JP5941952B2 - 無線通信システムにおけるスモールセル高度化のための方法および装置 - Google Patents
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Description
調整した信号をデジタル化してサンプルを提供し、さらにサンプルを処理して対応する“受信(received)”シンボルストリームを提供する。
5.1 ランダムアクセスプロシージャ
5.1.1 ランダムアクセスプロシージャの開始
この項において述べられるランダムアクセスプロシージャは、PDCCHオーダー(PDCCHによる指示)またはMACサブレイヤ自身により開始される。SCellにおけるランダムアクセスプロシージャは、PDCCHオーダーによってのみ開始される。UEが、そのC−RNTIでマスクされたPDCCHオーダー[5]に該当しかつ特定のサービングセルのためのPDCCH伝送を受信する場合に、UEはこのサービングセルにおいてランダムアクセスプロシージャを開始することとする。PCellにおけるランダムアクセスでは、PDCCHオーダーまたはRRCは、ra−PreambleIndexおよびra−PRACH−MaskIndexを任意で示し;SCellにおけるランダムアクセスでは、PDCCHオーダーは、000000とは異なる値を有するra−PreambleIndexおよびra−PRACH−MaskIndexを示す。pTAGでは、PRACHにおけるプリアンブル送信およびPDCCHオーダーの受信はPCellに対してのみサポートされる。
プロシージャが開始できるようになる前に、関連するサービングCellについての以下の情報が利用可能になると想定される[8]:
- ランダムアクセスプリアンブルの送信に利用できるPRACHリソースのセット、prach−ConfigIndex。
- ランダムアクセスプリアンブルのグループおよび各グループにおいて利用できるランダムアクセスプリアンブルのセット(PCellのみ):
ランダムアクセスプリアンブルグループAおよびランダムアクセスプリアンブルグループBに含まれるプリアンブルは、パラメータ、numberOfRA−PreamblesおよびsizeOfRA−PreamblesGroupAから算出される:
sizeOfRA−PreamblesGroupAとnumberOfRA−Preamblesとが等しい場合、ランダムアクセスプリアンブルグループBは存在しない。[7]に定義される64のプリアンブルのセットのうち、ランダムアクセスプリアンブルグループAにおけるプリアンブルは、0からsizeOfRA−PreamblesGroupA−1までのプリアンブルであり、それが存在する場合に、ランダムアクセスプリアンブルグループBにおけるプリアンブルは、sizeOfRA−PreamblesGroupAからnumberOfRA−Preambles−1までのプリアンブルである。
- ランダムアクセスプリアンブルグループBが存在する場合、ランダムアクセスプリアンブルの2つのグループのうちの1つを選ぶために必要とされる、しきい値であるmessagePowerOffsetGroupBおよびmessageSizeGroupA、ランダムアクセスプロシージャを実行しているサービングセルの設定されたUEの送信電力であるPCMAX,C[10]、ならびにプリアンブルとMsg3間のオフセットであるdeltaPreambleMsg3(PCellのみ)。
- RA応答ウィンドウサイズ、ra−ResponseWindowSize。
- パワーランピング係数、powerRampingStep。
- プリアンブル送信の最大数、preambleTransMax。
- 初期プリアンブル電力、preambleInitialReceivedTargetPower。
- プリアンブルフォーマットベースのオフセット、DELTA_PREAMBLE(7.6項参照).
- Msg3 HARQ送信の最大数、maxHARQ−Msg3Tx(PCellのみ)。
- 競合解決タイマ、mac−ContentionResolutionTimer(PCellのみ)。
注:上述のパラメータは、各ランダムアクセスプロシージャが開始される前に、上位レイヤより更新され得る。
ランダムアクセスプロシージャは次の通りに実行されるものとする:
- Msg3バッファをフラッシュし;
- PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTERを1に設定し;
- UEにおけるバックオフパラメータ値を0msに設定し;
- RNについては、全てのRNサブフレームの構成を一時停止し(suspend);
- ランダムアクセスリソースの選択に進む(5.1.2項参照)。
注:いずれの時点においても、進行中のランダムアクセスプロシージャは1つのみである。UEが新たなランダムアクセスプロシージャの要求を、別のランダムアクセスプロシージャがすでに進行中であるときに、受信する場合、その進行中のプロシージャを続けるか、あるいは新たなプロシージャを始めるかはUEの実装次第である。
5.1.2 ランダムアクセスリソースの選択
ランダムアクセスリソースの選択プロシージャは次のように実行されるものとする:
- ra−PreambleIndex(ランダムアクセスプリアンブル)およびra−PRACH−MaskIndex(PRACHマスクインデックス)がすでに明示的にシグナリングされており(explicitly signalled)、かつra−PreambleIndexが000000でない場合:
- ランダムアクセスプリアンブルおよびPRACHマスクインデックスはそれら明示的にシグナリングされたものである。
- そうでなければ、ランダムアクセスプリアンブルは以下のようにUEによって選択されるものとする:
- Msg3がまだ送信されていない場合に、UEは:
