JP5873056B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、いわゆる突然確変大当りと小当りとを備えた遊技機に関する。
一般的な遊技機は、始動口に遊技球が通過したことに基づいて、可変表示装置において識別情報の可変表示を行い、識別情報が特定の表示態様で停止表示されたときに大当り遊技状態を発生させている。大当り遊技状態は、可変入賞装置を開放状態として遊技球の入賞が容易となる状態を、遊技者に対して一定時間継続的に提供するものである。
遊技機としては、特定の表示態様のうち、特別の表示態様であった場合に、大当り遊技状態の終了後の遊技状態が通常状態よりも大当り確率が高い確率変動状態(以下「確変状態」ともいう)に移行させるものがある。確率変動状態への移行契機となる識別情報の特定の表示態様としては、可変入賞装置の開放状態が相対的に長い特別確変表示態様の他に、可変入賞装置の開放状態が相対的に短い突然確変の表示態様を含むものがある(例えば特許文献1参照)。この特許文献1には、可変入賞装置の開放態様が突然確変と略同一である「小当り」を提供し、この小当りが終了した後は、小当り開始前の遊技状態と変わらない制御を行う遊技機が開示されている。
このような「突然確変」及び「小当り」を備えた遊技機では、突然確変が発生している時に突然確変であることを示す演出を実行するもの、あるいは突然確変の発生時に突然確変であることを演出上では分からなくし、突然確変と小当りの区別をわかり難くしているものがある。
特開2006−180907号公報
ところで、遊技機では、ROMに記憶できる演出を実行するためのデータに制限があるため、1つの演出を様々な状況で実行することにより、ROMの限りある記憶容量を中で演出を途切れさせることなく遊技を進行している。
そこで、「突然確変」及び「小当り」を備えた遊技機においても1つの演出を様々な状況で実行することが考えられ、その一つとして、小当り演出と突然確変演出との間で同一の演出を用いることも考えられる。このような演出の共用化を仮に行った場合、小当り発生時に突然確変演出が実行されると、小当り終了後において確率変動状態となっていないことから、遊技者が困惑してしまうことが想定される。
本発明は、小当り発生時に突然確変であることを示す演出を実行しても、遊技者が困惑してしまうことを防止できる遊技機を提供することを目的とする。
本発明に係る遊技機は、
始動条件及び開始条件が成立した始動情報に基づいて、識別情報を可変表示する可変表示手段と、
遊技者にとって有利な第1状態と遊技者にとって不利な第2状態とに変化する可変入賞手段と、
前記識別情報の可変表示結果が予め定められた特定表示結果になった後に、前記可変入賞手段が所定の態様で前記第1状態と前記第2状態とに変化される特定遊技状態に制御する特定遊技状態制御手段と、
前記特定遊技状態に制御された後に、通常遊技状態又は前記通常遊技状態よりも前記識別情報が前記特定表示結果となる確率が高確率である特別遊技状態に制御する遊技状態制御手段と、
前記始動条件が成立し、且つ前記開始条件が成立していない始動情報を前記始動条件の成立順に記憶する始動情報記憶手段と、
を備えた遊技機であって、
前記特定遊技状態制御手段は、
前記可変入賞手段が前記第1状態に変化する回数が第1回数である第1特定遊技状態と、
前記可変入賞手段が前記第1状態に変化する回数が前記第1回数よりも少ない第2回数である第2特定遊技状態及び第3特定遊技状態と、
に制御し、
前記遊技状態制御手段は、
前記第2特定遊技状態に制御された後に遊技状態を前記特別遊技状態に制御し、
前記第3特定遊技状態に制御された後に前記第3特定遊技状態に制御される直前の遊技状態に制御し、
前記第1特定遊技状態、前記第2特定遊技状態及び前記第3特定遊技状態において、それぞれの遊技状態に対応した演出を実行する演出実行手段と、
前記始動情報記憶手段に記憶される前記始動情報の中に、前記第2特定遊技状態及び前記第3特定遊技状態となることをそれぞれ示す複数の特定始動情報が含まれ、かつ、前記始動条件の成立順として、前記第3特定遊技状態の始動条件が成立した次に連続して前記第2特定遊技状態の始動条件が成立しているか否かの判定を行う事前判定手段と、
をさらに備え、
前記演出実行手段は、前記事前判定手段により肯定の判定がなされたことを条件に、前記第2特定遊技状態に制御される前の前記第3特定遊技状態において、前記第2特定遊技状態に対応する演出の少なくとも一部を実行するとともに、前記第3特定遊技状態の次の前記第2特定遊技状態においても継続して当該第2特定遊技状態に対応する演出を実行することを特徴としている。
この遊技機によれば、始動記憶の中に特定始動情報が含まれていることを条件に、第2特定遊技状態に制御される前の第3特定遊技状態において、第2特定遊技状態であることを示す演出の少なくとも一部が実行される。そのため、第3特定遊技状態の終了後すぐに、特定始動情報に基づいて第2特定遊技状態に制御されることとなる。その結果、第3特定遊技状態において、第2特定遊技状態であることを示す演出の少なくとも一部を実行したとしても、第3特定遊技状態の終了後に特別遊技状態がなかなか発生しない状況を回避できるため、遊技者が困惑してしまうことを防止できる。さらに、第3特定遊技状態において第2特定遊技状態の演出の少なくとも一部を実行することにより、制限のあるROMの容量を効率よく利用することができる。
また、本来であれば発生前後において遊技状態が変化しない第3特定遊技状態を、第3特定遊技状態発生後において遊技状態が変更しているように見せかけることができる。これに加えて、第2特定遊技状態が発生すること、すなわちその後に特別状態に制御されることを、遊技者に対して第2特定遊技状態が発生する前に知らせることができる。
本発明に係る遊技機は、前記演出実行手段は、前記第3特定遊技状態において前記第2特定遊技状態に対応する演出の少なくとも一部を実行した後の前記第2特定遊技状態において、前記第2特定遊技状態であることを示さない演出を実行するものであってもよい。
このような遊技機によれば、第2特定遊技状態の発生時において第2特定遊技状態であることを示さない演出が実行されるため、第2特定遊技状態の発生前に発生した第3特定遊技状態が本当の第2特定遊技状態であるかのように見せることができる。
本発明に係る遊技機は、前記事前判定手段は、前記始動情報記憶手段に記憶される前記始動情報の中に、前記特定始動情報の前に、前記第3特定遊技状態となることを示す始動情報が含まれているか否かの判定を行い、前記演出実行手段は、前記事前判定手段により肯定の判定がなされたことを条件に、前記第3特定遊技状態の開始から前記第2特定遊技状態の終了までの期間において継続して、前記第2特定遊技状態であることを示す演出を実行するものであってもよい。
このような遊技機によれば、第2特定遊技状態を示す演出が実行されている期間に、可変入賞手段が第1状態に変化する第2時間が少なくとも2回以上訪れるため、可変入賞手段への入賞の期間が通常の第2特定遊技状態よりも長い第2特定遊技状態を遊技者に提供することができる。
本発明によれば、第3特定遊技状態(小当り発生遊技状態)に突然確変遊技状態(第2特定遊技状態)であることを示す演出を実行しても、遊技者が困惑してしまうことを防止できる遊技機を提供することが可能となる。
本発明に係るパチンコ遊技機における外観を示す斜視図である。 図1に示したパチンコ遊技機の分解斜視図である。 図1に示したパチンコ遊技機における遊技盤の正面図である。 図1に示したパチンコ遊技機における遊技盤の裏面側におけるスイッチ類の配置を示す概略図である。 図1に示したパチンコ遊技機におけるLEDユニットの正面図である。 本発明に係るパチンコ遊技機における制御回路を示すブロック図である。 本発明に係るパチンコ遊技機における特別図柄決定テーブルを示す図である。 本発明に係るパチンコ遊技機における変動パターン決定テーブルを示す図である。 本発明に係るパチンコ遊技機における通常時の演出決定テーブルを示す図である。 本発明に係るパチンコ遊技機における疑似突然確変フラグオフ時の大当り中演出決定テーブルを示す図である。 本発明に係るパチンコ遊技機における疑似突然確変フラグオン時の大当り中演出決定テーブルを示す図である。 本発明に係るパチンコ遊技機における第1実施例での疑似突然確変演出を説明するためのタイムチャートである。 第1実施例での疑似突然確変演出の一例を説明するための模式図である。 第1実施例での疑似突然確変演出後の演出を説明するための模式図である。 第1実施例での疑似突然確変演出後の演出を説明するための模式図である。 第1実施例での突然確変演出及び突然確変演出後の演出を説明するための模式図である。 本発明に係るパチンコ遊技機における第2実施例での疑似突然確変演出を説明するためのタイムチャートである。 第2実施例での疑似突然確変演出の一例を説明するための模式図である。 本発明に係るパチンコ遊技機における第3実施例での疑似突然確変演出を説明するためのタイムチャートである。 本発明に係るパチンコ遊技機において主制御回路で実行されるメイン処理を説明するためのフローチャートである。 本発明に係るパチンコ遊技機において主制御回路で実行されるシステムタイマ割込処理を説明するためのフローチャートである。 本発明に係るパチンコ遊技機において主制御回路で実行される特別図柄制御処理を説明するためのフローチャートである。 本発明に係るパチンコ遊技機において主制御回路で実行される特別図柄記憶チェック処理を説明するためのフローチャートである。 本発明に係るパチンコ遊技機において主制御回路で実行される特別図柄決定処理を説明するためのフローチャートである。 本発明に係るパチンコ遊技機において主制御回路で実行される特別図柄変動時間管理処理を説明するためのフローチャートである。 本発明に係るパチンコ遊技機において主制御回路で実行される特別図柄表示時間管理処理を説明するためのフローチャートである。 本発明に係るパチンコ遊技機において主制御回路で実行される当り開始インターバル管理処理を説明するためのフローチャートである。 本発明に係るパチンコ遊技機において主制御回路で実行される大入賞口再開放待ち時間管理処理を説明するためのフローチャートである。 本発明に係るパチンコ遊技機において主制御回路で実行される大入賞口開放中処理を説明するためのフローチャートである。 本発明に係るパチンコ遊技機において主制御回路で実行される当り終了インターバル処理を説明するためのフローチャートである。 本発明に係るパチンコ遊技機において主制御回路で実行される特別図柄ゲーム終了処理を説明するためのフローチャートである。 本発明に係るパチンコ遊技機において主制御回路で実行されるスイッチ入力処理を説明するためのフローチャートである。 本発明に係るパチンコ遊技機において主制御回路で実行される特別図柄関連スイッチチェック処理を説明するためのフローチャートである。 本発明に係るパチンコ遊技機において副制御回路で実行されるメイン処理を説明するためのフローチャートである。 本発明に係るパチンコ遊技機において副制御回路で実行されるコマンド受信割込処理を説明するためのフローチャートである。 本発明に係るパチンコ遊技機において副制御回路で実行されるタイマ割込処理を説明するためのフローチャートである。 本発明に係るパチンコ遊技機において副制御回路で実行されるコマンド解析処理を説明するためのフローチャートである。 本発明に係るパチンコ遊技機において副制御回路で実行される始動入賞記憶更新処理を説明するためのフローチャートである。 本発明に係るパチンコ遊技機において副制御回路で実行される当り開始演出決定処理を説明するためのフローチャートである。 本発明に係るパチンコ遊技機において副制御回路で実行される大入賞口開放中演出決定処理を説明するためのフローチャートである。 本発明に係るパチンコ遊技機において副制御回路で実行されるラウンド間演出決定処理を説明するためのフローチャートである。 本発明に係るパチンコ遊技機において副制御回路で実行される当り終了演出決定処理を説明するためのフローチャートである。 本発明に係るパチンコ遊技機において副制御回路で実行される変形例における始動入賞記憶更新処理を説明するためのフローチャートである。 本発明に係るパチンコ遊技機において副制御回路で実行される変形例における当り開始演出決定処理を説明するためのフローチャートである。 本発明に係るパチンコ遊技機において副制御回路で実行される変形例における大入賞口開放中演出決定処理を説明するためのフローチャートである。 本発明に係るパチンコ遊技機において副制御回路で実行される変形例におけるラウンド間演出決定処理を説明するためのフローチャートである。 本発明に係るパチンコ遊技機において副制御回路で実行される変形例における当り終了演出決定処理を説明するためのフローチャートである。
[遊技機の構成]
まず、図1乃至図5を用いて、パチンコ遊技機の概観について説明する。
図1及び図2に示すように、パチンコ遊技機1は、ガラスドア10、皿ユニット11、発射装置12、液晶表示装置13、及び遊技盤14が、ベースドア15に支持された構造を有している。ベースドア15は、裏面側に排出ユニット16および基板ユニット17を支持しており、本体18の開口181に嵌め込まれている。
ガラスドア10は、ベースドア15に対して開閉自在に軸着されている。このガラスドア10は、中央に形成された開口101を有しており、その開口101には透過性を有する保護ガラス19が配設されている。この保護ガラス19は、ガラスドア10が閉鎖された状態で遊技盤14の前面に対面するように配設されている。ガラスドア10には、上部にスピーカ21が配設され、左右にランプ22が配置されている。スピーカ21は、例えば音声での告知や演出、エラー報知を行うためのものである。ランプ21は、演出や告知など各種の報知を行うものである。
皿ユニット11は、遊技球を貯留するためのものであり、ガラスドア10の下部においてベースドア15に配設されている。この皿ユニット11は、上皿111の下方に下皿112を一体化したユニットとして構成されている。
上皿111は、後述する遊技領域140に発射させる遊技球を貯留するためのものである。上皿111には、払出口113、及び演出ボタン20が設けられている。この払出口113は、遊技球の貸し出し、遊技球の払出し(賞球)を行うためのものであり、所定の払出条件が成立した場合には、遊技球が排出される。演出ボタン20は、所謂「CHANCEボタン」あるいは「プッシュボタン」等と呼ばれるものであり、例えば上述する液晶表示装置13において表示されるCHNCE演出(いわゆるカットイン演出や可動体の可動の有無等)を行うか否かを選択するために、あるいは大当りの期待度を報知する演出(例えば会話演出の会話内容や文字色)において期待度を報知させるときに遊技者によって操作されるものである。
下皿112には、払出口114が設けられている。この払出口114は、払出口113と同様に、遊技球の貸し出し、遊技球の払出し(賞球)を行い、所定の払出条件が成立した場合に遊技球が排出するものである。
発射装置12は、後述する遊技領域140に、上皿111に貯留された遊技球を発射するためのものである。この発射装置12は、パネル体121の表面側に発射ハンドル122を設けたものであり、ベースドア15の右下部に配設されている。
パネル体121は、皿ユニット11及び発射装置12をベースドア15に配設するとき、皿ユニット11の右下部と一体化されるものである。このパネル体121の裏側には、遊技球を発射するための駆動装置(図示略)が設けられている。駆動装置としては、例えば発射ソレノイドが使用される。
図1ないし図4に示すように、液晶表示装置13は、第1始動口34及び第2始動口35への遊技球の入賞に基づく大当り抽選の結果の他、遊技に関する各種の画像、例えば演出用の識別図柄(装飾図柄)、通常状態での演出画像、大当り中の演出画像、デモ演出、及び保留球数を表示するものである。液晶表示装置13は、遊技盤14の略中央に配設されている。
なお、演出手段としては、液晶表示装置に代えて、又は液晶表示装置に加えて、例えばプラズマディスプレイ、リアプロジェクションディスプレイ、CRTディスプレイ、ランプ、スピーカあるいは可動役物を単独又は組み合わせて使用してもよい。
遊技盤14は、保護ガラス19の後方に位置するように、ベースドア15の前方に配設されている。この遊技盤14は、発射された遊技球が転動流下可能な遊技領域140を有している。この遊技領域140は、外レール31に囲まれ、複数の遊技釘が打ち込まれたものである。
図4に示すように、遊技盤14には、ガイドレール31,32、ステージ33、第1始動口34、第2始動口35、通過ゲート36、第1及び第2保留表示部37,38、大入賞口39、シャッタ40、及び一般入賞口41,42,43,44、及びLEDユニット5が設けられている。
ガイドレール31,32は、外レール31及び内レール32を含んでいる。外レール31は、遊技領域140を区画(画定)するために遊技領域140を囲むように配置されている。内レール32は、外レール31とともに遊技球を遊技盤14の上部に案内するためのものであり、遊技盤14の左側において外レール31の内側に配設されている。
ステージ33は、遊技領域140における遊技球の流化領域を振り分けるものであり、遊技盤14の上部に設けられている。発射装置12によって発射された遊技球は、遊技盤14に打ち込まれた遊技釘(図示せず)、ステージ33などとの衝突により、その進行方向を変えながら遊技盤14の下方に向かって流下する。この過程において、第1始動口34、第2始動口35、通過ゲート36、大入賞口39、あるいは一般入賞口41〜44に、遊技球が入賞し、入賞しなかった遊技球はアウト口45から排出される。遊技球は、発射ハンドル122の回動角度が小さい場合には遊技球に与えられる打ち出し力が小さいために主としてステージ33の左側を流下する一方で、発射ハンドル122の回転角度が大きい場合には遊技球に与えられる打ち出し力が大きいために主としてステージ33の右側を流下する。一般に、ステージ33の左側に遊技球を流下させる打ち方は左打ち、ステージ33の右側に遊技球を流下させる打ち方は右打ちと呼ばれている。
第1始動口34及び第2始動口35は、遊技球の入賞(通過)を条件に大当り抽選の契機を与えるとともに、大当り抽選の結果を第1及び第2特別図柄表示部52,53や液晶表示装置13において表示させる契機を与えるものである。
第1始動口34は、遊技盤14の中央やや下方位置に設けられている。第1始動口34の後方には、第1始動口スイッチ340が配置されている。第1始動口スイッチ340によって遊技球が検出された場合、遊技機の内部(図2の基板ユニット17)において大当り抽選が行われるとともに、予め設定されている数の遊技球が払出口113又は払出口114を介して上皿111又は下皿112に払い出される。
第2始動口35は、第1始動口34の直下に設けられており、その後方に第2始動口スイッチ350が配置されている。第2始動口スイッチ350によって遊技球が検出された場合、遊技機1の内部(図2の基板ユニット17)において大当り抽選が行われるとともに、予め設定されている数の遊技球が払出口113又は払出口114を介して上皿111又は下皿112に払い出される。この第2始動口35は、普通電動役物としての羽根部材46によって入賞困難性が決定される。
羽根部材46は、左右方向に回動するものであり、第2始動口35への遊技球の入賞を可能とする開放状態と、第2始動口35への遊技球の入賞を不可能又は困難とする閉鎖状態と、を選択可能とするものである。羽根部材46は、後述する普通図柄表示部50において所定の図柄で停止表示(点灯・消灯の組み合わせ)されたときに、所定の時間、所定の回数だけ開放状態となり、第2始動口35に遊技球が入りやすくなる。
例えば、普通図柄ゲームにおいて、低確率状態(通常状態)における当り確率は、例えば1/256であり、これに当選した場合に、羽根部材46が0.3秒間、1回開放する。高確率状態(時短状態)における当り確率は、例えば255/256であり、これに当選した場合に、羽根部材46が1.3秒間、3回開放する。また、普通図柄ゲームの1回の当り遊技に対する第2始動口35への最大入賞カウント数は8カウントである。
なお、普通電動役物は、羽根部材46を左右に回動させるものに限らず、例えば、舌状部材が遊技盤14の前後に移動するもの、あるいは遊技盤14の前後に回動して第2始動口35を開閉する開閉扉であってもよい。
通過ゲート36は、第2始動口35を開放するための普通図柄抽選を行う契機を与えるものであり、遊技盤14の左側中央位置に設けられている。この普通図柄抽選の結果は、後述する普通図柄表示部50において表示される。後述の普通図柄表示部50において特定の図柄が停止表示された場合には、普通図柄抽選の結果が当選であることを遊技者に把握させる演出画像が液晶表示装置13の表示領域131に表示されるようにしてもよい。
パチンコ遊技機1では、大当り遊技終了後に、通常状態、あるいは大当り確率が通常状態よりも高くなる確率変動状態に移行する。確率変動状態では、普通図柄抽選の当選確率が高確率状態となるため、普通電動役物としての羽根部材46のサポートによって第2始動口35への入賞が容易となる。この状態は、「電サポ」と呼ばれる状態であり、特別図柄ゲームの保留球が貯まりやすくなるとともに、第2始動口35への入賞により遊技球の目減りを抑制することができる。「電サポ」状態は、次に大当りに当選するまで継続するため、遊技者は短時間で、しかも遊技球の減少が抑制された状態で大当りに当選することが可能となる。
一方、大当り遊技終了後に大当り確率が通常状態とされる場合にも、「電サポ」状態に移行する。この場合の「電サポ」状態は、所定回数分(例えば100回分)の大当り抽選の結果を、特別図柄表示部52,53において表示するまで継続する。このような有限回数の「電サポ」状態は、「時短状態」と呼ばれている。
第1及び第2保留表示部37,38は、後述する第1又は第2特別図柄表示部52,53が変動表示しているときに、第1又は第2始動入賞口スイッチ116,117によって遊技球が検出された場合、第1又は第2特別図柄表示部52,53において変動表示中の第1又は第2特別図柄が停止表示されるまで、第1又は第2始動口34,35への遊技球の入球に基づく第1又は第2特別図柄の変動表示の実行(開始)が保留される。変動表示していた第1又は第2特別図柄が停止表示された場合には、保留されていた第1又は第2特別図柄の変動表示が開始される。ここで、第1及び第2特別図柄の変動表示の優先順位は、本実施形態では、第2特別図柄のほうが第1特別図柄よりも高くされている。もちろん、第1及び第2始動口34,35への入賞順にしたがって、対応する第1及び第2特別図柄を順次変動表示させるようにしてもよい。
ここで、特別図柄の変動表示の実行が保留される回数には上限が設定されており、本実施形態においては、第1始動口34及び第2始動口35への入球による第1及び第2特別図柄の変動表示の保留数は、それぞれ最大で4個としている。第1特別図柄に対する第1特別図柄ゲームが4回分保留されている場合には、変動中の第1特別図柄に対応する特別図柄ゲームの情報が、メインRAM62(図6参照)の第1特別図柄始動記憶領域(0)に始動記憶として記憶され、保留されている4回分の特別図柄ゲームの情報は、第1特別図柄始動記憶領域(1)〜第1特別図柄始動記憶領域(4)に始動記憶として記憶される。第2特別図柄ゲームについても同様に、4回分保留されている場合には、変動中の第2特別図柄に対応する第2特別図柄ゲームの情報が、メインRAM62(図7参照)の第2特別図柄始動記憶領域(0)に始動記憶として記憶され、保留されている4回分の第2特別図柄ゲームの情報は、第2特別図柄始動記憶領域(1)〜第2特別図柄始動記憶領域(4)に始動記憶として記憶される。したがって、第1及び第2特別図柄の双方、すなわち第1始動口34および第2始動口35への入賞保留数は、合計で最大8個となる。
なお、第1及び第2保留表示部37,38に代えて、あるいは第1及び第2保留表示部37,38に加えて、液晶表示装置13において、第1始動口34への入賞の保留、及び第2始動口35への入賞の保留を表示するようにしてもよい。
