JP5878453B2 - 位置情報管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、人の入退出を把握する入退出機と、携帯端末機の入出庫を把握可能な保管庫、及び、保管庫から出庫した携帯端末機の存在を把握するリーダからの信号を組み合わせるのみで、可能な限り高精度に人及び携帯端末機の状態を把握可能な位置情報管理システムに関する。
近年、従業員の使用する席が固定されていないフリーアドレスオフィスの環境が増えつつある。机と椅子が用意された部屋に、従業員が携帯電話や携帯端末機(ノートパソコン)を所持して、空いている机で仕事を行い、書類等は、全て個人用又は共用のロッカーや、キャビネットに保管し、特定の個人専用の作業スペースを設けないのが特徴である。
個人が特定の机を持たないために個人の持ち物が大幅に削減でき、また、個人用又は共用のロッカーや、キャビネットに所持品を保管して退社するため、セキュリティの向上や、電子化による紙の書類を削減、オフィス環境の美感の向上、オフィス面積の縮小化等、効果がある。
しかしながら、従業員の作業場所が、空いている机で行われることから、その都度、作業場所(着座場所)が異なり、従業員がどの位置で作業を行っているのか把握しづらく、また、社内にいるのか社外にいるのか、社内にいてもどのような状況なのかさえも把握しづらい状況が生じている。
また、携帯端末機を机上に固定していないために、自在に持ち運びができ、無許可で社外に持ち出すことが可能である、他者の携帯端末機を使用してもその不正使用を見抜きにくい等、携帯端末機について、新たなセキュリティ上の問題が発生している。
特許文献1には、ID情報を記憶している電子タグを、パソコン等の資産に貼付し、資産管理データベースに、前記電子タグのIDと資産管理番号や製造番号等とを対応づけて記憶し、パソコン等の資産の正規の持ち出しの際には、持ち出し者がコンピュータを介して持ち出し申請を行い、上司がパソコン等の資産の持ち出しを許可すると、資産管理データベースの資産管理の情報を持ち出し許可状態にするとともに、出入り口の窓口に設置されている資産持ち出し許可装置等が、パソコン等の資産に貼付されている電子タグが記憶しているIDを読み取って、記憶している持出承認情報と比較し、資産持ち出しチェックを行ない、不正な持ち出し時は警報音やランプ点灯などを行い、持ち出しを防止することができる資産持出管理システムが開示されている。
特許3952032号公報
しかしながら、特許文献1は、電子タグと持ち出し許可状態の資産管理データベースの資産管理の情報によって、不正な社外持ち出しを防止することができるが、社内(フリーアクセス内)での不正使用、例えば、パソコン等を使用する権限がない者が使用する等の不正使用を防止することはできない。
また、特許文献1においては、パソコンの持ち出し管理を行えるものの、パソコンの使用者、即ち、従業員の位置や、その状態までも把握することはできない。
さらに、従業員の位置や、その状態を把握するべく、例えば、パソコンの使用者自体に電子タグを内蔵したIDカードを携帯させ、常時、その位置等を把握することも可能であるが、常時、位置を特定されることの従業員の心理的負担や、個人の行動を常時監視することには、法律問題として避ける社会的状況が存在する。
そこで本発明は、人の入退出を把握する入退出機と、携帯端末機の入出庫を把握可能な保管庫、及び、保管庫から出庫した携帯端末機の存在を把握するリーダからの信号を組み合わせるのみで、可能な限り高精度に人及び携帯端末機の状態を把握可能な位置情報管理システムを提供する。
上記目標達成のため、本発明に係る位置情報管理システムは、被管理対象者、及び、被管理対象者に割り当てられ、無線タグが内蔵又は貼付された携帯端末機の状態を管理する位置情報管理システムであって、被管理対象者の特定ができた場合にのみ通過が可能な単数又は複数の入退出機と、前記携帯端末機の前記無線タグが有する情報を読み取り可能な単数又は複数の第1のリーダを保管スペースに備えて、前記携帯端末機の入出庫を確認可能な単数又は複数の保管庫と、前記入退出機によって区切られた領域の内部の少なくとも一領域に前記携帯端末機が存在するか否かを確認可能な単数又は複数の第2のリーダと、前記入退出機、前記第1のリーダ及び第2のリーダからの信号を利用して、被管理対象者及び携帯端末機の状態を把握する位置情報管理サーバとを備え、当該位置情報管理サーバは、前記入退出機、前記第1のリーダ及び第2のリーダからの信号を受信して、記憶可能な位置情報データベースを有し、前記位置情報管理サーバは、前記位置情報データベースに記憶された前記入退出機からの前記被管理対象者の最新の入場信号又は退場信号、前記第1のリーダからの前記携帯端末機の最新の入庫信号又は退庫信号、及び、前記第2のリーダからの前記携帯端末機の最新の検知信号又は不検知信号とを組み合わせて、前記被管理対象者及び前記携帯端末機の状態を把握して、外部に出力可能であり、前記位置情報管理サーバが把握した前記被管理対象者及び前記携帯端末機の状態に矛盾がある場合は、前記位置情報管理サーバは、前記入退出機からの信号を最優先し、前記第1のリーダからの信号を次に優先して、把握している矛盾状態を矛盾のない状態へと補正し、外部に出力可能であることを特徴とする。
また、本発明に係る位置情報管理システムは、前記矛盾状態においては、前記第2のリーダからの検知信号又は不検知信号を、他方の検知信号又は不検知信号へと強制的に変更して補正を行うことを特徴とする。
また、本発明の前記位置情報管理サーバは、前記入退出機、前記第1のリーダ又は前記第2のリーダの何れかからの信号を受信した場合、受信した当該信号を前記位置情報データベースに記憶するとともに、受信した前記信号以外の他の前記入退出機、前記第1のリーダ又は前記第2のリーダの何れか2つからの最新の信号を前記位置情報データベースから読み出して、3つの信号の組み合わせを行い、前記被管理対象者及び前記携帯端末機の状態を把握して、外部に出力可能であることを特徴とする。
