JP5942252B2 - 通信装置及び通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばコグニティブ無線システムとコグニティブ無線システム以外の他の無線システムとの通信を行う通信装置及び通信方法に関する。
近年、通信に使用する周波数、帯域幅または通信システムなどをその時々の利用状況に応じて動的に変化させることにより、周波数資源の有効活用を行うコグニティブ無線システムの検討が行われている。このうち、他の無線システムと同じリソースを用いて通信を行う周波数共用型のコグニティブ無線システムを利用する場合は、他の無線システムへの干渉を防ぐため、空きリソースの探索技術が必要となる。
従来、空きリソースの探索技術として、他の無線システムの信号を監視する期間を設けて、空きリソースを探索する方法が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1では、コグニティブ無線システムの無線フレーム内にキャリアセンス期間を設けて、他の無線システムの信号を監視する。そして、監視した結果、他の無線システムの信号が検出されなかった場合に空きリソースと判断し、空きリソースを用いてコグニティブ無線システムの通信を行う。これにより、他の無線システムへの干渉を防ぐことができる。
また、従来、空きリソースの探索と登録とを事前に行い、通信を開始する際に、登録しておいた空きリースを用いる方法が知られている(例えば、特許文献2)。特許文献2では、移動局、中継局及び基地局などの各無線ポートは、発呼要求または接続要求がない場合は、空きチャネルの探索及び登録を繰り返し行い、発呼要求または接続要求があった場合は、登録されているチャネルにより後段の無線ポートに接続する。このように、他のシステムで使用しているリソースを避けながらステップバイステップ式に回線接続を行うことにより、異なる無線システム間でリソースを共用することができる。
特開2008−78807号公報 特開2002−135841号公報
しかしながら、特許文献1においては、キャリアセンス期間内に他の無線システムの信号があるにも関わらず他の無線システムの信号検出に失敗した場合、コグニティブ無線システムの送信信号が他の無線システムへの干渉になるという問題がある。また、特許文献2においては、空きチャネルの探索に失敗して、空きチャネルが無いにも関わらず、誤って空きチャネルを登録してしまった場合、異なる無線システム間で干渉を生じるという問題がある。
本発明の目的は、空きリソースの探索を行うことなく空きリソースを確実に検出することができ、空きリソースの探索に失敗することによる無線システム間における干渉を回避することができる通信装置及び通信方法を提供することである。
本発明の通信装置は、第1の通信方式の中継装置として動作するとともに第2の通信方式の基地局装置として動作する通信装置であって、前記第1の通信方式を用いた通信におけるデータの送信に用いるリソースを前記第1の通信方式に従って割り当て、前記データを前記割り当てたリソースの少なくとも一部を用いて転送する転送手段と、前記第1の通信方式と異なる前記第2の通信方式の通信を行う通信手段と、前記転送されるデータの量が前記データに割り当てられたリソースで送信可能な量よりも少ない場合、前記データに割り当てられたリソースのうち前記転送されるデータに用いられるリソース以外のリソースである空きリソースを用いて前記第2の通信方式の通信を行うように制御する制御手段と、を具備する構成を採る。
本発明の通信方法は、第1の通信方式の中継装置として動作するとともに第2の通信方式の基地局装置として動作する通信装置における通信方法であって、前記第1の通信方式を用いた通信におけるデータの送信に用いるリソースを前記第1の通信方式に従って割り当て、前記データを前記割り当てたリソースの少なくとも一部を用いて転送するステップと、前記第1の通信方式と異なる前記第2の通信方式の通信を行うステップと、前記転送されるデータの量が前記データに割り当てられたリソースで送信可能な量よりも少ない場合、前記データに割り当てられたリソースのうち前記転送されるデータに用いられるリソース以外のリソースである空きリソースを用いて前記第2の通信方式の通信を行うように制御するステップと、を具備するようにした。
本発明によれば、空きリソースの探索を行うことなく空きリソースを確実に検出することができ、空きリソースの探索に失敗することによる無線システム間における干渉を回避することができる。
本発明の実施の形態1における通信システムの構成を示す図 本発明の実施の形態1に係る小型基地局装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1における各装置の下りリンクにおける動作を示すシーケンス図 本発明の実施の形態1における4G無線システムのデータ伝送のみを行う場合の下りリンクの信号の送信タイミングを示す図 本発明の実施の形態1における4G無線システムのデータ伝送とコグニティブ無線システムのデータ伝送との両方を行う場合の下りリンクの信号の送信タイミングを示す図 本発明の実施の形態1における各装置の上りリンクにおける動作を示すシーケンス図 本発明の実施の形態1における4G無線システムのデータ伝送のみを行う場合の上りリンクの信号の送信タイミングを示す図 本発明の実施の形態1における4G無線システムのデータ伝送とコグニティブ無線システムのデータ伝送との両方を行う場合の上りリンクの信号の送信タイミングを示す図 本発明の実施の形態2に係る小型基地局装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2における各装置の下りリンクにおける動作を示すシーケンス図 本発明の実施の形態2における各装置の上りリンクにおける動作を示すシーケンス図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
本発明の実施の形態では、他の無線システムを4G無線システム(3GPP LTE(Long Term Evolution)-Advanced)(第1の通信方式)とし、コグニティブ無線システム(第2の通信方式)の下りリンクをOFDM及び上りリンクをSC−FDMAとする場合を例に説明する。本発明の実施の形態では、周波数共用型のコグニティブ無線システムを用いる場合について説明する。
なお、本発明では、他の無線システムは、4G無線システム以外であってもよい。また、本発明では、コグニティブ無線システムは、上りリンク及び下りリンクを上記以外の通信方式にしてもよい。
(実施の形態1)
<通信システムの構成>
本発明の実施の形態1における通信システム10の構成について、図1を用いて説明する。図1は、本実施の形態における通信システム10の構成を示す図である。
通信システム10は、4G基地局装置20と、4G通信端末装置30と、コグニティブ通信端末装置40と、小型基地局装置100とから主に構成されている。
4G基地局装置20は、4G無線システムで通信を行う基地局装置である。4G基地局装置20は、小型基地局装置100を介して4G通信端末装置30に下りデータを送信するか、または4G通信端末装置30に下りデータを直接送信する。4G基地局装置20は、小型基地局装置100を介して4G通信端末装置30から上りデータを受信するか、または4G通信端末装置30から上りデータを直接受信する。
4G通信端末装置30は、4G無線システムで通信を行う通信端末装置である。4G通信端末装置30は、4G基地局装置20から送信された下りデータを小型基地局装置100を介して受信するか、または4G基地局装置20から送信された下りデータを4G基地局装置20から直接受信する。4G通信端末装置30は、小型基地局装置100を介して上りデータを4G基地局装置20に送信するか、または上りデータを4G基地局装置20に直接送信する。
コグニティブ通信端末装置40は、周波数共用型のコグニティブ無線システムで通信を行う通信端末装置である。コグニティブ通信端末装置40は、小型基地局装置100から下りデータを受信する。コグニティブ通信端末装置40は、小型基地局装置100に対して上りデータを送信する。
小型基地局装置100は、4G無線システム及び周波数共用型のコグニティブ無線システムで通信を行う基地局装置である。具体的には、小型基地局装置100は、4G基地局装置20と4G通信端末装置30との間における無線通信の中継を行う4Gリレー局の機能を有している。小型基地局装置100は、コグニティブ通信端末装置40との間で無線通信を行うコグニティブ無線システムの基地局装置の機能を有している。
