貯留するケース内に、上流側チューブ20の先端部の開口と、下流側チューブ40の基端部の開口とを下側に向けて配置することによって構成されている。また、本実施の形態1では、酸素出口101は、結露除去用空気を送出する結露用気体送出口としても機能する。なお、酸素濃縮器100内の酸素流路(酸素出口101と酸素濃縮機構部190及び空気圧縮部120のそれぞれの間の流路等)は、酸素濃縮器内部に配設された酸素濃縮機構部190、空気圧縮部120の駆動により温められる。このため、酸素濃縮器100内の酸素流路は、結露を発生させない構成となっている。
The
この水トラップ30は、酸素濃縮器100の稼動中において、酸素濃縮器100から供給される高濃度酸素の湿度が大気(ここでは酸素濃縮器100を使用する空間内の空気)よりも高い場合に、上流側チューブ20内に発生する結露の水滴を貯留する。
The
また、水トラップ30には、下流側チューブ40を介してカニューラ50が連結されている。なお、カニューラ50に、上流側チューブ20、下流側チューブ40を加えて、患者接続部が構成されている。
Further, a
酸素濃縮器100により生成された高濃度酸素は、上流側チューブ20、水トラップ30、下流側チューブ40を介してカニューラ50に供給され、このカニューラ50を介して患者に投与される。
The high-concentration oxygen generated by the
なお、図4では、カニューラ50は、使用後のカニューラ50を示し、カニューラ用蓄水ケース60内に収容されている。
In FIG. 4, the
カニューラ用蓄水ケース60は、結露除去用空気の送出によって、上流側チューブ20、水トラップ30、下流側チューブ40及びカニューラ50内で発生する結露を除去する場合に、カニューラ50の開口部から出る水滴を貯留する。ここでは、カニューラ用蓄水ケース60内で、カニューラ50が開口部を下方に向けて配置されることによって、下流側チューブ40及びカニューラ50内で発生する結露の水滴を貯留する。
The cannula
酸素濃縮器100の構成を詳細に説明する。
図5は、酸素濃縮器100の要部構成を示すブロック図であり、詳細には、酸素濃縮器100における配管系統の概略構成を示す図である。
The configuration of the
FIG. 5 is a block diagram showing a main configuration of the
図5に示す酸素濃縮器100は、空気取入部110と、空気圧縮部120と、酸素濃縮機構部190とを有するPSA式の酸素濃縮器である。酸素濃縮機構部190は、PSA(Pressure Swing Adsorption)部130と、酸素貯留部140と、酸素供給部150とを備える。なお、本実施の形態では、酸素濃縮器を据置型の酸素濃縮器として説明するが、これに限らず、携帯型の酸素濃縮器としてもよい。
An
空気取入部110は、原料空気となる外気を本体(筐体)内に取り入れる部分で、吸気フィルタ111、ヘパフィルタ112等を備えている。吸気フィルタ111は、本体に設けられた空気取入口113を介して導入された原料空気からゴミや埃等の空中浮遊粒子を除去する。ヘパフィルタ112は、吸気フィルタ111により除去されなかった微細粒子を除去する。
The
空気圧縮部120は、所謂、コンプレッサであり、空気取入部110を介して導入された原料空気を圧縮して圧縮空気を生成する。なお、空気圧縮部120の上流(ヘパフィルタ112の下流)には、空気圧縮部120の動作音に対して消音効果を発揮する膨張型消音器(サイレンサ)を配設するのが望ましい。
The
PSA部130は、空気圧縮部120で生成された圧縮空気から窒素を分離して高濃度酸素を生成し、これを酸素貯留部140に送出する。PSA部130は、流路切替部131、排気サイレンサ132、シーブベッド(吸着塔)133A、133B、パージオリフィス134、均圧弁135、逆止弁136A、136B等を備えている。
The
流路切替部131は、4つの切替弁SV1〜SV4を備えたマニホールド(多岐管)で構成され、空気圧縮部120で生成された圧縮空気をシーブベッド133A、133Bに交互に送出するとともに、シーブベッド133A、133Bを交互に大気圧に開放して窒素富化空気を排出する。
The flow
具体的には、流路切替部131では、切替弁SV1が“開”、切替弁SV2が“閉”とされることにより、空気圧縮部120からシーブベッド133Aに向かう流路が開通される一方で、シーブベッド133Aから排気サイレンサ132に向かう流路が閉鎖される。同時に、流路切替部131では、切替弁SV3が“閉”、切替弁SV4が“開”とされることにより、空気圧縮部120からシーブベッド133Bに向かう流路が閉鎖される一方で、シーブベッド133Bから排気サイレンサ132に向かう流路が開通される。この場合、空気圧縮部120で生成された圧縮空気がシーブベッド133Aに送出され、シーブベッド133Bからは窒素富化空気が放出されて排気サイレンサ132を介して排気されることとなる。
Specifically, in the flow
また、切替弁SV1〜SV4が上記と逆の状態となっている場合は、空気圧縮部120で生成された圧縮空気がシーブベッド133Bに送出され、シーブベッド133Aからは窒素富化空気が放出されて排気サイレンサ132を介して排気されることとなる。切替弁SV1〜SV4の開閉状態は、例えば10秒間隔で切り替えられる。