また、本発明に係る位置情報管理システムは、前記被管理対象者及び前記携帯端末機の状態により、アラームを発報可能であることを特徴とする。
また、本発明の前記入退出機は、前記被管理対象者の生体情報、又は、当該被管理対象者が保持するIDカードに記憶された情報を読み取ることによって当該被管理対象者を特定可能であることを特徴とする。
本発明の位置情報管理システムによれば、入退出機、保管庫に備えられた第1のリーダ、及び作業スペースの各箇所に設置された第2のリーダからの信号を組み合わせた判定のみで、可能な限り高精度に被管理対象者及びその携帯端末機の状態を把握可能である。
また、本発明によれば、入退出機、保管庫に備えられた第1のリーダ、及び作業スペースの各箇所に設置された第2のリーダといった極ありふれた装置を使用するのみで、容易な構成で、被管理対象者及びその携帯端末機の状態を把握可能である。
また、本発明によれば、入退出機、保管庫に備えられた第1のリーダ、及び作業スペースの各箇所に設置された第2のリーダからの信号を組み合わせた判定のみで、被管理対象者及びその携帯端末機の状態を把握可能であり、その状態情報を利用して、携帯端末機の不正使用を発見してアラームを発報する、スケジュール管理ソフトと同期させる等のように、その状態情報を種々の用途に利用可能である。
また、本発明によれば、入退出機、保管庫に備えられた第1のリーダ、及び作業スペースの各箇所に設置された第2のリーダからの信号を組み合わせによって得られた、被管理対象者及び携帯端末機の状態に矛盾がある場合は、入退出機からの信号を最優先し、第1のリーダからの信号を次に優先して、把握している矛盾状態を矛盾のない状態へと補正する、即ち、第2のリーダからの検知信号又は不検知信号を、他方の検知信号又は不検知信号へと強制的に変更して補正するため、可能な限り高精度に被管理対象者及びその携帯端末機の状態を把握可能である。
また、入退出機における入退出管理は通常の出退勤管理の一貫で普段から行われており、従業員の心理的及び作業的負担が増してしまうものではなく、また、保管庫に備えられた第1のリーダ及び作業スペースに設置された第2のリーダは、被管理対象者が無線タグを意識することなく、携帯端末機に内蔵又は貼付された無線タグを自動的に読込みこむので、被管理対象者は無線タグの読取操作を行うことなく、携帯端末機の位置情報を取得することができるため、被管理対象者に心理的負担や、新たな作業を課すことなく、被管理対象者及びその携帯端末機の状態を把握可能である。
入退出機によって区切られた領域内では、携帯端末機の状態を基に被管理対象者の状態を把握するものであって、かつ、携帯端末機が作業スペースにおいて検知された場合は、その場所に被管理対象者がいるものと推測するものであり、仮に被管理対象者がその場から離れていても、その後に、その携帯端末機が検知された場所に戻ってくることが最も予想されることから、その場所を現在の本拠としていることを推測するものであることから、喫煙室、食堂、トイレ等の領域においてまでも被管理対象者の行動や、居場所を管理するものではなく、個人情報(個人の行動)を過度に特定することを防止して、被管理対象者に心理的負担を課すことなく、かつ、個人の行動を常時監視することによる法律問題の発生等も防止可能である。
本発明の実施形態に係る位置情報管理システムの構成の概要を示す図である。 本発明の実施形態に係る位置情報管理システムの実際の配置の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る構成ブロック図である。 本発明の実施形態の位置情報データベースに係るテーブルの例を示す図であって、(a)は入退出機データベースのテーブル例、(b)は保管庫データベースのテーブル例、(c)は作業位置データベースのテーブル例を示している。 本発明の実施形態に係る各種信号の組合せによる判定条件テーブルを示す図である。 本発明の実施形態に係る判定処理の順序の概要を示す図である。 本発明の実施形態に係るメイン処理のフローチャートである。 図7において、入退出機で信号を検出した場合の判定のフローチャートである。 図7において、保管庫で信号を検出した場合の判定のフローチャートである。 図7において、作業スペースで信号を検出した場合の判定のフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明による位置情報管理システムを実施するための形態について説明する。本発明による位置情報管理システムは、人の入退出を把握する入退出機と、携帯端末機の入出庫を把握可能な保管庫、及び、保管庫から出庫した携帯端末機の存在を把握するリーダからの信号を組み合わせるのみで、可能な限り高精度に人及び携帯端末機の状態を把握可能とするものである。
[位置情報管理システムの構成]
図1乃至図4を用いて、本発明による位置情報管理システムの構成を説明する。図1は、本発明の実施形態に係る位置情報管理システムの構成の概要を示す図である。図2は、本発明の実施形態に係る位置情報管理システムの実際の配置の一例を示す図である。図3は、本発明の実施形態に係る構成ブロック図である。図4は、本発明の実施形態の位置情報データベースに係るテーブルの例を示す図であって、(a)は入退出機データベースのテーブル例、(b)は保管庫データベースのテーブル例、(c)は作業位置データベースのテーブル例を示している。
[システムの構成概要]
図1乃至図3に示すように、本発明に係る位置情報管理システム1は、本システムにおける被管理対象者3及びその携帯端末機5の状態を把握する位置情報管理サーバ10、被管理対象者3の特定ができた場合にのみ通過が可能となる入退出機系20、携帯端末機5の入出庫を確認可能な保管庫系30、及び、入退出機によって区切られた領域の内部の少なくとも一領域に携帯端末機5が存在するか否かを確認可能な作業スペース系40から成り、各々通信ネットワーク2に接続されており、入退出機系20、保管庫系30及び作業スペース系40は、位置情報管理サーバ10に対して取得した位置情報の送信が可能である。
