JP5938710B2 - 連続式加熱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被加熱物を搬送しながら連続的に加熱する連続式加熱装置に関する。
連続式加熱装置は、トンネル状の断熱された箱体の中に熱源が配置されている。この箱体の入口側から出口側までの内部通路は、前記熱源によって、炉長方向に所望の温度プロファイルに温度調節されている。熱処理すべき被加熱物を、前記箱体の中を通過させることで、所望の温度プロファイルにて熱処理することができる。
被加熱物を炉幅方向においても均一に加熱できるように、特許文献1では、図10(a)に示すように熱源側Aと被加熱物側Bとの間に、上部多孔板8aと下部多孔板8bからなる二層多孔板8を設けている。矢印Z方向は炉高方向である。この二層多孔板8は、図10(b)に示すように炉長方向(矢印Y方向)に沿って複数ユニットを設けるだけでなく、炉幅方向(矢印X方向)にも複数ユニットの二層多孔板8が設けられている。
熱源側Aから被加熱物側Bに向かう循環空気9は、図10(a)に示すように上部多孔板8aと下部多孔板8bの重なりの程度で通路の大きさを調節することができる。よって、炉幅方向(矢印X方向)の二層多孔板8の上部多孔板8aと下部多孔板8bの重なりの程度を調節することによって、炉幅方向の加熱温度を均一に調節している。
特許2895042号公報
このような従来の構成では、被加熱物の形状が板状の場合には、炉幅方向においても均一加熱をすることが可能になるが、厚みを持つ被加熱物、例えば円柱形の被加熱物を加熱する際には、炉高方向(矢印Z方向)における均一加熱が困難である。
また、大きさが単一の被加熱物を熱処理する連続式加熱装置の場合には、被加熱物の大きさに合わせた寸法形状の炉を作成することによって、均一加熱処理をすることが可能であるが、複数の大きさの被加熱物を加熱処理する必要がある場合、現実の設備としては、最も大きな被加熱物に合わせた寸法形状の炉を作成することになるため、小さな被加熱物を加熱する際に、均一加熱するためには加熱条件を変更する必要があって、加熱条件の変更後、炉内部の温度が安定するまで長時間待つ必要があるという課題を有している。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、大きな被加熱物に合わせた寸法形状の炉を有する連続式加熱装置であっても小さな被加熱物の加熱処理に切り替える場合に、比較的短時間の待ち時間だけで小さな被加熱物を均一に加熱処理できる連続式加熱装置を提供することを目的とする。
本発明の連続式加熱装置は、被加熱物を移送経路に沿って相対的に搬送しながら、前記移送経路の上方と下方の内の少なくとも一方から作用する熱によって、搬送中の前記被加熱物を熱処理する加熱装置であって、炉内の前記移送経路を炉幅方向に複数に仕切る仕切りと、前記仕切りを炉幅方向に位置変更させることができる駆動ユニットを設け、前記仕切りによって炉幅方向に仕切られたゾーンを前記移送経路に沿って被加熱物を、相対的に搬送して熱処理することを特徴とする。
本発明の連続式加熱装置によれば、炉内の前記移送経路を炉幅方向に複数に仕切る仕切りを、駆動ユニットによって炉幅方向の適切な位置に設定変更して運転することによって、複数の大きさの物体を切り替え時に連続式加熱装置内の温度安定のために長時間待つことなく、被加熱物を均一に加熱処理することができる。
本発明の実施の形態1における連続式加熱装置の一部切り欠き斜視図 同実施の形態における搬送方向に沿った断面図 同実施の形態における炉入口側の側面図 同実施の形態における(a)仕切りの斜視図と(b)仕切りの側面図 同実施の形態における温度プロファイル 同実施の形態の連続式加熱装置によって大きな被加熱物を処理する場合の炉入口側の側面図 本発明の実施の形態2における連続式加熱装置の(a)仕切りの斜視図と(b)仕切りの側面図 本発明の実施の形態3における連続式加熱装置の(a)仕切りの斜視図と(b)仕切りを構成する環状体の縦断面図 本発明の実施の形態4における連続式加熱装置の仕切りの斜視図 (a)従来例の二層多孔板の断面外略図と(b)従来例の二層多孔板の平面配置概略図
