JP5889119B2 - パラレルリンク型多自由度振動絶縁装置 - Google Patents

パラレルリンク型多自由度振動絶縁装置 Download PDF

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本発明は、1自由度振動絶縁装置を複数本組み合わせることで支持体と被支持体間の振動伝達を多軸に対して遮断する、パラレルリンク型多自由度振動絶縁装置に関するものである。
従来の多自由度振動絶縁装置では、支持体と被支持体間に、1自由度振動絶縁装置を複数本配置し、パラレルメカニズムを構成することで、支持体・被支持体間の振動伝達を多軸に対して遮断する振動絶縁機能を実現している(例えば、特許文献1)。
特開平5−238496号公報
観測の高精度化が進む天文学や宇宙物理学の分野において、観測機器の振動による撮像性能の劣化が問題となっている。これは従来問題とならなかった観測機器の微小振動による指向軸のブレが、観測の高精度化によって主要な誤差要因として顕在化したためである。この問題に対しこれまでに観測機器の振動を抑制する試みが数多くなされてきた。観測機器の振動を抑制する技術は大きく制振技術と振動絶縁技術に分けられる。前者が観測機器の振動自体を低減する直接的な手段であるのに対して、後者は振動自体の大きさは変えずに、外部から観測機器への振動の伝わりを遮断する間接的な手段である。それぞれ観測機器の振動を低減する有効な手段であり、上記の各手法に対応して制振装置と振動絶縁装置が開発されてきた。これらの中で特に多自由度の制振装置や振動絶縁装置への要求が高まっており、振動源の複数自由度にわたる振動低減への取り組みが進められている。
特許文献1は、振動絶縁装置の一例であり、振動源である支持体の並進・回転6自由度の変位が被支持体に伝播することを抑制する、多自由度振動絶縁装置である。構成は特許文献1の図1のとおり、支持体と被支持体とが、スチュワートプラットフォーム状に配置された複数の1自由度振動絶縁装置で連結されており、1自由度振動絶縁装置の上下部における支持体および被支持体との連結点が、双方とも3軸回転フリーのヒンジか、一方が3軸、他方が2軸回転フリーのヒンジからなっている。このように、多自由度振動絶縁装置は、振動源が生じる振動自由度と同数か、それ以上の本数の1自由度振動絶縁装置をくみ上げることで、絶縁自由度の多自由度化を実現している。
振動絶縁性能の評価指標としては振動伝達率(Transmissibility)の周波数特性(以下、振動伝達特性)を用いるのが慣例である。振動伝達率とは振動源である支持体に対する被支持体の変位振幅の比で規定され、たとえば1自由度振動絶縁装置の性能は単一の振動伝達率の周波数特性で表すことができる。一方、多自由度振動絶縁装置においては、支持体の並進・回転6成分の変位に対する被支持体の並進・回転6成分の比、すなわち計36成分の振動伝達特性を有する伝達関数行列を用いて装置の性能を表すことになる。
特許文献1をはじめとする多自由度振動絶縁装置においては、36成分の振動伝達特性を決定するのは、被支持体の質量特性、振動絶縁装置単体の動剛性、そして1自由度振動絶縁装置の空間配置の3つの設計パラメータである。このため、装置に対して振動絶縁性能の要求仕様が与えられた場合、設計者はこれを満たすように上記3つの設計パラメータを調節しなければならない。
しかしながら、通常、各成分に対する要求仕様をすべて満足するような各設計パラメータを見出すのは困難である場合が多い。これは以下の理由による。まず、第一に、各設計パラメータが振動伝達特性の複数成分に対して感度を持つため、ある成分の振動伝達特性を改善しようすると他の成分の特性も同時に変化すること。第二に、被支持体の質量特性は振動伝達特性を決定する要因の一つであるが、対象によって質量特性は多種多様であり、歪な形状の対象物では成分ごとに性能の偏りが生じやすいこと。また第三の理由として、振動絶縁装置と周辺装置との配置上の干渉を回避するため、本装置へ寸法上の要求や、取付け点の位置指定等が与えられ、これによって設計パラメータとして設定できる値が限定されることが挙げられる。
以上の理由により、たとえ要求仕様が与えられたとしても、36成分すべてに対する振動伝達特性の要求仕様を同時に満足する解を得ることは難しく、ある限られた成分の振動伝達特性の要求のみを満足するもので妥協するか、要求仕様そのものを緩和するかなどの対応を取らざるを得ない。