通信ネットワーク2はLAN、イントラネット等のコンピュータネットワークである。通信ネットワーク2は、有線又は無線環境の何れか1、又は、両者が混在していても、何れかの環境でも良い。
被管理対象者3は、入退出機系20に対して、何らかの方法で本人が特定されることが必要である。例えば、社員番号等の自己の身分証明をするIDカード4を携帯する。IDカード4は、例えば、周波数帯13.56MHzの非接触型ICカードが挙げられる。IDカードとカードリーダ間の読み取り距離が短く、非接触型ICカードとカードリーダを確実に接触させ、カード内のデータを読み取ることで、高い読み取り精度を得ることができる。
また、被管理対象者3は、IDカード4を携帯せずとも、個々人によって形状等が異なる指紋、瞳の中の虹彩、静脈、声紋及び/又は顔形等を利用した生体認証によって、入退出機系20に対して本人を特定することも考えられる。
[携帯端末機と無線タグについて]
携帯端末機5は、ノート型パソコンや、タブレット型端末機等を使用する。また、携帯端末機5は、物体の識別に利用される微小な無線ICチップである無線タグ(以下、例として、RFIDタグ6を用いて説明する)が貼付けられる。または、RFIDタグ6と同等の機能が携帯端末機5に内蔵されてもよいことは当然である。RFIDタグ6は、携帯端末機5に付随する小型の発信機として機能し、RFIDタグ6が発信する情報としては、「タグID」、「携帯端末機ID」等がある。
RFIDタグのような無線タグは形式によって、アクティブタグとパッシブタグに大きく分類される。アクティブタグは、自己の筐体内に電源を有し、自ら電波を発信するタグである。自ら電波を発信するため、リーダ/ライタとが比較的離間し距離が数十〜百数十mでもアンテナに送信することが可能である。
パッシブタグは、アンテナが発する電波を受信すると、パッシブタグに内蔵されたアンテナの静電誘導によって、電波を発生させ、アンテナに情報を返信することが可能なタグである。パッシブタグは構造が簡単であり、安価に大量生産することができる。
また、数ミリ程度の厚さで物品に容易に貼付することができる。しかし、自ら発信しないため、電波が弱く、パッシブタグとアンテナの交信範囲は短距離のもので数mm、長距離でも数m程度に限られる。このため、強い電波を発信すると周囲の環境、機器に不都合が生じるため、工場や病院等で使用される。
このように、アクティブタグは広範囲で電波を受信することが可能であるという利点がある。また、パッシブタグは狭い範囲での電波の受信をするため、検知時に測定誤差が生じる場合が少ない利点があり、その一方、タグとアンテナを接触させるほど近接しなければアンテナが電波を受信しないため、限られたスペース(狭い部屋)や、検知空間を意図的に限定したい場合においての検知手段として適切ということができる。
本発明では、RFIDタグ6を貼付した携帯端末機5が被管理対象者3によって移動され、その位置を被管理対象者3に意識させずに自動的に検知可能であり、アクティブタグとパッシブタグの選択については、RFIDタグ6を検知したい室内の広さや、その室内においても一部のスペースにおいてのみ検知を行いたい等の状況に応じて適切な方式を選択することが望ましい。
無線タグとリーダのアンテナとの通信は、無線通信を使用する。一般的な規格として、Wi−Fi(wireless fidelity:登録商標)や、IrDA(Infrared Data Association)を使用することが好適であるが、リーダのアンテナとタグとの間の無線通信を行うもので有れば、限定はしない。

現在の主流は、出力が426MHz、950MHz、2.45GHzの機器である。出力が426MHzの場合は、約20m程度の通信が可能であり、屋内の位置検知や、入退管理に向いている。950MHz、2.45GHz(IEEE802.155)はより長距離の通信が可能なので、屋外での位置検知に向いている。
[位置情報管理サーバについて]
位置情報管理サーバ10は、被管理対象者3及びその携帯端末機5の状態を把握し、本発明の位置情報管理システム1の統括を担うものであって、制御部11、表示部12、及び位置情報データベース13を備えている。
位置情報管理サーバ10の制御部11は、入退出機系20、保管庫系30及び作業スペース系40との通信や、それら受信した情報の位置情報データベース13への書き込み(記憶)/読み出しを行うとともに、読み出した位置情報(各種信号情報)を組み合わせて、被管理対象者3及びその携帯端末機5の状態判定(状態把握)を行うものである。
また、制御部11は、位置情報管理サーバ10の保有する各種情報及びその判定結果(把握した状態)を表示部12に出力し、管理者、来訪者、上司、同僚等の関係者に視覚的に通知可能である。
また、制御部11と、入退出機系20、保管庫系30及び作業スペース系40との通信については、具体的に、それらの備える入退出機管理サーバ21、保管庫管理サーバ31及び作業スペース管理サーバ41から、それらが備えるRFID又は生体情報用のリーダ等の読み取り情報を受信し、位置情報データベース13に記憶したり、それら入退出機管理サーバ21等の求めに応じてゲートの開閉の可否を判断するに資する情報を送信を行うものである。
また、制御部11は、外部サーバ50からの要求により、位置情報管理サーバ10の保有する情報(位置情報データベース13の情報)を外部サーバ50へ送信したり、外部サーバ50から位置情報管理サーバ10への情報や、要求を受信したりする機能を有する。
表示部12は、位置情報管理サーバ10の各種情報を視覚的に表示する機器であり、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)等でよく、特に限定するものではない。
位置情報データベース13は、入退出機系20、保管庫系30及び作業スペース系40から送信された情報(各種信号)を所定のデータベーステーブルに保存し、制御部11の指示により、データの記録、削除、更新、及び読み取りを行う。