以下、本発明の各実施の形態を図1〜図9に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1〜図6は本発明の実施の形態1の連続式加熱装置を示す。
図1は本発明の実施の形態1における連続式加熱装置の一部切り欠き斜視図、図2はその搬送方向に沿った断面図を示す。
この連続式加熱装置の箱体1は、ムライト(Mullite)や発泡アルミナ等の材料で断熱が施されている。この箱体1の内部には、入口側INから出口側OUTに向かって炉長方向(矢印Y方向)に搬送装置2が設けられている。搬送装置2を間に挟んで、前記箱体の天井部には、上部ヒータ3a1,3a2,・・・,3a9が、入口側INから出口側OUTに向かって隙間無く並べられている。箱体1の底部には、下部ヒータ3b1,3b2,・・・,3b9が、入口側INから出口側OUTに向かって隙間無く並べられている。
搬送装置2と上部ヒータ3a1の間には、炉幅方向(矢印X方向)に炉内を仕切る複数の仕切り4が設けられている。この複数の仕切り4は、駆動ユニットとしての駆動軸5によって格別に支持されており、隣接する仕切り4との間隔等を格別に設定変更することができる。
具体的には、図3は炉入口側の側面図を示す。複数の仕切り4の設定位置は、被加熱物6の大きさが比較的小さい場合を示している。9枚の仕切り4は、両側の被加熱物6の外側と、隣接する被加熱物6の間に介在して、炉幅方向を8個のゾーンZ1〜Z8に仕切っている。
被加熱物6の大きさが比較的小さい場合とは、具体的には、被加熱物の高さ(炉高方向の矢印Z方向)が仕切り4の1/2以下の場合である。
上記では、上部ヒータ3a1に対応して上部ヒータ3a1の下方に配置された9枚の仕切り4について説明したが、上部ヒータ3a1に隣接した上部ヒータ3a2についても、同様に、上部ヒータ3a2の下方に9枚の仕切り4が配置されている。上部ヒータ3a2に隣接した上部ヒータ3a3についても、同様に、上部ヒータ3a3の下方に9枚の仕切り4が配置されている。上部ヒータ3a2,3a3の下方にそれぞれ設けられた9枚の仕切り4も、それぞれの駆動ユニットとしての駆動軸5,5によって、炉幅方向に隣接する仕切り4との間隔等を格別に設定変更することができる。
以上の説明は入口側INの仕切り4の具体例であったが、出口側OUTの上部ヒータ3a7,3a8,3a9に対応しても、それぞれ炉幅方向に9枚の仕切り4が配置されている。これらの仕切り4もそれぞれの駆動ユニットとしての駆動軸5,5によって、炉幅方向(矢印X方向)に隣接する仕切り4との間隔等を格別に設定変更することができる。
この実施の形態では、上部ヒータ3a4,3a5,3a6の下方には仕切り4は設けられていない。全ての仕切り4の先端は、搬送装置2の搬送面には接触していない。
図4(a)は仕切りの斜視図、図4(b)は仕切りの側面図を示す。
仕切り4は、内層材料4aと表層材料4bで構成されている。内層材料4aはステンレス、表面材料4bはアルミナを用いている。仕切り4は上部が下部に比べ厚く構成されている。仕切り4の厚さは、上部20mm、下部10mmである。仕切り4の上部を下部より厚くするのは、小さな被加熱物の上部への輻射熱を与える効果を大きくするためである。
このように炉の入口側に炉長方向(矢印Y方向)に9枚の仕切り4からなる3組のユニットを設け、炉の出口側に炉長方向(矢印Y方向)に9枚の仕切り4からなる3組のユニットを設け、炉の炉長方向(矢印Y方向)の中央部には9枚の仕切り4が設けられていないため、上部ヒータ3a1〜3a3と下部ヒータ3b1〜3b3のグループと、上部ヒータ3a4〜3a6と下部ヒータ3b4〜3b6のグループと、上部ヒータ3a7〜3a9と下部ヒータ3b7〜3b9のグループとに分けて通電を制御することによって、図5に示すように、入口側から中央部かけて次第に温度が上昇する昇温区間Saと、温度キープ区間Sbと、中央部から炉の出口側にかけて次第に温度が低下する降温区間Scの温度プロファイルを実現できる。
したがって、図3に示すように搬送装置2の搬送面に炉幅方向(矢印X方向)に一定間隔で被加熱物6を載置して、搬送装置2によって、炉長方向(矢印Y方向)に移送することによって、被加熱物6を図5に示した温度プロファイルで熱処理できる。