本発明はこのような問題を解決するためになされたものであり、特定の成分の振動絶縁特性を他成分に対して独立に調節できる1自由度振動絶縁装置の空間配置を提案し、設計上の制約のある中においても、従来と比して容易に要求仕様を満たすことができるパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置を提供することを目的としている。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、支持体と、被支持体と、それぞれが伸縮方向の相対変位に対して振動絶縁機能を備え、前記支持体と3自由度の回転自由度を有した連結点で一方が連結し且つ前記被支持体と2ないし3自由度の回転自由度を有した連結点で他方が連結した複数の振動絶縁リンクと、前記支持体と3自由度の回転自由度を有した連結点で一方が連結し且つ前記被支持体と2ないし3自由度の回転自由度を有した連結点で他方が連結し、前記支持体の質量中心と前記被支持体の質量中心を結ぶ直線上に伸縮方向が配置され相対変位に対して振動絶縁機能を備えた振動絶縁補助リンクと、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、特定軸の剛性および振動伝達特性を他軸に対して独立に調節することができ、これによって複数自由度の振動絶縁特性への性能要求の達成が容易になるパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置が得られるという従来にない顕著な効果を奏する。
図1は、一般的なパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置の構成を示す概念図である。 図2は、1自由度振動絶縁装置の内部構成を表した概念図である。 図3は、実施の形態1にかかるパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置の概念図である。 図4は、実施の形態1にかかるパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置の上面からの概念図である。 図5は、実施の形態1による1自由度振動絶縁装置の追加の前後のパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置の振動伝達率対角成分の周波数応答を示す図である。 図6は、実施の形態2にかかるパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置の概念図である。 図7は、実施の形態2にかかるパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置の上面からの概念図である。 図8は、実施の形態2にかかるパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置の振動伝達率対角成分の周波数応答を示す図である。 図9は、実施の形態3にかかるパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置の概念図である。 図10は、実施の形態3にかかるパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置の上面からの概念図である。 図11は、実施の形態3にかかるパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置の振動伝達率対角成分の周波数応答を示す図である。 図12は、実施の形態5にかかるパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置の概念図である。 図13は、実施の形態6にかかるパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置の概念図である。 図14は、実施の形態6にかかるパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置の別の概念図である。 図15は、パラレルリンク型多自由度振動絶縁装置の諸元を示した図である。 図16は、実施の形態1、2、および3における追加する1自由度振動絶縁装置の配置情報を示した図である。
以下に、本発明にかかる多自由度振動絶縁装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、一般的なパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置6の構成を示す概念図である。図1に示すような一般的なパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置6は、支持体2と被支持体3の間に1自由度振動絶縁装置1a〜1fを複数本配置することで、多自由度にわたる支持体2の振動が被支持体3へ伝播することを抑制する効果を実現する。1自由度振動絶縁装置1a〜1fは、それぞれが、図2に1自由度振動絶縁装置1(振動絶縁リンク)として示すようにばね要素、ダンパ要素などの受動要素や、アクチュエータなどの能動要素から構成される直動リンクで、伸縮方向の相対変位に対して振動絶縁機能を実現する。1自由度振動絶縁装置1は、最低でも振動源が発生する振動自由度以上の本数が必要であるため、並進・回転の全自由度に対して振動が生じる宇宙機などでは、1自由度振動絶縁装置1を6本以上配置して多自由度振動絶縁効果を実現するのが一般的である。