データベース13は、入退出機系20、保管庫系30及び作業スペース系40の各々に対応して入退出機データベース13a、保管庫データベース13b及び作業位置データベース13cからなる。
図4に示すように、入退出機データベース13a、保管庫データベース13b及び作業位置データベース13cの各データベースのテーブルの内容は、例として次のように構成されている。例えば、入退出機データベース13aは、社員番号欄、物品ID欄(携帯端末機ID欄)、読取結果欄(入退出欄)13a1等を有し、入退出機系20から送信される読取結果を読取結果欄(入退出欄)13a1に記録する。
また、保管庫データベース13bは、例えば、保管庫番号欄、物品ID欄(携帯端末機ID欄)、読取結果欄(入出庫欄)13b1、等を有し、保管庫系30の読取結果を読取結果欄(入出庫欄)13b1に記録する。
また、作業位置データベース13cは、物品ID欄(携帯端末機ID欄)、読取結果欄(着座状態欄)13c1、等を有し、作業スペース系40から送信される読取結果を読取結果欄(着座状態欄)13c1に記録する。
[入退出機系について]
入退出機系20は、入退出機管理サーバ21と、入退出機22と、入退出用リーダ23と、開閉扉24からなり、被管理対象者3の、外部と作業スペースの入退出を管理する。
入退出機管理サーバ21は、単数又は複数の入退出用リーダ23からの入退場検知信号(入場信号又は退場信号)を受信し、その受信した信号を通信ネットワーク2を介して、位置情報管理サーバ10に送信する機能を有する。
入退出機22は、開閉扉24を備えるゲートとしての機能を果たすものであり、例えば、社内と社外、ある部屋とその外側等のように、被管理対象者3の作業スぺース42となる領域とその外部とを区切る役割を担うものである。入退場者の特定なくして、自由な入退場を制限するものであり、不正侵入者等の侵入を防ぐ役割を有する。
被管理対象者3は、入退出機22に接続された入退出用リーダ23に、社員番号等の身分証明をするIDカードや、自身の生体情報等を読み込ませて入退場者の特定を行わない限り、開閉扉24は開かず、被管理対象者3は、入退出機22を通過することができない。
開閉扉24は、入退出機22からの制御により開閉を行い、被管理対象者3の入退出を物理的に制限するものであり、フラッパーゲート、スライドドア、回転ドア等、入退場者の特定なくして、入退場が出来ない構成であれば足りる。
入退出用リーダ23は、被管理対象者3の携帯するIDカード4や、被管理対象者3の生体情報を読み取って、その特定を行うための装置である。
例えば、被管理対象者3の携帯するIDカード4が非接触型ICカードである場合、入退出用リーダ23は、13.56MHzの周波数帯のカードリーダを使用する。被管理対象者3がIDカード4を読み込ませたもののが、読み取りに失敗した場合は、その場でエラー等の表示を行い、被管理対象者3に再度、IDカード4を入退出用リーダ23に読み込ませるように入退出機22に備えられた表示部等を介して指示することが望ましい。
[保管庫系について]
保管庫系30は、保管庫管理サーバ31と、保管庫32と、第1のリーダとして機能する保管庫用リーダ33とからなり、保管庫32内の保管スペースに保管された携帯端末機5の入出庫を管理するものである。
保管庫管理サーバ31は、単数又は複数の保管庫32の内部に設置された、単数又は複数の保管庫用リーダ33からの入退庫検知信号(入庫信号又は退庫信号)を受信し、その受信した信号を通信ネットワーク2を介して、位置情報管理サーバ10に送信する機能を有する。
保管庫32は、携帯端末機5を保管するためのロッカー等である。通常のロッカーのように、内部に棚を設けて、複数の携帯端末機5を保管する形態でも良く、1台毎に携帯端末機5を保管する様にした、小型のロッカーでも良い。
保管庫用リーダ33は、携帯端末機5に貼付又は内蔵されたRFIDタグ6を読み取るための装置である。保管庫用リーダ33は、保管庫32内部に、携帯端末機5のRFIDタグ6を読み取り可能な位置に、読み取り性能に応じた必要な個数を配置する。
例えば、保管庫用リーダ33を、保管庫32の内側の両壁に貼付したり、保管庫32の内側天井に貼付したり、又は、保管庫32の内側の棚板に保管庫用リーダ33を内蔵しても良い。
[作業スペース系について]
作業スペース系40は、作業スペース管理サーバ41と、作業スペース42内に配されて、第2のリーダとして機能する作業スペース用リーダ43a及び/又は作業机用リーダ43bとからなり、被管理対象者3が保管庫32から取り出して持ち運ぶ携帯端末機5の位置情報を管理するものである。
第2のリーダとして機能する作業スペース用リーダ43a及び作業机用リーダ43bは、各々単数又は複数用意され、入退出機22によって区切られた領域の内部の少なくとも一領域に保管庫32から出庫した携帯端末機5が存在するか否かを確認するものである。
入退出機22によって区切られた領域の内部の少なくとも一領域であるのは、第2のリーダを複数配しても、入退出機22によって区切られた領域の内部の面積が広い場合や、構造が複雑である等の状況下においては、全ての場所で携帯端末機5の存在を検知して把握することは困難であることから、作業が予想される机や、会議室等に重点的に第2のリーダを配置するものである。
また、作業が予想されない通路、廊下、給湯室、喫煙室、食堂、トイレなどにおいては、第2のリーダを配する必要がないばかりか、それらのスペースにおいては、個人情報(個人の行動)を過度に特定してしまわないようあえて第2のリーダを設置しないようにすることができる。
即ち、本発明においては、入退出機22において、入退場を行う被管理対象者3を特定した後は、入退出機22によって区切られた領域の内部においては、被管理対象者3が領域内にいることを前提に、携帯端末機5の状態をもとに、被管理対象者3及び携帯端末機5の状態を推測するものである。
領域内で携帯端末機5が検知された場合は、その場所に被管理対象者3がいるものと推測するものであり、仮に被管理対象者3がその場から離れていても、その後に、その携帯端末機5が検知された場所に戻ってくることが最も予想されることから、その場所を現在の本拠としていることを推測するものである。