Further, when the switching valves SV1 to SV4 are in the opposite state, the compressed air generated by the
排気サイレンサ132は、酸素濃縮器100の本体(筐体)に設けられた排気口(図示略)に接続され、シーブベッド133A、133Bから放出された窒素富化空気を本体の外部に排出する際の排気音を消音する。
The
シーブベッド133A、133Bは、流路切替部131を介して送られてきた圧縮空気から窒素を分離し、高濃度酸素を生成する。シーブベッド133A、133Bには、酸素より窒素を早く吸着する性質を有するゼオライト等の吸着材が充填されている。
The
シーブベッド133A、133Bは、流路切替部131によって空気圧縮部120からの流路が開通されているとき、圧縮空気が送り込まれて加圧状態となる。このとき、シーブベッド133A、133Bでは、窒素および水分が吸着され、酸素だけが通過するため、高濃度酸素が生成される(吸着工程)。
When the flow path from the
シーブベッド133A、133Bで生成される高濃度酸素の濃度は、例えば90%程度に調整される。また、ゼオライトは窒素のみならず水分をも吸着するので、シーブベッド133A、133Bで生成される高濃度酸素は極めて乾燥した状態となる(例えば湿度0.1〜0.2%)。
The concentration of high-concentration oxygen generated in the
一方、シーブベッド133A、133Bは、流路切替部131によって排気サイレンサ132への流路が開通されているとき、大気圧に開放されて減圧状態となる。このとき、ゼオライトに吸着していた窒素および水分が脱離され、シーブベッド133A、133Bから窒素富化空気が放出され、排気サイレンサ132を介して排気される。これにより、シーブベッド133A、133Bの吸着能力が再生される(再生工程)。
On the other hand, when the flow path to the
シーブベッド133A、133Bは、逆止弁136A、136Bを介して酸素貯留部140の製品タンク141に接続されている。逆止弁136A、136Bは、製品タンク141に貯留された高濃度酸素がシーブベッド133A、133Bに逆流するのを防止する。
The
また、シーブベッド133A、133Bの下流側は、パージオリフィス134を有する配管で接続されている。一方のシーブベッド133A(又は133B)で生成された高濃度酸素は、逆止弁136A(又は136B)を介して酸素貯留部140に送出されるとともに、パージオリフィス134を介して他方のシーブベッド133B(又は133A)に送出される。生成された高濃度酸素の一部が他方のシーブベッド133B(又は133A)に送り込まれることにより、当該シーブベッド133B(又は133A)の再生工程が効率よく行われる。パージオリフィス134のオリフィス径によって、それぞれの流路における高濃度酸素の流量が制御される。
Further, the downstream side of the
また、シーブベッド133A、133Bの下流側は、均圧弁135を有する配管で接続されている。再生工程にあるシーブベッド133A、133Bを吸着工程に切り替える際、減圧(大気圧)下にそのまま圧縮空気を流入させると窒素の吸着効率が悪い。そのため、切替時に均圧弁135が“開”とされ、シーブベッド133A、133Bの圧力が平均化される。
Further, the downstream side of the
このようにシーブベッド133A、133Bに圧縮空気が送り込まれて加圧状態になると、窒素及び水分が吸着されて酸素だけが通過し、高濃度酸素が生成される。一方、窒素を吸着したシーブベッド133A、133Bが減圧状態(例えば大気圧)に戻されると、吸着していた窒素が脱離して放出され、シーブベッド133A、133Bの吸着能力が再生される。つまり、PSA部130において、2本のシーブベッド133A、133Bで交互に加圧減圧を繰り返すことにより、連続して高濃度酸素が生成される。
Thus, when compressed air is sent into the
酸素貯留部140は、PSA部130で生成された高濃度酸素を一時的に貯留しておく部分である。酸素貯留部140は、製品タンク141、圧力調整部(圧力レギュレータ)142、酸素センサ143、圧力センサ144及び流量調整部146等を備えている。
The
製品タンク141は、シーブベッド133A、133Bで生成された高濃度酸素を貯留するための容器である。シーブベッド133A、133Bから送出された高濃度酸素を一旦、製品タンク141に貯留しておくことにより、高濃度酸素の濃度変動および圧力変動が抑制されるので、使用者に安定した濃度および流量で高濃度酸素を供給できる。
The
圧力調整部142は、供給する高濃度酸素の流量を制御するために、高濃度酸素の圧力を使用に適した一定圧に調整する。製品タンク141に貯留されている高濃度酸素の圧力は、製品タンク141への流入又は製品タンク141からの流出がある限り少なからず変動する。この場合、正確な流量制御が困難となる上、酸素センサ143による正確な濃度測定が困難となる。これを考慮して、圧力調整部142により高濃度酸素が一定圧に調整されるようになっている。
The