通信システム10では、4G基地局装置20と小型基地局装置100との間の無線通信、小型基地局装置100と4G通信端末装置30との間の無線通信、及び小型基地局装置100とコグニティブ通信端末装置40との間の無線通信を、同一周波数で運用する。また、4G基地局装置20と小型基地局装置100との間の無線通信、及び小型基地局装置100と4G通信端末装置30との間の無線通信は時分割多重する。
<小型基地局装置の構成>
本発明の実施の形態1に係る小型基地局装置100の構成について、図2を用いて説明する。図2は、本実施の形態に係る小型基地局装置100の構成を示すブロック図である。
転送データ生成部108、誤り訂正符号化部109、データ変調部110、リソースマッピング部111、RF部112、アンテナ113、誤り訂正符号化部128、データ変調部129、DFT部130、リソースマッピング部131,RF部132及びアンテナ133は、4G無線システムのデータを転送する転送手段を構成している。
コグニティブ送信データ生成部115、誤り訂正符号化部116、データ変調部117、リソースマッピング部118、RF部119、アンテナ120、アンテナ121、RF部122、リソースデマッピング部123、IDFT部134、データ復調部135及び誤り訂正復号部136は、コグニティブ無線システムの通信を行う通信手段を構成している。
小型基地局装置100は、下りリンク処理部170及び上りリンク処理部180を有している。下りリンク処理部170は、下りリンクにおける4G無線システムの転送、または下りリンクにおけるコグニティブ無線システムの通信を行う。上りリンク処理部180は、上りリンクにおける4G無線システムの転送、または上りリンクにおけるコグニティブ無線システムの通信を行う。
アンテナ101は、無線信号を受信してRF部102に出力する。アンテナ101で受信される信号は、4G基地局装置20から送信された4G通信端末装置30へ転送する信号である。
RF部102は、アンテナ101から入力した受信信号をダウンコンバートするとともに同期処理する。その後、RF部102は、受信信号よりガードインターバルを除去するとともに受信信号に対して高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)を行い、リソースデマッピング部103に出力する。
リソースデマッピング部103は、RF部102から入力した高速フーリエ変換した受信信号より、受信信号に含まれている制御信号部及びデータ信号部の周波数成分(サブキャリアまたはリソースブロック)を抽出してデータ復調部104に出力する。ここで、制御信号部は、自分宛の制御情報を探すために、既知である複数のリソース候補から一つを選択し、その情報に基づき抽出される。また、データ信号部は、制御情報の後述する復号後に、データ解読部106から入力した、データ信号のデマッピング情報に基づき、抽出される。
データ復調部104は、リソースデマッピング部103から入力した制御信号部及びデータ信号部の周波数成分を復調し、制御信号部及びデータ信号部の復調信号を誤り訂正復号部105に出力する。ここで、制御信号部は、既知の復調情報に基づき復調される。また、データ信号部は、制御情報の後述する復号後に、データ解読部106から入力した、データ信号の復調情報に基づき復調される。
誤り訂正復号部105は、データ復調部104から入力した制御信号部及びデータ信号部の復調信号に対して誤り訂正復号を施し、制御信号部の復号データをデータ解読部106に出力し、データ信号部の復号データを転送データ生成部108に出力する。ここで、制御信号部は、既知の復号情報に基づき復号される。また、データ信号部は、制御情報の復号後に、データ解読部106から入力した、データ信号の復号情報に基づき復号される。なお、誤り訂正復号部105は、レートデマッチ機能も有しているが、その処理の詳細な説明を省略する。
データ解読部106は、誤り訂正復号部105から入力した復号データに含まれる制御情報を抽出し、抽出した制御情報を読み解く。具体的には、データ解読部106は、対応するデータ信号のデマッピング情報、データ信号を復調するための復調情報、データ信号を復号するための復号情報、データサイズ情報、転送先の4G通信端末装置30を特定する転送先情報、及び小型基地局送信用4G上りスケジューリング情報を読み解く。データ解読部106は、データ信号のデマッピング情報をリソースデマッピング部103に出力し、データ信号の復調情報をデータ復調部104に出力し、データ信号の復号情報及びデータサイズ情報を誤り訂正復号部105に出力し、データサイズ情報、転送先情報、及び小型基地局送信用4G上りスケジューリング情報を転送制御部107に出力する。ここで、小型基地局送信用4G上りスケジューリング情報は、小型基地局装置100から定期的に送信される既知信号を用いて4G基地局装置20において生成される、小型基地局装置100と4G基地局装置20との間の回線品質情報に基づき生成した情報である。
転送制御部107は、データ解読部106から入力したデータサイズ情報及び転送先情報と、データ解読部127から入力した4G通信端末装置30より受信した4G下り回線品質情報とに基づいて、転送のためのスケジューリングを行い、小型基地局送信用4G下りスケジューリング情報を決定する。ここで、小型基地局送信用4G下りスケジューリング情報とは、4G基地局装置20から受信した4Gデータ信号を転送する際のリソース割り当て情報、変調情報、復調情報、符号化情報及び復号情報である。
転送制御部107は、データ解読部106から入力した小型基地局送信用4G上りスケジューリング情報と、データ解読部127から入力した上りリンクの4G上り回線品質情報とに基づいて、4G通信端末装置30の上りリンクのスケジューリングを行い、4G端末送信用上りスケジューリング情報を決定する。ここで、4G端末送信用上りスケジューリング情報とは、4G通信端末装置30が4G無線システムのデータ信号を送信するためのリソース割り当て情報、変調情報、復調情報、符号化情報及び復号情報である。
転送制御部107は、小型基地局送信用4G下りスケジューリング情報及び4G端末送信用上りスケジューリング情報を転送データ生成部108及びコグニティブ制御部114に出力する。転送制御部107は、符号化情報を誤り訂正符号化部109に出力し、変調情報をデータ変調部110に出力し、リソース割当情報をリソースマッピング部111に出力する。
転送制御部107は、上りリンク動作時には、リソース割当情報をリソースデマッピング部123に出力し、復調情報をデータ復調部125に出力し、復号情報を誤り訂正復号部126に出力する。
転送データ生成部108は、転送制御部107から入力した小型基地局送信用4G下りスケジューリング情報及び4G端末送信用上りスケジューリング情報に基づいて、転送のための制御情報を生成する。転送データ生成部108は、生成した制御情報と、誤り訂正復号部105から入力したデータ信号(転送ペイロードデータ)部の復号データとを、誤り訂正符号化部109に出力する。
誤り訂正符号化部109は、転送制御部107から入力した符号化情報に基づいて、転送データ生成部108から入力した制御情報とデータ信号部の復号データに対してそれぞれ誤り訂正符号化を行い、符号化データをデータ変調部110に出力する。なお、誤り訂正符号化部109は、レートマッチ機能も有するが、その説明を省略する。
データ変調部110は、転送制御部107から入力した変調情報に基づいて、誤り訂正符号化部109から入力した符号化データに対して変調を行い、変調信号をリソースマッピング部111に出力する。
リソースマッピング部111は、転送制御部107から入力したリソース割当情報に基づいて、データ変調部110から入力した変調信号を、適切な周波数及び適切な時間にマッピングしてRF部112に出力する。
RF部112は、リソースマッピング部111から入力した信号を高速逆フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)し、ガードインターバルを挿入する。さらに、RF部112は、ガードインターバルを挿入した信号をアップコンバートしてアンテナ113に出力する。
アンテナ113は、RF部112から入力した信号を送信する。
コグニティブ制御部114は、ネットワークにアクセスし、コグニティブ通信を必要とするコグニティブ通信端末装置40の有無を調べる。コグニティブ制御部114は、コグニティブ通信端末装置40が存在する場合、転送制御部107から入力した小型基地局送信用4G下りスケジューリング情報から、空きリソースの検出を行う。ここで、空きリソースとは、4G無線システムのデータ転送の際に使用可能なリソースのうち、小型基地局装置100において4G無線システムで使用しないリソースである。空きリソースは、例えば周波数、時間、または符号である。