そうすることによって、喫煙室、食堂、トイレ等の領域においてまでも被管理対象者3の行動や、居場所を管理するものではなく、個人情報(個人の行動)を過度に特定することを防止して、被管理対象者に心理的負担を課すことなく、かつ、個人の行動を常時監視することによる法律問題の発生等も防止可能である。
作業スペース管理サーバ41は、入退出機22によって区切られた領域の内部に設置されて第2のリーダとして機能する作業スペース用リーダ43a及び作業机用リーダ43bが受信した携帯端末機5のRFIDタグ6が発する信号を受信し、その受信した信号(検知信号又は不検知信号)を通信ネットワーク2を介して、位置情報管理サーバ10に送信する機能を有する。
作業スペース42は、入退出機22によって区切られた領域の内部において作業が予測されるようなスペースを意味し、作業机44を設置する等、被管理対象者3が携帯用端末機5を使用することが可能であり、かつ、想定される場所である。
作業スペース42に作業机44を設置している場合は、被管理対象者3は、保管庫32から自己に割り当てられた(指定された)携帯用端末機5を取り出し、作業机44の上に携帯用端末機5を置いて使用する。
作業机44は、市販の事務用机等でよく、特に指定するものではないが、作業机用リーダ43bが設置され、作業机44の上に置いた、携帯用端末機5に内蔵又は貼付されたRFIDタグ6を読み取ることが可能である。
また、作業スペース用リーダ43aは、作業スペース42の壁面や、天井等に配されるものであって、作業スペース42内における携帯端末機5のRFIDタグ6を読み取るための装置である。ここで、作業スペース用リーダ43aを設置せずに、作業机用リーダ43bのみを設置するようにしても良いし、またはその逆に、作業スペース用リーダ43aのみを設置することも可能である。
尚、作業スペース系40からの信号にどの第2のリーダからの信号なのかといった位置情報をも付加した場合においては、被管理対象者3及びその携帯端末機5の領域内における位置の特定も可能である。即ち、第2のリーダとして機能する作業スペース用リーダ43a及び/又は作業机用リーダ43bは、複数用いられることが考えられることから、ここの第2のリーダを特定することによって、被管理対象者3及びその携帯端末機5の領域内における位置の特定も可能である。
[各系統の検知精度について]
本発明の位置情報管理システム1は、これまでに説明した各系統、即ち、入退出機系20、保管庫系30及び作業スペース系40の検知精度の差異を考慮して補正等を行うものである。
即ち、入退出機系20の入退出機22は、被管理対象者3の特定ができた場合にのみ通過が可能であることから、極めて精度(信頼性)の高い検知(入場検知又は退場検知)が可能である。次に、保管庫系30の第1のリーダ(保管庫用リーダ)については、保管庫32内の保管スペースという限られた空間であることから、入退出機22の検知に次いで精度の高い検知(入庫検知又は退庫検知)が可能である。
そして、最後に、作業スペース系40の第2のリーダ(作業スペース用リーダ43a及び/又は作業机用リーダ43b)については、保管庫32からの出庫後は、入退出機22によって区切られた領域の内部であっても、前述の如く第2のリーダによって検知可能な領域(作業スペース)や、検知できない又は検知を意図しない領域(廊下、喫煙室又はトイレ等)があることや、もともと保管庫の32保管スペースのように限られた領域があるものではないことから、その検知精度は相対的に他の2系統よりも低いこととなる。
本発明の位置情報管理システム1は、これら各系統の検知精度の差異を考慮して補正等を行うものであり、RFIDタグの読取処理及び読取結果の判定処理について説明する。
[位置情報管理システムの読取処理及び判定処理]
以下、図5乃至図10を参照して、本発明に係る、RFIDタグの読取処理及び読取結果の判定処理について説明する。
図5は、本発明の実施形態に係る各種信号の組合せによる判定条件テーブルを示す図である。図6は、本発明の実施形態に係る判定処理の順序の概要を示す図である。図7は、本発明の実施形態に係るメイン処理のフローチャートである。図8は、図7において、入退出機で信号を検知した場合の判定のフローチャートである。は、図9は、図7において、保管庫で信号を検知した場合の判定のフローチャートである。図10は、図7において、作業スペースで信号を検知した場合の判定のフローチャートである。
図3に示した位置情報管理サーバ10の制御部11は、入退出機データベース13aの読取結果欄(入退出欄)13a1、保管庫データベース13bの読取結果欄(入出庫欄)13b1及び作業位置データベース13cの読取結果欄(着座状態欄)13c1の最新の値を図5の表にあてはめることによって、被管理対象者3及びその携帯端末機5の状態を判定する(把握する)ものである。
[例えば、「011」の場合]
例えば、各データベース(13a,13b,13c)の読取結果欄(13a1,13b1,13c1)におけるある物品ID(携帯端末機ID)の最新の各読取結果が、「入退出、入出庫、着座状態:011」の場合、被管理対象者3が例えば、社内等の入退出機22で区切られた領域内にいること(左側「0」)、携帯端末機5が保管庫から出されていること(中側「1」)、携帯端末機5が作業スペース内の何れかに置かれていること(左側「1」)が把握できる。
その結果、上記ケースはパターン4に該当し、図5の状況欄に示すように、領域内(例えば、社内)において携帯端末機を用いて作業中(着座中)であることが判定(把握)される。
尚、作業スペース系40からの信号にどの第2のリーダからの信号なのかといった位置情報をも付加した場合においては、その被管理対象者3及びその携帯端末機5の領域内における位置の特定も可能であることは前述の通りである。
[例えば、「111」の場合]
