JP5952780B2 - 伝送システム、パス構築方法、及び網管理装置 - Google Patents

伝送システム、パス構築方法、及び網管理装置 Download PDF

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Description

本発明は、複数の伝送装置によって構成される通信網にデータを伝送する伝送システムに関する。
企業向け通信サービスにおいては、企業が使用するデータ及びアプリケーションの多様化に伴い、通信帯域の大容量化だけでなく、サービスの高品質化及び高信頼化に関する要求も大きくなっている。これらの要求を満たす企業向け通信サービスの一つとして帯域保証型通信サービスがある。帯域保証型通信サービスは、帯域制御に代表されるQoS(Quality of Service)技術を用いてユーザ拠点間の通信において、契約帯域を保証し、契約帯域に応じた料金が定められる。
一方、このような通信サービスを提供するネットワークにおいては、より多くのユーザを効率的に収容するために、通信網リソースの割り当ての最適化が求められる。一般的にユーザの通信帯域の利用状況は時間帯によって異なるため、特定ユーザに定常的に通信網リソースを割り当てる方式の場合、ユーザの利用トラフィック量が少ない時間帯では通信網内にユーザに使用されない余剰帯域が発生する。このような余剰帯域はサービスを提供する通信キャリアにとっては不要な通信網リソースの消費となる。また、回線使用料は契約帯域に基づいて決定されることから、ユーザにとっても使用していない通信網リソースに対し、不要な回線使用料の支払うことになる。そこで、ユーザの保証帯域が時間帯毎に設定され、通信網リソースの使用量に見合う適切な回線使用料金体系とする時間帯毎の帯域保証型通信サービスが提案されている。
この時間帯毎の帯域保証型通信サービスを実現するための従来技術として、特開2002−094513号公報(特許文献1)がある。この公報には、「複数のノード装置が予め指定された時刻に瞬時にパスの接続制御を達成できるパス接続制御方法および通信ネットワークシステムを提供する。網管理装置10からATM網を構成する複数のノード装置20に、指定時刻になる前に予めパス制御情報を供給しておき、各ノード装置が、網同期クロックに同期して現在時刻を刻み、指定時刻に達したパス制御情報を選択して、自律的にパスの接続制御を実行する。」と記載されている(要約参照)。
特開2002−094513号公報
特許文献1に記載された技術では、通信キャリアがパス単位で接続制御を実行する。このため、新規パスの設定時、及び既存ユーザの要求帯域の増加設定時に、既存のトラフィックに影響を与えないような空きリソースにパスを設定し、帯域を割り当てる。この場合、他のユーザのパス及び帯域を変更せずに、新規パスの設定及び既存ユーザの要求帯域の増加設定が実施されれば、ユーザの要求帯域を満たす経路が限定され、通信網全体にユーザの要求帯域を満たすリソースを確保できない可能性が高くなる。
本発明は、以上の点を鑑み時間帯毎の帯域保証型サービスにおいて、時間帯毎の通信網全体のリソースの割り当てを最適化し、ユーザの要求に対して柔軟にリソースを確保できる伝送システムを提供することを目的とする。
本発明の代表的な一例を示せば、本発明は、複数の伝送装置によって構成される通信網にデータを伝送する伝送システムであって、前記伝送システムは、互いに伝送路によって接続される複数の伝送装置と、前記複数の伝送装置によって構成される通信網を集中的に制御し、ユーザと契約した保証帯域を保証するように前記通信網内の前記伝送路にパスを前記伝送装置に構築させる網管理装置と、を備え、前記ユーザは、時間帯毎に異なる保証帯域を契約可能であり、前記網管理装置は、前記時間帯毎の前記ユーザの保証帯域を保証するように、所定のポリシーに基づいて、前記通信網内の前記伝送路に構築されるパスの集合である伝送面を前記時間帯毎に生成し、前記生成した伝送面を管理するための面管理情報、及び前記伝送面の適用開始時刻を管理するための面選択情報を保持し、前記生成した伝送面の適用開始時刻、及び前記生成した伝送面のパスを前記各伝送装置に構築させるための設定情報を含むパス設定情報を、前記伝送面の運用開始前に生成し、前記生成したパス設定情報を前記伝送装置に送信し、前記伝送装置は、前記網管理装置から受信したパス設定情報を保持し、前記伝送面の適用開始時刻に到達すると、当該適用開始時刻に対応する前記伝送面の設定情報に基づいて、前記伝送路にパスを構築し、前記時間帯によって構築する伝送面を変更することを特徴とする。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡潔に説明すれば、下記の通りである。すなわち、時間帯毎の通信網全体のリソースの割り当てを最適化し、ユーザの要求に対して柔軟にリソースを確保できる伝送システムを提供するができる。
上記した以外の課題、構成、及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施例1の時間帯毎の伝送面の切替制御の概要の説明図である。 本発明の実施例1の昼時間帯用の伝送面(A面)が構築された通信網の説明図である。 本発明の実施例1の夜時間帯用の伝送面(B面)が構築された通信網の説明図である。 本発明の実施例1の網管理装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1の契約情報テーブルの説明図である。 本発明の実施例1の面管理テーブルの説明図である。 本発明の実施例1の面選択テーブルの説明図である。 本発明の実施例1の伝送装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1のパス管理テーブルの説明図である。 本発明の実施例1の構成管理テーブルの説明図である。 本発明の実施例1の時間帯毎の伝送面の運用開始までの概略、運用開始中に適用される伝送面の概略の説明図である。 本発明の実施例1のある伝送面の代わりに保守作業用の伝送面を適用する場合の処理の概略の説明図である。 本発明の実施例1のある伝送面の適用中に保守作業伝送面(C面)を適用する場合の処理の説明図である。 本発明の実施例1の初期状態から時間帯毎の伝送面が運用開始されるまでの間の網管理装置及び各伝送装置の処理のシーケンス図である。 本発明の実施例1の適用開始時刻に伝送面が切り替えられる場合の網管理装置及び各伝送装置の処理のシーケンス図である。 本発明の実施例1の通信網に適用されていない伝送面に障害が検出された場合、障害が検出された伝送面の代わりに適用される予備用の伝送面(予備面)の説明図である。 本発明の実施例1の適用されていない伝送面に障害が検出され、予備面が適用される場合の網管理装置及び各伝送装置の処理のシーケンス図である。 本発明の実施例2の伝送装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例2の適用開始時刻に伝送面が切り替えられる場合の網管理装置及び各伝送装置の処理のシーケンス図である。
以下、実施例を図面を用いて説明する。
本実施例では、昼時間帯(8:00〜20:00)と夜時間帯(20:00〜8:00)のそれぞれの時間帯毎に伝送面が生成され、各伝送面を交互に切り替えて時間帯毎の帯域制御通信サービスが提供される場合の例を説明する。
図1は、本発明の実施例1の時間帯毎の伝送面の切替制御の概要の説明図である。
本実施例の伝送システムでは、ユーザ拠点200A〜202Aとユーザ拠点200B〜202Bとが、複数の伝送装置100A〜100Gによって構成される通信網10を介して接続される。
ユーザ拠点200Aとユーザ拠点200Bとが通信網10を介して相互にデータを通信する。同じく、ユーザ拠点201Aとユーザ拠点201Bとが通信網10を介してデータを通信し、ユーザ拠点202Aとユーザ拠点202Bとが通信網10を介してデータを通信する。
通信網10は、複数の伝送装置100A〜100Gが伝送路によって相互に接続されることで構成される。通信網10と各ユーザ拠点200A〜202Bとはアクセス網20A〜20Fを介してそれぞれ接続される。
本実施例では、通信網10の伝送プロトコルは、例えば、網の伝送効率及び高信頼性を兼ね備えた非同期パケット伝送プロトコルとして注目されるMPLS−TP(Multi Protocol Label Switching‐Transport Profile)である。以下では、通信網10の伝送プロトコルはMPLS−TPである場合を例に説明するが、これ以外の伝送プロトコル(例えば、ATM(Asynchronous Transfer Mode)等)であってもよい。
さらに、通信網10を構成する各伝送装置100A〜100Gは、管理網30を介して網管理装置300と接続され、通信網10内の障害検出状態等の管理情報を網管理装置300に通知するとともに、パス設定指示等の管理情報を網管理装置300から受信する。通信網10においては、伝送装置、伝送路(隣接する2つの伝送装置の間の経路)、及びパス(端点伝送装置から端点伝送装置までの経路)の単位で障害が監視され、障害を検出した場合の障害検出情報は網管理装置300に集約される。本実施例では、伝送路として例えば10ギガビット・イーサネット(イーサネットは登録商標、以下略)の光ファイバを用いることができる。
また、本実施例の伝送システムは、伝送装置100A〜100Gの設定変更の同時性を確保するため、基準時刻サーバ301を備える。基準時刻サーバ301は、各伝送装置100A〜100Gが時刻を同期するための基準時刻を有し、基準時刻を各伝送装置100A〜100Gに配信する。各伝送装置100A〜100Gは、配信された基準時刻に基づいて、自身が管理する時刻を他の伝送装置100A〜100Gと同期する。
ここで、網管理装置300は、時間帯毎の契約情報に従い、物理的又は論理的な経路情報の集合として定義される伝送面を時間帯毎に生成する。図1では、網管理装置300は、昼時間帯用の伝送面(A面)及び夜時間帯用の伝送面(B面)を生成する。図1に示す二つの伝送面は、通信網10の論理的なトポロジとリソース割り当て状況とを示す。また、これらの二つの伝送面では物理構成(伝送装置、伝送路、基準時刻サーバ301等)は同じである。