大入賞口39は、遊技者に有利な遊技状態である特別遊技状態(大当り遊技状態又は小当り遊技状態)のときに開放される部分であり、第1始動口34の直下に設けられている。この大入賞口39には、カウントスイッチ390(図7参照)が設けられている。このカウントスイッチ390は、大入賞口39への遊技球の入賞数をカウントするためのものであり、遊技球の入賞が確認されると、予め設定されている数の遊技球が払出口113又は払出口114を介して上皿111又は下皿112に払い出される。
シャッタ40は、大入賞口39を開放状態あるいは閉鎖状態に制御するものであり、大入賞口39を覆うように配置されている。すなわち、シャッタ40は、大入賞口39に遊技球の入賞が可能な開放状態と、遊技球の入賞が不可能又は困難な閉鎖状態と、に変化するように駆動される。シャッタ40による大入賞口39の開放駆動は、後述する第1特別図柄表示部52又は第2特別図柄表示部53において特別図柄が特定の停止表示態様となって、大当り遊技状態、又は小当り遊技状態に移行された場合に行われる。
ここで、大当り遊技状態は、通常状態よりも遊技球を獲得できる状態(出玉あり大当り遊技状態)と、実質的に遊技球を獲得できない状態(出玉なし大当り遊技状態)も含まれる。本実施形態では、出玉なし大当り遊技状態の終了後は、大当り当籤確率が通常状態よりも高い確率変動状態に移行する。このような出玉なし大当り遊技状態の終了後に移行する確率変動遊技状態を、突然確率変動という。この突然確率変動は、「突然確変」あるいは「突確」とも呼ばれる。
一方、小当り遊技状態は、シャッタ40は開放するものの、シャッタ40の開閉速度が速く、実質的に遊技球を獲得できない状態である。この小当りにおけるシャッタ40の開閉態様は、出玉なし大当り遊技状態におけるシャッタ40の開放状態と同一または類似しており、シャッタ40の開放態様を確認しただけでは、どちらの当りが成立したか区別するのは困難である。
シャッタ40による大入賞口39の開放状態は、カウントスイッチ390(図6参照)によるカウント値(遊技球の通過数)が所定個数(例えば7個)となるか、あるいは開放時間が所定時間(例えば約25秒又は0.1秒)を経過するまで維持される。一方、遊技球の通過数が所定数となった場合、又はシャッタ40の開放時間が所定時間となった場合には、シャッタ40は大入賞口39を閉鎖するように駆動される。
大当り遊技状態では、大入賞口39の開放状態と閉鎖状態が繰り返される。本実施形態での大当り遊技状態は、大入賞口39の開放状態が15回又は2回に設定されている。大当り遊技状態において、大入賞口39が開放状態とされている遊技状態は「ラウンドゲーム」といい、大入賞口39が開放状態から閉鎖状態にされてから次に大入賞口39が開放状態とされるまでの大入賞口39の閉鎖状態を「ラウンド間ゲーム」あるいは「インターバル」という。
ラウンドゲームは、1ラウンド、2ラウンド等のラウンド数として計数される。例えば、ラウンドゲームの1回目を第1ラウンド(1R)、2回目を第2ラウンド(2R)と呼称する場合がある。本実施形態では、大当り遊技状態での大入賞口39の開放回数は15回又は2回であるが、開放回数が15回の大当りを「15R大当り」、開放回数が2回の大当りを「2R大当り」と呼ぶこともできる。
「15R大当り」は、各ラウンドにおける大入賞口39の最大開放時間が比較的長い時間、例えば約25秒に設定されている。そのため、「15R大当り」となった場合には、遊技者は多くの遊技球を獲得することができる。
一方、「2R大当り」は、各ラウンドにおける大入賞口39の開放時間を15R大当りよりも短い時間、例えば0.1秒程度に設定され、実質的に遊技球の獲得が困難とされている。すなわち、「2R大当り」は、「15R大当り」に比べて、大入賞口39の最大合計開放時間が短く設定されている。この場合、シャッタ40による大入賞口39の開閉制御を小当り状態と同一又は類似とし、遊技者に「2R大当り」と「小当り」の区別が困難となるようにしてもよい。
ただし、「2R大当り」は、各ラウンドにおける大入賞口39の開放時間を「15R大当り」と同程度の時間に設定し、大入賞口39の開放状態での遊技球の入賞を容易として一定数の遊技球を獲得可能なように構成してもよい。また、「2R大当り」として、一定数の遊技球が獲得できる「第1の2R大当り」と遊技球を実質的に獲得できない「第2の2R大当り」とを併用してもよい。
一般入賞口41〜44は、遊技球の入賞を条件に規定個数の遊技球を払い出させる役物である。これらの一般入賞口41〜44は、装飾部材を配置することにより遊技盤14の左下部及び右下部にそれぞれ2個ずつ形成されている。一般入賞口41〜44に遊技球が入賞したときには、予め設定されている数の遊技球が払出口113又は払出口114を介して上皿111又は下皿112に払い出される。
また、図4に示すように、上述した第1始動口34、第2始動口35、大入賞口39、一般入賞口41〜44の後方には、それぞれ、第1始動口スイッチ340、第2始動口スイッチ350、一般入賞口スイッチ410,420,430,440が配設され、通過ゲート36の内部には通過ゲートスイッチ360が配設され、それぞれの入球又は通過が検知される。また、シャッタ40及び羽根部材46の後方には、それぞれ、大入賞口ソレノイド400及び普通電動役物ソレノイド460が配設され、それぞれの可動部材の駆動が行われる。
図6に示したように、LEDユニット5は、普通図柄表示部50、普通図柄用保留表示部51、第1特別図柄表示部52、第2特別図柄表示部53、第1特別図柄用保留表示部54、及び第2特別図柄用保留表示部55を有している。
普通図柄表示部50は、普通電動役物(羽根部材46(図3及び図4参照))を駆動して第2始動口35を開放するか否かを決定する「普通図柄ゲーム」に対する抽選結果を表示するものであり、2つのLEDランプ501,502を含んでいる。LEDランプ501,502は、交互に点灯・消灯を繰り返すことによって普通図柄として変動表示された後、停止表示される。羽根部材46(図3及び図4参照)は、普通図柄表示部50におけるLEDランプ501,502の点灯・消灯の組み合わせが所定の態様となったときに、羽根部材46(図3及び図4参照)を所定のパターンで開閉駆動して、第2始動口35の入球困難性の選択を行う。
普通図柄用保留表示部51は、2つのLEDランプ511,512の点灯、消灯又は点滅によって保留されている普通図柄の変動表示の実行可能回数を表示するものである。LEDランプ511,512による保留表示は、例えば保留数が「1」の場合にはLEDランプ511が点灯し、LEDランプ512が消灯する。保留数が「2」の場合にはLEDランプ511及びLEDランプ512ともに点灯し、保留数が「3」されている場合にはLEDランプ511が点滅、LEDランプ512が点灯し、保留数が「4」の場合にはLEDランプ511及びLEDランプ512ともに点滅する。
第1及び第2特別図柄表示部52,53は、「特別図柄ゲーム」に対する大当り抽選の結果を示すものであり、それぞれ8個のLEDランプ520,530を含んでいる。第1特別図柄表示部52は、第1始動口34への始動入賞を契機として変動表示を行うとともに、第1始動口34への入賞に基づく大当り抽選結果を表示するものである。第2特別図柄表示部53は、第2始動口35への始動入賞を契機として変動表示を行うとともに、第2始動口35への入賞に基づく大当り抽選結果を表示するものである。第1及び第2特別図柄表示部52,53の変動表示は、各LEDランプ520,530が個別に点灯・消灯を繰り返すことにより行われる。大当り抽選の結果は、第1及び第2特別図柄表示部52,53の8つのLEDランプ520,530の点灯・消灯によって形成される表示パターン(特別図柄)によって表示される。例えば、第1及び第2特別図柄表示部52,53のそれぞれにおいて、8つのLEDランプ520,530の全てが点灯した場合に15R確変大当り、8つのLEDランプ520,530のうちの上部3つが点灯し、残りのランプが消灯した場合に15R通常大当り、8つのLEDランプ520,530のうちの下部3つが点灯し、残りのランプが消灯した場合に突然確変大当り、8つのLEDランプ520,530のうちの中部2つが点灯し、残りのランプが消灯した場合に小当り、8つのLEDランプ520,530のうちの最上部1つが点灯し、残りのランプが消灯した場合にハズレの表示パターンとすることができる。第1及び第2特別図柄表示部52,53は、大当り抽選結果を表示するものであるため、遊技者は8つのLEDランプ520,530の表示パターンによって突然確変(例えば下部3つのランプが点灯)と小当り(中部2つのランプが点灯)とを判別することができる。そのため、後述する疑似確変において、液晶表示装置13に「突然確変」の文字が表示されるなどして小当り時に突然確変である旨が報知された場合には、突然確変の始動情報が記憶(保留)されていることが事前に分かる。もちろん、8つのLEDランプ520,530の点灯・消灯の組み合わせと、それに対応する大当り抽選の結果は、先の例には限定されず、種々に変更可能である。
大当り抽選に当選した場合には、特別図柄が特定の停止表示態様に停止表示された後、通常遊技状態から遊技者に有利な状態である当り遊技状態(特別遊技状態)に遊技状態が移行させられる。この当り遊技状態となった場合には、上述のようにシャッタ40(図4参照)が駆動制御され、大入賞口39(図4参照)が開放状態とされて遊技球が受け入れ可能な状態となる。一方、大当り当選しなかった場合(小当りを除く)には、特別図柄として、ハズレ図柄が停止表示されて遊技状態が維持される。また、小当りに当選した場合には、小当りに対応する表示パターンに特別図柄が停止表示され、所定のパターンでシャッタ40が駆動される。
液晶表示装置13の表示領域131では、第1特別図柄表示部52及び第2特別図柄表示部53において表示される特別図柄と関連する演出画像が表示される。例えば、第1特別図柄表示部52及び第2特別図柄表示部53で表示される特別図柄の変動表示中においては、特定の場合を除いて、液晶表示装置13の表示領域131において、数字からなる識別図柄(装飾図柄)、例えば、「0」、「1」、「2」・・・「9」のような数字が3列変動表示される。一方、第1特別図柄表示部52(図5参照)及び第2特別図柄表示部53(図5参照)において変動表示されていた特別図柄が停止表示されるとともに、液晶表示装置13の表示領域131でも装飾図柄が停止表示される。
また、第1特別図柄表示部52及び第2特別図柄表示部53において、変動、停止された特別図柄が特定の停止表示態様の場合には、当りであることを遊技者に把握させる演出画像が液晶表示装置13の表示領域131において表示される。具体的には、第1特別図柄表示部52及び第2特別図柄表示部53のいずれか一方において特別図柄が、例えば、多くの出球が獲得可能な大当りに対応する特定の表示態様で停止表示された場合には、液晶表示装置13の表示領域131において表示される演出用の識別図柄の組合せが特定の表示態様(例えば、複数の図柄列のそれぞれに同一の図柄が全て揃った状態で停止表示される態様)となり、さらに、大当り用の演出画像が液晶表示装置13の表示領域131において表示される。なお、出球を得ることが困難な当り(小当り)の場合は、当りであることを遊技者に把握させる演出画像を、液晶表示装置13の表示領域131において表示しなくてもよい。
第1特別図柄用保留表示部541,542及び第2特別図柄用保留表示部551,552は、点灯、消灯又は点滅によって保留されている特別図柄の変動表示の実行可能回数(保留個数)を表示するものである。第1特別図柄用保留表示部541,542及び第2特別図柄用保留表示部551,552は、それぞれ第1および第2保留表示37,38に対応しており、第1特別図柄用保留表示部541,542及び第2特別図柄用保留表示部551,552での保留個数の表示態様は、普通図柄用保留表示部511,512による保留個数の表示態様と同一である。
[遊技機の電気的構成]
図6に示すように、パチンコ遊技機1は、遊技の制御を行う主制御回路6と、遊技の進行に応じた演出の制御を行う副制御回路7と、を備えている。
主制御回路6は、メインCPU60、メインROM61(読み出し専用メモリ)、メインRAM62(読み書き可能メモリ)、初期リセット回路63、I/Oポート64、コマンド出カポート65、及びバックアップコンデンサ66を備えているとともに、各種の装置や各種のスイッチと接続されている。
メインCPU60は、メインROM61及びメインRAM62と接続されており、メインROM61に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。
メインROM61は、メインCPU60によりパチンコ遊技機1の動作を制御するためのプログラム、例えば、図20〜図33に示す処理をメインCPU60に実行させるためのプログラムの他、各種のテーブルが記憶されている。
メインRAM62は、メインCPU60の一時記憶領域として、種々のフラグ及び変数の値を記憶する機能を有する。メインCPU60の一時記憶領域としては、メインRAM62に代えて、他の読み書き可能な記憶媒体を用いることもできる。
初期リセット回路63は、電源投入時においてリセット信号を生成するものであり、メインCPU60に接続されている。
I/Oポート64は、各種のデバイスからの入力信号をメインCPU60に、メインCPU60からの出力信号を各種のデバイスに送信するものである。
コマンド出カポート65は、メインCPU60からのコマンドを副制御回路7に送信するものである。
バックアップコンデンサ66は、電断時において、例えば、メインRAM62に対して速やかに電源を供給することにより、メインRAM62に記憶されている各種データを保持することに用いられる。
主制御回路6に接続される各種の装置としては、LEDユニット5の他、ソレノイド400,460、外部端子板80が含まれる。
図5に示すように、LEDユニット5は、上述のように普通図柄ゲームにおける普通図柄の可変表示を行う普通図柄表示部50、普通図柄用保留表示部51、特別図柄ゲームにおける特別図柄の可変表示を行う第1特別図柄表示部52及び第2特別図柄表示部53、第1特別図柄用保留表示部54、第2特別図柄用保留表示部55を含んでいる。
ソレノイド40,460には、シャッタ40を駆動させて大入賞口39を開放状態又は閉鎖状態とする大入賞口ソレノイド400、及び普通電動役物としての羽根部材46を開閉とする電動役物ソレノイド460が含まれる。
外部端子板80は、ホール係員を呼び出す機能や当り回数を表示するといった機能を有する図示しない呼出装置、あるいはホール全体のパチンコ遊技機を管理するホールコンピュータ等の外部機器90にデータ送信するためのものである。
主制御回路6に接続される各種のスイッチとしては、第1始動口スイッチ340、第2始動口スイッチ350、通過ゲートスイッチ360、カウントスイッチ390、一般入賞口スイッチ410,420,430,440、及びバックアップクリアスイッチ81が含まれる。第1始動口スイッチ340及び第2始動口スイッチ350は、第1及び第2始動口34,35を遊技球が入賞した場合に、所定の検知信号を主制御回路6に供給するものである。通過ゲートスイッチ360は、通過ゲート36を遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路6に供給するものである。カウントスイッチ390は、大入賞口39の所定領域を遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路6に供給するものである。一般入賞口スイッチ410,420,430,440は、一般入賞口41,42,43,44を遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路6に供給するものである。バッククリアスイッチ81は、電断時等におけるバックアップデータを遊技場の管理者の操作に応じてクリアするものである。
主制御回路6にはさらに、払出・発射制御回路82が接続されている。払出・発射制御回路82は、払出装置83及び発射装置12を制御するものであり、払出装置83、発射装置12及びカードユニット84が接続されている。カードユニット84は、遊技者の操作によって、カードユニット84に遊技球の貸し出しを要求する信号を出力する球貸し操作パネル85との間で送受信可能である。払出・発射制御回路82は、主制御回路6から供給される賞球制御コマンド、カードユニット84から供給される貸し球制御信号を受け取り、払出装置83に対して所定の信号を送信することにより、払出装置83に遊技球を払い出させる。払出・発射制御回路82はさらに、発射装置12の発射ハンドル122が遊技者によって握持され、かつ、時計回り方向へ回動操作されたときには、その回動角度に応じて発射ソレノイドに電力を供給し、遊技球を発射させる制御を行う。
副制御回路7は、コマンド出力ポート65及びコマンド入力ポート70を介して主制御回路6に接続されており、主制御回路6からコマンドが供給されるように構成されている。この副制御回路7は、主制御回路6から供給される各種のコマンドに応じて、各種の制御を行うものであり、サブCPU71、プログラムROM72、ワークRAM73、表示制御回路74、音声制御回路75、及びランプ制御回路76を備えている。
サブCPU71は、プログラムROM72に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。特に、サブCPU71は、主制御回路6から供給される各種のコマンドに従って、副制御回路7の制御を行う。
プログラムROM72には、サブCPU71によりパチンコ遊技機1の遊技演出を制御するためのプログラムや各種のテーブルが記憶されている。プログラムや各種のテーブルは、プログラムROM72に代えて、あるいはプログラムROM72に加えて、コンピュータにおいて読み取り可能な他の記憶媒体に記録されたものを使用することができる。この場合の記憶媒体としては、例えばハードディスク装置、CD−ROM、DVD−ROM、ROMカートリッジを使用することができる。また、上述のプログラムやテーブルは、電源投入後にパチンコ遊技機1の外部のサーバからダウンロードし、ワークRAM73に記録するようにしてもよい。
ワークRAM73は、サブCPU71の一時記憶領域として種々のフラグや変数の値を記憶するものである。サブCPU71の一時記憶領域としては、ワークRAM73に代えて、あるいはワークRAM73に加えて、他の読み書き可能な記憶媒体を使用することができる。
表示制御回路74はサブCPU71から供給されるデータに応じて、液晶表示装置13における表示制御を行うためのものであり、画像データプロセッサ(VDP)、各種の画像データを生成するためのデータが記憶されている画像データROM、画像データをバッファするフレームバッファ、画像データを画像信号として変換するD/Aコンバータ等から構成されている。表示制御回路74は、サブCPU71から供給される画像表示命令に応じて、液晶表示装置13に表示させるための画像データを一時的にフレームバッファに格納する。画像データとしては、例えば装飾図柄画像データ、背景画像データ、各種演出用画像データが含まれる。
表示制御回路74はさらに、所定のタイミングで、フレームバッファに格納された画像データをD/Aコンバータに供給する。D/Aコンバータは、画像データを画像信号として変換し、所定のタイミングでこの画像信号を液晶表示装置13に供給する。液晶表示装置13では、D/Aコンバータからの画像信号に基づいて画像が表示される。
音声制御回路75は、スピーカ21から発生させる音声に関する制御を行うためのものであり、例えば音声に関する制御を行う音源IC、各種の音声データを記憶する音声データROM、音声信号を増幅するための増幅器(AMP)を含んでいる。音源ICは、スピーカ21から発生させる音声の制御を行うものである。音源ICは、サブCPU71から供給される音声発生命令に応じて、音声データROMに記憶されている複数の音声データから一つの音声データを選択することができる。音源ICはさらに、選択された音声データを音声データROMから読み出し、音声データを所定の音声信号に変換し、その音声信号をAMPに供給することもできる。AMPは、音声信号を増幅させ、スピーカ21から音声を発生させる。
ランプ制御回路76は、装飾ランプ等を含むランプ22の制御を行うためのものであり、ランプ制御信号を供給するためのドライブ回路、複数種類のランプ装飾パターンが記憶されている装飾データROM等から構成されている。
副制御回路7はさらに、演出ボタン20の操作に応じて所定の信号を出力する演出ボタンスイッチ201に接続されている。副制御回路7は、演出ボタンスイッチ201から出力される信号に基づいて、例えば表示制御回路74、音声制御回路75、及びランプ制御回路76を制御してチャンス演出を行う。
図6では、主制御回路6から副制御回路7に信号を供給し、副制御回路7から主制御回路6に対して信号を供給できないように構成された状態が示されているが、副制御回路7から主制御回路6に対して信号を送信できるように構成してもよい。
[特別図柄決定テーブル]
図7(A)及び図7(B)は、パチンコ遊技機1の特別図柄決定テーブルを示している。図7(A)は第1特別図柄に関する特別図柄決定テーブル、図7(B)は第2特別図柄に関する特別図柄決定テーブルである。これらの特別図柄決定テーブルに関するデータは、メインROM61に記憶されている。
特別図柄ゲームにおいて、低確率状態(通常状態)における大当り確率は、第1始動口34及び第2始動口35のいずれの始動入賞の場合であっても共通に1/150、高確率状態(確変状態)における大当り確率は、第1始動口34及び第2始動口35のいずれの入賞の場合であっても共通に1/15である。すなわち、0〜149の150個の乱数値のうち、低確率状態(通常状態)では1個(乱数値5)が大当りとされ、高確率状態(確変状態)では10個(乱数値5〜14)が大当りとされる。小当り確率は、第1始動口34及び第2始動口35のいずれの始動入賞の場合であっても共通に1/150(乱数値100が当り)である。特別図柄ゲームにおいて大当り又は小当りに当選した場合、主制御回路6において大当り図柄乱数値の抽選が0〜3の数値範囲で行われる。
図7(A)に示すように、第1始動口34への入賞(第1特別図柄)の場合には、大当り図柄乱数値が「0」の場合が15R通常大当り、「1」の場合が15R確変大当り、「2」及び「3」の場合が2R確変大当り(突然確変)とされており、低確率状態(通常状態)及び高確率状態の別を問わず、確変当選確率は75%である。第1始動口34への入賞での大当りでは、15R確変大当りの場合には次回大当りまで時短に突入又は継続し、15R確変大当りの場合には時短100回となり、2R確変大当り(突然確変)には時短とはならない。すなわち、第1始動口34への入賞での大当りの振り分けでは、15R通常大当り(時短100回)が25%、15R確変大当り(次回大当りまで時短)が25%、突然確変(時短無し)が50%となっている。
図7(B)に示すように、第2始動口35への入賞(第2特別図柄)の場合には、大当り図柄乱数値「0」の場合が15R通常大当り、大当り図柄乱数値「1」又は「2」の場合が15R確変大当り、「3」の場合が2R確変大当り(突然確変)とされており、低確率状態(通常状態)及び高確率状態の別を問わず、確変当選確率は75%である。第2始動口35への入賞での大当りでは、15R確変大当り及び2R確変大当り(突然確変)の場合には、次回大当りまで時短に突入又は継続し、15R通常大当りの場合には時短が100回となる。すなわち、第2始動口35への入賞での大当りの振り分けでは、15R通常大当り(時短100回)が25%、15R確変大当り(次回大当りまで時短)が50%、突然確変(次回大当りまで時短)が25%となっている。
図7(A)及び図7(B)に示したように、第1始動口34への入賞(第1特別図柄)及び第2始動口35への入賞(第2特別図柄)のいずれの場合でも、低確率状態(通常状態)及び高確率状態の別を問わず、0〜149の150個の乱数値のうち、1個(乱数値100)が小当りとされており、小当り確率は1/150である。特別図柄ゲームにおいて小当りに当選した場合には、大当り時と同様に大当り図柄乱数値が0〜3の数値範囲で抽選される。ただし、小当りの場合には、大当り図柄乱数値の値に関係なく、小当り終了後には小当り当選前の遊技状態に戻る。すなわち、小当り当選前が通常状態であれば、小当り終了後に通常状態に戻って大当り抽選が行われ、小当り当選前が高確率状態であれば、小当り終了後に高確率に戻って大当り抽選が行われる。また、小当り当選前が非時短状態で無ければ小当り終了後に非時短状態に戻り、小当り当選前が時短状態で有れば小当り終了後に時短状態に戻る。