また、他の例としては、各データベース(13a,13b,13c)の読取結果欄(13a1,13b1,13c1)における他のある物品ID(携帯端末機ID)の最新の各読取結果が、「入退出、入出庫、着座状態:111」の場合、被管理対象者3が例えば、社外等の入退出機22で区切られた領域外にいること(左側「1」)、携帯端末機5が保管庫から出されていること(中側「1」)、携帯端末機5が作業スペース内の何れかに置かれていること(左側「1」)が把握できる。
その結果、上記ケースはパターン8に該当し、図5の状況欄に示すように、領域外(例えば、社外)にいるにもかかわらず、携帯端末機5を用いて社内で作業中(着座中)であることとなり、他者による不正使用や、携帯端末機5を保管庫32から出したまま外出した状態、即ち、しまい忘れが疑われる判定結果(把握結果)となる。
その場合、各データベース(13a,13b,13c)の読取結果欄(13a1,13b1,13c1)における最新の読取結果について、再度、読出処理を行って最新の読取結果を再度判定して、やはり不正使用や、しまい忘れが疑われる状態なのかを確認する。
また、例えば、通常、15分間隔であった第1のリーダ及び第2のリーダによる読取間隔を3分等に狭めて、不正使用や、しまい忘れが疑われる携帯端末機5の監視を密に行い、不正使用がやはり疑われるのかを確認する。
さらには、位置情報データベース13の各データベース(13a,13b,13c)の過去データを読み出し、被管理対象者3が領域外(社外)にいる間に、携帯端末機5が出庫されたのか、着座状態となったのか等を確認し、不正使用判定の精度を高めることも可能である。
そして、再度の読み取りや、判定において、さらには過去データにおける変遷の確認と言った各種確認作業を経た後であっても、しまい忘れや、不正使用と判定される度合いが高いと結論付ける場合においては、アラーム(警告)の表示部12への表示や、発報を行う。さらには、外部サーバ50を通じたアラームの外部への出力も可能である。
[例えば、「001」の場合]
また、さらなる他の例としては、各データベース(13a,13b,13c)の読取結果欄(13a1,13b1,13c1)における、さらに他のある物品ID(携帯端末機ID)の最新の各読取結果について、「入退出、入出庫、着座状態:001」の場合、被管理対象者3が例えば、社内等の入退出機22で区切られた領域内にいること(「0」)、携帯端末機5が保管庫に保管されていること(「0」)、携帯端末機5が作業スペース内の何れかに置かれていること(「1」)が把握できる。
その結果、上記ケースはパターン2に該当し、図5の状況欄に示すように、領域内(例えば、社内)において携帯端末機5を保管庫に保管しているものの、携帯端末機5を用いて作業中(着座中)であるとの組み合わせとなり、あり得ない状態(矛盾状態)であることが判明し、図5に示す「異常」判定となる。
その場合、各データベース(13a,13b,13c)の読取結果欄(13a1,13b1,13c1)における最新の読取結果について、再度、読出処理を行って最新の読取結果を再度判定して、やはり矛盾状態なのかを確認する。
また、例えば、通常、15分間隔であった第1のリーダ及び第2のリーダによる読取間隔を3分等に狭めて、矛盾状態となっている携帯端末機5の監視を密に行い、矛盾状態なのかを確認する。
そして、再度の読み取りや、判定においても、矛盾状態が解消されない場合は、最も検知精度が低い、作業スペース系40からの信号を「着座中(1)」から「着座なし(0)」へと強制的に補正して矛盾状態を解消する。
これは前述の如く、入退出用リーダ23、第1のリーダ及び第2のリーダの読み取り精度の信頼性に依るものであって、入退出機系20、保管庫系30、作業スペース系40の順で検知精度(信頼性)が高いことから、制御部11は、読取結果の「入退出、入出庫着座状態、着座状態」について、「入退出」、「入出庫」、「着座状態」の順に優先順位をつけて、「入退出」と「着座状態」の結果が矛盾していた場合、「入退出」の結果を正とし、「着座状態」の結果を誤りとして、「着座状態」を強制的に補正して、矛盾状態の解消を図るものである。
[判定処理の順序について]
判定処理の詳細なフローチャートを説明するにあたって、図6に示すように、判定処理の順序の概要を説明する。
本発明の位置情報管理システム1については、被管理対象者3及びその携帯端末機5の状態を秩序立てて判定する(把握する)べく、発明者は、例えば、図6に示すように、検知精度(信頼性)の低い系統から、高い系統へと判定を行って処理を行い、最も精度の高い系統に到達した場合は、最も精度の低い系統における判定へと移行して3系統における判定を行うフローを一例として挙げるものである。
図6においては、判定時点又は直近に信号を検知した系統が、例えば作業スペースであれば、上段に示すように、次に、2番目に検知精度の高い保管庫における判定を行い、最後に、検知精度の高い入退出機による判定を行い、被管理対象者3及びその携帯端末機5の状態を秩序立てて判定する(把握する)。
尚、判定時点に信号を検知した系統とは、位置情報管理サーバ10が各系統からの信号受信時に判定を行う場合に、受信した信号(その時点で受信した信号)の系統から判定を行っていき、予め被管理対象者3及びその携帯端末機5の状態は判定(把握)して、位置情報データベース内13の判定結果データベース(図示せず)等に、その状態の判定結果を記憶しておき、本システムの使用者及び管理者や、外部サーバ50等の求めに応じて、適宜、判定結果データベース(図示せず)等からの最新の状態の読み出し行い、出力することを意味する。
即ち、位置情報管理サーバー10は、入退出機系20、保管庫系30又は作業スペース系40の何れかからの信号を受信した場合、受信したその信号を位置情報データベース10に記憶するとともに、受信したその信号の系統以外の他の系統(残りの系統2つ)の最新(直近)の信号を位置情報データベース10から読み出して、3つの信号の組み合わせを行い、被管理対象者3及びその携帯端末機5の状態を把握する。