網管理装置300は、時間帯毎の契約情報が登録される契約情報テーブル361を保持する。本実施例では、昼時間帯及び夜時間帯で伝送面が切り替えられるが、日毎、月毎、季節毎、及び年毎等で伝送面が切り替えられてもよい。本発明における時間帯は、昼及び夜等の時間帯、日、季節、並びに年を含む概念とする。また、本発明は、三つ以上の伝送面が時間帯毎に切り替えられる場合にも適用できる。
網管理装置300は、生成した伝送面に関する情報を各伝送装置100A〜100Gの設定情報に変換し、当該設定情報を含むパス設定情報を各伝送装置100A〜100Gに事前に配信する。各伝送装置100A〜100Gは、網管理装置300からパス設定情報を受信した場合、受信したパス設定情報を記憶しておく。伝送装置100A〜100Gは、パス設定情報に含まれる適用開始時刻に到達すると、記憶したパス設定情報に含まれる設定情報に基づいて、パスの設定を変更する。本実施例では、伝送装置100A〜100Gは、自身が保持するタイマが8:00に到達すると、昼時間帯用の伝送面(A面)を構築するようにパスの設定を自律的に変更し、当該タイマが20:00に到達すると、夜時間帯用の伝送面(B面)を構築するようにパスの設定を自律的に変更する。なお、昼時間帯用の伝送面(A面)の詳細は図2で説明し、夜時間帯用の伝送面(B面)の詳細は図3で説明する。
本実施例では、伝送装置100A〜100Gが指定された時刻に自律的にパスの設定を変更するため、パスの設定の変更タイミングは、管理網30の伝送遅延又は網管理装置300の処理性能に依存しない。また、基準時刻サーバ301から配信された基準時刻によって伝送装置100A〜100Gの時刻が同期されるので、伝送装置100A〜100Gのパスの設定の変更タイミングの差異による輻輳の発生を最小限に抑制できる。
図2は、本発明の実施例1の昼時間帯用の伝送面(A面)が構築された通信網10の説明図である。
まず、通信網10の各ユーザの要求通信帯域について、図2に示す契約情報テーブル361を用いて説明する。昼時間帯(8:00〜20:00)においては、ユーザ拠点200A及び200Bのユーザ200の要求通信帯域は10.0Gbpsであり、ユーザ拠点201A及び201Bのユーザ201の要求通信帯域は8.0Gbpsであり、ユーザ拠点202A及び202Bのユーザ202の要求通信帯域は7.0Gbpsである。一方、夜時間帯(20:00〜8:00)において、ユーザ200の要求通信帯域は2.0Gbpsであり、ユーザ201の要求通信帯域は9.0Gbps、ユーザ202の要求通信帯域は7.0Gbpsである。なお、図2に示す契約情報テーブル361は簡略化したものであり、契約情報テーブル361の詳細は図5で説明する。
本実施例の網管理装置300は、通信キャリアが任意に定めた条件、制約、及び目標等のネットワーク設計ポリシーを参照し、時間帯毎の要求通信帯域を保証するように伝送面を生成する。本実施例で用いるネットワーク設計ポリシーは、新規ユーザに割り当て可能な伝送路の空き帯域を最大限確保できるようなポリシー(第1ポリシー)であるものとする。換言すれば、第1ポリシーは、空き帯域の少ない伝送路から優先的にパスを割り当てるようにするポリシーである。なお、上記したポリシーは一例であり、本発明で用いるポリシーはこれに限定されない。例えば、本発明の網管理装置300は、全ての伝送路の空き帯域が平均化されるように伝送路にパスを割り当てるポリシー(第2ポリシー)等を用いてもよい。
昼時間帯用の伝送面(A面)が構築された通信網10を図2に示す。伝送装置100A〜100Gは、昼時間用のパスP200、P201、及びP202を構築する。
パスP200は、ユーザ200を収容し、ユーザ200の昼時間帯の要求通信帯域(10.0Gbps)を保証し、伝送路R10A、R10B、及びR10Cを介した通信経路である。パスP201は、ユーザ201を収容し、ユーザ201の昼時間帯の要求通信帯域(8.0Gbps)を保証し、伝送路R10D及びR10Eを介した通信経路である。パスP202は、ユーザ202を収容し、ユーザ202の昼時間帯の要求通信帯域(3.0Gbps)を保証し、伝送路R10F、R10G、及びR10Hを介した通信経路である。
なお、図2における伝送路R10A、R10B、及びR10Cと伝送路R10D、及びR10Eと伝送路R10F、R10G、及びR10Hとは、それぞれ伝送装置100Aと100Gとの間を物理帯域10.0Gbpsで接続する。
図3は、本発明の実施例1の夜時間帯用の伝送面(B面)が構築された通信網10の説明図である。
伝送装置100A〜100Gは、夜時間帯用のパスP210、P211、及びP212を構築する。
パスP210は、ユーザ200を収容し、ユーザ200の夜時間帯の要求通信帯域(2.0Gbps)を保証し、伝送路R10A、R10B、及びR10Cを介した通信経路である。パスP211は、ユーザ201を収容し、ユーザ201の夜時間帯の要求通信帯域(9.0Gbps)を保証し、伝送路R10D及びR10Eを介した通信経路である。パスP212は、ユーザ202を収容し、ユーザ202の夜時間帯の要求通信帯域(7.0Gbps)を保証し、伝送路R10A、R10B、及びR10Cを介した通信経路である。
本実施例では、伝送装置100A〜100Gは、自身のタイマが20:00に到達すると、昼時間帯(8:00〜20:00)の図2に示す伝送面(A面)から夜時間帯(20:00〜8:00)の図3に示す伝送面(B面)に自律的に切り替える。具体的には、ユーザ202を収容するパスが、昼時間帯の伝送路R10F、R10G、及びR10Hから伝送路R10A、R10B、及びR10Cに変更される。
本実施例のように時間帯毎の伝送面を適用せずに、昼時間帯の伝送面(A面)のパスを夜時間帯にも適用した場合について説明する。昼時間帯の最も空き帯域が大きい通信経路は、伝送路R10F、R10G、及びR10Hであり、当該通信経路の空き帯域は3.0Gbpsである。昼時間帯の伝送面(A面)を夜時間帯にも適用し、ユーザの要求通信帯域を夜時間帯の要求通信帯域にすると、夜時間帯の空き帯域が最も大きい通信経路は、伝送路R10A、R10B、及びR10Cであり、当該通信経路の空き帯域は8.0Gbpsである。
一方、時間帯毎の伝送面を適用する場合には、昼時間帯の最も大きい通信経路は、時間帯毎の伝送面を適用しない場合と同じく、伝送路R10F、R10G、及びR10Hであり、空き帯域は3.0Gbpsであるが、夜時間帯の最も大きい通信経路は、R10F、R10G、及びR10Hであり、空き帯域は10.0Gbpsとなる。このため、時間帯毎の伝送面を適用した場合の夜時間帯の通信経路の最大の空き帯域は、時間帯毎の伝送面を適用しない場合の夜時間帯の通信経路の最大の空き帯域より大きくなり、トラフィックの収容効率を向上させることができ、新規ユーザの要求通信帯域に応じて柔軟にパスを割り当てることが可能となる。
このように、本実施例では、新規ユーザに割り当て可能な通信経路の空き帯域を最大限確保できるようなポリシーに基づいて時間帯毎の伝送面が生成されるので、新規ユーザの要求通信帯域に応じて柔軟にパスを割り当てることが可能となる。
図4は、本発明の実施例1の網管理装置300の構成を示すブロック図である。
網管理装置300は、インタフェース部(IF部)310、装置別テーブル変換部320、面選択テーブル330、面管理テーブル340A〜340X(以下、総称する場合には面管理テーブル340という)、ポリシー設定部350、契約情報保持部360、及びテーブル生成部370を有する。
契約情報保持部360は、契約情報テーブル361を保持する。契約情報テーブル361には、通信キャリアがユーザとの間で契約した時間帯毎の契約情報(例えば、要求通信帯域等)が登録される。契約情報テーブル361は図5で詳細を説明する。
ポリシー設定部350は、通信キャリアが通信網10に伝送面を生成する場合に参照するポリシーを保持する。本実施例のポリシー設定部350は、新規ユーザに割り当て可能な伝送路の空き帯域を最大限確保できるような第1ポリシーを保持するものとする。なお、ポリシー設定部350は、他のポリシーを保持してもよい。
テーブル生成部370は、契約情報テーブル361に登録された時間帯毎のユーザの要求通信帯域を保証するように、ポリシー設定部350が保持するポリシーに基づいて、伝送面を生成する。そして、テーブル生成部370は、生成した伝送面に基づいて、面管理テーブル340及び面選択テーブル330を生成する。
面管理テーブル340には、各時間帯の伝送面に関する情報が登録され、具体的には、各ユーザを収容するパスの経路情報等が登録される。テーブル生成部370は、伝送面を切り替える時間帯の数だけ面管理テーブル340を生成する。本実施例では、昼時間用の面管理テーブル340と夜時間帯用の面管理テーブル340とが生成される。なお、面管理テーブル340は図6で詳細を説明する。
面選択テーブル330は、各時間帯でその伝送面を適用するかを管理するためのテーブルである。面選択テーブル330は図7で詳細を説明する。
装置別テーブル変換部320は、各伝送装置100A〜100Gが時間帯毎の伝送面のパスを構築するために、面選択テーブル330及び面管理テーブル340に基づいて、テーブル生成部370が生成した伝送面を各伝送装置100に対応したパス設定情報に変換する。面選択テーブル330及び面管理テーブル340は、通信網10全体のパスの設定情報であって、各伝送装置100A〜100Gが構築するパスに関する情報ではないため、装置別テーブル変換部320は、通信網10全体のパスの設定情報を各伝送装置100A〜100Gのパス設定情報に変換する。
IF部310は、管理網30に接続され、各伝送装置100A〜100Gとデータを送受信する。IF部310は、例えば、10/100Mbps又は1Gbpsのイーサネットインタフェースであるが、本発明はこれに限定されない。
図5は、本発明の実施例1の契約情報テーブル361の説明図である。
契約情報テーブル361には、通信網10に収容されるユーザの時間帯毎の契約条件が登録される。
契約情報テーブル361は、項番361a、ユーザ名361b、第1通信端点361c、第2通信端点361f、及び要求通信帯域361iを含む。第1通信端点361cは、伝送装置361d及びポート361eを含み、第2通信端点361fは、伝送装置361g及びポート361hを含む。