しかし、すでに述べたとおり現実のパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置6はいくつかの要因で振動絶縁性能の自由度ごとの調整が困難であるため、自由度間で振動絶縁性能にばらつきが生じるなどの問題を抱えていた。
これに対し、本実施の形態1においては、支持体2および被支持体3それぞれの質量中心OBおよびOPを結ぶ直線上に1自由度振動絶縁装置7(振動絶縁補助リンク)を1本追加する。図3は、実施の形態1によるパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置6の概念図である。図4は、実施の形態1によるパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置の上面からの概念図である。
本実施の形態1においては、図1に示したパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置6に対して、図3に示すように1自由度振動絶縁装置7を1本追加することで、図中OBP方向の剛性kzzと振動絶縁特性ZP/ZBを他成分に対して独立に補強/調整することを特徴とするものである。これによって従来では困難であった振動絶縁性能のばらつきの改善や、特定自由度の振動絶縁性能の微調整が可能となるといった、従来にない効果を実現できる。以下、実施の形態1の効果を理論的に考察する。
支持体2と被支持体3として任意形状の2剛体を対象としたパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置6を考える。支持体2と被支持体3は、互いに並列に配置されたN本の1自由度振動絶縁装置1によって結合されており、この1自由度振動絶縁装置1(1a〜1f)と支持体2および被支持体3の結合部は、合計5自由度以上の回転自由度を有する2つのヒンジ(連結点)4(4a〜4f)、5(5a〜5f)からなっている。ヒンジ4(4a〜4f)の自由度とヒンジ5(5a〜5f)の自由度の合計が5自由度以上の回転自由度であればよいので、ヒンジ4(4a〜4f)の自由度とヒンジ5(5a〜5f)の自由度の組み合わせとしては、(2自由度,3自由度)、(3自由度,2自由度)、(3自由度,3自由度)などが考えられる。同様に、1自由度振動絶縁装置7と支持体2の結合部であるヒンジ8と1自由度振動絶縁装置7と被支持体3の結合部であるヒンジ9についても合計が5自由度以上の回転自由度となるようになっていればよい。図1に示すように、支持体2と被支持体3の運動を規定する座標系ΣBPをそれぞれの質量中心OB,OPにおいて直交3軸の基底ベクトルが一致するように定義し、なおかつzB,zP軸が初期状態の直線OBPに一致するように定める。このとき支持体2と被支持体3の位置・姿勢はそれぞれの座標系を基準に次のように定める。
Figure 0005889119
ここで一般化座標を以下のように定義する。
Figure 0005889119
このときi番目の1自由度振動絶縁装置1の伸縮量liはqP,qBの関数として
Figure 0005889119
と表すことができ、N本すべての伸縮量をN次元ベクトルl=[l1,l2,…,lNTとして纏めれば、lはqB,qPとヤコビ行列JB,JPを用いて
Figure 0005889119
と表すことができる。なお、図3および図4の例ではN=6である。ここで
Figure 0005889119
である。一般にJB,JPはqB,qPに関して非線形となるが、振動が微小変位に限られる場合には以下のように1自由度振動絶縁装置1の空間配置で決定する定数行列で近似できる。
Figure 0005889119
ここで
Figure 0005889119
次に、支持体2と被支持体3がqB,qPだけ微小変位したときにi番目の1自由度振動絶縁装置1に発生する軸力fi sを求めると、それ自体の持つ剛性kiと伸縮量liによって
Figure 0005889119
と表せる。これをN本すべての軸力を含んだN次元ベクトル
Figure 0005889119
で纏めれば
Figure 0005889119
となる。さらに、この1自由度振動絶縁装置1の軸力fsが被支持体3に与える力fpとトルクτp(被支持体3の質量中心周り)はヤコビ行列Jpを用いて次のように表すことができる。
Figure 0005889119
このように、パラレルリンク型多自由度振動絶縁装置6から被支持体3に働く力fpとトルクτp(被支持体3の質量中心周り)は、「支持体2と被支持体3の並進・回転6自由度の変位qB,qP」、「1自由度振動絶縁装置1の空間配置で決まるヤコビ行列JP,JB」、そして「各1自由度振動絶縁装置1の剛性を表す剛性行列K」で決まることがわかる。
ここで被支持体3には上記の力とトルク以外に外力が働かないとすれば、被支持体3の運動方程式は次のように表すことができ、さらに式(1)を用いて[fpτpTを消去すれば、以下のように振動伝達率T(s)が導かれる。
Figure 0005889119