酸素センサ143は、圧力調整部142から送出された高濃度酸素の濃度を、所定の間隔(例えば20分)又は連続して検出する。酸素センサ143には、例えばジルコニア式や超音波式のセンサが好適である。測定対象となる高濃度酸素の圧力が変動していると正確な測定が困難となるため、一般には、酸素センサ143は圧力調整部142の下流に流量制限オリフィス145を介して接続される。
The
圧力センサ144は、製品タンク141に貯留された高濃度酸素の圧力を検出する。圧力センサ144による検出結果に基づいて、製品タンク141に貯留された高濃度酸素の圧力が正常な範囲に保持されているかを確認できる。
The
流量調整部146は、圧力調整部142から送出された高濃度酸素の流量を調整する。調整後の酸素流量を示す信号は、制御部160に出力される。この流量調整部146としては、例えば、複数のオリフィスを備えて所望の流量に合ったオリフィスを選択して用いられるようにしたオリフィス式の流量設定器や、ニードルバルブを用いたニードルバルブ式の流量設定器が挙げられる。
The flow
酸素供給部150は、酸素貯留部140から送出された高濃度酸素を、使用者の呼吸に同調して酸素出口101から放出する部分である。酸素供給部150は、バクテリアフィルタ151および圧力センサ153等を備えている。
The
バクテリアフィルタ151は、使用者に清浄な高濃度酸素を供給するために、高濃度酸素に含まれる細菌類を捕集して除菌する。
The
圧力センサ153は、使用者の呼吸を検出するためのセンサであり、バクテリアフィルタ151の下流側(バクテリアフィルタ151と酸素出口101を結ぶ流路)に流量制限オリフィス154を介して接続されている。また、この酸素出口101には、一端部が空気流路変更部170に接続されたバイパスチューブ180の他端部が接続されている。このバイパスチューブ180により空気流路変更部170と酸素出口101とが連結されている。酸素出口101は、バクテリアフィルタ151と、空気流路変更部170の双方に接続され、双方から流れる空気或いは高濃度酸素を酸素濃縮器100の外部に放出する。
The
酸素供給部150から放出された高濃度酸素は、酸素出口101に接続された鼻カニューラや酸素マスクを介して使用者に供給される。
The high-concentration oxygen released from the
なお、高濃度酸素は極めて乾燥した状態となっているので、酸素出口101の直前には、高濃度酸素を加湿するための加湿部102が配設されている。
Since the high concentration oxygen is in an extremely dry state, a
空気流路変更部170は、空気圧縮部120と、PSA部130の流路切替部131との間で、且つ、空気圧縮部120と、酸素出口101に接続されたバイパスチューブ180との間に配設されている。
The air flow
空気流路変更部170は、空気圧縮部120から流路切替部131に送出される圧縮空気の流路を変更して、上流側チューブ20、水トラップ30、下流側チューブ40及びカニューラ50内の結露を除去する空気を確保する。この空気流路変更部170は、バイパスチューブ180とともに、空気圧縮部120を用いて、カニューラ50内の結露を除去する結露除去用気体を送出する結露除去用気体送出部を構成する。この結露除去用気体送出部は、結露除去用気体を、患者に高濃度酸素を送出する際の圧力よりも大きい圧力で送出する。
The air flow
具体的には、空気流路変更部170は、空気圧縮部120からの圧縮空気の流路を変更するとともに、その流量を調整する。また、空気流路変更部170は、PSA部130側への流路(流路切替部131への流路)172を、バイパスチューブ180により構成される結露除去用流路に変更する。なお、バイパスチューブ180は、酸素出口101に接続された構成としているが、これに限らない。例えば、酸素濃縮器100に、酸素出口101とは別に除去用出口を設け、この除去用出口にバイパスチューブ180が接続された構成としてもよい。つまり、バイパスチューブ180が、空気流路変更部170と除去用出口とを連結する構成である。このときの除去用出口は、酸素出口101と同様に形成され、下流側チューブ40が着脱自在に取り付けられるものとする。
Specifically, the air flow
このように除去用出口と酸素出口101とが別に設けられていれば、酸素出口101に接続された上流側チューブ20を、除去用出口に付け替えて、空気圧縮部120からの圧縮空気を上流側チューブ20に直接送ることができる。これにより、上流側チューブ20、水トラップ30、下流側チューブ40及びカニューラ50内の結露除去を行うことができる。
In this way, if the removal outlet and the
この空気流路変更部170による空気圧縮部120からの圧縮空気の流路の切り替え及び流量調整の制御は、制御部160によって行われる。
Switching of the flow path of compressed air from the
図6は、本実施の形態に係る酸素濃縮器の制御系統の概略構成を示す図である。 FIG. 6 is a diagram showing a schematic configuration of a control system of the oxygen concentrator according to the present embodiment.