- ランダムアクセスプリアンブルグループBが存在する場合、潜在的なメッセージサイズ(送信プラスMACヘッダー、および、必要であれば、MAC制御要素に利用できるデータ)がmessageSizeGroupAよりも大きい場合、ならびに、経路損失(pathloss)が(ランダムアクセスプロシージャを実行しているサービングCellの)PCMAX,c−preambleInitialReceivedTargetPower−deltaPreambleMsg3−messagePowerOffsetGroupBよりも小さい場合:
- ランダムアクセスプリアンブルグループBを選択し;
- そうでなければ:
- ランダムアクセスプリアンブルグループAを選択するものとする。
- そうでなければ、Msg3が再送されている場合に、UEは:
- Msg3の最初の送信に対応するプリアンブル送信の試行に用いたのと同じランダムアクセスプリアンブルのグループを選択するものとする。
- 選択したグループ内のランダムアクセスプリアンブルをランダムに選択する。ランダム機能は、許可された選択(allowed selection)のそれぞれが等確率で選ばれ得るようなものでなくてはならない;
- PRACHマスクインデックスを0に設定する。
- prach−ConfigIndex、PRACHマスクインデックス(7.3項参照)および物理レイヤのタイミング条件により与えられた制限下で許されるPRACHを含む次の利用可能サブフレームを決定し[2](UEは、次の利用可能PRACHサブフレームを決定するときに、メジャメントギャップ(Measurement Gaps)が生じる可能性を考慮し得る);
- 送信モードがTDDであり、かつPRACHマスクインデックスがゼロに等しい場合:
- ra−PreambleIndexが明示的にシグナリングされ、かつそれが000000でなかった(つまり、MACにより選択されなかった)場合:
- 決定されたサブフレームにおいて利用可能なPRACHsから1つのPRACHを、等確率で、ランダムに選択する。
- そうでなければ:
- 決定されたサブフレームおよび次の連続する2つのサブフレームにおいて利用可能なPRACHsから1つのPRACHを、等確率で、ランダムに選択する。
- そうでなければ:
- PRACHマスクインデックスの条件にしたがって、決定されたサブフレーム以内にPRACHを決定する。
- ランダムアクセスプリアンブルの送信に進む(5.1.3項参照)。
5.1.3 ランダムアクセスプリアンブルの送信
ランダムアクセスプロシージャは次のように実行されるものとする:
- PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWERをpreambleInitialReceivedTargetPower+DELTA_PREAMBLE+(PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER−1)*powerRampingStepに設定し;
- 物理レイヤに、選択されたPRACH、対応するRA−RNTI、プリアンブルインデックスおよびPREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWERを用いてプリアンブルを送信するよう指示する。
5.1.4 ランダムアクセス応答の受信
ランダムアクセスプリアンブルが送信されると、メジャメントギャップが生じる可能性にかかわらず、UEは、プリアンブル送信の終了[7]、プラス3サブフレームを含むサブフレームから始まり、かつra−ResponseWindowSizeサブフレームの長さを有するRA応答ウィンドウにおいて、
以下に定義されるRA−RNTIによって識別されるランダムアクセス応答(複数のランダムアクセス応答)のために、PCellのPDCCHを監視するものとする。ランダムアクセスプリアンブルが送信されるPRACHに関連するRA−RNTIは次のように計算される:
RA−RNTI=1+t_id+10*f_id
式中、t_idは、特定のPRACHの第1のサブフレームのインデックスであり(0≦t_id<10)、f_idは、周波数領域の昇順の、そのサブフレーム内の指定されたPRACHのインデックスである(0≦f_id<6)。UEは、送信されたランダムアクセスプリアンブルと一致するランダムアクセスプリアンブル識別子を含むランダムアクセス応答を正常に受信した後に、ランダムアクセス応答(複数のランダムアクセス応答)のためのの監視を停止することができる。
- このTTIのダウンリンクアサインメントがPDCCHを介しRA−RNTI宛に受信されており、かつ受信したTBが正常に復号される場合に、UEは、メジャメントギャップが生じる可能性にかかわらず:
- ランダムアクセス応答がバックオフ指示子(Backoff Indicator)サブヘッダーを含む場合:
- UEにおけるバックオフパラメータ値を、バックオフ指示子サブヘッダーのBIフィールドおよび表7.2−1に示されるように設定するものとする。
- そうでなければ、UEにおけるバックオフパラメータ値を0msに設定する。
- ランダムアクセス応答が、送信されたランダムアクセスプリアンブル(5.1.3項参照)に対応するランダムアクセスプリアンブル識別子を含む場合、UEは:
- このランダムアクセス応答の受信を成功と見なし、ランダムアクセスプリアンブルの送信がなされたサービングセルに次のアクションを適用し:
- 受信したタイミングアドバンスコマンドを処理し(5.2項参照);
- preambleInitialReceivedTargetPowerおよび最新のプリアンブル送信に適用された電力ランピングの量を下位レイヤ(lower layers)に示し(つまり、(PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER −1)*powerRampingStep);
- 受信されたULグラント値を処理して、それを下位レイヤに示し;
- ra−PreambleIndexが明示的にシグナリングされ、かつそれが000000でなかった(つまり、MACにより選択されたなかった)場合:
- ランダムアクセスプロシージャが正常に終了したと見なすものとする。
- そうでなければ、ランダムアクセスプリアンブルがUE
MACにより選択された場合に:
- 一時的C−RNTIを、ランダムアクセス応答メッセージ中で提供されたULグラントに対応する最初の送信の時点までに、ランダムアクセス応答メッセージにおいて受け取った値に設定し;
- これが、このランダムアクセスプロシージャ内で、正常に受信された最初のランダムアクセス応答である場合:
- 送信がCCCH論理チャネル用になっていない場合、多重化およびアセンブリ(Multiplexing and assembly)エンティティに対し、次のアップリンク送信にC−RNTI MAC制御要素を含めることを示し;
- MAC PDUを取得して、“多重化およびアセンブリ”エンティティから送信し、それをMsg3バッファに保存する。
注:例えば競合解決にアップリンク送信が要されるとき、eNBは、ランダムアクセス応答において56ビットより小さいグラントを提供しないものとする。
注:あるランダムアクセスプロシージャ内で、同じグループのランダムアクセスプリアンブルに対するランダムアクセス応答において提供されたアップリンクグラントが、そのランダムアクセスプロシージャ中に割り当てられた最初のアップリンクグラントと異なるサイズを有する場合は、UEの振る舞いは定義されていない。
RA応答ウィンドウ内に受信されるランダムアクセス応答がない場合、または全ての受信されたランダムアクセス応答がどれも送信されたランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプリアンブル識別子を含んでいない場合、ランダムアクセス応答の受信は成功でないと見なされ、UEは:
- PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTERを1増し;
- PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER=preambleTransMax+1である場合に:
- ランダムアクセスプリアンブルがPCell上で送信される場合:
- ランダムアクセス問題を上位レイヤに示し;
- ランダムアクセスプリアンブルがSCell上で送信される場合:
- ランダムアクセスプロシージャが正常に終了しなかったと見なすものとする。
- このランダムアクセスプロシージャにおいて、ランダムアクセスプリアンブルがMACによって選択された場合:
- UE中のバックオフパラメータに基づき、0からバックオフパラメータ値の間の一様分布にしたがってランダムバックオフ時間を選択し;
- 次のランダムアクセス送信をバックオフ時間だけ遅延させ;
- ランダムアクセスリソースの選択に進む(5.1.2項参照)。
5.1.5 競合解決
競合解決は、PCellのPDCCH上のC−RNTIまたはDL−SCH上のUE競合解決アイデンティティに基づく。
Msg3が送信されると、UEは:
- mac−ContentionResolutionTimerを起動し、各HARQ再送時にmac−ContentionResolutionTimerを再起動し;
- メジャメントギャップが生じる可能性にかかわらず、mac−ContentionResolutionTimerが終了する(expires)または停止されるまで、PDCCHを監視するものとし;
- 下位レイヤからPDCCH送信の受信の通知が受信される場合、UEは:
- C−RNTI MAC制御要素がMsg3に含まれていた場合に:
- ランダムアクセスプロシージャがMACサブレイヤ自身により開始されており、かつPDCCH送信がC−RNTI宛であると共に、新たな送信のためのULグラント含む場合;または
- ランダムアクセスプロシージャがPDCCHオーダーにより開始されており、かつ、PDCCH送信がC−RNTI宛である場合:
- この競合解決を成功と見なし;
- mac−ContentionResolutionTimerを停止し;
- 一時的C−RNTIを破棄し;
- このランダムアクセスプロシージャが正常に終了したと見なすものとする。
- そうでなければ、CCCH
SDUがMsg3中に含まれていた、およびPDCCH送信がその一時的C−RNTI宛である場合に:
- MAC PDUが正常に復号される場合:
- mac−ContentionResolutionTimerを停止し;
- MAC PDUがUE競合解決アイデンティティMAC制御要素を含む場合;および
- MAC制御要素内に含まれるUE競合解決アイデンティティがMsg3において送信されたCCCH SDUと一致する場合:
- この競合解決を成功と見なし、MAC PDUの分解(disassembly)および逆多重化(demultiplexing)を終え;
- C−RNTIを一時的C−RNTIの値に設定し;
- 一時的C−RNTIを破棄し;
- このランダムアクセスプロシージャが正常に終了したと見なす。
- そうでなければ
- 一時的C−RNTIを破棄し;
- この競合解決は成功でないと見なし、正常に復号されたMAC PDUを破棄する。
- mac−ContentionResolutionTimerが終了した場合:
- 一時的C−RNTIを破棄し;
- 競合解決は成功でないと見なす。
- 競合解決が成功でないと見なされる場合、UEは:
- Msg3バッファ内のMAC PDUの送信に用いられるHARQバッファをフラッシュし;
- PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTERを1増し;
- PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER=preambleTransMax+1である場合:
- ランダムアクセス問題を上位レイヤに示すものとする。
- UE中のバックオフパラメータに基づき、0からバックオフパラメータ値の間の一様分布にしたがってランダムバックオフ時間を選択し;
- 次のランダムアクセス送信をバックオフ時間だけ遅延させ;
- ランダムアクセスリソースの選択に進む(5.1.2項参照)。
5.1.6 ランダムアクセスプロシージャの終了
ランダムアクセスプロシージャの終了時に、UEは:
- もしあれば、明示的にシグナリングされたra−PreambleIndexおよびra−PRACH−MaskIndexを破棄し;