項番361aには、契約情報テーブル361の各レコードの一意な識別情報が登録される。ユーザ名361bには、通信キャリアがユーザを管理するための識別情報が登録される。第1通信端点361cには、各ユーザの一方のユーザ拠点200A〜202Aを収容する伝送装置100Aが登録され、第2通信端点361fには、各ユーザの他方のユーザ拠点200B〜202Bを収容する伝送装置100Gが登録される。具体的には、第1通信端点361cには、ユーザ拠点200A〜202Aを収容する伝送装置100Aの識別情報が登録され、第2通信端点361fには、ユーザ拠点200B〜202Bを収容するユーザ拠点202A〜200Bの識別情報が登録される。第1通信端点361cのポート361e及び第2通信端点361fのポート361hには、ユーザ拠点を収容する伝送装置100が有する物理ポートのうち、ユーザ拠点を収容する物理ポートの識別情報が登録される。
要求通信帯域361iには、ユーザの時間帯毎の要求通信帯域が登録される。図5では、要求通信帯域361iは昼時間帯361j及び夜時間帯361kを含み、昼時間帯361jにはユーザの昼時間帯の要求通信帯域が登録され、夜時間帯361kにはユーザの夜時間帯の要求通信帯域が登録される。
なお、図5に示す契約情報テーブル361には、図1〜図3で説明した伝送面に対応する契約情報が登録される。
図6は、本発明の実施例1の面管理テーブル340の説明図である。
面管理テーブル340は、時間帯毎に伝送面を管理するものであり、テーブル生成部370によって、ポリシー設定部350及び契約情報テーブル361に基づいて生成される。面管理テーブル340は、伝送面を切り替える時間帯毎にそれぞれ生成され、本実施例では昼時間帯用の伝送面と夜時間帯用の伝送面とが交互に切り替えられて運用されるので、面管理テーブル340は、昼時間帯用の面管理テーブル340Aと夜時間帯用の面管理テーブル340Bとの二つのテーブルを含むが、面管理テーブル340は、三つ以上の面管理テーブル340A〜340Xを含んでもよい。
面管理テーブル340は、項番340a、ユーザID340b、及び経路情報340cを含む。経路情報340cは、第1端点伝送装置340d、第2端点伝送装置340e、中継伝送装置340f、要求通信帯域340g、障害状態340h、及び適用状態340iを含む。
項番340aには、面管理テーブル340の各レコードの一意な識別情報が登録される。ユーザID340bには、パスに収容されるユーザの識別情報が登録される。第1端点伝送装置340d及び第2端点伝送装置340eには、アクセス網20に接続され、パスの端点となる伝送装置(端点伝送装置)100の識別情報が登録される。
中継伝送装置340fには、パスが経由する端点伝送装置100以外の全ての伝送装置100の識別情報が登録される。要求通信帯域340gには、パスが保証すべき通信帯域が登録され、パスを利用するユーザは要求通信帯域340gに登録された通信帯域分のスループットが保証される。障害状態340hには、パスに障害が発生しているか否かを示す情報が登録される。適用状態340iには、パスが適用中であるか否かを示す情報が登録される。
なお、図6に示す面管理テーブル340Aには昼時間帯用の伝送面に関する情報が登録され、面管理テーブル340Bには夜時間帯用の伝送面に関する情報が登録される。
図7は、本発明の実施例1の面選択テーブル330の説明図である。
面選択テーブル330は、時間帯毎に適用される面管理テーブル340を管理するためのテーブルであり、テーブル生成部370によって契約情報テーブル361に基づいて生成される。
面選択テーブル330は、項番330a、適用開始年月日330b、適用開始時刻330c、適用面管理テーブル340d、有効フラグ330e、障害状態330f、及び適用状態330gを含む。
項番330aには、面選択テーブル330の各レコードの識別情報が登録される。適用開始年月日330bには、各面管理テーブル340の適用を開始する年月日が登録される。適用開始年月日330bに年月日が登録された場合、日毎、月毎、又は年毎に適用する面管理テーブル340を変更できる。また、本実施例のように、昼時間帯及び夜時間帯のように時間帯毎に周期的に適用する面管理テーブル340が変更される場合には、適用開始年月日330bには、Null値が登録される。
適用開始時刻330bには、各面管理テーブル340の適用を開始する時刻が登録される。本実施例では、昼時間帯(8:00〜20:00)及び夜時間帯(20:00〜8:00)の二つの時間帯で面管理テーブル340が切り替えられるので、項番330aが「1」のレコードの適用開始時刻330bには「8時00分00秒」が登録される。このため、「8時00分00秒」から昼時間帯用の面管理テーブル340Aが適用される。また、項番330aが「2」のレコードの適用開始時刻330bには「20時00分00秒」が登録される。このため、「20時00分00秒」から夜時間帯用の面管理テーブル340Bが適用される。
適用面管理テーブル340dには、適用を開始する面管理テーブル340の識別情報が登録される。有効フラグ330eには、面管理テーブル340の適用が有効か否かを示す情報が登録される。有効フラグ330eに「無効」が登録されている場合、適用開始時刻330cに登録された時刻に到達しても、適用面管理テーブル340dに登録された識別情報によって識別される面管理テーブル340が適用されない。例えば、保守作業の実施中等に保守作業を実施する伝送路以外の伝送路から保守作業実施中の伝送面となる保守作業伝送面の有効フラグ330eに「有効」が登録され、その他の伝送面の有効フラグ330fには「無効」が登録される。これについては、保守作業伝送面については、図12及び図13で詳細を説明する。
障害状態330fには、適用する面管理テーブル340に対応する伝送面に障害が発生しているか否かを示す情報が登録される。網管理装置300は、次回の伝送面に障害を検出した旨を示す障害通知信号を伝送装置100から受信した場合、障害が検出された伝送面に対応する面管理テーブル340に対応する面選択テーブル330のレコードの障害状態330fに「障害あり」を登録する。この場合、障害が検出された伝送面の適用開始時刻に到達すると、当該伝送面の代わりとなる予備伝送面が適用される。この予備伝送面の適用は、実施例2で詳細を説明する。
適用状態330gには、面管理テーブル340が適用されているか否かを示す情報が登録される。本実施例では、通信網10に対して適用可能な伝送面は一つであるため、適用状態330gに「適用」が登録されるレコードは一つである。また、通信網10に対して適用されていない伝送面では、ユーザデータは伝送されないが、MPLS−TPのOAM(Operations、Administration、Maintenance)フレームが伝送されるため、伝送装置100A〜100Gは、通信網10に適用されていない伝送面のパスの障害を検出可能であり、適用されていない伝送面の正常性を確認可能である。なお、適用されていない伝送面のパスでは、OAMフレームが伝送される分の帯域が確保される必要がある。
なお、図7に示す面選択テーブル330には、図1〜図3に示す昼時間帯に関する情報及び夜時間帯に関する情報が登録される。
図8は、本発明の実施例1の伝送装置100の構成を示すブロック図である。
伝送装置100は、インタフェース部(IF部)110A〜110N及び140A〜140M、フレーム処理ブロック120A〜120N及び130A〜130N、転送処理ブロック150、監視制御ブロック160、時刻情報管理部170、並びにタイマ171を有する。
なお、IF部110A〜110Nを総称する場合にはIF部110と記載し、IF部140A〜140Nを総称する場合にはIF部140と記載する。また、フレーム処理ブロック120A〜120Nを総称する場合にはフレーム処理ブロック120と記載し、フレーム処理ブロック130A〜130Mを総称する場合にはフレーム処理ブロック130と記載する。
IF部110A〜110Nは、アクセス網20の伝送路R20A〜R20N(総称する場合には伝送路R20と記載する)とフレームを送受信するインタフェースである。IF部140A〜140Nは、通信網10の伝送路R10A〜R10M(総称する場合には伝送路R10と記載する)とフレームを送受信するインタフェースである。
IF部110及び140は、伝送路R20及びR10から受信したフレームをフレーム処理ブロック120及び130に出力する。フレーム処理ブロック120及び130は、転送処理ブロック150から入力され、IF部110及び140に出力するフレーム、並びに、IF部110から入力されたフレームに対して、後述するフレーム処理を実行する。
転送処理ブロック150は、フレーム処理ブロック120及び130から入力されたフレームの宛先となるIF部110及び140を決定し、宛先となるIF部110及び140に対応するフレーム処理ブロック120及び130に当該フレームを出力するとともに、帯域制御を実施する。
監視制御ブロック160は、パス設定情報及びパス設定変更情報等を網管理装置300から受信し、設定完了通知信号及び障害通知信号等を網管理装置300に送信する。時刻情報管理部170は、基準時刻サーバ301から配信される基準時刻に基づいてタイマ171の時刻を調整し、他の伝送装置100と時刻を同期する。
なお、本実施例では、IF部110A〜110Nとフレーム処理ブロック120A〜120Nとが一対一で接続されるが、複数のIF部110A〜110Nのフレーム処理が一つのフレーム処理ブロック120で実行されてもよい。同様に、複数のIF部140A〜140Mのフレーム処理が一つのフレーム処理ブロック130で実行されてもよい。
フレーム処理ブロック120A〜120N及び130A〜130Mは、それぞれ同じ処理を実行するため、フレーム処理ブロック130Aの構成を例に動作を説明する。フレーム処理ブロック130Aは、受信フレーム処理部131、送信フレーム処理部132、OAM終端部133、及びOAM挿入部134を有する。