図6に示すように、制御部160は、CPU(Central Processing Unit)161、RAM(Random Access Memory)162、ROM(Read Only Memory)163等を備えている。CPU161は、処理内容に応じたプログラムをROM163から読み出してRAM162に展開し、展開したプログラムと協働して酸素濃縮器100の各ブロックの動作を制御する。
As shown in FIG. 6, the
また、制御部160は、酸素投与モードと、結露除去モードとによって、各ブロックの動作を制御するモード切替部として機能する。酸素投与モードは、患者に高濃度酸素を投与する通常のモードであり、結露除去モードは、酸素濃縮器100に接続された上下流側チューブ20,40、カニューラ50内に発生する結露を除去するモードである。
Further, the
ここでは、制御部160は、操作部(設定部)181を介して入力される信号に基づいて、モード切替部として、酸素投与モードと結露除去モードとを切り替えて実行する。
Here, based on a signal input via the operation unit (setting unit) 181, the
具体的に説明すると、制御部160には、酸素貯留部140の酸素センサ143、酸素供給部150の圧力センサ153、濃縮器本体内部に設置される温度センサ171、その他の各種センサからの検出信号が入力される。また、制御部160には、酸素投与モード中に、操作ボタン等を有する操作部181において、例えば使用者による供給流量の設定が行われた場合に、設定流量を指示する操作信号が入力される。また、制御部160には、操作部181において、操作ボタンなどによって結露除去モードが設定された場合に、結露除去モードを指示する信号が入力される。なお、結露除去モードを指示するために、操作部181に、患者に投入される際の酸素の設定流量などを調整するボタンの他に、モード変更ボタンを設けて結露除去モードを設定する構成としてもよい。このモード変更ボタンの押圧によって、結露除去モードを指示する信号が、操作部181から制御部160に出力される。
Specifically, the
これらの入力信号に基づいて、制御部160は、酸素投与モードでは、空気圧縮部120の駆動モータの回転数を制御したり、流路切替部131の切替弁SV1〜SV4を制御したりする。このような制御により、酸素濃縮器100から設定流量で高濃度酸素が供給される。また、結露除去モードでは、制御部160は、上下流側チューブ20,30、カニューラ50内に発生する結露を吹いて外部に排出するための空気を酸素出口101から放出する。具体的には、結露除去モードにおける制御部160は、空気流路変更部170を介して、空気圧縮部120により生成される圧縮空気を、酸素出口101から直接、排出させる。すなわち、制御部160は、空気流路変更部170を介して、空気圧縮部120からPSA部130に送出される圧縮空気の流路を遮断するとともに、空気圧縮部120から酸素出口101に送出する除去用流路を確立する。なお、この結露除去モードでは、制御部160は、酸素投与モードで使用する各ブロックの動作を停止してもよい。
Based on these input signals, the
また、制御部160は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)などからなる表示部182における表示に係る制御や、スピーカ183からの音声出力に係る制御を行う。表示部182およびスピーカ183は、使用者に各種の情報を報知する際に用いられる。
In addition, the
図示を省略するが、酸素濃縮器100に無線LAN(Local Area Network)やBluetooth(登録商標)等の通信ネットワークに接続可能なインターフェースを設け、外部機器との間で各種データを送受信できるようにしてもよい。
Although not shown, the
<酸素投与モードでの動作>
本実施の形態の酸素濃縮器100は、まず、通常の機能として、高濃度酸素を生成して、生成した高濃度酸素を患者に投与する。
<Operation in oxygen administration mode>
The
すなわち、酸素濃縮器100では、空気取入部110から原料となる空気を導入し、導入した空気は空気圧縮部120で圧縮して、圧縮空気としてPSA部130に送出する。
That is, in the
PSA部130では、ゼオライト等の吸着剤が充填された2本のシーブベッド133A、133Bに圧縮空気が送り込まれて加圧状態になると、窒素及び水分を吸着して酸素だけを通過させる。これによりPSA部130は、高濃度酸素を生成する。一方、窒素を吸着したシーブベッド133A、133Bは、減圧状態(例えば大気圧)に戻されると、吸着していた窒素が脱離して放出され、シーブベッド133A、133Bの吸着能力が再生される。つまり、PSA部130において、2本のシーブベッド133A、133Bで交互に加圧減圧を繰り返すことにより、連続して高濃度酸素を生成することができる。
In the
このようにPSA部130で生成された高濃度酸素は、一旦、酸素貯留部140の製品タンク141に貯留された後、圧力調整部142により一定圧力に調整される。そして、高濃度酸素を、酸素供給部150の酸素出口101から所定の流量で放出する。そして、高濃度酸素は、酸素出口101から上流側チューブ20、水トラップ30、下流側チューブ40を介してカニューラ50に供給される。このカニューラ50を介して高濃度酸素は使用者(患者)に投与される。
Thus, the high concentration oxygen produced | generated by the
このように酸素濃縮器100を用いて、高濃度酸素が使用者に供給されることによって、酸素出口101から使用者までの流路内を流れる高濃度酸素の水蒸気が凝縮して結露が発生する。次に、この結露を除去するための結露除去モードでの動作を説明する。
As described above, when the high concentration oxygen is supplied to the user using the
