JP5880151B2 - 塗布工具 - Google Patents

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Description

本発明は、特にリチウムイオン電池等の電池の電極材の塗布工程などに用いて好適な塗布工具に関するものである。
リチウムイオン電池の電極材を塗布して蓄電層を形成する塗布工程においては、近年、塗布工具(スロットダイ)が用いられることが多くなってきている。このような塗布工具は、例えば図4に断面を示すように、複数のブロック状のヘッド部材1をボルト2によって締結したヘッド本体3を備え、これらのヘッド部材1の突き合わせ面に形成されるマニホールド4に供給された塗布液を、マニホールド4からヘッド本体3の先端側(図4において上側)に延びるスリット5を介して吐出させ、このスリット5の開口部(リップ部)に対向配置された被塗布物に塗布するものである。なお、図4ではヘッド部材1の突き合わせ面間にはマニホールド4やボルト穴を避けるような形状のシム6が介装され、このシム6のマニホールド4からヘッド本体3の先端側に向けた部分が切り欠かれることによってスリット5が形成されるようになされている。
このような塗布工具のヘッド部材1やボルト2は一般にステンレス鋼等の金属材料により形成され、リップ部は塗布精度や耐摩耗性を確保するために超硬合金により形成されることもある。ところが、こうして共に金属材料により形成されたヘッド部材1にボルト2をねじ込んで締結すると、ねじ込みの際にヘッド部材1やボルト2の雌雄ネジ部から金属粉が発生し、塗布された電極材にこの金属粉が付着してしまって蓄電層にコンタミネーションを生じ、ショートの原因となるおそれがある。特に図4に示したようにヘッド部材1のネジ穴の下穴1Aがヘッド部材1を貫通している場合にはその可能性が高い。また、ボルト2の頭部とヘッド部材1のボルト穴の座繰り面1Bとが摺接することによっても金属粉が発生して電極材に付着するおそれもある。
ここで、特許文献1には、ヘッド本体の軽量化と低コスト化のために、ヘッド部材全体をエンジニアリングプラスチックにより形成することが提案されている。このような塗布工具では、ボルトのねじ込みの際にヘッド部材から粉が発生してもプラスチック粉であるため、塗布された電極材に付着して蓄電層にコンタミネーションを生じても、ショートの原因となることはない。
特開2007−313415号公報
しかしながら、このようにヘッド部材全体がプラスチックによって形成された塗布工具では、塗布液の供給圧が高い場合には、たとえエンジニアリングプラスチックであってもスリットが押し広げられるように変形してしまい、これによって電極材の塗布厚さが変化したり偏りを生じたりするおそれがある。また、リップ部に研磨を施しても、その表面粗さは金属材料よりなるヘッド部材を研磨したものと比べると粗く、塗布精度が損なわれるおそれがあるとともに、耐摩耗性も例えばリップ部を超硬合金により形成したものには及ばず、早期に寿命が潰えてヘッド部材全体を交換しなければならなくなる。
本発明は、このような背景の下になされたもので、塗布精度や寿命を損なうことなく、塗布された塗布液へのコンタミネーションを防ぐことが可能な塗布工具を提供することを目的としている。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明は、複数のヘッド部材が、互いの突き合わせ面同士を対向させるようにして突き合わされた状態でボルトによって締結されてヘッド本体が形成され、上記突き合わせ面に形成された溝によってこのヘッド本体に形成されたマニホールドから、上記突き合わせ面間に形成されて上記ヘッド本体の先端側に開口するスリットを介して被塗布物に塗布液を塗布する塗布工具であって、上記ヘッド部材と上記ボルトは金属材料により形成されるとともに、上記複数のヘッド部材のうち少なくとも一つのヘッド部材には、上記ボルトが挿通される部分に、該ボルトの外径よりも大きな内径の取付穴が形成されていて、上記少なくとも一つのヘッド部材は、上記取付穴の内周と上記ボルトの外周との間に介装される樹脂材料により形成されたケースを介して、互いの上記突き合わせ面同士を対向させるようにして突き合わせた他のヘッド部材に締結されていることを特徴とする。