受信フレーム処理部131は、通信網10から受信するMPLSフレームを解析し、当該MPLSフレームがOAMフレームであれば、OAMフレームをOAM終端部133に出力する。また、受信フレーム処理部131は、当該MPLSフレームがユーザデータであれば、ユーザデータを必要に応じてMPLSラベルを変換するヘッダ処理を実行し、ユーザデータを転送処理ブロック150に出力する。
OAM終端部133は、入力されたOAMフレームに基づいてパス単位で障害が発生しているか否かを判定する。OAMフレームを用いた障害発生の判定処理は、公知の手法であるので、説明を省略する。ここで、OAM終端部133は、障害を検出すると、監視制御ブロック160に障害を検出した旨を通知するとともに、障害を検出した旨を示すOAMフレームの送信をOAM挿入部134に必要に応じて指示する。
OAM挿入部134は、パスの接続性を監視するためのOAMフレームを所定周期でフレームに挿入するとともに、必要に応じて障害を検出した旨を示すOAMフレーム又は試験用のOAMフレームを挿入する。
送信フレーム処理部132は、転送処理ブロック150からのユーザデータ及びOAM挿入部134からのOAMフレームをスケジューリングし、IF部140に出力する。
なお、フレーム処理ブロック120A〜120Nは、受信フレーム処理部131と同様の受信フレーム処理部121、及び送信フレーム処理部132と同様の送信フレーム処理部122を有し、OAM終端部133及びOAM挿入部134は有さない。
次に、転送処理ブロック150について説明する。
転送処理ブロック150は、転送処理部151、帯域制御部152、テーブル検索部153、パス管理テーブル154A〜154X、及びテーブル管理部155を有する。パス管理テーブル154A〜154Xを総称する場合にはパス管理テーブル154と記載する。
転送処理部151は、フレーム処理ブロック120及び130から受信したMPLSフレームのラベル情報に基づいて、テーブル検索部153が現在の時刻に対応して選択しているパス管理テーブル154A〜154Xを参照し、受信したMPLSフレームのラベル情報に対応する宛先となるIF部110又は140を決定する。そして、転送処理部151は、決定された宛先となるIF部110又は140に接続されたフレーム処理ブロック120又は130に、MPLSフレームを出力する。
帯域制御部152は、テーブル検索部153が現在の時刻に対応して選択しているパス管理テーブル154を参照し、受信したMPLSフレームに対応する保証帯域の値でシェーピング処理を実行することによって、ユーザに帯域を割り当てる。パス管理テーブル154は、網管理装置300が面管理テーブル340を伝送装置100毎のパス設定情報に変換したテーブルであり、受信したフレームの識別情報(例えばMPLSラベル等)と宛先となるIF部110又は140の識別情報との対応付けを時間帯毎に管理するためのテーブルである。パス管理テーブル154は、図9で詳細を説明する。
テーブル検索部153は、現在の時刻に対応して選択されているパス管理テーブル154を参照し、参照結果を転送処理部151及び帯域制御部152に出力する。テーブル管理部155は、テーブル検索部153及びパス管理テーブル154を管理し、管理情報制御部162からの指示に基づいて、選択しているパス管理テーブル154をテーブル検索部153に変更させ、パス管理テーブル154を追加、編集、又は削除する。
監視制御ブロック160は、IF部161、管理情報制御部162、及び構成管理テーブル163を有する。
IF部161は、管理網30と接続されるインタフェースである。構成管理テーブル163には、テーブル管理部155が時間帯毎に選択するパス管理テーブル154に関する情報が登録される。
管理情報制御部162は、構成管理テーブル163に基づいて、時間帯毎に選択するパス管理テーブル154をテーブル管理部155に指示する。また、管理情報制御部162は、OAMフレームに基づいてパス単位又は物理ポート単位で障害が検出されたことをフレーム処理ブロック120及び130から通知された場合、及び、伝送装置100内で障害を検出した場合、IF部161を介して障害通知信号を管理網30に転送することによって、障害が発生したことを網管理装置300に通知する。
さらに、管理情報制御部162は、構成管理テーブル163及びパス管理テーブル154を参照し、通信網10に構築されている伝送面で未使用の物理ポート及びインタフェースカードを非運用状態に設定する。非運用状態は通常状態より消費電力が低いため、伝送装置100全体の消費電力を低減することができる。
時刻情報管理部170は、基準時刻サーバ301から配信された基準時刻をタイマ171に保持し、他の伝送装置100と時刻を同期する。管理情報制御部162は、他の伝送装置100と同期された時刻に基づいて、パス管理テーブル154の選択の変更の時刻を管理情報制御部162に指示することによって、伝送装置100間で伝送面を切り替えるためにパスを変更するタイミングの差異によって生じる輻輳を最小限に抑制できる。
なお、図8では、端点伝送装置100A及び100Gの構成を例に説明したが、伝送装置100B〜100F等の通信網10にのみ接続される中継伝送装置100では、アクセス網20と接続されるIF部110、及びフレーム処理ブロック120は不要となる。また、中継伝送装置100は、OAMフレームによって非適用の伝送面で障害が発生していないかを監視するため、テーブル管理部155が選択していないパス管理テーブル154も参照して、OAMフレームを送受信するための最低限の帯域を、非適用の伝送面のパスに設定する必要がある。中継伝送装置100のテーブル検索部153は、全てのパス管理テーブル154を参照し、転送処理部151及び帯域制御部152を設定する。
図9は、本発明の実施例1のパス管理テーブル154の説明図である。
パス管理テーブル154は、伝送面で各伝送装置100が構築するパスの設定情報を、時間帯毎に管理するものである。具体的には、網管理装置300の装置別テーブル変換部320は、面選択テーブル330及び面管理テーブル340に基づいて、テーブル生成部370が生成した伝送面を、各伝送装置100がパスを構築するための設定情報に変換し、当該設定情報を各伝送装置100に配信し、各伝送装置100は、受信した設定情報をパス管理テーブル154として保持する。
パス管理テーブル154は伝送面を切り替える時間帯毎に生成され、本実施例では、本実施では昼時間帯用の伝送面と夜時間帯用の伝送面とが交互に切り替えられて運用されるので、パス管理テーブル154は、昼時間帯用のパス管理テーブル154Aと夜時間帯用のパス管理テーブル154Bとの二つのテーブルを含むが、パス管理テーブル154は、三つ以上のパス管理テーブル154A〜154Xを含んでもよい。
パス管理テーブル154は、項番154a、及びパス設定情報154bを含む。パス設定情報154bは、入力ポート154c、入力ラベル154d、出力ポート154e、出力ラベル154f、保証帯域154g、障害状態154h、及び適用状態154iを含む。
項番154aには、パス管理テーブル154の各レコードの識別情報が登録される。入力ポート154c、入力ラベル154d、出力ポート154e、及び出力ラベル154fには、伝送装置100がフレームを転送するためのパスに関する情報が登録される。入力ポート154cには、フレームが入力されるポートの識別情報が登録され、入力ラベル154dには、入力されたフレームに付与されたMPLSラベルが登録される。出力ポート154eには、入力ポート154cに登録された識別情報によって識別されるポートに入力され、入力ラベル154dに登録されたMPLSラベルが付与されたフレームを出力するポートの識別情報が登録される。出力ラベル154fには、出力ポート154eに登録された識別情報によって識別されるポートから出力されるフレームに付与されるMPLSラベルが登録される。伝送装置100の転送処理部151は、パス管理テーブル154の入力ポート154cに登録されたポートの識別情報とフレームが入力されたポートの識別情報とが一致し、かつ、入力ラベル154dに登録されたMPLSラベルと当該フレームに付与されたMPLSラベルとが一致するレコードを取得する。そして、転送処理部151は、取得したレコードの出力ポート154eに登録された識別情報によって識別されるポートを入力されたフレームを出力するポートに決定するとともに、取得したレコードの出力ラベル154fに登録されたMPLSラベルを出力するフレームに付与する。
保証帯域154gには、パスで保証すべき帯域が登録される。伝送装置100の帯域制御部152は、保証帯域154gに登録された帯域を参照し、帯域制御を実施する。障害状態154hには、パスに障害が発生しているか否かを示す情報が登録される。適用状態154iには、パスが適用されているか否かを示す情報が登録される。
なお、図9に示すパス管理テーブル154Aには昼時間帯用の伝送面で構築されるパスに関する情報が登録され、パス管理テーブル154Bには夜時間帯用の伝送面で構築されるパスに関する情報が登録される。
図10は、本発明の実施例1の構成管理テーブル163の説明図である。
構成管理テーブル163は、テーブル管理部155が時間帯毎に選択するパス管理テーブル154を管理するためのものである。網管理装置300は、パス設定情報に面選択テーブル330を含めて各伝送装置100に配信し、伝送装置100は、配信された面選択テーブル330の適用面管理テーブル340dに登録された面管理テーブル340の識別情報を、当該面管理テーブル340の伝送面に対応するパス管理テーブル154の識別情報に変換し、構成管理テーブル163として保持する。
構成管理テーブル163は、項番163a、適用開始年月日163b、適用開始時刻163c、適用パス管理テーブル163d、適用状態163e、及び有効フラグ163fを含む。
項番163aには、構成管理テーブル163の各レコードの識別情報が登録される。適用開始年月日163bには、各パス管理テーブル154の適用を開始する年月日が登録される。なお、適用開始年月日163bの詳細は、面選択テーブル330の適用開始年月日330bと同様であるので、説明を省略する。
適用開始時刻163cには、各パス管理テーブル154の適用を開始する時刻が登録される。なお、適用開始時刻163cの詳細は、面選択テーブル330の適用開始時刻163cと同様であるので、説明を省略する。