なお、QB(S),QP(S)は支持体2と被支持体3の並進・回転6自由度変位のラプラス変換であり、T(s)は支持体2の6自由度変位に対する被支持体3の6自由度変位の比として、下記のとおり36個の振動伝達特性で構成される伝達関数行列となる。
Figure 0005889119
このうち対角成分であるXP/XB,YP/YB,ZP/ZBP/ΦBP/ΘBP/ΨBは多自由度振動絶縁装置の振動伝達特性を特徴づける主要項である。
上記のパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置6に対し、1自由度振動絶縁装置7をM本追加したときに、装置の剛性と振動絶縁特性がどのように変化するかを考察する。混乱を避けるため各記号を以下のように再定義する。
Figure 0005889119
このとき追加する1自由度振動絶縁装置7がzP軸(もしくはzB軸)に平行である場合を考える。すると下記のようにJP MとJB Mは等しくなるのでこれをJMと置く。
Figure 0005889119
ここに
(xi,yi):i番目の1自由度振動絶縁装置7の上下取付け点の座標(ローカル座標表示)
である。
このようにzP軸に対して平行に1自由度振動絶縁装置7を追加した場合、被支持体3に加わる力fpおよび質量中心周りのトルクτpは式(1)を修正した次式で与えられる。
Figure 0005889119
ここで第1項は1自由度振動絶縁装置7をM本追加前の初期構成時の式(1)右辺と同じものであり、第2項はM本追加したことにより新たに加えられた項である。特に第2項は支持体2と被支持体3の相対6自由度変位qP−qBに対して(JP MTMM係数行列によってfpとτpを決定することから、追加したM本の1自由度振動絶縁装置7は36成分の剛性を有する単一のばね要素とみなすことができる。この第2項の剛性行列をさらに展開すると以下の式(3)となる。
Figure 0005889119
ここに
ij:i軸の相対変位からj軸の力/トルクへの剛性(i,j=x,y,z,φ,θ,ψ)
i:追加するi番目の1自由度振動絶縁装置7の剛性(i=1,2,…,M)
上式より、パラレルリンク型多自由度振動絶縁装置6の各軸の剛性は、式中の非零の項の分だけ補強されることが分かる。
本実施形態は追加する本数M=1のときに、剛性と振動伝達特性を他成分に対して調節するものである。これを実現するためにはx1=y1=0とすればよく、直線OBP上に1自由度振動絶縁装置7を1本追加すればよい。すると式(3)中の非零の項のうちkzzのみが残り、z方向の剛性を他軸に対して独立に調節できる。また振動伝達特性ZP/ZBが他成分に対して独立に調節できるかを、図15に示す構成を例として図5に図示した。図5に示したグラフは、36成分の振動伝達特性のうち主要項である対角成分XP/XB,YP/YB,ZP/ZBP/ΦBP/ΘBP/ΨBを抽出して振動伝達率の周波数応答をプロットしたものである。グラフ中の破線がZP/ZBであり、図16にあるようにcase0,case1がそれぞれ1自由度振動絶縁装置7を追加する前後の振動伝達特性である。グラフからわかるようにZP/ZBが他成分に対して独立に高周波域に遷移している。
以上より、支持体2および被支持体3の質量中心OB,OPを結ぶ直線上に1自由度振動絶縁装置7を1本追加することで、パラレルリンク型多自由度振動絶縁装置6は剛性kzzと振動伝達特性ZP/ZBを他成分に対して独立に調節できることが明らかとなり、本実施形態の効果が示された。
なお、追加する1自由度振動絶縁装置7が負の動剛性を示す受動/能動素子、もしくはこれらを組み合わせたハイブリッド構造として、ZP/ZB振動伝達特性を低周波側へシフトさせることも可能であり、さらに装置の振動伝達特性の調節の幅が広がる効果を発揮できる。
実施の形態2.
図6は、実施の形態2によるパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置の概念図である。図7は、実施の形態2によるパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置の上面からの概念図である。
図6に示すように、実施の形態2のパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置6は図1のパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置6に対し、剛性がそれぞれk1およびk2の2本の1自由度振動絶縁装置7(7a,7b)(第1,第2振動絶縁補助リンク)を直線OBPに対して平行に追加するものである。実施の形態2によれば、軸方向の剛性kzzと振動伝達特性ZP/ZBだけではなく、回転剛性kφφと振動伝達特性ΦP/ΦB、もしくはkθθとΘP/ΘBを他成分に対して独立に調節できる。これを式(3)を用いて説明する。
ここで、OP(OB)を原点とした図7の上面図の座標系(直線OBPと垂直な平面座標系)において、1自由度振動絶縁装置7aのxp方向の座標をx1、yp方向の座標をy1とし、同様に、1自由度振動絶縁装置7bの座標を(x2,y2)とする。