<結露除去モードでの動作>
この場合、先ず、カニューラ50を使用者(患者)から外してカニューラ用蓄水ケース60内に収容する(図4で示すカニューラ50の状態)。このとき、カニューラ50の内部の水が外に出やすいようにカニューラ50の開口部を下側に向ける等してカニューラ用蓄水ケース60内の内壁に掛止する等して配置する。そして、酸素濃縮器100の操作部181を介して結露除去モードを設定する。
<Operation in condensation removal mode>
In this case, first, the
この設定に基づいて、制御部160は、高濃度酸素の生成から切り替えて、上流側チューブ20〜カニューラ50までの流路内の結露を飛ばす風圧を生成して送出する制御を実行する。具体的には、制御部160は空気流路変更部170を介して、空気圧縮部120から送出される圧縮空気の空気流路を、結露除去用のバイパスチューブ180に変更する。加えて、空気流路変更部170では、圧縮空気の圧力を高濃度酸素投与時よりも大きくする。これにより酸素出口101から結露除去用の圧縮空気が送出される。
Based on this setting, the
すると、酸素出口101から送出された圧縮空気によって、上流側チューブ20内で発生する結露は、水トラップ30側に押し出されて水トラップ30に至る。これにより、上流側チューブ20内の結露を除去して、水トラップ30内に水を溜めることができる。また、空気圧縮部120から送出される圧縮空気は、水トラップ30を通過して下流側チューブ40及びカニューラ50に至る。
Then, the condensation generated in the
これにより、下流側チューブ40及びカニューラ50内の結露は、先端側に押し出されてカニューラ用蓄水ケース60内に至る。よって、下流側チューブ40及びカニューラ50内で発生する結露も除去して、カニューラ50を収容するカニューラ用蓄水ケース60内に貯水させることができる。本実施の形態によれば、カニューラ50を患者から外して、カニューラ用蓄水ケース60に収容して、結露除去モードに設定するだけで、酸素濃縮器100に接続されるカニューラ50を含む酸素伝達経路内の結露を簡単に除去できる。
Thereby, the dew condensation in the downstream tube 40 and the
すなわち、酸素濃縮器100では、作業者が手押しポンプなどで上流側チューブ20内に圧力を与えることなく、カニューラ50及び上下流側チューブ20、40内の水滴を吹き飛ばすことができ、カニューラ50の先端までの結露の除去を容易に且つ確実に行うことができる。よって、酸素濃縮器100によれば、高濃度酸素を供給する際に発生する結露を好適に除去して、カニューラ50を介して患者に高濃度酸素を好適に供給できる。
That is, in the
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2に係る酸素濃縮器200の構成を示す模式図である。なお、酸素濃縮器200は、実施の形態1の酸素濃縮器100と比較して、まず、結露除去モード時の空気の送出口を、酸素投与モード時の送出口(酸素出口201)とは別の出口にした点で異なる。加えて、酸素濃縮器200は、酸素濃縮器100と比較して、水トラップ30を用いることなく、カニューラ用蓄水ケースを濃縮器の本体(濃縮器本体)206に設けた点で異なる。
(Embodiment 2)
FIG. 7 is a schematic diagram showing the configuration of the
すなわち、この酸素濃縮器200は、結露除去モード時の流路の送出口である結露除去用気体送出口(以下、「強力吐出口」という)204を有する点及び、蓄水ケース260を有する点を除いて、図4の酸素濃縮器100と同様の基本的構成を有する。このため、以下では、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
That is, the
酸素濃縮器200は、空気取入部110と、空気圧縮部220と、空気流路変更部170と、酸素濃縮機構部190と、酸素出口201と、強力吐出口204と、酸素濃縮器200の濃縮器本体206内に配設される蓄水ケース260とを有する。
The
酸素濃縮器200は、酸素濃縮器100と同様の制御部160(図6参照)を有する。酸素濃縮器200では、制御部160が、モード切替部として機能して、酸素投与モード或いは結露除去モードに応じて、酸素濃縮機構部190及び空気流路変更部170は制御される。
The
酸素出口201は、酸素出口101と同様に形成されており、図6に示す酸素濃縮器100と同様に、濃縮器本体206の内部で、バクテリアフィルタ151に接続されている。具体的には、酸素出口201は、投与用チューブ(案内管)195を介してバクテリアフィルタ151に接続されている。
The
また、酸素出口201は、図6に示す酸素濃縮器100と同様に、濃縮器本体206の外部で、カニューラ50に接続されたカニューラ用チューブ(カニューラの一部でもよい)70が着脱自在に取り付けられる。
Similarly to the
濃縮器本体206の筐体には、酸素出口201と同様に、カニューラ用チューブ70が接続自在に形成された強力吐出口204が設けられている。この強力吐出口204は、結露除去用チューブ280、空気流路変更部170を介して、空気圧縮部220と接続されている。空気流路変更部170及び結露除去用チューブ280は、酸素濃縮機構部190により高濃度酸素を患者に送出する際の圧力よりも大きい圧力で、結露除去用気体を送出する結露除去用気体送出部を構成する。この結露除去用気体送出部は、空気圧縮部220を用いて、カニューラ用チューブ70及びカニューラ50内で発生する結露を除去する結露除去用気体を強力吐出口204から外部に送出する。なお、本実施の形態では、結露除去用気体送出部として、空気流路変更部170及び結露除去用チューブ280としたが、これに限らない。例えば、空気圧縮部220から2系統で圧縮空気を排出させて、酸素濃縮機構部190と結露除去用チューブ280とにそれぞれ直接接続した構成としてもよい。
