JP5954211B2 - 通信システムおよび通信装置 - Google Patents

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本発明は、データ通信技術に関し、特に、リング網を形成する通信システムおよび通信装置に関する。
通信キャリアネットワークでは、FTTH(Fiber To The Home)等のサービスを収容するケースがある。その場合、ユーザ間の直接通信を防止するため、折り返し禁止機能、具体的にはプライベートVLAN機能(例えば特許文献1参照)を用いてE−TREEサービスを実現している。
特開2006−157281号公報
E−TREEサービスを実現するネットワークは、現状スター型で構築されているが、リングプロトコルの標準であるITU−T G.8032が規定されたことで、今後、リング型で構築する需要が見込まれる。
従来の折り返し禁止機能は、1つの通信装置内(例えば1つのレイヤ2スイッチ内)で複数種類のポート属性を設定し、その通信装置内において同一ポート属性間での通信を禁止する機能である。そのため、ツリートポロジのネットワークでは問題なくE−TREEサービスを提供できるものの、リングトポロジのネットワークではプロテクションの状態によっては、従来の折り返し禁止機能では問題が発生することに本発明者は想到した。
本発明は本発明者の上記着想にもとづきなされたものであり、その主な目的は、リング網においてE−TREEサービスを好適に実現する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の通信システムは、複数の通信装置を備え、それらの通信装置がリング網を形成するシステムであって、リング網には、複数の第1外部装置と、第2外部装置とが接続され、リング網は、複数の第1外部装置相互の通信を禁止するべきものであり、リング網を形成する複数の通信装置におけるポートのうち、第1外部装置と接続されたポートと、第2外部装置と接続されたポートには、互いに異なるポート属性が予め割り当てられており、複数の通信装置の少なくとも2つは、第1外部装置または第2外部装置からフレームを受け付けた入力ポートの属性を当該フレームに付加した上で、当該フレームをリング網へ中継させる入力処理部と、リング網から第1外部装置または第2外部装置へフレームを出力すべき出力ポートの属性が、当該フレームに付加された入力ポートの属性と一致する場合に、当該フレームの出力を抑制させる出力処理部と、を備える。
本発明の別の態様は、通信装置である。この装置は、リング網を形成する複数の通信装置のうちの1つであって、リング網には、複数の第1外部装置と、第2外部装置とが接続され、リング網は、複数の第1外部装置相互の通信を禁止するべきものであり、リング網を形成する複数の通信装置におけるポートのうち、第1外部装置と接続されたポートと、第2外部装置と接続されたポートには、互いに異なるポート属性が予め割り当てられており、第1外部装置または第2外部装置からフレームを受け付けた入力ポートの属性を当該フレームに付加した上で、当該フレームをリング網へ中継させる入力処理部と、リング網から第1外部装置または第2外部装置へフレームを出力すべき出力ポートの属性が、当該フレームに付加された入力ポートの属性と一致する場合に、当該フレームの出力を抑制させる出力処理部と、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を装置、方法、システム、プログラム、プログラムを格納した記録媒体などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、リング網においてE−TREEサービスを好適に実現できる。
E−TREEサービスの例を示す図である。 リングトポロジのネットワークでE−TREEサービスを実現する場合の問題を示す図である。 リングトポロジのネットワークでE−TREEサービスを実現する場合の問題を示す図である。 実施の形態の通信システムの構成を示す図である。 図4のL2SWの機能構成を示すブロック図である。 実施の形態のMACフレームの構成を示す図である。
本発明の実施の形態を説明する前に、E−TREEサービスをリング網で実現する場合に生じうる問題点を説明する。図1は、E−TREEサービスの例を示す。E−TREEサービスは、FTTH等のサーバ・クライアント形式のサービスにおいて、サーバ・クライアント間の通信は許可しつつ、クライアント間の直接通信は禁止するサービスである。現状、E−TREEサービスは、図1で示すように、ツリートポロジのネットワークにより実現されている。