適用パス管理テーブル163dには、適用を開始するパス管理テーブル154の識別情報が登録される。
適用状態163eには、パス管理テーブル154が適用されているか否かを示す情報が登録される。適用状態163eの詳細は、面選択テーブル330の適用状態330gと同様であるので、説明を省略する。有効フラグ163fには、パス管理テーブル154の適用が有効か否かを示す情報が登録される。有効フラグ163fの詳細は、面選択テーブル330の有効フラグ330eと同様であるので、説明を省略する。
なお、図10に示す構成管理テーブル163には、図1〜図3に示す昼時間帯に関する情報及び夜時間帯に関する情報が登録される。
図11は、本発明の実施例1の時間帯毎の伝送面の運用開始までの概略、運用開始中に適用される伝送面の概略の説明図である。
網管理装置300は、通信網10の状態が初期状態L1000中の時刻T1000で、通信網10を構成する全ての伝送装置100に、各伝送装置100に対応するパス設定情報の配信を開始する(S1000)。各伝送装置100がパス設定情報を受信すると、通信網10の状態は面情報設定期間L1001に移行する。
面情報設定期間L1001では、伝送装置100は、網管理装置300から配信されたパス設定情報を自身のパス管理テーブル154を設定するとともに、パス設定情報に含まれる面選択テーブル330に基づいて、自身の構成管理テーブル163を設定する。具体的には、伝送装置100は、昼時間帯用の伝送面(A面)のパスに関する情報をパス管理テーブル154Aに設定し、夜時間帯用の伝送面(B面)のパスに関する情報をパス管理テーブル154Bに設定する。また、伝送装置100は、構成管理テーブル163の適用開始年月日163b及び適用開始時刻163cに、配信されたパス設定情報に含まれる面選択テーブル330の適用開始年月日330bに登録された情報、及び適用開始時刻330cに登録された情報を設定する。また、伝送装置100は、構成管理テーブル163の適用パス管理テーブル163dに、適用面管理テーブル340dに登録された面管理テーブル340で適用される伝送面に対応するパス管理テーブル154の識別情報を設定する。なお、伝送装置100は、構成管理テーブル163の適用状態163eを非適用に設定し、有効フラグ163fは無効に設定する。
伝送装置100は、パス管理テーブル154及び構成管理テーブル163の設定が完了すると、設定完了通知信号を網管理装置300に送信する。
網管理装置300は、時刻T1001で、通信網10を構成する全ての伝送装置から設定完了通知信号を受信し、このタイミングで、通信網10の状態は、面情報設定期間L1001から運用開始待ち状態L1002に移行する。
運用開始待ち状態L1002では、網管理装置300は、運用開始時刻、及び運用開始時に適用される伝送面である運用開始面を決定し、決定した運用開始時刻及び運用開始面を含む運用開始指示を、通信網10を構成する全ての伝送装置100に配信する(S1001)。図11では、運用開始時刻は「19:35」に決定され、運用開始面はA面に決定される。
伝送装置100は、運用開始指示を受信した場合、構成管理テーブル163に新たなレコードを追加し、追加したレコードの適用開始時刻163cに運用開始時刻を登録し、適用パス管理テーブル163dに運用開始面(A面)に対応するパス管理テーブル154の識別情報を登録する。なお、このレコードの適用開始年月日163bにはNull値が登録され、適用状態163eには非適用が登録され、有効フラグ163fには有効が登録される。
また、伝送装置100は、運用開始指示を受信した場合、構成管理テーブル163に登録されたA面及びB面に対応するレコードの有効フラグ163fに有効を登録する。これによって、伝送装置100が運用開始指示を受信するまで昼時間帯用の伝送面及び夜時間用の伝送面に対応する有効フラグ163fが無効にされるので、運用開始前に管理者が意図しない伝送面が通信網10に生成されることを防止することができる。
各伝送装置100のタイマ171が運用開始時刻「19:35」(T1002)に到達すると、各伝送装置100はA面に対応するパス管理テーブル154Aを、フレームを転送する場合に参照するテーブルに選択し、通信網10はA面で運用開始される(S1002)。なお、各伝送装置100は、A面に対応するパス管理テーブル154Aを選択した場合、構成管理テーブル163に登録された運用開始指示に対応するレコードを削除し、他のレコードの有効フラグ163fに有効を登録する。なお、各伝送装置100は、当該レコードを削除する代わりに、当該レコードの有効フラグ163fに無効を登録してもよい。
以降、各伝送装置100は、タイマ171が構成管理テーブル163の適用開始時刻163cに登録された時刻(T1003及びT1004)に到達すると、当該時刻に対応するパス管理テーブル154を選択し、パスの設定を自律的に変更することによって、通信網10に構築される伝送面を自律的に切り替え、時間帯毎の帯域保証型サービスを実現する(S1003、及びS1004)。
図12は、本発明の実施例1のある伝送面の代わりに保守作業用の伝送面を適用する場合の処理の概略の説明図である。
図12では、B面が適用される夜時間帯T1102〜T1103(20:00〜8:00)に保守作業を実施する場合を例に説明する。
網管理装置300は、保守作業を実施する伝送路以外の伝送路から夜時間帯の各ユーザの要求通信帯域を保証する伝送面を生成する。この伝送面は保守作業用の伝送面であり、保守作業伝送面(C面)という。そして、網管理装置300は、C面のパスを各伝送装置100に構築するための各伝送装置100の設定情報を生成し、各伝送装置100に配信する。
伝送装置100は、配信されたC面のパス設定情報をパス管理テーブル154Cに登録し、構成管理テーブル163に新たなレコードを追加し、追加したレコードにC面の適用開始時刻等を登録する。その後、伝送装置100は設定完了通知信号を網管理装置300に送信し、網管理装置300は、通信網10を構成する全ての伝送装置100から設定完了通知信号を受信すると、各伝送装置100の構成管理テーブル163のB面に対応するレコードの有効フラグ163fに「無効」を登録し、C面に対応するレコードの有効フラグ163fに「有効」を登録する指示を、各伝送装置100に配信する(S1100)。
各伝送装置100は、A面が適用される昼時間帯T1100〜T1102(8:00〜20:00)の間のある時刻T1101で当該指示を受信すると、構成管理テーブル163のB面に対応するレコードの有効フラグ163fに「無効」を登録し、C面に対応するレコードの有効フラグ163fに「有効」を登録する。図12に示す非適用面は、T1101でB面からC面及びB面に切り替わる。なお、C面が次回適用される伝送面であるので、図12では、C面はB面の上に図示している。
以上の処理によって、T1102で適用される予定であったB面の代わりに保守作業伝送面であるC面が適用される準備が整う。
そして、各伝送装置100のタイマ171がC面の適用開始時刻T1102(20:00)に到達すると、C面に対応するパス管理テーブル154Cを選択し、通信網10に構築される伝送面をC面に切り替え、保守作業者が保守作業を開始する(S1101)。
保守作業者は、C面の終了時刻T1103、換言すればA面の適用開始時刻T1103(8:00)までに、保守作業を終了させる。各伝送装置100は、タイマ171がA面の適用開始時刻T1103に到達すると、A面に対応するパス管理テーブル154Aを選択し、通信網10に構築される伝送面をA面に切り替え、保守作業用の運用状態から通常の運用状態に移行する(S1102)。
なお、保守作業終了後には、C面に対応するパス設定情報は不要となるので、網管理装置300は、C面が適用されていない時刻T1104に、各伝送装置100のC面に対応するパス管理テーブル154Cを削除する指示、構成管理テーブル163からC面に対応するレコードを削除する指示、及び、構成管理テーブル163のB面に対応するレコードの有効フラグ163fに「有効」を登録する指示を、各伝送装置100に送信する(S1103)。
以上によって、保守作業を実施する場合、保守作業を実施する伝送路以外の伝送路にパスを構築する保守作業伝送面が通信網10に構築されるので、保守作業を実施することができる。
図13は、本発明の実施例1のある伝送面の適用中に保守作業伝送面(C面)を適用する場合の処理の説明図である。
図13では、B面の適用中のある時間帯T1203〜T1204(2:00〜5:00)に保守作業が実施される場合について説明する。
網管理装置300は、図12と同じく、保守作業が実施される伝送路以外の伝送路から保守作業伝送面(C面)を生成する。そして、網管理装置300は、C面のパス設定情報を各伝送装置100に配信するとともに、保守作業の終了時刻T1204(5:00)からB面が適用開始される旨のレコードを各伝送装置100の構成管理テーブル163に追加するように各伝送装置100に指示する。
各伝送装置100は、配信されたC面のパス設定情報をパス管理テーブル154Cに登録し、構成管理テーブル163に二つの新たなレコードを追加し、一方のレコードにC面の適用開始時刻(T1203)等を登録し、他方のレコードにB面の適用開始時刻(T14)等を登録する。なお、各伝送装置100の構成管理テーブル163は、通常の適用開始時刻(20:00)のB面のレコードと、追加されたB面(保守作業終了後に適用されるB面)のレコードとを含むことになる。
その後、伝送装置100は設定完了通知信号を網管理装置300に送信し、網管理装置300は、通信網10を構成する全ての伝送装置100から設定完了通知信号を受信すると、各伝送装置100の構成管理テーブル163に追加したB面及びC面に対応するレコードの有効フラグ163fに「有効」を登録する指示を、保各伝送装置100に配信する(S1200)。
各伝送装置100は、A面が適用される昼時間帯T1200〜T1202(8:00〜20:00)の間の時刻T1201で当該指示を受信すると、構成管理テーブル163の追加したB面及びC面に対応するレコードの有効フラグ163fに「有効」を登録する。図13に示す非適用面は、T1201でB面からB面及びC面に切り替わる。なお、通常の適用開始時刻B面が次回適用される伝送面であるので、図13では、B面はC面の上に図示している。