The casing of the concentrator
また、本実施の形態では、酸素濃縮器200は、酸素出口201と、強力吐出口204の2つの出口を設けた構成としたが、これに限らず、一つの出口としてもよい。この場合、一つの出口自体、或いはこの一つの出口の直前に、投与用チューブ195と結露除去用チューブ280とを、モード切り替え部により切り替え自在な切り替え部を設けた構成とする。この切り替え部における切り替えによって、一つの出口で、結露除去と酸素投与の双方を実現できる。本実施の形態1では、酸素出口201と、強力吐出口204との2つを設けて、それぞれの機能を実現させている。このため、仮に、操作モードの選択を誤った場合、例えば、患者にカニューラ50を付けながら酸素投与モードにするところを結露除去モードにした場合でも、患者側に結露が飛び出すことがない。
Further, in the present embodiment, the
酸素濃縮器200における濃縮器本体206には、外部に開口する開口部208が形成され、濃縮器本体206内の蓄水ケース260は、この開口部208を介して、濃縮器本体206の外部と連通している。この開口部208を介して酸素濃縮器200の外部から蓄水ケース260内にカニューラ50が収容される。
The
蓄水ケース260の内部(蓄水領域)には、酸素濃縮機構部190と酸素出口201とを接続する投与用チューブ195が挿通されている。蓄水ケース260の内部には、フィバクテリア類を除去する除去機構(フィルタなど)270が配置されている。蓄水ケース260は、除去機構270を経由して蓄水する。
An
投与用チューブ195において、蓄水ケース260内に配置される部位195aは、投与用チューブ195内を流れる高濃度酸素を加湿する加湿用濾過膜により形成される。この加湿用濾過膜は、水分子のみ浸透する膜であり、イオン交換膜、中空糸膜等により形成される。以下、投与用チューブ195において、蓄水ケース260内に配置される部位195aを中空糸膜195aと称する。これにより、バクテリア類を除去する除去機構(フィルタなど)270を経由して蓄水する蓄水ケース260内に溜まる水によって、蓄水ケース260内の投与用チューブ195における中空糸膜195a内を通過する高濃度酸素は、加湿される。なお、投与用チューブ(案内管)195は、酸素濃縮器200の濃縮器本体206内に配設されている。この濃縮器本体206内には、駆動する酸素濃縮機構部190、空気圧縮部220が配設されているため、濃縮器本体206内は温かい。これにより濃縮器本体206内にある投与用チューブ(案内管)195は濃縮基本体206内で温められるため、投与用チューブ195内には結露は発生しない。濃縮器本体206内に配設された他の空気経路を形成する部材等も同様に、濃縮基本体206内では、結露は発生しない構成となっている。
In the
このように構成される酸素濃縮器200は、酸素投与モードでは、空気取入部110を介して導入した大気を空気圧縮部220で圧縮して酸素濃縮機構部190に送出し、この酸素濃縮機構部190から酸素出口201を介して外部に送出する。酸素出口201にはカニューラ用チューブ70が取り付けられているため、このカニューラ用チューブ70と、このカニューラ用チューブ70に接続されたカニューラ50を介して患者に高濃度酸素が投与される。
In the oxygen administration mode, the
また、カニューラ用チューブ70及びカニューラ50内に結露が発生した場合、酸素濃縮器200は、酸素除去モードによって、カニューラ用チューブ70及びカニューラ50内の結露を除去する。
When condensation occurs in the
具体的には、まず、カニューラ用チューブ70を、酸素出口201から外して強力吐出口204に付け替える。そして、操作部181を介して除去モードが設定されると、制御部160は、空気流路変更部170を介して、空気圧縮部220と強力吐出口204とを連結する。
Specifically, first, the
これにより、カニューラ用チューブ70には、強力吐出口204を介して、チューブ70及びカニューラ50内部の結露を外に押し出す圧力が付与される。
Thereby, the pressure which pushes the dew condensation inside the
これにより、カニューラ用チューブ70及びカニューラ50の開口部から結露が排出され、カニューラ用チューブ70及びカニューラ50内の結露を除去できる。また、カニューラ用チューブ70及びカニューラ50内から除去された結露は、濃縮器本体206内の蓄水ケース260に溜まる。
Thereby, the dew condensation is discharged from the openings of the
蓄水ケース260に溜まった水は、結露除去後に酸素投与を行う際に、投与用チューブ195内を通過(具体的には、投与用チューブ195の中空糸膜195a内を通過)する高濃度酸素を加湿する。これにより患者に、高濃度酸素を好適な湿度で投与できる。
The water accumulated in the
また、酸素濃縮器200内の蓄水ケース260に、結露を溜めることができるため、酸素濃縮器200は、従来の構成と異なり、酸素出口201からカニューラ50までの間に、水トラップを介設する必要がない。
Further, since dew condensation can be accumulated in the
なお、蓄水ケース260は、溜まる水を排出可能に構成されている。例えば、蓄水ケース260を濃縮器本体206の内部から着脱自在に取り付けた構成にすれば、蓄水量に応じて濃縮器本体206から外すことによって、蓄水ケース260に溜まった水を棄てることができる。また、蓄水ケース260の底部に開閉自在の弁を介して排出用のチューブを取り付けることによって、適宜外部に排出するように構成してもよい。これにより、酸素濃縮器200によれば、カニューラ50を患者から外して、蓄水ケース260に収容して、結露除去モードに設定するだけで、酸素濃縮器100に接続されるカニューラ50を含む酸素伝達経路内の結露を簡単に除去できる。したがって、酸素濃縮器200によれば、高濃度酸素を供給する際に発生する結露を好適に除去して、鼻腔カニューラ50或いは酸素マスク等の患者接続部を介して患者に高濃度酸素を好適に投与できる。