大当り図柄乱数値は、所定の大当り図柄及び図柄指定コマンドに対応付けられている。
大当り図柄は、その数値が当りの種類に対応しており、変動パターンを決定する際(図8参照)に参照されるものである。大当り図柄において、15R通常大当りは「0」、15R確変大当りは「1」、2R確変大当り(突然確変)は「2」、小当りは「3」に対応している。
図柄指定コマンドは、そのコマンドが当りの種類に対応しており、大当り中演出(図10及び図11)を決定する際に参照されるものである。図柄指定コマンドにおいて、15R通常大当りは「z0」、15R確変大当りは「z1」、2R確変大当り(突然確変)は「z2」、小当りは「z3」とされる。なお、ハズレの場合には、図柄指定コマンドは一律に「z4」とされる。
[変動パターンテーブル]
図8は、パチンコ遊技機1の変動パターンテーブルを示している。変動パターンテーブルは、変動パターンを決定するためのテーブルである。変動パターンテーブルは、第1特別図柄及び第2特別図柄の別、あるいは通常遊技状態及び確変状態の別を問わず共通化されたテーブルとして、メインROM70に記憶されている。
変動パターンテーブルでは、大当り図柄と演出条件選択用乱数値とに基づいて変動パターンを決定することができる。なお、大当り図柄は、先に説明した通り図7(A)及び図7(B)に示した特別図柄決定テーブルにおいて当りの種類に応じて決定され、演出条件用乱数値は、主制御回路6における抽選によって、0〜9の数値範囲から決定される。変動パターンが決定された場合、変動パターンに応じた変動パターン指定コマンドが決定される。この変動パターン指定コマンドは、副制御回路7のワークRAM73(図6参照)にセットされ、後述するように演出データを決定する際に利用される。
ここで、大当り図柄が「0」である15R確変大当り及び大当り図柄が「1」である15R通常大当りの場合、演出条件選択用乱数値が0〜4のときに変動時間が5sの変動パターン(1)及び変動パターン指定コマンド「h0」が決定され、演出条件選択用乱数値が5〜9のときに変動時間が10sの変動パターン(2)及び変動パターン指定コマンド「h1」が決定される。大当り図柄が「2」である2R確変大当り(突然確変)の場合には、変動時間が5sの変動パターン(3)及び変動パターン指定コマンド「h2」が決定される。大当り図柄が「3」である小当りの場合は、演出条件選択用乱数値に関係なく、変動時間が5sである変動パターン(4)及び変動パターン指定コマンド「h3」が決定される。一方、ハズレの場合には、演出条件選択用乱数値が0〜4のときに変動時間が5sの変動パターン(5)及び変動パターン指定コマンド「h4」が決定され、演出条件選択用乱数値が5〜9のときに変動時間が10sの変動パターン(6)及び変動パターン指定コマンド「h5」が決定される。
[演出決定テーブル]
図9は、パチンコ遊技機1の通常状態での演出決定テーブルである通常時演出決定テーブルを示している。通常時演出決定テーブルは、変動パターン指定コマンド及び演出決定用乱数値に基づいて演出内容を決定するものであり、演出内容に対応させた複数の演出データとして副制御回路7のプログラムROM72に記憶されている。どの演出データを選択するかは、変動パターン指定コマンド及び図柄指定コマンドに基づいて、サブCPU71によって決定される。変動パターン指定コマンドは、図8に示した変動パターンテーブルにおいて決定され、演出決定用乱数値は、副制御回路7において0〜9の乱数値から決定される。
なお、プログラムROM72には、演出決定テーブルとして、通常状態での演出決定テーブルとは別に、時短状態及び確変状態の演出決定テーブルも記憶されているが、ここではその説明を省略する。
複数の演出データは、大当り演出、突然確変演出、小当り演出、及びハズレ演出に対応する演出データ(1)〜(9)を含んでいる。演出データ(1)〜(4)は大当り演出に対応している。大当り演出は、例えば液晶表示装置13において表示される数字などの装飾図柄が全て同じ図柄で揃う演出である。この場合、例えば装飾図柄が数字で1〜9の数字であるときには、揃った数字が奇数のときに15R確変大当り、偶数のときに15R通常大当りとなる。演出データ(5)は突然確変大当り演出及び小当り演出に対応している。すなわち、突然確変大当り演出及び小当り演出は共通化されており、演出上では突然確変大当りと小当りとの区別が困難とされている。突然確変大当り演出及び小当り演出は、例えば左右の装飾図柄が同一であるリーチ状態において中図柄に「当」の文字が表示(例えば「7当7」)される演出である。演出データ(6)〜(9)はハズレ演出に対応している。ハズレ演出は、装飾図柄が揃わない演出(突然確変大当り演出及び小当り演出を除く)である。
ここで、変動パターンコマンドが「h0」の場合、演出決定用乱数値が0〜4のときに大当り演出(1)が決定され、この演出に対応する演出データ(1)が選択され、演出決定用乱数値が5〜9のときに大当り演出(2)が決定され、この演出に対応する演出データ(2)が選択される。変動パターンコマンドが「h1」の場合、演出決定用乱数値が0〜4のときに大当り演出(3)が決定され、この演出に対応する演出データ(3)が選択され、演出決定用乱数値が5〜9のときに大当り演出(4)が決定され、この演出に対応する演出データ(4)が選択される。変動パターンコマンドが「h2」又は「h3」の場合、演出決定用乱数値に関係無く突然確変演出又は小当りが決定され、この演出に対応する演出データ(5)が選択される。変動パターンコマンドが「h4」の場合、演出決定用乱数値が0〜4のときにハズレ演出(1)が決定され、この演出に対応する演出データ(6)が選択され、演出決定用乱数値が5〜9のときにハズレ演出(2)が決定され、この演出に対応する演出データ(7)が選択される。変動パターンコマンドが「h5」の場合、演出決定用乱数値が0〜4のときにハズレ演出(3)が決定され、この演出に対応する演出データ(8)が選択され、演出決定用乱数値が5〜9のときにハズレ演出(4)が決定され、この演出に対応する演出データ(9)が選択される。
[大当り中演出決定テーブル]
図10はパチンコ遊技機1の疑似突然確変フラグオフ時における大当り中の演出決定テーブル、図11は疑似突然確変フラグオン時における大当り中演出決定テーブルを示している。ここで、疑似突然確変フラグオフ時とは、2R確変や小当りにおいて、後述するような特別な演出を行わない場合を意味している。一方、疑似突然確変フラグオン時とは、小当り遊技状態において突然確変遊技状態の演出を行うことが決定している状態を意味している。
大当り中の演出決定テーブルは、図柄指定コマンドに基づいて大当り遊技状態又は小当り遊技状態(大入賞口39が開閉する状態)のときの演出内容を決定するものであり、複数の演出データとして副制御回路7のプログラムROM72に記憶されている。図柄指定コマンドは、図7(A)及び図7(B)に示した特別図柄決定テーブルにおいて決定される。
複数の演出データは、15R通常大当り、15R確変大当り、2R確変大当り及び小当りにおいて、それぞれセットされる演出データを含んでいる。15R通常大当りにおいてセットされる演出データは、15R通常大当り時に選択される「15R大当り開始演出データ」「15R大当り大入賞口開放中演出データ」「15R大当りたラウンド間演出データ」「15R大当り終了演出データ」に基づいて実行される演出からなる「大当り演出中(1)」に対応するものである。15R確変大当りにおいてセットされる演出データは、15R確変大当り時に選択される「15R大当り開始演出データ」「15R大当り大入賞口開放中演出データ」「15R大当りたラウンド間演出データ」「15R大当り終了演出データ」に基づいて実行される演出からなる「大当り演出中(2)」に対応するものである。2R確変大当りにおいてセットされる演出データは、2R確変大当り時に選択される「2R大当り開始演出データ」「2R大当り大入賞口開放中演出データ」「2R大当りたラウンド間演出データ」「2R大当り終了演出データ」に基づいて実行される演出からなる「突然確変当り中演出」又は「通常演出」に対応するものである。小当りにおいてセットされる演出データは、小当り時に選択される「小当り開始演出データ」「小当り大入賞口開放中演出データ」「小当りラウンド間演出データ」「小当り終了演出データ」に基づいて実行される演出からなる「小当り中演出」又は「突然確変当り中演出」に対応するものである。
ここで、「突然確変当り中演出」は、液晶表示装置13における装飾図柄の変動停止後に「突然確変」の文字が表示される演出である。この演出は、突然確変遊技状態又は疑似突然確変フラグオン時における小当り遊技状態のときに実行される。「突然確変」の文字は、突然確変遊技状態又は小当り遊技状態の間において継続して表示してもよいし、突然確変遊技状態又は小当り遊技状態の終了間際に表示してもよい。また、「突然確変」の文字とともに、「確変モード」といった文字を表示してもよい。この「確変モード」といった文字は、確変遊技状態への移行時には遊技状態を示すものとなり、小当り時には確変遊技状態への移行を疑似的に示すものとなる。
「小当り中演出」は、後述するように小当り遊技状態が終了するまでの間、通常時演出において停止した図柄が停止した状態が維持される演出、あるいは小当り又は突然確変を示唆する演出である。
「通常演出」は、後述するように突然確変遊技状態において、確変状態におけるハズレ演出の少なくとも一部の演出を行うものであり、確変モードの表示とともに装飾図柄の変動の後にハズレ図柄が停止した状態が維持される演出である。突然確変遊技状態における「通常演出」と、この「通常演出」の直前の通常遊技状態における演出とは、事実上、1つの演出として実行してもよく、その場合には、例えば突然確変遊技状態の前の通常遊技状態のときに装飾図柄を変動させ、その変動状態を突然確変遊技状態にまで持ち越すとともに、その後にハズレ図柄の表示を維持する演出とされる。
なお、本実施例では、図柄指定コマンド(当りの種類)に応じて演出データが決定される場合を例にとって説明したが、図柄指定コマンドに加えて、乱数値を用いた抽選結果に応じて演出データを決定し、同一種類の大当りであっても、複数の異なる演出が実行されるようにしてもよい。
[液晶表示画面での演出]
パチンコ遊技機1は、始動情報の消化順において、小当り及び突然確変がこの順序で当選した場合、小当り遊技状態の開始から小当り遊技状態の終了まで、又は小当り遊技状態の開始から突然確変大当り遊技状態の終了の間において継続して、大当り中演出として突然確変当り中演出を実行することに特徴を有するものである。
〈第1実施例〉
本実施例は、図12に示したように、第2特別図柄に対する始動情報531,532,533,534に小当り及び突然確変大当りが含まれている場合に、小当り遊技状態の期間T1において突然確変大当りの演出を行い、突然確変大当りに対する始動情報534に対する第2特別図柄の停止から突然確変大当り遊技状態の終了までの期間T2において通常演出を行うものである。すなわち、実施例1は、第2特別図柄の始動情報531,532,533,534のみで小当り時に疑似突然確変の演出を行うものである。
図示した例では、第1特別図柄に対する始動情報521が1つ、第2特別図柄に対する始動情報531,532,533,534が4つであり、そのうち、第2特別図柄に対する1つ目の保留である始動情報531が小当りであり、4つ目の保留である始動情報534が突然確変大当りであり、他の始動情報521,532,533がハズレである。このような始動情報の保留状態において、仮に新たな始動情報の追加保留が発生せず、第2特別図柄に対する始動情報が第1特別図柄に対する始動情報よりも優先して消化される場合、第2特別図柄に対する始動情報531、始動情報532、始動情報533、始動情報534、及び第1特別図柄に対する始動情報521の順で保留が消化される。このため、特別図柄ゲームは、第2特別図柄ゲーム(第2特別図柄の変動・停止)において、第2特別図柄が小当り、ハズレ、ハズレ、突然確変に対応した表示で停止した後に、第1特別図柄ゲーム(第1特別図柄の変動・停止)において第1特別図柄がハズレに対応した表示で停止する。
始動情報521,531〜534の消化において、特別図柄ゲームが上述の経過を辿る場合、遊技状態は、期間T1において、通常状態から小当り遊技状態となる。小当り遊技状態後は、元の遊技状態、すなわち通常状態に戻る。始動情報532,533は、第2特別図柄ゲームにおけるハズレであるため、始動情報532,533の変動・停止後において、遊技状態は通常状態で変化はない。始動情報534は突然確変であるため、突然確変当り開始から突然確変当り終了までの間T3において、大当り遊技状態(突然確変遊技状態)となる。この大当り遊技状態の終了後は、通常状態よりも大当り確率の高い確率変動遊技状態となる。
図13(A)〜図13(D)示したように、始動情報531に対応して第2特別図柄が変動停止する場合、この始動情報531に対応する抽選結果が小当りであるが、液晶表示装置13では突然確変当りに対応する演出が行われる。すなわち、図13(A)及び図13(B)に示したように、停止していた3つ装飾図柄が変動し、図13(C)に示したように左右に同じ装飾図柄が停止してリーチ状態となる。次いで、図13(D)に示したように、真ん中の装飾図柄が「当」で停止し、液晶表示装置13において突然確変当りであることが示唆される。なお、図13(D)では、「7−当−7」が突然確変当りの停止目として描かれているが、突然確変当りの停止目は、センター図柄が「当」以外の文字や記号であってもよいし、「1−2−3」、「1−3−5」あるいは「7−7−3」等の特定の出目であってもよい。
始動情報531に対応する抽選結果は、本来「小当り」であるため、遊技状態は通常状態から小当り遊技状態に移行する。小当り遊技状態(期間T1)では、シャッタ40が0.1秒間ずつ2回開閉し、大入賞口39が0.1秒間ずつ2回開放する(図3及び図4参照)。一方、図13(E)に示したように、小当り遊技状態では、液晶表示装置13において「突然確変」の文字が表示される。このように、遊技機1では、突然確変当りの始動情報534が存在することを条件に、小当り遊技状態において、突然確変当りであることが疑似的に表示される。ただし、図12に示すように、始動情報531に対応する抽選結果は、「小当り」であるため、小当り遊技状態の終了後は確変状態には移行せず、小当り遊技状態の前の状態である通常状態に戻ることとなる。
図14(A)〜図14(D)示したように、小当り遊技状態において疑似的に突然確変である旨を表示した後は、始動情報532に対応して第2特別図柄の変動停止が行われる。始動情報532に対応する抽選結果はハズレであるため、装飾図柄は当り図柄の停止とはならず、ハズレ目が表示される。このとき、液晶表示装置13には「確変モード」という文字が表示される。「確変モード」の文字は、例えば小当り遊技状態において「突然確変」の文字を先に表示した後の一定時間経過後に「突然確変」の文字とともに表示される。「確変モード」の文字を表示は、「突然確変」の文字の表示後に元の画面に戻ったとき、すなわち「7−当−7」の表示がなされるときに行ってもよく、また始動情報531に対応して第2特別図柄の変動開始直後に行ってもよい。
図15(A)〜図15(D)示したように、始動情報532に対応して第2特別図柄の変動停止が行われた場合、始動情報533に対応して第2特別図柄の変動停止が行われる。始動情報533に対応する抽選結果はハズレであるため、始動情報532の場合と同様に、ハズレ目が表示される。
図16(A)〜図16(D)示したように、始動情報533に対応して第2特別図柄の変動停止が行われた場合、始動情報534に対応して第2特別図柄の変動停止が行われる。始動情報534に対応する抽選結果は突然確変(2R確変大当り)であるが、始動情報532,533の場合と同様に、ハズレ目が表示される。すなわち、図13(D)に示した突然確変の出目、及び図13(E)に示した「突然確変」の表示は行わず、通常の演出が行われる。その一方で、図12に示すように、始動情報534に対応する抽選結果が突然確変当りであるために、装飾図柄の停止後は突然確変当り遊技状態に移行する。突然確変遊技状態は、小当り遊技状態と同様に、シャッタ40が0.1秒間ずつ2回開閉し、大入賞口39が0.1秒間ずつ2回開放される(図3及び図4参照)。このようなシャッタ40の開閉時においても、液晶表示装置13では、装飾図柄がハズレ目で停止した状態とされる。図12に示すように、始動情報534に対応する抽選結果は、「突然確変」であるため、突然確変当り遊技状態(T3)の終了後は確変状態に移行する。なお、突然確変当り当選時の演出として、通常の演出に代えて、突然確変を明示する演出を行うようにしてもよい。
図16(E)〜図16(F)示したように、始動情報534に対応して第2特別図柄の変動停止が行われた場合、始動記憶521に対応して第1特別図柄の変動停止が行われる。始動情報521に対応する抽選結果はハズレであるため、始動情報532、始動情報533の場合と同様に、ハズレ目が表示される。始動情報534に対応する第2特別図柄の変動時には、遊技機1の内部的には確率変動状態になっているので、大当り当選確率ばかりでなく、普通図柄ゲームにおける当選確率も高くなっているため、羽根部材46の開閉による第2入賞口35への入賞の恩恵を受けやすくなっている。
なお、図12に示した例では、第1特別図柄に対する始動情報521が1つ、第2特別図柄に対する始動情報531,532,533,534が4つであったが、第1特別図柄に対する始動情報521は存在しなくてよく、また第2特別図柄に対する始動情報の保留も必ずしも4つ必要ではなく、小当り及び突然確変の順であれば、少なくとも2つの保留があればよい。
〈第2実施例〉
本実施例は、図17及び図18(A)〜図18(E)に示したように、第1特別図柄に対する始動情報522が小当りであって、この始動情報522に対応して第1特別図柄が変動中T4に、第2始動口35に遊技球が2つ入賞してそのうちの一つの抽選結果が突然確変である場合に、始動記憶522に対する小当り遊技状態の期間T1において突然確変大当りの演出を行うものである。すなわち、実施例2は、第1特別図柄の始動情報の小当りに対して疑似突然確変の演出を行うものである。
図示した例では、第1特別図柄に対する始動情報522,523が2つの状態から小当りの始動情報522が消化されて第1特別図柄が変動中のとき、第2特別図柄に対して、突然確変当りを含む2つの始動情報535,536が新たに追加された場合を示している。このような始動情報の保留状態において、仮に新たな始動情報の追加保留が発生せず、第2特別図柄に対する始動情報が第1特別図柄に対する始動情報よりも優先して消化される場合、第1特別図柄に対する始動情報522の変動停止後、第2特別図柄に対する始動情報535、始動情報536、及び第1特別図柄に対する始動情報533の順で保留が消化される。このため、特別図柄ゲームは、第1特別図柄ゲーム(第1特別図柄の変動・停止)において第1特別図柄が小当り、第2特別図柄ゲーム(第2特別図柄の変動・停止)において第2特別図柄がハズレ、突然確変当り、第1特別図柄ゲームにおいてハズレに対応した表示で停止する。
始動情報522,523,535,536の消化において、特別図柄ゲームが上述の経過を辿る場合、遊技状態は、始動情報522(小当り)に対する第1特別図柄の変動停止後から始動情報535に対する小当り開始から小当り終了までの期間T1において、通常状態から小当り遊技状態となる。小当り遊技状態T1後は、元の遊技状態、すなわち通常状態に戻る。始動情報535は、第2特別図柄ゲームにおけるハズレであるため、始動情報535の変動・停止後において遊技状態は通常状態で変化はない。始動情報536は突然確変当りであるため、突然確変当り開始から突然確変当り終了までの間T3において、大当り遊技状態(突然確変遊技状態)となる。この大当り遊技状態の終了後は、通常状態よりも大当り確率の高い確率変動遊技状態となる。
ここで、始動情報522に対応して第1特別図柄が変動停止する場合、この始動情報522に対応する抽選結果が小当りであるが、液晶表示装置13では突然確変に対応する演出が行われる。すなわち、図18(A)及び図18(B)に示したように、停止していた3つ装飾図柄が変動し、図18(C)に示したように左右に同じ装飾図柄が停止してリーチ状態となる。このとき、図18(B)及び図18(C)から分かるように、装飾図柄の変動中において、第2特別図柄ゲームに対する始動情報535,536が2つ記憶される。これらの始動情報535,536のうち、始動情報536は、突然確変当りに関するものである。次いで、図18(D)に示したように、真ん中の装飾図柄が「当」で停止し、液晶表示装置13において突然確変であることが示唆される。なお、図18(D)では、「7−当−7」が突然確変の停止目として描かれているが、突然確変の停止目は、センター図柄が「当」以外の文字や記号であってもよいし、「1−2−3」、「1−3−5」あるいは「7−7−3」等の特定の出目であってもよい。
始動情報522に対応する抽選結果は、本来「小当り」であるため、演出上において突然確変であったとしても、遊技状態は通常状態から小当り遊技状態に移行する。小当り遊技状態では、シャッタ40が0.1秒間ずつ2回開閉し、大入賞口39が0.1秒間ずつ2回開放する(図3及び図4参照)。一方、図18(E)に示したように、小当り遊技状態では、液晶表示装置13において「突然確変」の文字が表示される。このように、遊技機1では、第1特別図柄ゲームにおける小当りに対応する特別図柄の変動中に、突然確変当りの始動情報536が記憶されることを条件に、小当り遊技状態において、突然確変であることが疑似的に表示される。ただし、図17に示すように、始動情報522に対応する抽選結果は、「小当り」であるため、小当り遊技状態の終了後は確変状態には移行せず、小当り遊技状態の前の状態である通常状態に戻ることとなる。
〈第3実施例〉
本実施例は、図19に示したように、第2特別図柄に対する始動情報537,538が小当り及び突然確変である場合に、始動情報537に対する小当り開始から始動記憶538に対する突然確変終了までの期間T5において、継続して突然確変大当りの演出を行うものである。このような疑似突然確変当り演出の場合、始動情報538に対する第2特別図の変動時においても、液晶表示装置13では突然確変の文字(図13(E)参照)が表示される。
なお、図示した例では、始動情報において、小当りと突然確変が連続していたが、小当りと突然確変との間にハズレを含む場合、あるいは第1特別図柄に対応する始動情報において、小当りと突然確変とをこの順序で含む場合であっても、小当り開始から突然確変終了までの間において、継続して突然確変大当りの演出を行うようにしてもよい。
[メイン処理]
主制御回路6(メインCPU)によって行われるメイン処理について図20を参照して説明する。
図20に示したように、ステップS10において、初期化処理を行う。この処理において、メインCPU60は、バックアップ復帰処理、初期化設定処理等を行う。この処理が終了した場合、ステップS11に処理を移す。
ステップS11において、乱数値更新処理を行う。この処理において、メインCPU60は、初期値乱数値カウンタ、演出条件選択用乱数値カウンタ等の更新を行う。この処理が終了した場合、ステップS12に処理を移す。
ステップS12において、タイマ更新処理を行う。この処理において、メインCPU60は、メインCPU60とサブCPU71との同期をとるためのタイマ、大入賞口39の開放時間タイマ等、各種タイマの更新を行う。この処理が終了した場合、ステップS13に処理を移す。
ステップS13において、メインCPU60は、特別図柄に対する制御を行う。この処理において、メインCPU60は、第1始動入賞口スイッチ116、第2始動入賞口スイッチ117からの検知信号に応じて、当り判定用乱数値と当り図柄決定用乱数値を抽出し、メインROM61に記憶される当り判定テーブルを参照し、特別図柄抽選(大当り又は小当り)に当選したか否かを判定し、判定の結果をメインRAM62に記憶する処理を行う。この処理が終了した場合、ステップS14に処理を移す。