このように構成された塗布工具では、ヘッド本体を構成する複数のヘッド部材は金属材料により形成されているので、研磨によってリップ部の表面粗さを滑らかにすることができるとともに耐摩耗性の向上を図ることができる。また、塗布液の供給圧が高くても変形を生じることが少ないため、塗布厚さの変化や偏りを防いで塗布精度を確保しつつ、ヘッド部材の寿命を延長することができる。
そして、これらのヘッド部材は、同じく金属材料製のボルトによって締結されるが、このボルトの外周と、少なくとも一つのヘッド部材の取付穴の内周との間には、樹脂材料よりなるケースが介装されていて、ボルトとヘッド部材とが直接接触することがない。このため、上記少なくとも一つのヘッド部材が、ボルトのネジ部がねじ込まれるヘッド部材であるときには、ボルトのねじ込みの際に雌雄ネジ部から生じるのはケースの樹脂材料粉だけとなり、また、この少なくとも一つのヘッド部材が、ボルトの頭部が摺接するヘッド部材であっても、座繰り面から発生するのはケースの樹脂材料粉だけであるので、リチウムイオン電池の電極材を塗布する場合に付着してもショートの原因となるのは避けることができる。
ここで、上記取付穴を、上記少なくとも一つのヘッド部材において上記マニホールドが形成される面とは反対側が大きな断面とされた段付き穴とするとともに、上記ケースは、この段付き穴に嵌挿可能な段付き状とすることにより、このように樹脂材料よりなるケースを介してヘッド部材を締結しても、安定した締結強度を得ることができる。また、このように安定した締結強度を確保するには、上記ボルトのネジ部と上記ケースの間にヘリカルインサートを介装してもよい。
さらに、上記複数のヘッド部材のすべてを、上記ケースを介して互いに締結すれば、ボルトの外周とヘッド部材とがすべて直接接触することがなくなり、金属粉の発生を一層確実に防止することができる。また、こうして複数のヘッド部材すべてを、ケースを介して締結した場合に、複数のヘッド部材にそれぞれ介装されたケースの互いに対向する端面同士に、一方には凹部を形成するとともに、他方には上記凹部に嵌挿可能な凸部を形成すれば、これら凹凸部の嵌合によって一層高い締結強度が得られるとともに、ボルトとヘッド部材との接触も確実に防ぐことができる。なお、上記ケースは、締結強度の確保のためにエンジニアリングプラスチックにより形成されるのが望ましい。
以上説明したように、本発明によれば、高い塗布精度の確保やヘッド部材の長寿命化を図りつつ、塗布液への金属粉の付着を防止することができ、リチウムイオン電池の電極材を塗布する場合でもコンタミネーションを防いで、製造されたリチウムイオン電池におけるショートを防止することができる。
本発明の第1の実施形態を示す側面図である。 図1におけるZZ断面図である。 本発明の第2の実施形態を示す、図1におけるZZ断面図に相当する断面図である。 従来の塗布工具を示す断面図である。
図1および図2は、本発明の第1の実施形態を示すものである。本実施形態において、ヘッド本体11は、ステンレス鋼等の金属材料により形成された複数(本実施形態では2つ)のヘッド部材12により構成されている。各ヘッド部材12は長尺のブロック状をなし、その長手方向に直交する断面は、互いに平行に延びる短い上底と長い下底と、これら上下底に直交する垂直辺と、上底に鈍角に交差するとともに下底には鋭角に交差する斜辺を備えた外形台形状をなしていて、2つのヘッド部材12は、上下底に平行な平面に関して略対称形状とされ、下底に連なる面を突き合わせ面12Aとして対向させるようにして締結される。
また、これらのヘッド部材12の上記突き合わせ面12Aには、断面半円状をなす溝が上記長手方向に亙って、ただしヘッド部材2の長手方向両端面には開口しないように形成されており、この突き合わせ面12A同士を突き合わせて2つのヘッド部材12を締結したときに、これらの溝によって断面円形のマニホールド13が形成されるようになされている。なお、複数のヘッド部材12の少なくとも1つには、このマニホールド13に塗布液を供給するための図示されない供給路が形成されている。