The
また、酸素濃縮器200では、結露除去モードの設定は、操作部181の操作に基づいて制御部160が実行する構成としたが、これに限らない。例えば、酸素濃縮器200は、操作部181の結露除去用モードの操作ボタンに替えて、強力吐出口204へのカニューラ用チューブ70の装着を検出する装着検出部を設け、この装着検出部からの信号によって制御部160は結露除去モードを実行するようにしてもよい。
In the
また、各実施の形態では、結露を除去するために、上流側チューブ20或いはカニューラ用チューブ70に圧力を付与する圧力付与手段として、酸素投与モードで使用される空気圧縮部120、220を用いる構成としたが、これに限らない。すなわち、酸素濃縮器100、200毎に、空気圧縮部120、220とは別体で、小型コンプレッサ等の空気圧縮部を備える構成としてもよい。その場合、空気流路変更部170は不要となり、酸素濃縮器100、200の制御部160は、酸素投与モード或いは結露除去モード毎に対応する空気圧縮部の駆動を制御すればよい。例えば、酸素投与モードであれば、空気圧縮部120、220、酸素濃縮機構部190を制御し、必要な各センサの制御を行うことで、酸素出口101、201から高濃度酸素を送出する。一方、結露除去モードであれば、制御部160は、空気圧縮部120、220、酸素濃縮機構部190を停止して、空気圧縮部120、220とは別体の空気圧縮部を駆動する。
Moreover, in each embodiment, the structure which uses the
具体的に、実施の形態1に適用した場合、酸素濃縮器100に空気圧縮部120とは別体に結露除去用の小型コンプレッサを備えた構成であれば、まず、患者から外したカニューラ50をカニューラ用蓄水ケース60内に収容する。そして、結露除去モードを設定することによって、制御部160は、空気圧縮部120、酸素濃縮機構部190を停止して、空気圧縮部120とは別体の空気圧縮部を駆動する。これにより、上流側チューブ20、下流側チューブ40及びカニューラ50には、高濃度酸素を投与する場合よりも強力な圧力が付与される。この圧力によって、上流側チューブ20、下流側チューブ40及びカニューラ50内の結露は、水トラップ30及びカニューラ用蓄水ケース60のそれぞれの内部に押し出されて、蓄水される。
Specifically, when applied to the first embodiment, if the
また、実施の形態2に適用した場合、酸素濃縮器200において、空気圧縮部220とは別体に結露除去用の小型コンプレッサを備えた構成であれば、まず、患者からカニューラ50を外す。そして、外したカニューラ50を、バクテリア類を除去する除去機構(フィルタなど)270を経由して蓄水する蓄水ケース260内に収容するとともに、強力吐出口204にカニューラ用チューブ70を接続する。そして、結露制御モードを設定することによって、制御部160は、空気圧縮部220、酸素濃縮機構部190を停止して、空気圧縮部220とは別体の空気圧縮部を駆動する。これにより、カニューラ用チューブ70には、高濃度酸素を投与する場合よりも強い圧力が付与され、カニューラ用チューブ70内の結露は蓄水ケース260に押し出される。押し出された結露は、蓄水ケース260内において、バクテリア類を除去する除去機構(フィルタなど)270を経由して蓄水される。
Further, when applied to the second embodiment, if the
このように、酸素濃縮器100、200は、結露除去モードにおいて、それぞれ好適に患者に装着される患者接続部(ここでは、カニューラ50)側に圧力を付与することによって、内部に発生した結露を容易に除去できる。
As described above, the
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。 The embodiment disclosed this time should be considered as illustrative in all points and not restrictive. The scope of the present invention is defined by the terms of the claims, rather than the description above, and is intended to include any modifications within the scope and meaning equivalent to the terms of the claims.
本発明に係る酸素濃縮器は、高濃度酸素を供給する際に発生する結露を好適に除去して、鼻腔カニューラ或いは酸素マスク等の患者接続部を介して患者に高濃度酸素を好適に供給できる効果を有し、在宅酸素療法で用いられる据置型或いは携帯型の酸素濃縮器として有用である。 The oxygen concentrator according to the present invention can suitably remove high-concentration oxygen when supplying high-concentration oxygen, and can suitably supply high-concentration oxygen to a patient via a patient connection unit such as a nasal cannula or an oxygen mask. It has an effect and is useful as a stationary or portable oxygen concentrator used in home oxygen therapy.