ステップS14において、メインCPU60は、普通図柄に対する制御を行う。この処理において、メインCPU60は、通過ゲートスイッチ360からの検知信号に応じて、乱数値を抽出し、メインROM61に記憶される普通図柄当選テーブルを参照し、普通図柄抽選に当選したか否かを判定し、判定の結果をメインRAM62に記憶する処理を行う。なお、普通図柄抽選に当選した場合、普通電動役物(羽根部材46(図3及び図4参照))が開放状態となって、第2始動口35に遊技球が入球しやすくなる。この処理が終了した場合、ステップS15に処理を移す。
ステップS15において、図柄表示部制御処理を行う。この処理において、メインCPU60は、ステップS13、ステップS14でメインRAM62に記憶された特別図柄制御処理の結果と、普通図柄制御処理の結果に応じて、第1特別図柄表示部52又は第2特別図柄表示部53と、普通図柄表示部50と、を駆動するための制御信号をメインRAM62に記憶する処理を行う。メインCPU60は、制御信号を特別図柄表示部52,53に制御信号を送信する。第1特別図柄表示部52又は第2特別図柄表示部53は受信した制御信号に基づき特別図柄を変動表示及び停止表示する。普通図柄表示部50は受信した制御信号に基づき普通図柄を変動表示及び停止表示する。この処理が終了した場合、ステップS16に処理を移す。
ステップS16において、遊技情報出力処理を行う。この処理において、メインCPU60は、外部機器90(例えばホールコンピュータや呼出装置)へ、遊技情報を出力する。この処理が終了した場合、ステップS17に処理を移す。
ステップS17において、ポート出力処理を行う。この処理において、メインCPU60は、大入賞口39(シャッタ40)や第2始動口35(羽根部材46)を駆動制御するための信号を出力する。この処理が終了した場合、ステップS18に処理を移す。
ステップS18において、コマンド出力処理を行う。この処理において、メインCPU60は、副制御回路7(サブCPU71)に対して各種コマンドを送信する。この処理が終了した場合、ステップS19に処理を移す。
ステップS19において、払出処理を行う。この処理において、メインCPU60は、大入賞口39、第1始動口34、第2始動口35、一般入賞口41〜44に遊技球が入賞したか否かのチェックを行い、入賞があった場合、それぞれに対応する払出要求コマンドを払出・発射制御回路82に送信する。この処理が終了した場合には、メインCPU60は、ステップS11に処理を移し、S11〜S19の処理を繰り返し行う。
[システムタイマ割込処理]
主制御回路6(メインCPU)によって行われるシステムタイマ割込処理について図21を参照して説明する。
ステップS20において、レジスタ退避処理を行う。この処理において、メインCPU60は、レジスタに記憶されている実行中のプログラムを退避させる。この処理が終了した場合、ステップS21に処理を移す。
ステップS21において、乱数値更新処理を行う。この処理において、メインCPU60は、大当り判定用乱数値カウンタ、大当り図柄決定用乱数値カウンタ等の更新を行う。この処理が終了した場合、ステップS22に処理を移す。
ステップS22において、スイッチ入力処理を行う。この処理において、メインCPU60は、第1及び第2始動口スイッチ340,350、一般入賞口スイッチ410,420,430,440等への信号の入力の有無を判定する。この処理が終了した場合、ステップS23に処理を移す。
ステップS23において、レジスタ復帰処理を行う。この処理において、メインCPU60は、退避させたプログラムをレジスタに復帰させる。この処理が終了した場合、本ルーチンを終了する。
[特別図柄制御処理]
図20のステップS13において実行されるサブルーチン(特別図柄制御処理)について図22を用いて説明する。図22において、ステップS101からステップS108の側方に描いた数値は、それらのステップに対応する特別図柄制御状態フラグを示し、メインRAM62における特別図柄制御状態フラグとして機能する記憶領域に記憶されている。メインCPU60は、メインRAM62に記憶されている特別図柄制御状態フラグの数値に応じて、その数値に対する1つのステップが実行され、特別図柄ゲームが進行することになる。また、メインCPU60は、特別図柄制御状態フラグの値に基づいて、各ステップにおける各種の処理を実行するか否かを判定する。この特別図柄制御状態フラグは、特別図柄ゲームの遊技の状態を示すものであり、ステップS101からステップS108における処理のいずれかを実行可能にするものである。それに加えて、メインCPU60は、各ステップに対して設定された待ち時間タイマなどに応じて決定される所定のタイミングで各ステップにおける処理を実行する。なお、この所定のタイミングに至る前においては、各ステップにおける処理を実行することなく終了することになり、他のサブルーチンを実行することになる。もちろん、所定の周期で図21に示したシステムタイマ割込処理も実行する。
特別図柄制御処理においては、メインCPU60は、まずステップS100として特別図柄制御状態フラグをロードする処理を実行する。この処理が終了した場合には、ステップS101からステップS108に処理を移す。
ステップS101においては、特別図柄記憶チェック処理を実行する。この処理の詳細については後述する。この処理が終了した場合には、ステップS102に処理を移す。
ステップS102においては、特別図柄変動時間管理処理を実行する。この処理の詳細については後述するが、メインCPU60は、特別図柄制御状態フラグが特別図柄変動時間管理を示す値(01H)であり、先の特別図柄変動において、所定の変動時間が経過した場合(特別図柄変動が変動停止した場合)に、特別図柄表示時間管理を示す値(02H)を特別図柄制御状態フラグにセットし、確定後待ち時間を待ち時間タイマにセットする。つまり、確定後待ち時間が経過した後、ステップS103の処理を実行するように設定する。この処理が終了した場合には、ステップS103に処理を移す。
ステップS103においては、特別図柄表示時間管理処理を実行する。この処理の詳細については後述するが、メインCPU60は、特別図柄制御状態フラグが特別図柄表示時間管理を示す値(02H)であり、確定後待ち時間が経過した場合に、当り(大当り又は小当り)か否かを判定する。メインCPU60は、当りである場合に、当り開始インターバル管理を示す値(03H)を特別図柄制御状態フラグにセットし、当り開始インターバルに対応する時間を待ち時間タイマにセットする。つまり、当り開始インターバルに対応する時間が経過した後、ステップS104の処理を実行するように設定するのである。一方、メインCPU60は、当りではない場合に、特別図柄ゲーム終了を示す値(07H)をセットする。すなわち、メインCPU60は、ステップS108の処理を実行するように設定する。この処理が終了した場合には、ステップS104に処理を移す。
ステップS104においては、当り開始インターバル管理処理を実行する。この処理の詳細については後述するが、メインCPU60は、特別図柄制御状態フラグが当り開始インターバル管理を示す値(03H)であり、その当り開始インターバルに対応する時間が経過した場合に、メインROM61から読み出された大入賞口39を開放させるためのデータをメインRAM62に記憶する。メインCPU60はメインRAM62に記憶された大入賞口39を開放させるためのデータを読み出し、大入賞口39を開放させる旨の信号を、大入賞口ソレノイド400に供給する。このように、メインCPU60などは、大入賞口39の開閉制御を行う。つまり、所定の有利な遊技状態(大入賞口39が遊技球を受け入れやすい開放状態から大入賞口39が遊技球を受け入れ難い閉鎖状態までの遊技状態)が提供されるラウンドゲームを、15回又は2回繰り返し行う大当り遊技、又は大入賞口39を2回開放させる小当り遊技が実行されることになる。
さらに、メインCPU60は、大入賞口開放中を示す値(04H)を特別図柄制御状態フラグにセットするとともに、開放上限時間(例えば約25秒)を大入賞口開放時間タイマにセットする。すなわち、メインCPU60は、ステップS106の処理を実行するように設定する。この処理が終了した場合には、ステップS105に処理を移す。
ステップS105においては、大入賞口再開放前待ち時間管理処理を実行する。この処理の詳細については後述するが、メインCPU60は、制御状態フラグが大入賞口再開放前待ち時間管理を示す値(05H)であり、ラウンド間インターバルに対応する時間が経過した場合に、大入賞口開放回数カウンタを“1”増加するように記憶更新する。メインCPU60は、大入賞口開放中を示す値(04H)を特別図柄制御状態フラグにセットする。メインCPU60は、開放上限時間(例えば約25秒又は0.1秒)を大入賞口開放時間タイマにセットする。すなわち、メインCPU60は、ステップS106の処理を実行するように設定する。この処理が終了した場合には、ステップS106に処理を移す。
ステップS106においては、大入賞口開放中処理を実行する。この処理の詳細については後述するが、メインCPU60は、特別図柄制御状態フラグが大入賞口開放中を示す値(04H)である場合に、大入賞口入賞カウンタが所定値(例えば“7”)以上であるという条件、開放上限時間を経過した(大入賞口開放時間タイマが「0」である)という条件のいずれかを満たすか否かを判定する。メインCPU60は、いずれかの条件を満たした場合に、大入賞口39を閉鎖させるために、メインRAM62に位置付けられた変数を更新する。そして、大入賞口開放回数カウンタが大入賞口開放回数最大値以上である(最終ラウンドである)という条件を満たすか否かを判定する。メインCPU60は、最終ラウンドであると判定した場合に、当り終了インターバルを示す値(06H)を特別図柄制御状態フラグにセットする一方、最終ラウンドでない場合に、大入賞口再開放前待ち時間管理を示す値(05H)を特別図柄制御状態フラグにセットする。この処理が終了した場合には、ステップS107に処理を移す。
ステップS107においては、当り終了インターバル処理を実行する。この処理の詳細については後述するが、メインCPU60は、特別図柄制御状態フラグが当り終了インターバルを示す値(06H)であり、当り終了インターバルに対応する時間が経過した場合に、特別図柄ゲーム終了を示す値(07H)を特別図柄制御状態フラグにセットする。すなわち、メインCPU60は、ステップS108の処理を実行するように設定する。この処理が終了した場合には、ステップS108に処理を移す。
ステップS108においては、特別図柄ゲーム終了処理を実行する。この処理の詳細については後述するが、メインCPU60は、特別図柄制御状態フラグが特別図柄ゲーム終了を示す値(07H)である場合に、特別図柄記憶チェックを示す値(00H)をセットする。すなわち、メインCPU60は、ステップS101の処理を実行するように設定する。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
前述したように、特別図柄制御状態フラグをセットすることにより、特別図柄ゲームが実行されることとなる。具体的には、メインCPU60は、遊技状態が、大当り又は小当り遊技状態ではない場合において、当り判定の結果がハズレであるときには、制御状態フラグを“00H”、“01H”、“02H”、及び“07H”と順にセットすることにより、図22に示すステップS101、ステップS102、ステップS103、及びステップS108の処理を所定のタイミングで実行することとなる。また、メインCPU60は、遊技状態が大当り又は小当り遊技状態ではない場合において、当り判定の結果が大当り又は小当りであるときには、特別図柄制御状態フラグを“00H”、“01H”、“02H”、及び“03H”と順にセットすることにより、図22に示すステップS101、ステップS102、ステップS103、及びステップS104の処理を所定のタイミングで実行し、大当り又は小当り遊技状態への制御を実行することになる。さらには、メインCPU60は、大当り又は小当り遊技状態への制御が実行された場合には、制御状態フラグを“04H”及び“05H”と順にセットすることにより、図22に示すステップS106及びステップS105の処理を所定のタイミングで実行し、大当り又は小当り遊技を実行することとなる。なお、大当り又は小当り遊技の終了条件が成立した場合には、“04H”、“06H”、及び“07H”と順にセットすることにより、図22に示すステップS105、ステップS107からステップS108の処理を所定のタイミングで実行し、大当り又は小当り遊技を終了することになる。
[特別図柄記憶チェック処理]
図22のステップS101において実行されるサブルーチン(特別図柄記憶チェック処理)について図23を用いて説明する。
ステップS110において、メインCPU60は、制御状態フラグが特別図柄記憶チェックを示す値(00H)であるか否かの判定を行う。メインCPU60は、制御状態フラグが特別図柄記憶チェックを示す値であると判別した場合には、ステップS111に処理を移す。一方、メインCPU60は、制御状態フラグが特別図柄記憶チェックを示す値であるとは判定しなかった場合には、本サブルーチンを終了する。
ステップS111において、始動記憶の有無を判定する処理を行う。この処理において、メインCPU60は、特別図柄ゲームの始動記憶がないと判定した場合、すなわち第1特別図柄始動記憶領域(0)〜第1特別図柄始動記憶領域(4)又は第2特別図柄始動記憶領域(0)〜第2特別図柄始動記憶領域(4)にデータが記憶されていない場合には、ステップS112に処理を移す。一方、メインCPU60は、始動記憶があると判定した場合には、第1及び第2特別図柄の少なくともいずれかに対応する始動記憶が存在するため、ステップS113に処理を移す。
ステップS112において、デモ表示処理を行う。この処理において、メインCPU60は、メインRAM62にデモ表示許可値をセットする処理を行う。さらに特別図柄ゲームの始動記憶(当り判定用乱数値が記憶されている第1特別図柄始動記憶領域又は第2特別図柄始動記憶領域)の個数が「0」である状態が所定時間(例えば、25秒)維持された場合、デモ表示許可値として、デモ表示の実行を許可する値をセットする。そして、メインCPU60は、デモ表示許可値が所定値であった場合に、デモ表示コマンドデータをセットする処理を行う。このように記憶されたデモ表示コマンドデータは、主制御回路6のメインCPU60から副制御回路7のサブCPU71にデモ表示コマンドとして供給される。これによって、副制御回路7において、デモ表示が液晶表示装置13おいて実行されることとなる。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
ステップS113において、第2特別図柄に対応する始動記憶の個数が「0」であるか否かを判定する処理を行う。この処理において、メインCPU60は、第2特別図柄始動記憶領域(0)〜第2特別図柄始動記憶領域(4)のデータの有無を判別し、第2特別図柄に対応する始動記憶の個数が「0」である、すなわち第2特別図柄始動記憶領域(0)〜第2特別図柄始動記憶領域(4)にデータが記憶されていないと判定した場合には、ステップS115に処理を移す。第2特別図柄に対応する始動記憶に個数が「0」でない、すなわち第2特別図柄始動記憶領域(0)〜第2特別図柄始動記憶領域(4)にデータが記憶されている判定した場合には、ステップS114に処理を移す。
ステップS114において、メインCPU60は、変動状態番号として第2特別図柄の変動であることを示す値(02H)をメインRAM62の所定領域にセットする処理を実行する。ここで、第2特別図柄始動記憶領域(0)〜第2特別図柄始動記憶領域(4)にデータが記憶されている判定された場合、少なくとも第2特別図柄に対応する始動記憶が存在するが、S111では始動記憶の確認しか行われていないために、第1特別図柄に対応する始動記憶については存在する場合と存在しない場合がある。すなわち、第1特別図柄に対応する始動記憶と第2特別図柄に対応する始動記憶とが共に存在することがあるが、S114は第2特別図柄に対応する始動記憶の処理を優先して行う(第2始動口35への入賞(電サポ入賞)による大当りの抽選を優先して行う)ことを意味している。この処理が終了した場合には、ステップS115に処理を移す。
ステップS115において、メインCPU60は、変動状態番号として第1特別図柄の変動であることを示す値(01H)をメインRAM62の所定領域にセットする処理を実行する。すなわち、始動記憶が存在し、かつ第2特別図柄に対応する始動記憶が存在しないために、メインCPU60は第1特別図柄に対応する始動記憶のみが存在すると判断できる。そのため、メインCPU60は、第1特別図柄の変動であることを示す変動番号(01H)をメインRAM62の所定領域にセットする処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS116に処理を移す。
ステップS116において、メインCPU60は、特別図柄制御状態フラグとして特別図柄変動時間管理を示す値(01H)をセットする処理を実行する。この処理が終了した場合には、ステップS117に処理を移す。
ステップS117において、特別図柄記憶転送処理を実行する。この処理において、メインCPU60は、変動表示させる特別図柄が第1特別図柄の場合には、第1特別図柄始動記憶領域(1)から第1特別図柄始動記憶領域(4)のデータのそれぞれを、第1特別図柄始動記憶領域(0)から第1特別図柄始動記憶領域(3)にシフト(記憶)する処理を実行し、変動表示させる特別図柄が第2特別図柄の場合には、第2特別図柄始動記憶領域(1)から第2特別図柄始動記憶領域(4)のデータのそれぞれを、第2特別図柄始動記憶領域(0)から第2特別図柄始動記憶領域(3)にシフト(記憶)する処理を実行する。この処理が終了した場合には、ステップS118に処理を移す。
ステップS118において、大当り判定処理を実行する。この処理において、メインCPU60は、高確率フラグを読み出し、読み出した高確率フラグに基づいて、大当りとなる判定値(大当り判定値)の数が異なる複数の当り判定テーブルから1つの当り判定テーブルを選択する。すなわち、高確率フラグが所定の値である場合には、大当り判定値の数が多い高確率用の当り判定テーブルが参照され、高確率フラグが所定の値でない場合には、大当り判定値が少ない通常用の当り判定テーブルが参照される。このように、遊技状態フラグが所定の値である場合、つまり遊技状態が高確率状態(確率変動状態)である場合には、大当り遊技状態に移行する確率は、通常時よりも向上することとなる。
そして、メインCPU60は、始動入賞時に抽出され、第1特別図柄始動記憶領域(0)と第2特別図柄始動記憶領域(0)において先にセットされた特別図柄始動記憶領域の当り判定用乱数値と、選択された当り判定テーブルとを参照する。そして、メインCPU60は、当り判定用乱数値と大当り判定値が一致している場合には、すなわち通常状態では当り判定用乱数値が「5」であれば大当りと判定し、高確状態では当り判定用乱数値が「5〜14」であれば大当りと判定する。つまり、メインCPU60は、遊技者に有利な大当り遊技状態とするか否かの判定を行うこととなる。この処理が終了した場合には、ステップS119に処理を移す。
ステップS119において、小当り判定処理を実行する。この小当り判定処理は、ステップS118における大当り判定処理において、大当り判定ではなかった場合に実行される。この処理において、メインCPU60は、第1特別図柄始動記憶領域(0)と第2特別図柄始動記憶領域(0)において先にセットされた特別図柄始動記憶領域の当り判定用乱数値と、予め設定されている小当りの判定値が一致しているか否かを判定し、当り判定用乱数値と小当り判定値が一致している場合には、小当りであると判定する。一致していない場合にはハズレであると判定する。
特別図柄始動記憶領域に記憶されている当り判定用乱数値と照合する当り判定テーブルとしては、例えば第1特別図柄始動記憶領域に記憶されている当り判定用乱数値と照合される当り判定テーブルが通常用と高確率用(確率変動状態用)の2種類、第2特別図柄始動記憶領域に記憶されている当り判定用乱数値と照合される当り判定テーブルが通常用と高確率用(確率変動状態用)の2種類で合計4種類用意される。なお、通常用の当り判定テーブルは、第1特別図柄始動記憶領域と第2特別図柄始動記憶領域とで大当り確率が同じであり、また高確率用の2種類の当り判定テーブルについても、それら2種類の当り判定テーブルで大当り確率が同じである。その一方で、第1特別図柄始動記憶領域に記憶されている当り判定用乱数値について、通常用の当り判定テーブルと高確率用(確率変動状態用)の当り判定テーブルにおける小当り判定値の数は同じである。また、第2特別図柄始動記憶領域に記憶されている当り判定用乱数値について、通常用の当り判定テーブルと高確率用(確率変動状態用)の当り判定テーブルにおける小当り判定値の数は同じである。
本実施形態では、通常遊技の第1始動口34への入賞による小当り確率は、第2始動口35への入賞による小当り確率と同じに設定されているが、第1始動口34への入賞と第2始動口35への入賞とで、小当り確率が異なったものに設定してもよい。
このように、ステップS118及びS119の処理によって、特別図柄ゲームの結果として大当り、小当り、ハズレのいずれかが決定される。この処理が終了した場合には、ステップS120に処理を移す。
ステップS120において、メインCPU60は、特別図柄決定処理を実行する。この処理において、メインCPU60は、当り判定の結果が大当りの場合には、大当り図柄を決定し、当り判定の結果が小当りの場合には、小当り図柄を決定し、大当りでも小当りでもない場合、すなわちハズレの場合には、ハズレ図柄を決定する処理を行う。なお、特別図柄決定処理の詳細については後述する。この処理が終了した場合には、ステップS121に処理を移す。
ステップS121において、メインCPU60は、特別図柄変動パターン決定処理を実行する。この処理において、メインCPU60は、ステップS120の処理において決定された特別図柄と、ステップS118の処理において決定された当り判定の結果に基づいて、特別図柄変動パターンを決定するための変動パターン決定テーブル(図8参照)を選択する。そして、メインCPU60は、演出条件選択用乱数値カウンタから抽出した演出条件選択用乱数値と選択した変動パターン決定テーブルとに基づいて、変動パターンを決定し、メインRAM62の所定領域に記憶する。メインCPU60は、このような変動パターンを示すデータに基づいて、第1特別図柄表示部52又は第2特別図柄表示部53における特別図柄の変動表示態様を決定する。
このように記憶された変動パターンを示すデータは、第1特別図柄表示部52又は第2特別図柄表示部53に供給される。これによって、第1特別図柄表示部52又は第2特別図柄表示部53に、特別図柄が決定した変動パターンで変動表示することとなる。また、このように記憶された変動パターンを示すデータは、主制御回路6のメインCPU60から副制御回路7のサブCPU71に特図変動パターン指定コマンドとして供給される。副制御回路7のサブCPU71は、受信した特図変動パターン指定コマンドに応じた演出表示を実行することとなる。この処理が終了した場合には、ステップS122に処理を移す。
ステップS122において、特別図柄変動時間設定処理を行う。この処理において、メインCPU60は、決定した特別図柄変動パターンに対応する変動時間を待ち時間タイマにセットする処理を実行する。この処理が終了した場合には、ステップS123に処理を移す。
そして、ステップS123において、メインCPU60は、今回の変動表示に用いられた記憶領域(0)の値をクリアする処理を実行する。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
[特別図柄決定処理]
図23のステップS120において実行されるサブルーチン(特別図柄決定処理)について図24を用いて説明する。
最初に、ステップS150において、メインCPU60は、大当り判定の結果、大当りか否かを判定する処理を行う。大当りであると判定した場合には、ステップS151に処理を移す。大当りであると判定しない場合には、ステップS156に処理を移す。