図1は、上位ルータ18とユーザ宅19の装置間の通信においてE−TREEサービスを提供するキャリア網10を示している。キャリア網10は、ツリートポロジーにて接続された複数のレイヤ2スイッチ(以下、「L2SW」とも呼ぶ。)を含む。L2SW12、L2SW14、L2SW16のそれぞれは、プライベートVLAN機能により、装置内でのアクセスポート間のフレーム伝送を禁止し、アクセスポート・ルートポート間のフレーム伝送は許可する。これにより、ユーザ宅19の装置は、上位ルータ18との通信は許可される一方、他のユーザ宅19の装置との直接通信は禁止される。
図1に示すツリートポロジのネットワークでは、リンクアグリゲーションにより回線冗長を図っていた。ここで、リングプロトコルの標準としてITU−T G.8032が規定されたことから、今後、リングトポロジを用いて回線冗長を実現することが想定される。しかし、リングトポロジのネットワークでE−TREEサービスを実現する場合、従来のプライベートVLAN機能では問題が生じうる。
図2および図3は、リングトポロジのネットワークでE−TREEサービスを実現する場合の問題を示す図である。同図では、サーバ30(図1における上位ルータ18に相当)と、クライアント32(図1におけるユーザ宅19の装置に相当)間で、E−TREEサービスを提供するキャリア網を示している。このキャリア網では、L2SW20、L2SW22、L2SW24がリング状に接続されてリング網26が形成されている。また、リング網26でMACフレームがループすることを防止するために、L2SW22およびL2SW24の対向ポートが閉塞状態に設定されており、すなわちL2SW22とL2SW24間にブロックポイント28が設けられている。
図2は、ブロックポイントの切替前のプライベートVLANの設定状態を示している。L2SW24では、L2SW20との接続ポートがルートポートとして設定され、他のポートはリーフポートとして設定され、ルートポート〜リーフポート間の通信は許可される一方、リーフポート同士の通信は禁止される。
図3では、L2SW20とL2SW24の間の伝送経路に障害が発生した状況を示している。この場合、リングプロトコルにしたがって、新たなブロックポイント28をL2SW20とL2SW24間に設けるとともに、それまでのブロックポイント(図2のブロックポイント28)を開放することで、リング網26でのフレーム伝送を維持する。
リング網26におけるブロックポイント28の切替に伴い、L2SW24では装置内のフレーム伝送態様を切り替える必要がある。具体的には、ブロックポイント28の切替に伴い、L2SW24では、サーバ30側へフレーム伝送するポートが変更になる。すなわち、L2SW22との接続ポートが新たなルートポートとなり、他のポートがリーフポートとなる。このように、リング網26のリングプロテクションの動作と連動して、ルートポートの変更が必要になるが、プライベートVLANの機能では対応が困難であった。
そこで本実施の形態の通信システムでは、リング網全体を単位として、リング網のエッジに位置するL2SWのポートに対して、接続される外部装置の種類に応じて、ルートポート属性またはリーフポート属性を割り当てる。そして、リング網への入力フレームに、エッジの入力ポートの属性を付加し、その属性をリング網内に伝搬させる。リング網から出力すべきフレームに、エッジの出力ポートと同じ属性が付加されていれば、そのフレームの出力を抑制する。これにより、リング網全体を単位としてプライベートVLANと同様の機能を実現し、リング網において伝送経路の変化に対応可能なE−TREEサービスを実現する。なお、リング網のエッジに位置するポートとは、リング網と、そのリング網の外側の網(例えば企業網やユーザ網であってもよく、リング以外の形態の網であってもよい)との境界に位置するポートを意味する。
は実施の形態の通信システムの構成を示す。通信システム100は、L2SW34a〜L2SW34h(複数のL2SWを総称する場合、「L2SW34」と呼ぶ。)を備える。通信システム100では、L2SW34a〜L2SW34hがリングトポロジにて互いに接続され、リング網26aおよびリング網26b(これらを総称する場合、「リング網26」と呼ぶ。)が形成されている。リング網26は、レイヤ2VPNサービス、言い換えれば、広域イーサネットサービス(「イーサネット」は登録商標)を提供するための通信キャリア網である。