コグニティブ制御部114は、空きリソースがある場合、空きリソースを用いたコグニティブ送信のスケジューリングを行い、コグニティブ下りスケジューリング情報を決定する。コグニティブ制御部114は、コグニティブ下りスケジューリング情報に基づいて、送信可能なデータサイズのペイロードデータをネットワークから取得する。コグニティブ制御部114は、コグニティブ送信機能部150を起動し、取得したペイロードデータとコグニティブ下りスケジューリング情報とをコグニティブ送信データ生成部115に出力する。ここで、コグニティブ下りスケジューリング情報とは、小型基地局装置100がコグニティブ無線システムの信号を送信する際のリソース割り当て情報、変調情報、復調情報、符号化情報及び復号情報である。
コグニティブ制御部114は、転送制御部107から入力した4G端末送信用上りスケジューリング情報から、転送の際の空きリソースの検出を行う。
コグニティブ制御部114は、空きリソースがある場合、空きリソースを用いたコグニティブ受信のスケジューリングを行い、コグニティブ上りスケジューリング情報を決定する。コグニティブ制御部114は、決定したコグニティブ上りスケジューリング情報をコグニティブ送信データ生成部115に出力する。ここで、コグニティブ上りスケジューリング情報とは、コグニティブ通信端末装置40がコグニティブ送信する際のリソース割り当て情報、変調情報、復調情報、符号化情報及び復号情報である。
コグニティブ制御部114は、コグニティブ無線システムの下りリンク動作時には、コグニティブ無線システムの下りリンクにおける、符号化情報を誤り訂正符号化部116に出力し、変調情報をデータ変調部117に出力し、リソース割当情報をリソースマッピング部118に出力する。
コグニティブ制御部114は、コグニティブ無線システムの上りリンク動作時には、コグニティブ無線システムの上りリンクにおける、リソース割当情報をリソースデマッピング部123に出力する。さらに、コグニティブ制御部114は、コグニティブ受信機能部160を起動し、復調情報をデータ復調部135に出力し、復号情報を誤り訂正復号部136に出力する。
また、コグニティブ制御部114は、誤り訂正復号部136から入力した復号データ(ペイロードデータ)を、ネットワークに出力する。
コグニティブ送信データ生成部115は、コグニティブ制御部114から入力したコグニティブ下りスケジューリング情報またはコグニティブ上りスケジューリング情報に基づいて、コグニティブ送信の制御情報を生成する。コグニティブ送信データ生成部115は、生成した制御情報と、コグニティブ制御部114から入力したペイロードデータとを誤り訂正符号化部116に出力する。
誤り訂正符号化部116は、コグニティブ制御部114から入力した符号化情報に基づいて、コグニティブ送信データ生成部115から入力した制御情報及びペイロードデータに対して誤り訂正符号化を行い、符号化データをデータ変調部117に出力する。なお、誤り訂正符号化部116は、レートマッチ機能も有するが、その処理の詳細な説明を省略する。
データ変調部117は、コグニティブ制御部114から入力した変調情報に基づいて、誤り訂正符号化部116から入力した符号化データに対して変調を行い、変調信号をリソースマッピング部118に出力する。
リソースマッピング部118は、コグニティブ制御部114から入力したリソース割当情報に基づいて、データ変調部117から入力した変調信号を、適切な周波数及び適切な時間にマッピングしてRF部119に出力する。
RF部119は、リソースマッピング部118から入力した信号を高速逆フーリエ変換し、ガードインターバルを挿入する。さらに、RF部119は、ガードインターバルを挿入した信号をアップコンバートしてアンテナ120に出力する。
アンテナ120は、RF部119から入力した信号を送信する。
アンテナ121は、信号を受信してRF部122に出力する。アンテナ121により受信される信号は、4G通信端末装置30から送信された4G基地局装置20への転送用の信号、またはコグニティブ通信端末装置40から送信された信号である。
RF部122、アンテナ121から入力した受信信号をダウンコンバートするとともに同期処理する。その後、RF部122は、受信信号よりガードインターバルを除去するとともに受信信号に対して高速フーリエ変換を行い、リソースデマッピング部123に出力する。
リソースデマッピング部123は、RF部122から入力した受信信号より、受信信号の周波数成分(サブキャリアまたはリソースブロック)を抽出する。リソースデマッピング部123は、転送制御部107から入力した4G無線システムの上りリンクのリソース割当情報と、コグニティブ制御部114から入力したコグニティブ無線システムの上りリンクのリソース割当情報とに基づいて、4G通信端末装置30から送信された4Gデータ信号、およびコグニティブ通信端末装置40から送信されたコグニティブデータ信号を抽出する。リソースデマッピング部123は、抽出した4Gデータ信号をIDFT部124に出力し、抽出したコグニティブデータ信号をIDFT部124に出力する。リソースデマッピング部123は、4G通信端末装置30から定期的に送信される既知信号を抽出し、抽出した既知信号をデータ解読部127に出力する。
IDFT部124は、リソースデマッピング部123から入力した4Gデータ信号を離散逆フーリエ変換(IDFT:inverse discrete Fourier transform)してデータ復調部125に出力する。
データ復調部125は、IDFT部124から入力した4Gデータ信号を、転送制御部107から入力した復調情報に基づいて復調し、復調信号を誤り訂正復号部126に出力する。
誤り訂正復号部126は、データ復調部125から入力した復調信号に対して、転送制御部107から入力した復号情報に基づいて誤り訂正復号を施し、復号データをデータ解読部127に出力する。なお、誤り訂正復号部126は、転送制御部107から入力したデータサイズ情報を用いたレートデマッチ処理も行うが、その処理の詳細な説明を省略する。
データ解読部127は、誤り訂正復号部126から入力した復号データから、転送用のペイロードデータ、または小型基地局装置100と4G通信端末装置30との間の下りリンクの4G下り回線品質情報を抜き出す。データ解読部127は、抜き出した転送用のペイロードデータを誤り訂正符号化部128に出力し、抜き出した4G下り回線品質情報を転送制御部107に出力する。データ解読部127は、リソースデマッピング部123から入力した既知信号を用いて、4G通信端末装置30と小型基地局装置100との間の上りリンクの回線品質を測定し、測定結果を4G上り回線品質情報として転送制御部107に出力する。
誤り訂正符号化部128は、転送制御部107から入力した符号化情報に基づいて、データ解読部127から入力した転送用のペイロードデータに対して誤り訂正符号化を行い、符号化データをデータ変調部129に出力する。なお、誤り訂正符号化部128は、レートマッチ機能も有するが、その処理の詳細な説明を省略する。
データ変調部129は、転送制御部107から入力した変調情報に基づいて、誤り訂正符号化部128から入力した符号化データに対して変調を行い、変調信号をDFT部130に出力する。
DFT部130は、データ変調部129から入力した変調信号を離散フーリエ変換(DFT:discrete Fourier transform)してリソースマッピング部131に出力する。
リソースマッピング部131は、転送制御部107から入力したリソース割当情報に基づいて、DFT部130から入力した信号を、適切な周波数及び適切な時間にマッピングしてRF部132に出力する。
RF部132は、リソースマッピング部131から入力した信号を高速逆フーリエ変換し、ガードインターバルを挿入する。さらに、RF部132は、ガードインターバルを挿入した信号をアップコンバートしてアンテナ133に出力する。
アンテナ133は、RF部132から入力した信号を送信する。
IDFT部134は、リソースデマッピング部123から入力したコグニティブデータ信号を離散逆フーリエ変換してデータ復調部135に出力する。
データ復調部135は、IDFT部134から入力したコグニティブデータ信号を、コグニティブ制御部114から入力した復調情報に基づいて復調し、復調信号を誤り訂正復号部136に出力する。