- Msg3バッファ内のMAC PDUの送信に用いられるHARQバッファをフラッシュするものとする。
さらに、もしあれば、RNは、中断されていたRNサブフレームの構成を再開するものとする。
[…]
5.4 UL−SCHデータ転送
5.4.1 ULグラントの受信
UL−SCHにおいて送信するために、UEは、それがPDCCH上もしくはランダムアクセス応答中で動的に受信し得る、または半永続的に構成され得る有効なアップリンクグラント(非適応型HARQ再送を除く)を有していなければならない。要求された送信を実行するため、MACレイヤは下位レイヤからHARQ情報を受け取る。物理レイヤがアップリンク空間多重化のために構成されるとき、MACレイヤは、下位レイヤから同じTTIにつき最大2つのグラント(HARQプロセス当たりに1つ)を受け取ることができる。
UEがC−RNTI、半永続スケジューリングC−RNTI、または一時的C−RNTIを有する場合、UEは、各TTIと、動作中のtimeAlignmentTimerを有するTAGに属している各サービングセルと、このTTIに受信した各グラントとに対し:
- このTTIおよびこのサービングセルのアップリンクグラントが、PDCCHを介してUEのC−RNTIもしくは一時的C−RNTI宛に受信されている場合:または
- このTTIのアップリンクグラントがランダムアクセス応答中にて受信されている場合に:
- アップリンクグラントがUEのC−RNTI宛てである場合、および同一のHARQプロセスについてHARQエンティティへ送られた前のアップリンクグラントが、UEの半永続スケジューリングC−RNTI宛てに受信されたアップリンクグラントまたは構成されたアップリンクグラント(configured uplink grant)のいずれかであった場合:
- NDIの値にかかわらず、対応するHARQのためにNDIが切り替えられていると見なすものとする。
- このTTIにアップリンクグラントおよび関連するHARQ情報をHARQエンティティへ送る。
- そうでなければ、このサービングセルがPCellである場合、およびこのTTIのアップリンクグラントが、UEの半永続スケジューリングC−RNTI宛てにPcellのPDCCHを介しPcellについて受信されている場合に:
- 受信されたHARQ情報内のNDIが1である場合:
- 対応するHARQプロセスについてのNDIが切り替えられていないと見なし;
- このTTIにアップリンクグラントおよび関連するHARQ情報をHARQエンティティに送る。
- そうでなければ、受信されたHARQ情報内のNDIが0である場合に:
- PDCCHコンテンツがSPS解除を示す場合:
- 構成されたアップリンクグラントを消去する(もしあれば)。
- そうでなければ:
- アップリンクグラントおよび関連するHARQ情報を、構成されたアップリンクグラントとして保存し;
- 5.10.2項におけるルールにしたがい、構成されたアップリンクグラントを初期化(アクティブとなっていない場合)または再初期化(すでにアクティブとなっている場合)して、このTTI内において開始する、および繰り返し(recur);
- 対応するHARQプロセスについてのNDIビットが切り替えられていると見なし;
- このTTIに、構成されたアップリンクグラントおよび関連するHARQ情報をHARQエンティティに送る。
- そうでなければ、このサービングセルがPCellであり、かつこのTTIのアップリンクグラントがPcellのために構成されている場合:
- 対応するHARQプロセスについてのNDIビットが切り替えられていると見なし;
- このTTIに、構成されたアップリンクグラントおよび関連するHARQ情報をHARQエンティティに送る。
注:構成されたアップリンクグラントの周期はTTIsで表される。
注:UEが、ランダムアクセス応答中のグラントと、同じULサブフレーム内におけるPCell上での送信を要求するそのC−RNTIまたは半永続スケジューリングC−RNTI宛てのグラントとの両方を受信する場合、UEは、そのRA−RNTI宛てのグラント、またはそのC−RNTIもしくは半永続スケジューリングC−RNTI宛てのグラントのいずれを継続するかを選択できる。
注:構成されたアップリンクグラントが、メジャメントギャップにおいて示され、かつメジャメントギャップにおいてUL−SCH送信を示すとき、UEはグラントを処理するが、UL−SCHで送信しない。
5.4.2 HARQ動作
5.4.2.1 HARQエンティティ
アップリンクが構成された各サービングセルごとに、UEにおける1つのHARQエンティティがあり、それは、前の送信の受信成功または不成功に対するHARQフィードバックを待っている間に、送信が継続的に行われ得るようにするいくつかの並行するHARQプロセスを維持する。
HARQエンティティ当たりの並行するHARQプロセスの数は、[2]、8節に特定されている。
物理レイヤがアップリンク空間多重化のために構成されるとき[2]、所定のTTIに関連付けられた2つのHARQプロセスが存在する。そうでなければ、所定のTTIに関連付けられた1つのHARQプロセスが存在する。
所定のTTIにおいて、アップリンクグラントがTTIについて示される場合、HARQエンティティは、送信が起こるべきであるHARQプロセス(複数のHARQプロセス)を識別する。またそれは、物理レイヤに中継された、受信したHARQフィードバック(ACK/NACK情報)、MCSおよびリソースを、適したHARQプロセス(複数のプロセス)に送る(routes)。
TTIバンドリングが構成されると、パラメータTTI_BUNDLE_SIZEはTTIバンドルのTTIsの数を提供する。TTIバンドリング動作はHARQエンティティに依存して、同じバンドルの一部である各送信ごとに同じHARQプロセスを起こす。バンドル内で、HARQ再送は非適応型であり、かつTTI_BUNDLE_SIZEにしたがって、前の送信からのフィードバックを待つことなしに、トリガーされる。バンドルのHARQフィードバックは、そのTTI内に送信が起こるか否かにかかわらず(例えばメジャメントギャップが生じるとき)、バンドルの最後のTTI(つまり、TTI_BUNDLE_SIZEに対応するTTI)のために受信されるだけである。TTIバンドルの再送もTTIバンドルである。UEに、アップリンクが構成された1つまたは複数のSCellsが割り当てられるとき、TTIバンドリングはサポートされない。