リング網26には、サーバ30と、クライアント32a、クライアント32b(これらを総称して「クライアント32」とも呼ぶ。)が接続される。実施の形態でのサーバ30は、リング網26の外の伝送路上に設置された装置であり、リング網26を介して、クライアント32へ各種サービスを提供するサーバ装置である。例えば、企業に設置された認証サーバやゲートウェイサーバであってもよい。なお、サーバは一例であり、キャリア網の外のネットワーク(例えば企業側のネットワーク)に設置され、クライアント32とMACフレームを送受する各種の通信装置、情報処理装置でもよいことはもちろんである。
クライアント32は、リング網26の外の伝送路上に設置された装置であり、サーバ30が提供するサービスを、リング網26を介して享受するクライアント端末である。例えば、ユーザ宅に設置されたホームゲートウェイ装置やPCであってもよい。なお、クライアント32は、キャリア網の外のネットワーク(例えばユーザ宅のネットワーク)に設置され、サーバ30とMACフレームを送受する各種の通信装置、情報処理装置でもよいことはもちろんである。
リング網26aではL2SW34a〜L2SW34d間にブロックポイント28が設けられ、リング網26bではL2SW34g〜L2SW34h間にブロックポイント28が設けられる。したがって、サーバ30とクライアント32b間(クライアント32a間)では、伝送経路36で示すように、L2SW34a〜L2SW34b〜L2SW34c〜L2SW34d〜L2SW34e〜L2SW34f(〜L2SW34g)の経路でMACフレームが伝送される。
このような通信システム100において、クライアント32a、クライアント32bのそれぞれとサーバ30との通信は許可する一方、クライアント32aとクライアント32b相互の直接通信は禁止するE−TREEサービスを実現する必要がある。
そこで通信システム100では、リング網26を構成するL2SW34の各通信ポートに、ポート属性として、「ルートポート」「リーフポート」「ノーマルポート」の3種のいずれかを予め割り当てる。ルートポートは、リング網26においてサーバ30が接続される通信ポートであり、言わばE−TREEの上位側ネットワークと接続する通信ポートである。その一方、リーフポートは、リング網26においてクライアント32が接続される通信ポートであり、言わばE−TREEの下位側ネットワークと接続する通信ポートである。ノーマルポートは、ルートポート・リーフポート以外の通信ポートである。
通信システム100の管理者は、図4には不図示の管理者端末から、各L2SW34に対して、各通信ポートのポート属性を設定する。本実施の形態では、ルートポートに対してポート属性値「0」を設定し、リーフポートに対してポート属性値「1」を設定する。ノーマルポートに対しては何も設定しないこととする。
図5は、図4のL2SW34の機能構成を示すブロック図である。同図の構成は、図4のL2SW34a〜L2SW34hで共通とするが、サーバ30またはクライアント32と接続されたL2SW34a、L2SW34f、L2SW34gのみに適用してもよく、他のL2SWは一般的なL2SWを用いてもよい。
本明細書のブロック図において示される各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPUやメモリをはじめとする素子や機械装置、電子回路で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。
図5では、L2SW34のポート62a、ポート62b、ポート62c(これらを総称する場合、「ポート62」と呼ぶ。)と接続される外部装置として、L2SW34fの場合のクライアント32b、L2SW34e、L2SW34gを示している。例えばL2SW34aの場合、各通信ポートと接続される外部装置は、サーバ30、L2SW34b、L2SW34dとなる。
L2SW34は、MACフレームの中継処理を実行するデータ処理部60と、その中継処理のための各種データを保持するデータ保持部50を備える。データ保持部50は、MACアドレステーブル52とポート属性保持部54を有する。MACアドレステーブル52は、複数のポート62のそれぞれとMACアドレスとの対応関係を保持する。
ポート属性保持部54は、装置内の複数のポート62と、各ポート62に割り当てられたポート属性との対応関係を保持する。例えば、L2SW34fおよびL2SW34gでは、クライアント32と接続されたポートの識別情報と、リーフポートを示す属性値「1」とを対応づけて保持する。またL2SW34aでは、サーバ30と接続されたポートの識別情報と、ルートポートを示す属性値「0」とを対応づけて保持する。