ステップS151において、メインCPU60は、変動状態番号が(01H)であるか否かを判定する処理を行う。変動状態番号が(01H)であると判定した場合には、ステップS152に処理を移す。変動状態番号が(01H)であると判定しない場合には、ステップS154に処理を移す。
ステップS152において、第1特別図柄の大当り図柄を決定する処理を行う。この処理において、メインCPU60は、大当り図柄決定用カウンタから抽出した大当り図柄乱数値(「0」〜「3」)と当り判定テーブルに基づいて、第1特別図柄の大当り図柄(「0」〜「2」)を決定する処理を行う(図7(A)参照)。この処理が終了した場合には、ステップS153に処理を移す。
ステップS153において、第1特別図柄の大当り図柄のデータセット及び大当り図柄のコマンドセットを行う。この処理において、メインCPU60は、第1特別図柄の大当り図柄のデータを、メインRAM62の所定領域にセットし、第1特別図柄表示部52に供給する。第1特別図柄表示部52は第1特別図柄を変動表示させて、第1特別図柄の大当り図柄のデータに基づく態様で停止表示させる。また、メインCPU60は、第1特別図柄の大当り図柄のコマンドを、メインRAM62の所定領域にセットし、主制御回路6のメインCPU60から副制御回路7のサブCPU71に特別図柄指定コマンドとして供給する。これによって、副制御回路7の制御によって、識別図柄が大当り停止表示態様で液晶表示装置13に導出表示されることとなる。この処理が終了した場合には、ステップS162に処理を移す。
ステップS154において、第2特別図柄の大当り図柄を決定する処理を行う。この処理において、メインCPU60は、大当り図柄決定用カウンタから抽出した大当り図柄乱数値(「0」〜「3」)と当り判定テーブルに基づいて、第2特別図柄の大当り図柄(「0」〜「2」)を決定する処理を行う(図7(B)参照)。この処理が終了した場合には、ステップS155に処理を移す。
ステップS155において、第2特別図柄の大当り図柄のデータセット及び大当り図柄のコマンドセットを行う。この処理において、メインCPU60は、第2特別図柄の大当り図柄のデータを、メインRAM62の所定領域にセットし、第2特別図柄表示部53に供給する。第2特別図柄表示部53は第2特別図柄を変動表示させて、第2特別図柄の大当り図柄のデータに基づく態様で停止表示させる。また、メインCPU60は、第2特別図柄の大当り図柄のコマンドを、メインRAM62の所定領域にセットし、主制御回路6のメインCPU60から副制御回路7のサブCPU71に特別図柄指定コマンドとして供給する。副制御回路7の制御によって、識別図柄が大当り停止表示態様で液晶表示装置13に導出表示されることとなる。この処理が終了した場合には、ステップS162に処理を移す。
ステップS156において、メインCPU60は、小当り判定(ステップS119)の結果、小当りか否かを判定する処理を行う。小当りであると判定した場合には、ステップS157に処理を移す。小当りであると判定しない場合には、ステップS164に処理を移す。
ステップS157において、メインCPU60は、変動状態番号が(01H)であるか否かを判定する処理を行う。変動状態番号が(01H)であると判定した場合には、ステップS158に処理を移す。変動状態番号が(01H)であると判定しない場合には、ステップS160に処理を移す。
ステップS158において、第1特別図柄の小当り図柄を決定する処理を行う。この処理において、メインCPU60は、大当り図柄決定用カウンタから抽出した乱数値(「0」〜「3」)に応じて、第1特別図柄の小当り図柄(「2」)を決定する処理を行う(図7(A)参照)。この処理が終了した場合には、ステップS159に処理を移す。
ステップS159において、第1特別図柄の小当り図柄のデータセット及び小当り図柄のコマンドセットを行う。この処理において、メインCPU60は、第1特別図柄の小当り図柄のデータを、メインRAM62の所定領域にセットし、第1特別図柄表示部52に供給する。また、メインCPU60は、第1特別図柄の小当り図柄のコマンドを、メインRAM62の所定領域にセットし、主制御回路6のメインCPU60から副制御回路7のサブCPU71に特別図柄指定コマンドとして供給する。これによって、副制御回路7の制御によって、識別図柄が小当り停止表示態様で識別図柄が液晶表示装置13に導出表示されることとなる。この処理が終了した場合には、ステップS162に処理を移す。
ステップS160において、第2特別図柄の小当り図柄を決定する処理を行う。この処理において、メインCPU60は、大当り図柄決定用カウンタから抽出した乱数値(「0」〜「3」)に基づいて、第2特別図柄の小当り図柄(「2」)を決定する処理を行う(図7(B)参照)。この処理が終了した場合には、ステップS161に処理を移す。
ステップS161において、第2特別図柄の小当り図柄のデータセット及び小当り図柄のコマンドセットを行う。この処理において、メインCPU60は、第2特別図柄の小当り図柄のデータを、メインRAM62の所定領域にセットし、第2特別図柄表示部53に供給する。また、メインCPU60は、第2特別図柄の小当り図柄のコマンドを、メインRAM62の所定領域にセットし、主制御回路6のメインCPU60から副制御回路7のサブCPU71に特別図柄指定コマンドとして供給する。これによって、副制御回路7の制御によって、識別図柄が小当り停止表示態様で液晶表示装置13に導出表示されることとなる。この処理が終了した場合には、ステップS162に処理を移す。
ステップS162において、当り図柄(大当り図柄、小当り図柄)に対応する当り開始インターバル表示時間データセットを行う。この処理において、メインCPU60は、メインRAM62の所定領域に当り図柄(大当り図柄、小当り図柄)に対応する当り開始インターバル表示時間データをメインRAM62にセットする処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS163に処理を移す。
ステップS163において、大入賞口開放回数関連データセットを行う。この処理において、メインCPU60は、大入賞口開放回数関連データをメインRAM62にセットする処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS164に処理を移す。
ステップS164において、ハズレ図柄のデータセット及びハズレ図柄のコマンドセットを行う。この処理において、メインCPU60は、ハズレ図柄のデータを、メインRAM62の所定領域にセットし、変動している特別図柄が第1特別図柄か第2特別図柄かに応じて、第1特別図柄表示部52又は第2特別図柄表示部53に供給する。第2特別図柄表示部53は第2特別図柄を変動表示させて、第2特別図柄のハズレ図柄のデータに基づく態様で停止表示させる。また、メインCPU60は、ハズレ図柄のコマンドを、メインRAM62の所定領域にセットし、主制御回路6のメインCPU60から副制御回路7のサブCPU71に特別図柄指定コマンドとして供給する。これによって、副制御回路7の制御によって、識別図柄がハズレ停止表示態様で液晶表示装置13に導出表示されることとなる。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
[特別図柄変動時間管理処理]
図22のステップS102において実行されるサブルーチン(特別図柄変動時間管理処理)について図25を用いて説明する。
最初に、ステップS200において、メインCPU60は、制御状態フラグが特別図柄変動時間管理を示す値(01H)であるか否かの判定を行う。メインCPU60は、特別図柄変動時間管理を示す値(01H)であると判定した場合には、ステップS201に処理を移す。一方、メインCPU60は、特別図柄変動時間管理を示す値(01H)であると判定しない場合には、本サブルーチンを終了する。
ステップS201において、メインCPU60は、待ち時間タイマが「0」であるか否かの判定を行い、待ち時間タイマが「0」であると判定した場合には、ステップS202に処理を移す。待ち時間タイマが「0」であるとは判別しない場合には、本サブルーチンを終了する。
ステップS202においては、特別図柄制御状態フラグとして特別図柄表示時間管理を示す値(02H)をセットする処理を実行する。この処理において、メインCPU60は、特別図柄表示時間管理を示す値(02H)を特別図柄制御状態フラグにセット(記憶)する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS203に処理を移す。
ステップS203においては、図柄停止コマンドのセットを行う。この処理において、CPU66は、メインRAM62の所定領域に、図柄停止コマンドデータをセット(記憶)する処理を行う。そして、図柄停止コマンドデータは、主制御回路6のメインCPU60から副制御回路7のサブCPU71に図柄停止コマンドとして供給されることにより、副制御回路7が図柄停止を認識するようになる。この処理が終了した場合には、ステップS204に処理を移す。
ステップS204において、確定後、待ち時間としての待ち時間タイマをセットする処理を実行する。この処理において、メインCPU60は、メインRAM62における待ち時間タイマとして機能する領域に、確定後待ち時間を記憶する処理を行う。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
[特別図柄表示時間管理処理]
図22のステップS103において実行されるサブルーチン(特別図柄表示時間管理処理)について図26を用いて説明する。
最初に、ステップS300において、メインCPU60は、特別図柄制御状態フラグが特別図柄表示時間管理処理を示す値(02H)であるか否かを判定する処理を行う。特別図柄制御状態フラグが特別図柄表示時間管理処理を示す値(02H)であると判定した場合には、ステップS301に処理を移行する。特別図柄制御状態フラグが特別図柄表示時間管理処理を示す値(02H)であると判定しない場合には、本サブルーチンを終了する。
ステップS301において、メインCPU60は、制御状態フラグが特別図柄表示時間管理処理を示す値(02H)である場合に、特別図柄表示管理処理に対応する待ち時間タイマ(t)の値が「0」であるか否か判定する。メインCPU60は、待ち時間タイマの値が「0」である場合には、ステップS302に処理を移す。待ち時間タイマの値が「0」でない場合には、ステップS304の処理を移す。
ステップS302において、メインCPU60は、大当りであるか否かを判定する処理を行う。大当りである場合には、ステップS303に処理を移す。大当りでない場合には、ステップS304に処理を移す。
ステップS303において、メインCPU60は、メインRAM62の遊技状態フラグをクリアにする処理を行う。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
ステップS304において、メインCPU60は、メインRAM62の時短回数カウンタの値が「0」であるか否か判定する。時短回数カウンタの値が「0」である場合には、ステップS309に処理を移す。時短回数カウンタの値が「0」でない場合には、ステップS305に処理を移す。
ステップS305において、メインCPU60は、メインRAM62の時短回数カウンタの値を1減算する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS306に処理を移す。
ステップS306において、メインCPU60は、メインRAM62の時短回数カウンタの値が「0」であるか否か判定する。時短回数カウンタの値が「0」である場合には、ステップS307に処理を移す。時短回数カウンタの値が「0」でない場合には、ステップS309に処理を移す。
ステップS307において、メインCPU60は、メインRAM62の遊技状態フラグをクリアにする処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS308に処理を移す。
ステップS308において、メインCPU60は、時短終了コマンドをメインRAM62にセットする処理を行う。この時短終了コマンドは、主制御回路6のメインCPU60から副制御回路7のサブCPU71に時短終了コマンドとして供給されることにより、副制御回路7が時短終了を認識するようになる。この処理が終了した場合には、ステップS309に処理を移す。
ステップS309において、メインCPU60は、小当りであるか否かを判定する処理を行う。小当りである場合には、ステップS310に処理を移す。小当りでない場合には、ステップS313に処理を移す。
ステップS310において、メインCPU60は、当り開始インターバル管理処理を示す値(03H)をメインRAM62の制御状態フラグにセットする処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS311に処理を移す。
ステップS311において、メインCPU60は、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)に対応する当り開始インターバル時間としての待ち時間タイマの値をメインRAM62にセットする処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS313に処理を移す。
ステップS312において、メインCPU60は、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)に対応する大当り開始コマンド又は小当り開始コマンドをメインRAM62にセットする処理を行う。この処理において、大当り開始コマンド又は小当り開始コマンドは、主制御回路6のメインCPU60から副制御回路7のサブCPU71に供給されることにより、副制御回路7が大当り又は小当り開始を認識するようになる。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
ステップS313において、メインCPU60は、メインRAM62における制御状態フラグとなる所定領域に、特別図柄ゲーム終了処理を示す値(07H)をセットする処理を行う。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
[当り開始インターバル管理処理]
図22のステップS104において実行されるサブルーチン(当り開始インターバル管理処理)について図27を用いて説明する。
当り開始インターバル管理処理は、ステップS401において、メインCPU60は、制御状態フラグが当り開始インターバル管理処理を示す値(03H)であるか否かを判定する処理を行う。制御状態フラグが当り開始インターバル管理処理を示す値(03H)であると判定した場合には、ステップS402に処理を移行する。制御状態フラグが当り開始インターバル管理処理を示す値(03H)であると判定しない場合には、本サブルーチンを終了する。
ステップS402において、メインCPU60は、制御状態フラグが当り開始インターバル管理処理を示す値(03H)である場合に、当り開始インターバル管理処理に対応する待ち時間タイマの値が「0」であるか否か判定する。また、メインCPU60は、待ち時間タイマの値が「0」である場合には、ステップS403の処理に移り、待ち時間タイマの値が「0」でない場合には、本サブルーチンを終了する。
ステップS403において、メインCPU60は、メインRAM62の大入賞口開放回数カウンタ上限値をセットする処理を行う。具体的には、本実施形態では大当りが15R又は2Rなので、「15」又は「2」をセットする。なお、開放回数カウンタのカウント値はラウンド数と同義である。この処理が終了した場合には、ステップS404に処理を移す。
ステップS404において、メインCPU60は、メインRAM62の大入賞口開放回数カウンタの値に1加算する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS405に処理を移す。
ステップS405において、メインCPU60は、大当り図柄の種類に応じたラウンド毎又は小当りの開閉パターンをセットする処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS406に処理を移す。
ステップS406において、メインCPU60は、メインRAM62の所定領域に、大入賞口開放中表示コマンドをセット(記憶)する処理を行う。この場合の大入賞口開放中表示コマンドは1ラウンド目を示すデータとなる。大入賞口開放中表示コマンドは、主制御回路6のメインCPU60から副制御回路7のサブCPU71に供給される。この処理が終了した場合には、ステップS407に処理を移す。
ステップS407において、メインCPU60は、メインRAM62おける制御状態フラグとして機能する所定領域に、大入賞口再開放前待ち時間管理処理を示す値(04H)を制御状態フラグにセットする処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS408に処理を移す。
ステップS408において、メインCPU60は、メインRAM62の大入賞口入賞カウンタをクリアにする処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS409に処理を移す。
ステップS409において、メインCPU60は、大入賞口開放時間としての待ち時間タイマの値をメインRAM62にセットする処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS410に処理を移す。
ステップS410において、メインRAM62の所定領域に大入賞口開放中データをセットする処理を行う。この処理において、メインCPU60は、大入賞口を開放させるために、メインROM61から読み出されたデータに基づいて、メインRAM62に位置付けられた変数を更新する。このように記憶された変数は、大入賞口ソレノイド120を駆動して大入賞口39を開放状態とすることとなる。この処理を終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
[大入賞口再開放前待ち時問管理処理]
図22のステップS105において実行されるサブルーチンについて図28を用いて説明する。
大入賞口再開放前待ち時間管理処理は、ステップS500において、メインCPU60は、制御状態フラグが大入賞口再開放前待ち時間管理処理を示す値(05H)であるか否かを判定する処理を行う。制御状態フラグが大入賞口再開放前待ち時間管理処理を示す値(05H)であると判定した場合には、ステップS501に処理を移行する。制御状態フラグが大入賞口再開放前待ち時間管理処理を示す値(05H)であると判定しない場合には(、本サブルーチンを終了する。
ステップS501において、メインCPU60は、制御状態フラグが大入賞口再開放前待ち時間管理処理を示す値(05H)である場合に、大入賞口再開放前待ち時間管理処理に対応する待ち時間タイマの値が「0」であるか否か判定する。また、メインCPU60は、待ち時間タイマの値が「0」である場合には、ステップS502の処理に移り、待ち時間タイマの値が「0」でない場合には、本サブルーチンを終了する。
ステップS502において、メインCPU60は、メインRAM62の大入賞口開放回数カウンタの値に1加算する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS503に処理を移行する。
ステップS503において、メインCPU60は、メインRAM62の所定領域に、大入賞口開放中表示コマンドデータをセットする処理を行う。この場合の大入賞口開放中表示コマンドデータは2ラウンド目以降を示すデータとなる。大入賞口開放中表示コマンドデータは、主制御回路6のメインCPU60から副制御回路7のサブCPU71に大入賞口開放中表示コマンドとして供給される。この大入賞口開放中表示コマンドには、サブCPU71に対してラウンドカウンタ+1を行う旨の指示が含まれている。この処理が終了した場合には、ステップS504に処理を移行する。
ステップS504において、メインCPU60は、メインRAM62おける制御状態フラグとして機能する所定領域に、大入賞口開放中処理を示す値(04H)を制御状態フラグにセットする処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS505に処理を移行する。
ステップS505において、メインCPU60は、メインRAM62の大入賞口入賞カウンタをクリアにする処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS506に処理を移す。
ステップS506において、メインCPU60は、大入賞口開放時間としての待ち時間タイマの値をメインRAM62にセットする処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS507に処理を移す。
ステップS507において、メインCPU60は、メインRAM62の所定領域に大入賞口開放中データをセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
[大入賞口開放中処理]
図22のステップS106において実行されるサブルーチン(大入賞口開放中処理)について図29を用いて説明する。
大入賞口開放中処理は、ステップS600において、メインCPU60は、制御状態フラグが大入賞口開放中処理を示す値(04H)であるか否かを判定する処理を行う。制御状態フラグが大入賞口開放中処理を示す値(04H)であると判定した場合には(S600:YES)、ステップS601に処理を移行する。制御状態フラグが大入賞口開放中処理を示す値(04H)であると判定しない場合には、本サブルーチンを終了する。
ステップS601においては、大入賞口入賞カウンタが「7」以上であるか否かの判定を行う。この処理において、メインCPU60は、大入賞口入賞カウンタが「7」以上であると判定した場合には、ステップS604に処理を移し、大入賞口入賞カウンタが「7」以上とは判定しなかった場合には、ステップS602に処理を移す。
ステップS602においては、セットしたラウンド毎又は小当りの開閉パターンに応じた大入賞口開閉処理を行う。この処理において、メインCPU60は、ステップS405でセットしたラウンド毎又は小当りの開閉パターンに応じて大入賞口39を開閉させる処理を行う。具体的には、ラウンド毎又は小当りの開閉パターンに応じて、時間を待って大入賞口39を閉じて開けるという処理を繰り返すことによって、所定ラウンド中に大入賞口39を複数回開閉させる処理を行う。15R大当りであれば大入賞口39を15回開閉させる処理を、2R大当りであれば大入賞口39を2回開閉させる処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS603に処理を移す。
ステップS603においては、大入賞口開放時間タイマとしての待ち時間タイマが「0」であるか否かの判定を行う。メインCPU60は、メインRAM62における大入賞口開放時間タイマとして機能する所定領域の待ち時間タイマが「0」であると判定した場合には、ステップS604に処理を移し、待ち時間タイマが「0」であるとは判定しなかった場合には、本サブルーチンを終了する。つまり、大入賞口入賞カウンタが「7」以上であると判定した場合、又は、大入賞口開放時間タイマが「0」であると判定した場合に、ステップS604に処理を移し、大入賞口入賞カウンタが「7」以上であるとは判定しなかった場合、かつ、大入賞口開放時間タイマが「0」であるとは判定しなかった場合に、本サブルーチンを終了する。
ステップS604においては、大入賞口閉鎖データをセットする処理を行う。この処理において、メインCPU60は、大入賞口を閉鎖させるために、メインROM61から読み出されたデータに基づいて、メインRAM62に位置付けられた変数を更新する。このように記憶された変数に基づいて、大入賞口ソレノイド120を閉鎖状態とすることとなる。この処理が終了した場合には、ステップS605に処理を移す。
ステップS605において、メインCPU60は、小当り判定(ステップS119)の結果、小当りか否かを判定する処理を行う。小当りであると判定した場合には、ステップS610に処理を移す。小当りであると判定しない場合には、ステップS606に処理を移す。