式(3)よりkzzとkφφ(もしくはkθθ)を他成分に対して独立に調節可能とするためには、成分間の干渉項である非対角項を0とする必要がある。すなわちこれを満たす空間配置は以下の連立方程式を満たすものである。
Figure 0005889119
いまk1,k2>0なので、非対角項を0とするには
Figure 0005889119
とすればよい。これはすなわちxpp平面上で原点OPに対して点対称の位置に1自由度振動絶縁装置7を2本(7aおよび7b)追加することを意味する。このときそれぞれのケースで式(3)は次のように修正される。
Figure 0005889119
従って、まずk1,k2を調整することでkzzを調節し、さらにx1,y1を調整することでkφφ(もしくはkθθ)を調節する、という手順でkzz,kφφ(もしくはkθθ)を互いを含む他成分に対して独立に調節することができることがわかる。
また振動伝達特性ZP/ZBとΦP/ΦB(もしくはΘP/ΘB)が他成分に対して独立に調節できるかを、図1に示すようなパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置6で検証した。図1の例は支持体2と被支持体3が互いに平行に配置された剛な円盤同士であり、これらが6本の1自由度振動絶縁装置1によって結合したものである。各々の寸法、質量特性、1自由度振動絶縁装置1の取付け位置情報など、剛性と振動伝達特性を求める上で必要な諸元を図15にまとめ、さらに追加する1自由度振動絶縁装置7の配置情報を図16にまとめた。
図16の中のCase2−1〜2−3の3ケースのうち、Case2−1は追加する2本の1自由度振動絶縁装置7(7aおよび7b)を直線OBP上に配置するもので、これは実施の形態1と同等の構成である。実施の形態1で既に説明したとおり、ノミナル構成(図1)からCase2−1とすることで、ZP/ZBの振動伝達特性を他成分に対して独立に調節できる。次に、Case2−2では、図7の上面図に示すように2本の1自由度振動絶縁装置7(7aおよび7b)を追加する際に、1自由度振動絶縁装置7aのxp方向の座標x1をx1=0.25[m]としたものである。Case2−3はx1を2倍の0.5[m]としたものである。即ち、Case2−2およびCase2−3の場合においては、1自由度振動絶縁装置7(7aおよび7b)は直線OBPを軸とした回転対称な配置となっている。
図8は、実施の形態2にかかるパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置の振動伝達率対角成分の周波数応答を示す図である。図8のグラフは、36成分の振動伝達特性のうち主要項である対角成分XP/XB,YP/YB,ZP/ZBP/ΦBP/ΘBP/ΨBを抽出して振動伝達率の周波数応答をプロットしたもので、これよりx1が増加するのに応じてΘP/ΘBが高周波側に遷移するのがわかる。
以上説明したように、支持体2および被支持体3の質量中心OB,OPを結ぶ直線と平行に1自由度振動絶縁装置7を2本追加することにより、パラレルリンク型多自由度振動絶縁装置6は剛性kzz,kφφ(もしくはkθθ)と振動伝達特性ZP/ZB,ΦP/ΦB(もしくはΘP/ΘB)を他成分に対して独立に調節できることが明らかとなり、本実施形態の効果が示された。
実施の形態3.
図9は、実施の形態3によるパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置の概念図である。図10は、実施の形態3によるパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置の上面からの概念図である。
図9に示すように、実施の形態3のパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置6は図1のパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置6に対し、剛性がそれぞれk1,k2およびk3の3本の1自由度振動絶縁装置7(7a,7b,7c)(第1,第2,第3振動絶縁補助リンク)を直線OBPに対して平行に追加したものである。実施の形態3によれば、軸方向の剛性kzzおよび振動伝達特性ZP/ZBだけではなく、回転剛性kφφ,kθθと振動伝達特性ΦP/ΦBP/ΘBを、互いを含む他成分に対して独立に調節できる。これを式(3)を用いて説明する。
ここで、図10の上面図のOP(OB)を原点としxp方向およびyp方向にみた座標系(直線OBPと垂直な平面座標系)において、1自由度振動絶縁装置7a,7b,7cの座標をそれぞれ、(x1,y1),(x2,y2),(x3,y3)とする。
式(3)よりkzz,kφφ,kθθを他成分に対して独立に調節可能とするためには、成分間の干渉項である非対角項を0とする必要がある。すなわちこれを満たす空間配置は以下の連立方程式を満たすものである。