データ処理部60は、複数のポート62と、スイッチ部64と、ブロック設定部66を有する。ポート62は、外部装置からMACフレームを受信してスイッチ部64へ出力し、スイッチ部64が出力したMACフレームを外部装置へ送信する通信ポートである。スイッチ部64は、MACアドレステーブル52を参照して、ポート62で受信されたMACフレームの出力ポートを決定し、決定した出力ポートへMACフレームを送出する。ブロック設定部66は、通信システム100の管理者端末からブロックポイント設定指示(言い換えれば、ポート閉塞指示)を受け付け、指定されたポート62を閉塞状態にすることで、指定されたポート62をリング網26のブロックポイントに設定する。閉塞状態にされたポート62は、MACフレームの受信処理および送信処理を抑制する。
図6は、実施の形態のMACフレームの構成を示す。MAC80のフィールドには、宛先MACアドレスと送信元MACアドレスが設定される。ペイロード86のフィールドには、レイヤ2のペイロードのデータが設定される。Sタグ82は、サービスプロバイダタグであり、サービスプロバイダ(例えば通信キャリア)による使用が許可されるVLANタグである。Cタグ84は、カスタマタグであり、ユーザ(企業やエンドユーザ)による使用が想定されるVLANタグである。本実施の形態では、リング網26の内外にかかわらず、MACフレームにはSタグ82が設けられていることとする。すなわちリング網26へ流入するフレームと、リング網26から流出するフレームの両方にSタグ82が設けられていることとする。
Sタグ82とCタグ84のそれぞれは、TPIDフィールド、PCPフィールド、CFIフィールド、VIDフィールドを含む。CFIフィールドは、現在、一般的には未使用のフィールドであり、CFIフィールドにおける1ビットのデータ(以下、「CFIビット」とも呼ぶ。)には、通常、未使用を示すデフォルト値として「0」を設定している。本実施の形態では、CFIビットの値として、リング網26のエッジに位置する入力ポートのポート属性を示す値を設定する。既述したように、ルートポートのポート属性値は、未使用を示す値と同じ「0」であり、リーフポートのポート属性値は、未使用を示す値とは異なる「1」である。
図5に戻り、複数のポート62(ポート62a〜ポート62c)のそれぞれは、入力処理部68と出力処理部70を含む。入力処理部68は、L2SW34の外部装置から送出され、伝送路を介してポート62へ入力されたMACフレーム(以下、「入力フレーム」とも呼ぶ。)を受け付ける。そして、そのMACフレームをスイッチ部64に渡してリング網26へ中継させる。出力処理部70は、L2SW34の外部装置へ送信すべきMACフレーム(以下、「出力フレーム」とも呼ぶ。)をスイッチ部64から受け付ける。そして、そのMACフレームをポート62からL2SW34の外部伝送路へ出力させる。
入力処理部68および出力処理部70は、ポート属性保持部54を参照して自身のポート62に割り当てられたポート属性を特定し、そのポート属性に応じたデータ処理を実行する。以下、ポート属性ごとに説明する。
1.割り当てられたポート属性が「ルートポート」の場合:
入力処理部68は、入力フレームのSタグ82のCFIビットの値を、入力ポートのポート属性値、すなわちポート属性「ルートポート」を示す「0」に設定する。出力処理部70は、出力フレームのSタグ82のCFIビットの値が「0」でない場合に、その値を「0」に上書きする。
2.割り当てられたポート属性が「リーフポート」の場合:
入力処理部68は、入力フレームのSタグ82のCFIビットの値を、入力ポートのポート属性値、すなわちポート属性「リーフポート」を示す「1」に設定する。出力処理部70は、出力フレームのSタグ82のCFIビットの値が「1」の場合、すなわちCFIビットが示す入力ポートの属性が、自身のポート属性と一致する場合、その出力フレームの出力を禁止し、その出力フレームを廃棄する。その一方、CFIビットの値が「0」の場合、すなわちCFIビットが示す入力ポートの属性が、自身のポート属性と異なれば、その出力フレームの出力を許可し、そのまま出力させる。
3.割り当てられたポート属性が「ノーマルポート」の場合:
入力処理部68は、入力フレームのデータを変更することなく、そのままスイッチ部64に渡す。出力処理部70は、出力フレームのデータを変更することなく、そのままポート62から出力させる。入力処理部68および出力処理部70は、ポート属性保持部54を参照して、ポート62が、ポート属性値「0」「1」のいずれにも対応づけられていない場合にノーマルポートであると認識して、CFIビットの参照・変更処理を抑制する。つまり、一般的な通信ポートと同じ処理を実行する。