ステップS606においては、大入賞口開放回数カウント値が大入賞口開放回数上限値以上であるか否かの判定を行う。この処理において、メインCPU60は、メインRAM62に記憶されている大入賞口開放回数カウント値と大入賞口開放回数上限値以上とを比較して、大入賞口開放回数カウント値が大入賞口開放回数上限値以上であるか否かを判定する。大入賞口開放回数上限値以上であると判定した場合には、ステップS610に処理を移し、大入賞口開放回数上限値以上であると判定しなかった場合には、ステップS607に処理を移す。
ステップS607において、メインCPU60は、ラウンド間インターバル表示時間としての待ち時間タイマの値をメインRAM62にセットする処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS608に処理を移す。
ステップS608において、メインCPU60は、メインRAM62おける制御状態フラグとして機能する所定領域に、大入賞口再開放前待ち時間管理処理を示す値(05H)を制御状態フラグにセットする処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS609に処理を移行する。
ステップS609において、メインCPU60は、メインRAM62の所定領域に、ラウンド間表示コマンドをセットする処理を行う。ラウンド間表示コマンドは、主制御回路6のメインCPU60から副制御回路7のサブCPU71に供給される。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
ステップS610において、メインCPU60は、当り終了インターバル表示時間としての待ち時間タイマの値をメインRAM62にセットする処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS611に処理を移す。
ステップS611において、メインCPU60は、メインRAM62おける制御状態フラグとして機能する所定領域に、当り終了インターバル処理を示す値(06H)を制御状態フラグにセットする処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS612に処理を移す。
ステップS612において、メインCPU60は、メインRAM62の所定領域に、当り終了表示コマンドをセットする処理を行う。具体的には、大当りの場合には大当り終了表示コマンド、小当りの場合には小当り終了表示コマンドがセットされる。大当り終了表示コマンド、小当り終了表示コマンドは、主制御回路6のメインCPU60から副制御回路7のサブCPU71に供給される。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
[当り終了インターバル処理]
図22のステップS107において実行されるサブルーチン(当り終了インターバル処理)について図30を用いて説明する。
最初に、ステップS700において、メインCPU60は、メインRAM62の特別図柄制御状態フラグが当り終了インターバル処理を示す値(06H)であるか否かを判定する処理を行う。特別図柄制御状態フラグが当り終了インターバル処理を示す値(06H)であると判定した場合には、ステップS701に処理を移行する。特別図柄制御状態フラグが当り終了インターバル処理を示す値(06H)であると判定しない場合には、本サブルーチンを終了する。
ステップS701において、メインCPU60は、メインRAM62の特別図柄制御状態フラグが当り終了インターバル処理を示す値(06H)である場合に、当り終了インターバルに対応する待ち時間タイマの値が「0」であるか否か判定する。また、メインCPU60は、待ち時間タイマの値が「0」である場合には、ステップS702に処理を移し、待ち時間タイマの値が「0」でない場合には、本サブルーチンを終了する。
ステップS702において、メインCPU60は、メインRAM62の特別図柄ゲーム終了を示す値(07H)を特別図柄制御状態フラグにセットする。この処理が終了した場合には、ステップS703に処理を移す。
ステップS703において、メインCPU60は、メインRAM62の所定領域に、大当り図柄又は小当り図柄に応じた制御データをセットする処理を行う。具体的には、通常、通常時短、確変通常、確変時短のいずれかを示す遊技状態フラグがセットされる。通常の場合には、時短状態に制御されず、時短回数カウンタに値はセットされない。通常時短である場合には、時短状態に制御され、時短回数カウンタに100回がセットされる。確変通常の場合には、時短状態に制御されず、時短回数カウンタに値はセットされない。確変時短の場合には、時短状態に制御され、時短回数カウンタに値はセットされない。ただし、確変時短の場合には、時短回数カウンタに値をセットするようにしてもよい。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
[特別図柄ゲーム終了処理]
図22のステップS108において実行されるサブルーチン(特別図柄ゲーム終了処理)について図31を用いて説明する。
最初に、ステップS710において、メインCPU60は、メインRAM62の制御状態フラグが特別図柄ゲーム終了処理を示す値(07H)であるか否かを判定する処理を行う。制御状態フラグが特別図柄ゲーム終了処理を示す値(07H)であると判定した場合には、ステップS711に処理を移す。制御状態フラグが特別図柄ゲーム終了処理を示す値(07H)であると判定しない場合には、本サブルーチンを終了する。
ステップS711において、メインCPU60は、制御状態フラグとして特別図柄記憶チェックを示す値(00H)をメインRAM62にセットする処理を行う。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
[スイッチ入力処理]
図21のステップS22において実行されるサブルーチン(スイッチ入力処理)について図32を用いて説明する。
ステップS900において、賞球関連スイッチチェック処理を行う。この処理において、メインCPU60は、カウントスイッチ390、一般入賞口スイッチ410,420,430,440及び第1始動口スイッチ340、第2始動口スイッチ350の入力があったか否か、言い換えれば遊技球を検知したか否かを判定する。そして、メインCPU60は、カウントスイッチ390の入力があったと判定した場合には、大入賞口賞球カウンタの値に1加算する処理を行い、一般入賞口スイッチ410,420,430,440の入力があったと判定した揚合には、一般入賞口賞球カウンタの値に1加算する処理を行い、第1始動口スイッチ340、第2始動口スイッチ350の入力があったと判定した場合には、始動口賞球カウンタの値に1加算する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS910に処理を移す。
ステップS910において、特別図柄関連スイッチチェック処理を行う。特別図柄関連スイッチチェック処理については後述する。この処理が終了した場合には、ステップS920に処理を移す。
ステップS920において、普通図柄関連スイッチチェック処理を行う。この処理において、メインCPU60は、通過ゲートスイッチ360の入力があったか否か、言い換えれば遊技球を検知したか否かを判定し、入力があったと判定した場合には、保留個数が上限(例えば4個)である否かを判定し、上限であると判定した場合には本サブルーチンを終了する。上限であると判定しない場合には、普通図柄ゲームの当り判定用乱数値カウンタから当り判定用乱数値を抽出し、さらに当り図柄決定用乱数値カウンタから当り図柄決定用乱数値を抽出し、メインRAM62の普通図柄記憶領域に格納する処理を行う。この処理が終了した場合には、この処理が終了した場合には、ステップS930に処理を移す。
ステップS930において、異常関連スイッチチェック処理を行う。この処理において、メインCPU60は、異常関連スイッチに異常があったか否か、例えばガラスドア10の開閉スイッチが開放してガラスドア10が開放されていることが検知されたか否かを判定する。異常が検知された場合には、異常を報知するための処理を行い、異常が検知されない場合には、そのまま本サブルーチンにおける処理を終了する。
[特別図柄関連スイッチチェック処理]
図32に示すステップS910の特別図柄関連スイッチチェック処理について、図33を用いて説明する。
ステップS1000において、第1始動口34への始動入賞が検出されたか否かを判断する処理を行う。この処理において、メインCPU60は、第1始動口スイッチ340の入力があった否かを判定する。第1始動口スイッチ340の入力があったと判定した場合には、ステップS1010に処理を移し、第1始動口スイッチ340の入力があったと判定しない場合には、ステップS1070に処理を移す。
ステップS1010において、第1特別図柄の始動記憶が4以上であるか否かを判定する処理を行う。この処理において、メインCPU60は、第1特別図柄の始動記憶、すなわち保留個数が4以上であるか否かを判定する。保留個数が4以上であると判定した場合には、本サブルーチンを終了し、保留個数が4以上でないと判定した場合には、ステップS1020に処理を移す。
ステップS1020において、第1特別図柄の始動記憶に1加算する処理を行う。この処理において、メインCPU60は、メインRAM62に記憶されている第1特別図柄の保留個数の値に1加算する処理を行う。この処理が終了した場合、ステップS1030に処理を移す。
ステップS1030において、各種乱数値取得処理を行う。この処理において、メインCPU60は、大当り判定用乱数値カウンタから特別図柄ゲームの大当り判定用乱数値の抽出(特別図柄抽選)を行い、さらに、大当り図柄決定用乱数値カウンタから大当り図柄決定用乱数値を抽出し、演出条件判定用乱数値カウンタから演出条件判定用乱数値を抽出して、メインRAM62の第1特別図柄始動記憶領域に格納する処理を行う。本実施形態においては、第1特別図柄始動記憶領域は、第1特別図柄始動記憶領域(0)〜第1特別図柄始動記憶領域(4)まであって、第1特別図柄始動記憶領域(0)に記憶された当り判定用乱数値に基づく判定結果が、特別図柄によって導出表示され、特別図柄の変動中に始動入賞したことによって取得した各種の乱数値は、第1特別図柄始動記憶領域(1)〜第1特別図柄始動記憶領域(4)に順に記憶される。この処理が終了した場合、ステップS1040に処理を移す。このように、メインCPU60は、遊技球が始動領域を通過したことを条件に通常遊技状態よりも遊技者が多量の遊技球を獲得可能な15R大当り遊技状態、15R大当り遊技状態に比較して少量の遊技球を獲得可能な2R大当り遊技状態、実質的に遊技球を獲得できない小当り遊技状態、に移行させるか否かの抽選を行う当り抽選手段の一例である。
ステップS1040において、第1特別図柄変動状態データをセットする処理を行う。この処理において、メインCPU60は、メインRAM62の所定領域に第1特別図柄変動状態データをセットする処理を行う。この処理が終了した場合、ステップS1050に処理を移す。
ステップS1050において、入賞演出判定処理を行う。この処理において、メインCPU60は、乱数値抽選に基づいて入賞演出を行うか否かを判定する。この処理が終了した場合、ステップS1060に処理を移す。
ステップS1060において、メインCPU60は、始動口入賞コマンドをメインRAM62の所定領域にセットする。始動口入賞コマンドは、主制御回路6のメインCPU60から副制御回路7のサブCPU71に供給されることにより、副制御回路7が、始動口に入賞があったことや当り抽選結果の当否を認識するようになる。始動口入賞コマンドのデータには、ステップS1050の処理において入賞演出すると判定した場合に、入賞演出、例えば演出表示される保留球の表示態様を変更するといった演出を実行させるデータが含まれている。これにより、変動実行前の始動記憶情報に基づいて演出を実行するといった、所謂「先読演出」が可能となる。この処理が終了した場合、本サブルーチンを終了する。
ステップS1070において、第2始動口35への始動入賞が検出されたか否かを判断する処理を行う。この処理において、メインCPU60は、第2始動口スイッチ350の入力があった否かを判定する。第2始動口スイッチ350の入力があったと判定した場合には、ステップS1080に処理を移し、第2始動入賞口スイッチ350の入力があったと判定しない場合には、本サブルーチンを終了する。
ステップS1080において、第2特別図柄の始動記憶が4以上であるか否かを判定する処理を行う。この処理において、メインCPU60は、第2特別図柄の始動記憶、すなわち保留個数が4以上であるか否かを判定する。保留個数が4以上であると判定した場合には、本サブルーチンを終了し、保留個数が4以上でないと判定した場合には、ステップS1090に処理を移す。
ステップS1090において、第2特別図柄の始動記憶に1加算する処理を行う。この処理において、メインCPU60は、メインRAM62に記憶されている第2特別図柄の保留個数の値に1加算する処理を行う。この処理が終了した場合、ステップS1100に処理を移す。
ステップS1100において、各種乱数値の取得処理を行う。この処理において、メインCPU60は、大当り判定用乱数値カウンタから特別図柄ゲームの大当り判定用乱数値の抽出(所謂、特別図柄抽選)を行い、さらに、大当り図柄決定用乱数値カウンタから大当り図柄決定用乱数値とを抽出し、演出条件判定用乱数値カウンタから演出条件判定用乱数値を抽出して、メインRAM62の第2特別図柄始動記憶領域に格納する処理を行う。本実施形態においては、第2特別図柄始動記憶領域は、第2特別図柄始動記憶領域(0)〜第2特別図柄始動記憶領域(4)まであって、第2特別図柄始動記憶領域(0)に記憶された大当り判定用乱数値に基づく判定結果が、特別図柄によって導出表示され、特別図柄の変動中に始動入賞したことによって取得した各種乱数値は、第2特別図柄始動記憶領域(1)〜第2特別図柄始動記憶領域(4)に順に記憶される。この処理が終了した場合、ステップS1110に処理を移す。このように、メインCPU60は、遊技球が始動領域を通過したことを条件に、15R大当り遊技状態、2R大当り遊技状態、及び小当り遊技状態に移行させるか否かの抽選を行う当り抽選手段の一例である。
ステップS1110において、第2特別図柄変動状態データをセットする処理を行う。この処理において、メインCPU60は、メインRAM62の所定領域に第2特別図柄変動状態データをセットする処理を行う。この処理が終了した場合、ステップS1120に処理を移す。
ここで、第1特別図柄変動状態データ、第2特別図柄変動状態データは、第1特別図柄始動記憶領域(0)〜第1特別図柄始動記憶領域(4)及び第2特別図柄始動記憶領域(0)〜第2特別図柄始動記憶領域(4)に記憶された始動記憶において、変動表示させる順番を決定するためのデータである。
ステップS1120において、入賞演出判定処理を行う。この処理において、メインCPU60は、入賞演出を行うか否かを判定する。入賞演出すると判定した場合に、入賞演出、例えば演出表示される保留球の表示態様を変更するといった演出を実行させる入賞演出コマンドデータをメインRAM62の所定領域に記憶する。入賞演出コマンドデータは、主制御回路6のメインCPU60から副制御回路7のサブCPU71に入賞演出コマンドとして供給されることにより、副制御回路7が入賞演出の内容を認識するようになる。これにより、変動実行前の始動記憶情報に基づいて演出を実行するといった、所謂「先読演出」が可能となる。この処理が終了した場合、ステップS1130に処理を移す。
ステップS1130において、メインCPU60は、始動口入賞コマンドをメインRAM62の所定領域にセットする。始動口入賞コマンドは、主制御回路6のメインCPU60から副制御回路7のサブCPU71に供給されることにより、副制御回路7が、始動口に入賞があったことや当り抽選結果の当否を認識するようになる。始動口入賞コマンドのデータには、ステップS1120の処理において入賞演出すると判定した場合に、入賞演出、例えば演出表示される保留球の表示態様を変更するといった演出を実行させるデータが含まれている。これにより、変動実行前の始動記憶情報に基づいて演出を実行するといった、所謂「先読演出」が可能となる。この処理が終了した場合、本サブルーチンを終了する。
尚、本実施形態において、主制御回路6のメインRAM62にセットされた各種コマンドは、図20のステップS18において副制御回路7に供給されているが、主制御回路6の各処理において供給されてもよい。
[サブ制御メイン処理]
図34を用いて、疑似突然確変演出(図12の実施例1)を行う場合のサブ制御メイン処理を説明する。副制御回路7は、主制御回路6からの各種コマンドを受信して、表示処理などの様々な処理を行う。これらの処理の中で本発明に係る制御処理を以下に説明する。
ステップS1510においては、初期化処理を行う。この処理において、サブCPU71は、電源投入に応じて、初期化設定する処理を行う。の処理が終了した場合には、ステップS1520に処理を移す。
ステップS1520においては、乱数値更新処理を行う。この処理において、サブCPU71は、ワークRAM73に記憶される乱数値(演出決定用乱数値、大当り演出決定用乱数値、及び停止図柄決定用乱数値等)を更新する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS1530に処理を移す。
ステップS1530においては、コマンド解析処理を行う。この処理において、サブCPU71は、主制御回路6から受信し、ワークRAM73の受信バッファに格納されるコマンドを解析する処理を行う。この処理については後述する。この処理が終了した場合には、ステップS1540に処理を移す。
ステップS1540においては、表示制御処理を行う。この処理において、サブCPU71は、液晶表示装置13において表示を行うためのデータを表示制御回路74に送信する。表示制御回路74において、VDP(図示せず)は、サブCPU71からの演出画像を表示するためのデータに基づいて、識別図柄のデータ、背景画像データ、演出用画像データなど、各種の画像データを画像データROMから読み出し、重ね合わせて、液晶表示装置13の表示領域131上に表示させる。この処理が終了した場合には、ステップS1550に処理を移す。
ステップS1550においては、音・ランプ等制御処理を行う。この処理において、サブCPU71は、スピーカ21から発生させる音の制御を行う音声制御処理、各種のランプ22等の発光制御を行うランプ制御処理を実行する。この処理が終了した場合には、再度、乱数値更新処理(ステップS1520)に処理を移す。
[コマンド受信割込処理]
図34に示すサブメイン処理を実行している状態であっても、サブメイン処理を中断させ、コマンド受信割込処理を実行する場合がある。図35を用いて、コマンド受信割込処理について以下に説明する。
ステップS1610においては、レジスタを退避させる処理を行う。この処理において、サブCPU71は、各レジスタ(記憶領域)に記憶される実行中のプログラムにおいて使用されていた値を退避させる処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS1620に処理を移す。
ステップS1620において、サブCPU71は、受信コマンドをバッファに格納する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS1630に処理を移す。
ステップS1630においては、レジスタを復帰させる処理を行う。この処理において、サブCPU71は、ステップS1610で退避した値を各レジスタに復帰させる処理を行う。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
[タイマ割込処理]
図34に示すサブメイン処理を実行している状態であっても、サブメイン処理を中断させ、タイマ割込処理を実行する場合がある。図36を用いて、タイマ割込処理について以下に説明する。
ステップS1710においては、レジスタを退避させる処理を行う。この処理において、サブCPU71は、各レジスタ(記憶領域)に記憶される実行中のプログラムにおいて使用されていた値を退避させる処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS1720に処理を移す。
ステップS1720においては、タイマ更新処理を行う。この処理において、サブCPU71は、ワークRAM73に記憶されるタイマを更新する処理を行う。具体的には、ラウンド演出等のタイマを更新する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS1730に処理を移す。
ステップS1730においては、演出ボタン入力検出処理を行う。この処理において、サブCPU71は、演出ボタン20の操作による演出ボタンスイッチ201の入力の有無を検出する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS1740に処理を移す。なお、この演出ボタンスイッチ入力検出処理をタイマ割込処理において実行しているが、他の割り込みでもよい。
ステップS1740においては、レジスタを復帰させる処理を行う。この処理において、サブCPU71は、ステップS1710で退避した値を各レジスタに復帰させる処理を行う。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
[コマンド解析処理]
図34のステップS1530において実行されるサブルーチン(コマンド解析処理)について図37を用いて説明する。
ステップS1800において、コマンドを受信したか否かを判定する処理を行う。この処理において、サブCPU71は、受信コマンドありと判定した場合には、ステップS1810に処理を移し、サブCPU71が受信コマンドありと判定しない場合には、本サブルーチンを終了する。
ステップS1810において、受信したコマンドデータの読み出し処理を行う。この処理において、サブCPU71は、受信バッファに格納されているコマンドを読み出す。この処理が終了した場合には、ステップS1820に処理を移す。
ステップS1820において、受信コマンドが変動パターン指定コマンド(図9参照)であるか否かを判定する処理を行う。この処理において、受信コマンドが変動パターン指定コマンド(図9参照)であると判定した場合には、ステップS1830に処理を移し、受信コマンドが変動パターン指定コマンド(図9参照)であると判定しない場合には、ステップS1850に処理を移す。
ステップS1830において、サブCPU71は、演出パターン決定処理を行う。この処理において、サブCPUは、副制御回路7のプログラムROM72に記憶された演出決定テーブル(図9参照)に従って、予め定められた複数の演出パターンの中から、変動パターン指定コマンド及び演出決定用乱数値に基づいて演出パターン(演出データ)の決定を行う。演出決定用乱数値は、副制御回路7において0〜9の乱数値から決定される。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
ステップS1840において、サブCPU71は、始動入賞記憶更新処理を行う。この処理の詳細については後述する。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
ステップS1850において、受信コマンドが図柄指定コマンドであるか否かを判定する処理を行う。この処理において、受信コマンドが図柄指定コマンドであると判定した場合には、ステップS1860に処理を移し、受信コマンドが図柄指定コマンドであると判定しない場合には、ステップS1870に処理を移す。
ステップS1860において、サブCPU71は、図柄指定コマンドに基づいて停止図柄を決定する。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