誤り訂正復号部136は、データ復調部135から入力した復調信号に対して、コグニティブ制御部114から入力した復号情報に基づいて誤り訂正復号を施し、復号データをコグニティブ制御部114に出力する。なお、誤り訂正復号部136は、コグニティブ制御部114から入力したデータサイズ情報を用いたレートデマッチ処理も行うが、その処理の詳細な説明を省略する。
<各装置の下りリンクにおける動作>
本発明の実施の形態1における各装置の下りリンクにおける動作について、図3を用いて説明する。図3は、本実施の形態における各装置の下りリンクにおける動作を示すシーケンス図である。
まず、小型基地局装置100は、4G通信端末装置30から4G下り回線品質情報を受信する(ステップST301)。この際、4G通信端末装置30は、小型基地局装置100から送信された既知信号を定期的に受信し、受信した既知信号を用いて4G下り回線品質情報を生成する。ここで、既知信号は、例えばリファレンス信号、報知チャネルまたは同期用信号などである。
また、小型基地局装置100は、4G基地局装置20から下りデータ信号を受信する(ステップST302)。
次に、小型基地局装置100は、データ解読部106において、ステップST302で受信した下りデータ信号から制御情報を解読し、データサイズ情報、転送先情報、及び小型基地局送信用4G上りスケジューリング情報を取得する(ステップST303)。
次に、小型基地局装置100は、転送制御部107において、ステップST301で受信した4G下り回線品質情報と、ステップST303で取得したデータサイズ情報、転送先情報、小型基地局送信用4G上りスケジューリング情報とに基づいて、4G無線システムのスケジューリングを行う。即ち、転送制御部107は、転送のスケジューリング及び4G通信端末装置30の上りリンクのスケジューリングを行う(ステップST304)。
転送のスケジューリングでは、転送制御部107は、転送先情報に基づいて、対応する4G通信端末装置30の4G下り回線品質情報を選択する。その後、転送制御部107は、4G下り回線品質情報の回線品質が閾値以上である回線品質が良好な周波数及び時間に対して、転送に用いるリソース割り当てを行う。また、転送制御部107は、4G下り回線品質情報と送信データサイズとに基づいて、転送を行う際の符号化率及び変調多値数を決定する。
4G通信端末装置30の上りリンクのスケジューリングでは、転送制御部107は、小型基地局装置100と4G基地局装置20との間については、4G基地局装置20から受け取った上りリンクのスケジュール情報に従い、転送の際の変調多値数、符号化率、及びリソース割り当てを決定する。また、小型基地局装置100は、データ解読部127において、4G通信端末装置30と小型基地局装置100との間の上りリンクの回線品質を測定して4G上り回線品質情報を生成する。転送制御部107は、4G上り回線品質情報の回線品質が閾値以上である回線品質が良好な周波数及び時間に対して、リソース割り当てを行う。また、転送制御部107は、4G上り回線品質情報と受信予定データサイズとに基づき、転送を行う際の符号化率及び変調多値数を決定する。
次に、小型基地局装置100は、転送データ生成部108において、ステップST304で決定した小型基地局送信用4G下りスケジューリング情報及び4G端末送信用上りスケジューリング情報を、転送データに付加する(ステップST305)。
次に、小型基地局装置100は、コグニティブ制御部114において、コグニティブ通信を行うコグニティブ通信端末装置40の有無を判定する(ステップST306)。
コグニティブ通信端末装置40が無いと判定した場合(ステップST306:NO)には、小型基地局装置100は、4G通信端末装置30に対する下りデータ転送を開始する(ステップST307)。
一方、コグニティブ通信端末装置40が有ると判定した場合(ステップST306:YES)には、小型基地局装置100は、コグニティブ制御部114において、ステップST304で決定した小型基地局送信用4G下りスケジューリング情報の空きリソースの検出を行う(ステップST308)。
次に、コグニティブ制御部114は、空きリソースが有るかを判定する(ステップST309)。
空きリソースが無いためにコグニティブ無線システムの送信不可と判定した場合(ステップST309:NO)には、小型基地局装置100は、コグニティブ無線システムの送信を行わずに、4G通信端末装置30に対する下りデータ転送を開始する(ステップST307)。
一方、空きリソースが有るためにコグニティブ無線システムの送信が可能と判定した場合(ステップST309:YES)には、コグニティブ制御部114は、空きリソースを利用したコグニティブ無線システムの下りリンク及び上りリンクのスケジューリングを行う(ステップST310)。具体的には、コグニティブ制御部114は、コグニティブ通信端末装置40への下りリンク送信と、コグニティブ通信端末装置40からの上りリンク受信とに対して、空きリソースを割り当てる。また、コグニティブ制御部114は、変調多値数及び符号化率を固定とし、空きリソースで送信可能なサイズのコグニティブデータ信号を決定する。
また、小型基地局装置100は、コグニティブ送信データ生成部115において、コグニティブ送信データに対し、ステップST310で決定したコグニティブ下りスケジューリング情報およびコグニティブ上りスケジューリング情報を付加する(ステップST311)。
次に、小型基地局装置100は、コグニティブデータ無線システムの下りデータ信号をコグニティブ通信端末装置40に送信するとともに(ステップST312)、4G無線システムの下りデータ信号を4G通信端末装置30に転送する(ステップST307)。
<下りリンクにおける信号の送受信方法>
本発明の実施の形態1における下りリンクの信号の送受信方法について、図4及び図5を用いて説明する。図4は、本実施の形態における4G無線システムのデータ伝送のみを行う場合の下りリンクの信号の送信タイミングを示す図である。図5は、本実施の形態における4G無線システムのデータ伝送とコグニティブ無線システムのデータ伝送との両方を行う場合の下りリンクの信号の送信タイミングを示す図である。
最初に、4G無線システムのデータ伝送のみを行う場合の下りリンクの信号の送信タイミングについて、図4を用いて説明する。
図4では、小型基地局装置100は、4G基地局装置20から4G通信端末装置30への送信信号の転送のみを行う。小型基地局装置100による転送は、サブフレーム単位で行われる。4G無線システムの転送では、4G基地局装置20が小型基地局装置100に送信するタイミングと、小型基地局装置100が4G通信端末装置30に送信するタイミングとの2つのタイミングが存在する。ここで、各タイミングの単位をサブフレームとする。1サブフレームの信号は、4Gデータ信号411aと4G制御信号411bとで構成される。4G制御信号411bは、4Gデータ信号411aのデータサイズ情報と、4Gデータ信号411aを復調及び復号するための復調情報及び復号情報と、リソース割当情報と、転送先情報とを含む。小型基地局装置100は、4G制御信号411bを解読し、4G通信端末装置30への転送用の4Gデータ信号を生成するため、その処理に要する時間だけ転送に遅延が発生する。従って、小型基地局装置100は、4G基地局装置20から信号を受信したサブフレームから2サブフレーム以降に4G通信端末装置30に転送する。
図4では、転送のための遅延が2サブフレームより小さい場合を想定している。サブフレーム1では、4G基地局装置20が、小型基地局装置100に対して、制御信号411b及び4Gデータ信号411aを送信する(ステップST401)。ここで、制御信号411bは、小型基地局装置100宛ての制御信号である。
サブフレーム2、3では、小型基地局装置100は、4G基地局装置20からサブフレーム1で受信した制御信号411bを読み解き、4Gデータ信号411aを復号する。その後、小型基地局装置100は、4G通信端末装置30宛ての4G制御信号412bと転送用の4Gデータ信号412aとを生成する。小型基地局装置100は、サブフレーム2では、サブフレーム1より前のサブフレーム(図示省略)で4G基地局装置20から受信した信号を4G通信端末装置30に転送する(ステップST402)。
小型基地局装置100は、サブフレーム3では、4G基地局装置20より新たに送信される4G無線システムの信号を受信する(ステップST403)。
小型基地局装置100は、サブフレーム4では、4G通信端末装置30に対して、サブフレーム2、3で生成した4G通信端末装置30宛ての4G制御信号412bと転送用の4Gデータ信号412aとを転送する(ステップST404)。