また、直近に信号を検知した系統とは、本システムの使用者及び管理者や、外部サーバ50等の求めに応じて、適宜のタイミングで判定を行う場合は、最も直近に信号を受信した系統の信号から、その都度、判定作業を開始することを意味する。
また同様に、図6の中段においては、判定時点又は直近に信号を検知した系統が、保管庫であれば、次に、最も検知精度の高い入退出機における判定を行い、最後に、検知精度の最も低く、未だ判定を行っていない作業スペースによる判定を行い、被管理対象者3及びその携帯端末機5の状態を秩序立てて判定する(把握する)。
さらに同様に、図6の下段においては、判定時点又は直近に信号を検知した系統が、入退出機であれば、次に、最も検知精度の低い作業スペースにおける判定を行い、最後に、検知精度が2番目に高く、未だ判定を行っていない保管庫による判定を行い、被管理対象者3及びその携帯端末機5の状態を秩序立てて判定する(把握する)。
以下に説明するフローはこの秩序により、判定処理の一例として作成したものであり、この判定秩序に限られるものではないことは当然である。
例えば、図6に示す検知精度(信頼性)の低い系統から、高い系統へと判定を行って処理を行い、最も精度の高い系統に到達した場合は、最も精度の低い系統における判定へと移行するフローとは全く逆に、検知精度(信頼性)の高い系統から、低い系統へと判定を行って処理を行い、最も精度の低い系統に到達した場合は、最も精度の高い系統における判定へと移行して3系統における判定を行うフローでもよい。
[判定処理のフローチャート詳細]
図7乃至図10に本発明による位置情報管理システムの判定処理のフローチャートの詳細を説明する。
図7に示すように、判定処理を開始にあたっては(S1)、まず、判定時点又は直近に信号を受信した系統をまず判定するものである(S2乃至S4)。
例えば、入退出機系で判定時点又は直近に信号を検知した場合は、ステップ2(S2)においてYesとなり、図6の下段の秩序に従い、図8に示すように、「入退出」(S10)→「着座状態」(S11,S15)→「入出庫」(S12,S14,S16,S18)の順に判定を行う。
尚、図8乃至図10において、各ステップの近傍に記載した「1__」、「1_1」、「100」等の3桁の数字は、図5に示す「入退出(0:領域内,1:領域外)」を左側の数字が示し、「入出庫(0:庫内,1:庫外)」を中側の数字が示し、「着座状態(0:未着座,1:着座中)」を右側の数字が示している。また、「1__」の如き「_(アンダーバー)」は、未だ判定処理が行われていないことを示している。
具体的に例示するに、図8において、ステップ10(S10)の被管理対象者3が入退出機22の外側であれば(Yes:1__)、ステップ11(S11)へと移行し、作業スペース42に携帯端末機がなければ(No:1_0)、ステップ14へと移行し、携帯端末機5が保管庫32に保管されていれば(Yes:100)、図5に示すパターン5となる。このパターン5は、被管理対象者3及びその携帯端末機5の状態としては、被管理対象者3が領域外にいて、かつ、携帯端末機5を保管庫32に保管している状態であることが判明し、その判定した状態を表示部12や、外部サーバ50への出力が可能となる。
また、図8において、ステップ10(S10)の被管理対象者3が入退出機22の内側であれば(No:0__)、ステップ15(S15)へと移行し、作業スペース42に携帯端末機があれば(Yes:0_1)、ステップ16へと移行し、携帯端末機5が保管庫32に保管されていれば(Yes:001)、図5に示すパターン2となる。
このパターン2は、被管理対象者3及びその携帯端末機5の状態としては、被管理対象者3が領域内にいて、かつ、携帯端末機5を保管庫32に保管しているものの、それに矛盾して、着座中(携帯端末機5が作業スペースに置いて検知されている)状態であることが判明し、判定結果に矛盾があるため(矛盾状態)、再スキャン(再度の位置情報データベースからの読み出し、及び/又は、保管庫系30及び作業スペース系40における再度の検知)を行う。
この再スキャンを行ってもそのまま矛盾状態が続く場合は、読取結果である「001」を「000」へと補正し(S17)、より精度の高い状態把握を行う。これによって、その判定した精度の高い状態を表示部12や、外部サーバ50への出力が可能となる。
また、図8において、ステップ10(S10)の被管理対象者3が入退出機22の外側であれば(Yes:1__)、ステップ11(S11)へと移行し、作業スペース42に携帯端末機5があれば(Yes:1_1)、ステップ12(S12)へと移行し、携帯端末機5が保管庫32から出庫していれば(No:111)、図5に示すパターン8となる。
このパターン8は、被管理対象者3及びその携帯端末機5の状態としては、被管理対象者3が領域外にいるにもかかわらず、携帯端末機5が作業中(着座中)であり、携帯端末機5の不正使用や、しまい忘れの可能性が疑われることから、再スキャン(再度の位置情報データベースからの読み出し、及び/又は、保管庫系30及び作業スペース系40における再度の検知)の後、そのままの状態が続けば(「111」状態のままなら)アラームの表示・発報を行う
上記説明については、図9及び図10においても同様であり、図7において判定時点又は直近に信号を受信した系統が保管庫系である場合は、図6の中段の秩序に従い、図7のステップ3(S3)においてYesとなり、図9のステップ20(S20)へと移行し、その後、「入出庫」(S20)→「入退出」(S21,S26)→「着座状態」(S22,S24,S27,S29)の順に判定を行い、図5に示す8パターンからなる状態を判定(把握)し、表示部12や、外部サーバ50への出力が可能となる。
この場合、ステップ22(S22)において着座中判定をした場合(Yes:101)及びステップ24(S24)において着座中判定をした場合(Yes:001)の如く、判定結果に矛盾がある場合(矛盾状態)は、再スキャンを行ってもそのまま矛盾状態が続く場合は、読み取り結果の補正を行い(S23,S25)、より精度の高い状態把握を行う。