Figure 0005889119
上記の連立方程式は、変数が6個に対して式の数が3であるため独立変数は3つである。これをx1,x2,y1にとれば、残った従属変数x3,y2,y3は以下ように与えられる。
Figure 0005889119
このとき式(3)は次のように修正される。
Figure 0005889119
この結果からkzz,kφφ,kθθは、以下の手順を踏むことで互いを含む他の成分に対して独立に値を調節することができることがわかる。
・追加する3本の1自由度振動絶縁装置7の剛性k1,k2,k3によってkzzを調節する。
・与えられたk1,k2,k3に対し、x1,x2によってkθθを調節する。
・与えられたk1,k2,k3,x1,x2に対し、y1でkθθを調節する。
また振動伝達特性ZP/ZBP/ΦBP/ΘBが他成分に対して独立に調節できるかを、図1に示すようなパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置6に3本の1自由度振動絶縁装置7(7a,7b,7c)(第1,第2,第3振動絶縁補助リンク)を追加することで検証した。図1の例は支持体2と被支持体3が互いに平行に配置された剛な円盤同士であり、これらが6本の1自由度振動絶縁装置1によって結合したものである。上述したように各々の寸法、質量特性、1自由度振動絶縁装置1の取付け位置情報など、剛性と振動伝達特性を求める上で必要な諸元を図15にまとめ、さらに追加する1自由度振動絶縁装置7の位置情報を図16にまとめてある。
図16の中のCase3−1〜3−4の4ケースのうち、Case3−1は追加する3本の1自由度振動絶縁装置7を直線OBP上に配置するもので、これは実施の形態1と同等の構成である。実施の形態1で既に説明したとおり、ノミナル構成(図1)からCase3−1とすることで、ZP/ZBの振動伝達特性が他成分に対して独立に調節できる。次に、Case3−2では、図10の上面図に示すように3本の1自由度振動絶縁装置7(7a,7b,7c)を追加する際に、図10の平面座標系の原点OP(OB)から半径R=0.2[m]の円周上にそれぞれ120°位相の関係で配置する。case3−3は、この半径Rを倍の0.4[m]としたものである。即ち、Case3−2およびCase3−3の場合においては、1自由度振動絶縁装置7(7a,7b,7c)は直線OBPを軸とした回転対称な配置となっている。
図11は、実施の形態3にかかるパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置の振動伝達率対角成分の周波数応答を示す図である。図11のグラフは、36成分の振動伝達特性のうち主要項である対角成分XP/XB,YP/YB,ZP/ZBP/ΦBP/ΘBP/ΨBを抽出して振動伝達率の周波数応答をプロットしたもので、これより半径Rに応じて、ΦP/ΦBP/ΘBの特性が高周波側に遷移するのがわかる。さらにcase3−4において1自由度振動絶縁装置7の1,2本目(7a,7b)の取付け点についてのy座標(ypの方向の座標値)、即ちy1およびy2の絶対値を大きくすると、図11に示すようにΦP/ΦBの振動伝達特性をΘP/ΘBの振動伝達特性に対して独立して調節することができる。
以上説明したように、支持体2および被支持体3の質量中心OB,OPを結ぶ直線と平行に1自由度振動絶縁装置7を3本追加することにより、パラレルリンク型多自由度振動絶縁装置6は剛性kzz,kφφ,kθθと振動伝達特性ZP/ZB,ΦP/ΦB,ΘP/ΘBを、互いを含む他成分に対して独立に調節できることが明らかとなり、本実施形態の効果が示された。
実施の形態4.
また上記の議論から明らかなように、追加する1自由度振動絶縁装置7の本数は3本以内に限定する必要はなく、4本以上のM本であってもよい。本実施の形態4においては、図1のパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置6に対し、剛性がそれぞれk1,k2,k3,…,kMのM本の1自由度振動絶縁装置7(第1〜第M振動絶縁補助リンク)を直線OBPに対して平行に追加する。ここで、図1の直線OBPと垂直な平面座標系において、1自由度振動絶縁装置7(第1〜第M振動絶縁補助リンク)の座標をそれぞれ、(x1,y1),(x2,y2),(x3,y3),…,(xM,yM)とすれば、式(3)の中の非対角項が次式を満たしながら直線OBPに対してM本(M≧4)の1自由度振動絶縁装置7を平行に配置すればよい。
Figure 0005889119
このような配置にすることで、4本以上のM本の1自由度振動絶縁装置7を直線OBPに平行配置した構成のパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置6に対しても実施の形態1,2,3と同様の効果が得られる。即ち、剛性kzz,kφφ,kθθと振動伝達特性ZP/ZB,ΦP/ΦB,ΘP/ΘBを、互いを含む他成分に対して独立に調節できる。
実施の形態5.