これ以降もサブフレーム単位で、この処理を繰り返す。このように、4G基地局装置20と小型基地局装置100との間の無線通信と、小型基地局装置100と4G通信端末装置30との間の無線通信とは、異なる時間で実施するので、同一周波数で運用しても干渉を生じない。さらに、小型基地局装置100は、送信と受信とを同時に処理する必要はないので、送信した信号を自ら受信することはない。
次に、4G無線システムのデータ伝送とコグニティブ無線システムのデータ伝送との両方を行う場合の下りリンクの信号の送信タイミングについて、図5を用いて説明する。
小型基地局装置100は、4G基地局装置20から4G通信端末装置30への4G無線システムのデータの転送に加え、コグニティブ通信端末装置40へのコグニティブ無線システムの送信を行う。基本的な転送のタイミング及びフレームフォーマットは、図4と同様である。小型基地局装置100におけるコグニティブ無線システムの送信では、小型基地局装置100と4G通信端末装置30とのデータの転送量に応じて、割り当て可能なリソースが可変であるため、大きく3つの送信パターンが考えられる。
送信パターン1について、図5のサブフレーム11〜サブフレーム14を用いて説明する。送信パターン1は、4Gデータ信号の転送に全てのリソースを使用する場合である。まず、サブフレーム11では、4G基地局装置20は、小型基地局装置100に対して、4G制御信号511bと4Gデータ信号511aとを送信する(ステップST501)。なお、図5では、4G基地局装置20は、小型基地局装置100への送信に全てのリソースを使用しているが、小型基地局装置100への送信に一部のリソースのみを使用してもよい。
図示しないサブフレーム12、13では、小型基地局装置100は、データ解読部106において、4G基地局装置20からサブフレーム11で受信した4G制御信号511bを読み解き、誤り訂正復号部105において、4Gデータ信号511aを復号する。その後、小型基地局装置100は、コグニティブ制御部114において、4Gデータ信号を転送する際の空きリソースを調べる。小型基地局装置100は、空きリソースが無い場合、4G通信端末装置30宛ての4G制御信号512b及び転送用の4Gデータ信号512aのみを生成する。
サブフレーム14では、小型基地局装置100は、4G通信端末装置30に対して、4G通信端末装置30宛ての4G制御信号512bと転送用の4Gデータ信号512aとを転送する(ステップST502)。この際、小型基地局装置100は、コグニティブ通信端末装置40への送信は行わない。
次に、送信パターン2について、図5のサブフレーム21〜サブフレーム24を用いて説明する。送信パターン2は、4Gデータ信号の転送に利用可能なリソースを、4Gデータ信号の転送とコグニティブ無線システムの送信との両方に使用する場合である。まず、サブフレーム21では、4G基地局装置20は、小型基地局装置100に対して、4G制御信号513bと4Gデータ信号513aとを送信する(ステップST503)。ここで、リソース513cは、空きリソースである。
図示しないサブフレーム22、23では、小型基地局装置100は、データ解読部106において、4G基地局装置20からサブフレーム21で受信した4G制御信号513bを読み解き、誤り訂正復号部105において、4Gデータ信号513bを復号する。その後、小型基地局装置100は、コグニティブ制御部114において、4Gデータ信号を転送する際の空きリソースを調べる。その結果、コグニティブ制御部114は、空きリソース514cを検出し、コグニティブ無線システムの送信が可能と判断する。そして、小型基地局装置100は、コグニティブ送信データ生成部115において、4G通信端末装置30宛ての4G制御信号514bと、転送用の4Gデータ信号514aと、コグニティブ通信端末装置40宛てのコグニティブ送信信号515とを生成する。ここで、コグニティブ送信信号515は、空きリソース514cで送信できる分だけ生成され、コグニティブ制御信号及びデータ信号で構成されている。
サブフレーム24では、小型基地局装置100は、4G通信端末装置30に対して、4G通信端末装置30宛ての4G制御信号514bと転送用の4Gデータ信号514aとを転送する(ステップST504)。また、小型基地局装置100は、同時にコグニティブ通信端末装置40に対して、コグニティブ送信信号515を送信する(ステップST505)。
次に、送信パターン3について、図5のサブフレーム31〜サブフレーム34を用いて説明する。送信パターン3は、4Gデータ信号の転送にリソースを使用しない場合である。サブフレーム31では、4G基地局装置20は、小型基地局装置100に対する送信を行わない。従って、リソース516cは、空きリソースである。
図示しないサブフレーム32、33では、小型基地局装置100は、コグニティブ制御部114において、4G基地局装置20から信号を受信しないため、4Gデータ信号を転送する際の全てのリソースを空きリソースと判断する。そして、小型基地局装置100は、コグニティブ送信データ生成部115において、空きリソースで送信できる分だけコグニティブ通信端末装置40宛てのコグニティブ送信信号517を生成する。ここで、コグニティブ送信信号517は、コグニティブ制御信号及びデータ信号で構成されている。
サブフレーム34では、小型基地局装置100は、コグニティブ通信端末装置40に対してのみ、コグニティブ送信信号517を送信する(ステップST506)。
これ以降もサブフレーム単位で、上記パターン1、パターン2、またはパターン3のいずれかの送信パターンを繰り返す。このように、小型基地局装置100と4G通信端末装置30との間のデータの転送量に応じて空きリソースを決定し、上記パターン1、パターン2、またはパターン3のいずれかの送信パターンで通信を行うことで、複雑な空きリソースの探索を行うことなくシンプルな方法で、4G無線システムに干渉を与えることなくコグニティブ通信を行うことができる。
<各装置の上りリンクにおける動作>
本発明の実施の形態1における各装置の上りリンクにおける動作について、図6を用いて説明する。図6は、本実施の形態における各装置の上りリンクにおける動作を示すシーケンス図である。
まず、小型基地局装置100は、4G通信端末装置30から4G無線システムの上りデータ信号を受信する(ステップST601)。
また、小型基地局装置100は、コグニティブ通信端末装置40が上り送信を行う場合は、コグニティブ通信端末装置40からコグニティブ無線システムの上りデータ信号を受信する(ステップST602)。
次に、小型基地局装置100は、コグニティブ制御部114において、コグニティブ通信端末装置40への下り送信時に決定したコグニティブ上りスケジューリング情報を確認する(ステップST603)。
次に、小型基地局装置100は、コグニティブ通信端末装置40からの受信があるか否かを判定する(ステップST604)。
コグニティブ通信端末装置40からの受信がある場合(ステップST604:YES)には、小型基地局装置100は、コグニティブ通信端末装置40から受信したデータの受信処理を行う(ステップST605)。
次に、小型基地局装置100は、4G通信端末装置30からの4G無線システムの上りデータ信号の受信処理を行う(ステップST606)。
次に、小型基地局装置100は、4G通信端末装置30から送信された既知信号を定期的に受信し、データ解読部127において、4G通信端末装置30と小型基地局装置100との間の上りリンクの4G上り回線品質情報を生成する(ステップST607)。ここで、既知信号は、例えばリファレンス信号、報知チャネルまたは同期用信号などである。
次に、小型基地局装置100は、4G基地局装置20への上りデータ転送を開始する(ステップST608)。
一方、ステップST603において、コグニティブ通信端末装置40からの受信がない場合(ステップST604:NO)には、小型基地局装置100は、ステップST605の処理をスキップして、ステップST606以降の処理を行う。
<上りリンクにおける信号の送受信方法>
本発明の実施の形態1における上りリンクの信号の送受信方法について、図7及び図8を用いて説明する。図7は、本実施の形態における4G無線システムのデータ伝送のみを行う場合の上りリンクの信号の送信タイミングを示す図である。図8は、本実施の形態における4G無線システムのデータ伝送とコグニティブ無線システムのデータ伝送との両方を行う場合の上りリンクの信号の送信タイミングを示す図である。