被加熱物の高さ(矢印Z方向)が仕切り4の1/2より大きい被加熱物6bを処理するに際しては、炉幅方向(矢印X方向)に隣接している仕切り4の間隔を設定変更して、昇温区間Saと降温区間Scにおいて被加熱物が格別に通過するゾーンの幅を変更する。
具体的には、図6は連続式加熱装置によって大きな被加熱物を処理する場合の炉入口側の側面図を示す。図3に図示した被加熱物6に比べて大きな被加熱物6bを図5の温度プロファイルで熱処理するに際しては、昇温区間Saと降温区間Scの各駆動軸5を運転して、仕切り4の間隔を変更する。被加熱物が大きくなった場合には、搬送装置2の搬送面に炉幅方向(矢印X方向)に一度に載置できる被加熱物の数が、図3に示した場合に比べて少なくなる。図6の場合には、適当数の被加熱物6bを搬送装置2の搬送面に載置できるように、全ての仕切り4を炉幅方向(矢印X方向)に移動させる。使用しない仕切り4については、ここでは炉幅方向(矢印X方向)の外側に移動させられている。
図3に示したように、被加熱物6の大きさが比較的小さい場合、被加熱物6と上部ヒータ3aとの距離が離れており、被加熱物6の上部への上部ヒータ3aからの輻射熱が十分ではないため、仕切り4の上部から被加熱物6への輻射熱により熱を与えることで加熱量を補っている。搬送装置2上に配置された被加熱物6を1個ずつ仕切り4にて仕切っている。ここでは被加熱物6を仕切り4にて1個ずつ仕切っているが、被加熱物6が仕切り4に対し更に小さい、例えば、仕切り4の高さの1/3以下の場合、もしくは、被加熱物6のY方向での配置間隔が非常に広い、例えば被加熱物6に対する被加熱物6の配置間隔が2倍以上の場合、仕切り4からの輻射熱が被加熱物6の側面(図3におけるY−Z面)に与えられるため、2個以上で仕切っても良い。
被加熱物6よりも大きな被加熱物6bを処理している図6の場合でも、被加熱物6bを1個ずつ仕切り4にて仕切っているが、2個以上で仕切っても良い。
図3と図6の場合には、仕切り4としては同一のものを用いており、仕切り4の位置と数が異なっているが、これは仕切り4が可動式であり、被加熱物6bの大きさにより配置を変更させていることによる。使用しない仕切り4は箱体1内で、水平方向へ移動させることで被加熱物6もしくは被加熱物6bが搬送される範囲にかからない位置へ移動させる。また、仕切り4の高さは、大きな被加熱物6bよりも高くなっており、箱体1で加熱処理される被加熱物6,6bの全てより高くなっている。
上部加熱ヒータ3aおよび、下部加熱ヒータ3bの温度制御設定値については、最も大きな被加熱物に合わせて設定し、被加熱物の大きさ変更の際に、仕切り4を移動させる。
かかる構成によれば、仕切り4が上部加熱ヒータ3a、下部加熱ヒータ3bから得られる輻射熱により加熱されることにより高温となり、被加熱物6,6bに対し側面から輻射熱を与えることができる。これにより、上部加熱ヒータ3aおよび、下部加熱ヒータ3bからの上下面からの輻射熱で加熱しにくい、被加熱物の側面部を加熱することができ、それにより被加熱物6,6bの温度バラツキを抑制できる。
被加熱物6bのような大きな被加熱物では側面部の加熱による効果が得られるが、被加熱物6のような小さな被加熱物では、仕切り4が存在しない場合、上部ヒータ3aとの距離が遠くなるため、温度制御設定値が所望の温度プロファイルに対し低くなってしまうが、仕切り4を配置することにより、輻射熱を与える熱源が近くなると共に、側面を加熱することが可能となるため、大きな被加熱物と同じ温度制御設定値にて加熱が可能となる。また、仕切り4の上部が下部に比較して厚いことで、被加熱物6に対し上部から輻射熱を与える効果が大きくなっている。
通常、被加熱物6,6bの大きさにより、上部加熱ヒータ3aおよび、下部加熱ヒータ3bの温度制御設定値を変更し、箱体1内の温度安定まで長時間の待機時間が必要であるが、本構成により仕切り4は、使用していないものについても連続式加熱装置内の同じヒータ区間内に存在するため、常に温度制御設定値に近い温度になっている。これにより、仕切り4の移動を含めても被加熱物の大きさ変更における温度安定時間が大幅に短縮できる。