実施の形態1乃至4においては、図1のパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置6に対し、追加する1自由度振動絶縁装置7を支持体2および被支持体3それぞれの質量中心OBおよびOPを結ぶ直線OBPに対して平行に取り付けていた。しかし、図12に示すように座標系ΣPのxp軸或いはyp軸に平行に、即ち直線OBPに対して直角な一方向に、追加する1自由度振動絶縁装置7を取付けた場合、調節できる軸は変わるものの3軸の動剛性および振動伝達率を他軸に対して独立に調節することが可能である。式(3)を用いてこれを説明する。
追加する1自由度振動絶縁装置7をxp軸或いはyp軸に平行にM本(1本あるいは複数本)配置するとき、補強される剛性は式(3)から次のように修正される。ここで、追加するM本の1自由度振動絶縁装置7(第1〜第M振動絶縁補助リンク)の剛性は、それぞれk1,k2,k3,…,kMである。また、M本の1自由度振動絶縁装置7(第1〜第M振動絶縁補助リンク)がxp軸に平行な場合のxp軸と垂直な面での座標を(y1,z1),…,(yM,zM)、M本の1自由度振動絶縁装置7(第1〜第M振動絶縁補助リンク)がyp軸に平行な場合のyp軸と垂直な面での座標を(x1,z1),…,(xM,zM)とする。
Figure 0005889119
Figure 0005889119
このとき、これまでの議論と同じように非対角項を0とする剛性と空間配置の条件を導くことができ、さらにその条件下で追加する1自由度振動絶縁装置7の剛性と空間配置を調節することで、対角3成分を独立に調節することができる。より具体的には、xp軸に平行に追加した場合、或いはyp軸に平行に追加した場合、のそれぞれについて、剛性kxx,kθθ,kψψと振動伝達特性XP/XBP/ΘBP/ΨB、或いは剛性kyy,kφφ,kψψと振動伝達特性YP/YBP/ΦBP/ΨBについて互いを含む他成分に対して独立に調節可能となる。
実施の形態6.
図13および図14は、実施の形態6にかかるパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置6の概念図である。本実施の形態にかかるパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置6を応用すれば図13および図14に示すように重力補償装置として利用することが可能で、重力環境下で被支持体3を支持することができる。例えば、宇宙機器の特性評価試験において地上試験を実施する際、1自由度振動絶縁装置1a,1bや上部取付け点のヒンジ4(4a,4b)およびヒンジ5(5a,5b)を被支持体3の静荷重に耐えるように高剛性、高強度に作りこむ必要がある。このため地上試験機と衛星搭載用実機とでは特性、寸法などが乖離する問題があった。これに対し、宇宙空間上での振動絶縁性能を地上で精度よく評価するため、数々の重力補償装置などが考案されてきた。
本実施の形態では実施の形態1乃至4にかかるパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置6を用いることで振動絶縁装置評価試験用の重力補償装置とすることができる。すなわち追加する1自由度振動絶縁装置7として、ばねなどの受動要素、アクチュエータなどの能動要素、そしてこれらのハイブリッド構造などを組み込んで、1自由度振動絶縁装置7に重力を補償させる機能を担わせ重力補償装置として機能させればよい。すると、実施の形態1で説明したようにZP/ZB以外の振動伝達特性を変化させずに被支持体3を支持することができ、実機特性を精度よく測定することができる。即ち、1自由度振動絶縁装置7を図1で示したパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置6の無重力環境下での振動伝達特性を重力補償装置として追加することにより地上で精度よく再現し評価することができる。特に、図14に示すようなアクチュエータを組み込んだ場合には、剛性を自由に設定できるため、被支持体3を支持しながら剛性を零とすることが可能であり、そのときには理想的な無重力環境を模擬できるといった従来にない効果を示すことができる。
さらに、本願発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、上記実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出されうる。例えば、上記実施の形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出されうる。更に、異なる実施の形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
以上のように、本発明にかかるパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置は、特定の成分の振動絶縁特性を他成分に対して独立に調節することが可能な振動絶縁装置に有用であり、特に、観測機器の微小振動を抑制するパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置および振動絶縁装置評価試験用の重力補償装置としてそれを用いることに適している。