最初に、4G無線システムのデータ伝送のみを行う場合の上りリンクの信号の送信タイミングについて、図7を用いて説明する。この場合、小型基地局装置100は、4G通信端末装置30から4G基地局装置20への4Gデータ信号の転送のみを行う。小型基地局装置100による転送は、下りリンクと同様にサブフレーム単位で行われる。図7では、4G通信端末装置30が小型基地局装置100に送信するタイミングと、小型基地局装置100が4G基地局装置20に送信するタイミングとの2つのタイミングが存在する。ここで、各タイミングの単位をサブフレームとする。1サブフレームの信号は、4Gデータ信号711で構成されている。4Gデータ信号711のデータサイズ情報、4Gデータ信号711を復調復号するための情報、リソース割当情報、及び転送先情報などは全て小型基地局装置100が管理しているため、上りリンクでは制御信号は送信しない。
小型基地局装置100は、誤り訂正復号部126において、4G通信端末装置30からのデータ信号を、転送制御部107で管理する4G端末送信用上りスケジューリング情報を用いて復号し、4G基地局装置20への転送用の4Gデータ信号を生成する。そのため、この処理の分だけ転送に遅延が発生する。従って、4G基地局装置20への転送は、4G通信端末装置30から4Gデータ信号を受信したサブフレームから2サブフレーム以降に行う。
図7では、転送のための遅延が2サブフレームより小さい場合を想定している。
サブフレーム41では、4G通信端末装置30は、小型基地局装置100に対して、4G基地局装置20宛ての4Gデータ信号711を送信する(ステップST701)。
サブフレーム42、43では、小型基地局装置100は、誤り訂正復号部126において、4G通信端末装置30から受信した4Gデータ信号711を、復号情報に基づいて復号する。
また、サブフレーム42では、小型基地局装置100は、サブフレーム41より前のサブフレーム39(図示省略)で、4G通信端末装置30から受信した4Gデータ信号を4G基地局装置20に転送する(ステップST702)。
また、サブフレーム43では、小型基地局装置100は、4G通信端末装置30より新たに送信される4Gデータ信号を受信する(ステップST703)。
サブフレーム44では、小型基地局装置100は、4G基地局装置20に対して、サブフレーム42、43で生成した4G基地局装置20宛の転送用の4Gデータ信号712を転送する(ステップST704)。
これ以降もサブフレーム単位で、この処理を繰り返す。このように、4G通信端末装置30と小型基地局装置100との間の無線通信と、小型基地局装置100と4G基地局装置20との間の無線通信とは、異なる時間で実施するため、同一周波数で運用しても干渉を生じない。さらに、小型基地局装置100は、送信と受信とを同時に処理する必要はないため、送信した信号を自ら受信することはない。
次に、4G無線システムのデータ伝送とコグニティブ無線システムのデータ伝送との両方を行う場合の上りリンクの信号の送信タイミングについて、図8を用いて説明する。
この場合、小型基地局装置100は、4G通信端末装置30から4G基地局装置20への4Gデータ信号の転送に加え、コグニティブ通信端末装置40からコグニティブ無線システムの受信を行う。ここで、基本的な転送のタイミングやフレームフォーマットは、図7と同様である。コグニティブ通信端末装置40におけるコグニティブ無線システムの送信では、4G通信端末装置30と小型基地局装置100との間の通信量に応じて、割り当て可能なリソースが可変であるため、大きく3つの送信パターンが考えられる。
送信パターン1について、図8のサブフレーム51〜サブフレーム54を用いて説明する。送信パターン1は、4G無線システムのデータ信号の送信に全てのリソースを使用する場合である。サブフレーム51では、4G通信端末装置30は、小型基地局装置100に対して、4G基地局装置20宛ての4Gデータ信号811を送信する(ステップST801)。このとき、4Gデータ信号811は、小型基地局装置100から下りリンクにて受信した4G端末送信用上りスケジューリング情報に基づいて、上り送信に利用可能な全てのリソースを使用し送信される。また、コグニティブ通信端末装置40は、小型基地局装置100から下りリンクにて受信したコグニティブ上りスケジューリング情報に基づいて、送信を行わない。
図示しないサブフレーム52、53では、小型基地局装置100は、誤り訂正復号部126において、転送制御部107で管理する復号情報に基づいて、4G通信端末装置30からサブフレーム51で受信した4Gデータ信号801を復号し、4G基地局装置20宛ての転送用の4Gデータ信号812を生成する。ここで、4Gデータ信号812は、4G基地局装置20から下りリンクで受信した上りスケジューリング情報に基づいて生成される。
サブフレーム54では、小型基地局装置100は、4G基地局装置20に対して、4G基地局装置20宛ての転送用の4Gデータ信号812を転送する(ステップST802)。
次に、送信パターン2について、図8のサブフレーム61〜サブフレーム64を用いて説明する。送信パターン2は、端末送信に利用可能なリソースを、4G通信端末装置30からの送信と、コグニティブ通信端末装置40からの送信との両方に使用する場合である。
まず、サブフレーム61では、4G通信端末装置30は、小型基地局装置100に対して、4G基地局装置20宛ての4Gデータ信号813を送信する(ステップST803)。
また、コグニティブ通信端末装置40は、小型基地局装置100に対して、コグニティブデータ信号814を同時に送信する(ステップST804)。このとき、4G基地局装置20宛ての4Gデータ信号813は、小型基地局装置100から下りリンクにて受信した4G端末送信用上りスケジューリング情報に基づいて、指定された一部のリソースを使用し送信される。また、コグニティブデータ信号814は、小型基地局装置100から下りリンクにてコグニティブ通信端末装置40で受信したコグニティブ上りスケジューリング情報に基づいて、指定された一部のリソースを使用し送信される。
図示しないサブフレーム62、63では、小型基地局装置100は、転送制御部107で管理する4G端末送信用上りスケジューリング情報に基づいて4Gデータ信号の受信処理を行うとともに、コグニティブ制御部114で管理するコグニティブ上りスケジューリング情報に基づいてコグニティブデータ信号の受信処理を行う。そして、小型基地局装置100は、4G通信端末装置30からサブフレーム61で受信した4Gデータ信号813を復号し、4G基地局装置20宛ての転送用の4Gデータ信号815を生成する。ここで、4Gデータ信号815は、4G基地局装置20から下りリンクで受信した上りのスケジューリング情報に基づいて生成される。
サブフレーム64では、小型基地局装置100は、4G基地局装置20に対して、4G基地局装置20宛ての転送用の4Gデータ信号815を転送する(ステップST805)。
次に、送信パターン3について、図8のサブフレーム71〜サブフレーム74を用いて説明する。送信パターン3は、4G通信端末装置30の送信にリソースを使用しない場合である。サブフレーム71では、コグニティブ通信端末装置40は、小型基地局装置100に対して、コグニティブデータ信号816を送信する(ステップST806)。このとき、コグニティブデータ信号816は、小型基地局装置100から下りリンクにてコグニティブ通信端末装置40で受信したコグニティブ上りスケジューリング情報に基づいて、本来は4G通信端末装置30の送信に用意されているリソースの全てを使用して送信される。また、4G通信端末装置30は、小型基地局装置100から下りリンクにて受信した4G端末送信用上りスケジューリング情報に基づいて、送信を行わない。
図示しないサブフレーム72、73では、小型基地局装置100は、コグニティブ制御部114で管理するコグニティブ上りスケジューリング情報に基づいて、コグニティブデータ信号の受信処理のみを行う。従って、小型基地局装置100は、4G基地局装置20宛ての転送用の4Gデータ信号の生成を行わない。
サブフレーム74では、小型基地局装置100は、4G基地局装置20宛ての転送用の4Gデータ信号がないため、送信を行わない。
これ以降もサブフレーム単位で、上記パターン1、パターン2、またはパターン3のいずれかの送信パターンを繰り返す。このように、4G通信端末装置30と小型基地局装置100との間の通信量に応じて空きリソースを決定し、上記パターン1、パターン2、またはパターン3のいずれかの送信パターンで通信を行うことで、複雑な空きリソース探索を行うことなくシンプルな方法で、4G無線システムに干渉を与えることなくコグニティブ通信を行うことができる。
<本実施の形態の効果>