また、温度キープ区間Sbにおいて仕切り4が配置されていないが、これは温度キープ区間Sbにおいて、被加熱物6,6bは、昇温区間Saにおいて所望の温度まで昇温され、温度も均一化されているため、仕切り4による輻射熱による効果が現れないためである。そのため、昇温区間Saおよび、降温区間Scが短くなれば、仕切り4が配置される区間は短くなり、また、温度キープ区間が存在しない場合は、箱体1内の全ての区間に仕切り4が配置されることになる。
ここで、本実施の形態1では、仕切り4が駆動軸5にて上部加熱ヒータ3aと被加熱物6,6bとの間で把持されているが、駆動軸が上部加熱ヒータ3aもしくは箱体1の断熱材の上部に配置され、仕切り4を吊り下げる構成としてもよい。
本実施の形態1では内層材料4aが上部から下部まで貫通した構成としているが、下部を表面材料4bで覆う構成としても良い。また、内層材料4aはステンレスを用いているが、アルミニウムやインコネル等、伝熱の良い金属を使用温度に合わせて使用してもよい。表面材料4bはアルミナを用いているが、ジルコニア等、他のセラミックスを使用してもよい。また、内層材料4aと表面材料4bで異なる材料を用いているが、同じ材料を用いてもよい。また、本実施の形態1では仕切り4の箱体1の搬送方向と垂直かつ水平方向の面を平面としているが、凹状の曲面としても良い。これにより、被加熱物6,6bの上部への輻射熱を与える効果が大きくなる。
このように、実施の形態1の連続式加熱装置は、複数の大きさの物体を加熱する際に加熱条件を変更する待ち時間が少なく均一加熱することができる構成を有し、加熱温度が比較的低温である乾燥やエージングだけでなく、加熱温度が高温となる焼成の用途にも適用できる。
(実施の形態2)
図7(a)(b)は本発明の連続式加熱装置における仕切り4の別の例を示す。
実施の形態1の仕切り4に比べてこの実施の形態2の仕切り4には、直径10mm程度の貫通孔4cが穿設されている。具体的には、仕切り4のY−Z面での外周部30mmより内側で、30mm間隔で鉛直方向、水平方向に等間隔で配置されている。これにより、貫通孔4cが仕切り4のY−Z面に占める割合は約10%となっている。その他は実施の形態1と同じである。
仕切り4に貫通孔4cが配置されることにより、仕切り間での箱体1内の気体の移動が可能となり、X方向の温度バラツキを抑制することができる。
箱体1内で、被加熱物6,6bの温度を上昇させる昇温区間Saにおいて前述の効果が得られるが、同様に被加熱物6,6bの温度を低下させる降温区間Scにおいても、被加熱物6,6bは上部加熱ヒータ3aおよび、下部加熱ヒータ3bによる輻射熱を受けており同様の効果が得られる。
実施の形態1では、仕切り4が全て同じものとしているが、箱体1の箱体に近い仕切りについては、貫通孔4cの配置を少なくするもしくは、貫通孔4cの大きさを小さくすることにより、仕切り4の開口比率を小さくする構成とするのが好ましい。これにより、箱体1の箱体側面からの放熱を抑制し、箱体1内のX方向の温度バラツキを低減できる。仕切り4の厚さを上部で20mm、下部で10mmとしているが、箱体1の内部の大きさ、被加熱物6,6bの大きさにより変更してもよい。また、仕切り4のY方向の分割を上部ヒータ3a、下部ヒータ3bの分割に合わせているが、これは上部ヒータ3a、下部ヒータ3bの温度制御区間を跨いで配置されることによる箱体1内のY方向の温度制御安定性低下を考慮しているからであるため、上部ヒータ3a、下部ヒータ3bの分割区間を跨がない状態でこれより小さな区間で分割してもよい。
また、貫通孔4cを仕切り4に穿設する場合に、その配置について、仕切り4のY−Z面での外周部30mmより内側で、30mm間隔で鉛直方向、水平方向に等間隔で配置しているが、仕切り4の強度に問題ない範囲で、Y−Z面での外周部30mmより外側に配置してもよく、間隔も近くしてもよい。
また、貫通孔4cは四角形状で一辺を10mm程度としているが、箱体1内部のX方向における温度ばらつきと、仕切り4による被加熱物6,6bへの輻射熱を与える効果により、10mmを基準として変更してもよい。例えば、箱体1内部のX方向における温度ばらつきがほとんど無い場合は貫通孔4cの一辺を5mmなど小さくしてもよく、また、貫通孔4cは四角形状でなく、円形状等に変更してもよい。これにより、貫通孔4cが仕切り4のY−Z面に占める割合を変更することになる。この割合に制限はないが、箱体1内部のX方向における温度ばらつきを抑制しつつ、仕切り4による輻射熱による効果を十分に得るためには、貫通孔4cが仕切り4のY−Z面に占める割合を5〜30%とすることが好ましい。