そして、各伝送装置100のタイマ171がC面の適用開始時刻T1203(2:00)に到達すると、C面に対応するパス管理テーブル154Cを選択し、通信網10に構築される伝送面をC面に切り替え、保守作業者が保守作業を開始する(S1201)。
保守作業者は、C面の終了時刻T1204、換言すればB面の適用開始時刻T1204(5:00)までの保守作業期間L1200に、保守作業を終了させる。各伝送装置100は、タイマ171がB面の適用開始時刻T1204に到達すると、B面に対応するパス管理テーブル154Bを選択し、通信網10に構築される伝送面をB面に切り替え、保守作業用の運用状態から通常の運用状態に移行する(S1202)。
なお、保守作業終了後には、C面に対応するパス設定情報は不要となるので、網管理装置300は、C面が適用されていない時刻T1206で、各伝送装置100のC面に対応するパス管理テーブル154Cを削除する指示、並びに、構成管理テーブル163からC面に対応するレコード及び適用開始時刻がT1204のB面に対応するレコードを削除する指示を、各伝送装置100に送信する(S1203)。
以上によって、ある伝送面が通信網10に生成される時間帯中に保守作業伝送面が通信網10に生成され、保守作業終了時刻が終了すると保守作業伝送面が生成される前に生成されていた伝送面が生成される。これによって、ある伝送面の時間帯の間に保守作業を実施することができる。
図14は、本発明の実施例1の初期状態から時間帯毎の伝送面が運用開始されるまでの間の網管理装置300及び各伝送装置100の処理のシーケンス図である。
図14では、図11に示すT1000〜T1002の期間の網管理装置300及び各伝送装置100の処理について説明する。
網管理装置300は、時間帯毎の各ユーザの要求通信帯域を保証する伝送面を生成し、生成した伝送面の経路情報を、各伝送装置100が伝送面のパスを構築するための各伝送装置100の設定情報に変換し、当該設定情報を含むパス設定情報D2000を各伝送装置100に送信する(S2000)。なお、網管理装置300は、パス設定情報D2000に面選択テーブル330を含めて各伝送装置100に送信する。
各伝送装置100は、パス設定情報D2000を受信した場合(S2110)、受信したパス設定情報D2000に基づいて、パス管理テーブル154を設定し(S2111)、構成管理テーブル163を設定する(S2112)。そして、各伝送装置100は、パス管理テーブル154及び構成管理テーブル163の設定が完了すると、設定完了通知信号D2001を網管理装置300に送信する(S2113)。S2112の処理では,構成管理テーブル154に登録される各レコードの有効フラグ164fには「無効」が登録される。
網管理装置300は、通信網10を構成する全ての伝送装置100から設定完了通知信号D2001を受信した場合(S2001)、運用開始時刻(19:35)、及び運用開始時に適用される伝送面である運用開始面(A面)を決定し、運用開始時刻及び運用開始面(A面)を含む運用開始指示信号D2002を各伝送装置100に対して送信する(S2002)。
各伝送装置100は、運用開始指示信号D2002を受信した場合、構成管理テーブル163に新たなレコードを追加し、追加したレコードの適用パス管理テーブル163dに運用開始面(A面)に対応するパス管理テーブル154の識別情報を登録するとともに、当該レコードの適用開始時刻163cに運用開始時刻(19:35)を登録する。また、各伝送装置100は、構成管理テーブル163の全てのレコードの有効フラグ163fに「有効」を登録する(S2114)。そして、伝送装置100はタイマ171の時刻が構成管理テーブル163の運用開始面に対応するレコードの運用開始時刻(19:35)に到達すると、フレームを転送するために用いるパス管理テーブル154を運用開始面(A面)に対応するパス管理テーブル154Aに設定することによって、自律的に自身の設定を変更し(S2115)、A面の運用が開始される(S2116)。なお、S2115の処理で、伝送装置100は、パス管理テーブル154Aに登録された各レコードの保証帯域154gに各ユーザの要求通信帯域を登録し、適用状態154iに「適用」を登録する。
以上によって、運用開始時刻から運用開始面(A面)の運用が開始される。
図15は、本発明の実施例1の適用開始時刻に伝送面が切り替えられる場合の網管理装置300及び各伝送装置100の処理のシーケンス図である。
通信網10の各伝送装置100ではB面が適用されているものとする(S2400)。伝送装置100は、次回適用面(A面)の適用開始時刻(8:00)の所定時間前に、構成管理テーブル163の次回適用面に対応するレコードの有効フラグ163fに「有効」が登録されていることを確認する(S2401)。構成管理テーブル163の次回適用面に対応するレコードの有効フラグ163fに「無効」が登録されている場合、網管理装置300は、構成管理テーブル163の次回適用面に対応するレコードの有効フラグ163fに「無効」が登録されている場合、この次回適用面の予備の伝送面のパス管理テーブル154を、フレームを転送するために用いるパス管理テーブル154に設定してもよい。なお、予備の伝送面については図16及び図17で詳細を説明する。
各伝送装置100は、構成管理テーブル163の次回適用面に対応するレコードの有効フラグ163fに「有効」が登録されていることを確認した場合、タイマ171の時刻がA面の適用開始時刻(8:00)に到達すると、フレームを転送するために用いるパス管理テーブル154をA面に対応するパス管理テーブル154Aに設定し、A面に対応するパス管理テーブル154Aの各レコードの保証帯域154gに各ユーザの要求通信帯域を登録し、適用状態154iに「適用」を登録し、適用開始時刻(8:00)まで適用していたB面に対応するパス管理テーブル154Bの各レコードの保証帯域154gにOAMフレームの送受信用の帯域を登録し、適用状態154iに「非適用」を登録し、自律的に自身の設定を変更する(S2402)。S2402の処理の実行後、通信網10ではA面の運用が開始され、伝送装置100は、B面からA面への切り替えが完了したことを示す切替完了通知信号D2100を網管理装置300に送信する(S2403)。
網管理装置300は、切替完了通知信号D2100を受信した場合、A面に対応する面管理テーブル340Aの各レコードの適用状態340iに「適用」を登録し、B面に対応する面管理テーブル340Bの各レコードの適用状態340iに「非適用」を登録する。さらに、網管理装置300は、面選択テーブル330のA面に対応するレコードの適用状態330gに「適用」を登録し、B面に対応するレコードの適用状態330gに「非適用」を登録する(S2300)。
以上によって、A面の適用開始時刻に到達すると、各伝送装置100は、自律的にA面のパスを構築し、通信網10にA面を構築する。
図16は、本発明の実施例1の通信網10に適用されていない伝送面に障害が検出された場合、障害が検出された伝送面の代わりに適用される予備用の伝送面(予備面)の説明図である。
本実施例では、適用されていない伝送面に障害が発生し、障害が発生した伝送面に切り替えられた場合にユーザ拠点間でデータを通信できなくなることを防止するために、網管理装置300は、想定障害範囲に応じて伝送面の複数の予備面を予め生成しておく。網管理装置300は、適用されていない伝送面で障害が発生したことを伝送装置100から通知され、当該伝送面の適用開始時刻まで障害が復旧しない場合、当該障害箇所を含む想定障害範囲に対応する予備面から一つの予備面を選択し、選択した予備面を各伝送装置100に構築させる。なお、障害箇所を含む想定障害範囲に対応する予備面から一つの予備面を選択する方式としては、例えば、網管理装置300は、障害が検出された伝送面で構築されるパスが経由する伝送路の変更が最小となる予備面を選択するものとする。
図16では、昼時間帯(8:00〜20:00)に適用されていないB面のパスが経由する伝送路R10B(想定障害範囲A100)に障害が発生した場合にB面の代替面として適用される予備面(B−R1面)を例について説明する。
通常のB面では、図3に示すように、パスP210及びP212が伝送路R10Bを経由する。伝送路R10Bに障害が発生した場合の予備面(B−R1面)では、パスP210及びP212は、障害が発生した伝送路R10Bの代わりに伝送路R10F、R10G、及びR10Hを経由する。
網管理装置300は、予備面(B−R1)のパス設定情報を障害が発生する前に各伝送装置100に配信してもよいし、障害発生時に予備面(B−R1)のパス設定情報を各伝送装置100に配信してもよい。
図17は、本発明の実施例1の適用されていない伝送面に障害が検出され、予備面が適用される場合の網管理装置300及び各伝送装置100の処理のシーケンス図である。
図17では、図12におけるT1100〜T1102でA面が適用されており、伝送路R10BでB面のパスに障害が検出された場合を例に説明する。B面の代わりに予備面(B−R1面)に切り替える処理の流れは、図12に示すC面をB−R1面に読み替えることによって示される。
また、図17では、網管理装置300によって、予備面(B−R1面)の各伝送装置100に対応するパス設定情報が事前に各伝送装置100に配信されているものとする。この場合、各伝送装置100は予備面(B−R1面)に対応するパス管理テーブル154を有し、各伝送装置100の構成管理テーブル163には、予備面(B−R1面)に対応するレコードが登録されているものとする。なお、構成管理テーブル163の予備面(B−R1面)に対応するレコードの有効フラグ163fには「無効」が登録される。また、通信網10にはA面が適用されているものとする(S2600)。
伝送装置100B及び100Eは、伝送装置100Bと100Eとの間の伝送路R10Bにおいて非適用面(B面)のパスに障害を検出すると(S2601)、障害通知信号D2200を網管理装置300に送信する(S2602)。障害通知信号D2200は、障害箇所がB面の伝送路R10Bのパスであることを含む。