TTIバンドリングは、E−UTRANを用いるRN通信に対し、RNサブフレーム構成と組み合わせてはサポートされない。
ランダムアクセス期間におけるMsg3の送信(セクション5.1.5参照)には、TTIバンドリングは適用されない。
各TTIごとに、HARQエンティティは:
- このTTIに関連するHARQプロセス(複数のプロセス)を識別するものとし、識別された各HARQプロセスについて:
- このプロセスおよびこのTTIに対しアップリンクグラントが示されている場合に:
- 受信されたグラントがPDCCH上の一時的C−RNTI宛でなかった場合、および関連するHARQ情報内で提供されたNDIが、このHARQプロセスの前の送信における値に比べて切り替えられている場合;または
- アップリンクグラントがPDCCHを介しC−RNTI宛てに受信されており、かつ識別されたプロセスのHARQバッファが空である場合;または
- アップリンクグラントがランダムアクセス応答中で受信された場合:
- Msg3バッファ内にMAC
PDUがあり、かつアップリンクグラントがランダムアクセス応答中で受信された場合は:
- MAC PDUを取得してMsg3バッファから送信するものとする。
- そうでなければ:
- MAC PDUを取得して
“多重化およびアセンブリ”エンティティから送信し;
- MAC PDUとアップリンクグラントとHARQ情報とを識別されたHARQプロセスに受け渡し;
- 新たな送信をトリガするよう、識別されたHARQプロセスに指示する。
- そうでなければ:
- アップリンクグラントおよびHARQ情報(リダンダンシーバージョン)を、識別されたHARQプロセスに受け渡し;
- 適応型再送を生じさせるよう、識別されたHARQプロセスに指示する。
- そうでなければ、このHARQプロセスのHARQバッファが空でない場合:
- 非適応型再送を生じさせるよう、識別されたHARQプロセスに指示する。
NDIが前の送信における値に比べて切り替えられているかどうかを判断するとき、UEは、PDCCHを介しその一時的C−RNTI宛てに全てのアップリンクグラント中で受信したNDIを無視するものとする。
5.4.2.2 HARQプロセス
各HARQプロセスはHARQバッファに関連する。
各HARQプロセスは、現在バッファ内にあるMAC PDUについて生じた送信の数を示す状態変数CURRENT_TX_NBと、現在バッファ内にあるMAC PDUについてのHARQフィードックを示す状態変数HARQ_FEEDBACKとを維持するものとする。HARQプロセスが確立されると、CURRENT_TX_NBは初期化されて0になるものとする。
リダンダンシーバージョンのシーケンスは0、2、3、1である。変数CURRENT_IRVはリダンダンシーバージョンのシーケンスへのインデックスである。この変数は、更新されるモジュロ4である。
新たな送信は、リソース上で、かつPDCCHまたはランダムアクセス応答において示されたMCSを用いて実行される。適応型再送は、リソース上で、かつ提供された場合は、PDCCHにおいて示されたMCSを用いて実行される。非適応型再送は、同リソース上で、かつ最後に試みられた送信に用いられたのと同じMCSを用いて実行される。
UEは、RRCによるHARQ送信の最大数およびMsg3 HARQ送信の最大数:それぞれmaxHARQ−TxおよびmaxHARQ−Msg3Txが設定される。Msg3バッファ内に保存されたMAC PDUの送信を除くすべてのHARQプロセスおよびすべての論理チャネルによる送信において、送信の最大数はmaxHARQ−Txに設定されるものとする。Msg3バッファ内に保存されたMAC PDUの送信において、送信の最大数はmaxHARQ−Msg3Txに設定されるものとする。
HARQフィードバックがこのTBについて受信されると、HARQプロセスは:
- HARQ_FEEDBACKを受信された値に設定するものとする。
HARQエンティティが新たな送信を要求する場合、HARQプロセスは:
- CURRENT_TX_NBを0に設定し;
- CURRENT_IRVを0に設定し;
- MAC PDUを関連するHARQバッファに保存し;
- HARQエンティティから受け取ったアップリンクグラントを保存し;
- HARQ_FEEDBACKをNACKに設定し;
- 以下に述べるように送信を生じさせるものとする。
HARQエンティティが再送を要求する場合に、HARQプロセスは:
- CURRENT_TX_NBを1増し;
- HARQエンティティが適合型再送を要求する場合:
- HARQエンティティから受け取ったアップリンクグラントを保存し;
- CURRENT_IRVを、HARQ情報内で提供されたリダンダンシーバージョン値に対応するインデックスに設定し;
- HARQ_FEEDBACKをNACKに設定し;
- 以下に述べるように送信を生じさせるものとする。
- そうでなければ、HARQエンティティが非適合型再送を要求する場合に:
- HARQ_FEEDBACK=NACKである場合:
- 以下に述べるように送信を生じさせる。
注:HARQ ACKを単独で受信するとき、UEはHARQバッファにデータを保持する。
注:メジャメントギャップの発生のために、なされ得るUL−SCH送信が無いとき、受信され得るHARQフィードバックは無く、そして非適応型再送が生じる。
送信を発生させるため、HARQプロセスは:
- Msg3バッファからMAC PDUが得られた場合;または
- 送信時にメジャメントギャップが無く、かつ、もし再送が起こったら、このTTIにおいてMsg3バッファから得られたMAC PDUの送信とその再送とが衝突しない場合:
- CURRENT_IRV値に対応するリダンダンシーバージョンを用い保存されたアップリンクグラントにしたがって送信を発生させるよう、物理レイヤに指示し;