さらに、ヘッド部材12の突き合わせ面12A間には、外形が突き合わせ面12Aと同じ寸法、形状で、上記マニホールド13および次述する取付穴の突き合わせ面への開口部分に同形の穴が開けられたシム14が介装されている。このシム14は、やはりステンレス鋼等の金属材料により形成された一定厚さの薄板状のもので、マニホールド13の開口部分の穴からヘッド本体11の先端側(図1および図2において上側)の部分は、マニホールド13の長手方向の幅より僅かに小さな一定幅でさらに切り欠かれており、このようなシム14を突き合わせ面12A間に介装してヘッド部材12を締結することにより、ヘッド本体11にはマニホールド13から先端側に開口するスリット15が形成される。
一方、ヘッド部材12のマニホールド13よりもヘッド本体11後端側(図1および図2において下側)には、ヘッド部材12の断面において上記上底をなす面から下底をなす突き合わせ面12Aに貫通するように、取付穴16が形成されている。本実施形態における取付穴16は、突き合わせ面12Aに対向する方向から見て、マニホールド13を形成する上記溝よりも長手方向両側に長い範囲で延びる長円状、すなわち同径の半円の両端同士をこれらの半円に接する互いに平行な2本の直線で結んだ断面形状をなしており、またマニホールド13が形成される突き合わせ面12Aとは反対の上記上底をなす面側が、一回り大きな断面となるような段付き穴とされている。
そして、この取付穴16には、樹脂材料によって形成されたケース17が嵌挿されており、複数のヘッド部材12はこのケース17を介して、ステンレス鋼等の金属材料よりなるボルト18により締結される。従って、取付穴16はボルト18の外径よりも大きな内径とされ、本実施形態では図2に示すように頭部も含めたボルト18の外径よりも大径とされる。ここで、ケース17は、特許文献1に記載されたポリフェニレンサルファイドやポリカーボネート、ポリエーテルケトン、ポリイミド等のエンジニアリングプラスチック(ナイロン系樹脂)により形成されている。
また、ケース17は、取付穴16に嵌挿可能な断面長円状で、さらにヘッド部材12の上記上底をなす面側に嵌め入れられる部分が、取付穴16と同様に一回り大きな断面となる段付き状とされている。さらにまた、本実施形態では、複数のヘッド部材12のすべてにそれぞれ上述のような取付穴16が形成されてケース17が嵌挿されており、これらすべてのヘッド部材12が上記ケース17を介して締結されている。
さらに、2つのヘッド部材12によってヘッド本体11が形成される本実施形態の塗布工具では、これらのヘッド部材2にそれぞれ介装されるケース17の上記突き合わせ面12Aにおいて互いに対向する端面同士のうち、一方のケース(図2において左側のケース)17の端面には、該ケース17の断面がなす長円を一回り小さくしたような断面長円状をなして凹む凹部17Aが形成されている。
これに対して、他方のケース(図2において右側のケース)17の端面には、同じく該ケース17がなす長円を一回り小さくしたような断面長円状をなして突出する凸部17Bが形成されており、この凸部17Bは、この他方のケース17が嵌挿されたヘッド部材12の突き合わせ面12Aを越えて突出して、一方のケース17の上記凹部17Aに嵌挿可能とされている。なお、こうして嵌挿させられた凸部17Bの突端面と凹部17Aの底面との間には僅かな隙間が形成される。
さらにまた、上記一方のケース17における凹部17Aの底面には、該凹部17Aの断面がなす上記長円の両端部における半円の中心の位置と、これらの中心を結ぶ直線を等分割した複数(本実施形態では4つ)の位置とに、ネジ穴17Cが形成されている。これらのネジ穴17Cは、本実施形態では止まり穴状とされている。これに対して、他方のケース17には、凹凸部17A、17Bを嵌合させたときに上記ネジ穴17Cとそれぞれ同軸となるように、ネジ穴17Cと同数の貫通穴17Dが形成されており、これらの貫通穴17Dの凸部17Bとは反対側の開口部は一段大径とされて座繰りが施されている。