網管理装置300は、障害通知信号D2200を受信した場合(S2500)、受信した障害通知信号D2200に基づいて、障害箇所に応じた予備面(B−R1面)を選択し、B面の代わりにB−R1面を各伝送装置100に適用させるための切替面変更命令D2201を各伝送装置100に送信する(S2501)。切替面変更命令D2201は、障害が検出された伝送面(B面)、及び当該伝送面(B面)の代わりに適用する予備面(B−R1面)に関する情報を含む。
各伝送装置100は、切替面変更命令D2201を受信した場合、受信した切替面変更命令D2201に基づいて、障害が検出された伝送面(B面)に対応するパス管理テーブル154Bの各レコードの障害状態154hに「障害あり」を登録するとともに、構成管理テーブル163の障害が検出された伝送面(B面)に対応するレコードの有効フラグ163fに「無効」を登録する。さらに、各伝送装置100は、構成管理テーブル163の予備面(B−R1面)に対応するレコードの適用開始時刻163cに、B面の適用開始時刻を登録し、当該レコードの有効フラグ163fに「有効」を登録する(S2306)。
そして、各伝送装置100は、タイマ171が予備面(B−R1面)の適用開始時刻に到達すると、フレームを転送するために用いるパス管理テーブル154を予備面(BR−1面)に対応するパス管理テーブル154に設定し、予備面(BR−1面)に対応するパス管理テーブル154の各レコードの保証帯域154gに各ユーザの要求通信帯域を登録し、適用状態154iに「適用」を登録し、予備面(B−R1面)の適用開始時刻まで適用していたA面に対応するパス管理テーブル154Aの各レコードの保証帯域154gにOMAフレームの送受信用の帯域を登録し、適用状態154iに「非適用」を登録し、自律的に自身の設定を変更する(S2603)。これによって、予備面(B−R1面)の運用が開始される(S2605)。
B面のパスの障害が復旧した場合、伝送装置100は、復旧通知信号を網管理装置300に送信する。網管理装置300は、予備面(B−R1面)が通信網10に適用されるまでの間に復旧通知信号を受信した場合、次回適用面をB面に設定する指示を各伝送装置100に送信してもよい。
また、図17では、網管理装置300が予備面(B−R1面)を障害検出前に生成して、予備面(B−R1面)のパス設定情報を障害検出前に各伝送装置100に配信する例について説明したが、網管理装置300は、障害通知信号D2200を受信した場合、障害が検出された伝送路以外の伝送路を用いて予備面を生成し、生成した予備面のパス設定情報を各伝送装置100に配信してもよい。
以上によって、次回適用面に障害が検出された場合、障害が検出された伝送路以外の伝送路にパスが構築される予備面が、次回適用面の代わりに生成されるので、各伝送装置100は障害の影響を受けることなくデータを伝送できる。
本発明の実施例2について図18及び図19を用いて説明する。
実施例1では、基準時刻サーバ301から配信された基準時刻を用いて伝送装置100の時刻が同期され、各伝送装置100は、同じタイミングで伝送面を切り替える。伝送装置100が同じタイミングで伝送面を切り替えたとしても、伝送装置100が伝送面を切り替える直前に通信網10に流入したフレームによって輻輳が発生し、フレームロスが発生する危険性がある。
これについて図1〜図3を例に説明する。図2及び図3に示す契約情報テーブル361におけるユーザ200の要求通信帯域は、昼時間帯から夜時間帯では、10.0Gbpsから2.0Gbpsに減少する。また、ユーザ200を収容する夜時間帯用の伝送面(B面)のパスP201の通信経路は、昼時間帯用の伝送面(A面)のパスP200の通信経路から変更されない。A面からB面に切り替える直前に伝送装置100Bから出力された10.0Gbpsのユーザトラフィックが、保証帯域2.0GbpsのB面に切り替えられた後に伝送装置100Eに到達すると、トラフィックシェーパの設定帯域を超過し、フレームロスが発生する。
そこで、本実施例では、端点伝送装置100A及び100Gは、アクセス網20から受信したフレームを一時的に格納するためのバッファ423(図18参照)を有する。端点伝送装置100A及び100Gが伝送面の適用開始時刻の所定時間前から当該適用開始時刻までの間にアクセス網20から受信したフレームを一時的に格納するとともに、当該適用開始時刻の所定時間前から伝送面の切り替えが完了するまでに受信したフレームの通信網10への転送を停止する。そして、通信網10内のフレームが全てアクセス網20に転送されてから各伝送装置100が伝送面を切り替え、伝送面の切り替えの完了後に端点伝送装置100A及び100Gの帯域制御部152は、切り替え後の伝送面のパスの保証帯域を超えないように、バッファ423に格納されたフレームを読み出すシェーピング制御を実施して、当該フレームを転送する。これによって、上記した輻輳の発生を防止し、フレームロスの発生を防止できる。
本実施例では、端点伝送装置100A及び100Gが伝送面の切り替えの直前に一時的にフレームをバッファ423に格納するが、通信網10内の全ての伝送装置100がバッファ423を有し、伝送面の切り替えの直前に一時的にフレームをバッファ423に格納し、バッファ423に格納されたフレームを伝送面の切り替え後に転送してもよい。この場合、端点伝送装置100A及び100Gがバッファ423を有する場合より、各伝送装置100が有するバッファ423の容量を低減できる。しかし、切り替え後の伝送面によっては、伝送装置100がバッファ423に格納されたフレームを転送すべきパスが存在しなくなる可能性がある。この場合には、伝送装置100は、適用されていない伝送面の接続性を確認するために保証するOAMフレーム用の帯域を利用して、バッファ423に格納されたフレームを転送する必要がある。
図18は、本発明の実施例2の伝送装置100の構成を示すブロック図である。図18に示す伝送装置100のうち、既に説明した図8に示す同一の符号を付された構成と、同一の機能を有する部分については説明を省略する。
本実施例の伝送装置100のフレーム処理ブロック120A〜120Nは、次の伝送面の適用開始時刻の所定時間前から当該適用開始時刻までにアクセス網20から受信したフレームの通信網10への転送を一時的に停止するためのバッファ423を有する。バッファ423には、次の伝送面の適用開始時刻の所定時間前から当該適用開始時刻までにアクセス網20から受信したフレームが一時的に格納される。バッファ423に格納されたフレームは、次の転送面の切り替え後に転送される。
これによって、本実施例では、通信網内10内のフレームが全てアクセス網20に転送されてから、伝送面が切り替えられるので、伝送面の切り替え直前に通信網10に入力されたフレームによる輻輳の発生を防止し、フレームロスの発生を防止できる。
なお、バッファ423の容量は、伝送装置100のインタフェースあたりの最大通信帯域、及び端点伝送装置100Aと100Gとの間のエンドツーエンドの遅延時間に基づいて決定される。なお、端点伝送装置100Aと100Gとの間のエンドツーエンドの遅延時間は、例えば、伝搬遅延時間、処理遅延時間、キューイング遅延時間、及びシリアル化遅延時間の累積値を用いる。
本実施例では、伝送装置100のインタフェースあたりの最大通信帯域が10Gbpsであり、端点伝送装置100Aと100Gとの間のエンドツーエンドの遅延時間は一般に数ミリ秒〜数十ミリ秒である。ここでは、当該遅延時間を100ミリ秒とする。この場合のバッファ423の容量は、(式1)によって算出される。
(式1)
10G[bit/秒]×0.1[秒]=12,500,000[bit]=11.92[Mbyte]
また、図18では、フレーム処理ブロック120A〜120Nがバッファ423を有し、バッファ423は受信フレーム処理部121と接続されるが、本発明はこれに限定されない。例えば、転送処理ブロック150がバッファ423を有し、バッファ423は転送処理部151に接続されてもよい。転送処理ブロック150の転送処理部151には、各フレーム処理ブロック120A〜120Nの受信フレーム処理121からフレームが入力されるため、転送処理ブロック150がバッファ423を有する構成は、フレーム処理ブロック120Aがバッファ423を有する構成より、大きな容量のバッファ423が必要となる。
図19は、本発明の実施例2の適用開始時刻に伝送面が切り替えられる場合の網管理装置300及び各伝送装置100の処理のシーケンス図である。図19に示す処理のうち、既に説明した図15に示す同一の符号を付された処理については、図15に示す同一の処理であるので、説明を省略する。
端点伝送装置100Aは、S2401の処理で、構成管理テーブル163の次回適用面に対応するレコードの有効フラグ163fに「有効」が登録されていることが確認された場合、タイマ171がA面の適用開始時刻の所定時間前に到達すると、アクセス網20から受信したフレームをバッファ423に一時的に格納するとともに、受信したフレームの通信網10への転送を停止する(S2801)。
そして、S2403の処理で、B面からA面への切り替えが完了したことを示す切替完了通知信号D2100を網管理装置300に送信し、端点伝送装置100Aは、バッファ423に格納されたフレームの転送を再開する(S2802)。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることも可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又は、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
10 通信網
20 アクセス網
30 管理網
100 伝送装置
110、140、161 インタフェース部
120、130、 フレーム処理ブロック
121、131 受信フレーム処理部
122、132 送信フレーム処理部
150 転送処理ブロック
151 転送処理部
152 転送帯域制御部
153 テーブル検索部
154 パス管理テーブル
155 テーブル管理部
160 監視制御ブロック
162 管理情報制御部
163 構成管理テーブル
170 時刻情報管理部
171 タイマ
200、201、202 ユーザ拠点
300 網管理装置
301 基準時刻サーバ
310 インタフェース部
320 装置別テーブル変換部