- CURRENT_IRVを1増し;
- この送信に対するHARQフィードバック受信時にメジャメントギャップがある場合、およびMsg3バッファからMAC PDUが得られなかった場合:
- この送信に対するHARQ フィードバック受信時にHARQ_FEEDBACKをACKに設定するものとする。
上述のアクションを実行した後、HARQプロセスは次いで:
- CURRENT_TX_NB=送信の最大数−1である場合:
- HARQ バッファをフラッシュするものとする;
5.13 SCellsのアクティブ化/非アクティブ化
UEに、1つまたは複数のSCellsが割り当てられる場合、ネットワークは、構成されたSCellsをアクティブ化および非アクティブ化することができる。PCellは常にアクティブ化されている。ネットワークは、6.1.3.8項で述べられるアクティブ化/非アクティブ化MAC制御要素を送ることによってSCell(s)をアクティブ化および非アクティブ化する。さらに、UEは、構成されたScellごとにsCellDeactivationTimerタイマーを保持し、かつその終了時に、関連するScellを非アクティブ化する。同じ初期タイマー値がsCellDeactivationTimerの各インスタンスに適用され、それはRRCによって形成される。構成されたSCellsは初めに、追加(addition)により、かつハンドオーバーの後に非アクティブ化される。
UEは各TTI、および各構成されたSCellに対し:
- SCellをアクティブ化するこのTTIにおいて、UEがアクティブ化/非アクティブ化MAC制御要素を受信する場合、UEはTTIにおいて、[2]に定義されるタイミングにしたがい:
- SCellをアクティブ化し;つまり以下の正常なSCell動作を適用し:
- SCell上でのSRS送信;
- SCellについてのCQI/PMI/RI/PTI報告;
- SCell上でのPDCCH監視;
- SCellについてのPDCCH監視
- SCellに関連するsCellDeactivationTimerを起動または再起動し;
- 5.4.6項にしたがってPHRをトリガするものとする。
- そうでなければ、SCellを非アクティブ化するこのTTIにおいて、UEがアクティブ化/非アクティブ化MAC制御要素を受信する場合;または
- アクティブ化されたSCellに関連するsCellDeactivationTimerがこのTTIにおいて終了する場合:
- TTIにおいて、[2]に定義されるタイミングにしたがって:
- SCellを非アクティブ化し;
- SCellに関連するsCellDeactivationTimerを停止し;
- SCellに関連する全てのHARQバッファをフラッシュする。
- アクティブ化されたScellにおけるPDCCHがアップリンクグラントもしくはダウンリンクアサインメントを示す場合;または
- アクティブ化されたScellをスケジューリングするサービングセルにおけるPDCCHが、アクティブ化されたScellについてアップリンクグラントもしくはダウンリンクアサインメントを示す場合:
- SCellに関連するsCellDeactivationTimerを再起動し;
- SCellを非アクティブ化される場合:
- SCell上でSRSを送信せず;
- SCellについてのCQI/PMI/RI/PTIを報告せず;
- SCellにおいてUL−SCHにより送信せず;
- SCellにおいてRACHにより送信せず;
- SCellにおいてPDCCHを監視せず;
- SCellについてPDCCHを監視しない。
注:SCellが非アクティブ化されるとき、SCellにおいて進行中のランダムアクセスプロシージャがもしあれば、中断される。
6.1.3.8 アクティブ化/非アクティブ化MAC制御要素
アクティブ化/非アクティブ化MAC制御要素は、表6.2.1−1において記されているLCIDを有するMAC PDUサブヘッダーにより識別される。それは固定サイズを有し、かつ7つのC−フィールドおよび1つのR−フィールドを含む単一のオクテットからなる。アクティブ化/非アクティブ化MAC制御要素は以下のように定義される(図6.1.3.8−1)。
- Ci:[8]に記述されたSCellIndex iが設定されたSCellがある場合、このフィールドは、SCellIndex iを有するSCellのアクティブ化/非アクティブ化状態を示し、そうでなければ、UEはCiフィールドを無視するものとする。Ciフィールドは“1”に設定されて、SCellIndex iを有するSCellがアクティブ化されるべきであることを示す。Ciフィールドは“0”に設定されて、SCellIndex iを有するSCellが非アクティブ化されるべきであることを示す;
- R:予備ビット(Reserved bit)、“0”に設定される。
図5参照。
低電力ノード(low power nodes)を用いるスモールセルは、モバイルトラフィックの激増(mobile traffic explosion)、特に屋内および屋外のシナリオにおけるホットスポットの配備に対処できる見込みがあると認められている。低電力ノードは一般に、そのTx電力がマクロノードおよびBSクラスよりも低いノードを意味し、例えばピコおよびフェムトeNBはいずれも当てはまる。E−UTRAおよびE−UTRANにおけるスモールセル高度化では、低電力ノードを用いる屋内および屋外のホットスポットエリア内でのパフォーマンスを向上させるための追加機能に焦点が当てられるであろう。
この文書は、スモールセル高度化のシナリオおよび必要条件を記している。3GPP TR 36.913は、必要条件の重複を避けるため、適用可能なときはいつでも、参考として用いられなければならない。
4 目的*
このスタディの目的は、TR36.932に定義されたシナリオおよび必要条件を満たすべきスモールセル展開およびオペレーションの強化されたサポートのためのプロトコルおよびアーキテクチャにおいて可能性のある技術を確認することである。
スタディは次の側面において行われるものとする:
・異なるまたは同一のキャリアによりサービングされるマクロおよびスモールセルレイヤへのデュアル接続性(dual connectivity)を有するUEsの利点、およびどのシナリオにとってかかるデュアル接続が実現可能かつ有益であるかを確認および評価する。
・TR36.932におけるシナリオ、特にデュアル接続の実現可能シナリオのための可能性のあるアーキテクチャおよびプロトコルの強化を確認および評価し、かつ実現可能な場合は、コアネットワークの影響を最小化する。以下が含まれる:
- コントロールおよびユーザープレーンの全体的な構造とそれら互いの関係、例えば異なるノードにおけるC−プレーンおよびU−プレーンのサポート、異なるプロトコルレイヤの終了など。
・スモールセル展開に関しての全体的な無線リソース管理(Radio Resource Management)構造およびモビリティ強化の必要性を確認および評価する:
- ノード間UEコンテキスト転送の最小化およびコアネットワークに向けてのシグナリングのためのモビリティメカニズム。
- 増大したUEのバッテリー消費を最小化しつつ行う測定およびセル識別の強化。
各潜在的な強化について、利益、複雑度および仕様書の影響(specification impact)が評価されなければならない。
スタディは、他のSI/WIsにカバーされない潜在的な強化に焦点を合わせるものとする。
5.5 キャリアアグリゲーション
キャリアアグリゲーション(CA)においては、2つまたはそれ以上のコンポーネントキャリア(CCs)が、最大100MHzのより広い伝送帯域幅をサポートするためにアグリゲートされる。UEは、その能力に応じ、1つまたは複数のCCs上で同時に受信または送信することができる:
- CAについて単一のタイミングアドバンス(timing advance)能力を有するUEは、同じタイミングアドバンスをシェアする複数のサービングセル(1つのTAGにグループ分けされた複数のサービングセル)に対応する複数のCCs上で同時に受信および/または送信することができる;
- CAについて複数のタイミングアドバンス能力を有するUEは、異なるタイミングアドバンスを有する複数のサービングセル(複数のTAGにグループ分けされた複数のサービングセル)に対応する複数のCCs上で同時に受信および/または送信することができる。E−UTRANは、確実に各TAGがそれぞれ少なくとも1つのサービングセルを含むようにする;
- CA能力の無いUEは単に、単一のCC上で受信することができると共に、1つのサービングセル(1つのTAG中の1つのサービングセル)に対応する単一のCC上で送信することができるだけである。
CAは、連続するおよび連続しないCCsの両方についてサポートされ、その各CCは、Rel−8/9の数秘術(numerology)により、周波数領域において最高110個のリソースブロックに限定される。
‐ 同じeNBから生じ、かつULとDLとで恐らくは帯域幅の異なる、異なる数のCCをアグリゲートするように、UEを構成することが可能である:
- 構成され得るDLのCCsの数は、UEのDLアグリゲーション能力に依存し;
- 構成され得るULのCCsの数は、UEのULアグリゲーション能力に依存し;
- DLのCCsよりも多いULのCCsでUEを設定することはできず;
- 通常のTDDの配置では、ULとDLとでCCsの数および各CCの帯域幅は同じである。
- 構成され得るTAGの数は、UEのTAG能力に依存する。
同じeNBから生じるCCsが同じカバレッジを提供する必要は無い。
CCsは、LTE Rel−8/9互換であるものとする。それにもかからわず、既存のメカニズム(例えば規制(barring))が、Rel−8/9のUEsがCCにキャンプオン(camp on)するのを避けるために用いられ得る。
連続してアグリゲートされたCCsの中心周波数間の間隔は、300kHzの倍数であるものとする。これは、Rel−8/9の100kHz周波数ラスターと互換性を持つようにすると同時に、15kHz間隔のサブキャリアの直交性を保つためである。アグリゲーションシナリオによっては、n×300kHzの間隔は、連続するCCs間への少数の未使用のサブキャリアの挿入によって容易にとることができる。
[…]
7.5 キャリアアグリゲーション(CA)
CAが構成されるとき、UEは、ネットワークとの1つのRRC接続のみを有する。RRC接続の確立/再確立/ハンドオーバー時に、ある1つのサービングセルがNASモビリティ情報(例えばTAI)を提供し、RRC接続の再確立/ハンドオーバー時には、ある1つのサービングセルがセキュリティインプット(security input)を提供する。このセルはプライマリセル(PCell)と称される。ダウンリンクにおいて、PCellに対応するキャリアはダウンリンクプライマリコンポーネントキャリア(DL PCC)であり、一方アップリンクでは、それはアップリンクプライマリコンポーネントキャリア(UL PCC)である。
UEの能力によっては、セカンダリセル(SCells)は、PCellと共にサービングセルの組を形成するように構成され得る。ダウンリンクにおいて、SCellに対応するキャリアはダウンリンクセカンダリコンポーネントキャリア(DL SCC)であり、一方アップリンクでは、それはアップリンクセカンダリコンポーネントキャリア(UL SCC)である。
よって、1つのUEについて構成されるサービングセルの組は、常に1つのPCellおよび1つまたは複数のSCellsからなる:
- 各SCellでは、ダウンリンクリソースに加え、UEによるアップリンクリソースの使用が設定可能であり(よって、構成されるDL SCCsの数は常にUL SCCsの数以上であり、かつアップリンクリソースの使用のためだけにはSCellは構成され得ない);
- UEの観点から見ると、各アップリンクリソースは1つのサービングセルにのみ属し;
- 構成され得るサービングセルの数は、UEのアグリゲーション能力に依存し(5.5項参照);
- PCellはハンドオーバー手順によって(つまり、すなわち、セキュリティキー変更およびRACH手順によって)のみ変更され得;
- PCellはPUCCHの転送に用いられ;