本実施の形態によれば、空きリソースの探索を行うことなく空きリソースを確実に検出することができ、空きリソースの探索に失敗することによる無線システム間における干渉を回避することができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2における通信システムの構成は、小型基地局装置100の代わりに後述する小型基地局装置900を設ける以外は図1と同一構成であるので、その説明を省略する。
<小型基地局装置の構成>
本発明の実施の形態2に係る小型基地局装置900の構成について、図9を用いて説明する。図9は、本実施の形態に係る小型基地局装置900の構成を示すブロック図である。
図9に示す小型基地局装置900は、図2に示す実施の形態1に係る小型基地局装置100に対して、データ解読部902を追加し、リソースデマッピング部123の代わりにリソースデマッピング部901を有し、コグニティブ制御部114の代わりにコグニティブ制御部903を有する。なお、図9において、図2と同一構成である部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
コグニティブ送信データ生成部115、誤り訂正符号化部116、データ変調部117、リソースマッピング部118、RF部119、アンテナ120、アンテナ121、RF部122、IDFT部134、データ復調部135、誤り訂正復号部136及びリソースデマッピング部901は、コグニティブ無線システムの通信を行う通信手段を構成している。
小型基地局装置900は、下りリンク処理部170及び上りリンク処理部980を有している。上りリンク処理部980は、上りリンクにおける4G無線システムの転送、または上りリンクにおけるコグニティブ無線システムの通信を行う。
転送制御部107は、小型基地局送信用4G下りスケジューリング情報及び4G端末送信用上りスケジューリング情報を転送データ生成部108及びコグニティブ制御部903に出力する。なお、転送制御部107における上記以外の構成は上記実施の形態1と同一であるので、その説明を省略する。
RF部122は、アンテナ121から入力した受信信号をダウンコンバートするとともに同期処理する。その後、RF部122は、受信信号よりガードインターバルを除去するとともに受信信号に対して高速フーリエ変換を行い、リソースデマッピング部901に出力する。
リソースデマッピング部901は、コグニティブ通信端末装置40から定期的に送信される既知信号を、RF部122から入力した受信信号より抽出し、抽出した既知信号をデータ解読部902に出力する。なお、リソースデマッピング部901における上記以外の構成はリソースデマッピング部123と同一であるので、その説明を省略する。
IDFT部134は、リソースデマッピング部901から入力したデータ信号を離散逆フーリエ変換してデータ復調部135に出力する。
データ復調部135は、IDFT部134から入力したデータ信号を、コグニティブ制御部903から入力した復調情報に基づいて復調し、復調信号を誤り訂正復号部136に出力する。
誤り訂正復号部136は、データ復調部135から入力した復調信号に対して、コグニティブ制御部903から入力した復号情報に基づいて誤り訂正復号を施し、復号データをデータ解読部902に出力する。
データ解読部902は、リソースデマッピング部901から入力した既知信号より、コグニティブ通信端末装置40と小型基地局装置900との間の上りリンクの回線品質を測定してコグニティブ上り回線品質情報を取得し、取得したコグニティブ上り回線品質情報をコグニティブ制御部903に出力する。
データ解読部902は、誤り訂正復号部136から入力した復号データから、小型基地局装置900とコグニティブ通信端末装置40との間の下りリンクのコグニティブ下り回線品質情報を抜き出す。データ解読部902は、抜き出したコグニティブ下り回線品質情報をコグニティブ制御部903に出力する。
コグニティブ制御部903は、データ解読部902から入力したコグニティブ下り回線品質情報を用いて、コグニティブ無線システムの下りリンクのスケジューリングを行う。具体的には、コグニティブ制御部903は、転送制御部107から入力した小型基地局送信用4G下りスケジューリング情報から、転送の際の空きリソースがある場合、コグニティブ下り回線品質情報を参照して、回線品質のよいところにコグニティブ無線システムの送信に用いるリソースの割り当てを行う。例えば、コグニティブ制御部903は、コグニティブ無線システムの送信に用いるリソースを、回線品質情報が示す回線品質が閾値以上のリソースに割り当てる。
コグニティブ制御部903は、コグニティブ下り回線品質情報と送信データサイズとに基づいて、コグニティブ無線システムの送信を行う際の符号化率及び変調多値数を決定する。
コグニティブ制御部903は、データ解読部902から入力したコグニティブ上り回線品質情報を用いて、コグニティブ無線システムの上りリンクのスケジューリングを行う。具体的には、コグニティブ制御部903は、転送制御部107から入力した4G端末送信用上りスケジューリング情報から、転送の際の空きリソースがある場合、コグニティブ上り回線品質情報を参照して、回線品質のよいところにコグニティブ無線システムの受信に用いるリソースの割り当てを行う。例えば、コグニティブ制御部903は、コグニティブ無線システムの受信に用いるリソースを、回線品質情報が示す回線品質が閾値以上のリソースに割り当てる。
コグニティブ制御部903は、コグニティブ上り回線品質情報と受信予定データサイズとに基づいて、送信を行う際の符号化率及び変調多値数を決定する。
コグニティブ制御部903は、コグニティブ無線システムの下りリンク動作時には、コグニティブ無線システムの下りリンクにおける、符号化情報を誤り訂正符号化部116に出力し、変調情報をデータ変調部117に出力し、リソース割当情報をリソースマッピング部118に出力する。
コグニティブ制御部903は、コグニティブ無線システムの上りリンク動作時には、コグニティブ無線システムの上りリンクにおける、リソース割当情報をリソースデマッピング部901に出力する。さらに、コグニティブ制御部903は、コグニティブ受信機能部960を起動し、復調情報をデータ復調部135に出力し、復号情報を誤り訂正復号部136に出力する。
なお、コグニティブ制御部903における上記以外の構成はコグニティブ制御部114と同一であるので、その説明を省略する。
コグニティブ送信データ生成部115は、コグニティブ制御部903から入力したコグニティブ下りスケジューリング情報またはコグニティブ上りスケジューリング情報に基づいて、コグニティブ送信の制御情報を生成する。コグニティブ送信データ生成部115は、生成した制御情報と、コグニティブ制御部903から入力したペイロードデータとを誤り訂正符号化部116に出力する。
誤り訂正符号化部116は、コグニティブ制御部903から入力した符号化情報に基づいて、コグニティブ送信データ生成部115から入力した制御情報及びペイロードデータに対して誤り訂正符号化を行い、符号化データをデータ変調部117に出力する。
データ変調部117は、コグニティブ制御部903から入力した変調情報に基づいて、誤り訂正符号化部116から入力した符号化データに対して変調を行い、変調信号をリソースマッピング部118に出力する。
リソースマッピング部118は、コグニティブ制御部903から入力したリソース割当情報に基づいて、データ変調部117から入力した変調信号を、適切な周波数及び適切な時間にマッピングしてRF部119に出力する。
<各装置の下りリンクにおける動作>
本発明の実施の形態2における各装置の下りリンクにおける動作について、図10を用いて説明する。図10は、本実施の形態における各装置の下りリンクにおける動作を示すシーケンス図である。なお、図10において、図3と同一動作である部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
ステップST301の後、小型基地局装置900は、コグニティブ通信端末装置40からコグニティブ下り回線品質情報を受信する(ステップST1001)。
また、ステップST1001の後、小型基地局装置900は、4G基地局装置20から下りデータ信号を受信する(ステップST302)。
ステップST309において、コグニティブ制御部903は、空きリソースが有るためにコグニティブ送信可能と判定した場合(ステップST309:YES)には、空きリソースを利用したコグニティブ無線システムの下りリンク及び上りリンクのスケジューリングを行う(ステップST1002)。