1a〜1f,7,7a〜7c 1自由度振動絶縁装置
2 支持体
3 被支持体
4a〜4f,8,8a〜8c 3自由度回転フリーのヒンジ
5a〜5f,9,9a〜9c 2ないし3自由度回転フリーのヒンジ
6 パラレルリンク型多自由度振動絶縁装置
B,OP 質量中心

Claims (6)

  1. 支持体と、
    被支持体と、
    それぞれが伸縮方向の相対変位に対して振動絶縁機能を備え、一方の連結点が前記支持体と他方の連結点が前記被支持体と合計5以上の回転自由度を有するように各々連結した複数の振動絶縁リンクと、
    一方の連結点が前記支持体と他方の連結点が前記被支持体と合計5以上の回転自由度を有するように各々連結し、前記支持体の質量中心と前記被支持体の質量中心を結ぶ直線と平行に伸縮方向が配置され相対変位に対して振動絶縁機能を備えた剛性がk1の第1振動絶縁補助リンクと、
    一方の連結点が前記支持体と他方の連結点が前記被支持体と合計5以上の回転自由度を有するように各々連結し、前記直線と平行に伸縮方向が配置され相対変位に対して振動絶縁機能を備えた剛性がk2の第2振動絶縁補助リンクと、
    を備え、
    前記直線に垂直な平面における前記第1振動絶縁補助リンクの座標を(x1,y1)、前記第2振動絶縁補助リンクの座標を(x2,y2)とした場合に以下の式を満たすように配置されている
    Figure 0005889119

    ことを特徴とするパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置。
  2. 支持体と、
    被支持体と、
    それぞれが伸縮方向の相対変位に対して振動絶縁機能を備え、一方の連結点が前記支持体と他方の連結点が前記被支持体と合計5以上の回転自由度を有するように各々連結した複数の振動絶縁リンクと、
    一方の連結点が前記支持体と他方の連結点が前記被支持体と合計5以上の回転自由度を有するように各々連結し、前記支持体の質量中心と前記被支持体の質量中心を結ぶ直線と平行に伸縮方向が配置され相対変位に対して振動絶縁機能を備えた剛性がk1の第1振動絶縁補助リンクと、
    一方の連結点が前記支持体と他方の連結点が前記被支持体と合計5以上の回転自由度を有するように各々連結し、前記直線と平行に伸縮方向が配置され相対変位に対して振動絶縁機能を備えた剛性がk2の第2振動絶縁補助リンクと、
    一方の連結点が前記支持体と他方の連結点が前記被支持体と合計5以上の回転自由度を有するように各々連結し、前記直線と平行に伸縮方向が配置され相対変位に対して振動絶縁機能を備えた剛性がk3の第3振動絶縁補助リンクと、
    を備え、
    前記直線に垂直な平面における前記第1振動絶縁補助リンクの座標を(x1,y1)、前記第2振動絶縁補助リンクの座標を(x2,y2)、前記第3振動絶縁補助リンクの座標を(x3,y3)とした場合に以下の式を満たすように配置されている
    Figure 0005889119

    ことを特徴とするパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置。
  3. 支持体と、
    被支持体と、
    それぞれが伸縮方向の相対変位に対して振動絶縁機能を備え、一方の連結点が前記支持体と他方の連結点が前記被支持体と合計5以上の回転自由度を有するように各々連結した複数の振動絶縁リンクと、
    i=1〜M(M≧1)の自然数に対応するM本の、一方の連結点が前記支持体と他方の連結点が前記被支持体と合計5以上の回転自由度を有するように各々連結し、前記支持体の質量中心と前記被支持体の質量中心を結ぶ直線と垂直な一方向に伸縮方向が配置され相対変位に対して振動絶縁機能を備えた剛性がkiの第i振動絶縁補助リンクと、
    を備え、
    前記一方向と垂直な平面における前記第i振動絶縁補助リンクの座標を(yi,zi)(i=1〜Mの自然数)とした場合に以下の式を満たすように配置されている
    Figure 0005889119

    ことを特徴とするパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置。
  4. 前記振動絶縁補助リンクに重力を補償させる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置。
  5. 前記振動絶縁補助リンクは、前記直線を軸とした回転対称な配置となっている
    ことを特徴とする請求項またはに記載のパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置。
  6. 前記一方の連結点の回転自由度と前記他方の連結点の回転自由度の組み合わせは、(2自由度,3自由度)、(3自由度,2自由度)、および(3自由度,3自由度)のいずれかである
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のパラレルリンク型多自由度振動絶縁装置。
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