- SCellsとは異なり、PCellは非アクティブ化され得ず(11.2項参照);
- 再確立は、SCellsがLFを経験するときではなく、PCellがRLFを経験するときにトリガされ;
- NAS情報はPCellから取得される。
SCellsの再構成、追加および除去はRRCによって実行され得る。LTE内(intra−LTE)ハンドオーバー時に、RRCは、ターゲットPCellと共に使用するためにSCellsを追加、除去、または再構成することもできる。新たなSCellを追加すると、個別のRRCシグナリングが、SCellの全ての必要なシステム情報を送るのに用いられ、つまり、接続モード(connected
mode)の間、UEsは、ブロードキャストされたシステム情報をSCellsから直接取得する必要はない。
図6を参照されたい。
アクティブタイム(Active Time):5.7項に定義される、DRX動作に関する時間であり、この間に、UEはPDCCH−サブフレームにおいてPDCCHを監視する。
PDCCH−サブフレーム:PDCCHを伴うサブフレームのことである。FDD
UE動作では、これは任意のサブフレームを意味し;
TDD UE動作では、UEが、アグリゲートされたセルにおいて同時に受信および送信する能力を有する場合、これは、schedulingCellIdが設定されたサービングセルを除く、全てのサービングセルのDwPTSを含むサブフレームとダウンリンクサブフレームとの結合又はユニオン(union)を意味し;
そうでなければ、これは、DwPTSを含むサブフレームまたはダウンリンクサブフレームとしての、PCellが構成されるサブフレームを意味する。
本出願は、2013年8月9日に出願された米国特許仮出願第61/864,114号による利益を享受し、その開示内容全体が本明細書に組み込まれる。
104、106、108、110、112、114アンテナ
116 アクセス端末
118、124 逆方向リンク
120、126 順方向リンク
122 アクセス端末(AT)
200 MIMOシステム
210 送信システム
212 データソース
214 送信(TX)データプロセッサ
220 TX MIMOプロセッサ
222 受信機
222a〜222t 送信機(TMTR)
224a〜224t アンテナ
230 プロセッサ
232 メモリ
236 データソース
238 TXデータプロセッサ
240 復調器
242 RXデータプロセッサ
250 受信システム
252 アンテナ
252a〜252r NRアンテナ
254 受信機
254a〜254r 受信機(RCVR)
260 RXデータプロセッサ
270 プロセッサ
272 メモリ
280 変調器
300 通信装置
302 入力装置
304 出力装置
306 制御回路
308 中央処理ユニット(CPU)
310 メモリ
312 プログラムコード
314 トランシーバー
400 物理レイヤ
402 レイヤ3
404 レイヤ2
406 レイヤ1
Claims (10)
- 無線通信システムにおけるスモールセル高度化のための方法であって、
少なくとも第1のセルおよび第2のセルを含む複数のセルによりユーザー装置(UE)を設定するステップであって、前記第1のセルはマスターエボルブドノードB(MeNB)に関連し、前記第2のセルはセカンダリエボルブドノードB(SeNB)に関連する、ステップと、
第1のエボルブドノードB(eNB)から送信されるコマンドであって、前記第1のセルおよび/または前記第2のセルのアクティブ化または非アクティブ化に関する情報を有するコマンドを、受信するステップと、
前記第1のeNBに関連するセルのアクティブ化または非アクティブ化に関する情報を使用し、第2のeNBに関連するセルのアクティブ化または非アクティブ化に関する情報は無視するステップと
を含む方法。 - 前記第1のeNBが前記MeNBであって前記第2のeNBが前記SeNBである、または前記第1のeNBが前記SeNBであって前記第2のeNBが前記MeNBである、請求項1に記載の方法。
- 前記コマンドがアクティブ化/非アクティブ化MACコントロールエレメントである、請求項1または2に記載の方法。
- 無線通信システムにおけるスモールセル高度化のための方法であって、
少なくとも第1のセルおよび第2のセルによりユーザー装置(UE)を設定するステップであって、前記第1のセルはマスターエボルブドノードB(MeNB)に関連し、前記第2のセルはセカンダリエボルブドノードB(SeNB)に関連する、ステップと、
セルのアクティブ化または非アクティブ化に関する情報を有するコマンドを受信するステップと、
決定条件に基づいて、セルのアクティブ化または非アクティブ化に関する前記情報を使用するかまたは無視するかを決定するステップと
を含む方法。 - 前記決定条件は、前記コマンドを送信したeNBである送信元に関連する、請求項4に記載の方法。
- 前記コマンドは前記MeNBから送信される、または前記コマンドは前記SeNBから送信される、請求項5に記載の方法。
- 前記決定条件は、どのセルにアクティブ化または非アクティブ化に関連する前記情報が当てはまるかに関連する、請求項4から6のうち何れか1項に記載の方法。
- 前記第1のセルが、アクティブ化または非アクティブ化に関連する前記情報が当てはまるセルである、または
前記第2のセルが、アクティブ化または非アクティブ化に関連する前記情報が当てはまるセルである、請求項7に記載の方法。 - 前記コマンドがアクティブ化/非アクティブ化MACコントロールエレメントである、請求項4から8のうち何れか1項に記載の方法。
- 無線通信システムにおけるスモールセル高度化のための通信装置であって、
制御回路と、
前記制御回路に組み込まれたプロセッサと、
前記制御回路に組み込まれ、前記プロセッサに動作可能に接続されたメモリと、
を含み、前記プロセッサは、請求項1ないし9のうち何れか1項に記載の方法を実行することにより、スモールセル高度化を実現するために、メモリに格納されたプログラムコードを実行するように構成される、通信装置。
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