このようなケース17が取付穴16に嵌挿されたヘッド部材12は、一方のケース17の凹部17Aに他方のケース17の凸部17Bを嵌挿しつつ、上述のように間にシム14を挟み込むようにして互いの突き合わせ面12Aを対向させて突き合わせた上で、他方のケース17の貫通穴17Dに挿通したボルト18のネジ部を一方のケース17のネジ穴17Cにねじ込むことにより、締結されてヘッド本体11に構成される。従って、この状態で、取付穴16の内周とボルトの外周との間には、図2に示すようにケース17が介装されることになる。
このように構成された塗布工具では、ヘッド本体11を形成する複数のヘッド部材12はステンレス鋼等の金属材料により形成されているので、スリット15が開口するヘッド本体11先端側のリップ部を研磨によって表面粗さが滑らかになるように形成することができる。また、ヘッド部材12の剛性が高いため、塗布液の供給圧が高い場合でも変形を抑えることができるので、被塗布物への塗布液の塗布厚さに変化や偏りが生じるのを防ぐことができ、高い塗布精度を確保することができる。さらに、耐摩耗性も高いので、ヘッド部材12の長寿命化を図ることができる。なお、リップ部をより剛性や耐摩耗性の高い超硬合金により形成すれば、一層の寿命の延長と塗布精度の向上を図ることができる。
その一方で、上記構成の塗布工具では、このような金属材料よりなる複数のヘッド部材12を、同じ金属材料製のボルト18によって締結するのに、このヘッド部材12に形成された取付穴16の内周とボルト18の外周との間に、樹脂材料よりなるケース17を介装して、このケース17を介して複数のヘッド部材12を締結してヘッド本体11に形成している。このため、ボルト18のネジ部は一方のケース17のネジ穴17Cにねじ込まれるとともに、ボルト18の頭部も他方のケースの座繰り面に摺接することになり、たとえねじ込みによってネジや座繰り面が削られても、樹脂材料よりなるケース17が削られて樹脂の粉が発生するだけとなるので、リチウムイオン電池等の電池の電極材の塗布工程などにおいて、万一発生した粉が電極材に付着したとしても、電極にショートが生じるのは避けることができる。
また、本実施形態では、上記取付穴16が、マニホールド13が形成された突き合わせ面12Aと反対側が一段大きな断面とされた段付き穴形状とされるとともに、ケース17も突き合わせ面12Aとは反対側が一回り大きな形状とされて取付穴16に嵌挿可能とされており、このようなケース17を介してヘッド部材12を締結することにより、段部によってケース17を強く取付穴16に引き込んで、ヘッド部材12の締結強度の安定化を図ることができる。
なお、本実施形態では、取付穴16が突き合わせ面12Aに対向する方向から見て長円状とされるとともに、ケース17もこの取付穴16に嵌挿可能な断面長円形状をなしているが、取付穴16およびケース17を断面円形の段付き状としてヘッド部材12の複数箇所に形成、嵌挿するようにしてもよい。また、このように取付穴16およびケース17を断面円形とする場合には、段付き状とすることなく、取付穴16の内周に雌ネジを形成するとともにケース17の外周にはこの雌ネジに螺合する雄ネジを形成して、ネジ止めによりケース17を取付穴16とボルト18との間に介装することも可能である。
さらに、本実施形態では、複数(2つ)のヘッド部材12のすべてにボルト18よりも径の大きな取付穴16が形成されて、ボルト18との間に介装されたケース17を介して締結されており、ボルト18のネジ部とヘッド部材12との接触による金属粉の発生は勿論、ボルト18の頭部とヘッド部材12との接触による金属粉の発生も防ぐことが可能となる。
ただし、ボルト18の頭部とヘッド部材12の例えば座繰り面との接触による金属粉の発生は、ネジ部の接触による金属粉の発生の可能性より低く、また頭部と座繰り面との間にエンジニアリングプラスチック等の樹脂材料よりなるワッシャを介装することで防ぐこともできるので、樹脂材料よりなるケース17は、ボルト18のネジ部がねじ込まれるヘッド部材12の取付穴16だけに介装されていてもよい。また、ボルト18がねじ込まれるヘッド部材12のネジ穴が止まり穴状であって金属粉が発生しても塗布液に付着するおそれがない場合などには、逆にケース17はボルト18の頭部が摺接するヘッド部材12の取付穴16だけに介装されていてもよい。