例えば、セラミックスを所望の温度1000℃として上部加熱ヒータ3aと下部加熱ヒータ3bの制御温度を一定として焼成を行った際、昇温時にセラミックス被焼成体の中心と表面で最大約50℃であった温度ばらつきを、昇温が遅い、小さな被加熱物6では上部、大きな被加熱物6bでは側面部を早く昇温することができることで、中心部の昇温も早くなり、結果として、所定の温度プロファイルの熱処理を施すに要する時間を約1/2とすることができた。
(実施の形態3)
図8(a)と図8(b)は、実施の形態3の連続式加熱装置に使用する仕切りを示している。実施の形態1の仕切り4は板状体であったが、この実施の形態2では仕切り4が複数本の鎖状体7で構成されている点が異なっている。その他は実施の形態1と同じである。
この実施の形態3の仕切り4は、環状体7bを連結して1本の鎖状体7を構成し、これを炉長方向(矢印Y方向)に複数本だけ並べて構成されている。前記鎖状体は、上端から下端まで環状体7bの大きさはおなじもので構成されている。
環状体7bは図8(b)に示すように、内層材料7cおよび表層材料7dで構成されている。内層材料7cはステンレス、表面材料7dはアルミナを用いている。
このように鎖状体で構成した仕切り4を使用した場合には、仕切り間での箱体1内の気体の移動が可能となり、炉幅方向(矢印X方向)の温度バラツキを抑制できる。
内層材料7cとしては、ステンレス、アルミニウム、インコネル等、伝熱の良い金属を使用温度に合わせて使用する。表面材料7dはアルミナ、ジルコニア等、他のセラミックスを使用してもよい。内層材料7cと表面材料7dとして異なる材料を用いても、同じ材料を用いてもよい。
なお、環状体7bを連結した複数本の鎖状体を並べて構成される仕切り4は、箱体1の箱体側面に近い仕切りと箱体1の箱体の炉幅方向(矢印X方向)の中央付近とで同じものを使用しても良いが、箱体1の箱体側面に近い仕切りについては、環状体7bの輪の大きさを小さくするもしくは、輪の太さを大きくすることにより、仕切り4の開口比率を小さくする構成とするのが好ましい。これにより、箱体1の箱体側面からの放熱を抑制し、箱体1内の炉幅方向(矢印X方向)の温度バラツキを低減できる。
(実施の形態4)
図9は、実施の形態4の連続式加熱装置に使用する仕切りを示している。
実施の形態3の仕切り4は各鎖状体が上端から下端まで環状体7bの大きさはおなじもので構成されていたが、この実施の形態4では、図9に示すように上部の環状体7bの大きさを下部の環状体7bよりも大きくしている。
上部の環状体7bの大きさを下部の環状体7bよりも大きくするとは、具体的には、仕切り4の高さが400mmの場合に、環状体7bの太さは10mm、環の長さは上部で150mm、下部で100mmとしている。その他は実施の形態3と同じである。
このように上部と下部の環状体7bの大きさ変更した仕切り4の場合には、被加熱物6,6bの上部と仕切り4との距離が、被加熱物6,6bの下部と仕切り4との距離よりも小さくなることにより、被加熱物6,6bの上部への輻射熱を与える効果が大きくなる。
被加熱物6bの様な大きな被加熱物では側面部の加熱による効果が得られるが、被加熱物6の様な小さな被加熱物では、仕切り4が存在しない場合、加熱ヒータ3aとの距離が遠くなるため、温度制御設定値が所望の温度プロファイルに対し低くなってしまうが、仕切り4を配置することにより、輻射熱を与える熱源が近くなると共に、側面を加熱することが可能となるため、大きな被加熱物と同じ温度制御設定値にて加熱が可能となる。
環状体7bの鎖の太さは10mm、環の長さは上部で150mm、下部で100mmとしているが、鎖の太さ及び、環の長さはこれに限らず、箱体1内部のX方向における温度ばらつきと、仕切り4による被加熱物6,6bへの輻射熱を与える程度に応じて変更してもよい。