330 面選択テーブル
340 面管理テーブル
350 ポリシー設定部
360 契約情報保持部
361 契約情報テーブル
370 テーブル生成部
423 バッファ

Claims (11)

  1. 複数の伝送装置によって構成される通信網にデータを伝送する伝送システムであって、
    前記伝送システムは、
    互いに伝送路によって接続される複数の伝送装置と、
    前記複数の伝送装置によって構成される通信網を集中的に制御し、ユーザと契約した保証帯域を保証するように前記通信網内の前記伝送路にパスを前記伝送装置に構築させる網管理装置と、を備え、
    前記ユーザは、時間帯毎に異なる保証帯域を契約可能であり、
    前記網管理装置は、
    前記時間帯毎の前記ユーザの保証帯域を保証するように、所定のポリシーに基づいて、前記通信網内の前記伝送路に構築されるパスの集合である伝送面を前記時間帯毎に生成し、
    前記生成した伝送面を管理するための面管理情報、及び前記伝送面の適用開始時刻を管理するための面選択情報を保持し、
    前記生成した伝送面の適用開始時刻、及び前記生成した伝送面のパスを前記各伝送装置に構築させるための設定情報を含むパス設定情報を、前記伝送面の運用開始前に生成し、
    前記生成したパス設定情報を前記伝送装置に送信し、
    前記伝送装置は、
    前記網管理装置から受信したパス設定情報を保持し、
    前記伝送面の適用開始時刻に到達すると、当該適用開始時刻に対応する前記伝送面の設定情報に基づいて、前記伝送路にパスを構築し、
    前記時間帯によって構築する伝送面を変更することを特徴とする伝送システム。
  2. 請求項1に記載の伝送システムであって、
    前記伝送装置は、
    前記通信網に伝送するデータを一時的に格納するバッファを有し、
    第1伝送面の次に構築される第2伝送面の適用開始時刻の所定時間前に、前記データの伝送を停止し、前記データの伝送の停止中に受信したデータを前記バッファに格納し、
    前記第2伝送面の適用開始時刻に到達すると、前記パス設定情報に基づいて前記第2伝送面を構築し、
    前記バッファに構築されたデータの伝送を再開することを特徴とする伝送システム。
  3. 請求項1に記載の伝送システムであって、
    前記網管理装置が前記伝送装置に送信するパス設定情報は、前記伝送面が適用可能であるか否かを示す有効フラグ情報を含み、
    前記伝送装置は、前記有効フラグ情報が適用可能である伝送面の適用開始時刻に到達すると、前記パス設定情報に基づいて当該時間帯に適用される前記伝送面を構築し、
    前記網管理装置は、前記伝送装置が保持する前記パス設定情報に含まれる有効フラグ情報を変更する指示を前記伝送装置に送信可能であることを特徴とする伝送システム。
  4. 請求項3に記載の伝送システムであって、
    前記網管理装置は、
    前記パス設定情報を前記伝送装置に送信する場合、前記パス設定情報に含まれる前記有効フラグ情報を、前記伝送面が適用可能でないことを示すように設定して、前記パス設定情報を前記伝送装置に送信し、
    全ての前記伝送装置が前記パス設定情報を受信した場合、前記伝送面の有効フラグ情報を前記伝送面が適用可能であることを示すように変更する指示を前記伝送装置に送信することを特徴とする伝送システム。
  5. 請求項1に記載の伝送システムであって、
    前記網管理装置は、
    保守作業が実施される伝送路以外の伝送路から保守作業用の伝送面である保守作業伝送面を生成し、
    前記生成した保守作業伝送面の適用開始時刻と、前記生成した保守作業伝送面のパスを前記各伝送装置に構築させるための設定情報とを含むパス設定情報を、前記保守作業の実施前に生成し、
    前記保守作業伝送面の前記パス設定情報を前記伝送装置に送信し、
    前記伝送装置は、前記保守作業伝送面の適用開始時刻に到達すると、前記保守作業伝送面の設定情報に基づいて前記伝送路にパスを構築し、前記保守作業伝送面を構築することを特徴とする伝送システム。
  6. 請求項1に記載の伝送システムであって、
    前記網管理装置は、
    前記時間帯毎に生成された伝送面においてパスが設定される伝送路に障害が発生した場合に、当該伝送面の代わりに構築され、前記障害が発生した伝送路以外の伝送路にパスを前記伝送装置に構築させる予備伝送面を生成し、
    前記生成した予備伝送面の適用開始時刻と、前記生成した予備伝送面のパスを前記各伝送装置に構築させるための設定情報とを含む前記予備伝送面のパス設定情報を生成し、
    前記予備伝送面のパス設定情報を前記伝送装置に送信し、
    前記伝送装置は、
    現在構築中の伝送面の次に構築される伝送面のパスの正常性を監視し、
    前記次に構築される伝送面のパスに障害を検出し、前記次に構築される伝送面に障害が発生することを検出した場合、前記障害を検出した旨を前記網管理装置に通知し、
    前記網管理装置は、
    前記伝送装置から前記障害を検出した旨が通知された場合、前記障害が検出された伝送路に基づいて、前記障害が発生する伝送面の代わりに構築される予備伝送面を選択し、
    前記選択した予備伝送面を前記障害が発生する伝送面の代わりに構築する指示を前記伝送装置に送信し、
    前記伝送装置は、前記予備伝送面の構築が指示された場合、前記障害が発生する伝送面の適用開始時刻に到達すると、前記予備伝送面の設定情報に基づいて前記伝送路にパスを構築し、前記障害が検出された伝送面の代わりに前記指示された予備伝送面を構築することを特徴とする伝送システム。
  7. 請求項1に記載の伝送システムであって、
    前記伝送装置は、
    現在構築中の伝送面の次に構築される伝送面のパスの正常性を監視し、
    前記次に構築される伝送面のパスに障害を検出し、前記次に構築される伝送面に障害が発生することを検出した場合、前記障害を検出した旨を前記網管理装置に通知し、
    前記網管理装置は、
    前記伝送装置から前記障害を検出した旨が通知された場合、前記障害が検出された伝送路以外の伝送路にパスを前記伝送装置に構築させる予備伝送面を生成し、
    前記生成した予備伝送面の適用開始時刻と、前記生成した予備伝送面のパスを前記各伝送装置が構築するための設定情報とを含む前記予備伝送面のパス設定情報を生成し、
    前記予備伝送面のパス設定情報を前記伝送装置に送信し、
    前記伝送装置は、前記障害が発生する伝送面の適用開始時刻に到達すると、前記予備伝送面の設定情報に基づいて前記伝送路にパスを構築し、前記障害が検出された伝送面の代わりに前記予備伝送面を構築することを特徴とする伝送システム。
  8. 請求項1に記載の伝送システムであって、
    前記所定のポリシーは、空き帯域が少ない伝送路にパスを優先的に割り当てて前記伝送面を生成する第1ポリシー、又は、各伝送路でパスに使用される帯域が平均化するように前記伝送面を生成する第2ポリシーであることを特徴とする伝送システム。
  9. 請求項1に記載の伝送システムであって、
    基準時刻を前記伝送装置に配布する基準時刻装置を備え、
    前記伝送装置は、前記配布された基準時刻によって、他の前記伝送装置と時刻を同期することを特徴とする伝送システム。
  10. 複数の伝送装置によって構成される通信網にデータを伝送する伝送システムにおいて前記通信網にパスを構築するパス構築方法であって、
    前記伝送システムは、
    互いに伝送路によって接続される複数の伝送装置と、
    前記通信網を集中的に制御するとともに、ユーザと契約した保証帯域を保証するように前記通信網内の前記伝送路にパスを前記伝送装置に構築させる網管理装置と、を有し、
    前記ユーザは、時間帯毎に異なる保証帯域を契約可能であり、
    前記方法は、
    前記網管理装置が、前記時間帯毎の前記ユーザの保証帯域を保証するように、所定のポリシーに基づいて、前記通信網内の前記伝送路に構築されるパスの集合である伝送面を前記時間帯毎に生成し、
    前記網管理装置が、前記生成した伝送面を管理するための面管理情報、及び前記伝送面の適用開始時刻を管理するための面選択情報を保持し、
    前記網管理装置が、前記生成した伝送面の適用開始時刻、及び前記生成した伝送面のパスを前記各伝送装置に構築させるための設定情報を含むパス設定情報を、前記伝送面の運用開始前に生成し、
    前記網管理装置が、前記生成したパス設定情報を前記伝送装置に送信し、
    前記伝送装置が、前記網管理装置から受信したパス設定情報を保持し、
    前記伝送装置が、前記伝送面の適用開始時刻に到達すると、当該適用開始時刻に対応する前記伝送面の設定情報に基づいて、前記伝送路にパスを構築し、
    前記伝送装置が、前記時間帯によって構築する伝送面を変更することを特徴とするパス構築方法。
  11. 通信網を構成する複数の伝送装置を集中的に制御する網管理装置であって、
    前記複数の伝送装置は互いに伝送路によって接続され、
    ユーザと契約した保証帯域を保証するように前記通信網内の前記伝送路にパスを前記伝送装置に構築させ、
    前記ユーザは、時間帯毎に異なる保証帯域を契約可能であり、
    前記網管理装置は、
    前記時間帯毎の前記ユーザの保証帯域を保証するように、所定のポリシーに基づいて、前記通信網内の前記伝送路に構築されるパスの集合である伝送面を前記時間帯毎に生成し、
    前記生成した伝送面を管理するための面管理情報、及び前記伝送面の適用開始時刻を管理するための面選択情報を保持し、
    前記生成した伝送面の適用開始時刻、及び前記生成した伝送面のパスを前記各伝送装置に構築させるための設定情報を含むパス設定情報を、前記伝送面の運用開始前に生成し、
    前記生成したパス設定情報を前記伝送装置に送信し、
    前記伝送面の適用開始時刻に到達すると、当該適用開始時刻に対応する前記伝送面の設定情報に基づいて、前記伝送装置によって前記伝送路にパスが構築され、前記時間帯によって構築する伝送面が変更されることを特徴とする網管理装置。
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