ステップS1870において、受信コマンドが始動入賞コマンドであるか否かを判定する処理を行う。この処理において、受信コマンドが始動入賞コマンドであると判定した場合には、ステップS1880に処理を移し、受信コマンドが始動入賞コマンドであると判定しない場合には、ステップS1890に処理を移す。
ステップS1880において、サブCPU71は、始動入賞記憶数(保留数)を更新する始動入賞更新処理を行う。この処理の詳細については後述する。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
ステップS1890において、受信コマンドが当り開始コマンドであるか否かを判定する処理を行う。この処理において、受信コマンドが当り開始コマンドであると判定した場合には、ステップS1900に処理を移し、受信コマンドが大当り開始コマンドであると判定しない場合には、ステップS1910に処理を移す。
ステップS1900において、サブCPU71は、当り開始演出を決定する。この処理の詳細については後述する。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
ステップS1910において、受信コマンドが大入賞口開放中表示コマンドであるか否かを判定する処理を行う。この処理において、受信コマンドが大入賞口開放中表示コマンドであると判定した場合には、ステップS1920に処理を移し、受信コマンドが大当り大入賞口開放中演出表示コマンドであると判定しない場合には、ステップS1930に処理を移す。
ステップS1920において、サブCPU71は、大入賞口開放中の演出を決定する処理を行う。この処理の詳細については後述する。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
ステップS1930において、受信コマンドがラウンド間表示コマンドであるか否かを判定する処理を行う。この処理において、受信コマンドがラウンド間表示コマンドであると判定した場合には、ステップS1940に処理を移し、受信コマンドがラウンド間表示コマンドであると判定しない場合には、ステップS1950に処理を移す。
ステップS1940において、サブCPU71は、ラウンド間の演出を決定する処理を行う。この処理の詳細については後述する。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
ステップS1950において、受信コマンドが当り終了表示コマンドであるか否かを判定する処理を行う。この処理において、受信コマンドが当り終了表示コマンドであると判定した場合には、ステップS1960に処理を移し、受信コマンドが当り終了表示コマンドであると判定しない場合には、ステップS1970に処理を移す。
ステップS1960において、サブCPU71は、当り終了時の演出を決定する処理を行う。この処理の詳細については後述する。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
ステップS1970において、サブCPU71は、受信したその他のコマンドに対応した処理を行う。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
[始動入賞記憶更新処理]
図37のステップS1880において実行されるサブルーチン(始動入賞記憶更新処理)について図38を用いて説明する。
ステップS2000において、サブCPU71は、変動パターン指定コマンドを受信したか否かを判定する。この処理において、変動パターン指定コマンドを受信したと判定した場合には、ステップS2010に処理を移し、変動パターン指定コマンドを受信したと判定しない場合には、ステップS2040に処理を移す。
ステップS2010において、サブCPU71は、変動パターン指定コマンドが第1特別図柄に対応するものであるか否かを判定する。この処理において、変動パターン指定コマンドが第1特別図柄に対応するものであると判定した場合には、ステップS2020に処理を移し、変動パターン指定コマンドが第1特別図柄に対応するものであると判定しない場合には、ステップS2030に処理を移す。
ステップS2020において、サブCPU71は、第1特別図柄に対応する始動情報記憶領域を更新する。この処理において、第1特別図柄に対応する始動情報記憶領域(1)〜(3)のデータを(0)〜(2)へシフトさせる。この処理が終了した場合には、ステップS2120に処理を移す。
ステップS2030において、サブCPU71は、第2特別図柄に対応する始動情報記憶領域を更新する。この処理において、第2特別図柄に対応する始動情報記憶領域(1)〜(3)のデータを(0)〜(2)へシフトさせる。この処理が終了した場合には、ステップS2120に処理を移す。
ステップS2040において、サブCPU71は、始動入賞コマンドを受信したか否かを判定する。この処理において、始動入賞コマンドを受信したと判定した場合には、ステップS2050に処理を移し、始動入賞コマンドを受信したと判定しない場合には、ステップS2120に処理を移す。
ステップS2050において、サブCPU71は、始動入賞コマンドが第1特別図柄に対応するものであるか否かを判定する。この処理において、始動入賞コマンドが第1特別図柄に対応するものであると判定した場合には、ステップS2060に処理を移し、始動入賞コマンドが第1特別図柄に対応するものであると判定しない場合には、ステップS2090に処理を移す。
ステップS2060において、サブCPU71は、受信した始動入賞コマンドが突然確変当り又は小当りに対応するものであるか否かを判定する。この処理において、受信した始動入賞コマンドが突然確変当り又は小当りに対応するものであると判定した場合には、ステップS2070に処理を移し、受信した始動入賞コマンドが突然確変当り又は小当りに対応するものであると判定しない場合には、ステップS2080に処理を移す。
ステップS2070において、サブCPU71は、第1特別図柄に対応する始動情報記憶領域(0)〜(3)のうち、データがセットされていない一番小さな番号の領域に、突然確変当り又は小当りデータをセットする。この処理が終了した場合には、この処理が終了した場合には、ステップS2120に処理を移す。
ステップS2080において、サブCPU71は、第1特別図柄に対応する始動情報記憶領域(0)〜(3)のうち、データがセットされていない一番小さな番号の領域に、ハズレデータをセットする。この処理が終了した場合には、ステップS2120に処理を移す。
ステップS2090において、サブCPU71は、受信した始動入賞コマンドが突然確変当り又は小当りに対応するものであるか否かを判定する。この処理において、受信した始動入賞コマンドが突然確変当り又は小当りに対応するものであると判定した場合には、ステップS2100に処理を移し、受信した始動入賞コマンドが突然確変当り又は小当りに対応するものであると判定しない場合には、ステップS2110に処理を移す。
ステップS2100において、サブCPU71は、第2特別図柄に対応する始動情報記憶領域(0)〜(3)のうち、データがセットされていない一番小さな番号の領域に、突然確変当り又は小当りデータをセットする。この処理が終了した場合には、ステップS2120に処理を移す。
ステップS2110において、サブCPU71は、第2特別図柄に対応する始動情報記憶領域(0)〜(3)のうち、データがセットされていない一番小さな番号の領域に、ハズレデータをセットする。この処理が終了した場合には、ステップS2120に処理を移す。
ステップS2120において、サブCPU71は、擬似突然確変演出フラグがオン(ステップS2160参照)であるか否かを判定する。ここで、疑似突然確変演出フラグは、小当り遊技状態において突然確変当りの演出を行うフラグである。この処理において、擬似突然確変演出フラグがオンであると判定した場合には、本サブルーチンを終了し、擬似突然確変演出フラグがオンであると判定しない場合には、ステップS2130に処理を移す。
ステップS2130において、サブCPU71は、特定条件が成立しているか否かを判定する。ここで、特定条件の成立とは、第2特別図柄に対応する始動情報において、小当り、突確の順で記憶されており、且つ小当り及び突確が実行されるまでの始動情報がハズレであることである。この処理において、特定条件が成立していると判定した場合には、ステップS2140に処理を移し、特定条件が成立していると判定しない場合には、本サブルーチンを終了する。なお、特定条件は、第1特別図柄に対応する始動情報に基づいて、設定してもよいし、第1及び第2特別図柄に対応する始動情報の双方に基づいて、設定してもよい。
ステップS2140において、サブCPU71は、擬似突然確変演出を実行するか否かの抽選処理を行う。この処理において、0〜9の数値範囲からなる擬似確変演出決定用乱数値を用いて乱数抽選を行い、これらの乱数値のうちの0〜4の乱数値が抽出された場合に当該抽選に当選したと判断され、5〜9の乱数値が抽出された場合に当該抽選に当選しなかったと判断される。この処理が終了した場合には、ステップS2150に処理を移す。
ステップS2150において、サブCPU71は、擬似突然確変演出を実行するか否かの抽選に当選したか否かを判定する。この処理において、擬似突然確変演出を実行するか否かの抽選に当選していると判定した場合には、ステップS2160に処理を移し、擬似突然確変演出を実行するか否かの抽選に当選していると判定しない場合には、本サブルーチンを終了する。なお、本実施例では、始動情報が特定条件を満たしている場合には、上変動パターン指定コマンド又は始動入賞コマンドを受信する度に、擬似突然確変演出を実行するか否かの抽選を行っているが、この抽選に非当選であった場合、所定期間、擬似突然確変演出を実行するか否かの抽選を行わないようにして、擬似突然確変演出が実行されづらいものとしても良い。
ステップS2150において、サブCPU71は、擬似突然確変演出フラグをオンにする。これにより、小当り又は突然確変の当り演出(当り開始演出、大入賞口開放中演出、ラウンド間演出、当り終了演出)において、疑似確変演出が実行可能とされる。
なお、本実施例では、始動入賞コマンドが示す始動情報が、突然確変大当り又は小当りでない場合には始動情報記憶領域にハズレをセットするようにしたが、始動入賞コマンドが大当りを示すようであれば、大当りデータをセットするようにしてもよい。この場合、小当り、突然確変の順で始動情報が記憶されていても、小当りと突然確変との間に大当り始動情報が記憶されている場合には、特定条件が成立しないようにしてもよい。
[当り開始演出決定処理]
図37のステップS1900において実行されるサブルーチン(当り開始演出決定処理)について図39を用いて説明する。
ステップS2200において、サブCPU71は、当り開始コマンドに対応する当りが15R大当りであるか否かを判定する。この処理において、当りが15R大当りであると判定した場合には、ステップS2210に処理を移し、当りが15R大当りであると判定しない場合には、ステップS2220に処理を移す。
ステップS2210において、サブCPU71は、確変図柄又は通常図柄に応じた15R大当り開始演出データをセットする。この処理が終了した場合には、本ルーチンを終了する。
ステップS2220において、サブCPU71は、当り開始コマンドに対応する当りが突然確変当りであるか否かを判定する。この処理において、当りが突然確変当りであると判定した場合には、ステップS2230に処理を移し、当りが突然確変当りであると判定しない場合には、ステップS2260に処理を移す。
ステップS2230において、サブCPU71は、疑似突然確変演出フラグがオンであるか否かを判定する。この処理において、疑似突然確変演出フラグがオンであると判定した場合には、ステップS2240に処理を移し、疑似突然確変演出フラグがオンであると判定しない場合には、ステップS2250に処理を移す。
ステップS2240において、サブCPU71は、特別突然確変当り開始演出データをセットする。この特別突然確変当り開始演出データは、突然確変当り遊技状態において、現在の演出を継続する演出、すなわち突然確変当りであるにも関わらずハズレ演出である通常画面の表示する演出を行うためのデータである。この処理が終了した場合には、本ルーチンを終了する。なお、特別突然確変当り開始演出データに代えて、通常の突然確変当り開始演出を行うようにしてもよい。
ステップS2250において、サブCPU71は、突然確変当り開始演出データをセットする。この突然確変当り開始演出データは、液晶表示装置13において、例えば「突然確変」の文字を表示(図13(E)参照)するなど、突然確変当りであることを報知する演出を行うためのデータである。この処理が終了した場合には、本ルーチンを終了する。
ステップS2260において、サブCPU71は、疑似突然確変演出フラグがオンであるか否かを判定する。この処理において、疑似突然確変演出フラグがオンであると判定した場合には、ステップS2270に処理を移し、疑似突然確変演出フラグがオンであると判定しない場合には、ステップS2280に処理を移す。
ステップS2270において、サブCPU71は、突然確変当り開始演出データをセットする。この突然確変当り開始演出データは、液晶表示装置13において、例えば「突然確変」の文字を表示(図13(E)参照)するなど、小当りであるにも関わらず突然確変当りであることを報知する演出を行うためのデータである。この処理が終了した場合には、本ルーチンを終了する。なお、「突然確変」の文字を表示する演出に代えて、小当りか突然確変当りかが分からないようにする演出を行ってもよい。
ステップS2280において、サブCPU71は、小当り開始演出データをセットする。この小当り開始演出データは、液晶表示装置13において、例えば「小当り」の文字を表示する演出を行うためのデータである。この処理が終了した場合には、本ルーチンを終了する。なお、「小当り」の文字を表示する演出に代えて、小当りか突然確変当りかが分からないようにする演出を行ってもよい。
[大入賞口開放中演出決定処理]
図37のステップS1920において実行されるサブルーチン(大入賞口開放中演出決定処理)について図40を用いて説明する。
ステップS2300において、サブCPU71は、大入賞口開放中表示コマンドに対応する当りが15R当りであるか否かを判定する。この処理において、大入賞口開放中表示コマンドに対応する当りが15R当りであると判定した場合には、ステップS2310に処理を移し、大入賞口開放中表示コマンドに対応する当りが15R当りであると判定しない場合には、ステップS2320に処理を移す。
ステップS2310において、サブCPU71は、確変図柄又は通常図柄に応じた15R大当り大入賞口開放中演出データをセットする。この処理が終了した場合には、本ルーチンを終了する。
ステップS2320において、サブCPU71は、大入賞口開放中表示コマンドに対応する当りが突然確変当りであるか否かを判定する。この処理において、大入賞口開放中表示コマンドに対応する当りが突然確変当りであると判定した場合には、ステップS2330に処理を移し、大入賞口開放中表示コマンドに対応する当りが突然確変当りであると判定しない場合には、ステップS2360に処理を移す。
ステップS2330において、サブCPU71は、疑似突然確変演出フラグがオンであるか否かを判定する。この処理において、疑似突然確変演出フラグがオンであると判定した場合には、ステップS2340に処理を移し、疑似突然確変演出フラグがオンであると判定しない場合には、ステップS2350に処理を移す。
ステップS2340において、サブCPU71は、特別突然確変当り大入賞口開放中演出データをセットする。この特別突然確変当り大入賞口開放中演出データは、突然確変当り遊技状態において、現在の演出を継続する演出、すなわち突然確変当りであるにも関わらずハズレ演出である通常画面の表示する演出を行うためのデータである。この処理が終了した場合には、本ルーチンを終了する。
ステップS2350において、サブCPU71は、突然確変当り大入賞口開放中演出データをセットする。液晶表示装置13において、例えば「突然確変」の文字を表示(図13(E)参照)するなど、突然確変当りであることを報知する演出を行うためのデータである。この処理が終了した場合には、本ルーチンを終了する。なお、「突然確変」の文字を表示することに代えて、小当りか突然確変かが分からないようにする演出を行うようにしてもよい。
ステップS2360において、サブCPU71は、疑似突然確変演出フラグがオンであるか否かを判定する。この処理において、疑似突然確変演出フラグがオンであると判定した場合には、ステップS2370に処理を移し、疑似突然確変演出フラグがオンであると判定しない場合には、ステップS2380に処理を移す。
ステップS2370において、サブCPU71は、突然確変当り大入賞口開放中演出データをセットする。この突然確変当り大入賞口開放中演出データは、液晶表示装置13において、例えば「突然確変」の文字を表示(図13(E)参照)するなど、小当りであるにも関わらず突然確変当りであることを報知する演出を行うためのデータである。この処理が終了した場合には、本ルーチンを終了する。なお、「突然確変」の文字を表示する演出に代えて、小当りか突然確変当りかが分からないようにする演出を行ってもよい。
ステップS2380において、サブCPU71は、小当り大入賞口開放中演出データをセットする。この小当り大入賞口開放中演出データは、液晶表示装置13において、例えば「小当り」の文字を表示する演出を行うためのデータである。この処理が終了した場合には、本ルーチンを終了する。なお、「小当り」の文字を表示する演出に代えて、小当りか突然確変当りかが分からないようにする演出を行ってもよい。
[ラウンド間演出決定処理]
図37のステップS1930において実行されるサブルーチン(ラウンド間演出決定処理)について図41を用いて説明する。
ステップS2400において、サブCPU71は、ラウンド間表示コマンドに対応する当りが15R大当りであるか否かを判定する。この処理において、当りが15R大当りであると判定した場合には、ステップS2410に処理を移し、当りが15R大当りであると判定しない場合には、ステップS2420に処理を移す。
ステップS2410において、サブCPU71は、確変図柄又は通常図柄に応じた15R大当りラウンド間演出データをセットする。この処理が終了した場合には、本ルーチンを終了する。
ステップS2420において、サブCPU71は、疑似突然確変演出フラグがオンであるか否かを判定する。この処理において、疑似突然確変演出フラグがオンであると判定した場合には、ステップS2430に処理を移し、疑似突然確変演出フラグがオンであると判定しない場合には、ステップS2440に処理を移す。
ステップS2430において、サブCPU71は、特別突然確変当りラウンド間演出データをセットする。この特別突然確変当りラウンド間演出データは、突然確変当り遊技状態におけるラウンド間おいて、現在の演出を継続する演出、すなわち突然確変当りであるにも関わらずハズレ演出である通常画面の表示する演出を行うためのデータである。この処理が終了した場合には、本ルーチンを終了する。なお、特別突然確変当りラウンド間演出データに代えて、通常の突然確変当り開始演出を行うようにしてもよい。
ステップS2440において、サブCPU71は、突然確変当りラウンド間演出データをセットする。この突然確変当りラウンド間演出データは、ラウンド間において、液晶表示装置13に、例えば「突然確変」の文字を表示(図13(E)参照)するなど、突然確変当りであることを報知する演出を行うためのデータである。この処理が終了した場合には、本ルーチンを終了する。
[当り終了演出決定処理]
図37のステップS1960において実行されるサブルーチン(当り終了演出決定処理)について図42を用いて説明する。
ステップS2500において、サブCPU71は、当り終了表示コマンドに対応する当りが15R大当りであるか否かを判定する。この処理において、当りが15R大当りであると判定した場合には、ステップS2510に処理を移し、当りが15R大当りであると判定しない場合には、ステップS2520に処理を移す。
ステップS2510において、サブCPU71は、確変図柄又は通常図柄に応じた15R大当り開始演出データをセットする。この処理が終了した場合には、本ルーチンを終了する。
ステップS2520において、サブCPU71は、当り終了表示コマンドコマンドに対応する当りが突然確変当りであるか否かを判定する。この処理において、当りが突然確変当りであると判定した場合には、ステップS2530に処理を移し、当りが突然確変当りであると判定しない場合には、ステップS2570に処理を移す。
ステップS2530において、サブCPU71は、疑似突然確変演出フラグがオンであるか否かを判定する。この処理において、疑似突然確変演出フラグがオンであると判定した場合には、ステップS2540に処理を移し、疑似突然確変演出フラグがオンであると判定しない場合には、ステップS2560に処理を移す。
ステップS2540において、サブCPU71は、特別突然確変当り終了演出データをセットする。この特別突然確変当り終了演出データは、突然確変当り遊技状態の終了時において、現在の演出を継続する演出、すなわち突然確変当りであるにも関わらずハズレ演出である通常画面の表示する演出を行うためのデータである。この処理が終了した場合には、本ルーチンを終了する。なお、特別突然確変当り終了演出データに代えて、通常の突然確変当り開始演出を行うようにしてもよい。
ステップS2550において、サブCPU71は、疑似突然確変演出フラグをオフにする。この処理が終了した場合には、本ルーチンを終了する。
ステップS2560において、サブCPU71は、突然確変当り終了演出データをセットする。この突然確変当り終了演出データは、液晶表示装置13において、例えば「突然確変」の文字を表示(図13(E)参照)するなど、突然確変当りであることを報知する演出を行うためのデータである。この処理が終了した場合には、本ルーチンを終了する。
ステップS2570において、サブCPU71は、疑似突然確変演出フラグがオンであるか否かを判定する。この処理において、疑似突然確変演出フラグがオンであると判定した場合には、ステップS2580に処理を移し、疑似突然確変演出フラグがオンであると判定しない場合には、ステップS2590に処理を移す。
ステップS2580において、サブCPU71は、突然確変当り終了演出データをセットする。この突然確変当り終了演出データは、液晶表示装置13において、例えば「突然確変」の文字を表示(図13(E)参照)するなど、小当りであるにも関わらず突然確変当りであることを報知する演出を行うためのデータである。この処理が終了した場合には、本ルーチンを終了する。なお、「突然確変」の文字を表示する演出に代えて、小当りか突然確変当りかが分からないようにする演出を行ってもよい。
ステップS2590において、サブCPU71は、小当り終了演出データをセットする。この小当り終了演出データは、液晶表示装置13において、例えば「小当り」の文字を表示する演出を行うためのデータである。この処理が終了した場合には、本ルーチンを終了する。
なお、「小当り」の文字を表示する演出に代えて、小当りか突然確変当りかが分からないようにする演出を行ってもよい。また、本実施例では、当り開始演出決定処理から当り終了演出決定処理までの処理において決定された演出が突然確変又は小当りに対応する場合には、突然確変のときには「突然確変」、小当りのときには「小当り」の表示が、突然確変又は小当りの開始から終了に亘って、液晶表示装置13において継続して表示されることとなっているが、各処理(例えば、開始、大入賞口開放中、ラウンド間中、終了)に応じて、各処理が判別できるような異なる表示態様としてもよい。
〈変形例〉
次に、本発明の変形例について、図43〜図47を参照して説明する。この変形例は、小当りの始動情報に対して特別図柄が変動中に、突然確変に当選した始動情報が保留された場合の疑似突然確変の演出に関するものである(図18の実施例2)。ただし、以下の説明においては、先に説明した実施例とは異なる処理(始動入賞記憶更新処理、当り開始演出決定処理、大入賞口開放中演出決定処理、ラウンド間演出決定処理、及び当り終了演出決定処理)について説明する。
[始動入賞記憶更新処理]
図37のステップS1880において実行されるサブルーチン(始動入賞記憶更新処理)について図43を用いて説明する。