20 上流側チューブ
30 水トラップ
40 下流側チューブ
50 カニューラ
60 カニューラ用蓄水ケース
70 カニューラ用チューブ
100、200 酸素濃縮器
101、201 酸素出口
110 空気取入部
120、220 空気圧縮部
130 PSA部
131 流路切替部
140 酸素貯留部
146 流量調整部
150 酸素供給部
160 制御部
170 空気流路変更部
180 バイパスチューブ
181 操作部(設定部)
182 表示部
183 スピーカ
190 酸素濃縮機構部
195 投与用チューブ
204 強力吐出口(結露除去用気体送出口)
206 濃縮器本体
208 開口部
280 結露除去用チューブ
20
182
206
Claims (6)
導入した大気から濃縮した高濃度酸素を生成し、生成した高濃度酸素を、前記患者接続部に送出する酸素濃縮機構部と、
前記患者に前記高濃度酸素を送出する際の圧力よりも大きい圧力で、結露除去用気体を、前記患者接続部に送出する結露除去用気体送出部と、
前記酸素濃縮機構部及び前記結露除去用気体送出部を内部に収容する濃縮器本体と、
を有し、
この濃縮器本体の内部に、前記患者接続部を収容する患者接続部用蓄水ケースが配置されている、
酸素濃縮器。 In an oxygen concentrator for administering high concentration oxygen to the patient via a patient connection connected to the patient,
An oxygen concentration mechanism that generates high-concentration oxygen concentrated from the introduced atmosphere, and sends the generated high-concentration oxygen to the patient connection;
A dew condensation gas delivery unit for delivering a dew condensation removal gas to the patient connection unit at a pressure greater than the pressure at the time of delivering the high concentration oxygen to the patient;
A concentrator body containing the oxygen concentrating mechanism and the degassing removal gas delivery unit inside;
Have
Inside the concentrator body, a patient connection part water storage case that houses the patient connection part is disposed,
Oxygen concentrator.
請求項1記載の酸素濃縮器。 A mode in which the oxygen concentration mechanism unit and the dew condensation removal gas delivery unit are controlled by switching between an oxygen administration mode for delivering the high concentration oxygen to the patient connection unit and a dew condensation removal mode for delivering the dew condensation removal gas. Having a switching unit,
The oxygen concentrator according to claim 1.
前記酸素濃縮機構部は、前記空気圧縮部で生成された圧縮空気から窒素を分離して高濃度酸素を生成するPSA部を有し、
前記結露除去用気体送出部は、前記空気圧縮部から前記PSA部に送出される前記圧縮空気の流路を変更して、前記圧縮空気を前記結露除去用気体として前記患者接続部に送出する空気流路変更部を備える、
請求項1又は2記載の酸素濃縮器。 It has an air compressor that generates compressed air from the introduced atmosphere,
The oxygen concentrating mechanism unit has a PSA unit that separates nitrogen from the compressed air generated by the air compression unit to generate high concentration oxygen,
The dew condensation removal gas delivery unit changes the flow path of the compressed air delivered from the air compression unit to the PSA unit, and sends the compressed air as the condensation removal gas to the patient connection unit With a flow path changer,
The oxygen concentrator according to claim 1 or 2.
前記酸素濃縮機構部は、前記患者接続部用蓄水ケース内を挿通して設けられ、且つ、前記酸素出口に接続され、前記酸素出口に前記高濃度酸素を案内する案内管を有し、
前記患者接続部用蓄水ケース内に配置される前記案内管の部位は、水分子のみ浸透させる濾過膜により形成されている、
請求項1から3のいずれか一項に記載の酸素濃縮器。 An oxygen outlet to which the patient connection part is detachably attached is provided in the concentrator body,
The oxygen concentrating mechanism portion is provided to be inserted through the water storage case for the patient connection portion, and is connected to the oxygen outlet, and has a guide tube for guiding the high concentration oxygen to the oxygen outlet,
The part of the guide tube disposed in the patient connection part water storage case is formed by a filtration membrane that only permeates water molecules,
The oxygen concentrator according to any one of claims 1 to 3 .
前記結露除去用気体送出部は、前記酸素出口を介して結露除去用を送出する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の酸素濃縮器。 The patient connection part is provided so as to be connectable, and the connected patient connection part has an oxygen outlet for sending out the high-concentration oxygen generated by the oxygen concentration mechanism part,
The dew condensation removal gas delivery unit sends out the condensation removal through the oxygen outlet.
The oxygen concentrator according to any one of claims 1 to 3.
前記患者接続部が接続自在に設けられ、且つ、前記結露除去用気体送出部からの結露除去用を送出する結露用気体送出口と、
を備える、
請求項1から3のいずれか一項に記載の酸素濃縮器。 An oxygen outlet through which the patient connection portion is provided so as to be connectable, and the high concentration oxygen is delivered to the connected patient connection portion;
A dew condensation gas delivery port for delivering the dew condensation removal from the dew condensation removal gas delivery unit, wherein the patient connection unit is provided so as to be connectable;
Comprising
The oxygen concentrator according to any one of claims 1 to 3.
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