具体的には、コグニティブ制御部903は、コグニティブ通信端末装置40への下り送信と、コグニティブ通信端末装置40からの上り受信に対して空きリソースを割り当てる。下りリンクのスケジューリングでは、コグニティブ制御部903は、4G無線システムの下りリンクの転送の際の空きリソースのうち、ステップST1001で受信したコグニティブ下り回線品質情報の回線品質が閾値以上である回線品質が良好な周波数及び時間に対して、リソース割り当てを行う。また、コグニティブ制御部903は、コグニティブ下り回線品質情報と送信データサイズとに基づいて、符号化率及び変調多値数を決定する。上りリンクのスケジューリングでは、データ解読部902は、コグニティブ通信端末装置40と小型基地局装置900との間の上りリンクの回線品質を測定してコグニティブ上り回線品質情報を生成する。コグニティブ制御部903は、4G上り送信の空きリソース内で、コグニティブ上り回線品質情報の回線品質が閾値以上である回線品質が良好な周波数及び時間に対して、リソース割り当てを行う。また、コグニティブ制御部903は、コグニティブ上り回線品質情報と受信予定データサイズとに基づき、送信を行う際の符号化率及び変調多値数を決定する。
次に、小型基地局装置900は、コグニティブ送信データ生成部115において、コグニティブ送信データに対し、ステップST1002で決定したコグニティブ下りスケジューリング情報およびコグニティブ上りスケジューリング情報を付加する(ステップST311)。
<各装置の上りリンクにおける動作>
本発明の実施の形態2における各装置の上りリンクにおける動作について、図11を用いて説明する。図11は、本実施の形態における各装置の上りリンクにおける動作を示すシーケンス図である。なお、図11において、図6と同一動作である部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
ステップST605の後、小型基地局装置900は、データ解読部902において、コグニティブ通信端末装置40から送信された既知信号より、コグニティブ通信端末装置40と小型基地局装置900との間のコグニティブ上り回線品質情報を生成する(ステップST1101)。
次に、小型基地局装置900は、4G通信端末装置30からの4G無線システムの上りデータの受信処理を行う(ステップST606)。
一方、ステップST603において、コグニティブ通信端末装置40からの受信がない場合(ステップST604:NO)には、小型基地局装置900は、ステップST605及びステップST1101の処理をスキップして、ステップST606以降の処理を行う。
なお、本実施の形態における下りリンクにおける信号の送受信方法及び上りリンクにおける信号の送受信方法は、上記実施の形態1と同一であるので、その説明を省略する。
<本実施の形態の効果>
本実施の形態によれば、上記実施の形態1の効果に加えて、コグニティブ無線システムの送受信の際に回線品質を考慮して空きリソースの割り当てを行うので、コグニティブ無線システムにおける通信品質を向上させることができる。
<全ての実施の形態に共通の変形例>
上記実施の形態1及び実施の形態2において、小型基地局装置による転送を必要とする端末を4G通信端末装置としたが、本発明はこれに限らず、LTE対応端末であってもよい。
また、上記実施の形態1及び実施の形態2において、4G通信端末装置及びコグニティブ通信端末装置をそれぞれ1台としたが、本発明はこれに限らず、それぞれ複数であってもよい。
また、上記実施の形態1及び実施の形態2において、4G無線システム及びコグニティブ無線システムのスケジューリングを行う際に、4G無線システム及びコグニティブ無線システムのリソースの割り当てを、過去のリソース利用率から決定し、スケジューリングの手間を省略してもよい。
また、上記実施の形態1及び実施の形態2において、小型基地局装置と4G通信端末装置との間の転送処理を空間多重で行うことにより、転送の際の空きリソースを増やしてコグニティブ送信に利用してもよい。
また、上記実施の形態1及び実施の形態2において、小型基地局装置により転送したが、本発明はこれに限らず、小型基地局装置以外の任意の通信装置、たとえばリレーノードを用いて転送することができる。
本発明にかかる通信装置及び通信方法は、例えばコグニティブ無線システムとコグニティブ無線システム以外の他の無線システムとの通信を行うのに好適である。
100 小型基地局装置
101、113、120、121、133 アンテナ
102、112、119、122、132 RF部
103、123 リソースデマッピング部
104、125、135 データ復調部
105、126、136 誤り訂正復号部
106、127 データ解読部
107 転送制御部
108 転送データ生成部
109、116、128 誤り訂正符号化部
110、117、129 データ変調部
111、118、131 リソースマッピング部
114 コグニティブ制御部
115 コグニティブ送信データ生成部
124、134 IDFT部
130 DFT部
150 コグニティブ送信機能部
160 コグニティブ受信機能部
170 下りリンク処理部
180 上りリンク処理部

Claims (8)

  1. 第1の通信方式の中継装置として動作するとともに第2の通信方式の基地局装置として動作する通信装置であって、
    前記第1の通信方式を用いた通信におけるデータの送信に用いるリソースを前記第1の通信方式に従って割り当て、前記データを前記割り当てたリソースの少なくとも一部を用いて転送する転送手段と、
    前記第1の通信方式と異なる前記第2の通信方式の通信を行う通信手段と、
    前記転送されるデータの量が前記データに割り当てられたリソースで送信可能な量よりも少ない場合、前記データに割り当てられたリソースのうち前記転送されるデータに用いられるリソース以外のリソースである空きリソースを用いて前記第2の通信方式の通信を行うように制御する制御手段と、
    を具備する通信装置。
  2. 前記制御手段は、転送先との間の回線品質に基づいて行われるスケジューリングの結果に基づいて、前記転送されるデータの量が前記データに割り当てられたリソースで送信可能な量よりも少ないか否かを決定する、
    請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記制御手段は、過去のリソース利用率に基づいて、前記転送されるデータの量が前記データに割り当てられたリソースで送信可能な量よりも少ないか否かを決定する、
    請求項1に記載の通信装置。
  4. 前記第2の通信方式による通信相手との間の回線品質情報を取得する回線品質情報取得手段をさらに具備し、
    前記制御手段は、
    前記空きリソースのうち、前記回線品質情報が示す回線品質が所定の品質以上の空きリソースを用いて前記第2の通信方式の通信を行うように制御する、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の通信装置。
  5. 前記第1の通信方式が割り当てるリソースは、少なくとも所定の時間と所定の周波数とから構成され、
    前記制御手段は、前記データが転送される時間における前記所定の周波数のうち、前記データの転送に用いられる周波数以外の周波数を前記空きリソースとして用いる、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の通信装置。
  6. 前記制御手段は、前記データの転送が行われない時間では、前記所定の周波数の全体を前記空きリソースとして用いる、
    請求項5に記載の通信装置。
  7. 前記第1の通信方式は、前記所定の時間のうち一部の時間において前記所定の周波数の全体を用いて制御信号を送信し、前記所定の時間のうち前記一部の時間以外の時間を用いて前記データを送信する通信方式である、
    請求項5に記載の通信装置。
  8. 第1の通信方式の中継装置として動作するとともに第2の通信方式の基地局装置として動作する通信装置における通信方法であって、
    前記第1の通信方式を用いた通信におけるデータの送信に用いるリソースを前記第1の通信方式に従って割り当て、前記データを前記割り当てたリソースの少なくとも一部を用いて転送するステップと、
    前記第1の通信方式と異なる前記第2の通信方式の通信を行うステップと、
    前記転送されるデータの量が前記データに割り当てられたリソースで送信可能な量よりも少ない場合、前記データに割り当てられたリソースのうち前記データの転送に用いられるリソース以外のリソースである空きリソースを用いて前記第2の通信方式の通信を行うように制御するステップと、
    を具備する通信方法。
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