以上の構成による通信システム100の動作を以下説明する。
まず、クライアント32aから出力されたサーバ30宛のMACフレーム(ここでは「第1MACフレーム」と呼ぶ。)の伝送について説明する。L2SW34gのクライアント32aとの接続ポート(すなわちリーフポート)の入力処理部68は、第1MACフレームのCFIビットを「1」に設定する。第1MACフレームはL2SW34fへ伝送される一方、ブロックポイント28により、L2SW34hへは伝送されない。
この例では、L2SW34fは第1MACフレームをフラッディングすることとする。L2SW34fのクライアント32bとの接続ポート(すなわちリーフポート)の出力処理部70は、第1MACフレームのCFIビット値が示す入力ポートの属性が、自身のポート属性と一致するため、当該MACフレームを廃棄する。すなわち、第1MACフレームを受け付けたリング網26のエッジポートがリーフポートであると認識し、同じくリーフポートであるポート62からの出力を抑制する。
第1MACフレームは、L2SW34f〜L2SW34e〜L2SW34d〜L2SW34c〜L2SW34b〜L2SW34aの経路で伝送される。L2SW34aのサーバ30との接続ポート(すなわちルートポート)の出力処理部70は、第1MACフレームのCFIビット値が示す入力ポートの属性が、自身のポート属性と不一致であるため、そのCFIビットの値を「0」に上書きした上で、サーバ30へ送信する。未使用を示すCFIビット値(一般的な設定値)に書き戻すことで、CFIビット値の変更によるリング網26外部への影響を抑制できる。
次に、サーバ30から出力されたクライアント32a宛のMACフレーム(ここでは「第2MACフレーム」と呼ぶ。)の伝送について説明する。クライアント32aのサーバとの接続ポート(すなわちルートポート)の入力処理部68は、第2MACフレームのCFIビットを「0」に設定する。第2MACフレームは、クライアント32a〜L2SW34b〜L2SW34c〜L2SW34d〜L2SW34e〜L2SW34f〜L2SW34gの経路で、L2SW34fおよびL2SW34gまで伝送される。
この例では、L2SW34fにおいてMACフレームをフラッディングすることとし、L2SW34fのクライアント32bとの接続ポート(すなわちリーフポート)における出力処理部70は、当該MACフレームのCFIビットの値が示す入力ポートの属性が、自身のポート属性と不一致であるため、そのMACフレームをそのままクライアント32bへ送信する。クライアント32bは、MACフレームの宛先が自身のMACアドレスと異なるため、そのMACフレームを廃棄する。
L2SW34gのクライアント32aとの接続ポート(すなわちリーフポート)における出力処理部70は、当該MACフレームのCFIビットの値が示す入力ポートの属性が、自身のポート属性と不一致であるため、そのMACフレームをクライアント32aへ送信する。クライアント32aは、MACフレームの宛先が自身のMACアドレスと一致するため、そのMACフレームを受け付けて所定の処理を実行する。なお、CFIビット値は未使用を示すCFIビット値(一般的な設定値)と同じであるため、リング網26外部への影響はない。
本実施の形態の通信システム100によると、リーフポートからリング網26への入力トラフィックにはCFI=1を設定し、ルートポートからリング網26への入力トラヒックにはCFI=0を設定する。そしてリーフポートからの出力トラヒックがCFI=1であれば廃棄し、CFI=0であれば出力する。このように、これまでのプライベートVLANでは装置内に閉じていたポート属性情報を、VLANタグのフィールドを使用してリング網26を構成する他の通信装置へ伝達する。具体的には、リング網26へフレームが流入する入力側エッジポートの属性情報をリング網26内で伝搬し、そのフレームがリング網26外へ流出する出力側エッジポートにおいて、入力側エッジポートの属性に応じてフレームの出力可否を決定する。
リングプロテクションやスパニングツリープロトコルの動作によって、リング網26におけるフレーム伝送経路が変更されても、リング網26のエッジに位置するエッジポートでの接続装置の種類は変わらない。本実施の形態のL2SW34の構成によると、リング網26でのフレーム伝送経路が変更されても、個々のL2SW34において各ポートの属性を変更する必要はなく、すなわち個々のL2SW34でのフレーム伝送規則を変更する必要はない。したがって、リングプロテクション環境においてE−TREEサービスを効率的に実現でき、例えばクライアント装置間での直接通信を禁止することができる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せによりいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下変形例を示す。