また、ステップ27(S27)において着座中判定をした場合(Yes:111)においては、被管理対象者3が領域外にいるにもかかわらず、携帯端末機5が作業中(着座中)であり、携帯端末機5の不正使用や、しまい忘れの可能性が疑われることから、所要の確認作業の後、アラームの表示・発報を行う(S28)。
図7において判定時点又は直近に信号を受信した系統が作業スペース系である場合は、図6の上段の秩序に従い、図7のステップ4(S4)においてYesとなり、図10のステップ40(S40)へと移行し、その後、「着座状態」(S40)→「入出庫」(S41,S47)→「入退出」(S42,S45,S48,S49)の順に判定を行い、図5に示す8パターンからなる状態を把握する。
この場合、ステップ42(S42)において入退出判定をした場合、何れの判定となった場合であっても(101,001)、携帯端末機5が保管庫内に保管されているものの、作業スペース42においても検知されているという状態となり、判定結果に矛盾があるため(矛盾状態)、図5に示す「異常」判定となり、再スキャンを行ってもそのまま矛盾状態が続く場合は、読み取り結果の補正を行い(S43,S44)、より精度の高い状態把握を行う。
また、ステップ45(S45)において領域外判定をした場合(Yes:111)においては、被管理対象者3が領域外にいるにもかかわらず、携帯端末機5が作業中(着座中)であり、携帯端末機5の不正使用や、しまい忘れの可能性が疑われることから、所要の確認作業の後、アラームの表示・発報を行う(S46)。
この発明は、その本質的特性から逸脱することなく数多くの形式のものとして具体化することができる。よって、上述した実施形態は専ら説明上のものであり、本発明を制限するものではないことは言うまでもない。
1 位置情報管理システム
2 通信ネットワーク
3 被管理対象者
4 IDカード
5 携帯端末機
6 RFIDタグ
10 位置情報管理サーバ
11 制御部
12 表示部
13 位置情報データベース
13a 入退出機データベース
13a1 読取結果欄(入退出欄)
13b 保管庫データベース
13b1 読取結果欄(入出庫欄)
13c 作業位置データベース
13c1 読取結果欄(着席状態欄)
20 入退出機系
21 入退出機管理サーバ
22 入退出機
23 入退出用リーダ
24 開閉扉
30 保管庫系
31 保管庫管理サーバ
32 保管庫
33 保管庫用リーダ(第1のリーダ)
40 作業スペース系
41 作業スペース管理サーバ
42 作業スペース
43a 作業スペース用リーダ(第2のリーダ)
43b 作業机用リーダ(第2のリーダ)
44 作業机
50 外部サーバ

Claims (5)

  1. 被管理対象者、及び、被管理対象者に割り当てられ、無線タグが内蔵又は貼付された携帯端末機の状態を管理する位置情報管理システムであって、
    被管理対象者の特定ができた場合にのみ通過が可能な単数又は複数の入退出機と、
    前記携帯端末機の前記無線タグが有する情報を読み取り可能な単数又は複数の第1のリーダを保管スペースに備えて、前記携帯端末機の入出庫を確認可能な単数又は複数の保管庫と、
    前記入退出機によって区切られた領域の内部の少なくとも一領域に前記携帯端末機が存在するか否かを確認可能な単数又は複数の第2のリーダと、
    前記入退出機、前記第1のリーダ及び第2のリーダからの信号を利用して、被管理対象者及び携帯端末機の状態を把握する位置情報管理サーバとを備え、
    当該位置情報管理サーバは、前記入退出機、前記第1のリーダ及び第2のリーダからの信号を受信して、記憶可能な位置情報データベースを有し、
    前記位置情報管理サーバは、前記位置情報データベースに記憶された前記入退出機からの前記被管理対象者の最新の入場信号又は退場信号、前記第1のリーダからの前記携帯端末機の最新の入庫信号又は退庫信号、及び、前記第2のリーダからの前記携帯端末機の最新の検知信号又は不検知信号とを組み合わせて、前記被管理対象者及び前記携帯端末機の状態を把握して、外部に出力可能であり、
    前記位置情報管理サーバが把握した前記被管理対象者及び前記携帯端末機の状態に矛盾がある場合は、前記位置情報管理サーバは、前記入退出機からの信号を最優先し、前記第1のリーダからの信号を次に優先して、把握している矛盾状態を矛盾のない状態へと補正し、外部に出力可能であることを特徴とする位置情報管理システム。
  2. 前記矛盾状態においては、前記第2のリーダからの検知信号又は不検知信号を、他方の検知信号又は不検知信号へと強制的に変更して補正を行うことを特徴とする請求項1に記載の位置情報管理システム。
  3. 前記位置情報管理サーバは、前記入退出機、前記第1のリーダ又は前記第2のリーダの何れかからの信号を受信した場合、受信した当該信号を前記位置情報データベースに記憶するとともに、受信した前記信号以外の他の前記入退出機、前記第1のリーダ又は前記第2のリーダの何れか2つからの最新の信号を前記位置情報データベースから読み出して、3つの信号の組み合わせを行い、前記被管理対象者及び前記携帯端末機の状態を把握して、外部に出力可能であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の位置情報管理システム。
  4. 前記被管理対象者及び前記携帯端末機の状態により、アラームを発報可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうち、いずれか1に記載の位置情報管理システム。
  5. 前記入退出機は、前記被管理対象者の生体情報、又は、当該被管理対象者が保持するIDカードに記憶された情報を読み取ることによって当該被管理対象者を特定可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうち、いずれか1に記載の位置情報管理システム。
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