さらにまた、本実施形態では、上述のように複数のヘッド部材12のすべてをケース17を介して締結する場合に、これらのケース17の互いに対向する端面同士に,互いに嵌合可能な凹凸部17A、17Bが形成されており、これによってもヘッド部材12同士の締結強度の向上を図ることができるとともに、ボルト18との接触も確実に回避することができ、さらに万一ボルト18から金属粉が発生しても、凹凸部17A、17Bの嵌合によって封止して、塗布液への付着を防ぐことができる。また、一方のケース17のネジ穴17Cが止まり穴状であるので、やはり金属粉が発生しても塗布液に付着するのを防ぐことができる。
さらに、ケース17は上述したようにエンジニアリングプラスチックであるので、十分な締結強度を確保することができる。なお、上記実施形態では、ボルト18のネジ部を一方のケース17に形成されたネジ穴17Cに直接ねじ込むようにしているが、図3に示す本発明の第2の実施形態のように、ヘリカルインサート19を介してねじ込むようにすれば、一層安定した締結強度を確保することができる。なお、この図3に示す第2の実施形態において、第1の実施形態と共通する部分には同一の符号を配してある。また、シム14を用いずに、ヘッド部材12の突き合わせ面12Aに直接スリット15を形成してもよい。
11 ヘッド本体
12 ヘッド部材
12A ヘッド部材12の突き合わせ面
13 マニホールド
14 シム
15 スリット
16 取付穴
17 ケース
17A 一方のケース17の凹部
17B 他方のケース17の凸部
18 ボルト
19 ヘリカルインサート

Claims (6)

  1. 複数のヘッド部材が、互いの突き合わせ面同士を対向させるようにして突き合わされた状態でボルトによって締結されてヘッド本体が形成され、上記突き合わせ面に形成された溝によってこのヘッド本体に形成されたマニホールドから、上記突き合わせ面間に形成されて上記ヘッド本体の先端側に開口するスリットを介して被塗布物に塗布液を塗布する塗布工具であって、上記ヘッド部材と上記ボルトは金属材料により形成されるとともに、上記複数のヘッド部材のうち少なくとも一つのヘッド部材には、上記ボルトが挿通される部分に、該ボルトの外径よりも大きな内径の取付穴が形成されていて、上記少なくとも一つのヘッド部材は、上記取付穴の内周と上記ボルトの外周との間に介装される樹脂材料により形成されたケースを介して、互いの上記突き合わせ面同士を対向させるようにして突き合わせた他のヘッド部材に締結されていることを特徴とする塗布工具。
  2. 上記取付穴は、上記ヘッド部材において上記マニホールドが形成される面とは反対側が大きな断面とされた段付き穴とされるとともに、上記ケースは、この段付き穴に嵌挿可能な段付き状とされていることを特徴とする請求項1に記載の塗布工具。
  3. 上記ボルトのネジ部と上記ケースの間にはヘリカルインサートが介装されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の塗布工具。
  4. 上記複数のヘッド部材のすべてが上記ケースを介して互いに締結されていることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の塗布工具。
  5. 上記複数のヘッド部材にはそれぞれ上記ケースが介装されており、これらのケースの互いに対向する端面同士には、一方に凹部が形成されるとともに、他方には上記凹部に嵌挿可能な凸部が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の塗布工具。
  6. 上記ケースが、エンジニアリングプラスチックにより形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載の塗布工具。
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