第1の変形例を説明する。
上記実施の形態では言及していないが、リング網26においてサーバ30が接続されたエッジポート(すなわちルートポート)は、サーバ30と接続された複数の物理ポートをリンクアグリゲーションにより論理的に束ねた論理ポートであってもよい。同様に、リング網26においてクライアント32が接続されたエッジポート(すなわちリーフポート)は、クライアント32と接続された複数の物理ポートをリンクアグリゲーションにより論理的に束ねた論理ポートであってもよい。
リング網26のエッジポートがリンクアグリゲーションにより複数の物理ポートを集約した論理ポートである場合、システムの管理者は、そのエッジポートに対して論理ポートを単位としてポート属性を割り当ててよい。これに伴い、L2SW34のポート属性保持部54は、1つの論理ポートに集約された複数の物理ポートについては、その論理ポート単位にポート属性を保持してもよい。
また、L2SW34において論理ポートが設定されているとき、入力処理部68と出力処理部70は論理ポート単位にフレーム処理を実行してもよい。すなわち入力処理部68は、1つの論理ポートに集約された複数の物理ポートのいずれで受け付けられたMACフレームに対しても、入力ポートの属性値として論理ポートの属性値をCFIビットに設定してもよい。出力処理部70は、1つの論理ポートに集約された複数の物理ポートの1つでMACフレームを送出すべき場合に、その物理ポートが属する論理ポートの属性が、MACフレームに付加された入力ポートの属性と一致する場合に、そのMACフレームの出力を禁止し、廃棄してもよい。この変形例によると、リンクアグリゲーションによる論理ポートが設定されたリング網26において、その論理ポートでフレームを受け付ける場合でも、フレームを出力する場合でも、実施の形態と同様にE−TREEサービスを好適に実現できる。
第2の変形例を説明する。
上記実施の形態では、入力ポートの属性値をVLANタグのCFIフィールドに設定したが、CFIフィールド以外へ設定してもよい。例えば、入力ポートの属性値を、通信システム100で予め定めたデータフィールド、好適にはフレーム伝送に未使用のデータフィールドへ設定してもよい。また、リング網26のエッジポート(リーフポートまたはルートポート)において、入力処理部68は、VLANタグとは異なる専用ヘッダ(ポート属性値を格納する専用のヘッダ)を入力フレームへ付加し、その専用ヘッダに入力ポートの属性値を設定してもよい。また、リング網26のエッジポートにおいて、出力処理部70は、上記の専用ヘッダを出力フレームから削除した上で、リング網26外へ出力してもよい。
第3の変形例を説明する。
上記実施の形態では、リング網26の内外にかかわらずMACフレームにSタグ82のフィールドを設けることとしたが、キャリア網内(例えば図4のリング網26内)を伝送中のMACフレームにのみSタグ82を付加してもよい。例えば、リング網26のエッジポート(リーフポートまたはルートポート)において、入力処理部68は、入力フレームにSタグ82を付加し、そのSタグ82に入力ポートの属性値を設定してもよい。また、リング網26のエッジポートにおいて、出力処理部70は、Sタグ82に設定された入力ポートの属性値にもとづいてフレームの出力可否を判定し、フレームを出力する場合は出力フレームからSタグ82を削除した上で出力してもよい。
上述した実施の形態および変形例の任意の組み合わせもまた本発明の実施の形態として有用である。組み合わせによって生じる新たな実施の形態は、組み合わされる実施の形態および変形例それぞれの効果をあわせもつ。また、請求項に記載の各構成要件が果たすべき機能は、実施の形態および変形例において示された各構成要素の単体もしくはそれらの連係によって実現されることも当業者には理解されるところである。
26 リング網、 30 サーバ、 32 クライアント、 34 L2SW、 62 ポート、 64 スイッチ部、 66 ブロック設定部、 68 入力処理部、 70 出力処理部、 100 通信システム。

Claims (6)

  1. 複数の通信装置を備え、当該複数の通信装置がリング網を形成する通信システムであって、