ステップS2600において、サブCPU71は、変動パターン指定コマンドを受信したか否かを判定する。この処理において、変動パターン指定コマンドを受信したと判定した場合には、ステップS2610に処理を移し、変動パターン指定コマンドを受信したと判定しない場合には、ステップS2640に処理を移す。
ステップS2610において、サブCPU71は、変動パターン指定コマンドが第1特別図柄に対応するものであるか否かを判定する。この処理において、変動パターン指定コマンドが第1特別図柄に対応するものであると判定した場合には、ステップS2620に処理を移し、変動パターン指定コマンドが第1特別図柄に対応するものであると判定しない場合には、ステップS2630に処理を移す。
ステップS2620において、サブCPU71は、第1特別図柄に対応する始動情報記憶領域を更新する。この処理において、第1特別図柄に対応する始動情報記憶領域(1)〜(3)のデータを(0)〜(2)へシフトさせる。この処理が終了した場合には、ステップS2720に処理を移す。
ステップS2630において、サブCPU71は、第2特別図柄に対応する始動情報記憶領域を更新する。この処理において、第2特別図柄に対応する始動情報記憶領域(1)〜(3)のデータを(0)〜(2)へシフトさせる。この処理が終了した場合には、ステップS2720に処理を移す。
ステップS2640において、サブCPU71は、始動入賞コマンドを受信したか否かを判定する。この処理において、始動入賞コマンドを受信したと判定した場合には、ステップS2650に処理を移し、始動入賞コマンドを受信したと判定しない場合には、ステップS2720に処理を移す。
ステップS2650において、サブCPU71は、始動入賞コマンドが第1特別図柄に対応するものであるか否かを判定する。この処理において、始動入賞コマンドが第1特別図柄に対応するものであると判定した場合には、ステップS2660に処理を移し、始動入賞コマンドが第1特別図柄に対応するものであると判定しない場合には、ステップS2690に処理を移す。
ステップS2660において、サブCPU71は、受信した始動入賞コマンドが突然確変当り又は小当りに対応するものであるか否かを判定する。この処理において、受信した始動入賞コマンドが突然確変当り又は小当りに対応するものであると判定した場合には、ステップS2670に処理を移し、受信した始動入賞コマンドが突然確変当り又は小当りに対応するものであると判定しない場合には、ステップS2680に処理を移す。
ステップS2670において、サブCPU71は、第1特別図柄に対応する始動情報記憶領域に、突然確変当り又は小当りデータをセットする。この処理が終了した場合には、この処理が終了した場合には、ステップS2720に処理を移す。
ステップS2680において、サブCPU71は、第1特別図柄に対応する始動情報記憶領域に、ハズレデータをセットする。この処理が終了した場合には、ステップS2720に処理を移す。
ステップS2690において、サブCPU71は、受信した始動入賞コマンドが突然確変当り又は小当りに対応するものであるか否かを判定する。この処理において、受信した始動入賞コマンドが突然確変当り又は小当りに対応するものであると判定した場合には、ステップS2700に処理を移し、受信した始動入賞コマンドが突然確変当り又は小当りに対応するものであると判定しない場合には、ステップS2710に処理を移す。
ステップS2700において、サブCPU71は、第2特別図柄に対応する始動情報記憶領域に、突然確変当り又は小当りデータをセットする。この処理が終了した場合には、ステップS2720に処理を移す。
ステップS2710において、サブCPU71は、第2特別図柄に対応する始動情報記憶領域に、ハズレデータをセットする。この処理が終了した場合には、ステップS2720に処理を移す。
ステップS2720において、サブCPU71は、擬似突然確変演出フラグ(1)又は(2)(ステップS2760、ステップS3200参照)がオンであるか否かを判定する。この処理において、擬似突然確変演出フラグ(1)又は(2)がオンであると判定した場合には、本サブルーチンを終了し、擬似突然確変演出フラグがオンであると判定しない場合には、ステップS2730に処理を移す。
ステップS2730において、サブCPU71は、特定条件が成立しているか否かを判定する。ここで、特定条件の成立とは、第2特別図柄に対応する始動情報記憶領域において、突然確変が記憶されていることである。この処理において、特定条件が成立していると判定した場合には、ステップS2740に処理を移し、特定条件が成立していると判定しない場合には、本サブルーチンを終了する。
ステップS2740において、サブCPU71は、擬似突然確変演出を実行するか否かの抽選処理を行う。この処理において、0〜9の数値範囲からなる擬似確変演出決定用乱数値を用いて乱数抽選を行い、これらの乱数値のうちの0〜4の乱数値が抽出された場合に当該抽選に当選したと判断され、5〜9の乱数値が抽出された場合に当該抽選に当選しなかったと判断される。この処理が終了した場合には、ステップS2750に処理を移す。
ステップS2750において、サブCPU71は、擬似突然確変演出を実行するか否かの抽選に当選したか否かを判定する。この処理において、擬似突然確変演出を実行するか否かの抽選に当選していると判定した場合には、ステップS2760に処理を移し、擬似突然確変演出を実行するか否かの抽選に当選していると判定しない場合には、本サブルーチンを終了する。なお、本実施例では、始動情報が特定条件を満たしている場合には、上変動パターン指定コマンド又は始動入賞コマンドを受信する度に、擬似突然確変演出を実行するか否かの抽選を行っているが、この抽選に非当選であった場合、所定期間、擬似突然確変演出を実行するか否かの抽選を行わないようにして、擬似突然確変演出が実行されづらいものとしても良い。
ステップS2760において、サブCPU71は、擬似突然確変演出フラグ(1)をオンにする。これにより、小当り演出(当り開始演出、大入賞口開放中演出、ラウンド間演出、当り終了演出)において、疑似確変演出が実行可能とされる。
[当り開始演出決定処理]
図37のステップS1900において実行されるサブルーチン(当り開始演出決定処理)について図44を用いて説明する。
ステップS2800において、サブCPU71は、当り開始コマンドに対応する当りが15R大当りであるか否かを判定する。この処理において、当りが15R大当りであると判定した場合には、ステップS2810に処理を移し、当りが15R大当りであると判定しない場合には、ステップS2820に処理を移す。
ステップS2810において、サブCPU71は、確変図柄又は通常図柄に応じた15R大当り開始演出データをセットする。この処理が終了した場合には、本ルーチンを終了する。
ステップS2820において、サブCPU71は、当り開始コマンドに対応する当りが突然確変当りであるか否かを判定する。この処理において、当りが突然確変当りであると判定した場合には、ステップS2830に処理を移し、当りが突然確変当りであると判定しない場合には、ステップS2870に処理を移す。
ステップS2830において、サブCPU71は、疑似突然確変演出フラグ(2)がオンであるか否かを判定する。疑似突然確変演出フラグ(2)は、疑似突然確変演出フラグ(1)がオンのときに、小当りの演出が実行された後に成立するフラグである。これにより、突然確変において疑似演出が可能となる。この処理において、疑似突然確変演出フラグ(2)がオンであると判定した場合には、ステップS2840に処理を移し、疑似突然確変演出フラグがオンであると判定しない場合には、ステップS2850に処理を移す。
ステップS2840において、サブCPU71は、特別突然確変当り開始演出データをセットする。この特別突然確変当り開始演出データは、突然確変当り遊技状態において、現在の演出を継続する演出、すなわち突然確変当りであるにも関わらずハズレ演出である通常画面の表示する演出を行うためのデータである。この処理が終了した場合には、本ルーチンを終了する。なお、特別突然確変当り開始演出データに代えて、通常の突然確変当り開始演出を行うようにしてもよい。
ステップS2850において、サブCPU71は、突然確変当り開始演出データをセットする。この突然確変当り開始演出データは、液晶表示装置13において、例えば「突然確変」の文字を表示(図13(E)参照)するなど、突然確変当りであることを報知する演出を行うためのデータである。この処理が終了した場合には、本ルーチンを終了する。
ステップS2860において、サブCPU71は、疑似突然確変演出フラグ(1)をオフにする。この処理が終了した場合には、本ルーチンを終了する。
ステップS2870において、サブCPU71は、疑似突然確変演出フラグ(1)がオンであるか否かを判定する。この処理において、疑似突然確変演出フラグ(1)がオンであると判定した場合には、ステップS2880に処理を移し、疑似突然確変演出フラグ(1)がオンであると判定しない場合には、ステップS2890に処理を移す。
ステップS2880において、サブCPU71は、突然確変当り開始演出データをセットする。この突然確変当り開始演出データは、液晶表示装置13において、例えば「突然確変」の文字を表示(図13(E)参照)するなど、小当りであるにも関わらず突然確変当りであることを報知する演出を行うためのデータである。この処理が終了した場合には、本ルーチンを終了する。なお、「突然確変」の文字を表示する演出に代えて、小当りか突然確変当りかが分からないようにする演出を行ってもよい。
ステップS2890において、サブCPU71は、小当り開始演出データをセットする。この小当り開始演出データは、液晶表示装置13において、例えば「小当り」の文字を表示する演出を行うためのデータである。この処理が終了した場合には、本ルーチンを終了する。なお、「小当り」の文字を表示する演出に代えて、小当りか突然確変当りかが分からないようにする演出を行ってもよい。
[大入賞口開放中演出決定処理]
図37のステップS1920において実行されるサブルーチン(大入賞口開放中演出決定処理)について図45を用いて説明する。
ステップS2900において、サブCPU71は、大入賞口開放中表示コマンドに対応する当りが15R当りであるか否かを判定する。この処理において、大入賞口開放中表示コマンドに対応する当りが15R当りであると判定した場合には、ステップS2910に処理を移し、大入賞口開放中表示コマンドに対応する当りが15R当りであると判定しない場合には、ステップS2920に処理を移す。
ステップS2910において、サブCPU71は、確変図柄又は通常図柄に応じた15R大当り大入賞口開放中演出データをセットする。この処理が終了した場合には、本ルーチンを終了する。
ステップS2920において、サブCPU71は、大入賞口開放中表示コマンドに対応する当りが突然確変当りであるか否かを判定する。この処理において、大入賞口開放中表示コマンドに対応する当りが突然確変当りであると判定した場合には、ステップS2930に処理を移し、大入賞口開放中表示コマンドに対応する当りが突然確変当りであると判定しない場合には、ステップS2960に処理を移す。
ステップS2930において、サブCPU71は、疑似突然確変演出フラグ(2)がオンであるか否かを判定する。この処理において、疑似突然確変演出フラグ(2)がオンであると判定した場合には、ステップS2940に処理を移し、疑似突然確変演出フラグ(2)がオンであると判定しない場合には、ステップS2950に処理を移す。
ステップS2940において、サブCPU71は、特別突然確変当り大入賞口開放中演出データをセットする。この特別突然確変当り大入賞口開放中演出データは、突然確変当り遊技状態において、現在の演出を継続する演出、すなわち突然確変当りであるにも関わらずハズレ演出である通常画面の表示する演出を行うためのデータである。この処理が終了した場合には、本ルーチンを終了する。
ステップS2950において、サブCPU71は、突然確変当り大入賞口開放中演出データをセットする。液晶表示装置13において、例えば「突然確変」の文字を表示(図13(E)参照)するなど、突然確変当りであることを報知する演出を行うためのデータである。この処理が終了した場合には、本ルーチンを終了する。なお、「突然確変」の文字を表示することに代えて、小当りか突然確変かが分からないようにする演出を行うようにしてもよい。
ステップS2960において、サブCPU71は、疑似突然確変演出フラグ(1)がオンであるか否かを判定する。この処理において、疑似突然確変演出フラグ(1)がオンであると判定した場合には、ステップS2970に処理を移し、疑似突然確変演出フラグ(1)がオンであると判定しない場合には、ステップS2980に処理を移す。
ステップS2970において、サブCPU71は、突然確変当り大入賞口開放中演出データをセットする。この突然確変当り大入賞口開放中演出データは、液晶表示装置13において、例えば「突然確変」の文字を表示(図13(E)参照)するなど、小当りであるにも関わらず突然確変当りであることを報知する演出を行うためのデータである。この処理が終了した場合には、本ルーチンを終了する。なお、「突然確変」の文字を表示する演出に代えて、小当りか突然確変当りかが分からないようにする演出を行ってもよい。
ステップS2980において、サブCPU71は、小当り大入賞口開放中演出データをセットする。この小当り大入賞口開放中演出データは、液晶表示装置13において、例えば「小当り」の文字を表示する演出を行うためのデータである。この処理が終了した場合には、本ルーチンを終了する。なお、「小当り」の文字を表示する演出に代えて、小当りか突然確変当りかが分からないようにする演出を行ってもよい。
[ラウンド間演出決定処理]
図37のステップS1930において実行されるサブルーチン(ラウンド間演出決定処理)について図46を用いて説明する。
ステップS3000において、サブCPU71は、ラウンド間表示コマンドに対応する当りが15R大当りであるか否かを判定する。この処理において、当りが15R大当りであると判定した場合には、ステップS3010に処理を移し、当りが15R大当りであると判定しない場合には、ステップS3020に処理を移す。
ステップS3010において、サブCPU71は、確変図柄又は通常図柄に応じた15R大当りラウンド間演出データをセットする。この処理が終了した場合には、本ルーチンを終了する。
ステップS3020において、サブCPU71は、疑似突然確変演出フラグ(2)がオンであるか否かを判定する。この処理において、疑似突然確変演出フラグ(2)がオンであると判定した場合には、ステップS3030に処理を移し、疑似突然確変演出フラグ(2)がオンであると判定しない場合には、ステップS3040に処理を移す。
ステップS3030において、サブCPU71は、特別突然確変当りラウンド間演出データをセットする。この特別突然確変当りラウンド間演出データは、突然確変当り遊技状態におけるラウンド間おいて、現在の演出を継続する演出、すなわち突然確変当りであるにも関わらずハズレ演出である通常画面の表示する演出を行うためのデータである。この処理が終了した場合には、本ルーチンを終了する。なお、特別突然確変当りラウンド間演出データに代えて、通常の突然確変当り開始演出を行うようにしてもよい。
ステップS3040において、サブCPU71は、突然確変当りラウンド間演出データをセットする。この突然確変当りラウンド間演出データは、ラウンド間において、液晶表示装置13に、例えば「突然確変」の文字を表示(図13(E)参照)するなど、突然確変当りであることを報知する演出を行うためのデータである。この処理が終了した場合には、本ルーチンを終了する。
[当り終了演出決定処理]
図37のステップS1960において実行されるサブルーチン(当り終了演出決定処理)について図47を用いて説明する。
ステップS3100において、サブCPU71は、当り終了表示コマンドに対応する当りが15R大当りであるか否かを判定する。この処理において、当りが15R大当りであると判定した場合には、ステップS3110に処理を移し、当りが15R大当りであると判定しない場合には、ステップS3120に処理を移す。
ステップS3110において、サブCPU71は、確変図柄又は通常図柄に応じた15R大当り開始演出データをセットする。この処理が終了した場合には、本ルーチンを終了する。
ステップS3120において、サブCPU71は、当り終了表示コマンドコマンドに対応する当りが突然確変当りであるか否かを判定する。この処理において、当りが突然確変当りであると判定した場合には、ステップS3130に処理を移し、当りが突然確変当りであると判定しない場合には、ステップS3170に処理を移す。
ステップS3130において、サブCPU71は、疑似突然確変演出フラグ(2)がオンであるか否かを判定する。この処理において、疑似突然確変演出フラグ(2)がオンであると判定した場合には、ステップS3140に処理を移し、疑似突然確変演出フラグ(2)がオンであると判定しない場合には、ステップS3160に処理を移す。
ステップS3140において、サブCPU71は、特別突然確変当り終了演出データをセットする。この特別突然確変当り終了演出データは、突然確変当り遊技状態の終了時において、現在の演出を継続する演出、すなわち突然確変当りであるにも関わらずハズレ演出である通常画面の表示する演出を行うためのデータである。この処理が終了した場合には、本ルーチンを終了する。なお、特別突然確変当り終了演出データに代えて、通常の突然確変当り開始演出を行うようにしてもよい。
ステップS3150において、サブCPU71は、疑似突然確変演出フラグ(2)をオフにする。この処理が終了した場合には、本ルーチンを終了する。
ステップS3160において、サブCPU71は、突然確変当り終了演出データをセットする。この突然確変当り終了演出データは、液晶表示装置13において、例えば「突然確変」の文字を表示(図13(E)参照)するなど、突然確変当りであることを報知する演出を行うためのデータである。この処理が終了した場合には、本ルーチンを終了する。
ステップS3170において、サブCPU71は、疑似突然確変演出フラグ(1)がオンであるか否かを判定する。この処理において、疑似突然確変演出フラグがオン(1)であると判定した場合には、ステップS3180に処理を移し、疑似突然確変演出フラグがオンであると判定しない場合には、ステップS3210に処理を移す。
ステップS3180において、サブCPU71は、突然確変当り終了演出データをセットする。この突然確変当り終了演出データは、液晶表示装置13において、例えば「突然確変」の文字を表示(図13(E)参照)するなど、小当りであるにも関わらず突然確変当りであることを報知する演出を行うためのデータである。この処理が終了した場合には、本ルーチンを終了する。なお、「突然確変」の文字を表示する演出に代えて、小当りか突然確変当りかが分からないようにする演出を行ってもよい。
ステップS3190において、サブCPU71は、疑似突然確変演出フラグ(1)をオフにする。この処理が終了した場合には、ステップS3200に処理を移す。
ステップS3200において、サブCPU71は、疑似突然確変演出フラグ(2)をオンにする。この処理が終了した場合には、本ルーチンを終了する。
ステップS3210において、サブCPU71は、小当り終了演出データをセットする。この小当り終了演出データは、液晶表示装置13において、例えば「小当り」の文字を表示する演出を行うためのデータである。この処理が終了した場合には、本ルーチンを終了する。なお、「小当り」の文字を表示する演出に代えて、小当りか突然確変当りかが分からないようにする演出を行ってもよい。
パチンコ遊技機1によれば、始動記憶の中に突然確変当りに関する始動情報が含まれていることを条件に、突然確変遊技状態に制御される前の小当り遊技状態において、突然確変遊技状態であることを示す演出の少なくとも一部が実行される。そのため、小当り遊技状態の終了後すぐに、突然確変当りに関する始動情報に基づいて突然確変遊技状態に制御されることとなる。その結果、小当り遊技状態において、突然確変遊技状態であることを示す演出の少なくとも一部を実行したとしても、小当り遊技状態の終了後に突然確変当りに基づく確率変動状態に移行するため、確率変動状態がなかなか発生しない状況を回避できる。その結果、小当り遊技状態において突然確変当りの演出を行ったとしても、遊技者が困惑してしまうことを防止できる。さらに、小当り遊技状態において突然確変遊技状態の演出の少なくとも一部を実行することにより、制限のあるROMの容量を効率よく利用することができる。
本来であれば発生前後において遊技状態が変化しない小当りにおいて、小当り遊技状態発生後において遊技状態が変更しているように見せかけることができる。これに加えて、突然確変当り遊技状態が発生すること、すなわちその後に確率変動状態に制御されることを、遊技者に対して突然確変遊技状態が発生する前に知らせることができる。
また、パチンコ遊技機1によれば、突然確変当り遊技状態の発生時におい突然確変当り遊技状態であることを示さない通常演出を実行すれば、突然確変当り遊技状態の発生前に発生した小当り遊技状態が本当の小当り遊技状態であるかのように見せることができる。
パチンコ遊技機1によればさらに、突然確変遊技状態を示す演出が実行されている期間に、可変入賞手段が第1状態に変化する第2時間が少なくとも2回以上訪れるため、可変入賞手段への入賞の期間が通常の突然確変遊技状態よりも長い突然確変遊技状態を遊技者に提供することができる。
1 パチンコ遊技機
13 液晶表示装置
34 第1始動口
35 第2始動口
39 大入賞口
40 シャッタ
52 第1特別図柄表示部
53 第2特別図柄表示部
54 第1特別図柄用保留表示部
55 第2特別図柄用保留表示部

Claims (1)

  1. 始動条件及び開始条件が成立した始動情報に基づいて、識別情報を可変表示する可変表示手段と、
    遊技者にとって有利な第1状態と遊技者にとって不利な第2状態とに変化する可変入賞手段と、
    前記識別情報の可変表示結果が予め定められた特定表示結果になった後に、前記可変入賞手段が所定の態様で前記第1状態と前記第2状態とに変化される特定遊技状態に制御する特定遊技状態制御手段と、
    前記特定遊技状態に制御された後に、通常遊技状態又は前記通常遊技状態よりも前記識別情報が前記特定表示結果となる確率が高確率である特別遊技状態に制御する遊技状態制御手段と、
    前記始動条件が成立し、且つ前記開始条件が成立していない始動情報を前記始動条件の成立順に記憶する始動情報記憶手段と、
    を備えた遊技機であって、
    前記特定遊技状態制御手段は、
    前記可変入賞手段が前記第1状態に変化する回数が第1回数である第1特定遊技状態と、
    前記可変入賞手段が前記第1状態に変化する回数が前記第1回数よりも少ない第2回数である第2特定遊技状態及び第3特定遊技状態と、
    に制御し、
    前記遊技状態制御手段は、
    前記第2特定遊技状態に制御された後に遊技状態を前記特別遊技状態に制御し、
    前記第3特定遊技状態に制御された後に前記第3特定遊技状態に制御される直前の遊技状態に制御し、
    前記第1特定遊技状態、前記第2特定遊技状態及び前記第3特定遊技状態において、それぞれの遊技状態に対応した演出を実行する演出実行手段と、
    前記始動情報記憶手段に記憶される前記始動情報の中に、前記第2特定遊技状態及び前記第3特定遊技状態となることをそれぞれ示す複数の特定始動情報が含まれ、かつ、前記始動条件の成立順として、前記第3特定遊技状態の始動条件が成立した次に連続して前記第2特定遊技状態の始動条件が成立しているか否かの判定を行う事前判定手段と、
    をさらに備え、
    前記演出実行手段は、前記事前判定手段により肯定の判定がなされたことを条件に、前記第2特定遊技状態に制御される前の前記第3特定遊技状態において、前記第2特定遊技状態に対応する演出の少なくとも一部を実行するとともに、前記第3特定遊技状態の次の前記第2特定遊技状態においても継続して当該第2特定遊技状態に対応する演出を実行することを特徴とする遊技機。
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