本実施の形態4により、例えばセラミックスを所望の温度1000℃として上部加熱ヒータ3aと下部加熱ヒータ3bの制御温度を一定として焼成を行った際、昇温時にセラミックス被焼成体の中心と表面で最大約50℃であった温度ばらつきを、昇温が遅い、小さな被加熱物6では上部、大きな被加熱物6bでは側面部を早く昇温することができることで、中心部の昇温も早くなり、結果として、所定の温度プロファイルの熱処理を施すに要する時間を約1/2とすることができた。
なお、実施の形態3,4において、環状体7bを連結した複数本の鎖状体を並べて構成される仕切り4は、箱体1の箱体側面に近い仕切りと箱体1の箱体の炉幅方向(矢印X方向)の中央付近とで同じものを使用しても良いが、箱体1の箱体側面に近い仕切りについては、環状体7bの輪の大きさを小さくするもしくは、輪の太さを大きくすることにより、仕切り4の開口比率を小さくする構成とするのが好ましい。これにより、箱体1の箱体側面からの放熱を抑制し、箱体1内のX方向の温度バラツキを低減できる。
上記の各実施の形態では、炉内を被加熱物の搬送方向と平行かつ鉛直方向に仕切る複数の可動式の仕切り4を配置し、複数の大きさの被加熱物を切り替え時に連続式加熱装置内の温度安定のために長時間待つことなく均一に加熱処理したが、炉内を被加熱物の搬送方向と平行かつ鉛直方向に仕切る仕切り4の数は、一度に搬送する被加熱物の炉幅方向の数に応じて、少なくとも1つであれば実施できる。
上記の各実施の形態では搬送装置2の搬送路の上方から上部加熱ヒータ3a1〜3a9によって被加熱物6,6bを加熱し、搬送装置2の搬送路の下方から下部加熱ヒータ3b1〜3b9によって加熱したが、搬送装置2の搬送路の上方または下方から被加熱物6,6bを加熱する場合にも適用できる。
なお、上記では、被加熱物を搬送することで、仕切りによって炉幅方向に仕切られたゾーンを、通過させる例を示したが、仕切りによって炉幅方向に仕切られたゾーンに対して、被加熱物が相対的に移動されればよい。
本発明は、加熱温度が比較的低温である乾燥やエージングだけでなく、加熱温度が高温となる焼成などの用途にも適用できる。
1 箱体
2 搬送装置
X 炉幅方向
Y 炉長方向
Z 炉高方向
3a1〜3a9 上部ヒータ
3b1〜3b9 下部ヒータ
4 仕切り
5 駆動軸
Sa 昇温区間
Sb 温度キープ区間
Sc 降温区間
6 小さな被加熱物
6b 大きな被加熱物
4a 内層材料
4b 表面材料
4c 貫通孔
7c 内層材料
7d 表面材料
7b 環状体

Claims (8)

  1. 被加熱物を移送経路に沿って相対的に搬送しながら、前記移送経路の上方と下方の内の少なくとも一方から作用する熱によって、搬送中の前記被加熱物を熱処理する加熱装置であって、
    炉内の前記移送経路を炉幅方向に複数に仕切る仕切りと、
    前記仕切りを炉幅方向位置変更させることができる駆動ユニットと
    を設け、前記仕切りによって炉幅方向に仕切られたゾーンを前記移送経路に沿って被加熱物を、相対的に搬送して熱処理する
    連続式加熱装置。
  2. 前記仕切りが炉長よりも短く、炉長方向に前記仕切りが有る区間と前記仕切りが無い区間が形成されている
    請求項1記載の連続式加熱装置。
  3. 前記移送経路の上方と下方の内の少なくとも一方から作用する熱を発生する加熱ヒータは、炉長方向に配列された複数のヒータブロックによって構成され、
    前記仕切りは、前記ヒータブロックごとに設けられている
    請求項1または請求項2に記載の連続式加熱装置。
  4. 前記仕切りは、板状体であり、炉幅方向に貫通した貫通孔を有している
    請求項1から請求項3のいずれかに記載の連続式加熱装置。
  5. 前記仕切りは、板状体であり、上部が下部よりも厚い
    請求項1から請求項4のいずれかに記載の連続式加熱装置。
  6. 前記仕切りは、鎖状体からなることを特徴とする
    請求項1または2に記載の連続式加熱装置。
  7. 前記鎖状体は、前記仕切りの上部を形成している環状体が、前記仕切りの下部を形成している環状体より大きいことを特徴とする
    請求項6に記載の連続式加熱装置。
  8. 前記仕切りは、少なくとも2つの異なる物質から構成されている
    請求項1から請求項7のいずれかに記載の連続式加熱装置。
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