    前記リング網には、複数の外部装置が接続され、
    前記複数の通信装置において、前記複数の外部装置のうちの第1外部装置と接続されたポートと、前記複数の外部装置のうちの第2外部装置と接続されたポートとには、互いに異なるポート属性が予め割り当てられており、
    前記複数の通信装置の少なくとも2つは、
    前記第1外部装置または前記第2外部装置からフレームを受け付けた入力ポートの属性を当該フレームに付加した上で、当該フレームを前記リング網へ中継させる入力処理部と、
    前記リング網から前記第1外部装置または前記第外部装置へフレームを出力すべき出力ポートの属性が、当該フレームに付加された入力ポートの属性と一致する場合に、当該フレームの出力を抑制させる出力処理部と、を備え、
    前記入力処理部は、前記第1外部装置からの入力フレームの特定のフィールドに、前記第1外部装置と接続されたポート属性値として、未使用を示す所定値とは異なる値を設定し、
    前記出力処理部は、前記第外部装置へ出力すべきフレームの前記特定のフィールドの値が前記所定値と異なる場合に、当該フレームの前記特定のフィールドの値を前記所定値に変更した上で、当該フレームを出力させることを特徴とする通信システム。
  2. 前記出力処理部は、前記リング網から前記第1外部装置または前記第外部装置へフレームを出力すべき出力ポートの属性が、当該フレームに付加された入力ポートの属性と異なる場合に、当該フレームの出力を許可することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記特定のフィールドは、CFIビットであることを特徴とする請求項1または2に記載の通信システム。
  4. 前記第1外部装置または前記第外部装置からフレームを受け付ける入力ポートは、同一の第1外部装置または第2外部装置と接続された複数の物理ポートをリンクアグリゲーションにより集約した論理ポートであり、
    前記リング網では論理ポートを単位としてポート属性が予め割り当てられており、
    前記入力処理部は、前記論理ポートで集約された複数の物理ポートのいずれで受け付けられたフレームにも、前記入力ポートの属性として前記論理ポートの属性を付加することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の通信システム。
  5. 前記第1外部装置または前記第外部装置へフレームを出力すべき出力ポートは、同一の第1外部装置または第2外部装置と接続された複数の物理ポートをリンクアグリゲーションにより集約した論理ポートであり、
    前記リング網では論理ポートを単位としてポート属性が予め割り当てられており、
    前記出力処理部は、前記リング網から前記第1外部装置または前記第外部装置へフレームを出力すべき物理ポートが属する論理ポートの属性が、当該フレームに付加された入力ポートの属性と一致する場合に、当該フレームの出力を抑制させることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の通信システム。
  6. ング網を形成する複数の通信装置のうちの1つの通信装置であって、
    前記リング網には、複数の外部装置が接続され、
    前記複数の通信装置におけるポートのうち、前記複数の外部装置のうちの第1外部装置と接続されたポートと、前記複数の外部装置のうちの第2外部装置と接続されたポートとには、互いに異なるポート属性が予め割り当てられており、
    前記第1外部装置または前記第外部装置からフレームを受け付けた入力ポートの属性を当該フレームに付加した上で、当該フレームを前記リング網へ中継させる入力処理部と、
    前記リング網から前記第1外部装置または前記第外部装置へフレームを出力すべき出力ポートの属性が、当該フレームに付加された入力ポートの属性と一致する場合に、当該フレームの出力を抑制させる出力処理部と、を備え、
    前記入力処理部は、前記第1外部装置からの入力フレームの特定のフィールドに、前記第1外部装置と接続されたポート属性値として、未使用を示す所定値とは異なる値を設定し、
    前記出力処理部は、前記第外部装置へ出力すべきフレームの前記特定のフィールドの値が前記所定値と異なる場合に、当該フレームの前記特定のフィールドの値を前記所定値に変更した上で、当該フレームを出力させることを特徴とする通信装置。
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